JPS6262310B2 - - Google Patents
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- JPS6262310B2 JPS6262310B2 JP54126251A JP12625179A JPS6262310B2 JP S6262310 B2 JPS6262310 B2 JP S6262310B2 JP 54126251 A JP54126251 A JP 54126251A JP 12625179 A JP12625179 A JP 12625179A JP S6262310 B2 JPS6262310 B2 JP S6262310B2
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
Description
本発明は、原子炉の運転方法、特に、沸騰水型
原子炉(BWR)の起動、パタン交換などの出力
変更運転に関するものである。 第1図は、BWRの概略の系統を示すもので、
原子炉容器4内には、多数の燃料集合体が配置さ
れた炉心部1が形成され、この炉心部1内に挿入
される制御棒16が設けられている。炉心部1の
上部には気水分離器2および蒸気乾燥器3が存在
している。原子炉容器4内にはジエツトポンプ1
7が設けられ、ジエツトポンプ17の入口側には
再循環系配管13の一部が開口している。再循環
系配管13には再循環ポンプ18が設置されてい
る。再循環ポンプ18が駆動されると、再循環系
配管13およびジエツトポンプ17を通して炉心
部に冷却水が供給される。この冷却水は炉心部1
で加熱され蒸気となる。発生した蒸気は気水分離
器2および蒸気乾燥器3を通り、原子炉容器1に
接続された主蒸気管14に流出する。蒸気は、タ
ービン5を回転させた後、復水器6で凝縮され再
び水に戻る。この水は、復水器6より、復水ポン
プ7、復水脱塩器8、復水昇圧ポンプ9、低圧給
水加熱器10、給水ポンプ11および高圧給水加
熱器12を順次連絡する給復水系通路15を通つ
て原子炉容器4内に送られる。 BWRにおいて反応度(炉心反応度)を制御
し、原子炉出力を制御するためには、制御棒と再
循環装置とが二つの重要な装置である。制御棒
は、内部にボロン炭化物が充填され、制御棒を炉
心部に出し入れすることにより原子炉出力を制御
する。たとえば電気出力460MWのBWRプラント
においては、約97本の制御棒が使用されている。
再循環装置は、再循環系配管13、ジエツトポン
プ17および再循環ポンプ18によつて構成され
る。再循環ポンプ18の吐出量を多くすると、ジ
エツトポンプ17を通して炉心部1に供給される
冷却材流量が増大する。炉心部1を通過する冷却
材流量が増加すると、炉心部1で発生するボイド
の量が少なくなる。このため、中性子の減速が十
分行なわれ、反応度が増加し出力があがる。反対
に再循環ポンプ18の吐出量が減少すると、炉心
部1を通過する冷却水量も減少し、ボイドの量が
多くなるため反応度が減少し、出力が低下する。
BWRの運転では上記二つの装置を併用すること
により反応度が調節される。 このようなBWRの出力変更運転においては、
急激な出力変化(特に出力上昇)によつておこる
燃料ペレツトと被覆管の機械的相互作用を軽減
し、燃料の健全性を維持する目的で各種の制限条
件が課せられている。たとえば、制御棒引抜など
による急激な出力上昇は燃料棒の線出力密度があ
るしきい値(以下、しきい値と略す。)以下、ま
たはその燃料棒が既に経験したことのある線出力
密度(以下、エンベロプと略す。)以下で行なう
よう制限されている。またこれらのしきい値また
はエンベロプ以上においては、出力上昇手段は冷
却水量増加に限定され、しかもその上昇率には上
限がある。 BWRのあるものは、目標原子炉出力(以下、
目標出力と称する)を発生する設定制御棒パタン
(以下、目標パタンと称する)が、燃料有効長の
1/2以上深く挿入した制御棒(以下、深制御棒と
称する)のみで構成されているが、このような
BWRの冷温起動時において、従来行なわれてき
た起動方法について説明する。ここで、冷温起動
とは、はじめて起動する場合、または、原子炉停
止から100時間以上経過した後再起動する場合を
示している。いま、電気出力460MW、出力密度
40.6kW/l、しきい値8kW/ft、出力上昇率制
限値0.06kW/ft/hrのBWRを例にして説明す
る。 起動などの出力変更運転の場合に、任意の制御
棒を引き抜き目標出力を出す任意の制御棒パタン
を実現するといつた方法がとられることはなく、
前もつて制御棒の引抜順序および目標パタンを設
定する方法をとつている。 第2図は、この冷温起動の際の運転特性を示す
図で、横軸に、冷却材流量(%)、縦軸に、原子
炉出力(%)がとつてあり、実線で制御棒操作、
点線で冷却材流量増減操作を示しており、19〜
26およびA〜Mは、それぞれ下記の如くであ
る。 19……最小冷却材流量線 20……第1回冷却材流量漸増線 21……第1回冷却材流量急減線 22……第2回冷却材流量漸増線 23……第2回冷却材流量急減線 24……第3回冷却材流量漸増線 25……第3回冷却材流量急減線 26……第4回冷却材流量漸増線 A……第1回制御棒操作前運転点 B……第1回制御棒操作完了時運転点 C……第1回冷却材流量漸増完了時運転点 D……第1回冷却材流量急減完了時運転点 E……第2回制御棒操作完了時運転点 F……第2回冷却材流量漸増完了時運転点 G……第2回冷却材流量急減完了時運転点 H……第3回制御棒操作完了時運転点 I……第3回冷却材流量漸増完了時運転点 J……第3回冷却材流量急減完了時運転点 K……第4回制御棒操作完了時運転点 L……目標(100%)出力到達時運転点 M……目標(100%)出力運転点 を示している。そして、第3図は、この運転にお
ける制御棒パタンを1/4炉心相当で、全挿入を2
4、全引抜を0またはブランクで示すもので、2
61は、定格(100%)冷却材流量時に定格(100
%)炉心出力を発生する目標パタンで、201,
221,241は、目標パタンに達するまでの中
間段階における制御棒操作で目標とする中間制御
棒パタン(以下、これらを中間パタンと称する)
を示している。 この運転方法では、制御棒の引抜きは4回に分
けて行なわれる。第1回目は、最小冷却材流量
(定格値の約40%)で、約12時間内で、しきい値
8kW/ft以下で、与えられた引抜順序に従い、可
能な限り制御棒を引抜き、中間パタン201を実
現する(運転点B)。この中間パタン201で線
出力密度上昇率を制限値0.06kW/ft/hrに保ち
ながら、冷却材流量を増加させた(運転点C)
後、再び最小冷却材流量とし、出力を急速に下げ
(運転点D)、制御棒を操作し、中間パタン221
を実現する。上述の操作、冷却材流量のゆるやか
な増加操作、その後の冷却材流量の急激な減少操
作とそれに続く制御棒引抜き操作を順次くり返
し、中間パタン241、目標パタン261を介し
て最終的に定格運転状態(100%冷却材流量時、
100%炉心出力発生)を実現する。これらの中間
パタン221および241は前もつて設定された
引抜順序に従つて制御棒を引抜いたパタンであ
る。一般に、このような中間パタンでは最大線出
力密度が前述のしきい値に比べて著しく低くなる
ことはない。すなわち、さらに制御棒を引抜く
と、きい値を越えてしまうというぎりぎりのとこ
ろまで引抜かれているのが普通である。 このように従来の起動時の運転方法では、深制
御棒のみから構成される目標パタン261を実現
する前は、中間パタン241に示すように試料有
効長の1/2以下だけ挿入する制御棒(以下、浅制
御棒と称する)を多数本用いていた。これは、
BWRでは炉心高さ方向のボイド分布に起因して
炉心下部で中性子の熱化が促進されることにより
出力ピークが炉心下端から約1/4の位置で発生す
るので、これを小さくしピーキングを下げること
により出力発生を大とするためである。 第4図は、この起動運転方法を用いた場合の最
大線出力密度の時間変化を示すもので、横軸に、
時間(h)、縦軸に、最大線出力密度がとつてあり、
第2図と同一の記号を用いて表示してあり、DD
は線出力密度上昇率(0.06kW/ft/h)を示し
ている。この図には、目標パタンを実現したとき
(運転点K)の最大線出力密度はしきい値以下と
なるが、その後線出力密度変化率が制限値
0.06kW/ft/hよりも大きくなり運転制限値を
遵守できないことが示されている。これは燃料健
全性維持の点で好ましくない。また、このような
運転において線出力密度変化率も制限値以下と
し、燃料の健全性を維持したい場合には、制御棒
引抜回数を増さねばならないので、この場合起動
所要時間が長くなり稼動率が低下する。 これに対して、R.Takeda et al.;New BWR
Core Concept of Improved.Performance―
Summary of WNS Core;Transaction of
American Nuclear Society 1978 Annual
Meeting,p.558.(1978.6)には、原子炉の運転
を深制御棒のみからなる制御棒パタンで運転する
炉心について記載してある。この炉心では燃料高
さ方向に濃縮度差をつける手段により、燃焼の進
行に伴つて出力分布自己平坦化をおこさせ、浅制
御棒を使用しない運転を行なつているが、この方
法は、定格運転の場合に限つて用いられている。 以上の如く、従来の原子炉の運転方法において
は出力変更運転に当り、浅制御棒を使つていたた
め、炉心運用が面倒で燃料経済もよくなかつた。 本発明は、このような従来技術の欠点を除去
し、燃料の健全性を維持し、かつ、稼動率を向上
することができる起動時などの出力変更時の原子
炉の運転方法を提供することを目的とし、原子炉
出力を制御棒と冷却材流量の調節により制御する
ことのできる沸騰水型原子炉の目標原子出力を発
生する運転状態を、深制御棒のみから構成される
設定制御棒パタンにより実現する運転方法におい
て、前記設定制御棒パタンの前段に深制御棒のみ
から構成される少なくとも1回の中間制御棒パタ
ンを連続して設定し、該中間制御棒パタンおよび
前記設定制御棒パタンを前記冷却材流量を漸増さ
せて炉心下部の核分裂生成物I(沃素)―135の
生成量を増加させた後、前記冷却材流量を急減さ
せ、前記制御棒を引抜いて実現し、最終的には前
記設定制御棒パタンを維持しながら冷却材流量を
漸増させ原子炉出力を目標原子炉出力まで上昇さ
せることを特徴とするものである。 すなわち、本発明は、目標出力を発生する目標
パタンと同様に深制御棒のみからなる中間パタン
を用い、冷却材流量漸増の運転を行なうことによ
り、その後、冷却材流量を急減し、目標パタンを
実現したときの炉心下部出力分布時間変化が小さ
くなるようにI(沃素)―135の分布およびXe
(キセノン)―135分布を制御し目標を達するもの
であり、以下の検討結果に基づいてなされたもの
である。 従来の方法による運転において、目標パタン実
現時、炉心下部で線出力密度が急激に変化し、制
御値に違反した原因は、第3図に示されている中
間パタン241によつて浅制御棒を挿入して冷却
材流量をゆるやかに増加させ運転していたためで
ある。すなわち、この結果、炉心下部でXe―135
が蓄積していない状態のところへ、目標パタンを
実現し炉心下部出力が大となつた結果、β崩壊に
よりI―135から生成されるXe―135より、中性
子を吸収して壊変するXe―135が多くなり、Xe―
135の濃度が急激に減少したことによる。 そこで、本発明では、目標パタン実現前に、
Xe―135の親核種であるI―135を炉心下部に蓄
積し、目標パタンを実現したとき炉心下部でXe
―135の生成量を増加させることにより、炉心下
部で出力時間変化率を小さくする手段につき検討
した。 Xe―135は、核分裂から直接生成されるものと
核分裂生成物であるI―135のβ崩壊によつて生
成されるものとがある。しかし前者の割合は後者
に比べ非常に小さく、Xe―135はおもにI―135
のβ崩壊によつて生成されると考えてよい。I―
135の半減期は6.7hである。このためI―135の生
成とXe―135の生成の間には時間遅れがあり、目
標パタン実現時に炉心下部のXe―135の生成量を
増加させるにはその前のパタンでの炉心流量漸増
時にI―135を炉心下部に蓄積しておく必要があ
る。 I―135の生成量は出力に比例する。そこで本
発明の運転方法では、目標パタン実現前の冷却材
流量漸増により出力を上昇させる操作時に、深制
御棒のみを用いた制御棒パタンで炉心下部の出力
を増加させ、I―135の生成量を増すようにし
た。 すなわち、本発明では目標パタン実現前に、
Xe―135の親核種であるI―135(半減期6.7時
間)を炉心下部に蓄積し、目標パタンを実現した
とき炉心下部でXe―135の生成量を増加させるこ
とにより、炉心下部で出力時間変化率を小さくす
る。Xe―135の生成量が増加するのはI―135の
半減期6.7時間の約3倍の20時間程度であるか
ら、最小冷却材流量線で目標パタンとする前約20
時間内に運転する制御棒パタンを深制御棒のみか
ら構成した。 出力時間変化率を小さくする必要は、目標パタ
ン実現時に最も大きい。しかし、中間パタンが深
制御棒のみで構成される場合には、この中間パタ
ンを作るときにも炉心下部出力時間変化率が大き
くなる可能性がある。したがつて更にこの前に深
制御棒のみから構成した制御棒パタンで運転する
と炉心下部出力時間変化率を小さくできる。 第5図は、出力分布を従来の場合との比較にお
いて示したもので、横軸、縦軸には、それぞれ、
炉心軸方向位置、炉心平均を1.0に規格化した出
力分布を示しているが、AA,BBがそれぞれ、従
来方法、本発明方法の出力分布を示している。こ
の図は浅制御棒を用いた従来方法においては浅制
御棒の挿入により炉心上部の出力を増加させる結
果となり、上記効果は得られないことを示してい
る。 そこで、現行炉心では浅制御棒を用いて運転し
ているのに対して、前述のWNS燃料をバツクフ
イツトした場合には、深制御棒のみによる運転が
可能となる。このように深制御棒のみの運転がで
きる場合には、炉心運用の簡単化および燃料経済
の向上をはかることができる。 以下、本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。 第6図は、本発明の原子炉の運転方法の一実施
例の運転特性を示す図で、横軸に、冷却材流量
(%)、縦軸に、原子炉出力(%)がとつてあり、
実線で制御棒操作、点線で冷却材流量増減操作を
示しており、27〜34およびN〜Zは、それぞ
れ、下記の如くである。 27……最小冷却材流量線 28……第1回冷却材流量漸増線 29……第1回冷却材流量急減線 30……第2回冷却材流量漸増線 31……第2回冷却材流量急減線 32……第3回冷却材流量漸増線 33……第3回冷却材流量急減線 34……第4回冷却材流量漸増線 N……第1回制御棒操作前運転点 O……第1回制御棒操作完了時運転点 P……第1回冷却材流量漸増完了時運転点 Q……第1回冷却材流量急減完了時運転点 R……第2回制御棒操作完了時運転点 S……第2回冷却材流量漸増完了時運転点 T……第2回冷却材流量急減完了時運転点 U……第3回制御棒操作完了時運転点 V……第3回冷却材流量漸増完了時運転点 W……第3回冷却材流量急減完了時運転点 X……第4回制御棒操作完了時運転点 Y……目標(100%)出力到達時運転点 Z……目標(100%)出力運転点 また、第7図は、制御棒パタンを1/4炉心相当
で、全挿入を24、全引抜を0またはブランクで
示すもので、261は第3図と同様に定格(100
%)冷却材流量時に定格(100%)炉心出力を発
生する目標パタンで、281,301,321
は、第1回、第2回、第3回制御棒操作で実現す
る中間パタンを示している。 なお、第6図で、出力がQ点からR点に下つた
のは、Q点が中間パタン281から中間パタン3
01に変更した場合には、浅制御棒をしきい値
8KW/ft以下で引き抜いてはいるが、炉心下部の
ため出力ピークが出やすく制御棒をあまり引き抜
けないため、制御棒引抜きによる反応度増加が、
この時間内でのキセノン量増加による反応度減少
よりも小さくなつたためである。 この実施例も、従来例と同様に電気出力
460MW、出力密度40.6kW/l、制御棒引抜制限
値8kW/ft、出力上昇率制限値0.06kW/ft/hの
BWRで目標出力が定格(100%)値の場合で目標
パタン261を用いた例である。制御棒操作は4
回に分けて行ない、制限条件を守る運転法は、従
来技術で示した例と同じである。しかしながらこ
の実施例では、深制御棒のみから構成した目標パ
タン261を実現する前に、同じように深制御棒
のみから構成した中間パタン321により、冷却
材流量をゆるやかに増加させ(出力変更運転径路
32)た後、冷却材流量を急激に減少させ(出力
変更運転径路33)、最終的に制御棒を操作し、
目標パタン261(運転点X)を実現している。
原子炉はこの後、冷却材流量をゆるやかに増加さ
せ(出力変更運転径路34)、目標出力運転状態
を実現する。中間パタン321は、目標パタン2
61で挿入している各制御棒を更に深く挿入した
ほかに、数本の深制御棒を用いている。 第1表は、本発明の実施例におけるI―135の
炉心上下の濃度の比(中間パタン実現時)とXe
―135の炉心上下の濃度の比(中間パタン実現
時)を従来技術で説明した例と比較して示したも
のである。本発明の運転方法で運転した場合は、
従来の運転方法にくらべ炉心下部でのI―135、
Xe―135の割合が増加していることを示してい
る。
原子炉(BWR)の起動、パタン交換などの出力
変更運転に関するものである。 第1図は、BWRの概略の系統を示すもので、
原子炉容器4内には、多数の燃料集合体が配置さ
れた炉心部1が形成され、この炉心部1内に挿入
される制御棒16が設けられている。炉心部1の
上部には気水分離器2および蒸気乾燥器3が存在
している。原子炉容器4内にはジエツトポンプ1
7が設けられ、ジエツトポンプ17の入口側には
再循環系配管13の一部が開口している。再循環
系配管13には再循環ポンプ18が設置されてい
る。再循環ポンプ18が駆動されると、再循環系
配管13およびジエツトポンプ17を通して炉心
部に冷却水が供給される。この冷却水は炉心部1
で加熱され蒸気となる。発生した蒸気は気水分離
器2および蒸気乾燥器3を通り、原子炉容器1に
接続された主蒸気管14に流出する。蒸気は、タ
ービン5を回転させた後、復水器6で凝縮され再
び水に戻る。この水は、復水器6より、復水ポン
プ7、復水脱塩器8、復水昇圧ポンプ9、低圧給
水加熱器10、給水ポンプ11および高圧給水加
熱器12を順次連絡する給復水系通路15を通つ
て原子炉容器4内に送られる。 BWRにおいて反応度(炉心反応度)を制御
し、原子炉出力を制御するためには、制御棒と再
循環装置とが二つの重要な装置である。制御棒
は、内部にボロン炭化物が充填され、制御棒を炉
心部に出し入れすることにより原子炉出力を制御
する。たとえば電気出力460MWのBWRプラント
においては、約97本の制御棒が使用されている。
再循環装置は、再循環系配管13、ジエツトポン
プ17および再循環ポンプ18によつて構成され
る。再循環ポンプ18の吐出量を多くすると、ジ
エツトポンプ17を通して炉心部1に供給される
冷却材流量が増大する。炉心部1を通過する冷却
材流量が増加すると、炉心部1で発生するボイド
の量が少なくなる。このため、中性子の減速が十
分行なわれ、反応度が増加し出力があがる。反対
に再循環ポンプ18の吐出量が減少すると、炉心
部1を通過する冷却水量も減少し、ボイドの量が
多くなるため反応度が減少し、出力が低下する。
BWRの運転では上記二つの装置を併用すること
により反応度が調節される。 このようなBWRの出力変更運転においては、
急激な出力変化(特に出力上昇)によつておこる
燃料ペレツトと被覆管の機械的相互作用を軽減
し、燃料の健全性を維持する目的で各種の制限条
件が課せられている。たとえば、制御棒引抜など
による急激な出力上昇は燃料棒の線出力密度があ
るしきい値(以下、しきい値と略す。)以下、ま
たはその燃料棒が既に経験したことのある線出力
密度(以下、エンベロプと略す。)以下で行なう
よう制限されている。またこれらのしきい値また
はエンベロプ以上においては、出力上昇手段は冷
却水量増加に限定され、しかもその上昇率には上
限がある。 BWRのあるものは、目標原子炉出力(以下、
目標出力と称する)を発生する設定制御棒パタン
(以下、目標パタンと称する)が、燃料有効長の
1/2以上深く挿入した制御棒(以下、深制御棒と
称する)のみで構成されているが、このような
BWRの冷温起動時において、従来行なわれてき
た起動方法について説明する。ここで、冷温起動
とは、はじめて起動する場合、または、原子炉停
止から100時間以上経過した後再起動する場合を
示している。いま、電気出力460MW、出力密度
40.6kW/l、しきい値8kW/ft、出力上昇率制
限値0.06kW/ft/hrのBWRを例にして説明す
る。 起動などの出力変更運転の場合に、任意の制御
棒を引き抜き目標出力を出す任意の制御棒パタン
を実現するといつた方法がとられることはなく、
前もつて制御棒の引抜順序および目標パタンを設
定する方法をとつている。 第2図は、この冷温起動の際の運転特性を示す
図で、横軸に、冷却材流量(%)、縦軸に、原子
炉出力(%)がとつてあり、実線で制御棒操作、
点線で冷却材流量増減操作を示しており、19〜
26およびA〜Mは、それぞれ下記の如くであ
る。 19……最小冷却材流量線 20……第1回冷却材流量漸増線 21……第1回冷却材流量急減線 22……第2回冷却材流量漸増線 23……第2回冷却材流量急減線 24……第3回冷却材流量漸増線 25……第3回冷却材流量急減線 26……第4回冷却材流量漸増線 A……第1回制御棒操作前運転点 B……第1回制御棒操作完了時運転点 C……第1回冷却材流量漸増完了時運転点 D……第1回冷却材流量急減完了時運転点 E……第2回制御棒操作完了時運転点 F……第2回冷却材流量漸増完了時運転点 G……第2回冷却材流量急減完了時運転点 H……第3回制御棒操作完了時運転点 I……第3回冷却材流量漸増完了時運転点 J……第3回冷却材流量急減完了時運転点 K……第4回制御棒操作完了時運転点 L……目標(100%)出力到達時運転点 M……目標(100%)出力運転点 を示している。そして、第3図は、この運転にお
ける制御棒パタンを1/4炉心相当で、全挿入を2
4、全引抜を0またはブランクで示すもので、2
61は、定格(100%)冷却材流量時に定格(100
%)炉心出力を発生する目標パタンで、201,
221,241は、目標パタンに達するまでの中
間段階における制御棒操作で目標とする中間制御
棒パタン(以下、これらを中間パタンと称する)
を示している。 この運転方法では、制御棒の引抜きは4回に分
けて行なわれる。第1回目は、最小冷却材流量
(定格値の約40%)で、約12時間内で、しきい値
8kW/ft以下で、与えられた引抜順序に従い、可
能な限り制御棒を引抜き、中間パタン201を実
現する(運転点B)。この中間パタン201で線
出力密度上昇率を制限値0.06kW/ft/hrに保ち
ながら、冷却材流量を増加させた(運転点C)
後、再び最小冷却材流量とし、出力を急速に下げ
(運転点D)、制御棒を操作し、中間パタン221
を実現する。上述の操作、冷却材流量のゆるやか
な増加操作、その後の冷却材流量の急激な減少操
作とそれに続く制御棒引抜き操作を順次くり返
し、中間パタン241、目標パタン261を介し
て最終的に定格運転状態(100%冷却材流量時、
100%炉心出力発生)を実現する。これらの中間
パタン221および241は前もつて設定された
引抜順序に従つて制御棒を引抜いたパタンであ
る。一般に、このような中間パタンでは最大線出
力密度が前述のしきい値に比べて著しく低くなる
ことはない。すなわち、さらに制御棒を引抜く
と、きい値を越えてしまうというぎりぎりのとこ
ろまで引抜かれているのが普通である。 このように従来の起動時の運転方法では、深制
御棒のみから構成される目標パタン261を実現
する前は、中間パタン241に示すように試料有
効長の1/2以下だけ挿入する制御棒(以下、浅制
御棒と称する)を多数本用いていた。これは、
BWRでは炉心高さ方向のボイド分布に起因して
炉心下部で中性子の熱化が促進されることにより
出力ピークが炉心下端から約1/4の位置で発生す
るので、これを小さくしピーキングを下げること
により出力発生を大とするためである。 第4図は、この起動運転方法を用いた場合の最
大線出力密度の時間変化を示すもので、横軸に、
時間(h)、縦軸に、最大線出力密度がとつてあり、
第2図と同一の記号を用いて表示してあり、DD
は線出力密度上昇率(0.06kW/ft/h)を示し
ている。この図には、目標パタンを実現したとき
(運転点K)の最大線出力密度はしきい値以下と
なるが、その後線出力密度変化率が制限値
0.06kW/ft/hよりも大きくなり運転制限値を
遵守できないことが示されている。これは燃料健
全性維持の点で好ましくない。また、このような
運転において線出力密度変化率も制限値以下と
し、燃料の健全性を維持したい場合には、制御棒
引抜回数を増さねばならないので、この場合起動
所要時間が長くなり稼動率が低下する。 これに対して、R.Takeda et al.;New BWR
Core Concept of Improved.Performance―
Summary of WNS Core;Transaction of
American Nuclear Society 1978 Annual
Meeting,p.558.(1978.6)には、原子炉の運転
を深制御棒のみからなる制御棒パタンで運転する
炉心について記載してある。この炉心では燃料高
さ方向に濃縮度差をつける手段により、燃焼の進
行に伴つて出力分布自己平坦化をおこさせ、浅制
御棒を使用しない運転を行なつているが、この方
法は、定格運転の場合に限つて用いられている。 以上の如く、従来の原子炉の運転方法において
は出力変更運転に当り、浅制御棒を使つていたた
め、炉心運用が面倒で燃料経済もよくなかつた。 本発明は、このような従来技術の欠点を除去
し、燃料の健全性を維持し、かつ、稼動率を向上
することができる起動時などの出力変更時の原子
炉の運転方法を提供することを目的とし、原子炉
出力を制御棒と冷却材流量の調節により制御する
ことのできる沸騰水型原子炉の目標原子出力を発
生する運転状態を、深制御棒のみから構成される
設定制御棒パタンにより実現する運転方法におい
て、前記設定制御棒パタンの前段に深制御棒のみ
から構成される少なくとも1回の中間制御棒パタ
ンを連続して設定し、該中間制御棒パタンおよび
前記設定制御棒パタンを前記冷却材流量を漸増さ
せて炉心下部の核分裂生成物I(沃素)―135の
生成量を増加させた後、前記冷却材流量を急減さ
せ、前記制御棒を引抜いて実現し、最終的には前
記設定制御棒パタンを維持しながら冷却材流量を
漸増させ原子炉出力を目標原子炉出力まで上昇さ
せることを特徴とするものである。 すなわち、本発明は、目標出力を発生する目標
パタンと同様に深制御棒のみからなる中間パタン
を用い、冷却材流量漸増の運転を行なうことによ
り、その後、冷却材流量を急減し、目標パタンを
実現したときの炉心下部出力分布時間変化が小さ
くなるようにI(沃素)―135の分布およびXe
(キセノン)―135分布を制御し目標を達するもの
であり、以下の検討結果に基づいてなされたもの
である。 従来の方法による運転において、目標パタン実
現時、炉心下部で線出力密度が急激に変化し、制
御値に違反した原因は、第3図に示されている中
間パタン241によつて浅制御棒を挿入して冷却
材流量をゆるやかに増加させ運転していたためで
ある。すなわち、この結果、炉心下部でXe―135
が蓄積していない状態のところへ、目標パタンを
実現し炉心下部出力が大となつた結果、β崩壊に
よりI―135から生成されるXe―135より、中性
子を吸収して壊変するXe―135が多くなり、Xe―
135の濃度が急激に減少したことによる。 そこで、本発明では、目標パタン実現前に、
Xe―135の親核種であるI―135を炉心下部に蓄
積し、目標パタンを実現したとき炉心下部でXe
―135の生成量を増加させることにより、炉心下
部で出力時間変化率を小さくする手段につき検討
した。 Xe―135は、核分裂から直接生成されるものと
核分裂生成物であるI―135のβ崩壊によつて生
成されるものとがある。しかし前者の割合は後者
に比べ非常に小さく、Xe―135はおもにI―135
のβ崩壊によつて生成されると考えてよい。I―
135の半減期は6.7hである。このためI―135の生
成とXe―135の生成の間には時間遅れがあり、目
標パタン実現時に炉心下部のXe―135の生成量を
増加させるにはその前のパタンでの炉心流量漸増
時にI―135を炉心下部に蓄積しておく必要があ
る。 I―135の生成量は出力に比例する。そこで本
発明の運転方法では、目標パタン実現前の冷却材
流量漸増により出力を上昇させる操作時に、深制
御棒のみを用いた制御棒パタンで炉心下部の出力
を増加させ、I―135の生成量を増すようにし
た。 すなわち、本発明では目標パタン実現前に、
Xe―135の親核種であるI―135(半減期6.7時
間)を炉心下部に蓄積し、目標パタンを実現した
とき炉心下部でXe―135の生成量を増加させるこ
とにより、炉心下部で出力時間変化率を小さくす
る。Xe―135の生成量が増加するのはI―135の
半減期6.7時間の約3倍の20時間程度であるか
ら、最小冷却材流量線で目標パタンとする前約20
時間内に運転する制御棒パタンを深制御棒のみか
ら構成した。 出力時間変化率を小さくする必要は、目標パタ
ン実現時に最も大きい。しかし、中間パタンが深
制御棒のみで構成される場合には、この中間パタ
ンを作るときにも炉心下部出力時間変化率が大き
くなる可能性がある。したがつて更にこの前に深
制御棒のみから構成した制御棒パタンで運転する
と炉心下部出力時間変化率を小さくできる。 第5図は、出力分布を従来の場合との比較にお
いて示したもので、横軸、縦軸には、それぞれ、
炉心軸方向位置、炉心平均を1.0に規格化した出
力分布を示しているが、AA,BBがそれぞれ、従
来方法、本発明方法の出力分布を示している。こ
の図は浅制御棒を用いた従来方法においては浅制
御棒の挿入により炉心上部の出力を増加させる結
果となり、上記効果は得られないことを示してい
る。 そこで、現行炉心では浅制御棒を用いて運転し
ているのに対して、前述のWNS燃料をバツクフ
イツトした場合には、深制御棒のみによる運転が
可能となる。このように深制御棒のみの運転がで
きる場合には、炉心運用の簡単化および燃料経済
の向上をはかることができる。 以下、本発明を実施例を用いて詳細に説明す
る。 第6図は、本発明の原子炉の運転方法の一実施
例の運転特性を示す図で、横軸に、冷却材流量
(%)、縦軸に、原子炉出力(%)がとつてあり、
実線で制御棒操作、点線で冷却材流量増減操作を
示しており、27〜34およびN〜Zは、それぞ
れ、下記の如くである。 27……最小冷却材流量線 28……第1回冷却材流量漸増線 29……第1回冷却材流量急減線 30……第2回冷却材流量漸増線 31……第2回冷却材流量急減線 32……第3回冷却材流量漸増線 33……第3回冷却材流量急減線 34……第4回冷却材流量漸増線 N……第1回制御棒操作前運転点 O……第1回制御棒操作完了時運転点 P……第1回冷却材流量漸増完了時運転点 Q……第1回冷却材流量急減完了時運転点 R……第2回制御棒操作完了時運転点 S……第2回冷却材流量漸増完了時運転点 T……第2回冷却材流量急減完了時運転点 U……第3回制御棒操作完了時運転点 V……第3回冷却材流量漸増完了時運転点 W……第3回冷却材流量急減完了時運転点 X……第4回制御棒操作完了時運転点 Y……目標(100%)出力到達時運転点 Z……目標(100%)出力運転点 また、第7図は、制御棒パタンを1/4炉心相当
で、全挿入を24、全引抜を0またはブランクで
示すもので、261は第3図と同様に定格(100
%)冷却材流量時に定格(100%)炉心出力を発
生する目標パタンで、281,301,321
は、第1回、第2回、第3回制御棒操作で実現す
る中間パタンを示している。 なお、第6図で、出力がQ点からR点に下つた
のは、Q点が中間パタン281から中間パタン3
01に変更した場合には、浅制御棒をしきい値
8KW/ft以下で引き抜いてはいるが、炉心下部の
ため出力ピークが出やすく制御棒をあまり引き抜
けないため、制御棒引抜きによる反応度増加が、
この時間内でのキセノン量増加による反応度減少
よりも小さくなつたためである。 この実施例も、従来例と同様に電気出力
460MW、出力密度40.6kW/l、制御棒引抜制限
値8kW/ft、出力上昇率制限値0.06kW/ft/hの
BWRで目標出力が定格(100%)値の場合で目標
パタン261を用いた例である。制御棒操作は4
回に分けて行ない、制限条件を守る運転法は、従
来技術で示した例と同じである。しかしながらこ
の実施例では、深制御棒のみから構成した目標パ
タン261を実現する前に、同じように深制御棒
のみから構成した中間パタン321により、冷却
材流量をゆるやかに増加させ(出力変更運転径路
32)た後、冷却材流量を急激に減少させ(出力
変更運転径路33)、最終的に制御棒を操作し、
目標パタン261(運転点X)を実現している。
原子炉はこの後、冷却材流量をゆるやかに増加さ
せ(出力変更運転径路34)、目標出力運転状態
を実現する。中間パタン321は、目標パタン2
61で挿入している各制御棒を更に深く挿入した
ほかに、数本の深制御棒を用いている。 第1表は、本発明の実施例におけるI―135の
炉心上下の濃度の比(中間パタン実現時)とXe
―135の炉心上下の濃度の比(中間パタン実現
時)を従来技術で説明した例と比較して示したも
のである。本発明の運転方法で運転した場合は、
従来の運転方法にくらべ炉心下部でのI―135、
Xe―135の割合が増加していることを示してい
る。
【表】
第8図は、この実施例を用いたときの最大線出
力密度の時間変化を示すもので、横軸に、時間
(h)、縦軸に、最大線出力密度がとつてあり、第4
図と同一の記号を用いて表示してあり、DDは線
出力密度上昇率(0.06kW/ft/h)が示してあ
る。この図では、しきい値以上での線出力密度変
化率は0.05kW/ft/h以下であり、第2図およ
び第3図で示した従来技術で遵守できなかつた線
出力密度変化率制限値0.06kW/ft/hが遵守で
きるようになつている。したがつてこの実施例の
運転方法によれば出力変更運転時の制限条件が遵
守できるので燃料健全性維持の点で好ましい。 前述のように、線出力密度変化率を小さくする
必要は目標パタン実現時に最も大きい。そのた
め、この実施例では、最小冷却材流量線に沿つて
目標パタン261とする前約20時間(Xe―135の
親核種であるI―135の半減期6.7時間の約3倍の
時間)内に運転する制御棒パタン321を深制御
棒のみから構成した。これによつて、目標パタン
実現前にXe―135の親核種であるI―135を炉心
下部に蓄積することができるので、目標パタンを
実現したとき、炉心下部でXe―135の生成量を増
加させて線出力密度変化率を小さくすることがで
きた。 また、この実施例における、中間パタン281
及び301は前もつて設定した引抜順序に従つて
制御棒を引き抜いたパタンで、これらの中間パタ
ン281,301は、前述の如く、制御棒をさら
に引抜くとしきい値を超えてしまうぎりぎりのと
ころまで引抜かれている。 そして、これらの中間パタン281,301で
は制御棒を浅く挿入しているが、引き続く深制御
棒のみで構成した中間パタン321を作るときの
下部線出力密度変化率を小さくしたい場合には、
前述の制御棒引抜順序を変更して、深制御棒のみ
から構成したパタンを例えば中間パタン301の
かわりに用いても良く、同様にして深制御棒のみ
から構成したパタンを中間パタン281のかわり
に用いても良い。 また従来技術で示した運転方法で運転制限条件
を守ろうとすると制御棒操作回数が増す。たとえ
ば、線出力密度変化率を低減するため、第3図に
示した中間パタン241から目標パタン261へ
の制御棒操作を2回に分けて行なわなくてはなら
ず、この場合、冷却材流量増減操作も含めて起動
時間は3日長くなり、プラント稼動率が低下す
る。したがつて、この実施例の運転方法はプラン
ト稼動率向上の点でも好ましい。 第9図は、他の実施例の運転特性を示す図で、
横軸に、冷却材流量(%)、縦軸に、原子炉出力
(%)がとつてあり、実線で制御棒操作、点線で
冷却材流量増減操作を示しており、35〜39、
A0〜H0は、それぞれ、下記の如くである。 35……第1回冷却材流量急減線 36……第1回冷却材流量漸増線 37……第2回冷却材流量急減線 38……第2回冷却材流量漸増線 39……最小冷却材流量線 A0……パタン交換前運転点 B0……第1回制御棒操作前運転点 C0……第1回制御棒操作完了時運転点 D0……第1回冷却材流量漸増完了時運転点 E0……第1回冷却材流量急減完了時運転点 F0……第2回制御棒操作完了時運転点 G0……目標(100%)出力到達時運転点 H0……目標(100%)出力運転点 また、第10図は、制御棒パタンを1/4炉心相
当で、全挿入を24、全引抜を0またはブランク
で示すもので、351は、パタン交換前パタン、
361は、第1回制御棒操作で実現する中間パタ
ン、381は、第2回制御棒操作で実現するパタ
ン、すなわち、目標パタンを示しており、この実
施例は、制御棒操作は2回に分けて行なう。制御
棒パタン351での高出力運転(運転点A0)後、
冷却材流量を急減し制御棒を操作して中間パタン
361を実現する。中間パタン361は深制御棒
のみからなる設定パタンと同じ深さに挿入した制
御棒の他に数本の深制御棒を用いている。この中
間パタンでキセノン量変化が安定するのを待ち、
冷却材を漸増し出力を増加し炉心下部でI―135
を蓄積した後、再び冷却材流量を急減し、目標パ
タンを実現する。この制御棒操作時の最大線出力
密度はしきい値8kW/ft以下で、この後の線出力
密度変化率も0.05kW/ft/hとなり、制限条件
が遵守できる。目標パタン実現時の過渡変化は中
間パタンでの運転の影響が大きく、それ以前の大
巾な出力変更の影響は小さい。これはI―135の
半減期の数倍以上の時間がこのときまでに経過し
ていることによる。目標パタン実現後は冷却材流
量を漸増し、目標出力運転状況を実現すればよ
い。このように本発明を用いれば、パタン交換の
場合でも運転制限条件を遵守することができる。 以上、説明したように実施例の運転方法によれ
ば、原子炉出力を変更する運転において、特別に
新たな装置を必要とせず、通常の操作手段により
目標出力を発生する目標パタンを実現したときの
出力時間変化率を小さくすることができる。この
結果、出力変更運転時の制限条件を遵守すること
ができる。 従つて、本発明の原子炉の運転方法は、燃料の
健全性を維持し、かつ、プラント稼動率向上をは
かることができ、産業上の効果の大なるものであ
る。
力密度の時間変化を示すもので、横軸に、時間
(h)、縦軸に、最大線出力密度がとつてあり、第4
図と同一の記号を用いて表示してあり、DDは線
出力密度上昇率(0.06kW/ft/h)が示してあ
る。この図では、しきい値以上での線出力密度変
化率は0.05kW/ft/h以下であり、第2図およ
び第3図で示した従来技術で遵守できなかつた線
出力密度変化率制限値0.06kW/ft/hが遵守で
きるようになつている。したがつてこの実施例の
運転方法によれば出力変更運転時の制限条件が遵
守できるので燃料健全性維持の点で好ましい。 前述のように、線出力密度変化率を小さくする
必要は目標パタン実現時に最も大きい。そのた
め、この実施例では、最小冷却材流量線に沿つて
目標パタン261とする前約20時間(Xe―135の
親核種であるI―135の半減期6.7時間の約3倍の
時間)内に運転する制御棒パタン321を深制御
棒のみから構成した。これによつて、目標パタン
実現前にXe―135の親核種であるI―135を炉心
下部に蓄積することができるので、目標パタンを
実現したとき、炉心下部でXe―135の生成量を増
加させて線出力密度変化率を小さくすることがで
きた。 また、この実施例における、中間パタン281
及び301は前もつて設定した引抜順序に従つて
制御棒を引き抜いたパタンで、これらの中間パタ
ン281,301は、前述の如く、制御棒をさら
に引抜くとしきい値を超えてしまうぎりぎりのと
ころまで引抜かれている。 そして、これらの中間パタン281,301で
は制御棒を浅く挿入しているが、引き続く深制御
棒のみで構成した中間パタン321を作るときの
下部線出力密度変化率を小さくしたい場合には、
前述の制御棒引抜順序を変更して、深制御棒のみ
から構成したパタンを例えば中間パタン301の
かわりに用いても良く、同様にして深制御棒のみ
から構成したパタンを中間パタン281のかわり
に用いても良い。 また従来技術で示した運転方法で運転制限条件
を守ろうとすると制御棒操作回数が増す。たとえ
ば、線出力密度変化率を低減するため、第3図に
示した中間パタン241から目標パタン261へ
の制御棒操作を2回に分けて行なわなくてはなら
ず、この場合、冷却材流量増減操作も含めて起動
時間は3日長くなり、プラント稼動率が低下す
る。したがつて、この実施例の運転方法はプラン
ト稼動率向上の点でも好ましい。 第9図は、他の実施例の運転特性を示す図で、
横軸に、冷却材流量(%)、縦軸に、原子炉出力
(%)がとつてあり、実線で制御棒操作、点線で
冷却材流量増減操作を示しており、35〜39、
A0〜H0は、それぞれ、下記の如くである。 35……第1回冷却材流量急減線 36……第1回冷却材流量漸増線 37……第2回冷却材流量急減線 38……第2回冷却材流量漸増線 39……最小冷却材流量線 A0……パタン交換前運転点 B0……第1回制御棒操作前運転点 C0……第1回制御棒操作完了時運転点 D0……第1回冷却材流量漸増完了時運転点 E0……第1回冷却材流量急減完了時運転点 F0……第2回制御棒操作完了時運転点 G0……目標(100%)出力到達時運転点 H0……目標(100%)出力運転点 また、第10図は、制御棒パタンを1/4炉心相
当で、全挿入を24、全引抜を0またはブランク
で示すもので、351は、パタン交換前パタン、
361は、第1回制御棒操作で実現する中間パタ
ン、381は、第2回制御棒操作で実現するパタ
ン、すなわち、目標パタンを示しており、この実
施例は、制御棒操作は2回に分けて行なう。制御
棒パタン351での高出力運転(運転点A0)後、
冷却材流量を急減し制御棒を操作して中間パタン
361を実現する。中間パタン361は深制御棒
のみからなる設定パタンと同じ深さに挿入した制
御棒の他に数本の深制御棒を用いている。この中
間パタンでキセノン量変化が安定するのを待ち、
冷却材を漸増し出力を増加し炉心下部でI―135
を蓄積した後、再び冷却材流量を急減し、目標パ
タンを実現する。この制御棒操作時の最大線出力
密度はしきい値8kW/ft以下で、この後の線出力
密度変化率も0.05kW/ft/hとなり、制限条件
が遵守できる。目標パタン実現時の過渡変化は中
間パタンでの運転の影響が大きく、それ以前の大
巾な出力変更の影響は小さい。これはI―135の
半減期の数倍以上の時間がこのときまでに経過し
ていることによる。目標パタン実現後は冷却材流
量を漸増し、目標出力運転状況を実現すればよ
い。このように本発明を用いれば、パタン交換の
場合でも運転制限条件を遵守することができる。 以上、説明したように実施例の運転方法によれ
ば、原子炉出力を変更する運転において、特別に
新たな装置を必要とせず、通常の操作手段により
目標出力を発生する目標パタンを実現したときの
出力時間変化率を小さくすることができる。この
結果、出力変更運転時の制限条件を遵守すること
ができる。 従つて、本発明の原子炉の運転方法は、燃料の
健全性を維持し、かつ、プラント稼動率向上をは
かることができ、産業上の効果の大なるものであ
る。
第1図は、沸騰水型原子炉の概略系統図、第2
図は、従来の原子炉の運転方法における運転特性
図、第3図は、第2図の運転方法における制御棒
パタンを示す図、第4図は、第2図で示した運転
方法を適用した場合の最大線出力密度の時間変化
を示す線図、第5図は、本発明の原子炉の運転方
法の中間パタンによる出力分布を従来の場合との
比較において示した線図、第6図は、本発明の原
子炉の運転方法の一実施例における運転特性図、
第7図は、第6図の運転方法における制御棒パタ
ンを示す図、第8図は、第6図で示した運転方法
を適用した場合の最大線出力密度の時間変化を示
す線図、第9図は、本発明の原子炉の運転方法の
他の実施例における運転特性図、第10図は、第
9図の運転方法における制御棒パタンを示す図で
ある。 261…目標(100%)出力パタン、281…
第1回中間パタン、301…第2回中間パタン、
321…第3回中間パタン。
図は、従来の原子炉の運転方法における運転特性
図、第3図は、第2図の運転方法における制御棒
パタンを示す図、第4図は、第2図で示した運転
方法を適用した場合の最大線出力密度の時間変化
を示す線図、第5図は、本発明の原子炉の運転方
法の中間パタンによる出力分布を従来の場合との
比較において示した線図、第6図は、本発明の原
子炉の運転方法の一実施例における運転特性図、
第7図は、第6図の運転方法における制御棒パタ
ンを示す図、第8図は、第6図で示した運転方法
を適用した場合の最大線出力密度の時間変化を示
す線図、第9図は、本発明の原子炉の運転方法の
他の実施例における運転特性図、第10図は、第
9図の運転方法における制御棒パタンを示す図で
ある。 261…目標(100%)出力パタン、281…
第1回中間パタン、301…第2回中間パタン、
321…第3回中間パタン。
Claims (1)
- 1 原子炉出力を制御棒と冷却材流量の調節によ
り制御することのできる沸騰水型原子炉の目標原
子炉出力を発生する運転状態を、深制御棒のみか
ら構成される設定制御棒パタンにより実現する運
転方法において、前記設定制御棒パタンの前段に
深制御棒のみから構成される少なくとも1回の中
間制御棒パタンを連続して設定し、該中間制御棒
パタンおよび前記設定制御棒パタンを前記冷却材
流量を漸増させて炉心下部の核分裂生成物(沃
素)―135の生成量を増加させた後、前記冷却材
流量を急減させ、前記制御棒を引抜いて実現し、
最終的には前記設定制御棒パタンを維持しながら
前記冷却材流量を漸増させて原子炉出力を前記目
標原子炉出力まで上昇させることを特徴とする原
子炉の運転方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12625179A JPS5649989A (en) | 1979-09-29 | 1979-09-29 | Nuclear reactor operation method |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12625179A JPS5649989A (en) | 1979-09-29 | 1979-09-29 | Nuclear reactor operation method |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5649989A JPS5649989A (en) | 1981-05-06 |
| JPS6262310B2 true JPS6262310B2 (ja) | 1987-12-25 |
Family
ID=14930540
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12625179A Granted JPS5649989A (en) | 1979-09-29 | 1979-09-29 | Nuclear reactor operation method |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5649989A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02163357A (ja) * | 1988-12-15 | 1990-06-22 | Nippon Steel Corp | 不メッキのない高耐食性アルミメッキCr含有鋼板の製造方法 |
| JP2727529B2 (ja) * | 1989-09-27 | 1998-03-11 | 新日本製鐵株式会社 | メッキ密着性に優れた高耐蝕性アルミメッキCr含有鋼板の製造方法 |
-
1979
- 1979-09-29 JP JP12625179A patent/JPS5649989A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5649989A (en) | 1981-05-06 |
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