JPS6214512B2 - - Google Patents
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- JPS6214512B2 JPS6214512B2 JP57169076A JP16907682A JPS6214512B2 JP S6214512 B2 JPS6214512 B2 JP S6214512B2 JP 57169076 A JP57169076 A JP 57169076A JP 16907682 A JP16907682 A JP 16907682A JP S6214512 B2 JPS6214512 B2 JP S6214512B2
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Description
本発明は高炉出銑孔の閉塵材料(以下閉塵材と
称す)に係り、その目的とするところは作業性を
損なうことなく閉塵材に要する有機結合剤の添加
量を減じ、不定形耐火物のなかでも最も苛酷な焼
成過程を経る閉塵材の組織安定化を図り、耐用性
を向上させた閉塵材を提供することにある。 前記高炉の閉塵材における具備条件としては次
のことが要望されている。 (a) 作業性はマツドガンによる高炉出銑孔への閉
塞材の充填が容易に行えるだけの可塑性を有
し、かつ出銑開孔時の開孔作業が容易に行える
こと、 (b) 硬化焼結性は、高炉出銑孔に閉塞材を充填し
てから次の開孔までに閉塞を持続するだけの硬
化焼結が完了していること、 (c) 耐用性は溶銑および溶滓の抽出による機械的
あるいは化学的侵食に耐え出銑初期から末期ま
での出銑孔径の拡大が少ないこと、 等である。 従来の閉塞材としては、シヤモツト,蝋石,ア
ルミナ,マグネシア等の耐火原料およびコークス
等の炭素質原料さらには可塑材および焼結材とし
ての耐火粘土にタール等の有機結合剤を混練して
なる閉塞材を用いていた。ところが近年、高炉の
大型化,高圧操業に伴い、閉塞材への負荷は極め
て高くなり、出銑時間の減少、出銑末期の溶銑,
溶滓の飛散など高炉の安定操業に支障を来たして
いた。この問題を解決する目的で、一般的には耐
火骨材および結合剤の高級化、すなわちアルミナ
原料の増大、炭化珪素の添加、あるいはフエノー
ル樹脂等の有機結合樹脂バインダーの添加などが
行われ、相当の成果をあげているが、充分満足さ
れるまでに至つていないのが現状である。 本発明者らは上述の現状に鑑み閉塞材の焼結機
構の基礎研究検討を重ねて、組織の安定化を図り
耐用性を向上せしめた閉塞材を開発するに至つ
た。すなわち、閉塞材は充填前のマツドガン内で
は出銑樋残熱の輻射によつて50〜60℃に加熱され
ているが、出銑孔閉塞時出銑孔は1500℃以上の温
度である。ここに充填された閉塞材は急激な昇温
を受ける。このため閉塞材中に含まれる有機結合
剤中の揮発物は急激な沸騰現象を生じ焼成過程に
ある閉塞材の組織を破壊している事がわかつた。
したがつて、アルミナ,炭化珪素等の高級骨材あ
るいはフエノール樹脂等の高級有機結合剤を使用
した場合も例外でなく同様な組織的破壊を生じる
ためその効果を充分に引き出し得なかつたのであ
る。上記現象の低減には有機結合剤の低減が有効
であり、本発明に係る閉塞材によつてしかも有機
結合剤中に含まれる揮発物の急激な蒸発によつて
も組織の破壊が生じない安定した閉塞材を得たも
のである。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明で使用される耐火原料は、通常のシヤモ
ツト,アルミナ,蝋石,ジルコン,マグネシアお
よび炭化珪素等の1種または2種以上の混合物を
主成分とし、これに溶銑,溶滓の侵入防止を目的
として炭素質原料を5〜30重量%の範囲で添加す
る。その炭素質原料は鱗状黒鉛,電極屑,コーク
ス,ピツチ,カーボンブラツク,カーボンフアイ
バー等である。 上記耐火原料,炭素質原料の通常用いられる混
合物に対して平均粒径が5μ以下のアルミナ,シ
リカ,炭化珪素,ジルコンおよび合成クロム酸化
物から選ばれた1種以上の超微粉を1〜10重量%
加える。平均粒径が5μ以下の前記超微粉を1〜
10重量%加えることによつて、閉塞材の可塑性を
与えるに要する有機結合剤の添加量を大きく減少
させることができる。 本発明に使用される5μ以下の超微粉とはアル
ミナ,シリカ,炭化珪素,ジルコン,合成クロム
酸化物の結晶質耐火原料、フエロシリコン,メタ
シリコン合金製造あるいはジルコニア製造の際副
生する捕集ダストであるシリカフラワーと呼ばれ
る非晶質の球状シリカ超微粉あるいはヒユースド
シリカ粉の超微粉である。好ましくはシリカフラ
ワー,アルミナ超微粉が特に有機結合剤添加量の
減少に効果を発揮する。 これら超微粉の添加量が1重量部未満ではマト
リツクス中への分散が不充分であり、有機結合剤
の減少効果が得られない。逆に超微粉の添加量が
10重量%を超えると超微粉は凝集してその超微粉
的性質が失われ、有機結合剤の量が増加する。 またマトリツクス内も超微粉充填となり細孔径
が小さくなり有機結合剤中の揮発物の蒸発も阻害
され、組織の安定化が得られない。 上述の超微粉による効果によつて有機結合剤の
添加量を減少させ得たが、これのみでは閉塞材と
しての問題が残されている。すなわち閉塞材中の
有機結合剤は充填後銑孔内で加熱され、温度上昇
に伴なう粘性低下を生じる。このため閉塞材から
の有機結合剤の滲み出しを生じ、閉塞材が硬化し
た後に出銑孔の構造的欠陥の原因となり、あるい
は閉塞材をマツドガンで充填し、マツドガンを引
き離す場合出銑孔口である“当り部”と呼ばれる
部位のラツパ状損傷の原因ともなる。有機結合剤
の減少効果を持たせた超微粉を添加した場合出銑
孔への充填中に有機結合剤の粘性低下に伴い、可
塑性に乏しくなる。可塑性に乏しくなつた閉塞材
では圧入時に閉塞材に亀裂が発生しやすくなり、
出銑孔深度の減少,溶銑の滲み出し等による開孔
失敗を起す原因ともなる。ここで可塑材としては
一般に耐火粘土が使用される。耐火粘土は加熱さ
れ温度上昇に伴い粘性低下を生じ、余剰となつた
有機結合剤を捕獲し滲み出しを防止し、かつ吸着
粘土としての可塑性を維持する。しかしながら、
耐火粘土は溶滓に対し弱く、耐用性を低下させる
原因となつていたのである。 本発明者らは、上記の可塑材として溶滓に対し
て強く、また耐火粘土同様に有機結合剤の滲み出
しを防止し、その材料特性としての可塑性を示す
ものとして、土状黒鉛を適用する。したがつて本
発明品では、さらに土状黒鉛を1〜10重量%加え
る。土状黒鉛の添加量が1重量%未満では可塑性
を発揮させるに至らず、また有機結合剤の滲み出
しも防止するに至らない。また10重量%を超えて
は使用有機結合剤量が増加し、逆に有機結合剤中
の溶剤,揮発物の蒸発によつて組織の安定を欠
く。 本発明の閉塞材料は使用する有機結合剤として
コールタール,ピツチ,トール油,フエノール樹
脂,フラン樹脂等一般に閉塞材に使用される有機
結合剤が有効に利用できる。 さらに、有機結合剤のなかでフエノール樹脂系
は他の結合剤に比べ強度発現が早く、高い焼結強
度を示すため次第にその使用量も増加しつつあ
る。しかし、フエノール樹脂系はコールタール
(500〜1200CPS/30℃)等の有機結合剤に比べ
8000〜50000〜CPS/30℃と粘性が高いため、混
練に要するフエノール樹脂系の添加量はコールタ
ールなどに比べ多くなる傾向にあり、他の有機結
合剤に対し揮発物が多くなる。結合剤として樹脂
を用いた場合、従来のものに比べ樹脂の添加量は
大きく減少し揮発物の沸騰による組織破壊の面で
向上したが、さらに樹脂の高強度を生かす方法と
して、樹脂自体の粘性低下を行い、その添加量を
下げる必要がある。 しかし、フエノール樹脂系において粘性を下げ
る方法としては、樹脂量を低下する,樹脂の分子
を低分子化する方法などがあるが、これらはいず
れもフエノール樹脂系の持つ本来の強度特性を低
下させる方向にあつた。 上記問題点をさらに検討の上、開発を行つた結
果、フエノール樹脂系のうち、ノボラツク型フエ
ノール樹脂とベンジリツクエーテル型熱硬化性フ
エノール樹脂との割合が、重量比で95:5〜60:
40であるフエノール樹脂に、溶剤としてカルビト
ールまたはカルビトールとグリコールの混合物を
20〜70重量%配合した樹脂結合剤は100〜
2000CPS/30℃と低粘性であり、表面張力も33〜
42dyn/cmと小さく、樹脂結合剤の低減に有効で
あるため、上記組織改善に貢献する。 本発明樹脂結合剤のノボラツク型フエノール樹
脂は融点45〜75℃の熱可塑性樹脂である。またベ
ンジリツクエーテル型熱硬化性フエノール樹脂は
粘稠状ないしは半固形状樹脂で、50℃の粘度が
5000〜50000CPSでありその赤外吸収スペクトル
は1060cm-1にベンジリツクエーテル結合に基づく
強い特性吸収を示すものであり、130℃以下では
熱硬化しない樹脂である。 なお上記ノボラツク型フエノール樹脂及び上記
ベンジリツクエーテル型熱硬化性フエノール樹脂
の製造時に原料として使用しうるフエノール類は
フエノール,パラクレゾール,メタクレゾール,
3・4―キシレノール,3・5―キシレノールあ
るいはこれらの混合物である。 硬化剤としてのベンジリツクエーテル型熱硬化
性フエノール樹脂は130℃以下では熱硬化せず、
通常の硬化剤として使用されているヘキサミンあ
るいは、レゾール型フエノール樹脂に比べて硬化
温度が高いため、硬化剤としてベンジリツクエー
テル型熱硬化性フエノール樹脂を使用した場合、
閉塞材充填時マツドガン中での閉塞材の焼き付き
もなく、充填作業性に優れる。 ノボラツク型フエノール樹脂とベンジリツクエ
ーテル型熱硬化性フエノール樹脂との割合は重量
比で95:5〜60:40が好ましい。硬化剤としての
ベンジリツクエーテル型熱硬化性フエノール樹脂
量が5重量%以下では強度発現が遅く、熱間強度
も小さい。また40重量%以上では逆に熱間強度が
低下する。本樹脂結合剤はノボラツク型フエノー
ル樹脂とベンジリツクエーテル型熱硬化性フエノ
ール樹脂に、カルビトールまたはカルビトールと
グリコールの混合物を20〜70重量%配合するもの
である。 カルビトールはカルビトールまたはメチルカル
ビトール,ジエチカルビトール,メチルエチルカ
ルビトール等のカルビトール誘導体を単独または
混合したものである。また、カルビトールとグリ
コールの混合物とは、カルビトールとエチレング
リコール,ジエチレングリコール,プロピレング
リコールのグリコール類との混合物である。 溶剤としてのカルビトールまたはカルビトール
混合物が20重量%以下では溶剤による粘性低下効
果が少なく、また70重量%以上使用した場合、樹
脂結合剤としての粘性が低下しすぎ、閉塞材独特
の可塑性を出し得ない。 以下、実施例について説明する。 第1表に、まず配合割合の混練物を50℃に加
熱,混練し、各試験の供試体を作成し、急加熱試
験を行つた結果、第1表に見られるように従来品
No.1およびNo.2は、溶剤の急激な蒸発による“ふ
くれ”が観察され、内部組織は蒸発に伴う気孔,
亀裂の発達していることが確認された。従来品No.
3では、樹脂結合剤の添加量が10.5%(外掛)と
低いが、可塑性に乏しくパサパサとした状態であ
る。急加熱試験では供試体が加熱される段階でフ
エノール樹脂の滲み出しを生じ、供試体は崩壊し
た。また内部では樹脂の滲み出しを生じており、
粗大気孔の発達が著しい。 本発明品No.4ではノボラツ型フエノール樹脂:
ベンジリツクエーテル型熱硬化性フエノール樹脂
=8:2のフエノール樹脂と溶剤がカルビトール
単独で樹脂:溶剤=55:45の樹脂結合剤を用いそ
の添加量は11%(外掛)であり、No.5ではノボラ
ツク型フエノール樹脂:ベンジリツクエーテル型
熱硬化性フエノール樹脂=7:3のフエノール樹
脂とカルビトール:ジエチレングリコール=7:
3の溶剤からなり、樹脂:溶剤=55:45の樹脂結
合剤を用い、その添加量は11.5%(外掛)であ
り、樹脂結合剤およびを用いることによつ
て、コールタール等を使用した場合のの添加量に
ほぼ等しい所まで樹脂量を低減させることが可能
となつた。以上のように本発明品では従来品に比
べ有機結合剤の添加量が大きく減少した。 これらは結合剤が少ないにもかかわらず、可塑
性は良好であり、急加熱試験においても組織欠陥
はほとんど認められず良好である。以上の組織的
向上効果によつて耐食性も大巾に向上した。 本発明品No.4およびNo.5を実炉で使用した結
果、炉前での作業性はいずれも従来と同様であつ
た。特にNo.5では閉塞中に閉塞材の焼き付きによ
る閉塞失敗が全くなく、安定した閉塞作業が行わ
れた。 本発明品では従来品のマツド材に見られた出銑
末期の急激な出銑孔拡大、溶銑溶滓の飛散が格段
に少なくなつた。また出銑時間もそれぞれ20〜30
%延長され、したがつて1日の出銑回数も減少
し、閉塞材の原単位が著しく向上した。
称す)に係り、その目的とするところは作業性を
損なうことなく閉塵材に要する有機結合剤の添加
量を減じ、不定形耐火物のなかでも最も苛酷な焼
成過程を経る閉塵材の組織安定化を図り、耐用性
を向上させた閉塵材を提供することにある。 前記高炉の閉塵材における具備条件としては次
のことが要望されている。 (a) 作業性はマツドガンによる高炉出銑孔への閉
塞材の充填が容易に行えるだけの可塑性を有
し、かつ出銑開孔時の開孔作業が容易に行える
こと、 (b) 硬化焼結性は、高炉出銑孔に閉塞材を充填し
てから次の開孔までに閉塞を持続するだけの硬
化焼結が完了していること、 (c) 耐用性は溶銑および溶滓の抽出による機械的
あるいは化学的侵食に耐え出銑初期から末期ま
での出銑孔径の拡大が少ないこと、 等である。 従来の閉塞材としては、シヤモツト,蝋石,ア
ルミナ,マグネシア等の耐火原料およびコークス
等の炭素質原料さらには可塑材および焼結材とし
ての耐火粘土にタール等の有機結合剤を混練して
なる閉塞材を用いていた。ところが近年、高炉の
大型化,高圧操業に伴い、閉塞材への負荷は極め
て高くなり、出銑時間の減少、出銑末期の溶銑,
溶滓の飛散など高炉の安定操業に支障を来たして
いた。この問題を解決する目的で、一般的には耐
火骨材および結合剤の高級化、すなわちアルミナ
原料の増大、炭化珪素の添加、あるいはフエノー
ル樹脂等の有機結合樹脂バインダーの添加などが
行われ、相当の成果をあげているが、充分満足さ
れるまでに至つていないのが現状である。 本発明者らは上述の現状に鑑み閉塞材の焼結機
構の基礎研究検討を重ねて、組織の安定化を図り
耐用性を向上せしめた閉塞材を開発するに至つ
た。すなわち、閉塞材は充填前のマツドガン内で
は出銑樋残熱の輻射によつて50〜60℃に加熱され
ているが、出銑孔閉塞時出銑孔は1500℃以上の温
度である。ここに充填された閉塞材は急激な昇温
を受ける。このため閉塞材中に含まれる有機結合
剤中の揮発物は急激な沸騰現象を生じ焼成過程に
ある閉塞材の組織を破壊している事がわかつた。
したがつて、アルミナ,炭化珪素等の高級骨材あ
るいはフエノール樹脂等の高級有機結合剤を使用
した場合も例外でなく同様な組織的破壊を生じる
ためその効果を充分に引き出し得なかつたのであ
る。上記現象の低減には有機結合剤の低減が有効
であり、本発明に係る閉塞材によつてしかも有機
結合剤中に含まれる揮発物の急激な蒸発によつて
も組織の破壊が生じない安定した閉塞材を得たも
のである。 以下に本発明を詳細に説明する。 本発明で使用される耐火原料は、通常のシヤモ
ツト,アルミナ,蝋石,ジルコン,マグネシアお
よび炭化珪素等の1種または2種以上の混合物を
主成分とし、これに溶銑,溶滓の侵入防止を目的
として炭素質原料を5〜30重量%の範囲で添加す
る。その炭素質原料は鱗状黒鉛,電極屑,コーク
ス,ピツチ,カーボンブラツク,カーボンフアイ
バー等である。 上記耐火原料,炭素質原料の通常用いられる混
合物に対して平均粒径が5μ以下のアルミナ,シ
リカ,炭化珪素,ジルコンおよび合成クロム酸化
物から選ばれた1種以上の超微粉を1〜10重量%
加える。平均粒径が5μ以下の前記超微粉を1〜
10重量%加えることによつて、閉塞材の可塑性を
与えるに要する有機結合剤の添加量を大きく減少
させることができる。 本発明に使用される5μ以下の超微粉とはアル
ミナ,シリカ,炭化珪素,ジルコン,合成クロム
酸化物の結晶質耐火原料、フエロシリコン,メタ
シリコン合金製造あるいはジルコニア製造の際副
生する捕集ダストであるシリカフラワーと呼ばれ
る非晶質の球状シリカ超微粉あるいはヒユースド
シリカ粉の超微粉である。好ましくはシリカフラ
ワー,アルミナ超微粉が特に有機結合剤添加量の
減少に効果を発揮する。 これら超微粉の添加量が1重量部未満ではマト
リツクス中への分散が不充分であり、有機結合剤
の減少効果が得られない。逆に超微粉の添加量が
10重量%を超えると超微粉は凝集してその超微粉
的性質が失われ、有機結合剤の量が増加する。 またマトリツクス内も超微粉充填となり細孔径
が小さくなり有機結合剤中の揮発物の蒸発も阻害
され、組織の安定化が得られない。 上述の超微粉による効果によつて有機結合剤の
添加量を減少させ得たが、これのみでは閉塞材と
しての問題が残されている。すなわち閉塞材中の
有機結合剤は充填後銑孔内で加熱され、温度上昇
に伴なう粘性低下を生じる。このため閉塞材から
の有機結合剤の滲み出しを生じ、閉塞材が硬化し
た後に出銑孔の構造的欠陥の原因となり、あるい
は閉塞材をマツドガンで充填し、マツドガンを引
き離す場合出銑孔口である“当り部”と呼ばれる
部位のラツパ状損傷の原因ともなる。有機結合剤
の減少効果を持たせた超微粉を添加した場合出銑
孔への充填中に有機結合剤の粘性低下に伴い、可
塑性に乏しくなる。可塑性に乏しくなつた閉塞材
では圧入時に閉塞材に亀裂が発生しやすくなり、
出銑孔深度の減少,溶銑の滲み出し等による開孔
失敗を起す原因ともなる。ここで可塑材としては
一般に耐火粘土が使用される。耐火粘土は加熱さ
れ温度上昇に伴い粘性低下を生じ、余剰となつた
有機結合剤を捕獲し滲み出しを防止し、かつ吸着
粘土としての可塑性を維持する。しかしながら、
耐火粘土は溶滓に対し弱く、耐用性を低下させる
原因となつていたのである。 本発明者らは、上記の可塑材として溶滓に対し
て強く、また耐火粘土同様に有機結合剤の滲み出
しを防止し、その材料特性としての可塑性を示す
ものとして、土状黒鉛を適用する。したがつて本
発明品では、さらに土状黒鉛を1〜10重量%加え
る。土状黒鉛の添加量が1重量%未満では可塑性
を発揮させるに至らず、また有機結合剤の滲み出
しも防止するに至らない。また10重量%を超えて
は使用有機結合剤量が増加し、逆に有機結合剤中
の溶剤,揮発物の蒸発によつて組織の安定を欠
く。 本発明の閉塞材料は使用する有機結合剤として
コールタール,ピツチ,トール油,フエノール樹
脂,フラン樹脂等一般に閉塞材に使用される有機
結合剤が有効に利用できる。 さらに、有機結合剤のなかでフエノール樹脂系
は他の結合剤に比べ強度発現が早く、高い焼結強
度を示すため次第にその使用量も増加しつつあ
る。しかし、フエノール樹脂系はコールタール
(500〜1200CPS/30℃)等の有機結合剤に比べ
8000〜50000〜CPS/30℃と粘性が高いため、混
練に要するフエノール樹脂系の添加量はコールタ
ールなどに比べ多くなる傾向にあり、他の有機結
合剤に対し揮発物が多くなる。結合剤として樹脂
を用いた場合、従来のものに比べ樹脂の添加量は
大きく減少し揮発物の沸騰による組織破壊の面で
向上したが、さらに樹脂の高強度を生かす方法と
して、樹脂自体の粘性低下を行い、その添加量を
下げる必要がある。 しかし、フエノール樹脂系において粘性を下げ
る方法としては、樹脂量を低下する,樹脂の分子
を低分子化する方法などがあるが、これらはいず
れもフエノール樹脂系の持つ本来の強度特性を低
下させる方向にあつた。 上記問題点をさらに検討の上、開発を行つた結
果、フエノール樹脂系のうち、ノボラツク型フエ
ノール樹脂とベンジリツクエーテル型熱硬化性フ
エノール樹脂との割合が、重量比で95:5〜60:
40であるフエノール樹脂に、溶剤としてカルビト
ールまたはカルビトールとグリコールの混合物を
20〜70重量%配合した樹脂結合剤は100〜
2000CPS/30℃と低粘性であり、表面張力も33〜
42dyn/cmと小さく、樹脂結合剤の低減に有効で
あるため、上記組織改善に貢献する。 本発明樹脂結合剤のノボラツク型フエノール樹
脂は融点45〜75℃の熱可塑性樹脂である。またベ
ンジリツクエーテル型熱硬化性フエノール樹脂は
粘稠状ないしは半固形状樹脂で、50℃の粘度が
5000〜50000CPSでありその赤外吸収スペクトル
は1060cm-1にベンジリツクエーテル結合に基づく
強い特性吸収を示すものであり、130℃以下では
熱硬化しない樹脂である。 なお上記ノボラツク型フエノール樹脂及び上記
ベンジリツクエーテル型熱硬化性フエノール樹脂
の製造時に原料として使用しうるフエノール類は
フエノール,パラクレゾール,メタクレゾール,
3・4―キシレノール,3・5―キシレノールあ
るいはこれらの混合物である。 硬化剤としてのベンジリツクエーテル型熱硬化
性フエノール樹脂は130℃以下では熱硬化せず、
通常の硬化剤として使用されているヘキサミンあ
るいは、レゾール型フエノール樹脂に比べて硬化
温度が高いため、硬化剤としてベンジリツクエー
テル型熱硬化性フエノール樹脂を使用した場合、
閉塞材充填時マツドガン中での閉塞材の焼き付き
もなく、充填作業性に優れる。 ノボラツク型フエノール樹脂とベンジリツクエ
ーテル型熱硬化性フエノール樹脂との割合は重量
比で95:5〜60:40が好ましい。硬化剤としての
ベンジリツクエーテル型熱硬化性フエノール樹脂
量が5重量%以下では強度発現が遅く、熱間強度
も小さい。また40重量%以上では逆に熱間強度が
低下する。本樹脂結合剤はノボラツク型フエノー
ル樹脂とベンジリツクエーテル型熱硬化性フエノ
ール樹脂に、カルビトールまたはカルビトールと
グリコールの混合物を20〜70重量%配合するもの
である。 カルビトールはカルビトールまたはメチルカル
ビトール,ジエチカルビトール,メチルエチルカ
ルビトール等のカルビトール誘導体を単独または
混合したものである。また、カルビトールとグリ
コールの混合物とは、カルビトールとエチレング
リコール,ジエチレングリコール,プロピレング
リコールのグリコール類との混合物である。 溶剤としてのカルビトールまたはカルビトール
混合物が20重量%以下では溶剤による粘性低下効
果が少なく、また70重量%以上使用した場合、樹
脂結合剤としての粘性が低下しすぎ、閉塞材独特
の可塑性を出し得ない。 以下、実施例について説明する。 第1表に、まず配合割合の混練物を50℃に加
熱,混練し、各試験の供試体を作成し、急加熱試
験を行つた結果、第1表に見られるように従来品
No.1およびNo.2は、溶剤の急激な蒸発による“ふ
くれ”が観察され、内部組織は蒸発に伴う気孔,
亀裂の発達していることが確認された。従来品No.
3では、樹脂結合剤の添加量が10.5%(外掛)と
低いが、可塑性に乏しくパサパサとした状態であ
る。急加熱試験では供試体が加熱される段階でフ
エノール樹脂の滲み出しを生じ、供試体は崩壊し
た。また内部では樹脂の滲み出しを生じており、
粗大気孔の発達が著しい。 本発明品No.4ではノボラツ型フエノール樹脂:
ベンジリツクエーテル型熱硬化性フエノール樹脂
=8:2のフエノール樹脂と溶剤がカルビトール
単独で樹脂:溶剤=55:45の樹脂結合剤を用いそ
の添加量は11%(外掛)であり、No.5ではノボラ
ツク型フエノール樹脂:ベンジリツクエーテル型
熱硬化性フエノール樹脂=7:3のフエノール樹
脂とカルビトール:ジエチレングリコール=7:
3の溶剤からなり、樹脂:溶剤=55:45の樹脂結
合剤を用い、その添加量は11.5%(外掛)であ
り、樹脂結合剤およびを用いることによつ
て、コールタール等を使用した場合のの添加量に
ほぼ等しい所まで樹脂量を低減させることが可能
となつた。以上のように本発明品では従来品に比
べ有機結合剤の添加量が大きく減少した。 これらは結合剤が少ないにもかかわらず、可塑
性は良好であり、急加熱試験においても組織欠陥
はほとんど認められず良好である。以上の組織的
向上効果によつて耐食性も大巾に向上した。 本発明品No.4およびNo.5を実炉で使用した結
果、炉前での作業性はいずれも従来と同様であつ
た。特にNo.5では閉塞中に閉塞材の焼き付きによ
る閉塞失敗が全くなく、安定した閉塞作業が行わ
れた。 本発明品では従来品のマツド材に見られた出銑
末期の急激な出銑孔拡大、溶銑溶滓の飛散が格段
に少なくなつた。また出銑時間もそれぞれ20〜30
%延長され、したがつて1日の出銑回数も減少
し、閉塞材の原単位が著しく向上した。
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 シヤモツト,アルミナ,蝋石,ジルコン,マ
グネシアおよび炭化珪素等耐火原料の1種以上
と、コークス等の炭素質原料と、平均粒径が5μ
以下のアルミナ,シリカ,炭化珪素,ジルコンお
よび合成クロム酸化物から選ばれた1種以上の超
微粉1〜10重量%と、土状黒鉛1〜10重量%と、
これに ノボラツク型フエノール樹脂とベンジリツクエ
ーテル型熱硬化性フエノール樹脂との割合が重量
比で95:5〜60:40であるフエノール樹脂に、溶
剤としてカルビトールまたはカルビトールとグリ
コールとの混合物を20〜70重量%配合してなる有
機結合剤とを添加混練してなる高炉銑孔閉塞材
料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57169076A JPS5957968A (ja) | 1982-09-28 | 1982-09-28 | 高炉出銑孔の閉塞材料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57169076A JPS5957968A (ja) | 1982-09-28 | 1982-09-28 | 高炉出銑孔の閉塞材料 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5957968A JPS5957968A (ja) | 1984-04-03 |
| JPS6214512B2 true JPS6214512B2 (ja) | 1987-04-02 |
Family
ID=15879874
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57169076A Granted JPS5957968A (ja) | 1982-09-28 | 1982-09-28 | 高炉出銑孔の閉塞材料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5957968A (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0622136B2 (ja) * | 1986-10-22 | 1994-03-23 | 昭和電工株式会社 | 燃料電池セパレータ用炭素板の製造法 |
| JPH07106949B2 (ja) * | 1991-03-15 | 1995-11-15 | 日本碍子株式会社 | 不定形耐火物 |
| WO2004016568A1 (es) * | 2002-08-08 | 2004-02-26 | Fajardo Sola Pedro | Revestimiento refractario para cucharas de la industria del acero inoxidable |
| JP2007186397A (ja) * | 2006-01-16 | 2007-07-26 | Jfe Refractories Corp | 高炉出銑孔閉塞材 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5912620B2 (ja) * | 1981-01-28 | 1984-03-24 | 新日本製鐵株式会社 | 高炉出銑孔の閉塞材料 |
-
1982
- 1982-09-28 JP JP57169076A patent/JPS5957968A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5957968A (ja) | 1984-04-03 |
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