JPS629672B2 - - Google Patents
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- JPS629672B2 JPS629672B2 JP13596879A JP13596879A JPS629672B2 JP S629672 B2 JPS629672 B2 JP S629672B2 JP 13596879 A JP13596879 A JP 13596879A JP 13596879 A JP13596879 A JP 13596879A JP S629672 B2 JPS629672 B2 JP S629672B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C22/02—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using non-aqueous solutions
- C23C22/04—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using non-aqueous solutions containing hexavalent chromium compounds
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Description
本発明は、新規な工業金属材料のクロメート処
理を行なう方法を提供する。詳しくは、工業金属
材料をクロメート処理するに際し、tert−アルコ
ール、低級塩素化炭化水素、水、クロム酸及びフ
ツ化水素よりなる均一系混合溶剤と工業金属材料
とを接触させる工業金属材料のクロメート処理方
法に関する。 工業金属材料のクロメート処理は、例えば工業
金属材料に防食性を供与する目的で或いは工業金
属材料の塗装の下地処理の目的で広く利用されて
いる。従来の工業金属材料のクロメート処理方法
を大別すると、水を基材とする水溶液系で実施す
る方法と水を含まない所謂有機溶剤系で実施する
方法とがある。前者、即ち水溶液系で工業金属材
料のクロメート処理を行なう場合は脱脂工程、エ
ツチング工程、水洗工程、クロメート処理工程、
水洗工程、乾燥工程等の多くの工程を経る必要が
あるばかりでなく、クロム酸を含有する多量の廃
液を処理する必要があるなどの欠陥があつた。 また、有機溶剤系で工業金属材料のクロメート
処理を行なう場合は、前記水溶液系でのクロメー
ト処理に較べると工程の簡略化は可能であるが複
雑な前処理の他に工業金属材料の表面にクロム酸
を含有する溶液を均一に付着させる工程と付着さ
せた溶液を後処理、例えば加熱処理によつて反応
密着させる工程を必要とする。例えば、米国特許
第2927046号、同第3285788号等に提案されている
が、必ずしも工業的に満足出来る方法とは言えな
い。 本発明者等は、工業金属材料のクロメート処理
方法につき鋭意研究を重ねて来た。特に、工業金
属材料と処理溶液とを接触させるだけで反応密着
するクロメート処理を目的として研究を重ねて来
た。その結果、tert−アルコール、低級塩素化炭
化水素、水、クロム酸及びフツ化水素よりなる均
一系混合溶剤を用いることにより、前記目的を十
分に達成出来ることを見出し本発明を完成させる
に至つた。 即ち、本発明は工業金属材料をクロメート処理
するに際し、tert−アルコール、低級塩素化炭化
水素、水、クロム酸及びフツ化水素よりなる均一
系混合溶剤と工業金属材料とを接触させる工業金
属材料のクロメート処理方法である。 本発明の対象となる工業金属材料は、クロメー
ト処理が可能な公知のものが特に限定されず用い
うる。一般には鉄、アルミニウム、亜鉛、銅、マ
グネシウム、カドミウム及びこれらの金属材料を
1種類以上その成分に含む金属材料等が好適に使
用される。特に従来からクロメート処理対象の工
業金属材料であるアルミニウム、亜鉛、鉄等に対
して好適に応用出来る。 また、本発明で用いるtert−アルコールは特に
限定されず、クロメート処理に用いられる公知の
ものが用いうる。一般にはtert−ブタノール、
tert−アミルアルコール、1・1−ジメチル2・
2−ジクロロプロパノール、1・1−2・2−テ
トラメチルプロパノール、トルフエニルカルビノ
ール等が好適に用いられる。特に、本発明で用い
る他の混合成分である低級塩素化炭化水素、水、
クロム酸及びフツ化水素をより広範囲の濃度に渡
つて均一に溶存させうる利点と安価に入手出来る
意味から、tert−ブタノールを用いるものが最も
好適である。 本発明で用いる低級塩素化炭化水素は、常温で
液状を保持するものが特に限定されず用いうる。
一般には炭素原子数1〜4の低級塩素化炭化水素
が用いられ、特にメチレンクロライド、クロロホ
ルム、四塩化炭素、トリクロロエチレン、パーク
ロルエチレン、1・1・1−トリクロルエタン、
1・1−2−トリクロルエタン及びこれらの混合
物等の炭素原子数1〜2の低級塩素化炭化水素が
好適に使用される。本発明に於ける低級塩素化炭
化水素の使用量は、他の混合成分と均一系混合溶
剤を形成出来る範囲であればよく、一般にはtert
−アルコール100重量部に対し、15重量部乃至均
一系混合溶剤を維持できる最大添加量までの範囲
で使用するのが好ましい。低級塩素化炭化水素の
混合割合がtert−アルコール100重量部に対して
15重量部より少なくなると、後述する工業金属材
料の脱脂処理に該均一系混合溶剤の蒸気又はその
凝縮液を用いる場合に、脱脂効率が急激に低下す
る傾向があるので、一般該脱脂効率を考えて添加
量を決定するのが好ましい。また、低級塩素化炭
化水素が均一系混合溶剤を保ちえないほど多量に
添加すると、その混合溶剤は事実上水相分離を起
こし、この液と接触することにより得られる工業
金属材料の皮膜は不均一となり、防食効果も減少
するので好ましくない。一般に、本発明における
均一系混合溶剤との接触により均一で耐食性の良
いクロメート皮膜が得られ、後述する脱脂効果、
すすぎ効果及び乾燥効果を発揮するためには、低
級塩素化炭化水素の混合割合は均一系混合溶剤を
維持できる最大添加量を越えない範囲でそれに近
い濃度で使用するのが最も好ましい。 本発明で用いる水は、蒸留水、イオン交換水、
水道水、工業用水等特に限定されず用いることが
できる。また、本発明で用いる水の混合割合は
tert−アルコール100重量部に対し7重量部から
他の混合成分と均一系混合溶剤を維持できる最大
添加量までの濃度範囲で使用するのが好ましい。
該水の混合割合が7重量部より少なくなると本発
明で得られるクロメート処理の速度が遅くなる傾
向があり、水の混合割合が7重量部を越えると該
皮膜形成速度及び形成皮膜の耐食性は急激に向上
する傾向がある。従つて水の添加量の下限値はク
ロメート処理の反応速度を予め確認して決定する
のが好ましい。また、水が均一系混合溶剤を維持
できる最大添加量を越えると、事実上水相が分離
し、この液と接触することにより得られた工業金
属材料のクロメート処理皮膜は不均一で防食効果
も減少する。 本発明で用いるクロム酸は、化学式CrO3で示
される三酸化クロム及びその含水物である。該ク
ロム酸は一般に、CrO3表示でtert−アルコール
100重量部に対して0.05〜5重量部の濃度範囲で
使用するのが好ましい。該クロム酸量が、0.05重
量部より少ないとクロメート処理皮膜の形成速度
が遅くなる傾向があり、0.05重量部以上になると
クロメート処理皮膜の形成速度及び該形成皮膜の
耐食性は急激に向上する傾向がある。また、該ク
ロム酸量がtert−アルコール100重量部に対して
5重量部を越えると、均一系混合溶剤のエツチン
グ作用が急激に強まる傾向があり耐食性の良いク
ロメート処理皮膜は得られない場合がある。 本発明で用いるフツ化水素は、フツ化水素ガ
ス、液化フツ化水素及びこれらを水に任意の割合
で溶解させたフツ化水素酸等が特に限定されず用
いうる。該フツ化水素の使用量は限定的ではない
が一般にはHF表示でtert−アルコール100重量部
に対して0.001〜0.05重量部の範囲で使用するの
が好ましい。前記のtert−アルコール、低級塩素
化炭化水素、水及びクロム酸からなる均一系混合
溶剤のみでは、工業金属材料を該混合溶剤と接触
させても見掛け上何の変化も起こらない。しか
し、該混合溶剤にフツ化水素を添加すると急激に
反応が進行し、均一で耐食性の良いクロメート処
理皮膜が形成される。即ち、本発明における均一
系混合溶剤の1成分としてフツ化水素はクロメー
ト処理反応を生起さす意味で必須のものである。
また一般に、tert−アルコール100重量部に対し
てフツ化水素の添加量が0.001重量部より少ない
場合は上記効果が十分に発揮し得ない場合があ
り、0.05重量部を越えると、均一系混合溶剤のエ
ツチング作用が急激に強まる傾向があるため耐食
性の良いクロメート処理皮膜が得られない場合が
ある。更にまた、耐食性の良いクロメート処理皮
膜を得るためには均一系混合溶剤中のクロム酸と
フツ化水素の濃度に一定の関係が存在し、クロム
酸濃度が高いほどフツ化水素濃度を高めるほうが
好ましい傾向にある。従つて、フツ化水素の添加
量はこれらの種々の影響を勘案して予め決定して
用いるのが良い。 前記説明から明らかな如く、本発明に於ける混
合成分はtert−アルコール、低級塩素化炭化水
素、水、クロム酸及びフツ化水素の少くとも5成
分を必要とする。しかもこれらの成分は混合液が
均一系混合溶剤となつている必要がある。本発明
に於ける該均一系混合溶剤とは液相が2つ以上の
相に分離していない状態を言い、混合溶剤が実質
的に均質性を保持していることを意味する。前記
説明の如く5成分が均一系混合溶剤になるために
は、一般にそれぞれの各成分の混合割合が特定の
範囲にある必要がある。特に前記5成分中、tert
−アルコールは本発明の混合溶剤の基本的成分で
クロム酸、フツ化水素及び低級塩素化炭化水素を
可溶化させると共に本質的に相溶性が悪い低級塩
素化炭化水素と水との相溶性を補助し、前記5成
分の均一系保持の役目もはたす。また、本発明に
於けるtert−アルコールはクロム酸に対して長期
に渡り安定であり、この点で他のアルコールを代
替することが出来ない。また、本発明に於ける水
及びフツ化水素はクロメート処理に於ける反応を
促進すると共に反応速度の上昇に寄与するもので
ある。更にまた、低級塩素化炭化水素は本発明で
用いる工業金属材料の脱脂作用或いはクロメート
処理して得られる工業金属材料のすすぎ効果、乾
燥効果を付与すために必要な成分である。 前記少くとも5成分で構成される混合溶剤が不
均一系となると、工業金属材料のクロメート処理
皮膜が不均一となるばかりでなく、クロメート処
理皮膜自身耐食性のないものとなるので本発明の
処理剤としては使用出来ない。 本発明に於ける少くとも5成分を含む均一系混
合溶剤と工業金属材料とを接触させる方法は特に
限定されるものではなく、公知の接触手段を採用
出来る。例えば、工業金属材料に該均一系混合溶
剤をスプレー、ローラーコーテイング等によつて
塗布する方法、工業金属材料を該均一系混合溶剤
中に浸漬させる方法等が好適に採用出来る。該均
一系混合溶剤と工業金属材料との接触によつて、
化学反応を伴うクロメート処理皮膜が強固に工業
金属材料表面に形成される。該接触時の条件は混
合溶剤の種類、工業金属材料の種類、接触方式等
によつて異なり一概に限定出来ないが、一般には
室温(15℃)〜均一系混合溶剤の沸点の範囲で数
分〜数時間実施すれば良い。 本発明のクロメート処理につき、以下代表的な
態様を更に詳細に説明する。 該工業金属材料表面の前処理は通常の水溶液系
クロメート処理の場合以上にきれいにする必要は
全くない。工業金属材料表面によごれ、スケール
付着等があればふきとりまたは通常の酸又はアル
カリ性洗剤を用いてきれいにするとよい。しかし
この操作は本質的なものではなく、工業金属材料
表面がきれいな場合には省略することができる。
工業金属材料表面にオイル付着がある場合、蒸気
ゾーンを設け均一系混合溶剤の蒸気又はその凝縮
液と接触させることにより容易に脱脂することが
でき、該脱脂処理後に均一系混合溶剤と工業金属
材料とを接触させるのが好ましい。該接触条件は
前記した如く広い範囲から適宜選択して実施出来
るが、均一系混合溶剤の蒸気又はその凝縮液によ
る脱脂、すすぎ及び乾燥の効果を十分発揮させる
ために、最も一般的には均一系混合溶剤の沸点温
度が最も好ましい。また、一般には工業金属材料
を浸漬する均一系混合溶剤を含む反応室を用い、
該反応室の上部を蒸気ゾーンとし、更に蒸気ゾー
ン上部に還流冷却装置を設けて均一系混合溶剤を
還流させながら実施すると好ましい。 本発明の代表的な態様を以下添付図面に準じて
説明する。即ち、添付図面第1図は前記反応室、
蒸気ゾーン及び還流冷却装置を併せて有する説明
図である。 本発明に於ける均一系混合溶剤を反応室3に入
れ、これを加熱装置4により沸点温度に維持す
る。反応室3の上部に、該均一系混合溶剤の蒸気
で満たされた蒸気ゾーン2を設ける。更に蒸気ゾ
ーン2の上部に還流冷却装置5を設けて、ここで
該蒸気を凝縮させる。該凝縮液は凝縮液室6に集
め、オーバーフローにより反応室3に戻すと共に
一部はバルブ7を通してスプレー洗滌装置8を経
て反応室3に戻す。 工業金属材料1は先ず蒸気ゾーン2に導入され
反応室3から蒸発する均一系混合溶剤の蒸気と接
触させるか、またはスプレー洗滌装置8から噴霧
される該凝縮液と接触させることにより該工業金
属材料表面の脱脂を行なう。その後該工業金属材
料1を該均一系混合溶剤を入れた反応室3中に浸
漬することによりクロメート処理を行なう。該ク
ロメート処理を終つた工業金属材料1を蒸気ゾー
ン2に引き上げ乾燥するか該蒸気ゾーンでスプレ
ー洗滌装置8から噴霧される該凝縮液と接触させ
ることによつてすすぎを行つた後、蒸気ゾーン2
を通して取り出せば、短時間のうちに自然乾燥し
た均一な被覆工業金属材料が得られる。 本発明に於ける均一系混合溶剤中の低級塩素化
炭化水素及び水の濃度が増すとその蒸気が凝縮し
た凝縮液中には水相が分離するようになるが、混
合溶剤が均一系を維持する組成である限り凝縮液
全体のうちの水層の占める割合は容量比で高々約
1/50である。この場合この水相は、凝縮液中の上
部に分離して来るので、この分離した水相はすべ
て凝縮液室6からのオーバーフローにより反応室
3に戻すことができる。そして凝縮液中の下部に
分離した油相のみを凝縮液室6の底部から抜き出
しスプレー洗滌装置8へ導くことができる。この
方法を用いれば、たとえ凝縮液室6で水相分離が
起こつても、スプレー洗滌装置8から噴霧される
凝縮液の脱脂効果、洗滌効果及び乾燥効果には悪
影響を及ぼさない。 このようにして得られた乾燥された皮膜は事実
上水不溶性で十分耐食性があり、後処理例えば加
熱処理などの操作を一切必要としない。また、前
記方法を用いればクロメート処理後工業金属材料
に付着同伴した未反応クロム酸を再びもとの均一
系混合溶剤中へ回収することができる。一般に、
水を基材とする水溶液系クロメート処理の場合は
クロメート処理皮膜形成後、付着同伴した未反応
クロム酸塩を洗い落とすために大量のすすぎ水を
使用し、このために大量のクロム含有廃水が生ず
るが、本発明に於いては、前記の方法を用いれば
付着同伴した未反応クロム酸を該均一系混合溶剤
中へすべて回収することができるばかりでなく液
組成をみだすことなく長期間連続運転をすること
ができる。 このように本発明に於いては、工業金属材料を
均一系混合溶剤と接触させるだけで事実上不溶性
でしかも耐食性の良い均一なクロメート処理皮膜
を形成させることができる。更に、工業金属材料
の脱脂からクロメート処理、すすぎ及び乾燥まで
の工程を一括して一槽内で行なうことができるた
め、水溶液系クロメート処理工程のように多数の
工程を必要とせず、従つて処理工程が著しく簡略
化できる。また、水溶液系クロメート処理工程の
ようにクロムを含有する多量のすすぎ廃液を生ず
ることがないのでこの廃液処理装置も必要でな
い。その他人件費の節約、装置の敷地面積の低減
等間接的な面でも多大のメリツトが生ずる。 以下、実施例により更に詳細に説明を加えるが
本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。尚実施例においてすべての添加量は特記しな
い限りtert−アルコールを100重量部とした重量
部である。 また実施例において次の操作を用いた。 (1) 試験パネルの製造 実施例で用いた工業金属材料のうちアルミニ
ウムはJIS H 4000(1050板厚さ1mm)鉄は
JIS G 3141(1種、厚さ2mm)、亜鉛メツキ
鋼板はJIS G 3302(2種C、全厚さ0.5mm)
のいずれも市販板から30×50mmの大きさに切り
出した。この試片を、沸点に維持した市販の脱
グリース溶液中で1分間脱脂した後、この溶液
の上の蒸気中で乾燥したものを試験に供した。 (2) 試験パネルのクロメート処理及び重量変化 操作(1)で調整された試片の重量を測定した。
特記しない限り、上部に還流冷却器を持つ内容
積1のガラスビーカーに均一系混合溶剤約
500mlを入れ、沸点に維持されたこの溶剤中に
所定の時間、試片を浸漬した。浸漬中はマグネ
ツトスターラーを用いて、一定速度で連続撹拌
を行なつた。所定の時間浸漬した後、この溶液
から取り出した試片を均一系混合溶剤の上の蒸
気ゾーンに保持し、ここで蒸気及び還流冷却器
から流下してくる凝縮液と接触させることによ
りすすぎをし、ついで蒸気ゾーンから取り出す
と直ちに乾燥した試片が得られる。このように
して処理した試片を再秤量することにより重量
変化を求めた。 (3) 標準試料としてのアルミニウムの水溶液系ク
ロメート処理試片の製造 0.8g/のフツ化ソーダ、3.5g/のクロ
ム酸、3.3g/の重クロム酸カリウムを含有
する水溶液を調整した。この水溶液は、アルミ
ニウムの水溶液系クロメート処理溶液として一
般に知られているものである。この水溶液中に
操作(1)で調整したアルミニウム(JIS H 4000
1050板)を30℃で3分間浸漬した。浸漬中は一
定速度で連続撹拌を行なつた。ついで試片を取
り出し、流下水中で水洗し、メタノール及びメ
チレンクロライドを用いて脱脂乾燥した。この
ようにして得られた水溶液系クロメート処理試
片を標準試料とした。 (4) 被覆工業金属材料表面のクロム量の測定 操作(1)、(2)、及び(3)で得られた工業金属材料
表面のクロム量の測定には、理学電気工業(株)製
ガイガーフレツクス螢光X線装置を用いた。試
片表面の直径20mmの円内から検出されるクロム
の螢光X線強度を測定することにより、表面ク
ロム濃度の相対的な比較を行なつた。この方法
は、クロメート処理皮膜のような薄膜中の元素
濃度の測定には極めて定量的であり、迅速に測
定することができる。 操作(1)で調整した未処理金属表面からも若干
クロムが検出される場合があるので、この値を
差し引くことにより、形成皮膜中の真のクロム
濃度を求めた。実施例で示す「相対的表面クロ
ム濃度」とは、操作(3)において、30℃で3分間
浸漬処理した時のアルミニウムの水溶液系クロ
メート処理皮膜から検出されるクロムの螢光X
線強度を基準とし、これを100とした時の各々
の形成皮膜中のクロム強度の割合を%で表わし
た値である。 (5) 腐食試験及び耐食性の評価 クロメート処理皮膜の耐食性を評価するため
に、便宜上5%塩水浸漬試験を35℃で20時間行
ない、取り出した時の腐食状況について次の基
準で比較した。即ち、試片上のさびの出現の程
度、退色度、斑点の有無から表−1に示す評価
基準により5段階評価方式を用いて耐食性を判
定した。
理を行なう方法を提供する。詳しくは、工業金属
材料をクロメート処理するに際し、tert−アルコ
ール、低級塩素化炭化水素、水、クロム酸及びフ
ツ化水素よりなる均一系混合溶剤と工業金属材料
とを接触させる工業金属材料のクロメート処理方
法に関する。 工業金属材料のクロメート処理は、例えば工業
金属材料に防食性を供与する目的で或いは工業金
属材料の塗装の下地処理の目的で広く利用されて
いる。従来の工業金属材料のクロメート処理方法
を大別すると、水を基材とする水溶液系で実施す
る方法と水を含まない所謂有機溶剤系で実施する
方法とがある。前者、即ち水溶液系で工業金属材
料のクロメート処理を行なう場合は脱脂工程、エ
ツチング工程、水洗工程、クロメート処理工程、
水洗工程、乾燥工程等の多くの工程を経る必要が
あるばかりでなく、クロム酸を含有する多量の廃
液を処理する必要があるなどの欠陥があつた。 また、有機溶剤系で工業金属材料のクロメート
処理を行なう場合は、前記水溶液系でのクロメー
ト処理に較べると工程の簡略化は可能であるが複
雑な前処理の他に工業金属材料の表面にクロム酸
を含有する溶液を均一に付着させる工程と付着さ
せた溶液を後処理、例えば加熱処理によつて反応
密着させる工程を必要とする。例えば、米国特許
第2927046号、同第3285788号等に提案されている
が、必ずしも工業的に満足出来る方法とは言えな
い。 本発明者等は、工業金属材料のクロメート処理
方法につき鋭意研究を重ねて来た。特に、工業金
属材料と処理溶液とを接触させるだけで反応密着
するクロメート処理を目的として研究を重ねて来
た。その結果、tert−アルコール、低級塩素化炭
化水素、水、クロム酸及びフツ化水素よりなる均
一系混合溶剤を用いることにより、前記目的を十
分に達成出来ることを見出し本発明を完成させる
に至つた。 即ち、本発明は工業金属材料をクロメート処理
するに際し、tert−アルコール、低級塩素化炭化
水素、水、クロム酸及びフツ化水素よりなる均一
系混合溶剤と工業金属材料とを接触させる工業金
属材料のクロメート処理方法である。 本発明の対象となる工業金属材料は、クロメー
ト処理が可能な公知のものが特に限定されず用い
うる。一般には鉄、アルミニウム、亜鉛、銅、マ
グネシウム、カドミウム及びこれらの金属材料を
1種類以上その成分に含む金属材料等が好適に使
用される。特に従来からクロメート処理対象の工
業金属材料であるアルミニウム、亜鉛、鉄等に対
して好適に応用出来る。 また、本発明で用いるtert−アルコールは特に
限定されず、クロメート処理に用いられる公知の
ものが用いうる。一般にはtert−ブタノール、
tert−アミルアルコール、1・1−ジメチル2・
2−ジクロロプロパノール、1・1−2・2−テ
トラメチルプロパノール、トルフエニルカルビノ
ール等が好適に用いられる。特に、本発明で用い
る他の混合成分である低級塩素化炭化水素、水、
クロム酸及びフツ化水素をより広範囲の濃度に渡
つて均一に溶存させうる利点と安価に入手出来る
意味から、tert−ブタノールを用いるものが最も
好適である。 本発明で用いる低級塩素化炭化水素は、常温で
液状を保持するものが特に限定されず用いうる。
一般には炭素原子数1〜4の低級塩素化炭化水素
が用いられ、特にメチレンクロライド、クロロホ
ルム、四塩化炭素、トリクロロエチレン、パーク
ロルエチレン、1・1・1−トリクロルエタン、
1・1−2−トリクロルエタン及びこれらの混合
物等の炭素原子数1〜2の低級塩素化炭化水素が
好適に使用される。本発明に於ける低級塩素化炭
化水素の使用量は、他の混合成分と均一系混合溶
剤を形成出来る範囲であればよく、一般にはtert
−アルコール100重量部に対し、15重量部乃至均
一系混合溶剤を維持できる最大添加量までの範囲
で使用するのが好ましい。低級塩素化炭化水素の
混合割合がtert−アルコール100重量部に対して
15重量部より少なくなると、後述する工業金属材
料の脱脂処理に該均一系混合溶剤の蒸気又はその
凝縮液を用いる場合に、脱脂効率が急激に低下す
る傾向があるので、一般該脱脂効率を考えて添加
量を決定するのが好ましい。また、低級塩素化炭
化水素が均一系混合溶剤を保ちえないほど多量に
添加すると、その混合溶剤は事実上水相分離を起
こし、この液と接触することにより得られる工業
金属材料の皮膜は不均一となり、防食効果も減少
するので好ましくない。一般に、本発明における
均一系混合溶剤との接触により均一で耐食性の良
いクロメート皮膜が得られ、後述する脱脂効果、
すすぎ効果及び乾燥効果を発揮するためには、低
級塩素化炭化水素の混合割合は均一系混合溶剤を
維持できる最大添加量を越えない範囲でそれに近
い濃度で使用するのが最も好ましい。 本発明で用いる水は、蒸留水、イオン交換水、
水道水、工業用水等特に限定されず用いることが
できる。また、本発明で用いる水の混合割合は
tert−アルコール100重量部に対し7重量部から
他の混合成分と均一系混合溶剤を維持できる最大
添加量までの濃度範囲で使用するのが好ましい。
該水の混合割合が7重量部より少なくなると本発
明で得られるクロメート処理の速度が遅くなる傾
向があり、水の混合割合が7重量部を越えると該
皮膜形成速度及び形成皮膜の耐食性は急激に向上
する傾向がある。従つて水の添加量の下限値はク
ロメート処理の反応速度を予め確認して決定する
のが好ましい。また、水が均一系混合溶剤を維持
できる最大添加量を越えると、事実上水相が分離
し、この液と接触することにより得られた工業金
属材料のクロメート処理皮膜は不均一で防食効果
も減少する。 本発明で用いるクロム酸は、化学式CrO3で示
される三酸化クロム及びその含水物である。該ク
ロム酸は一般に、CrO3表示でtert−アルコール
100重量部に対して0.05〜5重量部の濃度範囲で
使用するのが好ましい。該クロム酸量が、0.05重
量部より少ないとクロメート処理皮膜の形成速度
が遅くなる傾向があり、0.05重量部以上になると
クロメート処理皮膜の形成速度及び該形成皮膜の
耐食性は急激に向上する傾向がある。また、該ク
ロム酸量がtert−アルコール100重量部に対して
5重量部を越えると、均一系混合溶剤のエツチン
グ作用が急激に強まる傾向があり耐食性の良いク
ロメート処理皮膜は得られない場合がある。 本発明で用いるフツ化水素は、フツ化水素ガ
ス、液化フツ化水素及びこれらを水に任意の割合
で溶解させたフツ化水素酸等が特に限定されず用
いうる。該フツ化水素の使用量は限定的ではない
が一般にはHF表示でtert−アルコール100重量部
に対して0.001〜0.05重量部の範囲で使用するの
が好ましい。前記のtert−アルコール、低級塩素
化炭化水素、水及びクロム酸からなる均一系混合
溶剤のみでは、工業金属材料を該混合溶剤と接触
させても見掛け上何の変化も起こらない。しか
し、該混合溶剤にフツ化水素を添加すると急激に
反応が進行し、均一で耐食性の良いクロメート処
理皮膜が形成される。即ち、本発明における均一
系混合溶剤の1成分としてフツ化水素はクロメー
ト処理反応を生起さす意味で必須のものである。
また一般に、tert−アルコール100重量部に対し
てフツ化水素の添加量が0.001重量部より少ない
場合は上記効果が十分に発揮し得ない場合があ
り、0.05重量部を越えると、均一系混合溶剤のエ
ツチング作用が急激に強まる傾向があるため耐食
性の良いクロメート処理皮膜が得られない場合が
ある。更にまた、耐食性の良いクロメート処理皮
膜を得るためには均一系混合溶剤中のクロム酸と
フツ化水素の濃度に一定の関係が存在し、クロム
酸濃度が高いほどフツ化水素濃度を高めるほうが
好ましい傾向にある。従つて、フツ化水素の添加
量はこれらの種々の影響を勘案して予め決定して
用いるのが良い。 前記説明から明らかな如く、本発明に於ける混
合成分はtert−アルコール、低級塩素化炭化水
素、水、クロム酸及びフツ化水素の少くとも5成
分を必要とする。しかもこれらの成分は混合液が
均一系混合溶剤となつている必要がある。本発明
に於ける該均一系混合溶剤とは液相が2つ以上の
相に分離していない状態を言い、混合溶剤が実質
的に均質性を保持していることを意味する。前記
説明の如く5成分が均一系混合溶剤になるために
は、一般にそれぞれの各成分の混合割合が特定の
範囲にある必要がある。特に前記5成分中、tert
−アルコールは本発明の混合溶剤の基本的成分で
クロム酸、フツ化水素及び低級塩素化炭化水素を
可溶化させると共に本質的に相溶性が悪い低級塩
素化炭化水素と水との相溶性を補助し、前記5成
分の均一系保持の役目もはたす。また、本発明に
於けるtert−アルコールはクロム酸に対して長期
に渡り安定であり、この点で他のアルコールを代
替することが出来ない。また、本発明に於ける水
及びフツ化水素はクロメート処理に於ける反応を
促進すると共に反応速度の上昇に寄与するもので
ある。更にまた、低級塩素化炭化水素は本発明で
用いる工業金属材料の脱脂作用或いはクロメート
処理して得られる工業金属材料のすすぎ効果、乾
燥効果を付与すために必要な成分である。 前記少くとも5成分で構成される混合溶剤が不
均一系となると、工業金属材料のクロメート処理
皮膜が不均一となるばかりでなく、クロメート処
理皮膜自身耐食性のないものとなるので本発明の
処理剤としては使用出来ない。 本発明に於ける少くとも5成分を含む均一系混
合溶剤と工業金属材料とを接触させる方法は特に
限定されるものではなく、公知の接触手段を採用
出来る。例えば、工業金属材料に該均一系混合溶
剤をスプレー、ローラーコーテイング等によつて
塗布する方法、工業金属材料を該均一系混合溶剤
中に浸漬させる方法等が好適に採用出来る。該均
一系混合溶剤と工業金属材料との接触によつて、
化学反応を伴うクロメート処理皮膜が強固に工業
金属材料表面に形成される。該接触時の条件は混
合溶剤の種類、工業金属材料の種類、接触方式等
によつて異なり一概に限定出来ないが、一般には
室温(15℃)〜均一系混合溶剤の沸点の範囲で数
分〜数時間実施すれば良い。 本発明のクロメート処理につき、以下代表的な
態様を更に詳細に説明する。 該工業金属材料表面の前処理は通常の水溶液系
クロメート処理の場合以上にきれいにする必要は
全くない。工業金属材料表面によごれ、スケール
付着等があればふきとりまたは通常の酸又はアル
カリ性洗剤を用いてきれいにするとよい。しかし
この操作は本質的なものではなく、工業金属材料
表面がきれいな場合には省略することができる。
工業金属材料表面にオイル付着がある場合、蒸気
ゾーンを設け均一系混合溶剤の蒸気又はその凝縮
液と接触させることにより容易に脱脂することが
でき、該脱脂処理後に均一系混合溶剤と工業金属
材料とを接触させるのが好ましい。該接触条件は
前記した如く広い範囲から適宜選択して実施出来
るが、均一系混合溶剤の蒸気又はその凝縮液によ
る脱脂、すすぎ及び乾燥の効果を十分発揮させる
ために、最も一般的には均一系混合溶剤の沸点温
度が最も好ましい。また、一般には工業金属材料
を浸漬する均一系混合溶剤を含む反応室を用い、
該反応室の上部を蒸気ゾーンとし、更に蒸気ゾー
ン上部に還流冷却装置を設けて均一系混合溶剤を
還流させながら実施すると好ましい。 本発明の代表的な態様を以下添付図面に準じて
説明する。即ち、添付図面第1図は前記反応室、
蒸気ゾーン及び還流冷却装置を併せて有する説明
図である。 本発明に於ける均一系混合溶剤を反応室3に入
れ、これを加熱装置4により沸点温度に維持す
る。反応室3の上部に、該均一系混合溶剤の蒸気
で満たされた蒸気ゾーン2を設ける。更に蒸気ゾ
ーン2の上部に還流冷却装置5を設けて、ここで
該蒸気を凝縮させる。該凝縮液は凝縮液室6に集
め、オーバーフローにより反応室3に戻すと共に
一部はバルブ7を通してスプレー洗滌装置8を経
て反応室3に戻す。 工業金属材料1は先ず蒸気ゾーン2に導入され
反応室3から蒸発する均一系混合溶剤の蒸気と接
触させるか、またはスプレー洗滌装置8から噴霧
される該凝縮液と接触させることにより該工業金
属材料表面の脱脂を行なう。その後該工業金属材
料1を該均一系混合溶剤を入れた反応室3中に浸
漬することによりクロメート処理を行なう。該ク
ロメート処理を終つた工業金属材料1を蒸気ゾー
ン2に引き上げ乾燥するか該蒸気ゾーンでスプレ
ー洗滌装置8から噴霧される該凝縮液と接触させ
ることによつてすすぎを行つた後、蒸気ゾーン2
を通して取り出せば、短時間のうちに自然乾燥し
た均一な被覆工業金属材料が得られる。 本発明に於ける均一系混合溶剤中の低級塩素化
炭化水素及び水の濃度が増すとその蒸気が凝縮し
た凝縮液中には水相が分離するようになるが、混
合溶剤が均一系を維持する組成である限り凝縮液
全体のうちの水層の占める割合は容量比で高々約
1/50である。この場合この水相は、凝縮液中の上
部に分離して来るので、この分離した水相はすべ
て凝縮液室6からのオーバーフローにより反応室
3に戻すことができる。そして凝縮液中の下部に
分離した油相のみを凝縮液室6の底部から抜き出
しスプレー洗滌装置8へ導くことができる。この
方法を用いれば、たとえ凝縮液室6で水相分離が
起こつても、スプレー洗滌装置8から噴霧される
凝縮液の脱脂効果、洗滌効果及び乾燥効果には悪
影響を及ぼさない。 このようにして得られた乾燥された皮膜は事実
上水不溶性で十分耐食性があり、後処理例えば加
熱処理などの操作を一切必要としない。また、前
記方法を用いればクロメート処理後工業金属材料
に付着同伴した未反応クロム酸を再びもとの均一
系混合溶剤中へ回収することができる。一般に、
水を基材とする水溶液系クロメート処理の場合は
クロメート処理皮膜形成後、付着同伴した未反応
クロム酸塩を洗い落とすために大量のすすぎ水を
使用し、このために大量のクロム含有廃水が生ず
るが、本発明に於いては、前記の方法を用いれば
付着同伴した未反応クロム酸を該均一系混合溶剤
中へすべて回収することができるばかりでなく液
組成をみだすことなく長期間連続運転をすること
ができる。 このように本発明に於いては、工業金属材料を
均一系混合溶剤と接触させるだけで事実上不溶性
でしかも耐食性の良い均一なクロメート処理皮膜
を形成させることができる。更に、工業金属材料
の脱脂からクロメート処理、すすぎ及び乾燥まで
の工程を一括して一槽内で行なうことができるた
め、水溶液系クロメート処理工程のように多数の
工程を必要とせず、従つて処理工程が著しく簡略
化できる。また、水溶液系クロメート処理工程の
ようにクロムを含有する多量のすすぎ廃液を生ず
ることがないのでこの廃液処理装置も必要でな
い。その他人件費の節約、装置の敷地面積の低減
等間接的な面でも多大のメリツトが生ずる。 以下、実施例により更に詳細に説明を加えるが
本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。尚実施例においてすべての添加量は特記しな
い限りtert−アルコールを100重量部とした重量
部である。 また実施例において次の操作を用いた。 (1) 試験パネルの製造 実施例で用いた工業金属材料のうちアルミニ
ウムはJIS H 4000(1050板厚さ1mm)鉄は
JIS G 3141(1種、厚さ2mm)、亜鉛メツキ
鋼板はJIS G 3302(2種C、全厚さ0.5mm)
のいずれも市販板から30×50mmの大きさに切り
出した。この試片を、沸点に維持した市販の脱
グリース溶液中で1分間脱脂した後、この溶液
の上の蒸気中で乾燥したものを試験に供した。 (2) 試験パネルのクロメート処理及び重量変化 操作(1)で調整された試片の重量を測定した。
特記しない限り、上部に還流冷却器を持つ内容
積1のガラスビーカーに均一系混合溶剤約
500mlを入れ、沸点に維持されたこの溶剤中に
所定の時間、試片を浸漬した。浸漬中はマグネ
ツトスターラーを用いて、一定速度で連続撹拌
を行なつた。所定の時間浸漬した後、この溶液
から取り出した試片を均一系混合溶剤の上の蒸
気ゾーンに保持し、ここで蒸気及び還流冷却器
から流下してくる凝縮液と接触させることによ
りすすぎをし、ついで蒸気ゾーンから取り出す
と直ちに乾燥した試片が得られる。このように
して処理した試片を再秤量することにより重量
変化を求めた。 (3) 標準試料としてのアルミニウムの水溶液系ク
ロメート処理試片の製造 0.8g/のフツ化ソーダ、3.5g/のクロ
ム酸、3.3g/の重クロム酸カリウムを含有
する水溶液を調整した。この水溶液は、アルミ
ニウムの水溶液系クロメート処理溶液として一
般に知られているものである。この水溶液中に
操作(1)で調整したアルミニウム(JIS H 4000
1050板)を30℃で3分間浸漬した。浸漬中は一
定速度で連続撹拌を行なつた。ついで試片を取
り出し、流下水中で水洗し、メタノール及びメ
チレンクロライドを用いて脱脂乾燥した。この
ようにして得られた水溶液系クロメート処理試
片を標準試料とした。 (4) 被覆工業金属材料表面のクロム量の測定 操作(1)、(2)、及び(3)で得られた工業金属材料
表面のクロム量の測定には、理学電気工業(株)製
ガイガーフレツクス螢光X線装置を用いた。試
片表面の直径20mmの円内から検出されるクロム
の螢光X線強度を測定することにより、表面ク
ロム濃度の相対的な比較を行なつた。この方法
は、クロメート処理皮膜のような薄膜中の元素
濃度の測定には極めて定量的であり、迅速に測
定することができる。 操作(1)で調整した未処理金属表面からも若干
クロムが検出される場合があるので、この値を
差し引くことにより、形成皮膜中の真のクロム
濃度を求めた。実施例で示す「相対的表面クロ
ム濃度」とは、操作(3)において、30℃で3分間
浸漬処理した時のアルミニウムの水溶液系クロ
メート処理皮膜から検出されるクロムの螢光X
線強度を基準とし、これを100とした時の各々
の形成皮膜中のクロム強度の割合を%で表わし
た値である。 (5) 腐食試験及び耐食性の評価 クロメート処理皮膜の耐食性を評価するため
に、便宜上5%塩水浸漬試験を35℃で20時間行
ない、取り出した時の腐食状況について次の基
準で比較した。即ち、試片上のさびの出現の程
度、退色度、斑点の有無から表−1に示す評価
基準により5段階評価方式を用いて耐食性を判
定した。
【表】
実施例 1
tert−ブタノール100部、水20部、クロム酸0.7
部、フツ化水素0.02部を混合した溶液にメチレン
クロライドを表−2に示すように、それぞれ添加
した均一系混合溶剤を調製した。これらの各溶液
を還流冷却器付き1容積ガラスビーカーに500
mlずつ入れ沸点に保持した。別に、操作(1)で調整
されたアルミニウム試片を不水溶性切削油(JIS
該当種号2−3)中に浸した後取り上げ、ついで
5間液流下による液切りを行なつたオイル付着試
片を準備した。このオイル付着試片には単位試片
表面積当り120〜140mg/dm2のオイルが付着して
いる。尚、この不水溶性切削油は、1.2%の塩素
分、2.0%の脂肪分を持つ塩化脂肪系油で粘度
16cp(38℃)を持つ。このオイル付着試片を、
還流温度に保持された各溶液の蒸気ゾーンに入
れ、蒸気及び還流冷却器からの流下凝縮液と接触
させることにより3分間脱脂処理をした後、取り
出した。ついで、これらの試片を50mlの四塩化炭
素中に室温で2時間浸漬し、抽出された油分を理
学電気工業(株)製「リガクオイル−20」油分濃度計
を用いて測定した。結果を単位試片表面積当りの
残存オイル量で表わし、表−2に示した。また、
各処理浴の蒸気ゾーンの凝縮液をガスクロマトグ
ラフ分析により分析し、凝縮液中のメチレンクロ
ライド濃度を求めたので、この結果もあわせて、
表−2に示した。
部、フツ化水素0.02部を混合した溶液にメチレン
クロライドを表−2に示すように、それぞれ添加
した均一系混合溶剤を調製した。これらの各溶液
を還流冷却器付き1容積ガラスビーカーに500
mlずつ入れ沸点に保持した。別に、操作(1)で調整
されたアルミニウム試片を不水溶性切削油(JIS
該当種号2−3)中に浸した後取り上げ、ついで
5間液流下による液切りを行なつたオイル付着試
片を準備した。このオイル付着試片には単位試片
表面積当り120〜140mg/dm2のオイルが付着して
いる。尚、この不水溶性切削油は、1.2%の塩素
分、2.0%の脂肪分を持つ塩化脂肪系油で粘度
16cp(38℃)を持つ。このオイル付着試片を、
還流温度に保持された各溶液の蒸気ゾーンに入
れ、蒸気及び還流冷却器からの流下凝縮液と接触
させることにより3分間脱脂処理をした後、取り
出した。ついで、これらの試片を50mlの四塩化炭
素中に室温で2時間浸漬し、抽出された油分を理
学電気工業(株)製「リガクオイル−20」油分濃度計
を用いて測定した。結果を単位試片表面積当りの
残存オイル量で表わし、表−2に示した。また、
各処理浴の蒸気ゾーンの凝縮液をガスクロマトグ
ラフ分析により分析し、凝縮液中のメチレンクロ
ライド濃度を求めたので、この結果もあわせて、
表−2に示した。
【表】
実施例 2
tert−ブタノール100部、クロム酸0.5部、フツ
化水素0.010部からなる溶液に、水及びメチレン
クロライドを表−3に示す種々の割合で添加した
均一系混合溶剤を調製した。これらの各溶液を還
流冷却器付き1容積ガラスビーカーに500mlず
つ入れ、一定速度で撹拌しながら沸点に保持し
た。操作(1)で調整されたアルミニウム試片をこの
処理浴中で操作(2)の方法によりクロメート処理し
た。処理浴中への浸漬時間はすべて45分間とし
た。得られたクロメート処理皮膜について、該皮
膜の目視による均一性の判定、操作(4)により得ら
れた相対的表面クロム濃度の測定値、及び操作(5)
により得られた耐食性の評価結果を一括して表−
3に示した。
化水素0.010部からなる溶液に、水及びメチレン
クロライドを表−3に示す種々の割合で添加した
均一系混合溶剤を調製した。これらの各溶液を還
流冷却器付き1容積ガラスビーカーに500mlず
つ入れ、一定速度で撹拌しながら沸点に保持し
た。操作(1)で調整されたアルミニウム試片をこの
処理浴中で操作(2)の方法によりクロメート処理し
た。処理浴中への浸漬時間はすべて45分間とし
た。得られたクロメート処理皮膜について、該皮
膜の目視による均一性の判定、操作(4)により得ら
れた相対的表面クロム濃度の測定値、及び操作(5)
により得られた耐食性の評価結果を一括して表−
3に示した。
【表】
実施例 3
tert−ブタノール100部、クロム酸0.4部、フツ
化水素0.008部からなる溶液に水及びメチレンク
ロライドを表−4に示す種々の割合で添加した均
一系混合溶剤を調製した。これらの各溶液を還流
冷却器付き1容積ガラスビーカーに500mlずつ
入れ、一定速度で撹拌しながら沸点に保持した。
操作(1)で調整されたアルミニウム試片をこの処理
浴中で操作(2)の方法によりクロメート処理した。
処理浴中への浸漬時間はすべて60分間とした。得
られたクロメート処理皮膜について、該皮膜の目
視による均一性の判定、操作(4)により得られた相
対的表面クロム濃度の測定値、及び操作(5)により
得られた耐食性の評価結果を一括して表−4に示
した。
化水素0.008部からなる溶液に水及びメチレンク
ロライドを表−4に示す種々の割合で添加した均
一系混合溶剤を調製した。これらの各溶液を還流
冷却器付き1容積ガラスビーカーに500mlずつ
入れ、一定速度で撹拌しながら沸点に保持した。
操作(1)で調整されたアルミニウム試片をこの処理
浴中で操作(2)の方法によりクロメート処理した。
処理浴中への浸漬時間はすべて60分間とした。得
られたクロメート処理皮膜について、該皮膜の目
視による均一性の判定、操作(4)により得られた相
対的表面クロム濃度の測定値、及び操作(5)により
得られた耐食性の評価結果を一括して表−4に示
した。
【表】
実施例 4
tert−ブタノール100部、メチレンクロライド
80部、水20部からなる溶液にクロム酸及びフツ化
水素を表−5に示す種々の割合で添加した均一系
混合溶剤を調製した。これらの溶剤中で実施例3
と同様な方法でアルミニウム、鉄及び亜鉛メツキ
鋼板のクロメート処理を行なつた。処理浴中での
処理条件は沸点で30分間浸漬であつた。得られた
クロメート処理皮膜について操作(4)により得られ
た相対的表面クロム濃度の測定値、及び操作(5)に
より得られた耐食性の評価結果を一括して表−5
に示した。また処理浴中でのクロメート処理の際
の試片の重量変化について測定したのでこの結果
もあわせて表−5に示した。重量変化は30cm2当た
りの重量変化で表わし、〔−〕符号は重量減少
を、〔+〕符号は重量増加を表わす。 尚表−5中No.1〜8はアルミニウム板、No.9
〜12は鉄板、No.13〜15は亜鉛メツキ鋼板につい
ての結果を示す。
80部、水20部からなる溶液にクロム酸及びフツ化
水素を表−5に示す種々の割合で添加した均一系
混合溶剤を調製した。これらの溶剤中で実施例3
と同様な方法でアルミニウム、鉄及び亜鉛メツキ
鋼板のクロメート処理を行なつた。処理浴中での
処理条件は沸点で30分間浸漬であつた。得られた
クロメート処理皮膜について操作(4)により得られ
た相対的表面クロム濃度の測定値、及び操作(5)に
より得られた耐食性の評価結果を一括して表−5
に示した。また処理浴中でのクロメート処理の際
の試片の重量変化について測定したのでこの結果
もあわせて表−5に示した。重量変化は30cm2当た
りの重量変化で表わし、〔−〕符号は重量減少
を、〔+〕符号は重量増加を表わす。 尚表−5中No.1〜8はアルミニウム板、No.9
〜12は鉄板、No.13〜15は亜鉛メツキ鋼板につい
ての結果を示す。
【表】
【表】
実施例 5
tert−ブタノール100部、水20部、クロム酸0.5
部、フツ化水素0.010部からなる溶液に四塩化炭
素60部又はトリクロルエチレン60部を添加した均
一系混合溶剤を調製した。これらの溶剤中で実施
例3と同様な方法でアルミニウムのクロメート処
理を行なつた。処理浴中での処理条件は沸点で30
分間又は60分間浸漬であつた。得られたクロメー
ト処理皮膜について、操作(4)により得られた相対
的表面クロム濃度の測定値、及び操作(5)により得
られた耐食性の評価結果を一括して表−6に示し
た。
部、フツ化水素0.010部からなる溶液に四塩化炭
素60部又はトリクロルエチレン60部を添加した均
一系混合溶剤を調製した。これらの溶剤中で実施
例3と同様な方法でアルミニウムのクロメート処
理を行なつた。処理浴中での処理条件は沸点で30
分間又は60分間浸漬であつた。得られたクロメー
ト処理皮膜について、操作(4)により得られた相対
的表面クロム濃度の測定値、及び操作(5)により得
られた耐食性の評価結果を一括して表−6に示し
た。
第1図は本発明を実施する代表的な装置を示
す。 図中、1は工業金属材料、2は蒸発ゾーン、3
は反応室、4は加熱装置、5は還流冷却装置、6
は凝縮液室、7はバルブ、8はスプレー洗滌装置
をそれぞれ示す。
す。 図中、1は工業金属材料、2は蒸発ゾーン、3
は反応室、4は加熱装置、5は還流冷却装置、6
は凝縮液室、7はバルブ、8はスプレー洗滌装置
をそれぞれ示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 工業金属材料をクロム酸処理するに際し、
tert−アルコール、低級塩素化炭化水素、水、ク
ロム酸及びフツ化水素よりなる均一系混合溶剤と
工業金属材料とを接触させることを特徴とする工
業金属材料のクロメート処理方法。 2 工業金属材料がアルミニウム、亜鉛、及び鉄
よりなる群から選ばれた少くとも1種の金属又は
合金である特許請求の範囲1記載の方法。 3 tert−アルコールがtert−ブタノールである
特許請求の範囲1記載の方法。 4 低級塩素化炭化水素が炭素原子数1又は2の
塩素化炭化水素である特許請求の範囲1記載の方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13596879A JPS5662970A (en) | 1979-10-23 | 1979-10-23 | Chromate-treatment of industrial metallic material |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13596879A JPS5662970A (en) | 1979-10-23 | 1979-10-23 | Chromate-treatment of industrial metallic material |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5662970A JPS5662970A (en) | 1981-05-29 |
| JPS629672B2 true JPS629672B2 (ja) | 1987-03-02 |
Family
ID=15164060
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13596879A Granted JPS5662970A (en) | 1979-10-23 | 1979-10-23 | Chromate-treatment of industrial metallic material |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5662970A (ja) |
-
1979
- 1979-10-23 JP JP13596879A patent/JPS5662970A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5662970A (en) | 1981-05-29 |
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