JPS621682Y2 - - Google Patents

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JPS621682Y2
JPS621682Y2 JP11704482U JP11704482U JPS621682Y2 JP S621682 Y2 JPS621682 Y2 JP S621682Y2 JP 11704482 U JP11704482 U JP 11704482U JP 11704482 U JP11704482 U JP 11704482U JP S621682 Y2 JPS621682 Y2 JP S621682Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は新規な車輌用信号灯具に関するもの
で、一体の灯具から異なる信号色を発光表示すべ
き信号灯具において、同一の表示窓から異なる信
号色を発光表示することができるようにして、各
信号色の発光表示面積を大きくし、かつ非点灯時
に当該信号色が視認されることなく、又、その信
号色が擬似発光されることのない、視認性に優れ
た新規な車輌用信号灯具を提供しようとするもの
である。
背景技術とその問題点 自動車の後部標識灯などの車輌用信号灯具に
は、それぞれ異なる信号機能をもつ数種のランプ
が取着されている。そして、一般に、それらの数
種のランプは1箇の枠体に一体的に取着されてい
る。第1図は従来の自動車用後部標識灯の一例を
示すもので、この後部標識灯aはターンランプb
とテールアンドストツプランプcとバツクアツプ
ランプdと、それに反射器eとが取付枠fに一体
的に取着されて一体の灯具aを構成している。そ
して、それら各ランプb,cおよびdはそれぞれ
に独立したランプボデイと光源たるバルブとを具
備し、又、該各ランプボデイの前面にはレンズ
g,hおよびiが被着され、これらレンズg,
h,iは、それぞれのランプ機能によつて異なる
信号色を発光表示するように、赤色あるいは黄橙
色などの色彩が付されている。例えば、ターンラ
ンプbのレンズgには黄橙色が付され、テールア
ンドストツプランプcのレンズhには赤色が付さ
れており、各ランプを点灯した際、それぞれのレ
ンズ色が当該ランプの信号色として発光表示され
るようになつている。なお、バツクアツプランプ
dのレンズiは、このランプが照明機能を必要と
するところから、通常無彩色とされる。
このように、赤色、黄橙色等の数種の彩色を付
されたレンズg,hなどは、当然そのランプの非
点灯時においてもそれらの色彩が視認されるので
あるから、意匠的にも余り見栄えのよいものでは
ないし、又、その非点灯時において、あたかもラ
ンプが点灯された如くそれら信号色が発光表示さ
れることがある。これは灯具外部から太陽光線な
どの光が灯具のランプボデイに入射して起るもの
で擬似点灯あるいはフー・フアントーム現象と呼
ばれる。この現象を第2図において詳しく説明す
る。第2図Aは、第1図に示した後部標識灯aの
テールアンドストツプランプcの縦断側面図であ
り、Bはそのインナーレンズの詳細を示す。図中
jは内面に反射面kを形成されたランプボデイ
で、その前方にはインナーレンズlとアウターレ
ンズmとが被着されており、又ランプボデイjの
内部空間には反射面kの焦点位置にフイラメント
を配設されたバルブnが設けられている。インナ
ーレンズlには、その中央領域に屈折系プリズム
部oが、またその外周領域に全反射系プリズム部
pが形成され、アウターレンズmには、魚眼レン
ズカツトq,q,……が多数形成されており、こ
のアウターレンズmには赤色が付されている。そ
して、このバルブnからの直射光r,r,……は
インナーレンズlの屈折系プリズム部oを介して
屈折され、又全反射系プリズム部pを介して全反
射されて、それぞれアウターレンズmに向かつて
垂直に交わるように射出され、魚眼レンズカツト
q,q,……によつて適宜拡散されつつ射出され
てゆき、一方、一旦反射面kで反射された反射光
s,s,……も、上記直射光r,r,……と略同
様にして、インナーレンズlおよびアウターレン
ズmを経て射出されてゆく。ところが、これとは
逆に、ランプボデイjの外部からアウターレンズ
mの外表面に太陽光線t,t,……が照射される
と、これらの太陽光線t,t,……の一部は、ア
ウターレンズmを経てインナーレンズlに照射さ
れ、更にその一部は、屈折系プリズム部oを透過
して反射面kに照射され、ここで反射されて再び
インナーレンズlおよびアウターレンズmを経て
射出され、又、残りの一部は、全反射系プリズム
部pの各プリズム素子u,u,……の内部で反射
されてこれも再びアウターレンズmを経て射出さ
れる。これらの反射面kおよび全反射系プリズム
部pで反射されて射出される太陽光線は、当然、
そのアウターレンズmに付された信号色を発光表
示せしめることになり、この発光表示が周囲の自
動車等をしてあたかも当該ランプcが点灯された
かの如く誤まつて視認せしめるもととなる。
又、これら後部標識灯aはその取付位置と取付
スペースが限られており、その限られたスペース
において数種のランプを設けるとなれば、自づと
一つ一つのランプに許されるレンズ面の大きさ、
すなわち発光表示窓の面積は小さくされ、特に従
来の後部標識灯におけるターンランプbはその表
示窓が著るしく小さいために、バルブからの光が
拡散されず、これが後続車に対して過度のグレア
を及ぼし、又テールアンドストツプランプcはタ
ーンランプbの内側すなわち車体の側端よりも中
央に寄つた位置に取り付けられるために、このテ
ールランプcの灯火によつては正しい車幅が表示
できないという問題があつた。
考案が解決しようとする問題点 本考案は、上述した従来の車輌用信号灯具の有
していた様々な問題点を解決することにあり、特
に、非点灯時においてレンズ面に付された信号色
が視認されてしまうこと、その非点灯時におい
て、太陽光線などによつてレンズ面に付された信
号色が発光表示されてランプが点灯したかのよう
に誤まつて視認されること、又、一つのレンズ面
すなわち表示窓から一つの信号色しか表示できな
いことによつて一つ一つの表示窓が小さくされて
その視認性が悪いこと等を解消することを目的と
する。
考案の概要 本考案は上記した問題点を解決しようとするも
ので、無彩色のレンズ面を有しそれぞれの面の一
側縁がランプボデイ内部の後方略中間付近に支持
され他側縁がランプボデイ前方開口付近にて支持
され且つ該レンズ面にプリズム素子が形成された
2枚のインナーレンズを有し、それぞれのインナ
ーレンズの内側には光源が設けられ、該光源とイ
ンナーレンズとの間には光源の光を着色するフイ
ルター手段が設けられ、ランプボデイの前方開口
には、インナーレンズを介して射出される光源か
らの光をランプ軸と略平行な方向へ向けて射出す
る補正プリズム素子が形成された無彩色の補正レ
ンズと、その補正レンズの前方に位置される無彩
色のアウターレンズとが被着されたことを特徴と
し、同一の表示窓から異なる信号色による発光表
示をすることができるようにし、これによつて表
示窓を著るしく大きくすることができて、各信号
色の発光表示面積が増大され、その視認性を極め
て良好なものとすることができ、更に、非点灯時
において、信号色が視認されることがなく、又、
太陽光線などによる信号色の発光表示、即ち擬似
点灯を阻止することができる等、視認性に優れた
新規な車輌用信号灯具を提供しようとするもので
ある。
実施例 1 第3図は本考案車輌用信号灯具の実施の一例1
を示すもので、本考案を自動車用の後部標識灯に
適用したものである。
図において、2はランプボデイを示し、このラ
ンプボデイ2は前方が横長な長方形状に開口され
ており、後方の上下壁はランプボデイの背面壁3
に向つて傾斜されて、ここに形成された開口部に
バツクカバー4,4,が着脱自在に覆着されてい
る。x−x線はランプボデイ2の略中心を通るラ
ンプ軸を示す。そして、ランプボデイ2の前方開
口5の開口縁6には補正レンズ7とこの補正レン
ズ7の前方に若干の間隔をもつて配置されるアウ
ターレンズ8とがそれぞれ被着されている。この
補正レンズ7およびアウターレンズ8はそのレン
ズ面がランプ軸x−xと略垂直に交わるように配
置されており、この両レンズ7および8はいづれ
も無彩色、例えば通常のスモーク色あるいはガン
スモーク色とされている。補正レンズ7の外表
面、すなわちアウターレンズ8と対面する側の表
面には、縦断面において略横倒V字形状を為し水
平方向に延びる補正プリズム9,9,……が多数
形成されている。この補正プリズム9,9,……
は後記するインナーレンズ16,17を介して補
正レンズ7に照射された光源からの光をランプ軸
x−xと平行な方向へ照射するように、照射方向
の補正を行なうものである。又、アウターレンズ
8の内表面、すなわち補正レンズ7と対面する側
の表面には、小さな矩形に区切られた魚眼レンズ
素子10,10,……が多数形成されている。こ
の魚眼レンズ素子10,10,……は、上記補正
レンズ7の補正プリズム素子9,9,……によつ
てランプ軸x−xと平行な方向へ照射された光を
上下および左右方向へ適宜拡散させるものであ
る。そして、このアウターレンズ8の外表面略全
面が、この灯具1における発光表示窓となる。
11は、ランプボデイ2の背面壁3の内面にそ
の背面壁中央の水平方向に沿つて突出形成された
隔壁であり、突出端に係止頭条12が形成された
中央支持腕13と、突出端に係止端面14,14
が形成された壁板15,15とから成る。尚、こ
の隔壁11は、この実施例においてはランプボデ
イ2の背面壁3と一体に形成されているが、これ
を別体に形成して背面壁3の内面に装着するよう
にしてもよい。
16及び17は、それぞれインナーレンズであ
り、略横長な長方形状のレンズ面を有し、ランプ
ボデイ2の内部に設けられ、その上側縁又は下側
縁がランプボデイ2の内部後方中央部に向けて大
きく偏位されて、ランプ軸x−xに対して傾斜し
て設けられている。すなわち、ランプボデイ2の
内部上半分の空間に配置された上方インナーレン
ズ16は、その下側縁18が上記隔壁11におけ
る係止頭条12と係止端面14との間に嵌合され
て支持され、その上側縁19はランプボデイ2の
前方開口縁6付近に穿設された挿通孔20を通し
て外部に突出され、この突出された上側縁19が
前方開口縁6にビス21止めされている。一方、
ランプボデイ2の内部下半分の空間に配置される
下方インナーレンズ17は、その上側縁22が上
記隔壁11における係止頭条12と係止端面14
との間に嵌合されて支持され、その下側縁23
は、上記上方インナーレンズ16の上側縁19と
同様にしてランプボデイ2の外部に突出され、前
方開口縁6にビス21止めされる。上方インナー
レンズ16の上側縁19及び下方インナーレンズ
17の下側23がランプボデイ2の外部に突出さ
れるのは、その各側縁19,23の全長に亘つて
突出される必要はなく、その全長の一部、例えば
数箇所において突出されて、ここを前方開口縁に
ビス止めされるようにしても宜いし、更にそのビ
ス21止めに代えて、各側縁19,23を該前方
開口縁6に溶着するようにしてもよい。これらイ
ンナーレンズ16及び17は、上記補正レンズ7
やアウターレンズ8と同様無彩色とされている。
このようにしてランプボデイ2の内部におい
て、一側縁がランプボデイ後方部に支持され、そ
して他側縁がランプボデイ前方開口部に支持され
た上方インナーレンズ16と下方インナーレンズ
17は、その各レンズ面が補正レンズ7の内表面
に対して傾斜した状態で対向されることになる。
そして、この上方インナーレンズ16と下方イン
ナーレンズ17には、それぞれプリズム素子が形
成されている。上方インナーレンズ16の外表
面、つまり補正レンズ7と対面される表面の中央
部には円帯状にカツトされた屈折プリズム素子2
4,24,……が多数同心円状パターンを描くよ
うに形成されており、又、内表面の外周部には全
反射プリズム素子25,25,……が多数同心円
状パターンを描くように形成されている。また、
下方インナーレンズ17にも上記した上方インナ
ーレンズ16におけると全く同様にして、その外
表面の中央部に屈折プリズム素子26,26,…
…が、その内表面の外周部に全反射プリズム素子
27,27,……がそれぞれ形成されている。
28及び29はバルブであり、28はターンラ
ンプ用バルブ、29はテールアンドストツプラン
プ用バルブであつて、それぞれ上方インナーレン
ズ16と下方インナーレンズ17の内側に、配置
され、バツクカバー4及び4に設けたソケツト3
0,30によつて保持されている。そして、該各
バルブ28,29のフイラメント31及び32は
各インナーレンズ16及び17の上記した屈折プ
リズム素子24,24,……又は26,26,…
…の同心円状パターンの回転中心を垂直に通る垂
線33又は34上に配設されている。このバルブ
28及び29のガラス球にはそれぞれ所定の色
彩、例えばターンランプ用バルブ28には黄橙色
が、またテールアンドストツプランプ用バルブ2
9には赤色が付されている。なお、ガラス球にこ
れらの色彩を付すのは、フイラメント31,32
から発射される光に色彩を付すためのフイルター
手段としてであるから、これに代えて、所定の色
彩を付したバルブキヤツプ35,36をバルブ2
8,29に覆着するようにしてもよい。
ところで、上方インナーレンズ16のレンズ面
と下方インナーレンズ17のレンズ面との為す開
き角度は、概要80゜乃至100゜の範囲、望ましく
は90゜程度とされているのが良い。図中αは、ラ
ンプ軸x−xを通る水平面と上方インナーレンズ
16のレンズ面とのなす角度を示し、又βは、該
水平面と下方インナーレンズ17のレンズ面との
なす角度を示し、この第3図に示す実施例におい
ては、その両角度α及びβはいづれも略等しくそ
れぞれ45゜程度とされている。つまり、上方イン
ナーレンズ16と下方インナーレンズ17との両
レンズ面の開き角度は約90゜とされており、その
ような開き角度をもつように、各インナーレンズ
16及び17の傾斜角度を設定したものである。
このように、2枚のインナーレンズ16及び1
7の開き角度が上記角度範囲であるのが望ましい
理由は、アウターレンズ8のレンズ面における発
光表示の効率、つまり、バルブ28又は29から
の光がインナーレンズ16又は17を介して、更
に、補正レンズ7を介してアウターレンズ8に照
射される効果とランプボデイ2の奥行形状を考慮
することにある。すなわち、この両インナーレン
ズの開き角度、つまりα角とβ角の和が90゜角よ
り著るしく小さいと、両インナーレンズの一側縁
を支持する位置がランプボデイ2の内部背面に向
つて延長された位置とされなければならず、これ
は当然にランプボデイの奥行形状を大きくするこ
とになり、しかもこのインナーレンズ16又は1
7から補正レンズ7の内表面に向つて照射される
光の該補正レンズ内表面における入射角が大きく
なり該内表面で反射されるようになり、又、逆に
その開き角度が90゜角より著るしく大きくされる
ということは、両インナーレンズの一側縁を支持
する位置が、ランプボデイ2の前方開口5に近づ
くことになり、両インナーレンズから補正レンズ
7の内表面に照射されるバルブ28又は29から
の光はその補正レンズ7の内表面に上方又は下方
に片寄つた範囲にした照射されないことになり、
従つて、アウターレンズ8のレンズ面の発光範囲
も上方又は下方に片寄つた範囲となり、その発光
表示面積が小さくされてしまうからである。
以上のように構成された後部標識灯1によれ
ば、アウターレンズ8、補正レンズ7および各イ
ンナーレンズ16,17がいづれも無彩色である
から、バルブ28及び29を点灯しない時は、ア
ウターレンズ8のレンズ面に何らの信号色も視認
されることがなく、すつきりとした感じにするこ
とができる。
又、その同じ非点灯時において、アウターレン
ズ8の外表面に光度の高い太陽光線37,37,
……が照射された場合、該光が、そのアウターレ
ンズ8及び補正レンズ7を透過してインナーレン
ズ16又は17の全反射プリズム素子25,2
5,……、又は27,27,……に入射し、ここ
で反射されて再び補正レンズ7を経てアウターレ
ンズ8に照射されても、その太陽光線はいづれも
無彩色のレンズ7,8及び16又は17を経て射
出されるだけであるから、アウターレンズ8の発
光表示窓に、インナーレンズ16又は17の内側
に設けられたバルブ28又は29の信号色が表示
されることがなく、また同様にして、太陽光線3
7,37,……がインナーレンズ16又は17の
屈折プリズム素子24,24,……又は26,2
6,……に入射しこれを透過して更に各バルブ2
8又は29に照射されたとしても、このバルブ2
8又は29にまで入射した太陽光線は、インナー
レンズ16又は17の内側で乱反射され、最早、
再びアウターレンズ8の発光表示窓に照射される
虞れは皆無に等しくなり、いづれにしても、それ
ら太陽光線37,37……がランプボデイ2の内
部に入射されることによつて生ずる擬似点灯を略
完全に防止することができる。
そして、バルブ28又は29のいづれか一方を
点灯した場合は、その各バルブ28,29のガラ
ス球に付した所定の色彩が、バルブからの直射光
によつてアウターレンズ8の発光表示窓に表示さ
れる。例えば今、テールアンドストツプランプ用
バルブ29が点灯されたとすれば、そのバルブ2
9からの直射光38,38,……はバルブ29の
ガラス球に付された色彩、すなわち赤色を伴なつ
て、その一部は上方インナーレンズ16における
屈折系プリズム素子24,24,……によつて屈
折せられ、又一部は全反射系プリズム素子25,
25,……によつて全反射されて、いづれも該上
方インナーレンズ16のレンズ面と垂直に交わる
垂線33の方向と略平行な方向へ平行光束となつ
て射出され、これら射出光は補正レンズ7の内表
面略全体に入射角i1をもつて照射され、次いで
この補正レンズ7に形成された補正プリズム素子
9,9,……によつてランプ軸x−xと平行な方
向に屈折され、平行光束となつてアウターレンズ
8に照射される。そして、このアウターレンズ8
への照射が、アウターレンズの表示窓略全面を赤
色に発光させることになり、且つアウターレンズ
8の内表面に形成された魚眼レンズ素子10,1
0,……によつて適宜上下及び左右方向へ拡散さ
れて射出せしめられる。一方ターンランプ用バル
ブ28が点灯された場合も、上記したテールアン
ドストツプランプ用バルブ29が点灯された場合
と全く同様にして、そのバルブ28からの直射光
39,39,……はバルブのガラス球に付された
色彩すなわち黄橙色を伴なつて下方インナーレン
ズ17における屈折系プリズム素子26,26,
……又は全反射系プリズム素子27,27,……
を介して補正レンズ7の内表面略全面に入射角i
2をもつて照射され、次いで補正レンズ7のプリ
ズム素子9,9,……を介してアウターレンズ8
の略全面に照射され、これによつてアウターレン
ズ8の発光表示窓略全面を黄橙色に発光させるこ
とになる。従つて、いづれのバルブを点灯して
も、その信号色はアウターレンズ8の該表面にて
発光表示されるのであるから、一体の灯具におい
てバルブを2個設けアウターレンズ8のレンズ面
をそれぞれのバルブ専用に2分するなどして構成
した場合に較べ、その発光表示面を2倍とするこ
とができるわけである。
このように各信号色の発光表示面積が飛躍的に
大きくされたことは、その信号色発光の視認を容
易且つ確実ならしめると共に、バルブからの直射
光をその大きな発光表示窓全面に拡散させること
ができることになり、これによつて局部的な発光
を抑制することができるから、後続車等に不必要
なグレアを及ぼすこともない。
しかも、テールアンドストツプランプ用バルブ
29からの光も、又ターンランプ用バルブ28か
らの光も、同一の発光表示窓に発光表示すること
ができるのであるから、このアウターレンズ8の
一側端を車輌の側端に合わせて灯具1を装着すれ
ば、ターンランプの信号も車輌の後方及び側方へ
良く視認せしめることができるし、又、テールラ
ンプの点灯による車幅の表示も、当該車輌の正確
な車幅を表示することができる。
更に、各インナーレンズの一側縁18及び22
は、ランプボデイ2の内部後方にて、つまり、取
付作業が困難となる狭い空間内にて支持されるの
であるが、その支持手段として、この実施例にお
いては、隔壁11の先端に単に嵌合することと
し、又その各側縁19および23はランプボデイ
2の外部に突出させ、この突出された側縁部をラ
ンプボデイ2の開口縁6にビス止めあるいは溶着
するようにしたものであるから、取付作業を極め
て容易にすることができる。
なお、第3図に示すこの実施例においては、2
枚のインナーレンズ16および17をランプボデ
イ2の内部空間の上方と下方に設け、つまり、両
インナーレンズ16および17のレンズ面を上下
方向に傾斜させて設けたが、これを左右方向に傾
斜させて設けるようにしても宜い。この場合の構
成を簡単に述べるとすれば、第3図Cは縦断側面
を示すものであるが、この図を横断平面図として
置き換えてながめた場合の構成として捉えること
ができよう。
ところで、このようにした車輌用信号灯具にお
いては、2つのバルブが同時に点灯されることが
ないように制御する必要がある。そこで、第4図
に示すその制御回路の一例を、簡単に説明する。
この制御回路は、一般的な積分回路によつて構成
され、特に、前述したテールアンドストツプラン
プ用バルブ29とターンランプ用バルブ28とに
同時に点灯のための電流が流れた場合に、テール
アンドストツプランプ用バルブ29の点灯を消灯
するように充放電回路をもつて制御するように構
成されている。A図において、S1はテールアン
ドストツプランプ用のバルブ29のON−OFFス
イツチ、S2はターンランプ用のバルブ28の
ON−OFFスイツチを示し、これらのスイツチS
1,S2がONされると、バツテリーから12Vの
電圧をもつて電流が流れる。D1はスイツチS1
に接続されたダイオードで、そのカソードはリレ
ーRLのb接点RLbを介してテールアンドストツ
プランプ用バルブ29に接続されている。又、タ
ーンランプ用のON−OFFスイツチS2にはダイ
オードD2が接続され、このダイオードD2のカ
ソードには抵抗R1とR2が直列に接続され、抵
抗R2は更にトランジスタTr1のベースに接続
されている。そして抵抗R1とR2の間の接続端
子40には、コンデンサcが接続され、このコン
デンサcの他の接続端は接地されている。又、抵
抗R2とトランジスタTr1のベースとの間の接
続端子41には可変抵抗器VRと抵抗R3とから
成る直列回路が接続され、この直列回路の抵抗R
3は接地されている。そして、抵抗R1とコンデ
ンサcとによつて充電回路が、又コンデンサc
と、抵抗R2,R3及び可変抵抗器VRによつて
放電回路が、それぞれ構成され、この充電回路、
放電回路によつてトランジスタTr1から先の回
路へ流れる電流をON−OFF制御し、リレーRL
の接点RLbをON−OFFさせ、これによつてバル
ブ29の点灯を制御するものである。なお、トラ
ンジスタTr1のコレクタはダイオードD1のカ
ソード側の接続端子42に接続され、エミツクは
抵抗R4を介してトランジスタTr2のベースに
接続されている。トランジスタTr2のエミツタ
は接地されており、コレクタはリレーRLに接続
されている。そしてリレーRLとトランジスタTr
2のコレクタとの間の接続端子43からはリレー
RLと並列にダイオードD3が接続されている。
このように構成された制御回路の制御動作を各
ON−OFFスイツチS1及びS2のON条件に分
けて述べる。
(1) テールアンドストツプランプ用スイツチS1
のみがONされた場合は、スイツチS2がOFF
のためにトランジスタTr1及びTr2が共に
OFFであり、従つてリレー接点RLbが開くこ
となく該接点RLbに電流が流れてテールアンド
ストツプランプ用バルブ29が点灯される。
(2) ターンランプ用スイツチS2のみがONされ
た場合は、テールアンドストツプランプ用バル
ブ29に接続される回路に電流が流れないた
め、該バルブ29は点灯されない。
(3) ターンランプ用スイツチS2とテールアンド
ストツプランプ用スイツチS1が共にONされ
た場合は、上記した充放電回路によつてテール
アンドストツプランプ用バルブ29の点灯が消
灯され、ターンランプ用バルブのみが点灯され
ることになる。すなわち、第4図Bに示す如
く、ターンランプ用バルブの点灯電流は適宜な
フラツシヤユニツトを介して一定の周期をもつ
て断続的に流れるから、その電流信号は同図の
44に示すようにON,OFFを繰り返す。そし
て、このような継続信号がくると、充放電回路
Zにおいては、同図の45に示すように、電流
がONの間の充電カーブ46,46,……と電
流がOFFの間の放電カーブ47,47,……
を描いて充放電動作を繰り返し行なう。この充
電カーブ46,46,……の間は当然トランジ
スタTr1に電流が流れ、従つて、トランジス
タTr2がONするから、リレーRLがONされ、
そのb接点RLbが開いてバルブ29への電流が
遮断され、バルブ29の点灯が阻止されること
により、又、放電カーブ47,47,……の間
でも、最も放電が進んだ時点でのその充電圧が
トランジスタTr1をONさせるに最低限必要な
電圧以上になつていれば、この場合もトランジ
スタTr1はONの状態を持続することができる
から、バルブ29の点灯を阻止し続けることが
できる。
実施例 2 第5図は本考案車輌用信号灯具の他の実施例
1Aを示すもので、前述した第3図に示すものと
同じく自動車用の後部標識灯に適用されたもので
ある。
この実施例における後部標識灯1Aはアウター
レンズの一側部が後方へ偏位されたいわゆるスラ
ントタイプのレンズ面とされている点や、そのス
ラントに応じた各インナーレンズの傾斜態様、イ
ンナーレンズの他側縁の支持態様等が前述した実
施例1のものと異なるだけである。従つて、それ
ら異なる点についてのみ説明をし、実施例1のも
のと異ならない部分及び部材については、実施例
1のものと同じ符号を付して説明を省略する。
上記した如く、この実施例における後部標識灯
のアウターレンズ48はθ゜傾斜するようにその
上方部が後方へ偏位されており、そのアウターレ
ンズ48のレンズ面と平行になるように補正レン
ズ49もθ゜傾斜されている。そして、それらア
ウターレンズ48及び補正レンズ49の傾斜に合
わせてインナーレンズ16及び17の傾斜、つま
りランプ軸X−Xに対する傾き角度が設定されて
いる。すなわち上方インナーレンズ16のレンズ
面は、アウターレンズ48及び補正レンズ49の
レンズ面と垂直に交わる垂線Y−Yを通る平面に
対して約45゜の角度をもつて傾斜され、又下方イ
ンナーレンズ17のレンズ面も同じくその垂線Y
−Yを通る平面に対して約45゜の角度をもつて傾
斜されており、これによつて上方アウターレンズ
16のレンズ面と下方インナーレンズ17のレン
ズ面とが構成する開き角度は前述の実施例1のも
のと同様約90゜とされる。ということは、ランプ
軸X−Xを通る水平面に対する各インナーレンズ
16及び17それぞれの開き角αおよびβは等し
くならない。つまり、ランプ軸X−Xを通る水平
面と上方インナーレンズ16のレンズ面とで構成
される開きαは、該水平面と下方インナーレンズ
17のレンズ面とで構成される開き角度βよりも
大きくされている。これは、アウターレンズ48
と補正レンズ49とがそれぞれの上方部が後方へ
スラントされたことによつて該各レンズのレンズ
面がθ゜だけ上向きにされたことに対応して、両
インナーレンズ16及び17のレンズ面もそれに
伴なつてそれぞれθ゜づつ上向きになされたこと
を意味する。このように、インナーレンズ16及
び17も上向きにするのは上方インナーレンズ1
6のレンズ面と垂直な方向に射出される光50の
補正レンズ49内表面に入射する入射角i1と、
下方インナーレンズ17のレンズ面と垂直な方向
に射出される光51が補正レンズ49の内表面に
入射さる入射角i2とを等しくさせるためであ
る。というのは、その双方の光50と51の入射
角i1とi2が異なつていると、補正レンズ49
による光の制御、つまり、上方インナーレンズ1
6又は下方インナーレンズ17のどちらからの光
が入射されても、所定の方向へ同じように射出す
るという制御が極めて困難となるからである。ま
た、この実施例においてアウターレンズ48、補
正レンズ49、各インナーレンズの他側縁19及
び23、更にはランプボデイ2の下方壁52がい
づれもリム53に取り付けられている。
実施例 3 第6図は本考案車輌用信号灯具の第3の実施例
1Bを示すものである。この実施例1Bも、前述し
た第3図に示すもの1と同じく自動車用の後部標
識灯に適用されたものである。この実施例1Bに
おいては、アウターレンズと補正レンズが前記第
1の実施例のもと異なるのみで、他の部分につい
では第1の実施例におけるものと同様であるの
で、同様の部分には同一の符号を付して説明を省
略する。
前述の第3図に示した第1の実施例1において
は、アウターレンズ8の内面に形成した魚眼レン
ズ素子10,10,……によつて上下方向及び左
右方向に拡散された配光を得るようにしている
が、この第3の実施例1Bにあつては、この拡散
機能をアウターレンズと補正レンズとに分けて持
たせるようにした。即ち、アウターレンズ54の
内面、即ち、補正レンズ55に対向した面には円
柱レンズ56,56,……が多数垂直方向に延び
るように配列形成されており、この円柱レンズ5
6,56,……によつて補正レンズ55からアウ
ターレンズ54に向けて射出された光は、左右方
向への拡散性を与えられてアウターレンズ54か
ら射出される。また、補正レンズ55の内面、即
ち、インナーレンズ16及び17に対向した面に
は、円柱レンズ57,57,……が水平方向に延
びるように多数配列形成されており、これによつ
て、補正レンズ55から射出される光は上下方向
への拡散性を与えられる。
このように、アウターレンズ54の円柱レンズ
56,56,……と補正レンズ55の円柱レンズ
57,57,……とによつて、この灯具1Bから
射出される光は結局は上下方向及び左右方向への
拡散性を与えられる。ただ、このように補正レン
ズ55の補正プリズム素子9,9,……の前面に
一方向の集光性しか特にない円柱レンズ56,5
6,……が配設されると、補正プリズム素子9,
9,……のパターンが明瞭に視認されず、デザイ
ン上好適である。
考案の効果 以上の記載したところから明らかなように、本
考案車輌用信号灯具においては、無彩色のレンズ
面を有しそれぞれの面の一側縁がランプボデイ内
部の後方略中間付近に支持され他側縁がランプボ
デイ前方開口付近にて支持され且つ該レンズ面に
プリズム素子が形成された2枚のインナーレンズ
を有し、それぞれのインナーレンズの内側には光
源が設けられ、該光源とインナーレンズとの間に
は光源の光を着色するフイルター手段が設けら
れ、ランプボデイの前方開口には、インナーレン
ズを介して射出される光源からの光をランプ軸と
略平行な方向へ射出する補正プリズム素子が形成
された無彩色の補正レンズと、その補正レンズの
前方に位置される無彩色のアウターレンズとが被
着されたことを特徴とするので、非点灯時におい
て灯具の外部からは信号色が全く視認されること
がなく意匠的にすつきりとした美感が得られ、
又、太陽光線がこの灯具内に入射されてもそれら
信号色が擬似発光して表示されることがなく、誤
まつた信号の視認性の惹起を完全に防止できる。
これらの非点灯時における作用を換言するなら
ば、真正の点灯時以外は、信号色が全く現われな
いということであつて、これは信号灯具としての
視認性を極めて正確なものとすることになる。
また、この灯具の発光表示窓つまりアウターレ
ンズの外表面の全面が、2つのバルブからの信号
色の共通の発光表示窓とされることによつて、各
バルブ毎に専用のアウターレンズを設ける場合の
そのアウターレンズ外表面のスペースに比して著
るしく大きくすることができるから、信号色の発
光表示面積が飛躍的に増大され、その視認性を一
層明瞭且つ正確なものとすることができ、更に
は、その発光表示面積が増大されたことによつて
バルブの光を表示窓に適当に拡散させることがで
きるから、後続車等に過度のグレアを及ぼすこと
もない等、その視認性を極めて良好なものとする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は自動車の後部に取着された従来の車輌
用信号灯具の一例を示す正面図、第2図は第1図
に示す車輌用信号灯具の詳細を示すもので、Aは
縦断側面図、Bはその要部を拡大した縦断側面
図、第3図は本考案車輌用信号灯具の第1の実施
例を示すもので、Aはレンズの一部を切り欠いて
示す正面図、BはA図におけるB−B線に沿つて
切断した横断面図、CはA図におけるC−C線に
沿つて切断し拡大縦断側図、第4図は第3図に示
す車輌用信号灯具におけるストツプランプ消灯制
御回路の一例を示し、Aは回路図、Bはその回路
における充放電の動作を示すタイムチヤート図、
第5図は本考案車輌用信号灯具の第2の実施例を
示す縦断側面図、第6図は本考案車輌用信号灯具
の第3の実施例を示す縦断面図である。 符号の説明、2……ランプボデイ、7……補正
レンズ、8……アウターレンズ、9……補正プリ
ズム素子、16……インナーレンズ、17……イ
ンナーレンズ、24……プリズム素子、25……
プリズム素子、26……プリズム素子、27……
プリズム素子、31……光源、32……光源、5
6……アウターレンズ、57……補正レンズ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 無彩色のレンズ面を有しそれぞれの面の一側縁
    がランプボデイ内部の後方略中間付近に支持され
    他側縁がランプボデイ前方開口付近にて支持され
    且つ該レンズ面にプリズム素子が形成された2枚
    のインナーレンズを有し、それぞれのインナーレ
    ンズの内側には光源が設けられ、該光源とインナ
    ーレンズとの間には光源の光を着色するフイルタ
    ー手段が設けられ、ランプボデイの前方開口に
    は、インナーレンズを介して射出される光源から
    の光をランプ軸と略平行な方向へ向けて射出する
    補正プリズム素子が形成された無彩色の補正レン
    ズと、その補正レンズの前方に位置される無彩色
    のアウターレンズとが被着されたことを特徴とす
    る車輌用信号灯具。
JP11704482U 1982-07-30 1982-07-30 車輌用信号灯具 Granted JPS5921502U (ja)

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JPS5921502U JPS5921502U (ja) 1984-02-09
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60184201U (ja) * 1984-05-08 1985-12-06 スタンレー電気株式会社 リヤコンビネ−シヨンランプ
JPS63152801A (ja) * 1986-12-16 1988-06-25 スタンレー電気株式会社 車輌用灯具

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