JPH119465A - 調理容器用断熱材およびこの断熱材を用いた調理容器 - Google Patents

調理容器用断熱材およびこの断熱材を用いた調理容器

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JPH119465A
JPH119465A JP17073297A JP17073297A JPH119465A JP H119465 A JPH119465 A JP H119465A JP 17073297 A JP17073297 A JP 17073297A JP 17073297 A JP17073297 A JP 17073297A JP H119465 A JPH119465 A JP H119465A
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JP
Japan
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heat insulating
insulating material
resin
container
heat
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Application number
JP17073297A
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English (en)
Inventor
Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャー炊飯器などに利用される断熱材を断熱
性能および組立て性に優れ、安価にできるものとする。 【解決手段】 シリコーン樹脂やポリプロピレンなどの
樹脂材料からなる断熱材本体2に、ガラスやセラミック
スからなる多数の中空粉末3を含有させて断熱材1とす
る。中空粉末3の材料は、断熱材本体2の材料よりも溶
融温度および硬度が高い。これにより、溶融させた樹脂
材料に中空粉末3を混入させて成形ができる。断熱材本
体2を所定の形状に形成するときにも、中空粉末3が潰
れたりしない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気湯沸かし器や
ジャー炊飯器などの煮水や保温を行う機器である調理容
器用の断熱材およびこの断熱材を用いた調理容器に関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば電気湯沸かし器
やジャー炊飯器などの加熱機器において加熱効率を向上
するには、発熱体の熱を容器や蓋などの被加熱体側に伝
達する一方、熱放射や熱伝導による被加熱体側への熱の
逃げを抑制して、いかに被加熱体側への片面加熱の効率
を改善するかが重要である。また、保温効率の向上に
は、いったん蓄熱した容器や蓋などの被加熱体の熱がい
かに熱放射や熱伝導により外へ逃げないようにするかが
課題になる。このような課題に対処するために、発熱体
の外側に断熱材を設けて片面加熱の効率改善をしたり、
容器の周囲に断熱材を設けて保温性を改善したりする構
成が採られることになる。
【0003】断熱材は、熱伝導率が低いこと、低比重で
あることなどが断熱効果上重要であり、使用条件によっ
ては耐熱性の高さも求められる。このため、一般的に
は、ガラス繊維、セラミックスファイバーあるいはセラ
ミックス粉末などを、フェノール系やアクリル系の接着
剤により内部に空隙があって空気が含有された状態に固
めたものや、和紙のように水に溶き沈殿させて固めたも
のなどが主流になっている。また、空気そのもののも熱
を伝達する媒体となり、空隙間を空気が移動すると断熱
効果が減少することから、断熱材の片面または両面にア
ルミニウム箔などを接着して空気の移動を防止したもの
もある。さらに、一対の板材間に密閉空間を形成しこの
空間を減圧あるいは真空にした断熱構造も採られてい
る。
【0004】しかし、繊維や粉末を固めたものは、取り
扱いに際して繊維や粉末が飛散するため、組立て作業時
に作業環境を悪化させる問題がある。さらに、アルミニ
ウム箔を接着したものは、このアルミニウム箔の接着用
の接着剤の臭が発生する問題もある。また、真空断熱
は、製造上コストが高くつくとともに、断熱材を複雑な
形状にすることが困難である問題がある。
【0005】これらのことから、従来の電気湯沸かし器
や電気ジャー炊飯器では、前述のような断熱材に代え
て、アルミニウム板や鋼板で仕切って密封はされてない
断熱空間を形成したり、シリコーンやポリプロピレン樹
脂の発泡体を断熱材として使用したりすることが多くな
っているが、これらは断熱効果が薄いという難点があ
る。
【0006】さらに、繊維や粉末を固めた断熱材は、潰
れて内部の空隙が減少すると断熱効果が薄くなることか
ら、機器の本体内に配設するに際して断熱材が潰れない
十分な空間が必要であり、また、断熱板を用いた断熱構
造は、所定の断熱空間を形成するための空間が必要であ
り、いずれも機器の本体を大型化せざるを得ない問題も
ある。
【0007】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、高い断熱性能を有し、組立て性にも優れ
るとともに安価な調理容器用断熱材を提供することを第
1の目的とする。また、高い加熱効率あるいは保温効率
を有し、組立て性にも優れるとともに安価な調理容器を
提供することを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の調理容
器用断熱材は、前記第1の目的を達成するために、低硬
度の部材と、この部材より高硬度で内部を中空にした部
材とを組み合わせてなるものである。
【0009】このような構成を有する断熱材では、有害
な粉塵の発生の問題はなく、内部を中空にした部材によ
り高い断熱性能が得られ、製造も容易で安価にできる。
また、低硬度の部材により断熱材を自由な形状に成形で
きるが、内部が中空の部材は高硬度であるので成形によ
って潰れたりせず、断熱性能が損なわれない。
【0010】請求項2の発明の調理容器用断熱材は、前
記第1の目的を達成するために、シリコーン樹脂やポリ
プロピレンなどの樹脂材料を発泡などにより低比重化し
た部材に、前記樹脂材料より溶解温度が高いとともに高
硬度で内部を中空にした部材を含有させたものである。
【0011】このような構成を有する断熱材では、有害
な粉塵の発生の問題はなく、樹脂材料を発泡などにより
低比重化した部材と内部を中空にした部材とにより非常
に高い断熱性能が得られ、製造も容易で安価にできる。
また、内部を中空にした部材は樹脂材料より溶解温度が
高いため、断熱材の成形のために、溶解させた樹脂に内
部を中空にした部材を混ぜてもこの部材が溶けることは
なく、この部材内の中空部が維持される。
【0012】請求項3の発明の調理容器用断熱材は、前
記第1の目的を達成するために、シリコーン樹脂やポリ
プロピレンなどの樹脂材料からなる低硬度の部材と、ガ
ラスやセラミックスなどからなり前記樹脂材料より高硬
度で内部を中空にするとともに減圧またはほぼ真空にし
た部材とを組み合わせてなるものである。
【0013】このような構成を有する断熱材では、有害
な粉塵の発生の問題はなく、内部を中空にした部材によ
り高い断熱性能が得られ、製造も容易で安価にできる。
また、樹脂材料からなる低硬度の部材により断熱材を自
由な形状に成形できるが、内部が中空の部材は高硬度で
あるので成形によって潰れたりせず、断熱性能が損なわ
れない。これとともに、中空の部材が高硬度であること
により、その内部を減圧またはほぼ真空にできるが、こ
れにより、断熱性能がいっそう向上する。
【0014】請求項4の発明の調理容器用断熱材は、前
記第1の目的を達成するために、弗素樹脂やポリプロピ
レン、シリコーン樹脂などのプラスチック樹脂の内部
に、ガラスやセラミックスからなり内部を中空にした微
細粉末を複数含有させたものである。
【0015】このような構成を有する断熱材では、有害
な粉塵の発生の問題はなく、内部を中空にした部材によ
り高い断熱性能が得られ、製造も容易で安価にできる。
一般的にガラスやセラミックスはプラスチック樹脂より
も溶解温度が高いため、断熱材の成形のために、溶解さ
せたプラスチック樹脂にガラスやセラミックスの粉末を
混ぜてもこのガラスやセラミックスが溶けることはな
く、また、粉末が微細なものであることもあって、成形
時の圧力により粉末が潰れたりせず、この粉末内の中空
部が維持される。
【0016】請求項5の発明の調理容器用断熱材は、前
記第1の目的を達成するために、断熱構造を形成する部
材の表面に、ガラスやセラミックス粉末からなり内部を
中空にした部材を含んだ層を接合またはコーティングし
たものである。
【0017】このような構成を有する断熱材では、有害
な粉塵の発生の問題はなく、内部を中空にした部材によ
り高い断熱性能が得られ、製造も容易で安価にできる。
しかも、接合またはコーティングの手段によると、断熱
構造を形成する部材の必要な部分にのみ断熱層を形成で
き、より安価にできる。
【0018】請求項6の発明の調理容器は、前記第2の
目的を達成するために、発熱体の使用温度より高い耐熱
温度を有する難燃性のプラスチック樹脂に、このプラス
チック樹脂より溶解温度が高いとともに高硬度の材料か
らなり内部を中空にした部材を混入した断熱材を前記発
熱体の外側に配設したものである。
【0019】このような構成を有する断熱材では、有害
な粉塵の発生の問題はなく、内部を中空にした部材によ
り高い断熱性能が得られ、製造も容易で安価にできる。
また、内部を中空にした部材はプラスチック樹脂より溶
解温度が高いため、断熱材の成形のために、溶解させた
プラスチック樹脂に内部を中空にした部材を混ぜてもこ
の部材が溶けることはなく、この部材内の中空部が維持
される。そして、このような断熱材により発熱体の発す
る熱が外へ逃げることが抑制される。
【0020】請求項7の発明は、請求項6の発明の調理
容器において、前記断熱材の片面に前記発熱体を接合し
たものである。
【0021】これにより、発熱体の発する熱が逃げるこ
とがいっそう確実に抑制されるとともに、組み立てに際
して、断熱材と発熱体とをまとめて扱える。
【0022】請求項8の発明の調理容器は、前記第2の
目的を達成するために、容器を加熱したときの容器温度
より高い耐熱温度を有する弗素樹脂やシリコーン樹脂な
どのプラスチック樹脂に、このプラスチック樹脂より溶
解温度が高いとともに高硬度の材料からなり内部を中空
にした部材を混入した断熱材を前記容器の周囲に配設し
たものである。
【0023】このような構成を有する断熱材では、有害
な粉塵の発生の問題はなく、内部を中空にした部材によ
り高い断熱性能が得られ、製造も容易で安価にできる。
また、内部を中空にした部材はプラスチック樹脂より溶
解温度が高いため、断熱材の成形のために、溶解させた
樹脂に内部を中空にした部材を混ぜてもこの部材が溶け
ることはなく、この部材内の中空部が維持される。そし
て、このような断熱材により容器に蓄熱された熱が逃げ
ることが抑制される。
【0024】請求項9の発明は、請求項6または7の発
明の調理容器において、前記プラスチック樹脂を発泡体
にて形成したものである。
【0025】これにより、断熱材の断熱性能がより向上
し、調理容器の加熱効率、保温効率もより向上する。
【0026】請求項10の発明の調理容器は、容器に磁
性金属材料を備え、この磁性金属材料を含む容器の外面
に、内部を中空にした部材を含む樹脂コーティング層を
形成し、前記容器の外方に備えた電磁誘導加熱用の加熱
コイルにより前記磁性金属材料を発熱させて前記容器を
加熱するものである。
【0027】断熱材としての前記樹脂コーティング層
は、有害な粉塵の発生の問題はなく、内部を中空にした
部材により高い断熱性能が得られ、製造も容易で安価に
できる。そして、容器自体が発熱する特性を有する電磁
誘導加熱用の調理容器にあって、容器の発する熱が外方
へ逃げることを樹脂コーティング層が抑制し、これによ
り、容器の保温性が高まるとともに、容器外面の温度上
昇が抑制される。
【0028】請求項11の発明は、請求項10の発明の
調理容器において、前記樹脂コーティング層は、シリコ
ーン樹脂や弗素樹脂などのコーティング後非粘着性を有
する材料を主体として、前記内部を中空にした部材を含
有させたものである。
【0029】内部が中空になった部材を含有しているこ
とにより、樹脂コーティング層の表面に粒状に凹凸が生
じていても、樹脂コーティング層の主体が非粘着性を有
する材料からなるので、この樹脂コーティング層の表面
への汚れの付着が防止されるとともに、汚れた場合でも
容易に清掃できる。
【0030】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について、
図面を参照しながら説明する。まず調理容器用断熱材の
第1例から第4例について図1から図4を参照しながら
説明する。これらの図面において、1は断熱材で、この
断熱材1は、断熱材本体(低硬度の部材、プラスチック
樹脂、樹脂材料)2の内部に多数の中空粉末(高硬度で
内部を中空にした部材、微細粉末)3を含有してなるも
のである。これら中空粉末3は、内部に中空部4を有し
ており、大きさは粒径が10〜 100μm 程度の微細なもの
である。さらに、中空部4の内部は、空気を減圧するか
ほぼ真空にする。あるいは、空気以外のガスが含まれて
減圧またはほぼ真空状態に構成されたものであってもよ
い。
【0031】断熱材本体2の材料としては、シリコーン
ゴム(シリコーン樹脂)、弗素ゴム、ポリウレタン、弗
素樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリア
ミドあるいはポリエーテルサルフォンなどの各種樹脂材
料のうち、使用環境に応じてその環境温度に耐えられる
耐熱性を有する材料を選定する。また、中空粉末3の材
料としては、ガラスあるいはセラミックスであるアルミ
ナやチタニアなどを選定する。いずれにしても、中空粉
末3の材料は、断熱材本体2の材料よりも硬度が高く、
かつ、断熱材本体2の材料よりも耐熱性、溶解温度が高
いものを用いる。
【0032】そして、図1に示す第1例は、前記中空粉
末3を含有した断熱材本体2単体を断熱材1としたもの
である。
【0033】また、図2に示す第2例の断熱材1は、断
熱構造を形成する部材である基板材5の片側の表面に、
前記中空粉末3を含有した断熱材本体2からなる断熱層
6を接合またはコーティングしたものである。このコー
ティングの手段としては塗装または印刷、シルク印刷な
どを利用できる。表面に断熱層6を設ける基板材5の材
料としては、プラスチック樹脂、鋼板などの鉄板、ステ
ンレス板、表面処理した鉄板あるいはアルミニウム板、
アルミダイカストやアルミ溶湯鍛造部材などを用いられ
る。
【0034】また、図3に示す第3例の断熱材1は、シ
リコーン樹脂やポリプロピレンなどの樹脂材料からなる
断熱材本体2を発泡などにより低比重化したものであ
り、中空粉末3の中空部4とは別に、断熱材本体2自体
の内部にも発泡などによる多数の中空部7が含まれてい
る。これら中空部7は、例えば内部が空気であり、互い
に独立している。
【0035】さらに、図4に示す第4例の断熱材1は、
前記第3例の断熱材1において、断熱材本体2の片側の
表面に、アルミニウム箔8を貼着し、さらにその上に線
状の発熱体9を両面粘着テープ10により固定したもので
ある。なお、アルミニウム箔8は必ずしもなくてもよ
い。
【0036】前記断熱材1の製造において、断熱材本体
2は、射出成形、押出し成形、発泡成形あるいは圧力成
形などの各種の方法のうち適宜の方法で所定の形状に成
形する。その際、中空粉末3を成形ペレットに混在させ
るか、成形材料を加熱溶融などにより液状化した際に混
ぜるかして、断熱材本体2の材料と中空粉末3とを組み
合わせ、断熱材1を構成する。中空粉末3の混入量は、
多ければ断熱効果が高くなるが、多すぎると成形時に成
形用金型を痛める原因にもなるので注意が必要であり、
重量比で5〜40%にする。
【0037】また、前記第1例のような断熱材1として
成形するにあたって、この断熱材1の材厚は厚い方が断
熱効果が高くなるが、経済性と成形性を考慮して、1.0
〜 6.0mm程度にすることが望ましい。なお、部分的にこ
れ以外の厚さの部分があってもよい。また、前記第3例
および第4例のように、発泡させて成形する場合には、
形状保持の点で厚さを 1.5mm以上にすることが好まし
い。材厚がここで示した値よりも薄くなることは、中空
粉末3の含有量が減り、中空粉末3が層状に含有されに
くくなるので、避けた方が好ましい。
【0038】さらに、以上の方法によらず、前記第2例
のように、樹脂材料や金属材料を成形してなる基板材5
の表面に、中空粉末3を重量比で5〜40%含有したアク
リルやシリコーンまたは弗素樹脂などの樹脂塗料を塗装
やシルク印刷によりコーティングし、加熱乾燥して断熱
層6を形成する方法を用いてもよい。また、中空粉末3
を樹脂材料の内部に混入した断熱層6となる断熱材料を
両面テープなどにより接着して接合する方法であっても
よい。
【0039】つぎに、前記断熱材1を利用した煮水や保
温を行う機器(加熱機器)である調理容器としてのジャ
ー炊飯器の一例について図5から図7を参照しながら説
明する。全体の断面図を示す図5において、21は炊飯器
本体、22はこの炊飯器本体21の外殻をなす外枠で、この
外枠22の開口した底部下端には、底板23が嵌合し固定さ
れている。また、外枠22の内部には鍋収容部である内枠
24が配設されている。この内枠24は、外枠22と一体の内
枠上部25と、外枠22とは別部品の内枠下部26とを結合し
て構成される。そして、炊飯時において米や水などの被
炊飯物を収容し、保温時においてご飯などの被保温物を
収容する有底筒状の容器である鍋27が、内枠24の内部に
挿脱自在に収容される。さらに、鍋27の周囲に位置する
内枠上部25の外側面には前記断熱材1からなる内枠断熱
板28が設けられている。
【0040】前記鍋27は、アルミニウムなどの熱伝導性
の良好な材料を主体として設けられた鍋主体31と、この
鍋主体31の外側の底面および側面下部に接合され、フェ
ライト系ステンレスなどの磁性金属材料からなる発熱体
である発熱層32とにより構成される。また、鍋27の外側
面には前記断熱材1からなる鍋断熱層33が設けられてい
る。この鍋断熱層33は前記中空粉末3のような中空部材
を所定量含有した樹脂塗装からなる樹脂コーティング層
であってもよい。この断熱材としての樹脂コーティング
層の主体は、シリコーン樹脂や弗素樹脂などのコーティ
ング後非粘着性を有する材料が好ましい。そして、鍋断
熱層33は発熱層32の外側面にも設けられており、発熱層
32を断熱して鍋27への加熱効率を高める作用を有する。
また、鍋27の少なくとも被炊飯物や被保温物が接触する
部分の内側面には、鍋主体31よりも硬質の材料から選択
した例えばSUS304などのオーステナイト系ステンレスか
らなる鍋内面層34が接合される。
【0041】鍋27を内枠24に収容すると、鍋27はその上
端部において内枠24に支持され、鍋27の上端部以外の部
分で、鍋27の外面と内枠24の内面との間に隙間36が形成
される。この隙間36はできるだけ少ない程、鍋27の熱移
動が抑制され好ましい。また、内枠下部26の底部中央に
設けられた鍋温度検出手段である鍋温度センサ37が、鍋
断熱層33を形成していない鍋27の外側底面に接触する構
造になっており、これにより、鍋27ひいては鍋27内の被
炊飯物または被保温物の温度を常時検出するようになっ
ている。
【0042】41は、鍋27の外側面の発熱層32に対応し
て、内枠24の外面に設けられた加熱手段としての加熱コ
イルである。この加熱コイル41は、ポリウレタンで絶縁
された導線が集合し捩れたリッツ線を螺旋状に巻いて形
成され、コイルベース42に保持された状態で、内枠下部
26の下面に取付け固定される。また、外枠22内でコイル
ベース42の下方の位置には、電源回路を構成する電源基
板43と、加熱コイル41の制御回路を構成する加熱制御基
板44が配設される。この加熱制御基板44はインバータ回
路などを備え、加熱コイル41に24〜30kHzの高周波電
流を供給するものである。そして、この高周波電流の供
給により、加熱コイル41に磁界が発生することで、鍋27
の発熱層32を電磁誘導加熱にて発熱させて、鍋27を加熱
する構成は、従来周知の電磁誘導加熱式の保温釜と同一
である。
【0043】加熱制御基板44には、前記高周波電流を発
生させる発熱部品としてのスイッチング素子45が、放熱
器46を備えて搭載される。また、加熱制御基板44には基
板温度センサ47が設けられている。外枠22の側面上部に
は、操作基板48を保持した操作パネル49が設けられてお
り、ここには後述する図6に示す操作手段である複数の
操作スイッチ50や、表示手段であるLCDやLEDなど
の表示装置51が設けられている。
【0044】61は炊飯器本体21の上側に回動開閉自在に
設けられた蓋体であり、この蓋体61は、蓋体61の上部を
なすポリプロピレン製の外蓋62と、同じくポリプロピレ
ン製で、外蓋62の下側周辺部に固定された枠状の外蓋カ
バー63と、この外蓋カバー63の内側の開口を覆うアルミ
ニウムやステンレスなどの材料からなる内蓋64とにより
構成される。この内蓋64は、蓋体61の下面を形成し、鍋
27の上面開口部を直接塞ぐものである。
【0045】蓋体61の下面を形成する内蓋64は、その上
方に位置して外蓋カバー63上に固定された蓋補強板65
と、外蓋カバー63の内周面に突出形成された内蓋保持部
66との間に周辺部が挿入されて保持され、外蓋カバー63
に対して所定範囲上下動可能になっている。また、蓋補
強板65の周辺部と内蓋64の周辺部との間には、環状の弾
性体からなるパッキン67が挾持されるとともに、外蓋62
の中央凹部68と内蓋64の中央部との間にも、別の環状の
パッキン69が挾持される。これらのパッキン67,69は、
共に内蓋64と蓋体61を構成する他の部材とをシールする
ものであるが、パッキン67,69はシリコーンゴムなどの
弾性部材からなり、内蓋64が蓋体61に対し上下に弾性的
に変位するようになっている。内蓋64は、この内蓋64と
蓋補強板65との間に装着されたスプリング70により常時
下方に弾性力が作用しており、蓋体61を閉塞したとき
に、内蓋44の外周部下面を鍋27の上部周縁の上面に弾性
的に押しつけて当接させる構成となっている。これは、
鍋27に対する内蓋64の密着性を高めるためのものであ
る。
【0046】内蓋64の上面つまり裏面には、前記断熱材
1からなる蓋断熱板71と、内蓋64すなわち蓋体61の下面
温度を検出する蓋温度検出手段たる蓋温度センサ72が各
々設けられる。蓋断熱板71は、保温中に内蓋64を加熱す
る加熱手段としてのコードヒータからなる蓋ヒータ73を
下面に有している。この蓋ヒータ73は、図4に示す前記
第4例の断熱材1の発熱体9に相当する。なお、蓋ヒー
タ73は、内蓋64上に両面粘着テープにて接着などにより
接合し、これを前記第1例ないし第3例の断熱材1から
なる蓋断熱板71により外側から覆う構成としてもよい。
【0047】また、前記外蓋62の中央凹部68には、内蓋
64に複数の蒸気孔74を形成した蒸気口75が設けられる。
この蒸気口75は、炊飯時に鍋27内の蒸気を蓋体61の外方
に放出する構成を有しており、具体的には、下面に蒸気
口係止部76を突出形成した有底筒状の蒸気口本体77と、
この蒸気口本体77の上部開口を塞ぐ蒸気口キャップ78と
により構成される。また、蓋体61の上面に露出する蒸気
口キャップ78には、複数の蒸気放出口79が形成される。
蒸気口本体77は、蒸気口係止部76が前記パッキン69の内
周部に形成した受け部80に係合した状態で、外蓋62に固
定されており、パッキン69は、気密性の保持のために蒸
気孔74を囲んで内蓋64の上面に密着している。蒸気口本
体77には、その他に、この蒸気口本体77に溜まったオネ
バを鍋27側に回収する戻し孔81が設けられる。
【0048】ここで、前記内枠断熱板28、鍋断熱層33お
よび蓋断熱板71について補足説明する。これらを構成す
る断熱材本体2は、近傍に発熱体がなければ難燃性を必
要とせず、使用温度に耐え得る耐熱性を有する樹脂材料
を選定すればよいが、近傍に発熱体があれば難燃性も要
求される。例えば、蓋体61内の蓋ヒータ73の温度は炊飯
時は 100〜 140℃程度、保温時は約60〜80℃になるが、
この蓋ヒータ73の使用温度よりも高い耐熱温度を有し、
かつ蓋ヒータ73が異常発熱してしまったときに燃焼を防
止するために難燃性を有するシリコーンゴムからなる断
熱材本体2に中空粉末3を混入した断熱材1を蓋断熱板
71として用いている。また、本実施例の炊飯器では、内
枠24の側面には発熱体がないため、内枠断熱板28の難燃
性は必ずしも要求されないが、鍋27の側面を加熱するた
めに内枠24の側面に発熱体を設けた場合には難燃性も要
求される。さらに、鍋断熱層33は、鍋27の発熱層32を直
接覆うものであるため、高い耐熱性および難燃性が要求
される。
【0049】図6は、本実施例における電気的な構成の
概略を示している。同図において、マイクロコンピュー
タ91が、前記操作パネル49に設けた操作スイッチ50およ
び各温度センサ37,47,72からの信号を入力し、それに
基づいて、前記加熱制御基板44上のIH駆動回路92およ
び高周波電流発生手段93を介して、加熱コイル41の出力
および通断電を制御し、ヒータ駆動回路94および通断電
手段95を介して、蓋ヒータ73の通断電を制御するととも
に、表示手段駆動回路96を介して、操作パネル49に設け
た表示装置51の表示動作を制御する。
【0050】つぎに、炊飯時および保温時の加熱制御に
ついて図7のグラフを参照しながら説明する。なお、同
図の上段の実線のグラフは鍋温度センサ37の検出温度を
示しており、同図の上段の点線のグラフは蓋温度センサ
72の検出温度を示している。また、同図の中段のグラフ
は加熱コイル41の通電のタイミングおよび出力を示して
おり、同図の下段のグラフは蓋ヒータ73の通電のタイミ
ングおよび出力を示している。そして、同図の中段およ
び下段のグラフにおいて、ハッチングを付してある部分
が通電時期を示している。炊飯時には、ひたし炊き行程
と沸騰加熱行程と沸騰継続行程と炊き上げ行程とむらし
行程とが順次行なわれる。以下、これらの行程の制御に
ついて説明するが、具体的に例示している数値や時間
は、炊飯コースや製品などに応じて変わる。
【0051】ひたし炊き行程は、鍋27の誘導加熱の出力
を比較的低くして、鍋27内の水温を60℃以下の高温に加
熱して米の吸水を促進するものであり、15分程度行われ
る。このひたし炊き行程の終了後、沸騰加熱行程に移行
する。沸騰加熱行程は、鍋27内の水を沸騰させる行程で
あり、加熱コイル41の最大加熱量による連続加熱が行わ
れる。そして、沸騰加熱行程中に、蓋温度センサ72が90
℃以上になり、かつ、その温度変化が所定の温度勾配に
安定すると、沸騰継続行程に移行する。この沸騰継続行
程では、鍋27の誘導加熱出力を若干低減するとともに、
所定の断続通電を行なうことにより、鍋27内の水の沸騰
状態が1〜7分程度継続する加熱量とする。また、これ
以降、蓋体61の下面を構成する内蓋64への結露を防止す
るために、蓋ヒータ73(出力50W)が通断電される。そ
して、所定の行程時間が経過するか、あるいは、鍋温度
センサ37の温度が2〜5℃上昇すると、沸騰継続行程は
終了し、炊き上げ行程に移行する。この炊き上げ行程で
は、鍋27の誘導加熱の出力を最大にするとともに、断続
通電を行なう。そして、鍋温度センサ37の温度が10〜15
℃上昇すると、炊き上げ行程が終了し、むらし行程に移
行する。このむらし行程では、鍋27の誘導加熱の出力を
比較的低くして、鍋温度センサ37の温度に応じて加熱を
行ない、鍋27内の炊き上がったご飯が焦げないように、
鍋27内を高温に保持してむらし効果を確保する。そし
て、例えば所定の行程時間が経過すると、むらし行程が
終了し、保温行程に移行する。この保温行程では、鍋温
度センサ37の検出温度に応じて低い加熱量で加熱が行な
われ、鍋27内のご飯を所定温度に保持する。また、内蓋
64への結露を防止するために、蓋温度センサ72の検出温
度に基づいて、蓋ヒータ73を通断電する。
【0052】前述のようにプラスチック樹脂を成形して
なる断熱材本体2は、耐熱性や硬度の点で、従来断熱材
の材料として用いられていたガラス繊維やセラミックス
ファイバーやセラミックス粉末に劣るが、繊維や粉が全
く飛散しない利点がある。したがって、製造に際して作
業環境の悪化を防止でき、断熱材1の取扱いが容易にな
って、組立て性が向上する。また、断熱材1の製造に際
して接着剤を用いる必要がないので、接着剤の臭いの発
生がなく、作業環境をいっそう向上できる。
【0053】また、ガラスやセラミックスは、繊維状や
中実な粒状であれば比重が大きく、プラスチック樹脂の
成形体に含有させても耐熱性を向上させることはできな
いが、本断熱材1のように中空粉末3にすることにより
低比重になるとともに熱伝導率が小さくなり、高い断熱
作用を得ることができる。しかも、多数の微細な中空粉
末3を断熱材本体2に含有させることにより、この断熱
材本体2の内部に層状に中空部4を形成できるので、断
熱性能をいっそう向上できる。さらに、図3に示す第3
例や図4に示す第4例のように、中空粉末3に加えて、
断熱材本体2も発泡体などからなり、空気層を形成する
中空部7を内部に有するものとすれば、断熱性能を相乗
的に向上できる。また、本断熱材1は、中空部4,7が
独立したものであるため、炊飯器などの機器に組込んだ
とき吸湿の虞がない。なお、断熱材本体2内に中空部7
を設けることには、この断熱材本体2を形成する樹脂材
料の使用量を減らして経済性を向上できる効果もある。
【0054】また、樹脂材料からなる断熱材本体2内に
直接形成された中空部7は、内部を減圧またはほぼ真空
にしようとすれば、材質が柔らかいため、潰れて形状を
保持できないが、ガラスやセラミックスは高硬質である
ため、内部を中空にして減圧またはほぼ真空にしても潰
れず、形状を保持できる。断熱材1全体の形状も自在の
形状に保持できる。そして、このように中空部4内を減
圧またはほぼ真空にすることにより、断熱性能をよりい
っそう向上できる。
【0055】また、例えば熱可塑性樹脂の射出成形によ
り中空粉末3を混入した断熱材本体2を所定の形状に成
形する際、ガラスやセラミックスからなる中空粉末3
は、断熱材本体2の材料よりも高硬度であり、しかも粒
径が微細であることもあって、圧力が加わっても容易に
潰れることはない。これとともに、ガラスやセラミック
スからなる中空粉末3は、断熱材本体2の材料であるシ
リコーン樹脂やポリプロピレンよりも溶解温度が極めて
高いので、断熱材本体2の材料を溶解させるときの熱で
中空粉末3がともに溶けて中空部4がなくなってしまう
ようなことはない。これにより、低硬度の樹脂成形品か
らなり、かつ高い断熱作用を有する断熱材1が得られ
る。
【0056】そして、本断熱材1は、各種の成形方法に
よりほとんど制約なく自在な形状に容易に成形できる。
例えば金型を用いた成形の後でも、断熱材本体2が低硬
度の樹脂材料からなることにより、断熱材本体2を自在
に2次加工できる。すなわち、本断熱材1は、機器に組
込むときその構造に適した自由な形状に形成でき、機器
内の断熱材1の収容空間が比較的複雑な3次元形状でも
組込みが可能であり、組立てやすい。これとともに、従
来のように断熱材を収容するための空間を機器内に特別
に形成する必要がなくなり、機器内の最小空間に断熱材
1を組込むことができるので、炊飯器などの機器を小形
化できる。
【0057】また、断熱材本体2となる低硬度樹脂材料
を塗装用の塗料にすれば、塗料に中空粉末3などの中空
部材を混入させて塗装したり、印刷したりすることで、
活用範囲がさらに多大に広がる。
【0058】そして、このような断熱材1を組込んだ炊
飯器は、断熱材1の断熱性能が高いことにより、炊飯加
熱時の加熱効率や保温時の保温効率が高くなり、その際
の消費電力量も従来より低減でき、調理時の省エネルギ
ーを図ることができ、経済性が向上する。また、炊飯時
間の短縮なども図れる。すなわち、前記実施例の炊飯器
のように、鍋27の電磁誘導加熱用の発熱体である発熱層
32の外側に本断熱材1からなる鍋断熱層32を配し、蓋体
61の発熱体である蓋ヒータ73の外側に本断熱材1からな
る蓋断熱板71を配することにより、断熱材1のない被加
熱側である鍋主体31、内蓋64を従来より効率よく加熱で
きる。また、例えば蓋断熱板71の片面に蓋ヒータ73を予
め接合すれば、蓋断熱板71および蓋ヒータ73の取付けが
同時に行え、組立て性が向上する。さらに、蓋補強板65
を蓋体61内に二重の空間を形成する仕切板部材として構
成し、その外面(反蓋ヒータ73側)に中空粉末3などの
中空部材を混入した塗料をコーティングすれば、断熱性
を飛躍的に向上でき、蓋体61の保温性を向上することが
できる。また、容器である鍋27の周囲に本断熱材1から
なる鍋断熱層32および内枠断熱板28を配することによ
り、鍋27の熱が外方へ逃げることを抑制でき、従来より
も鍋27の保温性が向上する。
【0059】さらに、鍋27の外面の温度上昇が抑制され
るので、この鍋27の外面を手で触ってしまったときの火
傷の危険が少なくなり、安全性が高まるとともに、容器
を持ち運びやすくなり、実用性の高い調理容器を提供で
きる。
【0060】また、樹脂コーティング層からなる鍋断熱
層33が中空粉末3を混入していることにより、鍋断熱層
33の表面に粒状に凹凸が生じていても、この鍋断熱層33
の主体が非粘着性を有する材料からなるので、この鍋断
熱層33の表面への汚れの付着を防止できるとともに、汚
れた場合でも容易に清掃できる。したがって、鍋断熱層
33への中空粉末3の混入により実用性が低下するような
不都合を防止できる。
【0061】さらに、本断熱材1は、前述のように樹脂
材料に中空粉末3を混ぜるだけで製造できるので、容易
に安価に製造できる。
【0062】ところで、中空粉末3を混入した断熱材本
体2そのものを断熱材1とすれば、この断熱材1のほと
んど全体に中空粉末3を配することができるが、本来断
熱の必要のない部分まで中空粉末3が配され、経済面で
無駄が生じることがある。そこで、このような場合に
は、図2に示す第2例のように、樹脂材料などからなる
基板材5の表面の必要な部分にのみ中空粉末3を混入し
た断熱材本体2からなる断熱層6を接合またはコーティ
ングにより形成するとよい。これにより、断熱が必要な
部分のみに断熱効果のある断熱層6を配することがで
き、無駄な部分を断熱することなく、経済的に断熱効果
が得られる。
【0063】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記実施例の炊飯器では、電熱ヒータからなる蓋ヒータ
73により蓋体61の下面を構成する内蓋64を加熱するよう
にしたが、電磁誘導加熱により蓋体の下面を発熱させる
ものでも、蓋体の下面板が発熱体となるだけのことで、
同様に本発明の断熱材を利用できる。また、前記実施例
の炊飯器では、容器である鍋27を電磁誘導加熱するよう
にしたが、電熱ヒータにより鍋を加熱するものであって
もよい。さらに、本発明の断熱材は、炊飯器の他にも、
電気湯沸かし器などの煮水や保温を行う各種加熱機器で
ある調理容器に応用できる。例えば、電気湯沸かし器の
ように水などの被加熱物が入れられる容器が本体に固定
してある機器では、容器の周囲に直接断熱材を設ければ
よい。そして、断熱材の断熱性能が高いことにより、湯
沸かし加熱に要する消費電力量を低減でき、煮沸時間の
短縮も図れる。
【0064】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、低硬度の部材
と、この部材より高硬度で内部を中空にした部材とを組
み合わせてなる断熱材なので、高い断熱性能を有し、組
立て性にも優れるとともに安価な調理容器用断熱材を提
供できる。また、低硬度の部材により断熱材を調理容器
に応じた適当な形状に成形できるので、組立て性がより
いっそう向上する一方、内部が中空の部材は高硬度であ
るので成形によって潰れたりせず、断熱性能を維持でき
る。
【0065】請求項2の発明によれば、シリコーン樹脂
やポリプロピレンなどの樹脂材料を発泡などにより低比
重化した部材に、前記樹脂材料より溶解温度が高いとと
もに高硬度で内部を中空にした部材を含有させた断熱材
なので、非常に高い断熱性能を有し、組立て性にも優れ
るとともに安価な調理容器用断熱材を提供できる。ま
た、中空部を消失させることなく、溶解させた樹脂材料
に内部を中空にした部材を混ぜて成形することが可能な
ので、断熱材を調理容器に応じた適当な形状に成形で
き、組立て性もよりいっそう向上する。
【0066】請求項3の発明によれば、シリコーン樹脂
やポリプロピレンなどの樹脂材料からなる低硬度の部材
と、ガラスやセラミックスなどからなり前記樹脂材料よ
り高硬質で内部を中空にするとともに減圧またはほぼ真
空にした部材とを組み合わせてなる断熱材なので、高い
断熱性能を有し、組立て性にも優れるとともに安価な調
理容器用断熱材を提供できる。また、樹脂材料からなる
低硬度の部材により断熱材を調理容器に応じた適当な形
状に成形できるので、組立て性がよりいっそう向上する
一方、内部が中空の部材は高硬度であるので成形によっ
て潰れたりせず、断熱性能を維持できる上、中空の部材
の内部を減圧またはほぼ真空にできる。これにより、断
熱性能をよりいっそう向上できる。
【0067】請求項4の発明によれば、弗素樹脂やポリ
プロピレン、シリコーン樹脂などのプラスチック樹脂の
内部に、ガラスやセラミックスからなり内部を中空にし
た微細粉末を複数含有させた断熱材なので、高い断熱性
能を有し、組立て性にも優れるとともに安価な調理容器
用断熱材を提供できる。また、微細粉末内の中空部を消
失させることなく、溶解させたプラスチック樹脂に微細
粉末を混ぜて成形することが可能なので、断熱材を調理
容器に応じた適当な形状に成形でき、組立て性もよりい
っそう向上する。
【0068】請求項5の発明によれば、断熱構造を形成
する部材の表面に、ガラスやセラミックス粉末からなり
内部を中空にした部材を含んだ層を接合またはコーティ
ングした断熱材なので、高い断熱性能を有し、組立て性
にも優れるとともに安価な調理容器用断熱材を提供でき
る。しかも、断熱構造を形成する部材の必要な部分にの
み断熱層を形成できるので、よりいっそう経済的にな
る。
【0069】請求項6の発明の調理容器によれば、発熱
体の使用温度より高い耐熱温度を有する難燃性のプラス
チック樹脂に、このプラスチック樹脂より溶解温度が高
い硬質材料からなり内部を中空にした部材を混入した断
熱材を前記発熱体の外側に配設したので、高い加熱効率
を有し、組立て性にも優れるとともに安価な調理容器を
提供できる。特に断熱材は、中空部を消失させることな
く、溶解させたプラスチック樹脂に内部を中空にした部
材を混ぜて成形することが可能なので、断熱材を調理容
器に応じた適当な形状に成形でき、組立て性もよりいっ
そう向上できる。
【0070】請求項7の発明の調理容器によれば、請求
項6の発明の効果に加えて、前記断熱材の片面に前記発
熱体を接合したので、加熱効率、保温効率をより向上で
きるとともに、組立て性もより向上できる。
【0071】請求項8の発明の調理容器によれば、容器
を加熱したときの容器温度より高い耐熱温度を有する弗
素樹脂やシリコーン樹脂などのプラスチック樹脂に、こ
のプラスチック樹脂より溶解温度が高いとともに高硬度
の材料からなり内部を中空にした部材を混入した断熱材
を前記容器の周囲に配設したので、高い保温効率を有
し、組立て性にも優れるとともに安価な調理容器を提供
できる。特に断熱材は、中空部を消失させることなく、
溶解させたプラスチック樹脂に内部を中空にした部材を
混ぜて成形することが可能なので、断熱材を調理容器に
応じた適当な形状に成形でき、組立て性もよりいっそう
向上できる。
【0072】請求項9の発明の調理容器によれば、請求
項6または7の発明の効果に加えて、前記プラスチック
樹脂を発泡体にて形成したので、断熱性能をよりいっそ
う向上でき、調理容器の加熱効率、保温効率もよりいっ
そう向上できる。
【0073】請求項10の発明の調理容器によれば、容
器に磁性金属材料を備え、この磁性金属材料を含む容器
の外面に、内部を中空にした部材を含む樹脂コーティン
グ層を形成し、前記容器の外方に備えた電磁誘導加熱用
の加熱コイルにより前記磁性金属材料を発熱させて前記
容器を加熱するので、高い加熱効率を有し、組立て性に
も優れるとともに安価な調理容器を提供できる。また、
容器外面の温度上昇が抑制されることにより、この容器
外面を手で触ってしまったときの火傷の危険が少なくな
り、安全性が高まるとともに、容器を持ち運びやすくな
り、実用性の高い調理容器を提供できる。
【0074】請求項11の発明の調理容器によれば、請
求項10の発明の効果に加えて、前記樹脂コーティング
層は、シリコーン樹脂や弗素樹脂などのコーティング後
非粘着性を有する材料を主体として、前記内部を中空に
した部材を含有させたので、そのために樹脂コーティン
グ層の表面に粒状に凹凸が生じていても、この樹脂コー
ティング層の主体が非粘着性を有する材料からなること
により、この樹脂コーティング層の表面への汚れの付着
を防止できるとともに、汚れた場合でも容易に清掃で
き、内部を中空にした部材の混入により実用性が低下す
るような不都合を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の調理容器用断熱材の実施例(第1例)
を示す断面図である。
【図2】本発明の調理容器用断熱材の実施例(第2例)
を示す断面図である。
【図3】本発明の調理容器用断熱材の実施例(第3例)
を示す断面図である。
【図4】本発明の調理容器用断熱材の実施例(第4例)
を示す断面図である。
【図5】本発明の調理容器の一実施例を示すジャー炊飯
器の断面図である。
【図6】同上電気的構成を示すブロック図である。
【図7】同上加熱のタイミングと温度の経時変化を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 断熱材 2 断熱材本体(低硬度の部材、プラスチック樹脂、樹
脂材料) 3 中空粉末(高硬度で内部を中空にした部材、微細粉
末) 5 基板材(断熱構造を形成する部材) 9 発熱体 27 鍋(容器) 28 内枠断熱板(断熱材) 32 発熱層(発熱体、磁性金属材料) 33 鍋断熱層(断熱材、樹脂コーティング層) 41 加熱コイル 71 蓋断熱板(断熱材) 73 蓋ヒータ(発熱体)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低硬度の部材と、この部材より高硬度で
    内部を中空にした部材とを組み合わせてなることを特徴
    とする調理容器用断熱材。
  2. 【請求項2】 シリコーン樹脂やポリプロピレンなどの
    樹脂材料を発泡などにより低比重化した部材に、前記樹
    脂材料より溶解温度が高いとともに高硬度で内部を中空
    にした部材を含有させたことを特徴とする調理容器用断
    熱材。
  3. 【請求項3】 シリコーン樹脂やポリプロピレンなどの
    樹脂材料からなる低硬度の部材と、ガラスやセラミック
    スなどからなり前記樹脂材料より高硬度で内部を中空に
    するとともに減圧またはほぼ真空にした部材とを組み合
    わせてなることを特徴とする調理容器用断熱材。
  4. 【請求項4】 弗素樹脂やポリプロピレン、シリコーン
    樹脂などのプラスチック樹脂の内部に、ガラスやセラミ
    ックスからなり内部を中空にした微細粉末を複数含有さ
    せたことを特徴とする調理容器用断熱材。
  5. 【請求項5】 断熱構造を形成する部材の表面に、ガラ
    スやセラミックス粉末からなり内部を中空にした部材を
    含んだ層を接合またはコーティングしたことを特徴とす
    る調理容器用断熱材。
  6. 【請求項6】 発熱体の使用温度より高い耐熱温度を有
    する難燃性のプラスチック樹脂に、このプラスチック樹
    脂より溶解温度が高いとともに高硬度の材料からなり内
    部を中空にした部材を混入した断熱材を前記発熱体の外
    側に配設したことを特徴とする調理容器。
  7. 【請求項7】 前記断熱材の片面に前記発熱体を接合し
    たことを特徴とする請求項6記載の調理容器。
  8. 【請求項8】 容器を加熱したときの容器温度より高い
    耐熱温度を有する弗素樹脂やシリコーン樹脂などのプラ
    スチック樹脂に、このプラスチック樹脂より溶解温度が
    高いとともに高硬度の材料からなり内部を中空にした部
    材を混入した断熱材を前記容器の周囲に配設したことを
    特徴とする調理容器。
  9. 【請求項9】 前記プラスチック樹脂を発泡体にて形成
    したことを特徴とする請求項6または7記載の調理容
    器。
  10. 【請求項10】 容器に磁性金属材料を備え、この磁性
    金属材料を含む容器の外面に、内部を中空にした部材を
    含む樹脂コーティング層を形成し、前記容器の外方に備
    えた電磁誘導加熱用の加熱コイルにより前記磁性金属材
    料を発熱させて前記容器を加熱することを特徴とする調
    理容器。
  11. 【請求項11】 前記樹脂コーティング層は、シリコー
    ン樹脂や弗素樹脂などのコーティング後非粘着性を有す
    る材料を主体として、前記内部を中空にした部材を含有
    させたことを特徴とする請求項10記載の調理容器。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009219677A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気加熱器具
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JP2018070678A (ja) * 2016-10-25 2018-05-10 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 耐熱塗料及びこれを用いた耐熱塗膜
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KR102737518B1 (ko) * 2024-05-07 2024-12-02 이종필 전기 약탕기

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