JPS605260B2 - 脱脂大豆を原料とする調味液の製造法 - Google Patents

脱脂大豆を原料とする調味液の製造法

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JPS605260B2
JPS605260B2 JP56142171A JP14217181A JPS605260B2 JP S605260 B2 JPS605260 B2 JP S605260B2 JP 56142171 A JP56142171 A JP 56142171A JP 14217181 A JP14217181 A JP 14217181A JP S605260 B2 JPS605260 B2 JP S605260B2
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koji
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龍一 田崎
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義彦 伏屋
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は脱脂大豆を原料とする調味液の製造法に関し、
更に詳細には高変性脱脂大豆を原料とし、これを特定の
温度で膨化・変化せしめた後製麹工程を経て調味液とす
る方法に関する。
大豆と小麦を用いて醸造される従来の天然醸造正油に対
して最近の消費者の好みとして一般に濃厚化、高級化し
たものが好まれる傾向にある。
濃厚化はとりもなおさず高窒素化することを意味し高窒
素化するには脱脂大豆のみで醸造することが必要となっ
てくる。このような小麦を使用しないで大豆のみで醸造
される食品としては溜醤油が知られているが、溜醤油に
は独特の溜臭が有るため一部の地方を除いて多くは利用
されていない。脱脂大豆のみを原料として醤油を醸造す
る方法は技術的に困難であり、特に脱脂大豆の変性方法
及び変性した脱脂大豆のみで製麹化することが困難とさ
れていた。近年、醸造原料の処理方法としてェクストル
ーダー等の加熱押出装置を用いて膨化・一変性する方法
が開発されている(特公昭53−19680、特関昭5
5−48368号公報)。これらの方法は脱脂大豆粉と
小麦粉の混合物に水を加えて混練した後ェクストルーダ
ー等の加熱押出機に供給し110〜150ooの温度、
10k9/塊以上の圧力で数砂間加熱後、大気圧中に押
出し膨化・変性せしめる方法で利点として澱粉質のQ化
と蛋白質の変性を同時に行うことができ、膨化物は多孔
性で麹菌の生育に通しており、製麹し易いこと、設備費
が少くてすみかつ労力が大中に削減できること等が挙げ
られている。本発明者等はこれらの方法に従って脱脂大
豆のみを膨化・変化することをこころみたが変性が充分
行われず、製麹後諸味化した際の窒素利用率が80%程
度に止まることを知った。そこで、更に変性条件につい
て検討を行った結果、160〜190℃の高温で加熱す
れば脱脂大豆単独であっても充分変性できることを発見
した(特開昭56一42562)。しかしながら、この
処理方法は高温処理法なのでエネルギーを多く消費する
ことが問題であり、安価な製品を得るため、又省エネル
ギーという観点からもより低い温度で膨化・変性するこ
とが必要とされている。ところが、前述のように温度を
下げると膨化物を醤油化する際、窒素の利用率が大中に
低下し、かつ蛋白の未変性いわゆるN‘性の問題を生ず
る。一方、脱脂大豆のみを原料として製麹する方法とし
ては溜醤油の例が知られている。
溜醤油を作る場合には蒸煮した大豆でいわゆる味噌玉を
作り、これに小麦粉と混合した種麹菌を接種して製麹す
る方法が採用されて来ている。味噌玉を作るには多大な
労力を要する上、味噌玉自体が雑菌によって汚染され易
いこともあって製麹工程が複雑化せざるを得ない。その
他、膨化・変性処理した原料を製麹する方法(特開昭6
2−5109y号)が知られているが、この方法では脱
脂大豆と小麦の混合物の膨化・変性物を製麹化する例が
示されているが脱脂大豆単独の例はなく、脱脂大豆単独
で製麹する方法としては特公昭53−3744ぴ号公報
に示されているものが知られている。
この方法は通常の醤油または味噌醸造用の澱粉質原料の
約20%以上を蛋白質原料の膨化・処理物の粉粒体で代
替し、これを常法により蒸煮または膨化処理した蛋白質
原料と混合して常法通り製麹する方法で、蛋白質原料同
志の付着をその間に粉粒体を介在せしめることによって
防止をせしめ細菌等の汚染を防止をはかる方法であるが
味噌玉に比して労力は少ないものの操作が煩雑で手間が
かかることは避けられない。
本発明者等はかかる事情に鑑みて脱脂大豆を原料とし、
高級化に対応できる濃厚な調味液を安価に製造する方法
を関発すべ〈鋭意研究を重ねた結果、高変性の脱脂大豆
を原料として使用すること並びに製麹化する際膨化・変
性物の水分を35〜45%とし、かつ製麹工程中に品温
を28〜33ooに調節することによってかかる目的が
達成できることを発見し本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は水溶性窒素指数が30以下の高変性脱脂
大豆に水を加えて混練し、これを加熱押出装置に供給し
て温度130〜170o0、圧力10k9/鮒以上で短
時間加熱した後大気中に押出し膨化・変化せしめ、次い
でこれを切断又は破砕し、水分含量が35〜45%にな
るように水を加え種麹菌を接種して品塩を28〜33℃
に調節しつつ製麹し、得られる出麹を塩水もしくは無塩
水に仕込み消化又は発酵・熟成することを特徴とする脱
脂大豆を原料とする調味液の製造方法に関するものであ
る。以下、本発明について説明する。本発明で使用する
脱脂大豆は水落性窒素指数(以下、NSIという)が3
0以下の脱脂大豆を用いる。
NSIが30を越える中変性の脱脂大豆では窒素利用率
が低下し又低変性のものは水と混練する場合に蛋白質が
溶出し粘度が高くなり、操作性が悪くなることも加わっ
て適当でない。脱脂大豆の粒度は100〜200メッシ
ュに粉砕することが望ましいが、脱脂大豆フレーク(5
〜20メッシュ)でもスクリュー圧縮比を1:3以上に
することによって使用することができる。
粒状又はフレーク状の脱脂大豆に、水分含量が10〜3
5%になるように撒水し鷹練しェクストルーダ一等の加
熱秤出機に供給する。
膨化・変性の条件としては温度を130〜170qo、
圧力10kg/の以上で2〜1の砂間加熱し、大気圧中
に押出し膨化・変性する。
温度が130℃未満であると未変性蛋白が残存しN性が
陰性とならない。
又170o○以上では中変性のものと差がなくなり、又
省エネルギーの目的に合わない。このようにして膨化・
変性されたものは比客が1.8〜2.4倍に膨化され、
棒状の形で押出されるのでこれを適当な大きさに切断又
は破砕する。膨化の程度については中変性の脱脂大豆の
場合よりも膨化度、即ち、単位重量当りの体積率(粗比
客)が少ない。このことは製麹時の盛込量を増大するこ
とができる利点が有る。その他出麹を塩水に仕込む際塩
水とのなじみが良く操作し易い利点も有る。このように
して得られる膨化物は蛋白質はほぼ完全に変性されてい
るので消化率が高く、窒素利用率も高く、又、製品化し
た際のN性も陰性であり、醸造原料としては極めて優れ
ている。膨化物の水分は15〜20%と低いので、水を
加えて水分を35〜45%、望ましくは40〜42%に
調節する。
水分が35%未満の場合には水分が不足して麹菌の生育
が不良であり、又、水分が均一に補充されないので麹菌
の生育も均一でなくその為酵素活性の弱い麹しか得られ
ない。逆に、水分が45%以上になると膨化物の物性が
軟弱となり、通気性が著しく悪化し水分活性が高いこと
も加わって雑菌、特に嫌気性細菌による汚染は避けられ
ない。水分を調節した後は常法通り種麹菌を接種し盛込
みを行い、品温を28〜35℃、望ましくは28〜33
℃の範囲に調節しつつ製麹化し1番手入、2番手入を経
て42〜4斑時間で出麹となる。本発明の方法の場合に
は通気性が良好で、かつ炭水化物量が少〈通常の麹の1
/沙〆下なので発熱量が少し、為、この手入を1回とす
るか又は全部省略することも可能である。製麹時の品温
が28q○未満の場合には主としてリゾープス属の糸状
菌が繁殖し、又3500を越えると枯草菌やミクロコッ
カス属の細菌が急激に増殖し短時間内に汚染されてしま
う。このようにして得られる出麹は胞子が均一に着生し
ており、酵素活性も通常の麹よりも高く品質的に優れて
いる。特に諸味化した時の窒素利用率が高く高濃度の塩
水に仕込んだ場合でも利用率は88〜90%以上に達す
る。この値は溜正油の場合の利用率が50%程度に止ま
るのに比して著しく高い値である。出麹を塩水又は無塩
水に仕込み、消化又は発酵・熟成することにより調味液
が得られる。出麹を13〜17夕/d‘の食塩水に仕込
み、その際の窒素濃度を2.0〜3.0夕/d‘として
発酵・熟成すれば滅塩濃厚醤油が得られる。
この方法で得られる調味液はT−N2.4夕/d‘、食
塩13夕/d‘、分解率52〜54%であり、旨味が強
いものであり、窒素利用率は90〜91%に達する。出
麹を塩水に仕込んで40〜4500の高温で酵素分解す
る消化法では1〜2週間で調味液とすることができるが
、この方法では天然醸造醤油等に比べて分解率が低く、
又グルタミン酸の遊離率が低い欠点が有る。分解率を高
めるには消化時の食塩濃度を低下させれば良いことが知
られているが、塩分が不足すると分解中に雑菌汚染を招
き、腐敗防止が困難であった。ところが、本発明の方法
で得られる出麹は栄養時には通常の出麹よりも劣ってお
り、特に炭水化物舎量が少なく雑菌の生育が抑えられる
ので、無塩分解法を採用することが可である。具体的に
は40〜5000の温水に仕込み、望ましくはタンク内
の空気を窒素ガスで置換した状態で40〜45o0、3
日間消化し、次いで食塩を添加し再に45q○で4〜7
日間熟成することによって製造することができる。この
初期無塩分解法では分解率は60〜65%に達し、グル
タミン酸遊離率は倍増し、天然醸造醤油よりも高くなり
、PCA(ピロリドンカルボン酸)の生成量も半減する
。更に、分解日数は約1/2に短縮され、塗の原因とな
るチロシンの生成量が約1′10に減少する等の利点も
有る。以下、実施例にて説明する。
実施例 1 「ェスサンこうじ豆」(登録商標、味の素社製NS12
5の高変性脱脂大豆フレーク)10坊部もこ水30部を
添加し加温下で混練しブラベンダ一社製のェクストルー
ダー(19■)に供給し、品溢を11000から200
ooまで1oo○ごとに変化させ、圧力42〜100k
9/めで4秒間加熱し大気圧中に押出し膨化せしめた。
同様の方法で、NS160の中変性脱脂大豆を用いて膨
化して膨化物を得た。夫々の膨化物を破砕し膨化物10
俵轍こ対して4碇郡の水(水分42%)し市販の種麹菌
「スリーダィャ」(樋口商店製)を膨化物に対して0.
05%接種し品温を30〜33COに保ちつつ常法に従
い、1番手入、2番手入を経て4糊時間で出麹とした。
出麹10戊郡を16夕/d‘の塩水20疎部五こ仕込み
、45℃で2時間消化し、圧搾猿過して漣液を分離し、
窒素利用率及び未変性蛋白(N‘性)の有無を調べた。
その結果を第1表に示す。第1表 窒素利用率及びN性 ※ 十:N′曲場性 −:N′曲陰性 尚、第1表中の窒素利用率(%)は原料の脱脂大豆に含
まれる総窒素量に対する濠液中に溶解される総窒素量の
割合で表わした。
第1表に示すように中変性脱脂大豆では温度が1700
0以下になると窒素利用率が低下してしまうが、高変性
脱脂大豆では低下がほとんどなく130℃以上であれば
、N性も陰性となるので充分利用できることがわかる。
実施例 2「ェスサンこうじ豆」330k9を粉砕し水
100夕を加えて混練しプラスチック用ェクストルーダ
ー(■19)に供給し温度14000、圧力45k9/
めで4秒間加熱し大気圧中に押出し棒状の膨化物を得た
この膨化物を熱時に破砕し、6分し夫々に撒水して水分
舎量を30〜50%に調節し市販の種麹を0.05%接
種し盛込みを行い、品温を30ooに保持しつつ製麹し
4報時間で出麹とした。同様の方法で、品塩を25〜3
500まで変化させ、水分及び温度と出麹の品質、特に
雑菌汚染との関係を調べた。
その結果を第2表に示す。第2表 水分及び温度と雑菌
汚染 注)表中りは総菌数がlo4〜lo5の範囲で雑菌汚染
のない正常な麹であることを示す。
第2表に示すように、水分35〜45%及び品温28〜
3がCの範囲で製麹すれば雑菌汚染のない麹が得られる
水分が30%の場合には雑菌汚染はないものの麹菌の生
育が不良で酵素活性の弱い麹しか得られない。水分が4
5%以上になると膨化物の物性が軟弱で麹物量の通気性
が悪化し、均一な凝拝ができず短時間で嫌気性細菌によ
り汚染されてしまう。温度については28oo未満では
リゾーブス属等のカビが生育してくるので良好な麹は得
られず35℃を越えると枯草菌等の好気性細菌が急激に
増加してしまう結果となった。実施例 3 「ヱスサンこうじ豆」350kgを粉砕し水98〆を加
えて混練しウェンガー社製のェクストルーダ−に供給し
、圧力45k9/c虎、温度135℃で5秒間加熱し大
気圧中に押出して膨化・変性せしめ熱時に切断し370
kgの膨化物(水分17%)を得た。
市販の種麹菌300夕を110その水に添加し、再にシ
ョ糖モノパルミテートを1M加えて混合して種麹の分散
液を調製し上記膨化物に添加した。次いで、これを混合
し1時間確積した後盛込みを行い品縞を30〜33午0
に調節しつつ連続通風製麹を行い、1番手入、2番手入
を行って4幼時間で出麹とした。このようにして得られ
た出麹は胞子の肴性は均一で良好な麹臭を有し一般菌数
は約2×1び,pH‘ま6.90、水分27%で酵素活
性は91単位/グラムであり、普通の麹の約1.3倍で
あった。この出麹を868その食塩水(食塩16.0夕
/d‘)に仕込み460で14日間消化させた。次いで
常法通り圧搾・様遇し次いでpH調節後牽引を行って1
000その調味液を得た。窒素利用率は91.0%であ
り、調味液の分析値はT−N2.4夕/d‘、食塩13
.15夕/d‘、分解率52%であった。実施例 4 実施例3の方法で得られた出麹100k9を180その
溢水に仕込み窒素ガスでタンク内の空気を置換した後4
5COで3日間消化した。
次いで食塩を34k9添加し再に45qoで4日間消化
・熟成を行い、実施例3と同様の方法で調味液165そ
を得た。調味液の分析値は第3表に示す通りである。第
3表 尚、第3表中「グルタミン酸遊離率、PCA生成率及び
チロシン生成率は調味液のTN(夕)に対するグルタミ
ン酸、PCA及びチロシンの生成量(の9)で示した。
このようにして得られた調味液は低食塩高窒素化され、
旨味、コク味の極めて強い濃厚な品質の調味液であった
。実施例 5 実施例3の方法で得られた出麹100k9を食塩濃度2
0夕/d‘の食塩水220〆と混合し、2800,60
日間の発酵分解を行い、次いで18qo〜20ooで1
週間熟成後圧搾を行った。
60日間の発酵分解終了時で窒素溶解利用率92%〜圧
搾渡液はT一N2.2夕/d‘、食塩15.80夕/d
‘、分解率55%、グルタミン酸/Nこ0.71,PC
A/N=0.250であった。
市販天然正油並みの品質を有する高窒素、低食塩の調味
液が窒素収率84.0%の高収率で得られた。
本方法は実施例3の高温度分解方式に比較して発酵期間
が長いが乳酸菌、酵母等の耐塩性、微生物の生育が良好
で正油様風味の付加が認められた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水溶性窒素指数が30以下の高変性脱脂大豆に水を
    加えて混練し、これを加熱押出機に供給して温度130
    〜170℃、圧力10kg/cm^3以上で短時間加熱
    した後大気圧中に押出し膨化・変性せしめ、該膨化・変
    性物を切断又は破砕し、これに水を加えて調湿した後種
    麹菌を接種して製麹し、次いで塩水もしくは無塩水に仕
    込んで消化又は発酵・熟成することを特徴とする脱脂大
    豆を原料とする調味液の製造法。 2 調湿の際の水分含量を35〜45%としかつ製麹工
    程中品温を28〜33℃に調節しつつ製麹することを特
    徴とする特許請求範囲第1項記載の調味液の製造法。
JP56142171A 1981-09-09 1981-09-09 脱脂大豆を原料とする調味液の製造法 Expired JPS605260B2 (ja)

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