JPH1192104A - 高純度な二酸化塩素水性組成物、その製造方法及び製造装置 - Google Patents
高純度な二酸化塩素水性組成物、その製造方法及び製造装置Info
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- JPH1192104A JPH1192104A JP26822197A JP26822197A JPH1192104A JP H1192104 A JPH1192104 A JP H1192104A JP 26822197 A JP26822197 A JP 26822197A JP 26822197 A JP26822197 A JP 26822197A JP H1192104 A JPH1192104 A JP H1192104A
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Abstract
少なく、低コストで安全性が高く、しかも簡便な操作で
得られる二酸化塩素水性組成物、その製造方法及び製造
装置の提供。 【解決手段】 溶存二酸化塩素量に対し、副生塩素量が
1.15%以下の二酸化塩素水性組成物である。亜塩素
酸塩溶液、次亜塩素酸塩溶液及び酸溶液の3液原料薬
液、又は反応促進剤を含む亜塩素酸塩溶液及び酸溶液の
2液原料薬液を、ほぼ常圧下における静的な撹拌下に清
水に混合・反応させる製造方法である。製造装置は、ブ
ロワー1、均圧タンク2、タンク4及び5を備える薬液
供給システムと、反応器9と、希釈器10と、レシーバ
ータンク11とを有する。タンク4、5からの薬液は反
応器9で静的且つ均一に混合され、二酸化塩素を生成す
る。反応液は希釈器10の直前で清水と合流した後、均
一に希釈され、所望濃度の二酸化塩素水とされ、レシー
バータンク11に貯蔵される。
Description
臭、脱色、防虫及び異臭味改善等の広範囲の用途に利用
されている二酸化塩素の水性組成物、その製造方法及び
その製造装置に関する。
塩素は化学式ClO2で表され、融点−59℃、沸点1
1℃の物性値を示し、常温ではガス状で存在する強い酸
化力と殺菌力を有する化合物である。また、二酸化塩素
はガス濃度10%以上で爆発性を示し、常温、常圧下で
は水に対して約3000ppm(mg/l)の溶解度を
有する。
に気体として溶存しており、また、上述の如く沸点が常
温に近いことから、二酸化塩素水は、後述する参考例1
及び参考例2に示すように、極弱いバブリングや攪拌に
よっても極端なガスアウトを生じ、二酸化塩素水中に溶
存している二酸化塩素の濃度が大幅に低下するという問
題点を有している。
水は、生成反応を正確にはコントロールできない状態で
製造されるため、副生する塩素を多量に(代表的には、
1.25重量%以上)含むことになる。この副生塩素
は、発癌性のトリハロメタン(以下、「THM」と略
す。)を生成する原因になるため、かかる多量の副生塩
素を含有する二酸化塩素水は極めて問題である。更に、
二酸化塩素の製造工程で酸が大過剰に存在する場合、あ
るいは酸の種類が塩酸である場合には、強酸性による金
属腐食又は酸性ガスの発生等、使用上種々の制限が生ず
る。
の飛散を防ぎ、作業従事者の安全を考慮する必要がある
ため、二酸化塩素(水)の製造は、閉鎖系(クローズド
システム)でないと効率的に対応できず、常温、常圧下
での製造・使用が制限されていた。
に適用する場合、従来法による二酸化塩素の連続発生で
は、二酸化塩素水は高濃度、乱流状態で得られるので、
ガスアウトし易く、且つ使用に適した希釈液を作成する
希釈混合操作においてもガスアウトが生じ、使用以前に
無視できない量の高価な二酸化塩素が空気中に飛散する
ので、経済的に著しく不利である上、作業従事者への健
康面の上でも重篤な危険を伴っていた。
につき説明する。通常、二酸化塩素は、パルプ漂白等大
規模な工業利用においては、塩素酸塩に鉱酸を単独又は
必要に応じて過酸化水素、亜硫酸ガス、メタノール等還
元性物質とともに添加することにより製造されている。
工業廃水等の脱臭、脱色、農業ハウス内の防虫、冷却塔
のスライム防止、油井賦活等の中規模利用や生活関連用
途では、二酸化塩素水は、亜塩素酸塩溶液と酸溶液を反
応させるか、又は亜塩素酸塩溶液と塩素ガス(次亜塩素
酸塩溶液と酸溶液を含む。)を反応させて得られる二酸
化塩素を、ポンプ送水のエジェクター下流の背圧下に、
水への吸収と水による希釈を同時に行う方法により製造
されている。
酸化塩素を閉鎖系で発生・利用するのに適した方法であ
って、開放系では採用することが困難なものである。ま
た、原料から二酸化塩素への高転換率も加圧下の条件に
基づくものであり、常温、常圧下、開放系における二酸
化塩素の転換率は、加圧下、閉鎖系の場合に比べて、十
数%から数十%低下し、十分とは言えなかった。
て具体例を挙げて更に詳細に説明する。第1に、亜塩素
酸塩溶液に塩素ガスを吹き込む1液1ガス法が挙げられ
る。この方法は、反応の正確なコントロールがし易いの
で、THM生成の原因になる副生塩素の含量を極端に少
なくできる利点と、水素イオン濃度を中性付近に保ちな
がら二酸化塩素を発生できる利点を有している。
険な塩素ガスボンベを取扱うことを回避できず、この方
法を実施可能な場所は、浄水場等従来より当該ガスボン
ベを扱い慣れた事業所に限られるという問題点がある。
2液法が挙げられる。しかしながら、この2液法では、
10〜30℃のいわゆる常温で単に亜塩素酸塩と酸を混
合反応させた場合には、亜塩素酸塩に対し酸を300%
過剰で反応させたとしても、反応率60%を得るのに1
時間以上を要するので、二酸化塩素を効率的に発生させ
るための原料薬液としては不適切である。更には、生成
する二酸化塩素水は大過剰の酸を含有するため、強酸性
であることから、この方法で得られた二酸化塩素水は使
用上種々の不利な点を伴うという問題点がある。
的に例示する。第1に、原料薬液の供給をポンプ送水等
により水流エジェクターが作り出す減圧を利用して吸引
する方式の装置を挙げることができる。しかしながら、
この装置は、構造がシンプルである点では有利である
が、減圧下で発生する二酸化塩素ガスと原料薬液を同時
に吸引するため、二酸化塩素水からの二酸化塩素ガスの
飛散(ガスアウト)が大きいばかりか、運転時の原料薬
液流量が不安定となる欠点がある。また、原料薬液を吸
引するためには、最低限40〜100mmHgの減圧度
が必要であり、毎分10リッター以下の小容量の二酸化
塩素水を製造することには不適である。
を解消し、二酸化塩素水の小容量製造を可能にするため
に、エジェクターに送るそれぞれの原料薬液を高価な定
量ポンプで行う方式の装置も考案されている。しかしな
がら、この装置でもエジェクターを用いる以上、二酸化
塩素水の小容量化には限界があり、更に生成する二酸化
塩素水からの二酸化塩素のガスアウトが激しく、含有す
る二酸化塩素の濃度は不安定である。
で送る方式の装置を挙げることができ、この装置は本発
明に係る装置と同様に、生成する二酸化塩素水からの二
酸化塩素のガスアウトを最小限にすることができる。
方式に比べ格段に高価なポンプを3台以上使用しなけれ
ばならないという欠点があり、実用性に欠ける。特に、
この装置を用いた常温下での反応では、塩素酸塩溶液と
酸溶液又は亜塩素酸塩溶液と酸溶液による2液法により
二酸化塩素水を製造すると、原料たる塩素酸塩又は亜塩
素酸塩からの二酸化塩素への理論転換率が80%とな
り、経済的には極めて不利となる。更には、現実の二酸
化塩素への転換率を60%に到達させるだけでも、使用
する酸を理論量の300%過剰で反応させなければなら
ないことが知られているが、実際には上述のとおり二酸
化塩素への反応速度が極度に遅いため、二酸化塩素の発
生機についての改良は殆ど不可能である。
の水性組成物、製造方法及び製造装置は、経済的な面で
も安全性の面でも十分ではなく、このため、二酸化塩素
への化学反応速度が常温で速く、しかも転換効率に優
れ、且つTHM生成の原因になる副生塩素を微量しか含
有せず、より経済的で安全な二酸化塩素水性組成物、製
造方法及び製造装置が求められている。また、運転操作
上からは、操作が簡便で高圧ガスや有害化合物を原料と
しない二酸化塩素の製造方法及び製造装置が望まれてい
る。
なされたものであり、その目的とするところは、副生塩
素を微量しか含有せず、ガスアウトが少なく、低コスト
で安全性が高く、しかも簡便な操作で得られる二酸化塩
素水性組成物、その製造方法及び製造装置を提供するこ
とにある。
を達成すべく、既存の二酸化塩素の水性組成物を凌ぐ二
酸化塩素を製造することを目的として鋭意研究した結
果、所定の3液又は2液の原料薬液をほぼ常圧の静的な
攪拌下に清水と混合・反応させることなどにより、上記
目的が達成できることを見出し、本発明を完成するに至
った。
物は、溶存する二酸化塩素量に対し、溶存する副生塩素
の含有量が1.15重量%以下であることを特徴とす
る。
造方法は、亜塩素酸塩溶液、次亜塩素酸塩溶液及び酸溶
液から成る3液の原料薬液、又は反応促進剤を含有する
亜塩素酸塩溶液及び酸溶液から成る2液の原料薬液を、
常圧ないし若干の加圧下における静的な撹拌下に清水に
混合し、反応させることを特徴とする。
置は、原料薬液を均圧下に圧送する原料薬液供給システ
ムと、この原料薬液供給システムから原料薬液を供給さ
れ、機械的可動部を有さず、常圧ないし若干の加圧下に
おける静的撹拌能を有する反応容器及び/又は希釈器
と、を備えることを特徴とする。
組成物、その製造法及びその製造装置について説明す
る。
する二酸化塩素量に対し、溶存する副生塩素の含有量が
1.15重量%以下であることを特徴とし、高純度な溶
液である。また、原料薬液の量を調整することにより、
生成する二酸化塩素の濃度を希薄溶液、低濃度溶液、中
濃度溶液、高濃度溶液とすることができ、具体的には、
二酸化塩素濃度を、10〜5,000ppm、好ましく
は100〜3,000ppmとすることができる。
水素イオン濃度(pH値)は、好ましくは0.5〜6.
5である。特に、3液の原料薬液により製造した二酸化
塩素の水性組成物は、水素イオン濃度(pH値)が中性
に近く好適なpH6.5程度で得られるので、製造の面
でも、使用の面でも極めて有利である。
製造方法について説明する。本発明の二酸化塩素の水性
組成物は、亜塩素酸塩溶液、次亜塩素酸塩溶液及び酸溶
液から成る3液の原料薬液、又は反応促進剤を含有する
亜塩素酸塩溶液及び酸溶液から成る2液の原料薬液を、
常圧ないし若干の加圧下における静的な撹拌下に清水に
混合し、反応させることにより製造することができる。
度で、常温で二酸化塩素への反応速度が速く、その転換
率が高いものを選択するのが好ましく、具体的には、亜
塩素酸塩、次亜塩素酸塩及び酸が挙げられ、二酸化塩素
を製造する際には、これらの薬液原料が適宜清水に溶解
され、原料薬液とされる。
酸ソーダが好適に用いられるが、例えば、亜塩素酸カリ
ウム、亜塩素酸カルシウム等のアルカリ又はアルカリ土
類金属の亜塩素酸塩等も用いることができる。
は、次亜塩素酸ソーダが好適に用いられるが、例えば、
次亜塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシウム等のアルカ
リ又はアルカリ土類金属の亜塩素酸塩等も用いることが
できる。
有機酸及びリン酸、塩酸、硫酸等の鉱酸が挙げられる
が、特に塩酸が好適である。
及び酸溶液からなる3液の原料薬液を使用する製造法の
反応は、当該原料薬液を混合すると瞬時で完結する。こ
の反応に際し、亜塩素酸塩、次亜塩素酸塩及び酸をそれ
ぞれ反応モル比で1.0:0.50〜0.55:1.0
〜1.013に規定することにより、pHが6.5以下
の二酸化塩素の水性組成物が得られる。反応温度は、5
〜40℃が好ましく、反応温度が高すぎると、二酸化塩
素ガスの溶解度が低下するので不利になることがある。
液及び酸溶液から成る2液の原料薬液を使用する製造法
の反応は、当該原料薬液を混合した後1〜5分で完結す
る。この反応に際し、亜塩素酸塩及び酸をそれぞれ反応
モル比で1:1〜2とし、いずれか一方又は双方の薬液
に15〜35重量%の反応促進剤としての塩化物を含ま
せることにより、二酸化塩素の水性組成物が得られる。
反応温度は、反応速度と二酸化塩素ガスの溶解度を考慮
すると、常温、特に15〜40℃とするのが好ましい。
塩化カルシウム、塩化カリウム及び塩化ナトリウム等の
アルカリ又はアルカリ土類金属塩化物が挙げられる。な
お、上述した本発明の二酸化塩素の製造法の特徴として
は、原料として用いる原料薬液の1種が亜塩素酸塩を含
む水溶液であることを挙げることができる。
製造装置について説明する。上述の如く、この製造装置
は、原料薬液を均圧下に圧送する原料薬液供給システム
と、機械的可動部を有さず、常圧ないし若干の加圧下に
おける静的撹拌能を有する反応容器及び/又は希釈器
と、を備える。
テムの具体例としては、ブロワーを圧力調整弁付きの均
圧タンクと連通し、この均圧タンクを各種原料薬液タン
クと連通し、更にこれら原料薬液タンクを上記反応容器
等と連通したシステムを挙げることができる。かかる原
料薬液供給システムを採用することにより、ブロワーの
静圧を利用した少流量無脈動での原料薬液供給を実現で
き、低濃度から高濃度に亘る広範囲の二酸化塩素水性組
成物を製造することができる。
器としては、原料薬液の混合反応及び水希釈を、機械的
攪拌装置などによらずに静的に実行できるものであるこ
とを要し、流路分岐・合流形式の攪拌を行うものを挙げ
ることができる。具体的には、流路がスパイラル反転形
式のスタティックミキサー(例えば、商品名STATI
C MIXER(ノリタケ(株)製)、ラッシヒリン
グ、多孔体、粒状体、網状体及び繊維フィルターなどの
流路分岐・合流要素を円筒状容器内に配置し、薬液流路
の細分・合流を好ましくは繰り返すことのできるものを
例示できる。
静かに混合しながら薬液分子同士をまんべん無く接触さ
せ、あるいは均一に希釈することができるが、上記流路
分岐・合流要素は、単独で又は2種以上を組み合わせて
用いることができ、例えば、スタティックミキサーを上
流に配置して予め荒混合をさせた後、下流に配置した微
細な繊維フィルターを通すことにより分子間接触の機会
を増大させて、更に均一な混合、反応、希釈を行うこと
も可能である。
拌は常圧ないし若干の加圧下で実行される。この理由
は、原料薬液が反応器等へ上記原料薬液システムによっ
て圧送されることと、この反応器等が常圧下の二酸化塩
素水性組成物の出口(好ましくは、下記の貯蔵タンク)
と連通しているからである。
て若干の加圧下で静的に攪拌されながら反応器等を上昇
するが、この反応器等の上部は上記貯蔵タンクと連通し
ているため極めて常圧に近く、従って、上述した静的な
混合は、若干の加圧状態からほぼ常圧まで緩徐に圧力変
化しながら実行されることになる。よって、本発明にお
いては、二酸化塩素の生成に際し、急激な圧力変化が生
ずることがなく、また、水流エジェクターのような減圧
下での生成でもないため、二酸化塩素水性組成物からの
二酸化塩素ガスのガスアウトが極めて少ない。
と原料薬液タンクの高さ位置の関係から定まるが、代表
的に、この高さ位置の差が2mであれば、0.2kg/
cm2以上、通常、0.3〜2kg/cm2の圧力下であ
り、上述した従来の二酸化塩素水の製造における加圧下
に比し、加圧度が低い。
した二酸化塩素水生組成物を貯蔵する貯蔵タンクを備え
るのが好ましいが、かかる貯蔵タンクとしては、二酸化
塩素水性組成物を貯蔵・保管できるものであれば、如何
なる容器であっても使用できる。
の製造において、亜塩素酸塩溶液、次亜塩素酸塩溶液及
び酸溶液から成る3液の原料薬液による生成反応は、当
該原料薬液を混合すると瞬時で完結するので、上述の反
応容器と希釈器とを一体化することができる。従って、
上記3液法では、濃度を正確に規定した反応促進剤を添
加しない3種の原料薬液を用い、希釈器が反応器を兼ね
ている点及び生成二酸化塩素水のpHが6.5以下の中
性付近となる点以外は、製造方法及び製造装置ともに2
液法と同様に行なうことができる。
示す。同図において、この製造装置は、オイルレスブロ
ワー1、圧力調整弁3を有する均圧タンク2、亜塩素酸
塩水溶液タンク4及び酸水溶液タンク5を備える原料薬
液供給システムと、反応器9と、希釈器10と、二酸化
塩素水レシーバータンク11とを有しており、均圧タン
ク2とタンク4及び5とは均圧管14で連結されてい
る。
ら供給される圧縮空気(約6kg/cm2)は、均圧タ
ンク2の圧力調節弁3で1〜3kg/cm2に調整さ
れ、クロライト及び酸の原料薬液タンク4及び5に均圧
管13を介して送出され、これら原料薬液を流路14を
介して反応器9に圧送する機能を果たす。なお、本装置
では、上記圧送による原料薬液の減量分だけ、均圧タン
ク2の空気が原料薬液タンク4及び5へ移動するので、
原料薬液の多少によらず均圧を保つことができるように
なっている。
出された各薬液は、流量調節弁6、流量計7及び逆止弁
8を通って反応器9へ送られて、上述した若干の加圧下
ないし常圧下における静的な攪拌に供され、二酸化塩素
の反応生成が行われる。なお、反応器9での薬液滞留時
間は、薬液に添加される反応促進剤濃度に応じて1〜5
分間に設定される。滞留時間の保持は、反応器9に連結
したスパイラルコイル等で行うことができる。
路15を介して送出され、希釈器10に入る前に、希釈
水入り口12からの水道水等の清水と合流し、その後、
希釈器10で均一に希釈され、所定濃度の二酸化塩素水
とされた後、流路16を介してレシーバータンク11に
送出され、貯蔵される。
まず、圧力調節弁3としては、ボール弁、ブローブ弁及
び仕切弁等が好ましく、ダンパーでは圧力調節が困難に
なり易い。また、2つの原料薬液の流量調節弁6として
は、微細調節の可能なニードル弁がよい。流量計7は、
液流量が広範囲で且つ正確に計れるものが好ましく、例
えば、ローターメーターやボールタイプのものが使用で
きる。また、自動制御用の流量計とニードル弁を組み合
わせてもよい。なお、2つの原料薬液及び清水のライン
には、混合液が逆流しないように逆流防止弁が必要であ
る。
プ送水による圧水又は水道水であり、圧力変動の少ない
ものであることが好ましい。また、反応器9及び希釈器
10は、上述した静的攪拌能を有するものであるが、本
装置では、スタティックミキサーと微細な繊維フィルタ
ーとの組み合わせで構成されている。
して一定流量の反応薬液を供給することにより、二酸化
塩素発生濃度を決定する方式のものである。従って、清
水が停止の場合には、薬液供給バルブが閉まる構造とし
て、安全に万全を期すことが望ましい。また、これと同
様に、タンク4及び4内の薬液量をレベルゲージ等で検
知し、空になった場合には、安全上、全ての薬液供給が
停止する構造としておくことが望ましい。
成物の製造装置によれば、上記2種の原料溶液を均圧タ
ンク方式の原料薬液供給システムにより、少流量無脈動
で定量的に反応器に送り、反応器にて混合反応させた反
応液を水道水等の0.01〜0.5m/secの清水流
中に静的且つ連続的に供給することができ、この結果、
高効率(亜塩素酸塩の二酸化塩素への転換率が高い)で
高純度(副生塩素、未反応亜塩素酸イオン等が少ない)
の二酸化塩素水を、経済的且つ安全性高く、しかも簡単
な操作で製造することができる。また、殺菌や脱臭目的
に合わせた濃度の二酸化塩素水をその場で必要な時に得
られる。
に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。
試験 100mlアルミホイルで遮光した共摺り比色管に、
5,50,500,1,300mg/lの各濃度の二酸
化塩素水50mlを、ホールピペットで管壁に沿って二
酸化塩素が被検試薬より飛散しないように静かに添加し
た。二酸化塩素水を添加した後、直ちに比色管に栓を
し、添加から5時間後と24時間後に、比色法又は滴定
法にて液相部の二酸化塩素濃度を、ガステック社製検知
管を用いて気相部の二酸化塩素濃度を測定することによ
り、算出した。
塩素水を極めて緩徐に比色管に入れたにも拘らず、比色
管気相部には、かなりの時間、二酸化塩素ガスによると
思われる白煙が立ちこめた。
素水は非常に注意して静かにハンドリングした場合で
も、液相部の7〜10%がガス化してロスすることが分
かる。なお、液相部の亜塩素酸イオンと塩素酸イオンを
イオンクロマトでチェックしたが増加は認められなかっ
た。
によるガスアウト試験 400mg/lの二酸化塩素水6Lを、表面積960c
m2の10Lポリバケツに入れ、20×50mmのエア
ーストンから毎分1L及び5Lの空気を通気して空気バ
ブリングを実施した。
塩素水の濃度が当初の半分の濃度(200mg/l)に
減少する時間は、それぞれ約30分と10分であり、濃
度がほぼ0となる時間は、それぞれ約180分と95分
であった。この結果から明らかなように、攪拌、バブリ
ング、超音波を含む振動等の物理的な刺激により、二酸
化塩素ガスは二酸化塩素水から容易に揮散することが分
かる。
機の例 ポンプ送水圧6kg/cm2、送水量20L/minを
駆動水とするエゼクタータイプの二酸化塩素発生機にお
いて、24.4W/V%亜塩素酸ソーダ溶液、12.7
W/V%次亜塩素酸ソーダ溶液、7.6W/V%塩酸溶
液をフロメーターで流量制御し、各々200ml,15
5ml,160ml吸引させてエゼクター内で反応希釈
させ、製造した二酸化塩素水を300Lの塩化ビニール
製のタンクで受けた。1回当たり15分間稼動させて、
二酸化塩素水濃度を滴定法にて測定する操作を5回繰り
返した。得られた結果は、二酸化塩素濃度平均1700
ppm、亜塩素酸基準の収率75%であった。
機で製造し、これを取り出して利用する場合には、二酸
化塩素ガスとしてロスする分が経済的にも安全上でも大
きな問題となっていることが分かる。また、このロス分
を如何に低減するかということが、二酸化塩素の発生方
法と発生機の機構に係わっていることも理解される。
二酸化塩素水の製造例 亜塩素酸塩として亜塩素酸ソーダ、次亜塩素酸塩として
次亜塩素酸ソーダ、酸として塩酸を選択した。また、各
薬液濃度は、下記の通りとした。。
上述の各薬液をそれぞれ3〜4リッター仕込んだ。この
フラスコには、空気ボンベと連通した0.05MPaの
圧力導入管、均圧で押し出される薬液供給管及び圧力抜
き用コックがアタッチされている。また、反応器として
は、スタティクミキサー(ノリタケカンパニー製:1−
N10−321−N型)を用い、水道水をニードル弁上
に最大水量2L/miの条件で、流量計及び逆止弁を介
して主反応器に導入した。なお、反応器の入り口には2
系統に分けた薬液供給管が接続されており、その1系統
では、アルカリ性の亜塩素酸ソーダ水溶液と次亜塩素酸
ソーダ水溶液とが反応器接続直前で合流して供給され、
他の1系統では、酸性の塩酸水溶液が供給される。
給流量で二酸化塩素水を製造した。なお、二酸化塩素水
の濃度測定と不純物塩素量測定はpH7とpH2でのチ
オ硫酸ソーダ標準液を用いた酸化還元滴定数より算出し
た。
導入することにより、使用可能な希薄濃度の二酸化塩素
水を高効率で高純度、中性付近で製造できた。なお、二
酸化塩素量に対する副生塩素の含有率は、実施例1が
0.2%以下、実施例2が0.09%、実施例3が0.
2%、実施例4が0.05%以下であった。
濃度二酸化塩素水の製造例 原料薬液濃度を下記のように選定した以外は、実施例1
〜4と同様の操作を繰り返した。表3に、水道水流量と
3薬液のそれぞれの流量で得られた二酸化塩素水の分析
結果を示した。100〜数100ppmの比較的低濃度
領域での製造例である。
有率は、実施例例5が0.07%、実施例6が0.12
%、実施例7が0.11%、実施例8が0.11%以下
であった。
中〜高濃度二酸化塩素水の製造例 原料薬液濃度は下記のように設定した。 亜塩素酸ソーダ水溶液 25.0重量% 次亜塩素酸ソーダ水溶液 12.5重量% 塩酸水溶液 15.0重量%
ブロワーは5Nm3/min×3000mmAqのター
ボブロワーを使用し、均圧タンクは100リッターの硬
質PVC製タンクとし圧力計を設けた。圧力調節弁はP
VC製ボール弁(40A)を使用し、均圧タンクの圧力
は180mmAqで運転した。3薬液のタンクは、20
リッターのPVC缶を使用し、蓋には均圧管と液の押し
上げ管を取り付け、密閉を保てるようにした。均圧管は
20AのPVC管とし、3薬液の流量調節弁はテフロン
製ニードル弁(6A)を、流量計は0から最大130m
l/minを計れるローターメーターを使用した。逆止
弁は市販のプラスチック製(6A)を、3薬液の供給配
管は硬質PVC(6A)とした。
管、グローブ弁、最大20L/minを計れるローター
メーター、逆止弁を配した。主反応器は50AのPVC
管を使用し、60cm長さとして、中に外径5mmのP
VC管を5mm長さにカットしたピースをラッシヒリン
グのように多数個充填したものを使用した。得られた二
酸化塩素水の分析は実施例1〜例4と同様に行った。
件で得られた二酸化塩素水の分析値を表4に示した。ま
た、二酸化塩素水濃度を1cmフローセル450nmで
連続測定してタンク内サンプリングとの差を求めた結
果、取り出し時のロス平均は6%で従来タイプの発生機
に比べ1/2〜1/5であった。
有率は、実施例9が0.6%、実施例10が0.11
%、 実施例11が0.08%であった。
化塩素水の製造例 原料薬液濃度は、下記のように選定した。なお、亜塩素
酸ソーダに対する塩酸倍率は6.0を選択し、亜塩素酸
ソーダ溶液供給に対して塩酸溶液のフィードが多少変動
しても、得られる二酸化塩素水の濃度が計画通りとなる
ようにした。
に示した方式を採用した。ブロワーは5Nm3/min
×3000mmAqのターボブロワーを使用し、均圧タ
ンクは100Lの硬質PVC製タンクとし圧力計を設け
た。圧力調節弁はPVC製ボール弁(40A)を使用し
た。均圧タンクの圧力は180mmAqで運転した。2
薬液のタンクは20LのPVC缶を使用し、蓋には均圧
管と液の押し上げ管を取り付け、密閉を保てるようにし
た。均圧管は6Aのテフロン管とし、2薬液の流量調節
弁はテフロン製ニードル弁(6A)を、流量計は0から
最大200ml/minを計れるローターメーターを使
用した。逆止弁は市販のプラスチック製(6A)を、2
薬液の供給配管はテフロンチューブ(6A)とした。
0cm長さとして、中に外径2mmの硝子管を2mm長
さにカットしたピースをラッシヒリングように多数個充
填したものである。この下流に、直径8mm、長さ10
mのテフロンパイプを接続した。更に、この反応器に接
続した希釈器には、スタティックミキサー(ノリタケカ
ンパニー製1−N10−321−N型)を使用した。
バルブ−流量計−逆止弁を通して供給し、希釈器の下部
に接続したT字管より、反応器で混合・反応した濃厚な
二酸化塩素を流入させ、直ちに希釈器内で混合・希釈
し、目的濃度の二酸化塩素水として連続的にレシバータ
ンクに流入した。得られた二酸化塩素水の分析は実施例
1と同様に行った。水道水流量と各薬液流量の比率及び
この条件で得られた二酸化塩素水の分析値を表5に示し
た。なお、表5中、(%)*は対二酸化塩素比率を表
す。
率、酸性な二酸化塩素水が得られたが、後述するような
問題点が存在する。
下記のものを使用した。なお、亜塩素酸ソーダに対する
塩酸倍率は比較例2の半分以下の2.5倍である。 亜塩素酸ソーダ溶液:10.00重量/容積%+塩化カ
ルシウム(2水塩)20重量/容積% 塩酸溶液:8.08重量/容積%
クミキサー(ノリタケカンパニー製DSP−MXC5−
24)の下流に、直径8mm、長さ15mテフロンパイ
プを接続した以外は比較例2と同一構成の装置を用い
た。得られた結果を表6に示した。
率、酸性な二酸化塩素水が得られた。なお、反応促進剤
なしの比較例2で用いた高濃度塩酸(15.5%)は、
非常に危険であり、薬液ハンドリング時に塩酸ヒューム
発生による人体と金属への両腐食等の難点がある。これ
に対し、本例での反応促進剤を添加した塩酸濃度(8
%)は比較的取扱易く、採用が可能である。
ば、所定の3液又は2液の原料薬液を静的な攪拌下に清
水と混合・反応させることなどとしたため、副生塩素を
微量しか含有せず、低コストで安全性が高く、しかも簡
便な操作で得られる二酸化塩素水性組成物、その製造方
法及び製造装置を提供することができる。即ち、本発明
に係る高純度な二酸化塩素の水性組成物は、通常、副生
塩素が二酸化塩素量に対して1.15%以下であり、こ
れは水道水原水消毒時0.015〜0.05ppm塩素
に相当するもので、発癌性トリハロメタンの生成は十分
許容範囲内に抑制されている。
低濃度の二酸化塩素水の製造に好適であるばかりでな
く、種々の用途に応じた広範囲の濃度にま対応できる。
特に、亜塩素酸塩溶液、次亜塩素酸塩溶液及び酸溶液を
それぞれ反応させる3液法は、原料薬液濃度の管理を正
確に行うことにより、1液1ガス法と同様にTHMの生
成原因となる塩素含量を極端に低く抑えることが可能
で、次亜塩素酸塩を還元剤とする方法であるため、必要
とする酸量は中性より若干弱酸性の次亜塩素酸(HCl
O)を生成する量で十分であり、弱酸性〜中性付近の二
酸化塩素の水性組成物を製造することができる。
釈器に静的攪拌効果のあるスタティックミキサー等を用
いたことから、静的で連続的に効率の良い撹拌を行うこ
とが可能であり、生成する二酸化塩素の水性組成物から
の二酸化塩素ガスが極めて小さく、従って、高収率(亜
塩素酸塩の二酸化塩素への転換率が高い)と経済性と安
全性とを兼ね備えている。
置の一例を示す概略構成図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 溶存する二酸化塩素量に対し、溶存する
副生塩素の含有量が1.15重量%以下であることを特
徴とする高純度な二酸化塩素の水性組成物。 - 【請求項2】 水素イオン濃度(pH値)が6.5以下
であることを特徴とする請求項1記載の二酸化塩素の水
性組成物。 - 【請求項3】 亜塩素酸塩溶液、次亜塩素酸塩溶液及び
酸溶液から成る3液の原料薬液、又は反応促進剤を含有
する亜塩素酸塩溶液及び酸溶液から成る2液の原料薬液
を、常圧ないし若干の加圧下における静的な撹拌下に清
水に混合し、反応させることを特徴とする二酸化塩素の
水性組成物の製造方法。 - 【請求項4】 上記3液の原料薬液において、亜塩素酸
塩、次亜塩素酸塩及び酸の反応モル比を、亜塩素酸塩
1.0モルに対し、次亜塩素酸塩0.50〜0.55モ
ル、酸1.0〜1.13モルに規定することを特徴とす
る請求項3記載の製造方法。 - 【請求項5】 上記2液の原料薬液において、亜塩素酸
塩及び酸の反応モル比を、亜塩素酸塩1モルに対し酸3
モル以下に規定し、且つ亜塩素酸塩溶液又は酸溶液に1
5〜35重量%の反応促進剤を含有させることを特徴と
する請求項3記載の製造方法。 - 【請求項6】 原料薬液を均圧下に圧送する原料薬液供
給システムと、この原料薬液供給システムから原料薬液
を供給され、機械的可動部を有さず、常圧ないし若干の
加圧下における静的撹拌能を有する反応容器及び/又は
希釈器と、を備えることを特徴とする二酸化塩素の連続
的製造装置。 - 【請求項7】 上記静的攪拌能を有する反応容器及び/
又は希釈器が、流路分岐・合流形式の攪拌を行うことを
特徴とする請求項6記載の二酸化塩素の連続的製造装
置。 - 【請求項8】 上記静的攪拌能を有する反応容器及び/
又は希釈器が、スタティックミキサー、ラッシヒリン
グ、多孔体、粒状体、網状体及び繊維フィルターから成
る群より選ばれた少なくとも1種のものを備えることを
特徴とする請求項7記載の二酸化塩素の連続的製造装
置。 - 【請求項9】 上記反応容器と希釈器とが一体化して成
ることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つの項に
記載の二酸化塩素の連続的製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26822197A JPH1192104A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 高純度な二酸化塩素水性組成物、その製造方法及び製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26822197A JPH1192104A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 高純度な二酸化塩素水性組成物、その製造方法及び製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1192104A true JPH1192104A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17455602
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26822197A Pending JPH1192104A (ja) | 1997-09-16 | 1997-09-16 | 高純度な二酸化塩素水性組成物、その製造方法及び製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1192104A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008514535A (ja) * | 2004-09-24 | 2008-05-08 | アクゾ ノーベル エヌ.ブイ. | 二酸化塩素を製造する方法 |
| JP2008522941A (ja) * | 2004-12-06 | 2008-07-03 | アクゾ ノーベル エヌ.ブイ. | 化学的方法および製造装置 |
| KR101045056B1 (ko) | 2009-02-19 | 2011-06-29 | 김철원 | 살균수 제조장치 |
| KR20200123530A (ko) * | 2019-04-22 | 2020-10-30 | 농업회사법인 주식회사 과농 | 살균 및 소독수 생성 장치 |
| WO2020255851A1 (ja) * | 2019-06-19 | 2020-12-24 | リジェンティス株式会社 | 亜塩素酸塩水溶液及びその使用方法 |
| KR20210012236A (ko) * | 2019-07-24 | 2021-02-03 | 주식회사 유엔지티 | 저장식 이산화염소수 제조장치 |
| EP3760590B1 (de) | 2019-07-01 | 2023-03-22 | ProMinent GmbH | Verfahren zur erzeugung von chlordioxid |
-
1997
- 1997-09-16 JP JP26822197A patent/JPH1192104A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP4913057B2 (ja) * | 2004-09-24 | 2012-04-11 | アクゾ ノーベル ナムローゼ フェンノートシャップ | 二酸化塩素を製造する方法 |
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