JPS6234734B2 - - Google Patents
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- JPS6234734B2 JPS6234734B2 JP51153938A JP15393876A JPS6234734B2 JP S6234734 B2 JPS6234734 B2 JP S6234734B2 JP 51153938 A JP51153938 A JP 51153938A JP 15393876 A JP15393876 A JP 15393876A JP S6234734 B2 JPS6234734 B2 JP S6234734B2
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Description
本発明は新規な腎炎治療剤に関する。而して本
発明は分子式C23H30O6で表わされ且つ分子内に
水酸基、α・β−不飽和カルボニル基及び芳香環
の炭素間二重結合を有する化合物を有効成分とし
て含有することを特徴とする腎炎治療剤に係る。 本発明の腎炎治療剤中に有効成分として含有さ
れる新規な化合物(本発明物質)は、抗補体作用
を有し、腎炎に対して治療効果があり、以下に述
べるような理化学的性質を有する。 (1) 分子式 23H30O6 (2) 分子量 402 (3) 溶解性 メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エ
チルエステル、ジメチルスルホキシド、ピリジ
ン、酢酸、エーテル、クロロホルムに可溶で、
ベンゼンに難溶で、水、ヘキサン、石油エーテ
ルに不溶である。 (4) 構成元素 構成元素は炭素、水素及び酸素の三つであ
り、窒素、硫黄、ハロゲン等は含まれない。 (5) 元素分析値 C:68.58% H:7.55% C23H30O6としての計算値 C:68.64% H:7.51% (6) 赤外線吸収スペクトル(IR) KBr錠としてのIR分析図は第1図に示す通り
である。例えば主な吸収ピークとしては3400
(S)、2920(M)、4670(S)、1610(S)、
1585(S)、1430(M)、1390(S)、1310
(S)、1240(S)、1195(M)、1115(M)、
1040(M)、1005(M)、990(M)、960(M)、
940(M)、880(M)、815(W)、765(W)、
550(W)、515(W)cm-1等に吸収があり、特
に3400cm-1(水酸基)、1670cm-1(α・β−不
飽和カルボニル基)、1610、1585cm-1(芳香環
の炭素間二重結合)より、水酸基、α・β−不
飽和カルボニル基及び芳香環の存在が認められ
る。 (7) 紫外線吸収スペクトル(UV) エタノール(EtOH)を溶媒としし、試料濃
度11.9mg/640mlEtOH、セル長1cmでUV分析
の結果は、第2図に示す通りである。246(ε
=16474)、307(ε=6659)及び350(ε=
5427)nmに極大吸収が認められる。 (8) 呈色反応 (i) 2・4−ジニトロフエニルヒドラジン試
薬、リンモリブデン試薬、トーレンス試薬、
反応等に陽性を示す。 塩化第二鉄反応に陰性を示す。 (9) 薄層クロマトグラフイー(TLC) メルク社製「シリカゲル60F254」を用いた
TLC分析の結果、Rf値は下記の通りであつ
た。 (i) 酢酸エチルエステル−クロロホルム−酢酸
(容積比50:50:2)Rf値=0.34 (ii) ベンゼン−ブタノール−酢酸(容積比60:
15:5)Rf値=0.58 (iii) ベンゼン−酢酸エチルエステル−酢酸(容
積比40:50:2)Rf値=0.42 上記(1)〜(9)の理化学的性質及び他の機器分析デ
ータ並びに本発明物質から誘導される各種物質の
理化学的性質の結果より、本発明物質は、水酸
基、α・β−不飽和カルボニル基、芳香環を有す
るテルペン系物質であると推定される。いずれに
せよ上記分子式を有する化合物は文献未載の新規
化合物であり、新規なテルペン系誘導体であると
同定される。 本発明の物質は、例えばスタキボトリス属に属
する微生物を利用して製造することができる。上
記においてかかる微生物としては、スタキボトリ
ス属に属する限り制限はなく、公知の各種微生物
及び本発明者らが新たに分離収得した微生物をす
べて使用できる。代表的な公知のスタキボトリス
属に属する微生物としては以下のものを例示でき
る。 Γスタキボトリス アルタナンス IFO 9355 (Stachybotrys alternans IFO 9355) Γスタキボトリス カルタルム IFO 5369 (Stachybotrys chartarum IFO 5369) Γスタキボトリス カルタルム IFO 7222 Γスタキボトリス シリンドロスポラ 8858 (Stachybotrys cylindrospora 8858) Γスタキボトリス エチナータ 7525 (Stachybotrys echinata 7525) Γスタキボトリス レニホルミス 7067 (Stachybotrys reniformis 7067) また本発明では以下の如く本発明者らが新たに
分離収得したスタキボトリス属に属する菌をも有
利に使用することができる。この分離収得した菌
は以下に述べる通り新菌種であり本発明者らは之
等を夫々スタキボトリス エスピー.K−76、T
−789及びT−791と命名する。 採集地 1 スタキボトリス エスピー.K−76 沖縄県石坦市の土壌より分離した。 2 スタキボトリス エスピー.T−789 徳島県鳴門市の土壌より分離した。 3 スタキボトリス エスピー.T−791 徳島県徳島市の土壌より分離した。 各種培養基上の性状 1 スタキボトリス エスピー.K−76 本菌株の肉眼的及び顕微鏡的観察(第3図
及び第4図に示す)に基く各種培地上におけ
る培養の特徴は次に記載する通りである。 A 肉眼的観察 通常の糸状菌培養に用いられる種々の培
地上できわめて良好な生育を示すが梗子胞
子の着生は、オートミール寒天培地を除き
必ずしも良好ではない。以下代表的培地に
於ける生育状態を記す。 (1) 麦芽エキス寒天培地 生育は比較的緩慢で27℃、30日間の培
地で30〜35mmの巨大集落を示す。集落は
円形に生育し、周辺部は大きなぎざぎざ
状であるる。集落表面は平坦で、中央部
に円形マツト様に厚く空中気糸が伸びて
密生し培養初期の白色から次第にライト
アイボリー(Lt−Ivory、2ca)色調を
呈する。梗子胞子は培養2週目頃から、
わずかに形成されるが肉眼的にはほとん
ど確認できない。菌核その他の有性胞子
器管は形成されない。裏面は無色からコ
ツパータン(Copper Tan、5ie)。拡散
性色素はコツパータン(Copper Tan、
5ie)を産生。 (2) バレイシヨ ブドウ糖寒天培地 生育は良好で27℃、30日間の培養で45
〜47mmに達する。集落は中心凸状の生育
をし、周辺部はぎざぎざ状で集落中心部
から同心円状の褶曲を呈する。培養初期
から速やかに白色〜パールピンク
(Pearl Pink、4ca)の菌糸に厚く覆わ
れ、培養経過が進むにつれ黒灰色
(Gray.i)の菌叢色となる。梗子胞子塊
は非常に多く形成される。液滴も多量に
観られる。裏面の色はルストタン
(Rust Tan、5le)〜ライトローズブラ
ウン(Lt Rose Brown 6 1/2 lg)、
拡散性色素はバタースコツチ(Butter
Scotch、3ne)を呈するがわずかであ
る。 (3) シアペツク寒天培地 生育良好で27℃、30日間の培養で40〜
45mmに達する。同心円状に褶曲し、集落
は中心凸状の隆起がある。周辺部は波
状。裏面の色はラギツヂタン(Luggage
Tan、4ne)を呈する。表面はトースト
タン(Toast Tan、4lg)の空中菌糸に
覆われない中心部から同心円状に薄無色
から白色の菌糸が着生する。液滴は認め
られないが中心部はきわめて湿潤であ
る。梗子胞子は殆んど形成されない。拡
散性色素は微弱でゴールド(Gold、
2le)。 (4) オートミル寒天培地 生育はきわめて速やかで27℃、30日間
の培養で60〜70mmに達する。集落は薄く
平坦で培養初期から無色〜白色の菌糸が
全面に形成される。集落の中心付近にの
み3〜4mmの直立した菌糸が生じるが、
密ではない。培養2週間目で梗子胞子の
着生が集落全面にわたり、ライトオリー
ブドラブ(Lt Olive Drab、1li)の色調
に変わる。裏面は、ベージユブラウン
(Beige Brown、3ig)〜タン(Tan、
3ie)。拡散性色素はコロニアルイエロー
(Colonial Yellow、2ca)が微弱に産出
される。 2 スタキボトリス エスピー.T−789 不完全菌T−789株の肉眼的および顕微鏡
的観察(第5図に示す)に基く各種培地上に
おける培養の特徴は次に記載する通りである
が本菌株T−789株は顕微鏡観察による形態
学的性状は、スタキボトリス エスピー.K
−76株と全く一致する。しかし培地上での性
質には相違がある。最も異なる下記の二種類
の培地について記載する。 A 肉眼的観察 (1) 麦芽エキス寒天培地 生育はきわめて遅く27℃、30日培養で
17〜20mm。集落の周辺部は波状に生育し
限局的である。集落は中央部が凸状の隆
起を示し周辺部に放射状の褶曲を生じ
る。空中菌糸は薄く全面に着生し、培養
初期の白色から次第に胞子形成がおこり
中央部ではモール(MOle、l)の色調
を呈して、密生するが、周辺部にかけて
輪状に胞子形成が見られる。裏面はコー
クタン(Cork Tan、4ie)。拡散性色素
は豊富でアンバー(Amber、3le)。 (2) ツアペツク寒天培地 生育は良好で27℃、30日の培養で45mm
に生育。集落は中心凸状で放射状の褶曲
を形成し、周辺部は波状の生育を示す。
中心凸状部から外側に同心円状に薄く白
色の空中菌糸を着生し、胞子形成は周辺
部にのみ同心円状に生じ、凸状部は菌糸
の溶解した状態となりきわめて湿潤であ
る。裏面はマスタードブラウン
(Mustard Brown、2pi)。拡散性色素は
産生しない。 3 スタキボトリス エスピ.T−791 不完全菌 T−791株の肉眼的および顕微
鏡的観察(第6図に示す)に基く各種培地上
における培養の特徴は次に記載する通りであ
る。 A 肉眼的観察 (1) 麦芽エキス寒天培地 生育は速やかで、不規則な生育を示し
裏面の色は、タン(Tan、3ie)〜ダー
クラウン(Dk Brown、3pn)。集落は平
坦で胞子形生は良好。菌糸はビスケツト
(Biscuit、2ec)〜タン(Tan、3ie)を
呈し、浸出液滴が認められる。拡散性色
素は産生しない。 (2) バレイシヨ ブドウ糖培地 生育はきわめて速やかで、培養27℃、
30日で70mmに達する。周辺部は樹木状に
拡がり稀薄な白色の菌糸着生が認めら
れ、液滴も顕著である。胞子形成はほと
んどない。裏面はライトアンバー(Lt
Amber、3ie)。拡散性色素なし。 (3) ツアペツク寒天培地 生育不良 (4) 合成ムコール寒天培地 生育不良 (5) オートミル寒天培地 きわめて生育良好で2週間でシヤーレ
を覆う。集落は薄く平坦で、培養初期か
ら菌糸の形成が豊富で胞子形成も速やか
である。菌叢色は白色からダークブラウ
ン(Dk Brown、3pn)に培養の経過に
つれて変化する。菌糸に多量の液滴を生
ずる。拡散性色素は産生しない。 生理学的性質 K−76、T−789、T−791等はいずれも好気
性の菌で次に示す生理学的性質を有する。 1 スタキボトリス エスピー.K−76 PH 温 度 生育し得る条件 3.5〜11.5 15〜35℃ 最適生育条件 6.0〜 9.5 20〜32℃ 2 スタキボトリス エスピー.T−789 PH 温 度 生育し得る条件 3.5〜11.5 15〜38℃ 最適生育条件 4.5〜10.5 20〜32℃ 3 スタキボトリス エスピー.T−791 PH 温 度 生育し得る条件 3.5〜11.5 15〜38℃ 最適生育条件 4.5〜 9.5 20〜30℃ 形態学的性質 1 スタキボトリス エスピー.K−76 第3図及び第4図から以下のことが明らか
である。即ち各種培地上で菌核およびその他
の有性器管は確認されず、梗子胞子型の無性
胞子形成が観察された。 菌糸は多種の培地上で形成され、複雑に分
岐し2〜4μの菌糸幅が縦横に伸長してい
る。 梗子柄は菌糸から単純分枝をなし(1個の
梗子柄からの他の梗子柄への分岐はなし)基
部の足細胞から3〜4個の隔壁を有して、直
立もしくはゆるいわん曲をなして伸長する。
梗子柄の菌糸幅は基部で4.3〜4.7μ、中央部
で3.6〜4.5μ。梗子柄の先端はわずかに膨ら
みその頂端から大きさ7.9〜9.3×3.6〜4.7μ
の楕円形〜徳利型の梗子が3〜7個直立して
形成される。梗子は平滑で無色〜薄黄褐色を
呈する。梗子胞子は梗子の先端から求基的に
連結して生じ直鎖は作らず半月状の小塊とな
りその数7〜26個。梗子柄は大きさ4.9〜8.0
×3.3〜4.7μの亜球型〜卵形でありその表面
は粗面〜イボ状。又その色調はダークアイブ
イ(Dk Lvy 24 po)〜灰黒色を呈する。梗
子胞子塊は粘性物による被膜は観察されな
い。 上記の菌学的性質を有する本菌の分類学上
の位置を検策便覧「ザ ジエネラ オブ ハ
イフオミセテス フロム ソイル(The
Genera Of Hyphomycetes From Soil、
The Williams&Wilkins Company、G.L.
Barron、1968年)」および「ア マニユマル
オブ ソイル フンヂヤイ(A
MANUAL OF SOIL FUNGI、The Iowa
State University Press Ames Iowa
USA、J.C・Gilman、1971年)」および「ザ
ジエネラ オブ フンヂヤイ スポルレー
チング イン ピユア カヤルチヤー(The
Genera of Fungi Sporolating in Pure
Cultre、VERAG VON J、CREMER 3301
LEHRE、J.A.VON ARX、1970年)」等によ
り検索すると本菌はサツカルド
(Saccardo)の分類系式に従うとハイフオミ
セテス鋼デマチヤケアエ科スタキボトリス属
に属する。即ち子のう果その他の有性性殖器
管を有せず、梗子から暗褐色の梗子胞子を生
じ、かつ又生じた梗子胞子が梗子の頂端に半
月上に集まる性状を有する本菌株の性状はス
タキボトリス属の性状と一致する。本菌の諸
性状を上記検索便覧およびビスビーG.R
(1943);Trans.Brit.Mycol.soc.、26:133
−143、ヅツク R.K(1946):Mycologia、
38:69−76、バロンG.L(1961)、Can.J.Bot.
、39:153−157等の文敵並びにIFO保存標準
株と比較同定したところ本菌株K−76の梗子
胞子が粗面かつイボ状の突起を有し、卵形〜
楕円形の形状を有する点で、スタキボトリス
ロブラタ(Stachybotrys lobulata IFO
5369)が最も類似すると判定された。しかし
てスタキボトリス ロブラタは梗子柄が1mm
にも達するものがありかつ又K−76株が単純
分枝をなすのに対し1つの梗子株から更に梗
子柄が分枝伸長する性質を有する点が異な
る。各種培地での生育はK−76株は多量の拡
散性色素を産生しかつ胞子形成がポテトグル
コース寒天培地およびオートミール寒天培地
を除く他の寒天培地上ではきわめて不良であ
るのに比較してスタキボトリス ロブラタは
各種培地上できわめて速やかに生育しかつ褶
曲のない平坦な集落を形成する。又胞子形成
はツアペツク寒天培地を除くほとんどの培地
において菌叢色を代表する程良好であり、拡
散性色素も出さないか出しても微弱である。 以上のような相違から、本菌株K−76株は
スタキボトリス ロブラタとは異なる新菌種
であると判断し、スタキボトリス エスピ
ー.K−76株と命名した。 2 スタキボトリス エスピー.T−789 第5図から次のことが判る。即ちスタキボ
トリス エスピー.K−76と大きさに若干の
差があるが形態学的に全く一致する。 上記の菌学的性質を、前述のスタキボトリ
ス エスピー.K−76株と同様に検索便覧並
びに文献を参照しかつ又IFO標準株との比較
同定をした処スタキボトリス ロブラタ
IFO 5369およびスタキボトリス エスピ
ー.K−76と最も類似する。本菌株はツアペ
ツク寒天培地で良好な梗子胞子形成が認めら
れるが、しかし前2株はツアペツク寒天培地
での梗子胞子の形成はほとんど認められない
培養上の相違を有する。 又前述のスタキボトリス エスピー.K−
76株の項で述べたようにスタキボトリス ロ
ブラタとは形態学的性状の相違が明白であ
り、又至適生育範囲がPH4.5〜10.5に広く存
在することからも、本菌株はK−76株とは相
違している。 従つて以上の理由から、本菌株を新菌種と
認めスタキボトリス エスピー.T−789と
命名した。 3 スタキボトリス エスピー.T−791 第6図から以下のことが判る。即ち梗子柄
は単純分枝をなして直立する。その先端部で
わずかにこん棒状に膨らむ。しかし標準株ス
タキボトリス エチナタ IFO 7525および
8856に観察される様な顕著な膨大はない。梗
子柄よりわずかに大きい菌子幅4.0〜4.5μを
示す。栄養菌糸もしくは気菌糸から、足細胞
を有して直立に分岐した梗子柄は2〜3個の
隔壁を有し40〜80×3.0〜3.5μの大きさを呈
する。梗子柄の細胞壁にはとげ状突起は観察
されず、平滑である。 梗子柄頂端膨大部から3〜6個の梗子を生
じ、更にその先端に求基的に4.3〜5.2×3.0〜
4.2μの大きさで1細胞のとげ状突起を有す
る球〜亜球形の梗子胞子を連続的に生じ24〜
70個の胞子鎖を形成する。梗子は徳利型の形
状を示し、大きさ6.9〜10.7×3.5〜4.7μ。梗
子柄および梗子は無色。梗子はコーヒー
(coffee、3pn)〜黒色を呈する。 上記の菌学的性質を有する本菌の分類学上
の位置を前述のK−76株の項で示した検索便
覧により検索すると本菌はスタキボトリス属
(メンモニエラ属)に属する。即ち子のう果
その他の有性性殖器管を有せず梗子から暗褐
色の梗子胞子を連続的に生じ、尚かつ生じた
胞子が長鎖となる性状を有する本菌株T−
791株の性状はスタキボトリス属(メンモニ
エラ属)のそれと一致する。 本菌の諸性状を前述の検索便覧およびヅツ
クR.K(1946、Mycologia、38:69−76)お
よびスミス G.(1962、Trans、Brit.Mycol.
soc.、45:387−394)等の文献並びにIFO保
存標準株と比較同定した処、本菌株T−791
株が梗子から梗子胞子を求基的に連続的に生
じる性質はホーネル(Ho¨hnel)によつて命
名されたメンモニエラ属 メンモニエラエチ
ナタ(Menmoniella echinata)に属すると
判定された。しかし上記のヅツクおよびスミ
スの報告から本菌株T−791株はスタキボト
リス エチナタに類縁の菌種と考えられたた
めにスタキボトリス エチナタ IFO 7525
および8856の2株と比較検討した。 形態学的には本菌株T−791株は梗子柄の
細胞壁が両標準株に特異的なとげ状突起が観
察されず、更に梗子柄先端部が標準株では梗
子柄菌糸幅の2〜3倍に膨大するのに比較し
て、本菌株は顕著な膨大が認められない。更
に培地上の生育、殊にバレイシヨブドウ糖寒
天培地に於て標準株2株は良好な生育を示し
円形のやや隆起した集落を形成しかつ菌糸を
豊富に着生し、胞子形成も顕著であるのに比
して、本菌株は上述の如く樹木状の不規則な
生育を示しかつ菌糸形成、胞子形成が不良で
ある。以上の様な菌学的性状の差異から本菌
株を新菌種と認めスタキボトリス エスピ
ー.T−791と命名した。 尚色の表示記載は「カラー ハーモニー マニ
ユアル(Collor Harmony Manual、1958年、
Container Corporation of America)」の表示法
に従つた。 上記した新菌株 スタキボトリス エスピー.
K−76、スタキボトリス エスピー.T−789及
びスタキボトリス エスピー.T−791は夫々微
工研に微生物受託番号 微工研菌寄第3801号
(FERM−P No.3801)、微工研菌寄第3802号
(FERM−P No.3802)、及び微工研菌寄第3803
号(FERM−P No.3803)として受託された。 上記スタキボトリス属に属する微生物による本
発明物質の製造は、具体的には次の如くして実施
される。即ちまず上記微生物を通常の栄養物及び
添加物を含有する培地で培養する。培養基として
一般に用いられる窒素源としては、例えば大豆
粉、大豆油、コーンスチツプリカー、酵母エキ
ス、乾燥酵母、オートミール、肉エキス、カゼイ
ン加水分解物、アンモニウム塩、硝酸塩等を例示
でき炭素源としては、例えばブドウ糖、グリセリ
ン、麦芽糖、デンプン、乳糖、シヨ糖、糖蜜等を
例示できる。また倍地に添加される添加物として
は例えば炭酸カルシウム、塩化ナトリウム、硫酸
マグネシウム、リン酸等の無機塩を例示でき、更
に該培地には必要に応じて鉄、銅、マンガン、亜
鉛等の金属の塩を微量含有していてもよい。培養
は、上記培養基を含有する通常の水性培地で、表
面培養でも深部通気撹拌培養でも実施できるが、
深部通気撹拌培養を行なうのが好ましい。培養条
件は通常の通気条件下に、液性がPH3.5〜11.5好
ましくはPH4.5〜9.5及び培養温度15〜35℃好まし
くは20〜32℃で通常3〜7日間で有利に培養でき
る。 本発明方法においては次いで上記培養後に培養
液中に生育された物質を採取する。採取法は特に
制限されず生産された物質の理化学的性状を利用
した公知の各種方法がいずれも採用できる。例え
ば不純物との溶解度の差、通常の吸着剤例えば活
性炭、XAD−2、シリカゲル、イオン交換樹
脂、セフアデツクス等に対する吸着親和力の差、
二液相間の分配率の差等を利用する方法及び之等
方法の組み合せにより実施できる。より具体的に
は、培養液を常法に従い過もしくは遠心分離し
て予め菌体を除去する。次い上澄液にメタノール
を加え撹拌後2〜3時間放置し、再度遠心分離に
より沈澱物を除く。更に同量の酢酸エチルエステ
ルで抽出後、溶媒を留去する。抽出物をメタノー
ル中に投じメタノール溶液を活性炭カラムに通じ
た後、溶出液の溶媒を留去する。残渣をセフアデ
ツクスLH−20でゲル過し得られる各画分を前
述した抗補体活性試験に供し、活性な部分を集
め、之より溶媒を留去することにより、本発明物
質が精製単離される。 腎炎治療剤としての使用に際し、本発明物質は
通常その薬理的担体と共に薬理組成物の形で投与
される。担体としては使用形態に応じた薬剤を調
製するのに通常使用される充填剤、増量剤、結合
剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等の稀
釈剤あるいは賦形剤を例示でき、これらは腎炎治
療剤の投与単位形態に応じて適宜選択できる。 腎炎治療剤の投与単位形態としては各種の形態
を治療目的に応じて選択でき、その代表的なもの
として錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、
顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、乳
剤、懸濁剤)等を例示できる。錠剤の形態に成形
するに際しては、担体としてこの分野で従来公知
のものを広く使用でき、例えば乳糖、白糖、塩化
ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カ
ルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等
の賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シ
ロツプ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶
液、カルボキシメチルセルロース、セラツク、メ
チルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピ
ロリドン等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸
ナトリウム、カンテン末、ラミナリア末、炭酸水
素ナトリウム、炭酸カルシウム、ツウイン、ラウ
リル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリ
ド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリ
ン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤、
第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の保
湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイ
ト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、
ステアリン酸塩、ホウ酸末、マクロゴール、固体
ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を例示でき
る。丸剤の形態に成形するに際しては、担体とし
てこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例
えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化
植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アルビア
ゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等
の結合剤、ラミナリア、カンテン等の崩壊剤等を
例示できる。更に錠剤は必要に応じ通常の剤皮を
施した錠剤例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶
被錠、フイルムコーテイング錠あるいは二重錠、
多層錠とすることができる。坐剤の形態に成形す
るに際しては、担体として従来公知のものを広く
使用でき、例えばポリエチレングリコール、カカ
オ脂、高級アルコール、高級アルコールのエステ
ル類、ゼラチン、半合成グリセライド等を挙げる
ことができる。注射剤として調製される場合には
液剤、乳剤及び懸濁剤は殺菌され且つ血液と等張
であるのが好ましく、これら液剤、乳剤及び懸濁
剤の形態に成形するのに際しては、稀釈剤として
この分野に於いて慣用されているものをすべて使
用でき、例えば水、エチルアルコール、プロピレ
ングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコ
ール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、
ポリオキシエチレンソルビツト、ソルビタンエス
テル等を挙げることができる。なおこの場合等張
性の溶液を調製するに充分な量の食塩、ブドウ糖
あるいはグリセリンを腎炎治療剤中に含有せしめ
てもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛
化剤、保存剤等を更に必要に応じて着色剤、保存
剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬的を該治
療剤中に含有せしめてもよい。 本発明の腎炎治療剤中に含有されるべき本発明
物質の量は特に限定されず広範囲に適宜選択され
るが、通常組成物中1〜70重量%、好ましくは5
〜50重量%である。 本発明の腎炎治療剤の使用に際しては特に限定
がなく、各種形態に応じた方法で投与される。例
えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及
びカプセル剤の場合には経口投与される。また注
射剤の場合には単独であるいはブドウ糖、アミノ
酸等の通常の補液と混合して静脈内投与され、さ
らには必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下若
しくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内
投与される。 本発明の腎炎治療剤の投与量は使用目的、症状
等により適宜選択されるが、通常本発明物質の量
は1日当り0.5〜20mg/Kg程度の範囲で用いられ
る。 本発明の治療薬な抗補体活性を有し自己免疫疾
患、膠原病及びリユウマチの治療薬としても有用
である。 以下本発明をより一層明らかにするため本発明
物質の合成例を参考例として掲げ、更に薬理試験
結果及び本発明治療剤の製造例を掲げる。 参考例 1 スタキボトリス エスピー.K−76を500ml容
坂口フラスコに100mlの下記組成の培地を入れて
28℃ PH=6で4日間往復振とう培養を行なつ
た。 グリセリン 0.5% デンプン 1.0〃 乳 糖 0.2〃 大豆粉 0.5〃 酵母エキス 0.1〃 麦芽エキス 0.2〃 CaCO3 0.3〃 MgSO4 0.05〃 前述で得られた種培養1本を30容、ジヤーフ
アメンターに20の上記組成の培地を入れ培養温
度28℃、通気量1/培地・分、撹拌数300回
転/分で5日間培養を行なつた。得られた培養液
を8000回転/分で遠心分離し菌体を除去し、この
上澄液に5のメタノールを加え撹拌して3時間
放置したのち、遠心分離して沈澱物を除去し、等
量の酢酸エチルエステルで抽出する。酢酸エチル
エステル層の溶媒を減圧下留去したのち、残渣を
メタノールに溶かし活性炭カラムを通過させたの
ち、溶出液を減圧下濃縮乾固後、クロロホルム:
酢酸エチルエステル=1:1(V/V)に溶解さ
せて、セフアデツクスLH−20のカラムでゲル
過し、抗補体活性ピークをとり、溶媒を留去する
ことにより、抗補体活性を有する淡黄色の弱酸性
物質2.0gを得た(この物質の理化学色性質は前
述のとおりである。)。 参考例 2 公知のスタキボトリス カルタルム IFO
5369を500ml容坂口フラスコに100mlの下記組成の
培地を入れて28℃、PH=6で往復振とう培養を4
日間行なつた。 グリセリン 0.5% デンプン 1.0〃 乳 糖 0.2〃 大豆粉 0.5〃 酵母エキス 0.1〃 麦芽エキス 0.2〃 CaCO3 0.3〃 MgSO4 0.05〃 前述で得られた種培養2本を30容、ジヤーフ
アメンター20の上記組成の培養を入れ培養温度
28℃、通気量1/培地・分、撹拌数300回
転/分で5日間培養を行なつた。得られた培養液
を8000回転/分で遠心分離し菌体を除去しこの上
澄液に5のメタノールを加え撹拌して3時間放
置したのち、遠心分離して沈澱物を除去し、等量
の酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層の溶媒を
減圧下濃縮乾固したのち、残渣をメタノールに溶
かし、活性炭カラムを通過させたのち、溶出液を
減圧下濃縮乾固後、クロロホルム:酢酸エチルエ
ステル=1:1(V/V)に溶解させて、セフア
デツクスLH−20のカラムでゲル過を行ない活
性ピークをとり、溶媒を留去して抗補体活性を有
する淡黄色の弱酸性物質2.2gを得た(この物質
の理化学的性質は参考例1で得たものと一致し
た。)。 参考例 3 スタキボトリス エスピー.T−789を下記組
成の培地をPH=7.5に調整し、32℃で参考例1と
同様に培養及び精製することにより抗補体活性を
有する淡黄色の弱酸性性質を得た(この物質の理
化学的性質は参考例1で得たものと一致した。)。 グリセリン 0.5% ブドウ糖 1.2〃 コーンスチープリカー 0.5〃 乾燥酵母 0.1〃 麦芽エキス 0.2〃 MgSO4 0.05〃 NaCl 0.3〃 参考例 4 スタキボトリス エスピー.T−791を下記組
成の培地をPH=5.5に調整し、25℃で参考例1と
同様に培養及び精製することにより抗補体活性を
有する淡黄色の弱酸性物質を得た(この物質の理
化学的性質は参考例1で得たものと一致した。)。 グリセリン 0.5% デンプン 1.0〃 シヨ糖 0.2〃 大豆粉 0.5〃 ペプトン 0.1〃 麦芽エキス 0.2〃 MgSO4 0.3〃 HCl 0.05〃 薬理試験結果 抗補体活性作用 抗補体活性は、「免疫化学」第830〜834頁(朝
倉書店発行、山村雄一他編集、1973年)に記載の
試験法に従い測定及び確認される。即ち試験管に
本発明物質の水分散液0.5ml、1×108セル/mlの
感作血球(EA)0.5ml、等張ゼラチンを含むベロ
ナール緩衝食塩水(GVB++)1ml及びGVB++液
で150倍に希釈した補体血清(g.p.c)0.5mlを採
取し、37℃で60分間保湿後之に氷冷した生理食塩
水5mlを加えて遠心分離し、次いで分離された上
清の吸光度を吸光計OD413で測定し、本発明物質
によつて感作血球がどれ程その溶血を抑制される
かを求めることにより測定される。上記方法に従
い測定された吸光度及び抗補体活性値を下記第1
表に示す。
発明は分子式C23H30O6で表わされ且つ分子内に
水酸基、α・β−不飽和カルボニル基及び芳香環
の炭素間二重結合を有する化合物を有効成分とし
て含有することを特徴とする腎炎治療剤に係る。 本発明の腎炎治療剤中に有効成分として含有さ
れる新規な化合物(本発明物質)は、抗補体作用
を有し、腎炎に対して治療効果があり、以下に述
べるような理化学的性質を有する。 (1) 分子式 23H30O6 (2) 分子量 402 (3) 溶解性 メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エ
チルエステル、ジメチルスルホキシド、ピリジ
ン、酢酸、エーテル、クロロホルムに可溶で、
ベンゼンに難溶で、水、ヘキサン、石油エーテ
ルに不溶である。 (4) 構成元素 構成元素は炭素、水素及び酸素の三つであ
り、窒素、硫黄、ハロゲン等は含まれない。 (5) 元素分析値 C:68.58% H:7.55% C23H30O6としての計算値 C:68.64% H:7.51% (6) 赤外線吸収スペクトル(IR) KBr錠としてのIR分析図は第1図に示す通り
である。例えば主な吸収ピークとしては3400
(S)、2920(M)、4670(S)、1610(S)、
1585(S)、1430(M)、1390(S)、1310
(S)、1240(S)、1195(M)、1115(M)、
1040(M)、1005(M)、990(M)、960(M)、
940(M)、880(M)、815(W)、765(W)、
550(W)、515(W)cm-1等に吸収があり、特
に3400cm-1(水酸基)、1670cm-1(α・β−不
飽和カルボニル基)、1610、1585cm-1(芳香環
の炭素間二重結合)より、水酸基、α・β−不
飽和カルボニル基及び芳香環の存在が認められ
る。 (7) 紫外線吸収スペクトル(UV) エタノール(EtOH)を溶媒としし、試料濃
度11.9mg/640mlEtOH、セル長1cmでUV分析
の結果は、第2図に示す通りである。246(ε
=16474)、307(ε=6659)及び350(ε=
5427)nmに極大吸収が認められる。 (8) 呈色反応 (i) 2・4−ジニトロフエニルヒドラジン試
薬、リンモリブデン試薬、トーレンス試薬、
反応等に陽性を示す。 塩化第二鉄反応に陰性を示す。 (9) 薄層クロマトグラフイー(TLC) メルク社製「シリカゲル60F254」を用いた
TLC分析の結果、Rf値は下記の通りであつ
た。 (i) 酢酸エチルエステル−クロロホルム−酢酸
(容積比50:50:2)Rf値=0.34 (ii) ベンゼン−ブタノール−酢酸(容積比60:
15:5)Rf値=0.58 (iii) ベンゼン−酢酸エチルエステル−酢酸(容
積比40:50:2)Rf値=0.42 上記(1)〜(9)の理化学的性質及び他の機器分析デ
ータ並びに本発明物質から誘導される各種物質の
理化学的性質の結果より、本発明物質は、水酸
基、α・β−不飽和カルボニル基、芳香環を有す
るテルペン系物質であると推定される。いずれに
せよ上記分子式を有する化合物は文献未載の新規
化合物であり、新規なテルペン系誘導体であると
同定される。 本発明の物質は、例えばスタキボトリス属に属
する微生物を利用して製造することができる。上
記においてかかる微生物としては、スタキボトリ
ス属に属する限り制限はなく、公知の各種微生物
及び本発明者らが新たに分離収得した微生物をす
べて使用できる。代表的な公知のスタキボトリス
属に属する微生物としては以下のものを例示でき
る。 Γスタキボトリス アルタナンス IFO 9355 (Stachybotrys alternans IFO 9355) Γスタキボトリス カルタルム IFO 5369 (Stachybotrys chartarum IFO 5369) Γスタキボトリス カルタルム IFO 7222 Γスタキボトリス シリンドロスポラ 8858 (Stachybotrys cylindrospora 8858) Γスタキボトリス エチナータ 7525 (Stachybotrys echinata 7525) Γスタキボトリス レニホルミス 7067 (Stachybotrys reniformis 7067) また本発明では以下の如く本発明者らが新たに
分離収得したスタキボトリス属に属する菌をも有
利に使用することができる。この分離収得した菌
は以下に述べる通り新菌種であり本発明者らは之
等を夫々スタキボトリス エスピー.K−76、T
−789及びT−791と命名する。 採集地 1 スタキボトリス エスピー.K−76 沖縄県石坦市の土壌より分離した。 2 スタキボトリス エスピー.T−789 徳島県鳴門市の土壌より分離した。 3 スタキボトリス エスピー.T−791 徳島県徳島市の土壌より分離した。 各種培養基上の性状 1 スタキボトリス エスピー.K−76 本菌株の肉眼的及び顕微鏡的観察(第3図
及び第4図に示す)に基く各種培地上におけ
る培養の特徴は次に記載する通りである。 A 肉眼的観察 通常の糸状菌培養に用いられる種々の培
地上できわめて良好な生育を示すが梗子胞
子の着生は、オートミール寒天培地を除き
必ずしも良好ではない。以下代表的培地に
於ける生育状態を記す。 (1) 麦芽エキス寒天培地 生育は比較的緩慢で27℃、30日間の培
地で30〜35mmの巨大集落を示す。集落は
円形に生育し、周辺部は大きなぎざぎざ
状であるる。集落表面は平坦で、中央部
に円形マツト様に厚く空中気糸が伸びて
密生し培養初期の白色から次第にライト
アイボリー(Lt−Ivory、2ca)色調を
呈する。梗子胞子は培養2週目頃から、
わずかに形成されるが肉眼的にはほとん
ど確認できない。菌核その他の有性胞子
器管は形成されない。裏面は無色からコ
ツパータン(Copper Tan、5ie)。拡散
性色素はコツパータン(Copper Tan、
5ie)を産生。 (2) バレイシヨ ブドウ糖寒天培地 生育は良好で27℃、30日間の培養で45
〜47mmに達する。集落は中心凸状の生育
をし、周辺部はぎざぎざ状で集落中心部
から同心円状の褶曲を呈する。培養初期
から速やかに白色〜パールピンク
(Pearl Pink、4ca)の菌糸に厚く覆わ
れ、培養経過が進むにつれ黒灰色
(Gray.i)の菌叢色となる。梗子胞子塊
は非常に多く形成される。液滴も多量に
観られる。裏面の色はルストタン
(Rust Tan、5le)〜ライトローズブラ
ウン(Lt Rose Brown 6 1/2 lg)、
拡散性色素はバタースコツチ(Butter
Scotch、3ne)を呈するがわずかであ
る。 (3) シアペツク寒天培地 生育良好で27℃、30日間の培養で40〜
45mmに達する。同心円状に褶曲し、集落
は中心凸状の隆起がある。周辺部は波
状。裏面の色はラギツヂタン(Luggage
Tan、4ne)を呈する。表面はトースト
タン(Toast Tan、4lg)の空中菌糸に
覆われない中心部から同心円状に薄無色
から白色の菌糸が着生する。液滴は認め
られないが中心部はきわめて湿潤であ
る。梗子胞子は殆んど形成されない。拡
散性色素は微弱でゴールド(Gold、
2le)。 (4) オートミル寒天培地 生育はきわめて速やかで27℃、30日間
の培養で60〜70mmに達する。集落は薄く
平坦で培養初期から無色〜白色の菌糸が
全面に形成される。集落の中心付近にの
み3〜4mmの直立した菌糸が生じるが、
密ではない。培養2週間目で梗子胞子の
着生が集落全面にわたり、ライトオリー
ブドラブ(Lt Olive Drab、1li)の色調
に変わる。裏面は、ベージユブラウン
(Beige Brown、3ig)〜タン(Tan、
3ie)。拡散性色素はコロニアルイエロー
(Colonial Yellow、2ca)が微弱に産出
される。 2 スタキボトリス エスピー.T−789 不完全菌T−789株の肉眼的および顕微鏡
的観察(第5図に示す)に基く各種培地上に
おける培養の特徴は次に記載する通りである
が本菌株T−789株は顕微鏡観察による形態
学的性状は、スタキボトリス エスピー.K
−76株と全く一致する。しかし培地上での性
質には相違がある。最も異なる下記の二種類
の培地について記載する。 A 肉眼的観察 (1) 麦芽エキス寒天培地 生育はきわめて遅く27℃、30日培養で
17〜20mm。集落の周辺部は波状に生育し
限局的である。集落は中央部が凸状の隆
起を示し周辺部に放射状の褶曲を生じ
る。空中菌糸は薄く全面に着生し、培養
初期の白色から次第に胞子形成がおこり
中央部ではモール(MOle、l)の色調
を呈して、密生するが、周辺部にかけて
輪状に胞子形成が見られる。裏面はコー
クタン(Cork Tan、4ie)。拡散性色素
は豊富でアンバー(Amber、3le)。 (2) ツアペツク寒天培地 生育は良好で27℃、30日の培養で45mm
に生育。集落は中心凸状で放射状の褶曲
を形成し、周辺部は波状の生育を示す。
中心凸状部から外側に同心円状に薄く白
色の空中菌糸を着生し、胞子形成は周辺
部にのみ同心円状に生じ、凸状部は菌糸
の溶解した状態となりきわめて湿潤であ
る。裏面はマスタードブラウン
(Mustard Brown、2pi)。拡散性色素は
産生しない。 3 スタキボトリス エスピ.T−791 不完全菌 T−791株の肉眼的および顕微
鏡的観察(第6図に示す)に基く各種培地上
における培養の特徴は次に記載する通りであ
る。 A 肉眼的観察 (1) 麦芽エキス寒天培地 生育は速やかで、不規則な生育を示し
裏面の色は、タン(Tan、3ie)〜ダー
クラウン(Dk Brown、3pn)。集落は平
坦で胞子形生は良好。菌糸はビスケツト
(Biscuit、2ec)〜タン(Tan、3ie)を
呈し、浸出液滴が認められる。拡散性色
素は産生しない。 (2) バレイシヨ ブドウ糖培地 生育はきわめて速やかで、培養27℃、
30日で70mmに達する。周辺部は樹木状に
拡がり稀薄な白色の菌糸着生が認めら
れ、液滴も顕著である。胞子形成はほと
んどない。裏面はライトアンバー(Lt
Amber、3ie)。拡散性色素なし。 (3) ツアペツク寒天培地 生育不良 (4) 合成ムコール寒天培地 生育不良 (5) オートミル寒天培地 きわめて生育良好で2週間でシヤーレ
を覆う。集落は薄く平坦で、培養初期か
ら菌糸の形成が豊富で胞子形成も速やか
である。菌叢色は白色からダークブラウ
ン(Dk Brown、3pn)に培養の経過に
つれて変化する。菌糸に多量の液滴を生
ずる。拡散性色素は産生しない。 生理学的性質 K−76、T−789、T−791等はいずれも好気
性の菌で次に示す生理学的性質を有する。 1 スタキボトリス エスピー.K−76 PH 温 度 生育し得る条件 3.5〜11.5 15〜35℃ 最適生育条件 6.0〜 9.5 20〜32℃ 2 スタキボトリス エスピー.T−789 PH 温 度 生育し得る条件 3.5〜11.5 15〜38℃ 最適生育条件 4.5〜10.5 20〜32℃ 3 スタキボトリス エスピー.T−791 PH 温 度 生育し得る条件 3.5〜11.5 15〜38℃ 最適生育条件 4.5〜 9.5 20〜30℃ 形態学的性質 1 スタキボトリス エスピー.K−76 第3図及び第4図から以下のことが明らか
である。即ち各種培地上で菌核およびその他
の有性器管は確認されず、梗子胞子型の無性
胞子形成が観察された。 菌糸は多種の培地上で形成され、複雑に分
岐し2〜4μの菌糸幅が縦横に伸長してい
る。 梗子柄は菌糸から単純分枝をなし(1個の
梗子柄からの他の梗子柄への分岐はなし)基
部の足細胞から3〜4個の隔壁を有して、直
立もしくはゆるいわん曲をなして伸長する。
梗子柄の菌糸幅は基部で4.3〜4.7μ、中央部
で3.6〜4.5μ。梗子柄の先端はわずかに膨ら
みその頂端から大きさ7.9〜9.3×3.6〜4.7μ
の楕円形〜徳利型の梗子が3〜7個直立して
形成される。梗子は平滑で無色〜薄黄褐色を
呈する。梗子胞子は梗子の先端から求基的に
連結して生じ直鎖は作らず半月状の小塊とな
りその数7〜26個。梗子柄は大きさ4.9〜8.0
×3.3〜4.7μの亜球型〜卵形でありその表面
は粗面〜イボ状。又その色調はダークアイブ
イ(Dk Lvy 24 po)〜灰黒色を呈する。梗
子胞子塊は粘性物による被膜は観察されな
い。 上記の菌学的性質を有する本菌の分類学上
の位置を検策便覧「ザ ジエネラ オブ ハ
イフオミセテス フロム ソイル(The
Genera Of Hyphomycetes From Soil、
The Williams&Wilkins Company、G.L.
Barron、1968年)」および「ア マニユマル
オブ ソイル フンヂヤイ(A
MANUAL OF SOIL FUNGI、The Iowa
State University Press Ames Iowa
USA、J.C・Gilman、1971年)」および「ザ
ジエネラ オブ フンヂヤイ スポルレー
チング イン ピユア カヤルチヤー(The
Genera of Fungi Sporolating in Pure
Cultre、VERAG VON J、CREMER 3301
LEHRE、J.A.VON ARX、1970年)」等によ
り検索すると本菌はサツカルド
(Saccardo)の分類系式に従うとハイフオミ
セテス鋼デマチヤケアエ科スタキボトリス属
に属する。即ち子のう果その他の有性性殖器
管を有せず、梗子から暗褐色の梗子胞子を生
じ、かつ又生じた梗子胞子が梗子の頂端に半
月上に集まる性状を有する本菌株の性状はス
タキボトリス属の性状と一致する。本菌の諸
性状を上記検索便覧およびビスビーG.R
(1943);Trans.Brit.Mycol.soc.、26:133
−143、ヅツク R.K(1946):Mycologia、
38:69−76、バロンG.L(1961)、Can.J.Bot.
、39:153−157等の文敵並びにIFO保存標準
株と比較同定したところ本菌株K−76の梗子
胞子が粗面かつイボ状の突起を有し、卵形〜
楕円形の形状を有する点で、スタキボトリス
ロブラタ(Stachybotrys lobulata IFO
5369)が最も類似すると判定された。しかし
てスタキボトリス ロブラタは梗子柄が1mm
にも達するものがありかつ又K−76株が単純
分枝をなすのに対し1つの梗子株から更に梗
子柄が分枝伸長する性質を有する点が異な
る。各種培地での生育はK−76株は多量の拡
散性色素を産生しかつ胞子形成がポテトグル
コース寒天培地およびオートミール寒天培地
を除く他の寒天培地上ではきわめて不良であ
るのに比較してスタキボトリス ロブラタは
各種培地上できわめて速やかに生育しかつ褶
曲のない平坦な集落を形成する。又胞子形成
はツアペツク寒天培地を除くほとんどの培地
において菌叢色を代表する程良好であり、拡
散性色素も出さないか出しても微弱である。 以上のような相違から、本菌株K−76株は
スタキボトリス ロブラタとは異なる新菌種
であると判断し、スタキボトリス エスピ
ー.K−76株と命名した。 2 スタキボトリス エスピー.T−789 第5図から次のことが判る。即ちスタキボ
トリス エスピー.K−76と大きさに若干の
差があるが形態学的に全く一致する。 上記の菌学的性質を、前述のスタキボトリ
ス エスピー.K−76株と同様に検索便覧並
びに文献を参照しかつ又IFO標準株との比較
同定をした処スタキボトリス ロブラタ
IFO 5369およびスタキボトリス エスピ
ー.K−76と最も類似する。本菌株はツアペ
ツク寒天培地で良好な梗子胞子形成が認めら
れるが、しかし前2株はツアペツク寒天培地
での梗子胞子の形成はほとんど認められない
培養上の相違を有する。 又前述のスタキボトリス エスピー.K−
76株の項で述べたようにスタキボトリス ロ
ブラタとは形態学的性状の相違が明白であ
り、又至適生育範囲がPH4.5〜10.5に広く存
在することからも、本菌株はK−76株とは相
違している。 従つて以上の理由から、本菌株を新菌種と
認めスタキボトリス エスピー.T−789と
命名した。 3 スタキボトリス エスピー.T−791 第6図から以下のことが判る。即ち梗子柄
は単純分枝をなして直立する。その先端部で
わずかにこん棒状に膨らむ。しかし標準株ス
タキボトリス エチナタ IFO 7525および
8856に観察される様な顕著な膨大はない。梗
子柄よりわずかに大きい菌子幅4.0〜4.5μを
示す。栄養菌糸もしくは気菌糸から、足細胞
を有して直立に分岐した梗子柄は2〜3個の
隔壁を有し40〜80×3.0〜3.5μの大きさを呈
する。梗子柄の細胞壁にはとげ状突起は観察
されず、平滑である。 梗子柄頂端膨大部から3〜6個の梗子を生
じ、更にその先端に求基的に4.3〜5.2×3.0〜
4.2μの大きさで1細胞のとげ状突起を有す
る球〜亜球形の梗子胞子を連続的に生じ24〜
70個の胞子鎖を形成する。梗子は徳利型の形
状を示し、大きさ6.9〜10.7×3.5〜4.7μ。梗
子柄および梗子は無色。梗子はコーヒー
(coffee、3pn)〜黒色を呈する。 上記の菌学的性質を有する本菌の分類学上
の位置を前述のK−76株の項で示した検索便
覧により検索すると本菌はスタキボトリス属
(メンモニエラ属)に属する。即ち子のう果
その他の有性性殖器管を有せず梗子から暗褐
色の梗子胞子を連続的に生じ、尚かつ生じた
胞子が長鎖となる性状を有する本菌株T−
791株の性状はスタキボトリス属(メンモニ
エラ属)のそれと一致する。 本菌の諸性状を前述の検索便覧およびヅツ
クR.K(1946、Mycologia、38:69−76)お
よびスミス G.(1962、Trans、Brit.Mycol.
soc.、45:387−394)等の文献並びにIFO保
存標準株と比較同定した処、本菌株T−791
株が梗子から梗子胞子を求基的に連続的に生
じる性質はホーネル(Ho¨hnel)によつて命
名されたメンモニエラ属 メンモニエラエチ
ナタ(Menmoniella echinata)に属すると
判定された。しかし上記のヅツクおよびスミ
スの報告から本菌株T−791株はスタキボト
リス エチナタに類縁の菌種と考えられたた
めにスタキボトリス エチナタ IFO 7525
および8856の2株と比較検討した。 形態学的には本菌株T−791株は梗子柄の
細胞壁が両標準株に特異的なとげ状突起が観
察されず、更に梗子柄先端部が標準株では梗
子柄菌糸幅の2〜3倍に膨大するのに比較し
て、本菌株は顕著な膨大が認められない。更
に培地上の生育、殊にバレイシヨブドウ糖寒
天培地に於て標準株2株は良好な生育を示し
円形のやや隆起した集落を形成しかつ菌糸を
豊富に着生し、胞子形成も顕著であるのに比
して、本菌株は上述の如く樹木状の不規則な
生育を示しかつ菌糸形成、胞子形成が不良で
ある。以上の様な菌学的性状の差異から本菌
株を新菌種と認めスタキボトリス エスピ
ー.T−791と命名した。 尚色の表示記載は「カラー ハーモニー マニ
ユアル(Collor Harmony Manual、1958年、
Container Corporation of America)」の表示法
に従つた。 上記した新菌株 スタキボトリス エスピー.
K−76、スタキボトリス エスピー.T−789及
びスタキボトリス エスピー.T−791は夫々微
工研に微生物受託番号 微工研菌寄第3801号
(FERM−P No.3801)、微工研菌寄第3802号
(FERM−P No.3802)、及び微工研菌寄第3803
号(FERM−P No.3803)として受託された。 上記スタキボトリス属に属する微生物による本
発明物質の製造は、具体的には次の如くして実施
される。即ちまず上記微生物を通常の栄養物及び
添加物を含有する培地で培養する。培養基として
一般に用いられる窒素源としては、例えば大豆
粉、大豆油、コーンスチツプリカー、酵母エキ
ス、乾燥酵母、オートミール、肉エキス、カゼイ
ン加水分解物、アンモニウム塩、硝酸塩等を例示
でき炭素源としては、例えばブドウ糖、グリセリ
ン、麦芽糖、デンプン、乳糖、シヨ糖、糖蜜等を
例示できる。また倍地に添加される添加物として
は例えば炭酸カルシウム、塩化ナトリウム、硫酸
マグネシウム、リン酸等の無機塩を例示でき、更
に該培地には必要に応じて鉄、銅、マンガン、亜
鉛等の金属の塩を微量含有していてもよい。培養
は、上記培養基を含有する通常の水性培地で、表
面培養でも深部通気撹拌培養でも実施できるが、
深部通気撹拌培養を行なうのが好ましい。培養条
件は通常の通気条件下に、液性がPH3.5〜11.5好
ましくはPH4.5〜9.5及び培養温度15〜35℃好まし
くは20〜32℃で通常3〜7日間で有利に培養でき
る。 本発明方法においては次いで上記培養後に培養
液中に生育された物質を採取する。採取法は特に
制限されず生産された物質の理化学的性状を利用
した公知の各種方法がいずれも採用できる。例え
ば不純物との溶解度の差、通常の吸着剤例えば活
性炭、XAD−2、シリカゲル、イオン交換樹
脂、セフアデツクス等に対する吸着親和力の差、
二液相間の分配率の差等を利用する方法及び之等
方法の組み合せにより実施できる。より具体的に
は、培養液を常法に従い過もしくは遠心分離し
て予め菌体を除去する。次い上澄液にメタノール
を加え撹拌後2〜3時間放置し、再度遠心分離に
より沈澱物を除く。更に同量の酢酸エチルエステ
ルで抽出後、溶媒を留去する。抽出物をメタノー
ル中に投じメタノール溶液を活性炭カラムに通じ
た後、溶出液の溶媒を留去する。残渣をセフアデ
ツクスLH−20でゲル過し得られる各画分を前
述した抗補体活性試験に供し、活性な部分を集
め、之より溶媒を留去することにより、本発明物
質が精製単離される。 腎炎治療剤としての使用に際し、本発明物質は
通常その薬理的担体と共に薬理組成物の形で投与
される。担体としては使用形態に応じた薬剤を調
製するのに通常使用される充填剤、増量剤、結合
剤、付湿剤、崩壊剤、表面活性剤、滑沢剤等の稀
釈剤あるいは賦形剤を例示でき、これらは腎炎治
療剤の投与単位形態に応じて適宜選択できる。 腎炎治療剤の投与単位形態としては各種の形態
を治療目的に応じて選択でき、その代表的なもの
として錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、
顆粒剤、カプセル剤、坐剤、注射剤(液剤、乳
剤、懸濁剤)等を例示できる。錠剤の形態に成形
するに際しては、担体としてこの分野で従来公知
のものを広く使用でき、例えば乳糖、白糖、塩化
ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプン、炭酸カ
ルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ酸等
の賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シ
ロツプ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶
液、カルボキシメチルセルロース、セラツク、メ
チルセルロース、リン酸カリウム、ポリビニルピ
ロリドン等の結合剤、乾燥デンプン、アルギン酸
ナトリウム、カンテン末、ラミナリア末、炭酸水
素ナトリウム、炭酸カルシウム、ツウイン、ラウ
リル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリ
ド、デンプン、乳糖等の崩壊剤、白糖、ステアリ
ン、カカオバター、水素添加油等の崩壊抑制剤、
第四級アンモニウム塩基、ラウリル硫酸ナトリウ
ム等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン等の保
湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイ
ト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、精製タルク、
ステアリン酸塩、ホウ酸末、マクロゴール、固体
ポリエチレングリコール等の滑沢剤等を例示でき
る。丸剤の形態に成形するに際しては、担体とし
てこの分野で従来公知のものを広く使用でき、例
えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ脂、硬化
植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アルビア
ゴム末、トラガント末、ゼラチン、エタノール等
の結合剤、ラミナリア、カンテン等の崩壊剤等を
例示できる。更に錠剤は必要に応じ通常の剤皮を
施した錠剤例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶
被錠、フイルムコーテイング錠あるいは二重錠、
多層錠とすることができる。坐剤の形態に成形す
るに際しては、担体として従来公知のものを広く
使用でき、例えばポリエチレングリコール、カカ
オ脂、高級アルコール、高級アルコールのエステ
ル類、ゼラチン、半合成グリセライド等を挙げる
ことができる。注射剤として調製される場合には
液剤、乳剤及び懸濁剤は殺菌され且つ血液と等張
であるのが好ましく、これら液剤、乳剤及び懸濁
剤の形態に成形するのに際しては、稀釈剤として
この分野に於いて慣用されているものをすべて使
用でき、例えば水、エチルアルコール、プロピレ
ングリコール、エトキシ化イソステアリルアルコ
ール、ポリオキシ化イソステアリルアルコール、
ポリオキシエチレンソルビツト、ソルビタンエス
テル等を挙げることができる。なおこの場合等張
性の溶液を調製するに充分な量の食塩、ブドウ糖
あるいはグリセリンを腎炎治療剤中に含有せしめ
てもよく、また通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛
化剤、保存剤等を更に必要に応じて着色剤、保存
剤、香料、風味剤、甘味剤等や他の医薬的を該治
療剤中に含有せしめてもよい。 本発明の腎炎治療剤中に含有されるべき本発明
物質の量は特に限定されず広範囲に適宜選択され
るが、通常組成物中1〜70重量%、好ましくは5
〜50重量%である。 本発明の腎炎治療剤の使用に際しては特に限定
がなく、各種形態に応じた方法で投与される。例
えば錠剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤及
びカプセル剤の場合には経口投与される。また注
射剤の場合には単独であるいはブドウ糖、アミノ
酸等の通常の補液と混合して静脈内投与され、さ
らには必要に応じて単独で筋肉内、皮内、皮下若
しくは腹腔内投与される。坐剤の場合には直腸内
投与される。 本発明の腎炎治療剤の投与量は使用目的、症状
等により適宜選択されるが、通常本発明物質の量
は1日当り0.5〜20mg/Kg程度の範囲で用いられ
る。 本発明の治療薬な抗補体活性を有し自己免疫疾
患、膠原病及びリユウマチの治療薬としても有用
である。 以下本発明をより一層明らかにするため本発明
物質の合成例を参考例として掲げ、更に薬理試験
結果及び本発明治療剤の製造例を掲げる。 参考例 1 スタキボトリス エスピー.K−76を500ml容
坂口フラスコに100mlの下記組成の培地を入れて
28℃ PH=6で4日間往復振とう培養を行なつ
た。 グリセリン 0.5% デンプン 1.0〃 乳 糖 0.2〃 大豆粉 0.5〃 酵母エキス 0.1〃 麦芽エキス 0.2〃 CaCO3 0.3〃 MgSO4 0.05〃 前述で得られた種培養1本を30容、ジヤーフ
アメンターに20の上記組成の培地を入れ培養温
度28℃、通気量1/培地・分、撹拌数300回
転/分で5日間培養を行なつた。得られた培養液
を8000回転/分で遠心分離し菌体を除去し、この
上澄液に5のメタノールを加え撹拌して3時間
放置したのち、遠心分離して沈澱物を除去し、等
量の酢酸エチルエステルで抽出する。酢酸エチル
エステル層の溶媒を減圧下留去したのち、残渣を
メタノールに溶かし活性炭カラムを通過させたの
ち、溶出液を減圧下濃縮乾固後、クロロホルム:
酢酸エチルエステル=1:1(V/V)に溶解さ
せて、セフアデツクスLH−20のカラムでゲル
過し、抗補体活性ピークをとり、溶媒を留去する
ことにより、抗補体活性を有する淡黄色の弱酸性
物質2.0gを得た(この物質の理化学色性質は前
述のとおりである。)。 参考例 2 公知のスタキボトリス カルタルム IFO
5369を500ml容坂口フラスコに100mlの下記組成の
培地を入れて28℃、PH=6で往復振とう培養を4
日間行なつた。 グリセリン 0.5% デンプン 1.0〃 乳 糖 0.2〃 大豆粉 0.5〃 酵母エキス 0.1〃 麦芽エキス 0.2〃 CaCO3 0.3〃 MgSO4 0.05〃 前述で得られた種培養2本を30容、ジヤーフ
アメンター20の上記組成の培養を入れ培養温度
28℃、通気量1/培地・分、撹拌数300回
転/分で5日間培養を行なつた。得られた培養液
を8000回転/分で遠心分離し菌体を除去しこの上
澄液に5のメタノールを加え撹拌して3時間放
置したのち、遠心分離して沈澱物を除去し、等量
の酢酸エチルで抽出する。酢酸エチル層の溶媒を
減圧下濃縮乾固したのち、残渣をメタノールに溶
かし、活性炭カラムを通過させたのち、溶出液を
減圧下濃縮乾固後、クロロホルム:酢酸エチルエ
ステル=1:1(V/V)に溶解させて、セフア
デツクスLH−20のカラムでゲル過を行ない活
性ピークをとり、溶媒を留去して抗補体活性を有
する淡黄色の弱酸性物質2.2gを得た(この物質
の理化学的性質は参考例1で得たものと一致し
た。)。 参考例 3 スタキボトリス エスピー.T−789を下記組
成の培地をPH=7.5に調整し、32℃で参考例1と
同様に培養及び精製することにより抗補体活性を
有する淡黄色の弱酸性性質を得た(この物質の理
化学的性質は参考例1で得たものと一致した。)。 グリセリン 0.5% ブドウ糖 1.2〃 コーンスチープリカー 0.5〃 乾燥酵母 0.1〃 麦芽エキス 0.2〃 MgSO4 0.05〃 NaCl 0.3〃 参考例 4 スタキボトリス エスピー.T−791を下記組
成の培地をPH=5.5に調整し、25℃で参考例1と
同様に培養及び精製することにより抗補体活性を
有する淡黄色の弱酸性物質を得た(この物質の理
化学的性質は参考例1で得たものと一致した。)。 グリセリン 0.5% デンプン 1.0〃 シヨ糖 0.2〃 大豆粉 0.5〃 ペプトン 0.1〃 麦芽エキス 0.2〃 MgSO4 0.3〃 HCl 0.05〃 薬理試験結果 抗補体活性作用 抗補体活性は、「免疫化学」第830〜834頁(朝
倉書店発行、山村雄一他編集、1973年)に記載の
試験法に従い測定及び確認される。即ち試験管に
本発明物質の水分散液0.5ml、1×108セル/mlの
感作血球(EA)0.5ml、等張ゼラチンを含むベロ
ナール緩衝食塩水(GVB++)1ml及びGVB++液
で150倍に希釈した補体血清(g.p.c)0.5mlを採
取し、37℃で60分間保湿後之に氷冷した生理食塩
水5mlを加えて遠心分離し、次いで分離された上
清の吸光度を吸光計OD413で測定し、本発明物質
によつて感作血球がどれ程その溶血を抑制される
かを求めることにより測定される。上記方法に従
い測定された吸光度及び抗補体活性値を下記第1
表に示す。
【表】
尚上記第1表中ブランクは、本発明物質を採取
することなく、GVB++、g.p.c及びEAのみを採取
した試料、また対照※はEA0.5mlと水2.0mlとを
採取した100%溶血を示す試料である。そして抗
補体活性値は、本発明物質を採取した試料No.1の
OD413値からブランク(試料No.2及び3)の
OD413平均値を差し引いた値(OD′)を対照※
(試料No.4及び5)のOD413平均値から同様にブ
ランクのOD413平均値を差し引いた値(OD′)で
除した値即ち溶血比(y)により求められる。従
つて該溶血比(y)が1より小さくなければ抗補
体活性を有することとみなし得る。抗補体活性は
上記溶血比(y)の値が小さい程高いといえ、本
発明物質はこの試験結果より優れた抗補体活性を
有することが判る。 ネフロトキシン(Nephrotoxin)型腎炎に対する
治療効果 ラツトネフロトキシン(以下「NT」と略記)
は次のようにして得られる。ねずみのキドニーコ
ルテツクス(kidney cortex)を等量の生理食塩
水でホモジナイズし、そのホモジネートをフレン
ド コンプレート アジユバント(Freund´s
complate ajuvant;Difco社製)と1:1の比で
混合し、得られる混合物2mlをウサギ(体重3100
g)に筋肉注射し免疫させる。1.5ケ月後ウサギ
の心臓より血液を採取し血清を得る。得られた血
清を56℃、30分間で非動化した後40%飽和硫安に
より塩析して分画する。イミノグロブリン−γ−
グロブリン(IgG)フラクシヨンを採取してNT
を得る。 試験には体重150〜160gのウイスター系
(wister)の雄ねずみを使用する。本発明物質は
NT投与の1時間前に投与した時を基準とし、24
時間毎に1日1回1匹当り3mgの投与量で3日前
〜4日後まで復腔内投与する。またNTは1mlを
ねずみの尾静脈より静注する。尚比較化合物とし
てクロロフイリン(CP)を用い(1日1回1匹
当り10mgの投与量)、対照区としては生理食塩水
を使用する。 蛋白ウリア(Proteinuria)(24時間で尿中に排
泄される全量)はスルホサリチル酸によるボバイ
ンセリウムアルブミン(Bovine Serim
Albumin)を対照とする濁度法より測定する。得
られる結果を第2表に示す。
することなく、GVB++、g.p.c及びEAのみを採取
した試料、また対照※はEA0.5mlと水2.0mlとを
採取した100%溶血を示す試料である。そして抗
補体活性値は、本発明物質を採取した試料No.1の
OD413値からブランク(試料No.2及び3)の
OD413平均値を差し引いた値(OD′)を対照※
(試料No.4及び5)のOD413平均値から同様にブ
ランクのOD413平均値を差し引いた値(OD′)で
除した値即ち溶血比(y)により求められる。従
つて該溶血比(y)が1より小さくなければ抗補
体活性を有することとみなし得る。抗補体活性は
上記溶血比(y)の値が小さい程高いといえ、本
発明物質はこの試験結果より優れた抗補体活性を
有することが判る。 ネフロトキシン(Nephrotoxin)型腎炎に対する
治療効果 ラツトネフロトキシン(以下「NT」と略記)
は次のようにして得られる。ねずみのキドニーコ
ルテツクス(kidney cortex)を等量の生理食塩
水でホモジナイズし、そのホモジネートをフレン
ド コンプレート アジユバント(Freund´s
complate ajuvant;Difco社製)と1:1の比で
混合し、得られる混合物2mlをウサギ(体重3100
g)に筋肉注射し免疫させる。1.5ケ月後ウサギ
の心臓より血液を採取し血清を得る。得られた血
清を56℃、30分間で非動化した後40%飽和硫安に
より塩析して分画する。イミノグロブリン−γ−
グロブリン(IgG)フラクシヨンを採取してNT
を得る。 試験には体重150〜160gのウイスター系
(wister)の雄ねずみを使用する。本発明物質は
NT投与の1時間前に投与した時を基準とし、24
時間毎に1日1回1匹当り3mgの投与量で3日前
〜4日後まで復腔内投与する。またNTは1mlを
ねずみの尾静脈より静注する。尚比較化合物とし
てクロロフイリン(CP)を用い(1日1回1匹
当り10mgの投与量)、対照区としては生理食塩水
を使用する。 蛋白ウリア(Proteinuria)(24時間で尿中に排
泄される全量)はスルホサリチル酸によるボバイ
ンセリウムアルブミン(Bovine Serim
Albumin)を対照とする濁度法より測定する。得
られる結果を第2表に示す。
【表】
尚日数はNT投与の1時間前に投与した時から
の経過日数である。 第2表中蛋白ウリアの量はmg/日で示した。正
常状態のねずみの蛋白ウリアは0.5〜5mg/日で
あるが、この数値以上の場合は特に10mg/日以上
の場合には腎炎が発症しているといえる。第2表
から明らかなように対照区の場合には投与時〜7
日間の蛋白ウリアの量は正常状態のねずみのそれ
と同じであり、一次反応が抑制されていることが
わかる。また本発明物質はCPに比較して約3倍
の抑制効果を示している。 ヘイマン(Heymann)型腎炎に対する治療効果 試験には体重180〜200gのウイスター系の雌ね
ずみを使用する。ねずみのキドニー コルテツク
スを取り等量の生理食塩水と伴にホモジナイズす
る。そのホモジネートを1500Gで1時間遠心分離
し、その上清をエドギントン等の方法〔T.S.
Edgington at al、Journal of Experimental
Madicinl、127、555参照〕に従つて精製したもの
とフレンド コンプレート アジユバント37Ra
(Difco社製)とを0.4:1の比で混合したものを
アジユバントとして0.5mlをねずみの腹腔内に注
入する。その後2週間毎に蛋白ウリアが100mg/
日以上になるまでこのアジユバントを同量ずつ投
与する。(その期間はほぼ6〜8周間である。) 斯くしてヘイマン型腎炎にしたねずみ(体重
300〜350g)に本発明物質を24時間毎に1匹当り
3mgの投与量で7日間腹腔内投与し、蛋白ウリア
の量(mg/日)を上記と同様にして測定する。尚
比較化合物としてCPを用い(1日1回1匹当り
10mgの投与量)、対照区として生理食塩水を用い
て同様に試験した。得られた結果を第3表に示
す。
の経過日数である。 第2表中蛋白ウリアの量はmg/日で示した。正
常状態のねずみの蛋白ウリアは0.5〜5mg/日で
あるが、この数値以上の場合は特に10mg/日以上
の場合には腎炎が発症しているといえる。第2表
から明らかなように対照区の場合には投与時〜7
日間の蛋白ウリアの量は正常状態のねずみのそれ
と同じであり、一次反応が抑制されていることが
わかる。また本発明物質はCPに比較して約3倍
の抑制効果を示している。 ヘイマン(Heymann)型腎炎に対する治療効果 試験には体重180〜200gのウイスター系の雌ね
ずみを使用する。ねずみのキドニー コルテツク
スを取り等量の生理食塩水と伴にホモジナイズす
る。そのホモジネートを1500Gで1時間遠心分離
し、その上清をエドギントン等の方法〔T.S.
Edgington at al、Journal of Experimental
Madicinl、127、555参照〕に従つて精製したもの
とフレンド コンプレート アジユバント37Ra
(Difco社製)とを0.4:1の比で混合したものを
アジユバントとして0.5mlをねずみの腹腔内に注
入する。その後2週間毎に蛋白ウリアが100mg/
日以上になるまでこのアジユバントを同量ずつ投
与する。(その期間はほぼ6〜8周間である。) 斯くしてヘイマン型腎炎にしたねずみ(体重
300〜350g)に本発明物質を24時間毎に1匹当り
3mgの投与量で7日間腹腔内投与し、蛋白ウリア
の量(mg/日)を上記と同様にして測定する。尚
比較化合物としてCPを用い(1日1回1匹当り
10mgの投与量)、対照区として生理食塩水を用い
て同様に試験した。得られた結果を第3表に示
す。
【表】
実験開始から2〜3週間後のねずみの体重は
400〜500gとなり、正常な蛋白ウリアの量は5〜
15mg/日と考えられる。第3表から明らかなよう
に、本発明物質はヘイマン型腎炎を治癒し得る。
この本発明物質の効果はCPのそれの約3倍であ
る。 急性毒性 本発明物質の急性毒性試験をマウスにつき腹腔
内投与により行なつた。その結果LD50値は40
mg/Kgであつた。 製造例 1 本発明物質のナトリウム塩 500mg ブドウ糖 250mg注射用蒸留水 適 量 全 量 5ml 注射用蒸留水に本発明物質のナトリウム塩及び
ブドウ糖を溶解させた後5mlのアンプルに注入す
る。窒退で置換後121℃で15分間加圧減菌を行
い、注射剤を得る。 製造例 2 本発明物質のナトリウム塩 500mg 亜硫酸ソーダ 5mg注射用蒸留水 適 量 全 量 5ml 製造例1に準じて注射剤を得る。 製造例 3 本発明物質 750mg半合成グリセライド基剤 適 量 全 量 2000ml 半合成グリセライド基剤に本発明物質を加え、
50℃で混合、懸濁させた後成形鋳型に流し込み、
自然冷却したのち取り出し坐剤を得る。 製造例 4 本発明物質 750mg ビタミンE 90mg半合成グリセライド基剤 適 量 全 量 2000ml 製造例3に準じて坐剤を得る。 製造例 5 本発明物質 150g アビシエル(商標名、旭化成(株)製) 40g コンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g TC−5(商標名、ヒドロキシプロピルメチル)
セルロース 10g ポリエチレングリコール−600 3g ヒマシ油 40gメタノール 40g 本発明物質、アビシエル、コンスターチ及びス
テアリン酸マグネシウムを取り混合研摩後糖衣
R10mmのキネで打錠する。得られた錠剤をTC−
5、ポリエチレングリコール−6000、ヒマシ油及
びメタノールからなるフイルムコーテイング剤で
被覆を行ないフイルムコーテイング錠を製造す
る。 製造例 6 本発明物質 100g アビシエル 40g コンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g アクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体 5.7g トリアセチン 0.6gエタノール 50.4g 本発明物質、アビシエル、コンスターチ及びス
テアリン酸マグネシウムを取り混合研摩後糖衣
R10mmのキネで打錠する。得られた錠剤をアクリ
ル酸メチル−メタクリル酸共重合体、トリアセチ
ン及びエタノールからなるフイルムコーテイング
剤で被覆を行ない腸溶錠を製造する。 製造例 7 本発明物質 150.0g クエン酸 1.0g ラクトース 33.5g リン酸二カルシウム 70.0g プロンF−68(Pluronic F−68) 30.0g ナトリウムラウリルサルフエート 15.0g ポリビニルピロリドン 15.0g ポリエチレングリコール(カルボワツクス)
4.5g ポリエチレングリコール(カルボツクス600)
45.0g コンスターチ 30.0g 乾燥ナトリウムラウリルサルフエート 3.0g 乾燥ステアリン酸マグネシウム 3.0gエタノール 適 量 本発明物質、クエン酸、ラクトース、リン酸二
カルシウム、プロンF−68およびナトリウムラウ
リルサルフエートを混合する。 上記混合物をNo.60スクリーンでふるい、ポリビ
ニルピロリドン、カルボワツクス1500及び6000か
らなるアルコール性溶液で湿式粒状化する。必要
に応じてアルコールを添加して粉末をペースト状
塊にする。コンスターチを添加し、均一な粒子が
形成されるまで混合を続ける。No.10スクリーンを
通過させ、トレイに入れ100℃のオーブンで12〜
14時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリーンでふ
るい乾燥ナトリウムラウリルサルフエートおよび
乾燥ステアリン酸マグネシウムを加え混合し、打
錠機で所望の形状に圧縮する。 上記の芯部をワニスで処理し、タルクを散布し
湿気の吸収を防止する。芯部の周囲に下塗り層を
被覆する。内服用のために十分な回数のワニス被
雰を行う。錠剤を完全に丸くかつ滑かにするため
にさらに下塗層および平滑被覆が適用される。所
望の色合が得られるまで着色被覆を行う。乾燥
後、被覆錠剤を磨いて均一な光沢の錠剤にする。
400〜500gとなり、正常な蛋白ウリアの量は5〜
15mg/日と考えられる。第3表から明らかなよう
に、本発明物質はヘイマン型腎炎を治癒し得る。
この本発明物質の効果はCPのそれの約3倍であ
る。 急性毒性 本発明物質の急性毒性試験をマウスにつき腹腔
内投与により行なつた。その結果LD50値は40
mg/Kgであつた。 製造例 1 本発明物質のナトリウム塩 500mg ブドウ糖 250mg注射用蒸留水 適 量 全 量 5ml 注射用蒸留水に本発明物質のナトリウム塩及び
ブドウ糖を溶解させた後5mlのアンプルに注入す
る。窒退で置換後121℃で15分間加圧減菌を行
い、注射剤を得る。 製造例 2 本発明物質のナトリウム塩 500mg 亜硫酸ソーダ 5mg注射用蒸留水 適 量 全 量 5ml 製造例1に準じて注射剤を得る。 製造例 3 本発明物質 750mg半合成グリセライド基剤 適 量 全 量 2000ml 半合成グリセライド基剤に本発明物質を加え、
50℃で混合、懸濁させた後成形鋳型に流し込み、
自然冷却したのち取り出し坐剤を得る。 製造例 4 本発明物質 750mg ビタミンE 90mg半合成グリセライド基剤 適 量 全 量 2000ml 製造例3に準じて坐剤を得る。 製造例 5 本発明物質 150g アビシエル(商標名、旭化成(株)製) 40g コンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g TC−5(商標名、ヒドロキシプロピルメチル)
セルロース 10g ポリエチレングリコール−600 3g ヒマシ油 40gメタノール 40g 本発明物質、アビシエル、コンスターチ及びス
テアリン酸マグネシウムを取り混合研摩後糖衣
R10mmのキネで打錠する。得られた錠剤をTC−
5、ポリエチレングリコール−6000、ヒマシ油及
びメタノールからなるフイルムコーテイング剤で
被覆を行ないフイルムコーテイング錠を製造す
る。 製造例 6 本発明物質 100g アビシエル 40g コンスターチ 30g ステアリン酸マグネシウム 2g アクリル酸メチル−メタクリル酸共重合体 5.7g トリアセチン 0.6gエタノール 50.4g 本発明物質、アビシエル、コンスターチ及びス
テアリン酸マグネシウムを取り混合研摩後糖衣
R10mmのキネで打錠する。得られた錠剤をアクリ
ル酸メチル−メタクリル酸共重合体、トリアセチ
ン及びエタノールからなるフイルムコーテイング
剤で被覆を行ない腸溶錠を製造する。 製造例 7 本発明物質 150.0g クエン酸 1.0g ラクトース 33.5g リン酸二カルシウム 70.0g プロンF−68(Pluronic F−68) 30.0g ナトリウムラウリルサルフエート 15.0g ポリビニルピロリドン 15.0g ポリエチレングリコール(カルボワツクス)
4.5g ポリエチレングリコール(カルボツクス600)
45.0g コンスターチ 30.0g 乾燥ナトリウムラウリルサルフエート 3.0g 乾燥ステアリン酸マグネシウム 3.0gエタノール 適 量 本発明物質、クエン酸、ラクトース、リン酸二
カルシウム、プロンF−68およびナトリウムラウ
リルサルフエートを混合する。 上記混合物をNo.60スクリーンでふるい、ポリビ
ニルピロリドン、カルボワツクス1500及び6000か
らなるアルコール性溶液で湿式粒状化する。必要
に応じてアルコールを添加して粉末をペースト状
塊にする。コンスターチを添加し、均一な粒子が
形成されるまで混合を続ける。No.10スクリーンを
通過させ、トレイに入れ100℃のオーブンで12〜
14時間乾燥する。乾燥粒子をNo.16スクリーンでふ
るい乾燥ナトリウムラウリルサルフエートおよび
乾燥ステアリン酸マグネシウムを加え混合し、打
錠機で所望の形状に圧縮する。 上記の芯部をワニスで処理し、タルクを散布し
湿気の吸収を防止する。芯部の周囲に下塗り層を
被覆する。内服用のために十分な回数のワニス被
雰を行う。錠剤を完全に丸くかつ滑かにするため
にさらに下塗層および平滑被覆が適用される。所
望の色合が得られるまで着色被覆を行う。乾燥
後、被覆錠剤を磨いて均一な光沢の錠剤にする。
第1図は本発明物質の赤外線吸収スペクトル分
析図、第2図は本発明物質の紫外線吸収スペクト
ル分析図、第3図及び第4図は参考例1で用いた
スタキボトリス.エスピー.K−76の顕微鏡写
真、第5図はスタキボトリス.エスピー.T−
789の顕微鏡写真及び第6図はスタキボトリス.
エスピー.T−791の顕微鏡写真を示す。
析図、第2図は本発明物質の紫外線吸収スペクト
ル分析図、第3図及び第4図は参考例1で用いた
スタキボトリス.エスピー.K−76の顕微鏡写
真、第5図はスタキボトリス.エスピー.T−
789の顕微鏡写真及び第6図はスタキボトリス.
エスピー.T−791の顕微鏡写真を示す。
Claims (1)
- 1 分子式C23H30O6で表わされ且つ分子内に水
酸基、α・β−不飽和カルボニル基及び芳香環の
炭素間二重結合を有する化合物を有効成分として
含有することを特徴とする腎炎治療剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15393876A JPS5379035A (en) | 1976-12-20 | 1976-12-20 | Remedies nephristis |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15393876A JPS5379035A (en) | 1976-12-20 | 1976-12-20 | Remedies nephristis |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5379035A JPS5379035A (en) | 1978-07-13 |
| JPS6234734B2 true JPS6234734B2 (ja) | 1987-07-28 |
Family
ID=15573352
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15393876A Granted JPS5379035A (en) | 1976-12-20 | 1976-12-20 | Remedies nephristis |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5379035A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2007040082A1 (ja) * | 2005-10-06 | 2009-04-16 | 国立大学法人東京農工大学 | 腎炎治療又は予防用医薬組成物及びその製造方法 |
| CN1976697B (zh) | 2006-02-17 | 2010-12-22 | 农工大Tlo株式会社 | 肝功能改善剂 |
-
1976
- 1976-12-20 JP JP15393876A patent/JPS5379035A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5379035A (en) | 1978-07-13 |
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