JPS6214178B2 - - Google Patents
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- JPS6214178B2 JPS6214178B2 JP1886883A JP1886883A JPS6214178B2 JP S6214178 B2 JPS6214178 B2 JP S6214178B2 JP 1886883 A JP1886883 A JP 1886883A JP 1886883 A JP1886883 A JP 1886883A JP S6214178 B2 JPS6214178 B2 JP S6214178B2
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Description
本発明は低毒性農業用塩化ビニルフイルムに関
するものである。更に詳しくは耐候性、防塵性に
優れる低毒性農業用塩化ビニルフイルムに関する
ものである。 塩化ビニル樹脂は加工性に優れ、安価なために
フイルム、シート、パイプその他の成形品として
広範囲に使用されているが、熱、光線に対する安
定性が低く、これらを改良するために、通常、カ
ドミウムや鉛の化合物のような安定剤が、エポキ
シ化合物、亜リン酸エステル、酸化防止剤、紫外
線吸収剤などのいわゆる安定化助剤と共に配合さ
れていた。 しかして、多数知られている安定剤のうち、鉛
化合物やカドミウム化合物は安定剤として特に効
果的で熱安定性、透明性などに優れ、製品を長期
保管しても、ブリード(成形品表面に液状物質が
吐出する現象をいう)やブルーム(成形品表面に
粉状物質が吐出する現象をいう)が少なく、耐候
性、防塵性などが良好であることにより、塩化ビ
ニル樹脂製品の製造に広く使用されていたが、近
年の労働安全衛生及び環境汚染の面から、カドミ
ウムのような重金属の毒性が問題となり、カドミ
ウムを使用しないいわゆる低毒性樹脂組成物の開
発が急がれてきた。 カドミウム化合物に代る低毒性安定剤として
は、亜鉛、アルカリ金属、アルカリ土類金属の化
合物があり、これらを単独あるいは2種以上の併
用で用いられている。中でも有機亜鉛化合物を用
いた亜鉛−カルシウム有機酸塩、亜鉛−バリウム
有機酸塩等の併用が好ましいものであることが知
られている。 ところが、有機亜鉛化合物はカドミウム化合物
と略同様の性質を示すもののいわゆるジンクバー
ニング現象を生ずる欠点があり、この問題を解決
するため通常はエポキシ樹脂、エポキシ化大豆油
等のエポキシ化合物を安定化助剤として併用する
ことが行なわれている。エポキシ化大豆油等のい
わゆるエポキシ可塑剤ではブリード等に問題があ
るため、ブリード等の問題が比較的少ないエポキ
シ樹脂が好適に用いられる。しかし、エポキシ樹
脂との併用では、フイルムの製造直後には異常は
認められないのに経時的に製品中におびただしい
班点いわゆる“ブツ”が発生するという欠点があ
る。この“ブツ”発生という問題は有機スズ化合
物を併用すること(特公昭55−45095号)や少な
くとも1個のアラルキル基を有するホスホン酸ジ
エステルを併用すること(特公昭56−43059号)
により解決したが、亜鉛化合物を用いた場合には
耐候性、防塵性については従来のカドミウム化合
物を用いた場合に比べて劣るという問題が残つて
いた。 近年、農家においては被覆材の節約が図られ、
農業用被覆材は長期間使用されるようになり、耐
候性、防塵性も従来にも増して要求されるように
なつている。 本発明者らは、かかる現状に鑑み、耐候性、防
塵性に優れた低毒性農業用塩化ビニルフイルムに
つき鋭意検討した結果、有機亜鉛化合物を含む低
毒性塩化ビニル組成物に更に特珠なエポキシ基を
有するシロキサン化合物を安定化助剤として特定
量添加することにより、耐候性、防塵性が著しく
改良されることを見出し、本発明を完成したもの
である。 即ち、本発明は塩化ビニル樹脂100重量部に対
し、(1)有機酸亜鉛塩0.3〜3.0重量部、(2)有機酸ア
ルカリ土類金属塩および/または有機スズ化合物
合計0.1〜2.0重量部、(3)エポキシ樹脂0.1〜10重量
部、(4)滑剤0.1〜1.5重量部および(5)下記一般式
で示されるシロキサン・ポリオキシアルキレン・
エポキシ化合物0.01〜3.0重量部を含有せしめて
なることを特徴とする耐候性、防塵性に優れる低
毒性農業用塩化ビニルフイルムである。 (式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6はアルキ
ル基、X、Yはそれぞれ独立にアルキレン基、
POAはポリオキシアルキレン基であり、x、
y、zはそれぞれ独立に1以上の正の整数であ
る。) 本発明で用いる塩化ビニル樹脂としては塩化ビ
ニルの単独重合体ばかりでなく、塩化ビニルと共
重合可能なビニルモノマー、例えば酢酸ビニル、
アクリル酸及びそのエステル、メタクリル酸及び
そのエステル、マレイン酸、フマル酸など、との
共重合体およびこれらの混合物も使用できる。 本発明で用いる有機酸亜鉛塩および有機酸アル
カリ土類金属塩の有機酸の成分としては、ラウリ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、安息香酸などの有機カルボン酸、フエノー
ル、ジメチルフエノール、t−ブチルフエノール
などのフエノール類がある。また、アルカリ土類
金属塩としてはいずれでも使用できるが、特に好
ましいものはバリウム、カルシウム及びマグネシ
ウムの塩であり、単独であるいは2種以上の混合
で用いられる。 本発明で用いる有機スズ化合物としては上記有
機酸のスズ塩、ジブチルスズジラウレート、ジオ
クチルスズジマレート、ジブチルスズジラウリル
メルカプタイド等の4価のスズ化合物などをあげ
ることができる。 有機亜鉛化合物の添加量は塩化ビニル樹脂100
重量部当り0.3〜3.0重量部が好ましく、0.3重量部
未満では安定化の効果は得られず、3.0重量部を
越して使用するとフイルムの透明性が悪くなる。 また、有機酸アルカリ土類金属塩と有機スズ化
合物はいずれか一方が配合されているだけでも十
分効果があるが、両方配合されている方がより安
定化の効果が高くなるので望ましい。これらの化
合物の添加量は合計として塩化ビニル樹脂100重
量部当り0.1〜2.0重量部が好ましい。これらの化
合物の添加量が0.1重量部未満では安定化の効果
は得られない。また、2.0重量部を越して使用し
た場合はフイルムの透明性が悪くなる。 本発明で用いるエポキシ樹脂としては、例えば
2・2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)メタン、
1・1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)シクロ
ヘキサン、2・2−ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)ブタン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)ス
ルホン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)エーテ
ル等のビスフエノール類及びこれらの異性体、誘
導体、低分子量のフエノール樹脂等の多価フエノ
ール化合物にエピクロルヒドリンを反応させて得
られるいわゆるエポキシ化合物であればいずれで
も使用できる。 エポキシ樹脂の添加量としては塩化ビニル樹脂
100重量部当り0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜
5重量部である。0.1重量部未満では安定化助剤
としての効果は得られない。また、10重量部を越
して使用しても10重量部以下の場合と同程度の安
定化効果は得られない。 本発明で用いる滑剤としては、マイクロワツク
ス、ポリエチレンワツクスなどの炭化水素系滑
剤、ステアリン酸などの脂肪酸系滑剤、エチレン
ビスステアロアミド、メチレンビスステアロアミ
ドなどの脂肪酸アミド系滑剤、エステル系滑剤、
アルコール系滑剤などをあげることができる。こ
れらは単独であるいは2種以上の混合で用いられ
る。 滑剤の添加量は塩化ビニル樹脂100重量部当り
0.1〜1.5重量部が好ましい。0.1重量部未満では成
形時の滑性が乏しく、1.5重量部を越えるとフイ
ルム表面へのブルームが大きく、ひいては防塵
性、耐候性が低下する。 本発明で用いるシロキサン・ポリオキシアルキ
レン・エポキシ化合物は一般式 (式中R1〜R6、X、Y、POA、x、y、zは前述
と同じである。) で示される化合物であればいずれ使用できる。な
かでも好適なものとしては、上記式()中R1
〜R6が総てメチル基であり、X、Yが炭素原子
数1〜5個のアルキレン基であり、POAがオキ
シエチレンやオキシプロピレンが少なくとも4個
結合したオキシアルキレン基であり、x、yは2
〜6であり、zは1〜3であるシロキサン・ポリ
オキシアルキレン・エポキシ化合物をあげること
ができる。 シロキサン・ポリオキシアルキレン・エポキシ
化合物の添加量は塩化ビニル樹脂100重量部当り
0.01〜3.0重量部、好ましくは0.5〜1.5重量部が適
当である。0.01重量部未満の添加ではシロキサ
ン・ポリオキシアルキレン・エポキシ化合物を添
加することによる耐候性の向上は得られない。ま
た、3.0重量部を越した場合にはシロキサン・ポ
リオキシアルキレン・エポキシ化合物がフイルム
からブリードしたりブルームしたりする量が多く
なり、フイルム同志のヒートシール性が低下し、
かつ、防塵性の低下ともなる。 本発明の低毒性農業用フイルムでは必らずしも
水滴防止剤の添加は必要でないのであるが、水滴
防止剤を添加しておく方が流滴性が得られるので
好ましい。水滴防止剤としてはいわゆる界面活性
剤であればいずれでも使用できるが、樹脂との相
溶性、得られる流適性の程度及びその持続性など
から、ソルビタン、グリセリン、イノシトール、
糖等の多価アルコールの部分脂肪酸エステル及び
そのエチレンオキサイドあるいはプロピレンオキ
サイド付加物、シロキサン系界面活性剤、含フツ
素界面活性剤などが好ましい。もちろん、他の界
面活性剤であつても水滴防止剤として使用できる
ものであればいずれでも使用できる。 水滴防止剤の添加量は水滴防止の効果の必要度
により決定されるが、本発明においては塩化ビニ
ル樹脂100重量部当り0〜3.0重量部が適当であ
る。 本発明の低毒性農業用塩化ビニルフイルムは上
記した各種添加物を塩化ビニル樹脂に添加し、更
にフタル酸エステル、アジピン酸エステル、脂肪
酸エステル、リン酸エステル、エポキシ可塑剤等
の公知の可塑剤を塩化ビニル樹脂100重量部当り
20〜70重量部添加し、混練後カレンダー法、押出
し法等の公知の方法で成形することにより製造さ
れる。 なお、本発明の低毒性農業用塩化ビニルフイル
ムには必要に応じトリフエニルフオスフアイト、
トリベンジルフオスフアイト、モノアルキルジフ
エニルホスフアイトなどの亜リン酸エステル、エ
ポキシ化大豆油などのエポキシ化合物、酸化防止
剤、紫外線吸収剤等の安定化助剤、帯電防止剤、
着色剤、顔料、充填剤、発泡剤、防カビ剤、プレ
ートアウト防止剤などを添加してもよいことはも
ちろんである。 また、本発明の低毒性農業用塩化ビニルフイル
ムはそれ自体防塵性があり良好であるが、その表
面にアクリル樹脂系、シリコン樹脂系、フツ素樹
脂系の防塵性樹脂の層を設けると、より防塵性が
向上するので好ましい。 本発明の低毒性農業用塩化ビニルフイルムは防
塵性、耐候性に優れるので、長期にわたり使用で
き、ハウス用被覆材として優れたものである。 更に、本発明の低毒性農業用塩化ビニルフイル
ムはハウス被覆に用いると従来ハウス内に発生す
る“キリ”もほとんどないという良好なものであ
る。 以下、実施例により本発明を説明する。 実施例1〜12及び比較例1〜6 塩化ビニル樹脂ビニクロン4000M−3(商標、
三井東圧化学(株)製)100重量部、フタル酸ジオク
チル45重量部、リン酸トリクレジル5重量部、エ
ポキシ樹脂エピコート828(商標、油化シエル社
製)2.0重量部及びトリフエニルフオスフアイト
1.0重量部に、第1表に記載の安定剤、滑剤、水
滴防止剤、シロキサン・ポリオキシアルキレン・
エポキシ化合物(トーレ・シリコーン(株)製EPG
−1)を第1表に記載した量添加し、ヘンシエル
ミキサーにより均一に混合し、180℃に設定した
オープンロールで10分間混練後、180℃に設定し
た30インチZ型カレンダーを用い厚さ0.1mmの農
業用塩化ビニルフイルムを作成した。 上記により得られたフイルムを間口4.5m、奥
行40mのパイプハウスに10月下旬より各1棟づつ
展張し、2年間の展張試験を行ない各フイルムの
品質(耐候性及び防塵性)を評価した。結果を第
1表に示した。なお、この展張試験の間には該ハ
ウス内でトマト、キユウリ等の蔬菜を周年栽培
し、通常の潅水・換気、収穫を行なつた。 また、耐候性及び防塵性の評価は下記によつ
た。 〔耐候性〕 インストロン型引張り試験機を使用
し、引張り速度300mm/分で測定した破断点伸
び率(%)が展張前のフイルムの値に対する比
率(破断点伸び保持率、%)で求めた。この比
率が大きい程耐候性が良好なことを示す。 〔防塵性〕 フイルム外表面への塵の付着状態を
目視により判定した。なお、評価は次のとお
り。 A:ほとんどなし B:若干あり C:やや多い D:多い E:かなり多い F:著しい
するものである。更に詳しくは耐候性、防塵性に
優れる低毒性農業用塩化ビニルフイルムに関する
ものである。 塩化ビニル樹脂は加工性に優れ、安価なために
フイルム、シート、パイプその他の成形品として
広範囲に使用されているが、熱、光線に対する安
定性が低く、これらを改良するために、通常、カ
ドミウムや鉛の化合物のような安定剤が、エポキ
シ化合物、亜リン酸エステル、酸化防止剤、紫外
線吸収剤などのいわゆる安定化助剤と共に配合さ
れていた。 しかして、多数知られている安定剤のうち、鉛
化合物やカドミウム化合物は安定剤として特に効
果的で熱安定性、透明性などに優れ、製品を長期
保管しても、ブリード(成形品表面に液状物質が
吐出する現象をいう)やブルーム(成形品表面に
粉状物質が吐出する現象をいう)が少なく、耐候
性、防塵性などが良好であることにより、塩化ビ
ニル樹脂製品の製造に広く使用されていたが、近
年の労働安全衛生及び環境汚染の面から、カドミ
ウムのような重金属の毒性が問題となり、カドミ
ウムを使用しないいわゆる低毒性樹脂組成物の開
発が急がれてきた。 カドミウム化合物に代る低毒性安定剤として
は、亜鉛、アルカリ金属、アルカリ土類金属の化
合物があり、これらを単独あるいは2種以上の併
用で用いられている。中でも有機亜鉛化合物を用
いた亜鉛−カルシウム有機酸塩、亜鉛−バリウム
有機酸塩等の併用が好ましいものであることが知
られている。 ところが、有機亜鉛化合物はカドミウム化合物
と略同様の性質を示すもののいわゆるジンクバー
ニング現象を生ずる欠点があり、この問題を解決
するため通常はエポキシ樹脂、エポキシ化大豆油
等のエポキシ化合物を安定化助剤として併用する
ことが行なわれている。エポキシ化大豆油等のい
わゆるエポキシ可塑剤ではブリード等に問題があ
るため、ブリード等の問題が比較的少ないエポキ
シ樹脂が好適に用いられる。しかし、エポキシ樹
脂との併用では、フイルムの製造直後には異常は
認められないのに経時的に製品中におびただしい
班点いわゆる“ブツ”が発生するという欠点があ
る。この“ブツ”発生という問題は有機スズ化合
物を併用すること(特公昭55−45095号)や少な
くとも1個のアラルキル基を有するホスホン酸ジ
エステルを併用すること(特公昭56−43059号)
により解決したが、亜鉛化合物を用いた場合には
耐候性、防塵性については従来のカドミウム化合
物を用いた場合に比べて劣るという問題が残つて
いた。 近年、農家においては被覆材の節約が図られ、
農業用被覆材は長期間使用されるようになり、耐
候性、防塵性も従来にも増して要求されるように
なつている。 本発明者らは、かかる現状に鑑み、耐候性、防
塵性に優れた低毒性農業用塩化ビニルフイルムに
つき鋭意検討した結果、有機亜鉛化合物を含む低
毒性塩化ビニル組成物に更に特珠なエポキシ基を
有するシロキサン化合物を安定化助剤として特定
量添加することにより、耐候性、防塵性が著しく
改良されることを見出し、本発明を完成したもの
である。 即ち、本発明は塩化ビニル樹脂100重量部に対
し、(1)有機酸亜鉛塩0.3〜3.0重量部、(2)有機酸ア
ルカリ土類金属塩および/または有機スズ化合物
合計0.1〜2.0重量部、(3)エポキシ樹脂0.1〜10重量
部、(4)滑剤0.1〜1.5重量部および(5)下記一般式
で示されるシロキサン・ポリオキシアルキレン・
エポキシ化合物0.01〜3.0重量部を含有せしめて
なることを特徴とする耐候性、防塵性に優れる低
毒性農業用塩化ビニルフイルムである。 (式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6はアルキ
ル基、X、Yはそれぞれ独立にアルキレン基、
POAはポリオキシアルキレン基であり、x、
y、zはそれぞれ独立に1以上の正の整数であ
る。) 本発明で用いる塩化ビニル樹脂としては塩化ビ
ニルの単独重合体ばかりでなく、塩化ビニルと共
重合可能なビニルモノマー、例えば酢酸ビニル、
アクリル酸及びそのエステル、メタクリル酸及び
そのエステル、マレイン酸、フマル酸など、との
共重合体およびこれらの混合物も使用できる。 本発明で用いる有機酸亜鉛塩および有機酸アル
カリ土類金属塩の有機酸の成分としては、ラウリ
ン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、安息香酸などの有機カルボン酸、フエノー
ル、ジメチルフエノール、t−ブチルフエノール
などのフエノール類がある。また、アルカリ土類
金属塩としてはいずれでも使用できるが、特に好
ましいものはバリウム、カルシウム及びマグネシ
ウムの塩であり、単独であるいは2種以上の混合
で用いられる。 本発明で用いる有機スズ化合物としては上記有
機酸のスズ塩、ジブチルスズジラウレート、ジオ
クチルスズジマレート、ジブチルスズジラウリル
メルカプタイド等の4価のスズ化合物などをあげ
ることができる。 有機亜鉛化合物の添加量は塩化ビニル樹脂100
重量部当り0.3〜3.0重量部が好ましく、0.3重量部
未満では安定化の効果は得られず、3.0重量部を
越して使用するとフイルムの透明性が悪くなる。 また、有機酸アルカリ土類金属塩と有機スズ化
合物はいずれか一方が配合されているだけでも十
分効果があるが、両方配合されている方がより安
定化の効果が高くなるので望ましい。これらの化
合物の添加量は合計として塩化ビニル樹脂100重
量部当り0.1〜2.0重量部が好ましい。これらの化
合物の添加量が0.1重量部未満では安定化の効果
は得られない。また、2.0重量部を越して使用し
た場合はフイルムの透明性が悪くなる。 本発明で用いるエポキシ樹脂としては、例えば
2・2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロパ
ン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)メタン、
1・1−ビス(4−ヒドロキシフエニル)シクロ
ヘキサン、2・2−ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)ブタン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)ス
ルホン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)エーテ
ル等のビスフエノール類及びこれらの異性体、誘
導体、低分子量のフエノール樹脂等の多価フエノ
ール化合物にエピクロルヒドリンを反応させて得
られるいわゆるエポキシ化合物であればいずれで
も使用できる。 エポキシ樹脂の添加量としては塩化ビニル樹脂
100重量部当り0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜
5重量部である。0.1重量部未満では安定化助剤
としての効果は得られない。また、10重量部を越
して使用しても10重量部以下の場合と同程度の安
定化効果は得られない。 本発明で用いる滑剤としては、マイクロワツク
ス、ポリエチレンワツクスなどの炭化水素系滑
剤、ステアリン酸などの脂肪酸系滑剤、エチレン
ビスステアロアミド、メチレンビスステアロアミ
ドなどの脂肪酸アミド系滑剤、エステル系滑剤、
アルコール系滑剤などをあげることができる。こ
れらは単独であるいは2種以上の混合で用いられ
る。 滑剤の添加量は塩化ビニル樹脂100重量部当り
0.1〜1.5重量部が好ましい。0.1重量部未満では成
形時の滑性が乏しく、1.5重量部を越えるとフイ
ルム表面へのブルームが大きく、ひいては防塵
性、耐候性が低下する。 本発明で用いるシロキサン・ポリオキシアルキ
レン・エポキシ化合物は一般式 (式中R1〜R6、X、Y、POA、x、y、zは前述
と同じである。) で示される化合物であればいずれ使用できる。な
かでも好適なものとしては、上記式()中R1
〜R6が総てメチル基であり、X、Yが炭素原子
数1〜5個のアルキレン基であり、POAがオキ
シエチレンやオキシプロピレンが少なくとも4個
結合したオキシアルキレン基であり、x、yは2
〜6であり、zは1〜3であるシロキサン・ポリ
オキシアルキレン・エポキシ化合物をあげること
ができる。 シロキサン・ポリオキシアルキレン・エポキシ
化合物の添加量は塩化ビニル樹脂100重量部当り
0.01〜3.0重量部、好ましくは0.5〜1.5重量部が適
当である。0.01重量部未満の添加ではシロキサ
ン・ポリオキシアルキレン・エポキシ化合物を添
加することによる耐候性の向上は得られない。ま
た、3.0重量部を越した場合にはシロキサン・ポ
リオキシアルキレン・エポキシ化合物がフイルム
からブリードしたりブルームしたりする量が多く
なり、フイルム同志のヒートシール性が低下し、
かつ、防塵性の低下ともなる。 本発明の低毒性農業用フイルムでは必らずしも
水滴防止剤の添加は必要でないのであるが、水滴
防止剤を添加しておく方が流滴性が得られるので
好ましい。水滴防止剤としてはいわゆる界面活性
剤であればいずれでも使用できるが、樹脂との相
溶性、得られる流適性の程度及びその持続性など
から、ソルビタン、グリセリン、イノシトール、
糖等の多価アルコールの部分脂肪酸エステル及び
そのエチレンオキサイドあるいはプロピレンオキ
サイド付加物、シロキサン系界面活性剤、含フツ
素界面活性剤などが好ましい。もちろん、他の界
面活性剤であつても水滴防止剤として使用できる
ものであればいずれでも使用できる。 水滴防止剤の添加量は水滴防止の効果の必要度
により決定されるが、本発明においては塩化ビニ
ル樹脂100重量部当り0〜3.0重量部が適当であ
る。 本発明の低毒性農業用塩化ビニルフイルムは上
記した各種添加物を塩化ビニル樹脂に添加し、更
にフタル酸エステル、アジピン酸エステル、脂肪
酸エステル、リン酸エステル、エポキシ可塑剤等
の公知の可塑剤を塩化ビニル樹脂100重量部当り
20〜70重量部添加し、混練後カレンダー法、押出
し法等の公知の方法で成形することにより製造さ
れる。 なお、本発明の低毒性農業用塩化ビニルフイル
ムには必要に応じトリフエニルフオスフアイト、
トリベンジルフオスフアイト、モノアルキルジフ
エニルホスフアイトなどの亜リン酸エステル、エ
ポキシ化大豆油などのエポキシ化合物、酸化防止
剤、紫外線吸収剤等の安定化助剤、帯電防止剤、
着色剤、顔料、充填剤、発泡剤、防カビ剤、プレ
ートアウト防止剤などを添加してもよいことはも
ちろんである。 また、本発明の低毒性農業用塩化ビニルフイル
ムはそれ自体防塵性があり良好であるが、その表
面にアクリル樹脂系、シリコン樹脂系、フツ素樹
脂系の防塵性樹脂の層を設けると、より防塵性が
向上するので好ましい。 本発明の低毒性農業用塩化ビニルフイルムは防
塵性、耐候性に優れるので、長期にわたり使用で
き、ハウス用被覆材として優れたものである。 更に、本発明の低毒性農業用塩化ビニルフイル
ムはハウス被覆に用いると従来ハウス内に発生す
る“キリ”もほとんどないという良好なものであ
る。 以下、実施例により本発明を説明する。 実施例1〜12及び比較例1〜6 塩化ビニル樹脂ビニクロン4000M−3(商標、
三井東圧化学(株)製)100重量部、フタル酸ジオク
チル45重量部、リン酸トリクレジル5重量部、エ
ポキシ樹脂エピコート828(商標、油化シエル社
製)2.0重量部及びトリフエニルフオスフアイト
1.0重量部に、第1表に記載の安定剤、滑剤、水
滴防止剤、シロキサン・ポリオキシアルキレン・
エポキシ化合物(トーレ・シリコーン(株)製EPG
−1)を第1表に記載した量添加し、ヘンシエル
ミキサーにより均一に混合し、180℃に設定した
オープンロールで10分間混練後、180℃に設定し
た30インチZ型カレンダーを用い厚さ0.1mmの農
業用塩化ビニルフイルムを作成した。 上記により得られたフイルムを間口4.5m、奥
行40mのパイプハウスに10月下旬より各1棟づつ
展張し、2年間の展張試験を行ない各フイルムの
品質(耐候性及び防塵性)を評価した。結果を第
1表に示した。なお、この展張試験の間には該ハ
ウス内でトマト、キユウリ等の蔬菜を周年栽培
し、通常の潅水・換気、収穫を行なつた。 また、耐候性及び防塵性の評価は下記によつ
た。 〔耐候性〕 インストロン型引張り試験機を使用
し、引張り速度300mm/分で測定した破断点伸
び率(%)が展張前のフイルムの値に対する比
率(破断点伸び保持率、%)で求めた。この比
率が大きい程耐候性が良好なことを示す。 〔防塵性〕 フイルム外表面への塵の付着状態を
目視により判定した。なお、評価は次のとお
り。 A:ほとんどなし B:若干あり C:やや多い D:多い E:かなり多い F:著しい
【表】
【表】
実施例13〜20及び比較例7〜11
塩化ビニル樹脂“ビニクロン4000M−3”100
重量部、フタル酸ジオクチル45重量部、リン酸ト
リキシリル4重量部、エポキシ樹脂“エピコート
828”1.5重量部、エポキシ化大豆油2.0重量部、
トリフエニルフオスフアイト0.5重量部、ジベン
ジルホスホネート0.5重量部、ソルビタンモノパ
ルミテート1.0重量部及び含フツ素界面活性剤
“メガフアツク142D”(商標、大日本インキ(株)
製)0.5重量部に、第2表に記載の安定剤、滑
剤、シロキサン・ポリオキシアルキレン・エポキ
シ化合物“EPG−1”を第2表に示した量添加
し、以下、実施例1と同様にして厚さ0.1mmの農
業用塩化ビニルフイルムを得た。このフイルムの
品質の評価を実施例1と同様に行なつた。結果を
第2表に示した。
重量部、フタル酸ジオクチル45重量部、リン酸ト
リキシリル4重量部、エポキシ樹脂“エピコート
828”1.5重量部、エポキシ化大豆油2.0重量部、
トリフエニルフオスフアイト0.5重量部、ジベン
ジルホスホネート0.5重量部、ソルビタンモノパ
ルミテート1.0重量部及び含フツ素界面活性剤
“メガフアツク142D”(商標、大日本インキ(株)
製)0.5重量部に、第2表に記載の安定剤、滑
剤、シロキサン・ポリオキシアルキレン・エポキ
シ化合物“EPG−1”を第2表に示した量添加
し、以下、実施例1と同様にして厚さ0.1mmの農
業用塩化ビニルフイルムを得た。このフイルムの
品質の評価を実施例1と同様に行なつた。結果を
第2表に示した。
【表】
【表】
第1表、第2表にみられるように、シロキサ
ン・ポリオキシアルキレン・エポキシ化合物を添
加した本発明の低毒性農業用塩化ビニルフイルム
はカドミウム安定剤入りのものと同等の耐候性を
有し、かつ、防塵性においてはやや優れたもので
ある。また、本発明のものはシロキサン・ポリオ
キシアルキレン・エポキシ化合物を添加しないも
のに比べ耐候性・防塵性が改善されている。
ン・ポリオキシアルキレン・エポキシ化合物を添
加した本発明の低毒性農業用塩化ビニルフイルム
はカドミウム安定剤入りのものと同等の耐候性を
有し、かつ、防塵性においてはやや優れたもので
ある。また、本発明のものはシロキサン・ポリオ
キシアルキレン・エポキシ化合物を添加しないも
のに比べ耐候性・防塵性が改善されている。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 塩化ビニル樹脂100重量部に対し、(1)有機酸
亜鉛塩0.3〜3.0重量部、(2)有機酸アルカリ土類金
属塩および/または有機スズ化合物合計0.1〜2.0
重量部、(3)エポキシ樹脂0.1〜10重量部、(4)滑剤
0.1〜1.5重量部および(5)下記一般式()で示さ
れるシロキサン・ポリオキシアルキレン・エポキ
シ化合物0.01〜3.0重合部を配合せしめてなるこ
とを特徴とする耐候性、防塵性に優れる低毒性農
業用塩化ビニルフイルム (式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6はアルキ
ル基、X、Yはそれぞれ独立にアルキレン基、
POAはポリオキシアルキレン基であり、x、
y、zはそれぞれ独立に1以上の正の整数であ
る。)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1886883A JPS59145234A (ja) | 1983-02-09 | 1983-02-09 | 低毒性農業用塩化ビニルフイルム |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1886883A JPS59145234A (ja) | 1983-02-09 | 1983-02-09 | 低毒性農業用塩化ビニルフイルム |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59145234A JPS59145234A (ja) | 1984-08-20 |
| JPS6214178B2 true JPS6214178B2 (ja) | 1987-04-01 |
Family
ID=11983516
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1886883A Granted JPS59145234A (ja) | 1983-02-09 | 1983-02-09 | 低毒性農業用塩化ビニルフイルム |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59145234A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4594367A (en) * | 1985-04-01 | 1986-06-10 | Bata Limited | Antistatic composition and articles made therefrom |
| JP4744018B2 (ja) * | 2001-07-06 | 2011-08-10 | 信越化学工業株式会社 | 農業用被覆材料 |
| JP2003048281A (ja) * | 2001-08-06 | 2003-02-18 | C I Kasei Co Ltd | 防塵性農業用塩化ビニル系樹脂フイルム |
| JP6503946B2 (ja) * | 2015-07-13 | 2019-04-24 | 日立金属株式会社 | 塩化ビニル樹脂組成物並びにこれを用いた電線及びケーブル |
| JP6503947B2 (ja) * | 2015-07-13 | 2019-04-24 | 日立金属株式会社 | 塩化ビニル樹脂組成物並びにこれを用いた電線及びケーブル |
| JP7822172B2 (ja) * | 2021-12-24 | 2026-03-02 | 株式会社クボタケミックス | 樹脂パイプ用組成物および樹脂パイプ |
-
1983
- 1983-02-09 JP JP1886883A patent/JPS59145234A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59145234A (ja) | 1984-08-20 |
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