JPS5847591B2 - 農用トラクタ−等における動力伝達装置 - Google Patents

農用トラクタ−等における動力伝達装置

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JPS5847591B2
JPS5847591B2 JP2666377A JP2666377A JPS5847591B2 JP S5847591 B2 JPS5847591 B2 JP S5847591B2 JP 2666377 A JP2666377 A JP 2666377A JP 2666377 A JP2666377 A JP 2666377A JP S5847591 B2 JPS5847591 B2 JP S5847591B2
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clutch
hydraulic
oil
shaft
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彰 砂子
智朗 東
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KANZAKI KOKYU KOKI SEISAKUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、エンジンにて回転駆動される、走行動力伝
導用兼作業機動力伝導用の伝動軸から最終走行1駆動手
段に至る走行動力伝導径路中に配して、走行動力変速用
の油圧クラッチ式変速装置と機械式変速装置を設けてあ
る、農用トラクター等における動力伝達装置に関するも
のである。
すなわち、走行動力変速用の上記のような油圧クラッチ
式変速装置を設けてある農用トラクター等は、変速操作
を軽快且つ容易に行ない得るとか、上記変速装置におけ
る油圧クラッチへ作用させる作動油圧を漸次的に高めて
ショックのない変速切換えを得ることが容易である等の
長所を備えているが、この発明は、上記のような油圧ク
ラッチ式走行動力変速装置を設ける場合における一つの
問題点を解決すると共に、該油圧クラッチ式変速装置の
存在を巧みに利用して簡単な構造でいわゆる二段クラッ
チ(ドユアル・クラッチ)同様の機能を発揮する動力伝
達装置とし、しかも上記の問題点の解決と二段クラッチ
機能の発揮とを矛盾なく両立させ、且つ、油圧クラッチ
式変速装置後段の機械式変速装置の変速操作にも困難を
生じないようにするものである。
油圧クラッチ式の走行動力変速装置を備えた農用トラッ
クター等において、該油圧クラッチ変速装置を中立状態
とする、つまり該変速装置における全油圧クラッチを非
作動状態として該油圧クラッチを装架せる伝動軸上の遊
転歯車の全てをフリー回転し得る状態とすると、理論上
は油圧クラッチ式変速装置部分で走行動力伝導径路が遮
断されて、稼働中のエンジンから車輪等の最終走行駆動
手段方向に、或は傾斜地等で自動的に回転しようとする
最終走行駆動手段から停止せるエンジン方向に、動力の
伝達は生じ得ない筈であるが、実際にはこのような場合
にも、エンジン或は最終走行駆動手段から一定の回転ト
ルクが油圧クラッチ式変速装置部分に伝達されていて、
該変速装置の油圧クラッチにおける摩擦板同士が、若干
の係合力でもって摩擦係合し、予期しない動力伝達が中
立状態の油圧クラッチ式変速装置部分で生じるといった
事態が経験される。
そしてそのような事態が生じると、予期しない車輌発進
等が生じ得て危険なものである。
また農用トラクター等における主クラッチを二段クラッ
チ(ドユアル・クラッチ)に構成し、主クラッチペダル
の踏込み操作時に、該ペダルを浅く一段踏込むと走行動
力が断たれるがPTOは回転を続け、さらにもう一度深
く踏込むことによってPTO動力も断たれるようにする
ときは、変速のための歯車の入替え時などにPTOの回
転が停止しないとか、慣性質量大で正規回転数にまでの
回転開始に時間を要するディスクモア等の作業機をトラ
クター走行開始に先立ち回転開始させ得るとか、その他
、作業機駆動は継続したままでトラクター走行のみ停止
させ度い場合にこれを容易に行ない得る等の長所が発揮
されるが、上記の二段クラッチは、その構造が複雑で高
価につくものである事実は否めない。
この発明は、上記の事実よりして、走行動力変速用の油
圧クラッチ式変速装置の中立状態での前記のような不測
の伝動を確実に防止すると共に、該油圧クラッチ式変速
装置の存在を利用して簡単な構造で二段クラッチ同様の
作用を達成し、しかもこのための機構が相互に矛盾を来
たさず、しかも油圧クラッチ式変速装置後段の機械式変
速装置の変速操作にも支障を生じない、農用トラクター
等における新規な動力伝達装置を提供しようとするもの
である。
図示の実施例について、この発明に係る農用トラクター
等における動力伝達装置の構戒を説明すると、第1図に
示すように、機体最前部にエンジン1を塔載し、機体の
走行を、該エンジン1により左右の後輪2を回転駆動し
て行なわせると共に、図示されていない連結機構を介し
機体後部に連結され油圧リフト装置3により昇降せしめ
られる作業機(図示せず)の駆動を、該作業機に連動連
結されるPTO軸4を上記エンジン1により回転駆動し
て行ない、また機体の操向を、座席5に座乗せる作業者
が操縦ハンドル6にて前輪7を旋回操作して行なうよう
に構成された農用トラクターにおいて、この発明は次の
ように実施されている。
すなわち、この農用トラクターにおけるエンジン1から
後輪2へ至る伝動機構とPTO軸4に至る伝動機構とは
、第2図に示すように構成されている、つまりエンジン
1に主クラッチ8を介して連動連結された駆動軸9が設
けられていて、この駆動軸9と後輪車軸2a間が、1駆
動軸9と該駆動軸9に千行せる伝動軸10間に配設され
た走行動力主変速装置11であって駆動軸9に伝動軸1
0を適宜の変速比で選択的に連動連結する走行動力主変
速装置11と、伝動軸10の延長線上に配された他の伝
動軸12を上記伝動軸10に適宜の変速比で選択的に連
動連結する走行動力副変速装置13と、伝動軸12に傘
歯車14.15伝動機構を介し連動連結された左右後輪
2用の差動装置16と、この差動装置16の左右出力軸
16aと左右後輪車軸2a間を連動連結する最終歯車減
速伝動機構17とを介し、連動連結され走行動力伝動機
構が完成されており、また駆動軸9とPTO軸4間が、
駆動軸9に中間駆動軸18を介し連動連結された他の駆
動軸19とPTO軸4間に配設された作業機動力変速装
置20であって駆動軸19にPTO軸4を適宜の変速比
で選択的に連動連結する作業機動力変速装置20を介し
、連動連結され作業機動力伝動機構が完成されているの
であるが、上記した走行動力主変速装置11は、次のよ
うな油圧クラッチ式変速装置、つまり第2,3図に示す
ように、駆動軸9に嵌着して設けたF1変速歯車21、
F2変速歯車22、F3変速歯車23及びR変速歯車2
4と、伝動軸10に遊嵌され上記変速歯車21−24の
うちの相当するものに直接またはR中間歯車24aを介
し噛合されたF,遊転歯車25、F2遊転歯車26、F
3遊転歯車27及びR遊転歯車28と、一方の摩擦板3
4aを上記遊転歯車25−28の各々に、他方の摩擦板
34bを伝動軸10に固定せるクラッチハウジング33
aに、それぞれクラッチ軸線方向に摺動のみ自在に支持
させて多板式油圧クラッチに構成された油圧クラッチ2
9−32であって、クラッチハウジング33a内に摺動
自在に設けられたピストン33bの背後の油室33cへ
圧油を供給し戻しバネ34cに抗して上記ピストン33
cを前進させて上記両摩擦板34a,34bを係合させ
ることで作動せしめられ遊転歯車2 5−2 8の各々
を選択的に伝動軸10に結合するF1油圧クラッチ29
、F2油圧クラッチ30、F3油圧クラッチ31及びR
油圧クラッチ32とを備えた、それ自体は公知の油圧ク
ラッチ式変速装置に構成されている。
上に説明した油圧クラッチ式の走行動力主変速装置11
を中立状態とする、つまりその全ての油圧クラッチ2
9−3 2を非作動状態とするときは、駆動軸9と伝動
軸10間の接続が解かれ、伝動軸10は、回転停止状態
を保持する筈である。
ところが、エンジン1により駆動軸9に伝達されている
回転トルク或は傾斜地等で自動回転しようとする後輪2
から伝動軸10に伝達される回転トルクにより、油圧ク
ラッチの摩擦板34 a,34bが若干の係合力でもっ
て摩擦係合し、エンジン1と最終走行駆動手段である後
輪2間の予期しない接続が生じて、トラクターの不測の
発進等が生じる可能性が存在する。
そこで、図示の農用トラクターにおいては先ず、油圧ク
ラッチ式の走行動力主変速装置11の中立状態で、上記
の伝動軸10を自動的に制動し、上記のような不測の事
態を未然に防止する、次のような機構が設けられている
すなわち、伝動軸10の前端部は、第3図に示すように
、前記の変速装置11,13,20を収容せるミッショ
ンケース35の前方にまで延出させてあり、該延山部に
おいて伝動軸10上にシールハウジング36を被嵌し、
このシールハウジング36の内面と伝動軸10周面の環
状凹溝とによって、シール部材31にて互い間をシール
された複数個の油室3B,39.40及び41を伝動軸
10上に形成し、油圧クラッチ2 9−3 2作動用の
作動油を該油室3 8−4 1に一旦導いた上で、伝動
軸10に穿設せる油路42,43等を介し油圧クラッチ
2 9−3 2へ作用させるようになされているのであ
るが、この伝動軸10の延出部端に、該伝動軸10を選
択的に制動するためのブレーキ装置44を設けてあるの
である。
該ブレーキ装置44は、第4図に明瞭に示すように、伝
動軸10端の小径部に、該小径部に形成せる切欠き偏平
部45を利用して相対回転不能に、しかし軸10の軸線
方向に沿い摺動自在に、被嵌された可動摩擦制動板46
を備えている。
そして両面に摩擦材を貼着してあるこの可動制動板46
の内面は、シールハウジング36の段付け係合面47に
対面させてあり、可動制動板46が第4図でみて右方に
押されその内面が係合面47に摩擦係合せしめられると
、静止するシールハウジング36によって制動板46を
介し伝動軸10が回転不能に拘束され、伝動軸10の制
動が行なわれるようにされているのである。
そして、シールハウジング36は、固定具48によりそ
の前端面に固定されたハウジングカバー49にて、前端
開口を閉鎖されているのであるが、このシールハウジン
グ36内には、前後摺動自在且つ油密にピストン50を
、ハウジングカバー49に支持させたピン51を該ピス
トン50の孔に突入させ回動を防止して、配設してあり
、またハウジングカバー49には、ピストン50の中心
貫通孔内に臨む大径頭部52aを備えた進退杆52を前
後摺動自在に支持させてあって、ピストン50の端面に
接当するバネ受53を上記進退杆52上に前後摺動自在
に設けると共に、このバネ受53とハウジング力バー4
9内端面間で進退杆52上に圧縮スプリング54を配設
し、もってピストン50を介し可動制動板46を係合面
47にスプリング54作用で圧接させて、伝動軸10の
制動を得るようにされているのである。
なお進退杆52は、その頭部52aとハウジングカバー
49内端面間に配した弱い別の圧縮スプリング55によ
って、シールハウジング36内への突入方向に摺動附勢
されている。
そして、上記の伝動軸10の制動は、油圧クラッチ式走
行動力主変速装置11の中立状態でのみ行なわれ、該変
速装置11の作動状態では、この制動が解かれるように
されているのであり、この制動解除は、上記のピストン
50を含む油圧アクチュエータ50Aによって、つまり
ピストン50の周縁部端面の背後においてシールハウジ
ング36内に油室56を形成して、該油室56に圧油を
供給することでスプリング54力に抗してピストン50
を後退(車輌前後方向で言うと前進)させることにより
、行なわれるようにされている。
そして図示の場合には、上記油室56に油圧クラッチ式
走行動力主変速装置11の油圧クラッチ29−32作動
用の油圧を、該クラッチへの作動油供給回路から選択的
に導いて作用させるように構成されているので、先ず油
圧クラッチ2932に対する作動油の給排機構を第5図
について説明する。
油圧クラッチ29−32用の作動油は、ミッションケー
ス35内の低部を油タンク57兼用のものとし、該油タ
ンク57から、第2,3図に示すように前記主クラッチ
8と駆動軸9間で、ミッションケース35の前面に装着
されエンジン1により駆動される、通例のトコロイドタ
イプのギヤポンプ58により、ミッションケース35前
部上面の弁機構ハウジング59(第1図)内へと導かれ
、該ハウジング59内から、ミッションケース35項壁
内の油路、ミッションケース35前面に装着された油路
形戒板60とミッションケース35間の油路及びシール
ハウジング36内の油路(以上、図示せず)を介し伝動
軸10端の前記油室38−41へと導かれて、油圧クラ
ッチ2132へと選択的に作用せしめられるようにされ
ている。
そして上記の弁機構ハウジング59内には、第5図に示
すように、油タンク57からポンプ58を経て油圧クラ
ッチ2132方向に至る給油回路61に接続されたタン
ク回路62に挿入され油圧クラッチ29−32に対する
作用油圧を設定する調圧弁63と、上記給油回路61に
挿入され給油回路61を選択的に倒れか一の油圧クラッ
チに接続するための切換弁64とが、設けられている。
そして上記の切換弁64は、第5図から明らかなように
、全油圧クラッチ2 9−3 2から油タンク57方向
に油をドレーンして全油圧クラッチ2932を非作動と
する中立位置N1つまり油圧クラッチ式走行動力主変速
装置11を中立状態とする中立位置Nと、F1油圧クラ
ッチ29にのみ給油を行ない他の油圧クラッチからは油
をドレーンしてF1油圧クラッチ29のみを作動させる
前進1速位置F1と、F2油圧クラッチ30にのみ給油
を行ない他の油圧クラッチからは油をドレーンしてF2
油圧クラッチ30のみを作動させる前進2速位置F2と
、F3油圧クラッチ31にのみ給油を行ない他の油圧ク
ラッチからは油をドレーンしてF3油圧クラッチ31の
みを作動させる前進3速位置と、R油圧クラッチ32に
のみ給油を行ない他の油圧クラッチからは油をドレーン
してR油圧クラッチ32のみを作動させる後進位置Rと
の、5ポジションの切換弁に構成されている。
以上の油圧回路の構成は通例のものであるが、上記の給
油回路61にはまた、同様に第5図に示すように、前記
油圧アクチュエータ50Aないしその油室56へと導か
れた油給排回路65を接続してあって、切換弁64の作
用位置F1,F2,F3及びR1つまり油圧クラッチ式
走行動力主変速装置11の作動状態では、該油給排回路
65を介して、調圧弁63にて設定されるクラッチ作用
油圧が圧油が油室56へ供給され、これによってピスト
ン50が後退せしめられてブレーキ装置44の制動作用
が解除され、逆に切換弁64の中立位置N1つまり油圧
クラッチ式走行動力主変速装置11の中立ないし非作動
状態では、給油回路61が切換弁64を介し油タンク5
7に接続されることから、上記の油給排回路65を介し
て油室56内から油タンク57方向に油がドレーンされ
、ブレーキ装置44が制動作用を行なうように、なされ
ているのである。
そして図示の場合には特に、同様に第5図に示すように
、上記した油給排回路65に、互に並列に接続された逆
止弁66と絞り67とを挿入し、逆止弁66は、給油回
路61から油圧アクチュエータ50Aないしその油室5
6方向への油の流通のみを許容するものに構成して、切
換弁64をその中立位置から作用位置方向に切換えたと
きは、給油回路61の油圧が逆止弁66を介し急速に油
圧アクチュエーク50Aに作用して、ブレーキ装置44
の伝動軸10制動作用が急速に解除され、逆に切換弁6
4をその作用位置から中立位置に戻したときは、油圧ア
クチュエータ50Aの油室56から絞り67を介し油が
徐々にドレーンされて、ブレーキ装置44が徐々に伝動
軸10を制動するように、図っている。
なお上記した油給排回路65は、弁機構ハウジング59
内から油室56へと導かれているもので、ミッションケ
ース35頂壁内の油路(図示せず)と、前記油路形成板
60とミッションケース35間の油路(図示せず)と、
シールハウジング36内の油路68,69(第6図)と
でもって構戒されている。
伝動軸10を制動するためのブレーキ装置44の作動機
構が上記のように構成されているので、切換弁64の位
置変更で、油圧クラッチ式走行動力主変速装置11を中
立状態においたときは、ブレーキ装置44がスプリング
54作用で伝動軸10を回転不能に制動拘束し、該中立
状態において伝動軸10を回転不能に制動拘束し、該中
立状態において伝動軸10が不測の車輛発進等を結果す
る予期しない回転をすることが確実に防止されるもので
あり、逆に油圧クラッチ式走行動力主変速装置11の作
動状態では、ブレーキ装置44の作動が解除されて、伝
動軸10の制動が解かれるから、該伝動軸10を介して
の所要の動力伝達が支障なく行なわれるものである。
そして特に、切換弁64の切換えで、油圧クラッチ式走
行動力主変速装置11を非作動状態から作動状態へ移す
とぎは、逆止弁66を介した急速な圧油作用でブレーキ
装置44の制動作用が急速に解除されることから、該ブ
レーキ装置44による伝動軸10制動下で伝動軸10が
駆動軸9と接続されるといった、伝動部材の損傷を生じ
得る不都合が無いと共に、逆に油圧クラッチ式走行動力
主変速装置11を作動状態から非作動状態へ移すときは
、絞り67を介した徐徐の油ドレーン作用でブレーキ装
置44による伝動軸10制動が徐々に行なわれることか
ら、急速な伝動軸10制動に関連して起り得るショック
、つまりこれまた伝動部材の損傷を結果し得るようなシ
ョックが、生じないものである。
以上のように、図示の農用トラクターにおける動力伝達
装置には、走行動力主変速装置である油圧クラッチ式変
速装置11の中立状態での、該変速装置11を介しての
不測の伝動を防止する機構が設けられているのであるが
、この動力伝達装置にはまた、トラクターの走行を停止
させPTO軸4のみを回転,駆動する状態と、トラクタ
ー走行とPTO軸4回転の両者を停止させる状態とを、
選択的に得るための機構、つまり二段クラッチと同様の
作用を得るための機構が、油圧クラッチ式走行動力主変
速装置11の存在を巧みに利用して、次のように設けら
れている。
すなわち、第4,6図に示すように、前記ハウジングカ
バー49内には、前記進退杆52の周囲で前後する高圧
油室70と低圧油室71とを形成してあり、このうち高
圧油室70は、シールハウジング36内の前記油路68
にハウジングカバ49内の油路72を介して接続するこ
とで、油圧クラッチ29−32への前記給油回路61へ
と接続され、また低圧油室71は、ハウジング力バー4
9内の油路73、シールハウジング36内の油路74及
び油路形成板60内の油路75を介して、油タンク57
兼用のミッションケース35内へと接続されている。
そして、前記の進退杆52には、同様に第4,6図に示
すように、上記両油室70,72間を遮断する大径部L
1と、該大径部L1に弓続いた小径部L2であって進退
杆52がシールハウジング36外方向に若干量l0引出
されると高圧油室70を低圧油室71に連通させる小径
部L2とを、形成してある。
したがって、油圧クラッチ式走行動力主変速装置11の
作動状態で、進退杆52を若干量l1引出すと、給油回
路61が油タンク57へと接続される関係となるもので
あり、このように油圧クラッチ式変速装置11の作動状
態、つまり切換弁64の作用位置F1,F2,F3,R
で給油回路61を油クンク57へと選択的に接続し該変
速装置11の油圧クラッチ2932をアンロードするア
ンロードバルブ76が、高圧油室70を入口側ポート、
低圧油室71を出口側ポート、進退杆52をスプールと
して、形成されているのであり、このアンロードバルブ
76は、第5図に示すように、アンロード非作用位置I
とアンロード作用位置■を備えていて、給油回路61へ
と接続されている。
以上のようであるから、油圧クラッチ式走行動力主変速
装置11の作動状態で進退杆52を若干量l1引出して
、高圧油室70が小径部L2を介し低圧油室71へと連
通せしめられるアンロード作用位置■へと、アンロード
バルブ76を変位させると、給油回路61が油タンク5
7へと接続され全油圧クラッチ29−32が非作動状態
をとって変速装置11が中立状態へもたらされ、トラク
ターの走行が停止せしめられることとなる。
そしてこの状態ではエンジン1後位の主クラッチ8が未
だ離脱せしめられないように、アンロードバルブ76の
操作機構を主クラッチ8操作機構に関連させたとすれば
、トラクターの走行を停止させPTO軸4のみを回転駆
動する状態が得られることとなる。
そこで図示の農用トラクターでは、後述するように、ア
ンロードバルブ76のスプールを構戒する進退杆52を
、主クラッチ8の操作手段である主クラッチペダル77
へと関連させてあるのであるが、また上記の進退杆52
は、ブレーキ装置44の機械的な制動解除手段としても
機能するように構戒され、同様に主クラッチペダル77
へと関連させてある。
すなわち、上記進退杆52をハウジングヵバー49から
の引出し方向に変位させると、該進退杆52が第4,6
図に図示の距離l2変位せしめられた時点から、進退杆
頭部52aが前記バネ受53に接当し、該バネ受53が
圧縮スプリング54を圧縮しつつ進退杆52と共に変位
せしめられるように図ってあるのであり、したがって、
進退杆52を一定量l2以上引出し方向に変位させると
、ピストン50に対する圧縮スプリング54の附勢作用
が断たれて、油室56へ油圧が作用していない、油圧ク
ラッチ式変速装置11の中立状態においても、ピストン
50を介しての可動制動板46に対するスプリング54
附勢作用を機械的に解除して、ブレーキ装置44の制動
作用を選択的に解除し得ることとなっているのである。
この機械的制動解除手段は、油圧クラッチ式の走行動力
主変速装置11の後段に前記した機械式の走行動力副変
速装置13を設けた関係上、設けられたいるので、先ず
この機械式副変速装置13の構成を、再び第2図及び第
3図を参照して、説明する。
第2,3図に示されているように、機械式走行動力副変
速装置13は、前記駆動軸9の延長部9a上に、ベアリ
ングを介し相対回転自在に設けられた、ボス部分を共通
とする一体的な4個の、互に径を異にする歯車7B,7
9.80及び81であってその最前端の歯車78を伝動
軸10端に形成せる歯車82と常時噛合いさせることに
より伝動軸10にて回転せしめられる歯車78−81と
、駆動軸延長部9a上にベアリングを介し相対回転自在
に設けられた、ボス部分を共通とする一体的な2個の歯
車83.84であって上記歯車81より、中間軸85上
の、ボス部分を共通とする一体的な2個の歯車86.8
7(第2図)を介してギヤ伝動により回転せしめられる
歯車83,84と、前記伝動軸12上にスプライン嵌合
により相対回転不能且つ摺動自在に設けられた、1個の
シフト歯車88及びボス部分を共通とする一体的な2個
のシフト歯車89.90と、一方の噛合片91aを伝動
軸10端部に、他方の噛合片9lbを上記シフト歯車8
8の端面部に、それぞれ形戒して構或された噛合いクラ
ッチ91とを、備えている。
そして、この機械式走行動力副変速装置13は、シフト
歯車8B,89.90を伝動軸12上で選択的に摺動変
位させて、シフト歯車90を歯車84に噛合せると1速
(超低速)で、シフト歯車90を歯車81に噛合せると
2速で、シフト歯車89を歯車80に噛合せると3速で
、シフト歯車88を歯車79に噛合せると4速で、また
シフト歯車88変位で噛合片91a,9lbを噛合せて
噛合いクラッチ91を作動させると5速で、それぞれ伝
動軸12が伝動軸10により回転せしめられるように、
構威されている。
以上のように、機械式走行動力副変速装置13は、油圧
クラッチ式走行動力主変速装置11の後段において、車
輌走行速度をさらに5段に変速する機能を備えたもので
あり、このように2種の変速装置11,13を直列に設
ける場合において、油圧クラッチ式変速装置11を前段
側に、機械式変速装置13を後段側に、それぞれ配して
設けるように構成するときは、回転トルクのより小な部
分に油圧クラッチ式変速装置が設けられた関係となって
、そのクラッチ29−32を小容量のものとなし得る利
点が与えられるが、前記主クラッチ8を切って行なわれ
る、この機械式走行動力副変速装置13の変速操作時、
つまりシフト歯車88,89及び90の選択的な変位操
作時に、該シフト歯車とそれが噛合されるべき歯車79
,80.81及び84との間の回転方向での相対姿勢及
び噛合片91a,9Ib間の回転方向での相対姿勢が、
正しい噛合い関係になく、シかもこのような相対姿勢が
伝動軸10のブレーキ装置44による制動によって固定
されていたとすると、正しい噛合い位置にない被噛合せ
側の歯車ないし噛合片の回転不能な拘束よりして、上記
の変速操作が極めて困難となる。
そこで図示の動力伝達装置においては、機械式走行動力
副変速装置13の変速操作時には、ブレーキ装置44に
よる伝動軸10の制動を解くことで、上記の被噛合せ側
歯車と噛合片とを回転可能な状態におき、該歯車或は噛
合片が正しい噛合い姿勢になくとも、それがシフト歯車
変位により回転方向に押されて若干回転し、噛合いが容
易に達成されるように配慮されているのである。
そして前記のように、進退杆52がこのための機械的制
動解除手段として設けられており、且つ、この進退杆5
2は、同様に前記せるように、アンロードバルブT6の
スプールを構成するものとされ、該進退杆52が主クラ
ッチペダル77に、該ペダル77の主クラッチ8離脱方
向への操作、つまり踏込みにより進退杆52がシールハ
ウジング36からの引出し方向に変位せしめられるよう
に、関連させてあるのであるが、アンロードバルブ76
をアンロード作動させる前記の進退杆変位量l1は、ブ
レーキ装置44の制動作用を解除する前記の進退杆変位
量l2よりも小(l1〈l2)とされていて、主クラッ
チペダル77の踏込みによリ、先スアンロードバルブ7
6がアンロード作動せしめられ、次いで、該アンロード
作動に伴なう油室56への油圧作用解除で制動作用する
ブレーキ装置44の制動作用が、機械的に解除されるよ
うに図られている。
次に、図示の場合における進退杆52と主クラッチペダ
ル77との間の関連機構を、第7,8図及び第3.4.
6図について説明すると、ハウジング力バー49に支持
させた進退杆52の基端には、ハウジングカバー49外
において該カバー49外端面に接当するストッパー金物
92を固定して、進退杆52のシールハウジング36内
方向への突入量を規制してあるが、このストッパー金物
92には、左右方向に突出するピン93を固着して設け
てある。
そしてミッションケース35前位のクラッチハウジング
94には該ハウジング94の側壁を貫通させて軸線まわ
りで回動自在な回動軸95を支持させてあり、クラッチ
ハウジング94内においてこの回動軸95の先端に、上
記のピン93に車輌後端側方向から接当する1対の突起
部96aを備えた回動金物96を固定している。
したがって回動軸95を第4図の矢印S方向に回動させ
るときは、それに伴なって軸95の軸線まわりで回動す
る回動金物96の突起部96aにピン93を押されて、
進退杆52を抜出させる方向にストッパー金物92が変
位せしめられるものである。
そして、主クラッチ8は、第7図に示すように、通例の
摩擦板形式の機械式クラッチであり、その離脱は、クラ
ッチ離脱カムを作動させる回動金物97の回動変位にて
行なわれ、この回動金物97と主クラッチペダル77間
が、第7図に示すように、ペダル77回動支点軸上の回
動筒98であってペダル17回動により軸線まわりで回
動せしめられる回動筒98と、この回動筒98に突設せ
るアーム99と、連杆100と、上記回動金物97と共
通の回動支点軸101まわりで回動自在な回動アーム1
02であって上記連杆100を介し上記アーム99と連
動連結された回動アーム102と、軸線まわりで回動自
在に支持された上記回動支点軸101とを介し、主クラ
ッチペダル77の踏込みにより回動金物97が主クラッ
チ8離脱方向に回動変位せしめられるように、連動連結
されているのであるが、同様に第7図に示すように、ペ
ダル77回動支点軸上の上記回動筒98には上記アーム
99とは別のアーム103を突設してあって、このアー
ム103と回動軸95間が、回動軸95端に固定された
回動アーム104と、アーム103,104間を連動連
結する連杆105とによって、連動連結されていて、主
クラッチペダル77を踏込むと、回動筒98、アーム1
03、連杆105、回動アーム104、回動軸95を介
し回動金物96が進退杆52を抜出す方向に回動変位せ
しめられるように、図ってある。
そして上記の連杆100,105の中途にはそれぞれ、
該連杆100,105の長さ調節を行なって主クラッチ
8離脱のタイミングと進退杆52抜出しのタイミングと
を調節するための調節機構100a ,105aが設け
られているが、上記の両タイミングは、主クラッチペダ
ル77の踏込みにより、主クラッチ8の離脱に先立゛ち
進退杆52が先ずアンロードバルブ76のアンロード作
動位置まで引出され、これよりさらに主クラッチペダル
77を踏込むと、ブレーキ装置44の制動作用が解除せ
しめられる位置まで進退杆52が引出されると共に主ク
ラッチ8が離脱せしめられるように図られている。
したがって、図示の農用トラクターによる作業時におい
て、トラクターの走行のみを停止し作業機駆動を継続し
度い場合には、主クラッチペダル77を若干量浅く踏込
んで、アンロードバルブ76のアンロード作動による給
油回路61の油タンク57への接続によって、油圧クラ
ッチ式走行動力主変速装置11を非作動ないし中立状態
とし、該変速装置11部分で走行動力伝導径路を断つこ
とで、上記の状態を得ることができるものであり、この
状態では、給油回路61の油タンク57への接続よりし
て、油圧アクチュエータ50Aの油室56への油圧作用
が解除されて、ブレーキ装置44が伝動軸10を制動す
る制動作用をとることから、この車輌停止作業状態ない
し定置作業状態でトラクターが不測に発進することが避
けられる。
また図示の農用トラクターによる作業時或は単なる走行
時において、機械式の走行動力副変速装置13の変速操
作を行なう場合は、主クラッチ8を離脱させてこれが行
なわれるのであるが、このように主クラッチ8を離脱さ
せるように主クラッチペダル77を深く踏込むときは、
進退杆52が大きく引出されて圧縮バネ54を圧縮させ
ブレーキ装置44の制動作用が解除されるから、伝動軸
10、したがって、駆動軸延長部9a上の変速歯車もフ
リー回転し得る状態をとり、機械式変速装置13の変速
操作を極く容易に行なえることとなるのである。
なお、進退杆52の先端部外周に、圧縮スプリング54
の他に前記の圧縮スプリング55が設けられていること
から、主クラッチペダル77から足を離しバネカで該ペ
ダルを原位置に復帰させる主クラッチ8嵌入時には、ス
プリング55作用で進退杆52が図示位置へと復帰せし
められるものであり、また主クラッチペダル77の踏入
みに際し、スプリング55力のみが作用するアンロード
バルブ76のアンロード作動時とスプリング54力が作
用する、次いでのブレーキ装置44制動解除及び主クラ
ッチ8離脱時とで、ペダル77踏込み抵抗がかなり相違
することから、アンロードバルブ76のみの作動時を適
確に感知することができる。
なお、前記した作業機動力変速装置20は、第2図に示
すように、駆動軸19上の4個の固定変速歯車106,
107,108,109と、PTO軸4にスプライン嵌
合された3個のシフト歯車110,111,112と、
PTO軸4に遊嵌され駆動軸19上の変速歯車106に
噛合された遊転歯車113とシフト歯車110間に介在
させた噛合クラッチ114とを備えた機械式変速装置に
構威され、シフト車車110−112のPTO軸4上で
の選択的な変位により、噛合クラッチ114の作動で1
速の変速比、歯車108,110間の噛合いで2速の変
速比、歯車107,111間の噛合いで3速の変速比、
歯車106,112間の噛合いで4速の変速比で、それ
ぞれ駆動軸19とPTO軸4間を連動連結するものに構
成されている。
第2図において115は、前記差動装置出力軸16a端
に配して設けた左右後輪2用のブレーキである。
以上の実施例では、油圧クラッチ式変速装置11におけ
る油圧クラッチ29−32へ作動油を供給する給油回路
61を選択的に油クンク57へと接続するアンロードバ
ルブ76と、ブレーキ装置44の制動を解除するための
機械的制動解除手段52とを、構成部材共通のものとし
、共通の連動連結機構により主クラッチペダル77へと
連動連結したが、このようにするときは、構造が極めて
簡単化されるといった実益が発揮されるも、この発明は
、このような構成にまで限定されるものではなく、上記
のようなアンロードバルブとブレーキ装置とを別々の部
分に設け、別々の連動連結機構を介し主クラッチ操作手
段へと連動連結するように構或された動力伝達装置も、
その範囲に含むものである。
第9図は、そのように構或された他の実施例を示すもの
で、この実施例においては、ハウジングカバー49内に
前記アンロードバルブ76を設けずして、類似のアンロ
ードバルブ(図示せず)を前記弁機構ハウジング59内
に設け、プレ一千装置44の機械的制動解除手段である
進退杆52は、前記同様に主クラッチペダル77に連動
連結すると共に、弁機構ハウジング59内の上記アンロ
ードバルブのスプール或はローターを変位させる回動軸
120を前記回動筒98上のアーム99の上方延長部9
9aに、連杆121、支点122aまわりで回動可能な
ベルクランク122、長さ調節部123aを含む連杆1
23及び回動アーム124を介し連動連結し、主クラッ
チペダル77の踏込み時に、ブレーキ装置44の制動解
除及び主クラッチ8の離脱に先立ち、先ず上記のアンロ
ードバルブがアンロード作動せしめられるように、図っ
ている。
また以上の実施例では、伝動軸10制動用のブレーキ装
置44であって、スプリング54作用により制動作用を
行ない、油圧アクチュエータ50Aと機械的制動解除手
段52との倒れかで選択的に制動作用を解除されるブレ
ーキ装置44を、伝動軸10端部に摺動自在ではあるが
相対回転不能に支承させた可動制動板46であって固定
ケース面47に圧接される可動制動板46を備えたもの
に構威したが、このようなブレーキ装置はその他に、例
えば第10図に示すように、伝動軸10のシールハウジ
ング36外への延出端に嵌着されたブレーキディスク1
30と、該ブレーキディスク130に捲掛けられたブレ
ーキバンド131であって、スプリング132の附勢作
用でディスク130に圧接せしめられ、油圧アクチュエ
ータ133の油室134への油圧作用で、或は摺動杆1
35の押し作用で、選択的に弛められるブレーキバンド
131を備えたブレーキ装置129にも構成でき、第1
0図に示す上記油室134は前記給油回路61に、また
摺動杆135は前記主クラッチペダル77に、それぞれ
連動連結され、油圧クラッチ式変速装置11の中立状態
では油室134への油圧作用解除で自動的にスプリング
132作用で伝動軸10制動が行なわれ、また主クラッ
チペダル77の浅い踏込による前記のようなアンロード
バルブのアンロード作動による走行動力のみの遮断時に
も、油室134への油圧作用解除で伝動軸10が自動的
に制動され、ペダル77の深い踏込みによる主クラッチ
8離脱時には上記の制動が解除されるように、図られる
また油圧クラッチ式変速装置11の中立状態での走行動
力伝導径路の遮断を確実化するためのブレーキ装置は、
以上のように、油圧クラッチ式変速装置11の変速伝動
軸10に配する他、これより後段の他の伝動軸、例えば
前記の伝動軸12に配しても、これでもって上記の変速
伝動軸10も制動された関係となるから、上記のような
他の伝動軸に配して設けてもよいものである。
以上の説明からも明らかなように、この発明の農用トラ
クター等における動力伝達装置は、エンジン1にて回転
,駆動される、走行動力伝導用兼作業機動力伝導用の伝
動軸9から最終走行駆動千段2に至る走行動力伝導径路
中に配して、走行動力変速用の油圧クラッチ式変速装置
11と機械式変速装置13とを、この順で直列に設けて
ある農用トラクター等において、前記走行動力伝導径路
中における、前記油圧クラッチ式変速装置11の変速伝
動軸10またはそれより後段の伝動軸に配して、スプリ
ング54,132作用により該伝動軸を制動するブレー
キ装置44,129を設けると共に、このブレーキ装置
44,129に、上記スプリング54,132作用に抗
して制動を解除するための油圧アクチュエータ50A,
133と機械的制動解除手段52,135とを、ブレー
キ装置44,129による制動作用を互に独立的に解除
し得るように附設し、また前記油圧クラッチ式変速装置
11における油圧クラッチ2 9−3 2へ作動油を供
給する給油回路61を選択的に油タンク57へと接続す
るアンロードバルブ76を設け、上記機械的制動解除手
段52,135と上記アンロードバルブ76とをエンジ
ン後位の主クラッチ8を入断ずる操作千段7Tに、該操
作千段T1の主クラッチ8離脱方向への操作により先ず
上記アンロードバルブ76がアンロード作動せしめられ
次いで上記ブレーキ装置44,129の制動作用が解除
せしめられると共に主クラッチ8が離脱せしめられるよ
うに、連動連結してなるものであって、次のような長所
を備えている。
■ 走行動力変速用の油圧クラッチ式変速装置の中立状
態における、該変速装置部分へのエンジン或は最終走行
駆動手段側からのトルク伝達で、油圧クラッチ式変速装
置における油圧クラッチの摩擦板同士が不測に係合し、
不測の車輌発進等が生じることが、上記中立状態で自動
的に制動作用を行なうブレーキ装置により、自動的に防
止される。
■ 主クラッチ操作手段の浅い操作で、アンロードバル
ブのアンロード作動で上記油圧クラッチ式変速装置の中
立状態が得られて走行動力が断たれ、この操作では主ク
ラッチが未だ切られないようにされていることから、ト
ラクター等の走行のみを停止させ作業機の駆動を継続で
き、さらに主クラッチ操作手段を深く操作することで主
クラッチを離脱させて走行と作業機駆動停止とを得るこ
とができ、構造複雑な二段クラッチを採用することなく
、二段クラッチ同様の作用が達成される。
■ トラクター等の走行停止、作業機駆動の継続時には
、アンロードバルブのアンロード作動でブレーキ装置作
動解除用の油圧アクチュエータが非作動とされ自動的に
ブレーキ装置が制動作用を行なうことから、■の場合と
同様に不測の車輌発進等が防止され、二段クラッチ機能
を有せしめたにも拘らず、この点が、油圧クラッチ式変
速装置中立状態での車輌不測発進等防止といった他の目
的と、矛盾せず、みごとに両立させてある。
■ しかも、■,■のような作用を達成するブレーキ装
置を設けてあるにも拘らず、機械的な制動解除手段を設
けてこれを主クラッチ離脱に連動して作動させブレーキ
装置制動作用を解除させるようにしてあることから、油
圧クラッチ式変速装置後段の機械式変速装置の変速操作
に、伺らの困難も生じない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を装備した農用トラクター
の概略側面図、第2図は同トラクターにおける動力伝達
機構を示す機構図、第3図は上記トラクター要部の縦断
側面図、第4図は第3図に図示部分の一部を拡大して示
す拡大縦断側面図、第5図は上記トラクターに設けられ
るいる油圧回路を示す回路図、第6図は第4図のVl−
VI線に沿った横断平面図、第7図は上記トラクターの
他の要部の一部切欠き、一部縦断側面図、第8図は第7
図の■−■線に沿った縦断部分図、第9図は他の実施例
を示す、第7図類似の一部切欠き、一部縦断側面図、第
10図は別の実施例を示す縦断面図である。 1・・・・・・エンジン、2・・・・・・後輪(最終駆
動手段)、4・・・・・・PTO軸、8・・・・・・主
クラッチ、9・・・・・・駆動軸、10・・・・・・伝
動軸、11・・・・・・油圧クラッチ式走行動力主変速
装置、12・・・・・・伝動軸、13・・・・・・機械
式走行動力副変速装置、18・・・・・・中間駆動軸、
19・・・・・・駆動軸、20・・・・・・作業機動力
変速装置、29・・・・・・F,油圧クラッチ、30・
・・・・・F2油圧クラッチ、31・・・・・・F3油
圧クラッチ、32・・・・・・R油圧クラッチ、36・
・・・・・シールハウジング、44・・・・・・ブレー
キ装置、45・・・・・・偏平部、46・・・・・・可
動摩擦制動板、47・・・・・・段付け係合面、49・
・・・・・ハウジングカバー、50・・・・・・ピスト
ン、50A・・・・・・油圧アクチュエータ、52・・
・・・・進退杆、52a・・・・・・大径頭部、53・
・・・・・バネ受、54・・・・・・圧縮スプリング、
55・・・・・・圧縮スプリング、56・・・・・・油
室、59・・・・・・弁機構ハウジング、61・・・・
・・給油回路、64・・・・・・切換弁、65・・・・
・・油給排回路、70・・・・・・高圧油室、71・・
・・・・低圧油室、L1・・・・・・大径部、L2・・
・・・・小径部、76・・・・・・アンロードバルブ、
77・・・・・・主クラッチペダル、92・・・・・・
ストッパー金物、93・・・・・・ピン、94・・・・
・・クラッチハウジング、95・・・・・・回動軸、9
6・・・・・・回動金物、96a・・・・・・突起部、
97・・・・・・回動金物、98・・・・・・回動筒、
99・・・・・・アーム、100・・・・・・連杆、1
02・・・・・・回動アーム、101・・・・・・回動
支点軸、103・・・・・・アーム、104・・・・・
・回動アーム、105・・・・・・連杆、120・・・
・・・回動軸、121・・・・・・連杆、122・・・
・・・ベルクランク、123・・・・・・連杆、129
・・・・・・ブレーキ装置、130・・・・・・ブレー
キディスク、131・・・・・・ブレーキバンド、13
2・・・・・・スプリング、133・・・・・・油圧ア
クチュエータ、134・・・・・・油室、135・・・
・・・摺動杆。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エンジンにて回転、駆動される、走行動力伝導用兼
    作業機動力伝導用の伝動軸から最終走行駆動手段に至る
    走行動力伝導径路中に配して、走行動力変速用の油圧ク
    ラッチ式変速装置と機械式変速装置とを、この順で直列
    に設けてある農用トラクター等において、前記走行動力
    伝導径跨中における、前記油圧クラッチ式変速装置の変
    速伝動軸またはそれより後段の伝動軸に配して、スプリ
    ング作用により該伝動軸を制動するブレーキ装置を設け
    ると共に、このブレーキ装置に、上記スプリング作用に
    抗して制動を解除するための油圧アクチュエータと機械
    的制動解除手段とを、ブレーキ装置による制動作用を互
    に独立的に解除し得るように附設し、また前記油圧クラ
    ッチ式変速装置における油圧クラッチへ作動油を供給す
    る給油回路を選択的に油タンクへと接続するアンロード
    バルブを設け、上記機械的制動解除手段と上記アンロー
    ドバルブとをエンジン後位の主クラッチを入断する操作
    手段に、該操作手段の主クラッチ離脱方向への操作によ
    り先ず上記アンロードバルブがアンロード作動せしめら
    れ次いで上記ブレーキ装置の制動作用が解除せしめられ
    ると共に主クラッチが離脱せしめられるように、連動連
    結したことを特徴としてなる動力伝達装置。
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