JPH1188294A - Pn符号発生装置及び移動無線通信システム - Google Patents

Pn符号発生装置及び移動無線通信システム

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JPH1188294A
JPH1188294A JP25287297A JP25287297A JPH1188294A JP H1188294 A JPH1188294 A JP H1188294A JP 25287297 A JP25287297 A JP 25287297A JP 25287297 A JP25287297 A JP 25287297A JP H1188294 A JPH1188294 A JP H1188294A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロングPN符号の非受信時にほとんどの
時間をオフにしておいても符号パタンの同期を保持する
ことができ、消費電力の削減を図ることができるように
すること。 【解決手段】 原始多項式G(x)を使用して所定段数
のPN符号を発生しシフトクロックにしたがって各段の
符号内容を後段へシフトさせるPN符号発生部100を
備える。PN符号発生部100がオフしてから再スター
トするまでの期間に相当するシフト回数をiとして、マ
スク計算部400が計算したximodG(x)をマスク値
としてマスク保持部300に保持し、オフ直前の符号状
態を保持したパラレル/シリアル変換部200のシリア
ル出力との論理積をPN符号発生部の各段へ与え、PN
符号段数分のシフトクロックで目的の符号状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、間欠受信を行う移
動通信システム、例えばCDMA(Code Division Mul
tiple Access)方式通信システムの移動機に利用可能な
PN符号発生装置及び移動無線通信システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル移動通信分野ではCD
MA方式を採用した移動通信が注目され、米国ではTI
A(Telecommunications Industry Association)によ
りCDMA方式による移動通信システムの標準化が行わ
れ、"Mobile Station-Base Station Compatibility
Standard for Dual Mode Wideband Spread Spe
ctrum Digital Cellular System"(IS-95-A)等にま
とめられている。
【0003】CDMA方式では、チャネルごとに異なる
拡散符号により送信データがスペクトル拡散され、多重
されている。例えばIS-95-Aではスペクトル拡散に
使用する拡散符号として15段(約26ms周期)のショ
ートPN符号と42段(約41日周期)のロングPN符
号とがある。またロングPN符号は下り回線チャネルの
スクランブル、パワコントロールビットの挿入位置指定
にも使用している。
【0004】図10は従来のPN符号発生装置の概略構
成である。例として42段PN符号の場合を示してい
る。PN符号発生部100は、41個のEX−OR(排
他的論理和回路)101と、42個の1単位遅延素子1
02と、42個の原始多項式係数103と、42個の乗
算器104とから構成されるフィードバック・シフトレ
ジスタを備えている。
【0005】かかるPN符号発生装置では、1単位遅延
素子102のすべてが同時に0にならないように初期値
設定を行い、シフトクロック105を入力するごとに最
後段の値のフィードバックを考慮しながら1単位遅延素
子102の値はシフトされる。任意の1単位遅延素子の
出力を取り出せばPN符号を得ることができる。
【0006】CDMA方式移動通信システムの場合、移
動機は基地局との同期獲得の過程において、あるシステ
ムタイミングで1単位遅延素子102の初期値を設定
し、それ以降CDMAの拡散に使用するチップレートク
ロックをシフトクロックとしてPN符号を発生するよう
になっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、移動通信シ
ステムの移動機では通常待ち受け時は基地局と取り決め
た特定周期に一回自分宛の呼が来ているかどうかをモニ
タ受信することになっている。これを間欠受信と呼び、
受信しない期間は次にモニタ受信するタイミングを計る
タイマ以外の回路をできるだけオフすることにより消費
電力を削減でき、その結果待ち受け時間を長くすること
につながる。
【0008】しかしながら、従来のPN符号発生装置で
は、間欠受信周期よりはるかに長い周期を持つロングP
N符号は非受信時でも符号パタンの同期を保持する必要
があるため、装置をオフすることができず、消費電力の
削減を図れないという課題があった。
【0009】本発明は以上のような実情に鑑みてなされ
たものであり、ロングPN符号の非受信時にほとんどの
時間をオフにしておいても符号パタンの同期を保持する
ことができ、消費電力の削減を図ることのできるPN符
号発生装置及び移動無線通信システムを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下のような手段を講じた。
【0011】請求項1に記載の発明は、原始多項式G
(x)を使用して所定段数のPN符号を発生し各段の符
号内容を後段へシフトさせるPN符号発生部と、ある時
点での前記PN符号発生部の符号状態から特定回数シフ
トしたときの前記PN符号発生部の符号状態をシフト回
数をiとしてximodG(x)に基づいて求める状態設定
部とを具備する構成を採る。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、原始多項
式G(x)を使用して所定段数のPN符号を発生しシフ
トクロックにしたがって各段の符号内容を後段へシフト
させるPN符号発生部と、ある時点での前記PN符号発
生部の符号状態から特定回数シフトしたときの前記PN
符号発生部の符号状態をシフト回数をiとしてximodG
(x)に基づいて求める状態設定部とを具備する構成を
採る。
【0013】これらの構成により、PN符号発生部がオ
フしてから次にオンするまでの期間動作していたとした
場合のシフト回数iに対してximodG(x)を求め又は
求めておいて、次にPN符号発生部がオンするときの状
態をximodG(x)を使用して求めるようにしたので、
オフ直前のPN符号発生部の状態(1単位遅延素子の内
容)からオン直後のPN符号発生部の状態(1単位遅延素
子の内容)をPN符号の段数回のシフトだけ(例では4
2回のシフト)で求めることができる。したがって、非
受信時はPN符号発生装置をオフし、次にモニタ受信す
るタイミングの少し手前でオンしてPN符号発生装置の
モニタ受信し始めるときの状態を計算でき、これにより
非受信時のほとんどの時間PN符号発生装置をオフにし
ておくことができるようになり、消費電流の削減が行え
る。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載のPN符号発生装置において、状態設定部は、
オフ時点でのPN符号発生部の各段の符号内容をパラレ
ルに保存すると共に保存した内容をシリアル出力するパ
ラレル/シリアル変換部と、次にPN符号発生部が再ス
タートするまでにximodG(x)からなるマスク値を出
力するマスク発生手段と、前記マスク発生部の出力する
マスク値と前記パラレル/シリアル変換部のシリアル出
力との論理積を前記PN符号発生部の各段へ与えるマス
ク手段とを備えた構成を採る。
【0015】この構成により、PN符号発生部の符号状
態をオフ直前の状態からオン直後の状態へとPN符号の
段数回のシフトだけで設定することができるものとな
る。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
PN符号発生装置において、マスク発生手段に、次にP
N符号発生部が再スタートするまでの期間に相当するシ
フト回数iを取得してximodG(x)を計算するマスク
計算部を備える構成を採る。
【0017】この構成により、マスク計算部にシフト回
数iを与えるだけで、シフト回数iよりも十分に少ない
シフト回数でPN符号発生部を同期保持された符号状態
にすることができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項3記載の
PN符号発生装置において、マスク発生手段に、予め選
択したいくつかのシフト回数iに対して求めたximodG
(x)をマスク値として登録したマスクテーブルと、計
算で求めるPN符号発生部の状態の最小期間をTとして
n*T(nは整数)時間後のPN符号発生部の状態を求
めるためのマスク値をnの値に基づいて前記マスクテー
ブルから読み出すマスク設定指示部とを備えた構成を採
る。
【0019】この構成により、ある時点のPN符号発生
部の状態から、特定回数シフトしたときのPN符号発生
部の状態をPN符号の段数の整数倍回のシフトだけで求
めることができる。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項3乃至請
求項5のいずれかに記載のPN符号発生装置において、
PN符号発生部に、直列に配置されマスク手段の出力す
る論理積がパラレルに与えられる複数の排他的論理和回
路と、前記各排他的論理和回路の出力段に配置された複
数の1単位遅延素子と、フィードバックする1単位遅延
素子の出力に原始多項式G(x)の係数を乗算して乗算
値を各々対応する排他的論理和回路へ入力する複数の乗
算器とを備えた構成を採る。
【0021】この構成により、PN符号発生部の排他的
論理和回路にマスク手段の出力する論理積が与えられ、
シフト回数iよりも十分に少ないシフト回数でPN符号
発生部を同期保持された符号状態にすることができる。
【0022】請求項7に記載の発明は、基地局装置との
間でCDMA方式の無線通信を行う移動局装置であり、
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のPN符号発生
装置を備えた構成を採る。
【0023】この構成により、非受信時はPN符号発生
装置をオフし、非受信時のほとんどの時間PN符号発生
装置をオフにしておくことができるようになり、省電力
要請の強い移動局装置における消費電力の削減が行え
る。
【0024】請求項8に記載の発明は、移動局装置との
間でCDMA方式の無線通信を行う基地局装置であり、
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のPN符号発生
装置を備えた構成を採る。
【0025】この構成により、基地局装置での電力消費
を抑えることができる。
【0026】請求項9に記載の発明は、基地局装置と、
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のPN符号発生
装置を備えた移動局装置とを備えた移動無線通信システ
ムであり、移動局装置での非受信時の電力消費を抑制で
きる作用を奏する。
【0027】請求項10に記載の発明は、請求項1乃至
請求項6のいずれかに記載のPN符号発生装置を備えた
情報携帯端末であり、非受信時の電力消費を抑制できる
作用を奏する。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について具体
的に説明する前に、「ある時点のPN符号発生装置の状
態から、特定回数シフトしたときのPN符号発生装置の
状態を求める」ための計算原理について説明する。
【0029】まず巡回符号を考える。巡回符号(n,k)(n:
符号長、k:情報ビット長)は、情報ビットを係数とする
多項式をM(x),(k-1)次、生成多項式をG(x),(n
-k)次とするとき、M(x)xn-kをG(x)で割り剰余
を求めればよい。式で表すと M(x)xn-k=Q(x)G(x)+R(x) …(1) ここでR(x),(n-k-1)次は冗長ビットを与える剰余
多項式である。式(1)を変形して M(x)xn-k-R(x)=Q(x)G(x) …(2) とすれば、M(x)xn-k-R(x)はG(x)で割り切
れる符号語となる。
【0030】G(x)=xm+gm-1m-1+.....+g1
x+g0(m=n-k)による割り算回路は一般に図5のよ
うなフィードバックシフトレジスタ回路で実現される。
【0031】式(1)のR(x)を図5の回路で求めるに
は、M(x)の高次の係数からkビットを左側の入力か
ら順次入力し、続いて0を(n-k)ビット入力すると、フ
ィードバックシフトレジスタのm個の遅延素子にはR
(x)の係数に相当する剰余が求められる。ここで0を
(n-k)ビット入力するとは、M(x)xn-kの高次の係数
からnビットを入力するときの低次の(n-k)ビットに他
ならない。
【0032】しかし、図5の構成で0を(n-k)ビット入
力するという操作は自明のことであので、図6に示すよ
うに構成を変更する。この構成では、M(x)の高次の
係数からkビットを順次入力するだけで、フィードバッ
クシフトレジスタのm個の遅延素子にはR(x)の係数
に相当する剰余が求められるようになる。この構成は被
除多項式の係数の入力位置を生成多項式の最低次から最
高次にしたことでxn-kが自動的に掛け合わされたこと
に相当する。一般に図6のように構成されたフィードバ
ックシフトレジスタを使って巡回符号は計算されてい
る。
【0033】図6は多項式M(x)xn-kの剰余を求め
る回路であった。この性質を応用すると、たとえば多項
式M(x)x2の剰余を求める回路は、図7のようにな
る。つまり、多項式M(x)xi(i≦m)の剰余を求
める場合、フィードバックシフトレジスタのi次に相当
するEX−OR(排他的論理和回路)に入力してやれば
よいと言うことである。また線形演算であることから多
項式M(x)(xi+xj)(i!=j、i,j≦m)
の剰余を求める場合、フィードバックシフトレジスタの
i次およびj次に相当するEX−ORにそれぞれ同時に
入力してやればよいという性質も持っている。
【0034】次に、i>mの時のM(x)xiの剰余を
求める場合を考える。式(1)のn-kをiに置き換える
と、式(3)のようになる。 M(x)xi=Q(x)G(x)+R(x) …(3) 式(3)は別の形で R(x)=M(x)ximodG(x) …(4) と表すこともできる。剰余計算の性質から式(4)は R(x)=M(x)(ximodG(x))modG(x) …(5) R(x)=M(x)S(x)modG(x) …(6) 但し、S(x)=ximodG(x) となり、S(x)はm−1次以下の多項式となる。よっ
て、S(x)の係数が1である次数に従ってフィードバ
ックレジスタ(割り算回路)のそれぞれのER−ORに
同時にM(x)の高次の係数からkビットを順次入力し
ていけば、M(x)xi(i>m)の場合であっても剰
余を求めることができる。
【0035】「ある時点のPN発生器の状態(シフトレ
ジスタの内容)から、特定回数シフトしたときのPN発
生器の状態をその回数シフトせずに求める」といった技
術的課題は上記の原理を応用することにより解決でき
る。
【0036】PN発生器の原始(生成)多項式をG
(x)(m次)とし、ある時点のPN発生器の状態を多
項式M(x)(m次)とする。PN発生器は通常図5の
構成から被除多項式の入力を取った構成であるが、便宜
的にその入力があるPN発生器を考える。図5におい
て、まず各シフトレジスタの中味はクリアされ0になっ
ているものとする。その状態からM(x)の高次の係数
からmビットを左側の入力から順次入力し終えると、あ
る時点のPN発生器の状態となる。求めたいのはこの状
態から特定回数(i回)シフトしたときの状態であるか
ら、続いて左側の入力からiビットの0を順次入力して
いけば、通常のPN発生器の動作と等価となる。この動
作は除算という見方をすると、M(x)xiの剰余を求
めていることに他ならない。よって、ximodG
(x)を求め、その係数が1である次数に従ってフィー
ドバックレジスタ(割り算回路)のそれぞれのER−O
Rに同時にM(x)の高次の係数からmビットを順次入
力するだけで、i回シフトしたときの状態(剰余)を求
めることができる。
【0037】したがって、ximodG(x)をあらか
じめ求めておけば、i>>mの時に、僅かm回のビット
シフトでi回シフトしたときの状態を求めることがで
き、割り算回路に多少の付加はあるもののCMOS回路
で実現した場合のゲートオン/オフ回数では飛躍的に削
減することができる。以上が本発明の基本原理である。
【0038】具体的に、3次の原始多項式G(x)=x
3+x+1を使って例を示す。G(x)は23-1周期のP
N符号を発生させることができる。図8にPN発生器の
構成とある時点tの状態から1ビットずつシフトしてい
った時の状態変化を示す。ある時点tの状態から5回シ
フト後の状態を先に説明した原理をもとに求める。まず
5modG(x)求める。
【数1】 求めた剰余をもとに図9に示す構成とし、1,0,0の順
で入力する。図9の最後の状態は、図8のt+5の状態と
同じであることがわかる。
【0039】このようにして「ある時点のPN発生器の
状態(シフトレジスタの内容)から、特定回数シフトした
ときのPN発生器の状態をその回数シフトせずに求め
る」ことができる。
【0040】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して具体的に説明する。
【0041】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1となるPN符号発生装置の概略構成を示す図であ
る。実施の形態1のPN符号発生装置は、42段のロン
グPN符号を発生するPN符号発生部100、PN符号
発生部100の遅延素子の内容をパラレル/シリアル変
換するパラレル/シリアル変換部200、マスク値を保
持するマスク保持部300、マスク保持部300に保持
するマスク値を計算するマスク計算部400、マスク保
持部300の出力とパラレル/シリアル変換部200の
出力との論理積を計算する論理積ブロック500を備え
ている。
【0042】PN符号発生部100は、42個のEX−
OR101-1〜101-42が直列に接続され、42個の1単位
遅延素子102-1〜102-42が個々のEX−OR101-1〜101-
42の出力段に直列に介挿されている。また、EX−OR
101-1〜101-42に対応させて42個の乗算器103-1〜103-
42が設けられている。各乗算器103-1〜103-42は、原始
多項式係数g0〜g41と最後部の1単位遅延素子102-
42の出力とを乗算して各々対応するEX−OR101-1〜1
01-42に乗算値を出力する。42個のEX−OR101-1〜
101-42と、42個の1単位遅延素子102-1〜102-42と、
42個の原始多項式係数の掛けられる42個の乗算器10
3-1〜103-42とからフィードバック・シフトレジスタを
構成している。1単位遅延素子102-1〜102-42のすべて
を同時に0にならないように初期値設定を行い、シフト
クロック104を入力するごとに最後段の値のフィード
バックを考慮しながら1単位遅延素子の値はシフトされ
る。任意の1単位遅延素子の出力を取り出せばPN符号
を得ることができる。
【0043】パラレル/シリアル変換部200は、直列
接続された42個のラッチ部201-1〜201-42で構成され
ている。ラッチ部201-1〜201-42は、各々対応する1単
位遅延素子102-1〜102-42の内容をラッチし、シフトク
ロック202に同期して隣接する後段のラッチ部へラッ
チ内容を転送する。すなわち、パラレル/シリアル変換
部200は、PN符号発生部100からパラレルに入力
する42段PN符号をラッチしてシフトレジスタとして
シリアルに出力するものである。
【0044】マスク保持部300は、PN符号発生部1
00の各EX−OR101-1〜101-42に対応して並べた4
2個のラッチ部301-1〜301-42で構成されている。ラッ
チ部301-1〜301-42はマスク計算部400で計算したマ
スク値をラッチできるようになっている。
【0045】マスク計算部400は、ある時点のPN符
号発生部100の状態(1単位遅延素子102の内容)か
ら、特定時間後のPN符号発生部100の状態(1単位
遅延素子102の内容)を計算するために、特定時間に
本来PN符号発生部100をシフトしなければならない
シフト回数を求め、そのシフト回数を式(6)におけるx
imodG(x)のiとし、S(x)=ximodG
(x)を求める。ここで求めるS(x)がマスク計算部
400で求めるべきマスク値となる。
【0046】論理積ブロック500は、マスク保持部3
00の各ラッチ部301-1〜301-42とPN符号発生部10
0の各EX−OR101-1〜101-42との間にそれぞれ配置
された42個のANDゲート501-1〜501-42で構成され
ている。
【0047】次に、以上のように構成されたPN符号発
生装置の動作について、図2のフローチャートを参照し
て説明する。
【0048】いま、PN符号発生部100において通常
のPN符号発生を行っている(S201)。PN符号発
生部100をオフすべき所定の条件が成立したと判断さ
れると(S202)、PN符号発生部100の各1単位
遅延素子102-1〜102-42の内容を各々対応するラッチ部2
01-1〜201-42にラッチし、同時に内蔵するタイマを始動
させる(S203)。そして、タイマを除いてPN符号
発生部100の動作をオフする(S204)。
【0049】次に、タイマが満了したら受信準備を開始
する(S205)。ここで、タイマには、次にモニタ受
信するタイミングの少し前でタイムアップする時間であ
って、マスク計算部400がマスク値を計算してPN符
号発生部100がシフト完了するまでの時間を見込んだ
時間をセットしておくものとする。
【0050】受信準備が開始すると、まず前回ラッチ部
201-1〜201-42にPN符号発生部100の内容をラッチ
してから次にPN符号発生部100を再スタートするま
での期間を求める(S206)。次に、この再スタート
するまでの期間に相当するPN符号発生部100におけ
るシフト回数を求め、求めたシフト回数をiとする(S
207)。そして、マスク計算部400においてxi
odG(x)を計算してマスク値を求める(S20
8)。
【0051】マスク値計算部400が計算で求めたマス
ク値はマスク保持部300の各ラッチ部301-1〜301-42
に保持される(S209)。次に、PN符号発生部10
0の1単位遅延素子102-1〜102-42を0クリアする(S
210)。
【0052】先のPN符号発生部100の状態である1
単位遅延素子102-1〜102-42の内容をラッチしているパ
ラレル/シリアル変換部200のラッチ部201-1〜201-4
2をシフトレジスタとして使用し、シフトクロック20
2およびPN符号発生部100へのシフトクロック10
4として同じPN符号段数分のクロック(本例では42
クロック)を入力し、目的とするPN符号発生部100
の状態を求める(S211)。
【0053】PN符号発生部100の状態が特定回数
(i)シフトしたときの状態になったならば、シフト回
数=iに対応した所望のタイミングからシフトクロック
104を入力し、PN符号発生部100においてPN符
号の発生を開始させる(S212)。
【0054】このようにして、ある時点のPN発生器の
状態(シフトレジスタの内容)から、特定回数シフトした
ときのPN発生器の状態をその回数シフトせずに、少な
いシフト数で計算することができ、間欠受信の非受信時
にはPN符号発生部をオフすることを可能にするもので
ある。
【0055】たとえば、IS−95−AのCDMA方式
移動通信システムでは、最小の間欠受信周期は1.28s
であり、使うシフトクロックは1.2288MHzであ
る。1.28sのうち80msをモニタ受信すると仮定する
と、約1.20sが非受信期間となり、その期間に相当す
るシフト回数は1,474,560回である。
【0056】上記実施の形態を適用することによって、
1,474,560回PN符号発生部を動作し続ける代わ
りに、再びモニタし始める直前に42回のシフトをさせ
ることで次の状態を計算できることになり、(1,47
4,560-42)シフト分のPN符号発生部動作が不要
になる。
【0057】なお、上記実施の形態1ではステップS2
06において再スタートするまでの期間を求めている
が、間欠受信期間が既知であるために再スタートするま
での間でのシフト回数を事前に知ることができる。この
ように直接シフト回数を取得できる場合は必ずしも期間
を求める必要はない。
【0058】(実施の形態2)実施の形態2は、実施の
形態1のマスク計算部400の代わりにいくつかのあら
かじめ計算されたマスク値を保持するマスクテーブル6
01とテーブル内のどのマスク値を使用するかを選択す
るマスク設定指示部602とからなるマスク値生成部6
00を備えた構成である。
【0059】図3に実施の形態2のPN符号発生装置の
概略構成図を示す。なお、上記した実施の形態1と同一
部分には同一符号を付している。すなわち、図2におい
て、100は従来と同じPN符号発生部であり、42個
のEX−OR101-1〜101-42と、42個の1単位遅延素
子102-1〜102-42と、42個の原始多項式係数g0〜g
41を乗算する42個の乗算器103-1〜103-42とからフ
ィードバック・シフトレジスタを構成している。200
はパラレル/シリアル変換部であり、PN符号発生部1
00の1単位遅延素子102-1〜102-42の各内容をそれぞ
れラッチする42個のラッチ部201-1〜201-42から構成
されている。また、300はマスク保持部、500は論
理積ブロックである。
【0060】マスクテーブル601には、計算で求める
PN符号発生部100の状態の最小期間をTとして、例
えば2i*T(iは0以上)期間用のマスク値が予め計
算して登録されている。
【0061】マスク設定指示部602は、ある時点のP
N符号発生部100の状態(1単位遅延素子102の内
容)から、n*T(nは整数)時間後のPN符号発生部10
0の状態(1単位遅延素子102の内容)を計算するため
に、nの値に基づいてマスクテーブル601から読み出
すマスク値を制御する。
【0062】次に、以上のように構成されたPN符号発
生装置の動作について図4のフローチャートを用いて説
明する。
【0063】いま、PN符号発生部100において通常
のPN符号発生を行っている(S401)。PN符号発
生部100をオフすべき所定の条件が成立したと判断さ
れると(S402)、次にPN符号発生部100を再ス
タートするまでの期間が最小期間Tの整数倍になるタイ
ミングで1単位遅延素子102-1〜102-42の内容を各々対
応するラッチ部201-1〜201-42にラッチし、同時に内蔵
するタイマを始動させる(S403)。そして、タイマ
を除いてPN符号発生部100の動作をオフする(S4
04)。
【0064】次に、タイマが満了したら受信準備を開始
する(S405)。ここで、タイマには、次にモニタ受
信するタイミングの少し前でタイムアップする時間をセ
ットしておくのは実施の形態1と同様である。
【0065】受信準備が開始すると、マスク設定指示部
602は、前回ラッチ部201-1〜201-42にPN符号発生
部100の内容をラッチしてから次にPN符号発生部1
00をスタートするまでの期間をn*T(nは整数)と
して求める(S406)。
【0066】再スタートするまでの期間(n*T)のn
を2進数に変換する(S407)。そして、j=0とし
てajは1か否か判断する(S408、S409)。そ
の結果、aj=1ならば、マスク設定指示部602は予
め求めてある2j*T用のマスク値をマスクテーブル6
01から読み出してマスク保持部300のラッチ部301-
1〜301-42に保存する(S410)。
【0067】次に、PN符号発生部100の1単位遅延
素子102-1〜102-42を0クリアした後(S411)、先
のPN符号発生部100の状態である1単位遅延素子10
2-1〜102-42の内容をラッチしているパラレル/シリア
ル変換部200のラッチ部201-1〜201-42をシフトレジ
スタとして使用し、シフトクロック202およびPN符
号発生部100へのシフトクロック104として同じP
N符号段数分のクロック(本例では42クロック)を入
力し、目的とするPN符号発生部100の状態を求める
(S412)。
【0068】このときの、1単位遅延素子102-1〜102-4
2の内容をラッチ部201-1〜201-42にラッチする(S41
3)。さらに、j=j+1とした上でjがkを超えたか
否か判断する(S415)。jがkを超えるまでは、上
記ステップS409からステップS414までの処理を
繰り返す。
【0069】PN符号発生部100の状態が特定回数
(i)シフトしたときの状態になったならば、シフト回
数=iに対応した所望のタイミングからシフトクロック
104を入力し、PN符号発生部100においてPN符
号の発生を開始させる(S416)。
【0070】このように本実施の形態2によれば、ある
時点のPN発生器の状態(シフトレジスタの内容)から、
特定回数シフトしたときのPN発生器の状態をその回数
シフトせずに、少ないシフト数で計算することができ、
間欠受信の非受信時にはPN符号発生部をオフすること
を可能にする。実施の形態1ではシフト回数を元にxi
modG(x)の計算を行っているが、iの値が非常に
大きい場合は、ximodG(x)の計算をリアルタイ
ムに行えないが、本実施の形態のように、非受信期間を
ある最小期間Tの整数倍になるように制限を設け、例え
ば2i*T(iは0以上)期間用のマスク値を予め計算し
てマスクテーブルに登録しておき、いくつかのマスク値
を順次使ってPN符号発生部の状態を計算していくこと
で、最終目的とするPN符号発生部の状態を得ることが
できる。
【0071】以上の説明ではPN符号発生部100の状
態を計算するためにハードウエアのフィードバック・シ
フトレジスタでPN符号発生部100を構成している
が、CPUやDSPなどのプロセッサでソフト的にPN
符号発生部100及び周辺回路と同等の処理機能を実現
しても良い。
【0072】上述した実施の形態1又は実施の形態2の
PN符号発生装置を移動無線通信システムの移動局装置
に搭載することにより非受信時における移動局装置での
消費電力削減を図ることができる。また、移動無線通信
システムの基地局装置に本発明のPN符号発生装置を備
えるようにしても良い。さらに、CDMA方式の無線通
信を行う情報携帯端末であれば、本発明のPN符号発生
装置を備えることにより消費電力削減を図ることができ
る。また、本発明のPN符号発生装置をLSIや回路
(又はプリント基板)に組み込んで用いるようにしても
よい。
【0073】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、あ
る時点のPN符号発生装置の状態(1単位遅延素子の内
容)から、特定回数シフトしたときのPN符号発生装置
の状態(1単位遅延素子の内容)をその回数シフトせずに
求めることができ、非受信時はPN符号発生装置をオフ
し、次にモニタ受信するタイミングの少し手前でオンし
てPN符号発生装置のモニタ受信し始めるときの状態を
計算できるようになり、非受信時のほとんどの時間PN
符号発生装置をオフにしておくことができるようになる
ため消費電流の削減が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施の形態1のPN符号発生装
置の概略構成図
【図2】実施の形態1のPN符号発生装置における状態
計算のフロー図
【図3】本発明にかかる実施の形態2のPN符号発生装
置の概略構成図
【図4】実施の形態2のPN符号発生装置における状態
計算のフロー図
【図5】一般的な割り算回路を実現したフィードバック
シフトレジスタの構成図
【図6】図5の割り算回路機能を一部変更したフィード
バックシフトレジスタの構成図
【図7】多項式M(x)x2の剰余を求めるフィードバ
ックシフトレジスタの構成図
【図8】PN符号発生器の構成とある時点からの状態変
化を示す図
【図9】剰余をもとに構成したPN符号発生器の構成図
【図10】従来のPN符号発生装置の概略図
【符号の説明】
100 PN符号発生部 101-1〜101-42 EX−OR 102-1〜102-42 1単位遅延素子 103-1〜103-42 乗算器 104 シフトクロック 200 パラレル/シリアル変換部 201-1〜201-42 ラッチ部 202 シフトクロック 300 マスク保持部 301-1〜301-42 ラッチ部 400 マスク計算部 500 論理積ブロック 501-1〜501-42 ANDゲート

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原始多項式G(x)を使用して所定段数
    のPN符号を発生し各段の符号内容を後段へシフトさせ
    るPN符号発生部と、ある時点での前記PN符号発生部
    の符号状態から特定回数シフトしたときの前記PN符号
    発生部の符号状態をシフト回数をiとしてximodG
    (x)に基づいて求める状態設定部とを具備するPN符
    号発生装置。
  2. 【請求項2】 原始多項式G(x)を使用して所定段数
    のPN符号を発生しシフトクロックにしたがって各段の
    符号内容を後段へシフトさせるPN符号発生部と、ある
    時点での前記PN符号発生部の符号状態から特定回数シ
    フトしたときの前記PN符号発生部の符号状態をシフト
    回数をiとしてximodG(x)に基づいて求める状態設
    定部とを具備するPN符号発生装置。
  3. 【請求項3】 状態設定部は、オフ時点でのPN符号発
    生部の各段の符号内容をパラレルに保存すると共に保存
    した内容をシリアル出力するパラレル/シリアル変換部
    と、次にPN符号発生部が再スタートするまでにximod
    G(x)からなるマスク値を出力するマスク発生手段
    と、前記マスク発生部の出力するマスク値と前記パラレ
    ル/シリアル変換部のシリアル出力との論理積を前記P
    N符号発生部の各段へ与えるマスク手段とを備えた請求
    項1又は請求項2記載のPN符号発生装置。
  4. 【請求項4】 マスク発生手段は、次にPN符号発生部
    が再スタートするまでの期間に相当するシフト回数iを
    取得してximodG(x)を計算するマスク計算部を備え
    たことを特徴とする請求項3記載のPN符号発生装置。
  5. 【請求項5】 マスク発生手段は、予め選択したいくつ
    かのシフト回数iに対して求めたximodG(x)をマス
    ク値として登録したマスクテーブルと、計算で求めるP
    N符号発生部の状態の最小期間をTとしてn*T(nは
    整数)時間後のPN符号発生部の状態を求めるためのマ
    スク値をnの値に基づいて前記マスクテーブルから読み
    出すマスク設定指示部とを備えたことを特徴とする請求
    項3記載のPN符号発生装置。
  6. 【請求項6】 PN符号発生部は、直列に配置されマス
    ク手段の出力する論理積がパラレルに与えられる複数の
    排他的論理和回路と、前記各排他的論理和回路の出力段
    に配置された複数の1単位遅延素子と、フィードバック
    する1単位遅延素子の出力に原始多項式G(x)の係数
    を乗算して乗算値を各々対応する排他的論理和回路へ入
    力する複数の乗算器とを備えたことを特徴とする請求項
    3乃至請求項5のいずれかに記載のPN符号発生装置。
  7. 【請求項7】 基地局装置との間でCDMA方式の無線
    通信を行う移動局装置であり、請求項1乃至請求項6の
    いずれかに記載のPN符号発生装置を備えたことを特徴
    とする移動局装置。
  8. 【請求項8】 移動局装置との間でCDMA方式の無線
    通信を行う基地局装置であり、請求項1乃至請求項6の
    いずれかに記載のPN符号発生装置を備えたことを特徴
    とする基地局装置。
  9. 【請求項9】 基地局装置と、請求項1乃至請求項6の
    いずれかに記載のPN符号発生装置を備えた移動局装置
    とを備えた移動無線通信システム。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項6のいずれかに記
    載のPN符号発生装置を備えたことを特徴とする情報携
    帯端末。
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