JPS5948860B2 - 電解エッチング性の優れた弗素樹脂コ−ト厨房器用Al基合金板の製造法 - Google Patents

電解エッチング性の優れた弗素樹脂コ−ト厨房器用Al基合金板の製造法

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JPS5948860B2
JPS5948860B2 JP963180A JP963180A JPS5948860B2 JP S5948860 B2 JPS5948860 B2 JP S5948860B2 JP 963180 A JP963180 A JP 963180A JP 963180 A JP963180 A JP 963180A JP S5948860 B2 JPS5948860 B2 JP S5948860B2
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hot
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晃三 星野
栄喜 碓井
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電解エツチング性の優れた弗素樹脂コート厨房
器用A1基合金板の製造法に関し、より詳細には、深絞
り加工時の耳率が小さいと共に優れた強度を有しており
、更にエツチング処理により弗素樹脂コート用下地とし
て適正な表面粗度が得られるAl基合金板の製造法に関
するものである。
Al基合金板に弗素樹脂コートを施こした複合材は、耐
久性及び剥離性等の優れたものとして厨房器(例えば炊
飯器用内釜等)の分野で広く実用化されている。
この弗素樹脂コートに当っては、A1合金下地とコーテ
イング膜の密着性を高める目的に下地エツチングを施こ
すのが通例であるが、従来のAl基合金板には下地エツ
チング性の点で下記の問題があった。
(1)全体的にエツチングが荒すぎる為に弗素樹脂の密
着性が悪く、塩分等を多量に使用する調理器用としては
使用し難い、これは弗素樹脂がわずかの透湿性を有して
いることに基づく。
(2)局部的に極めて深いエツチングピットが生じ易く
、この部分では下地と弗素樹脂とが密着しない為、局部
的な腐食やふくれが生じる。
(3)圧延方向に平行な縞状のエツチング模様ができ、
弗素樹脂との密着性が低下すると共に外観も悪化する。
一方弗素樹脂コート厨房器用A1基合金板の製法として
は、従来所謂ホットスラブ方式が主流を占めていたか゛
、 〔ホラ1ヘスラブ方式の1例〕 溶融→半連続鋳造→均熱処理→熱間粗圧延(シート、1
5〜30mm厚)→冷却→冷間粗圧延(シート状、最終
物のみコイル状)→冷間仕上げ圧延(コイル状)→製品
板 熱ロスの低減及び生産性の向上を目的とする合理化の一
環として所謂ホットコイル方式が開発されるに及び、最
近は後者の方式に移行しつつある。
〔ホットコイル方式の1例〕 溶融→半連続鋳造→均熱処理→熱間粗圧延(シート状、
15〜30mm厚)→熱間仕上げ圧延(コイル状、3〜
6mm厚)→冷間圧延(コイル状)→製品板 ところが前記エツチング性に関しては、ホットスラブ方
式の場合、さほど問題にはならなかったが、ホットコイ
ル方式の場合は大きくクローズアップされる。
その理由は次の様に考えられる。例えば電解エツチング
(以下単にエツチングという)では、A1基合金中のA
171へリツクスとAl−Fe−Mn等の晶出物との電
位差により、マトリックスと晶出物の界面が優先的に侵
食される。
そしてマトリックス中の析出の度合いが大きい程前記電
位差が大きくなってエツチングピットが大となり、エツ
チング面の粗度が大になる。
また晶出物の数が少なすぎるとエツチングが不均一にな
ってエツチング面の粗度が大きくなりすぎ、一方晶出物
が大きくなりすぎるとそれ自体でエツチングピットが大
となりやはりエツチング面の粗度が大となる。
従って適正なエツチング面を得る為には、適正な大きさ
及び量の晶出物を均一に分布させ、かつ適正な範囲の析
出量とする必要がある。
本発明者等は前述の様な事情に着目し、ホットコイル方
式を採用した場合でも適正なエツチング性が確保でき、
その他の機械的性質や加工性等についても要求を満足し
得る様なAl基合金板の製造法を確立すべく研究を進め
てきた。
その結果以下に示す如く添加合金元素の種類及び配合率
を特定すると共に熱間圧延条件を工夫してやれば上記の
目的が兄事に達成されることを知り、鼓に本発明の完成
をみた。
即ち本発明に係るエツチング性の優れた弗素樹脂コート
厨房器用A1基合金板の製造法とは、少なくとも0.0
5%≦Mg≦2.5%、0.6%<MnS2.2%及び
0.3%≦Fe≦0.8%を含むA1基合金からなる鋳
塊を均熱処理した後熱間粗圧延し、次工程の熱間仕上げ
圧延に先立つ任意の段階で粗圧延板を急冷した後、30
0℃以下の温度で熱間仕上げ圧延し、次いで冷間圧延に
よって板厚を調整した後仕上げ焼鈍するところに要旨が
存在し、もって機械的性質及び加工性が良好で、且つ弗
素樹脂コート下地用として優れたエツチング性を有する
器物用A1基合金板を提供し得ることになった。
以下本発明の構成及び作用効果をより詳細に説明するが
、下記は特許請求の範囲に記載した実施態様と同様本発
明を限定する性質のものではなく、前・後記の趣旨に沿
って他の合金元素を配合したり、灼熱条件、熱間及び冷
間圧延条件等を適当に変更して実施することも可能であ
り、それらはすべて本発明技術の範囲に含まれる。
まず添加合金元素について説明する。
Mgはエツチング性の改善には殆んど寄与しないが、器
物用として要求される強度を確保する為に不可欠の元素
であり、少なくとも、0.05%以上含有させねばなら
ない。
しかし多すぎると強度が高くなりすぎて加工性が低下し
、特に軟質材製品の場合深絞り加工時の耳率が大きくな
るから、2.5%以下に止めるべきである。
しかし強度及び加工性の両者を加味すると、より好まし
いMgの配合率は0.3〜1.5%である。
Mnは強度向上効果を有すると共にエツチング性を改善
するのに不可欠の元素である。
即ちMnは主元素たるAI及び後記Feと共にAl−M
n−Fe系晶出物を形成するもので、エツチング性と密
接な関係があり、0.6%以下では晶出物の数が不十分
になって不均一で荒いエツチング面しか得られず、強度
向上効果も有意に発揮されない。
一方1.2%を越えると晶出物が大きくなりすぎてエツ
チング面が過度に粗大となり、また局部的に深いエツチ
ングピットが発生し易くなり、更には加工性も低下する
しかし、0.6(但し0.6は含まない)〜1.2%の
範囲に含有率を設定すると、適正な数及び大きさの晶出
物がAIマトリックス中に均一に分散した状態で生成し
、弗素樹脂の密着に最適で且つ均一な粗度のエツチング
面を得ることができ、また強度及び加工性の要求も満た
される。
FeはMnと同様AI−Mn−Fe系晶出物の生成によ
ってエツチング性を改善する為に不可欠の元素であり、
適正な数及び大きさの晶出物を生成させる為には含有率
を0.3〜0.8%の範囲に設定しなければならない。
しかして0.3%未満では晶出物の数が不十分になって
適正な粗度のエツチング面が得られず、また0、8%を
越えると晶出物が大きくなりすぎてエツチングピットが
発生し易くなると共に加工性も低下する。
本発明では上記合金元素の添加を必須とするが、この他
AIに不可避的に含まれる元素が微量混入しても実質上
の障害はなく、また場合によってはCu、 Cr、 T
i、 13等を所望に応じて積極的に添加することも
できる。
即ちCu及びCrは共に強度向上効果を有しており、T
i及びBは鋳造時の内部組織を均−且つ微細にする効果
がある。
特にTi及びBの上記効果は、本発明最大の特徴である
エツチング性改善効果を一段と高めるのに有効に発揮さ
れる。
これらの効果はTi : 0.01〜0.08%及び/
若しくはB:0,001〜0.005%の添加で有意に
発揮され、Ti及び/若しくはBが前記範囲未満ではこ
れらの効果が不十分であり、また前記範囲の上限付近で
その効果は飽和状態に達するからそれ以上の添加は経済
的損失を招くだけである。
本発明では上記要件に合致するA1基合金鋳塊を使用し
前記ホットコイル方式に準じて処理して製品板を得るが
、目的達成の為には更に下記の工程を採用しなければな
らない。
その工程とは、■鋳塊を均熱処理し熱間粗圧延した後、
次工程の熱間仕上げ圧延に先立つ任意の段階で粗圧延板
を急冷する工程と、0300℃以下の温度で熱間仕上げ
圧延を完了する工程である。
即ち通常のホラI・コイル方式では、灼熱処理後の熱間
粗圧延及び熱間仕上げ圧延は順次継続して行なわれ、ま
た熱間仕上げ圧延の温度も格別制限されていない。
ところが本発明者等が実験により確認したところでは、
上記熱間圧延工程の如何によって得られる合金板のエツ
チング性や加工性は著しく変動すること、また従来法を
そのまま適用したのでは、Al基合金の成分組成を前述
の如く適正に調整しても本発明の目的が達成できないこ
と、が判明した。
ところが、前記■及び■の工程即ち熱間仕上げ圧延前の
急冷と300℃以下の終了温度による熱間仕上げ圧延を
組合わせて実施すると、特にエツチング性の良好なAl
基合金板が得られることが判った。
この理由は次の様に考えることができる。
即ち熱間粗圧延は550℃前後の温度で開始し、順次降
温しながら引続いて熱間仕上げ圧延に移行していくが、
析出が最も著しいのは500〜300℃の温度域である
従ってこの温度域を急冷によって可及的速やかに通過さ
せると、熱間粗圧延工程での析出が抑制される。
またその後の熱間仕上げ圧延についても300℃以下の
終了温度となる様に調整することによって析出が抑制さ
れる。
即ちこの方法であれば、粗圧延及び仕上げ圧延を含めた
熱間圧延工程での析出が抑制されるから、基本的にはホ
ットコイル方式でありながら、析出量をホツl〜スラブ
方式で生成する析出量の程度に抑制できる。
尚急冷は熱間粗圧延の途中或は熱間粗圧延後の何れでも
良く、また急冷温度域は500〜300℃の全温度域に
ついて行なうのが最も好ましいが、析出は350〜40
0℃以上の温度域で特に顕著であるから、500〜35
0℃或は500〜400℃の温度域のみ急冷することに
よっても本発明の目的は達成される。
また上記急冷効果を有効に発揮させる為には80℃/分
以上の平均冷却速度を採用することが望まれる。
上記熱間粗圧延前に行なわれる灼熱処理条件は格別限定
されず、従来法に準じて設定すればよいが最も好ましい
のは550〜620℃で1〜24時間である。
しかして550℃未満又は1時間未満では均質化効果が
不十分で加工性(特に深絞り時の耳率)が悪化し易くな
ると同時に析出が進行してエツチング性も低下する傾向
がある。
また620℃超では均質化の効果が大幅には期待できず
経済的に無駄であり、24時間超では経済的に無駄であ
ると同時に析出が進行してエツチング性も低下する傾向
がある。
また熱間仕上げ圧延後の冷間圧延条件及び仕上げ焼鈍条
件も特に限定されないが、冷間圧延工程では圧下率を5
0%以上とし、仕上げ焼鈍は280〜360℃より好ま
しくは290〜340℃で行なうことが望まれる。
しかして冷間圧延工程では、結晶粒径の微細化効果によ
る加工性改善効果が期待されるが、これらの効果を有意
に発揮させる為には圧下率を50%以上にすべきである
また仕上げ焼鈍は圧延板組織の最終調質を目的として行
なわれるもので、前記温度未満では調質効果が十分に発
揮されず、また温度が高すぎると析出が進行しすぎ本発
明の効果が減殺される。
本発明は概略以上の様に構成されており、A1基合金の
成分組成を特定すると共に、熱間仕上げ圧延前における
熱間粗圧延板の急冷及び300℃以下の温度による熱間
仕上げ圧延の終了という条件を付加することによって、
ホットコイル方式に指。
1摘されていたエツチング性を確実に高め得ることにな
ったもので、弗素樹脂コート用下地Al基合金の製法が
ホットコイル方式に移行しつつある現状を考えればその
実用的価値は頗る大きい。
次に本発明の実施例を示す。
実施例 1 第1表に示す成分組成のA1基合金を用い半連続鋳造法
によってスラブを製造し、面削を施こして厚さ300m
mとした。
得られた各スラブを600℃で4時間灼熱処理した後、
同温度を開始温度として熱間粗圧延を行ない、500℃
になったところで平均冷却速度200℃/分で300℃
まで急冷し、引き続いて終了温度280℃で熱間仕上げ
圧延を行なった。
次いで圧下率67%で冷間圧延して1.5mm厚に調整
した後300℃で仕上げ焼鈍してAl基合金板を得た。
得られた各合金板の機械的性能及びエツチングを測定し
第2表の結果を得た。
但し夫々の測定法は下記の通りとした。
〔エツチング性〕
各合金板を3±0.2%のNH4Cl水溶液(温度:4
0±0.5℃)中で6.6A/dm2で電解エツチング
したときの表面形態を観察し、弗素樹脂との密着性の良
否を判定した。
判定:○・・・良好、△・・・やや良好、×・・・不良
形態:第1図A、 B及びC 〔耳率〕 各合金板で66mmφのブランクを作製し、33mmφ
のポンチで深絞り加工したときの耳率を次式から算出し
た。
−h 耳率(%)−X100 (、n−h)/2 H:加工品の底からみた山の平均高さ h:加工品の底からみた谷の平均高さ 〔限界絞り率〕 各合金板を用いて作製したブランクを33mmφのポン
チを用いしわ押力Okgで深絞り加工したときの、次式
から算出される値。
ブランク径−ポンチ径 限界絞り率(%) −x io。
ポンチ径 第1,2表からも明らかな様に、現在量も汎用されてい
る1100合金はエツチング性が極めて悪いのに対し、
本発明の要件を充足する符号1〜8の合金板は機械的性
質及びエツチング性の何れにおいても極めて優秀である
実施例 2 第3表に示す成分組成のA1基合金を用い半連続′鋳造
法によってスラブを製造し、面側を施して厚さ460m
mとした。
得られた各スラブを580℃で8時間灼熱処理した後、
第4表に示す条件で熱間粗圧延、急冷、熱間仕上げ圧延
を行ない、次いで圧下率67%で冷間圧延して1.45
mm厚に調整した後300℃で仕上げ焼鈍してA1合金
板を得た。
得られた各合金板の導電率の測定及びエツチング性の観
察を行ない第5表の結果を得た。
但し導電率はシグマテスターを用いて測定した。
第3〜5表からも明らかな様に、たとえ合金成分が適正
であっても、熱間仕上げ圧延前の急冷及び終了温度30
0℃以下での熱間仕上げ圧延終了の双方の条件が満たさ
れない限り十分なエツチング性は得られず(符18−a
〜l8−C)、これらの条件を満足するA1基合金板(
符号18−d、18−e)は優れたエツチング性を発揮
する。
【図面の簡単な説明】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも0.05%≦Mg≦2.5%、0.6%
    〈MnS2.2%及び0.3%≦Fe≦0.8%を含む
    A1基合金からなる鋳塊を均熱処理した後熱間粗圧延し
    、次工程の熱間仕上げ圧延に先立つ任意の段階で粗圧延
    板を急冷した後、300℃以下の終了温度で熱間仕上げ
    圧延し、次いで冷間圧延によって板厚を調整した後仕上
    げ焼鈍することを特徴とする電解エツチング性の優れた
    弗素樹脂コート厨房器用A1基合金板の製造法。 2、特許請求の範囲第1項において、灼熱処理条件が5
    50〜620℃、1〜24時間である製造法。 3 特許請求の範囲第1又は2項において、熱間粗圧延
    終了後500℃から300℃の間を急冷する製造法。 4 特許請求の範囲第1〜3項のいずれかにおいて、急
    冷を80℃/分以上の平均冷却速度で行なう製造法。 5 特許請求の範囲第1〜4項のいずれかにおいて、仕
    上げ焼鈍を280〜360℃で1〜20時間行なう製造
    法。 6 特許請求の範囲第1〜5項のいずれかにおいて、0
    .01≦Ti≦0.08%及び/若しくは0.001%
    ≦B≦0.005%を含有するAt基合金を使用する製
    造法。 7 特許請求の範囲第1〜6項のいずれかにおいて、冷
    間圧延時に圧下率が50%以上である製造法。
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