JPS625465B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS625465B2 JPS625465B2 JP55005909A JP590980A JPS625465B2 JP S625465 B2 JPS625465 B2 JP S625465B2 JP 55005909 A JP55005909 A JP 55005909A JP 590980 A JP590980 A JP 590980A JP S625465 B2 JPS625465 B2 JP S625465B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluororesin
- coating
- weight
- composition
- abrasion resistance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
本発明は、上塗りまたは中塗り用フツ素樹脂被
覆組成物に関し、更に詳しくは雲母状酸化鉄を配
合してひつかき抵抗性の優れた被覆を与える上塗
りまたは中塗り用フツ素樹脂被覆組成物に関す
る。 フツ素樹脂は、その特異な非粘着性を利用する
目的で調理器具に被覆されるが、この樹脂は、比
較的軟質の合成樹脂であるため、使用時における
金ベラなどによるひつかきに弱いという欠点を有
している。この欠点は、200℃前後というような
高温での使用時に顕著であるので問題となる。 そのため、フツ素樹脂塗膜のひつかき抵抗性を
改良する方法が種々開発されている。その一つと
して特開昭52−10386号公報に記載の方法があ
る。この方法は、ベースコートと透明なフツ素樹
脂分散体から誘導されるトツプコートから成るフ
ツ素樹脂被覆物品において、そのベースコートを
フツ素樹脂と雲母粒子、顔料で被覆された雲母粒
子または金属フレークとの塗膜から構成するもの
である。けれども、本発明者らの検討によると、
この塗膜は、いまだ実用上満足できる耐摩耗性を
有していない。 フツ素樹脂塗膜の耐摩耗性をうる方法として、
実用化されている方法は、フツ素樹脂被覆に先立
つて金属基材にセラミツクや硬質金属を溶射し、
基材表面に凹凸を形成し、この上にフツ素樹脂を
塗装する方法である。この方法によると、アンカ
ー効果によつて塗膜の基材への接着性が確保され
ると同時に、塗膜の表面部分が多少けずりとれて
も前記凹部に入つた樹脂はけずりとられることは
ないから樹脂の非粘着性などの特性がいつまでも
失われることなく保持される。この方法のための
溶射材料や実施方法がいくつか開発されている
が、いずれも高価な金属材料を使用したり、セラ
ミツクを使用する場合にはプラズマ溶射というよ
うな大きな設備と動力(エネルギー費用)がかか
る方法が必要となるので汎用の調理器具などには
なかなか採用され難い。 本発明は、前述の様な先行技術に伴う欠点を改
良し、特に特殊な方法を採ることなく耐摩耗性に
優れたフツ素樹脂塗膜を得ることを目的としたも
のである。 この目的は、本発明の、テトラフルオロエチレ
ンの単独および共重合体から選ばれたフツ素樹脂
に雲母状酸化鉄を配合した上塗りまたは中塗り用
フツ素樹脂被覆組成物により達成される。 本発明組成物に配合される雲母状酸化鉄(以
下、MIO(Micaceous Iron Oxide)と略称す
る。)は、酸化第2鉄(α―Fe2O3)を主成分とす
る薄い鱗片状結晶であつて、従来から防錆顔料と
して用いられているもの(色材第52巻258頁
(1979年)参照)や特公昭43−12435号に記載され
るような結晶面の平滑な合成α―酸化鉄粉末を使
用することができる。MIOは、無毒性、無公害
性であるので調理器具などの被覆に配合しても支
障はない。 本発明の組成物に配合されるMIO結晶フレー
クの大きさは5〜100μ、好ましくは10〜60μで
ある。 MIOの配合割合はフツ素樹脂重量に対して5
〜100重量%、好ましくは20〜70重量%である。
MIOの配合割合が5重量%より低くなると塗膜
の耐摩耗性が得られず、一方100重量%より高く
なると塗膜の非粘着性が低くなる。 テトラフルオロエチレンの単独重合体または共
重合体には、テトラフルオロエチレンとエチレ
ン、プロピレンの如きオレフインとの共重合体
(ただしフルオロオレフインを少くとも75重量パ
ーセント含有)なども含まれ、この中でもとくに
ポリテトラフルオロエチレン、テトラフロオロエ
チレン/ヘキサフルオロプロペン共重合体、テト
ラフルオロエチレン/エチレン共重合体などが好
適であつて、その粒度は約50μを越えないもの、
通常0.1〜50μの範囲にあるものが用いられる。
通常の乳化重合法によつて製造されたいわゆるデ
イスパージヨンは粒径が概ね0.1〜3.0μの範囲に
あつて、本発明組成物に好適に使用することがで
きる。また、このデイスパージヨンは本発明組成
物を製造する場合そのまゝ使用することができる
からきわめて有利なものである。本発明組成物中
のフツ素樹脂の含量は、通常、10〜40重量パーセ
ントであつてよい。 組成物の媒体としては、水または有機溶媒(た
とえば、N,N―ジメチルホルムアミド、N,N
―ジメチルアセトアミド、N―メチル―2―ピロ
リドン、ジメチルスルホキシド、メチルエチルケ
トン、メチルグリコールアセテート、2―ニトロ
プロパン、エチレングリコールアセテート、トル
エンなど)が用いられ、通常、組成物は水性分散
体に調製される。 本発明の組成物には、テトラフルオロエチレン
の単独および共重合体から選ばれたフツ素樹脂お
よびMIOに加えて他の添加剤、たとえば各種界
面活性剤(アニオン界面活性剤、非イオン界面活
性剤など)、顔料(チタンや鉄の酸化物など)、粘
度調整ならびに粘結剤(メチルセルロース、エチ
ルセルロースなど)、レベリング剤(フルオロア
ルキルカルボン酸など)、造膜硬化剤(金属粉
末、金属化合物、アルカリまたはアミンシリケー
ト、アルキルシリケート、リチウムポリシリケー
トもしくはコロイドシリカ等のケイ素化合物な
ど)、湿潤剤(有機溶剤など)を含有せしめるこ
とができる。 本発明の組成物は、テトラフルオロエチレンの
単独および共重合体から選ばれたフツ素樹脂およ
びMIOを上記の配合割合で液体媒体中に均一に
分散して調製される。実際上はフツ素樹脂および
MIOをともに液体分散体または溶液として準備
し、これらを混合するのがもつとも便利である。
また原料とするフツ素樹脂が粉末あるときは、
MIOの水性分散体の中に前者を加えて均一に混
合すればよい。混合を均一に行うためには、コロ
イドミル、ボールミルなどを使用することが望ま
しい。 本発明の組成物を中塗りまたは上塗り被覆に形
成するには、基材に塗布された下塗り層の上に、
従来法のとおり、組成物をスプレー塗装法、刷毛
塗り法などの種々の方法で塗装すればよい。また
あらかじめ作成したフツ素樹脂薄膜を下塗り層上
に熱圧着することによりフツ素樹脂被膜を基材上
に形成することもできる。この中塗りまたは上塗
りに使用されるフツ素樹脂の種類は、下塗りに使
用したものと同一である必要はなく、用途により
最上層のフツ素樹脂の種類を選択することができ
る。 この様にして得られたフツ素樹脂被膜は、耐摩
耗性が向上し、非粘着性の低下もあまり見られな
い。 次に実施例および比較例を示して本発明を具体
的に説明する。 実施例1(1)〜(12)および比較例2〜3 ポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工業株
式会社製ポリフロンデイスパージヨンD―1(水
性、固形分60%))、フレークの平均長径がそれぞ
れ100μ、50μまたは5μであるMIO(菊池色素
工業株式会社製KS)および第4級アミンシリケ
ート(日産化学株式会社製、固形分30%)を後記
第1表に記載の配合比になる様に混合し、次いで
メチルセルロース水溶液(固形分5%)を加えて
粘度調節を行なうことによりスプレー塗装に適し
たフツ素樹脂組成物を得る。 サンドブラストにより表面を粗面化したアルミ
ニウム板およびアルミニウム製フライパンにフツ
素樹脂用プライマー(ダイキン工業株式会社製ポ
リフロンEK―1783GB)をスプレーして焼成後の
膜厚が7〜12μになる様に塗布する。 次いで、これを赤外線乾燥器により加温し、揮
発性物質を充分除去し、さらに380℃に保持した
電気加熱炉中で20分間焼成融着処理を行う。処理
後、炉から取り出し、室温で放冷する。得られた
プライマー被膜の上に、先に調製しフツ素樹脂被
膜組成物をスプレーして焼成後の膜厚が20〜25μ
になる様に塗布する。以下プライマーの場合と同
様にして乾燥、焼成融着処理を行う。 得られた塗膜について、塗膜物性として非粘着
性および耐摩耗性を測定した。その結果を第1表
に示す。 なお、塗膜物性の測定は、次の方法により行つ
た。 非粘着性:試料フライパンを用い、一般家庭での
調理条件に合わせて1年間使用に相当する実際
調理を行つた後、調理物のくつつき易さを判定
し、次の基準で評価した。 〇 調理物が粘着せず。 △ 調理物がやや粘着する。 × 調理物がかなり粘着する。 耐摩耗性:電気加熱式熱板上に試料を載せて固定
した後、アルミニウム板が200℃±10℃になる
ように加熱調節しておき、この表面を、一定荷
重をかけた金ベラを摺動させる形式の試験装置
により試験する。金ベラは、巾15mm、厚さ0.5
mmのステンレス製であり、これを45゜の角度で
試料面に接触させ、300gの荷重をかけた状態
で前後(金ベラの巾と直角方向)に往復直線運
動をさせる。なお、試料と接触する金ベラの先
端は、一測定毎に直角となるように研摩する。 この試験方法を用い、一般家庭の調理条件で
約2年間の使用に相当する金ベラの摺動、ひつ
かきによる摩耗度を測定する。第1表中の評価
基準は次の通りである。 ◎ 基材金属全く露出せず。 〇 基材金属ごくわずか露出。 △ 基材金属やや露出。 × 基材金属完全に露出。 なお、同じアルミニウム板にニツケルアルミナ
イド(米国メテコ社製メテコ404)を25μの厚さ
に溶射し、この上にポリテトラフルオロエチレン
プライマー(ダイキン工業株式会社製ポリフロン
EK―1783GB)および上塗り塗料(ダイキン工業
株式会社製ES―5109BK)をそれぞれ10μおよび
20〜30μの厚さに塗装したものの耐摩耗性は上記
基準でおおむね〇〜△である。 比較例 1および4 MIOの代りにベンガラペースト(顔料ベンガ
ラ30重量部、脱イオン水65重量部およびラウリル
硫酸ナトリウム5重量部をペイントミルにより5
時間摩砕混合したもの)を用いる以外は実施例1
と同様に試験を行なつた。結果を第1表に示す。
覆組成物に関し、更に詳しくは雲母状酸化鉄を配
合してひつかき抵抗性の優れた被覆を与える上塗
りまたは中塗り用フツ素樹脂被覆組成物に関す
る。 フツ素樹脂は、その特異な非粘着性を利用する
目的で調理器具に被覆されるが、この樹脂は、比
較的軟質の合成樹脂であるため、使用時における
金ベラなどによるひつかきに弱いという欠点を有
している。この欠点は、200℃前後というような
高温での使用時に顕著であるので問題となる。 そのため、フツ素樹脂塗膜のひつかき抵抗性を
改良する方法が種々開発されている。その一つと
して特開昭52−10386号公報に記載の方法があ
る。この方法は、ベースコートと透明なフツ素樹
脂分散体から誘導されるトツプコートから成るフ
ツ素樹脂被覆物品において、そのベースコートを
フツ素樹脂と雲母粒子、顔料で被覆された雲母粒
子または金属フレークとの塗膜から構成するもの
である。けれども、本発明者らの検討によると、
この塗膜は、いまだ実用上満足できる耐摩耗性を
有していない。 フツ素樹脂塗膜の耐摩耗性をうる方法として、
実用化されている方法は、フツ素樹脂被覆に先立
つて金属基材にセラミツクや硬質金属を溶射し、
基材表面に凹凸を形成し、この上にフツ素樹脂を
塗装する方法である。この方法によると、アンカ
ー効果によつて塗膜の基材への接着性が確保され
ると同時に、塗膜の表面部分が多少けずりとれて
も前記凹部に入つた樹脂はけずりとられることは
ないから樹脂の非粘着性などの特性がいつまでも
失われることなく保持される。この方法のための
溶射材料や実施方法がいくつか開発されている
が、いずれも高価な金属材料を使用したり、セラ
ミツクを使用する場合にはプラズマ溶射というよ
うな大きな設備と動力(エネルギー費用)がかか
る方法が必要となるので汎用の調理器具などには
なかなか採用され難い。 本発明は、前述の様な先行技術に伴う欠点を改
良し、特に特殊な方法を採ることなく耐摩耗性に
優れたフツ素樹脂塗膜を得ることを目的としたも
のである。 この目的は、本発明の、テトラフルオロエチレ
ンの単独および共重合体から選ばれたフツ素樹脂
に雲母状酸化鉄を配合した上塗りまたは中塗り用
フツ素樹脂被覆組成物により達成される。 本発明組成物に配合される雲母状酸化鉄(以
下、MIO(Micaceous Iron Oxide)と略称す
る。)は、酸化第2鉄(α―Fe2O3)を主成分とす
る薄い鱗片状結晶であつて、従来から防錆顔料と
して用いられているもの(色材第52巻258頁
(1979年)参照)や特公昭43−12435号に記載され
るような結晶面の平滑な合成α―酸化鉄粉末を使
用することができる。MIOは、無毒性、無公害
性であるので調理器具などの被覆に配合しても支
障はない。 本発明の組成物に配合されるMIO結晶フレー
クの大きさは5〜100μ、好ましくは10〜60μで
ある。 MIOの配合割合はフツ素樹脂重量に対して5
〜100重量%、好ましくは20〜70重量%である。
MIOの配合割合が5重量%より低くなると塗膜
の耐摩耗性が得られず、一方100重量%より高く
なると塗膜の非粘着性が低くなる。 テトラフルオロエチレンの単独重合体または共
重合体には、テトラフルオロエチレンとエチレ
ン、プロピレンの如きオレフインとの共重合体
(ただしフルオロオレフインを少くとも75重量パ
ーセント含有)なども含まれ、この中でもとくに
ポリテトラフルオロエチレン、テトラフロオロエ
チレン/ヘキサフルオロプロペン共重合体、テト
ラフルオロエチレン/エチレン共重合体などが好
適であつて、その粒度は約50μを越えないもの、
通常0.1〜50μの範囲にあるものが用いられる。
通常の乳化重合法によつて製造されたいわゆるデ
イスパージヨンは粒径が概ね0.1〜3.0μの範囲に
あつて、本発明組成物に好適に使用することがで
きる。また、このデイスパージヨンは本発明組成
物を製造する場合そのまゝ使用することができる
からきわめて有利なものである。本発明組成物中
のフツ素樹脂の含量は、通常、10〜40重量パーセ
ントであつてよい。 組成物の媒体としては、水または有機溶媒(た
とえば、N,N―ジメチルホルムアミド、N,N
―ジメチルアセトアミド、N―メチル―2―ピロ
リドン、ジメチルスルホキシド、メチルエチルケ
トン、メチルグリコールアセテート、2―ニトロ
プロパン、エチレングリコールアセテート、トル
エンなど)が用いられ、通常、組成物は水性分散
体に調製される。 本発明の組成物には、テトラフルオロエチレン
の単独および共重合体から選ばれたフツ素樹脂お
よびMIOに加えて他の添加剤、たとえば各種界
面活性剤(アニオン界面活性剤、非イオン界面活
性剤など)、顔料(チタンや鉄の酸化物など)、粘
度調整ならびに粘結剤(メチルセルロース、エチ
ルセルロースなど)、レベリング剤(フルオロア
ルキルカルボン酸など)、造膜硬化剤(金属粉
末、金属化合物、アルカリまたはアミンシリケー
ト、アルキルシリケート、リチウムポリシリケー
トもしくはコロイドシリカ等のケイ素化合物な
ど)、湿潤剤(有機溶剤など)を含有せしめるこ
とができる。 本発明の組成物は、テトラフルオロエチレンの
単独および共重合体から選ばれたフツ素樹脂およ
びMIOを上記の配合割合で液体媒体中に均一に
分散して調製される。実際上はフツ素樹脂および
MIOをともに液体分散体または溶液として準備
し、これらを混合するのがもつとも便利である。
また原料とするフツ素樹脂が粉末あるときは、
MIOの水性分散体の中に前者を加えて均一に混
合すればよい。混合を均一に行うためには、コロ
イドミル、ボールミルなどを使用することが望ま
しい。 本発明の組成物を中塗りまたは上塗り被覆に形
成するには、基材に塗布された下塗り層の上に、
従来法のとおり、組成物をスプレー塗装法、刷毛
塗り法などの種々の方法で塗装すればよい。また
あらかじめ作成したフツ素樹脂薄膜を下塗り層上
に熱圧着することによりフツ素樹脂被膜を基材上
に形成することもできる。この中塗りまたは上塗
りに使用されるフツ素樹脂の種類は、下塗りに使
用したものと同一である必要はなく、用途により
最上層のフツ素樹脂の種類を選択することができ
る。 この様にして得られたフツ素樹脂被膜は、耐摩
耗性が向上し、非粘着性の低下もあまり見られな
い。 次に実施例および比較例を示して本発明を具体
的に説明する。 実施例1(1)〜(12)および比較例2〜3 ポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工業株
式会社製ポリフロンデイスパージヨンD―1(水
性、固形分60%))、フレークの平均長径がそれぞ
れ100μ、50μまたは5μであるMIO(菊池色素
工業株式会社製KS)および第4級アミンシリケ
ート(日産化学株式会社製、固形分30%)を後記
第1表に記載の配合比になる様に混合し、次いで
メチルセルロース水溶液(固形分5%)を加えて
粘度調節を行なうことによりスプレー塗装に適し
たフツ素樹脂組成物を得る。 サンドブラストにより表面を粗面化したアルミ
ニウム板およびアルミニウム製フライパンにフツ
素樹脂用プライマー(ダイキン工業株式会社製ポ
リフロンEK―1783GB)をスプレーして焼成後の
膜厚が7〜12μになる様に塗布する。 次いで、これを赤外線乾燥器により加温し、揮
発性物質を充分除去し、さらに380℃に保持した
電気加熱炉中で20分間焼成融着処理を行う。処理
後、炉から取り出し、室温で放冷する。得られた
プライマー被膜の上に、先に調製しフツ素樹脂被
膜組成物をスプレーして焼成後の膜厚が20〜25μ
になる様に塗布する。以下プライマーの場合と同
様にして乾燥、焼成融着処理を行う。 得られた塗膜について、塗膜物性として非粘着
性および耐摩耗性を測定した。その結果を第1表
に示す。 なお、塗膜物性の測定は、次の方法により行つ
た。 非粘着性:試料フライパンを用い、一般家庭での
調理条件に合わせて1年間使用に相当する実際
調理を行つた後、調理物のくつつき易さを判定
し、次の基準で評価した。 〇 調理物が粘着せず。 △ 調理物がやや粘着する。 × 調理物がかなり粘着する。 耐摩耗性:電気加熱式熱板上に試料を載せて固定
した後、アルミニウム板が200℃±10℃になる
ように加熱調節しておき、この表面を、一定荷
重をかけた金ベラを摺動させる形式の試験装置
により試験する。金ベラは、巾15mm、厚さ0.5
mmのステンレス製であり、これを45゜の角度で
試料面に接触させ、300gの荷重をかけた状態
で前後(金ベラの巾と直角方向)に往復直線運
動をさせる。なお、試料と接触する金ベラの先
端は、一測定毎に直角となるように研摩する。 この試験方法を用い、一般家庭の調理条件で
約2年間の使用に相当する金ベラの摺動、ひつ
かきによる摩耗度を測定する。第1表中の評価
基準は次の通りである。 ◎ 基材金属全く露出せず。 〇 基材金属ごくわずか露出。 △ 基材金属やや露出。 × 基材金属完全に露出。 なお、同じアルミニウム板にニツケルアルミナ
イド(米国メテコ社製メテコ404)を25μの厚さ
に溶射し、この上にポリテトラフルオロエチレン
プライマー(ダイキン工業株式会社製ポリフロン
EK―1783GB)および上塗り塗料(ダイキン工業
株式会社製ES―5109BK)をそれぞれ10μおよび
20〜30μの厚さに塗装したものの耐摩耗性は上記
基準でおおむね〇〜△である。 比較例 1および4 MIOの代りにベンガラペースト(顔料ベンガ
ラ30重量部、脱イオン水65重量部およびラウリル
硫酸ナトリウム5重量部をペイントミルにより5
時間摩砕混合したもの)を用いる以外は実施例1
と同様に試験を行なつた。結果を第1表に示す。
【表】
実施例 2
サンドブラストにより表面を粗面化したアルミ
ニウム板およびアルミニウム製フライパンに実施
例1と同様にしてフツ素樹脂用プライマー(ダイ
キン工業株式会社製ポリフロンEK―1783GB)を
塗装、乾燥、焼成、融着処理する。その上に実施
例1(8)の被覆用組成物を実施例1のプライマーと
同様にしてスプレーして焼成後の膜厚が20〜25μ
になる様に塗布し、プライマーと同様にして乾
燥、焼成、融着処理する。さらに得られた塗膜上
に比較例1の被覆用組成物をスプレーして焼成後
の膜厚が20〜25μとなるように塗布し、プライマ
ーと同様にして乾燥、焼成、融着処理した。 得られた3層より成る塗膜について実施例1に
記載の方法により非粘着性および耐摩耗性の測定
を行なつたところ、非粘着性については1年分相
当の調理後でも調理物が粘着せず、また耐摩耗性
については3年分相当の摩耗回数でも基材金属は
全く露出しなかつた。 別に、前記塗膜において2層目を比較例1の被
覆組成物を用いて塗装する以外は全く同一条件で
3層より成る塗膜を作成した。この塗膜につい
て、非粘着性および耐摩耗性の測定を行つたとこ
ろ、非粘着性については1年分相当の調理後でも
調理物が粘着しなかつたが、耐摩耗性については
2年分相当の摩耗回数で基材金属が完全に露出し
た。 実施例 3 まず、次の組成を有する被覆組成物AおよびB
を調製する。 被覆組成物A ポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工業株
式会社製ポリフロンデイスパージヨンD―1、
水性、固形分60%) 100重量部 MIO(菊池色素工業株式会社KS) 18重量部 コロイド状シリカ(日産化学工業株式会社製ス
ノーテツクスS、固形分30%) 6重量部 トリトン(triton)X―100(ロームアンドハ
ス社製非イオン系界面活性剤、20%水溶液)
18重量部 脱イオン水 15重量部 被覆組成物B ポリテトラフルオロエチレン(被覆組成物Aの
ものと同一) 80重量部 脱イオン水 13重量部 キシレン 3重量部 サンドブラストにより表面を粗面化したアルミ
ニウム板およびアルミニウム製フライパンに実施
例1と同様にしてフツ素樹脂用プライマーを焼成
融着する。その後、前述の被覆組成物Aを中塗り
としてスプレーし、焼成後の膜厚が20〜25μにな
る様に塗布し、以下実施例1のプライマーと同様
にして乾燥、焼成、融着処理を行う。さらに上塗
りとして前述の被覆組成物Bをスプレーし、焼成
後の膜厚が10〜15μになる様に塗布する。以下、
中塗りと同様にして乾燥、焼成、融着処理を行
う。 得られた塗膜について実施例1と同様にして非
粘着性および耐摩耗性を測定した。非粘着性につ
いては1年分相当の調理後でも調理物が粘着する
現象はみられなかつた。耐摩耗性については1年
分相当の摩耗回数では下地基材の露出は見られな
かつた。 一方、下記組成を有する被覆組成物Cを前述の
塗膜の中塗り用被覆組成物として用いる以外は前
述の塗膜作成方法と同様にして塗膜を作成した。 得られた塗膜について実施例1と同様にして非
粘着性および耐摩耗性を測定した。非粘着性につ
いては1年分相当の調理後でも調理物が粘着する
現象は見られなかつた。耐摩耗性については1年
分相当の摩耗回数で完全に下地基材の露出が見ら
れた。 被覆組成物C ポリテトラフルオロエチレン(被覆組成物Aの
ものと同一) 100重量部 TiO2で被覆した雲母(エー・メラルク社製)
10重量部 トリトンX―100 20重量部 脱イオン水 15重量部
ニウム板およびアルミニウム製フライパンに実施
例1と同様にしてフツ素樹脂用プライマー(ダイ
キン工業株式会社製ポリフロンEK―1783GB)を
塗装、乾燥、焼成、融着処理する。その上に実施
例1(8)の被覆用組成物を実施例1のプライマーと
同様にしてスプレーして焼成後の膜厚が20〜25μ
になる様に塗布し、プライマーと同様にして乾
燥、焼成、融着処理する。さらに得られた塗膜上
に比較例1の被覆用組成物をスプレーして焼成後
の膜厚が20〜25μとなるように塗布し、プライマ
ーと同様にして乾燥、焼成、融着処理した。 得られた3層より成る塗膜について実施例1に
記載の方法により非粘着性および耐摩耗性の測定
を行なつたところ、非粘着性については1年分相
当の調理後でも調理物が粘着せず、また耐摩耗性
については3年分相当の摩耗回数でも基材金属は
全く露出しなかつた。 別に、前記塗膜において2層目を比較例1の被
覆組成物を用いて塗装する以外は全く同一条件で
3層より成る塗膜を作成した。この塗膜につい
て、非粘着性および耐摩耗性の測定を行つたとこ
ろ、非粘着性については1年分相当の調理後でも
調理物が粘着しなかつたが、耐摩耗性については
2年分相当の摩耗回数で基材金属が完全に露出し
た。 実施例 3 まず、次の組成を有する被覆組成物AおよびB
を調製する。 被覆組成物A ポリテトラフルオロエチレン(ダイキン工業株
式会社製ポリフロンデイスパージヨンD―1、
水性、固形分60%) 100重量部 MIO(菊池色素工業株式会社KS) 18重量部 コロイド状シリカ(日産化学工業株式会社製ス
ノーテツクスS、固形分30%) 6重量部 トリトン(triton)X―100(ロームアンドハ
ス社製非イオン系界面活性剤、20%水溶液)
18重量部 脱イオン水 15重量部 被覆組成物B ポリテトラフルオロエチレン(被覆組成物Aの
ものと同一) 80重量部 脱イオン水 13重量部 キシレン 3重量部 サンドブラストにより表面を粗面化したアルミ
ニウム板およびアルミニウム製フライパンに実施
例1と同様にしてフツ素樹脂用プライマーを焼成
融着する。その後、前述の被覆組成物Aを中塗り
としてスプレーし、焼成後の膜厚が20〜25μにな
る様に塗布し、以下実施例1のプライマーと同様
にして乾燥、焼成、融着処理を行う。さらに上塗
りとして前述の被覆組成物Bをスプレーし、焼成
後の膜厚が10〜15μになる様に塗布する。以下、
中塗りと同様にして乾燥、焼成、融着処理を行
う。 得られた塗膜について実施例1と同様にして非
粘着性および耐摩耗性を測定した。非粘着性につ
いては1年分相当の調理後でも調理物が粘着する
現象はみられなかつた。耐摩耗性については1年
分相当の摩耗回数では下地基材の露出は見られな
かつた。 一方、下記組成を有する被覆組成物Cを前述の
塗膜の中塗り用被覆組成物として用いる以外は前
述の塗膜作成方法と同様にして塗膜を作成した。 得られた塗膜について実施例1と同様にして非
粘着性および耐摩耗性を測定した。非粘着性につ
いては1年分相当の調理後でも調理物が粘着する
現象は見られなかつた。耐摩耗性については1年
分相当の摩耗回数で完全に下地基材の露出が見ら
れた。 被覆組成物C ポリテトラフルオロエチレン(被覆組成物Aの
ものと同一) 100重量部 TiO2で被覆した雲母(エー・メラルク社製)
10重量部 トリトンX―100 20重量部 脱イオン水 15重量部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 テトラフルオロエチレンの単独および共重合
体から選ばれたフツ素樹脂に雲母状酸化鉄を配合
したことを特徴とするフツ素樹脂上塗りまたは中
塗り用被覆組成物。 2 雲母状酸化鉄の配合割合が、フツ素樹脂重量
に対して5〜100重量%である特許請求の範囲第
1項記載の組成物。 3 雲母状酸化鉄の配合割合が、フツ素樹脂重量
に対して20〜70重量%である特許請求の範囲第2
項記載の組成物。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP590980A JPS56103255A (en) | 1980-01-21 | 1980-01-21 | Coating composition for topcoating of intercoating of fluororesin |
| EP19810900298 EP0043862B1 (en) | 1980-01-21 | 1981-01-21 | Composition for coating fluoroplastics |
| PCT/JP1981/000013 WO1981002161A1 (fr) | 1980-01-21 | 1981-01-21 | Composition de revetement de fluore plastique |
| US06/299,026 US4409354A (en) | 1980-01-21 | 1981-01-21 | Fluorinated resin coating composition containing micaceous iron oxide |
| DE8181900298T DE3163251D1 (en) | 1980-01-21 | 1981-01-21 | Composition for coating fluoroplastics |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP590980A JPS56103255A (en) | 1980-01-21 | 1980-01-21 | Coating composition for topcoating of intercoating of fluororesin |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS56103255A JPS56103255A (en) | 1981-08-18 |
| JPS625465B2 true JPS625465B2 (ja) | 1987-02-05 |
Family
ID=11624017
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP590980A Granted JPS56103255A (en) | 1980-01-21 | 1980-01-21 | Coating composition for topcoating of intercoating of fluororesin |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS56103255A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0720456B2 (ja) * | 1987-07-21 | 1995-03-08 | 松下電器産業株式会社 | 調理器の表面被膜 |
| JPH0794164B2 (ja) * | 1990-01-15 | 1995-10-11 | 住友電気工業株式会社 | 有彩色着色性弗素樹脂被覆物 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2239501B1 (ja) * | 1973-07-10 | 1976-06-18 | Solvay |
-
1980
- 1980-01-21 JP JP590980A patent/JPS56103255A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS56103255A (en) | 1981-08-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4177320A (en) | Article coated with fluorocarbon polymer | |
| EP0656831B1 (en) | Cookware coating system | |
| US6596380B1 (en) | Antiadhesive coating with improved scratch resistance | |
| JP4087069B2 (ja) | 改善された引っかき抵抗性を有する汚れがこびりつかないコーティング | |
| JPS6021193B2 (ja) | フツ素樹脂被覆用組成物 | |
| JPH07108385B2 (ja) | 濃度勾配のためのptfeとpfa又はfepを有する非粘着性コーティング系 | |
| US4409354A (en) | Fluorinated resin coating composition containing micaceous iron oxide | |
| JPH09313357A (ja) | アルミニウムの料理容器用の非粘着性コーティング | |
| KR100236425B1 (ko) | 비부착성 마무리 코팅용 범용 프라이머 | |
| AU6155290A (en) | Non-stick coating system with thin undercoat of polyamide imide, polyarylene sulfide or polyether sulfone | |
| JPH08322732A (ja) | 調理用鍋 | |
| JPH10113290A (ja) | 加熱調理器具 | |
| JPS625466B2 (ja) | ||
| JPS625465B2 (ja) | ||
| JP4398043B2 (ja) | フッ素樹脂塗膜を有する物品及びその製造方法 | |
| JPS6365114B2 (ja) | ||
| JPH01141619A (ja) | 加熱調理器 | |
| JPS5847430B2 (ja) | 耐熱性被膜形成用組成物 | |
| JPH02149229A (ja) | 加熱調理器 | |
| CN113396194A (zh) | 用于炊具的涂料制剂 | |
| JPS5814214B2 (ja) | フツ素樹脂被覆を施こした厨房器具 | |
| JPS6035380B2 (ja) | フルオロカーボンプライマー | |
| JPS63193965A (ja) | 耐熱性プレコ−トメタル用被覆材 | |
| JPH0315441B2 (ja) | ||
| JPH0841414A (ja) | 皮膜形成組成物 |