JPS62938B2 - - Google Patents
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- JPS62938B2 JPS62938B2 JP53144116A JP14411678A JPS62938B2 JP S62938 B2 JPS62938 B2 JP S62938B2 JP 53144116 A JP53144116 A JP 53144116A JP 14411678 A JP14411678 A JP 14411678A JP S62938 B2 JPS62938 B2 JP S62938B2
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Description
本発明は熱可塑性エラストマーに関する。更に
詳しくは、特定のエチレン・α―オレフイン共重
合ゴムを架橋剤と動的に熱処理して得られる、架
橋ゴムとポリオレフイン系樹脂とからなり、とく
に大型肉厚製品を押出成形や射出成形するのに好
適な熱可塑性エラストマーに関する。 通常のゴムを射出成形する場合、ゴムに添加剤
を配合、混練し、金型内に供給後、加硫する必要
があるため、特殊な成形機を要し、サイクル時間
が長く、かつ工程が煩雑であるという問題があつ
た。押出成形においても同様な問題あり、ゴム製
品を大量生産する上で隘路となつていた。従つ
て、加硫しないで成形でき、かつゴム類似の性能
を有する素材によるゴム代替が検討されている。
このような性能を有する素材のうち軟質塩化ビニ
ル樹脂、エチレン、酢酸ビニル共重合体、低密度
ポリエチレン等の軟質プラスチツクは、成形性が
良好であり、かつ柔軟性に富んでいるといつた長
所がある反面、耐熱性および反撥弾性が劣る等の
欠点のため、用途が大きく制限されている。軟質
プラスチツクに高融点を有するプラスチツク、例
えば高密度ポリエチレンやポリプロピレンを混合
することにより耐熱性、機械的強度を向上する試
みもなされているが、代りに柔軟性が損われ、か
つ肉厚製品を成形する場合、ひけを生じ良好な製
品が得られない。そこで、最近加硫ゴムと軟質プ
ラスチツクの中間の性能を有するものとして、い
わゆる熱可塑性エラストマーが注目され初めてい
る。 オレフイン系熱可塑性エラストマーも既に公知
であり、例えばポリエチレンとブチルゴムのグラ
フト共重合体、あるいは、エチレン・プロピレン
共重合ゴム、エチレン・プロピレン・ポリエン共
重合ゴムなどのエチレン・プロピレン系共重合ゴ
ムを主成分とするものがいくつは提案されてい
る。このようなオレフイン系熱可塑性エラストマ
ーの一つとしてポリオレフイン系プラスチツクと
部分架橋されたゴムとからなる組成物も特公昭53
―21021号公報、特公昭53―34210号公報などによ
り公知であり、架橋されたゴムとしてとくにエチ
レン・プロピレン・ポリエン共重合ゴムの部分架
橋ゴムが開示せられている。しかしながら、本発
明者等はこの熱可塑性エラストマーが優れた性能
を有しているものの、架橋ゴムとして通常のエチ
レン・プロピレン共重合ゴム又はエチレン・プロ
ピレン・ポリエン共重合ゴムの如きエチレン・プ
ロピレン系共重合ゴムを用いる限り、大型厚肉製
品の射出成形には不充分であることを知つた。 すなわちバンパーガード、サイドシールド、オ
ーバーライダー、サイドモール、バンパープロテ
クトなどの大型肉厚製品を射出成形により製造す
る際、フローマーク、ひけの生じない、しかも光
沢に富む外観の優れた製品を得るには、熱可塑性
エラストマーの流動性を向上させることが必要で
ある。そのために軟化剤、ポリイソブチレンの如
き成形性改良剤を該熱可塑性エラストマーに配合
する必要があることを本発明者等は知り、特開昭
53―149240号公報、特開昭53―145857号公報によ
り成形性の改良された熱可塑性エラストマー組成
物の製造方法を提案したが、軟化剤やポリイソブ
チレンなどの配合による強度低下のために大型肉
厚製品の自重による変形の問題、あるいは配合さ
れた軟化剤の製品表面への滲み出しによる汚染の
問題、更には高価なポリイソブチレンの配合によ
る熱可塑性エラストマーの製造費用上昇の問題な
ど含んでいた。そして、これらの問題は架橋ゴム
として通常一般のエチレン・プロピレン系共重合
ゴムの架橋ゴムを用いる限りどのように配合を変
えても解決されないことも本発明者等は知つた。 従つて、本発明はより一層改良された熱可塑性
エラストマーに関するもので、その目的とする処
は射出成形によつて、成形性良好に大型肉厚製品
を製造することが可能で、しかも自重による変形
のない高強度な熱可塑性エラストマーを提供する
ことであり、他の目的は、軟化剤あるいはポリイ
ソブチレンの如き成形性改良剤を配合しなくても
加工性良好であつて、高強度な熱可塑性エラスト
マーを提供することである。 而して、本発明者はポリオレフイン系樹脂とエ
チレン・α―オレフイン系共重合ゴムの架橋ゴム
とからなる熱可塑性エラストマーにおいて、エチ
レン・α―オレフイン系共重合ゴムのα―オレフ
インの種類と、エチレンとα―オレフインとの組
成比が熱可塑性エラストマーの性質に重大な影響
を与え、そして炭素数が4ないし10のα―オレフ
インであつて、かつエチレン単位とα―オレフイ
ン単位のモル比が80/20ないし95/5という著し
く狭い範囲のエチレン・α―オレフイン系共重合
ゴムを、架橋剤と共に動的に熱処理して得られる
架橋ゴムとポリオレフイン系樹脂とからなる熱可
塑性エラストマーは、従来のエチレン・プロピレ
ン系共重合ゴムの架橋ゴムとポリオレフイン系樹
脂とからなる熱可塑性エラストマーより著しく高
強度でしかもゴム的性質を有することを見い出し
本発明に到つた。 すなわち、本発明によればエチレン単位と炭素
数4ないし10のα―オレフイン単位とよりなり、
(エチレン/α―オレフイン)モル比が80/20な
いし95/5であつて、極限粘度〔η〕が0.6ない
し6dl/gのエチレン・α―オレフイン系共重合
ゴムRを架橋剤と動的に熱処理して得られる架橋
ゴムと、ポリオレフイン系樹脂Pとらなり、かつ
エチレン・α―オレフイン系共重合ゴムRとポリ
オレフイン系樹脂Pとの重量比(R/P)が90/
10ないし50/50であることを特徴とする熱可塑性
エラストマーが提供される。 本発明の利点は以下に記載される如くである。
まず本発明の熱可塑性エラストマーは高強度であ
るため、成形性改良剤を配合しても引張破断点応
力を100Kg/cm3以上とすることができるので、大
型肉厚製品を成形性良好に射出成形することがで
き、しかも自重による変形の心配は無い。勿論柔
軟性、反撥断性を充分に保持し、フローマーク、
ヒケが生起することもなく、製品表面の外観も優
れる。 また、流動性改良剤の配合を少量とすることに
より、成形性は多少損うが、極めて高強度の熱可
塑性エラストマーとすることができ、外観を特に
問題としない製品を製造する上で好適である。 更には極限粘度〔η〕が0.6ないし3.0dl/gの
比較的低分子量の本発明の共重合ゴムを用いるこ
とにより、成形性改良剤を配合しなくても、本発
明の熱可塑性エラストマーは充分な流動性を保持
し、しかも高強度であるので、成形性良好に大型
肉厚製品を射出成形することができ、その製品は
自重による変形の問題も無い。従つて製品表面の
汚染の無い高強度の熱可塑性エラストマーが安価
に得られることになる。 勿論、本発明の特定のエチレン・α―オレフイ
ン系共重合ゴム自身は通常のエチレン・プロピレ
ン系共重合ゴムを製造する方法で容易に製造でき
るので安価である。 以下本発明の構成を詳述する。 本発明にあつては架橋剤と動的に熱処理される
過程で特定のエチレン・α―オレフイン系共重合
ゴムRを用いることが最も重要な構成上の要件で
あり、本発明の効果を奏する上での要点である。
この特定のエチレン・α―オレフイン系共重合ゴ
ムRの成分であるα―オレフインは炭素数4ない
し10のα―オレフインである。具体的には1―ブ
テン、1―ペンテン、1―ヘキセン、4―メチル
―1―ペンテン、1―オクテン、1―デセンおよ
びこれらの混合物を例示できるが、1―ブテンが
特に好ましい。そしてエチレン単位とα―オレフ
イン単位のル比(エチレン/α―オレフイン)は
80/20ないし95/5、好ましくは85/15ないし
95/5、更に好ましくは85/15ないし93/7を例
示できる。 そしてこの共重合ゴムRはポリエン成分を含有
することが好ましく、その量はヨウ素価で素示し
て4ないし50が好ましく、8ないし40がより好ま
しい。架橋剤とししてイオウ形化合物を用いると
きはポリエン成分は必要である。 ポリエン成分としては1.4―ヘキサジエン、1.6
―オクタジエン、2―メチル―1.5―ヘキサジエ
ン、6―メチル―1.5―ヘプタジエン、7―メチ
ル―1.6―オクタジエンのような鎖状非共役ジエ
ン、シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエ
ン、メチルテトラヒドロインデン、5―ビニルノ
ルボルネン、5―エチリデン―2―ノルボルネ
ン、5―メチレン―2―ノルボルネン、5―イソ
プロピリデン、―2―ノルボルネン、6―クロロ
メチル―5―イソプロペニル―2―ノルボルネン
のような環状非共役ジエン、2.3―ジイソプロピ
リデン―5―ノルボルネン、2―エチリデン―3
―イソプロピリデン―5―ノルボルネン、2―プ
ロペニル―2.2―ノルボルナジエン、1.3.7―オク
タトリエン、1.4.9―デカトリエンのようなトリ
エンを代表例として例示することができる。好適
なポリエンは環状非共役ジエンおよび1.4―ヘキ
サジエンとりわけジシクロペンタジエン又は5―
エチリデン―2―ノルボルネンである。 また共重合ゴムRの極限粘度〔η〕はデカリン
中、135℃で測定された値が0.6ないし6.0dl/
g、好ましくは0.6ないし5.0である。〔η〕が0.6
dl/g以下であると熱可塑性エラストマーの強度
が低く、また6.0dl/g以上であると熱可塑性エ
ラストマーの成形性が悪化するので本発明から排
除される。 本発明のこのような特定のエチレン・α―オレ
フイン系共重合ゴムRはエチレン・プロピレン系
共重合ゴムを製造する通常の方法により製造され
る。すなわち、媒体中、可溶性バナジウム化合物
と有機アルミニウム化合物などのチーグラー触媒
を用い、エチレン、α―オレフイン、必要に応じ
てポリエン、更には分子量調節剤としての水素ガ
スなどを供給することにより製造される。媒体と
しては、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、灯油のような脂肪族炭化水素、シクロ
ヘキサンのような脂環族炭化水素、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンのような芳香族炭化水素クロル
ベンゼン、四塩化炭素、テトラクロルエチレン、
トリクロルエチレン、塩化エチル、塩化メチレ
ン、ジクロルエタンなどのハロゲン化炭化水素を
単独であるいは混合して用いることができる。可
溶性バナジウム化合物としては、例えば四塩化バ
ナジウム、バナジルトリクロリド、バナジウムト
リアセチルアセトネート、バナジルジアセチルア
セトネート、バナジルトリアルコキシドVO
(OR)3(こゝでRは脂肪族炭化水素基を示す。)、
ハロゲン化バナジルアルコキシドVO(OR)oX3
―o(こゝでRは脂肪族炭化水素基、Xはハロゲ
ン原子を示し、また0<n<3である。)などを
単独でまたは混合して用いることができる。一
方、有機アルミニウム化合物としては一般式Rn
AlX3―n(こゝでRは脂肪族炭化水素基、Xはハ
ロゲンを示し、また1≦m≦3である。)で表わ
される化合物例えばトリエチルアルミニウム、ジ
エチルアルミニウムクロリド、エチルアルミニウ
ムセスキクロリド、エチルアルミニウムジクロリ
ドなどを単独であるいは混合して用いることがで
きる。 架橋剤としてはイオウ系化合物及び有機ペルオ
キシドを好ましく挙げることができるが、有機ペ
ルオキシドの使用がより好ましい。 有機ペルオキシドとは、具体的にはジクミルペ
ルオキシド、ジ―tert―ブチルペルオキシド、
2.5―ジメチル―2.5―ジ―(tert―ブチルペルオ
キシ)ヘキサン、2.5―ジメチル―2.5―ジ(tert
―ブチルペルオキシ)ヘキサン―3、1.3ビス
(tert―ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼ
ン、1.1―ビス(tert―ブチルペルオキシ)―
3.3.5―トリメチルシクロヘキサン、n―ブチル
―4.4―ビス(tert―ブチルペルオキシ)バレレ
ート、ベンゾイルペルオキシド、p―クロロベン
ゾイルペルオキシド、2.4―ジクロロベンゾイル
ペルオキシド、tert―ブチルペルオキシベンゾエ
ート、tert―ブチルベルベンゾエート、tert―ブ
チルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジア
セチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、
tert―ブチルクミルペルオキシド等を挙げること
ができる。これらのうちでは臭気性、スコーチ安
定性の点で2.5―ジメチル―2.5―ジ(tert―ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン、2.5―ジメチル―2.5―
ジ(tert―ブチルペルオキシ)ヘキサン―3、
1.3―ビス(tert―ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1.1―ビス(tert―ブチルペルオ
キシ)―3.3.5―トリメチルシクロヘキサンおよ
びn―ブチル―4.4―ビス(tert―ブチルペルオ
キシ)バレレートが好ましくなかでも1.3―ビス
(tert―ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼ
ンが最も好ましい。 このような有機ペルオキシドは動的に熱処理し
て架橋ゴムとする過程において使用する共重合ゴ
ムR100重量部に対して3×10-4ないし1×10-2モ
ル、好ましくは5×10-4ないし5×10-3モル、よ
り好ましくは1×10-3ないし3×10-3モル配合す
る。3×10-4モル以下であると熱処理過程で生成
する架橋ゴムの架橋度が少な過ぎる結果、熱可塑
性エラストマーの耐熱性引張特性、弾性回復およ
び反撥弾性等のゴム的性質が充分でなく、一方1
×10-2モルを越えると架橋ゴムの架橋度が増す結
果、熱可塑性エラストマーの流動性が低下し、成
形性が悪化する。 そして熱処理過程において架橋剤として有機ペ
ルオキシドを使用する際はイオウ、p―キノンジ
オキシム、p,p′―ジベンゾイルキノンオキシ
ム、N―メチル―N,4―ジニトロソアニリン、
ニトロベンゼン、ジフエニルグアニジン、トリメ
チロールプロパン―N,N′―m―フエニレンジ
マレイミド、ジビニルベンゼン、トリアリルシア
ヌレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポ
リエチレングリコールジメタクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、アリルメ
タクリレート、ビニルブチラートまたはビニルス
テアレートの如き架橋助剤を配合することができ
る。このような架橋助剤の存在により、均一かつ
緩和な架橋反応が熱処理過程において期待でき
る。そして、このような架橋助剤の中にあつてジ
ビニルベンゼンは取扱いやすさ、更には熱処理過
程に存在する主成分たる共重合ゴムR、場合によ
つては熱処理過程に存在するポリオレフイン系樹
脂Pへの相溶性が良好であり、かつ有機ペルオキ
シド可溶化作用を有し、ペルオキシドの分散助剤
として働くため、熱処理による架橋効果が均質
で、流動性と物性のバランスのとれた熱可塑性エ
ラストマーが得られるため最も好ましい。本発明
においては、このような架橋助剤の配合量は、熱
処理過程での配合物の総量100重量部に対して0.1
ないし2重量%、とくに0.3ないし1重量%の範
囲が好ましく、2重量%を越えて配合すると、有
機ペルオキシドの配合量が多い場合は、架橋反応
が進む結果、熱可塑性エラストマーの流動性が劣
り、一方、有機ペルオキシドの配合量が少ないと
未反応のモノマーとして、熱可塑性エラストマー
中に存在し、熱可塑性エラストマーを加工成形す
る際の熱履歴により物性の変化を生じたりするた
め過剰の配合は避けるべきである。 本発明ではまた有機ペルオキシドの分解を促進
するために、トリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、2.4.6―トリス(ジメチルアミノ)フエノー
ル等の三級アミンや、アルミニウム、コバルト、
バナジウム、銅、カルシウム、ジルコニウム、マ
ンガン、マグネシウム、鉛、水銀等のナフテン酸
塩、オクタン酸塩等の有機金属カルボン酸塩を熱
処理過程に配合することもできる。 また架橋剤としてのイオウ系化合物としてはイ
オウ、塩化イオウ二塩化イオウ、モルホリンジス
ルフイド、アルキルフエノールジスルフイド、テ
トラメチルチウラムジスルフイド、ジメチルジチ
オカルバミン酸セレンなどを挙げることができ
る。 このようなイオウ系化合物は、架橋剤として有
機ペルオキシドを使用する場合と同じ理由で、熱
処理過程で使用する共重合ゴムR100重量部に対
して0.05ないし20重量部、好ましくは0.1ないし
1.0重量部配合する。 そして架橋剤としてイオウ系化合物を使用する
場合は通常のゴムの配合で使用される加硫促進剤
を熱処理過程において配合してもよい。 加硫促進剤としては、N―シクロヘキシル―2
―ベンゾチアゾール―スルフエンアミド、N―オ
キシジエチレン―2―ベンゾチアゾール―スルフ
エンアミド、N,N―ジイソプロピル―2―ベン
ゾチアゾールスルフエンアミド、2―メルカプト
ベンゾチアゾール、2―(2.4―ジニトロフエニ
ル)メルカプトベンゾチアゾール、2―(2.6―
ジエチル―4―モルホリノチオ)ベンゾチアゾー
ル、ジベンゾチアジルージスルフイドなどのチア
ゾール系;ジフエニルグアニジン、トリフエニル
グアニジン、ジオルソトリルグアニジン、オルソ
トリル・バイ・グアナイド、ジフエニルグアニジ
ン、フタレートなどのグアニジン系;アセトアル
デヒドーアニリン反応物、ブチルアルデヒド―ア
ニリン縮合物、ヘキサメチレンテトラミン、アセ
トアルデヒドアンモニアなどのアルデヒドアミン
またはアルデヒド―アンモニア系;2―メルカプ
トイミダゾリンなどのイミダゾリン系;チオカル
バニリド、ジエチルチオユリア、ジブチルチオユ
リア、トリメチルチオユリア、ジオルソトリルチ
オユリアなどのチオユリア系;テトラメチルチウ
ラムモノスルフイド、テトラメチルチウラムジス
ルフイド、テトラエチルチウラムジスフイド、テ
トラブチルチウラムジスルフイド、ペンタメチレ
ンチウラムテトラスルフイドなどのチウラム系;
ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルチオ
カルバミン酸亜鉛、ジ―n―ブチルジチオカルバ
ミン酸亜鉛、エチルフエニルジチオカルバミン酸
亜鉛、ブチルフエニルジチオカルバミン酸亜鉛、
ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチ
オカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチオカル
バミン酸セレン、ジエチルジチオカルバミン酸テ
ルルなどのジチオ酸塩系;ジブチルキサントゲン
酸亜鉛などのザンテート系及び亜鉛華などを挙げ
ることができる。これら加硫促進剤は共重合ゴム
R100重量部に対して0.1ないし20重量部、好まし
くは0.2ないし10重量部の割合で使用される。 本発明の架橋剤と動的に熱処理過程とは、本発
明のエチレン・α―オレフイン系共重合ゴムRと
架橋剤、必要に応じて架橋助剤又は加硫促進剤、
及び場合によつてはポリオレフイン系樹脂Pとを
溶融混練することをいう、溶融混練装置として
は、開放型のミキシングロールや非開放型のバン
バリーミキサー、押出機、ニーダー、連続ミキサ
ー等、従来より公知のものを使用しうる。これら
のうちでは、非開放型の装置を用いるのが好まし
く、窒素や炭酸ガス等の不活性ガス雰囲気下で混
練することが好ましい。溶融混練は、通常150な
いし280℃、好ましくは170ないし240℃で、1な
いし20分、好ましくは3ないし10分間行う。 本発明の熱可塑性エラストマーは架橋剤と動的
に熱処理された架橋ゴムとポリオレフイン系樹脂
Pとからなり、共重合ゴムRと使用するポリオレ
フイン系樹脂Pと重量比(R/P)は90/10ない
し50/50、好ましくは85/15ないし60/40であ
る。重量比(R/P)が50/50以下と樹脂成分が
多いと熱可塑性エラストマーの柔軟性、反撥弾性
等のゴム的性質を失い、更には大型肉厚製品を射
出成形する際製品にひけが生じる。重量比(R/
P)が90/10以上と樹脂成分が少いと、熱可塑性
エラストマーの耐熱性、流動性、強度が低下し、
本発明の目的に適さなくなる。 架橋ゴムとポリオレフイン系樹脂からなるこの
ような本発明の熱可塑性エラストマーは下記の三
通りの方法により調製される。すなわち、架橋剤
と動的に熱処理を実施する際に使用するポリオレ
フイン系樹脂Pの全量を同時に共存させる方法
(a)、ポリオレフイン系樹脂Pの一部の量の共存下
に熱処理過程を実施し、次いでこの生成物と残り
のポリオレフイン系樹脂Pとを均一に混合する方
法(b)、エチレン・α―オレフイン系共重合ゴムR
を架橋剤と動的に熱処理する過程ではポリオレフ
イン系樹脂Pの存在なしに実施し、次いでこの生
成物とポリオレフイン系樹脂Pとを均一に混合す
る方法(c)である。本発明にあつてはいずれの調製
方法でも良いが、方法(a)又は(b)によるのが好まし
い。方法(d)、方法(b)に従う場合、前述した架橋剤
と動的に熱処理する過程のための混練温度は使用
する後述のポリオレフイン系樹脂Pの融点以上で
実施される。 又方法(b)、方法(c)による場合、熱処理過程での
生成物とポリオレフイン系樹脂Pとを均一に混合
するには熱処理過程の生成物の細片とポリオレフ
イン系樹脂Pのペレツト又へは粉末とをいつたん
V型ブレンダー、タンブラーブレンダー、リボン
ブレンダー、ヘンシエルミキサー等で混合後、押
出機、ミキシングロール、ニダー、バンバリーミ
キサー等によりポリオレフイン系樹脂Pの融点以
上の温度で、通常150ないし280℃の温度で混練す
る方法が好ましい。 本発明のポリオレフイン系樹脂Pとしては高密
度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン
単位含有量が95モル%を越えるとエチレンとプロ
ピレン、1―ブテン、1―ペンテン、4―メチル
―1―ペンテン、1―ヘキサンなどのα―オレフ
インとの共重合体、あるいはエチレン単位を85モ
ル%以上含有するエチレンと酢酸ビニルアクリル
酸エステル、メタクリル酸エステルなどのα―オ
レフイン以外のオレフイン性二重結合を有する単
量体との共重合体の如きポリエチレン系樹脂;ポ
リプロピレンあるいはプロピレン単位を90モル%
以上含有するプロピレンとプロピレン以外のα―
オレフインとの共重合体などの如き結晶性ポリプ
ロピレン系樹脂;ポリ1ーブテンあるいは1―ブ
テン単位を90モル%以上含有する1―ブテンと1
―ブテンを除くα―オレフインとの共重合体の如
き結晶性ポリ1―ブテン系樹脂;ポリ4―メチル
―1―ペンテンあるいは4―メチル―1―ペンテ
ン単位を90モル%以上含有する4―メチル―1―
ペンテンを除くα―オレフインとの共重合体の如
き結晶性ポリ4―メチル―1―ペンテン系樹脂;
およびこれらの樹脂の混合物などを例示できる。
なかでもメルトインデツクス(190℃)0.1ないし
100の上記ポリエチレン系樹脂、およびメルトイ
ンデツクス(230℃)0.1ないし100の結晶性ポリ
プロピレン系樹脂及びこれらの混合物を好ましく
例示できる。 本発明でより成形性の優れた熱可塑性エラスト
マーを得るには比較的分子量の低い本発明のエチ
レン・α―オレフイン系共重合ゴムRを使用する
か又は後述する成形性改良剤を配合する。 分子量の低い共重合ゴムRを使用する場合は極
限粘度〔η〕が0.6ないし3.0dl/gの共重合ゴム
Rを使用する。この時後述する成形性改良剤を配
合してもよいが、配合しなくても本発明の熱可塑
性エラストマーは充分に成形性を保持し、しかも
高強度であるので大型肉厚製品を射出成形しても
製品表面のフローマークやひけもなく、光沢に優
れ、かつ成形性改良剤の表面への滲み出しによる
汚染もなく、勿論製品自身の自重による変形の問
題もない。このとき成形性改良剤の配合を排除し
ないが配合するとしても強強度及び表面汚染の観
点から共重合ゴムR100重量部に対して成形性改
良剤を50重量部以下に留めるのが好ましい。 本発明の共重合ゴムRの分子量が比較的高い場
合、すなわち〔η〕が0.3ないし6.0dl/gとくに
は3.0ないし5.0dl/gのときは成形性改良剤を配
合することにより成形性が改良される。 そして成形性改良剤としてペルオキシド非架橋
型炭化水素ゴム状物質、鉱物油系軟化剤およびこ
れらの混合物を挙げることができる。ここでペル
オキシド非架橋型炭化水素ゴム状物質として具体
的にはポリイソブチレン、ブチルゴム、プロピレ
ン70モル%以上のプロピレン―エチレン共重合体
ゴム、プロピレン―1―ブテン共重合体ゴム、ア
タクチツクポリプロピレン等の如く、ペルオキシ
ドと混合し、加熱下に混練しても架橋せず、流動
性が低下しない炭化水素系のゴム状物質をいう。
これらのうちではポリイソブチレンが性能および
取扱上最も好ましい。なお、本発明において、架
橋するとは、重合体をペルオキシドと熱反応させ
た際生じる分解反応と架橋反応の競争反応におい
て、架橋反応を多く生じる結果、重合体のみかけ
の分子量が増大する現象をいう。 また鉱物油系軟化剤とは、通常ゴムをロール加
工する際、ゴムの分子間作用力を弱め、加工を溶
易にするとともに、カーボンブラツク、ホワイト
カーボン等の分散を助けるあるいは加硫ゴムの硬
さを低下せしめて柔軟性、弾性を増す目的で使用
されている高沸点の石油留分で、パラフイン系、
ナフテン系、あるいは芳香族系等に区別されてい
るものである。 以上の如き成形性改良剤は共重合ゴムR100重
量部に対して5ないし100重量部、好ましくは10
ないし50重量部、とくに20ないし40重量部配合す
ることにより、成形性のより改良された熱可塑性
エラストマーが得られる。すなわち、高強度で、
肉厚大型製品を射出成形してもフローマークやひ
けの生じないしかも光沢に優れた製品がが得られ
る。配合量が100重量部を越えると耐熱性、強度
が低下するのが好まくない。 成形性改良剤を使用する際は通常、熱処理過程
を実施する際に共重合ゴムR、架橋剤及びその他
の配合剤と共に配合される。 また極限粘度〔η〕が3ないしdl/gの共重合
ゴムRを用いる本発明の熱可塑性エラストマーに
あつては前記成形性改良剤を使用しないかあるい
は使用しても共重合ゴムR100重量部に対して5
重量部以下の場合は成形性は劣るが、より高強度
であるため優れた外観を必要とせずしかも高強度
かつゴム的性質とする製品を製造するのに好適で
ある。 本発明の熱可塑性エラストマーにあつてはその
強度およびゴム的性質を損わない範囲で充填剤、
例えば炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、クレ
ー、カオリン、タルク、シリカ、ケイソウ土、雲
母粉、アスベスト、アルミナ、硫酸バリウム、硫
酸アルミニウム、硫酸カルシウム、塩基性炭酸マ
グネシウム、二硫化モリブテン、グラフアイト、
ガラス繊維、ガラス球、シラスバルーン、カーボ
ン繊維等あるいは着色剤、例えば、カーボンブラ
ツク、酸化チタン、亜鉛華、ベんがら、群青、紺
青、アゾ顔料、ニトロソ顔料、レーキ顔料、フタ
ロシアニン顔料等を配合することができる。 本発明ではまたフエノール系、サルフアイト
系、フエニルアルカン系、フオスフアイト系ある
いはアミン系安定剤の如き公知の耐熱安定剤、老
化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、金属セツケ
ン、ワツクス等の滑剤等をポリオレフイン系樹脂
あるいはオレフイン系共重合ゴムで使用する程度
配合することができる。 又本発明の共重合ゴムR以外のエチレン・α―
オレフイン系共重合ゴムを熱処理過程で本発明の
効果を損わない範囲内において配合することもで
きる。 本発明の熱可塑性エラストマーは通常の熱可塑
性樹脂で使用されている装置で成形でき、押出成
形、カレンダー成形や、とくに射出成形に適して
いる。本発明の熱可塑性エラストマーは耐熱性、
耐候性、高強度かつ、柔軟性および反撥性等のゴ
ム的性質が優れ、更には流動性が良好であるため
大型肉厚製品としての素材として良好であり、フ
ローマークやひけのない外観の良好な製品が得ら
れる。 本発明の熱可塑性エラストマーの用途としては
ボデイパネル、バンパー部品、サイドシールド、
ステアリングホイール等の自動車部品、靴底、サ
ンダル等の履物、電線被覆、コネクター、キヤツ
ププラグ等の電気部品、ゴルフクラブグリツプ、
野球バツトグリツプ、水泳用フイン、水中眼鏡等
のレジヤー用品、ガスケツト、防水布、ガーデン
ホース、ベルト等の雑品があげられる。 本発明の熱可塑性エラストマーは、とくにバン
パー部品の如き大型肉厚製品の用途に適してい
る。次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はその要旨を越えない限りこれら
の実施例に何ら制限されるものではない。なお、
実施例における熱可塑性エラストマーの成形性、
および基本物性の評価は下記の方法により行つ
た。 〔試験方法〕 (1) 射出成形性 (A) 成形条件 下記の装置、条件で射出成形した。 成形機:ダイナメルター(名機製作所製) 成形温度:200℃ 射出圧力:一次圧1300Kg/cm3 二次圧700Kg/cm3 射出圧力:最大 成形速度:90秒/1サイクル ゲート:ダイレクトゲート (ランド長さ10mm、幅10mm、厚さ3mm) 成形品:3種類の角板 (長さ300mm、幅180mm、厚さ3、8、15mm) (B) 成形品の外観判定基準 フローマーク 評点:判定基準 1:フローマークが著しく多いもの 2:成形品全面にかなりみられるもの 3:全面にわずかにみられるもの 4:ゲートの反対側にのみわずかににみられ
るもの 5:フローマークが全くみられないもの ヒ ケ 評点:判定基準 〇:ひけの全くみられないもの △:ゲートの反対側にのみみられるもの ×:全面にわたりみられるもの 表面光沢 ASTM D―523の方法に準じ、入射角60゜
で測定した。 評点:判定基準 〇:グロスが25%以上のもの △:グロスが10〜25%のもの ×:グロスが10%以下のもの (2) 押出成形性 (A) 成形条件 下記の装置、条件でチユーブを押出成形し
た。 成形機:40mmφ押出機(東芝機械製)成形温
度:210℃ ダ イ:ストレートダイ (ダイ/コア=12.5mm/10.0mm) 引取速度:10m/min (B) 成形品の外観判定基準 チユーブの表面の凹凸を下記5段階で評価す
る。 評点:判定基準 5:肌が極めて平滑で光沢あり 4:肌が平滑であるが光沢なし 3:細かい肌荒れ 2:著しい肌荒れ 1:波状の大きな肌荒れ (3) 基本物性 (1)の方法で射出成形によつて得た厚さ3mmの
角板から試験片を切削し、次の方法により測定
した。 引張特性:JISK―6301の方法で測定した。 スプリング硬さ:JISK―6301記載のJISAタ
イプ法で測定した。 永久伸び:JISK―6301の方法で測定した。 耐熱温度:恒温槽中に試験片を置き、槽の温
度を20℃/minの速度で昇温し、49gの荷
重をかけた径0.8mmの針が試料に0.1mm針入
する温度で表した。 実施例1〜4、比較例1〜4 表2に記載されるエチレン・α―オレフイン・
5―エチリデン―2―ノルボルネン共重合ゴム70
重量部メルトフロレート(ASTM D1238、230
℃)13、密度0.91g/cm3のポリプロピレン(以下
PPと略す)30重量部をバンバリーミキサーによ
り窒素雰囲気下で、180℃5分間混練した後、ロ
ールを通し、シートカツターによりペレツトを製
造した(工程1)。次に該ペレツトを1.3ビス(第
三ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン(以
下ペルオキシドAと略す。)0.3重量部をジビニル
ベンゼン(以下DVBと略す)0.5重量部に溶解分
散させた溶液とをタンブラーブレンダーにより混
合し、溶液をペレツト表面に均一に付着させた。
次いでこのペレツトを押出機で窒素雰囲気下210
℃、滞留時間5分間で押出し、動的に熱処理した
(工程2)。得られたエチレン・α―オレフイン・
5エチリデン―2―ノルボルネン共重合ゴムの架
橋ゴムとPPとからなるペレツト状の熱可塑性エ
ラストマーにつき前記方法で基本物性および成形
性の評価を行つた。結果は表2に示した。 実施例5〜9、比較例5〜7 表3に記載されるエチレン・α―オレフイン・
5―エチリデン―2―ノルボルネン共重合ゴムを
用い、工程1でPPの配合量を20重量部とし、更
に工程1でポリイソブチレン(エツソ社製:商品
名ビスタネツクスMML―100、以下PIBと留
す。)を10重量部、更にナフテン系プロセスオイ
ル(以下オイルと略す。)10重量部を追加する以
外は実施例1と同様に行つた。結果を表3に示し
た。 実施例 10,11 エチレン単位と1―ブテン単位のモル比(エチ
レン/1―ブテン)が88/12、ヨウ素価10、極限
粘度〔η〕が2.8であるエチレン・1―ブテン・
5―エチリデン―2―ノルボルネン共重合ゴムを
表1に記載される割合で各々、実施例1と同様に
工程1及び工程2を行つた後、工程2の生成物と
PP(実施例10)、又はメルトインデツクス
(ASTM D―1238―65T、190℃)1.9、密度0.920
の高圧法によつて製造せられたポリエチレン(実
施例11)を表1に記載される割合でタンブラーミ
キサーで混合後、210℃で押出機により均一に混
合してペレツトを得た(工程3)。このペレツト
を実施例1と同様に基本物性および加工性の評価
を行つた。結果を表3に示した。 実施例12、比較例8,9 エチレン単位と1―ブテン単位のモル比(エチ
レン/ブテン)が86/14、ヨウ素価10、極限粘度
〔η〕が3.5dl/gのエチレン・1―ブテン・5―
エチリデン―2―ノルボルネン共重合ゴムを用
い、各成分の配合割合を表1に記載される如くす
る他は実施例5と同様に行つた結果を表4に示し
た。
詳しくは、特定のエチレン・α―オレフイン共重
合ゴムを架橋剤と動的に熱処理して得られる、架
橋ゴムとポリオレフイン系樹脂とからなり、とく
に大型肉厚製品を押出成形や射出成形するのに好
適な熱可塑性エラストマーに関する。 通常のゴムを射出成形する場合、ゴムに添加剤
を配合、混練し、金型内に供給後、加硫する必要
があるため、特殊な成形機を要し、サイクル時間
が長く、かつ工程が煩雑であるという問題があつ
た。押出成形においても同様な問題あり、ゴム製
品を大量生産する上で隘路となつていた。従つ
て、加硫しないで成形でき、かつゴム類似の性能
を有する素材によるゴム代替が検討されている。
このような性能を有する素材のうち軟質塩化ビニ
ル樹脂、エチレン、酢酸ビニル共重合体、低密度
ポリエチレン等の軟質プラスチツクは、成形性が
良好であり、かつ柔軟性に富んでいるといつた長
所がある反面、耐熱性および反撥弾性が劣る等の
欠点のため、用途が大きく制限されている。軟質
プラスチツクに高融点を有するプラスチツク、例
えば高密度ポリエチレンやポリプロピレンを混合
することにより耐熱性、機械的強度を向上する試
みもなされているが、代りに柔軟性が損われ、か
つ肉厚製品を成形する場合、ひけを生じ良好な製
品が得られない。そこで、最近加硫ゴムと軟質プ
ラスチツクの中間の性能を有するものとして、い
わゆる熱可塑性エラストマーが注目され初めてい
る。 オレフイン系熱可塑性エラストマーも既に公知
であり、例えばポリエチレンとブチルゴムのグラ
フト共重合体、あるいは、エチレン・プロピレン
共重合ゴム、エチレン・プロピレン・ポリエン共
重合ゴムなどのエチレン・プロピレン系共重合ゴ
ムを主成分とするものがいくつは提案されてい
る。このようなオレフイン系熱可塑性エラストマ
ーの一つとしてポリオレフイン系プラスチツクと
部分架橋されたゴムとからなる組成物も特公昭53
―21021号公報、特公昭53―34210号公報などによ
り公知であり、架橋されたゴムとしてとくにエチ
レン・プロピレン・ポリエン共重合ゴムの部分架
橋ゴムが開示せられている。しかしながら、本発
明者等はこの熱可塑性エラストマーが優れた性能
を有しているものの、架橋ゴムとして通常のエチ
レン・プロピレン共重合ゴム又はエチレン・プロ
ピレン・ポリエン共重合ゴムの如きエチレン・プ
ロピレン系共重合ゴムを用いる限り、大型厚肉製
品の射出成形には不充分であることを知つた。 すなわちバンパーガード、サイドシールド、オ
ーバーライダー、サイドモール、バンパープロテ
クトなどの大型肉厚製品を射出成形により製造す
る際、フローマーク、ひけの生じない、しかも光
沢に富む外観の優れた製品を得るには、熱可塑性
エラストマーの流動性を向上させることが必要で
ある。そのために軟化剤、ポリイソブチレンの如
き成形性改良剤を該熱可塑性エラストマーに配合
する必要があることを本発明者等は知り、特開昭
53―149240号公報、特開昭53―145857号公報によ
り成形性の改良された熱可塑性エラストマー組成
物の製造方法を提案したが、軟化剤やポリイソブ
チレンなどの配合による強度低下のために大型肉
厚製品の自重による変形の問題、あるいは配合さ
れた軟化剤の製品表面への滲み出しによる汚染の
問題、更には高価なポリイソブチレンの配合によ
る熱可塑性エラストマーの製造費用上昇の問題な
ど含んでいた。そして、これらの問題は架橋ゴム
として通常一般のエチレン・プロピレン系共重合
ゴムの架橋ゴムを用いる限りどのように配合を変
えても解決されないことも本発明者等は知つた。 従つて、本発明はより一層改良された熱可塑性
エラストマーに関するもので、その目的とする処
は射出成形によつて、成形性良好に大型肉厚製品
を製造することが可能で、しかも自重による変形
のない高強度な熱可塑性エラストマーを提供する
ことであり、他の目的は、軟化剤あるいはポリイ
ソブチレンの如き成形性改良剤を配合しなくても
加工性良好であつて、高強度な熱可塑性エラスト
マーを提供することである。 而して、本発明者はポリオレフイン系樹脂とエ
チレン・α―オレフイン系共重合ゴムの架橋ゴム
とからなる熱可塑性エラストマーにおいて、エチ
レン・α―オレフイン系共重合ゴムのα―オレフ
インの種類と、エチレンとα―オレフインとの組
成比が熱可塑性エラストマーの性質に重大な影響
を与え、そして炭素数が4ないし10のα―オレフ
インであつて、かつエチレン単位とα―オレフイ
ン単位のモル比が80/20ないし95/5という著し
く狭い範囲のエチレン・α―オレフイン系共重合
ゴムを、架橋剤と共に動的に熱処理して得られる
架橋ゴムとポリオレフイン系樹脂とからなる熱可
塑性エラストマーは、従来のエチレン・プロピレ
ン系共重合ゴムの架橋ゴムとポリオレフイン系樹
脂とからなる熱可塑性エラストマーより著しく高
強度でしかもゴム的性質を有することを見い出し
本発明に到つた。 すなわち、本発明によればエチレン単位と炭素
数4ないし10のα―オレフイン単位とよりなり、
(エチレン/α―オレフイン)モル比が80/20な
いし95/5であつて、極限粘度〔η〕が0.6ない
し6dl/gのエチレン・α―オレフイン系共重合
ゴムRを架橋剤と動的に熱処理して得られる架橋
ゴムと、ポリオレフイン系樹脂Pとらなり、かつ
エチレン・α―オレフイン系共重合ゴムRとポリ
オレフイン系樹脂Pとの重量比(R/P)が90/
10ないし50/50であることを特徴とする熱可塑性
エラストマーが提供される。 本発明の利点は以下に記載される如くである。
まず本発明の熱可塑性エラストマーは高強度であ
るため、成形性改良剤を配合しても引張破断点応
力を100Kg/cm3以上とすることができるので、大
型肉厚製品を成形性良好に射出成形することがで
き、しかも自重による変形の心配は無い。勿論柔
軟性、反撥断性を充分に保持し、フローマーク、
ヒケが生起することもなく、製品表面の外観も優
れる。 また、流動性改良剤の配合を少量とすることに
より、成形性は多少損うが、極めて高強度の熱可
塑性エラストマーとすることができ、外観を特に
問題としない製品を製造する上で好適である。 更には極限粘度〔η〕が0.6ないし3.0dl/gの
比較的低分子量の本発明の共重合ゴムを用いるこ
とにより、成形性改良剤を配合しなくても、本発
明の熱可塑性エラストマーは充分な流動性を保持
し、しかも高強度であるので、成形性良好に大型
肉厚製品を射出成形することができ、その製品は
自重による変形の問題も無い。従つて製品表面の
汚染の無い高強度の熱可塑性エラストマーが安価
に得られることになる。 勿論、本発明の特定のエチレン・α―オレフイ
ン系共重合ゴム自身は通常のエチレン・プロピレ
ン系共重合ゴムを製造する方法で容易に製造でき
るので安価である。 以下本発明の構成を詳述する。 本発明にあつては架橋剤と動的に熱処理される
過程で特定のエチレン・α―オレフイン系共重合
ゴムRを用いることが最も重要な構成上の要件で
あり、本発明の効果を奏する上での要点である。
この特定のエチレン・α―オレフイン系共重合ゴ
ムRの成分であるα―オレフインは炭素数4ない
し10のα―オレフインである。具体的には1―ブ
テン、1―ペンテン、1―ヘキセン、4―メチル
―1―ペンテン、1―オクテン、1―デセンおよ
びこれらの混合物を例示できるが、1―ブテンが
特に好ましい。そしてエチレン単位とα―オレフ
イン単位のル比(エチレン/α―オレフイン)は
80/20ないし95/5、好ましくは85/15ないし
95/5、更に好ましくは85/15ないし93/7を例
示できる。 そしてこの共重合ゴムRはポリエン成分を含有
することが好ましく、その量はヨウ素価で素示し
て4ないし50が好ましく、8ないし40がより好ま
しい。架橋剤とししてイオウ形化合物を用いると
きはポリエン成分は必要である。 ポリエン成分としては1.4―ヘキサジエン、1.6
―オクタジエン、2―メチル―1.5―ヘキサジエ
ン、6―メチル―1.5―ヘプタジエン、7―メチ
ル―1.6―オクタジエンのような鎖状非共役ジエ
ン、シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエ
ン、メチルテトラヒドロインデン、5―ビニルノ
ルボルネン、5―エチリデン―2―ノルボルネ
ン、5―メチレン―2―ノルボルネン、5―イソ
プロピリデン、―2―ノルボルネン、6―クロロ
メチル―5―イソプロペニル―2―ノルボルネン
のような環状非共役ジエン、2.3―ジイソプロピ
リデン―5―ノルボルネン、2―エチリデン―3
―イソプロピリデン―5―ノルボルネン、2―プ
ロペニル―2.2―ノルボルナジエン、1.3.7―オク
タトリエン、1.4.9―デカトリエンのようなトリ
エンを代表例として例示することができる。好適
なポリエンは環状非共役ジエンおよび1.4―ヘキ
サジエンとりわけジシクロペンタジエン又は5―
エチリデン―2―ノルボルネンである。 また共重合ゴムRの極限粘度〔η〕はデカリン
中、135℃で測定された値が0.6ないし6.0dl/
g、好ましくは0.6ないし5.0である。〔η〕が0.6
dl/g以下であると熱可塑性エラストマーの強度
が低く、また6.0dl/g以上であると熱可塑性エ
ラストマーの成形性が悪化するので本発明から排
除される。 本発明のこのような特定のエチレン・α―オレ
フイン系共重合ゴムRはエチレン・プロピレン系
共重合ゴムを製造する通常の方法により製造され
る。すなわち、媒体中、可溶性バナジウム化合物
と有機アルミニウム化合物などのチーグラー触媒
を用い、エチレン、α―オレフイン、必要に応じ
てポリエン、更には分子量調節剤としての水素ガ
スなどを供給することにより製造される。媒体と
しては、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、灯油のような脂肪族炭化水素、シクロ
ヘキサンのような脂環族炭化水素、ベンゼン、ト
ルエン、キシレンのような芳香族炭化水素クロル
ベンゼン、四塩化炭素、テトラクロルエチレン、
トリクロルエチレン、塩化エチル、塩化メチレ
ン、ジクロルエタンなどのハロゲン化炭化水素を
単独であるいは混合して用いることができる。可
溶性バナジウム化合物としては、例えば四塩化バ
ナジウム、バナジルトリクロリド、バナジウムト
リアセチルアセトネート、バナジルジアセチルア
セトネート、バナジルトリアルコキシドVO
(OR)3(こゝでRは脂肪族炭化水素基を示す。)、
ハロゲン化バナジルアルコキシドVO(OR)oX3
―o(こゝでRは脂肪族炭化水素基、Xはハロゲ
ン原子を示し、また0<n<3である。)などを
単独でまたは混合して用いることができる。一
方、有機アルミニウム化合物としては一般式Rn
AlX3―n(こゝでRは脂肪族炭化水素基、Xはハ
ロゲンを示し、また1≦m≦3である。)で表わ
される化合物例えばトリエチルアルミニウム、ジ
エチルアルミニウムクロリド、エチルアルミニウ
ムセスキクロリド、エチルアルミニウムジクロリ
ドなどを単独であるいは混合して用いることがで
きる。 架橋剤としてはイオウ系化合物及び有機ペルオ
キシドを好ましく挙げることができるが、有機ペ
ルオキシドの使用がより好ましい。 有機ペルオキシドとは、具体的にはジクミルペ
ルオキシド、ジ―tert―ブチルペルオキシド、
2.5―ジメチル―2.5―ジ―(tert―ブチルペルオ
キシ)ヘキサン、2.5―ジメチル―2.5―ジ(tert
―ブチルペルオキシ)ヘキサン―3、1.3ビス
(tert―ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼ
ン、1.1―ビス(tert―ブチルペルオキシ)―
3.3.5―トリメチルシクロヘキサン、n―ブチル
―4.4―ビス(tert―ブチルペルオキシ)バレレ
ート、ベンゾイルペルオキシド、p―クロロベン
ゾイルペルオキシド、2.4―ジクロロベンゾイル
ペルオキシド、tert―ブチルペルオキシベンゾエ
ート、tert―ブチルベルベンゾエート、tert―ブ
チルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジア
セチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、
tert―ブチルクミルペルオキシド等を挙げること
ができる。これらのうちでは臭気性、スコーチ安
定性の点で2.5―ジメチル―2.5―ジ(tert―ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン、2.5―ジメチル―2.5―
ジ(tert―ブチルペルオキシ)ヘキサン―3、
1.3―ビス(tert―ブチルペルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1.1―ビス(tert―ブチルペルオ
キシ)―3.3.5―トリメチルシクロヘキサンおよ
びn―ブチル―4.4―ビス(tert―ブチルペルオ
キシ)バレレートが好ましくなかでも1.3―ビス
(tert―ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼ
ンが最も好ましい。 このような有機ペルオキシドは動的に熱処理し
て架橋ゴムとする過程において使用する共重合ゴ
ムR100重量部に対して3×10-4ないし1×10-2モ
ル、好ましくは5×10-4ないし5×10-3モル、よ
り好ましくは1×10-3ないし3×10-3モル配合す
る。3×10-4モル以下であると熱処理過程で生成
する架橋ゴムの架橋度が少な過ぎる結果、熱可塑
性エラストマーの耐熱性引張特性、弾性回復およ
び反撥弾性等のゴム的性質が充分でなく、一方1
×10-2モルを越えると架橋ゴムの架橋度が増す結
果、熱可塑性エラストマーの流動性が低下し、成
形性が悪化する。 そして熱処理過程において架橋剤として有機ペ
ルオキシドを使用する際はイオウ、p―キノンジ
オキシム、p,p′―ジベンゾイルキノンオキシ
ム、N―メチル―N,4―ジニトロソアニリン、
ニトロベンゼン、ジフエニルグアニジン、トリメ
チロールプロパン―N,N′―m―フエニレンジ
マレイミド、ジビニルベンゼン、トリアリルシア
ヌレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポ
リエチレングリコールジメタクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレート、アリルメ
タクリレート、ビニルブチラートまたはビニルス
テアレートの如き架橋助剤を配合することができ
る。このような架橋助剤の存在により、均一かつ
緩和な架橋反応が熱処理過程において期待でき
る。そして、このような架橋助剤の中にあつてジ
ビニルベンゼンは取扱いやすさ、更には熱処理過
程に存在する主成分たる共重合ゴムR、場合によ
つては熱処理過程に存在するポリオレフイン系樹
脂Pへの相溶性が良好であり、かつ有機ペルオキ
シド可溶化作用を有し、ペルオキシドの分散助剤
として働くため、熱処理による架橋効果が均質
で、流動性と物性のバランスのとれた熱可塑性エ
ラストマーが得られるため最も好ましい。本発明
においては、このような架橋助剤の配合量は、熱
処理過程での配合物の総量100重量部に対して0.1
ないし2重量%、とくに0.3ないし1重量%の範
囲が好ましく、2重量%を越えて配合すると、有
機ペルオキシドの配合量が多い場合は、架橋反応
が進む結果、熱可塑性エラストマーの流動性が劣
り、一方、有機ペルオキシドの配合量が少ないと
未反応のモノマーとして、熱可塑性エラストマー
中に存在し、熱可塑性エラストマーを加工成形す
る際の熱履歴により物性の変化を生じたりするた
め過剰の配合は避けるべきである。 本発明ではまた有機ペルオキシドの分解を促進
するために、トリエチルアミン、トリブチルアミ
ン、2.4.6―トリス(ジメチルアミノ)フエノー
ル等の三級アミンや、アルミニウム、コバルト、
バナジウム、銅、カルシウム、ジルコニウム、マ
ンガン、マグネシウム、鉛、水銀等のナフテン酸
塩、オクタン酸塩等の有機金属カルボン酸塩を熱
処理過程に配合することもできる。 また架橋剤としてのイオウ系化合物としてはイ
オウ、塩化イオウ二塩化イオウ、モルホリンジス
ルフイド、アルキルフエノールジスルフイド、テ
トラメチルチウラムジスルフイド、ジメチルジチ
オカルバミン酸セレンなどを挙げることができ
る。 このようなイオウ系化合物は、架橋剤として有
機ペルオキシドを使用する場合と同じ理由で、熱
処理過程で使用する共重合ゴムR100重量部に対
して0.05ないし20重量部、好ましくは0.1ないし
1.0重量部配合する。 そして架橋剤としてイオウ系化合物を使用する
場合は通常のゴムの配合で使用される加硫促進剤
を熱処理過程において配合してもよい。 加硫促進剤としては、N―シクロヘキシル―2
―ベンゾチアゾール―スルフエンアミド、N―オ
キシジエチレン―2―ベンゾチアゾール―スルフ
エンアミド、N,N―ジイソプロピル―2―ベン
ゾチアゾールスルフエンアミド、2―メルカプト
ベンゾチアゾール、2―(2.4―ジニトロフエニ
ル)メルカプトベンゾチアゾール、2―(2.6―
ジエチル―4―モルホリノチオ)ベンゾチアゾー
ル、ジベンゾチアジルージスルフイドなどのチア
ゾール系;ジフエニルグアニジン、トリフエニル
グアニジン、ジオルソトリルグアニジン、オルソ
トリル・バイ・グアナイド、ジフエニルグアニジ
ン、フタレートなどのグアニジン系;アセトアル
デヒドーアニリン反応物、ブチルアルデヒド―ア
ニリン縮合物、ヘキサメチレンテトラミン、アセ
トアルデヒドアンモニアなどのアルデヒドアミン
またはアルデヒド―アンモニア系;2―メルカプ
トイミダゾリンなどのイミダゾリン系;チオカル
バニリド、ジエチルチオユリア、ジブチルチオユ
リア、トリメチルチオユリア、ジオルソトリルチ
オユリアなどのチオユリア系;テトラメチルチウ
ラムモノスルフイド、テトラメチルチウラムジス
ルフイド、テトラエチルチウラムジスフイド、テ
トラブチルチウラムジスルフイド、ペンタメチレ
ンチウラムテトラスルフイドなどのチウラム系;
ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルチオ
カルバミン酸亜鉛、ジ―n―ブチルジチオカルバ
ミン酸亜鉛、エチルフエニルジチオカルバミン酸
亜鉛、ブチルフエニルジチオカルバミン酸亜鉛、
ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチ
オカルバミン酸ナトリウム、ジメチルジチオカル
バミン酸セレン、ジエチルジチオカルバミン酸テ
ルルなどのジチオ酸塩系;ジブチルキサントゲン
酸亜鉛などのザンテート系及び亜鉛華などを挙げ
ることができる。これら加硫促進剤は共重合ゴム
R100重量部に対して0.1ないし20重量部、好まし
くは0.2ないし10重量部の割合で使用される。 本発明の架橋剤と動的に熱処理過程とは、本発
明のエチレン・α―オレフイン系共重合ゴムRと
架橋剤、必要に応じて架橋助剤又は加硫促進剤、
及び場合によつてはポリオレフイン系樹脂Pとを
溶融混練することをいう、溶融混練装置として
は、開放型のミキシングロールや非開放型のバン
バリーミキサー、押出機、ニーダー、連続ミキサ
ー等、従来より公知のものを使用しうる。これら
のうちでは、非開放型の装置を用いるのが好まし
く、窒素や炭酸ガス等の不活性ガス雰囲気下で混
練することが好ましい。溶融混練は、通常150な
いし280℃、好ましくは170ないし240℃で、1な
いし20分、好ましくは3ないし10分間行う。 本発明の熱可塑性エラストマーは架橋剤と動的
に熱処理された架橋ゴムとポリオレフイン系樹脂
Pとからなり、共重合ゴムRと使用するポリオレ
フイン系樹脂Pと重量比(R/P)は90/10ない
し50/50、好ましくは85/15ないし60/40であ
る。重量比(R/P)が50/50以下と樹脂成分が
多いと熱可塑性エラストマーの柔軟性、反撥弾性
等のゴム的性質を失い、更には大型肉厚製品を射
出成形する際製品にひけが生じる。重量比(R/
P)が90/10以上と樹脂成分が少いと、熱可塑性
エラストマーの耐熱性、流動性、強度が低下し、
本発明の目的に適さなくなる。 架橋ゴムとポリオレフイン系樹脂からなるこの
ような本発明の熱可塑性エラストマーは下記の三
通りの方法により調製される。すなわち、架橋剤
と動的に熱処理を実施する際に使用するポリオレ
フイン系樹脂Pの全量を同時に共存させる方法
(a)、ポリオレフイン系樹脂Pの一部の量の共存下
に熱処理過程を実施し、次いでこの生成物と残り
のポリオレフイン系樹脂Pとを均一に混合する方
法(b)、エチレン・α―オレフイン系共重合ゴムR
を架橋剤と動的に熱処理する過程ではポリオレフ
イン系樹脂Pの存在なしに実施し、次いでこの生
成物とポリオレフイン系樹脂Pとを均一に混合す
る方法(c)である。本発明にあつてはいずれの調製
方法でも良いが、方法(a)又は(b)によるのが好まし
い。方法(d)、方法(b)に従う場合、前述した架橋剤
と動的に熱処理する過程のための混練温度は使用
する後述のポリオレフイン系樹脂Pの融点以上で
実施される。 又方法(b)、方法(c)による場合、熱処理過程での
生成物とポリオレフイン系樹脂Pとを均一に混合
するには熱処理過程の生成物の細片とポリオレフ
イン系樹脂Pのペレツト又へは粉末とをいつたん
V型ブレンダー、タンブラーブレンダー、リボン
ブレンダー、ヘンシエルミキサー等で混合後、押
出機、ミキシングロール、ニダー、バンバリーミ
キサー等によりポリオレフイン系樹脂Pの融点以
上の温度で、通常150ないし280℃の温度で混練す
る方法が好ましい。 本発明のポリオレフイン系樹脂Pとしては高密
度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、エチレン
単位含有量が95モル%を越えるとエチレンとプロ
ピレン、1―ブテン、1―ペンテン、4―メチル
―1―ペンテン、1―ヘキサンなどのα―オレフ
インとの共重合体、あるいはエチレン単位を85モ
ル%以上含有するエチレンと酢酸ビニルアクリル
酸エステル、メタクリル酸エステルなどのα―オ
レフイン以外のオレフイン性二重結合を有する単
量体との共重合体の如きポリエチレン系樹脂;ポ
リプロピレンあるいはプロピレン単位を90モル%
以上含有するプロピレンとプロピレン以外のα―
オレフインとの共重合体などの如き結晶性ポリプ
ロピレン系樹脂;ポリ1ーブテンあるいは1―ブ
テン単位を90モル%以上含有する1―ブテンと1
―ブテンを除くα―オレフインとの共重合体の如
き結晶性ポリ1―ブテン系樹脂;ポリ4―メチル
―1―ペンテンあるいは4―メチル―1―ペンテ
ン単位を90モル%以上含有する4―メチル―1―
ペンテンを除くα―オレフインとの共重合体の如
き結晶性ポリ4―メチル―1―ペンテン系樹脂;
およびこれらの樹脂の混合物などを例示できる。
なかでもメルトインデツクス(190℃)0.1ないし
100の上記ポリエチレン系樹脂、およびメルトイ
ンデツクス(230℃)0.1ないし100の結晶性ポリ
プロピレン系樹脂及びこれらの混合物を好ましく
例示できる。 本発明でより成形性の優れた熱可塑性エラスト
マーを得るには比較的分子量の低い本発明のエチ
レン・α―オレフイン系共重合ゴムRを使用する
か又は後述する成形性改良剤を配合する。 分子量の低い共重合ゴムRを使用する場合は極
限粘度〔η〕が0.6ないし3.0dl/gの共重合ゴム
Rを使用する。この時後述する成形性改良剤を配
合してもよいが、配合しなくても本発明の熱可塑
性エラストマーは充分に成形性を保持し、しかも
高強度であるので大型肉厚製品を射出成形しても
製品表面のフローマークやひけもなく、光沢に優
れ、かつ成形性改良剤の表面への滲み出しによる
汚染もなく、勿論製品自身の自重による変形の問
題もない。このとき成形性改良剤の配合を排除し
ないが配合するとしても強強度及び表面汚染の観
点から共重合ゴムR100重量部に対して成形性改
良剤を50重量部以下に留めるのが好ましい。 本発明の共重合ゴムRの分子量が比較的高い場
合、すなわち〔η〕が0.3ないし6.0dl/gとくに
は3.0ないし5.0dl/gのときは成形性改良剤を配
合することにより成形性が改良される。 そして成形性改良剤としてペルオキシド非架橋
型炭化水素ゴム状物質、鉱物油系軟化剤およびこ
れらの混合物を挙げることができる。ここでペル
オキシド非架橋型炭化水素ゴム状物質として具体
的にはポリイソブチレン、ブチルゴム、プロピレ
ン70モル%以上のプロピレン―エチレン共重合体
ゴム、プロピレン―1―ブテン共重合体ゴム、ア
タクチツクポリプロピレン等の如く、ペルオキシ
ドと混合し、加熱下に混練しても架橋せず、流動
性が低下しない炭化水素系のゴム状物質をいう。
これらのうちではポリイソブチレンが性能および
取扱上最も好ましい。なお、本発明において、架
橋するとは、重合体をペルオキシドと熱反応させ
た際生じる分解反応と架橋反応の競争反応におい
て、架橋反応を多く生じる結果、重合体のみかけ
の分子量が増大する現象をいう。 また鉱物油系軟化剤とは、通常ゴムをロール加
工する際、ゴムの分子間作用力を弱め、加工を溶
易にするとともに、カーボンブラツク、ホワイト
カーボン等の分散を助けるあるいは加硫ゴムの硬
さを低下せしめて柔軟性、弾性を増す目的で使用
されている高沸点の石油留分で、パラフイン系、
ナフテン系、あるいは芳香族系等に区別されてい
るものである。 以上の如き成形性改良剤は共重合ゴムR100重
量部に対して5ないし100重量部、好ましくは10
ないし50重量部、とくに20ないし40重量部配合す
ることにより、成形性のより改良された熱可塑性
エラストマーが得られる。すなわち、高強度で、
肉厚大型製品を射出成形してもフローマークやひ
けの生じないしかも光沢に優れた製品がが得られ
る。配合量が100重量部を越えると耐熱性、強度
が低下するのが好まくない。 成形性改良剤を使用する際は通常、熱処理過程
を実施する際に共重合ゴムR、架橋剤及びその他
の配合剤と共に配合される。 また極限粘度〔η〕が3ないしdl/gの共重合
ゴムRを用いる本発明の熱可塑性エラストマーに
あつては前記成形性改良剤を使用しないかあるい
は使用しても共重合ゴムR100重量部に対して5
重量部以下の場合は成形性は劣るが、より高強度
であるため優れた外観を必要とせずしかも高強度
かつゴム的性質とする製品を製造するのに好適で
ある。 本発明の熱可塑性エラストマーにあつてはその
強度およびゴム的性質を損わない範囲で充填剤、
例えば炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、クレ
ー、カオリン、タルク、シリカ、ケイソウ土、雲
母粉、アスベスト、アルミナ、硫酸バリウム、硫
酸アルミニウム、硫酸カルシウム、塩基性炭酸マ
グネシウム、二硫化モリブテン、グラフアイト、
ガラス繊維、ガラス球、シラスバルーン、カーボ
ン繊維等あるいは着色剤、例えば、カーボンブラ
ツク、酸化チタン、亜鉛華、ベんがら、群青、紺
青、アゾ顔料、ニトロソ顔料、レーキ顔料、フタ
ロシアニン顔料等を配合することができる。 本発明ではまたフエノール系、サルフアイト
系、フエニルアルカン系、フオスフアイト系ある
いはアミン系安定剤の如き公知の耐熱安定剤、老
化防止剤、耐候安定剤、帯電防止剤、金属セツケ
ン、ワツクス等の滑剤等をポリオレフイン系樹脂
あるいはオレフイン系共重合ゴムで使用する程度
配合することができる。 又本発明の共重合ゴムR以外のエチレン・α―
オレフイン系共重合ゴムを熱処理過程で本発明の
効果を損わない範囲内において配合することもで
きる。 本発明の熱可塑性エラストマーは通常の熱可塑
性樹脂で使用されている装置で成形でき、押出成
形、カレンダー成形や、とくに射出成形に適して
いる。本発明の熱可塑性エラストマーは耐熱性、
耐候性、高強度かつ、柔軟性および反撥性等のゴ
ム的性質が優れ、更には流動性が良好であるため
大型肉厚製品としての素材として良好であり、フ
ローマークやひけのない外観の良好な製品が得ら
れる。 本発明の熱可塑性エラストマーの用途としては
ボデイパネル、バンパー部品、サイドシールド、
ステアリングホイール等の自動車部品、靴底、サ
ンダル等の履物、電線被覆、コネクター、キヤツ
ププラグ等の電気部品、ゴルフクラブグリツプ、
野球バツトグリツプ、水泳用フイン、水中眼鏡等
のレジヤー用品、ガスケツト、防水布、ガーデン
ホース、ベルト等の雑品があげられる。 本発明の熱可塑性エラストマーは、とくにバン
パー部品の如き大型肉厚製品の用途に適してい
る。次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はその要旨を越えない限りこれら
の実施例に何ら制限されるものではない。なお、
実施例における熱可塑性エラストマーの成形性、
および基本物性の評価は下記の方法により行つ
た。 〔試験方法〕 (1) 射出成形性 (A) 成形条件 下記の装置、条件で射出成形した。 成形機:ダイナメルター(名機製作所製) 成形温度:200℃ 射出圧力:一次圧1300Kg/cm3 二次圧700Kg/cm3 射出圧力:最大 成形速度:90秒/1サイクル ゲート:ダイレクトゲート (ランド長さ10mm、幅10mm、厚さ3mm) 成形品:3種類の角板 (長さ300mm、幅180mm、厚さ3、8、15mm) (B) 成形品の外観判定基準 フローマーク 評点:判定基準 1:フローマークが著しく多いもの 2:成形品全面にかなりみられるもの 3:全面にわずかにみられるもの 4:ゲートの反対側にのみわずかににみられ
るもの 5:フローマークが全くみられないもの ヒ ケ 評点:判定基準 〇:ひけの全くみられないもの △:ゲートの反対側にのみみられるもの ×:全面にわたりみられるもの 表面光沢 ASTM D―523の方法に準じ、入射角60゜
で測定した。 評点:判定基準 〇:グロスが25%以上のもの △:グロスが10〜25%のもの ×:グロスが10%以下のもの (2) 押出成形性 (A) 成形条件 下記の装置、条件でチユーブを押出成形し
た。 成形機:40mmφ押出機(東芝機械製)成形温
度:210℃ ダ イ:ストレートダイ (ダイ/コア=12.5mm/10.0mm) 引取速度:10m/min (B) 成形品の外観判定基準 チユーブの表面の凹凸を下記5段階で評価す
る。 評点:判定基準 5:肌が極めて平滑で光沢あり 4:肌が平滑であるが光沢なし 3:細かい肌荒れ 2:著しい肌荒れ 1:波状の大きな肌荒れ (3) 基本物性 (1)の方法で射出成形によつて得た厚さ3mmの
角板から試験片を切削し、次の方法により測定
した。 引張特性:JISK―6301の方法で測定した。 スプリング硬さ:JISK―6301記載のJISAタ
イプ法で測定した。 永久伸び:JISK―6301の方法で測定した。 耐熱温度:恒温槽中に試験片を置き、槽の温
度を20℃/minの速度で昇温し、49gの荷
重をかけた径0.8mmの針が試料に0.1mm針入
する温度で表した。 実施例1〜4、比較例1〜4 表2に記載されるエチレン・α―オレフイン・
5―エチリデン―2―ノルボルネン共重合ゴム70
重量部メルトフロレート(ASTM D1238、230
℃)13、密度0.91g/cm3のポリプロピレン(以下
PPと略す)30重量部をバンバリーミキサーによ
り窒素雰囲気下で、180℃5分間混練した後、ロ
ールを通し、シートカツターによりペレツトを製
造した(工程1)。次に該ペレツトを1.3ビス(第
三ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン(以
下ペルオキシドAと略す。)0.3重量部をジビニル
ベンゼン(以下DVBと略す)0.5重量部に溶解分
散させた溶液とをタンブラーブレンダーにより混
合し、溶液をペレツト表面に均一に付着させた。
次いでこのペレツトを押出機で窒素雰囲気下210
℃、滞留時間5分間で押出し、動的に熱処理した
(工程2)。得られたエチレン・α―オレフイン・
5エチリデン―2―ノルボルネン共重合ゴムの架
橋ゴムとPPとからなるペレツト状の熱可塑性エ
ラストマーにつき前記方法で基本物性および成形
性の評価を行つた。結果は表2に示した。 実施例5〜9、比較例5〜7 表3に記載されるエチレン・α―オレフイン・
5―エチリデン―2―ノルボルネン共重合ゴムを
用い、工程1でPPの配合量を20重量部とし、更
に工程1でポリイソブチレン(エツソ社製:商品
名ビスタネツクスMML―100、以下PIBと留
す。)を10重量部、更にナフテン系プロセスオイ
ル(以下オイルと略す。)10重量部を追加する以
外は実施例1と同様に行つた。結果を表3に示し
た。 実施例 10,11 エチレン単位と1―ブテン単位のモル比(エチ
レン/1―ブテン)が88/12、ヨウ素価10、極限
粘度〔η〕が2.8であるエチレン・1―ブテン・
5―エチリデン―2―ノルボルネン共重合ゴムを
表1に記載される割合で各々、実施例1と同様に
工程1及び工程2を行つた後、工程2の生成物と
PP(実施例10)、又はメルトインデツクス
(ASTM D―1238―65T、190℃)1.9、密度0.920
の高圧法によつて製造せられたポリエチレン(実
施例11)を表1に記載される割合でタンブラーミ
キサーで混合後、210℃で押出機により均一に混
合してペレツトを得た(工程3)。このペレツト
を実施例1と同様に基本物性および加工性の評価
を行つた。結果を表3に示した。 実施例12、比較例8,9 エチレン単位と1―ブテン単位のモル比(エチ
レン/ブテン)が86/14、ヨウ素価10、極限粘度
〔η〕が3.5dl/gのエチレン・1―ブテン・5―
エチリデン―2―ノルボルネン共重合ゴムを用
い、各成分の配合割合を表1に記載される如くす
る他は実施例5と同様に行つた結果を表4に示し
た。
【表】
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エチレン単位と炭素数4ないし10のα―オレ
フイン単位とからなり、(エチレ/α―オレフイ
ン)モル比が80/20ないし95/5であつて、極限
粘度[η]が0.6ないし6dl/gのエチレン・α
―オレフイ系共重合ゴムRを、架橋剤と動的に熱
処理して得られる架橋ゴムとポリオレフイン系樹
脂Pとからなり、かつエチレン・α―オレフイン
系共重合ゴムRとポリオレフイン系樹脂Pとの重
量比(R/P)が90/10ないし50/50であること
を特徴とする熱可塑性エラストマー。 2 エチレン・α―オレフイン共重合ゴムがヨウ
素価表示で4ないし50のポリエンを成分を含むこ
とを特徴とする第1項記載のエラストマー。 3 α―オレフインが1―ブテンであることを特
徴とする第1項又は第2項記載のエラストマー。 4 エチレン・α―オレフイン系共重合ゴムRと
ポリオレフイン系樹脂Pとの重量比(R/P)が
85/15ないし60/40であることを特徴とする第1
項ないし第3項の何れかに記載のエラストマー。 5 ポリオレフイン系樹脂Pがメルトフローレー
ト(230℃)0.1ないし100の結晶ポリプロピレン
系樹脂、メルトフローレート(190℃)0.1ないし
100のポリエチレン系樹脂またはこれらの混合物
であることを特徴とする第1項ないし第4項の何
れかに記載のエラストマー。 6 熱可塑性エラストマーが、使用するポリオレ
フイン系樹脂Pの全量の存在下に架橋剤と動的に
熱処理して得られる生成物であることを特徴とす
る第1項ないし第5項の何れかに記載のエラスト
マー。 7 熱可塑性エラストマーが、エチレン・α―オ
レフイン系共重合ゴムRと使用するポリオレフイ
ン系樹脂Pの一部との存在下に架橋剤と動的に熱
処理して得られる生成物と残りのポリオレフイン
系樹脂Pとを均一に混合して得られる熱可塑性エ
ラストマーであることを特徴とする第1項ないし
第6項の何れかに記載のエラストマー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14411678A JPS5571738A (en) | 1978-11-24 | 1978-11-24 | Thermoplastic elastomer |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14411678A JPS5571738A (en) | 1978-11-24 | 1978-11-24 | Thermoplastic elastomer |
Publications (2)
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|---|---|
| JPS5571738A JPS5571738A (en) | 1980-05-30 |
| JPS62938B2 true JPS62938B2 (ja) | 1987-01-10 |
Family
ID=15354553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14411678A Granted JPS5571738A (en) | 1978-11-24 | 1978-11-24 | Thermoplastic elastomer |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5571738A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2005103141A1 (ja) | 2004-04-19 | 2005-11-03 | Mitsui Chemicals, Inc. | α-オレフィン系重合体組成物、該組成物からなる成形体、新規重合体 |
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| US4480074A (en) * | 1982-10-20 | 1984-10-30 | Monsanto Company | Process for preparing elastoplastic compositions |
| JPS59221347A (ja) * | 1983-05-31 | 1984-12-12 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 熱可塑性エラストマーの射出融着方法 |
| JPS61152753A (ja) * | 1984-12-27 | 1986-07-11 | Nippon Oil Co Ltd | 架橋樹脂組成物 |
| FR2592051B1 (fr) * | 1985-12-24 | 1988-10-14 | Charbonnages Ste Chimique | Compositions de polymeres de l'ethylene, un procede pour leur preparation et leur application a l'obtention d'articles industriels |
| JP2904708B2 (ja) * | 1994-07-20 | 1999-06-14 | 三井化学株式会社 | 自動車内装部品 |
| MY114719A (en) | 1995-06-29 | 2002-12-31 | Mitsui Chemicals Inc | Olefin thermoplastic elastomer compositions |
| KR100575121B1 (ko) * | 1999-06-28 | 2006-05-03 | 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 | 올레핀계 열가소성 엘라스토머 조성물의 제조 방법 및 그 제조 방법에 의해 얻을 수 있는 조성물 |
| JP5946331B2 (ja) * | 2012-06-01 | 2016-07-06 | 三井化学株式会社 | エチレン・α−オレフィン非共役ポリエン共重合体ゴムペレット |
-
1978
- 1978-11-24 JP JP14411678A patent/JPS5571738A/ja active Granted
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|---|---|---|---|---|
| WO2005103141A1 (ja) | 2004-04-19 | 2005-11-03 | Mitsui Chemicals, Inc. | α-オレフィン系重合体組成物、該組成物からなる成形体、新規重合体 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5571738A (en) | 1980-05-30 |
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