JPS6212792B2 - - Google Patents

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JPS6212792B2
JPS6212792B2 JP9908380A JP9908380A JPS6212792B2 JP S6212792 B2 JPS6212792 B2 JP S6212792B2 JP 9908380 A JP9908380 A JP 9908380A JP 9908380 A JP9908380 A JP 9908380A JP S6212792 B2 JPS6212792 B2 JP S6212792B2
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imino acid
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  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Pyrrole Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は強い突然変異阻害活性を有する新規物
質環状イミノ酸およびその製造方法に関する。 本発明者らは微生物の代謝産物中に突然変異阻
害物質(以下阻害物質と略記する)を系統的にジ
ヤーナル・オブ・アンチバイオチツクス
(Journal of Antibiotics)第32巻、第1118頁
(1979年)に記載された方法により探索し、フア
ボラス・ブラジリエンシス(Fr.)Fr.〔Favolus
brasiliensis(Fr.)Fr.(日本名ミナミアシグロ
タケ)〕K2013株の培養液から、一般式 (式中nは2または3である) で示される2種類の阻害物質を採取し、これらの
理化学的性状およびX線結晶回析により、物質の
構造を式 の5−シアノプロリン(以下と略記する)およ
び式 の6−シアノピペコリン酸(以下と略記する)
と決定し、これらの化合物は新規化合物であるこ
とを確認した。 本発明によつて得られる環状イミノ酸は細菌な
ど微生物の突然変異を阻害する性質により、有用
微生物(例えば抗生物質、生理活性物質、酵素、
アミノ酸等の生産能力を有する微生物)の突然変
異による生産能力の低下あるいは喪失を阻止し、
有用な性質を保持させるのに有効な物質であり、
さらに、ニワトリ肉腫ウイルスによるニワトリ胎
児線維芽細胞の腫瘍化を阻害する性質により、発
癌の予防剤としての有用性が期待される。 本発明により得られる環状イミノ酸および
の理化学的性状は次に示すとおりである。 は無色針状結晶として得られ、160℃以上で
徐々に褐変分解するが融解しない。水に溶けるが
有機溶媒にはほとんど溶けない。pKa′は2.3およ
び5.5に観察された。比旋光度は〔α〕26 =−93゜
(C1.0、H2O)である。呈色反応ではニンヒドリ
ン反応、ライドン・スミス反応およびテトラゾリ
ウム反応に陽性であり、また、過マンガン酸カリ
ウムを脱色する。紫外部吸収は末端吸収のみを示
す。赤外部吸収曲線は第1図に示すごとくであ
り、波数3450、3060、2950、2250、2100、1620、
1500、1445、1390、1320、1285、1150、1060、
1025、940、880、760および675に主な吸収帯を示
す。元素分析値は下記のとおりであつた。 C6H8N2O2として 計算値:
C 51.42%、H 5.75%、N 19.99% 実測値:
C 51.54%、H 5.77%、N 19.76% マススペクトルは第2図に示す如くである。こ
れらのデータから分子式C6H8N2O2が決定され、
X線結晶回析の結果は5−シアノプロリンと決
定された。 は無色針状結晶として得られ、160℃以上で
徐々に褐変するが融解しない。水に溶けるが有機
溶媒にはほとんど溶けない。比旋光度は〔α〕26
=−45゜(C1.0、H2O)である。呈色反応ではニ
ンヒドリン反応、ライドン・スミス反応およびテ
トラゾリウム反応に陽性であり、また、過マンガ
ンカリウムを脱色する。紫外部吸収は末端吸収の
みを示す。赤外部吸収曲線は第3図に示すごとく
であり、波数3430、2950、2700、2500、2100、
1625、1590、1440、1405、1330、1305、1285、
1195、1165、1120、1090、1050、1030、985、
920、800および780に主な吸収帯を示す。元素分
析値は下記のとおりであつた。 C7H10N2O2として 計算値:
C 53.84%、H 6.35%、N 18.12% 実測値:
C 54.12%、H 6.45%、N 18.17% マススペクトルは第4図に示す如くである。こ
れらのデータから分子式C7H10N2O2が決定され、
X線結晶回析の結果は6−シアノペピコリン酸
と決定された。 本発明に使用される環状イミノ酸生産菌の1例
としてフアボラス・ブラジリエンシス(Fr.)Fr.
(日本名ミナミアシグロタケ)K2013株がある。
本菌株は昭和50年沖縄県において採取され培養さ
れた。本菌株の子実体は有茎(まれに茎が少な
い)、傘形、単生または集合して生ずる。生時肉
質であるが、乾燥するとコルク質となり脆くな
る。茎はコルク質で淡黄桃色ないし桃褐色、平滑
で輪紋はない。肉は桃黄色、コルク質、厚さ約2
mm、子実層の表面は淡黄褐色で孔は大きく、1〜
3μ×0.5〜1.5μ。孔壁は薄い。担子基は棍棒
状、幅5〜7μ。担子胞子は無色透明、薄膜、長
橢円型、内部に1〜2個の油滴があり、その大き
さは8〜10μ×3〜4.5μである。以上のような
菌学的性質から本菌株はバクシ(Bakshi)著
「インデイアン・ポリポアーズ(Indian
Polypores)」〔1970年、インデイアン・アグリカ
ルチヤー・リサーチ(Indian Agriculture
Research)発行〕第21〜22頁に記載されたフア
ボラス・ブラジリエンシス(Fr.)Fr.と同定さ
れ、K2013の菌株番号が与えられた。本菌株は昭
和55年3月22日に工業技術院微生物工業技術研究
所に保管委託を申請し、その寄託番号は第5458号
である。 本発明の環状イミノ酸の製造方法を実施するに
当つては、フアボラス属に属する当該物質生産菌
をキノコの公知の培養法で好気的に培養し、培養
物中に目的物質を生産せしめればよい。生産菌の
1例としてフアボラス・ブラジリエンシス(Fr.
)Fr.K2013株を用いた場合の培養法について以
下に説明する。 本発明では、生産培養法として固体培養法を用
いることもできるが、大量生産のためには液体培
養法を用いるのが有利である。接種源としては、
馬鈴薯寒天培地に断代培養されたK2013株の生育
した菌糸をそのまま用いても良いが、これを生産
培地に接種後2〜20日間静置培養し、菌糸の発育
を待つてから振盪培養したものを接種源とするほ
うが好ましい。K2013株は15〜45℃で発育する
が、培養温度は25〜30℃が好ましい。培地の栄養
源としては、キノコその他の微生物の培養に公知
の栄養源であり、K2013株が利用できるものがす
べて使用できる。炭素源としては、例えば、グル
コース、マルトース、サツカロース、デキストリ
ンおよび澱粉などを使用できる。さらに大豆油等
の植物油やラード等の動物性脂肪も消泡剤として
ばかりでなく炭素源として用いられる。窒素源と
しては、例えば、ペプトン、肉エキス、乾燥酵
母、酵母エキス、大豆粉、綿実粉、コーン・スチ
ープ・リカー、米糠および無機窒素などを使用で
きる。その外に、リン酸二水素カリウム、硫酸マ
グネシウムなどの無機塩類や必要に応じて微量の
金属塩類を用いればよい。 培養条件は、通常の微生物の培養に用いられる
条件でよく、培養時間は環状イミノ酸が実質的に
蓄積される時間を選べばよい。例えば、グルコー
ス2%、ペプトン0.5%、酵母エキス0.3%、リン
酸二水素カリウム0.3%、硫酸マグネシウム7水
和物0.1%の培地にK2013株を接種して28℃で好
気的に培養した場合の培養時間は3〜6日間であ
つた。 培養終了液は過あるいは遠心分離などの手段
により菌体を除き、得られた培養液は環状イミ
ノ酸を採取するための材料に用いられる。 培養液より環状イミノ酸を採取するには、イ
オン交換樹脂を用いたクロマトグラフイーによる
のが有利である。およびを結晶として単離す
る方法について以下に説明する。K2013の培養
液に活性炭を加え不純物を吸着させた後、活性炭
を別し、液を得る。液をダウエツクス1×
4(酢酸型、ダウケミカル社製)のカラムにとお
し、阻害物質を吸着させ、樹脂を水洗した後、
0.5規定酢酸で溶出する。活性画分を減圧下で濃
縮乾固し、得られる飴状物質を水に溶解する。溶
解液をアンバーライトIRA68(酢酸型、オルガノ
株式会社製)のカラムにとおし阻害物質を吸着さ
せ、0〜0.2規定まで直線的に濃度を高めた酢酸
で溶出する。活性画分を減圧下で濃縮乾固し、得
られる飴状物質を0.01モル酢酸ソーダに溶解す
る。溶解液を0.01モル酢酸ソーダで平衡化したダ
ウエツクス1×4のカラムにとおし阻害物質を吸
着させ、0.01モル酢酸ソーダで樹脂を洗浄した
後、0.15モル酢酸ソーダで溶出する。このとき、
先にが溶出され、続いてが溶出されるので
各々の画分に分取する。またはを含む画分
は、それぞれ別にダウエツクス1×4(OH型)
のカラムにとおし、阻害物質を吸着させ、0.1規
定酢酸で溶出する。活性画分を減圧下で濃縮乾固
し、得られる飴状物質を温水に溶解し、冷蔵庫に
放置するとき生じる結晶を過して集め、乾燥す
るとまたはの純粋な結晶が得られる。 上述したイオン交換クロマトグラフイー以外の
精製手段としては高速液体クロマトグラフイーが
有効であり、これによればさらに容易に収率よく
精製できる。 以上述べたように本発明によりおよびはイ
オン交換クロマトグラフイー等の手段により抽
出、精製され、粗製の固体あるいは溶液として、
純粋の結晶あるいは溶液として、あるいはその塩
として純粋または粗製の状態で採取される。 次に、本発明により明らかにされたおよび
の生物学的活性について記載する。活性の測定
は、前述のジヤーナル・オブ・アンチバイオチツ
クスに記載された方法により行なつた。および
は化学変異剤によるサルモネラ・チフイムリウ
ム(Salmonella typhimurium)TA1535あるいは
サルモネラ・チフイムリウム(Salmonella
typhimurium)TA100の突然変異を強く阻害し、
さらにニワトリ肉腫ウイルスによるニワトリ胎児
線維芽細胞の腫瘍化を阻害する化合物である。
【表】 表1に示すようにおよびはN−エチル−
N′−ニトロ−N−ニトロソグアニジン(ENNG)
によるサルモネラ・チフイムリウムTA1535に突
然変異を阻害し、一方、1mcg/mlの濃度では菌
の生育をほとんど阻害しない。また、および
はアルキル化剤による置換型変異ばかりでなく、
4−ニトロキノリン−1−オキシドまたは2(2
−フリル)−3−(5−ニトロ−2−フリル)アク
リルアミド(AF−2)によるフレイムシフト型
変異も阻害する。即ち、は8mcg/mlで4−ニ
トロキノリン−1−オキシドおよびAF−2によ
るサルモネラ・チフイムリウムTA100の突然変
異をそれぞれ55%および66%阻害し、この濃度で
は菌の生育をほとんど阻害しない。 さらに、およびは細菌の突然変異ばかりで
はなく、ニワトリ肉腫ウイルスによるニワトリ胎
児線維芽細胞の腫瘍化を阻害する。
【表】 表2に示すようにおよびはニワトリ胎児線
維芽細胞に対し、生育をほとんど阻害しない濃度
でニワトリ肉腫ウイルスによる腫瘍化を阻害す
る。 およびのマウスに対する毒性は静注で25
mg/Kgでは全く異常をみとめなかつた。 以上記したように、およびこれらの関連化
合物は細菌など微生物の突然変異を阻害すること
により、微生物の有する有用な特性を安定的に保
持させるのに有効な物質である。 以下およびの製造方法について実施例を示
すが、本発明によりおよびの性状、生産方
法、抽出精製法が明らかにされたのでこの明細書
に書かれた方法を修飾した方法が容易に設定され
る。本発明はそのすべての修飾法を包括し、実施
例に限定されるものではない。 実施例 1 フアボラス・ブラジリエンシス(Fr.)Fr.
K2013株の寒天斜面(馬鈴薯−グルコース培地)
培養の生育した菌糸を約0.2〜0.3cm2かきとり、こ
れをグルコース2.0%、ペプトン0.5%、酵母エキ
ス0.3%、リン酸二水素カリウム0.3%、硫酸マグ
ネシウム7水和物0.1%(PHは修正せず、通常5.6
〜5.8)を含む液体培地(500ml容坂口フラスコに
培地125mlを入れる)に接種し、28℃で4日間静
置培養後、さらに4日間振盪培養(130回転往復
振盪/分、振幅8cm)したものを接種源とした。
500ml容坂口フラスコに上記組成の液体培地125ml
ずつ分注し、120℃、20分間滅菌し、これに上記
接種源5mlずつを接種して、28℃、6日間上記と
同様振盪培養した。培養後、菌体を別し、この
液10に100gの活性炭を加え、ゆつくり撹拌
しながら30分間放置した。活性炭を別後、得ら
れた液を強塩基性アニオン交換樹脂ダウエツク
ス1×4(酢酸型、50〜100メツシユ、ダウケミ
カル社製)1を詰めたカラムにとおし、およ
びを吸着させた。水洗後、0.5規定酢酸で溶出
し、活性画分を減圧濃縮、乾固した。得られた飴
状の粗物質1.4gを水200mlに溶解し、PH6.0に調
節後、中塩基性アニオン交換樹脂アンバーライト
IRA68(酢酸型、オルガノ株式会社製)200mlを
詰めたカラムにとおし、阻害物質を吸着させた。
水洗後、0(1)〜0.2(1)規定の範囲で
直線的に酢酸の濃度を上げつつ溶出した。活性画
分を減圧濃縮、乾固し、およびの混合物595
mgを得た。これを水100mlに溶解し、PH6.0に調節
後0.01モル酢酸ソーダで平衡化したダウエツクス
1×4(100〜200メツシユ)200mlのカラムにと
おし阻害物質を吸着させ、0.15モル酢酸ソーダで
溶出した。先に溶出される活性画分はを含み、
後で溶出される活性画分はを含む。両画分を
別々にダウエツクス1×4(OH型、50〜100メ
ツシユ)500mlを詰めたカラムにとおし、また
はを吸着させ、水洗後、0.1規定酢酸で溶出し
た。活性画分を減圧濃縮、乾固し、得られた飴状
物質を温水に溶解後、冷蔵庫に放置しておよび
の針状結晶をそれぞれ117mgおよび10mgを得
た。 実施例 2 実施例1と同様にして得られた培養液40に
活性炭200gを加え、30分間放置後、活性炭を
別し、液をダウエツクス1×4(酢酸型、50〜
100メツシユ)4を詰めたカラムにとおした。
0.5規定酢酸で溶出し、活性画分を減圧濃縮、乾
固した。得られた飴状物質6gを1の水に溶解
し、PH6.0に調節後、ダウエツクス1×4(酢酸
型、100〜200メツシユ)600mlを詰めたカラムに
とおし、0.2規定酢酸で溶出した。活性画分を減
圧濃縮、乾固して得られた淡黄色飴状物質を水10
mlに溶解し、高速液体クロマトグラフイー(ウオ
ータース社製システム500、逆相シリカゲル、展
開溶媒は水)を行ない、およびの針状結晶を
それぞれ810mgおよび885mg得た。 実施例 3 30容ジヤーフアーメンターに実施例1の組成
の液体培地10を入れ、120℃、20分間滅菌後、
これに実施例1と同様にして得た接種源600mlを
接種し、28℃、通気量5/分、撹拌回転数250
回転/分で4日間培養後、実施例1と同様の操作
を行ない、の結晶105mg、の結晶7mgを得
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は5−シアノプロリンを臭化カリ錠とし
てとつた赤外部吸収スペクトル曲線を示し、第2
図は1−アセチル−5−シアノプロリンと1−ア
セチル−5−シアノプロリンメチルエステル混合
物のマススペクトルを示し、第3図は6−シアノ
ピペコリン酸を臭化カリ錠としてとつた赤外部吸
収スペクトル曲線を示し、第4図は1−アセチル
−6−シアノピペコリン酸と1−アセチル−6−
シアノピペコリン酸メチルエステルの混合物のマ
ススペクトルを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中nは2または3である) で示される環状イミノ酸。 2 式 で示される特許請求の範囲第1項記載の環状イミ
    ノ酸。 3 式 で示される特許請求の範囲第1項記載の環状イミ
    ノ酸。 4 フアボラス属に属し、一般式 (式中nは2または3である) で示される環状イミノ酸を生産する能力を有する
    菌を好気的に培養し、培養物より環状イミノ酸を
    採取することを特徴とする一般式 (式中nは2または3である) で示される環状イミノ酸の製造方法。 5 環状イミノ酸の生産菌がフアボラス・ブラジ
    リエンシス(Fr.)Fr.(日本名ミナミアシグロタ
    ケ)K2013株である特許請求の範囲第4項記載の
    製造方法。 6 環状イミノ酸が5−シアノプロリンである特
    許請求の範囲第4項または第5項記載の製造方
    法。 7 環状イミノ酸が6−シアノピペコリン酸であ
    る特許請求の範囲第4項または第5項記載の製造
    方法。 8 フアボラス属に属する環状イミノ酸生産菌の
    培養物より環状イミノ酸を採取するに当り、塩基
    性アニオン交換樹脂を用いて5−シアノプロリン
    および6−シアノピペコリン酸を分別する採取方
    法。
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