JPH1182580A - 車両用ディスクブレーキ - Google Patents
車両用ディスクブレーキInfo
- Publication number
- JPH1182580A JPH1182580A JP9248614A JP24861497A JPH1182580A JP H1182580 A JPH1182580 A JP H1182580A JP 9248614 A JP9248614 A JP 9248614A JP 24861497 A JP24861497 A JP 24861497A JP H1182580 A JPH1182580 A JP H1182580A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lining
- friction pad
- friction
- caliper
- caliper body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 キャリパボディのオフセット支持を起因とす
る曲げモーメントによるキャリパボディの傾きを極力抑
制して、ライニングの偏摩耗やブレーキ鳴きを防止す
る。 【解決手段】 車体取付け側の摩擦パッド4のライニン
グ15と、反車体取付け側の摩擦パッド5のライニング
16の全体を、それぞれ均一な組織で形成する。車体取
付け側の摩擦パッド4のライニング15に、反車体取付
け側の摩擦パッド5のライニング16よりも大きな摩擦
係数を設定する。
る曲げモーメントによるキャリパボディの傾きを極力抑
制して、ライニングの偏摩耗やブレーキ鳴きを防止す
る。 【解決手段】 車体取付け側の摩擦パッド4のライニン
グ15と、反車体取付け側の摩擦パッド5のライニング
16の全体を、それぞれ均一な組織で形成する。車体取
付け側の摩擦パッド4のライニング15に、反車体取付
け側の摩擦パッド5のライニング16よりも大きな摩擦
係数を設定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や自動二輪
車を始め、各種の走行車両に搭載されるディスクブレー
キに係り、詳しくはピストン対向型またはピンスライド
型のキャリパボディの内部にディスクロータを挟んで対
向配置される摩擦パッドに関する。
車を始め、各種の走行車両に搭載されるディスクブレー
キに係り、詳しくはピストン対向型またはピンスライド
型のキャリパボディの内部にディスクロータを挟んで対
向配置される摩擦パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に用いられる車両用ディスクブ
レーキにあっては、摩擦パッドのライニングが偏摩耗し
たり、ブレーキ鳴きを生じることがあるため、ディスク
ブレーキを改良した従来例として、特開平7−139
565号公報や、特開平5−149355号公報に示
されるものがあり、また摩擦パッドを直接改良した従来
例として、実公平5−1699号公報や、特開昭6
3−152734号公報に示されるものがある。
レーキにあっては、摩擦パッドのライニングが偏摩耗し
たり、ブレーキ鳴きを生じることがあるため、ディスク
ブレーキを改良した従来例として、特開平7−139
565号公報や、特開平5−149355号公報に示
されるものがあり、また摩擦パッドを直接改良した従来
例として、実公平5−1699号公報や、特開昭6
3−152734号公報に示されるものがある。
【0003】このうち、及びのディスクブレーキ
は、キャリパボディが、ディスクロータの一側部に偏位
した部分を車体側に支持されているため(以下、オフセ
ット支持という)、ディスクロータとの摺接で発生した
摩擦パッドの制動トルクが、キャリパボディにディスク
回出方向の牽引力として作用した際に、キャリパボディ
に、ディスク回入側を反車体取付け側へ、ディスク回出
側を車体取付け側へ傾かせようとする曲げモーメントを
生じて、キャリパボディがディスク軸に対して傾くこと
が、ライニングの偏摩耗やブレーキ鳴きの発生原因とし
ており、ピンスライド型のキャリパボディを用いたの
ディスクブレーキでは、ディスク回入側のスライドピン
とピン孔のいずれか一方をキャリパボディの作用部に、
他方をディスク回入側のキャリパ支持腕にそれぞれ設
け、ディスク回出側のスライドピンとピン孔のいずれか
一方をキャリパボディの反作用部に、他方をディスク回
出側のキャリパ支持腕にそれぞれ設けるか、或いはディ
スク回入側のスライドピンとピン孔のいずれか一方をキ
ャリパボディの反作用部に、他方をディスク回入側のキ
ャリパ支持腕にそれぞれ設け、ディスク回出側のスライ
ドピンとピン孔のいずれか一方をキャリパボディの作用
部に、他方をディスク回出側のキャリパ支持腕にそれぞ
れ設けて、キャリパボディに上述の曲げモーメントが作
用した場合に、それぞれのスライドピンの差込み長さを
増加して、キャリパボディの傾きを抑制するようにして
いる。
は、キャリパボディが、ディスクロータの一側部に偏位
した部分を車体側に支持されているため(以下、オフセ
ット支持という)、ディスクロータとの摺接で発生した
摩擦パッドの制動トルクが、キャリパボディにディスク
回出方向の牽引力として作用した際に、キャリパボディ
に、ディスク回入側を反車体取付け側へ、ディスク回出
側を車体取付け側へ傾かせようとする曲げモーメントを
生じて、キャリパボディがディスク軸に対して傾くこと
が、ライニングの偏摩耗やブレーキ鳴きの発生原因とし
ており、ピンスライド型のキャリパボディを用いたの
ディスクブレーキでは、ディスク回入側のスライドピン
とピン孔のいずれか一方をキャリパボディの作用部に、
他方をディスク回入側のキャリパ支持腕にそれぞれ設
け、ディスク回出側のスライドピンとピン孔のいずれか
一方をキャリパボディの反作用部に、他方をディスク回
出側のキャリパ支持腕にそれぞれ設けるか、或いはディ
スク回入側のスライドピンとピン孔のいずれか一方をキ
ャリパボディの反作用部に、他方をディスク回入側のキ
ャリパ支持腕にそれぞれ設け、ディスク回出側のスライ
ドピンとピン孔のいずれか一方をキャリパボディの作用
部に、他方をディスク回出側のキャリパ支持腕にそれぞ
れ設けて、キャリパボディに上述の曲げモーメントが作
用した場合に、それぞれのスライドピンの差込み長さを
増加して、キャリパボディの傾きを抑制するようにして
いる。
【0004】また、のディスクブレーキは、ディスク
ロータを挟んで、車体取付け側と反車体取付け側の側部
に対向する一対の摩擦パッドを押圧する中心を、各々の
摩擦パッドのディスク周方向の中心に対してディスク回
出側に偏らせ、且つその偏位量を、車体取付け側が反車
体取付け側よりも大きくなるように設定しており、キャ
リパボディのオフセット支持に起因する曲げモーメント
で摩擦パッドのディスク回入側に起こる面圧増加を、パ
ッド押圧中心の移動による面圧減少で極力打消すように
しており、更にとの摩擦パッドでは、ライニングの
材質を部分的に変えるものとしている。
ロータを挟んで、車体取付け側と反車体取付け側の側部
に対向する一対の摩擦パッドを押圧する中心を、各々の
摩擦パッドのディスク周方向の中心に対してディスク回
出側に偏らせ、且つその偏位量を、車体取付け側が反車
体取付け側よりも大きくなるように設定しており、キャ
リパボディのオフセット支持に起因する曲げモーメント
で摩擦パッドのディスク回入側に起こる面圧増加を、パ
ッド押圧中心の移動による面圧減少で極力打消すように
しており、更にとの摩擦パッドでは、ライニングの
材質を部分的に変えるものとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、,
のディスクブレーキでは、別途に専用のキャリパボディ
やキャリパブラケットを製作しなければならず、型代や
加工工数,加工費が嵩み、また,の摩擦パッドで
は、幾種類ものライニング材料を用意してこれらを裏板
に結着するため、材料費と組付け工数が嵩むこととな
り、〜のいずれの場合も生産性が低く、大幅なコス
ト高は避けられない。
のディスクブレーキでは、別途に専用のキャリパボディ
やキャリパブラケットを製作しなければならず、型代や
加工工数,加工費が嵩み、また,の摩擦パッドで
は、幾種類ものライニング材料を用意してこれらを裏板
に結着するため、材料費と組付け工数が嵩むこととな
り、〜のいずれの場合も生産性が低く、大幅なコス
ト高は避けられない。
【0006】そこで本発明は、キャリパボディのオフセ
ット支持を起因とする曲げモーメントによるキャリパボ
ディの傾きを極力抑制して、ライニングの偏摩耗やブレ
ーキ鳴きを有効に防止することのできる車両用ディスク
ブレーキを安価に提供することを目的としている。
ット支持を起因とする曲げモーメントによるキャリパボ
ディの傾きを極力抑制して、ライニングの偏摩耗やブレ
ーキ鳴きを有効に防止することのできる車両用ディスク
ブレーキを安価に提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の目的に
従って、キャリパボディをディスクロータの一側部で車
体に支持し、該ディスクロータの両側に対向配置された
一対の摩擦パッドを、キャリパボディのピストンや反力
爪にてディスクロータ方向へ押動し、該摩擦パッドのラ
イニングをディスクロータの両側面に摺接させて制動作
用を行なう車両用ディスクブレーキにおいて、前記各摩
擦パッドのライニング全体をそれぞれ均一な組織で形成
すると共に、車体取付け側の摩擦パッドのライニングの
摩擦係数を、反車体取付け側の摩擦パッドのライニング
の摩擦係数よりも大きく設定したことを特徴としてい
る。
従って、キャリパボディをディスクロータの一側部で車
体に支持し、該ディスクロータの両側に対向配置された
一対の摩擦パッドを、キャリパボディのピストンや反力
爪にてディスクロータ方向へ押動し、該摩擦パッドのラ
イニングをディスクロータの両側面に摺接させて制動作
用を行なう車両用ディスクブレーキにおいて、前記各摩
擦パッドのライニング全体をそれぞれ均一な組織で形成
すると共に、車体取付け側の摩擦パッドのライニングの
摩擦係数を、反車体取付け側の摩擦パッドのライニング
の摩擦係数よりも大きく設定したことを特徴としてい
る。
【0008】かかる構成によれば、摩擦パッドのライニ
ングをディスクロータへ摺接した際に、摩擦係数の大き
な車体取付け側の摩擦パッドでは大きな摩擦力が、また
摩擦係数の小さな反車体取付け側の摩擦パッドでは小さ
な摩擦力がそれぞれ発生し、摩擦パッドのディスク回出
側面を支承するキャリパボディやキャリパブラケットの
トルク受け部或いは摩擦パッドを吊持するハンガーピン
に、車体取付け側の摩擦パッドから大きな制動トルク
が、また反車体取付け側の摩擦パッドから小さな制動ト
ルクがそれぞれ伝達されて行く。
ングをディスクロータへ摺接した際に、摩擦係数の大き
な車体取付け側の摩擦パッドでは大きな摩擦力が、また
摩擦係数の小さな反車体取付け側の摩擦パッドでは小さ
な摩擦力がそれぞれ発生し、摩擦パッドのディスク回出
側面を支承するキャリパボディやキャリパブラケットの
トルク受け部或いは摩擦パッドを吊持するハンガーピン
に、車体取付け側の摩擦パッドから大きな制動トルク
が、また反車体取付け側の摩擦パッドから小さな制動ト
ルクがそれぞれ伝達されて行く。
【0009】これにより、キャリパボディの車体取付け
側部分と反車体取付け側部分に、それぞれディスク回出
方向の牽引力が作用するが、キャリパボディの車体取付
け側には、摩擦パッドからの制動トルク(摩擦力)が大
きい分だけ反車体取付け側よりも大きな牽引力が作用す
るため、キャリパボディに前述の曲げモーメントと逆方
向のモーメントが発生して、キャリパボディの傾きが極
力抑制されるようになる。
側部分と反車体取付け側部分に、それぞれディスク回出
方向の牽引力が作用するが、キャリパボディの車体取付
け側には、摩擦パッドからの制動トルク(摩擦力)が大
きい分だけ反車体取付け側よりも大きな牽引力が作用す
るため、キャリパボディに前述の曲げモーメントと逆方
向のモーメントが発生して、キャリパボディの傾きが極
力抑制されるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を自動二輪車のフロ
ント用ディスクブレーキに適用した一形態例を、図1に
基づいて説明する。ディスクブレーキ1は、矢印A方向
に回転するディスクロータ2と、該ディスクロータ2の
一側部で車体に固設されるキャリパボディ3と、該キャ
リパボディ3の作用部3a,3bの間に、ディスクロー
タ2を挟んで対向配置される一対の摩擦パッド4,5と
を持っている。
ント用ディスクブレーキに適用した一形態例を、図1に
基づいて説明する。ディスクブレーキ1は、矢印A方向
に回転するディスクロータ2と、該ディスクロータ2の
一側部で車体に固設されるキャリパボディ3と、該キャ
リパボディ3の作用部3a,3bの間に、ディスクロー
タ2を挟んで対向配置される一対の摩擦パッド4,5と
を持っている。
【0011】キャリパボディ3は、ディスクロータ2の
両側部に配設される一対の作用部3a,3bに、ディス
クロータ側へ開口する大小4つのシリンダ孔6を対向し
て設け、各シリンダ孔6に角シール7を介してピストン
8を液密且つ移動可能に内挿し、該ピストン8とシリン
ダ孔6の底部との間にそれぞれ液圧室9を画成した4ポ
ットのピストン対向型であって、且つディスクロータ2
の外周を跨いで作用部3a,3bをつなぐブリッジ部3
cの中央を、ディスクロータ2の回転方向と平行な面で
切断して一対のキャリパ半体3d,3eに分割し、ブリ
ッジ部3cに長短4本の連結ボルト10をディスク軸方
向に螺着して、キャリパ半体3d,3eを一体に連結し
た構成となっている。
両側部に配設される一対の作用部3a,3bに、ディス
クロータ側へ開口する大小4つのシリンダ孔6を対向し
て設け、各シリンダ孔6に角シール7を介してピストン
8を液密且つ移動可能に内挿し、該ピストン8とシリン
ダ孔6の底部との間にそれぞれ液圧室9を画成した4ポ
ットのピストン対向型であって、且つディスクロータ2
の外周を跨いで作用部3a,3bをつなぐブリッジ部3
cの中央を、ディスクロータ2の回転方向と平行な面で
切断して一対のキャリパ半体3d,3eに分割し、ブリ
ッジ部3cに長短4本の連結ボルト10をディスク軸方
向に螺着して、キャリパ半体3d,3eを一体に連結し
た構成となっている。
【0012】キャリパボディ3のディスク回入側と回出
側には、トルク受け部3f,3gが摩擦パッド4,5を
挟んで設けられ、更に一方のキャリパ半体3dには、車
体取付け用のブラケット3hと、液圧室9に昇圧した作
動液を供給するための入力ポート11と、作動液中の混
入エアを外部へ排出するためのブリューダスクリュー1
2とが設けられている。車体取付け用のブラケット3h
は、作用部3aのディスク回出側端からディスクロータ
2と平行に突設されており、キャリパボディ3は、ブラ
ケット3hをフロントフォーク13のキャリパ取付け部
13aに重合し、これらを車体取付けボルト14で結着
して車体に固設される。
側には、トルク受け部3f,3gが摩擦パッド4,5を
挟んで設けられ、更に一方のキャリパ半体3dには、車
体取付け用のブラケット3hと、液圧室9に昇圧した作
動液を供給するための入力ポート11と、作動液中の混
入エアを外部へ排出するためのブリューダスクリュー1
2とが設けられている。車体取付け用のブラケット3h
は、作用部3aのディスク回出側端からディスクロータ
2と平行に突設されており、キャリパボディ3は、ブラ
ケット3hをフロントフォーク13のキャリパ取付け部
13aに重合し、これらを車体取付けボルト14で結着
して車体に固設される。
【0013】両摩擦パッド4,5は、ディスクロータ2
の側面と摺接するライニング15,16を、金属製の裏
板17に接合した同一形状に形成されている。ライニン
グ15,16は、従来からの一般的な摩擦パッドのライ
ニングと同様に、それぞれ全体が均一な組織で形成され
るが、車体取付け側の摩擦パッド4のライニング15に
は、反車体取付け側の摩擦パッド5のライニング16よ
りも摩擦係数が大きな材料が用いられている。
の側面と摺接するライニング15,16を、金属製の裏
板17に接合した同一形状に形成されている。ライニン
グ15,16は、従来からの一般的な摩擦パッドのライ
ニングと同様に、それぞれ全体が均一な組織で形成され
るが、車体取付け側の摩擦パッド4のライニング15に
は、反車体取付け側の摩擦パッド5のライニング16よ
りも摩擦係数が大きな材料が用いられている。
【0014】対向する4つの液圧室9は、図示しない液
通路を介して入力ポート11と連通しており、運転者の
制動操作によって、別途の液圧マスタシリンダで昇圧さ
れた作動液が、入力ポート11を通して4つの液圧室9
へ供給される。各液圧室9に供給された作動液は、それ
ぞれのピストン8をシリンダ孔6の開口部方向へ押動
し、摩擦パッド4,5のライニング15,16をディス
クロータ2の両側面に摺接させて、制動作用が行なわれ
る。
通路を介して入力ポート11と連通しており、運転者の
制動操作によって、別途の液圧マスタシリンダで昇圧さ
れた作動液が、入力ポート11を通して4つの液圧室9
へ供給される。各液圧室9に供給された作動液は、それ
ぞれのピストン8をシリンダ孔6の開口部方向へ押動
し、摩擦パッド4,5のライニング15,16をディス
クロータ2の両側面に摺接させて、制動作用が行なわれ
る。
【0015】制動時の摩擦パッド4,5は、ディスクロ
ータ2とライニング15,16との摺接による摩擦力で
ディスク回出方向へ引摺られ、裏板17,17のディス
ク回出側面がディスク回出側のトルク受け面3gに当接
して、摩擦パッド4,5に発生した制動トルクが、トル
ク受け面3gよりキャリパボディ3に伝達されて行く。
上述の摩擦力は、摩擦係数の大きな車体取付け側の摩擦
パッド4で大きく、また摩擦係数の小さな車体取付け側
の摩擦パッド5で小さく発生し、車体取付け側の摩擦パ
ッド4からは大きな制動トルクが、また反車体取付け側
の摩擦パッド5からは小さな制動トルクが、それぞれト
ルク受け面3gを通してキャリパボディ3に伝えられて
行く。
ータ2とライニング15,16との摺接による摩擦力で
ディスク回出方向へ引摺られ、裏板17,17のディス
ク回出側面がディスク回出側のトルク受け面3gに当接
して、摩擦パッド4,5に発生した制動トルクが、トル
ク受け面3gよりキャリパボディ3に伝達されて行く。
上述の摩擦力は、摩擦係数の大きな車体取付け側の摩擦
パッド4で大きく、また摩擦係数の小さな車体取付け側
の摩擦パッド5で小さく発生し、車体取付け側の摩擦パ
ッド4からは大きな制動トルクが、また反車体取付け側
の摩擦パッド5からは小さな制動トルクが、それぞれト
ルク受け面3gを通してキャリパボディ3に伝えられて
行く。
【0016】摩擦パッド4,5からの制動トルクを受け
るキャリパボディ3は、前述の如くディスクロータ2の
一側部に偏位した作用部3aのディスク回出側の車体取
付け用ブラケット3hをフロントフォーク13にオフセ
ット支持されているため、摩擦パッド4,5からの制動
トルクによってディスク回出方向へ牽引されると同時
に、ディスク回入側を作用部3b方向へ傾かせようとす
る曲げモーメントBを生じ、車体取付け用ブラケット3
hを支点にキャリパボディ3をディスク軸に対して曲げ
モーメントB方向へ傾かせようとするが、車体取付け側
の作用部3aには、摩擦パッド4からの制動トルクが大
きい分だけ、反車体取付け側の作用部3bよりも大きな
牽引力が作用し、キャリパボディ3に曲げモーメントB
と逆方向のモーメントCが発生し、ディスク軸に対する
キャリパボディ3の傾きが極力抑制される。
るキャリパボディ3は、前述の如くディスクロータ2の
一側部に偏位した作用部3aのディスク回出側の車体取
付け用ブラケット3hをフロントフォーク13にオフセ
ット支持されているため、摩擦パッド4,5からの制動
トルクによってディスク回出方向へ牽引されると同時
に、ディスク回入側を作用部3b方向へ傾かせようとす
る曲げモーメントBを生じ、車体取付け用ブラケット3
hを支点にキャリパボディ3をディスク軸に対して曲げ
モーメントB方向へ傾かせようとするが、車体取付け側
の作用部3aには、摩擦パッド4からの制動トルクが大
きい分だけ、反車体取付け側の作用部3bよりも大きな
牽引力が作用し、キャリパボディ3に曲げモーメントB
と逆方向のモーメントCが発生し、ディスク軸に対する
キャリパボディ3の傾きが極力抑制される。
【0017】本形態例はこのようにして、ディスク軸に
対するキャリパボディ3の傾きが極力抑制されるので、
ライニング15,16の偏摩耗やブレーキ鳴きの発生を
有効に防止することができる。また、このような効果を
奏しながらも、ライニングの摩擦係数が異なる既製の摩
擦パッドを組合わせて用いることができるので、既存の
ディスクブレーキにもそのまま適用が可能であり、専用
のキャリパボディやキャリパブラケット、或いはライニ
ングの材質が部分的に異なる専用の摩擦パッドは一切不
要で、型代や加工費,材料費,加工や組付け工数を省略
できて、生産性の向上と大幅なコストダウンを図ること
ができる。
対するキャリパボディ3の傾きが極力抑制されるので、
ライニング15,16の偏摩耗やブレーキ鳴きの発生を
有効に防止することができる。また、このような効果を
奏しながらも、ライニングの摩擦係数が異なる既製の摩
擦パッドを組合わせて用いることができるので、既存の
ディスクブレーキにもそのまま適用が可能であり、専用
のキャリパボディやキャリパブラケット、或いはライニ
ングの材質が部分的に異なる専用の摩擦パッドは一切不
要で、型代や加工費,材料費,加工や組付け工数を省略
できて、生産性の向上と大幅なコストダウンを図ること
ができる。
【0018】尚、上述の形態例では、キャリパボディが
ピストン対向型の自動二輪車用で説明したが、本発明は
自動車用のディスクブレーキにも適用が可能である。更
に本発明は、ピンスライド型のキャリパボディを持つデ
ィスクブレーキにも適用が可能であり、この場合には、
キャリパボディの傾きを極力抑制して、キャリパボディ
をディスク軸方向へ良好に移動することができる。
ピストン対向型の自動二輪車用で説明したが、本発明は
自動車用のディスクブレーキにも適用が可能である。更
に本発明は、ピンスライド型のキャリパボディを持つデ
ィスクブレーキにも適用が可能であり、この場合には、
キャリパボディの傾きを極力抑制して、キャリパボディ
をディスク軸方向へ良好に移動することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ディス
クロータの両側に対向する一対の摩擦パッドのライニン
グ全体をそれぞれ均一な組織で形成し、車体取付け側の
摩擦パッドのライニングの摩擦係数を、反車体取付け側
の摩擦パッドのライニングの摩擦係数よりも大きく設定
したことにより、キャリパボディの傾きを極力抑制し
て、ライニングの偏摩耗やブレーキ鳴きの発生を有効に
防止することができる。
クロータの両側に対向する一対の摩擦パッドのライニン
グ全体をそれぞれ均一な組織で形成し、車体取付け側の
摩擦パッドのライニングの摩擦係数を、反車体取付け側
の摩擦パッドのライニングの摩擦係数よりも大きく設定
したことにより、キャリパボディの傾きを極力抑制し
て、ライニングの偏摩耗やブレーキ鳴きの発生を有効に
防止することができる。
【0020】また、この摩擦パッドには、ライニングの
摩擦係数が異なる既製のものをそのまま組合わせて用い
ることができるので、既存のディスクブレーキにも仕様
を変えることなくそのまま適用が可能であり、専用のキ
ャリパボディやキャリパブラケット、或いはライニング
の材質が部分的に異なる専用の摩擦パッドは一切不要
で、型代や加工費,材料費,加工や組付け工数を省略で
きて、生産性の向上と大幅なコストダウンを図ることが
できる。
摩擦係数が異なる既製のものをそのまま組合わせて用い
ることができるので、既存のディスクブレーキにも仕様
を変えることなくそのまま適用が可能であり、専用のキ
ャリパボディやキャリパブラケット、或いはライニング
の材質が部分的に異なる専用の摩擦パッドは一切不要
で、型代や加工費,材料費,加工や組付け工数を省略で
きて、生産性の向上と大幅なコストダウンを図ることが
できる。
【図1】 本発明の一形態例を示すディスクブレーキの
一部断面平面図
一部断面平面図
1…ディスクブレーキ 2…ディスクロータ 3…キャリパボディ 3a,3b…作用部 3c…ブリッジ部 3d,3e…キャリパ半体 3f,3g…トルク受け面 3h…車体取付け用のブラケット 4,5…摩擦パッド 6…シリンダ孔 8…ピストン 9…液圧室 13…フロントフォーク 15,16…ライニング 17…裏板 A…ディスクロータ2の回転方向 B…キャリパボディ3のオフセット支持で発生する曲げ
モーメント C…曲げモーメントBとは逆方向のモーメント
モーメント C…曲げモーメントBとは逆方向のモーメント
Claims (1)
- 【請求項1】 キャリパボディをディスクロータの一側
部で車体に支持し、該ディスクロータの両側に対向配置
された一対の摩擦パッドを、キャリパボディのピストン
や反力爪にてディスクロータ方向へ押動し、該摩擦パッ
ドのライニングをディスクロータの両側面に摺接させて
制動作用を行なう車両用ディスクブレーキにおいて、前
記各摩擦パッドのライニング全体をそれぞれ均一な組織
で形成すると共に、車体取付け側の摩擦パッドのライニ
ングの摩擦係数を、反車体取付け側の摩擦パッドのライ
ニングの摩擦係数よりも大きく設定したことを特徴とす
る車両用ディスクブレーキ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9248614A JPH1182580A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 車両用ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9248614A JPH1182580A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 車両用ディスクブレーキ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1182580A true JPH1182580A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17180745
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9248614A Pending JPH1182580A (ja) | 1997-09-12 | 1997-09-12 | 車両用ディスクブレーキ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1182580A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004231112A (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-19 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 自動二輪車のブレーキ装置 |
| JP2008503692A (ja) * | 2004-06-19 | 2008-02-07 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 自己倍力作用を有する電気機械式の摩擦ブレーキ |
| EP2072849A1 (fr) * | 2007-12-21 | 2009-06-24 | Robert Bosch GmbH | Frein a disque comportant des patins à coefficients de friction différentiés. |
-
1997
- 1997-09-12 JP JP9248614A patent/JPH1182580A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004231112A (ja) * | 2003-01-31 | 2004-08-19 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 自動二輪車のブレーキ装置 |
| JP2008503692A (ja) * | 2004-06-19 | 2008-02-07 | ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング | 自己倍力作用を有する電気機械式の摩擦ブレーキ |
| EP2072849A1 (fr) * | 2007-12-21 | 2009-06-24 | Robert Bosch GmbH | Frein a disque comportant des patins à coefficients de friction différentiés. |
| FR2925633A1 (fr) * | 2007-12-21 | 2009-06-26 | Bosch Gmbh Robert | Frein a disque comportant des patins a coefficients de friction differenties |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH07745Y2 (ja) | 反力式ディスクブレーキ | |
| JP2000291700A (ja) | 対向ピストン型ディスクブレーキ | |
| JPH09257063A (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
| JPH1182580A (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
| JP3103962B2 (ja) | ピンスライド型車両用ディスクブレーキのキャリパボディ支持構造 | |
| JP4502552B2 (ja) | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ | |
| JPH1163043A (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
| JPH08189538A (ja) | ピンスライド型車両用ディスクブレーキのキャリパボディ支持構造 | |
| JPH1163041A (ja) | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ | |
| JP2001280377A (ja) | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ取付け構造 | |
| JP3151647B2 (ja) | ピンスライド型車両用ディスクブレーキ | |
| JPH0726582Y2 (ja) | ディスクブレーキ | |
| JPH1163040A (ja) | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ | |
| JP4293708B2 (ja) | 車両用ディスクブレーキの取付け構造 | |
| JP4673520B2 (ja) | 車両用ディスクブレーキのキャリパボディ | |
| JPH10213167A (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
| JPH1182569A (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
| JPH0650663Y2 (ja) | キャリパ浮動型2ピストン式ディスクブレーキ | |
| JP2000186730A (ja) | 一体フルフレーム構造浮動型ディスクブレーキ | |
| JP4288197B2 (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
| JPH09100851A (ja) | 車両用ディスクブレーキ | |
| JPH0747626Y2 (ja) | 車両用ディスクブレーキの分割型キャリパボディ | |
| JP3230031B2 (ja) | ピンスライド型車両用ディスクブレーキの分割型キャリパボディ | |
| JP2004239279A (ja) | 車両用ディスクブレーキのピンスライド型キャリパボディ | |
| JPH09329162A (ja) | ディスクブレーキ装置 |