JPH1180766A - グリース基油 - Google Patents
グリース基油Info
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Abstract
際の揮発量が35重量%以下であり、かつ流動点が−2
0℃以下であり、40℃における動粘度が20〜100
mm2/secである、ベンタエリスリトールとカルボ
ン酸とのエステルからなるグリース基油。 【効果】これらのグリース基油は、低温度における潤滑
性が優れることのほか、高温で長時間使用した場合であ
っても優れた潤滑性を維持することができるという、幅
広い使用温度範囲で優れた潤滑性を長時間にわたって呈
する。
Description
する。さらに詳しくは、温度変化が激しい状況下で使用
される機械油、電気絶縁油、冷凍機油、作動油、コンプ
レッサー油などの潤滑油としてのみならず、熱媒体、合
成樹脂用可塑剤、滑剤、離型剤、結晶化促進剤などとし
ても好適に使用しうるグリース基油に関する。
潤滑油として幅広く使用されている。
られており、かかる鉱物油は、安価であるという利点が
ある反面、低温時に使用した際に、潤滑性が著しく悪い
という欠点がある。
ネオペンチルポリオールと、アルキル基の炭素数が1〜
8個である三級脂肪酸を含有する脂肪酸とのエステルか
らなるエステル系グリース基油などが知られている(特
開平1−139298号公報)。
合、確かに低温時における潤滑性が向上するが、高温で
長時間使用している間に潤滑性が著しく低下するという
欠点がある。
って、低温時における潤滑性が優れることのほか、高温
で長時間使用した場合であっても優れた潤滑性を維持す
ることができる、幅広い使用温度範囲で優れた潤滑性を
長期間にわたって呈するグリース基油の開発が待ち望ま
れている。
術に鑑みてなされたものであり、低温時における潤滑性
が優れることのほか、高温で長時間使用した場合であっ
ても優れた潤滑性を維持することができるという、幅広
い使用温度範囲で優れた潤滑性を長期間にわたって呈す
るグリース基油を提供することを目的とする。
180℃の恒温槽内で500時間加熱した際の揮発量が
35重量%以下であり、かつ流動点が−20℃以下であ
ることを特徴とするグリース基油に関する。
たように、180℃の恒温槽内で500時間加熱した際
の揮発量が35重量%以下であり、かつ流動点が−20
℃以下であるものである。
ることにより、驚くべきことに、低温時における潤滑性
が優れることのほか、高温で長時間使用した場合であっ
ても優れた潤滑性を維持し、幅広い使用温度範囲で優れ
た潤滑性を長期間にわたって保持することができるとい
う、格別顕著に優れた効果を発現するものである。
効果を発現する理由は、現在のところ未だ定かではない
が、おそらく本発明のグリース基油の流動点が−20℃
以下であることに基づいて、本発明のグリース基油は、
低温時に使用した際に適度な流動性を有するので、優れ
た潤滑性が発現され、また180℃の恒温槽内で500
時間加熱した際の揮発量が35重量%以下であることに
基づいて、高温下で長時間使用された場合であっても揮
散しがたいので、長期間にわたって優れた流動性が発現
されるものと考えられる。
80℃の恒温槽内で500時間加熱した際の揮発量が3
5重量%以下であることと、流動点が−20℃以下であ
ることに基づいて、低温時における潤滑性が優れ、しか
も高温で長時間使用した場合であっても優れた潤滑性を
維持することができ、例えば−40℃程度の低温から1
50℃程度の高温にわたって幅広い温度範囲で優れた潤
滑性を発現するという画期的な発明である。
5.6に準拠し、雰囲気温度が180℃の恒温槽内で
500時間加熱した際の揮発量である。前記揮発量は、
本発明のグリース基油を高温で長時間使用した場合であ
っても、優れた潤滑性が長時間維持するようにするため
に、35重量%以下、好ましくは30重量%以下、さら
に好ましくは25重量%以下である。
の方法に準拠して測定したときの値である。本発明のグ
リース基油の流動点が−20℃以下であるとき、例え
ば、本発明のグリース基油をエアコンファンモーター用
軸受け、自動車用軸受け、音響機器用軸受け、コンピュ
ーター用軸受けなどに用いた場合、低温起動トルクを飛
躍的に減少させることができる。前記流動点は、低温時
における潤滑性をより一層向上させる観点から、−30
℃以下であることが好ましく、−40℃以下であること
がより好ましく、−50℃以下であることが特に好まし
い。
おける動粘度が、20mm2 /sec以上、好ましくは
25mm2 /sec以上である場合には、高温状態にお
けるグリース基油の揮発量のより一層の低減を図ること
ができ、また100mm2 /sec以下、好ましくは7
5mm2 /sec以下、さらに好ましくは65mm2/
sec以下である場合には、低温状態における流動性を
高めることができる。
構成成分としてペンタエリスリトールが用いられたエス
テルであることが、優れた熱安定性、低揮発性、好適な
粘度などを呈する観点から好ましい。また、酸化安定性
などの観点から、前記エステルを構成する酸成分とし
て、カルボン酸が用いられていることが好ましい。
のエステルの具体的な組成には特に限定がなく、前記揮
発量および前記流動点を満足するものであればよい。か
かるエステルの代表例としては、例えば、カルボン酸
が、(A)n−ヘプタンと、(B)2−エチルヘキサン
酸およびi−ノナン酸から選ばれた少なくとも1種の分
枝鎖含有脂肪酸とからなるエステルなどがあげられ、こ
のエステルは、特に揮発量が少なく、しかも流動点が低
いので、本発明において好適に使用しうるものである。
ナン酸としては、例えば、3,5,5−トリメチルヘキ
サン酸、2−メチルオクタン酸、2,2−ジメチルヘプ
タン酸などがあげられる。これらのi−ノナン酸のなか
では、3,5,5−トリメチルヘキサン酸は、その入手
が容易であることから、本発明において好適に使用しう
るものである。
含有脂肪酸のモル比は、高温において低揮発性を発現さ
せ、また低温における流動性を高める観点から、20/
80以上、好ましくは25/75以上であることが望ま
しく、また低温における流動性を高め、最適な粘度を得
る観点から、80/20以下、好ましくは75/25以
下であることが望ましい。
プタン酸および(B)分枝鎖含有脂肪酸以外のその他の
カルボン酸が、本発明の目的が阻害されない範囲内、例
えば、前記カルボン酸中における含有量が50モル%以
下、好ましくは40モル%以下、さらに好ましくは30
モル%以下、特に好ましくは20モル%となるように配
合されていてもよい。かかるその他のカルボン酸として
は、例えば、n−ペンタン酸、n−ヘキサン酸、n−オ
クタン酸、n−ノナン酸、ラウリン酸などの直鎖カルボ
ン酸、2−メチルブタン酸、3−メチルブタン酸、2−
エチルブタン酸、2−エチルペンタン酸、2−メチルヘ
キサン酸、2,2−ジメチルヘキサン酸、2,2−ジメ
チルヘプタン酸など分枝鎖カルボン酸などがあげられ
る。
の反応に際して、両者の当量比は、特に限定がないが、
通常、ペンタエリスリトールの水酸基1当量に対して脂
肪酸のカルボキシル基が1.0〜1.3当量となるよう
に調整することが好ましい。なお、脂肪酸のカルボキシ
ル基の比率を高くするとペンタエリスリトールと脂肪酸
との反応性が良好となる反面、反応終了後、過剰の脂肪
酸を除去する必要がある。このように、多量の脂肪酸を
用いた場合には、例えば、減圧留去、スチーミング、吸
着剤を用いた吸着、除去などの方法により、過剰の脂肪
酸を除去することができる。
性、熱安定性、加水分解安定性、金属腐食性などの観点
から、1.0mgKOH/g以下、好ましくは0.5m
gKOH/g以下、さらに好ましくは0.1mgKOH
/g以下であることが望ましい。また、前記エステルの
水酸基価は、引火点、低温流動性、熱安定性、加水分解
安定性などの観点から、10.0mgKOH/g以下、
好ましくは7.0mgKOH/g以下、さらに好ましく
は5.0mgKOH/g以下であることが望ましい。
いられている酸化防止剤、極圧剤、防錆剤、消泡剤、抗
乳化剤などの潤滑油添加剤を本発明の目的が阻害されな
い範囲内の量で必要により用いることができる。
−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、4,4’−
メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェノール)などのフェノール系酸化防止剤;p、p’−
ジオクチルフェニルアミン、モノオクチルジフェニルア
ミン、フェノチアジン、3,7−ジオクチルフェノチア
ジン、フェニル−1−ナフチルアミン、フェニル−2−
ナフチルアミン、アルキルフェニル−1−ナフチルアミ
ン、アルキルフェニル−2−ナフチルアミンなどのアミ
ン系酸化防止剤;アルキルジサルファイド、チオジプロ
ピオン酸エステル、ベンゾチアゾールなどの硫黄系酸化
防止剤;ジアルキルジチオリン酸亜鉛、ジアリルジチオ
リン酸亜鉛などがあげられる。これらの酸化防止剤は、
それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いることが
できる。
ジチオリン酸亜鉛、ジアリルジチオリン酸亜鉛、ジアル
キルポリサルファイド、トリアリルフォスフェート、ト
リアルキルフォスフェートなどがあげられる。これらの
極圧剤は、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用
いることができる。
コハク酸、アルケニルコハク酸誘導体、ソルビタンモノ
オレエート、ペンタエリスリトールモノオレエート、グ
リセリンモノオレエート、アミンフォスフェートなどが
あげられる。これらの防錆剤は、それぞれ単独でまたは
2種以上を混合して用いることができる。
リシロキサン等のシリコーン油やジエチルシリケート等
のオルガノシリケート類などがあげられる。これらの消
泡剤は、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用い
ることができる。
シアルキレングリコール、ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミド、ポ
リオキシアルキレン脂肪酸エステルなどがあげられる
が、本発明はかかる例示のみに限定されるものではな
い。これらの抗乳化剤は、それぞれ単独でまたは2種以
上を混合して用いることができる。
ースを調製する場合には、粘稠剤を混合すればよい。前
記粘稠剤としては、例えば、カルシウム石鹸、ナトリウ
ム石鹸、リチウム石鹸などの石鹸;カルシウムコンプレ
ックス石鹸、アルミニウムコンプレックス石鹸、リチウ
ムコンプレックス石鹸などのコンプレックス石鹸;テレ
フタルアミド酸塩、ウレア、シリカエアロジェルなどが
あげられる。
潤滑性が優れることのほか、高温で長時間使用した場合
であっても優れた潤滑性を維持することができるとい
う、幅広い使用温度範囲で優れた潤滑性を長期間にわた
って呈する。
えば、温度変化が激しい状況下で使用される機械油、電
気絶縁油、冷凍機油、作動油、コンプレッサー油などの
潤滑油としてのみならず、熱媒体、合成樹脂用可塑剤、
滑剤、離型剤、結晶化促進剤などとしても好適に使用し
うるものである。
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
素ガス吹き込み管および冷却管付きの脱水管を取り付け
た。このフラスコに、n−ヘプタン酸75.4モルと
3,5,5−トリメチルヘキサン酸24.6モルを添加
し、これにペンタエリスリトールの水酸基1当量に対し
て前記カルボン酸のカルボキシル基が1.25当量とな
るように、ペンタエリスリトールを添加した。
ながら230℃で14時間反応させ、留出する水を除去
した。
脂肪酸を1時間脱酸し、5mmHgの減圧下で1時間ス
チーミングを行ない、吸着剤(協和化学工業(株)製、
商品名:キョーワドー500SH)で残存している脂肪
酸を吸着させた後、濾過を行ない、エステルを得た。
点、40℃における動粘度、酸価、水酸基価および粘度
指数を以下の方法にしたがって調べた。その結果を表1
に示す。 (1)揮発量 得られたエステルを180℃の恒温槽内に入れ、大気中
で500時間加熱したのち、JIS K2220 5.
6に準拠して揮発量を求める。 (2)流動点 JIS K2269に準拠して流動点を求める。 (3)40℃または100℃における動粘度 JIS K2283に準拠して40℃における動粘度を
求める。 (4)粘度指数 JIS K2283に準拠して100℃における粘度を
求めたのち、JISK2283に準拠して粘度指数を求
める。 (5)酸価 KSTM 20045に準拠して酸価を求める。 (6)水酸基価 KSTM 20046に準拠して水酸基価を求める。
ン酸の組成を表1に示すように変更し、ペンタエリスリ
トールの水酸基1当量に対して前記カルボン酸のカルボ
キシル基が1.25当量となるように調整したほかは、
製造例1と同様にしてエステルを調製した。
リメチルヘキサン酸を示す。
ン酸の組成を表2に示すように変更し、ペンタエリスリ
トールの水酸基1当量に対して前記カルボン酸のカルボ
キシル基が1.25当量となるように調整したほかは、
製造例1と同様にしてエステルを調製した。
タン酸〔協和醗酵(株)製、商品名:キョーワノイック
GH〕、iC8酸はi−オクタン酸〔エクソン化学
(株)製、商品名:セカノイックC8酸〕、iC9酸は
3,3,5−トリメチルヘキサン酸を示す。
ルをグリース基油として用い、該グリース基油の低温時
における潤滑性および高温で長時間使用後の潤滑性を以
下の方法にしたがって調べた。その結果を表3に示す。 〔グリース基油の潤滑性〕 (A)低温時における潤滑性(低温時の起動トルク・回
転トルク) 得られたグリース基油をJIS K2220 5.14
に準拠して低温トルク試験に使用し、−40℃の雰囲気
中で起動トルクおよび回転トルクを測定することによ
り、潤滑性を調べる。 (B)高温で長時間使用時の潤滑性(高温での運転時
間) 得られたグリース基油をASTM D 3336に準拠
してCRC潤滑寿命試験に使用し、回転数10000r
pm、150℃で21.5時間回転、2.5時間休止の
操作を繰り返し、トルクの増加、発熱などによって停止
するまでの運転時間を測定する。
性に優れていることを意味する。
得られたグリース基油は、いずれも180℃の恒温槽内
で500時間加熱した際の揮発量が35重量%以下であ
り、かつ流動点が−20℃以下であることから、低温時
の起動トルクおよび回転トルクが低く、低温時における
潤滑性に優れ、また高温での運転可能な時間が長いこと
から、高温で長時間使用時の潤滑性に優れたものである
ことがわかる。
る潤滑性が優れることのほか、高温で長時間使用した場
合であっても優れた潤滑性を維持することができるとい
う、幅広い使用温度範囲で優れた潤滑性を長期間にわた
って呈する。
温変化が激しい条件で使用される機械類などに好適に使
用しうるものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 180℃の恒温槽内で500時間加熱し
た際の揮発量が35重量%以下であり、かつ流動点が−
20℃以下であることを特徴とするグリース基油。 - 【請求項2】 40℃における動粘度が20〜100m
m2 /secである請求項1記載のグリース基油。 - 【請求項3】 ペンタエリスリトールとカルボン酸との
エステルからなる請求項1または2記載のグリース基
油。 - 【請求項4】 カルボン酸が、(A)n−ヘプタン酸
と、(B)2−エチルヘキサン酸およびi−ノナン酸か
ら選ばれた少なくとも1種の分枝鎖含有脂肪酸とからな
る請求項3記載のグリース基油。 - 【請求項5】 n−ヘプタン酸/分枝鎖含有脂肪酸のモ
ル比が20/80〜80/20である請求項4記載のグ
リース基油。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23742397A JPH1180766A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | グリース基油 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23742397A JPH1180766A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | グリース基油 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2005146204A Division JP4017639B2 (ja) | 2005-05-19 | 2005-05-19 | 軸受用グリース基油 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1180766A true JPH1180766A (ja) | 1999-03-26 |
| JPH1180766A5 JPH1180766A5 (ja) | 2005-05-26 |
Family
ID=17015144
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23742397A Withdrawn JPH1180766A (ja) | 1997-09-02 | 1997-09-02 | グリース基油 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1180766A (ja) |
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-
1997
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