JPS582244B2 - 靭性の優れた厚肉非調質高張力鋼の製造方法 - Google Patents
靭性の優れた厚肉非調質高張力鋼の製造方法Info
- Publication number
- JPS582244B2 JPS582244B2 JP4778376A JP4778376A JPS582244B2 JP S582244 B2 JPS582244 B2 JP S582244B2 JP 4778376 A JP4778376 A JP 4778376A JP 4778376 A JP4778376 A JP 4778376A JP S582244 B2 JPS582244 B2 JP S582244B2
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- Japan
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- steel
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- plate thickness
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は靭性の優れた厚肉非調質高張力鋼の製造方法の
創案に係り、制御圧延によって製造される非調質高張力
鋼の板厚の拡大に伴う靭性劣化を解決せしめ、引張強さ
が50kg/mm2以上で靭性の優れた板厚25g以上
の非調質高張力鋼の好ましい製造方法を提供しようとす
るものである。
創案に係り、制御圧延によって製造される非調質高張力
鋼の板厚の拡大に伴う靭性劣化を解決せしめ、引張強さ
が50kg/mm2以上で靭性の優れた板厚25g以上
の非調質高張力鋼の好ましい製造方法を提供しようとす
るものである。
寒冷地や深海に埋蔵される石油や天然ガスその他のエネ
ルギー源を輸送するラインパイプは近年益々大径化し、
高強度・高靭性が要求さね同時に厚肉化の傾向にある。
ルギー源を輸送するラインパイプは近年益々大径化し、
高強度・高靭性が要求さね同時に厚肉化の傾向にある。
然してこの種ラインパイプを得るためのミル原板に関す
る主たる製造方法としては制御圧延技術があるが、この
制御圧延技術においては上記のような板厚の拡大に伴い
新しい技術の開発が要請されている。
る主たる製造方法としては制御圧延技術があるが、この
制御圧延技術においては上記のような板厚の拡大に伴い
新しい技術の開発が要請されている。
即ち従来の制御圧延技術においてはNbやVなどの元素
の利用を前提としてオーステナイト域の低温領域での圧
延により主として細粒化と析出硬化の機構に基いて強靭
性を高めようとするものである。
の利用を前提としてオーステナイト域の低温領域での圧
延により主として細粒化と析出硬化の機構に基いて強靭
性を高めようとするものである。
然しこの場合において制御圧延技術の基本的な問題とし
て、調質型高張力鋼における焼入れ時の質量効果に基く
板厚拡大に伴った焼入れ性の変動と類似して、板厚が増
大するに従い強度、靭性の劣化が認められ、特に板厚が
25mm以上になると強靭性が著しく劣化する欠点を有
し、又圧延機の能力上の拘束よりして25mm以下の鋼
板と同じような低温領域での高圧下率の採用が困難とな
る。
て、調質型高張力鋼における焼入れ時の質量効果に基く
板厚拡大に伴った焼入れ性の変動と類似して、板厚が増
大するに従い強度、靭性の劣化が認められ、特に板厚が
25mm以上になると強靭性が著しく劣化する欠点を有
し、又圧延機の能力上の拘束よりして25mm以下の鋼
板と同じような低温領域での高圧下率の採用が困難とな
る。
本発明は上記したような実情に即して検討と推考を重ね
て創案されたものであって、このような厚肉の制御圧延
材における強靭性劣化の原因を解明し、全く新しい化学
組成を有する鋼を開発し、板厚25mm以上の厚肉材に
おいて、−100℃以下の破面遷移温度を有する低温靭
性の頗る優れた非調質型高張力の提供を可能にしたもの
である。
て創案されたものであって、このような厚肉の制御圧延
材における強靭性劣化の原因を解明し、全く新しい化学
組成を有する鋼を開発し、板厚25mm以上の厚肉材に
おいて、−100℃以下の破面遷移温度を有する低温靭
性の頗る優れた非調質型高張力の提供を可能にしたもの
である。
即ち本発明者等は上記したような従来の技術において非
常に強い制御圧延をなしても板厚の増大に伴って靭性が
劣化し強度も低下する原因について系統的に研究した結
果、その靭性劣化は板厚の増大に伴い変態組織における
フエライト粒の混粒度が著しく増大することによるもの
であることを知った。
常に強い制御圧延をなしても板厚の増大に伴って靭性が
劣化し強度も低下する原因について系統的に研究した結
果、その靭性劣化は板厚の増大に伴い変態組織における
フエライト粒の混粒度が著しく増大することによるもの
であることを知った。
蓋しこの変態組織の混粒現象はNbを含む制御圧延材特
有の現象であるが、所謂オーステナイトの低温領域での
圧延条件制御だけでは除去できないことが明かとなり、
より高温領域での圧延中におけるオーステナイト組織の
変化に依存していることが判明した。
有の現象であるが、所謂オーステナイトの低温領域での
圧延条件制御だけでは除去できないことが明かとなり、
より高温領域での圧延中におけるオーステナイト組織の
変化に依存していることが判明した。
然してこの高温域圧延中のオーステナイト組織を鋼組成
の調整によって整粒し且つ細粒化した後、低温領域で一
定以上の累積圧下率を与えることにより厚肉制御圧延材
の靭性を大幅に向上せしめることが本発明の骨子をなす
ものである。
の調整によって整粒し且つ細粒化した後、低温領域で一
定以上の累積圧下率を与えることにより厚肉制御圧延材
の靭性を大幅に向上せしめることが本発明の骨子をなす
ものである。
これを更に説明すると、本発明は以下の3つの事項によ
り構成され、その何れか1つでも欠けるならば本発明の
目的である板厚25mm以上での靭性を−100℃以下
の破面遷移温度(vTrS)を得しめるように優れたも
のとすることができないことは後述する実施例によって
明かである。
り構成され、その何れか1つでも欠けるならば本発明の
目的である板厚25mm以上での靭性を−100℃以下
の破面遷移温度(vTrS)を得しめるように優れたも
のとすることができないことは後述する実施例によって
明かである。
(1)C含有量を0.10%以下に限定する。
(2)靭性や溶接性を損うことなく高張力化するため特
定量のNiを添加含有させる。
定量のNiを添加含有させる。
(3)0.005〜0.030%の微量Tiを添加する
ことにより析出TiNによる高温域圧延中におけるオー
ステナイト組織の細粒、整粒化を図り、変態組織中の混
粒度を軽減する。
ことにより析出TiNによる高温域圧延中におけるオー
ステナイト組織の細粒、整粒化を図り、変態組織中の混
粒度を軽減する。
更に本発明はNb添加を前提とした制御圧延による高靭
化技術であって、板厚25mm以上の鋼板に対して強度
水準が50kg/mm2(引張強さ)以上で、又強度水
準如何によらず−100℃以下の破面遷移温度を確保す
るために上記したような化学組成の限度の外に未再結晶
温度域(900℃以下)で最終板厚に対し少く共40%
以上の累積圧下率を与えるものである。
化技術であって、板厚25mm以上の鋼板に対して強度
水準が50kg/mm2(引張強さ)以上で、又強度水
準如何によらず−100℃以下の破面遷移温度を確保す
るために上記したような化学組成の限度の外に未再結晶
温度域(900℃以下)で最終板厚に対し少く共40%
以上の累積圧下率を与えるものである。
上記した(1), (2)は靭性向上のための必要条件
であり、上記(1)による強度低下をNi添加によって
補い、板厚の如何にかかわらず高靭性を維持しつつ所定
強度を得しめるものである。
であり、上記(1)による強度低下をNi添加によって
補い、板厚の如何にかかわらず高靭性を維持しつつ所定
強度を得しめるものである。
又本発明ではNi添加量の増大に伴って変態組織はフエ
ライトーパーライトからacicular ferri
teに変化するが、上記したような微量Ni添加による
効果はこの組織如何に拘わらず有効であって微細TiN
の析出を高温域圧延中のオーステナイト再結晶粒を著し
く細粒化し、圧延バス間のオーステナイト粒成長を防止
することによりその効果を充分に発揮することができる
。
ライトーパーライトからacicular ferri
teに変化するが、上記したような微量Ni添加による
効果はこの組織如何に拘わらず有効であって微細TiN
の析出を高温域圧延中のオーステナイト再結晶粒を著し
く細粒化し、圧延バス間のオーステナイト粒成長を防止
することによりその効果を充分に発揮することができる
。
本発明によるものの化学組成限定理由を述べると以下の
如くである。
如くである。
Cは本発明の目的である厚肉材の高靭性化のため0.1
0%以下にすることが不可欠であり、この上限以下とす
ることにより変態組織中のパーライトやセメンタイトの
体積率を減少させ靭性、延性を大幅に向上させる。
0%以下にすることが不可欠であり、この上限以下とす
ることにより変態組織中のパーライトやセメンタイトの
体積率を減少させ靭性、延性を大幅に向上させる。
然し0.02%以下のC量では強度の確保が困難となる
。
。
又Mnは高張力化に極めて有効であって0.60%以上
の添加が必要であるが、本発明の主目的である厚肉材の
靭性に対しては1.8%以上の添加は有効でないためこ
れを上限とする。
の添加が必要であるが、本発明の主目的である厚肉材の
靭性に対しては1.8%以上の添加は有効でないためこ
れを上限とする。
Siは脱酸のために0.10%以上の添加が必要である
が、0.50%以上では靭性を劣化させるためこれを上
限とする。
が、0.50%以上では靭性を劣化させるためこれを上
限とする。
Sは本発明鋼の主要な用途である寒冷条件下でのパイプ
ライン材などに適用するに当って圧延直角方向の延性が
高いことが不可欠であって0.0 1 0%以下にする
ことが必要であり、このような低S化は同時に極低温で
の靭性をも向上させる。
ライン材などに適用するに当って圧延直角方向の延性が
高いことが不可欠であって0.0 1 0%以下にする
ことが必要であり、このような低S化は同時に極低温で
の靭性をも向上させる。
然してNiは本発明に不可欠の元素の1つであって、少
くとも0.2%以上の添加が必要であり、このNi添加
によって低温靭性が向上すること自体は公知であるが本
発明の場合には特に鯖御圧延による板厚25mm以上の
厚肉高張力鋼の強靭性向上のため、炭素含有量の低減、
後述する微量Ni添加との総合効果としてNiの高強度
化、高靭性化の効果を生じていることは後述実施例に明
かにされる通りである。
くとも0.2%以上の添加が必要であり、このNi添加
によって低温靭性が向上すること自体は公知であるが本
発明の場合には特に鯖御圧延による板厚25mm以上の
厚肉高張力鋼の強靭性向上のため、炭素含有量の低減、
後述する微量Ni添加との総合効果としてNiの高強度
化、高靭性化の効果を生じていることは後述実施例に明
かにされる通りである。
而してこのNiが4.0%以上になると強度(引張強さ
)が著しく上昇するが延性が急激に低下するため圧延の
ままで使用に供することを目的とする本発明に適合しな
いからこれを上限とするものである(即ちNi添加量が
4%以上では強度と延性のバランスをとるため焼戻処理
や時効処理を必要とする)。
)が著しく上昇するが延性が急激に低下するため圧延の
ままで使用に供することを目的とする本発明に適合しな
いからこれを上限とするものである(即ちNi添加量が
4%以上では強度と延性のバランスをとるため焼戻処理
や時効処理を必要とする)。
Nbは制御圧延を前提とする本発明には不可欠な元素で
あり、制御圧延による細粒化効果を得るため少くとも0
.01%以上の添加を必要とするが、0.15%以上で
はその効果が飽和する。
あり、制御圧延による細粒化効果を得るため少くとも0
.01%以上の添加を必要とするが、0.15%以上で
はその効果が飽和する。
sol.Al量は脱酸のため少くとも0.006%以上
の添加が必要であるが、0.08%以上では靭性が劣化
するためこれを上限とする。
の添加が必要であるが、0.08%以上では靭性が劣化
するためこれを上限とする。
更にTiは0.030%以下の範囲で添加したとき鋼中
のNを100%TiNの形で固定化する。
のNを100%TiNの形で固定化する。
オーステナイトの高温域でも安定で微細析出しているT
iNは本発明のNi,Nb添加条件下ではオーステナイ
ト組織を著しく微細化し、厚肉材における靭性劣化の主
因である著しい混粒−変態組織の発達を防止することが
できる。
iNは本発明のNi,Nb添加条件下ではオーステナイ
ト組織を著しく微細化し、厚肉材における靭性劣化の主
因である著しい混粒−変態組織の発達を防止することが
できる。
微量Ti添加によるTiNを利用した高張力鋼について
は既に若干知られているが、板厚25mm以上の高靭性
鋼を制御圧延して製造する場合の問題点を解決する目的
で利用されているものは従来皆無であって、本発明のT
i添加の効果は斯様な条件下において有効に得られるも
のである。
は既に若干知られているが、板厚25mm以上の高靭性
鋼を制御圧延して製造する場合の問題点を解決する目的
で利用されているものは従来皆無であって、本発明のT
i添加の効果は斯様な条件下において有効に得られるも
のである。
然して微細TiNの析出量を確保するためには少くとも
0.005%以上の添加が必要であり、又0.030%
以上の添加ではTiCの析出が生じ靭性が劣化する。
0.005%以上の添加が必要であり、又0.030%
以上の添加ではTiCの析出が生じ靭性が劣化する。
Nは通常の製鋼プロセスに依存して0.003%から最
大0.0150%鋼中に含まれるためこれを上限及び下
限とした。
大0.0150%鋼中に含まれるためこれを上限及び下
限とした。
TiNの形成のために必要なN量は上記N含有量範囲内
であれば充分であり、特に加窒処理するような必要はな
い。
であれば充分であり、特に加窒処理するような必要はな
い。
なお本発明による上記基本組成は必要に応じて0.30
%以下のMo. 0. 15%以下のV及び0.50%
以下のCuの単独ないし複合添加によっても本発明によ
る作用効果を失うことがなく、鋼の強度を更に上げるこ
とが可能となる。
%以下のMo. 0. 15%以下のV及び0.50%
以下のCuの単独ないし複合添加によっても本発明によ
る作用効果を失うことがなく、鋼の強度を更に上げるこ
とが可能となる。
本発明によるものの具体的な実施例と比較例とを併せて
示し、その作用効果をより具体的に説明すると、次の第
1表に本発明者等によって供試鋼として用いられた比較
鋼及び本発明鋼の若干についての化学成分を示す。
示し、その作用効果をより具体的に説明すると、次の第
1表に本発明者等によって供試鋼として用いられた比較
鋼及び本発明鋼の若干についての化学成分を示す。
即ち鋼番1〜5は従来鋼であり、鋼番6〜18は本発明
における対象鋼である。
における対象鋼である。
然してこの第1表に示したような供試鋼に対して加えら
れた熱間圧延条件、即ちスラブ加熱温度、900℃以下
(未再結晶温度域)での累積圧下率、最終板厚、と共に
それらの圧下条件で得られた鋼についての引張試験及び
衝撃試験の結果は次の第2〜第4表に示す通りである。
れた熱間圧延条件、即ちスラブ加熱温度、900℃以下
(未再結晶温度域)での累積圧下率、最終板厚、と共に
それらの圧下条件で得られた鋼についての引張試験及び
衝撃試験の結果は次の第2〜第4表に示す通りである。
なおこれらの試験片は何れも板厚中央において圧延直角
方向に採取したものであり、又引張り試験片は9φの丸
棒において標点距離(G.L.) 32mmとしたもの
であり、衝撃試験片は2mmVノツチフルサイズ(10
×10mm)シャルピー試験片である。
方向に採取したものであり、又引張り試験片は9φの丸
棒において標点距離(G.L.) 32mmとしたもの
であり、衝撃試験片は2mmVノツチフルサイズ(10
×10mm)シャルピー試験片である。
上記したような比較例及び実施例について更に説明する
と、第1表における鋼1は従来のフエライト.パーライ
ト組織鋼であり、又鋼2はaci−cular fer
rite(針状フエライト)鋼にして、鋼3,4,5は
Niの添加量を夫々略0.2%、1%、2%とした鋼で
ある。
と、第1表における鋼1は従来のフエライト.パーライ
ト組織鋼であり、又鋼2はaci−cular fer
rite(針状フエライト)鋼にして、鋼3,4,5は
Niの添加量を夫々略0.2%、1%、2%とした鋼で
ある。
然してこれらの鋼1〜5について190mm厚さのスラ
ブを1200℃に加熱してから連続的に圧下を加え、9
00℃以下で最終板厚に対して70%の累積圧下率を与
えて790℃で仕上げ、20〜32mmの鋼板とした結
果が第2表に示す通りである。
ブを1200℃に加熱してから連続的に圧下を加え、9
00℃以下で最終板厚に対して70%の累積圧下率を与
えて790℃で仕上げ、20〜32mmの鋼板とした結
果が第2表に示す通りである。
即ちその圧延条件は何れも同一であり、匍脚圧延として
は著しく厳しい場合に対応するものであるが、これら従
来の比較鋼においては25mm以上の板厚で、−100
℃以下の遷移温度を得ることが極めて困難であることが
理解される。
は著しく厳しい場合に対応するものであるが、これら従
来の比較鋼においては25mm以上の板厚で、−100
℃以下の遷移温度を得ることが極めて困難であることが
理解される。
蓋しNiを添加した鋼3,4,5においてはNi添加量
の増大につれて靭性は明かに改善され、板厚20mmの
場合には鋼板4C又は5Cのように遷移温度−100℃
以下となる場合となるが、板厚25g以上では鋼板5B
の一92℃が最高である。
の増大につれて靭性は明かに改善され、板厚20mmの
場合には鋼板4C又は5Cのように遷移温度−100℃
以下となる場合となるが、板厚25g以上では鋼板5B
の一92℃が最高である。
なおこれらの結果を要約して示しているのが第1,2図
であって、0.2%Niの結果を示す第1図の場合及び
2%Niの結果を示す第2図の場合の何れにおいても、
板厚20mmから25mmに増加される段階において靭
性(vTrs)が大幅に劣化することになり、実線で示
す従来技術においては2%Niでも−90℃前後であっ
て−100℃以下の遷移温度のものを得ることの困難さ
は頗る明確である。
であって、0.2%Niの結果を示す第1図の場合及び
2%Niの結果を示す第2図の場合の何れにおいても、
板厚20mmから25mmに増加される段階において靭
性(vTrs)が大幅に劣化することになり、実線で示
す従来技術においては2%Niでも−90℃前後であっ
て−100℃以下の遷移温度のものを得ることの困難さ
は頗る明確である。
これらのものに対し本発明対象鋼6,7,8は上記従来
鋼3,4,5に夫々対応させた組成を有するものであり
、従来鋼と同一の熱間圧延条件のもとて最終板厚20〜
36mmに仕上げたものであることは第3表に示す鋼板
6A〜6C,7A,7B,8A〜8Cの通りであり、そ
れらは又別に上記第1,2図に併せて点線を以て示す通
りであって、低炭素鋼にしてNiを含有した鋼において
のTi添加による靭性の大幅な向上は明かであり、板厚
増加による靭性の変動も大幅に減少していることが明確
である。
鋼3,4,5に夫々対応させた組成を有するものであり
、従来鋼と同一の熱間圧延条件のもとて最終板厚20〜
36mmに仕上げたものであることは第3表に示す鋼板
6A〜6C,7A,7B,8A〜8Cの通りであり、そ
れらは又別に上記第1,2図に併せて点線を以て示す通
りであって、低炭素鋼にしてNiを含有した鋼において
のTi添加による靭性の大幅な向上は明かであり、板厚
増加による靭性の変動も大幅に減少していることが明確
である。
鋼9以下も本発明対象鋼であって、鋼9はNiが1.5
%程度、鋼10と11は夫々1%前後のNiと共にMo
とVを夫々添加した場合であり、鋼12以下もNiその
他の成分を本発明の範囲内で種々に変化させた場合であ
って、これらのものを第3表以下に示すような条件下で
圧延したものである。
%程度、鋼10と11は夫々1%前後のNiと共にMo
とVを夫々添加した場合であり、鋼12以下もNiその
他の成分を本発明の範囲内で種々に変化させた場合であ
って、これらのものを第3表以下に示すような条件下で
圧延したものである。
なおこのような結果について若干附言するならば鋼7,
9及び12においてスラブ加熱温度を1200℃とした
場合と、1100℃とした場合とでは後者の方が靭性を
更に向上し得ることは鋼7D,9D,12Dの結果によ
く示されている。
9及び12においてスラブ加熱温度を1200℃とした
場合と、1100℃とした場合とでは後者の方が靭性を
更に向上し得ることは鋼7D,9D,12Dの結果によ
く示されている。
又本発明においては前記のように未再結晶温度域での累
積圧下率を少くとも40%以上とすることを必要とする
ものであって、例えば鋼板6Fや8Fのように40%ラ
インを確保する以上本発明の目標とする靭性を確保し得
るが、本発明の対象範囲内組成の鋼であっても鋼板6H
のように所定累積圧下率に達しない場合においては目標
とする靭性を得ることができない。
積圧下率を少くとも40%以上とすることを必要とする
ものであって、例えば鋼板6Fや8Fのように40%ラ
インを確保する以上本発明の目標とする靭性を確保し得
るが、本発明の対象範囲内組成の鋼であっても鋼板6H
のように所定累積圧下率に達しない場合においては目標
とする靭性を得ることができない。
第3図と第4図には上記のような結果に基いて、その板
厚32mmのものについての靭性と強度及び靭性とNi
量の関係を示すが、32mmというような厚さの大きい
厚鋼板において制御圧延により−100℃以下のvTr
s値を有する靭性鋼板を得るにはTiの添加が不可欠で
あり、又Niの添加量は0.2%以上を必要とすること
が第4図の如きから理解される。
厚32mmのものについての靭性と強度及び靭性とNi
量の関係を示すが、32mmというような厚さの大きい
厚鋼板において制御圧延により−100℃以下のvTr
s値を有する靭性鋼板を得るにはTiの添加が不可欠で
あり、又Niの添加量は0.2%以上を必要とすること
が第4図の如きから理解される。
以上説明したような本発明によれば特定組成を有する鋼
にNi,Nb及びTiを特定範囲内で含有させた鋼を未
再結晶温度域で最終板厚に対して40%以上の累積圧下
率で圧延することにより仕上り板厚25mm以上の厚肉
材において5 0 kg/mm2以上の強度水準を確保
しながらvTrs値が−100℃以下という優れた靭性
を的確に得しめることができるものであって工業的にそ
の効果の大きい発明である。
にNi,Nb及びTiを特定範囲内で含有させた鋼を未
再結晶温度域で最終板厚に対して40%以上の累積圧下
率で圧延することにより仕上り板厚25mm以上の厚肉
材において5 0 kg/mm2以上の強度水準を確保
しながらvTrs値が−100℃以下という優れた靭性
を的確に得しめることができるものであって工業的にそ
の効果の大きい発明である。
図面は本発明によるものの実施態様を従来法による比較
例と併せて示すものであって、第1図はNiを0.2%
添加したものにおける板厚との関係での靭性及び強度の
変化状態を示す図表、第2図はNi2%添加の場合の第
1図と同様な変化状態を示す図表、第3図は板厚32m
mのものについての強度と靭性の関係を示す図表、第4
図は同じく板厚32mmのものについてNi量と靭性と
の関係を示す図表である。
例と併せて示すものであって、第1図はNiを0.2%
添加したものにおける板厚との関係での靭性及び強度の
変化状態を示す図表、第2図はNi2%添加の場合の第
1図と同様な変化状態を示す図表、第3図は板厚32m
mのものについての強度と靭性の関係を示す図表、第4
図は同じく板厚32mmのものについてNi量と靭性と
の関係を示す図表である。
Claims (1)
- 1 C:0.02 〜0.10%、Mn:0.6 0〜
1.80%、Si:0.10〜0.50%、S:0.0
10%以下、Ni:0.2〜4.0%、Nb:0.O1
〜0. 1 5%、sol.Al:0. 006 〜0
.0 8%、Ti:0.005〜0.030%、N:0
.003〜0.015%であり、必要に応じて0.30
%以下のMo、0.15%以下のV、0.50%以下の
Cuの1種又は2種以上を含有し、残部が鉄及び不可避
不純物より成る組成の鋼を未再結晶温度域で最終板厚に
対して40%以上の累積圧下率で圧延し、仕上り板厚を
25mm以上とする靭性の優れた厚肉非調質高張力鋼の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4778376A JPS582244B2 (ja) | 1976-04-28 | 1976-04-28 | 靭性の優れた厚肉非調質高張力鋼の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4778376A JPS582244B2 (ja) | 1976-04-28 | 1976-04-28 | 靭性の優れた厚肉非調質高張力鋼の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS52131918A JPS52131918A (en) | 1977-11-05 |
| JPS582244B2 true JPS582244B2 (ja) | 1983-01-14 |
Family
ID=12784961
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4778376A Expired JPS582244B2 (ja) | 1976-04-28 | 1976-04-28 | 靭性の優れた厚肉非調質高張力鋼の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS582244B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0271723U (ja) * | 1988-11-21 | 1990-05-31 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5466321A (en) * | 1977-11-05 | 1979-05-28 | Nippon Steel Corp | Manufacture of unrefined high tensile steel for welded structure |
| JPS5937737B2 (ja) * | 1978-05-25 | 1984-09-11 | 新日本製鐵株式会社 | 熱間鍛造用鋼材 |
-
1976
- 1976-04-28 JP JP4778376A patent/JPS582244B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0271723U (ja) * | 1988-11-21 | 1990-05-31 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS52131918A (en) | 1977-11-05 |
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