JPS622563B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS622563B2 JPS622563B2 JP52040597A JP4059777A JPS622563B2 JP S622563 B2 JPS622563 B2 JP S622563B2 JP 52040597 A JP52040597 A JP 52040597A JP 4059777 A JP4059777 A JP 4059777A JP S622563 B2 JPS622563 B2 JP S622563B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- powder
- white powder
- parts
- cake
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Description
本発明は、粉末状のままでまたはケーキ
(Cake)状に成型して使用され、かつ水を使用す
ることなく塗布し得る油性粉白粉(粉体基材の表
面が油性物質で均一に被覆された油性粉白粉)の
新規な製造法に関する。更に詳しくは、粉体基材
の表面が油性物質によつて均一安定に被覆されて
おり、肌への塗布に際しては、肌への付き(付着
性)、肌へのなじみ(親和性)、肌への延び、ケー
キ状に成型した油性粉白粉からのパフ、筆への取
れ等が極めて良好で、しかも油性粉白粉の重ね塗
り(粉白粉相互の重ね付け)が可能な油性粉白粉
の新規な製造法に関する。 従来、粉白粉基材の表面を油性物質で被覆した
油性粉白粉の製造法としては、粉末基材の混合物
に油性物質単独をスプレーして粉体基材の表面に
コーテイングする方法が知られているが、製造が
簡単である反面、コーテイングの均一な製品を得
ることは極めて困難である。そのため製品は、不
均一な油性コーテイング層を形成しており、肌へ
の付着性、親和性がわるく、ムラに付いたり、浮
き易く、落ち易く、重ね塗りは全く不可能であ
る。また、この改良方法として、油性物質の有機
溶剤溶液、またはこの溶液に水を少量混合した分
散溶液を、粉白粉基材の表面にスプレーコーテイ
ングする方法が知られているが、均一度の高いコ
ーテイングを行なうことがやはり困難であつて、
得られた油性粉白粉の付着性も充分ではなく、し
かもケーキ状に成型した粉白粉は長期保存時に痩
せたり、亀裂が発生し易く、重ね塗りも不可能で
ある。更に改良法として、油性物質の水性乳化液
に粉体基材を添加混合した後、機械的に研磨して
粉体表面を賦活し、その後5〜7日間20〜40℃に
放置し乾燥、粉砕する方法が特公昭35−12800号
公報に開示されている。 しかしながら、この方法は製造に5〜7日以上
の長時間を必要とし、また、得られた油性粉白粉
は肌への付着性、親和性、のびがわるく、重ね塗
りも全く不可能である。 更にまた、前記方法と近似した製造法として、
油性物質の水性エマルジヨンに粉体基材を混合分
散した後、80℃以上の温度に加熱処理して乾燥す
る方法が知られているが、加熱処理しても粉体基
材の表面への油性物質の密着に長時間を要するた
め、その間に粉体基材の合一化、粗大硬着した凝
集粒子の形成が生起して、やはり均一な表面コー
テイングが実質的に不可能で、肌に対してザラツ
キ感や違和感を与え、かつ延びのわるい粉白粉を
生成し易い欠点がある。 一方、特許第44304号明細書には、ラノリンと
アラビアゴムと水を混和してなるエマルジヨンの
中に、無機顔料(滑石と亜鉛華)を攪拌下に添
加、混合し、上液が透明になつた時点で攪拌を止
めて、過、圧搾、脱水し、かくして得られたラ
ノリン−コーテイング顔料にグリセリンと防腐剤
を添加し練り合わせることからなる練り白粉の製
造法が開示されている。 しかしながら、この方法によつても、無機顔料
のラノリンによる均一な表面コーテイングは不可
能である。そのため前記のラノリン−コーテイン
グ顔料を乾燥して油性粉白粉として使用しても、
肌への付き、なじみ、延びが不充分であり、肌へ
の重ね塗りも全く不可能である等、多くの難点が
ある。 このように従来の製造法では、製造に長時間を
要する等多くの問題があり、そして得られた油性
粉白粉は、油性物質から成る無機粉体の表面コー
テイングが不均一かつ不安定で肌への付き、なじ
み、延び、使用感等がわるく、またケーキ状に成
型した場合の粉白粉の取れがわるいばかりではな
く、保存時にケーキに痩せ(容積縮減)やひび
(亀裂)を生起し易く、しかも油性粉白粉の重ね
塗りが不可能であることから、需用者をして、改
良かつ立体的メイクアツプを簡単容易に行ない得
る油性粉白粉の開発が待望されていた。 本発明者等は、従来技術を改良し、新規な油性
粉白粉を開発せんとして鋭意研究を行なつた結
果、 (1) 油性物質の水性エマルジヨンを、水混和性有
機液体の添加により解乳化する場合は、系中に
分散している油性物質が、凝析
(Coagulation)と同時にかつ瞬時に、一次粒子
の形態を保持して共存分散している無機粉体
(粉体基材)の表面に均一吸着して均一なコー
テイング層(無性被膜)を形成した構造の凝析
物(Coaglate)になつて遊離すること。 (2) 次にこの無機粉体(油性物質によつて被覆さ
れている)を液分から分離して乾燥する場合
は、該有機液体の共存効果によつて極く短時間
に均一乾燥するとともに乾燥時に起り易い粉体
の凝集(二次粒子化)を未然に防止できるこ
と。 (3) 乾燥して得られた油性粉白粉は、単一粒子表
面相互の融着硬化部分少なく、流動乾燥程度の
弱い外力で単粒子化できるので粉砕は極めて容
易であり、 (4) 得られた油性粉白粉は、粉体基材の表面が油
性物質によつて均一安定に被覆されており、皮
膚への付き、なじみ、延び、使用感も、またケ
ーキ状に成型した油性粉白粉からのパフ、筆へ
の取れも極めて良好で、しかも該油性粉白粉の
重ね塗りが可能となつて、立体的メイクアツプ
を簡単容易に行ない得ることを見出し本発明を
完成した。 従つて、本発明の目的は、無機粉体(粉体基
材)の表面が油性物質によつて均一に被覆されて
おり、肌への塗布に際しては、肌への付き、肌へ
のなじみ、肌への延び、粉つぽさのない仕上り、
ケーキ状に成型した油性粉白粉(ケーキ)からの
パフ、筆(塗布用具)への取れ等が極めて良好
で、しかも油性粉白粉の重ね塗りが可能な油性粉
白粉の、工業的に有利な製造方法を提供すること
にある。すなわち、本発明は、油性物質の水性エ
マルジヨンと無機粉体を攪拌下に混合した後、水
混和性有機液体を添加して前記のエマルジヨンを
解乳化し、その後、無機粉体を液分から分離して
乾燥することを特徴とする油性粉白粉の製造法で
ある。 本発明に使用する水混和性有機液体は、水に混
和した場合に酸性やアルカリ性を示すことないも
のであつて、Hildebrandの溶解パラメータの
式:δ=(ΔE/V)〓(ΔEは蒸発熱、Vは分子容、 δは溶解パラメータ)(「色材」第47巻、1974年第
28頁〜第37頁)から求められる溶解パラメータ
(δ)が8.2〜16.0のものが望ましい。例えばメタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブ
タノール、セロソルブ、ブチルセロソルブ、ブチ
ルカルビノール、メチルエチルケトン、メチルイ
ソプロピルケトン、アセトン、酢酸エチル、酢酸
セロソルブ、酢酸ブチル、カルビトール、等を挙
げることができる。 これらのものは、単独または2種以上組合せて
使用される。特に最も好ましい水混和性有機液体
は、エタノール、イソプロピルアルコール、n−
プロパノール、n−ブタノールである。 水混和性有機液体の添加量は、該水性エマルジ
ヨンを解乳化するに必要な量であつて、通常水性
エマルジヨンの重量に対して20〜130重量%、好
ましくは30〜100重量%である。 水混和性有機液体の使用量が少なすぎると、油
性物質の水性エマルジヨンの解乳化が充分進行せ
ず、粉体基材表面に対する油性物質の被膜が不均
一となつて重ね塗り等の効果を付与することが困
難となり易く、また多過ぎると、折角被覆された
油性被膜が脱落し易くなり、またその均一性、安
定性、化粧効果が低下し易い傾向がある。 本発明に言う油性物質の水性エマルジヨンと
は、通常の水中油滴型エマルジヨン及び油中水滴
型エマルジヨンを意味する。 該エマルジヨンに使用する油性物質としては、
通常の油脂、ロウ、炭火水素油、高級脂肪酸、高
級アルコール、エステル化油、シリコン油等であ
つて、一種または二種以上組合せて使用される。 前述の油脂としては、例えばヒマシ油、アボガ
ト油、カカオ脂等を、ロウとしては例えばミツロ
ウ、ラノリン、カルナウバロウ等を、炭化水素油
としては、例えば流動パラフイン、スクワラン、
プリスタン、ポリイソプレンの水素添加物等、エ
ステル化油としては例えばイソプロピルミリステ
ート、イソプロピルパルミテート、2−エチルヘ
キシルサクシネート、イソプロピルイソステアレ
ート、2−エチルヘキシルパルミテート等を挙げ
ることができるが、これらに限定されるものでは
ない。 また乳化剤としての界面活性剤としては、例え
ば、脂肪酸石鹸、高級アルコール硫酸エステル
塩、高級アルキルフエノールスルホン酸塩等のア
ニオン界面活性剤、脂肪酸モノグリセリド、糖類
の脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレン高級アルキルフエ
ノールエーテル、等の非イオン界面活性剤等が挙
げられる。 油性物質の水性エマルジヨンの使用量は、無機
粉体の重量に対して30〜200重量%、好ましくは
50〜150重量%である。前記水性エマルジヨンの
混合量が少な過ぎると粉体基材表面のコーテイン
グが不均一になりやすく、また多過ぎても前記効
果を十分発現し難くなるので好ましくない。 本発明に使用する無機粉体としては、公知慣用
の化粧料用無機粉体である。例えば炭酸マグネシ
ウム、酸化チタン、酸化第二鉄、タルク、カオリ
ン、マイカ、雲母チタン、炭酸カルシウム、ケイ
酸マグネシウム、ベントナイト、酸化亜鉛、ステ
アリン酸亜鉛等が好ましいものとして挙げること
ができる。これらの粉体基材は一種または二種以
上組合せて適用される。 次いで、上記の粉体基材と該水性エマルジヨン
を攪拌混合するに際しては、ニーダーや混合機を
使用して、充分均一に混合、分散するまで攪拌す
る。このように調整された混合分散系に、前記水
混和性有機液体が徐々に添加されるが、この場
合、該有機液体は、その凝集力をして粒子間凝集
力とバランスし、一次粒子化防止を促進し、粒子
の均一分散を助長しながら、解乳化臨界量に到達
し、粉体粒子と近接する油分を急速に凝析して、
粉体粒子の表面に均一な油性被膜を形成すること
ができる。 またこの場合、粉体粒子を予め該有機液体に浸
漬処理(一次粒子比)してから前記水性エマルジ
ヨンに混合分散すれば、更に単粒化した粉体粒子
の表面に、より均一なコーテイングを容易に形成
でき、化粧効果を発現することができる。 解乳化後の無機粉体と液分との分離は、傾斜
法、過法、遠心分離法によつて行なわれる。 分離した無機粉体を乾燥する(例えば60〜90
℃)場合は、水と共に残留している該有機液体の
作用によつて、極めて短時間に均一乾燥するとと
もに乾燥時に起り易い粉体の凝集(二次粒子化)
を未然に防止できるのも一つの特長である。 乾燥して得られた油性粉白粉は、その粒子間表
面相互の融着、硬着部分が非常に少なく、そのた
め流動乾燥における風圧程度の弱い外力で単粒子
化でき、粉砕も極めて容易である。 従つて、流動乾燥法を採用する場合は、粉砕工
程を特に必要としない。 乾燥は、静置温熱風乾燥法、流動乾燥法等公知
の乾燥法が適用される。 乾燥した後は、必要に応じて粉砕を行なうが、
粉砕も容易で、ふるいにかける場合にも可成りの
単粒化ができ、均一粒度の油性粉白粉を高収率で
取得することができる。 本発明の方法で得られた油性粉白粉は、皮膚へ
の付き、なじみ、延び、使用感も、またケーキ状
に成型した油性粉白粉からのパフ、筆への取れも
極めて良好で、粉つぽさのない仕上りがよく、し
かも従来不可能とされていた油性粉白粉の重ね塗
りが可能となつて、立体的メイクアツプを簡単容
易に行なうことができるものであつて、商品的価
値が極めて高い。 更に本発明は、前述の如く、油性物質のエマル
ジヨンを無機粉体との混合分散系において、水混
和性有機溶剤により解乳化することにより、二次
粒子化を防止しながら容易に基材粒子の表面に安
定均一な油性被膜を形成することができ、また乾
燥工程においても、乾燥が極めて容易で、起り易
い粉白粉の凝集を防止して、短時間に均一乾燥し
得ると共に、粉砕工程を省略することもできる等
従来技術の欠点を十分改良することに成功したも
のであつて、その工業的価値が極めて大きい。 以下実施例について説明する。実施例に示す%
とは重量%、部とは重量部を意味する。 参考例 1 (油脂アルコール溶液によるコーテイング) タルク41部、カオリン16部、ステアリン酸亜鉛
4部、酸化チタン15部、及び酸化鉄3部の混合物
を攪拌しながらイソプロピルミリステート3部を
エタノール3部に溶解した溶液をスプレーでコー
テイングし、その後乾燥した。 得られた粉白粉を電子顕微鏡で観察した結果、
粉体表面のコーテイング層は不均一であつた。ま
たこの粉白粉を常法でケーキ状に成型して、3カ
月放置した結果、亀裂が発生し、また少し収縮し
た。使用テスト(パネルテスト)の結果は実施例
1の第1表に併記した。 参考例 2 (油脂物質単独によるコーテイング) タルク60部、カオリン16部、ステアリン酸亜鉛
4部、酸化チタン15部及び酸化鉄2部との混合物
を攪拌しながら、その粒子表面に流動パラフイン
3部をスプレーでコーテイングした。 生成した粉白粉を電子顕微鏡で観察した結果、
粉体表面のコーテイング層が極めて不均一であつ
た。尚、この粉白粉の使用テストの結果は実施例
1の第1表に併記した。 参考例 3 (特公昭35−12800号公報の実施例2の追試:油
性物質のエマルジヨンを付着して熟成下に乾燥
する方法) ソルビタンモノステアレート1.4部、ポリオキ
シエチレングリコールジステアレート5部、グリ
セリンモノステアレート4部、グリセリンジステ
アレート6部、ステアリン酸4部、スクワラン8
部、密ろう8部、及びワセリン4部からなる混合
物(82〜84℃)に水130部(82〜84℃)を攪拌下
に混入して乳化し、50分後にタルク200部とルチ
ル型チタン白12部との混合物を混入し、加熱をつ
づけ、らい解を40分間にて完了した。更に1時間
放置し顔料の賦活を完成した後、これを約1時間
ロールにかけて粒子を磨き、均一結絡性を付与
し、これを7日間35℃熟成した。次いでこの熟成
物に、タルク530部、炭酸マグネシウム245部、亜
鉛華125部及びベントナイト5部との混合物と混
合してボールミルにかけて粉砕して、ふるいにか
けて製品とした。 得られた粉白粉の表面コーテイング層は不均一
で肌への付着性、親和性も不十分で、のびは極め
てわるく、重ね塗りは実質的に不可能であつた。
使用テストの結果は実施例1の第1表に併記し
た。 実施例 1 (本発明の方法で、水中油滴型エマルジヨンを
使用した場合) ステアリン酸3部、流動パラフイン6部、ミツ
ロウ1.5部及びラノリン3部からなる溶融混合物
(80℃)に、トリエタノールアミン1.4部と純水
85.1部からなる水溶液(80℃)を混入して5分間
乳化し30℃に冷却して油性物質の水性エマルジヨ
ン(水中油滴型エマルジヨン)を得た。 次にこのエマルジヨンにタルク83部、マイカ10
部、酸化チタン5部及び酸化鉄2部との粉体基材
混合物を添加し、10分間攪拌して粉体基材を均一
に分散せしめ、その後攪拌下にエタノール80部を
10分間を要して徐々に添加混合し、エマルジヨン
を解乳化した。その後この解乳化物を脱水過機
にかけて凝析物と液分を分別し、粉体基材(無機
粉体)を80〜90℃で熱風乾燥した。 乾燥速度は極めて早く、乾燥物は手で容易に微
粉化する程度に、均一に乾燥しており、乾燥時に
起り易い粉体の凝集も全く認められなかつた。 その後乾燥物を粉砕機(アトマイザー)にかけ
たが容易に可成りの均一粒度に粉砕することがで
きた。次に粉砕物をふるいにかけ、粒子径が極め
て均一な本発明の油性粉白粉を高収率で取得し
た。 この油性粉白粉を電子顕微鏡で観察した結果、
(4400倍に拡大、添付写真第1図)粉体基材の表
面が油性物質によつて均一に被覆されていること
を認めた。 次に、この油性粉白粉(本発明1)と、前記参
考例1乃至参考例3の各油性粉白粉における比較
実用テストを25〜35才のパネラー30人により行な
われた結果を第1表に示した。
(Cake)状に成型して使用され、かつ水を使用す
ることなく塗布し得る油性粉白粉(粉体基材の表
面が油性物質で均一に被覆された油性粉白粉)の
新規な製造法に関する。更に詳しくは、粉体基材
の表面が油性物質によつて均一安定に被覆されて
おり、肌への塗布に際しては、肌への付き(付着
性)、肌へのなじみ(親和性)、肌への延び、ケー
キ状に成型した油性粉白粉からのパフ、筆への取
れ等が極めて良好で、しかも油性粉白粉の重ね塗
り(粉白粉相互の重ね付け)が可能な油性粉白粉
の新規な製造法に関する。 従来、粉白粉基材の表面を油性物質で被覆した
油性粉白粉の製造法としては、粉末基材の混合物
に油性物質単独をスプレーして粉体基材の表面に
コーテイングする方法が知られているが、製造が
簡単である反面、コーテイングの均一な製品を得
ることは極めて困難である。そのため製品は、不
均一な油性コーテイング層を形成しており、肌へ
の付着性、親和性がわるく、ムラに付いたり、浮
き易く、落ち易く、重ね塗りは全く不可能であ
る。また、この改良方法として、油性物質の有機
溶剤溶液、またはこの溶液に水を少量混合した分
散溶液を、粉白粉基材の表面にスプレーコーテイ
ングする方法が知られているが、均一度の高いコ
ーテイングを行なうことがやはり困難であつて、
得られた油性粉白粉の付着性も充分ではなく、し
かもケーキ状に成型した粉白粉は長期保存時に痩
せたり、亀裂が発生し易く、重ね塗りも不可能で
ある。更に改良法として、油性物質の水性乳化液
に粉体基材を添加混合した後、機械的に研磨して
粉体表面を賦活し、その後5〜7日間20〜40℃に
放置し乾燥、粉砕する方法が特公昭35−12800号
公報に開示されている。 しかしながら、この方法は製造に5〜7日以上
の長時間を必要とし、また、得られた油性粉白粉
は肌への付着性、親和性、のびがわるく、重ね塗
りも全く不可能である。 更にまた、前記方法と近似した製造法として、
油性物質の水性エマルジヨンに粉体基材を混合分
散した後、80℃以上の温度に加熱処理して乾燥す
る方法が知られているが、加熱処理しても粉体基
材の表面への油性物質の密着に長時間を要するた
め、その間に粉体基材の合一化、粗大硬着した凝
集粒子の形成が生起して、やはり均一な表面コー
テイングが実質的に不可能で、肌に対してザラツ
キ感や違和感を与え、かつ延びのわるい粉白粉を
生成し易い欠点がある。 一方、特許第44304号明細書には、ラノリンと
アラビアゴムと水を混和してなるエマルジヨンの
中に、無機顔料(滑石と亜鉛華)を攪拌下に添
加、混合し、上液が透明になつた時点で攪拌を止
めて、過、圧搾、脱水し、かくして得られたラ
ノリン−コーテイング顔料にグリセリンと防腐剤
を添加し練り合わせることからなる練り白粉の製
造法が開示されている。 しかしながら、この方法によつても、無機顔料
のラノリンによる均一な表面コーテイングは不可
能である。そのため前記のラノリン−コーテイン
グ顔料を乾燥して油性粉白粉として使用しても、
肌への付き、なじみ、延びが不充分であり、肌へ
の重ね塗りも全く不可能である等、多くの難点が
ある。 このように従来の製造法では、製造に長時間を
要する等多くの問題があり、そして得られた油性
粉白粉は、油性物質から成る無機粉体の表面コー
テイングが不均一かつ不安定で肌への付き、なじ
み、延び、使用感等がわるく、またケーキ状に成
型した場合の粉白粉の取れがわるいばかりではな
く、保存時にケーキに痩せ(容積縮減)やひび
(亀裂)を生起し易く、しかも油性粉白粉の重ね
塗りが不可能であることから、需用者をして、改
良かつ立体的メイクアツプを簡単容易に行ない得
る油性粉白粉の開発が待望されていた。 本発明者等は、従来技術を改良し、新規な油性
粉白粉を開発せんとして鋭意研究を行なつた結
果、 (1) 油性物質の水性エマルジヨンを、水混和性有
機液体の添加により解乳化する場合は、系中に
分散している油性物質が、凝析
(Coagulation)と同時にかつ瞬時に、一次粒子
の形態を保持して共存分散している無機粉体
(粉体基材)の表面に均一吸着して均一なコー
テイング層(無性被膜)を形成した構造の凝析
物(Coaglate)になつて遊離すること。 (2) 次にこの無機粉体(油性物質によつて被覆さ
れている)を液分から分離して乾燥する場合
は、該有機液体の共存効果によつて極く短時間
に均一乾燥するとともに乾燥時に起り易い粉体
の凝集(二次粒子化)を未然に防止できるこ
と。 (3) 乾燥して得られた油性粉白粉は、単一粒子表
面相互の融着硬化部分少なく、流動乾燥程度の
弱い外力で単粒子化できるので粉砕は極めて容
易であり、 (4) 得られた油性粉白粉は、粉体基材の表面が油
性物質によつて均一安定に被覆されており、皮
膚への付き、なじみ、延び、使用感も、またケ
ーキ状に成型した油性粉白粉からのパフ、筆へ
の取れも極めて良好で、しかも該油性粉白粉の
重ね塗りが可能となつて、立体的メイクアツプ
を簡単容易に行ない得ることを見出し本発明を
完成した。 従つて、本発明の目的は、無機粉体(粉体基
材)の表面が油性物質によつて均一に被覆されて
おり、肌への塗布に際しては、肌への付き、肌へ
のなじみ、肌への延び、粉つぽさのない仕上り、
ケーキ状に成型した油性粉白粉(ケーキ)からの
パフ、筆(塗布用具)への取れ等が極めて良好
で、しかも油性粉白粉の重ね塗りが可能な油性粉
白粉の、工業的に有利な製造方法を提供すること
にある。すなわち、本発明は、油性物質の水性エ
マルジヨンと無機粉体を攪拌下に混合した後、水
混和性有機液体を添加して前記のエマルジヨンを
解乳化し、その後、無機粉体を液分から分離して
乾燥することを特徴とする油性粉白粉の製造法で
ある。 本発明に使用する水混和性有機液体は、水に混
和した場合に酸性やアルカリ性を示すことないも
のであつて、Hildebrandの溶解パラメータの
式:δ=(ΔE/V)〓(ΔEは蒸発熱、Vは分子容、 δは溶解パラメータ)(「色材」第47巻、1974年第
28頁〜第37頁)から求められる溶解パラメータ
(δ)が8.2〜16.0のものが望ましい。例えばメタ
ノール、エタノール、イソプロパノール、n−ブ
タノール、セロソルブ、ブチルセロソルブ、ブチ
ルカルビノール、メチルエチルケトン、メチルイ
ソプロピルケトン、アセトン、酢酸エチル、酢酸
セロソルブ、酢酸ブチル、カルビトール、等を挙
げることができる。 これらのものは、単独または2種以上組合せて
使用される。特に最も好ましい水混和性有機液体
は、エタノール、イソプロピルアルコール、n−
プロパノール、n−ブタノールである。 水混和性有機液体の添加量は、該水性エマルジ
ヨンを解乳化するに必要な量であつて、通常水性
エマルジヨンの重量に対して20〜130重量%、好
ましくは30〜100重量%である。 水混和性有機液体の使用量が少なすぎると、油
性物質の水性エマルジヨンの解乳化が充分進行せ
ず、粉体基材表面に対する油性物質の被膜が不均
一となつて重ね塗り等の効果を付与することが困
難となり易く、また多過ぎると、折角被覆された
油性被膜が脱落し易くなり、またその均一性、安
定性、化粧効果が低下し易い傾向がある。 本発明に言う油性物質の水性エマルジヨンと
は、通常の水中油滴型エマルジヨン及び油中水滴
型エマルジヨンを意味する。 該エマルジヨンに使用する油性物質としては、
通常の油脂、ロウ、炭火水素油、高級脂肪酸、高
級アルコール、エステル化油、シリコン油等であ
つて、一種または二種以上組合せて使用される。 前述の油脂としては、例えばヒマシ油、アボガ
ト油、カカオ脂等を、ロウとしては例えばミツロ
ウ、ラノリン、カルナウバロウ等を、炭化水素油
としては、例えば流動パラフイン、スクワラン、
プリスタン、ポリイソプレンの水素添加物等、エ
ステル化油としては例えばイソプロピルミリステ
ート、イソプロピルパルミテート、2−エチルヘ
キシルサクシネート、イソプロピルイソステアレ
ート、2−エチルヘキシルパルミテート等を挙げ
ることができるが、これらに限定されるものでは
ない。 また乳化剤としての界面活性剤としては、例え
ば、脂肪酸石鹸、高級アルコール硫酸エステル
塩、高級アルキルフエノールスルホン酸塩等のア
ニオン界面活性剤、脂肪酸モノグリセリド、糖類
の脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレン高級アルキルフエ
ノールエーテル、等の非イオン界面活性剤等が挙
げられる。 油性物質の水性エマルジヨンの使用量は、無機
粉体の重量に対して30〜200重量%、好ましくは
50〜150重量%である。前記水性エマルジヨンの
混合量が少な過ぎると粉体基材表面のコーテイン
グが不均一になりやすく、また多過ぎても前記効
果を十分発現し難くなるので好ましくない。 本発明に使用する無機粉体としては、公知慣用
の化粧料用無機粉体である。例えば炭酸マグネシ
ウム、酸化チタン、酸化第二鉄、タルク、カオリ
ン、マイカ、雲母チタン、炭酸カルシウム、ケイ
酸マグネシウム、ベントナイト、酸化亜鉛、ステ
アリン酸亜鉛等が好ましいものとして挙げること
ができる。これらの粉体基材は一種または二種以
上組合せて適用される。 次いで、上記の粉体基材と該水性エマルジヨン
を攪拌混合するに際しては、ニーダーや混合機を
使用して、充分均一に混合、分散するまで攪拌す
る。このように調整された混合分散系に、前記水
混和性有機液体が徐々に添加されるが、この場
合、該有機液体は、その凝集力をして粒子間凝集
力とバランスし、一次粒子化防止を促進し、粒子
の均一分散を助長しながら、解乳化臨界量に到達
し、粉体粒子と近接する油分を急速に凝析して、
粉体粒子の表面に均一な油性被膜を形成すること
ができる。 またこの場合、粉体粒子を予め該有機液体に浸
漬処理(一次粒子比)してから前記水性エマルジ
ヨンに混合分散すれば、更に単粒化した粉体粒子
の表面に、より均一なコーテイングを容易に形成
でき、化粧効果を発現することができる。 解乳化後の無機粉体と液分との分離は、傾斜
法、過法、遠心分離法によつて行なわれる。 分離した無機粉体を乾燥する(例えば60〜90
℃)場合は、水と共に残留している該有機液体の
作用によつて、極めて短時間に均一乾燥するとと
もに乾燥時に起り易い粉体の凝集(二次粒子化)
を未然に防止できるのも一つの特長である。 乾燥して得られた油性粉白粉は、その粒子間表
面相互の融着、硬着部分が非常に少なく、そのた
め流動乾燥における風圧程度の弱い外力で単粒子
化でき、粉砕も極めて容易である。 従つて、流動乾燥法を採用する場合は、粉砕工
程を特に必要としない。 乾燥は、静置温熱風乾燥法、流動乾燥法等公知
の乾燥法が適用される。 乾燥した後は、必要に応じて粉砕を行なうが、
粉砕も容易で、ふるいにかける場合にも可成りの
単粒化ができ、均一粒度の油性粉白粉を高収率で
取得することができる。 本発明の方法で得られた油性粉白粉は、皮膚へ
の付き、なじみ、延び、使用感も、またケーキ状
に成型した油性粉白粉からのパフ、筆への取れも
極めて良好で、粉つぽさのない仕上りがよく、し
かも従来不可能とされていた油性粉白粉の重ね塗
りが可能となつて、立体的メイクアツプを簡単容
易に行なうことができるものであつて、商品的価
値が極めて高い。 更に本発明は、前述の如く、油性物質のエマル
ジヨンを無機粉体との混合分散系において、水混
和性有機溶剤により解乳化することにより、二次
粒子化を防止しながら容易に基材粒子の表面に安
定均一な油性被膜を形成することができ、また乾
燥工程においても、乾燥が極めて容易で、起り易
い粉白粉の凝集を防止して、短時間に均一乾燥し
得ると共に、粉砕工程を省略することもできる等
従来技術の欠点を十分改良することに成功したも
のであつて、その工業的価値が極めて大きい。 以下実施例について説明する。実施例に示す%
とは重量%、部とは重量部を意味する。 参考例 1 (油脂アルコール溶液によるコーテイング) タルク41部、カオリン16部、ステアリン酸亜鉛
4部、酸化チタン15部、及び酸化鉄3部の混合物
を攪拌しながらイソプロピルミリステート3部を
エタノール3部に溶解した溶液をスプレーでコー
テイングし、その後乾燥した。 得られた粉白粉を電子顕微鏡で観察した結果、
粉体表面のコーテイング層は不均一であつた。ま
たこの粉白粉を常法でケーキ状に成型して、3カ
月放置した結果、亀裂が発生し、また少し収縮し
た。使用テスト(パネルテスト)の結果は実施例
1の第1表に併記した。 参考例 2 (油脂物質単独によるコーテイング) タルク60部、カオリン16部、ステアリン酸亜鉛
4部、酸化チタン15部及び酸化鉄2部との混合物
を攪拌しながら、その粒子表面に流動パラフイン
3部をスプレーでコーテイングした。 生成した粉白粉を電子顕微鏡で観察した結果、
粉体表面のコーテイング層が極めて不均一であつ
た。尚、この粉白粉の使用テストの結果は実施例
1の第1表に併記した。 参考例 3 (特公昭35−12800号公報の実施例2の追試:油
性物質のエマルジヨンを付着して熟成下に乾燥
する方法) ソルビタンモノステアレート1.4部、ポリオキ
シエチレングリコールジステアレート5部、グリ
セリンモノステアレート4部、グリセリンジステ
アレート6部、ステアリン酸4部、スクワラン8
部、密ろう8部、及びワセリン4部からなる混合
物(82〜84℃)に水130部(82〜84℃)を攪拌下
に混入して乳化し、50分後にタルク200部とルチ
ル型チタン白12部との混合物を混入し、加熱をつ
づけ、らい解を40分間にて完了した。更に1時間
放置し顔料の賦活を完成した後、これを約1時間
ロールにかけて粒子を磨き、均一結絡性を付与
し、これを7日間35℃熟成した。次いでこの熟成
物に、タルク530部、炭酸マグネシウム245部、亜
鉛華125部及びベントナイト5部との混合物と混
合してボールミルにかけて粉砕して、ふるいにか
けて製品とした。 得られた粉白粉の表面コーテイング層は不均一
で肌への付着性、親和性も不十分で、のびは極め
てわるく、重ね塗りは実質的に不可能であつた。
使用テストの結果は実施例1の第1表に併記し
た。 実施例 1 (本発明の方法で、水中油滴型エマルジヨンを
使用した場合) ステアリン酸3部、流動パラフイン6部、ミツ
ロウ1.5部及びラノリン3部からなる溶融混合物
(80℃)に、トリエタノールアミン1.4部と純水
85.1部からなる水溶液(80℃)を混入して5分間
乳化し30℃に冷却して油性物質の水性エマルジヨ
ン(水中油滴型エマルジヨン)を得た。 次にこのエマルジヨンにタルク83部、マイカ10
部、酸化チタン5部及び酸化鉄2部との粉体基材
混合物を添加し、10分間攪拌して粉体基材を均一
に分散せしめ、その後攪拌下にエタノール80部を
10分間を要して徐々に添加混合し、エマルジヨン
を解乳化した。その後この解乳化物を脱水過機
にかけて凝析物と液分を分別し、粉体基材(無機
粉体)を80〜90℃で熱風乾燥した。 乾燥速度は極めて早く、乾燥物は手で容易に微
粉化する程度に、均一に乾燥しており、乾燥時に
起り易い粉体の凝集も全く認められなかつた。 その後乾燥物を粉砕機(アトマイザー)にかけ
たが容易に可成りの均一粒度に粉砕することがで
きた。次に粉砕物をふるいにかけ、粒子径が極め
て均一な本発明の油性粉白粉を高収率で取得し
た。 この油性粉白粉を電子顕微鏡で観察した結果、
(4400倍に拡大、添付写真第1図)粉体基材の表
面が油性物質によつて均一に被覆されていること
を認めた。 次に、この油性粉白粉(本発明1)と、前記参
考例1乃至参考例3の各油性粉白粉における比較
実用テストを25〜35才のパネラー30人により行な
われた結果を第1表に示した。
【表】
このように本発明の油性粉白粉(打型していな
い)は肌への付き、なじみ、延びが良好で粉つぽ
さのない仕上りができ、しかも重ね塗りが可能で
あつて、著しく優れていることは明白である。 次に前記本発明の油性粉白粉を常法により圧縮
機によりケーキ状に圧縮成型して、本発明のケー
キ状油性粉白粉を得た。 このケーキ状油性粉白粉を45℃から−15℃の範
囲内で逐次往復変化する恒温室に1年間放置した
結果、何等異状なく亀裂の発生や収縮(やせ)、
変化を起すことなく安定であつた。 次にこのケーキ状油性粉白粉(本発明)と、参
考例1乃至参考例3の各油性粉白粉を同様に成型
したケーキ状油性粉白粉との実用テストを、前記
同一のパネラー30人により行なつた結果を第2表
に示した。
い)は肌への付き、なじみ、延びが良好で粉つぽ
さのない仕上りができ、しかも重ね塗りが可能で
あつて、著しく優れていることは明白である。 次に前記本発明の油性粉白粉を常法により圧縮
機によりケーキ状に圧縮成型して、本発明のケー
キ状油性粉白粉を得た。 このケーキ状油性粉白粉を45℃から−15℃の範
囲内で逐次往復変化する恒温室に1年間放置した
結果、何等異状なく亀裂の発生や収縮(やせ)、
変化を起すことなく安定であつた。 次にこのケーキ状油性粉白粉(本発明)と、参
考例1乃至参考例3の各油性粉白粉を同様に成型
したケーキ状油性粉白粉との実用テストを、前記
同一のパネラー30人により行なつた結果を第2表
に示した。
【表】
うにして取り、押えながらのばす。
前記第1表の結果と、第2表の結果を比較する
と、明らかなように、本発明の油性粉白粉はその
まま使用しても、またケーキ状に成型して使用し
ても実質的に同等の優れた化粧効果を発現し、共
に肌への延びや付きが良く、肌によくフイツトし
て、粉つぽさのない仕上りができ、しかも殆んど
不可能とされていた重ね塗りが可能となり、本発
明の作用効果の特異性は著しい。 実施例 2 (本発明の方法で、油中水滴型エマルジヨンを
使用した場合) ソルビタンセスキオレート5部、ミツロウ5
部、流動パラフイン22部、ラノリン5部、ラノリ
ンアルコール5部及びワセリン5部からなる溶融
混合物(80℃)を、ホウシヤ0.5部を水52.5部に
溶解した水溶液(80℃)と、混合して乳化し、油
中水滴型エマルジヨンを調製した。 このエマルジヨンを60部、実施例1の粉白粉基
材を100部、エタノールを60部使用する他は実施
例1と同様に行なつて、本発明の油性粉白粉を製
造した。得られた油性粉白粉(以下、本発明2と
いう)は、粉体基材の表面が油性物質によつて均
一に被覆されており、化粧効果も本発明1の水中
油滴エマルジヨンを使用した場合と略々同程度に
良好であつた。その結果を第3表に示す。尚この
場合の効果の判定は、専門検査員3人によるもの
で、非常に良好は◎印、良好は〇印、やや悪いは
△印、非常に悪いは×印で示した。
前記第1表の結果と、第2表の結果を比較する
と、明らかなように、本発明の油性粉白粉はその
まま使用しても、またケーキ状に成型して使用し
ても実質的に同等の優れた化粧効果を発現し、共
に肌への延びや付きが良く、肌によくフイツトし
て、粉つぽさのない仕上りができ、しかも殆んど
不可能とされていた重ね塗りが可能となり、本発
明の作用効果の特異性は著しい。 実施例 2 (本発明の方法で、油中水滴型エマルジヨンを
使用した場合) ソルビタンセスキオレート5部、ミツロウ5
部、流動パラフイン22部、ラノリン5部、ラノリ
ンアルコール5部及びワセリン5部からなる溶融
混合物(80℃)を、ホウシヤ0.5部を水52.5部に
溶解した水溶液(80℃)と、混合して乳化し、油
中水滴型エマルジヨンを調製した。 このエマルジヨンを60部、実施例1の粉白粉基
材を100部、エタノールを60部使用する他は実施
例1と同様に行なつて、本発明の油性粉白粉を製
造した。得られた油性粉白粉(以下、本発明2と
いう)は、粉体基材の表面が油性物質によつて均
一に被覆されており、化粧効果も本発明1の水中
油滴エマルジヨンを使用した場合と略々同程度に
良好であつた。その結果を第3表に示す。尚この
場合の効果の判定は、専門検査員3人によるもの
で、非常に良好は◎印、良好は〇印、やや悪いは
△印、非常に悪いは×印で示した。
【表】
次に本発明2の油性粉白粉を本発明1と同様に
圧縮成型してケーキ状に成型した。このケーキ状
白粉を本発明1の場合と同様に前記恒温室に1年
間放置したが、何等異状なく極めて安定であるこ
とを認めた。 次に、この本発明2のケーキ状白粉と、本発明
1のケーキ状白粉の化粧効果を比較した結果、殆
んど差異は認められなかつた。結果を第4表に示
す。
圧縮成型してケーキ状に成型した。このケーキ状
白粉を本発明1の場合と同様に前記恒温室に1年
間放置したが、何等異状なく極めて安定であるこ
とを認めた。 次に、この本発明2のケーキ状白粉と、本発明
1のケーキ状白粉の化粧効果を比較した結果、殆
んど差異は認められなかつた。結果を第4表に示
す。
【表】
実施例 3
(粉白粉の場合)
エタノールの代りに、第5表に示す各種有機液
体を使用する他は、実施例1の本発明1と同様に
行ない油性粉白粉を精造し、その化粧効果等をし
らべた。結果を第5表に示した。
体を使用する他は、実施例1の本発明1と同様に
行ない油性粉白粉を精造し、その化粧効果等をし
らべた。結果を第5表に示した。
【表】
この結果から明らかなように、本発明に使用し
得る水混和性有機液体の中でエタノール、n−プ
ロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、セロソルブが最も好ましい。 実施例 4 (ケーキ状白粉の場合) エタノールの代りに、第6表に示す各種有機液
体を使用する他は、実施例1の本発明1と同様に
行ないケーキ状の油性粉白粉を製造し、その化粧
効果等をしらべた。結果を第6表に示した。
得る水混和性有機液体の中でエタノール、n−プ
ロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、セロソルブが最も好ましい。 実施例 4 (ケーキ状白粉の場合) エタノールの代りに、第6表に示す各種有機液
体を使用する他は、実施例1の本発明1と同様に
行ないケーキ状の油性粉白粉を製造し、その化粧
効果等をしらべた。結果を第6表に示した。
【表】
ケーキ状白粉の場合においてもエタノール、n
−プロパノール、n−ブタノール、イソプロパノ
ール、セロソルブが最も好ましい。 実施例 5 (粉体基材を予めアルコールに浸漬処理して使
用した場合) 実施例1(本発明)の粉体基材をエタノール
(30℃)に1時間浸漬した後、アルコールと分離
して、取出した。この前処理した粉体基材を使用
する他は、実施例1と同様に行ない油性粉白粉を
精造した。得られた油性粉白粉の粉体基材表面の
コーテイング層(油性物質)の均一性は実施例1
の油性粉白粉よりも更に良好であつた。 比較−1として、参考例1の粉体基材を上記本
発明と同様にエタノールで前処理した後、参考例
1と同様に処理して油性粉白粉を製造した。得ら
れた油性粉白粉の表面コーテイングは極めて不均
一で参考例1の油性粉白粉と大差が認められなか
つた。 また比較−2として、参考例2の粉体基材を上
記本発明と同様にエタノールで前処理した後、参
考例2と同様に処理して油性粉白粉を製造した。
得られた油性粉白粉の表面コーテイングは極めて
不均一で、参考例2の油性粉白粉と大差が認めら
れなかつた。 更に、比較−3として、参考例3の粉体基材を
上記本発明と同様にエタノールで前処理した後、
参考例3と同様に処理して油性粉白粉を製造し
た。得られた油性粉白粉の表面コーテイングは極
めて不均一で参考例3の油性粉白粉と大差が認め
られなかつた。 次に、実施例1の場合と同様に比較実用テスト
を行なつた。 その結果を第7表に示した。
−プロパノール、n−ブタノール、イソプロパノ
ール、セロソルブが最も好ましい。 実施例 5 (粉体基材を予めアルコールに浸漬処理して使
用した場合) 実施例1(本発明)の粉体基材をエタノール
(30℃)に1時間浸漬した後、アルコールと分離
して、取出した。この前処理した粉体基材を使用
する他は、実施例1と同様に行ない油性粉白粉を
精造した。得られた油性粉白粉の粉体基材表面の
コーテイング層(油性物質)の均一性は実施例1
の油性粉白粉よりも更に良好であつた。 比較−1として、参考例1の粉体基材を上記本
発明と同様にエタノールで前処理した後、参考例
1と同様に処理して油性粉白粉を製造した。得ら
れた油性粉白粉の表面コーテイングは極めて不均
一で参考例1の油性粉白粉と大差が認められなか
つた。 また比較−2として、参考例2の粉体基材を上
記本発明と同様にエタノールで前処理した後、参
考例2と同様に処理して油性粉白粉を製造した。
得られた油性粉白粉の表面コーテイングは極めて
不均一で、参考例2の油性粉白粉と大差が認めら
れなかつた。 更に、比較−3として、参考例3の粉体基材を
上記本発明と同様にエタノールで前処理した後、
参考例3と同様に処理して油性粉白粉を製造し
た。得られた油性粉白粉の表面コーテイングは極
めて不均一で参考例3の油性粉白粉と大差が認め
られなかつた。 次に、実施例1の場合と同様に比較実用テスト
を行なつた。 その結果を第7表に示した。
【表】
このように、粉体基材を予めエタノールで前処
理(浸漬処理)してから油性物質の各コーテイン
グ処理しても、従来技術の比較1〜3の方法で
は、参考例1〜3と同様に均一コーテイングでき
ず、また実用上の効果も劣る。しかし本発明の方
法で前処理を行なうと表面コーテイングの均一性
を更に向上し、また実用テストにおける化粧効果
が著しく優れており、実施例1の前処理しない場
合に比較して若干向上しており、差異は充分認め
られた。 参考例 4 (特許第44304号明細書の実施例を追試) ラノリン21gとアラビアゴム8gと水306c.c.を
攪拌しながら混和した後、更に水2.7を添加し
攪拌してラノリンの水性エマルジヨンを調製し
た。次にこのエマルジヨン2.7を攪拌しながら
この中に酸化亜鉛(亜鉛華)375gとタルク(滑
石)75gを添加して強く攪拌を続け、その上液が
透明になつた時点で攪拌を停止して、この混合物
を過し、圧搾し、脱水し、80〜90℃で熱風乾燥
し、粉砕して、ラノリン−コーテイング顔料を得
た。 このラノリン−コーテイング顔料の粒子を電子
顕微鏡で観察(4400倍)した結果、タルクの表面
及び酸化亜鉛の表面におけるラノリンによる被覆
状態は極めて不均一であつた。 次にこのラノリン−コーテイング顔料を常法に
よりケーキ状に圧縮成型して、ケーキ状の油性粉
白粉を得た。 このケーキ状の油性粉白粉の実用テストを専門
検査員3人によつて行なつた。その結果、ケーキ
からパフ(塗布用具)への取れ、化粧の仕上り、
肌への付き、肌へのなじみ、肌への延びは、何れ
もやや悪く(△)、そして肌への重ね塗りは不可
能で非常に悪い(×)ものであつた。 実施例 6 参考例4におけるラノリンの水性エマルジヨン
酸化亜鉛とタルクを添加して分散した後、これに
エチルアルコール1を10分間に徐々に添加混合
してエマルジヨンを解乳化し、その後過以後の
工程を行な他は、参考例4と同様に行なつて、本
発明の油性粉白粉を得た。 この油性粉白粉の粒子を、電子顕微鏡で観察し
た結果(4400倍)、タルクの表面及び酸化亜鉛の
表面におけるラノリンによる被覆状態は極めて均
一であつた。 次にこの油性粉白粉を常法によりケーキ状に圧
縮成型してケーキ状の油性粉白粉を得た。 このケーキ状の油性粉白粉の実用テストを専門
検査員3人によつて行なつた。その結果、ケーキ
からパフへの取れ、化粧の仕上り、肌への付き、
肌へのなじみ、肌への延びは何れも極めて良好
(◎)であり、そして肌への重ね塗りは可能で極
めて良好(◎)なものであつた。
理(浸漬処理)してから油性物質の各コーテイン
グ処理しても、従来技術の比較1〜3の方法で
は、参考例1〜3と同様に均一コーテイングでき
ず、また実用上の効果も劣る。しかし本発明の方
法で前処理を行なうと表面コーテイングの均一性
を更に向上し、また実用テストにおける化粧効果
が著しく優れており、実施例1の前処理しない場
合に比較して若干向上しており、差異は充分認め
られた。 参考例 4 (特許第44304号明細書の実施例を追試) ラノリン21gとアラビアゴム8gと水306c.c.を
攪拌しながら混和した後、更に水2.7を添加し
攪拌してラノリンの水性エマルジヨンを調製し
た。次にこのエマルジヨン2.7を攪拌しながら
この中に酸化亜鉛(亜鉛華)375gとタルク(滑
石)75gを添加して強く攪拌を続け、その上液が
透明になつた時点で攪拌を停止して、この混合物
を過し、圧搾し、脱水し、80〜90℃で熱風乾燥
し、粉砕して、ラノリン−コーテイング顔料を得
た。 このラノリン−コーテイング顔料の粒子を電子
顕微鏡で観察(4400倍)した結果、タルクの表面
及び酸化亜鉛の表面におけるラノリンによる被覆
状態は極めて不均一であつた。 次にこのラノリン−コーテイング顔料を常法に
よりケーキ状に圧縮成型して、ケーキ状の油性粉
白粉を得た。 このケーキ状の油性粉白粉の実用テストを専門
検査員3人によつて行なつた。その結果、ケーキ
からパフ(塗布用具)への取れ、化粧の仕上り、
肌への付き、肌へのなじみ、肌への延びは、何れ
もやや悪く(△)、そして肌への重ね塗りは不可
能で非常に悪い(×)ものであつた。 実施例 6 参考例4におけるラノリンの水性エマルジヨン
酸化亜鉛とタルクを添加して分散した後、これに
エチルアルコール1を10分間に徐々に添加混合
してエマルジヨンを解乳化し、その後過以後の
工程を行な他は、参考例4と同様に行なつて、本
発明の油性粉白粉を得た。 この油性粉白粉の粒子を、電子顕微鏡で観察し
た結果(4400倍)、タルクの表面及び酸化亜鉛の
表面におけるラノリンによる被覆状態は極めて均
一であつた。 次にこの油性粉白粉を常法によりケーキ状に圧
縮成型してケーキ状の油性粉白粉を得た。 このケーキ状の油性粉白粉の実用テストを専門
検査員3人によつて行なつた。その結果、ケーキ
からパフへの取れ、化粧の仕上り、肌への付き、
肌へのなじみ、肌への延びは何れも極めて良好
(◎)であり、そして肌への重ね塗りは可能で極
めて良好(◎)なものであつた。
図面の第1図は、本発明の実施例1で得られた
本発明の油性粉白粉の表面状態(粉体基材の表面
が油性物質で被覆されている状態:4400倍に拡
大)を示す電子顕微鏡写真である。
本発明の油性粉白粉の表面状態(粉体基材の表面
が油性物質で被覆されている状態:4400倍に拡
大)を示す電子顕微鏡写真である。
Claims (1)
- 1 油性物質の水性エマルジヨンと無機粉体を攪
拌下に混合した後、水混和性有機液体を添加して
前記のエマルジヨンを解乳化し、その後無機粉体
を液分から分離して乾燥することを特徴とする油
性粉白粉の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4059777A JPS53127840A (en) | 1977-04-09 | 1977-04-09 | Peparation of oily face powder |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4059777A JPS53127840A (en) | 1977-04-09 | 1977-04-09 | Peparation of oily face powder |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS53127840A JPS53127840A (en) | 1978-11-08 |
| JPS622563B2 true JPS622563B2 (ja) | 1987-01-20 |
Family
ID=12584908
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4059777A Granted JPS53127840A (en) | 1977-04-09 | 1977-04-09 | Peparation of oily face powder |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS53127840A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5527120A (en) * | 1978-08-14 | 1980-02-27 | Kanebo Ltd | Oil-based powdery make-up material and its preparation |
-
1977
- 1977-04-09 JP JP4059777A patent/JPS53127840A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS53127840A (en) | 1978-11-08 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3714881B2 (ja) | (メタ)アクリル酸エステル系樹脂粒子湿潤物およびその製造方法、ならびに外用剤 | |
| JPH0222728B2 (ja) | ||
| JPWO2007037211A1 (ja) | ポリアミド多孔質球状粒子 | |
| JP5123294B2 (ja) | フレーク状ガラス及びそれを配合した化粧料 | |
| JPS623123B2 (ja) | ||
| JP2544200B2 (ja) | 化粧料 | |
| JPS622563B2 (ja) | ||
| CN113677759B (zh) | 生物降解性树脂颗粒和含有其的外用剂 | |
| US2101843A (en) | Dry make-up cosmetic in solid cake form | |
| JPH0717828A (ja) | 水中油型固型化粧料 | |
| JP3426025B2 (ja) | 有機−無機複合顔料を配合してなる化粧料 | |
| JPH01287010A (ja) | 固型粉末メークアップ化粧料の製造法 | |
| JP2000302624A (ja) | アクリル酸エステル系樹脂粒子及びそれを含む外用剤 | |
| JPS59116210A (ja) | 圧縮助剤、化粧用圧縮粉末及び圧縮生成物 | |
| JPS623124B2 (ja) | ||
| JP5898417B2 (ja) | シート状化粧料の製造方法 | |
| JP7161073B1 (ja) | 撥水性セルロースビーズ及びその製造方法、並びに化粧料 | |
| JP2007077087A (ja) | 真珠光沢顔料 | |
| JPH04338314A (ja) | 化粧料 | |
| JP2000128736A (ja) | 化粧用パウダ―並びに皮膚および粘膜からメ―クアップを除去するためのまたはクレンジングするためのその使用 | |
| EP1712596A2 (en) | Surface-treated pigment and process for producing the same | |
| WO2014083126A1 (fr) | Traitements des pigments organiques et inorganiques par un procede mettant en oeuvre des huiles vegetales naturelles | |
| JPH0469317A (ja) | 被覆力に優れた着色基剤を配合して成る化粧料 | |
| JPH0451523B2 (ja) | ||
| JPS6140645B2 (ja) |