JPH1188629A - 光量変調装置 - Google Patents

光量変調装置

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JPH1188629A
JPH1188629A JP9250445A JP25044597A JPH1188629A JP H1188629 A JPH1188629 A JP H1188629A JP 9250445 A JP9250445 A JP 9250445A JP 25044597 A JP25044597 A JP 25044597A JP H1188629 A JPH1188629 A JP H1188629A
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Motoaki Kawasaki
素明 川崎
Hironari Ehata
裕也 江幡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光量変調動作に伴う発光素子特性(発光遅
延、緩和振動、残留キャリア)の影響を低減し、高速な
光量変調が可能な光量変調装置。バイアス電流の制御を
精密に行い、トナーかぶり現象を解消して、鮮明な画像
が形成可能な電子写真式の画像形成装置。 【解決手段】 関数電流発生手段GMP1〜GMP3に
より画像データDV1〜DV7と三角波信号TRIとに
相関のある三角波の関数電流I2 ,I3 を発生させ、こ
の三角波の関数電流I2 ,I3 と、所定のバイアス電流
Ibとの和電流Idを発光素子LDに供給することによ
り、発光素子LDの光量変調の制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に中間調画像を
高速に印画できるLBP(レーザビームプリンタ)やデ
ジタル複写機等に使用される光量変調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は、中間調画像の印画が可能なLB
P(デジタル複写機の印画エンジン)を説明する一般的
な概念図である。レーザチップ6は、光源となる半導体
レーザダイオードLDと、図示されるように使用される
レーザ光の係数分の一の分配光(モニタ光)を受光しモ
ニタ電流Imを出力するフォトダイオードPDとから構
成されている。半導体レーザダイオードLDは、注入電
流Idによって光量が制御される。
【0003】図9に示すように、半導体レーザダイオー
ドLDは、注入電流Idの大きさによって、スレッシュ
電流Ithよりも低いLED発光領域と、スレッシュ電流
thよりも高いレーザ発光領域とに分けられ、一般に、
レーザ発光領域を主光源として使用する。注入電流Id
およびモニタ電流Imは、光量変調回路25に接続され
ている。
【0004】図8において、レーザチップ6から発生し
た変調レーザビームは、モータ軸に固定されて図中矢印
方向への回転するポリゴンミラー17によって偏光さ
れ、感光ドラム19上に変調レーザビームを走査する。
fθレンズ18は、偏光された変調レーザビームを感光
ドラム19上に線速度一定に集光する。感光ドラム19
および印画トナーを、予め所定の静電帯電しておくと、
感光ドラム19上における照射光量に応じて印画トナー
の付着量が変わるため、中間調画像の印画が可能にな
る。BDミラー20は、感光ドラム19と機械的に位置
関係が固定されており、BDミラー20から反射された
レーザビームは受光ダイオード21に入力され、感光ド
ラム19上の情報書き込み開始位置を検出する。
【0005】受光ダイオード21の出力は、水平同期信
号発生回路22に入力されて水平同期信号HDを発生す
る。HD信号は、光量変調回路25と、パルス発生回路
23と、画素変調データ発生部24とに入力される。パ
ルス発生回路23は、光量制御信号APC−HOLD、
および、画素の周期Toの水平同期信号HDに同期した
画素クロックSCKを出力する。光量制御信号APC−
HOLDは光量変調回路25に入力される。画素クロッ
クSCKは、光量変調回路25、および、画素変調デー
タ発生部24に入力される。画素変調データ発生部24
から出力される一般に8ビット(1画素当りのビット
数)の画素変調データDVは、光量変調回路25に入力
される。
【0006】図10(d)に示す水平同期信号HDの発
生が予測される期間T3において、直流電流Idを強制
的に供給し、この期間、半導体レーザダイオードLDを
全発光させてBDミラー20から反射されるレーザビー
ムを確実に発生させ、図10(a)に示す水平同期信号
HDを得る。画素クロックSCKは、図10(c)に示
すように水平同期信号HDの立ち下がり(↓)エッジに
同期した所望とする画素の周期Toの同期クロック信号
である。
【0007】光量制御信号APC−HOLDは、図10
(b)に示すようにレーザ強制照射の期間T3にローレ
ベルになるパルス信号であり、この期間においてフォト
ダイオードPDより得られるモニタ電流Imによって、
注入電流Idによるレーザ発光量のバラツキおよび対環
境変動の大きい半導体レーザダイオードLDの発光強度
制御(APC)が行われる。
【0008】次に、光量変調回路25の構成について説
明する。
【0009】図11は、図8における光量変調回路25
の内部構成例を示す。画素クロック信号SCKは、三角
波発生回路1に入力され、図12に示す画素クロックS
CKの周期Toの三角波信号を発生し、比較回路CMP
4の正極入力に入力される。三角波発生回路1には、水
平周期毎に三角波発生動作をリセットするために水平同
期信号HDが入力されているが、三角波発生方式によっ
ては不要である。8ビットの画素データDVは、D/A
変換器2(DAC)に入力され、画素クロックSCKに
よってラッチされ、図12(a)に示すように三角波信
号に対して電圧値が確定する各画素データ(00h〜F
Fh)に対応したアナログ画素データ信号を出力し、比
較回路CMPの負極入力に入力される。これによって、
比較回路CMPの出力には、図12(b)に示すよう
に、DV=00h〜FFhに対してパルス幅T1〜T2
に変化するPWMの画素変調信号PICが発生する。
【0010】OR回路7には、画素変調信号PICと光
量制御信号APC−HOLD(図10(b)参照)の反
転信号が入力される。制御電流源3は、電流Imaxを
発生し、スイッチSWを介して、半導体レーザダイオー
ドLDに接続される。スイッチSWは、OR回路7の出
力信号によって制御される。また、半導体レーザダイオ
ードLDには電流源5が接続されている。この電流源5
より発生するバイアス電流Ibは、一般に図9に示すス
レッシュ電流値Ithより小さく設定されている。このよ
うに設定された理由は、レーザ発光動作の高速化を目的
としているからである。そして、バイアス電流Ibとス
イッチSWの出力電流Idoとの和電流が、半導体レー
ザダイオードLDの注入電流Idとして用いられる。ま
た、フォトダイオードPDから得られるモニタ電流Im
は、モニタ抵抗Rmによってモニタ電圧Vmに変換さ
れ、最大発光電流制御回路4(Imax APC)に入
力される。この最大発光電流制御回路4の出力信号は、
電流源3を制御している。ここで、最大発光電流の制御
動作について説明する。
【0011】図10に示す水平ブランキング期間内の期
間T3において、注入電流Idは(Imax+Ib)に
なり、半導体レーザダイオードLDは全発光状態にな
る。このとき、最大発光電流制御回路4は、発光量に相
関のあるモニタ電流Imを所定値になるように電流源3
を制御して、所定の発光強度に制御する。
【0012】図10における印画領域を含む期間T4に
おいては、最大発光電流制御回路4より出力される制御
信号は、期間T3で制御された値を保持する。従って、
期間T4では、図13に示すように、半導体レーザダイ
オードLDの注入電流Idが入力画素データDV値によ
って確定した変調電流になり、これにより中間調画像を
再生可能な光量変調信号を感光ドラム19に出力でき
る。
【0013】以上説明したように、LBPに使用される
光量変調回路は、半導体レーザダイオードLDに対して
光直接変調方式を採用している回路である。
【0014】次に、半導体レーザ素子を用いた光直接変
調の特性について説明する。
【0015】図14(a)〜(c)は、半導体レーザ素
子の過渡特性を説明する波形図である。図14(a)
は、注入電流密度Jを示し、時刻t1以前はレーザ発光
するスレッシュ電流密度Jth未満の電流密度Jbになっ
ており、時刻t1〜t2では電流密度Jthを超える所定
発光量が得られる電流密度Jmaxを供給し、時刻t2
以降は再び電流密度Jbにする。
【0016】図14(b)および図14(c)は、図1
4(a)の注入電流密度を供給したときの半導体レーザ
素子内部の活性層におけるキャリア密度nおよび光子密
度nphの応答特性を簡略化して説明するものである。
【0017】図14(a)〜(c)から、直接変調によ
ってパルス光を発生するとき、半導体レーザ素子のもつ
発光遅延、緩和振動、残留キャリアの3つの代表的な特
性が類推できる。以下、各特性について説明する。
【0018】(特性1)発光遅延 発光遅延時間td は活性層内のキャリア密度がレーザ発
光に移行するスレッシュキャリア密度nthになるまでの
時間であり、下式で示される。
【0019】
【数1】 td =tn・LOG((Jmax −Jb )/(Jmax −Jth)) …(1) tnは、キャリアの寿命と一般的に言われているレーザ
素子固有の時間的係数である。注入電流が無いとき、活
性層内にある初期キャリア密度は指数関数的に消滅して
いき、時間tn後、キャリア密度が初期値に対して1/
eになることを意味する。
【0020】(特性2)緩和振動 キャリア密度がnthになるとレーザ発光を開始するが、
キャリア密度と光子密度の相関から、図14(c)に示
すように発光過渡期においてレーザ光のリンギング現象
である緩和振動が発生する。
【0021】(特性3)残留キャリア 時刻t2においてレーザ光はすばやく消灯状態に移行す
るが、活性層内のキャリア密度は前記(特性1)の発光
遅延で説明したようにキャリアの寿命tnのため、ただ
ちに消滅しない。もしキャリア密度が完全に消滅しな
い、すなわち、残留キャリアが残っている時期に再び注
入電流を供給して発光させようとしたとき、時刻t1か
らの発光条件と異なることになる。
【0022】以上説明したように、図11に示す従来の
光量変調回路25では、バイアス電流Ibを印加して上
記3つの発光素子の持つ発光特性を軽減している。
【0023】図9は半導体レーザ素子の注入電流に対す
る発光量の一般的関係を示すものである。環境温度Ta
によってスレッシュ電流Ithと所望光量を得るためのI
maxは変化する。このため、バイアス電流Ibは環境温
度Taおよび素子バラツキを考慮して、標準条件のスレ
ッシュ電流Ithより十分小さな値にしている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】近年、高速、高精細の
印画が益々望まれており、これに対応するため高速化さ
れた光量変調回路が望まれている。
【0025】しかし、図14に示す半導体レーザ素子の
動作特性を考えると、図11に示す従来のPWMの光量
変調回路には、以下に述べるような課題がある。ここで
は、図15に示す注入電流Idパルス幅と光量との関係
を示す光量変調特性に基づいて説明する。
【0026】(課題1)前記(特性1)の発光遅延td
は、図15のA点に示すように、最小注入電流パルス幅
を必要とすることを意味し、光量変調の高速化に際して
注入電流パルス幅のレンジを制限することになり好まし
くない。
【0027】(課題2)前記(特性2)の緩和振動が発
生している期間中の消灯制御は、注入電流パルス幅に対
する光量の線形制御を阻害する。すなわち、図15のB
領域に示すように、小光量付近の線形特性が損なわれ
る。電子写真プロセスにおいては、その小光量部は印画
面上のハイライト部に相当し、その結果画質を損ねるこ
とになる。 (課題3)前記(特性3)の残留キャリアが存在する注
入電流遮断期間が短い場合、図15のC領域に示すよう
に、発光量の線形性が崩れ、消灯状態に完全に移行でき
ず、全発光量Pmax にジャンプする傾向がある。しか
も、このときの発光特性は不安定なものであり、電子写
真プロセスにおいては、この領域を使用できない。
【0028】(課題4)半導体レーザダイオードLD
は、レーザ発光の高速化のための直流バイアス電流Ib
の印加は、図9に示すレーザダイオード発光特性に示す
レーザ発光スレッシュ注入電流Ithの対温度特性のドリ
フトおよび個体差バラツキによって管理が難しい。すな
わち、直流バイアス電流Ibを所定の電流値に近接しよ
うとすると、これだけでレーザ発光状態に至る危険性が
あり、これにより印画面全体に不要なトナーの付着(か
ぶり現象)が発生してしまう。
【0029】そこで、本発明の目的は、発光素子の光量
変調電流として三角波電流を用いることにより、光量変
調動作に伴う発光素子の特性(発光遅延、緩和振動、残
留キャリア)の影響を低減し、高速な光量変調が可能な
光量変調装置を提供することにある。
【0030】また、本発明の他の目的は、光量変調動作
に伴うバイアス電流の制御を精密に行うことにより、ト
ナーのかぶり現象を解消し、鮮明な画像を形成すること
が可能な電子写真式の画像形成装置を提供することにあ
る。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、1画素を複数
ビットで表現する画像データを用い、各画素単位の画像
データに基づいて発光素子の光量を変調する光量変調装
置であって、1画素に対応した周期Toの三角波信号を
発生する三角波発生手段と、前記画像データと前記三角
波信号とに相関のある三角波の関数電流を発生させる関
数電流発生手段と、前記関数電流発生手段により発生さ
れた三角波の関数電流と、所定のバイアス電流との和電
流を前記発光素子に供給する和電流供給手段とを具え、
前記発光素子の光量を三角波の関数電流に基づいて変調
することによって、光量変調装置を構成する。
【0032】ここで、前記関数電流発生手段は、前記画
像データにおける1画素を構成する複数ビットを、最上
位ビットからなる第1のデータと該最上位ビットを除く
複数の下位ビットからなる第2のデータとに分離するデ
ータ分離手段と、前記最上位ビットを除く複数の下位ビ
ットからなる第2のデータと基準電流とに相関のある関
数電流を発生する基準関数電流発生手段と、前記関数電
流と前記三角波信号とに相関のある三角波関数電流を発
生する三角波関数電流発生手段とを含むことができる。
【0033】前記三角波関数電流発生手段は、前記関数
電流に相関があり、かつ、前記三角波信号の負極性に対
して相関がある第1の三角波関数電流を発生する第1三
角波関数電流発生手段と、前記関数電流に相関があり、
かつ、前記三角波信号の正極性に対して相関がある第2
の三角波関数電流を発生する第2三角波関数電流発生手
段と、前記最上位ビットの値に応じて、前記基準関数電
流発生手段と、前記第1三角波関数電流発生手段および
前記第2三角波関数電流発生手段との間の接続形態を切
り替える切替え手段とを含むことができる。
【0034】また、本発明は、発光素子から出射したビ
ームを感光体に照射することにより画像形成を行う電子
写真式の画像形成装置であって、光量変調装置を有し、
該光量変調装置を用いて前記発光素子の光量を画素単位
で変調制御することにより、前記感光体に潜像を形成す
ることができる。
【0035】また、本発明は、1画素を複数ビットで表
現する画像データを用い、各画素単位の画像データに基
づいて発光素子の光量を変調する光量変調制御方法であ
って、1画素に対応した周期Toの三角波信号を発生す
る三角波発生工程と、前記画像データと前記三角波信号
とに相関のある三角波の関数電流を発生させる関数電流
発生工程と、前記関数電流発生工程により発生された三
角波の関数電流と、所定のバイアス電流との和電流を前
記発光素子に供給する工程とを具え、前記発光素子の光
量を三角波の関数電流に基づいて変調することによっ
て、光量変調制御方法を提供する。
【0036】ここで、前記関数電流発生工程は、前記画
像データにおける1画素を構成する複数ビットを、最上
位ビットからなる第1のデータと、該最上位ビットを除
く複数の下位ビットからなる第2のデータとに分離する
データ分離工程と、前記最上位ビットを除く複数の下位
ビットからなる第2のデータと基準電流とに相関のある
関数電流を発生する基準関数電流発生工程と、前記関数
電流と前記三角波信号とに相関のある三角波関数電流を
発生する三角波関数電流発生工程とを含むことができ
る。
【0037】前記三角波関数電流発生工程は、前記関数
電流に相関があり、かつ、前記三角波信号の負極性に対
して相関がある第1の三角波関数電流を発生する第1三
角波関数電流発生工程と、前記関数電流に相関があり、
かつ、前記三角波信号の正極性に対して相関がある第2
の三角波関数電流を発生する第2三角波関数電流発生工
程と、前記最上位ビットの値に応じて、前記基準関数電
流発生工程による関数電流と、前記第1三角波関数電流
発生手段および前記第2三角波関数電流発生手段による
三角波関数電流との間の接続形態を切り替える切替え工
程とを含むことができる。
【0038】また、前記最上位ビットの値がゼロのとき
は、前記第1の三角波関数電流をゼロとし、前記第2の
三角波関数電流を前記第2のデータに比例する電流と
し、前記最上位ビットの値が1のときは、前記第1の三
角波関数電流を前記第2のデータに比例する電流とし、
前記第2の三角波関数電流を前記基準電流とするよう
に、前記切替え手段の切替え制御を行うことができる。
【0039】光量変調期間外の所定期間に前記三角波電
流を前記発光素子に供給し、該発光素子の発光闘値電流
を検出することができる。
【0040】前記発光闘値電流の検出結果に応じて前記
バイアス電流の値を設定することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0042】まず、本発明に係る構成の概要について説
明する。
【0043】本発明は、周期Toの三角波信号を発生す
る三角波発生回路を設け、データを最上位ビットの状態
と最上位ビットを除く下位ビットの状態とによって第1
および第2の領域に分割し、最上位ビットを除く下位ビ
ットのデータ値によって第1の基準電流に対する第1の
関数電流を発生させ、第1の関数電流に相関がありかつ
前記三角波信号に対して各々負極性又は正極性の相関性
のある三角波電流関数である第2および第3の関数電流
を発生させ、第2および第3の関数電流の和電流の係数
倍された電流と、所定のバイアス電流との和電流をレー
ザ発光素子に供給する。
【0044】ここで、第2および第3の関数電流は、デ
ータ値の第1および第2の領域に対して、下記の条件に
設定可能である。すなわち、第2の関数電流をゼロ電流
とし、第3の関数電流を第1の関数電流の最大値とする
条件に設定して発光制御することが可能である。
【0045】また、光量変調の期間外の所定期間におい
て、三角波電流をレーザ発光素子に供給してレーザ発光
素子のスレッシュ電流を検出し、この検出結果によっ
て、バイアス電流を設定することが可能である。
【0046】以上が、本発明に係る構成の概要について
説明である。
【0047】次に、本発明の第1の実施の形態を、図1
〜図5に基づいて説明する。なお、従来例と同様な部分
についての説明は省略し、同一符号を用いる。
【0048】図1は、本発明に係る光量変調装置(以
下、光量変調回路100という)の構成例を示す。この
光量変調回路100は、例えば前述した図8のレーザビ
ームプリンタ(LBP)内の光量変調回路に適用するこ
とが可能である。また、図2は光量変調回路100に使
用される三角波発生回路1の構成例であり、図3は可変
gmアンプの構成例を示す。
【0049】光量変調回路100の全体構成を説明する
前に、説明をわかり易くするため、まず、三角波発生回
路1および可変gmアンプGMP1〜GMP3の構成に
ついて説明する。
【0050】まず、図2の三角波発生回路1について説
明する。
【0051】画素クロックSCKは、外部デジタル回路
において作成されるため、一般にクロックデューティが
保証されていない。そこで、画素クロックSCKを、ま
ず2分周回路9に入力して2分周し、これによって不確
定なデューティ成分を削除しておく。また、水平同期信
号HDは、2分周回路9のリセットとして入力され、2
分周回路9の動作をHD信号に同期させる。2分周回路
9の出力信号は、EXOR回路XR1に入力されると共
に、可変パルス遅延回路10(DL)に入力され、その
パルス遅延出力はEXOR回路XR1の他端入力に入力
される。可変パルス遅延回路10のパルス遅延時間td
は、出力遅延制御信号(電圧信号)△DUの関数で表す
ことができる。
【0052】
【数2】 td =k1/△DU …(2) k1:定数今、出力遅延制御信号△DUによって、パル
ス遅延時間td =To/2に制御された場合、EXOR
回路XR1の出力信号は、クロックデューティの確保さ
れた画素クロック信号が生成されたことになる。
【0053】EXOR回路XR1の出力差動出力であ
る、正負極性出力信号は、トランジスタQ7のベースお
よびトランジスタQ8のベースに入力される。トランジ
スタQ7,Q8はエミッタカップルされており電流スイ
ッチとして動作し、そのエミッタカップル端子に接続さ
れたトランジスタQ11のコレクタより電流2I10が供
給される。
【0054】ここで、各トランジスタのエミッタサイズ
と抵抗値に対して、Q10=Q9=Q11、Q5=Q
6、Q1=Q2=Q3、R4=R5=2R6、R1=R
2=R3が成立しているとする。また、トランジスタQ
5のベースには、図4に示すように所望とする三角波信
号の中心レベルに相当するバイアスV50が入力されて
おり、トランジスタQ10のコレクタ電流I10と、トラ
ンジスタQ2のコレクタ電流を一致させるように制御す
る。したがって、トランジスタQ3のコレクタ電流はI
10になる。トランジスタQ3のコレクタとトランジスタ
Q8のコレクタとは接続されており、さらにその接続点
には容量C1が接続されている。
【0055】EXOR回路XR1の出力信号によって、
トランジスタQ8がオン(オフ)すると、コンデンサC
1には放電(充電)電流I10が供給され、この端子電圧
を単調下降(上昇)させることによって、画素クロック
周期Toの三角波信号TRIが発生する。
【0056】この三角波信号はバッファBUF1を介し
て、レベル比較器CMP1の負極入力およびレベル比較
器CMP2の正極入力に入力される。レベル比較器CM
P1の正極入力には、図4で示すように、所望とする三
角波信号の上頂点から10%下降したレベルに相当する
バイアスV10が供給されており、これによりレベル比
較結果がパルス信号となって出力される。
【0057】一方、レベル比較器CMP2の負極入力に
は、図4で示すように、所望とする三角波信号の下頂点
から10%上昇したレベルに相当するバイアスV90が
供給されており、レベル比較器CMP2からはレベル比
較結果がパルス信号となって出力される。レベル比較器
CMP1およびCMP2の出力はチャージポンプ回路1
3(CP2)に入力され、さらにピークレベル誤差回路
14(△PP)に入力される。そして、ピークレベル誤
差回路14の出力がトランジスタQ11のベースに入力
され、三角波信号TRIのピークレベルを決定する電流
10を制御する。
【0058】今、チャージポンプ回路13(CP2)
は、入力される2つのパルス信号のハイレベル幅の合計
値が、(9/5=1.8)Toの時は電流I10を平衡に
保ち、(9/5)Toよりも小さい時は電流I10を減少
させ、(9/5)Toよりも大きい時は電流I10を増大
させるように構成すると、三角波信号TRIのピークレ
ベルが所望とするピークレベルに制御されることにな
る。
【0059】一方、レベル比較器CMP1の出力は、チ
ャージポンプ回路11(CP1)に入力され、その出力
はオフセット誤差回路12に入力される。そして、オフ
セット誤差回路12からの出力遅延制御信号△DUは、
可変パルス遅延回路10に入力され、これによりEXO
R回路XR1から出力される画素クロック信号のデュー
ティを制御する。
【0060】今、チャージポンプ回路11(CP1)の
入力パルス信号のハイレベルが、(9/10=0.9)
Toの時は出力遅延制御信号△DUを平衡(クロックデ
ューティ平衡)に保ち、(9/10)Toよりも小さい
時は出力遅延制御信号△DUを増大(クロックデューテ
ィ減少)させ、(9/10)Toよりも大きい時は出力
遅延制御信号△DUを減少(クロックデューティ増大)
させるように構成しておく。
【0061】出力遅延制御信号△DUとパルス遅延時間
d との関係を示す(1)式から、EXOR回路XR1
出力の画素クロックのクロックデューティとの関係は容
易に理解できる。すなわち、三角波信号TRIの上頂点
レベルは、所望のレベル制御がされる。前述のピークレ
ベル制御動作によって、三角波信号TRIは所望の信号
となる。なお、図4に示すバイアスV0(上頂点レベル
相当)、V10、V50(中心レベル)、V90、V1
00(下頂点レベル相当)は、LSI回路においては相
対的高精度に作成される素子を用いて容易に設定でき
る。
【0062】次に、図3の可変gmアンプGMP1〜G
MP3について説明する。
【0063】トランジスタQ22のベースおよびトラン
ジスタQ26のベースには、各々負極入力信号Vn及び
正極入力信号Vpが入力される。トランジスタQ22の
エミッタおよびトランジスタQ26のエミッタは、抵抗
R1で接続され、各々電流源より定電流Iaが供給され
ている。トランジスタQ22のコレクタおよびトランジ
スタQ26のコレクタには、各々トランジスタQ2lの
エミッタおよびトランジスタQ25のエミッタが接続さ
れている。トランジスタQ21のベースおよびトランジ
スタQ25のベースは、適当なバイアスVxに接続され
ている。トランジスタQ21のエミッタおよびトランジ
スタQ25のエミッタには、トランジスタQ23のベー
スおよびトランジスタQ24のベースが接続されてお
り、これにより互いに接続されたトランジスタQ23の
エミッタおよびトランジスタQ24のエミッタには、基
準電流Icが供給されている。トランジスタQ24のコ
レクタには電源Vccより基準電流Icを流す電流源が
接続されていて、トランジスタQ24のコレクタ電流を
I4とすると、出力端子に発生する電流Ioutは差電
流(Ic−I4)となる。
【0064】トランジスタの動抵抗re=VT/IE
(VT=kT/q)が無いとすると、出力電流Iout
はVp、VnおよびIcによって表すことができる。
【0065】
【数3】 Iout=Ic・(1−(Ia−△V/R1)/2Ia) …(3) Ic:基準電流 Ia:定電流 △V:入力差電圧(Vp−Vn) (3)式から、可変gmアンプは、入力差電圧△Vの線
形関数となる基準電流Icの係数のついた出力電流Io
utを出力するアンプであることがわかる。
【0066】ここで、説明を簡単にするため、△V/R
1を−Ia〜+Iaの範囲で変化するように設定する
と、入力差電圧△Vの最小値〜最大値の変化により、出
力電流Ioutは0〜Icの範囲で線形変化するように
なり、このような変化を可変gmアンプの動作として定
義する。すなわち、可変gmアンプは、「入力差電圧△
Vが最小値→最大値の線形入力をした時、出力電流Io
utは0→基準電流Icの線形出力する」動作として定
義される。
【0067】なお、図3において、電源Vccより基準
電流Icを設け、差電流出力によって可変gmアンプを
構成した理由は、高速動作する出力電流を高速動作に有
利なn型トランジスタのみで取り出すためである。
【0068】次に、図1の光量変調回路100について
説明する。
【0069】画素クロックSCKと水平同期信号HD
は、三角波発生回路1に入力される。三角波発生回路1
は、画素クロック周期Toの所望とする三角波信号TR
Iを出力すると共に、図4に示すような発生した三角波
信号の中心レベルのバイアス信号V50を出力する。
【0070】三角波信号TRIおよびバイアス信号V5
0は、可変gmアンプGMP2および可変gmアンプG
MP3に入力される。この場合、三角波信号TRIに対
して、可変gmアンプGMP3の場合は三角波信号TR
Iに対して正極性、GMP2の場合は負極性になるよう
に接続されている。なお、バイアス信号V50に対し
て、可変gmアンプGMP3の場合は三角波信号TRI
に対して負極性、可変gmアンプGMP2の場合は正極
性になるように接続されている。
【0071】また、画素データ発生部24(図8参照)
から送出された8ビットの画素データDVは、データ分
離部30に入力されることにより、最上位ビットの画素
データDV8と、下位7ビットの画素データDV7〜D
V1とに分離される。なお、本例では、データ分離部3
0を光量変調回路100に備える構成としたが、これに
限るものではなく、画素データ発生部24内において画
素データを2つに分離して出力させるような構成として
もよい。
【0072】そして、このようにして分離された下位7
ビットの画素データDV7〜DV1は、D/A変換器2
に入力される。前述した従来例の光量変調回路25(図
11参照)のD/A変換器2は8ビット対応であった
が、本例では7ビット対応である。一方、最上位ビット
の画素データDV8は、画素データDV7〜DV1と同
様に、画素クロックSCKでラッチするため、ラッチ回
路LT1に入力される。
【0073】D/A変換器2には画素データDV=00
hの時の出力レベルに相当するバイアスV00が供給さ
れており、画素データDV=7Fhの時の出力レベルを
V7Fとすると、出力レベルはDV値の増加に応じてV
00→V7Fまで線形に下降する。なお、出力ダイナミ
ックレンジ(V00−V7F)は、入力される基準制御
電流Ioの係数で決定される。
【0074】そして、D/A変換器2の出力は、可変g
mアンプGMP1の負極入力に入力され、この正極入力
には下位7ビットデータ値D(7:1)の中間データ値
3Fhの時にD/A変換器2の出力レベルに相当するバ
イアスV3Fが入力されている。可変gmアンプGMP
1には、基準電流Icとして基準制御電流Ioが入力さ
れている。これにより、下位7ビットデータ値D(7:
1)の変化に応じて、可変gmアンプGMP1の出力に
は、0〜Ioの範囲で変化する出力電流I1が出力され
ることになる。従って、この出力電流I1は、(3)式
を参照して、画素データDV7〜DV1と、基準電流I
cとに相関のある関数電流であると言える。
【0075】可変gmアンプGMP1の出力には、スイ
ッチSW1が接続されている。このスイッチSW1は、
ラッチされた最上位ビットの画素データDV8の値によ
って、端子a−b又は端子a−cに切替え制御される。
スイッチSW1の端子bは可変gmアンプGMP2に接
続され、これにより端子bからの出力電流は可変gmア
ンプGMP2に制御電流Id1として入力される。ま
た、スイッチSW1の端子cはスイッチSW2の端子d
に接続されている。
【0076】スイッチSW2は、スイッチSWlと同様
に画素データDV8で制御されており、端子d−f又は
端子e−fに切替え制御される。端子eには、基準電流
Icとして基準制御電流Ioが入力されている。スイッ
チSW2の端子fは可変gmアンプGMP3と接続さ
れ、これにより端子fからの出力電流は可変gmアンプ
GMP3に基準電流Id2として入力される。
【0077】ここで、制御電流Id1およびId2の値
は、画素データDV8の状態(0又は1)によって、以
下のようになる。
【0078】[DV8=0の時、すなわち、SW1:端
子a−c、SW2:端子d−f] Id1:無し Id2:下位7ビットデータ値に比例する制御電流(0
〜Io) [DV8=1の時、すなわち、SW1:端子a−b、S
W2:端子e−f] Id1:下位7ビットデータ値に比例する制御電流(0
〜Io) Id2:基準制御電流Io このように制御電流Id1およびId2の値が変化する
ことによって、可変gmアンプGMP2の出力電流I2
および可変gmアンプGMP3の出力電流I3は加算さ
れた状態で、電流アンプAMP1に入力される。従っ
て、出力電流I2,I3は、(3)式を参照して、前記
関数電流である出力電流I1と、三角波信号TRIとに
相関のある三角波の関数電流であると言える。
【0079】そして、電流アンプAMP1によって適当
に電流増幅された変調電流Idoは、定電流源5からの
スレッシュ電流Ithよりもわずかに小さく設定されたバ
イアス電流Ibと加算され、発光素子としての半導体レ
ーザダイオードLDに発光制御電流(注入電流)Idと
して供給される。
【0080】また、モニタ光は、フォトダイオードPD
によってモニタ電流Imに変換され、図11に示した従
来の光量変調回路25と同様に、モニタ抵抗Rmによっ
てモニタ電圧Vmに変換され、最大発光電流制御回路4
に入力され、光量変調回路100の中の幾つかのブロッ
クで使用される基準制御電流Ioを発生させる電流源3
を制御する。
【0081】次に、図1の光量変調回路の動作を、図5
を用いて説明する。
【0082】図5(a)は、画素データDVが00h〜
7Fh(DV8=0)の時における半導体レーザダイオ
ードLDの発光波形を示すものである。このとき、DV
8=0であることから、制御電流Id1は無く、可変g
mアンプGMP2からは出力電流I2 は出力されない。
一方、制御電流Id2は、画素データDVが00h〜7
Fhに変化するに従って0〜Ioの範囲で変化し、これ
により可変gmアンプGMP3からの出力電流I3 のみ
によって発光波形が作成される。
【0083】図5(a)に示すように、制御電流Id2
は、下位7ビットデータ値D(7:1)によって線形に
0〜Ioまで上昇するため、可変gmアンプGMP3の
出力の画素周期Toの中間に位置する三角波電流の波高
値も0〜Ioの範囲で線形に変化する。しかも、本例で
は、バイアス電流Ibをスレッシュ電流Ithよりわずか
に小さい値に設定しているので、可変gmアンプGMP
3の出力電流I3 の波形に等しい三角波のレーザ光を発
生することができる。
【0084】また、図5(b)は、画素データDVが8
0h〜FFh(DV8=1)の時のレーザダイオードL
Dの発光波形を示すものである。この時、DV8=1で
あることから、制御電流Id2は、基準制御電流Ioに
固定されており、可変gmアンプGMP3の出力電流I
3 の波形は、画素データDVが7Fhの時と同じにな
る。一方、制御電流Id1は、画素データDVが80h
〜FFhに変化するに従って0〜Ioに変化する。可変
gmアンプGMP2の出力電流I2 は、画素周期端に頂
点をもつ三角波電流となり、その波高値は0〜Ioとな
る。これによって、図5(b)に示すように、画素デー
タDVが7Fh時の発光波形に180度差の三角波光P
1が積み重なった状態で発光する。画素データDVがF
Fhのときは、発光強度制御APC時の全発光状態と全
く等しくなる。
【0085】従って、画素データDVが00h〜FFh
の範囲で、連続かつ線形に光量変調を行うことができ
る。
【0086】次に、本発明の第2の実施の形態を、図6
および図7に基づいて説明する。なお、前述した第1の
実施の形態と同様な部分についての説明は省略する。
【0087】図6は、本発明に係る光量変調回路100
の構成を示す。本例は、バイアス電流Ibの設定に関し
て改良した例である。なお、データ分離部30の構成に
ついては省略する。
【0088】最大発光電流制御回路4は、光量制御信号
APC−HOLD1によって制御されており、その光量
制御信号APC−HOLD1は電流演算回路31に入力
され、基準制御電流Ioが出力される。
【0089】一方、モニタ電流Imより作成されたモニ
タ電圧Vmは、最大発光電流制御回路4とバイアス電流
設定回路8とに入力される。バイアス電流設定回路8
は、光量制御信号APC−HOLD2によって制御さ
れ、バイアス電流源5を制御し、また、電流演算回路3
1にも入力される。光量制御信号APC−HOLD1お
よびAPC−HOLD2は、図10(e)および(f)
に示すように、光量変調を要しないブランキング期間内
の期間T3lおよび期間T32に発生する。
【0090】ここで、動作について説明する。
【0091】電流演算回路31は、最大発光電流制御回
路4の出力信号からバイアス電流設定回路8の出力信号
を減算する動作をする。
【0092】[期間T31の時]まず、期間T31の時
においては、最大発光電流制御回路4は制御状態になっ
ており、モニタ電流Imから作成されたモニタ電圧Vm
を所定基準電圧になるように信号を出力する。一方、バ
イアス電流設定回路8は、バイアス電流Ibをゼロにす
るように、制御出力をバイアス電流源5と電流演算回路
31とに供給する。また、この時、画素データDVをF
Fhにしておく。
【0093】図5(b)の光変調波形から理解できるよ
うに、半導体レーザダイオードLDは全発光状態にな
り、所定の発光強度になるように最大発光電流Imax に
相当する基準制御電流Ioが制御される。
【0094】[期間T32の時]次に、期間T32の時
においては、最大発光電流制御回路4は保持状態にな
り、期間T31で制御された基準制御電流Ioを維持す
る。また、この時、画素データDVは7fhにしてお
く。
【0095】バイアス電流設定回路8は、スレッシュ電
流検出動作に移行するが、出力信号は期間T31と同様
に、バイアス電流Ibをゼロにするように、制御出力を
バイアス電流源5と電流演算回路31とに供給する。
【0096】図7(a)は、半導体レーザダイオードL
Dの発光制御電流Idの波形を示す。波高値でImax の
三角波電流であり、xは三角波電流の頂点を基準として
発光制御電流Idがスレッシュ電流Ithを上回る期間を
示す。
【0097】図7(b)は、発光出力の波形を示す。
(S1+S2)が周期単位の発光量であり、S0は期間
T31の時の光量である全発光時の光量を示す。Pth
半導体レーザダイオードLDの自然発光領域を示してお
り、S2は期間T32における自然発光成分を表す。自
然発光領域であるPthは、全発光量Pxに比べて十分小
さいので無視すると、期間xは、
【0098】
【数4】 x=(Tx/2)(Imax −Ith)/Imax …(4) で示される。また、期間T32の時のレーザ発光量(主
成分)は、
【0099】
【数5】 S1=x・Pmax …(5) で示される。この(5)式を(4)式を用いて整理する
と、
【0100】
【数6】 k・S0=k(Tx・Pmax ) =((Tx/2)・(Imax −Ith)/Imax )・Pmax …(6) となる。ここで、kは期間T32における光量の期間T
31の(全発光)光量に対する係数である。係数kにつ
いて(6)式を解くと、
【0101】
【数7】 k=(Imax −Ith)/(2・Imax ) …(7) で示される。さらに、スレッシュ電流Ithについて解く
と、
【0102】
【数8】 Ith=(1−2・k)・Imax …(8) で示される。また、係数kは、期間T31の時のモニタ
電流の平均値に対する期間T32の時のモニタ電流の平
均値の割合であるので、容易に導き出される。従って、
スレッシュ電流Ithを係数kから検出することができ
る。
【0103】[期間T4の時]次に、期間T4の時、す
なわち、光量変調期間の時は、最大発光電流制御回路4
は最大発光電流Imax に相当する制御信号を出力し、バ
イアス電流設定回路8からは期間T32で検出したスレ
ッシュ電流Ithに相当する制御信号をバイアス電流源5
および電流演算回路31に供給する。これにより、バイ
アス電流Ib=Ithになり、基準電流Ioは(Imax −
Ib)になるため、前述した図1の光量変調回路100
と同様な光量変調が可能になる。期間T32におけるス
レッシュ電流の検出動作において、実際は自然発光成分
S2があるため、検出したスレッシュ電流値は実際値よ
りわずかに小さいので、レーザ発光直前のバイアス電流
となり好都合である。
【0104】なお、本発明は、複数の機器から構成され
るシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適
用してもよい。また、本発明はシステム或いは装置にプ
ログラムを供給することによって達成される場合にも適
用できることはいうまでもない。この場合、本発明を達
成するためのソフトウェアによって表されるプログラム
を格納した記憶媒体を該システム或いは装置に読み出す
ことによって、そのシステム或いは装置が、本発明の効
果を享受することが可能となる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
従来のPWM光量変調回路に比べ、発光素子の光量変調
電流として三角波電流を使用しているので、電流変化速
度を小さくでき、また、バイアス電流としてスレッシュ
電流又はわずかに小さい電流値に設定するので、発光遅
延、緩和振動、残留キャリアの光量変調動作に対する影
響が小さくでき、特にレーザダイオード素子を対策しな
くても既存素子を用いて高速な光量変調を行うことが可
能になる。
【0106】また、本発明によれば、光量変調範囲が全
消灯から全発光領域まで可能になるので、最大発光強度
Pmax をPWM光量変調方式より小さく設定でき、これ
により、レーザダイオードの寿命を伸ばしたり、使用素
子を小型化することができる。
【0107】さらに、本発明によれば、三角波駆動電流
を発光素子であるレーザダイオードに供給できるので、
従来問題とされたレーザダイオードのスレッシュ電流値
の検出が容易になり、バイアス電流をスレッシュ電流又
はわずかに小さい電流値に制御して設定することがで
き、その結果、本装置を電子写真システムに適用した場
合におけるトナーのかぶり現象に対して有効なものとす
ることができる。
【0108】さらにまた、本発明によれば、バイアス電
流として、スレッシュ電流又はわずかに小さい電流値に
設定できるので、高速駆動動作を必要とする光量変調電
流のピーク値を最小にすることができ、これにより、回
路構成上の負荷の軽減を図ることができると共に、不要
な輻射ノイズの問題を軽減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である光量制御装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】三角波発生回路を示す回路図である。
【図3】可変gmアンプ回路を示す回路図である。
【図4】図2の回路により発生する三角波を示す波形図
である。
【図5】光量変調時の発光波形を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態である光量制御装置
の構成を示すブロック図である。
【図7】駆動電流波形および発光波形を示す波形図であ
る。
【図8】レーザビームプリンタの概略構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】レーザ発光素子に対する静的発光特性を示す特
性図である。
【図10】図1、図6および図11の動作を説明するタ
イミングチャートである。
【図11】従来の光量変調回路を示すブロック図であ
る。
【図12】図11の動作を説明する説明図である。
【図13】従来の光量変調の発光波形を示す波形図であ
る。
【図14】レーザ発光素子に対する過渡発光特性を示す
特性図である。
【図15】従来の光量変調回路における光量変調特性を
示す特性図である。
【符号の説明】
1 三角波発生手段 30 データ分離手段 100 光量変調装置 GMP1 基準関数電流発生手段 GMP2 第1三角波関数電流発生手段 GMP3 第2三角波関数電流発生手段 Ib バイアス電流 Id 和電流 Ido 三角波の関数電流 Io 基準電流 I1 関数電流 I2 関数電流(三角波関数電流) I3 関数電流(三角波関数電流) LD 発光素子 SW1 切替え手段 SW2 切替え手段 TRI 三角波信号

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1画素を複数ビットで表現する画像デー
    タを用い、各画素単位の画像データに基づいて発光素子
    の光量を変調する光量変調装置であって、 1画素に対応した周期Toの三角波信号を発生する三角
    波発生手段と、 前記画像データと前記三角波信号とに相関のある三角波
    の関数電流を発生させる関数電流発生手段と、 前記関数電流発生手段により発生された三角波の関数電
    流と、所定のバイアス電流との和電流を前記発光素子に
    供給する和電流供給手段とを具え、前記発光素子の光量
    を三角波の関数電流に応じて変調することを特徴とする
    光量変調装置。
  2. 【請求項2】 前記関数電流発生手段は、 前記画像データにおける1画素を構成する複数ビット
    を、最上位ビットからなる第1のデータと、該最上位ビ
    ットを除く複数の下位ビットからなる第2のデータとに
    分離するデータ分離手段と、 前記最上位ビットを除く複数の下位ビットからなる第2
    のデータと基準電流とに相関のある関数電流を発生する
    基準関数電流発生手段と、 前記関数電流と前記三角波信号とに相関のある三角波関
    数電流を発生する三角波関数電流発生手段とを含むこと
    を特徴とする請求項1記載の光量変調装置。
  3. 【請求項3】 前記三角波関数電流発生手段は、 前記関数電流に相関があり、かつ、前記三角波信号の負
    極性に対して相関がある第1の三角波関数電流を発生す
    る第1三角波関数電流発生手段と、 前記関数電流に相関があり、かつ、前記三角波信号の正
    極性に対して相関がある第2の三角波関数電流を発生す
    る第2三角波関数電流発生手段と、 前記最上位ビットの値に応じて、前記基準関数電流発生
    手段と、前記第1三角波関数電流発生手段および前記第
    2三角波関数電流発生手段との間の接続形態を切り替え
    る切替え手段とを含むことを特徴とする請求項2記載の
    光量変調装置。
  4. 【請求項4】 前記最上位ビットの値がゼロのときは、
    前記第1の三角波関数電流をゼロとし、前記第2の三角
    波関数電流を前記第2のデータに比例する電流とし、 前記最上位ビットの値が1のときは、前記第1の三角波
    関数電流を前記第2のデータに比例する電流とし、前記
    第2の三角波関数電流を前記基準電流とするように、 前記切替え手段の切替え制御を行うことを特徴とする請
    求項3記載の光量変調装置。
  5. 【請求項5】 光量変調期間外の所定期間に前記三角波
    電流を前記発光素子に供給し、該発光素子の発光闘値電
    流を検出する検出手段をさらに具えたことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載の光量変調装置。
  6. 【請求項6】 前記発光闘値電流の検出結果に応じて、
    前記バイアス電流の値を設定することを特徴とする請求
    項5記載の光量変調装置。
  7. 【請求項7】 発光素子から出射したビームを感光体に
    照射することにより画像形成を行う電子写真式の画像形
    成装置であって、 請求項1ないし6のいずれかに記載の光量変調装置を有
    し、 該光量変調装置を用いて前記発光素子の光量を画素単位
    で変調制御することにより、前記感光体に潜像を形成す
    ることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 1画素を複数ビットで表現する画像デー
    タを用い、各画素単位の画像データに基づいて発光素子
    の光量を変調する光量変調制御方法であって、 1画素に対応した周期Toの三角波信号を発生する三角
    波発生工程と、 前記画像データと前記三角波信号とに相関のある三角波
    の関数電流を発生させる関数電流発生工程と、 前記関数電流発生工程により発生された三角波の関数電
    流と、所定のバイアス電流との和電流を前記発光素子に
    供給する工程とを具え、前記発光素子の光量を三角波の
    関数電流に応じて変調することを特徴とする光量変調制
    御方法。
  9. 【請求項9】 関数電流発生工程は、 前記画像データにおける1画素を構成する複数ビット
    を、最上位ビットからなる第1のデータと、該最上位ビ
    ットを除く複数の下位ビットからなる第2のデータとに
    分離するデータ分離工程と、 前記最上位ビットを除く複数の下位ビットからなる第2
    のデータと基準電流とに相関のある関数電流を発生する
    基準関数電流発生工程と、 前記関数電流と前記三角波信号とに相関のある三角波関
    数電流を発生する三角波関数電流発生工程とを含むこと
    を特徴とする請求項8記載の光量変調制御方法。
  10. 【請求項10】 前記三角波関数電流発生工程は、 前記関数電流に相関があり、かつ、前記三角波信号の負
    極性に対して相関がある第1の三角波関数電流を発生す
    る第1三角波関数電流発生工程と、 前記関数電流に相関があり、かつ、前記三角波信号の正
    極性に対して相関がある第2の三角波関数電流を発生す
    る第2三角波関数電流発生工程と、 前記最上位ビットの値に応じて、前記基準関数電流発生
    工程による関数電流と、前記第1三角波関数電流発生手
    段および前記第2三角波関数電流発生手段による三角波
    関数電流との間の接続形態を切り替える切替え工程とを
    含むことを特徴とする請求項9記載の光量変調制御方
    法。
  11. 【請求項11】 前記最上位ビットの値がゼロのとき
    は、前記第1の三角波関数電流をゼロとし、前記第2の
    三角波関数電流を前記第2のデータに比例する電流と
    し、 前記最上位ビットの値が1のときは、前記第1の三角波
    関数電流を前記第2のデータに比例する電流とし、前記
    第2の三角波関数電流を前記基準電流とするように、 前記切替え手段の切替え制御を行うことを特徴とする請
    求項10記載の光量変調制御方法。
  12. 【請求項12】 光量変調期間外の所定期間に前記三角
    波電流を前記発光素子に供給し、該発光素子の発光闘値
    電流を検出することを特徴とする請求項8ないし11の
    いずれかに記載の光量変調制御方法。
  13. 【請求項13】 前記発光闘値電流の検出結果に応じ
    て、前記バイアス電流の値を設定することを特徴とする
    請求項12記載の光量変調制御方法。
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