JPH1179072A - 自航式洋上流出油回収機 - Google Patents

自航式洋上流出油回収機

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JPH1179072A
JPH1179072A JP9249550A JP24955097A JPH1179072A JP H1179072 A JPH1179072 A JP H1179072A JP 9249550 A JP9249550 A JP 9249550A JP 24955097 A JP24955097 A JP 24955097A JP H1179072 A JPH1179072 A JP H1179072A
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offshore
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Hidekazu Kobayashi
英一 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、母船などから独立した自航式の浮
体を用いて、波浪時でも波面に沿わせながら効率よく流
出油の回収を行なえるようにした自航式洋上流出油回収
機を提供することを課題とする。 【解決手段】 母船または陸上基地からのパワー供給ラ
インおよび制御ラインを含むケーブル22を接続されて作
動する推進舵取装置14をそなえた浮体としての自航式洋
上流出油回収機10が、その進行方向23への移動に伴い、
流出油16を開口部17から導入し、油分離部19で分離され
た油分をポンプ20により送油ホース21を介して母船等の
回収油タンクへ送出するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンカーの事故な
どにより洋上に流出した油を回収するための技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の洋上流出油回収装置としては図6
に示すようなものがあり、洋上流出油回収船の船側に設
けられた筐体01が船体進行方向02へ共に進行するとき、
同筐体01の前部導入口01aから導入された水面上の流出
油03は水と共に堰04を越え、その一部は傾斜板05上を登
り緩衝室06を経て油分離室07へ流入する。また堰04を越
えた他の流れは、整流板08を通過し油分離室07へ流入す
る。このようにして油分離室07へ流入した流れは、その
油分の多い上方部分をポンプ09で吸引され船内タンクT
へ貯溜されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来の洋上流出油回収装置では、流出油を回収する筐
体01が船舶と一体になって進行するようになっているの
で、静穏な海域では油回収が行なわれるものの、波浪が
高くなると、筐体01の導入口01aに対する流出油03の相
対位置が大きく変動して、同導入口01aへの流出油03の
導入が十分には行なわれなくなるという問題点がある。
【0004】そこで本発明は、母船などから独立した自
航式の浮体を用いて、波浪時でも波面に沿わせながら効
率よく流出油の回収を行なえるようにした自航式洋上流
出油回収機を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の自航式洋上流出油回収機は、母船または陸
上基地からパワー供給ラインおよび制御ラインを接続さ
れて作動する推進舵取装置をそなえた浮体としての自航
式洋上流出油回収機において、前部に洋上流出油導入口
をそなえるとともに、同導入口を通じ導入された洋上流
出油を吸引回収するポンプをそなえ、同ポンプにより吸
引された洋上流出油を送出すべく、同ポンプの吐出口を
上記の母船または陸上基地における回収油タンクに接続
する送油ホースが設けられて、同送油ホースと上記のパ
ワー供給ラインおよび制御ラインとがほぼ一体に束ねら
れ海中に延在していることを特徴としている。
【0006】上述の本発明の自航式洋上流出油回収機で
は、母船または陸上基地からパワー供給ラインおよび制
御ラインを介し電力や高圧流体のごときパワーと制御信
号とを受けて作動する推進舵取装置をそなえた浮体とし
ての洋上流出油回収機が、自航により流出油の多い水域
へ移動して、波浪時でも波面に追随しながら、その前部
の導入口を通じ流出油を効率よく取り込むことができ、
このようにして取り込まれた流出油はポンプで吸引さ
れ、送油ホースを通じて母船または陸上基地の回収油タ
ンクに貯溜されるようになる。
【0007】そして、上述のごとく、前部導入口から取
り込まれた流出油は、送油ホースを通じ直ちに送出され
るので、この洋上流出油回収機の吃水はほぼ一定に保た
れ、海面に沿う流出油の油層に対する本回収機の流出油
導入口のレベルも一定に保たれるようになり、これによ
り流出油の回収が的確に行なわれるようになる。
【0008】また上記のパワー供給ライン,制御ライン
および送油ホースは、ほぼ一体に束ねられて海中に延在
しているため、この洋上流出油回収機が母船等から遠隔
制御される際に、各ラインや送油ホースが絡み合うこと
はなく、回収機の円滑な操縦が期待される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施形
態について説明すると、図1は本発明の第1実施形態と
しての自航式洋上流出油回収機の使用状態を母船と共に
示す説明図、図2は図1の自航式洋上流出油回収機の縦
断面図(図3のA−A矢視断面図)、図3は図2の自航
式洋上流出油回収機の平面図である。
【0010】図1に示すように母船31の支援を受けなが
ら洋上流出油の回収作業を行なう回収機10は、図2およ
び図3に示すごとく、枠組み構造の本体11の左右に、水
面15を貫通する浮力部材10aをそなえるとともに、内部
に浮力室13をそなえることにより、浮体として構成され
ていて、本体11の下部で前後左右に設置された4個のモ
ーター駆動プロペラ14により、その推進および舵取りが
行なわれるようになっている。
【0011】すなわち、各プロペラ14は、母船31からパ
ワー供給ラインおよび制御ラインを含むケーブル22なら
びに浮力室13内のコントローラ23aを介して操縦される
ようになっており、各プロペラ14の推力で推進が行なわ
れるほか、左右のプロペラ14の推力の差により舵取りが
行なわれるようになっている。なお、舵取りについて
は、各プロペラ14が本体11に対し旋回可能に設置される
ことによっても、その機能が得られるが、通常の舵およ
び操舵装置を設けるようにしてもよい。
【0012】本体11は水面15に浮遊する流出油16を導入
するための開口部17を前部に形成されており、この回収
機10の矢示方向23への進行に伴い同開口部17へ取り込ま
れた流出油16は、案内部18を経て油分離部19に集めら
れ、ポンプ20で吸引されて、送油ホース21を介し母船31
内の図示しない回収油タンクに貯溜される。
【0013】本実施形態では、特に油分離部19が四角錐
状に形成されて、その頂部開口を通じポンプ20で流出油
が吸引されるようになっているので、流出油の分離回収
が効率よく行なわれるようになる。
【0014】なお、流出油が高粘度の場合に、これを希
釈するため、案内部18の天井開口24から同案内部18内へ
海水を噴射するための海水ポンプ25が、浮力室13の内部
に設置されている。
【0015】上述の第1実施形態では、母船(または陸
上基地)31からパワー供給ラインおよび制御ラインを含
むケーブル22を介し電力(または高圧流体)と制御信号
とを受けて作動するプロペラ(推進舵取装置)14をそな
えた浮体としての洋上流出油回収機10が、自航により流
出油の多い水域へ移動して、波浪時でも波面に追随しな
がら、その前部の導入口17を通じ流出油を効率よく取り
込むことができ、このようにして取り込まれた流出油は
ポンプ20で吸引され、送油ホース21を通じて母船(また
は陸上基地)31の回収油タンクに貯溜されるようにな
る。
【0016】そして、上述のごとく、前部導入口17から
取り込まれた流出油は、送油ホース21を通じ直ちに送出
されるので、この洋上流出油回収機10の吃水はほぼ一定
に保たれ、海面に沿う流出油の油層に対する本回収機10
の流出油導入口17のレベルも一定に保たれるようにな
り、波高が高くても波面への追随が適切に行なわれて、
流出油の回収が的確に行なわれるようになる。
【0017】またパワー供給ラインおよび制御ラインを
含むケーブル22ならびに送油ホース21は、ほぼ一体に束
ねられて海中に延在しているため、この洋上流出油回収
機10が母船31等から遠隔制御される際に、ケーブル22や
送油ホース21が絡み合うことはなく、回収機10の円滑な
操縦が期待される。
【0018】次に本発明の第2実施形態としての自航式
洋上流出油回収機について説明すると、図4は図2に対
応させて示す縦断面図である。この第2実施形態の場合
も、図4に示すように母船の支援を受けながら洋上流出
油の回収作業を行なう回収機40は、枠組み構造の本体41
の左右に、水面45を貫通する浮力部材40aをそなえると
ともに、内部に浮力室43をそなえることにより、浮体と
して構成されていて、本体41の下部で前後左右に設置さ
れた4個のモーター駆動プロペラ44により、その推進お
よび舵取りが行なわれるようになっている。
【0019】すなわち、各プロペラ44は、母船からパワ
ー供給ラインおよび制御ラインを含むケーブル52ならび
に浮力室43内のコントローラ53aを介して操縦されるよ
うになっており、各プロペラ44の推力で推進が行なわれ
るほか、左右のプロペラ44の推力の差により舵取りが行
なわれるようになっている。
【0020】本体41は水面45に浮遊する流出油46を導入
するための開口部47を前部に形成されており、この回収
機40の矢示方向53への進行に伴い同開口部47へ流入した
流出油46は、水面近傍の多数の流出油吸込口49を通じポ
ンプ50で吸引されて、送油ホース51を介し母船内の図示
しない回収油タンクに貯溜されるようになっている。
【0021】なお、この第2実施形態では、流出油吸込
口49が水面上方の空気を吸い込まないように、同吸込口
49を緩やかに覆う円板状のカバーが設けられる。
【0022】上述の第2実施形態の場合も、浮体として
の回収機40が、自航により流出油の多い水域へ移動し
て、波浪時でも波面に追随しながら、その前部導入口47
を通じ流出油を効率よく取り込むことができ、前述の第
1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
【0023】次に図5に示す本発明の第3実施形態につ
いて説明すると、本実施形態の場合も、母船の支援を受
けながら洋上流出油の回収作業を行なう回収機70は、枠
組み構造の本体71の左右に、水面75を貫通する浮力部材
70aをそなえるとともに、内分に浮力室73をそなえるこ
とにより、浮体として構成されていて、本体71の下部で
前後左右に設置された4個のモーター駆動プロペラ74に
より、その推進および舵取りが行なわれるようになって
いる。
【0024】すなわち、各プロペラ74は、母船からパワ
ー供給ラインおよび制御ラインを含むケーブル82ならび
に浮力室73内のコントローラ83を介して操縦されるよう
になっており、各プロペラ74の推力で推進が行なわれる
ほか、左右のプロペラ74の推力の差により舵取りが行な
われるようになっている。
【0025】本体71は水面75に浮遊する流出油76を導入
するための開口部77を前部に形成されており、この回収
機70の矢示方向84への進行に伴い同開口部77へ流入した
流出油76は、案内部78を経て油分離部79に集められ、ポ
ンプ80で吸引されて、送油ホース81を介し母船内の図示
しない回収油タンクに貯溜される。
【0026】この第3実施形態では特に油分離部79が水
面よりも上方まで突出した塔状に形成されて、その内部
の上方部分に集められた油分がポンプ80で吸引されるよ
うになっているので、流出油76の分離回収が効率よく行
なわれるようになる。このようにして、この第3実施形
態の場合も前述の第1および第2実施形態の自航式洋上
流出油回収機とほぼ同様の作用効果を得ることができ
る。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の自航式洋
上流出油回収機によれば次のような効果が得られる。 (1) 母船または陸上基地からパワー供給ラインおよび制
御ラインを介し電力や高圧流体のごときパワーと制御信
号とを受けて作動する推進舵取装置をそなえた浮体とし
ての洋上流出油回収機が、自航により流出油の多い水域
へ移動して、波浪時でも波面に追随しながら、その前部
の導入口を通じ流出油を効率よく取り込むことができ、
このようにして取り込まれた流出油はポンプで吸引さ
れ、送油ホースを通じて母船または陸上基地の回収油タ
ンクに貯溜されるようになる。 (2) 前部導入口から取り込まれた流出油は、送油ホース
を通じ直ちに送出されるので、この洋上流出油回収機の
吃水はほぼ一定に保たれ、海面に沿う流出油の油層に対
する本回収機の流出油導入口のレベルも一定に保たれる
ようになり、これにより流出油の回収が的確に行なわれ
るようになる。 (3) 上記のパワー供給ライン,制御ラインおよび送油ホ
ースは、ほぼ一体に束ねられて海中に延在しているた
め、この洋上流出油回収機が母船等から遠隔制御される
際に、各ラインや送油ホースが絡み合うことはなく、回
収機の円滑な操縦が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての自航式洋上流出
油回収機の使用状態を母船と共に示す説明図である。
【図2】図1の自航式洋上流出油回収機の縦断面図(図
3のA−A矢視断面図)である。
【図3】図2の自航式洋上流出油回収機の平面図であ
る。
【図4】本発明の第2実施形態としての自航式洋上流出
油回収機の縦断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態としての自航式洋上流出
油回収機の縦断面図である。
【図6】従来の洋上流出油回収装置の縦断面図である。
【符号の説明】
10 自航式洋上流出油回収機 10a 浮力部材 11 本体 13 浮力室 14 モーター駆動プロペラ 15 水面 16 流出油 17 開口部 18 案内部 19 油分離部 20 ポンプ 21 送油ホース 22 ケーブル 23 進行方向 23a コントローラ 24 天井開口 25 ポンプ 31 母船 40 自航式洋上流出油回収機 40a 浮力部材 41 本体 43 浮力室 44 モーター駆動プロペラ 45 水面 46 流出油 49 流出油吸込口 50 ポンプ 51 送油ホース 52 ケーブル 53 進行方向 53a コントローラ 70 自航式洋上流出油回収機 70a 浮力部材 71 本体 73 浮力室 74 モーター駆動プロペラ 75 水面 76 流出油 77 開口部 78 案内部 79 油分離部 80 ポンプ 81 送油ホース 82 ケーブル 83 コントローラ 84 進行方向
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 自航式洋上流出油回収機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母船または陸上基地からパワー供給ライ
    ンおよび制御ラインを接続されて作動する推進舵取装置
    をそなえた浮体としての自航式洋上流出油回収機におい
    て、前部に洋上流出油導入口をそなえるとともに、同導
    入口を通じ導入された洋上流出油を吸引回収するポンプ
    をそなえ、同ポンプにより吸引された洋上流出油を送出
    すべく、同ポンプの吐出口を上記の母船または陸上基地
    における回収油タンクに接続する送油ホースが設けられ
    て、同送油ホースと上記のパワー供給ラインおよび制御
    ラインとがほぼ一体に束ねられ海中に延在していること
    を特徴とする、自航式洋上流出油回収機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104149944A (zh) * 2014-05-29 2014-11-19 浙江海洋学院 水上溢油清理船及控制方法

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