JPS61296123A - 超高強度コンポジツト物性を示す炭素繊維 - Google Patents

超高強度コンポジツト物性を示す炭素繊維

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JPS61296123A
JPS61296123A JP13422485A JP13422485A JPS61296123A JP S61296123 A JPS61296123 A JP S61296123A JP 13422485 A JP13422485 A JP 13422485A JP 13422485 A JP13422485 A JP 13422485A JP S61296123 A JPS61296123 A JP S61296123A
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carbon fibers
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、その機械的強度において全く新規な超高強度
繊維物性を有する炭素繊維に係り、さらに詳しくは、平
均単繊維引張強度が少なくとも530KCI/mm2で
あり、樹脂含浸ストランド強度が少なくとも650KO
/mm2という炭素繊維としてこれまで知られなかった
超高強度繊維物性を有する炭素繊維に関する。
〈従来の技術〉 従来、炭素繊維は、その優れた機械的性質、特に、比強
度および比弾性率を利用した複合材料の補強用繊維とし
て工業的に広く生産され、使用されているが、これらの
複合材料の用途、特に航空、宇宙用途においては、炭素
繊維の高強度化に対する要望がますます高くなっている
このような高強度化に対する要望に応じて、これまで数
多くの提案が為されているが、これらの提案のほとんど
【j、炭素繊維の製造に使用されるプレカーリの改良、
酸化および7/または炭化条件の最適化などにに関する
ものにであり、必ずしも上記要望を充分に満足するほど
の飛躍的な機械的強度の向上をもたらすものではなかっ
た。
すなわち、高温の加熱雰囲気中で苛酷な条件の下にプレ
カーリ−を酸化し、次いで炭化する工程を採用しな(プ
ればならない炭素繊維の工業的′3IA造する場合、単
糸本数が数千本に及ぶ繊維糸条を大量に上記苛酷な条件
下に加熱し、炭M繊維に転換することは技術的に極めて
困難であり、原料のプレカーリの改良品るいはその製造
条件の最適化などの公知の方法をもってしては、飛躍的
な炭素繊維の機械的強度の向上を期待することができな
かった。このことは炭素繊維の品質、性能を一定水準に
保持して大量に生産性よく、製造する場合にますます顕
著になる工業的問題であるといえる。
特に、炭素繊維そのものの機械的強度が改良されても、
その機械的強度が複合材Hの機械的強度に寄与されない
、すなわち強度利用率か低い傾向を示すという問題があ
った。
加えてその製造法にa″3いて、手段か複雑であったり
、製造条件の]ン1〜ロールか難しいなど、T業的製法
としも問題があった たとえば従来公知の炭素繊維の機械的強度は、平均単繊
維引張強度が高々520にΩ/mm2未満にすぎず、し
かもこのような平均単繊維強度を有する従来の炭素繊維
は樹脂含浸ストランド強度が低く、最大約570KC1
/mm2で必り、複合材131における強度利用率が低
く、複合材わlにその強度が利用されないという本質的
欠点があった。
そして、この欠点は、複合材料の構成成分である7トリ
ツクス樹脂の種類が相違するとより顕著になり、この炭
素繊維の樹脂依存性によって切角炭素繊維そのものの機
械的強度を改良、向上させても、複合材料の機械的強度
の改良、向上に役立たないという実際上の問題があった
通常、炭素繊維は、71〜リツクス樹脂に対で−る接着
性を改良し・、複合材料の層間剪断強度(I L33)
を向上させるために、該炭素繊維にはその繊維の表面に
官能基を発生せしめる電解処理が施されている(たとえ
ば、特公昭55−20033号公報参照)が、この処理
は、炭素繊維の接着性の改良が目的であって繊維そのも
のまたは複合材料そのものの強度の向上を期待し得るも
のではなかった。
他方、炭素繊維そのものの強度を改良する手段として、
炭素繊維を高濃度の硫酸、硝酸、燐酸などの無機酸中に
長時間浸漬して該繊維表面をエツチングし、次いで高調
の不活性雰囲気中で加熱処理して前記無機酸処理によっ
て発生した繊維表面の官能基を除去する方法が提案され
ている(たとえば、特開昭54.−594.97号公報
、特公昭52’−35796月公報)。このような処理
による炭素繊維の強度の向上は、特開昭54−5949
7号公報によれば、前記エツチング処理によって、炭素
繊維の製造工程で形成された該繊維表面の傷が除去され
ることによると言われている。
しかしながら、本発明者らの検討したところによれば、
炭素繊維のように耐薬品性の極めて良好な繊維に、その
表面がエツチングされるJ:うな厳しい処理を施すと、
繊維の表層部のみならず、場合によっては繊維の内部構
造まで損傷され、必ずしも該炭素繊維の機械的強度の向
上するものではないこと、処理に供される炭素繊維の種
類によっては反って繊維が損傷され、機械的強度が低下
することおよび械的強度が向上しても、樹脂含浸ストラ
ンド強度は向上することがなく、複合材料の強度向上に
寄与しないことを見出した。特に無機酸によるエツチン
グ処理に供される炭素繊維の機械的強度が大きくなるに
つれて、この処理による炭素繊維の強度の向上は小さく
、大幅な樹脂含浸ストランド強度の改良は期待できず、
しかも、このような炭素繊維から得られる複合材料の機
械的強度はその樹脂依存性が大きくなることが判明した
〈発明の解決しようとする問題点〉 本発明の目的は、前記公知の無機酸によるエツヂング処
理−説官能基化処理によって19られる高−〇 − 強度炭素繊組の機械的強度を凌駕する従来知られなかっ
た超高強度eli維物性を有し、しかも、樹脂依存性の
極めて少ない超高強度の複合月利を与える超高強度]ン
ポジッ1〜物性を示す炭素繊維を提供するにあり、さら
に他の目的は、このような極めて優れた実用性能を有す
る超高強度炭素繊維の製造法、特に炭素繊維の製造工程
で形成された構造的欠陥を選択的に除去し、炭素繊維の
複合月利補強用W、紐としての有効、かつ有用な前記繊
維構造および強化特性を与える処理方法を提供するにあ
る。
以下、本発明の目的を達成するための具体的手段につい
て詳述する。
〈問題点を解決するための手段〉 上記本発明の目的【Jl、少なくとも530Kg/mm
2の平均単繊維引張強度および650KO/mm2以上
の樹脂含浸ストランド引張強度を有し、しかもこの高度
の炭素繊維の単繊維強度がコンボジッ1−の物性に実質
的にそのまま反映させることができる超高強度炭素繊維
によって達成することができる。
本発明になる炭素繊維は、少なくとも530にΩ/mm
2の平均単繊維引張強度および650KCl /mm 
2以上の樹脂含浸ストランド引張強度を有する点、すな
わち、平均単繊維引張強度のみならず、=1ンポジッ]
・物性の1尺度である樹脂含浸ストランド強度において
も従来の炭素繊維の強度水準を大幅に越えている点に特
徴がおる。
この炭素繊維の平均単繊維引張強度が530KO/mm
2以上、好ましくは550g/mm2以上という極めて
高い値を示し、しかも樹脂含浸ストランド引張強度が6
50Kc+/mm2以上、好ましくは700に/mm2
以上という機械的強度を有するということは、航空機の
一次構造材料などの極めて高い水準の機械的強度、すな
わち強度面で極めて高度の信頼性を要求される複合(オ
利において、その性能向上に寄与するところは極めて大
きいのであり、このような複合材料の補強繊維としての
性能を飛躍的に改良、向上させる本発明の炭素繊維の工
業的ならびに商業的意義は極めて大きい。
しかも、本発明になる炭素繊維は、高い機械的強度に加
えて、摩擦係数が少なくとも0.25以上、好ましくは
0.28〜0.60であり、平均単繊維直径が5.5μ
m以下、好ましくは4,5μm以下で必るという特徴を
有するから、しなやかで、集束性に富み、複合材料に成
形する場合に優れた加工性を示と同時に、高速のワイン
デング成形を可能とし、成形コス1〜の低減、成形時の
糸傷みの少ない高い機械的強度を有する複合材料を与え
る。
さらに、本発明の炭素繊維は、炭素繊維に対して強い酸
化作用を示すアルカリ金属および遷移金属の含有量が3
00ppm以下、好ましくは10oppm以下であり、
優れた耐酸化性を有しているから、機械的強度にhnえ
て高い耐酸化性を要求される航空機の一次構造材料など
の用途に有利に使用することができる。
さらに、本発明の炭素繊維は、熱分解性有機物量が約0
.05〜05重量%、好ましくはO9−〇 − 1〜0.4%で、かつX線電子分光法(ESCA)によ
って検出される繊維表面の官能基量(ChS/C15)
比が0.1〜0.4、好ましくは0゜15〜0.3の範
囲内であり、複合材r3+を構成す、る71〜リツクス
樹脂依存性が小さいという特徴を有するために、炭素繊
維を補強繊維とする複合材料の機械的強度が、複合材料
を構成する71〜リツクス樹脂の種類によって相違しな
い、すなわち樹脂依存性が小さいという特徴を有する。
すなわち、上記熱分解性有機物量が0.05%よりも小
ざく、FSCAにによる(O1S/C1S〉比がo、1
c+;りも小さいと、炭素繊維表面の官能基量が少なく
なりすぎて、樹脂に対する接着性が低下するし、他方、
熱分解性有機物量が0゜5%よりも大きく、ESCAに
よる(01s/C15)比が0.4%にりも大きくなる
と、繊維表面の不活性化が不充分になるため、樹脂含浸
ストランド強度が低下し、かつ樹脂依存性も大きくなる
のである。
以下、本発明の炭素繊維の製造法について、その−態様
を具体的に説明する。
まず、このような本発明の炭素繊維は、従来公知のll
5Sの向上を目的として炭素繊維の表面に官能基を形成
させる電解処理方法または炭素繊維の製造工程で形成さ
れた繊維表面の傷などを除去することを目的として、濃
厚、かつ高温の無機酸でエツチングした後、高温の不活
性雰囲気中で加熱して、上記酸処理によって形成された
11Ii維表面の官能基を除去する方法のいずれによっ
ても得ることができない。
すなわち、電解処理の場合は、実質上炭素繊維の表面に
I LSSを向上せしめるための官能基が形成されるだ
けであり、炭素繊維そのものの機械的強度の大幅な向上
には全く寄与しないし、また、)層厚無機酸によるエツ
ヂング処理後、不活性化処理することによって得られる
炭素繊維は、ある程度機械的強度が向上する(プれども
、530Kg/mm2以上という平均単繊維強度を有す
るものを得ることは実際上不可能であり、しかもこの方
法によって得られた炭素繊維は、樹脂依存性が太きく、
650にΩ/mm2以上という高度の樹脂ス]・ランド
強度を有する繊維を得ることはできないのである。
すなわち、本発明の方法は、基本的には炭素繊維を硝酸
イオンを必須成分として含有する高温の電解質水溶液中
で電解処理する、すなわち、炭素繊維の結晶性をできる
だけ損うことなく、電気・化学的に酸化する、換言すれ
ば、この処理にJ:る繊維の非晶化を繊維の極く限られ
た最表面、すなわち超薄最外層領域に止め、次いで不活
性雰囲気中で加熱処理して、該電解・酸化によって該表
層部領域に形成された官能基を実質的に不活性化または
脱官能基化する、より具体的には、前記熱分解性有機物
の量が0.05〜05重量%およびX線電子分光法(E
SCA)によって検出される(01S/C15)比が約
0.1〜0.4の範囲内になるように不活性化処理して
、繊維表面に形成された表層部の官能基を実質的に除去
する方法が適用される。
ここで、上記本発明の処理に供される炭素繊維−12= は、その機械的強度が大きければ大きいものほど本発明
の処理によって得られる炭素繊維の強度も大きくなるの
で有利である。
たとえば、本発明の方法によって処理された後の炭素繊
維の平均単繊維引張り強度が少なくとも530KO/m
m2以上、好ましくは550KCI/mm2以上の強度
を有する炭素繊維を得るためには、原料炭素繊維として
、たとえばその平均用i維強度が少なくとも4.50K
O/mm2)好ましくは480Kg/mm2以上である
ことが望ましい。
そして、このような相対的に平均単繊維強度の大きい原
料炭素繊維は、硝酸イオンを必須成分とする電解質水溶
液中で電気・化学的に処理され、該炭素繊維の内部はも
ちろんその表面層の結晶性をできる限り損うことなしに
、繊維表面に存在する欠陥、付着物および構造歪などを
選択的、かつ効率的に除去または減少および緩和するこ
とが必要である。
このような原料炭素繊維の結晶性を損傷するこ−13= となく、該原料炭素繊維を処理するためには、原料炭素
繊維の摩擦係数が0.25以上、好ましくは0.28〜
0.60.その平均単繊維直径が5゜5μm以下、好ま
しくは4.5μm以下、窒素含有量が1〜8%、好まし
くは2〜7%およびアルカリ金属および遷移金属の合計
含有量が3001)pm以下、好ましくは1o’opp
m以下であることが望ましい。すなわち、摩擦係数が0
.25よりも小さい原料炭素繊維はその表面平滑性が低
過ぎるためか前記電気・化学的酸化処理によって繊維の
結晶性が損われ易いし、他方、摩擦係数は大きければ大
きいほど好ましいが、摩擦係数が0゜60を越える著し
く表面の平滑な原料炭素繊維は実際上製造が困難である
、すなわち、このような平滑な炭素繊維の製造には、そ
の製造原料であるプレカーサそのものが十分に平滑でな
げなければならないが、このような平滑な表面を有する
プレカーサの製造が困難なことおよび表面が平滑なプレ
カーサはその耐炎化および炭化の焼成工程で単繊維相互
間に融着が発生し易くなり、機械的強度の高い原料炭素
繊維の製造が困難になる。もちろん本発明の処理方法に
おいても、平滑な原おl炭素繊維からはより平滑な炭素
繊維が得られるが、得られる炭素繊維が平滑であるとい
うことは、炭素繊維の集束性を向上さ−Vるのでより好
ましいことである。
また、原料炭素繊維の繊維直径が5.5μmを越えると
きは、原おl炭素線の平均単繊維強度が低くなり易い、
すなわち450Kg/mm2を越える原料炭素繊維を製
造し難くし、処理によって得られる炭素繊維の直径が大
きくなり、その柔軟性や高次加工性が低くなるので好ま
しくない。
原料炭素繊維の窒素含有量については、その値が8%を
越えるときは、原料炭素繊維の炭化が十分でない、すな
わち強度的おj:び緻密性の点で十分でなく、電気・化
学的酸化処理ににつで繊維の結晶性が損われ易くなるの
で好ましくないし、1%よりも低いときは、該電気・化
学的酸化処理によって炭素繊維内に黒鉛と硝酸イオンと
の層間化合物が形成され易く、得られる炭素繊維の樹脂
金浸ストランド強度が低下するので好ましくない。
最後に、原料炭素繊維中に含有されるアルカリおよび遷
移金属の量については、その合計量が300ppmを越
えるときは、該電気・化学的酸化処理において、上記金
属が酸化触媒として作用し、炭素繊維表層部の酸化を不
均一にし、機械的強度の向上を抑制するので好ましくな
いのである。
この平均単繊維引張り強度が450KO/mm2以上で
、摩擦係数が0.25以上の表面が平滑で緻密な繊維構
造を有する上記原料炭素繊維の製造方法としては、たと
えば繊維製造用の前駆体繊維(プレカーザ)として、緻
密性の高い、具体的には後述するヨード吸着量(Δ1−
)で表示して5〜45、好ましくは10〜30のアクリ
ロニトリル(以下、ΔNと略す)を主成分とする重合体
を用いて、紡糸原液を一旦空気や不活性雰囲気中に吐出
した後、吐出糸条を凝固浴に導いて凝固せしめる、いわ
ゆる乾・湿式紡糸法を適用することによって得られる表
面平滑性、緻密性に富む繊維を使用するのがよい。
そして、該プレカーザの焼成、すなわち酸化(耐炎化)
、炭化条件としては、繊維表面の傷、内部ボイドなどの
構造的欠陥、不純物などの付着物および歪などの少ない
炭素繊維か得られる条件を設定するのがよい。
すなわち、炭素繊維は、合成繊維のような製造プロセス
に比較すると、極めて苛酷な製造プロセスを経由してお
り、特に高温度で処理した場合に急激な温度の上昇に晒
されると、炭素繊維に構造的欠陥が形成され易くなるか
ら、炭化条件としてはこのような欠陥の生じない条件、
たとえば、300〜700’Cおよび1000〜120
0’b度領域における昇温速度を約’l000℃/分以
下、好ましくは500’C/分以下として炭化するのが
よい。
炭化の最高温度については、得られる炭素繊維の窒素含
有量が目安となり、炭化滞留時間の影響もあるが、この
窒素含有量が1〜8%の範囲内になるように調整するの
がよく、たとえば最高温度としては、1100〜190
0’C,好ましくは1200〜1700’Cに設定する
のがよい。
また、アルカリおよび遷移金属の合計含有量を300p
pm以下にするためには、AN共重合体の共重合成分と
して当該金属の含有量の少ないモノマを選択、使用し、
かつプレカーザの製造工程において、これらの金属の導
入を避けるために、使用する溶剤、製造用水なども該金
属の含有量ができるだけ少ないもの、たとえば当該金属
の含有量が51)l)m以下の溶剤および用水を使用す
べきである。
さらに電気・化学的酸化処理に使用する電解液および水
洗水としも、上記アルカリおよび遷移金属の含有量がで
きるだけ少ないもの、たとえばその合計量が30 I)
 pm以下、好ましくは1 oppm以下のものを使用
するのがよい。
かくして得られる炭素繊維は、硝酸イオンを必須成分と
して含有する無機電解質水溶液中で電気化学的に酸化処
理されるが、酸化が炭素繊維の表面に止まり、内層部に
及ぶのを防止するために、硝酸イオンの濃度が0.1〜
15規定、好ましくは1〜11規定、電解液温度が40
〜120’C1好ましくは50〜100℃、電解処理時
の電気量が繊維1g当り50〜600クーロン、好まし
くは100〜500クーロン、処理時間が0.05〜1
0分、好ましくは0.1〜3分間の条件下で処理するの
がよい。
上記電解質濃度、温度、処理時間および電気量が上記範
囲よりも低い場合は、該電気化学的酸化処理によって炭
素繊維表層部の欠陥、構造歪を有効に減少、緩和するこ
とができないし、また、これらの条件が上記範囲の上限
をはずれると、炭素繊維の内層部まで酸化が進行し、酸
化によって形成された非晶化層の官能基を不活性化、す
なわち脱官能基化することができなくなるので好ま1ノ
くない。
このような酸化処理を施された炭素繊維は、水洗、乾燥
された後、たとえば、窒素、ヘリュウム、アルゴンなど
の不活性気体雰囲気または水素もしくは水素化合物中な
どの還元性雰囲気中で高温下、たとえば600〜900
’C,好ましくは650〜= 19− 850’Cの温度範囲で0.1〜10分間、好ましくは
0.2〜2分間加熱処理され、前記電気化学的酸化処理
によって繊維の表層部に形成された官能基を不活性化し
、該炭素繊維の熱分解性有機物の含有量を0.05〜0
5重量%、好ましくは0.1〜0.4%およびFSCA
ににって検出される(01S/C15)比を約0.1〜
0.4、好ましくは0.15〜0.3の範囲内にするの
がよい。
この不活性化処理の加熱温度および加熱時間が上記範囲
外になると、熱分解性有機物の含有量a3よび(Ch 
s/C1s>比が上記範囲外になり易く、該表層部の不
活性化が不充分となり、該表層部の官能基が実質的に脱
官能基化されなくなって、樹脂依存性の小さい繊維が得
られなくなったり、あるいはこの不活性化処理によって
炭素繊維の)幾械的強度が低下するので好ましくない。
ここで、単繊維摩擦係数、熱分解性有機物量、X線光電
子分光法(FSCA)、平均単繊維強度、樹脂含浸スト
ランド強度、Δ1−、アルカリおよび溢移金属含有量、
平均単繊維直径は次の測定法にしたがって測定された値
でおる。
111i帷摩擦係数 JIS−1−1015に規定されている測定法に準じて
、溶媒で繊維に付着しているザイジング剤などを除去し
た炭素繊維を試料として、金属(梨地、クロムメッキ表
面)に対する静摩擦係数をシーグ一式摩擦係数試験機を
用いて測定した。
熱分解性有機物量 約20mClの炭素繊維(サンプル)を溶剤で洗浄し、
*rrtt表面に付着するサイジングなどを除去し、柳
本製作所製のCI−I Nコーダー・MT−3型装置を
用いて、次の条件で測定した。
CHNコーダーの試料燃焼炉を950’C,酸化炉を8
50’C,還元炉を550’Cにそれぞれ昇温し、ヘリ
ュウムを180m1Z分の速度で流し、上記洗浄し炭素
繊維を精密に秤量した後、前記試利燃焼炉に入れる。
吸引ポンプを用いて該試料燃焼炉中の分解ガスの一部を
約5分間、酸化炉および還元炉を経由して吸引した後、
CHN]−ブーの熱伝導度型検出器によって002Mと
して定量し、検量によって熱分解性有機物量を試料に対
する0wt%として求める。
この測定法のメリットは、通常のC,H,N元素分析装
置のように、酸素ガスを流さないで、ヘリュウムガスの
みの雰囲気下で炭素繊維を加熱することにより、炭素繊
維中のGo、CO2,CH4となの熱分解性有機物量を
定量できることである。
X線光電子分光法(FSCA) 具体的な装置として、国際電機(株)製のモデルFS−
200を用いた。
炭素繊維(サンプル)を溶剤で洗浄し、サイジングなど
の表面付着物を除去した後、該炭素繊維をカッ1〜し、
銅製の試料支持台上に拡げて並べた= 22− 後、X線源としてAIKα1,2を用い、試料チャンバ
ー中を1 * 10E−8To r rに保つ。そして
運動エネルギーが955eVの01Sピ一ク面積および
1202eVのC1Sピーク面積の比から表面酸素原子
/表面炭素原子<018/C1S〉の比を求める。
窒素含有量 約2gの炭素繊維を採取して精密に秤量した後、柳本制
作所製のCHNコーダー・M丁−3型装置を使用して炭
素、水素、窒素の含有量を測定した。
平均単繊維強度 JIS−R−7601に規定されている単繊維試験法に
準じて測定した。測定回数100回のの1直の平均値を
以って示した。
樹脂含浸ストランド強度 J I5−R7601に規定されている樹脂含浸ス1へ
ランド試験法に準じて測定した。この場合に次の2種類
の樹脂処方△およびB並びに硬化条件を用いて試験し、
樹脂依存性も併せて評価した。
樹脂処方 A: ・”BΔKEI  ITF” FRI 4221100
部 ・3−フッ化囲素モノエチルアミン (BF3ME△)       3部 ・アセトン             4部硬化条件:
130’C130分 樹脂処方 B: ・ パエピ]−ト”828 35部 ・N、N、N’−、N−−テトラグリシジルアミノ・ジ
フェニルメタン(”E LM” 434 ”)35部 ・“エピクロン”152      30部。
・4,4−−ジアミノシフ■ニルスルホン(DO3> 
      32部 ・BF3MFA          05部硬化条件:
樹脂濃度が55%のメチルエチルケ1ヘン溶液を使用し
て含浸し、硬化条件としては、60’Cの真空乾燥機中
で約12時間脱溶媒した後、180’Cで約2時間加熱
した。
各10回のストランド強度の試験値の平均値を以って示
した。
ヨード吸着量(△L) 乾燥したプレカーザ(試別〉を長さ約1cmにカットし
、ハンドカードで開繊した後、精秤して05CIの共栓
付き三角フラスコに入れる。該フラスコにヨード溶液(
I2 :50.76g、2゜4−ジクロロフェノール1
0C]、酢酸90Ωおよびヨウ化カリウム100gを表
裏、11のメスフラスコに移して水で溶解して定容とす
る>100m1を添加して60±05°Cで50分間振
盪しながら吸着処理する。
ヨード吸着した試別を流水中で30分間水洗した後、遠
心脱水する。脱水した試11をさらに約2時間風乾した
後、再度ハンドカードで開繊する。
上記のヨード吸着前後の試別につき、繊維方向を揃えて
から、同時に色差計でL値を測定し、ヨード吸着前後の
試料のL値をそれぞれ1−1および1−2として測定す
る。吸着前後のL値の差(I−1−i2) をもってΔLとした。
アルカリおよび遷移金属含有量 試別をプラズマリアクター(ヤマ1へ斜字社製PR−5
03)を用いて低温灰化し、塩酸に溶解した後、約50
’Cで加熱し、塩酸を飛した後幅硝酸に再溶解して、原
子吸光分析法により測定した。
試別が水溶液の場合は、適度に濃縮した後、そのまま原
子吸光分析法により測定した。
平均単繊維直径 繊維糸条の目付と密度から算出した繊維糸条の断面積を
構成フィラメント数で除して平均単lIA維の断面積を
求める。単繊維の断面形状に関係なく、丸断面であると
仮定し、上記平均単繊維断面積から平均単繊維直径を算
出する。
以下、実施例により本発明の効果を具体的に説明する。
実施例1 アクリロニ1ヘリル(八N>99.5モル%、イタコン
105モル%からなる固有粘度[η]が1.80のAN
共重合体のジメチルスルホキシド(DMSO>溶液にア
ンモニアを吹込み、該共重合体のカルボキシル末端基の
水素をアンモニュウム基で置換してポリマを変性する。
この変性ポリマの濃度が20重量%であるDMSO溶液
を目開きが3μの焼結金属フィルターを濾材としてシ濾
過し、紡糸原液とする。得られた紡糸原液を孔径0゜1
mm、孔数1500ホールの紡糸口金を通して一旦空気
中に吐出し、約3mmの空間を走行させた後約30’C
,30%DMSO水溶液中に導入して吐出繊維糸条を凝
固させた。
得られた凝固繊維糸条を水洗し、温水中で4倍に延伸し
て水膨潤、m紐糸条を1qた。この水膨潤繊維糸条をポ
リエチレングリコール(P F G >変性ポリジメチ
ルシロキサン(PFG変性@50重帛%)の0.8%水
溶液とアミノ変性ポリジメチルシロキサンーン〈アミノ
変性量1重量%〉85部とノニオン系界面活性剤15部
からなる0、8%水分散液の混合油剤浴中に浸漬した俊
、表面温度130′Cの加熱ロール上で乾燥、緻密化し
た。乾燥、緻密化した繊維糸条を加熱スチーム中で3倍
に延伸し、単糸繊度が0.6デニール(d)、Iヘータ
ルデニール900 (D>のアクリル系繊維糸条を得た
得られた繊維糸条の△Lは23であった。
なお、上記の紡糸において、DMSOとしてはアルカリ
金属および遷移金属の合計含有量が約lppmである精
製DMSOおよび用水としては上記金属の合計含有量が
約1pl:)mである純水を使用した。得られたアクリ
ルプレカーザ中に含有される上記金属含有量は約50p
pmであった。
この1−一タルデニールが900Dのアクリル系Fia
vL糸条を4本合糸し、リング状ノズルを用いて、圧力
0.7Kq/cm2のI7’−開11&i処理を施し、
24、0〜260’Cの空気中で延伸倍率1.05の下
に加熱し水分率が4.5%の酸化繊維糸条を作成した。
次いで、この酸化繊維糸条を最高温度が1400′Cの
窒素雰囲気中で300〜700 ’Cの温度域にお【プ
る昇温速度を約250’C/分、1000〜1200’
Cの温度域における昇温速度を約400°C/分に設定
して炭素化し、炭素繊維糸条を得た。
得られた炭素繊維糸条の平均単繊維強度は490Kc+
/mm2)樹脂含浸ストランド強度(樹脂処方A〉は5
90KQ/mm2であツタ。マタ、得られた原料炭素繊
維の摩擦係数は0.41、平均単繊維直径は4.4μ、
アルカリおよび遷移金属の合計含有量は80ppm並び
に窒素含有量は4.2%であった。
かくして得られた原料炭素繊維糸条を温度80’c、s
度5規定の硝酸水溶液(アルカリおよび遷移金属の合計
含有量10DDm)を満した処理浴槽中に、セラミック
ス製ガイドを介して導入し、糸速0.3m/分で連続的
に走行さμ“、かつ処理浴槽の直前に設置した金R製ガ
イドローラによって該炭素繊維糸条に陽電圧を印加し、
処理浴槽中に設置した陰極板との間に0.12Aの電流
を通した。ここで炭素繊維糸条の処理浴槽にあける浸漬
長は約0.2mS処理時間は約40秒、炭素繊維10当
りの電気量は150クーロンであった。
このような電気化学的酸化処理の施された炭素繊維糸条
をアルカリおよび遷移金属の合計含有量が1pDmの水
洗浴中で水洗し、約200’Cの加熱空気中で乾燥した
後、700’Cの窒素雰囲気中で約1分間加熱して、前
記処理によって形成された繊維中の官能基を脱官能基し
た。得られた炭素繊維糸条の平均単繊維強度および樹脂
処方AおよびBの樹脂含浸ストランド強度を測定した結
果、それぞれ600Kg/mm2.730KO/mm2
および720Kg/mm2 であツタ。
かくして得られた炭素繊維の摩擦係数は0.43、平均
単、Ill直径は4.4μm、アルカリおよび遷移金属
の合計含有量は9oppmおよび窒素含有量は4.2%
であり、熱分解性有機物量は0゜25重量%おにびFS
C△によって検出される(Ch S/C15)比は0.
20であった。
次に、この炭素1紺を補強繊維とし、71〜リツクス樹
脂として樹脂処方Bの組成を有する樹脂を使用し樹脂含
浸ストランド強度を測定したところ、その引張破断強度
は365KQ/mm2であった。
ここで、上記引張破断強度の測定には、次の条件下で行
ったものである。
まず、樹脂処方Bに示した樹脂の55%メチルエヂルケ
トン溶液を炭素繊維に含浸し、この樹脂含浸炭素繊維を
金型内に引揃えて積層し、65℃の真空乾燥機内で約1
時間予熱し、さらに3mm1−I Cl以下の減圧下で
65°Cで約12時間、135°Cで約5分間の減圧I
BM泡処理を行った。その後、加熱プレス機に移して、
180’Cで約10分間予熱した後、3KCI/Cm2
の圧力でプレスしたまま180’Cで2時間加熱処理し
て、厚さが1.6mmの複合tJ il平板を作成した
この平板から長さく繊維軸方向>150mm。
巾6mm厚さ1.6mmの試験片を切出し、グリップの
滑り防止のために該試験片の両端の表央両面に長さ45
mm、巾1mmのアルミ板を接着剤(東亜合成化学社製
“アロンアルファ゛′)で接着する。
この試験片をインストロン引張試験機を使用して引張速
度5mm/分で引張り、破断強力を測定し、これを試験
片の断面積で除して引張破断強度を求めた。
なお、上記試験片の炭素繊維とマトリックス樹脂の体積
分率は、はぼ60%対40%であった。
この炭素繊維を315°Cの空気中に300時間放置し
た後の重量減少率から、該炭素繊維の耐酸化性を調べた
結果、重量減少率は2.7%で優れた耐酸化性を示した
さらに、この炭素繊維をエポキシ系サイジング剤の有機
溶媒溶液中にローラを介して連続的に浸漬した後、乾燥
しサイジング剤を約05%付着ざ甘、得られたサイジン
グ処理炭素繊維について、次の試験法によりその際過毛
羽発生数を測定した結果、5個/mという値を示し優れ
た耐擦過性を有していることが判明した。
擦過毛羽発生数の測定法 測定装置として、表面が平滑な直径10mmのステンレ
ス製の棒5本を5Qcm間隔で各々平行に、かつそれら
の表面を炭素繊維糸条が120゜の接触角で接触しなが
ら通過するように該棒をジグザグに配置した擦過装置を
使用した。
この装置により炭素繊維糸条に1デニール当り0゜08
C1の入り側張力を与えて、3m/分の糸速で通過せし
め、側面から繊維糸条に対し直角ににレーザー光線を照
射し、発生した毛羽数を毛羽検出装置で検出、カウント
し、炭素繊維糸条1m当りの毛羽個数(個/m)で表示
した。
実施例2〜3、比較例1 AN99.5モル%とイタコン酸05モル%とからなる
AN共重合体(極限粘度[η]1.80)をアンモニア
で変性し、この変性ポリマの濃−33= 度が20重量%のDMSO溶液を作成した。この溶液を
充分に)濾過し、60°Cの温度に調整した紡糸原液を
孔径0.05mm、ホール数3000の紡糸口金を通し
て、濃度50%、温度60°CのDMSO水溶液中に凝
固引取り速度をそれぞれ5゜15および25m/分で吐
出した。
凝固繊維糸条を水洗後、熱水中で4倍に延伸した後、シ
リコーン系油剤を付与した後、130〜160’Cに加
熱されたローラ表面に接触させて乾燥・緻密化し、さら
に加圧スチーム中で3倍に延伸して単繊維繊度が0.6
デニール(d>、lヘ−タルデニールが1800(D)
の3水準のアクリル系繊維プレカーサを得た。これらの
プレカーサの八り値は、それぞれ紡糸速度5m/分のも
のは38、紡糸速度44m〜分のものが44、紡糸速度
25m/分のものが53であった。
これらのプレカーサを夫々2本合糸し、実施例1と同様
にして、エアー開繊処理、並びに酸化、炭化して、3水
準の原料炭素繊維を作成した。
得られた原料炭素繊維糸条の力学的性質およびその伯の
物性を測定した結果、第1表に示す通りであった。
これら3水準の原料炭素繊維を炭素繊維1g当り400
クーロン/CIの電気量とした以外実施例1と同様の条
件下に電気・化学的に酸化処理し、水洗、乾燥した後、
実施例1と同様に脱官能基化処理した。
得られた炭素繊維の)浅域的性質およびその他の物性を
第1表に示した。
実h1眉列4および5、比較例2 実施例1と同様にして、アクリル系繊維ブレカーリの紡
糸時のポリマ吐出量を変更することによって、単繊維l
li度がそれぞれ0.4d、0.8dおよび1.1dで
必り、1〜−タルデニールがそれぞれ600D、120
0Dおよび1650Dの3種類のブレカーリを得た。
この3種類のブレカーリ−について、それぞれ5本、3
本おJ:び2本合糸したものを実施例1と同様にエアー
開繊処理、酸化および炭化処理して3水準の原料炭素繊
維を作成した。
第1表 得られた原料炭素繊維の物性を第2表に示した。
これらの原料炭素繊維について、炭素繊維1g当り15
0クーロンの電気量とし、他は実施例1ど同様の条件下
に電気・化学的に酸化処理した後、水洗、乾燥し、次い
で脱官能基化処理した。
得られた3水準の炭素繊維の繊維物性並びにコンポジッ
1へ物性を第2表に湿した。
実施例6〜9、比較例3.4 実施例1におCプる原料炭素繊維の製造において、酸化
繊維糸条の炭化条件として、炭化の最高温度をそれぞれ
1050’C,1150’C11250’C。
1650″C11850°Cおよび1950’Cに変更
した以外は同様の条件下に炭化し1.5水準の原料炭素
繊維を作成した。
得られた原料炭素繊維糸条の繊維物性を第3表に示した
これら5水準の原料炭素繊維について、電解処理の電気
量を第3表に示す通り変更した以外、実施例1と同様に
電気・化学的に処理し、次いで水洗、乾燥俊、脱官能基
化処理した。
第2表 1ワられた炭素w!絹の物・11を第3表に示した。
比較例5 アクリル系繊維ブレカーサを作+jAするに際して、紡
糸時に使用する用水とししてアルカリ金属を含有する未
精製水(アルカリ金属含有量的61)l)m>を使用し
、アルカリa3よび遷移金属含有量が約300ppmの
アクリル系繊維ブレカーサを得た。
このプレカーサを実施例1と同様の条件下に酸化および
炭化し、アルカリおよび遷移金属の含有量が約/150
pI)m、平均単繊維強度が約470KO/mm2の原
料炭素繊維を得た。
この原料炭素111i紐を実施例1と同様に、電気・化
学的に酸化処理し、水洗、乾燥後、脱官能単処理した。
得られた炭素繊維の平均単繊維強度は520KCI/m
m2)樹脂処方△による樹脂含浸ストランド強度は62
0KO/mm2であったが、アルカリおよび遷移金属の
合計含有量が510ppmであり、315°Cの空気中
で約300時間加熱()た後の重量減少率は15%で、
耐酸化性に劣ってい−39= 第3表 た。
比較例6 実施例3の原料炭素繊維の製造において、電解処理液の
調製および水洗に、アルカリ金属の含有量が約501)
Dmの軟水を使用した以外、他は実施例3と同様にして
、原料炭素繊維を得、この炭素繊維を原料として、実施
例3と同一条件下に電気・化学的酸化処理し、次いで脱
官能基処理して、アルカリおよび遷移金属の合計含有量
が約350ppmの炭素繊維を得た。
この炭素繊維を315°Cの空気中で300時間放置し
た後の重量減少率を測定したところ、11%で必あり、
耐酸化性に欠けていることが判った。
実施例10〜15、比較例7〜12 実施例1において、原料炭素繊維の電気化学的酸化処理
および脱官能基処理の条件を第4表に示すように、それ
ぞれ変更して処理した。
得られた炭素繊維の物性の測定結果を第4表に実施例1
の炭素i維と共に、それぞれ比較して示した。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも530Kg/mm^2の平均単繊維引
    張強度および650Kg/mm^2以上の樹脂含浸スト
    ランド引張強度を有する超高強度コンポジット物性を示
    す炭素繊維。
  2. (2)特許請求の範囲第1項において、炭素繊維の繊維
    摩擦係数が少なくとも0.25であり、かつその平均単
    繊維直径が5.5μm以下である超高強度コンポジット
    物性を示す炭素繊維。
  3. (3)特許請求の範囲第1〜2項において、炭素繊維に
    含有されるアルカリ金属および遷移金属の量が300p
    pm以下である超高強度コンポジット物性を示す炭素繊
    維。
  4. (4)特許請求の範囲第1〜3項において、炭素繊維の
    熱分解性有機物量が約0.05〜0.5重量%およびX
    線電子分光法(ESCA)によつて検出される炭素繊維
    表面の官能基量(O_1S/C_1S)比が0.1〜0
    .4の範囲内である超高強度コンポジット物性を示す炭
    素繊維。
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