JPS6215557B2 - - Google Patents
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- JPS6215557B2 JPS6215557B2 JP52121857A JP12185777A JPS6215557B2 JP S6215557 B2 JPS6215557 B2 JP S6215557B2 JP 52121857 A JP52121857 A JP 52121857A JP 12185777 A JP12185777 A JP 12185777A JP S6215557 B2 JPS6215557 B2 JP S6215557B2
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- Japan
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- antibiotic
- bacteria
- culture
- solution
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
本発明は新規な抗生物質に関し、さらに詳し
く、新規な化学構造を有するβ−ラクタム抗生物
質PS−6に関する。 本発明者らは先に、新規な抗生物質であるβ−
ラクタム抗生物質PS−5およびその誘導体なら
びにこれら物質の製造方法を見い出し、提案した
(特願昭52−35375号および特願昭52−94651号)。
その後、本発明者らは抗生物質PS−5生産菌の
培養液中に抗生物質PS−5とは明らかに異る新
規な抗生物質を見い出し、これを抗生物質PS−
6と命名した。 抗生物質PS−6は、抗生物質PS−5類似の性
質を有するβ−ラクタム抗生物質であつて、公知
のβ−ラクタム抗生物質には見られない新規な化
学構造を有し、グラム陽性およびグラム陰性菌、
特に従来のいわゆるβ−ラクタム抗生物質耐性病
原菌に対して強い抗菌力をしめすことが判明し
た。 かくして、本発明によれば、公知文献に未載の
新規な化学構造を有する抗生物質PS−6が提供
されるが、この抗生物質PS−6は、以下に示す
理化学的性質および生物学的性質によつて特徴づ
けられる。 抗生物質PS−6の理化学的性質 (1) ペーパークロマトグラフイー 抗性物質PS−6は、東洋紙No.50〔東洋
紙(株)製〕を用い、下降法により、下記の溶媒で
展開した時、下記のRf値を示す。なお、本明
細書において使用する混合溶媒の混合比は特に
ことわらない限り容積比である。 アセトニトリル/トリス/EDTA(註1参
照): Rf=0.41 エタノール/水(7/3): Rf=0.65 〔註1:アセトニトリル120ml、PH7.5の1/
10Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
−塩酸緩衝液30mlおよびPH7.5の1/10Mエチ
レンジアミン四酢酸ナトリウム塩水溶液1mlか
ら成る混合溶媒〕 (2) 薄層クロマトグラフイー(TLC) イーストマン・コダツク社製「クロマグラム
シート13254セルローズ(No.6065)」を用い下記
の溶媒で展開した場合、抗生物質PS−6は下
記のRf値を示す。 n−ブタノール/エタノール/水(4/1/
5)の上層: Rf=0.67 n−プロパノール/水(8/2): Rf=0.69 n−ブタノール/イソプロパノール/水(7/
7/6): Rf=0.70 アセトニトリル/水(8/2): Rf=0.63 (3) 高圧紙電気泳動 高圧紙電気泳動装置(サバント・インスツ
ルメント社製、高圧電源HV3000A、泳動槽
FP18A〕を用い、東洋紙No.50〔東洋紙(株)
製〕上で抗生物質PS−6を電気泳動にかけた
際、下記のPHの緩働液中で下記の挙動を示す。 水3000ml、バルビタノール3.3gおよびバル
ビタールナトリウム25.5gから成るPH8.6の緩
働液中で、42V/cmにて30分間通電すると、陽
極側へ少くとも5mm、通常10〜40mmの範囲で移
動する。 (4) β−ラクタマーゼに対する挙動 抗生物質PS−6はバチルス・セレウスのβ
−ラクタマーゼにより不活性化される。 (5) 酸性、中性、塩基性の別 抗生物質PS−6は分子中にカルボキシル基
を1個有する一塩基性酸である。 (6) 紫外線吸収スペクトル 抗生物質PS−6(ナトリウム塩)の紫外線
吸収スペクトルは次の特性極大吸収を示す。 λH2O nax=約300nm付近 (7) 赤外線吸収スペクトル 抗生物質PS−6(ナトリウム塩)のKBr錠
剤法で測定した時の赤外線吸収スペクトルは下
記の特性極大吸収波数を示す。 約1760cm-1(β−ラクタム環−CO−) 約1660cm-1(アミド−CO−) 約1600cm-1(−COO) (8) プロトン核磁気共鳴スペクトル 重水中での100KHzプロトン核磁気共鳴スペ
クトルにおいて、抗生物質PS−6(ナトリウ
ム塩)は下記の特性シグナルを示す。 (i) 約0.94ppmおよび約0.98ppmに中心を有す
るダブル二重線(J=約7.0Hz)
く、新規な化学構造を有するβ−ラクタム抗生物
質PS−6に関する。 本発明者らは先に、新規な抗生物質であるβ−
ラクタム抗生物質PS−5およびその誘導体なら
びにこれら物質の製造方法を見い出し、提案した
(特願昭52−35375号および特願昭52−94651号)。
その後、本発明者らは抗生物質PS−5生産菌の
培養液中に抗生物質PS−5とは明らかに異る新
規な抗生物質を見い出し、これを抗生物質PS−
6と命名した。 抗生物質PS−6は、抗生物質PS−5類似の性
質を有するβ−ラクタム抗生物質であつて、公知
のβ−ラクタム抗生物質には見られない新規な化
学構造を有し、グラム陽性およびグラム陰性菌、
特に従来のいわゆるβ−ラクタム抗生物質耐性病
原菌に対して強い抗菌力をしめすことが判明し
た。 かくして、本発明によれば、公知文献に未載の
新規な化学構造を有する抗生物質PS−6が提供
されるが、この抗生物質PS−6は、以下に示す
理化学的性質および生物学的性質によつて特徴づ
けられる。 抗生物質PS−6の理化学的性質 (1) ペーパークロマトグラフイー 抗性物質PS−6は、東洋紙No.50〔東洋
紙(株)製〕を用い、下降法により、下記の溶媒で
展開した時、下記のRf値を示す。なお、本明
細書において使用する混合溶媒の混合比は特に
ことわらない限り容積比である。 アセトニトリル/トリス/EDTA(註1参
照): Rf=0.41 エタノール/水(7/3): Rf=0.65 〔註1:アセトニトリル120ml、PH7.5の1/
10Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン
−塩酸緩衝液30mlおよびPH7.5の1/10Mエチ
レンジアミン四酢酸ナトリウム塩水溶液1mlか
ら成る混合溶媒〕 (2) 薄層クロマトグラフイー(TLC) イーストマン・コダツク社製「クロマグラム
シート13254セルローズ(No.6065)」を用い下記
の溶媒で展開した場合、抗生物質PS−6は下
記のRf値を示す。 n−ブタノール/エタノール/水(4/1/
5)の上層: Rf=0.67 n−プロパノール/水(8/2): Rf=0.69 n−ブタノール/イソプロパノール/水(7/
7/6): Rf=0.70 アセトニトリル/水(8/2): Rf=0.63 (3) 高圧紙電気泳動 高圧紙電気泳動装置(サバント・インスツ
ルメント社製、高圧電源HV3000A、泳動槽
FP18A〕を用い、東洋紙No.50〔東洋紙(株)
製〕上で抗生物質PS−6を電気泳動にかけた
際、下記のPHの緩働液中で下記の挙動を示す。 水3000ml、バルビタノール3.3gおよびバル
ビタールナトリウム25.5gから成るPH8.6の緩
働液中で、42V/cmにて30分間通電すると、陽
極側へ少くとも5mm、通常10〜40mmの範囲で移
動する。 (4) β−ラクタマーゼに対する挙動 抗生物質PS−6はバチルス・セレウスのβ
−ラクタマーゼにより不活性化される。 (5) 酸性、中性、塩基性の別 抗生物質PS−6は分子中にカルボキシル基
を1個有する一塩基性酸である。 (6) 紫外線吸収スペクトル 抗生物質PS−6(ナトリウム塩)の紫外線
吸収スペクトルは次の特性極大吸収を示す。 λH2O nax=約300nm付近 (7) 赤外線吸収スペクトル 抗生物質PS−6(ナトリウム塩)のKBr錠
剤法で測定した時の赤外線吸収スペクトルは下
記の特性極大吸収波数を示す。 約1760cm-1(β−ラクタム環−CO−) 約1660cm-1(アミド−CO−) 約1600cm-1(−COO) (8) プロトン核磁気共鳴スペクトル 重水中での100KHzプロトン核磁気共鳴スペ
クトルにおいて、抗生物質PS−6(ナトリウ
ム塩)は下記の特性シグナルを示す。 (i) 約0.94ppmおよび約0.98ppmに中心を有す
るダブル二重線(J=約7.0Hz)
【式】
(ii) 約1.92ppmに鋭い一重線(CH 3−CO
−) (iii) 約2.42〜3.50ppmに多重線
−) (iii) 約2.42〜3.50ppmに多重線
【式】
(iv) 約3.90〜4.20ppmに多重線
【式】
(9) 分子量
約312(抗生物質PS−6のメチルエステルの
高分解能質量分析結果より計算) (10) 呈色反応 エールリツヒ試薬反応: 陽性 ヨード塩化白金酸反応: 陽性 ニンヒドリン反応: 陰性 (11) 溶解性 PH6〜9の水に易溶;ベンゼン、アセトン、
酢酸エチルには実質的に不溶。 以上の理化学的性質を総括すると、抗生物質
PS−6(ナトリウム塩)分子中には、
高分解能質量分析結果より計算) (10) 呈色反応 エールリツヒ試薬反応: 陽性 ヨード塩化白金酸反応: 陽性 ニンヒドリン反応: 陰性 (11) 溶解性 PH6〜9の水に易溶;ベンゼン、アセトン、
酢酸エチルには実質的に不溶。 以上の理化学的性質を総括すると、抗生物質
PS−6(ナトリウム塩)分子中には、
【式】CH3CO−、−CH2−、
【式】
【式】−NHCO−、−COOな
どの基が存在することが認められる。また、抗生
物質PS−6は、その紫外線吸収特性および、後
述するエステル化による紫外線吸収極大の300n
mから316nmへの移動から、抗生物質PS−5と
同様に硫黄側鎖を含むチエナマイシン骨格を有す
ると判断される。更に、メチルエステルの高分解
能質量分析により、抗生物質PS−6の分子式は
C14H20N2O4Sと計算された。 以上のことから、本発明により提供される抗生
物質PS−6は下記の構造式 を有する化合物であると信じられる。 抗生物質PS−6の生物学的性質 (1) 抗菌スペクトル 本発明の抗生物質PS−6は広範囲の抗菌活
性を有し、各種微生物、例えばスタフイロコツ
カス属、デイブロコツカス属、ストレプトコツ
カス属、バチルス属などに属するグラム陽性菌
に対し非常に強い抗菌力を示し、更に、例えば
アルカリゲネス属、コマモナス属などに属する
グラス陰性菌に対しても非常に強い抗菌力を示
す。 また、本発明の抗生物質PS−6は、例えば
クレブシエラ属、プロテウス属などに属するグ
ラム陰性菌に対してもかなり強い抗菌力を示
す。 特に、本発明の抗生物質PS−6は、従来の
β−ラクタム抗生物質に対して耐性を有する、
例えばシトロバクター属、プロテウス属、クレ
ブシエラ属などに属するグラム陰性菌に対して
強い抗菌力を示す点で特徴的である。 (2) β−ラクタマーゼ生産菌に対する他の抗生物
質の抗菌力の増進 本発明の抗生物質PS−6は、プロテウス・
ブルガリス、セラチア・マルセセンスなどのβ
−ラクタマーゼ生産菌に対し、他の抗生物質、
特にペニシリン系、セフアロスポリン系などの
β−ラクタム系抗生物質の抗菌力を増進させる
能力を有する。 (3) 生体内での活性 病原性グラム陽性菌を感染させたマウスに投
与した時著るしい治療効果が認められた。 (4) 毒性 マウスに500mg/Kg腹腔内投与をしたが、急
性毒性は認められなかつた。 本発明によれば、以上に述べた如き特性を有す
る抗生物質PS−6は、抗生物質PS−6生産菌を
栄養培地で培養し、その培養物からβ−ラクタマ
ーゼ阻害活性を有する抗生物質PS−6を採取す
ることからなる方法により製造することができ
る。 本発明で使用する抗生物質PS−6生産菌は、
前述した理化学的性質及び生物学的性質を有する
抗生物質PS−6を生産する能力を有するもので
ある限り、どのような属に属する菌でも使用で
き、広範囲の微生物から選ぶことができる。 しかして、本発明の目的に適する菌株の検索は
次のようにして行なうことができ、これにより当
業者であれば、本発明で用いる抗生物質PS−6
生産菌を容易に取得することができる。 すなわち、β−ラクタム感受性菌を検定菌とす
るビオアツセイ寒天平板と、これにβ−ラクタマ
ーゼを添加したビオアツセイ寒天平板とを用い
て、土壤分離菌の培養液を検定し、前者の寒天
平板に阻止円を与え、更に後者の寒天平板におけ
る阻止円が前者のそれより小さい培養液を与え
る土壤分離菌を検索する。次にその土壤分離菌の
培養液中の活性成分を活性炭に吸着させ、その溶
出濃縮液をペーパークロマトグラフイーまたは薄
層クロマトグラフイーで展開し、β−ラクタム感
受性菌を検定菌とするピオオートグラフイーによ
り抗生物質PS−6が検出されれば、その菌は本
発明の方法で用い得る抗生物質PS−6生産菌で
あるということができる。 この検索方法を具体例によりさらに説明すれば
次の通りである。 β−ラクタム感受性菌のビオアツセイ寒天平板
として、後述するコマモナス検定板を用い、これ
にプロテウス・ブルガリスP−5の生産するβ−
ラクタマーゼを添加したコマモナスCV検定板
と、シトロバクター・フロインデイーE−9の生
産するβ−ラクタマーゼを添加したコマモナス
CM検定板とを調製する。一方、土壤分離菌の培
養液を8mm直径のパルプデイスクにしませて、
それぞれの検定板に乗せ、35℃で20時間培養した
のち、コマモナス検定板で阻止円を与え、且つコ
マモナスCV検定板またはコマモナスCM検定板
での阻止円がコマモナス検定板での阻止円より小
さい培養液を与えた土壤分離菌を選出する。 次にその土壤分離菌の培養液に該液の2%
(W/V)量に相当する特製白鷺活性炭〔武田薬
品工業(株)製〕を加え、15分間撹拌した後、遠心分
離により沈殿を集め、この沈殿を用いた培養液
と同容量の蒸留水で洗浄し、再び遠心分離して沈
殿を集める。この沈殿に前記で用いた培養液の
半容量に相当する量の50%(V/V)アセトン水
を加え、室温で30分間撹拌後、遠心分離して上澄
をえた。この上澄液をロータリー・エバポレータ
ーを用いて30〜35℃で濃縮して、上記で用いた培
養液に対して20倍の濃縮液をえた。この濃縮液
を東洋紙No.50〔東洋紙(株)製〕で80%アセトレ
トリル/トリス/EDTA〔アセトニトリル120
ml、PH7.5の1/10Mトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン−塩酸緩衝液30ml、PH7.5の
1/10Mエチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩水
溶液1mlからなる〕溶媒を用い下降法ペーパーク
ロマトグラフイーを16時間行つた後、コマモナ
ス・テリゲナB−996を検定菌としてビオオート
グラフイーを行なう。そして、抗生物質PS−6
と同じ移動距離(Rf値のところ)に阻止帯を示
した土壤分離菌を抗生物質PS−6生産菌候補と
して選出する。 このようにして選出された候補菌については、
さらにペーパークロマトグラフイー、薄層クロマ
トグラフイー、高圧紙電気泳動を行ない、抗生
物質PS−6の生産性を確認する。 これにより、当業者は本発明の目的に適合した
抗生物質PS−6生産菌を容易に検索することが
できる。 上記の如くして検索された抗生物質PS−6生
産菌の代表的なものには、ストレプトミセス属に
属する抗生物質PS−6生産菌が包含され、その
好適な一例としては、福井県吉田郡の永平寺の近
くで採取した土壤から分離した放線菌で、本発明
者らがA271という菌株番号を付した菌株が挙げ
られる。 このA271菌株は抗生物質PS−5を生産する能
力をも併有し、その菌学的性質は次の通りであ
る。 (1) 形態的特徴 胞子形成菌糸の分枝状態:単純分枝 胞子形成菌糸の形状:気菌糸先端はかぎ状
(hookg)やループ状(loops)あるいは不完全
な螺旋状で、セクシヨンRA(Section
Retinaculiaperti)に属するものと考えられ
る。特にこの形態はオートミール寒天及びグリ
セリン・アスパラギン寒天培地に培養した時に
観察される。しかしイースト・麦芽寒天培地上
ではとかく直状またま曲状(flexuous)の形態
を見る事が多い。 胞子の形状および連鎖の数:楕円状ないし円
筒状で10ケ以上連鎖する(通常10〜50ケ)。 胞子の大きさおよび表面の構造:0.8〜1.0×
1.0〜1.8ミクロン、表面平滑。 鞭毛胞子、胞子のうは認められない。 胞子柄の着生位置は均菌糸上である。 (2) 培養上の特徴; A271菌株の培養上の特徴を下記表−1にま
とめて示す。下記表−1においては、特にこと
わらない限り、28℃で2週間培養後の観察結果
を示す。 また、色調表現は主としてH.D.トレスナー
及びE.J.バツカス(H.D.Tresner & E.J.
RaCkus)著「システム・オブ・カラー・ホイ
ールズ・フオア・ストレプトマイセーテ・タク
ソノミー」(System of Color Wheels for
Streptomycete Taxonomy)の方法及び財団法
人 日本色彩研究所出版の“色の標準”の色調
コードに従つた。
物質PS−6は、その紫外線吸収特性および、後
述するエステル化による紫外線吸収極大の300n
mから316nmへの移動から、抗生物質PS−5と
同様に硫黄側鎖を含むチエナマイシン骨格を有す
ると判断される。更に、メチルエステルの高分解
能質量分析により、抗生物質PS−6の分子式は
C14H20N2O4Sと計算された。 以上のことから、本発明により提供される抗生
物質PS−6は下記の構造式 を有する化合物であると信じられる。 抗生物質PS−6の生物学的性質 (1) 抗菌スペクトル 本発明の抗生物質PS−6は広範囲の抗菌活
性を有し、各種微生物、例えばスタフイロコツ
カス属、デイブロコツカス属、ストレプトコツ
カス属、バチルス属などに属するグラム陽性菌
に対し非常に強い抗菌力を示し、更に、例えば
アルカリゲネス属、コマモナス属などに属する
グラス陰性菌に対しても非常に強い抗菌力を示
す。 また、本発明の抗生物質PS−6は、例えば
クレブシエラ属、プロテウス属などに属するグ
ラム陰性菌に対してもかなり強い抗菌力を示
す。 特に、本発明の抗生物質PS−6は、従来の
β−ラクタム抗生物質に対して耐性を有する、
例えばシトロバクター属、プロテウス属、クレ
ブシエラ属などに属するグラム陰性菌に対して
強い抗菌力を示す点で特徴的である。 (2) β−ラクタマーゼ生産菌に対する他の抗生物
質の抗菌力の増進 本発明の抗生物質PS−6は、プロテウス・
ブルガリス、セラチア・マルセセンスなどのβ
−ラクタマーゼ生産菌に対し、他の抗生物質、
特にペニシリン系、セフアロスポリン系などの
β−ラクタム系抗生物質の抗菌力を増進させる
能力を有する。 (3) 生体内での活性 病原性グラム陽性菌を感染させたマウスに投
与した時著るしい治療効果が認められた。 (4) 毒性 マウスに500mg/Kg腹腔内投与をしたが、急
性毒性は認められなかつた。 本発明によれば、以上に述べた如き特性を有す
る抗生物質PS−6は、抗生物質PS−6生産菌を
栄養培地で培養し、その培養物からβ−ラクタマ
ーゼ阻害活性を有する抗生物質PS−6を採取す
ることからなる方法により製造することができ
る。 本発明で使用する抗生物質PS−6生産菌は、
前述した理化学的性質及び生物学的性質を有する
抗生物質PS−6を生産する能力を有するもので
ある限り、どのような属に属する菌でも使用で
き、広範囲の微生物から選ぶことができる。 しかして、本発明の目的に適する菌株の検索は
次のようにして行なうことができ、これにより当
業者であれば、本発明で用いる抗生物質PS−6
生産菌を容易に取得することができる。 すなわち、β−ラクタム感受性菌を検定菌とす
るビオアツセイ寒天平板と、これにβ−ラクタマ
ーゼを添加したビオアツセイ寒天平板とを用い
て、土壤分離菌の培養液を検定し、前者の寒天
平板に阻止円を与え、更に後者の寒天平板におけ
る阻止円が前者のそれより小さい培養液を与え
る土壤分離菌を検索する。次にその土壤分離菌の
培養液中の活性成分を活性炭に吸着させ、その溶
出濃縮液をペーパークロマトグラフイーまたは薄
層クロマトグラフイーで展開し、β−ラクタム感
受性菌を検定菌とするピオオートグラフイーによ
り抗生物質PS−6が検出されれば、その菌は本
発明の方法で用い得る抗生物質PS−6生産菌で
あるということができる。 この検索方法を具体例によりさらに説明すれば
次の通りである。 β−ラクタム感受性菌のビオアツセイ寒天平板
として、後述するコマモナス検定板を用い、これ
にプロテウス・ブルガリスP−5の生産するβ−
ラクタマーゼを添加したコマモナスCV検定板
と、シトロバクター・フロインデイーE−9の生
産するβ−ラクタマーゼを添加したコマモナス
CM検定板とを調製する。一方、土壤分離菌の培
養液を8mm直径のパルプデイスクにしませて、
それぞれの検定板に乗せ、35℃で20時間培養した
のち、コマモナス検定板で阻止円を与え、且つコ
マモナスCV検定板またはコマモナスCM検定板
での阻止円がコマモナス検定板での阻止円より小
さい培養液を与えた土壤分離菌を選出する。 次にその土壤分離菌の培養液に該液の2%
(W/V)量に相当する特製白鷺活性炭〔武田薬
品工業(株)製〕を加え、15分間撹拌した後、遠心分
離により沈殿を集め、この沈殿を用いた培養液
と同容量の蒸留水で洗浄し、再び遠心分離して沈
殿を集める。この沈殿に前記で用いた培養液の
半容量に相当する量の50%(V/V)アセトン水
を加え、室温で30分間撹拌後、遠心分離して上澄
をえた。この上澄液をロータリー・エバポレータ
ーを用いて30〜35℃で濃縮して、上記で用いた培
養液に対して20倍の濃縮液をえた。この濃縮液
を東洋紙No.50〔東洋紙(株)製〕で80%アセトレ
トリル/トリス/EDTA〔アセトニトリル120
ml、PH7.5の1/10Mトリス(ヒドロキシメチ
ル)アミノメタン−塩酸緩衝液30ml、PH7.5の
1/10Mエチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩水
溶液1mlからなる〕溶媒を用い下降法ペーパーク
ロマトグラフイーを16時間行つた後、コマモナ
ス・テリゲナB−996を検定菌としてビオオート
グラフイーを行なう。そして、抗生物質PS−6
と同じ移動距離(Rf値のところ)に阻止帯を示
した土壤分離菌を抗生物質PS−6生産菌候補と
して選出する。 このようにして選出された候補菌については、
さらにペーパークロマトグラフイー、薄層クロマ
トグラフイー、高圧紙電気泳動を行ない、抗生
物質PS−6の生産性を確認する。 これにより、当業者は本発明の目的に適合した
抗生物質PS−6生産菌を容易に検索することが
できる。 上記の如くして検索された抗生物質PS−6生
産菌の代表的なものには、ストレプトミセス属に
属する抗生物質PS−6生産菌が包含され、その
好適な一例としては、福井県吉田郡の永平寺の近
くで採取した土壤から分離した放線菌で、本発明
者らがA271という菌株番号を付した菌株が挙げ
られる。 このA271菌株は抗生物質PS−5を生産する能
力をも併有し、その菌学的性質は次の通りであ
る。 (1) 形態的特徴 胞子形成菌糸の分枝状態:単純分枝 胞子形成菌糸の形状:気菌糸先端はかぎ状
(hookg)やループ状(loops)あるいは不完全
な螺旋状で、セクシヨンRA(Section
Retinaculiaperti)に属するものと考えられ
る。特にこの形態はオートミール寒天及びグリ
セリン・アスパラギン寒天培地に培養した時に
観察される。しかしイースト・麦芽寒天培地上
ではとかく直状またま曲状(flexuous)の形態
を見る事が多い。 胞子の形状および連鎖の数:楕円状ないし円
筒状で10ケ以上連鎖する(通常10〜50ケ)。 胞子の大きさおよび表面の構造:0.8〜1.0×
1.0〜1.8ミクロン、表面平滑。 鞭毛胞子、胞子のうは認められない。 胞子柄の着生位置は均菌糸上である。 (2) 培養上の特徴; A271菌株の培養上の特徴を下記表−1にま
とめて示す。下記表−1においては、特にこと
わらない限り、28℃で2週間培養後の観察結果
を示す。 また、色調表現は主としてH.D.トレスナー
及びE.J.バツカス(H.D.Tresner & E.J.
RaCkus)著「システム・オブ・カラー・ホイ
ールズ・フオア・ストレプトマイセーテ・タク
ソノミー」(System of Color Wheels for
Streptomycete Taxonomy)の方法及び財団法
人 日本色彩研究所出版の“色の標準”の色調
コードに従つた。
【表】
【表】
(3) 生理的特徴
(1) 生育温度範囲:10〜40℃、最適20〜30℃。
(2) ゼラチンの液化(グルコース・ペプトン・
ゼラチン培地上):液化する(20℃培養) (3) スターチの加水分解(スターチ寒天培地
上):分解する (4) 脱脂牛乳の凝固、ペプトン化;凝固は認め
られないが、ペブトン化する。 (5) メラニン様色素の生成:チロシン寒天、ペ
プトン・イースト・鉄寒天培地上及びトリプ
トン・イーストエキス・ブロス中でメラニン
様色素を生成しない。 (6) 下記の各炭素源の同化性(プリドハム・ゴ
トリーブ寒天培地上): L−アラビノース + D−キシロース + D−グルコース + D−フラクトース − シユクロース ± イノシトール − L−ラムノース + ラフイノース − D−マンニツト − (+:よく同化する、±:僅かに同化する、−:同
化し難い) 上記A271菌株は前記の特徴より明らかな如
く、ストレプトミセス属に属する菌株であつて、
胞子形成菌糸はセクシヨンRAの形状で、菌叢表
面の色は黄色或いは赤色系統であつて、胞子表面
平滑でメラニン色素をはじめ水溶性色素は生成し
ない菌群に属する菌株である。 上記菌株の菌学的特徴をもつ菌種をS.A.ワツ
クスマン(Waksman)著“ジ・アクチノマイセ
ーテス(The Actinomycetes)“第2巻(1961
年)、E.B.シヤーリング(Shirling)およびD.ゴ
ツトリーブ(Gotlieb)共著の論文(インターナ
シヨナル・ジヤーナル・オブ・システマテイツ
ク・バクテリオロジー;International Journal
of Systematic Bacterilogy)第18巻第69〜189頁
(1968年)、同巻第279〜392頁(1968年)、同第19
巻第391〜512頁(1969年)および同第22巻第265
〜394頁(1972年)、並びにバージーのマニユア
ル・オブ・デターミネイテイブ・バクテリオロジ
ー(Bergey′s Manual of Determinative
Bacteriology)第8版(1974年)中に探したとこ
ろ、セクシヨンRAに属する近似菌種として、ア
クチノミセス・クレメウス(Actinomyces
cremeus)、アクチノミセス・フラビドビレンス
(Actinomyces flavidovirens)、アクチノミセ
ス・アルボヘルバタス(Actinomyces
albohelvatus)、アクチノミセス・フラベスセン
ス(Actinomyces flavescens)、ストレプトミセ
ス・ルトゲルセンシス(Streptomyces
rutgersensig)、ストレプトミセス・クリセウス
(Streptmyces chryseus)、ストレプトミセス・
ヘルバテイカス(Streptomyces helvaticus)等
があげられる。また、形態的性質ではセクシヨン
RFに属する菌種ではあるが、培養的生理的特徴
のみに注目すれば、ストレプトミセス・ブルリコ
ロレスセンス(Streptomyces
pluricolorescens)も近似菌種の1つとしてあげ
られる。これら8菌種の内最後のストレプトミセ
ス・プルリコロレスセスを除く菌種は、培養条件
によつてある時は気菌糸が直状に、またある時は
ループ状を示すとされている。そこで、これら8
菌種の標準菌株と本発明に従うA271菌株を同じ
条件下で培養し比較した。 その結果、これら菌株とは各種寒天培地上にお
ける生育、気菌糸の色および基生菌糸の色におい
て異り、また炭素源の利用における差異も著るし
く、上記A271菌株とは明らかに相違する。 そこで、A271菌株に最も近似すると思われる
2菌種、アクチノミセス・クレメウスISP5147及
びアクチノミセス・フラビドビレンスISP5150
と、A271菌株との比較試験結果を示せば下記表
−2、表−3及び表−4に示す通りである。
ゼラチン培地上):液化する(20℃培養) (3) スターチの加水分解(スターチ寒天培地
上):分解する (4) 脱脂牛乳の凝固、ペプトン化;凝固は認め
られないが、ペブトン化する。 (5) メラニン様色素の生成:チロシン寒天、ペ
プトン・イースト・鉄寒天培地上及びトリプ
トン・イーストエキス・ブロス中でメラニン
様色素を生成しない。 (6) 下記の各炭素源の同化性(プリドハム・ゴ
トリーブ寒天培地上): L−アラビノース + D−キシロース + D−グルコース + D−フラクトース − シユクロース ± イノシトール − L−ラムノース + ラフイノース − D−マンニツト − (+:よく同化する、±:僅かに同化する、−:同
化し難い) 上記A271菌株は前記の特徴より明らかな如
く、ストレプトミセス属に属する菌株であつて、
胞子形成菌糸はセクシヨンRAの形状で、菌叢表
面の色は黄色或いは赤色系統であつて、胞子表面
平滑でメラニン色素をはじめ水溶性色素は生成し
ない菌群に属する菌株である。 上記菌株の菌学的特徴をもつ菌種をS.A.ワツ
クスマン(Waksman)著“ジ・アクチノマイセ
ーテス(The Actinomycetes)“第2巻(1961
年)、E.B.シヤーリング(Shirling)およびD.ゴ
ツトリーブ(Gotlieb)共著の論文(インターナ
シヨナル・ジヤーナル・オブ・システマテイツ
ク・バクテリオロジー;International Journal
of Systematic Bacterilogy)第18巻第69〜189頁
(1968年)、同巻第279〜392頁(1968年)、同第19
巻第391〜512頁(1969年)および同第22巻第265
〜394頁(1972年)、並びにバージーのマニユア
ル・オブ・デターミネイテイブ・バクテリオロジ
ー(Bergey′s Manual of Determinative
Bacteriology)第8版(1974年)中に探したとこ
ろ、セクシヨンRAに属する近似菌種として、ア
クチノミセス・クレメウス(Actinomyces
cremeus)、アクチノミセス・フラビドビレンス
(Actinomyces flavidovirens)、アクチノミセ
ス・アルボヘルバタス(Actinomyces
albohelvatus)、アクチノミセス・フラベスセン
ス(Actinomyces flavescens)、ストレプトミセ
ス・ルトゲルセンシス(Streptomyces
rutgersensig)、ストレプトミセス・クリセウス
(Streptmyces chryseus)、ストレプトミセス・
ヘルバテイカス(Streptomyces helvaticus)等
があげられる。また、形態的性質ではセクシヨン
RFに属する菌種ではあるが、培養的生理的特徴
のみに注目すれば、ストレプトミセス・ブルリコ
ロレスセンス(Streptomyces
pluricolorescens)も近似菌種の1つとしてあげ
られる。これら8菌種の内最後のストレプトミセ
ス・プルリコロレスセスを除く菌種は、培養条件
によつてある時は気菌糸が直状に、またある時は
ループ状を示すとされている。そこで、これら8
菌種の標準菌株と本発明に従うA271菌株を同じ
条件下で培養し比較した。 その結果、これら菌株とは各種寒天培地上にお
ける生育、気菌糸の色および基生菌糸の色におい
て異り、また炭素源の利用における差異も著るし
く、上記A271菌株とは明らかに相違する。 そこで、A271菌株に最も近似すると思われる
2菌種、アクチノミセス・クレメウスISP5147及
びアクチノミセス・フラビドビレンスISP5150
と、A271菌株との比較試験結果を示せば下記表
−2、表−3及び表−4に示す通りである。
【表】
【表】
【表】
培養液の遠沈上澄10mlを、ダイヤイオンHP−
20〔三菱化成(株)製〕1.5mlを入れたミニカラムに
通じて活性成分を吸着させた後、50%(V/V)
アセトンにて活性成分を溶出する。最初の溶出液
0.5mlを捨て、それに続く溶出液2.0mlを採取す
る。この溶出液を濃縮し、濃縮液20μを東洋
紙No.50〔東洋紙(株)製〕にスポツトし、5℃に
て、各種溶媒で、7〜20時間下降法ペーパークロ
マトグラフイーを行う。展開後、紙が完全に乾
ききらないうちに、各種菌を検定菌とするビオオ
ートグラフイー用検定板の寒天面に15〜30分間接
触させ、検定板を35℃で約18時間培養する。抗生
物質PS−6含有試料は、抗生物質PS−6のRfの
位置に阻止帯を形成する。 上記の方法で検出した所、上記6種の培地の培
養液中に何れも抗生物質PS−6が検出され
た。 実施例 2 ストレプトミセス・エスピーA271
(Streptomyces sp.A271)を、下記の組成を有す
る生産培地AGB−42を使用する以外は実施例1
と同様な方法で培養した。培養開始前はたは培養
24時間後に、DL−バリンまたはL−バリン0.2%
を添加した。72時間振盪培養したときの培養液
中の抗生物質PS−6の蓄積量は、同時に行なつ
たバリン無添加の対照区に比べて、4倍以上であ
つた。 生産培地(AGB−42)の組成 マルトース 5.0%(W/V) 可溶性でんぷん 1.0 〃 グリセリン 0.3 〃 乾燥酵母 3.0 〃 食 塩 0.5 〃 りん酸二ウリウム 0.05 〃 硫酸マグネシウム(MgSO4・7H2O)
0.05 〃 炭酸カルシウム(CaCO3) 0.3 〃 塩化コバルト(CoCl2・6H2O)
0.00013 〃 PH7.0(殺菌前) 実施例 3 ストレプトミセス・エスピーA271
(Streptomyces sp.A271)を、前記ML−19培地
を用いる以外は実施例1と同様な方法で培養し
た。培養開始前または培養24時間後に、DL−バ
リンまたはL−バリン0.2%を添加した。72時間
振盪培養したときの培養液中の抗生物質PS−
6の蓄積量は、同時に行つたバリン無添加の対照
区に比して4倍以上であつた。 実施例 4 DL−またはL−バリンの代りにDL−または
LD−ロイシンを添加する以外は実施例3と同様
な方法でストレプトミセス・エスピーA271
(Streptomyces sp.A271)を培養した。72時間振
盪培養後の培養液中の抗生物質PS−6の蓄積
量は、同時に行つたロイシン無添加の対照区に比
して2倍以上であつた。 実施例 5 ストレプトミセス・エスピーA271
(Streptomyces sp.A271)を、下記の組成を有す
る生産培地AGB−3を用いる以外は実施例1と
同様な方法で培養した。培養開始前にL−バリン
0.1%およびL−ロイシン0.3%を添加した。72時
間振盪培養後の培養液中に著量の抗生物質PS
−6の蓄積を認めた。 生産培地(AGB−3)の組成 マルトース 3.0%(W/V) 乾燥酵母 2.0 〃 食 塩 0.5 〃 りん酸二カリウム 0.05 〃 硫酸マグネシウム(MgSO4・7H2O)
0.05 〃 炭酸カルシウム(CaCO3) 0.3 〃 塩化コバルト(CoCl2・6H2O)
0.00013 〃 PH7.0(殺菌前) 実施例 6 実施例2と同様な方法で、ただしDL−または
L−バリンの代りにn−吉草酸を添加して培養し
た。72時間振盪培養した後の培養液中の抗生物
質PS−6の蓄積量は、同時に行つたn−吉草酸
無添加の対照区に比して、4倍以上であつた。 実施例 7 実施例3と同様な方法で、ただしDL−または
L−バリンの代りにn−吉草酸を添加して培養し
た。72時間振盪培養した後の培養液中の抗生物
質PS−6の蓄積量は、同時に行つたn−吉草酸
無添加の対照区に比して、2倍以上であつた。 実施例 8 実施例5と同様な方法で、ただしL−バリンの
代りにn−吉草酸を添加して培養した。72時間振
盪培養した後の培養液中の抗生物質PS−6の
蓄積量は、同時に行つたL−ロイシンおよびn−
吉草酸無添加の対照区に比して、4倍以上であつ
た。 実施例 9 ストレプトミセス・エスピーA271
(Streptomyces sp.A271)を実施例1と同じ方法
で培養して、フラスコ種母液培養液をつくり、こ
れの100mlを15の前記SE−4培地に入れた30
容ジヤーフアメンターに接種した。28℃にて
200r.p.m.撹拌及び7.5/分通気で、24時間培養
し、この培養液1を100の前記AGB−42培地
(L−バリン0.5%を菌接種前に添加)を入れた
200容、ステンレスタンク発酵槽に接種し、28
℃にて100rpm撹拌及び50/分通気で72時間通
気撹拌した。培養液の遠沈上澄の抗菌力価は
450CCU/mlであつた。 この培養液に3%(W/V)量のトプコパーラ
イト〔東興パーライト(株)製〕No.34を添加し、フイ
ルタープレスで過して、60の液をえた(全
抗菌活性25.5×106CCU)。 これ以後の操作は6℃の冷却条件下で行つた。 先ず、液をダイヤイオンPA−306(三菱化成
社製)のイオン交換樹脂1.5を充填したカラム
中を通過させて脱色した(通過液中の全抗菌活性
12.6×106CCU;収率49%)。 この通過液を、ダイヤイオンHP−20(三菱化
成社製)3を充填したカラムに吸着させ、これ
を濃度が0から30%まで直線的に増加するアセト
ン水溶液合計10でグラジエント溶出法で溶出
し、1区分を500mlとして、その溶出液を分画し
た。各区分を下降法ペーパークロマトグラフイー
〔アセトニトリル120ml、PH7.5の1/10Mトリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン−塩酸緩衝液
30mlおよびPH7.5の1/10Mエチレンジアミン四
酢酸ナトリウム塩水溶液1mlから成る混合溶媒で
展開〕とビオオートグラフイーで分析し、区分No.
3からNo.5と区分No.6からNo.8の2活性区分を集
めた。前者は主として抗生物質PS−5を含有し
た。後者は、抗生物質PS−6と抗生物質PS−5
の混合物であつた(後者の全抗菌活性は1.75×
106CCU;収率6.8%)。但し、この中の抗生物質
PS−6の含有量は、全抗菌活性のおよそ10分の
1である。 更に、この後者の分画をダイヤイオンPA−306
(三菱化成社製)を充填したカラム(3.0cm×30
cm)に吸着させ、これを濃度が0から4.5%まで
直線的に増加する食塩水溶液合計2で溶出し、
1区分を20gとしてその溶出液を分画した。ビオ
アツセイで検出して活性区分を集めた(成抗菌活
性0.46×106CCU;収率1.8%)。この活性区分を
ダイヤイオンHP−20を充填したカラム(1.7cmφ
×20cm)に吸着させ、10%アセトン水溶液で溶出
した。溶出液を減圧下濃縮して、アセトンを留去
した後、これを予かじめM/100りん酸緩衝液PH
8.0で緩衝したQAE−セフアデツクス(フアルマ
シア社製)(2.4cmφ×22cm)カラムに吸着させ、
食塩濃度が0から0.4Mまで直線的に増加する
M/100りん酸緩衝液で溶出し、1区分を10gと
してその溶出液を分画した。各区分を100倍希釈
し、紫外線吸収およびビオアツセイ検出して、活
性区分を集めた。 更に混在する抗生物質PS−5を完全に除去す
るため、この活性区分をダイヤイオンHP−20AG
(三菱化成社製)を充填したカラム(1.2cmφ×40
cm)に吸着させ、濃度を10%から75%まで直線的
に増加させたメタノール水溶液合計300mlで溶出
し、1区分4gとして溶出液を分画した。各区分
を前述の下降法ペーパークロマトグラフイーとビ
オオートグラフイーとで分析して、抗生物質PS
−5を含有する区分No.25から30の活性区分と抗生
物質PS−6を含有する区分33から40の活性区分
とを集めた。抗生物質PS−6活性区分を濃縮
し、メタノールを留去した後、凍結乾燥した。得
られた凍結乾燥標品を、更に精製するため、PH
8.0、M/10りん酸緩衝液1mlに溶解してセフア
デツクスG−10(フアルマシヤ社製)を充填した
カラム(1.2cmφ×80cm)にチヤージし、同じり
ん酸緩衝液にて展開した。活性区分を集め、希苛
性ソーダ溶液でPHを8.3の調整した後、ダイヤイ
オンHP−20(三菱化成社製)カラム(1.2cmφ×
20cm)に吸着させ、10%アセトン水溶液が溶出し
て脱塩した。この活性区分を凍結乾燥して白色の
凍結乾燥標品2.4mgを得た。同様な方法で製造を
くりかえした。 かくして得られた抗生物質PS−6ナトリウム
塩は下記の理化学的性質を示した。 (1) 物質の色 無 色 (2) 溶解性 水に易溶、アセトンに実質的に不溶。 (3) 分解点 矢沢科学器械工業(株)製BY−1型微量融点測
定装置を用いたコフラー(Kofler)法により、
1分間1℃の温度上昇速度で測定した場合、本
生成物は明確な融点を示さず、143℃で徐々に
軟化しかじめ、165℃で色調が褐色を帯び、容
積が収縮し、220℃では固まつた感じに着色が
はげしくなる。 (4) 紫外線吸収スペクトル 日立200−20型ダブルビーム分光光度計を用
いて、水(PH7.0)3ml中抗生物質PS−6ナト
リウム塩を60γ含有溶液について測定した紫外
線吸収スペクトルを添付第1図に示す。また、
その特性値は次の通りである。 λH2O nio=約243.0nm λH2O nax=約300.0nm 本生成物の脱イオン水溶液にPH7.5のヒドロ
キシルアミン水溶液を加え、本生成物の濃度を
およそ20μg/ml、ヒドロキシルアミン濃度を
10mMとし、これを22℃に30分間放置すると、
その300.0nmにおける吸光度の約95%が消失し
た。 (5) 赤外線吸収スペクトル 日立赤外分光光度計215型を用いて測定した
KBr中の赤外吸収スペクトルを添付第2図に示
す。また、その特徴的特性極大吸収波数は次の
通りである。 (i) 約1760cm-1(β−ラクタム環の−CO−) (ii) 約1660cm-1(アミド−CO−) (iii) 約1600cm-1(−COO) (iv) 約1555cm-1(アミド−CO−NH−) (6) プロトン核磁気共鳴スペクトル 日本電子JNM PS−100型を用い重水中で測
定した100KHzプロトン核磁気共鳴スペクトル
を添付第3図に示す。その特徴的な特性シグナ
ルは次の通りである。 (i) 約0.94ppmおよび約0.98ppmに中心するダ
ブル二重線(J=約7.0Hz)
20〔三菱化成(株)製〕1.5mlを入れたミニカラムに
通じて活性成分を吸着させた後、50%(V/V)
アセトンにて活性成分を溶出する。最初の溶出液
0.5mlを捨て、それに続く溶出液2.0mlを採取す
る。この溶出液を濃縮し、濃縮液20μを東洋
紙No.50〔東洋紙(株)製〕にスポツトし、5℃に
て、各種溶媒で、7〜20時間下降法ペーパークロ
マトグラフイーを行う。展開後、紙が完全に乾
ききらないうちに、各種菌を検定菌とするビオオ
ートグラフイー用検定板の寒天面に15〜30分間接
触させ、検定板を35℃で約18時間培養する。抗生
物質PS−6含有試料は、抗生物質PS−6のRfの
位置に阻止帯を形成する。 上記の方法で検出した所、上記6種の培地の培
養液中に何れも抗生物質PS−6が検出され
た。 実施例 2 ストレプトミセス・エスピーA271
(Streptomyces sp.A271)を、下記の組成を有す
る生産培地AGB−42を使用する以外は実施例1
と同様な方法で培養した。培養開始前はたは培養
24時間後に、DL−バリンまたはL−バリン0.2%
を添加した。72時間振盪培養したときの培養液
中の抗生物質PS−6の蓄積量は、同時に行なつ
たバリン無添加の対照区に比べて、4倍以上であ
つた。 生産培地(AGB−42)の組成 マルトース 5.0%(W/V) 可溶性でんぷん 1.0 〃 グリセリン 0.3 〃 乾燥酵母 3.0 〃 食 塩 0.5 〃 りん酸二ウリウム 0.05 〃 硫酸マグネシウム(MgSO4・7H2O)
0.05 〃 炭酸カルシウム(CaCO3) 0.3 〃 塩化コバルト(CoCl2・6H2O)
0.00013 〃 PH7.0(殺菌前) 実施例 3 ストレプトミセス・エスピーA271
(Streptomyces sp.A271)を、前記ML−19培地
を用いる以外は実施例1と同様な方法で培養し
た。培養開始前または培養24時間後に、DL−バ
リンまたはL−バリン0.2%を添加した。72時間
振盪培養したときの培養液中の抗生物質PS−
6の蓄積量は、同時に行つたバリン無添加の対照
区に比して4倍以上であつた。 実施例 4 DL−またはL−バリンの代りにDL−または
LD−ロイシンを添加する以外は実施例3と同様
な方法でストレプトミセス・エスピーA271
(Streptomyces sp.A271)を培養した。72時間振
盪培養後の培養液中の抗生物質PS−6の蓄積
量は、同時に行つたロイシン無添加の対照区に比
して2倍以上であつた。 実施例 5 ストレプトミセス・エスピーA271
(Streptomyces sp.A271)を、下記の組成を有す
る生産培地AGB−3を用いる以外は実施例1と
同様な方法で培養した。培養開始前にL−バリン
0.1%およびL−ロイシン0.3%を添加した。72時
間振盪培養後の培養液中に著量の抗生物質PS
−6の蓄積を認めた。 生産培地(AGB−3)の組成 マルトース 3.0%(W/V) 乾燥酵母 2.0 〃 食 塩 0.5 〃 りん酸二カリウム 0.05 〃 硫酸マグネシウム(MgSO4・7H2O)
0.05 〃 炭酸カルシウム(CaCO3) 0.3 〃 塩化コバルト(CoCl2・6H2O)
0.00013 〃 PH7.0(殺菌前) 実施例 6 実施例2と同様な方法で、ただしDL−または
L−バリンの代りにn−吉草酸を添加して培養し
た。72時間振盪培養した後の培養液中の抗生物
質PS−6の蓄積量は、同時に行つたn−吉草酸
無添加の対照区に比して、4倍以上であつた。 実施例 7 実施例3と同様な方法で、ただしDL−または
L−バリンの代りにn−吉草酸を添加して培養し
た。72時間振盪培養した後の培養液中の抗生物
質PS−6の蓄積量は、同時に行つたn−吉草酸
無添加の対照区に比して、2倍以上であつた。 実施例 8 実施例5と同様な方法で、ただしL−バリンの
代りにn−吉草酸を添加して培養した。72時間振
盪培養した後の培養液中の抗生物質PS−6の
蓄積量は、同時に行つたL−ロイシンおよびn−
吉草酸無添加の対照区に比して、4倍以上であつ
た。 実施例 9 ストレプトミセス・エスピーA271
(Streptomyces sp.A271)を実施例1と同じ方法
で培養して、フラスコ種母液培養液をつくり、こ
れの100mlを15の前記SE−4培地に入れた30
容ジヤーフアメンターに接種した。28℃にて
200r.p.m.撹拌及び7.5/分通気で、24時間培養
し、この培養液1を100の前記AGB−42培地
(L−バリン0.5%を菌接種前に添加)を入れた
200容、ステンレスタンク発酵槽に接種し、28
℃にて100rpm撹拌及び50/分通気で72時間通
気撹拌した。培養液の遠沈上澄の抗菌力価は
450CCU/mlであつた。 この培養液に3%(W/V)量のトプコパーラ
イト〔東興パーライト(株)製〕No.34を添加し、フイ
ルタープレスで過して、60の液をえた(全
抗菌活性25.5×106CCU)。 これ以後の操作は6℃の冷却条件下で行つた。 先ず、液をダイヤイオンPA−306(三菱化成
社製)のイオン交換樹脂1.5を充填したカラム
中を通過させて脱色した(通過液中の全抗菌活性
12.6×106CCU;収率49%)。 この通過液を、ダイヤイオンHP−20(三菱化
成社製)3を充填したカラムに吸着させ、これ
を濃度が0から30%まで直線的に増加するアセト
ン水溶液合計10でグラジエント溶出法で溶出
し、1区分を500mlとして、その溶出液を分画し
た。各区分を下降法ペーパークロマトグラフイー
〔アセトニトリル120ml、PH7.5の1/10Mトリス
(ヒドロキシメチル)アミノメタン−塩酸緩衝液
30mlおよびPH7.5の1/10Mエチレンジアミン四
酢酸ナトリウム塩水溶液1mlから成る混合溶媒で
展開〕とビオオートグラフイーで分析し、区分No.
3からNo.5と区分No.6からNo.8の2活性区分を集
めた。前者は主として抗生物質PS−5を含有し
た。後者は、抗生物質PS−6と抗生物質PS−5
の混合物であつた(後者の全抗菌活性は1.75×
106CCU;収率6.8%)。但し、この中の抗生物質
PS−6の含有量は、全抗菌活性のおよそ10分の
1である。 更に、この後者の分画をダイヤイオンPA−306
(三菱化成社製)を充填したカラム(3.0cm×30
cm)に吸着させ、これを濃度が0から4.5%まで
直線的に増加する食塩水溶液合計2で溶出し、
1区分を20gとしてその溶出液を分画した。ビオ
アツセイで検出して活性区分を集めた(成抗菌活
性0.46×106CCU;収率1.8%)。この活性区分を
ダイヤイオンHP−20を充填したカラム(1.7cmφ
×20cm)に吸着させ、10%アセトン水溶液で溶出
した。溶出液を減圧下濃縮して、アセトンを留去
した後、これを予かじめM/100りん酸緩衝液PH
8.0で緩衝したQAE−セフアデツクス(フアルマ
シア社製)(2.4cmφ×22cm)カラムに吸着させ、
食塩濃度が0から0.4Mまで直線的に増加する
M/100りん酸緩衝液で溶出し、1区分を10gと
してその溶出液を分画した。各区分を100倍希釈
し、紫外線吸収およびビオアツセイ検出して、活
性区分を集めた。 更に混在する抗生物質PS−5を完全に除去す
るため、この活性区分をダイヤイオンHP−20AG
(三菱化成社製)を充填したカラム(1.2cmφ×40
cm)に吸着させ、濃度を10%から75%まで直線的
に増加させたメタノール水溶液合計300mlで溶出
し、1区分4gとして溶出液を分画した。各区分
を前述の下降法ペーパークロマトグラフイーとビ
オオートグラフイーとで分析して、抗生物質PS
−5を含有する区分No.25から30の活性区分と抗生
物質PS−6を含有する区分33から40の活性区分
とを集めた。抗生物質PS−6活性区分を濃縮
し、メタノールを留去した後、凍結乾燥した。得
られた凍結乾燥標品を、更に精製するため、PH
8.0、M/10りん酸緩衝液1mlに溶解してセフア
デツクスG−10(フアルマシヤ社製)を充填した
カラム(1.2cmφ×80cm)にチヤージし、同じり
ん酸緩衝液にて展開した。活性区分を集め、希苛
性ソーダ溶液でPHを8.3の調整した後、ダイヤイ
オンHP−20(三菱化成社製)カラム(1.2cmφ×
20cm)に吸着させ、10%アセトン水溶液が溶出し
て脱塩した。この活性区分を凍結乾燥して白色の
凍結乾燥標品2.4mgを得た。同様な方法で製造を
くりかえした。 かくして得られた抗生物質PS−6ナトリウム
塩は下記の理化学的性質を示した。 (1) 物質の色 無 色 (2) 溶解性 水に易溶、アセトンに実質的に不溶。 (3) 分解点 矢沢科学器械工業(株)製BY−1型微量融点測
定装置を用いたコフラー(Kofler)法により、
1分間1℃の温度上昇速度で測定した場合、本
生成物は明確な融点を示さず、143℃で徐々に
軟化しかじめ、165℃で色調が褐色を帯び、容
積が収縮し、220℃では固まつた感じに着色が
はげしくなる。 (4) 紫外線吸収スペクトル 日立200−20型ダブルビーム分光光度計を用
いて、水(PH7.0)3ml中抗生物質PS−6ナト
リウム塩を60γ含有溶液について測定した紫外
線吸収スペクトルを添付第1図に示す。また、
その特性値は次の通りである。 λH2O nio=約243.0nm λH2O nax=約300.0nm 本生成物の脱イオン水溶液にPH7.5のヒドロ
キシルアミン水溶液を加え、本生成物の濃度を
およそ20μg/ml、ヒドロキシルアミン濃度を
10mMとし、これを22℃に30分間放置すると、
その300.0nmにおける吸光度の約95%が消失し
た。 (5) 赤外線吸収スペクトル 日立赤外分光光度計215型を用いて測定した
KBr中の赤外吸収スペクトルを添付第2図に示
す。また、その特徴的特性極大吸収波数は次の
通りである。 (i) 約1760cm-1(β−ラクタム環の−CO−) (ii) 約1660cm-1(アミド−CO−) (iii) 約1600cm-1(−COO) (iv) 約1555cm-1(アミド−CO−NH−) (6) プロトン核磁気共鳴スペクトル 日本電子JNM PS−100型を用い重水中で測
定した100KHzプロトン核磁気共鳴スペクトル
を添付第3図に示す。その特徴的な特性シグナ
ルは次の通りである。 (i) 約0.94ppmおよび約0.98ppmに中心するダ
ブル二重線(J=約7.0Hz)
【式】
(ii) 約1.92ppmに鋭い一重線(CH 3−CO
−) (iii) 約2.42〜3.50ppmに多重線
−) (iii) 約2.42〜3.50ppmに多重線
【式】
(iv) 約3.90〜4.20ppmに多重線
(9) 薄層クロマトグラフイー(TLC)
イーストマン・コダツク社製「クロマグラム
シート13254セルローズ(No.6065)」を用い下記
の溶媒で展開した場合、抗生物質PS−6は下
記のRf値を示した。 n−ブタノール/エタノール/水(4/1/
5)の上層: Rf=0.67 n−プロパノール/水(8/2): Rf=0.69 n−ブタノール/イソプロパノール/水(7/
7/6): Rf=0.70 アセトニトリル/水(8/2): Rf=0.63 (10) 高圧液電気泳動 高圧紙電気泳動装置(サバント・インスツ
ルメント社製、高圧電源HV3000A、泳動槽
FD18A)を用い、東洋紙50〔東洋紙(株)
製〕上で抗生物質PS−6を電気泳動にかけた
際下記のPHの緩衝液中で下記の挙動を示した。 水3000ml、バルビタール3.3gおよびバルビ
タールナトリウム25.5gから成るPH8.6の緩衝
液中で、42V/cmにて30分間通電すると陽極側
へ28mm移動した。 上記理化学的性質は、本実施例でえられた抗生
物質PS−6が次の分子構造を有することを示し
ている。 また、本実施例で得た抗生物質PS−6ナトリ
ウム塩は、次の如き生物的性質をしめすことを確
認した。 (1) 抗菌スペクトル ブレイン・ハート・インフユージヨン培地‘
栄研’〔栄研化学(株)製〕を用いた液体希釈検定
法で抗生物質PS−6ナトリウム塩の、耐性菌
を含む各種病気性被験菌に対する最小発育阻止
濃度を測定した。 抗生物質PS−6ナトリウム塩をPH7.0のブレ
イン・ハート・インフユージヨン培地‘栄研’
(栄研化学(株)製)で希釈して、該抗生物質PS−
6の濃度が5μg/ml〜100μg/mlの範囲に
入るようにし、これを更に同じ培地で倍数希釈
して、抗生物質PS−6の希釈系列を調製し
た。この希釈系列に、上記と同じブレイン・ハ
ート・インフユージヨン培地に28℃で18時間振
盪培養してえた下記表−5に示す各種被検菌の
種母液を、接種後の菌数が通常大略1×105/
mlになるように接種し、35℃で20時間静置培養
し、しかる後生育の有無を観察し、生育の認め
られない最低の濃度を、その菌に対する抗生物
質PS−6の最小発育阻止濃度とした。対照と
して、公知の抗生物質セフアゾリンおよびセホ
キシチンをそれぞれ1〜100μg/mlの濃度で
PH7.0のブレイン・ハート・インフユージヨン
培地に溶解し、同培地で倍数希釈して希釈系列
をつくり同様処理して、被検菌に対する最小発
育阻止濃度を測定した。結果を下記表−5に示
す。なお、公知の抗性物質セフアゾリンおよび
セホキシチンの結果も比較のため同表中に併記
した。
シート13254セルローズ(No.6065)」を用い下記
の溶媒で展開した場合、抗生物質PS−6は下
記のRf値を示した。 n−ブタノール/エタノール/水(4/1/
5)の上層: Rf=0.67 n−プロパノール/水(8/2): Rf=0.69 n−ブタノール/イソプロパノール/水(7/
7/6): Rf=0.70 アセトニトリル/水(8/2): Rf=0.63 (10) 高圧液電気泳動 高圧紙電気泳動装置(サバント・インスツ
ルメント社製、高圧電源HV3000A、泳動槽
FD18A)を用い、東洋紙50〔東洋紙(株)
製〕上で抗生物質PS−6を電気泳動にかけた
際下記のPHの緩衝液中で下記の挙動を示した。 水3000ml、バルビタール3.3gおよびバルビ
タールナトリウム25.5gから成るPH8.6の緩衝
液中で、42V/cmにて30分間通電すると陽極側
へ28mm移動した。 上記理化学的性質は、本実施例でえられた抗生
物質PS−6が次の分子構造を有することを示し
ている。 また、本実施例で得た抗生物質PS−6ナトリ
ウム塩は、次の如き生物的性質をしめすことを確
認した。 (1) 抗菌スペクトル ブレイン・ハート・インフユージヨン培地‘
栄研’〔栄研化学(株)製〕を用いた液体希釈検定
法で抗生物質PS−6ナトリウム塩の、耐性菌
を含む各種病気性被験菌に対する最小発育阻止
濃度を測定した。 抗生物質PS−6ナトリウム塩をPH7.0のブレ
イン・ハート・インフユージヨン培地‘栄研’
(栄研化学(株)製)で希釈して、該抗生物質PS−
6の濃度が5μg/ml〜100μg/mlの範囲に
入るようにし、これを更に同じ培地で倍数希釈
して、抗生物質PS−6の希釈系列を調製し
た。この希釈系列に、上記と同じブレイン・ハ
ート・インフユージヨン培地に28℃で18時間振
盪培養してえた下記表−5に示す各種被検菌の
種母液を、接種後の菌数が通常大略1×105/
mlになるように接種し、35℃で20時間静置培養
し、しかる後生育の有無を観察し、生育の認め
られない最低の濃度を、その菌に対する抗生物
質PS−6の最小発育阻止濃度とした。対照と
して、公知の抗生物質セフアゾリンおよびセホ
キシチンをそれぞれ1〜100μg/mlの濃度で
PH7.0のブレイン・ハート・インフユージヨン
培地に溶解し、同培地で倍数希釈して希釈系列
をつくり同様処理して、被検菌に対する最小発
育阻止濃度を測定した。結果を下記表−5に示
す。なお、公知の抗性物質セフアゾリンおよび
セホキシチンの結果も比較のため同表中に併記
した。
【表】
(2) 耐性菌に対するβ−ラクタム抗性物質の抗菌
活性の増進 (A) ペニシリンGまたはセフアロリジン50μ
g/mlを添加したPH7.0、2.5倍稀釈ニユート
リエントアガーに、β−ラクタマーゼ生産性
のβ−ラクタム耐性菌を接種し、この10mlを
直径9cmのペトリ皿に流して固まらせ、これ
を試験培地とした。この寒天表面に420μ
g/mlの濃度の抗生物質PS−6溶液をそれ
ぞれ20μずつ注加した直径8mmのパルプデ
イスクを置き、35℃で18時間培養後、デイス
ク周辺の阻止円の大きさを観察した。対照と
してペニシリンGもセフアロリジンも添加し
ない同様培地で同様な実験を行つた。また、
比較のため、抗生物質PS−6のかわりに
10000μg/mlのペニシリンG、またはセフ
アロリジン20μを注加したパルプデイスク
を用いて同様な実験を行つた。結果を表−6
に示す。
活性の増進 (A) ペニシリンGまたはセフアロリジン50μ
g/mlを添加したPH7.0、2.5倍稀釈ニユート
リエントアガーに、β−ラクタマーゼ生産性
のβ−ラクタム耐性菌を接種し、この10mlを
直径9cmのペトリ皿に流して固まらせ、これ
を試験培地とした。この寒天表面に420μ
g/mlの濃度の抗生物質PS−6溶液をそれ
ぞれ20μずつ注加した直径8mmのパルプデ
イスクを置き、35℃で18時間培養後、デイス
ク周辺の阻止円の大きさを観察した。対照と
してペニシリンGもセフアロリジンも添加し
ない同様培地で同様な実験を行つた。また、
比較のため、抗生物質PS−6のかわりに
10000μg/mlのペニシリンG、またはセフ
アロリジン20μを注加したパルプデイスク
を用いて同様な実験を行つた。結果を表−6
に示す。
【表】
上記結果によれば、単独では抗菌力を示さな
い濃度のペニシリンGまたはセフアロリジンに
抗生物質PS−6を添加することによつて、β
−ラクタム耐性菌に対する明らかな抗菌力の増
進が認められた。抗生物質PS−6の代りにペ
ニシリンGまたはセフアロリジンを添加した場
合には全く抗菌力の増進は認められなかつた。 (3) 生体内での活性 スタフイロコツカス・アウレウス・スミス株
(Staphylococcus aureus Smith)をマウス当
り5×105細胞ずつ腹腔内に感染させたマウス
を用い、前記でえた抗生物質PS−6の生体内
活性を測定した。感染後直ちに該抗生物質PS
−6ナトリウム塩を含む注射液を皮下投与し
た。雄のddyマウス(静岡)を用いた場合の
CD50は5.2mg/Kgであつた。 (4) 毒 性 雄のddy(静岡)に該抗生物質PS−6ナトリ
ウム塩500mg/Kgを腹腔内に投与したが急性毒
性は認められなかつた。 (5) 既知β−ラクタマーゼに対する挙動(基質と
しての抗生物質PS−6の特性) バチルス・リケニホルミス(Bacillus
licheniformis)749/C(ATCC25972)の生産
するエキソ・ペニシリナーゼおよびバチルス・
セレウス(Bacillus cereus)569
(ATCC27348)の生産する誘導型ペニシリナー
ゼに対して抗生物質PS−6(ナトリウム塩)
が基質として如何に挙動するかを、次に記載す
る方法で調べた。 〔A〕試薬 (1) 基質:抗生物質PS−6ナトリウム塩を
25mMリン酸緩衝液(PH6.8)に溶解し、
指示濃度とする。 (2) β−ラクタマーゼ: (a) バチルス・リケニホルミス(Bacillus
licheniformis)749/3(ATCC25972)
の生産するエキソ・ペニシリナーゼをセ
フアレキシン・セフアロース4B(フア
ルマシア社製)のアフイニテイー・カラ
ム・クロマトグラフイーで精製した酵素
標品。ペニシリンG・カリウム塩を基質
として30℃、PH6.8、M/10リン酸緩衝
液中、ヨードメトリーで測定した酵素力
価は16600単位/mlであつた。ここでい
う1単位とは、30℃、PH6.8で60分間に
1μモルのペニシリンGを分解する酵素
力価である。 (b) バチルス・セレウス(Bacillus
cereus)569(ATCC27348)の生産する
誘導型ペニシリナーゼをアンピシリンで
誘導して生産し、これをCM−セルロー
ズ(ブラウン社製)カラム・クロマトグ
ラフイーで部分的に精製した酵素標品。
ペニシリンG・カリウム塩を基質とした
場合の酵素力価は26900単位/mlであつ
た。 〔B〕 反応測定条件 基質の抗生物質PS−6・ナトリウム塩溶
液を30℃に加温し、その3.0mlを光路長1cm
の石英製キユベツトに入れ、これに指示量の
酵素を添加し、直ちに良く混合して反応を開
始する。30℃で反応を行い、反応中に減少す
る基質の抗生物質PS−6の濃度を301nmの
吸収で測定する。特願昭52−94651号明細書
に記した如く、抗生物質PS−5のλH2O naxは
301nm(E1%1cm=267.5)であり、結晶水を含
まないと仮定してε=8560となり、ヒドロキ
シルアミンまたは酵素で完全に分解した後で
も5%の301nm吸光度が残ることから、
301nmにおける吸光度の差をε=8132とし
た。この値が抗生物質PS−6にも適用でき
ると仮定して以下の計算を行つた。 〔C〕 結 果 (1) バチルス・リケニホルミス(Bacillus
licheniformis)749/Cのペニシリナーゼ
の上記標品0.5mlと基質の抗生物質PS−6
を30mμモル含む溶液2.5mlとを混合し
(抗生物質PS−6の終濃度10pモル/ml、
3.3μg/ml、301nmにおける吸光度
0.086)、十分量の酵素の存在下、上記条件
で、15分間反応させたが、抗生物質PS−
6の分解は認められなかつた。 (2) バチルス・セレウス(Bacillus
cereus)569のペニシリナーゼの上記標品
7.5μと基質抗生物質PS−6 77.5pモル
を含む3.0mlの反応溶液(PS−6の終濃度
25.8μmモル/ml、8.63μg/ml、301nm
における吸光度0.366)を上記反応条件下
で反応させ、分解する抗生物質PS−6の
濃度変化を経時的に追跡した。 その分解経過のデーターからSHYUN−
LONGYUNおよびCLARENCE H.SUELTER
〔Biochemica et Biophysica Acta、480巻1〜13
頁(1977)〕の方法で計算したKm値は17.7μM
であつた。 参考例 10 抗生物質PS−6トリチルエステル 実施例9と同様な方法でえられた抗生物質PS
−6ナトリウ塩の白色凍結乾燥標品25.9mgをジメ
チルホルムアミド5mlに溶解させ、トリエチルア
ミン20μを加え、次いでトリチルクロライド50
mgを添加した。室温で3時間撹拌したのち、反応
混合液をベンゼン200mlで稀釈し、これを70mlの
PH6.8、0.1M燐酸緩衝液で3回洗浄した。飽和食
塩水を約3ml加えて脱水した後、脱水芒硝を加え
てベンゼン溶液を乾燥した。減圧下濃縮してベン
ゼンを留去し、約0.5mlのベンゼン溶液とし、こ
れをバイオ・ビースS−X3(バイオ・ラツド社
製)カラム(1.2mmφ×96.0cm)に通じ、ベンゼ
ンで展開して得られる活性画分を合し、減圧下濃
縮乾固した。これをアセトン0.5mlに溶解し、予
かじめアセトンで膨潤させたセフアデツクスLH
−20(フアルマシア社製)カラム(1.2cmφ×
96.0cm)に通じ、アセトンで展開して得られる活
性画分を合し、減圧下濃縮乾固して23.7mgの白色
粉末をえた。これをベンゼン−n−ヘキサンから
結晶化させて、17.5mgの抗生物質PS−6トリチ
ルエステルの無色結晶性粉末をえた。 以上でえられた無色結晶性粉末は次の如き理化
学的性質をしめした。 (1) 物質の色 無色 (2) 紫外線吸収スペクトル 日立200−20型ダブルビーム分光光度計を用
いて、メタノール3ml中抗生物質PS−6トリ
チルエステル100μgを含有する溶液について
測定した紫外線吸収スペクトルの特性値は次の
通りである。 λCH3OH nax=315.0nm (3) 溶解性 抗生物質PS−6トリチルエステル5mgに溶
媒0.1mlを加え、20℃で充分に振盪した場合の
溶解性は次の通りであつた: 水およびn−ヘキサンには実質的に不溶;ベ
ンゼン、酢酸エチル、クロロホルム、メタノー
ル、エタノール、アセトン、ジメチルホルムア
ミド(DMF)およびジメチルスルホキサイド
(DMSO)に易溶。 (4) 呈色反応 エールリツヒ試薬反応: 陽性 ヨード塩化白金酸反応: 陽性 ニンヒドリン反応: 陰性 (5) 薄層クロマトグラフイー(TLC) 抗生物質PS−6トリチルエステルは薄層ク
ロマトグラム上において下記溶媒により、次の
如きRf値を与えた。なお、移動位置の検出は
前記コマモナス・テリゲナB−996のビオオー
トグラフイーによつた。 シリカゲルTLCプレート〔メルク社製DC−
フエルテツヒプラツテンキーゼルゲル60F254〕
を用い、スポツテイングに先立ち10%ジメチル
ホルムアミドを含むアセトン溶液2.5μをス
ポツトした場合のRf値は次の通りであつた。 ベンゼン/アセトン(2/1): Rf=0.37 ベンゼン/酢酸エチル(1/8): Rf=0.34 抗生物質PS−6の分子構造と上記核トリチル
エステルの理化学的性質は、抗生物質PS−6ト
リチルエステルが次の分子構造を有しているもの
であることを示している。 また、前記で得た抗生物質PS−6トリチルエ
ステルは次の如き生物学的性質をしめすことを確
認した。 (1) 抗菌スペクトル ブレイン・ハート・インフユージヨン培地‘
栄研’〔栄研化学(株)製〕を用いた液体希釈検定
法で抗生物質PS−6トリチルエステルの、耐
性菌を含む各種病原性被験菌に対する最小発育
阻止濃度を測定した。 該トリチルエステルを少量のメタノールに溶
解し、これをPH7.0のブレイン・ハート・イン
フユージヨン培地‘栄研’〔栄研化学(株)製〕で
希釈して、該トリチルエステルの濃度が40μ
g/ml〜20μg/mlの範囲内に入るように、ま
たメタノール濃度が10%以下になるようにし
た。これを同じ培地で倍数希釈して、該トリチ
ルエステルの希釈系列を調製した。この希釈系
列に、上記と同じブレイン・ハート・インフユ
ージヨン培地に28℃で18時間振盪培養して得た
下記表−7に示す各種被験菌の種母液を、接種
後の菌数が大略1×105/mlになるように接種
し、35℃で20時間静置培養し、しかる後生育の
有無を観察し、生育の認められない最低の濃度
を、その菌に対する抗生物質PS−6トリチル
エステルの最小発育阻止濃度とした。対照とし
て公知の抗生物質アンピシリンおよびセフアロ
リジンをそれぞれ100μg/mlの濃度にPH7.0の
ブレイン・ハート・インフユージヨン培地に溶
解し、同培地で倍数希釈して希釈系列をつくり
同様処理して、被験菌に対する最小発育阻止濃
度を測定した。結果を下記表−7にしめす。な
お、公知の抗生物質セフアロリジンの結果も比
較のため同表中に併記した。
い濃度のペニシリンGまたはセフアロリジンに
抗生物質PS−6を添加することによつて、β
−ラクタム耐性菌に対する明らかな抗菌力の増
進が認められた。抗生物質PS−6の代りにペ
ニシリンGまたはセフアロリジンを添加した場
合には全く抗菌力の増進は認められなかつた。 (3) 生体内での活性 スタフイロコツカス・アウレウス・スミス株
(Staphylococcus aureus Smith)をマウス当
り5×105細胞ずつ腹腔内に感染させたマウス
を用い、前記でえた抗生物質PS−6の生体内
活性を測定した。感染後直ちに該抗生物質PS
−6ナトリウム塩を含む注射液を皮下投与し
た。雄のddyマウス(静岡)を用いた場合の
CD50は5.2mg/Kgであつた。 (4) 毒 性 雄のddy(静岡)に該抗生物質PS−6ナトリ
ウム塩500mg/Kgを腹腔内に投与したが急性毒
性は認められなかつた。 (5) 既知β−ラクタマーゼに対する挙動(基質と
しての抗生物質PS−6の特性) バチルス・リケニホルミス(Bacillus
licheniformis)749/C(ATCC25972)の生産
するエキソ・ペニシリナーゼおよびバチルス・
セレウス(Bacillus cereus)569
(ATCC27348)の生産する誘導型ペニシリナー
ゼに対して抗生物質PS−6(ナトリウム塩)
が基質として如何に挙動するかを、次に記載す
る方法で調べた。 〔A〕試薬 (1) 基質:抗生物質PS−6ナトリウム塩を
25mMリン酸緩衝液(PH6.8)に溶解し、
指示濃度とする。 (2) β−ラクタマーゼ: (a) バチルス・リケニホルミス(Bacillus
licheniformis)749/3(ATCC25972)
の生産するエキソ・ペニシリナーゼをセ
フアレキシン・セフアロース4B(フア
ルマシア社製)のアフイニテイー・カラ
ム・クロマトグラフイーで精製した酵素
標品。ペニシリンG・カリウム塩を基質
として30℃、PH6.8、M/10リン酸緩衝
液中、ヨードメトリーで測定した酵素力
価は16600単位/mlであつた。ここでい
う1単位とは、30℃、PH6.8で60分間に
1μモルのペニシリンGを分解する酵素
力価である。 (b) バチルス・セレウス(Bacillus
cereus)569(ATCC27348)の生産する
誘導型ペニシリナーゼをアンピシリンで
誘導して生産し、これをCM−セルロー
ズ(ブラウン社製)カラム・クロマトグ
ラフイーで部分的に精製した酵素標品。
ペニシリンG・カリウム塩を基質とした
場合の酵素力価は26900単位/mlであつ
た。 〔B〕 反応測定条件 基質の抗生物質PS−6・ナトリウム塩溶
液を30℃に加温し、その3.0mlを光路長1cm
の石英製キユベツトに入れ、これに指示量の
酵素を添加し、直ちに良く混合して反応を開
始する。30℃で反応を行い、反応中に減少す
る基質の抗生物質PS−6の濃度を301nmの
吸収で測定する。特願昭52−94651号明細書
に記した如く、抗生物質PS−5のλH2O naxは
301nm(E1%1cm=267.5)であり、結晶水を含
まないと仮定してε=8560となり、ヒドロキ
シルアミンまたは酵素で完全に分解した後で
も5%の301nm吸光度が残ることから、
301nmにおける吸光度の差をε=8132とし
た。この値が抗生物質PS−6にも適用でき
ると仮定して以下の計算を行つた。 〔C〕 結 果 (1) バチルス・リケニホルミス(Bacillus
licheniformis)749/Cのペニシリナーゼ
の上記標品0.5mlと基質の抗生物質PS−6
を30mμモル含む溶液2.5mlとを混合し
(抗生物質PS−6の終濃度10pモル/ml、
3.3μg/ml、301nmにおける吸光度
0.086)、十分量の酵素の存在下、上記条件
で、15分間反応させたが、抗生物質PS−
6の分解は認められなかつた。 (2) バチルス・セレウス(Bacillus
cereus)569のペニシリナーゼの上記標品
7.5μと基質抗生物質PS−6 77.5pモル
を含む3.0mlの反応溶液(PS−6の終濃度
25.8μmモル/ml、8.63μg/ml、301nm
における吸光度0.366)を上記反応条件下
で反応させ、分解する抗生物質PS−6の
濃度変化を経時的に追跡した。 その分解経過のデーターからSHYUN−
LONGYUNおよびCLARENCE H.SUELTER
〔Biochemica et Biophysica Acta、480巻1〜13
頁(1977)〕の方法で計算したKm値は17.7μM
であつた。 参考例 10 抗生物質PS−6トリチルエステル 実施例9と同様な方法でえられた抗生物質PS
−6ナトリウ塩の白色凍結乾燥標品25.9mgをジメ
チルホルムアミド5mlに溶解させ、トリエチルア
ミン20μを加え、次いでトリチルクロライド50
mgを添加した。室温で3時間撹拌したのち、反応
混合液をベンゼン200mlで稀釈し、これを70mlの
PH6.8、0.1M燐酸緩衝液で3回洗浄した。飽和食
塩水を約3ml加えて脱水した後、脱水芒硝を加え
てベンゼン溶液を乾燥した。減圧下濃縮してベン
ゼンを留去し、約0.5mlのベンゼン溶液とし、こ
れをバイオ・ビースS−X3(バイオ・ラツド社
製)カラム(1.2mmφ×96.0cm)に通じ、ベンゼ
ンで展開して得られる活性画分を合し、減圧下濃
縮乾固した。これをアセトン0.5mlに溶解し、予
かじめアセトンで膨潤させたセフアデツクスLH
−20(フアルマシア社製)カラム(1.2cmφ×
96.0cm)に通じ、アセトンで展開して得られる活
性画分を合し、減圧下濃縮乾固して23.7mgの白色
粉末をえた。これをベンゼン−n−ヘキサンから
結晶化させて、17.5mgの抗生物質PS−6トリチ
ルエステルの無色結晶性粉末をえた。 以上でえられた無色結晶性粉末は次の如き理化
学的性質をしめした。 (1) 物質の色 無色 (2) 紫外線吸収スペクトル 日立200−20型ダブルビーム分光光度計を用
いて、メタノール3ml中抗生物質PS−6トリ
チルエステル100μgを含有する溶液について
測定した紫外線吸収スペクトルの特性値は次の
通りである。 λCH3OH nax=315.0nm (3) 溶解性 抗生物質PS−6トリチルエステル5mgに溶
媒0.1mlを加え、20℃で充分に振盪した場合の
溶解性は次の通りであつた: 水およびn−ヘキサンには実質的に不溶;ベ
ンゼン、酢酸エチル、クロロホルム、メタノー
ル、エタノール、アセトン、ジメチルホルムア
ミド(DMF)およびジメチルスルホキサイド
(DMSO)に易溶。 (4) 呈色反応 エールリツヒ試薬反応: 陽性 ヨード塩化白金酸反応: 陽性 ニンヒドリン反応: 陰性 (5) 薄層クロマトグラフイー(TLC) 抗生物質PS−6トリチルエステルは薄層ク
ロマトグラム上において下記溶媒により、次の
如きRf値を与えた。なお、移動位置の検出は
前記コマモナス・テリゲナB−996のビオオー
トグラフイーによつた。 シリカゲルTLCプレート〔メルク社製DC−
フエルテツヒプラツテンキーゼルゲル60F254〕
を用い、スポツテイングに先立ち10%ジメチル
ホルムアミドを含むアセトン溶液2.5μをス
ポツトした場合のRf値は次の通りであつた。 ベンゼン/アセトン(2/1): Rf=0.37 ベンゼン/酢酸エチル(1/8): Rf=0.34 抗生物質PS−6の分子構造と上記核トリチル
エステルの理化学的性質は、抗生物質PS−6ト
リチルエステルが次の分子構造を有しているもの
であることを示している。 また、前記で得た抗生物質PS−6トリチルエ
ステルは次の如き生物学的性質をしめすことを確
認した。 (1) 抗菌スペクトル ブレイン・ハート・インフユージヨン培地‘
栄研’〔栄研化学(株)製〕を用いた液体希釈検定
法で抗生物質PS−6トリチルエステルの、耐
性菌を含む各種病原性被験菌に対する最小発育
阻止濃度を測定した。 該トリチルエステルを少量のメタノールに溶
解し、これをPH7.0のブレイン・ハート・イン
フユージヨン培地‘栄研’〔栄研化学(株)製〕で
希釈して、該トリチルエステルの濃度が40μ
g/ml〜20μg/mlの範囲内に入るように、ま
たメタノール濃度が10%以下になるようにし
た。これを同じ培地で倍数希釈して、該トリチ
ルエステルの希釈系列を調製した。この希釈系
列に、上記と同じブレイン・ハート・インフユ
ージヨン培地に28℃で18時間振盪培養して得た
下記表−7に示す各種被験菌の種母液を、接種
後の菌数が大略1×105/mlになるように接種
し、35℃で20時間静置培養し、しかる後生育の
有無を観察し、生育の認められない最低の濃度
を、その菌に対する抗生物質PS−6トリチル
エステルの最小発育阻止濃度とした。対照とし
て公知の抗生物質アンピシリンおよびセフアロ
リジンをそれぞれ100μg/mlの濃度にPH7.0の
ブレイン・ハート・インフユージヨン培地に溶
解し、同培地で倍数希釈して希釈系列をつくり
同様処理して、被験菌に対する最小発育阻止濃
度を測定した。結果を下記表−7にしめす。な
お、公知の抗生物質セフアロリジンの結果も比
較のため同表中に併記した。
【表】
(2) 紫外線吸収極大(メタノール中):316.0nm
(3) 分子量(高分解能質量分析):326.128683
C15H22O4N2Sの計算値:326.130000
抗生物質PS−6の分子構造と、上記メチルエ
ステルの理化学的性質は、抗生物質PS−6メチ
ルエステルが次の分子構造を有しているものであ
ることを示している。 上記参考例2におけるヨウ化メチルの代りに、
ヨウ化エチル、ヨウ化イソプロピル、ヨウ化イソ
ブチル、ヨウ化n−ペンチルおよびヨウ化n−ヘ
キシルを用い、参考例2と同様な方法を繰り返す
ことにより、下記のエステルを得ることができ
た。 抗生物質PS−6エチルエステル、 抗生物質PS−6イソプロピルエステル、 抗生物質PS−6イソブチルエステル、 抗生物質PS−6n−ペンチルエステル、 抗生物質PS−6n−ヘキシルエステル。 これらエステルの生成は、それぞれのエステル
の薄層クロマトグラフイー、赤外線吸収極大、赤
外線吸収極小、プロトン核磁気共鳴スペクトル及
び質量分析により確認することができた。 本発明の抗生物質PS−6又はそのトリチルエ
ステルを含有する薬剤は前述した通り種々の単位
投与剤型で、例えば固体または液体で経口的に嚥
下できる剤型で投与することができる。該単位投
与剤型は液体、半固体、固体のいかんを問わず、
前記したように0.1〜99%、好ましくは10〜60%
の活性物質を含有することができる。その薬剤中
の活性成分の含有量は該薬剤の剤型やその全量に
よつて変るが、通常約10mgから約1000mg、好まし
くは約100mgから約1000mgの範囲とすることがで
きる。 非経口投与における単位投与の剤型は、通常純
度100%に近い本発明の抗生物質PS−6又はその
トリチルエステルを滅菌水に溶かしたものか、ま
たは容易に溶液にすることのできる溶解性粉末に
したものとすることができる。 次に、本発明の抗生物質PS−6(ナトリウム
塩)又はそのトリチルエステルを含む代表的な薬
剤調製物の製法を例示する。 参考例 A カプセル剤 成 分 カプセル当り 抗生物質PS−6(ナトリウム塩) 100mg 乳糖(日本薬局方) 適当量ステアリン酸マグネシウム 1mg 上記抗生物質及び賦形剤を乳針で研磨し、均一
に混合する。1カプセルに約200mg当て腸溶剤皮
を施した3号硬ゼラチンカプセルにつめる。 参考例 B 錠 剤 成 分 1錠当り 抗生物質PS−6(ナトリウム塩) 200mg 乳糖(日本薬局方) 120mg とうもろこしでんぷん 175mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 500mg 上記の混合比で抗生物質を乳糖ととうもろこし
でんぷんの半量とよく混合する。混合物を10%で
んぷん糊液とばぜて粒状化し、篩にかける。これ
にとうもろこしでんぷんの残りとステアリン酸マ
グネシウムを加えてよく混合し直径1cm、重量
500mgの錠剤に成型する。これに糖衣を旋した後
更に腸溶剤皮でコーチングする。 参考例 C 注射剤 成 分 1バイアル当り 抗生物質PS−6(ナトリウム塩) 25mg生理食塩液(日本薬局方) 2ml 上記の抗生物質を注射用滅菌水にとかし過、
除菌する。溶液を滅菌したアンプルに分注し、水
分を凍結乾燥によつて無菌的に除去し、アンプル
の口を溶閉する。 用時、開封し、滅菌生理食塩水2mlをアンプル
の内容物に加え溶解使用する。 参考例 D 錠 剤 成 分 1錠当り 抗生物質PS−6(ナトリウム塩) 20mg セフアロリジン 180mg 乳糖(日本薬局方) 120mg とうもろこしでんぷん 175mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 500mg 抗生物質PS−6(ナトリウム塩)とセフアロ
リジンを混和し、以下参考例Bの製剤方法と同様
に処方、成型し、糖衣に次いで腸溶剤皮でコーチ
ングする。 参考例 E 錠 剤 成 分 1錠当り 抗生物質PS−6(ナトリウム塩) 10mg アミノベンジルペニシリン 190mg 乳糖(日本薬局方) 120mg とうもろこしでんぷん 175mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 500mg 抗生物質PS−6(ナトリウム塩)とアミノベン
ジルペニシリンを混和し参考例Bの方法と同様に
製剤化する。
ステルの理化学的性質は、抗生物質PS−6メチ
ルエステルが次の分子構造を有しているものであ
ることを示している。 上記参考例2におけるヨウ化メチルの代りに、
ヨウ化エチル、ヨウ化イソプロピル、ヨウ化イソ
ブチル、ヨウ化n−ペンチルおよびヨウ化n−ヘ
キシルを用い、参考例2と同様な方法を繰り返す
ことにより、下記のエステルを得ることができ
た。 抗生物質PS−6エチルエステル、 抗生物質PS−6イソプロピルエステル、 抗生物質PS−6イソブチルエステル、 抗生物質PS−6n−ペンチルエステル、 抗生物質PS−6n−ヘキシルエステル。 これらエステルの生成は、それぞれのエステル
の薄層クロマトグラフイー、赤外線吸収極大、赤
外線吸収極小、プロトン核磁気共鳴スペクトル及
び質量分析により確認することができた。 本発明の抗生物質PS−6又はそのトリチルエ
ステルを含有する薬剤は前述した通り種々の単位
投与剤型で、例えば固体または液体で経口的に嚥
下できる剤型で投与することができる。該単位投
与剤型は液体、半固体、固体のいかんを問わず、
前記したように0.1〜99%、好ましくは10〜60%
の活性物質を含有することができる。その薬剤中
の活性成分の含有量は該薬剤の剤型やその全量に
よつて変るが、通常約10mgから約1000mg、好まし
くは約100mgから約1000mgの範囲とすることがで
きる。 非経口投与における単位投与の剤型は、通常純
度100%に近い本発明の抗生物質PS−6又はその
トリチルエステルを滅菌水に溶かしたものか、ま
たは容易に溶液にすることのできる溶解性粉末に
したものとすることができる。 次に、本発明の抗生物質PS−6(ナトリウム
塩)又はそのトリチルエステルを含む代表的な薬
剤調製物の製法を例示する。 参考例 A カプセル剤 成 分 カプセル当り 抗生物質PS−6(ナトリウム塩) 100mg 乳糖(日本薬局方) 適当量ステアリン酸マグネシウム 1mg 上記抗生物質及び賦形剤を乳針で研磨し、均一
に混合する。1カプセルに約200mg当て腸溶剤皮
を施した3号硬ゼラチンカプセルにつめる。 参考例 B 錠 剤 成 分 1錠当り 抗生物質PS−6(ナトリウム塩) 200mg 乳糖(日本薬局方) 120mg とうもろこしでんぷん 175mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 500mg 上記の混合比で抗生物質を乳糖ととうもろこし
でんぷんの半量とよく混合する。混合物を10%で
んぷん糊液とばぜて粒状化し、篩にかける。これ
にとうもろこしでんぷんの残りとステアリン酸マ
グネシウムを加えてよく混合し直径1cm、重量
500mgの錠剤に成型する。これに糖衣を旋した後
更に腸溶剤皮でコーチングする。 参考例 C 注射剤 成 分 1バイアル当り 抗生物質PS−6(ナトリウム塩) 25mg生理食塩液(日本薬局方) 2ml 上記の抗生物質を注射用滅菌水にとかし過、
除菌する。溶液を滅菌したアンプルに分注し、水
分を凍結乾燥によつて無菌的に除去し、アンプル
の口を溶閉する。 用時、開封し、滅菌生理食塩水2mlをアンプル
の内容物に加え溶解使用する。 参考例 D 錠 剤 成 分 1錠当り 抗生物質PS−6(ナトリウム塩) 20mg セフアロリジン 180mg 乳糖(日本薬局方) 120mg とうもろこしでんぷん 175mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 500mg 抗生物質PS−6(ナトリウム塩)とセフアロ
リジンを混和し、以下参考例Bの製剤方法と同様
に処方、成型し、糖衣に次いで腸溶剤皮でコーチ
ングする。 参考例 E 錠 剤 成 分 1錠当り 抗生物質PS−6(ナトリウム塩) 10mg アミノベンジルペニシリン 190mg 乳糖(日本薬局方) 120mg とうもろこしでんぷん 175mg ステアリン酸マグネシウム 5mg 500mg 抗生物質PS−6(ナトリウム塩)とアミノベン
ジルペニシリンを混和し参考例Bの方法と同様に
製剤化する。
第1図は実施例9で製造した本発明の抗生物質
PS−6ナトリウム塩の紫外線吸収スペクトル図
である。第2図は同赤外線吸収スペクトル図であ
る。第3図は同プロトン核磁気共鳴スペクトル図
である。
PS−6ナトリウム塩の紫外線吸収スペクトル図
である。第2図は同赤外線吸収スペクトル図であ
る。第3図は同プロトン核磁気共鳴スペクトル図
である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 構造式 を有する化合物およびその塩。
Priority Applications (11)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12185777A JPS5459295A (en) | 1977-10-13 | 1977-10-13 | Antibiotic ps-6, its derivative and their preparation |
| DE7878100993T DE2861413D1 (en) | 1977-10-13 | 1978-09-26 | Thienamycin related antibiotics ps-6 and ps-7, process for their production and compositions containing them |
| EP78100993A EP0001567B1 (en) | 1977-10-13 | 1978-09-26 | Thienamycin related antibiotics ps-6 and ps-7, process for their production and compositions containing them |
| YU235178A YU235178A (en) | 1977-10-13 | 1978-10-06 | Process for producing new antibiotics of a betta-lactamaseinhibiting activity |
| US05/949,854 US4368203A (en) | 1977-10-13 | 1978-10-10 | Antibiotics and derivatives thereof having β-lactamase inhibitory activity and production thereof |
| CA313,287A CA1113872A (en) | 1977-10-13 | 1978-10-12 | ANTIBIOTICS AND DERIVATIVES THEREOF HAVING .beta.-LACTAMASE INHIBITORY ACTIVITY AND PRODUCTION THEREOF |
| SU782673547A SU1039446A3 (ru) | 1977-10-13 | 1978-10-12 | Способ получени антибиотического комплекса |
| HU78SA3138A HU179788B (en) | 1977-10-13 | 1978-10-12 | Process for preparing new carbopenem derivatives |
| DK454378A DK145382C (da) | 1977-10-13 | 1978-10-12 | Fremgangsmaade til fremstilling af beta-lactamantibiotika kaldet ps-6 og ps-7 eller salte eller estere deraf |
| IT28782/78A IT1099738B (it) | 1977-10-13 | 1978-10-13 | Antibiotici,loro preparazione e loro impiego come prodotti antimicrobici |
| YU2151/82A YU42049B (en) | 1977-10-13 | 1982-09-27 | Process for producing derivatives of new antibiotics of a beta lactamase inhibiting activity |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12185777A JPS5459295A (en) | 1977-10-13 | 1977-10-13 | Antibiotic ps-6, its derivative and their preparation |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5459295A JPS5459295A (en) | 1979-05-12 |
| JPS6215557B2 true JPS6215557B2 (ja) | 1987-04-08 |
Family
ID=14821641
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12185777A Granted JPS5459295A (en) | 1977-10-13 | 1977-10-13 | Antibiotic ps-6, its derivative and their preparation |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5459295A (ja) |
-
1977
- 1977-10-13 JP JP12185777A patent/JPS5459295A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5459295A (en) | 1979-05-12 |
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