JPH1182759A - バタフライバルブ - Google Patents

バタフライバルブ

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Publication number
JPH1182759A
JPH1182759A JP25047797A JP25047797A JPH1182759A JP H1182759 A JPH1182759 A JP H1182759A JP 25047797 A JP25047797 A JP 25047797A JP 25047797 A JP25047797 A JP 25047797A JP H1182759 A JPH1182759 A JP H1182759A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
box
peripheral surface
inner peripheral
seal packing
Prior art date
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Pending
Application number
JP25047797A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Kuzuhara
保 葛原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KUZUHARA KOGYO KK
Original Assignee
KUZUHARA KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体遮断性を向上し、長年、本発明に係るバ
タフライバルブを用いた場合でも、弁体周縁部に固着物
が付着せず、完全な流体遮断効果を長年、維持すること
ができるバタフライバルブを提供すること。 【解決手段】内周面が円筒形の弁箱と、該弁箱内周面の
少なくとも1カ所に設けられた弁箱内弁棒嵌入孔に回動
自在かつ水密状態に嵌入する弁棒と、弁棒の回動操作に
よって周縁部に配設された弾性体からなるシール部材の
少なくとも一部が弁箱の内周面に密接し、上流側から下
流側に流れる流体が遮断される閉状態と、弁棒が貫通す
る近傍以外の弁体の周縁部が弁箱の内周面から離間し、
上流側から下流側に流体が流れる開状態との間で切り替
え可能であって、直径方向に中心を挿通する弁棒用の空
間が形成された円盤状の弁体とを備えるバタフライバル
ブにおいて、該弁箱内弁棒嵌入孔から弁箱内周面に沿っ
てほぼ円環状の溝が設けられ、閉状態において、該シー
ル部材の少なくとも一部が該溝に挿入されることを特徴
とする、バタフライバルブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバタフライバルブに
関し、より詳細には、弁箱内弁棒嵌入孔から弁箱内周面
に沿ってほぼ円形の溝を設けることによって流体遮断性
(例えば、止水性)を向上したバタフライバルブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、閉状態におけるバタフライバ
ルブの流体遮断性(例えば、止水性)を向上させるた
め、例えば、流体が流れていない状態において、円筒形
の弁箱内周面の直径より小さな外径を有する軟弾性のシ
ールリングを弁体の外周面に備え、流体が流れている状
態において、その流体の圧力を利用してそのシールリン
グを外径方向に押し出し、弁箱内周面に密着させるバタ
フライバルブが開発されている(実開平4−25073
号公報を参照)。
【0003】しかし、上記のような従来のバタフライバ
ルブにおいては、弁体外周面に備えられ、シールリング
が軟弾性であるので、高圧の流体に耐えられないという
問題点がある。
【0004】さらに、シールリングは、流体が流れてい
ない状態において、円筒形の弁箱内周面の直径より小さ
い外径を有し、そして弁体に流体からの圧力が加えられ
ているような閉状態において弁体内面から弁箱内周面に
向かって押し広げられ、弁箱内周面に密着する。このよ
うにシールリングが弁体内面から弁箱内周面に向かって
押し広げられるためには、大きなエネルギーを必要と
し、さらにこのように押し広げられている状態で、弁体
を開閉すると、シールリングが外径方向に向かって押し
広がる力、流体の圧力などにより、シールリングが弁体
から外れ、バタフライバルブが損壊してしまう問題点が
ある。
【0005】また、上記のように閉状態において、シー
ルリングが外径方向に向かって押し広げられて弁箱内周
面に密着する構造において、シールリングが弁体から大
きく押し広げられて弁箱内周面に密着した場合、シール
リングが流体の圧力の影響を受け、シールリングが下流
側に押圧され、これによりシールリングが外径方向から
わずかに傾斜し、流体の漏洩が生じる場合がある。さら
に、弁体を開閉する際には大きな力を必要とし、これに
よりシールリングが弁体から外れたり、摩耗する場合が
ある。一方、シールリングが弁体からほとんど押し広げ
られず弁箱内周面に密着した場合、シールリングが充分
に弁箱内周面を押圧せず、充分な流体遮断効果が得られ
ない。
【0006】さらに、バタフライバルブ内部を流れる流
体が水である場合、水中に含まれるカルシウムなどの不
純物がシールリングの表面に固着物(スケール)として
付着し、このスケールにより弾性体からなるシールリン
グが充分に弁箱内周面を押圧できなかったり、完全に閉
状態にすることができなくなるという問題点もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するためになされ、その目的とするところは、弁箱内
弁棒嵌入孔から弁箱内周面に沿ってほぼ円形の溝を設け
ることによって流体遮断性を向上したバタフライバルブ
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】(クレーム1)上記課題
を解決するために、本発明に係るバタフライバルブは、
内周面が円筒形の弁箱と、弁箱内周面の少なくとも1カ
所に設けられた弁箱内弁棒嵌入孔に回動自在かつ水密状
態に嵌入する弁棒と、弁棒の回動操作によって周縁部に
配設された弾性体からなるシール部材の少なくとも一部
が弁箱の内周面に密接し、上流側から下流側に流れる流
体が遮断される閉状態と、弁棒が貫通する近傍以外の弁
体の周縁部が弁箱の内周面から離間し、上流側から下流
側に流体が流れる開状態との間で切り替え可能であっ
て、直径方向に中心を挿通する弁棒用の空間が形成され
た円盤状の弁体とを備え、上記弁箱内弁棒嵌入孔から弁
箱内周面に沿ってほぼ円環状の溝が設けられ、閉状態に
おいて、該シール部材の少なくとも一部が該溝に挿入さ
れることを特徴とした。
【0009】(クレーム2)1つの実施態様において
は、上記溝に前記弾性体より弱い弾性体からなるシール
パッキンが埋入され、上記シール部材の少なくとも一部
が、該シールパッキンを押圧し、シール部材とシールパ
ッキンとが密着する。
【0010】(クレーム3)上記課題を解決する他の手
段として、本発明に係るバタフライバルブは、内周面が
円筒形の弁箱と、弁箱内周面の少なくとも1カ所に設け
られた弁箱内弁棒嵌入孔に回動自在かつ水密状態に嵌入
する弁棒と、弁棒の回動操作によって、上流側から下流
側に流れる流体が遮断される閉状態と、弁棒が貫通する
近傍以外の弁体の周縁部が弁箱の内周面から離間し、上
流側から下流側に流体が流れる開状態との間で切り替え
可能であって、直径方向に中心を挿通する弁棒用の空間
が形成された円盤状の弁体とを備えるバタフライバルブ
において、上記弁箱内弁棒嵌入孔から弁箱内周面に沿っ
てほぼ円環状の弾性体からなるシールパッキンが埋入さ
れた溝が設けられ、閉状態において、上記周縁部がこの
シールパッキンを押圧し、この周縁部とこのシールパッ
キンとが密着することを特徴とした。
【0011】(クレーム4)1つの実施態様において
は、上記シールパッキンは、上記弁箱内周面からその中
央部にかけて隆起している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面と共に詳細に
説明する。
【0013】図1に概略されるように、1つの実施態様
における本発明のバタフライバルブ(1)は、弁箱
(2)、弁棒(3)、弁体(4)、およびレバー(5)
を備えている。この図においては、説明の便宜上、矢印
Fで示すように、左側が上流側、右側が下流側とする。
【0014】図2は、図1におけるA−A線断面図であ
り、弁棒(3)が内部の空間(46)に挿貫された弁体
(4)の弁体周縁部(42)に備えられ、弾性体からな
るシール部材(43)が弁箱(2)の内周面(21)に
密着している閉状態を示す図である。
【0015】図3は、図1において矢印Fの方向から見
た本発明に係るバラフライバルブ(1)の正面図であ
る。
【0016】(1.用語について)本明細書において用
いられる用語「閉状態」とは、弁体周縁部(42)が、
弁箱(2)の内周面(21)に密接し、上流側から下流
側に流体が流れない状態を指す。一方、本明細書におい
て、「開状態」とは、弁棒(3)が貫通する近傍以外の
弁体周縁部(42)の大部分が弁箱(2)の内周面(2
1)から離間し、その空隙を上流側から下流側に流体が
流れる状態を指す。
【0017】(2.弁箱について)弁箱(2)は、図1
および図2に示すように短い円筒形である。図8に示さ
れるような、弁箱外周面(22)と弁箱内周面(21)
との間の空間(23)には、図9のように、プラスチッ
ク、弾性体などの補強部材(24)を嵌合または装填す
ることが好ましい。なぜなら、この空間(23)に嵌合
または装填された補強部材(24)によって、弁箱内周
面(21)に流体から加えられる圧力が支持され、弁箱
内を流れる流体の圧力による弁箱内周面(21)の形状
変化を防止することができるからである。
【0018】弁箱内を流れる流体の圧力が均一に支持さ
れるという観点から、補強部材(24)は、弁箱外周面
(22)と弁箱内周面(21)との間の空間(23)に
対応した形状を有することが好ましい。この場合、補強
部材(24)としては、弾性体からなり、わずかながら
弁箱(2)の外に出ていることが好ましい。なぜなら、
そのような補強部材(24)を備えたバタフライバルブ
(1)を、フランジ(図示せず)を取り付けた管(図示
せず)に連結した際には、弾性体からなる補強部材(2
4)がフランジにより押圧されることにより弾性圧縮さ
れ、シール材としての役割を有するからである。また、
弾性圧縮された補強部材(24)は、弁箱内周面(2
1)を押圧するので、弁箱内を流れる流体の圧力による
弁箱内周面(21)の形状変化をさらに防止することが
できるからである。
【0019】弁箱(2)は、弁箱(2)の内部を流れる
流体の圧力に耐え得ることができれば、任意の材料から
作製されるが、流体の圧力に十分耐え得るという観点か
ら、ステンレス、鉄または強化プラスチックで作製され
ることが好ましい。本発明のバタフライバルブ(1)
は、管(例えば、水道管)に連結されて用いられるた
め、弁箱の端には外フランジボルト孔を穿設された外フ
ランジ(図示せず)を設けるか、あるいは弁箱(2)の
端に雄ねじ(図示せず)を刻設することが好ましい。
【0020】(弁箱内周面について)図1、図8、およ
び図9に示されるように、上流側から下流側に流れる流
体が通過する弁箱(2)の内周面(21)の形状は、円
筒状であり、そして弁箱内周面(21)の少なくとも1
カ所に弁箱内弁棒嵌入孔(25)が設けられている。弁
箱内弁棒嵌入孔(25)は、流体から弁体に加えられ、
弁棒に伝わった圧力を充分に支持するという観点から、
2カ所、すなわち、弁箱上部内周面(211)および弁
箱下部内周面(212)にそれぞれ設けられることが好
ましい。閉状態と開状態との間での弁棒(3)の回動操
作を弁箱(2)外部から制御する場合(例えば、レバー
(5)により制御する場合)には、弁箱内弁棒嵌入孔
(25)として、弁箱上部内周面(211)に弁箱内弁
棒嵌通孔(251)を、そして弁箱下部内周面(21
2)に弁箱内弁棒嵌入孔(252)をそれぞれ設け、弁
箱内弁棒嵌通孔(251)の内周面には、円筒状の弁棒
カバー(31)を弁箱内弁棒嵌通孔(251)内部から
突出するように設け、この弁棒カバー(31)と弁体
(4)の周縁部との間には、弁棒(3)の回動時におけ
る弁箱(2)と弁棒(3)との間および弁棒(3)と弁
箱カバー(31)との間の焼き付きおよび接触抵抗を軽
減するために、金属または合金(例えば、銅合金)から
なる円筒状のブッシュ(26)が弁棒(3)に嵌通され
るように設けられていることが好ましい。
【0021】後に詳述するが、この弁箱内弁棒嵌入孔
(25)から弁箱内周面(21)に沿って、ほぼ円環状
の溝(27)が設けられている。
【0022】なお、弁箱(2)内を上流側から下流側に
流れる流体としては、特に限定されず、例えば、気体、
流動体、液体なとが挙げられる。
【0023】(弁箱内周面に設けられた円環状の溝につ
いて)図11のように、この弁箱内弁棒嵌入孔から弁箱
内周面(21)に沿って設けられたほぼ円環状の溝(2
7)は、上記のように流体流動方向(矢印F)に垂直に
なるように弁箱内周面(21)に設けられ、直径方向に
弁棒(3)が貫通する。本発明においては、弁箱内周面
(21)にこのような溝(27)が設けられるので、以
下のような効果が得られる。
【0024】(弾性体のシール部材(43)が弁体周縁
部(42)に配設される場合の溝(27)について)図
37などのように、弾性体のシール部材(43)が弁体
周縁部(42)に配設される場合には、閉状態におい
て、弁棒の回動操作によって弾性体からなるシール部材
(43)の少なくとも一部が弁箱の内周面に密接し、流
体遮断効果が得られる。
【0025】この場合には、閉状態における流体遮断性
を高めるという観点から、図13のように、この溝(2
7)には、シール部材(43)に用いられる弾性体より
弱い弾性体からなり、円環状の溝の形状に対応したシー
ルパッキン(28)を埋入することが好ましい。なぜな
ら、図37のように、溝(27)にシールパッキン(2
8)を埋入しない場合には、閉状態において、弾性体か
らなるシール部材(43)と弁箱(2)との間に空隙
(47)ができる場合があるが、図13のように、溝
(27)にシールパッキン(28)を埋入した場合に
は、閉状態において、図7のように、弾性体からなるシ
ール部材(43)がシールパッキン(28)を押圧して
密着し、流体遮断性がより高まるからである。
【0026】本明細書において弾性体の強弱について
は、同一の外力を2つの弾性体に加えた場合、より弾性
変形が大きい弾性体がより弱い弾性体であり、一方、よ
り弾性変形が小さい弾性体がより強い弾性体である。
【0027】(シール部材(43)が弁体周縁部(4
2)に配設されない場合の溝(27)について)弁体周
縁部(42)にシール部材(43)が配設されない場
合、流体遮断効果を得るためには、この溝(27)に
は、弾性体からなり、円環状の溝の形状に対応したシー
ルパッキン(28)を埋入する必要がある。このシール
パッキン内面(281)は、図35に示されるように、
上流部(282)および下流部(283)からその中央
部(284)にかけて隆起していることが好ましい。す
なわち、シールパッキン内面(281)は、図26に示
すように、溝(27)に埋入された際に、弁箱内周面
(21)からシールパッキン内面(281)の中央部
(284)にかけて隆起していることが好ましい。
【0028】なぜなら、後述するように、シール部材
(43)が弁体周縁部(42)に配設されない場合に
は、円盤状の弁体(4)の半径(r1)は、弁棒(3)
の回動中心(31)とシールパッキン(28)との最小
距離(l1)より大きく、かつ弁棒(3)の回動中心
(31)と弁体内周面(21)との最小距離(l2)以
下でなければならず(図32を参照)、このような場合
において、図13のように、シールパッキン内面(28
1)の形状が、上流部(282)および下流部(28
3)からその中央部(284)にかけて隆起しない形状
である場合(すなわち、上流部(282)から下流部
(283)にかけてのシールパッキン内面(281)が
平面である場合)には、弁体(4)の半径は溝(27)
および弁体(4)の構造上、極めて限定される場合があ
るからである。
【0029】一方、図35および図26のように、弁箱
内周面(21)からシールパッキン内面(281)の中
央部(284)にかけて隆起しているシールパッキン
(28)が溝(27)に埋入されている場合には、弁体
(4)の半径はシールパッキン内面(281)の隆起形
状に応じて、ある程度任意に選択することができる。な
お、隆起形状は特に限定されず、例えば、断面山状およ
び断面円弧状が挙げられ、円弧状が好ましい。
【0030】溝(27)の断面形状は、特に限定され
ず、例えば、図39に示すように、ちょうど凹状になっ
ていてもよいが、弁体周縁部(42)に弾性体からなる
シール部材(43)が配設される場合には、溝の断面形
状は、図12に示すように、角部をR状に曲成した形状
であるが好ましい。なぜなら、弁棒(3)の回動操作に
よって弁体(4)の開閉をする際に、図39と比較し
て、弁体周縁部(42)に設けられた弾性体からなるシ
ール部材(43)がなめらかに回動し、角(271)に
よりシール部材(43)が傷むことを軽減することがで
きるからである。
【0031】一方、弁体周縁部(42)に弾性体からな
るシール部材(43)が配設されない場合には、上記と
は逆に、図12に示すように、角部がR状に曲成されて
いる状態と比較して、図39に示すように、ちょうど凹
状になっている方が好ましい。なぜなら、図12に示す
ように、角部がR状に曲成されている場合には、特に開
状態において、上流側からR状部分(272)に入り込
んだ流体が、シールパッキン(28)を上流側から下流
側に押圧し、これによりシールパッキン(28)が外れ
てしまう場合があるからである。
【0032】溝(27)の断面形状は、図39に示され
るようにちょうど凹状になっていてもよいが、シールパ
ッキン(28)が埋入される場合には、図12に示すよ
うに、弁箱中心方向に向かって縮幅しており、弁箱外部
方向に向かって拡幅していることが好ましい。なぜな
ら、このような構造を有する溝(27)にシールパッキ
ン(28)を備えることにより、開状態と閉状態との間
で弁体(4)を回動させ、弁体周縁部(42)がシール
パッキン(28)を摺動する際に、シールパッキン(2
8)が溝(27)から外れにくくなるからである。
【0033】(弁箱の製作方法)このような弁箱(2)
の製作方法は任意であり、鋳物、金属、および強化プラ
スチックなどから製作される。弁箱(2)の製作を容易
にし、本発明に係るバタフライバルブ(1)を軽量にす
るという観点から、金属板(例えば、ステンレス板)を
所定形状にプレス成形し、弁箱内弁棒嵌入孔(25)な
どが形成されたほぼ左右対称の半弁箱(2A)(2B)
を2つ作成し、弁体(4)に挟備された弁棒(3)、シ
ールパッキン(28)などをいずれか一方の半弁箱(2
A)に装着して、これらの半弁箱(2A)(2B)を固
定手段で一体化することなどにより製作される。固定手
段としては、半弁箱(2A)(2B)の一端に内フラン
ジボルト孔を穿設された内フランジ(図示せず)を一端
に設け、次いで左右対称に2つの半弁箱(2A)(2
B)の内フランジ孔同士を当接した状態で、内フランジ
ボルト孔にボルトを挿貫し、ボルト(図示せず)および
ナット(図示せず)により内フランジ孔同士を連結する
手段、2つの半弁箱(2A)(2B)を左右対称に当接
させ、次いで当接面を溶接(例えば、スポット溶接)に
より連結する手段、あるいは当接面に接着剤を塗布して
連結する手段が挙げられる。
【0034】3.弁棒について 弁棒(3)は、弁箱内周面(21)の少なくとも1カ所
に設けられた弁箱内弁棒嵌入孔(25)に回動可能かつ
水密状態に嵌入される。弁棒(3)の耐久性を向上させ
るという観点から、弁棒(3)は、弁箱上部内周面(2
11)および弁箱下部内周面(212)にそれぞれ設け
られた弁箱内弁棒嵌入孔に回動可能に挿入されているこ
とが好ましい。図1、図8および図9に示されるよう
に、弁箱外部から弁棒(3)を回動させることを可能に
するために、弁箱上部内周面(211)に設けられた弁
箱内弁棒嵌入孔(25)を貫通構造にして弁箱内弁棒嵌
通孔(251)とし、弁棒(3)を弁箱(2)外に突出
させ、この突出した弁棒の一端にレバー(5)を設ける
構造として、閉状態と開状態との間で弁棒(3)および
弁体(4)の同時回動を行ってもよい。また、弁棒
(3)および弁体(4)を同時回動させるためには、レ
バー(5)の他、ハンドルもまた用いられ得る。
【0035】(弁棒の形状について)弁棒(3)の形状
は、弁棒(3)が回動自在であれば任意の形状が用いら
れるが、弁棒(3)にかけられるトルクを弁体(4)に
伝え、弁棒(3)と弁体(4)との同時回動を容易にす
るという観点から、角柱または楕円柱の形状が好まし
い。また、弁棒(3)の形状は一端部から他端部まで同
一の形状である必要はなく、例えば、一部が円柱形状
(33)であり、そして他部が角柱形状(34)であっ
てもよい。
【0036】4.弁体について 弁体(4)の作製方法は特に限定されないが、例えば、
直径方向に中心を挿通する弁棒用の空間(46)が形成
されるように、ほぼ円盤状の金属板を、中心隆起形状に
プレス成形して半弁体(4A)(4B)を製作し、次い
でこの一方の半弁体(4A)に弁棒(3)を挿通し、半
弁体(4A)(4B)同士を当接させ、次いで弁棒
(3)と半弁体(4A)(4B)との当接部分、および
半弁体(4A)(4B)の周囲(すなわち、半弁体(4
A)(4B)同士の当接部分)を溶接(例えば、スポッ
ト溶接)するか、あるいは半弁体(4A)(4B)同士
を当接させた状態で、半弁体(4A)(4B)に貫通孔
を穿設し、これにボルト(図示せず)およびナット(図
示せず)により半弁体(4A)(4B)同士を連結する
方法が挙げられる。
【0037】なお、空間(46)は、少なくとも上記の
ように弁棒(3)を挿通されることができればよく、弁
棒(3)を挿通した際には、その空間(46)に弁棒
(3)が完全に収納され、空間(46)がなくなっても
よく、あるいは、弁棒(3)を挿通された際であって
も、弁棒(3)は空間(46)の一部を占めるにすぎ
ず、空間(46)が残ってもよい。
【0038】本発明の1つの実施態様においては、弁体
(4)は、弁体本体(41)およびその弁体周縁部(4
2)に備えられたシール部材(43)を備える。シール
部材(43)は、少なくとも1つのシール部材内弁棒嵌
通孔(431)を有する弾性体からなり(図38を参
照)、閉状態においては、少なくともその一部が溝(2
7)に挿入される(図37を参照)。閉状態における流
体遮断性の観点から、シール部材(43)は、空隙(4
7)が形成されないよう、少なくともその一部が弾性圧
縮された状態で溝(27)に挿入されることが好ましく
(図40を参照)、他の少なくとも一部が弁箱内周面
(21)を押圧して弁箱内周面(21)に密着すること
がさらに好ましい(図7を参照)。
【0039】シール部材(43)は、弁体周縁部(4
2)に備えられるが、弁体周縁部(42)の形状は、断
面「コ」の字型と比較して、図4および図5に示すよう
に、弁体中心側に向かって拡幅し、弁体周縁部に向かっ
て縮幅している構造が好ましい。なぜなら、このような
構造を有する弁体周縁部(42)にシール部材(43)
を備えることにより、開状態と閉状態との間で弁体
(4)を回動させる際に、シール部材(43)が弁体周
縁部(42)が外れにくくなるからである。
【0040】シール部材(43)は、閉状態において弁
箱内周面(21)と弁体周縁部(42)との間から流体
が漏洩することを防止するため、外力により弾性圧縮が
可能である弾性体から構成される。このような弾性体と
しては、例えば、ゴムが挙げられる。
【0041】弁棒(3)の耐久性を向上させるという観
点から、上記のように、弁箱上部内周面(211)およ
び弁箱下部内周面(212)にそれぞれ弁箱内弁棒嵌入
孔(251)(252)が設けられる場合には、シール
部材(43)には2つのシール部材内弁棒嵌通孔(43
1)(432)が設けられる(図6を参照)。
【0042】このように、弁体周縁部(42)にシール
部材(43)が配設される場合には、弁箱(2)の溝
(27)には、上記の通り、必ずしもシールパッキン
(28)が埋入されることを必要としないが、好ましく
は溝(27)にはシール部材(22)に用いられる弾性
体よりも弱い弾性体からなるシールパッキン(28)が
埋入される。
【0043】弾性体からなるシール部材(43)が弁体
周縁部(42)に配設される場合には、弁体(4)が開
状態と閉状態との間で回動することができ、かつ閉状態
において、弁体周縁部(42)に備えられた弾性体から
なるシール部材(43)が溝(27)に挿入され得るか
ぎり、弁体(4)の直径は特に限定されない。ただし、
多くの場合には、弁体本体(41)は金属板をプレス加
工することにより作製されるので、この場合の弁体本体
(41)の直径は、弁箱内周面(21)の直径よりも小
さいことが必要である。弁体本体(41)の直径は、閉
状態において流体からシール部材(43)に与えられる
影響を最小限に抑えるという観点から、円筒状の弁箱内
周面(21)の直径よりわずかに小さいことが好まし
い。
【0044】本発明の他の1つの実施態様においては、
弁体周縁部(42)には、弾性体からなるシール部材
(43)は配設されず、この場合、上記の溝(27)に
は、弾性体からなるシールパッキン(28)が埋入され
る。上記の通り、好ましくは、シールパッキン(28)
は、その内面(281)が上流部(282)および下流
部(283)からその中央部(284)にかけて隆起し
ている状態で埋入されていることが好ましい(図26を
参照)。
【0045】図26のように、シールパッキン(28)
が、その内面(281)が上流部(282)および下流
部(283)からその中央部(284)にかけて隆起し
ている状態で埋入されている場合には、弁体本体(4
1)の直径が円筒形の弁箱内周面(21)の直径より小
さく、そして閉状態において弁体周縁部(42)が上記
のような隆起状態で埋入されているシールパッキン(2
8)を押圧することができる限り、特に限定されない。
【0046】シールパッキン(28)が、その内面(2
81)が上流部(282)および下流部(283)から
その中央部(284)にかけて隆起している状態で埋入
されていない場合(すなわち、上流部(282)から下
流部(283)にかけてのシールパッキン内面(28
1)が平面である場合)には、流体遮断効果を得るため
には、図32に示すように、円盤状の弁体(4)の半径
(r1)は、弁棒(3)の回動中心(31)とシールパ
ッキン内面(281)との最小距離(l1)より大き
く、弁棒(3)の回動中心(31)と弁箱内周面(2
1)との最小距離(l2)以下でなければならない。
【0047】なぜなら、円盤状の弁体(4)の半径(r
1)が、弁棒(3)の回動中心(31)とシールパッキ
ン内面(281)との最小距離(l1)以下では、閉状
態において弁体周縁部(42)がシールパッキン内面
(281)を押圧できず、流体遮断効果を得ることがで
きないからであり、円盤状の弁体(4)の半径(r1)
が、弁棒(3)の回動中心(31)と弁箱内周面(2
1)との最小距離(l2)を超える場合には、弁体
(4)が開状態と閉状態との間で回動することができな
いからである。
【0048】弁体周縁部(42)の形状は、溝(27)
に埋入されたシールパッキン(28)を密着圧接するこ
とができる限り、特に限定されないが、図30および図
20に示されるように、開状態と閉状態との間で回動さ
れる際に、弾性体からなるシールパッキン(28)を傷
つけないという観点から、断面円弧状に曲成された形状
が好ましい。
【0049】(弁体の作製方法について)弁体(4)
は、閉状態において上流側から下流側に流れる流体を遮
断するに十分な強度を有する材料から構成され、このよ
うな材料としては特に限定されないが、例えば、鋳物、
金属、およびプラスチックが挙げられる。弁体(4)の
強度と重量との関係から、金属が好ましい。弁体(4)
の作製方法は特に限定されないが、例えば、ほぼ円盤状
の金属板を、直径方向に中心を貫通する弁棒用の空間
(46)が形成されるようにプレス加工して半弁体(4
A)(4B)を作製し、2枚の半弁体(4A)(4B)
を弁棒(3)を挟んだ状態で左右対称に当接させ、次い
で溶接することにより作製される。
【0050】
【実施例】
(実施例1)図1に概略されるように、本実施例1のバ
タフライバルブ(1)は、弁箱(2)、弁棒(3)、弁
体(4)、およびレバー(5)を備えている。この図に
おいては、説明の便宜上、矢印Fで示すように、左側を
上流側とし、右側を下流側とする。
【0051】(弁体について)弁体(4)は、図4およ
び図5に示すように、弁体本体(41)と、弁体周縁部
(42)に設けられた凹部(421)に備えられ、弁体
本体(41)よりわずかに突出し、ゴムからなるシール
部材(43)とを備える。金属板をプレス加工すること
により作製される弁体本体(41)の直径は、円筒形の
弁箱内周面(21)の直径よりもわずかに小さいが、上
記のようなシール部材(43)を備えた弁体(4)全体
の直径は、円筒形の弁箱内周面(21)の直径よりもわ
ずかに大きい。なお、図6に示すように、このシール部
材(43)には、弁棒(3)を嵌通することができるよ
うに、弁棒(3)と同一の直径を有する2つのシール部
材内弁棒嵌通孔(431)(432)が直径対称に設け
られている。図7に示されるように、シール部材(4
3)は、その少なくとも一部が閉状態において弁箱内周
面(21)に密接する。
【0052】シール部材(43)は、弁体周縁部(4
2)に備えられるが、弁体周縁部(42)の形状は、図
4および図5に示すように、弁体中心側に向かって拡幅
し、弁体周縁部に向かって縮幅している。このような構
造を有する弁体周縁部(42)にシール部材(43)が
備えられているので、開状態と閉状態との間で弁体
(4)を回動させる際に、シール部材(43)が弁体周
縁部(42)が外れることがない。
【0053】弁体(4)は、ほぼ円盤状の金属板をプレ
ス加工して、その一部に弁棒(3)が挿貫される空間
(46)、シール部材(43)に直径対称に設けられた
シール部材内弁棒嵌通孔(431)(432)の周囲に
対応する弁体隆起部分(44)などが形成された半弁体
(4A)(4B)を作製する。次いで、一方の半弁体
(4A)に弁棒(3)とシール部材(43)を装着し、
この半弁体(4A)と他方の半弁体(4B)とを密着さ
せ、次いで弁棒(3)と半弁体(4A)(4B)との当
接部分および半弁体(4A)(4B)同士の当接部分を
溶接することによって作製される。同一形状の半弁体
(4A)(4B)が用いられるため、弁体が容易にかつ
経済的に作製される。
【0054】(弁箱の外形について)弁箱(2)は、図
1および図2に示すように短い円筒形である。図8およ
び図9のように、弁箱外周面(22)と弁箱内周面(2
1)との間の空間(23)には、ゴムからなり、その空
間(23)の形状に対応した形状を有する補強部材(2
4)を装填する。この補強部材(24)は、わずかなが
ら弁箱(2)の外に出ている。
【0055】このような補強部材により、弁箱内周面
(21)に流体から加えられる圧力が支持され、さらに
フランジ(図示せず)を取り付けた管(図示せず)に連
結した際には、ゴムからなる補強部材(24)がフラン
ジにより押圧弾性されることにより、シール材としての
役割が発揮され、そして弁箱内周面(21)に流体から
加えられる圧力がさらに支持される。
【0056】図1および図3に示すように、弁箱(2)
の上部には、弁箱(2)と弁棒カバー(31)とを補強
するために、リブ(29)が溶接されている。
【0057】(弁箱の内側について)図1、図8および
図9に示すように、弁箱(2)は、弁箱上部に弁棒
(3)が回動可能かつ水密状態に貫通する弁箱内弁棒嵌
通孔(251)を、弁箱下部に弁棒(3)が回動可能に
嵌入する弁箱内弁棒嵌入孔(252)を備える。弁箱内
周面(21)の形状は、円筒状である。
【0058】弁箱内弁棒嵌通孔(251)および弁箱内
弁棒嵌入孔(252)には、銅合金からなる円環状のブ
ッシュ(26)が、弁棒(3)の周囲に、弁棒(3)を
支承した状態で嵌通されている。このようなブッシュ
(26)により、弁棒(3)の回動時における弁箱
(2)と弁棒(3)との間および弁棒(3)と弁箱カバ
ー(31)との間の焼き付きおよび接触抵抗を軽減する
ことができる。
【0059】図10は本実施例1に用いられ得るゴムか
らなるシールパッキン(28)の斜視図である。ほぼ円
形のシールパッキン(28)の頭部(285)には、弁
棒(3)の円柱状部分(32)よりやや大きい直径を有
する環状のシールパッキン内弁棒貫通孔(286)が設
けられ、頭部(285)は弾性圧縮した状態で、このシ
ールパッキン内弁棒貫通孔(286)に貫通された弁棒
カバー(31)に密着圧接している。これにより、弁箱
(2)とブッシュ(26)との間に浸入した流体が、弁
箱(2)外部に漏出することが防止される。
【0060】弁箱下部のシールパッキン(28)は、弁
箱内弁棒嵌入孔(252)の弁棒(3)の底面(35)
に弾性圧縮された状態で密着圧接している。
【0061】図11および図2に示すように、弁箱
(2)の内周面(21)には、弁箱内弁棒嵌通孔(25
1)から弁箱内周面(21)に沿って弁箱内弁棒嵌入孔
(252)を通るほぼ円環状の溝(27)が設けられて
いる。図12および図13のように、この溝(27)
は、弁箱中心方向に向かって縮幅しており、弁箱外部方
向に向かって拡幅している。このような構造を有する溝
(27)にシールパッキン(28)を備えることによ
り、開状態と閉状態との間で弁体(4)を回動させ、弁
体周縁部(42)がシールパッキン(28)を摺動する
際に、シールパッキン(28)が溝(27)から外れに
くくなる。
【0062】本実施例1では、図13のように、この溝
(27)を完全に埋めるように、ゴムからなるシールパ
ッキン(28)の円環部(287)がこの溝(27)に
埋入されている。このシールパッキン(28)の円環部
(287)の弾性は、シール部材(43)の弾性より弱
い。図7は、シールパッキン(28)の円環部(28
7)が埋入された溝(27)に、弁体周縁部(42)に
やや突出するように備えられたゴムからなるシール部材
(43)が挿入される状態を示す。
【0063】上記のような溝(27)、シールパッキン
(28)、およびシール部材(43)が用いられること
により、以下のような効果が得られる。図7に示される
ように、まず、弁体本体(41)の周縁部にやや突出す
るように備えられたゴムからなるシール部材(43)
が、弾性圧縮した状態で弁箱周縁部(21)に押圧密着
することにより、流体遮断効果が得られる。さらに、ゴ
ムからなるシール部材(43)が溝(27)に弾性圧縮
した状態で挿入され、溝(27)の縦方向の壁(27
3)に押圧密着することによっても、流体遮断効果が得
られる。また、この場合には、シール部材(43)の弾
性は、シールパッキン(28)の円環部(287)の弾
性より強いので、シール部材(43)がシールパッキン
(28)を押圧し、シールパッキン(28)は弾性圧縮
される。これによっても、シール部材(43)とシール
パッキン(28)との間が密着し、さらに高い流体遮断
効果が得られる。また、溝(27)の縦方向の壁(27
3)と弁箱内周面(21)との間をR状に曲成している
ので、ゴムからなるシール部材(43)は弾性圧縮した
状態でR状部分(272)に押圧密着している。これに
より、矢印Fの方向からの流体により圧力が弁体(4)
に加えられた場合、弁体周縁部(42)に設けられたシ
ール部材(43)は上流側から下流側に向かって押圧さ
れ、弾性圧縮し、これによりR状部分(272)からシ
ール部材(43)に対して抗力が発生する。この抗力に
よっても、流体から弁体(4)に加えられた圧力が支え
られる。従って、流体から加えられる圧力は、弁棒
(3)だけでなく、弁体(4)からなるシール部材(4
3)が弾性圧縮して密着するR状部分(272)によっ
ても支えられるので、弁棒(3)を必要以上に丈夫にす
ることがなくなる。
【0064】また、長年、本発明に係るバタフライバル
ブ(1)を使用していると、流体(例えば、水)中に含
まれる微量の金属(例えば、カルシウム)などが弁体周
縁部(42)に設けられたゴムからなるシール部材(4
3)に固形物(スケール)として付着し、この固着物に
より完全な流体遮断効果が得られなくなる場合がある
が、このような溝(27)を設けることにより、弁体周
縁部(42)に設けられた弁体(4)からなるシール部
材(43)は、弁棒の回動操作により開状態から閉状態
に移る際に、R状部分(272)を摺動するので、これ
により固着物が除去される。従って、長年、本発明に係
るバタフライバルブ(1)を用いた場合でも、弁体周縁
部(42)に設けられた弁体(4)からなるシール部材
(43)に固着物が付着せず、完全な流体遮断効果を長
年、維持することができる。
【0065】弁箱(2)は、以下のようにして製作され
る。まず、内周面を円筒形とし、そしてシールパッキン
(28)、ブッシュ(26)、弁棒(3)などを装着す
る窪みが形成されるように、金属板をプレス成形などに
より成形し、補強部材(24)を上記のように装填し、
半弁箱(21A)(21B)を作製する。このようにし
て作製された半弁箱(21A)の窪みに、シールパッキ
ン(28)、ブッシュ(26)、弁棒(3)などを備え
付け、同一形状の半弁箱(21B)を、左右対称に半弁
箱(21A)(21B)を当接密着させた状態で溶接す
ることにより製作される。同一形状の半弁箱(21A)
(21B)が用いられるため、弁箱が容易にかつ経済的
に作製される。なお、上記の製作の際には、弁棒(3)
は、予め弁体(4)に挟装されている。また、金属板を
用いることにより、従来の鋳物からなるバタフライバル
ブより軽量である。
【0066】(弁棒について)弁棒(3)は、図1、図
8、および図9に示すように、レバー(5)から弁箱内
弁棒嵌通孔(251)および弁箱内部を回動可能および
水密状態に貫通して、弁箱内弁棒嵌入孔(252)と回
動可能および水密状態に嵌合し、そして鉛直方向に円盤
状の弁体(4)によって挟装されている。なお、弁箱内
弁棒嵌通孔(251)の内部からレバー(5)までの間
には、弁棒(3)を嵌通される弁棒カバー(31)が設
けられている。
【0067】弁棒(3)の形状は、図14に示すよう
に、円柱形状(33)と、その円柱の直径の長さを一辺
の長さとした正方形を断面とする角柱形状(34)から
構成される。図14に示すように、弁棒(3)と弁箱
(2)との関係については、弁箱内弁棒嵌通孔(25
1)および弁箱内弁棒嵌入孔(252)、ならびに弁体
周縁部(42)に備えられたシール部材(43)のシー
ル部材内弁棒嵌通孔(431)(432)が圧接する部
分に対応する弁棒(3)の形状は円柱状であり、弁箱内
部の弁棒は、主として角柱部分(32)である。
【0068】弁棒(3)は、上端に雌ねじ(図示せず)
を刻設されており、レバー(5)を嵌合させた状態でレ
バー(5)中央上部から挿入され、雄ねじを刻設された
ボルト(36)によってレバー(5)に連結している。
従って、レバー(5)の閉状態と開状態との間の回動操
作により、レバー(5)と弁棒(3)とは同時回動す
る。
【0069】(レバーについて)レバー(5)は、図1
5に示すように、レバー本体(51)、クリップ(5
2)、開閉調整板(53)を備える。
【0070】(レバー本体について)図16および図1
7に示すように、レバー本体(51)は、プレス加工し
て製作され、基端部(511)が弁棒(3)にボルト
(513)で連結され、先細り状の先端部(512)
は、開閉調整板(53)の外方上方に長く延出してい
る。レバー本体の中間寄部には、枢支軸(514)が設
けられて、クリップ(52)を枢支している。
【0071】(クリップについて)クリップ(52)
は、レバー本体(51)の真下に設けられ、クランク状
に形成されている。クリップ(52)は、クランク状の
角部で上記のようにレバー本体(51)の枢支軸(51
4)により枢支されており、一端には凸部(521)が
設けられている。凸部(521)は開閉調整板(53)
に穿設された孔(531)に嵌合する。レバー本体(5
1)とクリップ(52)との間にはスプリング(52
2)が挟備されており、凸部(521)が孔(531)
に嵌合するのを押圧付勢している。レバー本体(51)
とクリップ(52)とを握り、クリップ(52)を上方
向に握り上げると、凸部(521)が孔(531)から
外れ、レバー本体(51)を回動させることができるよ
うになる。このようにして、弁棒(3)の開閉を調整で
きる。調整後、レバー本体(51)とクリップ(52)
とを握るのを止めると、元通りスプリング(522)の
押圧付勢により凸部(521)が孔(531)に嵌合す
る。なお、開閉調整板(53)には、レバー(5)を必
要以上に回動することを防止するために、ストッパー
(54)が設けられている。
【0072】レバー(5)を握って弁棒(3)を回動す
る際にレバー(5)に力を込めやすく、操作性が向上
し、レバー(5)の開放時には、クリップに設けられた
凸部(521)が開閉調整板に穿設された孔(531)
に嵌合するため、外力(特に流体から弁体(4)が受け
る力)によって弁棒が不用意に回動することがなくな
る。
【0073】(実施例2)図18に概略されるように、
本実施例2のバタフライバルブ(1)は、弁箱(2)、
弁棒(3)、弁体(4)、およびレバー(5、省略)を
備えている。この図においても図1と同様に、説明の便
宜上、矢印Fで示すように、左側を上流側とし、右側を
下流側とする。
【0074】(弁体について)本実施例2においては、
弁体(4)は、図20に示されるように、その一部に弁
棒(3)が挿貫される空間(46)と、その弁体周縁部
(42)に設けられ、内部にゴム(427)を装填され
た板状接面部(426)とを備えている。ゴム(42
7)は、図21に示されるように、開状態において弁体
(4)と弁箱内周面(21)とが当接する箇所で、弁箱
内周面(21)を押圧するように露出している。弁体
(4)は、このような構造を有するので、実施例1のよ
うに弁体周縁部(42)の周囲にゴムからなるシール部
材(43)がなくても、閉状態でも上記の当接箇所から
流体が漏洩しない。
【0075】このような弁体(4)は、ほぼ円盤状の金
属板をプレス加工して、空間(46)板状接面部(42
6)、弁体隆起部分(44)などが形成された半弁体
(4A)(4B)を作製する。次いで、一方の半弁体
(4A)に弁棒(3)およびゴム(427)を装着し、
この半弁体(4A)と他方の半弁体(4B)とを密着さ
せ、次いで弁棒(3)と半弁体(4A)(4B)との当
接部分および半弁体(4A)(4B)同士の当接部分を
溶接することによって作製される。同一形状の半弁体
(4A)(4B)が用いられるため、弁体が容易にかつ
経済的に作製される。また、金属板を用いることによ
り、従来の鋳物からなるバタフライバルブより軽量であ
る。
【0076】弁体(4)の板状接面部(426)の外周
面(428)形状は、図22に示されるように、断面円
弧状になっている。この弁体(4)の直径は、円筒形の
弁箱内周面(21)の直径よりわずかに小さく、弁体中
心と後述するシールパッキン隆起部(288)の頂上
(289)との距離よりわずかに大きい。
【0077】(弁箱の外形について)弁箱(2)は、図
18および図19に示すように短い円筒形である。弁箱
外周面(22)と弁箱内周面(21)との間には、ゴム
からなり、その空間(23)の形状に対応した形状を有
する補強部材(24)を装填する。この補強部材(2
4)は、わずかながら弁箱(2)の外に出ている。
【0078】このような補強部材により、弁箱内周面
(21)に流体から加えられる圧力が支持され、さらに
フランジ(図示せず)を取り付けた管(図示せず)に連
結した際には、ゴムからなる補強部材(24)がフラン
ジにより押圧弾性されることにより、シール材としての
役割が発揮され、そして弁箱内周面(21)に流体から
加えられる圧力がさらに支持される。
【0079】図18に示すように、弁箱(2)の上部に
は、弁箱(2)と弁棒カバー(31)とを補強するため
に、リブ(29)が溶接されている。
【0080】(弁箱の内側について)図18、図23お
よび図24に示すように、弁箱(2)は、弁箱上部に弁
棒(3)が回動可能かつ水密状態に貫通する弁箱内弁棒
嵌通孔(251)を備え、そして弁箱下部に弁棒(3)
が回動可能かつ水密状態に嵌入する弁箱内弁棒嵌入孔
(252)を備えている。弁箱内周面(21)の形状
は、円筒状である。
【0081】弁箱内弁棒嵌通孔(251)および弁箱内
弁棒嵌入孔(252)には、銅合金からなる円環状のブ
ッシュ(26)が、弁棒(3)の周囲に、弁棒(3)を
支承した状態で嵌通されている。このようなブッシュ
(26)により、弁棒(3)の回動時における弁箱
(2)と弁棒(3)との間および弁棒(3)と弁箱カバ
ー(31)との間の焼き付きおよび接触抵抗を軽減する
ことができる。
【0082】図25は本実施例2に用いられ得るゴムか
らなるシールパッキン(28)の斜視図である。図25
にも示されるように、このシールパッキン(28)の円
環部(287)は、実施例1で用いられるシールパッキ
ン(28)の円環部(287)より肉厚がある。さら
に、このシールパッキン(28)の円環部(287)
は、上流部(282)および下流部(283)からシー
ルパッキン(28)の中央部(284)にかけて断面円
弧状に隆起しており、溝(27)に埋入された際には、
図26に示すように、球面状に隆起している部分(以
下、シールパッキン隆起部分(288)という)のみが
弁箱内周面(21)から露出している。
【0083】このこと以外は、本実施例2で用いられる
上記のシールパッキン(28)は、実施例1で用いられ
るシールパッキン(28)と同様であり、その頭部(2
85)には、弁棒(3)の円柱状部分(32)よりやや
大きい直径を有する環状のシールパッキン内弁棒貫通孔
(286)が設けられ、頭部(285)は弾性圧縮した
状態で、このシールパッキン内弁棒貫通孔(286)に
貫通された弁棒カバー(31)に密着圧接している。こ
れにより、弁箱(2)とブッシュ(26)との間に浸入
した流体が、弁箱(2)外部に漏出することが防止され
る。
【0084】弁箱下部のシールパッキン(28)は、弁
箱内弁棒嵌入孔(252)の弁棒(3)に弾性圧縮され
た状態で密着圧接している。
【0085】図11および図19に示すように、弁箱
(2)の内周面(21)には、弁箱内弁棒嵌通孔(25
1)から弁箱内周面に沿って弁箱内弁棒嵌入孔(25
2)を通るほぼ円環状の溝(27)が設けられている。
図12のように、この溝(27)は、弁箱中心方向に向
かって縮幅しており、弁箱外部方向に向かって拡幅して
いる。このような構造を有する溝(27)にシールパッ
キン(28)を備えることにより、開状態と閉状態との
間で弁体(4)を回動させ、弁体周縁部(42)がシー
ルパッキン(28)を摺動する際に、シールパッキン
(28)が溝(27)から外れにくくなる。
【0086】本実施例2では、図19にも示されるよう
に、この溝(27)に埋入されるシールパッキン(2
8)の円環部(287)が、実施例1で用いられるシー
ルパッキン(28)の円環部(287)より肉厚がある
ことに対応し、この溝(27)は実施例1の溝(27)
よりも幅がある。図26のように、弁箱内周面(21)
からシールパッキン隆起部分(288)のみが弁箱内周
面(21)から露出するように、ゴムからなるシールパ
ッキン(28)の円環部(287)がこの溝(27)に
埋入されている。
【0087】上記のような溝(27)およびシールパッ
キン(28)が用いられることにより、以下のような効
果が得られる。図27のように、まず、閉状態おいて、
弁体周縁部(42)が、ゴムからなるシールパッキン
(28)を弾性圧縮して押圧密着することにより、流体
遮断効果が得られる。さらに、板状接面部(426)の
断面円弧状の外周面(428)が、シールパッキン隆起
部分(288)を押圧し、これにより、シールパッキン
(28)は外周面(428)の断面円弧状に対応した形
状に湾曲して弾性圧縮し、外周面(428)に押圧密着
する。これにより、矢印Fの方向からの流体により圧力
が弁体(4)に加えられた場合、シールパッキン隆起部
分(288)は上流側から下流側に向かって押圧され、
弾性圧縮し、これによりシールパッキン隆起部分(28
8)から外周面(428)に対して抗力が発生する。こ
の抗力によっても、流体から弁体(4)に加えられた圧
力が支えられる。従って、流体から加えられる圧力は、
弁棒(3)だけでなく、シールパッキン隆起部分(28
8)によっても支えられるので、弁棒(3)を必要以上
に丈夫にすることがなくなる。
【0088】また、長年、本発明に係るバタフライバル
ブ(1)を使用していると、流体(例えば、水)中に含
まれる微量の金属(例えば、カルシウム)などが外周面
(428)付着し、この固着物により完全な流体遮断効
果が得られなくなる場合があるが、このように、弁箱内
周面(21)からシールパッキン隆起部分(288)の
みが弁箱内周面(21)から露出するように、ゴムから
なるシールパッキン(28)の円環部(287)がこの
溝(27)に埋入されているので、外周面(428)
は、弁棒(3)の回動操作により開状態から閉状態に移
る際に、このシールパッキン隆起部分(288)を摺動
するので、これにより固着物が除去される。従って、長
年、本発明に係るバタフライバルブ(1)を用いた場合
でも、弁体(4)の外周面(428)に固着物が付着せ
ず、完全な流体遮断効果を長年、維持することができ
る。
【0089】弁箱(2)は、以下のようにして製作され
る。まず、内周面が円筒形であり、そしてシールパッキ
ン(28)、ブッシュ(26)、弁棒(3)などを装着
する窪みが形成されるように、金属板をプレス成形など
により成形し、半弁箱(21A)(21B)を作製す
る。なお、後述するように、弁棒(3)には、予め弁体
(4)が挟装されている。このようにして作製された半
弁箱(21A)の窪みに、シールパッキン(28)、ブ
ッシュ(26)および弁棒(3)を備え付け、同一形状
の半弁箱(21B)を、左右対称に半弁箱(21A)
(21B)を当接密着させた状態で溶接することにより
製作される。同一形状の半弁箱(21A)(21B)が
用いられるため、弁箱が容易にかつ経済的に作製され
る。また、金属板を用いることにより、従来の鋳物から
なるバタフライバルブより軽量である。
【0090】(弁棒について)弁棒(3)は、図18、
図23、および図24に示すように、レバー(5)から
弁箱内弁棒嵌通孔(251)および弁箱内部を回動可能
および水密状態に貫通して、弁箱内弁棒嵌入孔(25
2)と回動可能および水密状態に嵌合し、そして鉛直方
向に円盤状の弁体(4)によって挟装されている。な
お、弁箱内弁棒嵌通孔(251)の内部からレバー
(5)までの間には、弁棒(3)を嵌通される弁棒カバ
ー(31)が設けられている。
【0091】弁棒(3)の形状は、図14に示すよう
に、円柱形状(33)と、その円柱の直径の長さを一辺
の長さとした正方形を断面とする角柱形状(34)から
構成される。図14に示すように、弁棒(3)と弁箱
(2)との関係については、弁箱内弁棒嵌通孔(25
1)および弁箱内弁棒嵌入孔(252)、ならびに弁体
周縁部(42)に備えられたシール部材(43)のシー
ル部材内弁棒嵌通孔(431)(432)が圧接する部
分に対応する弁棒(3)の形状は円柱状であり、弁箱内
部の弁棒は、主として角柱部分(32)である。
【0092】弁棒(3)は、上端に雌ねじ(図示せず)
を刻設されており、レバー(5)を嵌合させた状態でレ
バー(5)中央上部から挿入され、雄ねじを刻設された
ボルト(36)によってレバー(5)に連結している。
従って、レバー(5)の閉状態と開状態との間の回動操
作により、レバー(5)と弁棒(3)とは同時回動す
る。
【0093】なお、本実施例2で用いられるレバー
(5)は、実施例1において用いられるレバー(5)と
同一である。
【0094】(実施例3)図28に概略されるように、
本実施例3におけるバタフライバルブ(1)は、弁箱
(2)、弁棒(3)、弁体(4)、およびレバー(5、
省略)を備えている。この図においても図1と同様に、
説明の便宜上、矢印Fで示すように、左側を上流側と
し、右側を下流側とする。
【0095】(弁体について)本実施例3においては、
図28、図29および図30に示すように、弁体(4)
は、その一部に弁棒(3)が挿貫される空間(46)を
備え、その弁体周縁部(42)はR状に曲成されてい
る。開状態において弁体(4)と弁箱内周面(21)と
が当接する箇所では、図31に示されるように、円環状
のゴム(427)が弁箱内周面(21)を押圧するよう
に露出している。弁体(4)は、このような構造を有す
るので、実施例1のように弁体周縁部(42)の周囲に
ゴムからなるシール部材(43)がなくても、閉状態で
も上記の当接箇所から流体が漏洩しない。
【0096】このような弁体(4)は、ほぼ円形の金属
板をプレス加工して、空間(46)などが形成された半
弁体(4A)(4B)を作製する。なお、本実施例3に
おいては、一方の半弁体(4A)の直径は、他方の半弁
体(4B)の直径よりわずかに大きい。また、金属板を
用いることにより、従来の鋳物からなるバタフライバル
ブより軽量である。
【0097】この半弁体(4A)に弁棒(3)を装着
し、この半弁体(4A)と他方の半弁体(4B)とを密
着当接させ、次いで弁棒(3)と半弁体(4A)(4
B)との当接部分および半弁体(4A)(4B)同士の
当接部分を溶接する。次いで、半弁体(4B)と比較し
て、わずかに直径が大きい半弁体(4A)の弁体周縁部
(42A)は溶接されていないので、この弁体周縁部
(42A)をR状に曲成して、本実施例3に供される弁
体(4)を作製する。ほぼ同一形状の半弁体(4A)
(4B)が用いられるため、弁体が容易にかつ経済的に
作製される。
【0098】この弁体(4)の直径は、図32に示すよ
うに、弁棒(3)の回動中心(31)とシールパッキン
内面(281)との最小距離(l1)より大きく、弁棒
(3)の回動中心(31)と弁箱内周面(21)との最
小距離(l2)以下である。本実施例3では、後述する
ように、シールパッキン(28)の上流部(282)か
ら下流部(283)にかけてのシールパッキン内面(2
81)が平面であるので、弁体をこのような直径にする
ことにより、流体遮断効果が得られる。
【0099】(弁箱の外形について)弁箱(2)は、図
28および図29に示すように短い円筒形である。弁箱
外周面(22)と弁箱内周面(21)との間には、ゴム
からなり、その空間(23)の形状に対応した形状を有
する補強部材(24)を装填する。この補強部材(2
4)は、わずかながら弁箱(2)の外に出ている。
【0100】このような補強部材により、弁箱内周面
(21)に流体から加えられる圧力が支持され、さらに
フランジ(図示せず)を取り付けた管(図示せず)に連
結した際には、ゴムからなる補強部材(24)がフラン
ジにより押圧弾性され、シール材としての役割が発揮さ
れ、そして弁箱内周面(21)に流体から加えられる圧
力がさらに支持される。
【0101】(弁箱の内側について)図28、図33、
および図34に示すように、弁箱(2)は、弁箱上部に
弁棒(3)が回動可能かつ水密状態に貫通する弁箱内弁
棒嵌通孔(251)を備え、そして弁箱下部に弁棒
(3)が回動可能かつ水密状態に嵌入する弁箱内弁棒嵌
入孔(252)を備えている。弁箱内周面(21)の形
状は、円筒状である。
【0102】弁箱内弁棒嵌通孔(251)および弁箱内
弁棒嵌入孔(252)には、銅合金からなる円環状のブ
ッシュ(26)が、弁棒(3)の周囲に、弁棒(3)を
支承した状態で嵌通されている。このようなブッシュ
(26)により、弁棒(3)の回動時における弁箱
(2)と弁棒(3)との間および弁棒(3)と弁箱カバ
ー(31)との間の焼き付きおよび接触抵抗を軽減する
ことができる。
【0103】図35は本実施例3に用いられるゴムから
なるシールパッキン(28)の斜視図である。図35に
も示されるように、このシールパッキン(28)の円環
部(287)は、実施例2で用いられるシールパッキン
(28)の円環部(287)ほどではないが、実施例1
で用いられるシールパッキン(28)の円環部(28
7)より肉厚がある。このシールパッキン(28)の円
環部(287)は、実施例1と同様に図35および図1
3に示されるように、シールパッキン隆起部分(28
8)がなく、溝(27)を完全に埋めるように、溝(2
7)に埋入されている。
【0104】このこと以外は、本実施例3で用いられる
上記のシールパッキン(28)は、実施例1で用いられ
るシールパッキン(28)と同様であり、その頭部(2
85)には、弁棒(3)の円柱状部分(32)よりやや
大きい直径を有する環状のシールパッキン内弁棒貫通孔
(286)が設けられ、頭部(285)は弾性圧縮した
状態で、このシールパッキン内弁棒貫通孔(286)に
貫通された弁棒カバー(31)に密着圧接している。こ
れにより、弁箱(2)とブッシュ(26)との間に浸入
した流体が、弁箱(2)外部に漏出することが防止され
る。
【0105】弁箱下部のシールパッキン(28)は、弁
箱内弁棒嵌入孔(252)の弁棒(3)に弾性圧縮され
た状態で密着圧接している。
【0106】図11および図29に示すように、弁箱
(2)の内周面(21)には、弁箱内弁棒嵌通孔(25
1)から弁箱内周面(21)に沿って弁箱内弁棒嵌入孔
(252)を通るほぼ円環状の溝(27)が設けられて
いる。図12および図13のように、この溝(27)
は、弁箱中心方向に向かって縮幅しており、弁箱外部方
向に向かって拡幅している。このような構造を有する溝
(27)にシールパッキン(28)を備えることによ
り、開状態と閉状態との間で弁体(4)を回動させ、弁
体周縁部(42)がシールパッキン(28)を摺動する
際に、シールパッキン(28)が溝(27)から外れに
くくなる。
【0107】本実施例3では、図29にも示されるよう
に、この溝(27)にシールパッキン(28)の円環部
(287)が埋入される。なお、本実施例3で用いられ
るシールパッキン(28)の円環部(287)の肉厚
は、実施例2ほどではないが、実施例1で用いられるシ
ールパッキン(28)の円環部(287)より肉厚があ
ることに対応し、この溝(27)は実施例2ほどではな
いが実施例1の溝(27)よりも幅がある。
【0108】上記のような溝(27)およびシールパッ
キン(28)が用いられることにより、以下のような効
果が得られる。図36のように、まず、閉状態おいて、
R状に曲成された弁体周縁部(42)が、ゴムからなる
シールパッキン(28)に食い込み、シールパッキン
(28)を弾性圧縮して押圧密着することにより、流体
遮断効果が得られる。さらに、矢印Fの方向からの流体
により圧力が弁体(4)に加えられた場合、R状に曲成
され、シールパッキン(28)に食い込んだ弁体周縁部
(42)が、ゴムからなるシールパッキン(28)を上
流側から下流側に向かって押圧し、これによりシールパ
ッキン(28)は圧縮され、シールパッキン(28)か
ら弁体周縁部(42)に対して抗力が発生する。この抗
力によっても、流体から弁体(4)に加えられた圧力が
支えられる。従って、流体から加えられる圧力は、弁棒
(3)だけでなく、シールパッキン(28)にもかかる
ので、弁棒(3)を必要以上に丈夫にすることがなくな
る。
【0109】また、長年、本発明に係るバタフライバル
ブ(1)を使用していると、流体(例えば、水)中に含
まれる微量の金属(例えば、カルシウム)などが外周面
(428)付着し、この固着物により完全な流体遮断効
果が得られなくなる場合があるが、弁棒(3)を回動動
作して開状態から閉状態にする場合、R状に曲成された
弁体周縁部(42)がシールパッキン内面(281)を
摺動しながら食い込むので、これにより固着物が除去さ
れる。従って、長年、本発明に係るバタフライバルブ
(1)を用いた場合でも、弁体周縁部(42)に固着物
が付着せず、完全な流体遮断効果を長年、維持すること
ができる。
【0110】弁箱(2)は、以下のようにして製作され
る。まず、内周面が円筒形であり、そしてシールパッキ
ン(28)、ブッシュ(26)、弁棒(3)などを装着
する窪みが形成されるように、金属板をプレス成形など
により成形し、半弁箱(21A)(21B)を作製す
る。なお、弁棒(3)には、予め弁体(4)が挟装され
ている。このようにして作製された半弁箱(21A)の
窪みに、シールパッキン(28)、ブッシュ(26)お
よび弁棒(3)を備え付け、同一形状の半弁箱(21
B)を、左右対称に半弁箱(21A)(21B)を当接
密着させた状態で溶接することにより弁箱(2)を製作
する。同一形状の半弁箱(21A)(21B)が用いら
れるため、弁箱が容易にかつ経済的に作製される。
【0111】(弁棒について)弁棒(3)は、図28、
図33、および図34に示すように、レバー(5)から
弁箱内弁棒嵌通孔(251)および弁箱内部を回動可能
および水密状態に貫通して、弁箱内弁棒嵌入孔(25
2)と回動可能および水密状態に嵌合し、そして鉛直方
向に円盤状の弁体(4)によって挟装されている。な
お、弁箱内弁棒嵌通孔(251)の内部からレバー
(5)までの間には、弁棒(3)を嵌通される弁棒カバ
ー(31)が設けられている。
【0112】弁棒(3)の形状は、図14に示すよう
に、円柱形状(33)と、その円柱の直径の長さを一辺
の長さとした正方形を断面とする角柱形状(34)から
構成される。図14に示すように、弁棒(3)と弁箱
(2)との関係については、弁箱内弁棒嵌通孔(25
1)および弁箱内弁棒嵌入孔(252)、ならびに弁体
周縁部(42)に備えられたシール部材(43)のシー
ル部材内弁棒嵌通孔(431)(432)が圧接する部
分に対応する弁棒(3)の形状は円柱状であり、弁箱内
部の弁棒は、主として角柱部分(32)である。
【0113】弁棒(3)は、上端に雌ねじ(図示せず)
を刻設されており、レバー(5)を嵌合させた状態でレ
バー(5)中央上部から挿入され、雄ねじを刻設された
ボルト(36)によってレバー(5)に連結している。
従って、レバー(5)の閉状態と開状態との間の回動操
作により、レバー(5)と弁棒(3)とは同時回動す
る。
【0114】なお、本実施例3で用いられるレバー
(5)は、実施例1において用いられるレバー(5)と
同一である。
【発明の効果】本発明により、弁箱内弁棒嵌入孔から弁
箱内周面に沿ってほぼ円形の溝を設けることによって流
体遮断性を向上したバタフライバルブが提供される。ま
た、長年、本発明に係るバタフライバルブ(1)を使用
していると、弁体周縁部(42)に固形物(スケール)
が付着し、この固着物により完全な流体遮断効果が得ら
れなくなる場合があるが、本発明に係るバタフライバル
ブ(1)では、弁箱内周面(21)に溝(27)を設
け、所定のシール部材(43)および/またはシールパ
ッキン(28)を設けることにより、弁体周縁部(4
2)は、弁棒の回動操作により開状態から閉状態に移る
際に、弁箱内周面(21)などを摺動するので、これに
より固着物が除去される。従って、本発明により、長
年、本発明に係るバタフライバルブ(1)を用いた場合
でも、弁体周縁部(42)に固着物が付着せず、完全な
流体遮断効果を長年、維持することができるバタフライ
バルブ(1)が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、実施例1における本発明に係るバタ
フライバルブの鉛直方向断面図である。
【図2】 図2は、図1におけるA−A線断面図であ
り、実施例1における本発明に係るバタフライバルブの
水平方向断面図である。
【図3】 図3は、図1において矢印Fの方向から見た
本発明に係るバラフライバルブの正面図である。
【図4】 図4は、図3におけるB−B線断面図であ
り、実施例1において用いられる弁体の断面図である。
【図5】 図5は、弁体周縁部に関する図4の拡大図で
ある。
【図6】 図6は、実施例1において用いられるシール
部材の斜視図である。
【図7】 図7は、実施例1の閉状態において、シール
部材が弁箱周縁部を密着圧接し、溝に挿入され、弾性圧
縮された状態でシールパッキンと密着している図であ
る。
【図8】 図8は、弁棒および補強部材を装着していな
い状態における、実施例1における本発明に係るバタフ
ライバルブの鉛直方向断面図である。
【図9】 図9は、弁棒を装着していない状態におけ
る、実施例1における本発明に係るバタフライバルブの
鉛直方向断面図である。
【図10】 図10は、実施例1において用いられるシ
ールパッキンの斜視図である。
【図11】 図11は、本発明に係るバタフライバルブ
において用いられる、溝が設けられた弁箱の斜視図であ
る。
【図12】 図12は、実施例1において用いられる弁
箱の弁箱内周面に設けられた溝の断面図である。
【図13】 図13は、実施例1および実施例3におい
て用いられるシールパッキンが溝に埋入された状態を示
す図である。
【図14】 図14は、本発明に係るバタフライバルブ
において用いられる、弁棒を示す斜視図である。
【図15】 図15は、本発明に係るバタフライバルブ
におけるレバー部分を表す平面図である。
【図16】 図16は、図15の拡大図である。
【図17】 図17は、本発明に係るバタフライバルブ
におけるレバーの拡大断面図である。
【図18】 図18は、実施例2における本発明に係る
バタフライバルブの鉛直方向断面図である。
【図19】 図19は、図18におけるC−C線断面図
であり、実施例2における本発明に係るバタフライバル
ブの水平方向断面図である。
【図20】 図20は、実施例2において用いられる弁
体の断面図であり、図21におけるF−F線断面図でも
ある。
【図21】 図21は、弁棒を挟装した実施例2におい
て用いられる弁体の正面図である。
【図22】 図22は、実施例2において用いられる弁
体の周縁部の拡大図である。
【図23】 図23は、弁棒および補強部材を装着して
いない状態における、実施例2における本発明に係るバ
タフライバルブの鉛直方向断面図である。
【図24】 図24は、弁棒を装着していない状態にお
ける、実施例2における本発明に係るバタフライバルブ
の鉛直方向断面図である。
【図25】 図25は、実施例2において用いられるシ
ールパッキンの斜視図である。
【図26】 図26は、実施例2において用いられるシ
ールパッキンが溝に埋入されている状態を示す図であ
る。
【図27】 図27は、実施例2の閉状態において、弁
体周縁部がシールパッキンを密着圧接し、シールパッキ
ンが弾性圧縮されていることを示す拡大図である。
【図28】 図28は、実施例3における本発明に係る
バタフライバルブの鉛直方向断面図である。
【図29】 図29は、図28におけるD−D線断面図
であり、実施例3における本発明に係るバタフライバル
ブの水平方向断面図である。
【図30】 図30は、実施例3において用いられる弁
体の断面図であり、図31におけるF−F線断面図でも
ある。
【図31】 図31は、弁棒を挟装した実施例3におい
て用いられる弁体の正面図である。
【図32】 図32は、実施例3において、 弁体の半
径(r1)と、弁棒の回動中心とシールパッキン内面と
の最小距離(l1)と、弁体の回動中心と弁箱内周面と
の最小距離(l2)との関係を表す図である。
【図33】 図33は、弁棒および補強部材を装着して
いない状態における、実施例3における本発明に係るバ
タフライバルブの鉛直方向断面図である。
【図34】 図34は、弁棒を装着していない状態にお
ける、実施例3における本発明に係るバタフライバルブ
の鉛直方向断面図である。
【図35】 図35は、実施例3において用いられるシ
ールパッキンの斜視図である。
【図36】 図36は、実施例3の閉状態において、弁
体周縁部がシールパッキンを密着圧接し、シールパッキ
ンが弾性圧縮されていることを示す拡大図である。
【図37】 図37は、閉状態における本発明の実施形
態を示す図であり、弁体周縁部に設けられたシール部材
が、弁箱周縁部に設けられた溝に挿入されている図であ
る。
【図38】 図38は、本発明に係るバタフライバルブ
の1つの実施態様において用いられ得るシール部材の斜
視図である。
【図39】 図39は、本発明に係るバタフライバルブ
の弁箱の弁箱内周面に設けられ得る溝の断面図である。
【図40】 図40は、閉状態における本発明の実施形
態を示す図であり、弁体周縁部に設けられたシール部材
が弾性圧縮された状態で弁箱周縁部に設けられた溝に挿
入されている図である。
【符号の説明】
1 バタフライバルブ 2 弁箱 2A 半弁箱 2B 半弁箱 21 弁箱内周面 211 弁箱上部内周面 212 弁箱下部内周面 22 弁箱外周面 23 空間 24 補強部材 25 弁箱内弁棒嵌入孔 251 弁箱内弁棒嵌通孔 252 弁箱内弁棒嵌入孔 26 ブッシュ 27 溝 271 角部 272 R状部分 273 壁 28 シールパッキン 281 シールパッキン内面 282 上流部 283 下流部 284 中央部 285 頭部 286 シールパッキン内弁棒貫通孔 287 円環部 288 シールパッキン隆起部分 289 頂上 29 リブ 3 弁棒 31 弁棒カバー 32 回動中心 33 円柱形状 34 角柱形状 35 底面 36 ボルト 4 弁体 4A 半弁体 4B 半弁体 41 弁体本体 42 弁体周縁部 421 凹部 422 上流部 423 下流部 424 中央部 425 湾曲部分 426 板状接面部 427 ゴム 428 外周面 43 シール部材 431 シール部材内弁棒嵌通孔 432 シール部材内弁棒嵌通孔 44 弁体隆起部分 45 外周部 46 空間 47 空隙 5 レバー 51 レバー本体 511 基端部 512 先端部 513 ボルト 514 枢支軸 52 クリップ 521 凸部 522 スプリング 53 開閉調整板 531 孔 54 ストッパー r1 弁体の半径 l1 弁棒の回動中心とシールパッキン内面との最小距
離 l2 弁体の回動中心と弁箱内周面との最小距離 37

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内周面が円筒形の弁箱と、 該弁箱内周面の少なくとも1カ所に設けられた弁箱内弁
    棒嵌入孔に回動自在かつ水密状態に嵌入する弁棒と、 弁棒の回動操作によって周縁部に配設された弾性体から
    なるシール部材の少なくとも一部が弁箱の内周面に密接
    し、上流側から下流側に流れる流体が遮断される閉状態
    と、弁棒が貫通する近傍以外の弁体の周縁部が弁箱の内
    周面から離間し、上流側から下流側に流体が流れる開状
    態との間で切り替え可能であって、直径方向に中心を挿
    通する弁棒用の空間が形成された円盤状の弁体とを備え
    るバタフライバルブにおいて、 該弁箱内弁棒嵌入孔から弁箱内周面に沿ってほぼ円環状
    の溝が設けられ、閉状態において、該シール部材の少な
    くとも一部が該溝に挿入されることを特徴とする、バタ
    フライバルブ。
  2. 【請求項2】前記溝に前記弾性体より弱い弾性体からな
    るシールパッキンが埋入され、前記シール部材の少なく
    とも一部が、該シールパッキンを押圧し、該シール部材
    と該シールパッキンとが密着することを特徴とする、請
    求項1に記載のバタフライバルブ。
  3. 【請求項3】内周面が円筒形の弁箱と、 該弁箱内周面の少なくとも1カ所に設けられた弁箱内弁
    棒嵌入孔に回動自在かつ水密状態に嵌入する弁棒と、 弁棒の回動操作によって、上流側から下流側に流れる流
    体が遮断される閉状態と、弁棒が貫通する近傍以外の弁
    体の周縁部が弁箱の内周面から離間し、上流側から下流
    側に流体が流れる開状態との間で切り替え可能であっ
    て、直径方向に中心を挿通する弁棒用の空間が形成され
    た円盤状の弁体とを備えるバタフライバルブにおいて、 該弁箱内弁棒嵌入孔から弁箱内周面に沿ってほぼ円環状
    の弾性体からなるシールパッキンが埋入された溝が設け
    られ、閉状態において、該周縁部が該シールパッキンを
    押圧し、該周縁部と該シールパッキンとが密着すること
    を特徴とする、バタフライバルブ。
  4. 【請求項4】前記シールパッキンが、前記弁箱内周面か
    らその中央部にかけて隆起している、請求項3に記載の
    バタフライバルブ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117780947A (zh) * 2024-01-22 2024-03-29 浙江永联阀门集团有限公司 一种蝶阀
CN120799119A (zh) * 2025-09-08 2025-10-17 浙江德源阀门集团有限公司 一种沟槽式手柄高性能双向密封蝶阀

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