JPS6239621B2 - - Google Patents
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- JPS6239621B2 JPS6239621B2 JP899480A JP899480A JPS6239621B2 JP S6239621 B2 JPS6239621 B2 JP S6239621B2 JP 899480 A JP899480 A JP 899480A JP 899480 A JP899480 A JP 899480A JP S6239621 B2 JPS6239621 B2 JP S6239621B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl chloride
- plasticizer
- chloride resin
- composition
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
本発明は、流動浸漬用に適した塩化ビニル系樹
脂組成物に関するものである。 塩化ビニル樹脂は、その優れた機械的性質、耐
候性、耐薬品性に加えて、比較的安価であるた
め、広範囲の用途に使われているが、流動浸漬法
に使用する場合は高温時の熱安定性、溶融流動
性、粉末流動性等の加工性が要求される。塩化ビ
ニル樹脂は、可塑剤との相溶性が優れているた
め、可塑剤の量を変化させて、軟いものから硬い
ものまで巾広い製品を得ることができるが、汎用
の塩化ビニル樹脂は可塑剤を吸収する量が少な
く、ゲル化温度以内の温度で可塑剤と加熱混合し
冷却して得られる樹脂組成物の粉末流動性は可塑
剤量を増加させるに比例して悪化し、ひいては該
樹脂組成物同志が凝集して、保存中には固化する
までになり、流動浸漬用として使用不能となる。 一方、この様な欠点を改善するため、可塑剤の
添加量を少なくして完全に塩化ビニル樹脂内に吸
収させてしまうか、あるいは可塑剤を吸収させた
該樹脂組成物に多量の微粉末たとえばペーストレ
ジン、シリカなどを添加し、塩化ビニル樹脂表面
に付着させて、塩化ビニル樹脂表面に残留する可
塑剤の粘着性を防止する等の方法がある。ところ
が単に可塑剤の添加量を減らすだけでは溶融流動
性が悪化し、流動浸漬後の製品外観を損う。した
がつて同一の製品外観を得るために加工温度を上
げると該樹脂組成物が熱分解し、ひいては製品の
機械的、熱的性質が劣化する。 また、多量の微粉子を該樹脂組成物に添加する
場合、微粉末の塩化ビニル樹脂への付着力が弱い
ため、長時間浸漬層内で流動させ続けると、微粉
末と塩化ビニル樹脂が分級して、微粒子は流動層
の上層に浮上し、上部と下部の粒度分布が異なる
ようになり、粒子の大きさで被塗装物への付着量
が異なるため、厚みが上部と下部で不均一とな
り、製品外観を非常に損うのみならず、流動中微
粉末が飛散して作業環境を悪化させる弊害をとも
なうことになる。 本発明の目的は、かゝる従来の欠点を改良し、
流動浸漬用として優れた諸性質をもつた塩化ビニ
ル系樹脂組成物を提供することである。 本発明の流動浸漬用塩化ビニル系樹脂組成物
(以下組成物と言う)は、ミクロポアーボリユー
ムが0.3〜1.8c.c./g、マクロポアーボリユームが
0.6c.c./g以下で、かつポアーボリユームの合計
が0.85c.c./g以上である細孔を有する均一な球状
の塩化ビニル系樹脂粉末100重量部に対し、可塑
剤20〜100重量部からなることを特徴とする。さ
らに詳しくは、該樹脂と該可塑剤の混合に際しゲ
ル化温度以下の温度で加熱混合後冷却して得られ
るものであり、32メツシユスルーのものである。 本発明の組成物の一成分である塩化ビニル樹脂
は、ミクロポアーボリユームが0.3c.c./g以上望
ましくは0.4c.c./g以上で通常0.3〜1.8c.c./gであ
る。マクロポアーボリユームが0.6c.c./g以下望
ましくは0.5c.c./g以下であり、かつ、ポアーボ
リユームの合計が0.85c.c./g以上である細孔を有
するものであり、32メツシユスルー、500μ以下
の粒径を有する凹凸のない均一な球形の粉末であ
る。該樹脂は可塑剤を吸収する量が多くかつ可塑
剤を吸収した後の保持性も高いため、可塑剤と加
熱混合し冷却して得られる該樹脂組成物は、溶融
流動性、熱安定性、粉末流動性の優れたものとな
る。特に粒子表面の凹凸間に存在するマクロポア
ーは可塑剤を液滴として保持する傾向があり、可
塑剤が粒子表面に浸出しやすく、そのボリユーム
が0.6g/c.c.以上であれば粒子間の粘着性を増大
させ流動性が極めて劣る原因になりやすい。ミク
ロポアーボリユームはできるだけ大きい方が好ま
しく、その値が大きくなると可塑剤保持性が極め
て優れるため一旦吸収してしまえば粒子表面に可
塑剤が浸出することが少なくなり、流動性は大巾
に向上する。それに反して、可塑剤吸収速度は悪
化するがブレンド温度を高く、ブレンド時間を長
くすることで、何等支障なく樹脂組成物を製造す
ることが可能である。ポアーボリユームの合計が
0.85c.c./g以下になると可塑剤の吸収量が少なく
なり、粒子表面に可塑剤が残留して流動性を悪化
させる。 本発明の組成物に使用する塩化ビニル樹脂は懸
濁重合、塊状重合もしくは懸濁重合/乳化重合併
用など、特に重合方法によつて限定されるもので
はないが、好ましくは懸濁重合/乳化重合併用に
よる特公昭49−2189による方法で得られたものが
有利である。 すなわち、塩化ビニルまたはこれと共重合しう
る他のビニル単量体との混合物をまず油溶性ラジ
カル開始剤を用いて水性懸濁重合し、該重合開始
2時間〜10時間経過後、水溶性ラジカル開始剤を
添加して重合を続行する方法により得られる塩化
ビニル樹脂は実施各例に例示のように、0.3〜1.8
c.c./gのミクロポアーボリユーム、0.6c.c./g以
下のマクロポアーボリユームおよび合計ポアーボ
リユームが0.85c.c./g以上の細孔を有する塩化ビ
ニル樹脂であり、本発明において好ましく用いら
れる。 本発明の他の成分である可塑剤は、その種類は
特に限定される必要はなく、公知の可塑剤を使用
することができる。たとえば、フタル酸系可塑
剤、トリメリツト酸系可塑剤、脂肪族一塩基酸エ
ステル系可塑剤、脂肪族二塩基酸エステル系可塑
剤、芳香族エステル系可塑剤、ヒドロキシ酸エス
テル系可塑剤、石炭タール留分系可塑剤、エポキ
シ系可塑剤、リン酸エステル、ポリエステル系可
塑剤、等を使用する。その使用量は塩化ビニル系
樹脂100重量部に対して20〜100重量部であり、望
ましくは25〜40重量部である。可塑剤の使用量が
20重量部以下の場合、粉末流動性、粉末凝集性は
極めて優れたものになるが、溶融流動性が悪化す
るため製品外観を損う。したがつて、同一の製品
外観を得るためには加工温度を上げる必要があ
り、加工温度を上げると該組成物が熱分解し、ひ
いては製品の機械的、熱的性質が劣化する。可塑
剤の使用量が100重量部以上になると、溶融流動
性は極めて優れたものになるが、塩化ビニル樹脂
が可塑剤を保持できなくなり粉末流動性が極端に
悪化し、ひいては該組成物が凝集し固化するまで
になる。 本発明の組成物の塩化ビニル樹脂と可塑剤の混
合は、公知の混合機たとえばヘンセルミキサー
(商品名)、リボンブレンダーなどを用いて容易に
実施できる。混合に際して公知の種々の安定剤の
ほか種々の公知の塩化ビニル樹脂組成物用加工助
剤を本発明の目的を損わない範囲内で配合でき
る。 本発明の組成物の特徴は、粒子表面に可塑剤の
流出が少く粉末流動性、熱安定性がすぐれて、組
成物同志が凝集することがなく、保存中に固化す
ることがない。また、溶融流動性がすぐれて、被
塗装物への付着が均一である。さらに流動浸漬中
の微粉末の飛散がなく作業環境がよいなどの利点
がある。 本発明の組成物は、組成物の塩化ビニル樹脂粒
子内に含む可塑剤が従来のものより多いため、溶
融流動性がよくなり、そのため加工温度を低くし
て流動浸漬することが可能となり、ひいては熱安
定性が良好となると考えられる。 以下に実施例を示すが、本発明はこれに、限定
されるものではない。 実施例に用いた塩化ビニル樹脂サンプルの性質
の試験はつぎの方法で行つた。 ポアーボリユーム:水銀圧入式ポロシメーター
(カルロエルバ社製モデル70)にて測定し、半
径0.004〜7.5μ未満までの細孔の容積をミクロ
ポアーボリユーム、半径7.5〜75μの細孔の容
積をマクロポアーボリユームとして示す。 嵩比重・粒度:JIS K−6721に準拠した。 可塑剤保持量:PVC100gをDOP中に23℃で1時
間浸漬後、遠心分離機(3000rpm)でDOPを分
離後、PVCに付着しているDOPのg数で示
す。 可塑剤吸収速度:80℃の湯浴中に浸漬した容器に
PVC100g、DOP50gを加え撹拌しながらDOP
がPVCに吸収されてサラサラの状態になるま
での時間で示す。 また、本発明の組成物は以下の方法で試験を行
つた。 粉末流動性:組成物を290φ流動層で流動させ
て、浮上の程度を観察して4段階にて示す。 ◎……浮上率が大でバブリングなし、〇……浮
上率が中でバブリングなし、△……浮上率が小
でバブリングなし、×……浮上せず、バブリン
グあり、 粉末凝固性:組成物を25Kg詰紙袋に充填し、30日
間放置後、凝固状態を観察して4段階にて示
す。 ◎……凝固物なし、〇……凝固物が僅かにあ
る、△……凝固物が少量ある、×……凝固物が
多量ある。 表面平滑性:組成物の粉末流動性のテスト中最適
に流動させた状態で50×100×3.2mmの鉄板を
300℃に加熱して浸漬・被覆して、被覆表面の
平滑性を観察して4段階にて示す。 ◎……極めて平滑、〇……僅かにムラ、△……
少しムラ、×……多くのムラ、 実施例1〜4、比較例1〜2 内容積200のステンレス製重合器に脱イオン
水128Kg、ラジカル開始剤として、ジラウロイル
パーオキサイド(LPO)を51.2g、懸濁安定剤と
してケン化度73%のポリビニルアルコール51.2g
を仕込み、器内の空気を除去後51.2Kgの塩化ビニ
ルモノマーを仕込み、撹拌下に64℃で重合を開始
する。重合開始2.5時間後に水溶性ラジカル開始
剤として25.6gの過硫酸カリ(KPS)を3%の水
溶液として注入する。8時間後に(内圧9.0Kg/
cm2ゲージ圧に低下)、重合を停止し未反応ガスを
排出し得られたポリマーを水洗、乾燥し塩化ビニ
ル樹脂粉末サンプルA、B、C、Dとした。尚撹
拌動力は表1に示すようにかい型羽根の回転数を
変えることで変化させた。比較のために油溶性開
始剤単独の重合を行つた。上記と異なる点はKPS
触媒を重合途中で圧入することは行わず、LPO
を76.8g使用して7.5時間後に内圧9.0Kg/cm2に低
下した時点で重合を停止し以下上記と同様に処理
し塩化ビニル樹脂粉末サンプルE、Fを得た。こ
れらの塩化ビニル樹脂粉末の性質を表1に示す。 これらの塩化ビニル樹脂粉末を20Kg、ジオクチ
ルフタレート(DOP)8Kg、ジブチルスズジラ
ウレート0.4Kg、ジブチルスズメルカプト0.6Kg、
酸化チタン1Kgを100ヘンセルに投入し、120℃
まで加熱、撹拌後冷却し30メツシユの篩をパスし
たものを組成物とした。 該組成物を所定の方法で試験を行なつた結果を
表1に示す。
脂組成物に関するものである。 塩化ビニル樹脂は、その優れた機械的性質、耐
候性、耐薬品性に加えて、比較的安価であるた
め、広範囲の用途に使われているが、流動浸漬法
に使用する場合は高温時の熱安定性、溶融流動
性、粉末流動性等の加工性が要求される。塩化ビ
ニル樹脂は、可塑剤との相溶性が優れているた
め、可塑剤の量を変化させて、軟いものから硬い
ものまで巾広い製品を得ることができるが、汎用
の塩化ビニル樹脂は可塑剤を吸収する量が少な
く、ゲル化温度以内の温度で可塑剤と加熱混合し
冷却して得られる樹脂組成物の粉末流動性は可塑
剤量を増加させるに比例して悪化し、ひいては該
樹脂組成物同志が凝集して、保存中には固化する
までになり、流動浸漬用として使用不能となる。 一方、この様な欠点を改善するため、可塑剤の
添加量を少なくして完全に塩化ビニル樹脂内に吸
収させてしまうか、あるいは可塑剤を吸収させた
該樹脂組成物に多量の微粉末たとえばペーストレ
ジン、シリカなどを添加し、塩化ビニル樹脂表面
に付着させて、塩化ビニル樹脂表面に残留する可
塑剤の粘着性を防止する等の方法がある。ところ
が単に可塑剤の添加量を減らすだけでは溶融流動
性が悪化し、流動浸漬後の製品外観を損う。した
がつて同一の製品外観を得るために加工温度を上
げると該樹脂組成物が熱分解し、ひいては製品の
機械的、熱的性質が劣化する。 また、多量の微粉子を該樹脂組成物に添加する
場合、微粉末の塩化ビニル樹脂への付着力が弱い
ため、長時間浸漬層内で流動させ続けると、微粉
末と塩化ビニル樹脂が分級して、微粒子は流動層
の上層に浮上し、上部と下部の粒度分布が異なる
ようになり、粒子の大きさで被塗装物への付着量
が異なるため、厚みが上部と下部で不均一とな
り、製品外観を非常に損うのみならず、流動中微
粉末が飛散して作業環境を悪化させる弊害をとも
なうことになる。 本発明の目的は、かゝる従来の欠点を改良し、
流動浸漬用として優れた諸性質をもつた塩化ビニ
ル系樹脂組成物を提供することである。 本発明の流動浸漬用塩化ビニル系樹脂組成物
(以下組成物と言う)は、ミクロポアーボリユー
ムが0.3〜1.8c.c./g、マクロポアーボリユームが
0.6c.c./g以下で、かつポアーボリユームの合計
が0.85c.c./g以上である細孔を有する均一な球状
の塩化ビニル系樹脂粉末100重量部に対し、可塑
剤20〜100重量部からなることを特徴とする。さ
らに詳しくは、該樹脂と該可塑剤の混合に際しゲ
ル化温度以下の温度で加熱混合後冷却して得られ
るものであり、32メツシユスルーのものである。 本発明の組成物の一成分である塩化ビニル樹脂
は、ミクロポアーボリユームが0.3c.c./g以上望
ましくは0.4c.c./g以上で通常0.3〜1.8c.c./gであ
る。マクロポアーボリユームが0.6c.c./g以下望
ましくは0.5c.c./g以下であり、かつ、ポアーボ
リユームの合計が0.85c.c./g以上である細孔を有
するものであり、32メツシユスルー、500μ以下
の粒径を有する凹凸のない均一な球形の粉末であ
る。該樹脂は可塑剤を吸収する量が多くかつ可塑
剤を吸収した後の保持性も高いため、可塑剤と加
熱混合し冷却して得られる該樹脂組成物は、溶融
流動性、熱安定性、粉末流動性の優れたものとな
る。特に粒子表面の凹凸間に存在するマクロポア
ーは可塑剤を液滴として保持する傾向があり、可
塑剤が粒子表面に浸出しやすく、そのボリユーム
が0.6g/c.c.以上であれば粒子間の粘着性を増大
させ流動性が極めて劣る原因になりやすい。ミク
ロポアーボリユームはできるだけ大きい方が好ま
しく、その値が大きくなると可塑剤保持性が極め
て優れるため一旦吸収してしまえば粒子表面に可
塑剤が浸出することが少なくなり、流動性は大巾
に向上する。それに反して、可塑剤吸収速度は悪
化するがブレンド温度を高く、ブレンド時間を長
くすることで、何等支障なく樹脂組成物を製造す
ることが可能である。ポアーボリユームの合計が
0.85c.c./g以下になると可塑剤の吸収量が少なく
なり、粒子表面に可塑剤が残留して流動性を悪化
させる。 本発明の組成物に使用する塩化ビニル樹脂は懸
濁重合、塊状重合もしくは懸濁重合/乳化重合併
用など、特に重合方法によつて限定されるもので
はないが、好ましくは懸濁重合/乳化重合併用に
よる特公昭49−2189による方法で得られたものが
有利である。 すなわち、塩化ビニルまたはこれと共重合しう
る他のビニル単量体との混合物をまず油溶性ラジ
カル開始剤を用いて水性懸濁重合し、該重合開始
2時間〜10時間経過後、水溶性ラジカル開始剤を
添加して重合を続行する方法により得られる塩化
ビニル樹脂は実施各例に例示のように、0.3〜1.8
c.c./gのミクロポアーボリユーム、0.6c.c./g以
下のマクロポアーボリユームおよび合計ポアーボ
リユームが0.85c.c./g以上の細孔を有する塩化ビ
ニル樹脂であり、本発明において好ましく用いら
れる。 本発明の他の成分である可塑剤は、その種類は
特に限定される必要はなく、公知の可塑剤を使用
することができる。たとえば、フタル酸系可塑
剤、トリメリツト酸系可塑剤、脂肪族一塩基酸エ
ステル系可塑剤、脂肪族二塩基酸エステル系可塑
剤、芳香族エステル系可塑剤、ヒドロキシ酸エス
テル系可塑剤、石炭タール留分系可塑剤、エポキ
シ系可塑剤、リン酸エステル、ポリエステル系可
塑剤、等を使用する。その使用量は塩化ビニル系
樹脂100重量部に対して20〜100重量部であり、望
ましくは25〜40重量部である。可塑剤の使用量が
20重量部以下の場合、粉末流動性、粉末凝集性は
極めて優れたものになるが、溶融流動性が悪化す
るため製品外観を損う。したがつて、同一の製品
外観を得るためには加工温度を上げる必要があ
り、加工温度を上げると該組成物が熱分解し、ひ
いては製品の機械的、熱的性質が劣化する。可塑
剤の使用量が100重量部以上になると、溶融流動
性は極めて優れたものになるが、塩化ビニル樹脂
が可塑剤を保持できなくなり粉末流動性が極端に
悪化し、ひいては該組成物が凝集し固化するまで
になる。 本発明の組成物の塩化ビニル樹脂と可塑剤の混
合は、公知の混合機たとえばヘンセルミキサー
(商品名)、リボンブレンダーなどを用いて容易に
実施できる。混合に際して公知の種々の安定剤の
ほか種々の公知の塩化ビニル樹脂組成物用加工助
剤を本発明の目的を損わない範囲内で配合でき
る。 本発明の組成物の特徴は、粒子表面に可塑剤の
流出が少く粉末流動性、熱安定性がすぐれて、組
成物同志が凝集することがなく、保存中に固化す
ることがない。また、溶融流動性がすぐれて、被
塗装物への付着が均一である。さらに流動浸漬中
の微粉末の飛散がなく作業環境がよいなどの利点
がある。 本発明の組成物は、組成物の塩化ビニル樹脂粒
子内に含む可塑剤が従来のものより多いため、溶
融流動性がよくなり、そのため加工温度を低くし
て流動浸漬することが可能となり、ひいては熱安
定性が良好となると考えられる。 以下に実施例を示すが、本発明はこれに、限定
されるものではない。 実施例に用いた塩化ビニル樹脂サンプルの性質
の試験はつぎの方法で行つた。 ポアーボリユーム:水銀圧入式ポロシメーター
(カルロエルバ社製モデル70)にて測定し、半
径0.004〜7.5μ未満までの細孔の容積をミクロ
ポアーボリユーム、半径7.5〜75μの細孔の容
積をマクロポアーボリユームとして示す。 嵩比重・粒度:JIS K−6721に準拠した。 可塑剤保持量:PVC100gをDOP中に23℃で1時
間浸漬後、遠心分離機(3000rpm)でDOPを分
離後、PVCに付着しているDOPのg数で示
す。 可塑剤吸収速度:80℃の湯浴中に浸漬した容器に
PVC100g、DOP50gを加え撹拌しながらDOP
がPVCに吸収されてサラサラの状態になるま
での時間で示す。 また、本発明の組成物は以下の方法で試験を行
つた。 粉末流動性:組成物を290φ流動層で流動させ
て、浮上の程度を観察して4段階にて示す。 ◎……浮上率が大でバブリングなし、〇……浮
上率が中でバブリングなし、△……浮上率が小
でバブリングなし、×……浮上せず、バブリン
グあり、 粉末凝固性:組成物を25Kg詰紙袋に充填し、30日
間放置後、凝固状態を観察して4段階にて示
す。 ◎……凝固物なし、〇……凝固物が僅かにあ
る、△……凝固物が少量ある、×……凝固物が
多量ある。 表面平滑性:組成物の粉末流動性のテスト中最適
に流動させた状態で50×100×3.2mmの鉄板を
300℃に加熱して浸漬・被覆して、被覆表面の
平滑性を観察して4段階にて示す。 ◎……極めて平滑、〇……僅かにムラ、△……
少しムラ、×……多くのムラ、 実施例1〜4、比較例1〜2 内容積200のステンレス製重合器に脱イオン
水128Kg、ラジカル開始剤として、ジラウロイル
パーオキサイド(LPO)を51.2g、懸濁安定剤と
してケン化度73%のポリビニルアルコール51.2g
を仕込み、器内の空気を除去後51.2Kgの塩化ビニ
ルモノマーを仕込み、撹拌下に64℃で重合を開始
する。重合開始2.5時間後に水溶性ラジカル開始
剤として25.6gの過硫酸カリ(KPS)を3%の水
溶液として注入する。8時間後に(内圧9.0Kg/
cm2ゲージ圧に低下)、重合を停止し未反応ガスを
排出し得られたポリマーを水洗、乾燥し塩化ビニ
ル樹脂粉末サンプルA、B、C、Dとした。尚撹
拌動力は表1に示すようにかい型羽根の回転数を
変えることで変化させた。比較のために油溶性開
始剤単独の重合を行つた。上記と異なる点はKPS
触媒を重合途中で圧入することは行わず、LPO
を76.8g使用して7.5時間後に内圧9.0Kg/cm2に低
下した時点で重合を停止し以下上記と同様に処理
し塩化ビニル樹脂粉末サンプルE、Fを得た。こ
れらの塩化ビニル樹脂粉末の性質を表1に示す。 これらの塩化ビニル樹脂粉末を20Kg、ジオクチ
ルフタレート(DOP)8Kg、ジブチルスズジラ
ウレート0.4Kg、ジブチルスズメルカプト0.6Kg、
酸化チタン1Kgを100ヘンセルに投入し、120℃
まで加熱、撹拌後冷却し30メツシユの篩をパスし
たものを組成物とした。 該組成物を所定の方法で試験を行なつた結果を
表1に示す。
【表】
【表】
実施例5〜8、比較例3〜4
かい型羽根をブルーマージン型羽根に変更し撹
拌動力を表2に示すようにした以外は実施例1と
同様の操作を行つて塩化ビニル樹脂粉末G、H、
I、Jのサンプルを得た。また比較例3〜4とし
て、かい型羽根をブルーマージン型羽根に変更
し、撹拌動力を表2に示すようにした以外は比較
例1〜2と同様の操作を行つて塩化ビニル樹脂粉
末K、Lのサンプルを得た。これらの性質を表2
に示す。 これらの塩化ビニル樹脂粉末を用い実施例1と
同様にして組成物を得た。その試験結果を表2に
示す。
拌動力を表2に示すようにした以外は実施例1と
同様の操作を行つて塩化ビニル樹脂粉末G、H、
I、Jのサンプルを得た。また比較例3〜4とし
て、かい型羽根をブルーマージン型羽根に変更
し、撹拌動力を表2に示すようにした以外は比較
例1〜2と同様の操作を行つて塩化ビニル樹脂粉
末K、Lのサンプルを得た。これらの性質を表2
に示す。 これらの塩化ビニル樹脂粉末を用い実施例1と
同様にして組成物を得た。その試験結果を表2に
示す。
【表】
【表】
実施例9〜11、比較例5〜6
実施例3において、組成物のDOP量のみを表
3に示すように換えて他は同様に行なつた。その
結果を表3に示す。
3に示すように換えて他は同様に行なつた。その
結果を表3に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ミクロポアーボリユームが0.3〜1.8c.c./g、
マクロポアーボリユームが0.6c.c./g以下で、か
つポアーボリユームの合計が0.85c.c./g以上であ
る細孔を有する均一な球状の塩化ビニル系樹脂粉
末100重量部に対し、可塑剤20〜100重量部からな
る流動浸漬用塩化ビニル系樹脂組成物。 2 32メツシユスルーの粉状である特許請求の範
囲第1項記載の組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP899480A JPS56106945A (en) | 1980-01-29 | 1980-01-29 | Vinyl chloride resin composition for fluidized bed dip coating |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP899480A JPS56106945A (en) | 1980-01-29 | 1980-01-29 | Vinyl chloride resin composition for fluidized bed dip coating |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56106945A JPS56106945A (en) | 1981-08-25 |
| JPS6239621B2 true JPS6239621B2 (ja) | 1987-08-24 |
Family
ID=11708230
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP899480A Granted JPS56106945A (en) | 1980-01-29 | 1980-01-29 | Vinyl chloride resin composition for fluidized bed dip coating |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56106945A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS58210954A (ja) * | 1982-05-31 | 1983-12-08 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 艶消し良好な塩化ビニル系樹脂組成物 |
| JPH0611877B2 (ja) * | 1986-03-20 | 1994-02-16 | 東亞合成化学工業株式会社 | 粉体塗料組成物 |
| JPH0672169B2 (ja) * | 1988-11-14 | 1994-09-14 | 鐘淵化学工業株式会社 | 球状塩化ビニル樹脂顆粒 |
-
1980
- 1980-01-29 JP JP899480A patent/JPS56106945A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56106945A (en) | 1981-08-25 |
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