JPH1194004A - 減衰力調整式油圧緩衝器 - Google Patents

減衰力調整式油圧緩衝器

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JPH1194004A
JPH1194004A JP9276385A JP27638597A JPH1194004A JP H1194004 A JPH1194004 A JP H1194004A JP 9276385 A JP9276385 A JP 9276385A JP 27638597 A JP27638597 A JP 27638597A JP H1194004 A JPH1194004 A JP H1194004A
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disk
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retainer
damping force
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    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32—Details
    • F16F9/34—Special valve constructions; Shape or construction of throttling passages
    • F16F9/348—Throttling passages in the form of annular discs or other plate-like elements which may or may not have a spring action, operating in opposite directions or singly, e.g. annular discs positioned on top of the valve or piston body

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減衰力特性の調整範囲が広く、しかも、安定
した減衰力を得ることができる減衰力調整式油圧緩衝器
の提供。 【解決手段】 ディスクバルブ46、47の上に、ディスク
バルブ46、47の弁座38、39より小径の環状のリテーナデ
ィスク120 、121 が設けられ、リテーナディスク120 、
121 は、スペーサ200 、201 にディスクバルブ46、47か
ら軸方向に離間可能に案内されている。ディスクバルブ
46、47の背面には、それぞれ環状のシールディスク54、
55が配置され、このシールディスク54、55の内周側は、
リテーナディスク120 、121 の外周部と部分的に重なっ
ている。リテーナディスク120 、121 は、ディスクバル
ブ46、47から軸方向に離間可能なので、リテーナディス
ク120 、121 とディスクバルブ46、47との接触部分は、
リテーナディスク120 、121の外周縁の下端部がディス
クバルブ46、47に対して略線接触するようになってお
り、ディスクバルブが撓み開弁した場合に、ディスクバ
ルブとリテーナディスク間の摩擦抵抗の増加を抑えるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両の
懸架装置等に装着される減衰力調整式油圧緩衝器に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の懸架装置に装着される
油圧緩衝器には、路面状況、走行状況等に応じて乗り心
地や操縦安定性を向上させるために減衰力を適宜調整で
きるようにした減衰力調整式油圧緩衝器がある。
【0003】従来、例えば実開昭62−167950号
公報に記載されているように、ピストン部に設けられた
主油液通路の減衰力発生機構であるメインバルブの背部
に圧力室を形成し、この圧力室を固定オリフィスを介し
てメインバルブの上流側のシリンダ室に連通させ、ま
た、可変オリフィスを介してメインバルブの下流側のシ
リンダ室に連通させるようにしたものが提案されてい
る。
【0004】この減衰力調整式油圧緩衝器によれば、可
変オリフィスを開閉することにより、シリンダ内の2室
間の流路面積を調整するとともに、圧力室の圧力を変化
させてメインバルブの開弁初期圧力を変化させることが
できる。このようにして、オリフィス特性(減衰力がピ
ストン速度の2乗にほぼ比例する)およびバルブ特性
(減衰力がピストン速度にほぼ比例する)を調整するこ
とができ、減衰力特性の調整範囲を広くすることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の減衰力調整式油圧緩衝器では、筒状のバルブガ
イドに筒状のメインバルブを摺動可能に嵌合させて圧力
室を形成するようにしているので、バルブガイドとメイ
ンバルブとの摺動部において油液の漏れが生じるため、
安定した減衰力が得にくくなる。特に、摺動部からの漏
れは、油液の温度による粘度の変化に大きな影響を受け
るため、温度変化による減衰力のばらつきが大きくな
る。さらに、摺動部分の加工には、高い工作精度が要求
されるので製造コストが高くなる。
【0006】このような課題を解決するために、本出願
人は「特願平8−283114号」を出願した。この先
行出願では、ディスクバルブ、リテーナディスク、シー
ルディスク等の円盤状のディスクを複数重ねてメインバ
ルブや圧力室との間の隔壁等を形成することにより、摺
動部の油漏れをなくすようにしている。
【0007】しかし、この先行出願にあっては、ディス
クバルブが撓み開弁した場合に、ディスクバルブとリテ
ーナディスク間の摩擦抵抗が大きいため、減衰力が安定
しない。
【0008】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、減衰力特性の調整範囲が広く、しかも、安定した
減衰力を得ることができる減衰力調整式油圧緩衝器を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、油液が封入されたシリンダと、該シリ
ンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が該ピ
ストンに連結され他端が前記シリンダの外部まで延ばさ
れたピストンロッドと、前記ピストンの摺動によって油
液を流通させる主通路と、前記主通路に設けられた主減
衰弁と、該主減衰弁の弁体の背面部に設けられ該弁体の
閉弁方向に内圧を作用させるパイロット室と、該パイロ
ット室と前記主通路の前記主減衰弁の上流側とを連通さ
せる上流側通路と、該上流側通路に設けられた固定オリ
フィスと、前記パイロット室と前記主通路の前記主減衰
弁の下流側とを連通させる下流側通路と、前記下流側通
路に設けられ該下流側通路の流路面積を調整する可変オ
リフィスとを備えてなる減衰力調整式油圧緩衝器におい
て、前記主減衰弁は内周側が固定されて外周側が弁座に
離着座することで前記主通路を開閉する環状のディスク
バルブからなり、該ディスクバルブの背面部に前記弁座
よりも小径でその内周側が前記ディスクバルブから軸方
向に離間可能な環状のリテーナディスクを設けると共
に、該リテーナディスクのさらに背面部には前記パイロ
ット室を画成する可撓性の隔壁部材を設け、前記パイロ
ット室の内圧により前記隔壁部材が前記ディスクバルブ
側に撓み、前記リテーナディスクを介して前記ディスク
バルブを閉弁方向に押圧することを特徴とする。
【0010】このように構成したことにより、可変オリ
フィスによって下流側通路の流路面積を変化させること
によって、シリンダ上下室間の流路面積を直接変化させ
て減衰力特性(オリフィス特性)を調整するとともに、
可変オリフィスによる圧力損失に応じてパイロット室の
内圧を変化させて減衰弁の開弁特性を変化させることに
よって減衰力特性(バルブ特性)を調整する。また、摺
動部を設けることなくパイロット室を形成しているの
で、パイロット室からの油液の漏れを小さくすることが
できる。さらに、ディスクバルブの背面部に弁座よりも
小径でその内周側がディスクバルブから軸方向に離間可
能な環状のリテーナディスクを設けると共に、リテーナ
ディスクのさらに背面部にはパイロット室を画成する可
撓性の隔壁部材を設け、パイロット室の内圧により隔壁
部材がディスクバルブ側に撓み、リテーナディスクを介
してディスクバルブを閉弁方向に押圧するので、ディス
クバルブが撓み開弁した場合に、ディスクバルブとリテ
ーナディスク間の摩擦抵抗の増加を抑えることができ
る。
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態につ
いて、図1ないし図4を参照して説明する。
【0011】減衰力調整式油圧緩衝器1は、シリンダ2
の外側に外筒3が設けられた二重筒構造になっており、
シリンダ2と外筒3との間にリザーバ室4が形成されて
いる。シリンダ2内には、ピストン5が摺動可能に嵌装
されており、このピストン5によってシリンダ2内がシ
リンダ上室2aとシリンダ下室2bの2室に画成されてい
る。ピストン5には、ピストンロッド6の一端がナット
7によって連結されており、ピストンロッド6の他端側
は、シリンダ上室2aを通り、シリンダ2および外筒3の
上端部に装着されたロッドガイド6aおよびシール部材6b
に挿通されてシリンダ2の外部へ延出されている。シリ
ンダ2の下端部には、シリンダ下室2bとリザーバ室4と
を区画するべースバルブ8が設けられている。そして、
シリンダ2内には油液が封入されており、リザーバ室4
内には油液およびガスが封入されている。
【0012】ピストン5には、シリンダ上下室2a、2b間
を連通させる油路9およびこの油路9のシリンダ下室2b
側からシリンダ上室2a側への油液の流通を許容する逆止
弁10が設けられている。また、ベースバルブ8には、シ
リンダ下室2bとリザーバ室4とを連通させる油路11およ
びこの油路11のリザーバ室4側からシリンダ下室2b側へ
の油液の流通を許容する逆止弁12が設けられている。
【0013】シリンダ2の中央部外周には、略円筒状の
通路部材13が嵌合されている。シリンダ2の上部外周に
は、上側チューブ14が嵌合されて通路部材13に結合され
ており、シリンダ2との間に上側環状油路15を形成して
いる。上側環状油路15は、シリンダ2の上端部付近の側
壁に設けられた油路16を介してシリンダ上室2aに連通さ
れている。また、シリンダ2の下部外周には、下側チュ
ーブ17が嵌合されて通路部材13に結合されており、シリ
ンダ2との間に下側環状油路18を形成している。下側環
状油路18は、シリンダ2の下端部付近の側壁に設けられ
た油路19を介してシリンダ下室2bに連通されている。外
筒3には、通路部材13に対向させて接続プレート20が取
付けられている。接続プレート20および通路部材13に
は、上側および下側環状油路15、18にそれぞれ連通する
接続管21、22が挿通、嵌合されている。さらに、接続プ
レート20には、リザーバ室4に連通する接続孔23が設け
られている。そして、接続プレート20には、減衰力発生
機構24が接続されている。
【0014】減衰力発生機構24は図2に示すように、有
底筒状のケース25内に2つの有底筒状のバルブ部材26、
27が嵌合され、開口部に比例ソレノイドアクチュエータ
28A(以下、アクチュエー夕28A という)が嵌着されて
おり、ケース25内がバルブ部材26、27によって3つの油
室25a 、25b 、25c に区画されている。バルブ部材26、
27は、それぞれ開口部に環状のシール部材28、29が嵌合
され、略円筒状のガイド部材30を挿通させてその先端部
をアクチュエータ28A に螺着して、これらと共にナット
30A によって固定されている。ケース25の側壁には、油
室25a 、25b 、25c にそれぞれ運通する接続孔31、32、
33が設けられており、接続孔31、32、33は、それぞれ接
続プレート20に設けられた接続管21、接続管22、接続孔
23に接続されている。
【0015】バルブ部材26、27の底部には、それぞれ周
方向に沿って配置された複数の(2つのみ図示する)油
路34、35(主通路)が軸方向に貫通されている。また、
バルブ部材26、27の底部の内壁には、それぞれ油路34、
35の内周側に環状の内側シール部36、37が突設され、油
路34、35の外周側に環状の弁座38、39が突設され、さら
に、その外周側のバルブ部材26、27の側壁近傍に環状の
外側シール部40、41が突設されている。また、弁座38、
39と外側シール部40、41との間には、環状の溝部42、43
(主通路)が形成されており、溝部42、43は、それぞれ
油路44、45を介して油室25b 、25c に連通されている。
【0016】バルブ部材26、27には、それぞれその内周
部が内側シール部36、37に固定され外周部が弁座38、39
に当接するディスクバルブ46、47(主減衰弁の弁体)が
設けられている。バルブ部材26、27内には、環状のシー
ルリング48、49(外側シール部)が嵌合されて外側シー
ル部40、41に当接されている。ディスクバルブ46、47の
上に、このディスクバルブ46、47の弁座38、39よりもや
や小径の環状のリテーナディスク120 、121 が積層され
ており、このリテーナディスク120 、121 は、内側シー
ル部36、37に固定されたスペーサ200 、201 に、その内
周側がディスクバルブ46、47から軸方向に離間可能に案
内されている。なお、このリテーナディスク120 、121
は、後述のパイロット室58、59の圧力がディスクバルブ
46、47に加わる位置を設定するもので、異なる外径のリ
テーナディスクに代えることにより、減衰力特性を代え
ることができる(外径が大きいほど減衰力特性はハード
となる)。このリテーナディスクが存在しないと、パイ
ロット室の圧力がディスクバルブの広い面積に作用する
ので、パイロット室の圧力分布によって減衰力が変化し
てしまい不安定な減衰力特性となってしまう。
【0017】ディスクバルブ46、47の背面部には、それ
ぞれ環状のシールディスク54、55が配置され、このシー
ルディスク54、55の内周側は、リテーナディスク120 、
121の外周部と部分的に重なっている(重ねしろW)。
すなわち、リテーナディスク120 、121 の外周部がディ
スクバルブ46、47とシールディスク54、55との間に部分
的に重なって挾持されている。ここで、リテーナディス
ク120 、121 は、その内周側がディスクバルブ46、47か
ら軸方向に離間可能なので、リテーナディスク120 、12
1 とディスクバルブ46、47との接触部分は、リテーナデ
ィスク120 、121 の外周縁の下端部がディスクバルブ4
6、47に対して接触(略線接触)するようになってお
り、内周側は、離間している又は弱い力で接するように
なっている。
【0018】シールディスク54、55の外周部はシールリ
ング48、49に当接されている。すなわち、シールディス
ク54、55は、それぞれシールリング48、49を介して外側
シール部40、41に当接されている。シールディスク54、
55は、複数枚積層され内周部が内側シール部36、37に固
定された円板状の弁ばね56、57(ばね手段)の外周部が
当接されてリテーナディスク120 、121 およびシールリ
ング48、49側に押圧されている。シールディスク54、55
側の弁ばね56、57の外周部には、図4に示すように複数
の切欠56a 、57a (油路)が形成されており、この切欠
56a 、57a によって、リテーナディスク120 、121 とシ
ールディスク54、55と弁ばね56、57との間に形成された
空間S1、S2と、後述のパイロット室58、59とがそれぞれ
互いに連通されている。
【0019】ここで、シールディスク54、55とリテーナ
ディスク120 、121 との重ねしろWは、互いに離れない
範囲で充分小さく設定されている。また、リテーナディ
スク120 、121 のシールディスク54、55との当接部と、
シールリング48、49との段差hは、ディスクバルブ46、
47の最大リフト量よりも大きく設定されており、常時、
シールディスク54、55の内周緑下端部がリテーナディス
ク120 、121 の上面に当接するようになっている。
【0020】そして、バルブ部材26、27の側壁とシール
ディスク54、55と弁ばね56、57とシール部材28、29とに
よって、それぞれパイロット室58、59が画成されてお
り、シールディスク54、55と弁ばね56、57とでパイロッ
ト室58、59を画成する可撓性の隔壁部材を構成してい
る。
【0021】ガイド部材30の側壁には、パイロット室5
8、59にそれぞれ連通するポート60、61および油室25b
、25c にそれぞれ連通するポート62、63が設けられて
いる。また、バルブ部材26、27の内側シール部36、37に
は、それぞれ切欠64、65が設けられ、切欠64、65は、そ
れぞれガイド部材30の外周部に設けられた溝66、67(上
流側通路)を介してポート60、61すなわちパイロット室
58、59に連通されている。ここで123 、124 は固定オリ
フィスで、固定オリフィス123 、124 は、溝66、67(上
流側通路)へ流れる油液に抵抗を与えるようになってい
る。
【0022】また、ガイド部材30内には、ポート60、62
間およびポート61、63間の流路面積をそれぞれ調整する
スプール68が摺動可能に嵌装されている。スプール68
は、圧縮ばね69によってアクチュエータ28A 側に付勢さ
れており、アクチュエータ28Aの作動ロッド70によって
ばね69の付勢力に抗して移動させることにより、ポート
60、63(下流側通路、可変オリフィス)のオリフィス面
積を調整できるようになっている。
【0023】以上のように構成した第1実施形態の作用
について次に説明する。図2において、実線矢印はピス
トンロッド6の伸び行程時の油液の流れを示し、破線矢
印は縮み行程時の油液の流れを示している。
【0024】ピストンロッド6の伸び行程時には、ピス
トン5の移動にともない逆止弁10が閉じてシリンダ上室
2a側の油液が加圧され、図中に実線矢印で示すように、
油路16、上側環状油路15、接続管21を通って減衰力発生
機構24の接続孔31へ流れ、さらに、接続孔31から油室25
a 、油路34、固定オリフィス123 、切欠64、溝66、ポー
ト60、ポート62、油室25b 、接続孔32、接続管22、下側
環状油路18および油路19を通ってシリンダ下室2bへ流れ
る。このとき、シリンダ上室2a側の圧力がディスクバル
ブ46の開弁圧力に達すると、ディスクバルブ46が開いて
油液が油室25aから油路34、溝部42および油路44を介し
て油室25b へ直接流れる。一方、ピストンロッド6がシ
リンダ2内から退出した分の油液がリザーバ室4からべ
ースバルブ8の油路11と通り、逆止弁12を開いてシリン
ダ下室2bへ流れる。
【0025】よって、伸び行程時には、ピストン速度が
低くディスクバルブ46の開弁前には、固定オリフィス12
3 、切欠64、溝66およびポート60の流路面積に応じてオ
リフィス特性の減衰力が発生し、ピストン速度が高くな
り、シリンダ上室2a側の圧力が上昇してディスクバルブ
46が開くと、その開度に応じてバルブ特性の減衰力が発
生する。
【0026】ここで、パイロット室58の圧力が上昇し
て、その圧力によって、シールディスク54およびディス
クバルブ46がバルブ部材26の底部側へ撓んだり、ディス
クバルブ46が開弁した場合でも、リテーナディスク120
は、ディスクバルブ46から軸方向に離間可能な(内周部
が拘束されていない)ため殆ど変形せず、また、ディス
クバルブ46の最大リフト量は、上記段差hよりも小さ
く、しかも、シールディスク54とリテーナディスク120
との重ねしろWを充分小さく設定しているので、重ねし
ろWは殆ど変化せず、シールディスク54およびリテーナ
ディスク120 間の摩擦抵抗を抑えることができ、また、
ディスクバルブ46とリテーナディスク120 との接触部分
の大きさ(略線接触)を、ディスクバルブ46の閉弁時と
略同等(略線接触の状態)に保つことができ、ディスク
バルブ46およびリテーナディスク120間の摩擦抵抗を抑
えることができる。
【0027】そして、アクチュエー夕28A への通電によ
ってスプール68を移動させてポート60の流路面積を変化
させることによって減衰力を調整する。この場合、ポー
ト60の流路面積が小さい程、それによる圧力損失が大き
くなってその上流側のパイロット室58の圧力が高くなる
のでディスクバルブ46の開弁圧力が高くなり、また、ポ
ート60の流路面積が大きい程、それによる圧力損失が小
さくなってその上流側のパイロット室58の圧力が低くな
るのでディスクバルブ46の開弁圧力が低くなる。このよ
うにして、ポート60の流路面積を変化させることによ
り、同時にディスクバルブ46の開弁圧力が変化してオリ
フィス特性およびバルブ特性が変化するので、ピストン
速度の低速域から高速域にわたって減衰力特性を調整す
ることができる。
【0028】また、縮み行程時には、ピストン5の移動
にともない、逆止弁10が開いてシリンダ下室2bの油液が
油路9を通ってシリンダ上室2aに直接流入することによ
ってシリンダ上下室2a、2bがほぼ同圧力となるので、減
衰力発生機構24の接続孔31、32間では油液の流れは生じ
ない。一方、ビストンロッド6のシリンダ2内への侵入
にともなってべースバルブ8の逆止弁12が閉じ、ピスト
ンロッド6が侵入した分、シリンダ2内の油液が加圧さ
れて、図中に破線矢印で示すように、シリンダ下室2bか
ら油路19、下側環状油路18および接続管22を通って減衰
力発生機構24の接続孔32へ流れ、さらに、接続孔32から
油室25b 、油路35、固定オリフィス124、切欠65、溝6
7、ポート61、ポート63、油室25c 、接続孔33および接
続孔23を通ってリザーバ室4へ流れる。このとき、シリ
ンダ2側の圧力がディスクバルブ47の開弁圧力に達する
と、ディスクバルブ47が開いて油液が油室25b から油路
35、溝部43および油路45を介して油室25c へ直接流れ
る。
【0029】よって、縮み行程時には、ピストン速度が
低くディスクバルブ47の開弁前には、固定オリフィス12
4 、切欠65、溝67およびポート63の流路面積に応じてオ
リフィス特性の減衰力が発生し、ピストン速度が高くな
り、シリンダ2側の圧力が上昇してディスクバルブ47が
開くと、その開度に応じてバルブ特性の減衰力が発生す
る。
【0030】ここで、縮み行程時においても上記伸び行
程時と同様、シールディスク55およびリテーナディスク
121 間の摩擦抵抗を抑えることができ、また、ディスク
バルブ47およびリテーナディスク121 間の摩擦抵抗を抑
えることができる。
【0031】そして、上記伸び行程時と同様、スプール
68を移動させてポート63の流路面積を変化させることに
よってオリフィス特性を調整するとともに、その圧力損
失によってパイロット室59の圧力を変化させディスクバ
ルブ47の開弁圧力を変化させてバルブ特性を調整するの
で、ピストン速度の低速域から高速域にわたって減衰力
特性を調整することができる。
【0032】なお、スプール68の移動によってポート60
およびポート63の流路面積をそれぞれ変化させることに
より、伸び側と縮み側とでそれぞれ減衰力特性を調整す
ることができる。この場合、例えば、スプール68の位置
に応じて伸び側および縮み側のポート60、63の流路面積
が、一方が大のとき他方が小となり、一方が小のとき他
方が大となるように各ポート60、63およびスプール68の
ランドを配置することにより、伸び側と縮み側とで大小
異なる種類の減衰力特性の組合せ(例えば、伸び側がハ
ードで縮み側がソフトまたは伸び側がソフトで縮み側が
ハードの組合せ)を同時に選択することができる。
【0033】以上述べたように、本発明の第1実施形態
によると、摺動部を設けることなくパイロット室58、59
を形成しているので、パイロット室58、59からの油液の
漏れを少なくして安定した減衰力特性を得ることがで
き、また、温度変化による減衰力のばらつきを小さくす
ることができる。そして、高い工作精度を要する摺動部
分の加工が不要となるため、製造コストを低減すること
ができる。さらに、内側シール部36、37、弁座38、39お
よび外側シール部40、41は、バルブ部材26、27に一体に
形成することができるので、これらの突出高さの誤差を
小さくすることができ、ディスクバルブ46、47の開弁圧
力のばらつきを小さくすることができる。
【0034】また、シールディスク54、55およびディス
クバルブ46、47が撓み開弁した場合に、リテーナディス
ク120 、121 は殆ど変形せずにディスクバルブ46、47か
ら軸方向に離間可能なので、シールディスク54、55およ
びリテーナディスク120 、121 間の摩擦抵抗を抑える。
また、ディスクバルブ46、47およびリテーナディスク12
0 、121 間の摩擦抵抗を抑えられ、さらに、外周部のみ
でパイロット室58、59の圧力をディスクバルブ46、47に
作用させるので、安定した減衰力を得ることができる。
【0035】さらに、シールディスク54、55とリテーナ
ディスク120 、121 との接触角度が小さくなった場合で
も、シールディスク54、55とリテーナディスク120 、12
1 との当接部の直径D2の変化を充分小さく抑えることが
できる。これによって、ディスクバルブ46、47のパイロ
ット室58、59の内圧に対する受圧面積を略一定とするこ
とができ、パイロット室58、59の内圧に対するディスク
バルブ46、47の開弁圧力のばらつきを防止して安定した
減衰力を得ることができる。
【0036】また、空間S1、S2とパイロット室58、59と
は、切欠56a 、57a を介して連通されて常に同圧力とな
るので、パイロット室58、59の圧力が増加した際に、空
間S1、S2が押しつぶされることがないので、空間S1、S2
の圧縮にともなう弁ばね56、57、シールディスク54、5
5、リテーナディスク120 、121 およびディスクバルブ4
6、47間の当接部の摩擦力の増大を抑制することがで
き、ディスクバルブ46、47の作動をより円滑にしてさら
に安定した減衰力を得ることができる。なお、弁ばね5
6、57には、空間S1、S2とパイロット室58、59とを連通
させる油路として、切欠56a 、57a の代わりに貫通孔を
設けてもよい。
【0037】なお、上述した第1実施形態のリテーナデ
ィスク120 、121 は、その内周側がスペーサ200 、201
に案内されてディスクバルブ46、47から軸方向に移動す
るものを示したが、本発明は別段これに限らず、例え
ば、リテーナディスク120 、121 の内周側をスペーサ20
0 、201 と弁ばね56、57との間に挟み固定し、予めディ
スクバルブ46、47と離間させて、「離間可能な」状態と
してもよい。この場合においても、ディスクバルブが撓
み開弁した場合に、ディスクバルブとリテーナディスク
間の摩擦抵抗を抑えることができる。
【0038】また、第1実施形態では、バルブ部材26、
27の外側シール部40、41にシールリング48、49を当接さ
せて、シールリング48、49にシールディスク54、55を当
接させるようにしているが、シールリング48、49を省略
してシールディスク54、55を外側シール部40、41に直接
当接させるようにすることもできる。
【0039】次に、本発明の第2実施形態について、図
5ないし図7を参照して説明する。なお、第2実施形態
は、上記第1実施形態の構成に対して、減衰力発生機構
24のパイロット室58、59に連通する上流側通路を構成す
る油路の構造およびリテーナディスクの形状が異なる以
外は、概して同様に構成されているので、減衰力発生機
構の部分についてのみ図示し、図1ないし図4に示すも
のと同様の部分には同一の番号を付して異なる部分につ
いてのみ詳細に説明する。
【0040】図5ないし図8に示すように、第2実施形
態に係る減衰力発生機構では、図1ないし図4に示す第
1実施形態の減衰力発生機構24の構成に対して、シール
リング48、49を省略してシールディスク54、55を外側シ
ール部40、41に直接当接させており、また、バルブ部材
の内側シール部36、37に設けられた切欠64、65、ガイド
部材30に設けられた溝66、67および固定オリフィス123
、124 を省略して、その代わりに、図6に示すように
ディスクバルブ300 、301 に、複数の固定オリフィス30
2 、303 を設け、さらに、図7に示すようにリテーナデ
ィスク120 、121の代わりに、固定オリフィス302 、303
と弁ばね56、57の切欠56a 、57a および空間S1、S2と
を連通させる周回り方向に延びる略C字形状の内側通路
132 、133を備えた通路ディスク130 、131 を設けてい
る。
【0041】この通路ディスク130 、131 は、ディスク
(板材)を打ち抜くことで形成され、内径Dはガイド部
材30の外径と同径に打ち抜かれている。この場合、通路
ディスク130 、131 のリング部134 、135 (ディスクバ
ルブ300 、301 およびシールディスク54、55に挾持され
た部分でリテーナディスクに相当)がディスクバルブ30
0 、301 の撓みや開弁に応じて接続部136,137近傍を除
いてディスクバルブ300、301 から軸方向に離間可能と
なっており、ディスクバルブ300 、301 との間の摩擦が
低減されている。そして、弁ばね56、57の切欠56a 、57
a 、空間S1、S2および固定オリフィス302 、303 によっ
て、パイロット室58、59とディスクバルブ300 、301 の
上流側の油路34、35とを連通させる上流側通路が構成さ
れている。
【0042】この構成により、油路34、35から固定オリ
フィス302 、303 を介してパイロット室58、59に油液を
流通させることができ、上述の第1実施形態と略同様の
作用、効果を奏することができる。
【0043】また、固定オリフィス302 、303 によっ
て、空間S1、S2およびパイロット室58、59を直接油液が
流通するため、空間S1、S2およびパイロット室58、59の
油液の流動を円滑にすることができるので、当該減衰力
調整式油圧緩衝器の組立時(油液封入時)にパイロット
室に溜るエアを抜く「エア抜き作業」を容易に行うこと
ができる。さらに、バルブ部材およびガイド部材に切欠
および溝を加工して上流側通路および固定オリフィスを
設ける場合に比して、ディスクバルブを打ち抜くだけで
簡単に上流側通路および固定オリフィスを形成すること
ができ、固定オリフィス302 、303 の径を変更すること
により、減衰力特性の設定を容易に変更することができ
る。また、リテーナディスク130 、131 を組立てる際
は、ガイド部材30に嵌合するだけでリテーナディスク13
0 、131 をセンタリング(位置決め)できるので組付け
性が向上する。
【0044】なお、本実施形態では、ディスクバルブ30
0 、301 の固定オリフィス302 、303 を上流側通路の固
定オリフィスとしているが、弁ばね56、57の切欠56a 、
57aを固定オリフィスとしてもよく、また、これらの両
方を固定オリフィスとして用いることもできる。
【0045】次に、上記第2実施形態の変形例として、
図7に示すリテーナディスク130 、131 の代わりに、図
8および図9に示すようなリング状のリテーナディスク
を使用してもよい。このリテーナディスク400 、401
は、ディスクバルブ300 、301およびシールディスク5
4、55に挾持されるリング部402 、403 、複数の内側通
路404 、405 および内側通路404 、405 の間に形成され
た凸部406 、407 とから構成され、ディスク(板材)を
打ち抜くことで形成される。凸部406 、407 (内周側)
は、リテーナディスク400 、401 よりも厚肉のスペーサ
200 、201 の外周部に案内されてディスクバルブ300 、
301 から軸方向に離間可能となっている。この場合、上
述の第2実施形態と同様の作用、効果を奏することがで
き、さらに、上述の第1実施形態のリテーナディスク12
0 、121 に比して、スペーサ200 、201 との摺動部分が
凸部406 、407 のみになる(第1実施形態は、リテーナ
ディスク120 、121 の内周部全周で摺動)ので、リテー
ナディスク400 、401 をディスクバルブ300 、301 から
円滑に軸方向に離間させることができ、より安定した減
衰力を得ることができる。
【0046】なお、上述の各実施例において、環状のシ
ールリング48、49(外側シール部40、41)の内径db(環
状のシールリング48、49(外側シール部40、41)とシー
ルディスク54、55との内側接線の直径)と、ディスクバ
ルブ46、47の弁座38、39の内径da(ディスクバルブ46、
47と弁座38、39との内側接線の直径)との比を0<db/
da≦1.2 とする(代表図として図8に示す)ことで、デ
ィスクバルブ46、47に作用するパイロット圧力を適正化
して、ハード時の減衰力特性の最適化を図ることができ
る。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の減衰力調
整式油圧緩衝器によれば、可変オリフィスによって下流
側通路の流路面積を変化させることによって、シリンダ
上下室間の流路面積を直接変化させて減衰力特性(オリ
フィス特性)を調整するとともに、可変オリフィスによ
る圧力損失に応じてパイロット室の内圧を変化させて減
衰弁の開弁特性を変化させることによって減衰力特性
(バルブ特性)を調整するので、減衰力特性の調整範囲
を広くすることができる。また、摺動部を設けることな
くパイロット室を形成しているので、パイロット室から
の油液の漏れを小さくして安定した減衰力特性を得るこ
とができ、温度変化による減衰力のばらつきを小さくす
ることができる。そして、高い工作精度を要する摺動部
分の加工が不要となるため、製造コストを低減すること
ができる。さらに、ディスクバルブの背面部に弁座より
も小径でその内周側がディスクバルブから軸方向に離間
可能な環状のリテーナディスクを設けると共に、リテー
ナディスクのさらに背面部にはパイロット室を画成する
可撓性の隔壁部材を設け、パイロット室の内圧により隔
壁部材がディスクバルブ側に撓み、リテーナディスクを
介してディスクバルブを閉弁方向に押圧するようになっ
ているので、ディスクバルブが撓み開弁した場合に、デ
ィスクバルブとリテーナディスク間の摩擦抵抗を抑える
ことができ、安定した減衰力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る減衰力調整式油圧
緩衝器の縦断面図である。
【図2】図1の減衰力発生機構の拡大断面図である。
【図3】図2の主減衰弁およびパイロット室の部分を拡
大して示す断面図である。
【図4】切欠が設けられた弁ばねを示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る主減衰弁およびパ
イロット室の部分を拡大して示す断面図である。
【図6】図5のディスクバルブを示す図である。
【図7】図5のリテーナディスクを示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態の変形例に係る主減衰弁
およびパイロット室の部分を拡大して示す断面図であ
る。
【図9】図8のリテーナディスクを示す図である。
【符号の説明】
1 減衰力調整式油圧緩衝器 2 シリンダ 5 ピストン 6 ピストンロッド 26,27 バルブ部材 28,29 シール部材 34,35 油路(主通路) 36,37 内側シール部 38,39 弁座 40,41 外側シール部 42,43 溝部 46,47 ディスクバルブ 48,49 シールリング(外側シール部) 54,55 シールディスク 56,57 弁ばね(ばね手段、板ばね) 56a,57a 切欠(油路) 58,59 パイロット室 64,65 切欠(固定オリフィス)) 66,67 溝(上流側通路) 60,63 ポート(下流側通路、可変オリフィス) 120,121 リテーナディスク 130,131 リテーナディスク 400,401 リテーナディスク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油液が封入されたシリンダと、該シリン
    ダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、一端が該ピス
    トンに連結され他端が前記シリンダの外部まで延ばされ
    たピストンロッドと、前記ピストンの摺動によって油液
    を流通させる主通路と、前記主通路に設けられた主減衰
    弁と、該主減衰弁の弁体の背面部に設けられ該弁体の閉
    弁方向に内圧を作用させるパイロット室と、該パイロッ
    ト室と前記主通路の前記主減衰弁の上流側とを連通させ
    る上流側通路と、該上流側通路に設けられた固定オリフ
    ィスと、前記パイロット室と前記主通路の前記主減衰弁
    の下流側とを連通させる下流側通路と、前記下流側通路
    に設けられ該下流側通路の流路面積を調整する可変オリ
    フィスとを備えてなる減衰力調整式油圧緩衝器におい
    て、 前記主減衰弁は内周側が固定されて外周側が弁座に離着
    座することで前記主通路を開閉する環状のディスクバル
    ブからなり、該ディスクバルブの背面部に前記弁座より
    も小径でその内周側が前記ディスクバルブから軸方向に
    離間可能な環状のリテーナディスクを設けると共に、該
    リテーナディスクのさらに背面部には前記パイロット室
    を画成する可撓性の隔壁部材を設け、前記パイロット室
    の内圧により前記隔壁部材が前記ディスクバルブ側に撓
    み、前記リテーナディスクを介して前記ディスクバルブ
    を閉弁方向に押圧することを特徴とする減衰力調整式油
    圧緩衝器。
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