JPH1180998A - 複合分散メッキ用複合粒子及びこれを用いたメッキ方法 - Google Patents
複合分散メッキ用複合粒子及びこれを用いたメッキ方法Info
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- JPH1180998A JPH1180998A JP9252594A JP25259497A JPH1180998A JP H1180998 A JPH1180998 A JP H1180998A JP 9252594 A JP9252594 A JP 9252594A JP 25259497 A JP25259497 A JP 25259497A JP H1180998 A JPH1180998 A JP H1180998A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比重が小さく、かつ、摩擦軽減性に優れた複
合分散メッキ用複合粒子及びこれを用いたメッキ方法を
提供するものである。 【解決手段】 摩擦軽減のための母粒子1の表面に、複
合分散メッキ浴5の基金属と同じ成分からなる子粒子2
をカプセル化したものである。
合分散メッキ用複合粒子及びこれを用いたメッキ方法を
提供するものである。 【解決手段】 摩擦軽減のための母粒子1の表面に、複
合分散メッキ浴5の基金属と同じ成分からなる子粒子2
をカプセル化したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合分散メッキ用
複合粒子及びこれを用いたメッキ方法に係り、特に、自
己潤滑性複合分散メッキ膜に用いられる複合分散メッキ
用複合粒子及びこれを用いたメッキ方法に関するもので
ある。
複合粒子及びこれを用いたメッキ方法に係り、特に、自
己潤滑性複合分散メッキ膜に用いられる複合分散メッキ
用複合粒子及びこれを用いたメッキ方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】複合分散メッキ方法は、Niなどの金属
マトリックスからなるメッキ被膜中にSiC、Si3 N
4 、BNなどのセラミック粒子からなる分散粒子を共析
させるメッキ方法であるが、メッキ浴中に分散粒子が懸
濁することが必要不可欠である。
マトリックスからなるメッキ被膜中にSiC、Si3 N
4 、BNなどのセラミック粒子からなる分散粒子を共析
させるメッキ方法であるが、メッキ浴中に分散粒子が懸
濁することが必要不可欠である。
【0003】このため、比重の小さい分散粒子をメッキ
浴中に沈殿共析させるには、メッキ浴中に界面活性剤を
添加するのが一般的であるが、メッキ浴に泡が発生した
り、メッキ被膜の内部応力が変化したりするという種々
の問題がある。
浴中に沈殿共析させるには、メッキ浴中に界面活性剤を
添加するのが一般的であるが、メッキ浴に泡が発生した
り、メッキ被膜の内部応力が変化したりするという種々
の問題がある。
【0004】界面活性剤を添加することなく、比重の小
さい分散粒子をメッキ浴中に沈殿共析させる方法とし
て、有機物からなる母粒子をセラミックスからなる子粒
子でカプセル化して複合粒子を形成する方法がある(特
開平8−41688号公報)。
さい分散粒子をメッキ浴中に沈殿共析させる方法とし
て、有機物からなる母粒子をセラミックスからなる子粒
子でカプセル化して複合粒子を形成する方法がある(特
開平8−41688号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法のいずれにおいても、比重が特に小さいC(黒鉛)
などを単独でメッキ浴中に沈殿共析させることは非常に
困難であった。
方法のいずれにおいても、比重が特に小さいC(黒鉛)
などを単独でメッキ浴中に沈殿共析させることは非常に
困難であった。
【0006】そこで本発明は、上記課題を解決し、比重
が小さく、かつ、摩擦軽減性に優れた複合分散メッキ用
複合粒子及びこれを用いたメッキ方法を提供することに
ある。
が小さく、かつ、摩擦軽減性に優れた複合分散メッキ用
複合粒子及びこれを用いたメッキ方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、摩擦軽減のための母粒子の表面
に、複合分散メッキ浴の基金属と同じ成分からなる子粒
子をカプセル化したものである。
に請求項1の発明は、摩擦軽減のための母粒子の表面
に、複合分散メッキ浴の基金属と同じ成分からなる子粒
子をカプセル化したものである。
【0008】請求項2の発明は、上記母粒子が、Cまた
はFe3 O4 からなる請求項1記載の複合分散メッキ用
複合粒子である。
はFe3 O4 からなる請求項1記載の複合分散メッキ用
複合粒子である。
【0009】請求項3の発明は、上記子粒子が、Ni、
Cu、Sn、Al、Cr、Fe、Znの中から選択され
る請求項1記載の複合分散メッキ用複合粒子である。
Cu、Sn、Al、Cr、Fe、Znの中から選択され
る請求項1記載の複合分散メッキ用複合粒子である。
【0010】請求項4の発明は、摩擦軽減のための母粒
子の表面に複合分散メッキ浴の基金属と同じ成分からな
る子粒子をカプセル化してなる複合粒子が沈殿共析した
複合分散メッキ浴中に、被メッキ材を浸漬するものであ
る。
子の表面に複合分散メッキ浴の基金属と同じ成分からな
る子粒子をカプセル化してなる複合粒子が沈殿共析した
複合分散メッキ浴中に、被メッキ材を浸漬するものであ
る。
【0011】以上の構成によれば、摩擦軽減のための母
粒子の表面に、複合分散メッキ浴の基金属と同じ成分か
らなる子粒子をカプセル化したため、比重が小さく、か
つ、摩擦軽減性に優れた複合分散メッキ用複合粒子を得
ることができる。
粒子の表面に、複合分散メッキ浴の基金属と同じ成分か
らなる子粒子をカプセル化したため、比重が小さく、か
つ、摩擦軽減性に優れた複合分散メッキ用複合粒子を得
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【0013】本発明の複合分散メッキ用複合粒子の模式
図を図1に示す。
図を図1に示す。
【0014】図1に示すように、本発明の複合分散メッ
キ用複合粒子3は、比重が小さく、かつ、摩擦軽減性に
優れた母粒子1の表面に、複合分散メッキ浴(メッキ
液)の基金属と同じ成分からなる子粒子2をカプセル化
したものである。
キ用複合粒子3は、比重が小さく、かつ、摩擦軽減性に
優れた母粒子1の表面に、複合分散メッキ浴(メッキ
液)の基金属と同じ成分からなる子粒子2をカプセル化
したものである。
【0015】母粒子1としてはCまたはFe3 O4 が挙
げられる。C粒子の粒径は5〜10μm程度が好ましい
が、子粒子2の種類によっては1〜30μmであっても
よい。また、Fe3 O4 粒子の粒径は1〜25μm程度
が好ましい。
げられる。C粒子の粒径は5〜10μm程度が好ましい
が、子粒子2の種類によっては1〜30μmであっても
よい。また、Fe3 O4 粒子の粒径は1〜25μm程度
が好ましい。
【0016】子粒子2としては、Ni、Cu、Sn、A
l、Cr、Fe、Znの中から選択されるが、用いる複
合分散メッキ浴の基金属と同金属のものとする。Ni子
粒子およびCu子粒子の粒径は1μm以下が好ましく、
Sn子粒子の粒径は10μm程度が好ましく、Al子粒
子の粒径は3μm程度が好ましい。
l、Cr、Fe、Znの中から選択されるが、用いる複
合分散メッキ浴の基金属と同金属のものとする。Ni子
粒子およびCu子粒子の粒径は1μm以下が好ましく、
Sn子粒子の粒径は10μm程度が好ましく、Al子粒
子の粒径は3μm程度が好ましい。
【0017】すなわち、本発明の複合分散メッキ用複合
粒子によれば、摩擦軽減性に優れているものの比重が小
さかったため、界面活性剤の添加を余儀なくされていた
CまたはFe3 O4 粒子の表面に、複合分散メッキ浴の
基金属と同じ成分からなる子粒子をカプセル化する(機
械的に固着させる)ことで、界面活性剤を添加すること
なく被メッキ材にメッキを施すことができる。
粒子によれば、摩擦軽減性に優れているものの比重が小
さかったため、界面活性剤の添加を余儀なくされていた
CまたはFe3 O4 粒子の表面に、複合分散メッキ浴の
基金属と同じ成分からなる子粒子をカプセル化する(機
械的に固着させる)ことで、界面活性剤を添加すること
なく被メッキ材にメッキを施すことができる。
【0018】次に、複合分散メッキ用複合粒子の製造方
法を説明する。
法を説明する。
【0019】予め作製しておいた母粒子と子粒子を所定
の混合比(重量比)になるように混合した後、メカノケ
ミカル法の一手段であるハイブリダイザー装置を用いて
予混合(OM処理)を施すと共に、所定の回転数でカプ
セル化処理を施すことによって、複合粒子を作製する。
の混合比(重量比)になるように混合した後、メカノケ
ミカル法の一手段であるハイブリダイザー装置を用いて
予混合(OM処理)を施すと共に、所定の回転数でカプ
セル化処理を施すことによって、複合粒子を作製する。
【0020】次に、本発明の複合分散メッキ用複合粒子
を用いたメッキ方法を説明する。
を用いたメッキ方法を説明する。
【0021】本発明の複合分散メッキ用複合粒子を用い
たメッキ方法の模式図を図2に示す。尚、図1と同様の
部材には同じ符号を付している。
たメッキ方法の模式図を図2に示す。尚、図1と同様の
部材には同じ符号を付している。
【0022】先ず、メッキ浴槽4内にメッキ液(例え
ば、Niメッキ液)5を充填し、そのメッキ液5内に、
母粒子(例えば、C粒子;図示せず)1の周囲をメッキ
液5の基金属と同金属の子粒子(例えば、Ni粒子;図
示せず)2でカプセル化した複合粒子3を分散させるこ
とによって、複合粒子3がメッキ液5内に沈殿共析す
る。
ば、Niメッキ液)5を充填し、そのメッキ液5内に、
母粒子(例えば、C粒子;図示せず)1の周囲をメッキ
液5の基金属と同金属の子粒子(例えば、Ni粒子;図
示せず)2でカプセル化した複合粒子3を分散させるこ
とによって、複合粒子3がメッキ液5内に沈殿共析す
る。
【0023】次に、このメッキ液5内に被メッキ材6と
電解材(例えば、Ni材)7を浸漬すると共に、被メッ
キ材6を陰極に電解材7を陽極に接続し、電解メッキを
施す。この時、メッキ液5をメッキ浴槽4外に設けたポ
ンプ8によって循環させると共に、メッキ液5内に空気
Aを吹き込んでメッキ液5を撹拌する。また、被メッキ
材6を上下に揺動する。
電解材(例えば、Ni材)7を浸漬すると共に、被メッ
キ材6を陰極に電解材7を陽極に接続し、電解メッキを
施す。この時、メッキ液5をメッキ浴槽4外に設けたポ
ンプ8によって循環させると共に、メッキ液5内に空気
Aを吹き込んでメッキ液5を撹拌する。また、被メッキ
材6を上下に揺動する。
【0024】この電解メッキにより、被メッキ材6の表
面に複合粒子3が付着してメッキ被膜を形成する。
面に複合粒子3が付着してメッキ被膜を形成する。
【0025】
(実施例1)先ず、粒子径が約20μm、密度が2.2
7g/cm3 のC粒子を母粒子、粒子径が1μm以下、
密度が8.91g/cm3 のNi粒子を子粒子とし、母
粒子と子粒子の重量比が40.0:60.0となるよう
に混合する。
7g/cm3 のC粒子を母粒子、粒子径が1μm以下、
密度が8.91g/cm3 のNi粒子を子粒子とし、母
粒子と子粒子の重量比が40.0:60.0となるよう
に混合する。
【0026】次に、ハイブリダイザー装置を用い、その
混合粉末に、回転数1,500rpmで5分間、予混合
を行うと共に、回転数5,000rpmで2分間、カプ
セル化処理を施し、複合粒子を形成する。
混合粉末に、回転数1,500rpmで5分間、予混合
を行うと共に、回転数5,000rpmで2分間、カプ
セル化処理を施し、複合粒子を形成する。
【0027】(実施例2)先ず、粒子径が約35〜10
5μm、密度が2.27g/cm3 のC粒子を母粒子、
粒子径が約10μm、密度が7.29g/cm3 のSn
粒子を子粒子とし、母粒子と子粒子の重量比が34.
6:65.4となるように混合する。
5μm、密度が2.27g/cm3 のC粒子を母粒子、
粒子径が約10μm、密度が7.29g/cm3 のSn
粒子を子粒子とし、母粒子と子粒子の重量比が34.
6:65.4となるように混合する。
【0028】その後は、実施例1と同様にして複合粒子
を形成する。
を形成する。
【0029】(実施例3)先ず、実施例1のC粒子を母
粒子、粒子径が約3μm、密度が2.70g/cm3 の
Al粒子を子粒子とし、母粒子と子粒子の重量比が3
4.4:65.6となるように混合する。
粒子、粒子径が約3μm、密度が2.70g/cm3 の
Al粒子を子粒子とし、母粒子と子粒子の重量比が3
4.4:65.6となるように混合する。
【0030】その後は、実施例1と同様にして複合粒子
を形成する。
を形成する。
【0031】(実施例4)先ず、粒子径が5〜25μ
m、密度が5.16g/cm3 のFe3 O4 粒子を母粒
子、粒子径が1μm以下、密度が8.91g/cm3 の
Ni粒子を子粒子とし、母粒子と子粒子の重量比が7
0.8:29.2となるように混合する。
m、密度が5.16g/cm3 のFe3 O4 粒子を母粒
子、粒子径が1μm以下、密度が8.91g/cm3 の
Ni粒子を子粒子とし、母粒子と子粒子の重量比が7
0.8:29.2となるように混合する。
【0032】その後は、実施例1と同様にして複合粒子
を形成する。
を形成する。
【0033】(実施例5)先ず、実施例4のFe3 O4
粒子を母粒子、粒子径が1μm以下、密度が8.93g
/cm3 のCu粒子を子粒子とし、母粒子と子粒子の重
量比が70.8:29.2となるように混合する。
粒子を母粒子、粒子径が1μm以下、密度が8.93g
/cm3 のCu粒子を子粒子とし、母粒子と子粒子の重
量比が70.8:29.2となるように混合する。
【0034】その後は、実施例1と同様にして複合粒子
を形成する。
を形成する。
【0035】(実施例6)先ず、実施例4のFe3 O4
粒子を母粒子、粒子径が約3μm、密度が2.70g/
cm3 のAl粒子を子粒子とし、母粒子と子粒子の重量
比が67.9:32.1となるように混合する。
粒子を母粒子、粒子径が約3μm、密度が2.70g/
cm3 のAl粒子を子粒子とし、母粒子と子粒子の重量
比が67.9:32.1となるように混合する。
【0036】その後は、実施例1と同様にして複合粒子
を形成する。
を形成する。
【0037】実施例1〜実施例6の各複合粒子、C母粒
子、およびFe3 O4 母粒子のSEM観察写真を図3〜
図10に示す。
子、およびFe3 O4 母粒子のSEM観察写真を図3〜
図10に示す。
【0038】図3および図7に示したC母粒子およびF
e3 O4 母粒子と比較して、図4〜図6および図8〜図
10の複合粒子は、母粒子の表面を各子粒子が覆ってい
るため、複合粒子全体では角が取れて丸みを帯びている
様子が伺える。
e3 O4 母粒子と比較して、図4〜図6および図8〜図
10の複合粒子は、母粒子の表面を各子粒子が覆ってい
るため、複合粒子全体では角が取れて丸みを帯びている
様子が伺える。
【0039】実施例1〜実施例6の各複合粒子断面の光
学顕微鏡写真を図11〜図16に示す。
学顕微鏡写真を図11〜図16に示す。
【0040】図11〜図13においては、C母粒子の表
面が各子粒子で覆われている様子があまり明瞭には伺わ
れないものの、図14〜図16においては、Fe3 O4
母粒子の表面が各子粒子で覆われている様子がはっきり
と伺える。
面が各子粒子で覆われている様子があまり明瞭には伺わ
れないものの、図14〜図16においては、Fe3 O4
母粒子の表面が各子粒子で覆われている様子がはっきり
と伺える。
【0041】実施例4のFe3 O4 /Ni複合粒子にお
けるEDXの元素マップ分析結果によれば、Fe3 O4
母粒子の表面がNi子粒子でカプセル化されていること
が確認された。
けるEDXの元素マップ分析結果によれば、Fe3 O4
母粒子の表面がNi子粒子でカプセル化されていること
が確認された。
【0042】(実施例7)実施例1のC/Ni複合粒子
をNi−Pメッキ浴中に分散させ、Ni−Pメッキ浴の
懸濁量を50g/lとする。このNi−Pメッキ浴中に
Al製被メッキ材を浸漬し、Ni−P−C/Niメッキ
膜の膜厚が50μm程度になるように電解メッキを行
う。
をNi−Pメッキ浴中に分散させ、Ni−Pメッキ浴の
懸濁量を50g/lとする。このNi−Pメッキ浴中に
Al製被メッキ材を浸漬し、Ni−P−C/Niメッキ
膜の膜厚が50μm程度になるように電解メッキを行
う。
【0043】(実施例8)実施例1のC/Ni複合粒子
をNi−Pメッキ浴中に分散させ、Ni−Pメッキ浴の
懸濁量を80g/lとする。このNi−Pメッキ浴中に
Al製被メッキ材を浸漬し、Ni−P−C/Niメッキ
膜の膜厚が50μm程度になるように電解メッキを行
う。
をNi−Pメッキ浴中に分散させ、Ni−Pメッキ浴の
懸濁量を80g/lとする。このNi−Pメッキ浴中に
Al製被メッキ材を浸漬し、Ni−P−C/Niメッキ
膜の膜厚が50μm程度になるように電解メッキを行
う。
【0044】(比較例1)実施例1のC/Ni複合粒子
をNi−Pメッキ浴中に分散させ、Ni−Pメッキ浴の
懸濁量を80g/lとすると共に、界面活性剤を添加す
る。このNi−Pメッキ浴中にAl製被メッキ材を浸漬
し、Ni−P−C/Niメッキ膜の膜厚が50μm程度
になるように電解メッキを行う。
をNi−Pメッキ浴中に分散させ、Ni−Pメッキ浴の
懸濁量を80g/lとすると共に、界面活性剤を添加す
る。このNi−Pメッキ浴中にAl製被メッキ材を浸漬
し、Ni−P−C/Niメッキ膜の膜厚が50μm程度
になるように電解メッキを行う。
【0045】C/Ni複合粒子を界面活性剤を添加する
ことなくNi−Pメッキ液中に分散させても、複合粒子
がNi−Pメッキ液上に浮くことはなく、また、その懸
濁性も良好であることが目視で確認できた。
ことなくNi−Pメッキ液中に分散させても、複合粒子
がNi−Pメッキ液上に浮くことはなく、また、その懸
濁性も良好であることが目視で確認できた。
【0046】実施例7、8および比較例1のNi−P−
C/Niメッキ被膜の断面写真を図17〜図19に示
す。図17(a)は実施例7のNi−P−C/Niメッ
キ被膜の断面写真を示し、図17(b)は図17(a)
の拡大写真を示し、図18(a)は実施例8のNi−P
−C/Niメッキ被膜の断面写真を示し、図18(b)
は図18(a)の拡大写真を示し、図19(a)は比較
例1のNi−P−C/Niメッキ被膜の断面写真を示
し、図19(b)は図19(a)の拡大写真を示してい
る。
C/Niメッキ被膜の断面写真を図17〜図19に示
す。図17(a)は実施例7のNi−P−C/Niメッ
キ被膜の断面写真を示し、図17(b)は図17(a)
の拡大写真を示し、図18(a)は実施例8のNi−P
−C/Niメッキ被膜の断面写真を示し、図18(b)
は図18(a)の拡大写真を示し、図19(a)は比較
例1のNi−P−C/Niメッキ被膜の断面写真を示
し、図19(b)は図19(a)の拡大写真を示してい
る。
【0047】図17、18に示すように、本発明の複合
粒子をメッキ液中に沈殿共析させて電解メッキを行った
場合、被メッキ材とメッキ被膜間に層間剥離が全く無い
良好なC/Ni−Pメッキ被膜が得られた。また、実施
例7のNi−P−C/Niメッキ被膜よりも複合粒子の
懸濁量が多い実施例8のNi−P−C/Niメッキ被膜
の方が、メッキ被膜中におけるCの分散量が多くなって
いる。
粒子をメッキ液中に沈殿共析させて電解メッキを行った
場合、被メッキ材とメッキ被膜間に層間剥離が全く無い
良好なC/Ni−Pメッキ被膜が得られた。また、実施
例7のNi−P−C/Niメッキ被膜よりも複合粒子の
懸濁量が多い実施例8のNi−P−C/Niメッキ被膜
の方が、メッキ被膜中におけるCの分散量が多くなって
いる。
【0048】これに対して、図19に示すように、本発
明の複合粒子をメッキ液中に沈殿共析させる際に、界面
活性剤を添加して電解メッキを行った場合、被メッキ材
とメッキ被膜間に層間剥離が観察された。
明の複合粒子をメッキ液中に沈殿共析させる際に、界面
活性剤を添加して電解メッキを行った場合、被メッキ材
とメッキ被膜間に層間剥離が観察された。
【0049】実施例7、8および比較例1のNi−P−
C/Niメッキ被膜の表面粗度を評価する。表面粗度
は、中心線平均粗さRa(μm)、十点平均粗さRz
(μm)、および平均最大高さRmax(μm)を評価
した。この評価結果を表1に示す。
C/Niメッキ被膜の表面粗度を評価する。表面粗度
は、中心線平均粗さRa(μm)、十点平均粗さRz
(μm)、および平均最大高さRmax(μm)を評価
した。この評価結果を表1に示す。
【0050】
【表1】
【0051】表1に示すように、実施例7、8のNi−
P−C/Niメッキ被膜は、中心線平均粗さの平均値が
各々2.56μm、2.61μm、十点平均粗さの平均
値が各々15.15μm、15.76μm、平均最大高
さが各々19.29μm、21.87μmであり、比較
例1のNi−P−C/Niメッキ被膜の中心線平均粗さ
の平均値3.03μm、十点平均粗さの平均値18.2
0μm平均最大高さ23.50μmよりも均一なメッキ
膜であった。
P−C/Niメッキ被膜は、中心線平均粗さの平均値が
各々2.56μm、2.61μm、十点平均粗さの平均
値が各々15.15μm、15.76μm、平均最大高
さが各々19.29μm、21.87μmであり、比較
例1のNi−P−C/Niメッキ被膜の中心線平均粗さ
の平均値3.03μm、十点平均粗さの平均値18.2
0μm平均最大高さ23.50μmよりも均一なメッキ
膜であった。
【0052】次に、実施例7、8および比較例1のNi
−P−C/Niメッキ被膜の断面硬度を測定する。断面
硬度は断面硬度の平均値(Hmv0.1 )を示しており、
併せてメッキ被膜の膜厚(μm)も測定した。この測定
結果を表2に示す。
−P−C/Niメッキ被膜の断面硬度を測定する。断面
硬度は断面硬度の平均値(Hmv0.1 )を示しており、
併せてメッキ被膜の膜厚(μm)も測定した。この測定
結果を表2に示す。
【0053】
【表2】
【0054】次に、上述した断面硬度を有する実施例
7、8および比較例1のNi−P−C/Niメッキ被
膜、および低摩擦メッキ被膜として知られるNi−P−
BNメッキ被膜について摩擦試験を行った。ここで、粒
径の小さなBNを用いたNi−P−BNメッキ被膜を比
較例2、粒径の大きなBNを用いたNi−P−BNメッ
キ被膜を比較例3とする。
7、8および比較例1のNi−P−C/Niメッキ被
膜、および低摩擦メッキ被膜として知られるNi−P−
BNメッキ被膜について摩擦試験を行った。ここで、粒
径の小さなBNを用いたNi−P−BNメッキ被膜を比
較例2、粒径の大きなBNを用いたNi−P−BNメッ
キ被膜を比較例3とする。
【0055】摩擦試験はバウデン式摩擦摩耗試験機を用
いて行い、基材としてAl合金にNCCコート処理(#
1,000仕上げ)を施したものを用いると共に、相手
材としてφ5mmのSUJ−2を用いた。また、荷重は
5kgf、潤滑油は0.5ccのエンジンオイル(5W
−30)、摺動回数は1〜200回、摺動距離は10m
m、滑り速度は10mm/secとした。摩擦試験結果
を表3に示す。
いて行い、基材としてAl合金にNCCコート処理(#
1,000仕上げ)を施したものを用いると共に、相手
材としてφ5mmのSUJ−2を用いた。また、荷重は
5kgf、潤滑油は0.5ccのエンジンオイル(5W
−30)、摺動回数は1〜200回、摺動距離は10m
m、滑り速度は10mm/secとした。摩擦試験結果
を表3に示す。
【0056】
【表3】
【0057】表3に示すように、実施例7、8のNi−
P−C/Niメッキ被膜の摺動回数1〜200回におけ
る摩擦係数は0.07〜0.10であり、比較例1のN
i−P−C/Niメッキ被膜の摺動回数1〜200回に
おける摩擦係数(0.07〜0.09)と略同等であっ
た。
P−C/Niメッキ被膜の摺動回数1〜200回におけ
る摩擦係数は0.07〜0.10であり、比較例1のN
i−P−C/Niメッキ被膜の摺動回数1〜200回に
おける摩擦係数(0.07〜0.09)と略同等であっ
た。
【0058】これに対して、比較例2、3のNi−P−
BNメッキ被膜の摺動回数1〜200回における摩擦係
数は0.12〜0.17であった。
BNメッキ被膜の摺動回数1〜200回における摩擦係
数は0.12〜0.17であった。
【0059】すなわち、実施例7、8のNi−P−C/
Niメッキ被膜の摩擦係数は、比較例2、3のNi−P
−BNメッキ被膜の摩擦係数と比較すると約45%の低
減が認められ、より低摩擦のメッキ被膜であることが伺
える。
Niメッキ被膜の摩擦係数は、比較例2、3のNi−P
−BNメッキ被膜の摩擦係数と比較すると約45%の低
減が認められ、より低摩擦のメッキ被膜であることが伺
える。
【0060】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、摩擦軽減
性に優れたCまたはFe3 O4 粒子の表面に、複合分散
メッキ浴の基金属と同じ成分からなる子粒子をカプセル
化することで、界面活性剤を添加することなく被メッキ
材にメッキを施すことができるという優れた効果を発揮
する。
性に優れたCまたはFe3 O4 粒子の表面に、複合分散
メッキ浴の基金属と同じ成分からなる子粒子をカプセル
化することで、界面活性剤を添加することなく被メッキ
材にメッキを施すことができるという優れた効果を発揮
する。
【図1】本発明の複合分散メッキ用複合粒子の模式図で
ある。
ある。
【図2】本発明の複合分散メッキ用複合粒子を用いたメ
ッキ方法を示す模式図である。
ッキ方法を示す模式図である。
【図3】本発明の複合分散メッキ用複合粒子の母粒子で
あるC粒子のSEM観察写真である。
あるC粒子のSEM観察写真である。
【図4】実施例1の複合粒子のSEM観察写真である。
【図5】実施例2の複合粒子のSEM観察写真である。
【図6】実施例3の複合粒子のSEM観察写真である。
【図7】本発明の複合分散メッキ用複合粒子の母粒子で
あるFe3 O4 粒子のSEM観察写真である。
あるFe3 O4 粒子のSEM観察写真である。
【図8】実施例4の複合粒子のSEM観察写真である。
【図9】実施例5の複合粒子のSEM観察写真である。
【図10】実施例6の複合粒子のSEM観察写真であ
る。
る。
【図11】実施例1の複合粒子断面の光学顕微鏡写真で
ある。
ある。
【図12】実施例2の複合粒子断面の光学顕微鏡写真で
ある。
ある。
【図13】実施例3の複合粒子断面の光学顕微鏡写真で
ある。
ある。
【図14】実施例4の複合粒子断面の光学顕微鏡写真で
ある。
ある。
【図15】実施例5の複合粒子断面の光学顕微鏡写真で
ある。
ある。
【図16】実施例6の複合粒子断面の光学顕微鏡写真で
ある。
ある。
【図17】実施例7のNi−P−C/Niメッキ被膜の
断面写真である。
断面写真である。
【図18】実施例8のNi−P−C/Niメッキ被膜の
断面写真である。
断面写真である。
【図19】比較例1のNi−P−C/Niメッキ被膜の
断面写真である。
断面写真である。
1 母粒子 2 子粒子 3 複合粒子 5 メッキ液(複合分散メッキ浴) 6 被メッキ材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 裕一郎 神奈川県藤沢市土棚8番地 株式会社い すゞ中央研究所内 (72)発明者 上村 正 神奈川県川崎市川崎区殿町3丁目25番1号 いすゞ自動車株式会社川崎工場内 (72)発明者 別府 正昭 東京都中央区日本橋1丁目15番1号 日本 パーカライジング株式会社内 (72)発明者 平井 英次 東京都中央区日本橋1丁目15番1号 日本 パーカライジング株式会社内 (72)発明者 森 清毅 東京都中央区日本橋1丁目15番1号 日本 パーカライジング株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 摩擦軽減のための母粒子の表面に、複合
分散メッキ浴の基金属と同じ成分からなる子粒子をカプ
セル化したことを特徴とする複合分散メッキ用複合粒
子。 - 【請求項2】 上記母粒子が、CまたはFe3 O4 から
なる請求項1記載の複合分散メッキ用複合粒子。 - 【請求項3】 上記子粒子が、Ni、Cu、Sn、A
l、Cr、Fe、Znの中から選択される請求項1記載
の複合分散メッキ用複合粒子。 - 【請求項4】 摩擦軽減のための母粒子の表面に複合分
散メッキ浴の基金属と同じ成分からなる子粒子をカプセ
ル化してなる複合粒子が沈殿共析した複合分散メッキ浴
中に、被メッキ材を浸漬することを特徴とする複合分散
メッキ用複合粒子を用いたメッキ方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9252594A JPH1180998A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 複合分散メッキ用複合粒子及びこれを用いたメッキ方法 |
| EP98941699A EP0937789A4 (en) | 1997-09-03 | 1998-09-03 | COMPOSITE PARTICLES FOR THE COMPOSITE DISPERSION COATING AND COATING PROCESS |
| US09/297,393 US6372345B1 (en) | 1997-09-03 | 1998-09-03 | Composite particles for composite dispersion plating and method of plating therewith |
| PCT/JP1998/003950 WO1999011843A1 (fr) | 1997-09-03 | 1998-09-03 | Particules composites pour placage de composite par dispersion et procede de placage correspondant |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9252594A JPH1180998A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 複合分散メッキ用複合粒子及びこれを用いたメッキ方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1180998A true JPH1180998A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17239549
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9252594A Pending JPH1180998A (ja) | 1997-09-03 | 1997-09-03 | 複合分散メッキ用複合粒子及びこれを用いたメッキ方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6372345B1 (ja) |
| EP (1) | EP0937789A4 (ja) |
| JP (1) | JPH1180998A (ja) |
| WO (1) | WO1999011843A1 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2872884B1 (fr) * | 2004-07-07 | 2006-11-10 | Snecma Moteurs Sa | Procede de protection des surfaces de contact entre deux pieces metalliques beneficiant d'une telle protection |
| JP2008509435A (ja) * | 2004-08-06 | 2008-03-27 | グリッピング アイウェア, インコーポレイテッド | 取り外し可能な眼鏡用クラスプ |
| US20060040126A1 (en) * | 2004-08-18 | 2006-02-23 | Richardson Rick A | Electrolytic alloys with co-deposited particulate matter |
| DE102006045531B3 (de) * | 2006-09-21 | 2008-05-29 | Siemens Ag | Verfahren zum Herstellen einer Schicht auf einem Träger |
| US8137747B2 (en) * | 2008-07-30 | 2012-03-20 | Honeywell International Inc. | Components, turbochargers, and methods of forming the components |
| US20110162751A1 (en) * | 2009-12-23 | 2011-07-07 | Exxonmobil Research And Engineering Company | Protective Coatings for Petrochemical and Chemical Industry Equipment and Devices |
| US10954600B2 (en) * | 2016-12-16 | 2021-03-23 | Hamilton Sundstrand Corporation | Electroplating systems and methods |
| CN111001811B (zh) * | 2019-12-17 | 2022-03-01 | 陕西科技大学 | 一种以Cu@Ni核壳结构为润滑相的宽温域Ni3Al基自润滑复合材料及其制备方法 |
Family Cites Families (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3977985A (en) * | 1972-02-23 | 1976-08-31 | Tdk Electronics Company, Limited | Magnetic recording medium comprising cobalt or cobalt alloy coated particles of spicular magnetite |
| JPS5242134B2 (ja) * | 1972-12-30 | 1977-10-22 | ||
| JPS55128599A (en) * | 1979-03-24 | 1980-10-04 | Nippon Mining Co Ltd | Plating |
| JPS6045716B2 (ja) * | 1982-05-21 | 1985-10-11 | 上村工業株式会社 | 複合めつき方法 |
| JPS6026697A (ja) * | 1983-07-22 | 1985-02-09 | Ntn Toyo Bearing Co Ltd | 複合めつき法 |
| US5122418A (en) * | 1985-12-09 | 1992-06-16 | Shiseido Company Ltd. | Composite powder and production process |
| US4770907A (en) * | 1987-10-17 | 1988-09-13 | Fuji Paudal Kabushiki Kaisha | Method for forming metal-coated abrasive grain granules |
| US5184662A (en) * | 1990-01-22 | 1993-02-09 | Quick Nathaniel R | Method for clad-coating ceramic particles |
| JPH0452300A (ja) * | 1990-06-19 | 1992-02-20 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 複合分散めっき方法 |
| US5318797A (en) * | 1990-06-20 | 1994-06-07 | Clarkson University | Coated particles, hollow particles, and process for manufacturing the same |
| US5453293A (en) * | 1991-07-17 | 1995-09-26 | Beane; Alan F. | Methods of manufacturing coated particles having desired values of intrinsic properties and methods of applying the coated particles to objects |
| US5372845A (en) * | 1992-03-06 | 1994-12-13 | Sulzer Plasma Technik, Inc. | Method for preparing binder-free clad powders |
| JPH0841688A (ja) * | 1994-07-26 | 1996-02-13 | Nippon Parkerizing Co Ltd | 複合めっき材料の製造方法 |
-
1997
- 1997-09-03 JP JP9252594A patent/JPH1180998A/ja active Pending
-
1998
- 1998-09-03 EP EP98941699A patent/EP0937789A4/en not_active Withdrawn
- 1998-09-03 US US09/297,393 patent/US6372345B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1998-09-03 WO PCT/JP1998/003950 patent/WO1999011843A1/ja not_active Ceased
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0937789A1 (en) | 1999-08-25 |
| WO1999011843A1 (fr) | 1999-03-11 |
| US6372345B1 (en) | 2002-04-16 |
| EP0937789A4 (en) | 2005-04-20 |
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| A02 | Decision of refusal |
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