JPS5856005B2 - 高クロム鋼の溶製方法 - Google Patents

高クロム鋼の溶製方法

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JPS5856005B2
JPS5856005B2 JP51076156A JP7615676A JPS5856005B2 JP S5856005 B2 JPS5856005 B2 JP S5856005B2 JP 51076156 A JP51076156 A JP 51076156A JP 7615676 A JP7615676 A JP 7615676A JP S5856005 B2 JPS5856005 B2 JP S5856005B2
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裕之 片山
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は鉄およびクロムの酸化物を安価に還元せしめた
後、リン、炭素、硫黄などの不純物を合理的に除去して
高クロム鋼を溶製するための方法に関する。
高クロム鋼、特にステンレス鋼は一般に溶銑、スクラッ
プ等の鉄源と、フェロクロム、高クロム鋼スクラップな
どのクロム源、および必要に応じてニッケル源を溶融、
混合し、精錬を行う方法で溶製されている。
現在用いられている主たるクロム源はクロム鉄鉱石をコ
ークスなどの炭素質還元剤を用いて還元し、かつ溶融す
ることによって脈石分を分離して得られた高炭素フェロ
クロムである。
このようにフェロクロムを経由する高クロム鋼の溶製方
法の欠点は、クロム源のコストが高いことである。
すなわち、クロム鉄鉱石を還元してクロム50%以上を
含有するフェロクロムを製造するには、必要な還元温度
、還元エネルギーを供給するために熱源として電力を用
いなければならないので、エネルギーコストが高い。
また、溶湯のCr%が高いのでそれに対応するスラグ中
のクロム優も4係以下に下げることは困難で、フェロク
ロム製造時のクロム歩留は通常94優を越えることはむ
づかしい。
このようにクロム歩留が低いことからコストが高くなる
一因となっている。
これを改良して安価に高クロム鋼を溶製する方法として
、最近、フェロクロムを経由することなく、クロム品位
の低いクロム鉱石あるいはクロム鉱石と鉄鉱石を混合し
て高炉のように電気加熱を行なわないでコークスのよう
な炭素質還元剤を用いる還元炉により還元し、成品の高
クロム鋼のクロム含有量に近い高クロム銑を作り、これ
を脱炭する方法が検討されている。
通常用いられている高クロム鋼のクロム含有量は30φ
以下、主として12〜20優であるが、このようなりロ
ム含有量だとフェロクロムの場合と異なり、加熱源とし
て電力を用いなくても還元を行うことができる。
また、この溶湯と対応するスラグ中のクロム量を低下し
、クロム歩留を上げることができる。
したがって従来のフェロクロムを経由する方法に比して
クロム源コストを低下せしめる可能性がある。
方、この方法の最大の問題点は脱リンがむづかしく、戊
品高クロム鋼は取分親格を満足しがたいことである。
すなわち、通常得られる鉄鉱石、クロム鉄鉱石の混合物
をコークスにより高炉で溶融還元すると原料に伴って持
ち込まれたリンがほとんどすべて還元されて溶湯中に入
り、溶湯のリン含有量は0.04〜o、i%となる。
一方、ステンレス鋼の成分規格によるとほとんどのもの
がp:o、040%以下となっており、規格を満足する
ためには高クロム溶湯の脱リンを行わなければならない
。
溶銑あるいは炭素鋼は周知のように、塩基度が高く酸化
鉄含有量の高い溶融スラグ下で溶湯の酸化精錬を行うこ
とにより、容易に脱リンできる。
しかるに、溶湯中のクロム含有量が高くなると(Cr>
4係)、鉄よりも酸化されやすいクロムが優先的に酸化
消耗し、かつスラグ中のクロム酸化物含有量がふえるた
めに物理的、化学的にスラグの脱リン能が低下するため
に、脱リンは実質的にはほとんど進行しない。
したがって、高クロム銑からステルレス製鋼までの間に
脱リンできる方法を確立しないかぎり、安価に得られる
クロム源である高クロム銑をステンレス鋼原料として用
いることができない。
なお、リンの問題について現行ステンレス溶製法と本発
明の対象とする高クロム銑を経由する方法の差について
説明を加えておく。
まず現行のステンレス鋼溶製方法において(」、リンの
問題は次のように解決されている。
すなわち、電気炉製鋼法で(」スクラップを鉄源として
用いるが、これ11溶銑に比べるとすでに脱リン過程を
経たものであるからPが低い。
したがって、これと通常のフェロクロムを溶融混合する
だけで通常のリン成分規格を満足することができる。
また転炉製鋼法では鉄源である溶銑を脱リン処理した後
、クロム源を添加するので、クロム源添加後はほとんど
脱リンが行えなくても、やはり通常の成分規格を満足す
ることができる。
このように現行法においては、通常の酸化精錬による脱
リンが可能な溶湯条件(すなわちクロムを含まないか、
わずかしか含んでいない状態)で十分脱リンを行うこと
によって、成分規格を満足することを可能にしている。
一方、本発明が対象とする゛ように原料鉱石から一段階
で高クロム銑を作った場合には、鉄源からもたらされる
リンを、酸化精錬により脱リン処理を行う機会がないこ
とが不利な点であり、リン含有量の低い原料を厳選して
用いるか(コスト的に実施困難)、あるいは高クロム溶
湯脱リンのための方法を開発しなければならない。
高クロム溶湯を脱リンする方法としては、すてにCaな
とのアルカリ土類金属とその弗化物を用いる方法がある
が、この方法(」エレクトロスラグ溶解のような水冷金
型を用いた再溶解法でしか実施困難であるが、これらの
条件(言いずれも処理コストが著しく高いので少量の高
級品製造用にしか適用できず本発明が目的とするような
高クロム鋼、特にステンレス鋼を大量かつ安価に溶製す
る方法としては適さない。
本発明はかかる事情に鑑みて種々検討の結果得られたも
のであり、安価に高クロム溶湯を得た後、脱リンを可能
ならしめ、合理的に高クロム鋼を溶製する方法として、
鉄およびクロムの酸化物をコークスのような炭素質によ
り還元しCr/F e< 10の溶湯を作る第1工程と
該溶湯のSiを低下せしめる第2工程と、該溶湯を非酸
化性雰囲気下で、炭化カルシウムとアルカリ土類金属の
ハライドを主成分とするフラックス、例えば炭化カルシ
ウムと弗化カルシウムを主成分として含有するフラック
スにより処理して脱燐、脱硫を行う第3工程と。
溶湯をフラックスから分離後、所定の値まで脱炭を行う
第4工程とからなることを特徴とするものである。
以下、具体的な実施例に基いて詳細に説明する。
まず、第■工程において、鉄およびクロムの酸化物を還
元して鉄−クロム系溶湯を作る。
この際、安価な還元剤、安価なエネルギーおよび熱効率
の高い炉を用いることが重要で、高炉などのシャフト炉
が適している。
高炉の場合には主熱源および還元剤はコークスであるが
、重油などの吹込みを併用して必要エネルギーを補給す
ることも効果がある。
溶湯中の鉄とクロムの割合は原料酸化物の種類と配合に
よって任意に調整できるが、電力加熱を行わない還元炉
を用いるとすれば、必要還元温度、エネルギーの両面か
らCr/Feの比が1.0以下であることが必要である
。
一方策1工程で得られる溶湯のCr/Feの比が最終成
品である高クロム鋼のそれに比べて小さすぎる場合には
(Cr/Fe<0、■)製鋼段階でフェロクロムなどC
r/Fe比の高い原料を大量に加えれぼればならず、本
発明の意義がうすれるので、Cr/Fe比の最適値とし
ては0.2〜0.7となる。
コークスなどの炭素質還元剤を用いた場合lこは、溶湯
は飽和値に近い炭素を含有している。
飽和炭素濃度はCr/Fe比とともlこ大きくなり、4
〜7係となる。
またリンはインプットされたものの8割以上が還元され
て溶湯に入る。
主要なリン供給源としては、鉄鉱石、コークスクロム鉄
鉱石、媒溶剤などがあり、通常の溶銑を得る場合よりも
熱量が多量に必要なことから一般的にコークス使用量が
増加し、コークスに起因するリンインプラ11−1!増
加する。
必要熱量の一部を前述のように低リンの重油などの吹込
みによって補うとすれば、それだけ溶湯のリンを低くで
きる。
通常得られる原料を用いた場合には得られる溶湯のリン
は0.04〜0.1%程度である。
また、硫黄は溶湯に移行するのはインプットされたもの
の半分以下であるが、燃料からの硫黄インプットが多い
ことから溶湯に(」通常0.03〜0.05%含まれて
いる。
また、溶湯は通常の溶銑よりも高いレベルのSiを含有
している。
すなわち、クロム分を還元するために通常の溶銑を得る
場合よりも炉内温度が高く脈石分中の8102の還元が
促進されるためで、S i Ii 1〜4係である。
このように多量の不純物を含む溶湯から成分規格を満足
するような高クロム鋼を得るためIこ合理的に脱リン、
脱硫、脱珪、脱炭を行うことが第2工程以後の課題であ
る。
第2工程では、まず脱リンを可能にするための予備処理
として溶湯のSi%を低下させる。
溶湯中のSiはCの活量係数を大きくし、Si係が高く
なるほど溶湯の飽和Cφは低くなる。
前述のように第1工程ではコークスなどの炭素質還元剤
が過剰に存在する条件で還元を行うのでほぼ飽和値に近
い炭素を含有している。
第3工程で後述のように炭化カルシウムを用いて脱リン
するためには溶湯を炭素不飽和にする必要があるが。
本発明はこれを溶湯のSi%を低下させることによって
行う。
すなわち、Si%を低下させると。たとえC%i*変ら
なくても、溶湯の炭素不飽和度が大きくなり第3工程で
の反応の進行を可能ならしめる。
(1)酸素ガスあるいは酸化物を反応させて溶湯中のS
iをSiO2として除去する。
(2)Siの低いスクラップ、合金鉄(Ni源など)を
添加してSiを稀釈する。
の2方法がある。
(2)では溶湯温度の点から添加材の童には制限がある
が、第1工程で得られる溶湯の過熱度を大きくするとか
、(1)式の反応による反応熱を利用するか、添加材を
加熱してから添加するなどの方法によって添加材の量を
ふやすことが可能である。
なお、Si%の低下の程度が大きいほど第3工程では有
利であるが、炭化カルシウムの原単位と脱珪素率(正確
には稀釈も含めてSi係の低下率を意味する)との関係
の1例は第1図(18%Cr)に示すようになり、脱S
i率が30係以上にすることが望ましい。
なお第2工程においてはSi%を低下することが本来の
目的であり、C%の低下はおこらなくてもよいが、もし
C%の低下があればそれだけ第3工程では有利になるの
で、設備上可能であれば脱炭を並行して行わしてもよい
。
ただし、前記(1)の方法で脱炭も行わせようとすれば
排ガス処理設備が完備していることが前提となる。
(1)の方法でSi%の低下を行わせた場合には、第3
工程に移る前に8102%の高いスラグを溶湯から分離
することが必要である。
次に第3工程では該溶湯を非酸化性雰囲気下でCaC2
、CaF 2を主成分として含有するフラックスで処理
して、脱リンと脱硫を行う。
CaC2は炭素不飽和の溶湯と反応させると により遊離の金属カルシウムを生じ、 つづいて の反応により脱リンがおこる。
Ca F 2はフラックスの融点調整と、金属カルシウ
ムをフラックス中に安定に存在させるために必要である
。
CaC2とCaF 2の配合割合はCaC2/CaF
2−1.5〜6.5の範囲を最適とする。
残りの取分(4不純物として混入するCaO,Si02
yMgOS102yなどであるが、金属カルシウムによ
って還元されやすい酸化物は極力少ないことが望ましい
。
なお、炭素不飽和度が小さい場合にはCa C2の一部
をCa−8iなどのカルシウム合金に置換することは必
要フラツクス量を低下できるという効果がある。
Ca−8iを多量に添加すると溶湯のSi係が上昇して
前述のように炭素溶解度を小さくする逆効果も伴う。
これを抑制するためにも第2工程であらかじめSi%を
低下したことは効果がある。
なお、CaC2を全く用いないでカルシウム合金とCa
F2で溶湯を処理しても脱リンは行えるが、この場合に
カルシウム合金中のCaの多くが溶湯中のCと反応して
Ca C2に変化する。
したがって本発明の対象とするような溶湯を処理する場
合にはCa C2を全く用いないことは経済的ではない
。
次に第4工程においては、溶湯とフラックスを分離した
後、吹酸により脱炭と溶湯中に残ったSiの除去を行う
。
脱炭反応を行う前にフラックスの分離を行うのは、酸化
精錬により(1)、(2)式の逆反応がおこるのを防ぐ
ためである。
脱炭して所定のC%にするには既存の方法1例えば大気
圧下での上吹、Ar−0□混合ガス横吹、減圧吹酸など
のいずれか、あるいは、あるいは組合せて用いればよい
。
実施例 1 シャフト型還元炉Iコクロム鉄鉱石、鉄鉱石、コークス
、CaCO3を装入して予熱した酸素富化空気(02:
42%)を吹き込み、高クロム銑を作る。
高クロム銑の成分は次の通りである。
次に、この溶湯に酸素を吹き脱珪し、次いで電気炉で溶
融したフェロニッケルを添加する。
この工程の終りの溶湯成分は次の通りである。
排滓後、雰囲気をArガスでシールしながらカルシウム
カーバイド10kg/ t 、精整蛍石3kg/lを溶
湯に添加してAr吹込によりバブリングを行う。
本処理終了後の溶湯成分は次の通りである。溶湯とフラ
ックスを分離後この溶湯を転炉で一次脱炭後、真空下で
の吹酸法により仕上げ脱炭して成分調整する。
合金添加前の溶湯成分は次の通りである。
実施例 2 高クロム銑の製造および脱珪してフェロニッケル添加ま
では実施例1と同じである。
次に排滓後、雰囲気をArガスでシールしながら、カル
シウムカーバイド6kg/l、精整蛍石3ky/l、カ
ルシウムとりサイド(25%Ca)3に9/lを溶湯に
添加してAr吹込によりバブリングを行う。
本処理終了後の溶湯成分は次の通りである。
以上のように本発明を実施することにより、鉱石から茹
附こ高クロム溶湯を得る方法である高クロム銑を経由す
るプロセスの最大の欠点である脱リンを合理的に実施す
ることができ、高クロム鋼を安価に得るという観点から
その効果は太きい。
なお、高クロム銑を電気炉で製造した場合にもこの方法
は適用することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は高クロム銑の脱珪素率と炭化カルシウム原単位の
関係の1例を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鉄およびクロムの酸化物をコークスのような炭素質
    還元剤により還元して、Cr/Fe<1.0の溶湯を作
    る第1工程と、該溶湯のSi%を低下せしめる第2工程
    と、該溶湯を非酸化性雰囲気下で炭化カルシウムとアル
    カリ土類金属のハライドを主成分として含有するフラッ
    クスにより処理して、脱燐、脱硫を行う第3工程と、溶
    湯をフラックスから分離後、所定の値まで脱炭を行う第
    4工程からなることを特徴とする高クロム鋼の溶製方法
    。
JP51076156A 1976-06-28 1976-06-28 高クロム鋼の溶製方法 Expired JPS5856005B2 (ja)

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JPS531620A JPS531620A (en) 1978-01-09
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JPS5952926B2 (ja) * 1980-03-10 1984-12-22 株式会社日本製鋼所 低リン高クロム鋼の製造方法
JPS59211519A (ja) * 1983-05-18 1984-11-30 Nisshin Steel Co Ltd 低p含クロム鋼の製造法
JPH0511552U (ja) * 1991-07-17 1993-02-12 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 デイジタル式pwm変換回路

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IRON AND STEEL ENGINEER=1967 *

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