JPS6319610B2 - - Google Patents
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- JPS6319610B2 JPS6319610B2 JP13288782A JP13288782A JPS6319610B2 JP S6319610 B2 JPS6319610 B2 JP S6319610B2 JP 13288782 A JP13288782 A JP 13288782A JP 13288782 A JP13288782 A JP 13288782A JP S6319610 B2 JPS6319610 B2 JP S6319610B2
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
本発明は強撚糸調特殊複合糸の製造方法に関す
るものであり、詳しくは2本以上の熱可塑性マル
チフイラメント糸を異なる給糸速度で間欠仮撚域
へ供給し、かつ給糸速度の大きい方の糸条の給糸
速度を間欠的仮撚に対応して変化させるという特
殊な給糸方法を採用することによつて、仮撚加撚
方向の撚を有する未解撚部と仮撚解撚方向の撚を
有する過解撚部を糸条長手方向に交互に形成する
交互撚形成効果を格段に高め、さらに芯糸に捲回
した鞘糸の捲回形態によつて通常の1本の糸条の
強撚による強撚効果よりもはるかに高いシヤリ
感、重量感、ドレーブ性及び弾力性のある風合等
の強撚効果を与えることができる強撚糸調特殊複
合糸の製造方法に関するものである。 従来、仮撚加工において未解撚部と過解撚部と
を交互に形成せしめる技術としては、特公昭39−
12891号公報、特公昭40−14615号公報、特開昭49
−8414号公報、特開昭49−108353号公報、特開昭
51−49949号公報,特開昭53−61745号公報などに
提案されている。これらの撚糸加工技術は撚の伝
播の過渡現象を利用したものであり、糸速と仮撚
施撚の周期に応じて未解撚部及び過解撚部の長さ
が1〜2m又はそれ以上にも及ぶ交互撚糸を形成
できる。しかしながらこれらの従来技術によるも
のは、いずれも撚密度が、糊剤等の接着作用の助
けを借りるものを除いて、通常の撚糸程度の撚レ
ベル〔約3000/√T/M(D:糸条のデニール
表示繊度)〕しかなく、強撚効果を達成するため
に必要とされる撚数である8000/√T/M好ま
しくは12000/√T/M以上の撚密度に比べて
はるかに低く、このため十分に高度な強撚効果を
与えることができるものではなかつた。 本発明者らは、従来の欠点を解消するため間欠
的仮撚施撚における交互撚形成の現象の把握と原
理の究明を行い、従来の1本の糸条に交互撚を形
成させるものとは異なり、給糸速度の異なる2本
以上の供給糸条のうち給糸速度の大きい方の糸条
の給糸速度を間欠的仮撚に対応して変化させると
いう特殊な加工操作を施すことによつて交互撚の
撚糸効果を格段に高め、しかも芯糸に鞘糸を捲回
させた捲回形態が擬似的に強撚効果を向上させ得
ることを知見し、本発明に到達したものである。 本発明の目的は極めて高い強撚効果を有する強
撚糸調特殊複合糸の製造方法を提供するにある。 すなわち、本発明は2本以上の熱可塑性マルチ
フイラメント糸に撚回,撚回停止を繰返して間欠
的に仮撚を施すに際し、2本以上の熱可塑性マル
チフイラメント糸を異なる給糸速度で供給すると
ともに、給糸速度の大きい方の糸条を間欠的な仮
撚に対応して糸条撚回時には高速にし、糸条撚回
停止時には給糸速度の小さい方の糸条の給糸速度
よりも低くならない範囲で糸条撚回時よりも低速
で供給して仮撚を施し、給糸速度の大きい方の糸
条を給糸速度の小さい方の糸条に捲回させること
を特徴とする強撚糸調特殊複合糸の製造方法を要
旨とするものである。 以下、本発明方法を図示例に基づいて説明す
る。図は本発明の方法の一例を示す工程概略図で
あつて、2及び2′は給糸装置、3は加熱装置、
4は間欠的仮撚を施すための施撚装置、5は引取
装置である。糸条1は給糸装置2によつて、また
糸条1′は給糸装置2′によつて供給され、加熱装
置3の手前で引揃えられ、加熱装置3,施撚装置
4を経て引取装置5によつて引取られる。この場
合糸条1及び糸条1′はいずれも過給状態で供給
されるが、糸条1′は糸条1の過給率に比べて大
きな過給率で供給され、糸条に間欠的仮撚を与え
る施撚装置4の作動に対応して給糸速度が増減さ
れる。すなわち糸条撚回時には糸条1′の供給速
度を増加し、糸条撚回停止時には糸条1の供給速
度よりも低くならない範囲で供給速度を減少せし
める。 このような特殊な加工操作を施している場合の
撚回現象について述べると、まず施撚装置4の作
動中に加撚領域で加撚方法に撚回された糸条1,
1′が施撚装置4の作動停止によつて解撚作用を
受けることなくそのまま施撚装置4を通過して未
解撚部を形成する。 施撚装置4の作動停止中に加撚領域に供給され
てきた糸条1′の供給速度は施撚装置4の作動時
に比べ減少されて低速となるが、糸条1よりは高
い過給率で供給されているため糸条1′は糸条1
に捲回するごとく前記未解撚部から伝播される伝
播撚によつて捲回される。 施撚装置の作動の停止に対応して糸条1′の供
給速度を減少させるのは後記するごとく施撚装置
の間欠駆動による仮撚の過渡現象に給糸速度の変
動による仮撚の過渡現象を同調させることによつ
て相乗効果として交互撚を糸条に格段に高い撚密
度で残留せしめるためであるが、さらに糸条の旋
回停止によつて撚回量が低下し、糸条1′が高速
度のまま過供給されて、たるみ、ローラへの捲付
等が発生して糸切れを誘発するかもしくはつづく
施撚装置の作動による糸条撚回作用を阻害するも
のを防止し、安定して加工を施す作用を有する。 次いで施撚装置4の停止中に加撚領域へ供給さ
れた糸条1,1′に施撚装置4の作動によつて強
撚を施すと同時に施撚装置4の下流の解撚領域で
一気に糸条を解撚し、過解撚部を形成する。この
施撚装置4の作動に対応して加撚領域に供給され
てきた糸条1′の供給速度は施撚装置4の停止中
に比べ増大して高速になるが、このため撚糸張力
が低下し、加撚中の糸条の捲回量を増大させると
同時に解撚領域での解撚作用が引取装置5の際ま
で一気に行われ高度の撚密度を有した過解撚部を
形成することができる。 糸条の撚回、停止に対応して、給糸速度の大き
い高過給側の糸条の給糸速度を変速することによ
つて交互撚の撚糸効果を格段に高めることができ
る理由は十分には解明されいないが、給糸速度の
増大時に加撚領域の糸条の捲回量が増し撚数が増
すことによる作用だけでなく、糸条の撚回一停止
を繰返す間欠的仮撚施撚に、間欠的仮撚施撚を行
わなくても交互撚を糸条に形成することのできる
給糸速度の可変速操作を同調させることによつて
相乗的に交互撚形成作用を高めることができるも
のと思われる。すなわち、交互撚形成現象とは施
撚装置の下流で加熱領域の撚が解撚領域で撚の相
殺を起しながら完全に相殺されなかつた撚が残存
するものであるが、糸条の撚回に対応して高過給
側の糸条の給糸速度を増大させることはより以上
に撚の相殺を起しにくくさせているものと考えら
れる。 一方、糸条撚回停止時に形成される未解撚部は
糸条撚回時に加撚領域で一方の糸条が増速された
状態で強固に捲回された撚部を形成し、この撚部
が順次供給側に撚を伝播させながら、そのまま巻
取られ、撚部となるものである。 この時、高過給側の糸条の給糸速度を低下させ
るがこれはつづく糸条撚回作用時に高過給側の糸
条の給糸速度を増大させるためと、糸条撚回が安
定して行われるよう2本の供給糸条に伝播撚を朔
及させるためである。 本発明方法による交互撚糸は低過給側糸条であ
る芯糸に高過給側糸条である鞘糸が強固に捲回し
た形態となるために一本の糸条による交互撚糸に
比べ、交互撚形態の張力付加による安定性はすこ
ぶるよく、また手触り感は捲回糸のピツチ間隔に
よる凹凸によりシヤリ感が得られ、しかも芯糸の
繊維軸方向に対し鞘糸の繊維軸ははるかに傾斜し
た形態となるために、通常の撚糸形態と異なる機
械的特性を持つ結果、布帛にした場合、重量感、
ドレープ性及び弾力性のある風合が得られ、強撚
効果を増進させる擬似的な強撚効果を持つもので
ある。 本発明方法においては2本以上の糸条を異なる
給糸速度で供給することが必要であるが、糸条に
強撚効果を十分に与えるためには5%以上相違す
ることが好ましく、特に好ましくは8%以上相違
させることである。給糸速度の差が5%未満では
鞘糸が十分に芯糸を捲回しないで2本の糸条が引
揃え状もしくはそれに近い状態となり、擬似的な
強撚効果は期待しえないことがある。捲回する鞘
糸が糸条撚回中に鞘糸が芯糸に捲回する捲回点を
変動させない範囲で多くとる方が好ましく、さら
にこの給糸速度の差は加工安定性の点から糸条撚
回時間と停止時間の勘案によつて決めるべきであ
る。 さらに本発明の効果を有効に奏するためには、
鞘糸の給糸速度の変化巾を2%以上とする方が好
ましい。この変化巾が2%未満の場合、変動が少
なすぎて交互撚形成作用を有効に高めることはで
きないこともある。 本発明の製造原理は前記したとおりであるが、
具体的製造方法として、用いる仮撚装置は通常の
機械式スピンドルを回転,停止させて用いてもよ
いが、耐久性や応答性能の点からむしろ摩擦仮撚
装置や空気旋回流による仮撚装置を用いる方が好
ましい。特に糸条撚回に対応して給糸速度を大巾
に増大する時は安定した加工となすために、過給
量の増加によつて糸条撚回量を増大させる機能を
もつ空気旋回流による施撚装置を用いる方が好ま
しい。 さらに、本発明では2本以上の糸条を異なる給
糸速度で供給し、給糸速度の大きい糸条を糸条の
撚回及び停止に対応して給糸速度変化させるもの
であるが、さらに給糸速度の小さい糸条の給糸速
度を糸条の撚回及び停止に対応して変化させても
よい。しかしこの場合、給糸速度の大きい糸条の
撚回時の給糸速度の増加割合は給糸速度の小さい
糸条の給糸速度の増加割合よりも大でなければ、
鞘糸の充分な捲回量が得られず、また糸条撚回の
停止時には給糸速度の小さい糸条の給糸速度の減
少割合よりも給糸速度の大きい糸条の給糸速度の
減少割合の方が大でなければ、供給糸条全体があ
るいは給糸速度の大きい糸条がたるみ、ローラへ
の捲付等が発生して糸切れを誘発するかもしくは
つづく糸条撚回作用を阻害し撚密度の極端に低い
交互撚糸しか得られない。 本発明に用いる糸条供給装置としては、糸条の
撚回及び停止に対応して供給ローラの回転速度を
変化する機能を持つ供給ローラを用いるか、もし
くは糸条走行張力によつて回転する消極糸条供給
装置を用い糸条の撚回及び停止に対応して回転体
の荷重抵抗を軽荷重,重荷重となすことによつて
給糸速度を可変速する糸条供給装置を用いるなど
本発明の製造原理を満足させるものであればいか
なるものでもよい。 本発明における供給糸条としてはポリエステ
ル、ポリアミド等の熱可塑性合成繊維マルチフイ
ラメント糸の延伸糸、半延伸糸、未延伸糸を用い
ることができ、さらには一且仮撚加工等の捲縮加
工を施した加工糸を用いることもできる。通常こ
れらの糸条は同種のもの同志を複合するが、その
目的、用途に応じてポリマーが異なるもの、延伸
条件の異なるものあるいは捲縮の有無など異種の
供給糸を組合せて使用してもよい。 上記の説明においては、主として2本以上の熱
可塑性マルチフイラメントをそれぞれ過給状態で
供給する場合を示したが、供給率は0ないしは負
であつてもよい。 本発明の方法においては、上記のような構成を
採用したので、芯糸に鞘糸が捲回した極めて高い
強撚効果を有する強撚調の複合糸を得ることがで
きる。2本以上の熱可塑性マルチフイラメント糸
のうち給糸速度の大きい方の糸条を間欠的仮撚に
対応して給糸速度を変化させるので、未解撚部と
過解撚部の交互撚を高密度で残留させることがで
き、鞘糸の捲回量を増大させて撚数を増すことが
できるものであり、しかも複合糸の製造中の糸条
のたるみ、ローラへの捲付を防止して強撚調の複
合糸を得ることができるものである。 以下本発明を実施例により具体的に説明する。 実施例 1 ポリエステルフイラメント50D/24F(円形断面
プライト糸:以下糸条A)とポリエステルフイラ
メント100D/36F(円形断面プライト糸:以下糸
条B)をそれぞれ異なる可変速ローラから加熱板
と仮撚施撚装置及びデリベリローラで構成される
仮撚ゾーンに導き、第1表に示す空気旋回流によ
る間欠仮撚の加工条件にて加工を行い、第2表に
示す撚数をもつ強撚調特殊複合糸を得た。 なお、流体供給、停止時間の設定はあらかじめ
ランダム信号を入力しておいたマイクロコンピユ
ーターの指令によつて供給,停止時間とも0.9〜
0.3秒の時間をランダムに用いた。
るものであり、詳しくは2本以上の熱可塑性マル
チフイラメント糸を異なる給糸速度で間欠仮撚域
へ供給し、かつ給糸速度の大きい方の糸条の給糸
速度を間欠的仮撚に対応して変化させるという特
殊な給糸方法を採用することによつて、仮撚加撚
方向の撚を有する未解撚部と仮撚解撚方向の撚を
有する過解撚部を糸条長手方向に交互に形成する
交互撚形成効果を格段に高め、さらに芯糸に捲回
した鞘糸の捲回形態によつて通常の1本の糸条の
強撚による強撚効果よりもはるかに高いシヤリ
感、重量感、ドレーブ性及び弾力性のある風合等
の強撚効果を与えることができる強撚糸調特殊複
合糸の製造方法に関するものである。 従来、仮撚加工において未解撚部と過解撚部と
を交互に形成せしめる技術としては、特公昭39−
12891号公報、特公昭40−14615号公報、特開昭49
−8414号公報、特開昭49−108353号公報、特開昭
51−49949号公報,特開昭53−61745号公報などに
提案されている。これらの撚糸加工技術は撚の伝
播の過渡現象を利用したものであり、糸速と仮撚
施撚の周期に応じて未解撚部及び過解撚部の長さ
が1〜2m又はそれ以上にも及ぶ交互撚糸を形成
できる。しかしながらこれらの従来技術によるも
のは、いずれも撚密度が、糊剤等の接着作用の助
けを借りるものを除いて、通常の撚糸程度の撚レ
ベル〔約3000/√T/M(D:糸条のデニール
表示繊度)〕しかなく、強撚効果を達成するため
に必要とされる撚数である8000/√T/M好ま
しくは12000/√T/M以上の撚密度に比べて
はるかに低く、このため十分に高度な強撚効果を
与えることができるものではなかつた。 本発明者らは、従来の欠点を解消するため間欠
的仮撚施撚における交互撚形成の現象の把握と原
理の究明を行い、従来の1本の糸条に交互撚を形
成させるものとは異なり、給糸速度の異なる2本
以上の供給糸条のうち給糸速度の大きい方の糸条
の給糸速度を間欠的仮撚に対応して変化させると
いう特殊な加工操作を施すことによつて交互撚の
撚糸効果を格段に高め、しかも芯糸に鞘糸を捲回
させた捲回形態が擬似的に強撚効果を向上させ得
ることを知見し、本発明に到達したものである。 本発明の目的は極めて高い強撚効果を有する強
撚糸調特殊複合糸の製造方法を提供するにある。 すなわち、本発明は2本以上の熱可塑性マルチ
フイラメント糸に撚回,撚回停止を繰返して間欠
的に仮撚を施すに際し、2本以上の熱可塑性マル
チフイラメント糸を異なる給糸速度で供給すると
ともに、給糸速度の大きい方の糸条を間欠的な仮
撚に対応して糸条撚回時には高速にし、糸条撚回
停止時には給糸速度の小さい方の糸条の給糸速度
よりも低くならない範囲で糸条撚回時よりも低速
で供給して仮撚を施し、給糸速度の大きい方の糸
条を給糸速度の小さい方の糸条に捲回させること
を特徴とする強撚糸調特殊複合糸の製造方法を要
旨とするものである。 以下、本発明方法を図示例に基づいて説明す
る。図は本発明の方法の一例を示す工程概略図で
あつて、2及び2′は給糸装置、3は加熱装置、
4は間欠的仮撚を施すための施撚装置、5は引取
装置である。糸条1は給糸装置2によつて、また
糸条1′は給糸装置2′によつて供給され、加熱装
置3の手前で引揃えられ、加熱装置3,施撚装置
4を経て引取装置5によつて引取られる。この場
合糸条1及び糸条1′はいずれも過給状態で供給
されるが、糸条1′は糸条1の過給率に比べて大
きな過給率で供給され、糸条に間欠的仮撚を与え
る施撚装置4の作動に対応して給糸速度が増減さ
れる。すなわち糸条撚回時には糸条1′の供給速
度を増加し、糸条撚回停止時には糸条1の供給速
度よりも低くならない範囲で供給速度を減少せし
める。 このような特殊な加工操作を施している場合の
撚回現象について述べると、まず施撚装置4の作
動中に加撚領域で加撚方法に撚回された糸条1,
1′が施撚装置4の作動停止によつて解撚作用を
受けることなくそのまま施撚装置4を通過して未
解撚部を形成する。 施撚装置4の作動停止中に加撚領域に供給され
てきた糸条1′の供給速度は施撚装置4の作動時
に比べ減少されて低速となるが、糸条1よりは高
い過給率で供給されているため糸条1′は糸条1
に捲回するごとく前記未解撚部から伝播される伝
播撚によつて捲回される。 施撚装置の作動の停止に対応して糸条1′の供
給速度を減少させるのは後記するごとく施撚装置
の間欠駆動による仮撚の過渡現象に給糸速度の変
動による仮撚の過渡現象を同調させることによつ
て相乗効果として交互撚を糸条に格段に高い撚密
度で残留せしめるためであるが、さらに糸条の旋
回停止によつて撚回量が低下し、糸条1′が高速
度のまま過供給されて、たるみ、ローラへの捲付
等が発生して糸切れを誘発するかもしくはつづく
施撚装置の作動による糸条撚回作用を阻害するも
のを防止し、安定して加工を施す作用を有する。 次いで施撚装置4の停止中に加撚領域へ供給さ
れた糸条1,1′に施撚装置4の作動によつて強
撚を施すと同時に施撚装置4の下流の解撚領域で
一気に糸条を解撚し、過解撚部を形成する。この
施撚装置4の作動に対応して加撚領域に供給され
てきた糸条1′の供給速度は施撚装置4の停止中
に比べ増大して高速になるが、このため撚糸張力
が低下し、加撚中の糸条の捲回量を増大させると
同時に解撚領域での解撚作用が引取装置5の際ま
で一気に行われ高度の撚密度を有した過解撚部を
形成することができる。 糸条の撚回、停止に対応して、給糸速度の大き
い高過給側の糸条の給糸速度を変速することによ
つて交互撚の撚糸効果を格段に高めることができ
る理由は十分には解明されいないが、給糸速度の
増大時に加撚領域の糸条の捲回量が増し撚数が増
すことによる作用だけでなく、糸条の撚回一停止
を繰返す間欠的仮撚施撚に、間欠的仮撚施撚を行
わなくても交互撚を糸条に形成することのできる
給糸速度の可変速操作を同調させることによつて
相乗的に交互撚形成作用を高めることができるも
のと思われる。すなわち、交互撚形成現象とは施
撚装置の下流で加熱領域の撚が解撚領域で撚の相
殺を起しながら完全に相殺されなかつた撚が残存
するものであるが、糸条の撚回に対応して高過給
側の糸条の給糸速度を増大させることはより以上
に撚の相殺を起しにくくさせているものと考えら
れる。 一方、糸条撚回停止時に形成される未解撚部は
糸条撚回時に加撚領域で一方の糸条が増速された
状態で強固に捲回された撚部を形成し、この撚部
が順次供給側に撚を伝播させながら、そのまま巻
取られ、撚部となるものである。 この時、高過給側の糸条の給糸速度を低下させ
るがこれはつづく糸条撚回作用時に高過給側の糸
条の給糸速度を増大させるためと、糸条撚回が安
定して行われるよう2本の供給糸条に伝播撚を朔
及させるためである。 本発明方法による交互撚糸は低過給側糸条であ
る芯糸に高過給側糸条である鞘糸が強固に捲回し
た形態となるために一本の糸条による交互撚糸に
比べ、交互撚形態の張力付加による安定性はすこ
ぶるよく、また手触り感は捲回糸のピツチ間隔に
よる凹凸によりシヤリ感が得られ、しかも芯糸の
繊維軸方向に対し鞘糸の繊維軸ははるかに傾斜し
た形態となるために、通常の撚糸形態と異なる機
械的特性を持つ結果、布帛にした場合、重量感、
ドレープ性及び弾力性のある風合が得られ、強撚
効果を増進させる擬似的な強撚効果を持つもので
ある。 本発明方法においては2本以上の糸条を異なる
給糸速度で供給することが必要であるが、糸条に
強撚効果を十分に与えるためには5%以上相違す
ることが好ましく、特に好ましくは8%以上相違
させることである。給糸速度の差が5%未満では
鞘糸が十分に芯糸を捲回しないで2本の糸条が引
揃え状もしくはそれに近い状態となり、擬似的な
強撚効果は期待しえないことがある。捲回する鞘
糸が糸条撚回中に鞘糸が芯糸に捲回する捲回点を
変動させない範囲で多くとる方が好ましく、さら
にこの給糸速度の差は加工安定性の点から糸条撚
回時間と停止時間の勘案によつて決めるべきであ
る。 さらに本発明の効果を有効に奏するためには、
鞘糸の給糸速度の変化巾を2%以上とする方が好
ましい。この変化巾が2%未満の場合、変動が少
なすぎて交互撚形成作用を有効に高めることはで
きないこともある。 本発明の製造原理は前記したとおりであるが、
具体的製造方法として、用いる仮撚装置は通常の
機械式スピンドルを回転,停止させて用いてもよ
いが、耐久性や応答性能の点からむしろ摩擦仮撚
装置や空気旋回流による仮撚装置を用いる方が好
ましい。特に糸条撚回に対応して給糸速度を大巾
に増大する時は安定した加工となすために、過給
量の増加によつて糸条撚回量を増大させる機能を
もつ空気旋回流による施撚装置を用いる方が好ま
しい。 さらに、本発明では2本以上の糸条を異なる給
糸速度で供給し、給糸速度の大きい糸条を糸条の
撚回及び停止に対応して給糸速度変化させるもの
であるが、さらに給糸速度の小さい糸条の給糸速
度を糸条の撚回及び停止に対応して変化させても
よい。しかしこの場合、給糸速度の大きい糸条の
撚回時の給糸速度の増加割合は給糸速度の小さい
糸条の給糸速度の増加割合よりも大でなければ、
鞘糸の充分な捲回量が得られず、また糸条撚回の
停止時には給糸速度の小さい糸条の給糸速度の減
少割合よりも給糸速度の大きい糸条の給糸速度の
減少割合の方が大でなければ、供給糸条全体があ
るいは給糸速度の大きい糸条がたるみ、ローラへ
の捲付等が発生して糸切れを誘発するかもしくは
つづく糸条撚回作用を阻害し撚密度の極端に低い
交互撚糸しか得られない。 本発明に用いる糸条供給装置としては、糸条の
撚回及び停止に対応して供給ローラの回転速度を
変化する機能を持つ供給ローラを用いるか、もし
くは糸条走行張力によつて回転する消極糸条供給
装置を用い糸条の撚回及び停止に対応して回転体
の荷重抵抗を軽荷重,重荷重となすことによつて
給糸速度を可変速する糸条供給装置を用いるなど
本発明の製造原理を満足させるものであればいか
なるものでもよい。 本発明における供給糸条としてはポリエステ
ル、ポリアミド等の熱可塑性合成繊維マルチフイ
ラメント糸の延伸糸、半延伸糸、未延伸糸を用い
ることができ、さらには一且仮撚加工等の捲縮加
工を施した加工糸を用いることもできる。通常こ
れらの糸条は同種のもの同志を複合するが、その
目的、用途に応じてポリマーが異なるもの、延伸
条件の異なるものあるいは捲縮の有無など異種の
供給糸を組合せて使用してもよい。 上記の説明においては、主として2本以上の熱
可塑性マルチフイラメントをそれぞれ過給状態で
供給する場合を示したが、供給率は0ないしは負
であつてもよい。 本発明の方法においては、上記のような構成を
採用したので、芯糸に鞘糸が捲回した極めて高い
強撚効果を有する強撚調の複合糸を得ることがで
きる。2本以上の熱可塑性マルチフイラメント糸
のうち給糸速度の大きい方の糸条を間欠的仮撚に
対応して給糸速度を変化させるので、未解撚部と
過解撚部の交互撚を高密度で残留させることがで
き、鞘糸の捲回量を増大させて撚数を増すことが
できるものであり、しかも複合糸の製造中の糸条
のたるみ、ローラへの捲付を防止して強撚調の複
合糸を得ることができるものである。 以下本発明を実施例により具体的に説明する。 実施例 1 ポリエステルフイラメント50D/24F(円形断面
プライト糸:以下糸条A)とポリエステルフイラ
メント100D/36F(円形断面プライト糸:以下糸
条B)をそれぞれ異なる可変速ローラから加熱板
と仮撚施撚装置及びデリベリローラで構成される
仮撚ゾーンに導き、第1表に示す空気旋回流によ
る間欠仮撚の加工条件にて加工を行い、第2表に
示す撚数をもつ強撚調特殊複合糸を得た。 なお、流体供給、停止時間の設定はあらかじめ
ランダム信号を入力しておいたマイクロコンピユ
ーターの指令によつて供給,停止時間とも0.9〜
0.3秒の時間をランダムに用いた。
【表】
【表】
【表】
この強撚糸調特殊複合糸を経糸密度78本/吋、
緯糸密度66本/吋で平織組織に組織し、通常のア
ルカリ減量加工15%を行い、次いでポリエステル
染色仕上加工したところ、従来の交互撚糸では決
して得ることのできなかつたシヤリ感、ドレープ
性、重量感及び弾力性のある強撚調の織物が得ら
れた。 実施例 2 ポリエステルフイラメント50D/24F(三角断面
ブライト糸)を2本用い、それぞれの給糸装置と
して電磁的に荷重を可変し得るフイーダーを用い
加熱板、空気旋回流による施撚装置、第1デリベ
リローラ、弛緩熱処理を施す第2ヒーター、第2
デリベリローラ及び捲取装置から構成される加工
工程で第3表に示す間欠仮撚の加工条件にて加工
を行い、第4表に示す撚数をもつ強撚糸調特殊複
合糸を得た。なお流体供給、停止時間の設定はあ
らかじめランダムな信号を入力しておいたマイク
ロコンピユーターの指令によつて供給,停止時間
とも0.9〜0.3秒の時間をランダムに用いた。
緯糸密度66本/吋で平織組織に組織し、通常のア
ルカリ減量加工15%を行い、次いでポリエステル
染色仕上加工したところ、従来の交互撚糸では決
して得ることのできなかつたシヤリ感、ドレープ
性、重量感及び弾力性のある強撚調の織物が得ら
れた。 実施例 2 ポリエステルフイラメント50D/24F(三角断面
ブライト糸)を2本用い、それぞれの給糸装置と
して電磁的に荷重を可変し得るフイーダーを用い
加熱板、空気旋回流による施撚装置、第1デリベ
リローラ、弛緩熱処理を施す第2ヒーター、第2
デリベリローラ及び捲取装置から構成される加工
工程で第3表に示す間欠仮撚の加工条件にて加工
を行い、第4表に示す撚数をもつ強撚糸調特殊複
合糸を得た。なお流体供給、停止時間の設定はあ
らかじめランダムな信号を入力しておいたマイク
ロコンピユーターの指令によつて供給,停止時間
とも0.9〜0.3秒の時間をランダムに用いた。
【表】
【表】
【表】
得られた強撚糸調特殊複合糸を22ゲージダブル
ニツトでモツクミラノリブ組織に編成し、通常の
ポリエステル染色仕上加工を行つたところ従来の
交互撚糸には見られなかつた強撚糸調の編物が得
られた。
ニツトでモツクミラノリブ組織に編成し、通常の
ポリエステル染色仕上加工を行つたところ従来の
交互撚糸には見られなかつた強撚糸調の編物が得
られた。
図面は本発明加工糸の製造方法の一例を示す工
程概略図である。 1,1′…供給糸条、2…定速供給ローラ、
2′…可変速ローラ、3…ヒーター、4…仮撚施
撚装置、5…デリベリローラ。
程概略図である。 1,1′…供給糸条、2…定速供給ローラ、
2′…可変速ローラ、3…ヒーター、4…仮撚施
撚装置、5…デリベリローラ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 2本以上の熱可塑性マルチフイラメント糸に
撚回,撚回停止を繰返して間欠的に仮撚を施すに
際し、2本以上の熱可塑性マルチフイラメント糸
を異なる給糸速度で供給するとともに、給糸速度
の大きい方の糸条を間欠的な仮撚に対応して糸条
撚回時には高速にし、糸条撚回停止時には給糸速
度の小さい方の糸条の給糸速度よりも低くならな
い範囲で糸条撚回時よりも低速で供給して仮撚を
施し、給糸速度の大きい方の糸条を給糸速度の小
さい方の糸条に捲回させることを特徴とする強撚
糸調特殊複合糸の製造方法。 2 前記2本の熱可塑性マルチフイラメント糸を
5%以上異なる給糸速度で供給するとともに、糸
条撚回時と糸条撚回停止時の給糸速度の大きい方
の糸条の給糸速度の変化巾を2%以上として仮撚
を施す特許請求の範囲第1項記載の強撚糸調特殊
複合糸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13288782A JPS5921732A (ja) | 1982-07-28 | 1982-07-28 | 強撚糸調特殊複合糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13288782A JPS5921732A (ja) | 1982-07-28 | 1982-07-28 | 強撚糸調特殊複合糸の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5921732A JPS5921732A (ja) | 1984-02-03 |
| JPS6319610B2 true JPS6319610B2 (ja) | 1988-04-23 |
Family
ID=15091873
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13288782A Granted JPS5921732A (ja) | 1982-07-28 | 1982-07-28 | 強撚糸調特殊複合糸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5921732A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140138946A (ko) * | 2012-03-20 | 2014-12-04 | 에보닉 인두스트리에스 아게 | 메티오닌의 제조 방법 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5976935A (ja) * | 1982-10-21 | 1984-05-02 | 三菱レイヨン株式会社 | 複合仮撚スラブ糸の製法 |
| JPS6222411A (ja) * | 1985-07-22 | 1987-01-30 | Hitachi Metals Ltd | 非磁性基板材料及び磁気ヘツド |
| JP4851882B2 (ja) * | 2006-07-31 | 2012-01-11 | 株式会社エー・アンド・デイ | 内蔵分銅昇降装置 |
-
1982
- 1982-07-28 JP JP13288782A patent/JPS5921732A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20140138946A (ko) * | 2012-03-20 | 2014-12-04 | 에보닉 인두스트리에스 아게 | 메티오닌의 제조 방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5921732A (ja) | 1984-02-03 |
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