JPS6052089B2 - 脱硫滓の処理方法 - Google Patents
脱硫滓の処理方法Info
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- JPS6052089B2 JPS6052089B2 JP52110267A JP11026777A JPS6052089B2 JP S6052089 B2 JPS6052089 B2 JP S6052089B2 JP 52110267 A JP52110267 A JP 52110267A JP 11026777 A JP11026777 A JP 11026777A JP S6052089 B2 JPS6052089 B2 JP S6052089B2
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- JP
- Japan
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- slag
- desulfurization
- water
- treatment
- desulfurization slag
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- Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、脱硫滓の処理方法、特に炭酸ソーダ(Na。
CO0)を主とする脱硫剤を用いた脱硫処理の際に生成
する滓の無害化と有効成分たるナトリウム分の分離回収
を行う方法に関する。高炉から排出される約1400〜
15000Cの溶融物(溶銑および高炉滓)はスキンマ
ーで溶銑と高炉滓とに分離され、溶銑は少量の高炉滓を
伴つて溶銑鍋に受けられる。
する滓の無害化と有効成分たるナトリウム分の分離回収
を行う方法に関する。高炉から排出される約1400〜
15000Cの溶融物(溶銑および高炉滓)はスキンマ
ーで溶銑と高炉滓とに分離され、溶銑は少量の高炉滓を
伴つて溶銑鍋に受けられる。
溶銑はついで転炉や電気炉等での精錬に付されるが、比
較的多量の硫黄〔S〕を含有するため、あらかじめ脱硫
処理に付される。この脱硫処理は、溶銑鍋、混銑車ある
いは脱硫炉などにおいて溶銑に脱硫剤を加え、混合・攪
拌することによつて行なわれる。その脱硫反応の際に生
成した硫化物、未反応の脱硫剤およびその他の高炉滓成
分は溶銑との比重差で湯面に浮上し、脱硫滓を形成する
。脱硫処理後、溶銑と脱硫滓は分離され、溶銑は製鋼工
程に付される一方、排滓された脱硫滓は、一般に磁選法
による鉄分回収処理を受けた後、投棄される。この脱硫
滓の性状は、使用される脱硫剤により異なるが、いづれ
の場合も屋外に投棄、放置すると各種の二次公害を引き
起す。
較的多量の硫黄〔S〕を含有するため、あらかじめ脱硫
処理に付される。この脱硫処理は、溶銑鍋、混銑車ある
いは脱硫炉などにおいて溶銑に脱硫剤を加え、混合・攪
拌することによつて行なわれる。その脱硫反応の際に生
成した硫化物、未反応の脱硫剤およびその他の高炉滓成
分は溶銑との比重差で湯面に浮上し、脱硫滓を形成する
。脱硫処理後、溶銑と脱硫滓は分離され、溶銑は製鋼工
程に付される一方、排滓された脱硫滓は、一般に磁選法
による鉄分回収処理を受けた後、投棄される。この脱硫
滓の性状は、使用される脱硫剤により異なるが、いづれ
の場合も屋外に投棄、放置すると各種の二次公害を引き
起す。
たとえば、昨今脱硫剤として広く採用されている炭酸ソ
ーダ(Na。
ーダ(Na。
CO3)とカルシウムカーバイト(Ca。C0)を用い
た場合についてみると、Na2CO。を用いた脱硫滓は
吸湿性に富み、雨水等と反応して、pH約12以上の高
アルカリ性ヘドロ状となり、またCaC。を用いた脱硫
滓では、滓中の未反応物質を水分との反応でNI13や
C2H2を発生し、環境汚染やC。H。による火災の危
険をもたらす。そのため、脱硫滓の投棄に伴う二次公害
を防止するための有効な脱硫滓の処理手段が要請されて
いる。その場合、脱硫滓の処理コストは直接脱硫・処理
コストに反映するので、脱硫滓の処理は、単にその無公
害化を目的とするにとどまらず、その再資源化による有
効利用をなし得るような手段が強く要望され、かかる観
点から、各社において種々研究がなされている。i と
ころが脱硫剤としてcac2を用いた脱硫滓の有効利用
法については、特許文献等にも数多くの提案がなされて
いるもの、Na。
た場合についてみると、Na2CO。を用いた脱硫滓は
吸湿性に富み、雨水等と反応して、pH約12以上の高
アルカリ性ヘドロ状となり、またCaC。を用いた脱硫
滓では、滓中の未反応物質を水分との反応でNI13や
C2H2を発生し、環境汚染やC。H。による火災の危
険をもたらす。そのため、脱硫滓の投棄に伴う二次公害
を防止するための有効な脱硫滓の処理手段が要請されて
いる。その場合、脱硫滓の処理コストは直接脱硫・処理
コストに反映するので、脱硫滓の処理は、単にその無公
害化を目的とするにとどまらず、その再資源化による有
効利用をなし得るような手段が強く要望され、かかる観
点から、各社において種々研究がなされている。i と
ころが脱硫剤としてcac2を用いた脱硫滓の有効利用
法については、特許文献等にも数多くの提案がなされて
いるもの、Na。
CO。を用いた脱硫滓(炭酸ソーダ滓)の無害化・有効
利用に関する提案は殆んど皆無の状態である。本発明は
上記実情に鑑み、炭酸ソーダ (Na2CO3)を用いた脱硫処理の際生成する脱硫滓
の無公害化・再資源化を図るための有効な方法を開発せ
んとするものである。
利用に関する提案は殆んど皆無の状態である。本発明は
上記実情に鑑み、炭酸ソーダ (Na2CO3)を用いた脱硫処理の際生成する脱硫滓
の無公害化・再資源化を図るための有効な方法を開発せ
んとするものである。
そこで、本発明者等は、まず高炉滓の出滓直後から脱硫
滓が形成されるまでの間の滓の成分組成等について調査
を行つた。
滓が形成されるまでの間の滓の成分組成等について調査
を行つた。
第1表に、スキンマーで分離された高炉滓、溶銑と共に
溶銑鍋あるいは脱硫炉等に持ち越された脱硫処理直前の
高炉滓(以下1溶銑滓ョという。
溶銑鍋あるいは脱硫炉等に持ち越された脱硫処理直前の
高炉滓(以下1溶銑滓ョという。
)およびNa2cO3を脱硫剤とする脱硫処理後の高炉
滓すなわち脱硫滓並びに該脱硫剤の化学成分の分析値を
示す。高炉滓、溶銑滓および脱硫滓の成分値は、時系列
的に30回測定して得られた値であり、脱硫剤の成分値
は製品規格値である。また、表中、( )内の値は各平
均値を示す。上記第1表において、興味深く、かつ重要
な点は、高炉滓と脱硫処理直前の溶銑滓の成分組成が著
しく異なつていることである。高炉滓はSlO23O〜
32%,CaO36〜40%で塩基度(CaO/SiO
2)約1.2の塩基性スラグであるのに対し、溶銑滓は
SlO232〜58%,CaO5〜25%で塩基度は約
0.1〜0.7と極めて低く、酸性スラグに変化してい
る。
滓すなわち脱硫滓並びに該脱硫剤の化学成分の分析値を
示す。高炉滓、溶銑滓および脱硫滓の成分値は、時系列
的に30回測定して得られた値であり、脱硫剤の成分値
は製品規格値である。また、表中、( )内の値は各平
均値を示す。上記第1表において、興味深く、かつ重要
な点は、高炉滓と脱硫処理直前の溶銑滓の成分組成が著
しく異なつていることである。高炉滓はSlO23O〜
32%,CaO36〜40%で塩基度(CaO/SiO
2)約1.2の塩基性スラグであるのに対し、溶銑滓は
SlO232〜58%,CaO5〜25%で塩基度は約
0.1〜0.7と極めて低く、酸性スラグに変化してい
る。
この理由はスキンマーでの溶銑とスラグの分離が比重差
て行われるため比重が溶銑に近いMnOやTlO2など
は溶銑滓に混入しやすくそのためSlO2,CaO,A
l2O3などの低比重物質が高炉滓に比し少なくなるこ
と、そのほかに溶銑が高炉から溶銑鍋へ流動する間の溶
銑樋あるいは溶銑を脱硫工場まで運ふ溶銑鍋内張り煉瓦
として用いられる耐火物(SlO2を主成分とし、Si
C,Al2O3等を.含む)が溶損し、滓化すること、
および高炉から出銑後、脱硫処理を受けるまでの約10
〜9吟の間に、溶銑中の〔Si〕が酸化され、SiO2
となつてスラグ化すること等による。事実、高炉から流
出する溶銑と高炉滓の分離効率は極めて良く、溶銑に・
高炉滓の混入する割合は高々0.5%(通常0.2%程
度)であり、たとえば55トンの溶銑を受けた場合の混
入量はわずか110kg程度に過ぎないが、この滓に加
わる前記耐火物の溶損による滓化量および溶銑中の〔S
i)の酸化による滓化量は、本発明者等の実験によると
それぞれ約3k9および29k9もあり、これらSiO
2の増量分を合計した溶銑滓約142k9に占めるSi
O2の割合が高まる結果、溶銑滓は前掲第1表に示され
る如き酸性スラグとなる。このような酸性スラグを有す
る溶銑に脱硫剤であるNa2cO3を添加し、脱硫処理
を行うと、下式に示される如く、〔S〕の除去と共に、
〔SOの酸化反応が生ずる。上記脱硫反応〔1〕で生成
するSiO2および、未反応Na2cO3の分解生成物
であるNa2O等が溶銑滓に移行し、更に酸性化したス
ラグ(脱硫滓)が形成される。
て行われるため比重が溶銑に近いMnOやTlO2など
は溶銑滓に混入しやすくそのためSlO2,CaO,A
l2O3などの低比重物質が高炉滓に比し少なくなるこ
と、そのほかに溶銑が高炉から溶銑鍋へ流動する間の溶
銑樋あるいは溶銑を脱硫工場まで運ふ溶銑鍋内張り煉瓦
として用いられる耐火物(SlO2を主成分とし、Si
C,Al2O3等を.含む)が溶損し、滓化すること、
および高炉から出銑後、脱硫処理を受けるまでの約10
〜9吟の間に、溶銑中の〔Si〕が酸化され、SiO2
となつてスラグ化すること等による。事実、高炉から流
出する溶銑と高炉滓の分離効率は極めて良く、溶銑に・
高炉滓の混入する割合は高々0.5%(通常0.2%程
度)であり、たとえば55トンの溶銑を受けた場合の混
入量はわずか110kg程度に過ぎないが、この滓に加
わる前記耐火物の溶損による滓化量および溶銑中の〔S
i)の酸化による滓化量は、本発明者等の実験によると
それぞれ約3k9および29k9もあり、これらSiO
2の増量分を合計した溶銑滓約142k9に占めるSi
O2の割合が高まる結果、溶銑滓は前掲第1表に示され
る如き酸性スラグとなる。このような酸性スラグを有す
る溶銑に脱硫剤であるNa2cO3を添加し、脱硫処理
を行うと、下式に示される如く、〔S〕の除去と共に、
〔SOの酸化反応が生ずる。上記脱硫反応〔1〕で生成
するSiO2および、未反応Na2cO3の分解生成物
であるNa2O等が溶銑滓に移行し、更に酸性化したス
ラグ(脱硫滓)が形成される。
この脱硫反応の際酸化され、滓中に移行するSjOl.
量を知るために、前記脱硫反応前後の溶銑中〔Si〕量
の分析を行つたところ、脱硫前〔Si〕量0.37〜0
.64(平均値0.498%,α=0.0704%)は
脱硫後〔Si〕量0.30〜0.61%(平均値0.4
33%,α=0.0819%〕に大きく減少しているこ
とが認められた(いづれも測定回数n=30)。
量を知るために、前記脱硫反応前後の溶銑中〔Si〕量
の分析を行つたところ、脱硫前〔Si〕量0.37〜0
.64(平均値0.498%,α=0.0704%)は
脱硫後〔Si〕量0.30〜0.61%(平均値0.4
33%,α=0.0819%〕に大きく減少しているこ
とが認められた(いづれも測定回数n=30)。
通常、〔Mn〕+〔S〕一(MnS)の反応により脱硫
に寄与する溶銑中〔Mn〕の挙動を知るため、上記Si
の分析と併せて同様の測定を行つたところ、脱硫反応〔
1〕前後における〔Mn〕量は事実上全く変動しないこ
とが認められた(脱硫前〔Mn)0.64〜0.80%
,平均値0.708%,α=0.0416%:脱硫後〔
Mn〕0.63〜0.80%,平均値0.701%,α
=0.0394%)。これらの測定結果を第1図に示す
。同図中、(S)はSlについて(y=1.067X+
0.089,相関係数γ=0.917)、(m)はマン
ガンについて(y=0.893X+0.069,相関係
数γ=0.942)示す。上述のごとく、Na2cO3
による脱硫反応1〕の前後で、〔Mn〕量は殆んど変化
せぬ一方、〔Si〕量は反応前の0.489%から、反
応後の0.433%まで、約0.053%の減少を伴う
。
に寄与する溶銑中〔Mn〕の挙動を知るため、上記Si
の分析と併せて同様の測定を行つたところ、脱硫反応〔
1〕前後における〔Mn〕量は事実上全く変動しないこ
とが認められた(脱硫前〔Mn)0.64〜0.80%
,平均値0.708%,α=0.0416%:脱硫後〔
Mn〕0.63〜0.80%,平均値0.701%,α
=0.0394%)。これらの測定結果を第1図に示す
。同図中、(S)はSlについて(y=1.067X+
0.089,相関係数γ=0.917)、(m)はマン
ガンについて(y=0.893X+0.069,相関係
数γ=0.942)示す。上述のごとく、Na2cO3
による脱硫反応1〕の前後で、〔Mn〕量は殆んど変化
せぬ一方、〔Si〕量は反応前の0.489%から、反
応後の0.433%まで、約0.053%の減少を伴う
。
この〔Si〕の酸化による(SiO2)の増量は、溶銑
55トンの場合約62.4k9(55000k9×0.
053×2.14/100)にも達する。一方、前記第
1表に示される脱硫滓の成分組成をみるに、Sは2.3
%,Na2Oは33%であり、Na2cO3による脱硫
反応で生成する硫化物がNa2sのみとする脱硫反応で
消費されたNa2O量は2.3%×62/32(Na2
O/S)=4.5%となり、Na2O分の飛散・蒸発・
煉瓦への浸漬等のロスが無ければ、未反応のまま脱硫滓
に移行するNa2O量として28.5%という値が算出
される。
55トンの場合約62.4k9(55000k9×0.
053×2.14/100)にも達する。一方、前記第
1表に示される脱硫滓の成分組成をみるに、Sは2.3
%,Na2Oは33%であり、Na2cO3による脱硫
反応で生成する硫化物がNa2sのみとする脱硫反応で
消費されたNa2O量は2.3%×62/32(Na2
O/S)=4.5%となり、Na2O分の飛散・蒸発・
煉瓦への浸漬等のロスが無ければ、未反応のまま脱硫滓
に移行するNa2O量として28.5%という値が算出
される。
そこで、高炉から排出された溶銑55トンを溶銑鍋に受
け、脱硫剤としてNa2cO3を250k9(但し、1
y・10SS30%)投入し、溶銑の脱硫処理を行つた
場合の溶銑滓および脱硫滓の重量および成分組成の算定
を試みた。
け、脱硫剤としてNa2cO3を250k9(但し、1
y・10SS30%)投入し、溶銑の脱硫処理を行つた
場合の溶銑滓および脱硫滓の重量および成分組成の算定
を試みた。
なお、高炉滓および脱硫剤の成分組成として前記第1表
に示した各平均値を用い、また同計算上、物質バランス
として、溶銑への高炉滓混入率0.2%(110k9)
,脱硫処理をうけるまでの間に酸化される溶銑中〔Si
〕量を0.025%(SlO2として29.4k9)、
Na2cO3による脱硫反応の際の溶銑中〔Si〕の酸
化量を0.053%(SiO2として62.4k9)と
した。なお、前述したように、スキンマーにより比重差
で分離され溶銑に混入するスラグはマンガンやチタンな
どの重金属が多くその結果他成分は相対的に減少する。
そこで溶銑滓となるSlO2,CaO,Al。O3の値
は第1表高炉滓平均値の90%とした。計算結果を第2
表に示す。上記第2表に示される計算結果は、前記第1
表に示した溶銑滓および脱硫滓の成分組成の実測値と非
常に良く一致し、高炉からの出滓により脱硫処理完了に
致る間の滓の成分組成の変遷に関する考察の妥当なこと
を示している。このように、脱硫処理後の滓中には多量
のSiO2と共に未反応のNa2Oが存在することとな
る結果、滓中のSiO2とNa2Oとの間に、の反応を
生じ、脱硫滓は珪酸ナリウムに富む相組成を呈すると考
えられる。
に示した各平均値を用い、また同計算上、物質バランス
として、溶銑への高炉滓混入率0.2%(110k9)
,脱硫処理をうけるまでの間に酸化される溶銑中〔Si
〕量を0.025%(SlO2として29.4k9)、
Na2cO3による脱硫反応の際の溶銑中〔Si〕の酸
化量を0.053%(SiO2として62.4k9)と
した。なお、前述したように、スキンマーにより比重差
で分離され溶銑に混入するスラグはマンガンやチタンな
どの重金属が多くその結果他成分は相対的に減少する。
そこで溶銑滓となるSlO2,CaO,Al。O3の値
は第1表高炉滓平均値の90%とした。計算結果を第2
表に示す。上記第2表に示される計算結果は、前記第1
表に示した溶銑滓および脱硫滓の成分組成の実測値と非
常に良く一致し、高炉からの出滓により脱硫処理完了に
致る間の滓の成分組成の変遷に関する考察の妥当なこと
を示している。このように、脱硫処理後の滓中には多量
のSiO2と共に未反応のNa2Oが存在することとな
る結果、滓中のSiO2とNa2Oとの間に、の反応を
生じ、脱硫滓は珪酸ナリウムに富む相組成を呈すると考
えられる。
そこで、前記第1表に挙げた各滓についてX線回析を行
い、それぞれの構成鉱物相を調べたところ、第3表に示
すごとく、高炉滓がゲーレナイト(Gehlenjte
:2Ca0IA1203・SiO2)とアケルマナイト
(Akermanite:2Ca0●MgO●2Si0
2)の固溶体てあるメリライト(Mellllte)を
主とするのに対し、〔Si〕の酸化等により酸性スラグ
に変化した溶銑滓はガラス相が主で、鉱物としてアルマ
ンダイト(Almandite:3F′EO●,Al2
O3●3Si02)やランキナイト(Rankinit
e:3Ca0●2Si02)等を含む全く異なつた相を
呈し、更にかかる滓にNa2cO3を主成分とする脱硫
剤の添加により生成する脱硫滓は、Na2O−NsiO
2,ガラス相、Na2ca2si2O7等からなる鉱物
相を有することが判明した。
い、それぞれの構成鉱物相を調べたところ、第3表に示
すごとく、高炉滓がゲーレナイト(Gehlenjte
:2Ca0IA1203・SiO2)とアケルマナイト
(Akermanite:2Ca0●MgO●2Si0
2)の固溶体てあるメリライト(Mellllte)を
主とするのに対し、〔Si〕の酸化等により酸性スラグ
に変化した溶銑滓はガラス相が主で、鉱物としてアルマ
ンダイト(Almandite:3F′EO●,Al2
O3●3Si02)やランキナイト(Rankinit
e:3Ca0●2Si02)等を含む全く異なつた相を
呈し、更にかかる滓にNa2cO3を主成分とする脱硫
剤の添加により生成する脱硫滓は、Na2O−NsiO
2,ガラス相、Na2ca2si2O7等からなる鉱物
相を有することが判明した。
なお、脱硫滓には、硅酸ナトリウムの含水塩が認められ
たが、これは空気中の水分を吸収して生成したもので、
脱硫直後には存在しなかつた。また、硅酸ナトリウムの
一般式はNa2OnsiO2・MH2Oで表わされるが
、X線回析結果によれば、n=1,m=6,すなわちN
a2O・SiO2●6H20を主とすることが認められ
た。ところで、上記脱硫滓の主要構成鉱物相であるNa
2O−NSiO2は吸湿性に富み、その水和物であるN
a2O・SiO2・MH2Oは水ガラスと呼ばれ、水に
可溶である。その水溶液は次式に示されるように加水分
解を生じて強アルカリ性を呈す。
・・・〔〕または、上述のごとく脱硫滓が水に可溶の
Na2O−NsiO2ないしは水ガラス等の鉱物相から
構成されているのてあれば、脱硫滓を投棄に先立つて、
水による浸出処理という簡便な処理に付することにより
、有価成分たるナトリウムを水ガラスとして回収・再資
源化し得ると同時に、その後屋外に投棄・放置しても上
記反応式〔〕または〔〕て示される如き反応の生起も伴
なわず、二次公害を有効に防止することが可能となる。
たが、これは空気中の水分を吸収して生成したもので、
脱硫直後には存在しなかつた。また、硅酸ナトリウムの
一般式はNa2OnsiO2・MH2Oで表わされるが
、X線回析結果によれば、n=1,m=6,すなわちN
a2O・SiO2●6H20を主とすることが認められ
た。ところで、上記脱硫滓の主要構成鉱物相であるNa
2O−NSiO2は吸湿性に富み、その水和物であるN
a2O・SiO2・MH2Oは水ガラスと呼ばれ、水に
可溶である。その水溶液は次式に示されるように加水分
解を生じて強アルカリ性を呈す。
・・・〔〕または、上述のごとく脱硫滓が水に可溶の
Na2O−NsiO2ないしは水ガラス等の鉱物相から
構成されているのてあれば、脱硫滓を投棄に先立つて、
水による浸出処理という簡便な処理に付することにより
、有価成分たるナトリウムを水ガラスとして回収・再資
源化し得ると同時に、その後屋外に投棄・放置しても上
記反応式〔〕または〔〕て示される如き反応の生起も伴
なわず、二次公害を有効に防止することが可能となる。
とりわけ、脱硫滓中に存在するNa分がほとんどNa2
Oとして存在し、かつ該滓中に占める硅酸ナトリウムの
割合が該滓全体の半分以上であるという点(Na2O−
NslO2のnを前記測定結果より1とすれば、第2表
に示される脱硫滓の成分組成から明らかなように、該滓
の60%以上を硅酸ナトリウムが占めることになる。)
に着目すると、脱硫滓の十分な浸出処理を行なうことに
より、該滓中のナトリウム分の大部分の回収と、前記反
応〔〕,〔〕のほぼ完全な防止をなし得ることに加え、
浸出処理後の滓量は処理前の半分ないしそれ以下に減少
し、運搬・投棄等のハンドリングに要するコストを大幅
に節減し得る等、極めて有力な処理手段となり得る。本
発明はかかる知見に基づいて完成されてものてあり、炭
酸ソーダ(Na2CO3)を主とする脱硫剤による溶銑
の脱硫処理の際に生成し、固化した脱硫滓を水て浸出処
理し、該滓中の可溶性物質であるNa2O−NsiO2
等を抽出することにより、滓中のナトリウム分を水ガラ
スとして回収するようにしたものである。十分な浸出処
理を行つた後の残滓は主として鉄、二酸化チタン等から
成り、残存するナトリウム分は非水溶性であるため、そ
のまま投棄しても(この投棄に先立つて残滓から鉄等の
有価金属分を回収するための適当な手段を適宜施して良
い。)二次公害誘発のおそれは全く無く、かつ該浸出処
理により滓量は、処理前の半分以下ないし1B程度に減
少し、投棄に要するコストは大幅に節減される。浸出処
理に伴う硅酸ナトリウム含有回収液は、そのままガラス
原料あるいは粘結剤として使用しても良く、また適当な
処理に付して所望のナトリウム化合物を得ることもでき
る。次に、本発明について詳しく説明する。
Oとして存在し、かつ該滓中に占める硅酸ナトリウムの
割合が該滓全体の半分以上であるという点(Na2O−
NslO2のnを前記測定結果より1とすれば、第2表
に示される脱硫滓の成分組成から明らかなように、該滓
の60%以上を硅酸ナトリウムが占めることになる。)
に着目すると、脱硫滓の十分な浸出処理を行なうことに
より、該滓中のナトリウム分の大部分の回収と、前記反
応〔〕,〔〕のほぼ完全な防止をなし得ることに加え、
浸出処理後の滓量は処理前の半分ないしそれ以下に減少
し、運搬・投棄等のハンドリングに要するコストを大幅
に節減し得る等、極めて有力な処理手段となり得る。本
発明はかかる知見に基づいて完成されてものてあり、炭
酸ソーダ(Na2CO3)を主とする脱硫剤による溶銑
の脱硫処理の際に生成し、固化した脱硫滓を水て浸出処
理し、該滓中の可溶性物質であるNa2O−NsiO2
等を抽出することにより、滓中のナトリウム分を水ガラ
スとして回収するようにしたものである。十分な浸出処
理を行つた後の残滓は主として鉄、二酸化チタン等から
成り、残存するナトリウム分は非水溶性であるため、そ
のまま投棄しても(この投棄に先立つて残滓から鉄等の
有価金属分を回収するための適当な手段を適宜施して良
い。)二次公害誘発のおそれは全く無く、かつ該浸出処
理により滓量は、処理前の半分以下ないし1B程度に減
少し、投棄に要するコストは大幅に節減される。浸出処
理に伴う硅酸ナトリウム含有回収液は、そのままガラス
原料あるいは粘結剤として使用しても良く、また適当な
処理に付して所望のナトリウム化合物を得ることもでき
る。次に、本発明について詳しく説明する。
本発明によれば、脱硫滓は固形状態で水による浸出処理
による、硅酸ソーダを主としNa2s等の可溶性物質を
含む回収液と、鉄等の金属分およびガラス相、Na2c
a2si2O7等の不溶性物質から成る残滓とに分離さ
れる。
による、硅酸ソーダを主としNa2s等の可溶性物質を
含む回収液と、鉄等の金属分およびガラス相、Na2c
a2si2O7等の不溶性物質から成る残滓とに分離さ
れる。
脱硫滓の水による浸出処理は、適当なサイズの塊状に砕
いた脱硫滓の水中への浸漬あるいは水の散布等、水と脱
硫滓とを接触させる適宜の方法で行うことができる。
いた脱硫滓の水中への浸漬あるいは水の散布等、水と脱
硫滓とを接触させる適宜の方法で行うことができる。
第2図は、かかる処理工程の具体例を示すフローシート
であり、図中、1は脱硫滓ホッパ、4は脱硫滓を浸出処
理するために水槽、6は該水槽への給水バイブ、9は回
収液排出バイブ、14は水槽内水温調節機、15は回収
液容器である。浸出処理用水槽4は、流量計7を有する
バイブ6から供給された所要量の水が満たされており、
一方脱硫滓はホッパ1の下部から定量供給機2上に切出
され、ベルトコンベア3により水槽4内に送り込まれる
。
であり、図中、1は脱硫滓ホッパ、4は脱硫滓を浸出処
理するために水槽、6は該水槽への給水バイブ、9は回
収液排出バイブ、14は水槽内水温調節機、15は回収
液容器である。浸出処理用水槽4は、流量計7を有する
バイブ6から供給された所要量の水が満たされており、
一方脱硫滓はホッパ1の下部から定量供給機2上に切出
され、ベルトコンベア3により水槽4内に送り込まれる
。
該槽内で滓からNa2SiO3等の可溶性物質を溶解さ
せる。この際、攪拌機5の回転により、滓と水の十分な
懸濁状態下で効率良い浸出処理が行なわれる。また、後
述の如く、可溶性物質の浸出回収率は処理水温による影
響を受けるので、たとえばバイブ等から成る水温調節機
14により処理水温を一定温度に調節することが望まし
い。一定時面浸出処理を行い、滓中の可溶性物質が十分
に抽出された後、攪拌用プロペラの回転を停止させ、ポ
ンプ10の駆動により回収液排出バイブ9を通して槽4
内の水(回収液)を容器15内に回収する。槽4内に残
留する未溶解物質(残滓)は、ピンナツプバルブ12を
開け、残滓容器13内に回収する。かくしてNa2Si
O3等可溶性物質を含む回収液と残滓とは比重差により
固液分離され、それぞれ回収される。かかる浸出処理に
おける処理能率、可溶性物質の回収率等は、滓に対する
水添加割合、水温、滓粒度、その他の因子による影響を
受ける。
せる。この際、攪拌機5の回転により、滓と水の十分な
懸濁状態下で効率良い浸出処理が行なわれる。また、後
述の如く、可溶性物質の浸出回収率は処理水温による影
響を受けるので、たとえばバイブ等から成る水温調節機
14により処理水温を一定温度に調節することが望まし
い。一定時面浸出処理を行い、滓中の可溶性物質が十分
に抽出された後、攪拌用プロペラの回転を停止させ、ポ
ンプ10の駆動により回収液排出バイブ9を通して槽4
内の水(回収液)を容器15内に回収する。槽4内に残
留する未溶解物質(残滓)は、ピンナツプバルブ12を
開け、残滓容器13内に回収する。かくしてNa2Si
O3等可溶性物質を含む回収液と残滓とは比重差により
固液分離され、それぞれ回収される。かかる浸出処理に
おける処理能率、可溶性物質の回収率等は、滓に対する
水添加割合、水温、滓粒度、その他の因子による影響を
受ける。
以下、これらについて説明する。第2図に示すごとき処
理工程において、粒径5?以下の粒塊状脱硫滓を、水温
20℃,ペラ攪拌、処理時間3吟の処理条件下、脱硫滓
量を一定とし添加水量を種々変え(すなわち、水槽内で
のスラリー濃度を種々の値に設定し)たときの回収液の
性状等を第3図に示す。
理工程において、粒径5?以下の粒塊状脱硫滓を、水温
20℃,ペラ攪拌、処理時間3吟の処理条件下、脱硫滓
量を一定とし添加水量を種々変え(すなわち、水槽内で
のスラリー濃度を種々の値に設定し)たときの回収液の
性状等を第3図に示す。
同図中、AはNa2O回収率、Bは脱硫滓回収率、Cは
回収された可溶性物質中のNa2O濃度、Dは回収液中
の可溶性物質濃度を示す。ただし、 添加水量比=M/W 上記各式中、W:脱硫滓重量、M:添加水量、L:回収
液重量、S:残滓重量、WしおよびML:それぞれ回収
液中の溶出物質重量および水重量、WsおよびM$:そ
れぞれ残滓中の未溶解物質重量および水重量。
回収された可溶性物質中のNa2O濃度、Dは回収液中
の可溶性物質濃度を示す。ただし、 添加水量比=M/W 上記各式中、W:脱硫滓重量、M:添加水量、L:回収
液重量、S:残滓重量、WしおよびML:それぞれ回収
液中の溶出物質重量および水重量、WsおよびM$:そ
れぞれ残滓中の未溶解物質重量および水重量。
従つて、WとMの和はLとSの和に等しく、またW=W
し+Ws,M=ML+Ms,L=WL+ML,S=W,
+MSの関係にある。なお、a:脱硫滓中のNa2q(
wt%)、b:回収液中のNa2Q量(g/10c),
ρ:回収液比重。同第3図に示されるように、添加水量
比の増加に伴つて、回収液中の可溶性物質濃度は低下す
るが(図中、D..Na2O回収率(図中A)、脱硫滓
回収率(図中、B)および回収された可溶性物質中のN
a2O濃度(図中C)のいづれもほぼ平衝状態となつて
いる。なお図中、斜線部(添加水量比約0.75以下)
では、脱硫滓はスラリー化せず、ヘドロ状となつて固液
分離することができないことが認められた。ところで、
上記各添加水量比で得られた回収液をビーカに採取して
1昼夜放置すると、Na2SiO3や他の可溶性物質の
溶出した液と水とが、比重差により分離し、溶出液の上
面に浮き水ができる。
し+Ws,M=ML+Ms,L=WL+ML,S=W,
+MSの関係にある。なお、a:脱硫滓中のNa2q(
wt%)、b:回収液中のNa2Q量(g/10c),
ρ:回収液比重。同第3図に示されるように、添加水量
比の増加に伴つて、回収液中の可溶性物質濃度は低下す
るが(図中、D..Na2O回収率(図中A)、脱硫滓
回収率(図中、B)および回収された可溶性物質中のN
a2O濃度(図中C)のいづれもほぼ平衝状態となつて
いる。なお図中、斜線部(添加水量比約0.75以下)
では、脱硫滓はスラリー化せず、ヘドロ状となつて固液
分離することができないことが認められた。ところで、
上記各添加水量比で得られた回収液をビーカに採取して
1昼夜放置すると、Na2SiO3や他の可溶性物質の
溶出した液と水とが、比重差により分離し、溶出液の上
面に浮き水ができる。
この浮水量(回収液全量に対する浮水量の比)と添加水
量比との関係を示すと第4図のごとくになる。添加水量
比が大きくなると固液分離の作業性は非常に良くなるこ
とを示しているが、回収液の運搬時に過剰の水を運ぶこ
とになるため運搬費や浮水処理費の増大を伴ない望まし
くない。また回収液を静置して放置すると、Na2O・
NslO2や他の物質(たとえはNa2S)の含水塩の
生成による自由水の減少、あるいは硅酸コロイドのゲル
化などにより、粘性が増大する。
量比との関係を示すと第4図のごとくになる。添加水量
比が大きくなると固液分離の作業性は非常に良くなるこ
とを示しているが、回収液の運搬時に過剰の水を運ぶこ
とになるため運搬費や浮水処理費の増大を伴ない望まし
くない。また回収液を静置して放置すると、Na2O・
NslO2や他の物質(たとえはNa2S)の含水塩の
生成による自由水の減少、あるいは硅酸コロイドのゲル
化などにより、粘性が増大する。
1昼夜経過すると、添加水量比1以下では膠結状態とな
り流動性を完全に失つてしまう。
り流動性を完全に失つてしまう。
添加水量比約1.5でも極めて大きな粘性を呈する。2
昼夜以上静置しても良好な流動性を示すのは、添加水量
比が約2以上の場合である。
昼夜以上静置しても良好な流動性を示すのは、添加水量
比が約2以上の場合である。
このような回収液の放置による粘性の増大は、脱硫滓処
埋設備が停止した場合、バルブやバイブラインを閉塞し
作業性を著しく劣化させる。従つて、脱硫滓の浸出処理
における添加水量比(M/W)は、脱硫滓回収率等を高
める必要上、約1.0以上が望ましいが(第4図参照)
、静置時に生ずる浮水量の増大(第5図参照)を抑制し
つつ、適当な流動性の保持が可能なこと等を勘案すると
、約1.5〜1.2の範囲が望ましく、特に約2が最適
条件として採用される。
埋設備が停止した場合、バルブやバイブラインを閉塞し
作業性を著しく劣化させる。従つて、脱硫滓の浸出処理
における添加水量比(M/W)は、脱硫滓回収率等を高
める必要上、約1.0以上が望ましいが(第4図参照)
、静置時に生ずる浮水量の増大(第5図参照)を抑制し
つつ、適当な流動性の保持が可能なこと等を勘案すると
、約1.5〜1.2の範囲が望ましく、特に約2が最適
条件として採用される。
次に、浸出処理水温の影響を調べるために、脱硫滓粒径
5順以下、ペラ攪拌、処理時間3扮、添加水量比(M/
W)2.0の条件下、処理水温を種々の値に設定して浸
出処理を行い、得られる回収液の性状を測定した。
5順以下、ペラ攪拌、処理時間3扮、添加水量比(M/
W)2.0の条件下、処理水温を種々の値に設定して浸
出処理を行い、得られる回収液の性状を測定した。
その結果を第5図に示す。同図中AはNa2O回収率、
Bは脱硫滓回収率、Cは回収された可溶性物質中のNa
2O濃度、Dは回収液中の可溶性物質濃度を示す。同図
から明らかなように、処理水温の上昇に伴ない、Na2
O回収率(図中、A)および脱硫滓回収率(図中B)共
に減少し、約50ないし60℃を越えると急激に低下す
ることが認められる。
Bは脱硫滓回収率、Cは回収された可溶性物質中のNa
2O濃度、Dは回収液中の可溶性物質濃度を示す。同図
から明らかなように、処理水温の上昇に伴ない、Na2
O回収率(図中、A)および脱硫滓回収率(図中B)共
に減少し、約50ないし60℃を越えると急激に低下す
ることが認められる。
このように処理水温を高くすると可溶性物質の回収率が
低下するのは次の如き理由によるものと考えられる。
低下するのは次の如き理由によるものと考えられる。
その1つは、脱硫滓への水添加により生起する水和物の
生成反応が発熱反応であるため(添加水量比2の場合の
水温は20℃から40℃に上昇する。)、化学平衝論か
ら処理温度が高くなると、反応生成物が減少することと
なる。また、他の理由として、水分蒸発に伴う添加水量
比の低下が挙げられる。すなわち、温度の上昇と共に水
分の蒸発が顕著となり、第6図(図中、イは可溶性物質
溶出後の1水/脱硫滓ョの比明ま処理後の重量減少率を
示す。)から認められるように3紛攪拌後の水分蒸発に
よる重量減少率は、水温が約60℃以上になると急激に
増加し(図中、口)、それと共に1水/脱硫滓ョ比は急
激に減少する(図中、イ)。この1水/脱硫滓ョの比(
添加水量比)の低下は前記第3図に見られるように、N
a2Oや脱硫滓の回収率の低下を招くことになる。従つ
て処理水温は約60℃以下、好ましくは約50℃以下の
範囲に設定されるが、最適条件として常温が採用される
。
生成反応が発熱反応であるため(添加水量比2の場合の
水温は20℃から40℃に上昇する。)、化学平衝論か
ら処理温度が高くなると、反応生成物が減少することと
なる。また、他の理由として、水分蒸発に伴う添加水量
比の低下が挙げられる。すなわち、温度の上昇と共に水
分の蒸発が顕著となり、第6図(図中、イは可溶性物質
溶出後の1水/脱硫滓ョの比明ま処理後の重量減少率を
示す。)から認められるように3紛攪拌後の水分蒸発に
よる重量減少率は、水温が約60℃以上になると急激に
増加し(図中、口)、それと共に1水/脱硫滓ョ比は急
激に減少する(図中、イ)。この1水/脱硫滓ョの比(
添加水量比)の低下は前記第3図に見られるように、N
a2Oや脱硫滓の回収率の低下を招くことになる。従つ
て処理水温は約60℃以下、好ましくは約50℃以下の
範囲に設定されるが、最適条件として常温が採用される
。
更に、浸出処理によるNa2Oや脱硫滓の回収率等は、
処理時間および脱硫滓の粒度の影響を受ける。
処理時間および脱硫滓の粒度の影響を受ける。
粒度については、反応速度の面から比表面積の大きい程
、すなわち別細な程、短時間での処理が可能になると考
えられるが、微粉砕すれば粉砕コストや粉砕物のハンド
リングに問題を生ずる。そこで、処理時間・粒度が回収
率等に及ぼす影響を調べるために、第4表に示すごとく
脱硫滓を各種の粒径に粉砕し、処理水温20℃,ペラ攪
拌下、溶解時間を変化させた場合の回収液の性状を調査
した。上記調査の結果を第7図および第8図に示す。
、すなわち別細な程、短時間での処理が可能になると考
えられるが、微粉砕すれば粉砕コストや粉砕物のハンド
リングに問題を生ずる。そこで、処理時間・粒度が回収
率等に及ぼす影響を調べるために、第4表に示すごとく
脱硫滓を各種の粒径に粉砕し、処理水温20℃,ペラ攪
拌下、溶解時間を変化させた場合の回収液の性状を調査
した。上記調査の結果を第7図および第8図に示す。
第7図はNa2O回収率、回収液中の可溶性物質濃度等
と処理時間との関係を、脱硫滓粒度をパラメータとして
表わしたグラフであり、図中AはNa2O回収率、Bは
脱硫滓回収率、Cは回収された可溶性物質中のNa2O
濃度、Dは回収液中の可溶性物質濃度を示し、該A−D
の各曲線群におけるI,iiおよびIiiはそれぞれ第
4表におけるNO.l,iiおよびIiiに示す粒度の
脱硫滓の場合を示す。また、第8図は、Na2Oの回収
率と脱硫滓トップサイズ(Tslt)の関係を、処理時
間をパラメータとして表わしたグラフであり、図中、×
印を結ふ実線は処理時間60分、Δ印を結ふ実線は同3
0分、O印を結ぶ実線は同1紛の場合を示す。両図から
認められるように、処理時間が短かいと粒度の影響が強
く現われ、Na2O回収率(第7図中、A)脱硫滓回収
率(同B)および回収液中の可溶性物質濃度(同D)と
も、粒径が細かい程、高い値を示している。しかし、処
理時間が約6紛を越えると、いづれもほぼ平衝状態に達
し、粒径の影響は殆んど認められず、いづれもほぼ同様
の値を示している。このように浸出処理に要する時間は
滓粒度に大きく依存し、6C@でペラ攪拌する場合には
、脱硫滓がトップサイズ20TV!Lの粗粒でも十分な
浸出処理が可能てあるが、処理時間は、装置の規模や処
理能力を左右するので出来るだけ短いことが望ましい。
と処理時間との関係を、脱硫滓粒度をパラメータとして
表わしたグラフであり、図中AはNa2O回収率、Bは
脱硫滓回収率、Cは回収された可溶性物質中のNa2O
濃度、Dは回収液中の可溶性物質濃度を示し、該A−D
の各曲線群におけるI,iiおよびIiiはそれぞれ第
4表におけるNO.l,iiおよびIiiに示す粒度の
脱硫滓の場合を示す。また、第8図は、Na2Oの回収
率と脱硫滓トップサイズ(Tslt)の関係を、処理時
間をパラメータとして表わしたグラフであり、図中、×
印を結ふ実線は処理時間60分、Δ印を結ふ実線は同3
0分、O印を結ぶ実線は同1紛の場合を示す。両図から
認められるように、処理時間が短かいと粒度の影響が強
く現われ、Na2O回収率(第7図中、A)脱硫滓回収
率(同B)および回収液中の可溶性物質濃度(同D)と
も、粒径が細かい程、高い値を示している。しかし、処
理時間が約6紛を越えると、いづれもほぼ平衝状態に達
し、粒径の影響は殆んど認められず、いづれもほぼ同様
の値を示している。このように浸出処理に要する時間は
滓粒度に大きく依存し、6C@でペラ攪拌する場合には
、脱硫滓がトップサイズ20TV!Lの粗粒でも十分な
浸出処理が可能てあるが、処理時間は、装置の規模や処
理能力を左右するので出来るだけ短いことが望ましい。
第7図および第8図は脱硫滓をトップサイズ5薗以下に
砕けば、処理時間約3紛程度で十分な処理が可能なこと
を示している。この粒度はボールミルやハンマーミル等
による通常の粉砕方式で容易に得られる粒度範囲である
。次に、浸出手段については、前述のごときペラによる
攪拌方法のほかに、浸出処理槽を揺動させる方法あるい
は静置により溶解させる方法等適宜の方法を採用してよ
いが、操作が容易でしかも短時間内に溶液濃度を飽和に
到達させ得る方法が有利である。
砕けば、処理時間約3紛程度で十分な処理が可能なこと
を示している。この粒度はボールミルやハンマーミル等
による通常の粉砕方式で容易に得られる粒度範囲である
。次に、浸出手段については、前述のごときペラによる
攪拌方法のほかに、浸出処理槽を揺動させる方法あるい
は静置により溶解させる方法等適宜の方法を採用してよ
いが、操作が容易でしかも短時間内に溶液濃度を飽和に
到達させ得る方法が有利である。
第9図は、ペラ攪拌法および揺動法の二法を比較した結
果を示すグラフである。
果を示すグラフである。
浸出条件は、いずれも添加水量比(M/W)2.0,水
温20℃,脱硫滓粒度5顛以下とし、処理時間を変数と
した。同図中、AはNa2O回収率、Bは脱硫滓回収率
、Cは回収された可溶性物質中のNa2O濃度、Dは回
収液中の可溶性物質濃度を示し、該A−Dの各曲線群に
おけるaはペラ攪拌法、bは揺動法による場合を示す。
同図から、処理時間が短かい場合には、ペラ攪拌法の方
かNa2O回収率や脱硫滓回収率も高く、有利なことが
認められる。
温20℃,脱硫滓粒度5顛以下とし、処理時間を変数と
した。同図中、AはNa2O回収率、Bは脱硫滓回収率
、Cは回収された可溶性物質中のNa2O濃度、Dは回
収液中の可溶性物質濃度を示し、該A−Dの各曲線群に
おけるaはペラ攪拌法、bは揺動法による場合を示す。
同図から、処理時間が短かい場合には、ペラ攪拌法の方
かNa2O回収率や脱硫滓回収率も高く、有利なことが
認められる。
また約6紛ないしそれ以上の時間をかけれは、揺動法で
もペラ攪拌と同等の処理効果が得られることを示してい
る。一方、静置法によると、上記と同様の浸出条件下で
3紛間浸出処理後のNa2O回収率は4%程度と低く、
それ以上静置時間を延長しても溶解物質の再沈降を生ず
るため静置法のみでNa2O等の回収率を高めることは
困難である。Na2Oの回収率が低いと、固液分離して
得られる残滓の粘度が高く、浸出処理槽からの排出や残
滓処理が問題となる。従つて、静置法を適用する場合に
はペラ攪拌等他の機械的方法と併用することが望ましい
。なお、浸出処理後、Na2SiO3等の溶解した液と
残滓との固液分離操作は、遠心分離機、真空沖過あるい
はフィルターブレス等の機械的分離手段を用いてもよい
が、単に溶出液と残滓との比重差を利用して分離する方
法が、簡便であかつ能率的である。次に、実施例を挙げ
て本発明方法を具体的に説明する。
もペラ攪拌と同等の処理効果が得られることを示してい
る。一方、静置法によると、上記と同様の浸出条件下で
3紛間浸出処理後のNa2O回収率は4%程度と低く、
それ以上静置時間を延長しても溶解物質の再沈降を生ず
るため静置法のみでNa2O等の回収率を高めることは
困難である。Na2Oの回収率が低いと、固液分離して
得られる残滓の粘度が高く、浸出処理槽からの排出や残
滓処理が問題となる。従つて、静置法を適用する場合に
はペラ攪拌等他の機械的方法と併用することが望ましい
。なお、浸出処理後、Na2SiO3等の溶解した液と
残滓との固液分離操作は、遠心分離機、真空沖過あるい
はフィルターブレス等の機械的分離手段を用いてもよい
が、単に溶出液と残滓との比重差を利用して分離する方
法が、簡便であかつ能率的である。次に、実施例を挙げ
て本発明方法を具体的に説明する。
実施例高炉から流出する溶融物をスキンマーで溶銑と高
炉滓との分離し、溶銑55トンを溶銑鍋に受け、これに
炭酸ソーダを主成分とする脱硫剤300k9を添加して
脱硫処理し、その際生成した脱硫滓約40k9を冷却固
化させた後、浸出処理に付した。
炉滓との分離し、溶銑55トンを溶銑鍋に受け、これに
炭酸ソーダを主成分とする脱硫剤300k9を添加して
脱硫処理し、その際生成した脱硫滓約40k9を冷却固
化させた後、浸出処理に付した。
浸出処理条件は次のとおりてある。添加水量比(M/W
):2、浸出方法:ペラ攪拌、処理水温:常温(20℃
)、脱硫滓粒度:ー5瓢、処理時間:3紛。
):2、浸出方法:ペラ攪拌、処理水温:常温(20℃
)、脱硫滓粒度:ー5瓢、処理時間:3紛。
脱硫滓の化学成分および処理後の回収液と残滓の化学成
分を第5表に、また固液分離結果を第6表に示す。
分を第5表に、また固液分離結果を第6表に示す。
上記第i表土び第6表に示す結果から明らかなように、
浸出処理の結果、脱硫滓はその66%が溶解し、回収液
として回収され、溶解せずに残滓として残るのは33.
8%である。
浸出処理の結果、脱硫滓はその66%が溶解し、回収液
として回収され、溶解せずに残滓として残るのは33.
8%である。
(第6表) また、回収液中のNa2O量は乾燥ベース
で42.14%であ(第5表)、脱硫滓中のNa2Q?
量の82%が回収されたことを示している。なお、回収
液中の可溶性物質は水ガラスの主成分であるSiO2,
Na2OのほかMnO,P等である。一方、残滓として
残る難溶性物質は鉄、TiO2等てある。上述のように
溶出せずに残滓として残つて脱硫滓は33.8%である
が、そのうち約24%が鉄分であり(第5表)、これを
磁選して回収すると、投棄される脱硫滓(残滓)量は、
処理前のわずか26%てあり、投棄量は当初の113以
下に激減する。しかも、その残滓中のNa2O量は処理
前の17.8%程度であり(第5表)、かつ難溶性のた
め、雨水にさらされても二次公害を起こすおそれはない
。以上のように、本発明方法によれば、脱硫滓から脱硫
剤として用いたナトリウム分の大部分は水ガラスとして
回収され、ガラス原料や粘結剤としてそのまま使用する
ことができる。また、このナトリウム分の回収により、
脱硫滓の投棄による二次公害を防止し得ると共に、投棄
量は約113以下に激減し、投棄費用を大幅に節減する
ことができる。
で42.14%であ(第5表)、脱硫滓中のNa2Q?
量の82%が回収されたことを示している。なお、回収
液中の可溶性物質は水ガラスの主成分であるSiO2,
Na2OのほかMnO,P等である。一方、残滓として
残る難溶性物質は鉄、TiO2等てある。上述のように
溶出せずに残滓として残つて脱硫滓は33.8%である
が、そのうち約24%が鉄分であり(第5表)、これを
磁選して回収すると、投棄される脱硫滓(残滓)量は、
処理前のわずか26%てあり、投棄量は当初の113以
下に激減する。しかも、その残滓中のNa2O量は処理
前の17.8%程度であり(第5表)、かつ難溶性のた
め、雨水にさらされても二次公害を起こすおそれはない
。以上のように、本発明方法によれば、脱硫滓から脱硫
剤として用いたナトリウム分の大部分は水ガラスとして
回収され、ガラス原料や粘結剤としてそのまま使用する
ことができる。また、このナトリウム分の回収により、
脱硫滓の投棄による二次公害を防止し得ると共に、投棄
量は約113以下に激減し、投棄費用を大幅に節減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は脱硫処理前後における溶銑中〔Si〕および〔
Mn〕を示すグラフ、第2図は脱硫滓の浸出処理工程を
例示するフローシート、第3図は浸出処理効率に及ぼす
添加水量比の影響を示すグラフ、第4図は回収液の浮水
量と添加水量比との関係を示すグラフ、第5図は浸出処
理効率に及ぼす処理水温の影響を示すグラフ、第6図は
浸出処理後の1水/脱硫滓ョ比および重量減少率と処理
水温の関係を示すグラフ、第7図は脱硫滓の粒度をパラ
メータとし浸出処理効率に及ぼす処理時間の影響を示す
グラフ、第8図は処理時間をパラメータとしてNa2O
回収率に及ぼす脱硫滓粒度の影響を示すグラフ、第9図
は異なる浸出処理手段を用いた場合の浸出処理効率と処
理時間との関係を示すグラフである。 1:脱硫滓ホッパ、2:定量供給機、3:ベルトコンベ
ア、4:浸出処理水槽、5:攪拌機、6:給水バイブ、
9:回収液排出バイブ、13:残滓容器、14:水温調
節機、15:回収液容器。
Mn〕を示すグラフ、第2図は脱硫滓の浸出処理工程を
例示するフローシート、第3図は浸出処理効率に及ぼす
添加水量比の影響を示すグラフ、第4図は回収液の浮水
量と添加水量比との関係を示すグラフ、第5図は浸出処
理効率に及ぼす処理水温の影響を示すグラフ、第6図は
浸出処理後の1水/脱硫滓ョ比および重量減少率と処理
水温の関係を示すグラフ、第7図は脱硫滓の粒度をパラ
メータとし浸出処理効率に及ぼす処理時間の影響を示す
グラフ、第8図は処理時間をパラメータとしてNa2O
回収率に及ぼす脱硫滓粒度の影響を示すグラフ、第9図
は異なる浸出処理手段を用いた場合の浸出処理効率と処
理時間との関係を示すグラフである。 1:脱硫滓ホッパ、2:定量供給機、3:ベルトコンベ
ア、4:浸出処理水槽、5:攪拌機、6:給水バイブ、
9:回収液排出バイブ、13:残滓容器、14:水温調
節機、15:回収液容器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 炭酸ソーダを主とする脱硫剤による溶銑の脱硫処理
の際に生成し固化した脱硫滓を、水による浸出処理に付
することにより該脱硫滓から珪酸ソーダを分離回収する
ことを特徴とする脱硫滓の処理方法。 2 水/脱硫滓の重量比1以上の水量で脱硫滓を浸出処
理する上記第1項の方法。 3 温度60℃以下の水で脱硫滓を浸出処理する上記第
1項または第2項の方法。 4 固化した脱硫滓を20mm以下のサイズに砕いて浸
出処理に付する上記第1項ないし第3項のいづれかの方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52110267A JPS6052089B2 (ja) | 1977-09-12 | 1977-09-12 | 脱硫滓の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP52110267A JPS6052089B2 (ja) | 1977-09-12 | 1977-09-12 | 脱硫滓の処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5443170A JPS5443170A (en) | 1979-04-05 |
| JPS6052089B2 true JPS6052089B2 (ja) | 1985-11-18 |
Family
ID=14531345
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP52110267A Expired JPS6052089B2 (ja) | 1977-09-12 | 1977-09-12 | 脱硫滓の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6052089B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0214203Y2 (ja) * | 1980-12-15 | 1990-04-18 | ||
| JPS58122081A (ja) * | 1982-01-13 | 1983-07-20 | Nippon Jiryoku Senko Kk | ソ−ダ灰脱硫スラグの処理方法 |
-
1977
- 1977-09-12 JP JP52110267A patent/JPS6052089B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5443170A (en) | 1979-04-05 |
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