JPS5814500B2 - 耐摩性に優れた焼結合金 - Google Patents
耐摩性に優れた焼結合金Info
- Publication number
- JPS5814500B2 JPS5814500B2 JP51014460A JP1446076A JPS5814500B2 JP S5814500 B2 JPS5814500 B2 JP S5814500B2 JP 51014460 A JP51014460 A JP 51014460A JP 1446076 A JP1446076 A JP 1446076A JP S5814500 B2 JPS5814500 B2 JP S5814500B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wear resistance
- lead
- sulfur
- cuprous sulfide
- excellent wear
- Prior art date
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- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は粉末冶金法による耐摩性に優れた摺動部材に関
するものである。
するものである。
金属の摺動耐摩性を改善する方法の一つとして、金属マ
トリツ多ス中に潤滑性を有する硫黄、二硫化モリブデン
あるいは鉛、ビスマス、アンチモン等の低融点金属を含
有せしめる方法が知られている。
トリツ多ス中に潤滑性を有する硫黄、二硫化モリブデン
あるいは鉛、ビスマス、アンチモン等の低融点金属を含
有せしめる方法が知られている。
しかしながら、実際にこの種の材料を製造し、目的とす
る効果を得ることはかなりの困難を併う。
る効果を得ることはかなりの困難を併う。
例えば硫黄、二硫化モリブデンを含有する鉄系の焼結合
金を得ようとする場合、その焼結温度は1100℃前後
となるが、この温度で硫黄は雰囲気がH2を含む還元性
の雰囲気であれば、これと反応して硫化水素となって消
失するばかりか、これによって焼結の進行が阻害され、
更に焼結炉の発熱体の損傷を招く。
金を得ようとする場合、その焼結温度は1100℃前後
となるが、この温度で硫黄は雰囲気がH2を含む還元性
の雰囲気であれば、これと反応して硫化水素となって消
失するばかりか、これによって焼結の進行が阻害され、
更に焼結炉の発熱体の損傷を招く。
二硫化モリブデンの場合も、ほぼ同様で500℃前後の
温度で硫黄と金属モリブデンとに分解し、硫黄がH2と
反応して消失し、元の潤滑剤としての機能を失う為、こ
の様な焼結法ではなかなか所期の目的を達成することが
困難である。
温度で硫黄と金属モリブデンとに分解し、硫黄がH2と
反応して消失し、元の潤滑剤としての機能を失う為、こ
の様な焼結法ではなかなか所期の目的を達成することが
困難である。
一方低融点金属を含有する焼結合金の場合は多孔質の焼
結合金に溶融状態の低融点金属を高圧力で含浸するなど
の方法で製造されているがこの方法は含浸の為の工程が
必要であり安価な部品製造技術としては余り適切とは言
えない。
結合金に溶融状態の低融点金属を高圧力で含浸するなど
の方法で製造されているがこの方法は含浸の為の工程が
必要であり安価な部品製造技術としては余り適切とは言
えない。
本発明はこれらの欠点を補い、高速摺動下又は高温雰囲
気下に於でも充分な潤滑機能を有しかつ比較的簡単に製
造出来る耐摩性に優れた焼結合金を提供せんとするもの
である。
気下に於でも充分な潤滑機能を有しかつ比較的簡単に製
造出来る耐摩性に優れた焼結合金を提供せんとするもの
である。
かかる材料は例えば次の様な方法で作られる。
鉄粉に赤燐ないしは燐化合物粉を燐%で0.1〜1.0
%、硫化第一銅粉末を0.1〜6%、炭素粉を0.5〜
3.0%、鉛粉を0.5〜10%の範囲で加えるか、硫
化第一銅の一部又は全部の代りに銅又び硫黄が焼結後所
望の組成となるように銅、硫黄粉末を適宜に加えて混合
し、プレス成形後950〜1150℃の還元性雰囲気中
で焼結して得られる。
%、硫化第一銅粉末を0.1〜6%、炭素粉を0.5〜
3.0%、鉛粉を0.5〜10%の範囲で加えるか、硫
化第一銅の一部又は全部の代りに銅又び硫黄が焼結後所
望の組成となるように銅、硫黄粉末を適宜に加えて混合
し、プレス成形後950〜1150℃の還元性雰囲気中
で焼結して得られる。
成分中燐は鉄中に固溶し、マトリックスのフエライトを
強化し耐摩性の改善を行なうものであるが、焼結時、F
e−P共晶により焼結温度を引き下げ、硫化第一銅の分
解温度以下での焼結を可能とする。
強化し耐摩性の改善を行なうものであるが、焼結時、F
e−P共晶により焼結温度を引き下げ、硫化第一銅の分
解温度以下での焼結を可能とする。
燐o.1%以下の添加では焼結促進の効果はなく、又遊
離フエライトの強化作用も小さい。
離フエライトの強化作用も小さい。
逆に1.0%以上になるとフエライトは著しく強化され
、硬化するが、粒界にFe3 Pが析出して来て材料と
して脆化するので、機械的性質を考慮すると0.1〜1
.0%の範囲とする。
、硬化するが、粒界にFe3 Pが析出して来て材料と
して脆化するので、機械的性質を考慮すると0.1〜1
.0%の範囲とする。
炭素は鉄中に固溶しフエライトを強化する一方、一部セ
メンタイトとして析出し、耐摩性の改善に寄与する。
メンタイトとして析出し、耐摩性の改善に寄与する。
又次に述べる硫化第一銅、鉛等と共に低温焼結下では一
部の炭素は遊離状態で残り潤滑剤としての役割を演じ耐
摩摺動特性を改善する。
部の炭素は遊離状態で残り潤滑剤としての役割を演じ耐
摩摺動特性を改善する。
炭素が0. 5 %以下ではフエライトの強化、セメン
タイトの析出による耐摩性の改善効果が小さく3%以上
となっても、析出セメンタイトの量が増し、材料の機械
的性質の劣化を招くので0.5〜3%とする。
タイトの析出による耐摩性の改善効果が小さく3%以上
となっても、析出セメンタイトの量が増し、材料の機械
的性質の劣化を招くので0.5〜3%とする。
硫化第一銅は、潤滑成分として添加されるものであるが
、その融点は1100〜1130℃で、硫化物としては
二硫化モリブデンらより熱的に安定である。
、その融点は1100〜1130℃で、硫化物としては
二硫化モリブデンらより熱的に安定である。
融点付近で焼結すると硫化第一銅が分解し、銅の一部が
鉄に固溶し、硬さを増加させる。
鉄に固溶し、硬さを増加させる。
硫化第一銅の潤滑剤としての機能を最大限に発揮させる
には融点以下の温度で焼結させることが大事でこれが既
に述べた燐の添加による、低温焼結化で可能となる。
には融点以下の温度で焼結させることが大事でこれが既
に述べた燐の添加による、低温焼結化で可能となる。
硫化第一銅を使用する代りに、合金中の銅と硫黄の含有
量を所望の値にするため、銅粉と硫黄粉を用いてもよい
。
量を所望の値にするため、銅粉と硫黄粉を用いてもよい
。
これらは焼結によって硫化第一銅や、硫化鉛あるいはC
u−S−Pb化合物を生成して潤滑剤としての機能を有
せしめるが、これらがあまり少なくては潤滑剤としての
機能が不充分であり、多すぎても材質強度の低下が著し
くなるのでCuO.5〜5%、80.02〜2%とする
。
u−S−Pb化合物を生成して潤滑剤としての機能を有
せしめるが、これらがあまり少なくては潤滑剤としての
機能が不充分であり、多すぎても材質強度の低下が著し
くなるのでCuO.5〜5%、80.02〜2%とする
。
合金中の潤滑成分としての硫化第一銅は上述の如く焼結
温度によって全てCu2Sとして存在する場合やCu2
SとSの形で分散している場合があるが、潤滑剤の機
能としてはいずれでも同じである。
温度によって全てCu2Sとして存在する場合やCu2
SとSの形で分散している場合があるが、潤滑剤の機
能としてはいずれでも同じである。
鉛も硫化第一銅と同様潤滑剤として添加され、耐摩摺動
特性を改善するものであるが、融点が329℃と低く又
鉄との濡れ性も悪いので一般にFe−Pb系では焼結中
かなりのPb揮発は免かれ得ない。
特性を改善するものであるが、融点が329℃と低く又
鉄との濡れ性も悪いので一般にFe−Pb系では焼結中
かなりのPb揮発は免かれ得ない。
しかしながら本発明材の場合、一つに燐含有による低温
焼結化と、硫化第一銅あるいは銅、硫黄との共存により
、銅一硫黄一鉛の化合物が焼結時に形成されるものと思
われるが、焼結時の鉛損失はかなり抑えられ、優れた耐
摩摺動特性の引き出しが可能となる。
焼結化と、硫化第一銅あるいは銅、硫黄との共存により
、銅一硫黄一鉛の化合物が焼結時に形成されるものと思
われるが、焼結時の鉛損失はかなり抑えられ、優れた耐
摩摺動特性の引き出しが可能となる。
鉛が0. 5 %以下では鉛添加の効果が小さく、又1
0%超えると強度低下が4しくなるので、0.5〜10
%の添加範囲とする。
0%超えると強度低下が4しくなるので、0.5〜10
%の添加範囲とする。
以下実施例について詳しく述べる。
実施例
−352メッシュの炭素粉及び赤燐粉末、−250メッ
シュの硫化第一銅粉末、噴霧鉛粉、−100メッシュの
ミルスケール還元鉄粉ヲ下i組成に配合(型潤滑剤の添
加は不用)、混合、81%の密度に成形後、1100℃
の温度で30分勾結した。
シュの硫化第一銅粉末、噴霧鉛粉、−100メッシュの
ミルスケール還元鉄粉ヲ下i組成に配合(型潤滑剤の添
加は不用)、混合、81%の密度に成形後、1100℃
の温度で30分勾結した。
(雰囲気はエンドサーミツクガス)得くれた材料につい
て機械的性質、耐摩性、のテスを実施した。
て機械的性質、耐摩性、のテスを実施した。
(以下の組成中数字は%を示す)A F e O.
3 P 1. O C − 2 C u 2 SB
Fe 0.3P 1.OC 6Cu2S
o.ssC Fe−0.8P−1.OC−2Cu2S
DFe−0、3P−1.OC−2Cu2S−3PbE
Fe O.3P 2.5C 3Cu2S 5
PbF Fe O.8P O.5C 5Cu2
S 5Pb1,機械的性質 2.耐摩耗性テスト A−Fの材料について以下に述べるピン回転円板式の摩
耗試験を実施した。
3 P 1. O C − 2 C u 2 SB
Fe 0.3P 1.OC 6Cu2S
o.ssC Fe−0.8P−1.OC−2Cu2S
DFe−0、3P−1.OC−2Cu2S−3PbE
Fe O.3P 2.5C 3Cu2S 5
PbF Fe O.8P O.5C 5Cu2
S 5Pb1,機械的性質 2.耐摩耗性テスト A−Fの材料について以下に述べるピン回転円板式の摩
耗試験を実施した。
(1)試験片寸法 30φX10mm
(2)接触圧力 2 kg./crit, 1 0 k
y/ffl(3)摩擦速度 277L /sec (4)摩擦距離 300m (5)相手材質 JIS SUH3種(硬さHRC35
)比較材としてFC25、焼結合金F e −0.3
P−I C−3Pb ,及びFe−2Cu−ICを選
び同時に試験を行なった。
y/ffl(3)摩擦速度 277L /sec (4)摩擦距離 300m (5)相手材質 JIS SUH3種(硬さHRC35
)比較材としてFC25、焼結合金F e −0.3
P−I C−3Pb ,及びFe−2Cu−ICを選
び同時に試験を行なった。
以上の実施例にて判る様に本発明材は従来より耐摩性の
優れている材料として知られている鋳鉄や鉛成分を含む
焼結合金とほぼ同等ないしはそれ以上の耐摩耗性を示し
た。
優れている材料として知られている鋳鉄や鉛成分を含む
焼結合金とほぼ同等ないしはそれ以上の耐摩耗性を示し
た。
これは本発明材が、フエライトが燐によって強化され、
軟かい遊離フエライトが存在しないこと、それに加え潤
滑成分として、硫化第一銅、鉛、遊離グラファイトを適
度に含有する為と考えられる。
軟かい遊離フエライトが存在しないこと、それに加え潤
滑成分として、硫化第一銅、鉛、遊離グラファイトを適
度に含有する為と考えられる。
この様に本発明材は耐摩性と摺動特性に優れるのでオイ
ル潤滑の不十分な箇所の摺動部材は300℃前後で使用
される高温軸受、シール材などとして適切であるが、機
械的強度、被削性にも優れているので一般の構造用機械
部品材としても使うことが出来る。
ル潤滑の不十分な箇所の摺動部材は300℃前後で使用
される高温軸受、シール材などとして適切であるが、機
械的強度、被削性にも優れているので一般の構造用機械
部品材としても使うことが出来る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量%で燐0.1〜1.0%、銅0.5〜5%、硫
黄0.02〜2%、炭素0.5〜3.0%、残り鉄の組
成より成り、合金中に硫化第一銅として又は硫化第一銅
と硫黄との両方が潤滑成分として存在していることを特
徴とする耐摩性に優れた焼結合金。 2 重量%で燐0.1〜1.0%、銅0.5〜5%、硫
黄0.02〜2%、炭素0.5〜2,0%、鉛0.5〜
10%、残り鉄の組成より成り、合金中に潤滑成分とし
て硫化第一銅と鉛又は硫化第一銅、硫黄及び鉛が存在し
ていることを特徴とする耐摩性に優れた焼結合金。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51014460A JPS5814500B2 (ja) | 1976-02-13 | 1976-02-13 | 耐摩性に優れた焼結合金 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP51014460A JPS5814500B2 (ja) | 1976-02-13 | 1976-02-13 | 耐摩性に優れた焼結合金 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5297309A JPS5297309A (en) | 1977-08-16 |
| JPS5814500B2 true JPS5814500B2 (ja) | 1983-03-19 |
Family
ID=11861649
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP51014460A Expired JPS5814500B2 (ja) | 1976-02-13 | 1976-02-13 | 耐摩性に優れた焼結合金 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5814500B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5075510A (ja) * | 1973-11-09 | 1975-06-20 |
-
1976
- 1976-02-13 JP JP51014460A patent/JPS5814500B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5297309A (en) | 1977-08-16 |
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