JPS5917095B2 - 光学活性α−置換カルボン酸の製法 - Google Patents

光学活性α−置換カルボン酸の製法

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JPS5917095B2
JPS5917095B2 JP13298280A JP13298280A JPS5917095B2 JP S5917095 B2 JPS5917095 B2 JP S5917095B2 JP 13298280 A JP13298280 A JP 13298280A JP 13298280 A JP13298280 A JP 13298280A JP S5917095 B2 JPS5917095 B2 JP S5917095B2
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才三 柴田
真 柴垣
泰子 辻野
明 斉藤
肇 松下
肇 金子
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Japan Tobacco Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 0 本発明は光学活性α一置換カルボン酸の製法に関す
る。
不斉炭素を有する有機化合物には一対の光学対掌体が存
在するが、天然界より得られる有機化合物はそのほとん
どが一方の光学対掌体のみである”5 ことが知られて
いる。
近年、一対の光学対掌体においてその各々の生理活性が
異なることが明らかにされてきた〔例えば吉田利男等、
化学総説、第14巻、169頁(1976年)〕。そこ
で香料、医薬および農薬などの産業分野において一方の
光i0学対掌体を多く含む光学活性体の重要性が認めら
れてきている。本発明の一般式旺で表わされる光学活性
d一置換カルボン酸はかかる光学活性物質の合成中間体
としてきわめて有効な物質とされている〔例えばクライ
ン(W、Klyne)著、「アトラj5 ス・オフ・ス
テレオケミストリー(AtlasofStereoch
emistry)」、5頁および45頁、チヤツプマン
・アンド・ホール(Chapmanand1クー従来、
一般式川で表わされる光学活性d一置換カルボン酸の製
造方法として光学分割による方法〔例えばペターソン(
K.PetterssOn)等、アルキフ・フェア・ケ
ミ一(ArkivfOrKemi)第9巻、333頁(
1956年)およびアーロン(C.AarOn)等、ジ
ャーナル・オブ・オーガニツク・ケミストリ一(JOu
rnalOfOrganicChemistry)第3
2巻、2797頁(1967年)〕、他種の光学活性体
化合物からの誘導による方法〔例えばブルースター(P
.Brewster)等、ネーチヤ一(Nature)
第166巻、178頁(1950年)〕、又は不斉合成
による方法〔例えばマィャーズ(A.I.Meyers
)等、ジヤーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・
ソサエテイー(JOurnalOftheAnleri
canChemicalSOciety)第98巻、5
67頁(1976年)およびマイヤーズ(A.I.Me
37ers)等、テトラヘドロン.レターズ(Tetr
ahedrOnLetters)3495頁(1974
年)〕が知られている。
しかしながら光学分割による方法は再結晶を多数回繰り
返えさなければならないため多大な労力および時間を費
やさなければならない欠点がある。又他種の光学活性体
化合物から誘導する場合は合成原料として適当な光学活
性体が容易に入手可能な場合に限られるため一般性がな
いばかりでなく、原料として高価な場合が多く経済的に
不利である。又不斉合成による方法ではその光学収率が
著しく低いか、もしくは合成中間体の加水分解が困難で
あり、かつ反応収率が低い欠点があつた。本発明は上記
従来法の欠点を克服し、一般式川で表わされる光学活性
α一置換カルボン酸を効率よく製造する方法を提供する
ことを目的としたものである。
すなわち、本発明は一般式〔1〕 (式中Rはフエニル基あるいは塩素原子、R′はC1〜
ClOのアルキル基を示す。
)であられされるオキサゾリン誘導体を低級アルキルリ
チウムと反応させたのち、該反応生成物にプロトンを付
加し、ついで加水分解することにより一般式川(式中R
はフエニル基あるいは塩素原子、kはC1〜ClOのア
ルキル基を示す。)であられされる光学活性α一置換カ
ルボン酸を製造することを要旨とする。次に本発明につ
いて詳細に説明する。
まず、一般式〔1〕で表わされるオキサゾリン誘導体は
(S)−フエニルアラニノール〔例えばセキ(H.Se
ki)等、ケミカル・アンド・フアーマシユチカル・ブ
リチン(ChemicalandPharmaceut
icalBulletin)等13巻、995頁(19
65年)〕を原料として公知の方法〔例えばマイヤーズ
(A.I.Meyers)等、ジヤーナル・オブ・ジ・
アメリカン・ケミカル・ソサエテイー(JOumalO
ftheAnlericanChemicalSOci
ety)第98巻、67頁(1976年)〕により合成
することができる。
このオキサゾリン誘導体〔Dをあらかじめ乾燥したテト
ラヒドロフラン、エーテル、ジオキサンなどの有機溶媒
に溶解した後、20℃以下好ましくは−80℃〜−30
℃にドライアイスなどを用いて冷却する。この冷却した
溶液に低級アルキルリチウム例えばn−ブチルリチウム
、Sec−ブチルリチウム、Tert−ブチルリチウム
、フエニルリチウムなどを窒素、アルゴンなどの不活性
気流下滴下しつつ加える。これらの低級アルキルリチウ
ムの中ではn−ブチルリチウムが操作上、経済上最も好
ましい。低級アルキルリチウムは通常ヘキサン、シクロ
ヘキサン、ペンタン、ベンゼン−エーテル溶液として使
用される。オキサゾリン誘導体に対する低級アルキルリ
チウムの使用モル比は実質的に等モル、好ましくは1〜
1.2モルである。この混合物を5分以上好ましくは1
0〜60分間上記と同様の不活性気流下で攪拌し反応さ
せる。反応温度は20℃以下、好ましく反応生成物にプ
ロトンを付加しオキサゾリン誘導体を不斉変化させる〔
例えば工リール(E.L.Ellel)著、「炭素化合
物の立体化学」、48頁、東京化学同人(1977年)
〕oこのプロトン付加は反応混合物に大過剰の水、メタ
ノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール、
酢酸、プロピオン酸、酪酸などの有機酸を加えることに
よつて容易に達成しうるが、操作上水が最も好ましい。
このプロトン付加後の反応混合物よりエーテル、酢酸エ
チル、ベンゼンなどの有機溶媒を用いて、不斉変化され
たオキサゾリン誘導体を抽出する。このオキサゾリン誘
導体を0.5〜6Nの塩酸、硫酸などの鉱酸に溶解し1
〜5時間、70℃〜110℃に加熱し加水分解する。次
いでこの加水分解反応液をエーテル、酢酸エチル、ベン
ゼンなどの有機溶媒で抽出し、この有機溶媒層より一般
式で表わされる光学活性α一置換カルボン酸を得る事が
できる。さらに必要に応じて以下に述べるような方法で
これを精製することができる。すなわち加水分解反応後
有機溶媒で抽出した目的のカルボン酸をさらに有機溶媒
層より炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカ
リ水溶液で抽出し、その後塩酸でこのアルカリ層を酸性
(PHl)にしてから再び有機溶媒で抽出する。有機溶
媒層を硫酸ナトリウムで乾燥した後濃縮し残査を蒸留し
て高純度のα一置換カルボン酸を得ることができる。本
発明の方法によれば一般式で表わされる光学活性d−置
換カルボン酸を30%以上の光学収率で容易に得ること
ができる効果がある。
この方法は光学分割の方法のような煩雑な操作なしに行
なうことができ、又不斉合成の方法のような加水分解過
程における収率の低下がなく、又極端な光学収率の低下
もないので既知の方法と比較して明らかに有利である。
実施例 1 (4S)−2−(1−フエニルプロピル)−4一ベンジ
ル一2−オキサゾリン(式1でRC6H5、R′=C2
H5の化合物)22.3tを80m1の乾燥テトラヒド
ロフランに溶解しドライアイス−アセトン浴にて−78
℃に冷却した。
アルゴン気流下この溶液に1.4Mのn−ブチルリチウ
ムヘキサン溶液68,6m1を10分間かけて滴下した
後、一78℃で45分間攪拌した。攪拌中反応によつて
生成した黄色沈殿を含む反応混合物に水40m1を加え
てプロトンを付加させオキサゾリン誘導体を不斉変化さ
せた。この反応混合物を0.81の水にそそいだ後エー
テル抽出(300m2X4回)した。エーテル層を飽和
食塩水で洗浄した後エーテルを留去し残査を6N硫酸0
.81に溶解して4.5時間加熱還流した。この反応液
を室温に冷却後エーテル抽出(300m1X5回)し、
エーテル層をさらに5%炭酸水素ナトリウム水溶液にて
抽出(300m1X4回)した。このアルカリ水溶液を
6N塩酸にて酸性(PHl)とした後、再びエーテル抽
出(300m1×4回)した。このエーテル層を飽和食
塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥後濃縮し
た。残査を蒸留し9.87(反応収率74%)の2−フ
エニル酪酸を得た。スペクトルデータは2−フエニル酪
酸の標品と全く一致した。得られた酸の旋光度は(4)
も5+39.22.6、ベンゼン)で光学収率は40%
、絶対配置は(S)であつた。実施例 2 (4S)−2−(1−フエニルヘキシル)−4一ベンジ
ル一2−オキサゾリン(式α〕でR一C6H5、R′−
C5Hllの化合物)35.3tを110m1の乾燥テ
トラヒドロフランに溶解しドライアイス−アセトン浴に
て−78℃に冷却した。
アルゴン気流下この溶液に1.4Mf)n−ブチルリチ
ウムヘキサン溶液94.3m1を10分間かけて滴下し
た後、−78℃で45分間攪拌した。この反応混合物に
水55m1を加えてプロトンを付加させオキサゾリン誘
導体を不斉変化させた。この反応混合物を1.11の水
にそそいだ後、エーテル抽出(400m1×4回)した
。エーテル層を飽和食塩水で洗浄した後エーテルを留去
し、残査を6N硫酸1.11に溶解し4.5時間加熱還
流した。この反応液を室温に冷却後エーテル抽出(40
0m1×5回)し、このエーテル層を5%炭酸カリウム
水溶液にて抽出(400m1x4回)した。このアルカ
リ水溶液を12N塩酸にて酸性(PHl)とした後、再
びエーテル抽出(400m1x4回)した。このエーテ
ル層を飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムを加えて
乾燥後濃縮した。残査を蒸留し18.8y(反応収率8
3%)の2−フエニルヘプタン酸を得た。スペクトルデ
ータは2−フエニルヘプタン酸の標品と全く一致した。
得られた酸の旋光度は(ロ)甘+37.7つ(CO.8
8、ベンゼン)で光学収率は53%、絶対配置Sであつ
た。実施例 3 (4S)−2−(1−クロロエチル)−4−ベンジル一
2−オキサゾリン(式1でR=Cl.R′=CH3の化
合物)119tを80dの乾燥テトラヒドロフランに溶
解しドライアイス−アセトン浴にて−78℃に冷却した
アルゴン気流下この溶液に1.4Mf)n−ブチルリチ
ウムヘキサン溶液62.9m1を10分間かけて滴下し
た後、−78℃で25分間攪拌した。この反応混合物に
水16dを加えてプロトンを付加させオキサゾリン誘導
体を不斉変化させた。この反応混合物を0.81の水に
そそいだ後、エーテル抽出(250m1X4回)した。
エーテル層を飽和食塩水で洗浄した後エーテルを留去し
、残査を1N塩酸530m1に溶解して1.5時間80
℃に加熱した。この反応液を室温に冷却後エーテル抽出
(400m1×5回)し、このエーテル層を5%炭酸水
素ナトリウム水溶液にて抽出(400dX4回)した。
このアルカリ水溶液を6N塩酸にて酸性(PHl)とし
た後、再びエーテル抽出(400aX5回)した。この
エーテル層を飽和食塩水で洗浄し無水硫酸ナトリウムを
加えて乾燥後濃縮した。残査を蒸留し6.8t(反応収
率78%)の2−クロロプロピオン酸を得た。スペクト
ルデーターは2−クロロプロピオン酸の標品と全く一致
した。得られた酸の旋光度は(4)智+7.00(C5
.44、メタノール)で光学収率は50%、絶対配置は
(YQであつた。実施例 4(4S)−2−(1−クロ
ロペンチル)−4−ベンジル−2−オキサゾリン(式〔
1〕でR=Cllビ=C4H,の化合物)26.67を
100m1の乾燥エーテルに溶解しドライアイス−アセ
トン浴にて40℃に冷却した。
窒素気流下この溶液に1.7Mf)Tert−ブチルリ
チウムベンタン溶液64.7m1を15分間かけて滴下
した後、−40℃で15分間攪拌した。
この反応混合物にメタノール30m1,を加えてプロト
ンを付加させオキサゾリン誘導体を不斉変化させた。こ
の反応混合物を11の水にそそいだ後、ベンゼン抽出(
300m1X4回)した。ベンゼン層を飽和食塩水で洗
浄した後ベンゼンを留去し、残査を1N塩酸400r!
Llに溶解して1.5時間80℃に加熱した。この反応
液を室温に冷却後ベンゼン抽出(150m1X5回)し
、このベンゼン層を5%炭酸水素ナトリウム水溶液にて
抽出(150m1×4回)した。このアルカリ水溶液を
6N塩酸にて酸性(PHl)とした後再びベンゼン抽出
(150m1X5回)した。このベンゼン層を飽和食塩
水で洗浄し無水硫酸ナトリウムを加えて乾燥後濃縮した
。残査を蒸留して9.87(反応収率65%)の2−ク
ロロヘキサン酸を得た。スペクトルデータは2−クロロ
ヘキサン酸の標品と全く一致した。得られた酸の旋光度
はCct)27+5.3た(C4.2、メタノール)で
光学収D率は45%、絶対配置は(8)であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中Rはフェニル基あるいは塩素原子、R′はC_1
    〜C_1_0のアルキル基を示す。 )であらわされるオキサゾリン誘導体を低級アルキルリ
    チウムと反応させたのち、該反応生成物にプロトンを付
    加し、ついで加水分解することを特徴とする一般式〔I
    I〕▲数式、化学式、表等があります▼ (式中Rはフェニル基あるいは塩素原子、R′はC_1
    〜C_1_0のアルキル基を示し、オキサゾリン環のベ
    ンジル基の結合している炭素は(S)または(R)の一
    方の立体配置を有するものとする。 )であらわされる光学活性α−置換カルボン酸の製法。
JP13298280A 1980-09-26 1980-09-26 光学活性α−置換カルボン酸の製法 Expired JPS5917095B2 (ja)

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