JPH1183868A - サンプル分注装置 - Google Patents

サンプル分注装置

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JPH1183868A
JPH1183868A JP9246519A JP24651997A JPH1183868A JP H1183868 A JPH1183868 A JP H1183868A JP 9246519 A JP9246519 A JP 9246519A JP 24651997 A JP24651997 A JP 24651997A JP H1183868 A JPH1183868 A JP H1183868A
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Nobuyoshi Tsuda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンプルプローブの詰まりを正確に判別で
き、自動分析装置に組み込んだ場合には、処理能力の低
下およびサンプルや試薬の無駄を最小限に抑えることが
できるサンプル分注装置を提供する。 【解決手段】 分注ポンプ8およびこれに連結したサン
プルプローブ1を有し、分注ポンプ8を吸排動作させて
サンプルプローブ1によりサンプルカップ3内のサンプ
ルを吸引・吐出する分注手段(1,2,7〜13) と、サンプル
プローブ1を含む管路の圧力を検出する圧力センサ15
と、この圧力センサ15の出力に基づいてサンプルプロー
ブ1の詰まりを判別する判別手段17とを有するサンプル
分注装置において、判別手段17を、分注手段によるサン
プル吸引動作終了後で、サンプル吐出動作開始前の所定
のタイミングにおける圧力が、所定の圧力値よりも低い
ときに、サンプルプローブ1の詰まりと判別するよう構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、血液や
尿等のサンプルを分析する装置に用いられるサンプル分
注装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、生化学等の自動分析装置におい
ては、分注ポンプおよびこれに連結されたサンプルプロ
ーブを有するサンプル分注装置を設け、サンプルプロー
ブをサンプル吸引位置、サンプル吐出位置およびプロー
ブ洗浄位置に移動可能として、分注ポンプを吸排動作さ
せることにより、サンプル容器から所定量のサンプルを
反応容器に分注するようにしている。ここで、自動分析
装置においては、サンプルとして、通常、血清あるいは
血漿が使用されるが、このようなサンプル中にはフィブ
リン等の固形物が存在するため、その固形物がサンプル
プローブやそれに連結されている管路に詰まる場合があ
る。このように、サンプルプローブに詰まりが生じる
と、所定量のサンプルを反応容器に分注できなくなり、
分析結果に重大な悪影響を及ぼすことになる。
【0003】このような不具合を解決するものとして、
例えば、サンプルプローブを含む管路に圧力センサを設
け、その出力と所定の閾値との比較に基づいてサンプル
プローブの詰まりを検知するようにしたもの(実公平2
−45818号公報)や、圧力センサの出力を所定の時
間間隔でモニタして積算し、その積算値と基準値との比
較に基づいてサンプルプローブの詰まりを検知するよう
にしたもの(特公平6−19362号公報)や、圧力セ
ンサの出力を2次微分し、その2次微分信号と所定の閾
値との比較に基づいてサンプルプローブの詰まりを検知
するようにしたもの(特開平7−198726号公報)
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した圧
力センサを設けたサンプル分注装置において、サンプル
の分注動作中に圧力センサの出力をモニタすると、サン
プルの粘性やプローブの詰まりの度合いに応じて、例え
ば、図1(a)〜(d)に示すような圧力波形が得られ
る。なお、図1において、横軸は時間を示し、縦軸は圧
力で、上方は正圧、下方は負圧を示している。また、T
1はサンプルの吸引動作期間、T2は吸引したサンプル
の吐出動作期間、T3はサンプル吐出後のプローブの洗
浄動作期間をそれぞれ示している。
【0005】ここで、図1(a)は、正常なサンプル分
注動作中の圧力波形を示している。この正常な分注動作
においては、期間T1では負圧に、期間T2では正圧と
なり、分注ポンプが停止している間は大気圧レベルに戻
る。図1(b)は、髄液等の血清以外の体液や、透析患
者の血清等で、単に粘性の高いサンプルの分注動作中の
圧力波形を示している。この場合、期間T1での負圧
は、正常なサンプルに比べて大きくなり、期間T1後も
負圧が残るが、一定時間後には大気圧に戻っている。し
たがって、この場合には、必要なサンプル量がプローブ
内に吸引される。図1(c)は、吸引中にフィブリンを
吸引してサンプルプローブがやや閉塞した場合の分注動
作中の圧力波形を示している。この場合には、期間T1
後も負圧が残り、期間T2後まで大気圧レベルに戻らな
いため、幾らかのサンプルは反応容器内に分注されては
いるが、データの信頼性は失われることになる。また、
図1(d)は、吸引中にフィブリンを吸引してサンプル
プローブが完全に閉塞した場合の分注動作中の圧力波形
を示している。この場合には、期間T1後も、期間T2
後も圧力が大気圧レベルに戻らないため、反応容器には
全くサンプルが分注されないことになる。
【0006】上記のように、サンプル中には、図1
(b)に示されるように、単に粘性が高いだけで、吸引
および吐出動作が正常に行われるものもあり、逆に、期
間T1終了間際に詰まりが生じた場合には、期間T1に
おける負圧自体は大きくならないが、分注不良になる場
合もある。
【0007】このため、期間T1中の負圧のピーク値、
期間T1中の一定のタイミングでの圧力レベル、あるい
は期間T1中の負の圧力信号の積分値に基づいてプロー
ブの詰まりを判別すると、図1(b)に示すような、単
に粘性が高いサンプルで、正常に分注される場合もプロ
ーブ詰まりと判別される場合がある。このような場合、
自動分析装置においては、その分注サンプルの分析項目
に対する分析結果の信頼性が失われることから、通常は
再検を実施することになる。その結果、図1(b)のよ
うに、正常に分注されたサンプルの分析項目も再検の対
象となって、分析装置の処理能力が低下すると共に、サ
ンプルや試薬を無駄に使ってしまうという問題が生じる
ことになる。
【0008】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、サンプルプローブの詰まりを正
確に判別でき、自動分析装置に組み込んだ場合には、処
理能力の低下、およびサンプルや試薬の無駄を最小限に
抑えることができるサンプル分注装置を提供することを
目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、分注ポンプおよびこれに連結したサン
プルプローブを有し、前記分注ポンプを吸排動作させて
前記サンプルプローブによりサンプル容器内のサンプル
を吸引・吐出する分注手段を備えたサンプル分注装置に
おいて、前記サンプルプローブを含む管路の圧力を検出
する圧力センサと、この圧力センサの出力に基づいて、
前記分注手段によるサンプル吸引動作終了後で、サンプ
ル吐出動作開始前の所定のタイミングにおける圧力が、
所定の圧力値よりも低いときに、前記サンプルプローブ
の詰まりと判別する判別手段とを有することを特徴とす
るものである。
【0010】さらに、この発明は、分注ポンプおよびこ
れに連結したサンプルプローブを有し、前記分注ポンプ
を吸排動作させて前記サンプルプローブによりサンプル
容器内のサンプルを吸引・吐出する分注手段を備えたサ
ンプル分注装置において、前記サンプルプローブを含む
管路の圧力を検出する圧力センサと、前記分注手段によ
る前記サンプル容器から予め一定量余分にサンプルを吸
引した後、吸引した余分のサンプルを当該サンプル容器
に吐出する際の前記圧力センサの出力に基づいて、前記
分注手段による前記余分なサンプルの吐出動作終了後の
所定のタイミングにおける圧力が、所定の圧力値よりも
低いときに、前記サンプルプローブの詰まりと判別する
判別手段とを有することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明は、以下の点に着目した
ものであり、この発明の請求項1に係るサンプル分注装
置によれば、判別手段は、分注手段によるサンプル吸引
動作終了後で、サンプル吐出動作開始前の所定のタイミ
ングにおける圧力が、所定の圧力値よりも低いときに、
サンプルプローブの詰まりと判別するので、図1(a)
に示すように、正常にサンプルが分注された場合は勿論
のこと、図1(b)に示すような場合にもプローブ詰ま
りと判別されることはなく、図1(c)および(d)の
ような場合のみプローブ詰まりと判別されることにな
る。
【0012】すなわち、図1(a)に示す圧力波形と、
図1(b)に示す圧力波形とを比較すると、図1(b)
では、サンプルの粘性が高いために、期間T1中の負圧
が大きくなり、期間T1後も負圧が元に戻るまでに若干
の時間がかかる。しかし、期間T1から一定時間経過後
には、元の圧力に戻っている。この場合には、上述した
ように、サンプルが正常に分注される。したがって、期
間T1後で、期間T2の開始前の所定のタイミングt1
における圧力が、所定の圧力値よりも低いときに、サン
プルプローブの詰まりと判別するようにすれば、図1
(b)のような場合もプローブ詰まりと判別されること
はなくなる。
【0013】これに対し、図1(c)および(d)に示
すように、実際にプローブ詰まりが生じた場合には、期
間T1からしばらく時間が経過しても負圧が元に戻らな
いので、これらの場合には、プローブ詰まりと判別され
ることになる。
【0014】以上の点に着目したこの発明の請求項1に
係るサンプル分注装置によれば、サンプルの吸引動作が
終了してから、サンプル吐出動作開始前の所定のタイミ
ングにおける圧力センサの出力に基づいてプローブの詰
まりを判別するので、従来のようにサンプル吸引中の圧
力に基づいて判別する場合、すなわち単にサンプルの粘
性の大小に対応する圧力の大小に基づいてプローブ詰ま
りを判別する場合に比べて、実際のプローブ詰まりのみ
を確実に判別することができる。したがって、この発明
に係るサンプル分注装置を自動分析装置に組み込んだ場
合には、余計な再検処理を実施しなくて済むので、処理
速度の低下を有効に防止できると共に、サンプルや試薬
の無駄も有効に省くことが可能になる。
【0015】また、従来のように、単にサンプルの粘性
に基づく圧力信号によってプローブ詰まりを判別する場
合には、実際の粘性と圧力との関係が、圧力センサの感
度やプローブの先端径のばらつきによってかなりばらつ
くため、正常か異常かの判断の閾値がかなりシビアとな
り、プローブ詰まりを安定して正確に判別することが困
難であるのに対し、この発明の請求項1に係るサンプル
分注装置においては、サンプル吸引後に負の残圧が残っ
ているか否かを判別の基準としているので、圧力センサ
の感度やプローブの先端径のばらつきの影響を受けにく
く、プローブ詰まりを安定して正確に判別することが可
能となる。
【0016】さらに、この発明の請求項2に係るサンプ
ル分注装置では、分注手段は、サンプル容器から予め一
定量余分にサンプルを吸引した後、吸引した余分のサン
プルを当該サンプル容器に吐出するよう構成され、判別
手段は、分注手段による余分のサンプルの吐出終了後の
所定のタイミングにおける圧力が、所定の圧力値よりも
低いときに、サンプルプローブの詰まりと判別するよう
に構成しているので、より精度良くプローブ詰まりを判
別することが可能となる。
【0017】すなわち、かかる分注装置において、サン
プルの分注動作中に圧力センサの出力をモニタすると、
サンプルの粘性やプローブの詰まりの度合いに応じて、
例えば、図2(a)〜(e)に示すような圧力波形が得
られる。なお、図2の横軸および縦軸は、図1と同様
で、横軸は時間を示し、縦軸は圧力で、上方は正圧、下
方は負圧を示している。また、T5はサンプルの吸引動
作期間、T6は余分なサンプルの吐出動作期間、T7は
反応容器への所定量のサンプルの吐出動作期間、T8は
プローブの洗浄動作期間をそれぞれ示している。
【0018】ここで、図2(a)は、正常なサンプル分
注動作中の圧力波形を示している。この正常な分注動作
においては、図1(a)の場合と同様に、期間T5中は
負圧に、期間T5およびT6中はそれぞれ正圧となり、
分注ポンプが停止している間は大気圧レベルに戻る。図
2(b)は、髄液等の血清以外の体液や、透析患者の血
清等で、単に粘性の高いサンプルの分注動作中の圧力波
形を示している。この場合、図1(b)と同様に、期間
T5中の負圧は、正常なサンプルに比べて大きくなり、
期間T5後も負圧が残るが、一定時間後には大気圧に戻
っている。したがって、この場合には、必要なサンプル
量がプローブ内に吸引される。図2(c)は、微細なフ
ィブリンを含むサンプルの分注動作における圧力波形を
示している。この場合、期間T5後も負圧を残している
が、期間T6後は大気圧に戻っている。したがって、こ
の場合には、期間T7での所定量のサンプルの分注まで
には、既に閉塞物が取り除かれているので、サンプルが
正常に分注されることになる。図2(d)は、吸引中に
フィブリンを吸引してサンプルプローブがやや閉塞した
場合の分注動作中の圧力波形を示している。この場合に
は、期間T6の余分なサンプルの吐出後も負圧が残り、
期間T7のサンプル吐出終了後まで大気圧レベルに戻ら
ないため、期間T7において幾らかのサンプルは反応容
器内に分注されるが、データの信頼性は失われることに
なる。また、図2(e)は、吸引中にフィブリンを吸引
してサンプルプローブが完全に閉塞した場合の分注動作
中の圧力波形を示している。この場合には、期間T6後
も、さらに期間T7後も圧力が大気圧レベルに戻らない
ため、反応容器には全くサンプルが分注されないことに
なる。
【0019】図2(a)〜(e)において、例えば、期
間T5と期間T6との間の適当なタイミングt3での圧
力に基づいて、プローブ詰まりを判別するようにする
と、図2(a)および(b)は正常と判別され、図2
(c)〜(e)はプローブ詰まりと判別されることにな
る。しかし、上述したように、図2(c)の場合には、
期間T5後に負圧が残っていても、期間T6において余
分なサンプルを吐出した後は負圧が戻っており、期間T
7において所定量のサンプルが分注されることになる。
この発明の請求項2に係るサンプル分注装置では、期間
T6で余分のサンプルを吐出した後の所定のタイミング
t2における圧力が、所定の圧力値よりも低いときに、
サンプルプローブの詰まりと判別するので、図2(c)
の場合も正常と判別され、より精度良くプローブ詰まり
を判別することができる。したがって、自動分析装置に
組み込んだ場合には、処理速度の低下をより有効に防止
できると共に、サンプルや試薬の無駄もより有効に省く
ことが可能になる。
【0020】図3は、この発明に係るサンプル分注装置
の第1実施形態を示すものである。サンプルプローブ1
は、プローブ駆動手段2により、サンプル容器、ここで
はサンプルカップ3が位置するサンプル吸引位置S1、
反応容器4が位置するサンプル吐出位置S2、洗浄槽5
が位置する洗浄位置S3、洗剤カップ6が位置する洗剤
吸引位置S4に移動可能で、少なくとも位置S1,S3
およびS4において昇降可能に設ける。このサンプルプ
ローブ1は、管路7を経て、例えばシリンジからなる分
注ポンプ8に連結し、分注ポンプ8をポンプ駆動手段9
により吸排駆動する。分注ポンプ8は、さらに、管路1
0、電磁弁11および洗浄水ポンプ12を経て、洗浄水
を収容する洗浄水タンク13に結合する。この実施形態
では、上記のサンプルプローブ1、プローブ駆動手段
2、管路7、分注ポンプ8、ポンプ駆動手段9、管路1
0、電磁弁11、洗浄水ポンプ12、洗浄水タンク13
で分注手段を構成する。
【0021】この実施形態では、管路10に圧力センサ
15を設ける。圧力センサ15の出力は、増幅回路16
で増幅されてサンプルプローブ1の詰まりを検知する判
別手段としての検知回路17に供給される。検知回路1
7には、増幅回路16からの出力をデジタル信号に変換
するA/D変換器18、所定の閾値等を格納する記憶装
置19、A/D変換器18の出力と記憶装置19に格納
された所定の閾値との比較演算等を行うCPU20等が
設けられており、その比較演算に基づくプローブ詰まり
の判別結果等を制御回路21に供給するようにする。制
御回路21は、閾値等を入力するための入力手段22
(例えばキーボード)からの入力情報と、検知回路17
からの入力情報とに基づいて各部の動作を制御するよう
構成する。
【0022】以下、この実施形態の動作を説明する。こ
の実施形態では、電磁弁11を開の状態で洗浄水タンク
13から分注ポンプ8を経てサンプルプローブ1のほぼ
先端に至るまでの流路内に洗浄水を満たし、電磁弁11
を閉の状態でサンプルプローブ1内に空気層を介してサ
ンプルカップ3から所定量のサンプルを吸引して、その
吸引したサンプルを反応容器4内に吐出し、その後、サ
ンプルプローブ1を洗浄するものである。
【0023】詳述すると、先ず、電磁弁11を閉の状態
で、プローブ駆動手段2によりサンプルプローブ1をサ
ンプル吸引位置S1に位置決めして下降させ、その先端
部をサンプルカップ3内のサンプル中に所定量侵入させ
る。次いで、ポンプ駆動手段9により分注ポンプ8を吸
引動作させて、サンプルプローブ1内に所定量のサンプ
ルを吸引する。次に、プローブ駆動手段2により、サン
プルプローブ1を上昇させてからサンプル吐出位置S2
に位置決めし、その状態でポンプ駆動手段9により分注
ポンプ8を排出動作させて、サンプルプローブ1内に吸
引した所定量のサンプルを反応容器4内に吐出する。そ
の後、プローブ駆動手段2によりサンプルプローブ1を
洗浄位置S3に位置決めして下降させ、その状態で電磁
弁11を開にして洗浄水ポンプ12を駆動して、洗浄水
タンク13内の洗浄水をサンプルプローブ1から洗浄槽
5内に吐出させ、これによりサンプルプローブ1を洗浄
する。
【0024】以上の動作を繰り返すことにより、サンプ
ルカップ3から反応容器4に順次サンプルを分注する
が、上記の洗浄では落としきれないサンプルプローブ1
の汚れを落とすために、サンプルプローブ1を洗剤吸引
位置S4に位置決めして下降させて、その先端部を洗剤
カップ6内の洗剤中に侵入させ、その状態で電磁弁11
を閉として分注ポンプ8を吸引動作させて洗剤を吸引
し、その後、サンプルプローブ1を上昇させてから洗浄
位置S3に位置決めして分注ポンプ8を排出動作させ、
これにより吸引した洗剤を洗浄槽5内に排出する洗剤洗
浄動作を行うこともある。
【0025】一方、圧力センサ15の出力は、増幅回路
16で増幅して検知回路17に供給され、ここで制御回
路21の制御のもとに、サンプル吸引動作終了後で、サ
ンプル吐出動作開始前の所定のタイミングにおける圧力
センサ15の出力に対応する増幅回路16の出力のA/
D変換値(圧力データ)と、記憶装置19に予め記憶し
た所定の負圧値データとをCPU20において比較し、
その結果、圧力データが所定の負圧値データよりも低い
ときは、サンプルプローブ1の詰まりと判別して、その
判別結果を制御回路21に出力する。制御回路21で
は、検知回路17においてプローブ詰まりが検知された
ときは、当該サンプルのサンプル情報にエラーがあった
ことを識別できるコードを付し、再検の対象とするよう
にする。
【0026】ここで、圧力センサ15の出力をサンプリ
ングする所定のタイミングは、サンプルの吸引速度、吸
引量、サンプルプローブ1の先端径および対象となるサ
ンプルの粘性により異なるが、この実施形態では、対象
となるサンプルの粘性の最も高いもので、最も吸引量が
多い状態で、余裕を持って大気圧に戻るタイミング、例
えば、図1(a)〜(d)においてタイミングt1とす
る。
【0027】このようにすれば、上述したように、図1
(a)に示すような圧力波形が得られる場合は勿論のこ
と、図1(b)に示すような圧力波形が得られる場合に
もプローブ詰まり無しと判別され、図1(c)および
(d)のような圧力波形が得られる場合のみプローブ詰
まりと判別されるので、実際のプローブ詰まりのみを確
実に判別することができる。したがって、自動分析装置
に組み込んだ場合には、余計な再検処理を実施しなくて
済むので、処理速度の低下を有効に防止できると共に、
サンプルや試薬の無駄も有効に省くことができる。
【0028】この発明の第2実施形態では、図3に示す
構成において、プローブ詰まりをより確実に検知するた
め、サンプル吸引時にサンプルカップ3から所定の分注
量に加えて予め一定量余分にサンプルを吸引し、一定時
間経過後に余分のサンプルを当該サンプルカップ3内に
吐出してから、所定量のサンプルを反応容器4に分注す
るようにする。また、検知回路17では、制御回路21
の制御のもとに、余分なサンプルをサンプルカップ3に
吐出した後のタイミング、例えば図2(a)〜(e)に
おいてタイミングt2における圧力データと、記憶装置
19に予め記憶した所定の負圧値データとをCPU20
において比較し、その結果、圧力データが所定の負圧値
データよりも低いときは、サンプルプローブ1の詰まり
と判別して、その判別結果を制御回路21に出力するよ
うにする。
【0029】このようにすれば、上述したように、図2
(a)〜(c)に示すような圧力波形が得られる場合は
プローブ詰まり無しと判別され、図2(d)および
(e)のような圧力波形が得られる場合のみプローブ詰
まりと判別されるので、より精度良くプローブ詰まりを
判別することができる。したがって、自動分析装置に組
み込んだ場合には、処理速度の低下をより有効に防止で
きると共に、サンプルや試薬の無駄もより有効に省くこ
とができる。
【0030】この発明の第3実施形態においては、上記
の第2実施形態において、余分なサンプルの吐出期間T
6と所定量のサンプルの吐出期間T7との間の所定のタ
イミングt2での圧力データのチェックに加えて、さら
に、サンプル吸引動作期間T5と期間T6との間の所定
のタイミングt3、および期間T7とプローブの洗浄動
作期間T8との間の所定のタイミングt4で、それぞれ
圧力データをチェックし、そのチェック結果の論理和や
論理積に基づいてプローブ詰まりを判別する。ここで、
タイミングt2,t3,t4における各圧力データのチ
ェックは、上述した実施形態と同様に、負圧が戻ってい
るか否かをチェックするもので、その閾値は各タイミン
グで同一にすることもできるし、異ならせることもでき
る。
【0031】このように、複数のタイミングで圧力デー
タをチェックするようにすれば、例えば、タイミングt
3においてのみ負圧が戻っていないと検知された場合に
は、単に粘性が高いサンプルと判断することができる。
この場合には、ほぼ正常に分注がなされていると考えら
れるので、通常に分析を続行し、粘性が高いサンプルで
あったことをコードとしてサンプル情報に付属させるこ
とができる。あるいは、このコードが付いた検体も再検
対象と設定することもできる。
【0032】また、タイミングt3およびt2で負圧が
戻らず、タイミングt4では負圧が戻っていると検知さ
れた場合には、サンプルプローブ1は閉塞したが、反応
容器4へのサンプルの吐出動作後は、正常に戻ったと判
断することができる。したがって、この場合には、詰ま
りがあったことをコードとしてサンプル情報に付属させ
て再検対象とする。また、この場合には、詰まりは除か
れたと判断できるので、その後の動作を継続することが
できると共に、後から試薬等を分注する場合には、当該
反応容器4に対する試薬等の分注を中止するように設定
することにより、試薬等の無駄を省くことができる。
【0033】さらに、順次のタイミングt3,t2およ
びt4において、負圧が戻っていないと検知された場合
には、サンプルプローブ1が強固に閉塞されていると判
断することができる。この場合には、サンプル情報に詰
まりがあったコードを付属させると共に、その後の分注
動作を停止し、ユーザにサンプルプローブ1を取り外し
て超音波洗浄等の特別な洗浄を促すメッセージを表示さ
せることができる。
【0034】このように、複数の異なるタイミングで圧
力データをチェックするようにすれば、閉塞状態の程度
を区別することができるので、閉塞状態に応じた処理を
行うことが可能となる。
【0035】なお、この発明は、上述した実施形態にの
み限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可
能である。例えば、第1実施形態においても、第3実施
形態と同様に、複数の異なるタイミングで圧力データを
チェックして、プローブの詰まりを判別するようにする
こともできる。また、圧力データは、瞬時値に限らず、
ある期間の積分値とすることもできる。このようにすれ
ば、ノイズ等の影響を軽減することができる。
【0036】
【発明の効果】この発明の請求項1に係るサンプル分注
装置によれば、サンプルの吸引動作が終了してから、サ
ンプル吐出動作開始前の所定のタイミングにおける圧力
に基づいてプローブの詰まりを判別するようにしたの
で、単にサンプルの粘性の大小に対応する圧力の大小に
基づいてプローブ詰まりを判別する場合に比べて、実際
のプローブ詰まりのみを確実に判別することができる。
したがって、自動分析装置に組み込んだ場合には、余計
な再検処理を実施しなくて済むので、処理速度の低下を
有効に防止できると共に、サンプルや試薬の無駄も有効
に省くことができる。
【0037】また、請求項2記載のサンプル分注装置に
よれば、サンプル容器から予め一定量余分にサンプルを
吸引した後、吸引した余分のサンプルを当該サンプル容
器に吐出するようにし、その余分のサンプルの吐出終了
後の所定のタイミングにおける圧力が、所定の圧力値よ
りも低いときに、サンプルプローブの詰まりと判別する
ようにしたので、より精度良くプローブ詰まりを判別す
ることが可能となる。したがって、自動分析装置に組み
込んだ場合には、処理速度の低下をより有効に防止でき
ると共に、サンプルや試薬の無駄もより有効に省くこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態において得られる圧力
波形の態様を示す図である。
【図2】同じく、第2実施形態において得られる圧力波
形の態様を示す図である。
【図3】この発明にかかるサンプル分注装置の一例の構
成を示す図である。
【符号の説明】
1 サンプルプローブ 2 プローブ駆動手段 3 サンプルカップ 4 反応容器 5 洗浄槽 6 洗剤カップ 7,10 管路 8 分注ポンプ 9 ポンプ駆動手段 11 電磁弁 12 洗浄水ポンプ 13 洗浄水タンク 15 圧力センサ 16 増幅回路 17 検知回路 18 A/D変換器 19 記憶装置 20 CPU 21 制御回路 22 入力手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分注ポンプおよびこれに連結したサンプ
    ルプローブを有し、前記分注ポンプを吸排動作させて前
    記サンプルプローブによりサンプル容器内のサンプルを
    吸引・吐出する分注手段を備えたサンプル分注装置にお
    いて、 前記サンプルプローブを含む管路の圧力を検出する圧力
    センサと、 この圧力センサの出力に基づいて、前記分注手段による
    サンプル吸引動作終了後で、サンプル吐出動作開始前の
    所定のタイミングにおける圧力が、所定の圧力値よりも
    低いときに、前記サンプルプローブの詰まりと判別する
    判別手段とを有することを特徴とするサンプル分注装
    置。
  2. 【請求項2】 分注ポンプおよびこれに連結したサンプ
    ルプローブを有し、前記分注ポンプを吸排動作させて前
    記サンプルプローブによりサンプル容器内のサンプルを
    吸引・吐出する分注手段を備えたサンプル分注装置にお
    いて、 前記サンプルプローブを含む管路の圧力を検出する圧力
    センサと、 前記分注手段による前記サンプル容器から予め一定量余
    分にサンプルを吸引した後、吸引した余分のサンプルを
    当該サンプル容器に吐出する際の前記圧力センサの出力
    に基づいて、前記分注手段による前記余分なサンプルの
    吐出動作終了後の所定のタイミングにおける圧力が、所
    定の圧力値よりも低いときに、前記サンプルプローブの
    詰まりと判別する判別手段とを有することを特徴とする
    サンプル分注装置。
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