JPH119148A - 釣竿、及びその製造方法 - Google Patents

釣竿、及びその製造方法

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JPH119148A
JPH119148A JP9171785A JP17178597A JPH119148A JP H119148 A JPH119148 A JP H119148A JP 9171785 A JP9171785 A JP 9171785A JP 17178597 A JP17178597 A JP 17178597A JP H119148 A JPH119148 A JP H119148A
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JP
Japan
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rod
winding
yarn
peripheral surface
outer peripheral
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Application number
JP9171785A
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English (en)
Inventor
Masahiko Matsumoto
聖比古 松本
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Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外周面にくっきりと表現された凹凸を有し、
釣竿のべたつきを有効に抑えることができ、十分な強度
を有する釣竿を提供する。 【解決手段】 この釣竿の竿本体1は、炭素繊維等の強
化繊維に樹脂を含浸させたシート状のプリプレグをマン
ドレルに巻回して成型されたものであり、先端が細いテ
ーパ状であって筒状のものである。そして、竿本体1の
外周面には螺旋状に巻回された凸部10が形成されてい
る。この凸部10は、強化繊維に樹脂を含浸させたヤー
ンを螺旋状に巻回し、さらにヤーンとヤーンの軸方向の
隙間に段埋めテープを巻回して得たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣竿、特に、釣竿
の外周面に凹凸を設けた釣竿に関する。
【0002】
【従来の技術】釣竿の中には、外周面に螺旋状に凹凸を
設けて、釣竿の外周面に水が付着した場合に、釣糸が竿
体外周面にべたつかないような処理を施したものがあ
る。外周面に凹凸を設けた従来の釣竿は、マンドレルの
外周にプリプレグ層を巻回し、さらにその外周面に強化
繊維に樹脂を含浸させたヤーンを巻回して竿素材を得
て、この竿素材を焼成して製造されている。
【0003】また、他の製造方法としては、マンドレル
の外周にプリプレグ層を巻回し、さらにその外周面にス
クリーンインクで凸部を描き竿素材を得て、この竿素材
を焼成して製造する方法もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のこの種
の釣竿は、十分な凹凸を形成して釣糸のべたつきを防い
でいるとは言い難い。即ち、竿体外周面にヤーンを巻回
して凹凸を形成した場合、焼成によって樹脂が微妙に変
形するため、外周面に現れる凹凸の段差がなだらかにな
ってしまう。この結果、釣糸のべたつき防止効果が低下
することになる。また、外周面にスクリーンインクで凸
部を描いて凹凸を形成した場合も、インクを乾燥して焼
成すると、凹凸部の段差がなだらかになってしまう。さ
らにヤーンを用いた場合に比べ生産性が低い。
【0005】また、竿体外周面にヤーンを巻回して凹凸
を形成した場合、ヤーンが竿本体を構成するプリプレグ
に食い込んだり沈み込んだりするため、プリプレグを形
成する強化繊維の配向に折れや蛇行が生じてしまう場合
がある。この折れや蛇行は、竿本体の強度の低下を招く
一因になっている。本発明の課題は、外周面にくっきり
と表現された凹凸を有し、釣竿のべたつきを有効に抑え
ることができる釣竿の製造方法を提供することにある。
【0006】本発明の別の課題は、十分な強度を有する
釣竿を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明1に係る釣竿の製造
方法は、外周面に螺旋状に凹凸部を設けた釣竿の製造方
法であって、以下の工程を有している。 ◎ 心材に離型剤を塗布する工程。 ◎ 離型剤の外周面にプリプレグを巻回する工程。 ◎ プリプレグの外周面にヤーンを軸方向に隙間を空け
て巻回すると共に、ヤーンとヤーンとの軸方向の隙間に
段埋めテープを巻回し竿素材を得る工程。 ◎ 竿素材を焼成する工程。 ◎ 心材を抜き取ると共に段埋めテープを剥離する工
程。
【0008】この場合には、巻回したヤーンとヤーンと
の間に巻回される段埋めテープが、焼成時にヤーンを構
成する樹脂が微妙に流れて凹凸がなだらかになってしま
うのを抑える。このため、外周面の凹凸の段差が明瞭に
なる。また、竿素材にヤーンを巻回したのみでは、ヤー
ンを巻回していない部分にヤーンを巻回した際の力が作
用し、竿本体を構成するプリプレグシートの繊維の配向
が傾いてしまう。ここで、ヤーンとヤーンとの軸方向の
隙間に段埋めテープを巻回すると、竿体表面全体に均等
に力が加えられるので、竿本体を構成するプリプレグシ
ートの繊維配向の折れや蛇行が抑えられる。
【0009】発明2に係る釣竿は、発明1の釣竿であっ
て、軸方向に配向した強化繊維を有するプリプレグ層を
巻回して得た竿本体と、竿本体外周面に設けられた螺旋
状の凸部とを備え、軸方向に配向した強化繊維が螺旋状
の凸部付近では軸方向にほぼ直線状に配向している。こ
の場合には、竿本体を構成するプリプレグシートの繊維
の配向が、螺旋状の凸部を形成する際に外方向から力を
受けて湾曲することなく、軸方向に対して平行にほぼ直
線状に配向しているので、竿体の強度が低下するのを抑
える。
【0010】ここで、プリプレグシートの強化繊維の軸
方向への配向は軸方向中心線より15度以内の角度が好
ましい。15度以上に広がると、竿本体の曲げ強度は極
端に低下する。なお、竿本体の曲げ剛性を考慮すると、
強化繊維の軸方向への配向は軸方向中心線より10度の
範囲内であることがさらに好ましい。
【0011】
【実施の形態】以下、本発明の一実施形態について図面
を参照しつつ説明する。(構成の概要)図1に示すよう
に、本発明の一実施形態を採用した釣竿100は、竿本
体1と竿本体1の外周に配置される前グリップ2と、手
元側端部に配置された竿元グリップ3とを有している。
この前グリップ2と竿元グリップ3との間には釣糸20
0を巻回するリール4が装着されている。
【0012】この竿本体1は、炭素繊維等の強化繊維に
樹脂を含浸させたシート状のプリプレグをマンドレルに
巻回して成型されたものであり、先端が細いテーパ状で
あって筒状のものである。そして、図2に示すように、
竿本体1の外周面には螺旋状に巻回された凸部10が形
成されている。この凸部10は、後述のように、強化繊
維に樹脂を含浸させたヤーンを螺旋状に巻回して得たも
のである。(製造方法)本発明の一実施形態を採用した
釣竿100は、以下のようにして製造される。
【0013】図3に示すように、まず、マンドレル30
の外周にワックス等の離型剤31を塗布する。この離型
剤31の外周面にポリプロピレン樹脂製の離型用テープ
32を巻回する。次に、離型用テープ32の外周面に、
複数のプリプレグ層41〜44を巻回する。これらのプ
リプレグ層41〜44は、炭素繊維などの強化繊維に樹
脂を含浸させたシート状のプリプレグを細いテープ状に
したプリプレグテープを巻回したものである。ここで、
もっとも内側の第1プリプレグ層41は、テープの長さ
方向に強化繊維が配向されたものを用いて形成され、竿
本体1の円周方向に強化繊維群51が配向される。ま
た、第2〜第4のプリプレグ層41〜44は、テープの
幅方向に強化繊維が配向されたものを用いて形成され、
第2〜第4強化繊維群52〜54がマンドレルの軸方向
に配向された状態になる。
【0014】4層のプリプレグ層41〜44を配置した
後、図4(a)に示すように、強化繊維に樹脂を含浸さ
せたヤーン50を、プリプレグ層の外周面に軸方向に所
定の間隔をあけながら螺旋状に巻回する。このヤーン5
0を巻回させると共に、ヤーンとヤーンとの間には段埋
めテープ51を巻回する。このようにしてヤーン50及
び段埋めテープ51を巻回した後、さらにその外周にポ
リエチレンテレフタレートやポリプロピレンからなる保
護用テープ(図示せず)を巻回して竿素材を得る。得ら
れた竿素材を焼成し、マンドレル30を抜き取り、保護
用テープ,離型用テープ32及び段埋めテープ51を順
次剥離し、図4(b)に示すように、外周面に凹凸部が
形成された竿本体1を製造する。(作用)このように構
成された釣竿100は、ヤーン50を巻回すると共にヤ
ーン50とヤーン50との軸方向の隙間に段埋めテープ
51を巻回して製造するので、焼成時にヤーン50が微
妙に変形して凹凸感がなだらかになってしまうことがな
い。
【0015】また、段埋めテープ51をヤーン50と共
に巻回するので、竿素材の外周面全体に均等に力が加わ
り、第2〜第4強化繊維群52〜54が変形するのを抑
える。
【0016】
【実施例】
(実施例1)直径4mmのマンドレルを用いて、上述の
製造方法によって釣竿を製造した。 (実施例2)直径6mmのマンドレルを用いて、上述の
製造方法によって釣竿を製造した。 (実施例3)直径8mmのマンドレルを用いて、上述の
製造方法によって釣竿を製造した。 (実施例4)直径10mmのマンドレルを用いて、上述
の製造方法によって釣竿を製造した。 (比較例1〜4)上記実施例1〜4に対応して、直径
4,6,8,10mmのマンドレルを用いて従来の製造
方法によって釣竿を製造した。具体的には、マンドレル
に複数のプリプレグ層を巻回した後、穴埋めテープを巻
回することなくヤーンのみを巻回して釣竿を製造した。 (実験1)上記実施例1〜4と比較例1〜4とをそれぞ
れ製造した後、各釣竿のθを測定した。ここでθは、竿
本体の軸方向中心線と竿本体を形成する強化繊維のうち
軸方向へ配向されたものとがなす角度である。
【0017】それぞれ100個のサンプルを抽出した場
合、実施例1〜4では、製造した釣竿のθは15度まで
に限定されている。一方、比較例1〜4では、製造した
釣竿において最もθが小さいものでも20度を超えてい
る。即ち、本発明に係る製造方法によって製造された釣
竿は、竿本体強化繊維の配向の折れや蛇行が非常に少な
いことがわかる。 (実験2)上記実施例1〜4と比較例1〜4とを、JI
S K7074の炭素繊維強化プラスチックの曲げ試験
方法に準じて、曲げ強度を算出した。ここでは、供試材
として板ではなくパイプ状の竿本体を用いており、4点
曲げ試験装置で試験した。支点距離は300mmであ
り、圧子の間隔は150mmである。マンドレルの内径
別に様々なθを有するサンプルをプロットした表を表1
及び表2に示す。なお、表1はθに対して曲げ強度をプ
ロットしたものであり、表2はθに対して曲げ剛性をプ
ロットしたものである。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、竿体の曲げ強度
は、θが15度を超える付近から急激に低下している。
つまり、θが大きい竿体は、大きな負荷に耐え難いもの
であるといえる。
【0020】
【表2】
【0021】表2から明らかなように、竿体の曲げ剛性
は、θが10度を越える付近から大きく低下している。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明に係る釣竿製造方法
によれば、外周面にくっきりと表現された凹凸を有し、
釣竿のべたつきを有効に抑えることができる釣竿を製造
できる。さらに、釣竿の竿本体を形成するマンドレルの
強化繊維の配向のずれを抑えることができるので、十分
な強度を有する釣竿を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用した釣竿の全体図。
【図2】本発明の一実施形態を採用した釣竿の竿本体外
周面の拡大図。
【図3】竿本体の製造方法を示す製造途中の断面図。
【図4】竿本体の製造方法を示す製造途中(a)及び製
造後(b)の拡大図。
【符号の説明】
1 竿本体 10 凸部 30 マンドレル 32 離型用テープ 41 第1プリプレグ層 42 第2プリプレグ層 43 第3プリプレグ層 44 第4プリプレグ層 50 ヤーン 51 段埋めテープ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面に螺旋状に凸部が設けられた釣竿の
    製造方法であって、 心材に離型剤を塗布する工程と、 前記離型剤の外周面にプリプレグを巻回する工程と、 前記プリプレグの外周面に前記凸部を形成するヤーンを
    軸方向に隙間を空けて巻回すると共に、前記ヤーンとヤ
    ーンとの軸方向の隙間に段埋めテープを巻回し竿素材を
    得る工程と、 前記竿素材を焼成する工程と、 前記心材を抜き取ると共に前記段埋めテープを剥離する
    工程と、を含む、釣竿の製造方法。
  2. 【請求項2】軸方向に配向した強化繊維を有するプリプ
    レグ層を巻回して得た竿本体と、 前記竿本体外周面に設けられた螺旋状の凸部とを備え、 前記軸方向に配向した強化繊維が前記螺旋状の凸部付近
    で湾曲しておらず軸方向にほぼ直線状に配向している、
    釣竿。
JP9171785A 1997-06-27 1997-06-27 釣竿、及びその製造方法 Pending JPH119148A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013212054A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Globeride Inc 釣竿

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013212054A (ja) * 2012-03-30 2013-10-17 Globeride Inc 釣竿

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