JPS6320872B2 - - Google Patents
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- JPS6320872B2 JPS6320872B2 JP54008796A JP879679A JPS6320872B2 JP S6320872 B2 JPS6320872 B2 JP S6320872B2 JP 54008796 A JP54008796 A JP 54008796A JP 879679 A JP879679 A JP 879679A JP S6320872 B2 JPS6320872 B2 JP S6320872B2
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- Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
Description
本発明は、オルガノアルコキシシランと、特定
のアクリル系樹脂から成る浸透性防水用組成物に
関するものである。 建築材料が外気に暴された場合、建築材料が耐
候性を損なう他に水により損傷する場合が非常に
大きいものである。 即ち、建築材料へ風雨による水が浸入し、そし
て浸入した水が冬期の凍結により10%もの体積膨
張を生じ、建築材料を損なう場合である。さらに
腐食性物質、例えば空気中の亜硫酸ガス、二酸化
チツ素、塩分等が材料深く浸透して建築材料のい
たみを激しくする場合である。 従来、建築材料の水の浸入による腐食を防止す
る為の撥水性処理剤としてオルガノアルコキシシ
ランが用いられる。 かかるオルガノアルコキシシラン化合物で処理
した建築材料は液体の水に対しては撥水性を有
し、水蒸気に対しては透過性を有する特徴がある
為、建築材料の呼吸性を損なわずに防水処理がで
きる利点がある。 しかしオルガノアルコキシシランより成る撥水
性処理剤の欠点としては、耐候性が不良で表面の
撥水効果が短時間で消滅する事、建築材料が多孔
性表面を有している場合はオルガノアルコキシシ
ランのみでは効果が小さい事、防水効果にむらが
生ずること、建築材料がセメント製品の場合、セ
メントの加水分解生成物が撥水処理をした毛管に
埋まり撥水効果がなくなる事及び塗布時に、塗布
箇所の識別がしにくく、塗り残し等のトラブルを
生じやすいことなどである。 本発明者らは、これらの欠点を改良する為に鋭
意、研究した結果、特定のアクリル系樹脂をオル
ガノアルコキシシランに添加して成る組成物が著
るしく耐久性のある防水効果を示し、施工上も難
点がなく有利であることを見出し、本発明を完成
するに至つた。 即ち、本発明は(A)オルガノアルコキシシランと
(B)アルキル基の炭素数が1〜10のアクリル酸アル
キルエステルを10重量%以上50重量%(以下%と
略す)未満含有する単量体混合物を重合して得ら
れるアクリル系樹脂より成り、且つその配合割合
が該(A)シラン化合物1重量部に対してアクリル系
樹脂0.1〜10重量部(以下部と略す)である事を
特徴とする浸透性防水用組成物である。 本発明に於てオルガノアルコキシシランを用い
ていることにより、防水すべき建築材料表面が一
般的に極めて薄い水分子層で覆われているため、
その上に施されたオルガノアルコキシシランはそ
の水と加水分解反応を起こして撥水化し、該材料
と一体化して極めて優れた撥水効果を発揮すると
共に水に対して反応性がある為、微量の水を含む
建築材料の中へ容易に浸透していきmm〜数cmの層
の厚い撥水性の浸透層(以下これを浸透層と称
す)が得られる。又低分子量である為、浸透性に
優れているという大きな特長も有している。 そして本発明においては、アクリル系樹脂を併
用することによつてオルガノアルコキシシランの
みでは十分に撥水化できない建築材料、特に多孔
性表面を有する建築材料においてミクロ的に撥水
化されていない箇所を樹脂皮膜で覆つて耐水化
し、さらに撥水化された箇所を樹脂皮膜で覆う事
によつて著しく耐久性のある防水効果を発揮させ
るものである。 つまりオルガノアルコキシシランで建築材料中
に防水能のある浸透層を形成させ、さらにその表
面をアクリル系樹脂によつて被覆する事によつて
著じるしくその防水効果を高めるものである。 オルガノアルコキシシランは低分子量の為、粘
性が低く浸透性が高い為に深い浸透層を形成し、
アクリル系樹脂は高分子量の為、粘性が大で浸透
性も小さく、薄い浸透層を形成する。ここでアク
リル系樹脂のみを防水材として用いた場合は、撥
水効果もない為、その機能を発揮する事ができな
い。 本発明に於いて(A)オルガノアルコキシシランと
(B)アクリル系樹脂が混合された防水用組成物が建
築材料表面に塗布されて始めてクロマトグラフイ
ー的に下層部にオルガノアルコキシシラン層、上
層部にアクリル系樹脂層というようにそれぞれ展
開されて、各々の有する機能を十分に発揮する為
に著るしく防水に相乗効果を示すものである。 さらにアクリル系樹脂を用いていることによつ
て耐候性に優れるという特長を付与でき、皮膜の
ヒビ割れ、黄変、剥離等に対する抵抗性を強くす
ることができる。 またアクリル系樹脂皮膜によつて建築材料表面
の強度を上げる効果もあり、特にその効果は多孔
性表面を有する建築材料において著るしく現わ
れ、そして外気に暴された場合でも、風雨等によ
る劣化に対しても効果を有するものであり、これ
はオルガノアルコキシシラン単独より成る撥水性
処理剤の塗布では現われない効果である。 次に本発明に於て用いられるオルガノアルコキ
シシランについて述べる。オルガノアルコキシシ
ランは、一般式R2nSi(OR1)4―oで示される。(式
中n=0〜3、R1,R2はアルキル基、アリール
基、シクロアルキル基である。) かかるオルガノアルコキシシランの具体例とし
ては、例えばメトキシトリメチルシラン、ジメト
キシジメチルシラン、トリメトキシメチルシラ
ン、エトキシトリメチルシラン、ジエトキシジメ
チルシラン、トリエトキシメチルシラン、エトキ
シトリエチルシラン、ジエトキシジエチルシラ
ン、トリエトキシエチルシラン、イソブチルトリ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ
メトキシシラン、メトキシトリフエニルシラン、
ジエトキシジフエニルシラン、トリエトキシフエ
ニルシラン、トリメチルフエノキシシラン、ジエ
チルジフエノキシシラン、n―ブチルトリフエノ
キシシラン、トリフエニルフエノキシシラン、ジ
フエニルジフエノキシシラン、フエニルトリフエ
ノキシシラン、メトキシトリシクロヘキシルシラ
ン、ジエトキシジシクロペンチルシラン、トリメ
トキシシクロヘキシルシラン、エチルトリシクロ
ヘキシロキシシラン、ジメチルジシクロペンチロ
キシシラン、トリブチルシクロヘキシロキシシラ
ン、トリシクロペンチルシクロヘキシロキシシラ
ン、ジシクロプロピルジシクロペンチロキシシラ
ン、シクロヘキシルトリフエノキシシラン、ジシ
クロペンチルジフエノキシシラン、フエニルトリ
シクロペンチロキシシラン、トリフエニルシクロ
ヘキシロキシシランなどが挙げられる。 尚、建築材料に対する浸透性、撥水性の点から
特にトリエトキシメチルシラン、イソブチルトリ
メトキシシラン、テトラエトキシシランなどが好
ましい。 又、本発明に於いて用いられるアクリル系樹脂
はアルキル基の炭素数が1〜10のアクリル酸アル
キルエステルを10%以上50%未満ふくむ単量体混
合物を重合して得られるものである。 ここで単量体混合物中のアクリル酸アルキルエ
ステルの含有率が10重量%未満では耐候性に問題
を生じ、長期の屋外暴露において黄変、耐水性の
低下等の現象を生じ、耐久性に問題がある。一方
含有率50重量%以上では形成樹脂皮膜が柔らかく
なつてしまう為に、皮膜表面にべたつきが残り、
屋外暴露した場合には短日間でゴミ等が付着して
汚れる等の問題点がある。 又、アクリル系樹脂の添加量は、オルガノアル
コキシシラン1部に対して0.1〜10部、好ましく
は0.5〜3部であり、0.1部未満ではアクリル系樹
脂による被覆が小さく、耐久性に問題がある。10
部を越えるとアクリル系樹脂による被覆効果は十
分であるが、オルガノアルコキシシランによる建
築材料表面の撥水効果が小さく、表面が水にぬれ
やすくなる為、吸水率及び透水率が大きくなつて
耐水性の劣つたものとなる。 本発明に用いられる。アクリル酸アルキルエス
テルとしては、アクリル酸のメチル、エチル、n
―プロピル、iso―プロピル、n―ブチル、iso―
ブチル、sec―ブチル、n―アミル、n―ヘキシ
ル、n―ヘプチル、n―オクチル、2―エチルヘ
キシル、n―ノニル、n―デシルなどのエステル
がある。 本発明に用いることができる他の単量体として
は、上記アクリル酸アルキルエステルと共重合し
得る単量体であつて、具体的にはメタアクリル酸
のメチル、エチル、n―プロピル、iso―プロピ
ル、n―プチル、iso―ブチル、sec―ブチル、n
―アミル、n―ヘキシル、n―ヘプチル、n―オ
クチル、2―エチルヘキシルなどのエステル及び
エチレン、プロピレン、ブテン―1、ペンテン、
イソブチレン、1,4―ブタジエン、ジメチルブ
タジエン、1,2―ブタジエン、ビニルメチルエ
ーテル、ビニルプロピルエーテル、酢酸ビニル、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリ
ル、スチレン、上記以外のアクリル酸エステル、
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロト
ン酸、マレイン酸などが用いられる。 本発明に於けるアクリル系樹脂で特に好ましい
ものは、アクリル酸のメチル、エチル、n―プロ
ピル、ブチル、2―エチルヘキシルなどのアクリ
ル酸エステルの少なくとも2種の組合せより成る
共重合体又はこれらアクリル酸エステルとメタク
リル酸メチル、スチレン、1,4―ブタジエン、
塩化ビニル、アクリロニトリルなどから選ばれた
他のビニルモノマーとの組合せより成る共重合体
である。 本発明の樹脂は、通常公知の方法により重合し
て得ることができる。 本発明の防水用組成物は有機溶剤に溶解し或い
はさらに希釈して用いることが好ましいが、アク
リル系樹脂の製造時に有機溶剤が多量に使用され
ている場合には、さらに追加して使用する必要は
ない。 有機溶剤の例として次のものが挙げられる。60
〜180℃/760mmHg(絶対圧)の沸点範囲を有する
例えばヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、
デカンなどのパラフイン系炭化水素、例えばトル
エン、キシレン及びトリメチルベンゼン等の芳香
族炭化水素、例えばトリクロルエチレン、パーク
ロルエチレン等の塩素化炭化水素、例えばエチ
ル、n―プロピル、iso―プロピル、n―ブチル、
iso―ブチル、sec―ブチルなどのアルコール及び
ジアセトンアルコール等のアルコール類、例えば
メチルエチルケトン等のケトン類及び例えば酢酸
エチル等のエステル類等がある。それらは単独で
用いる事も、混合して用いる事も勿論可能であ
る。さらに本発明に於ける防水用組成物は自由に
着色することができ、着色剤は通常の染料、顔料
が用いられる。 本発明による防水用組成物は公知の方法で防水
すべき建築材料の表面上に噴霧、塗布又は浸漬に
よつて施される。 建築材料表面の状態により任意に変え得ること
は勿論可能である。 本発明の防水用組成物が適用される建築材料と
してはコンクリート、モルタル、発泡コンクリー
ト、硝子、陶磁器、石材、レンガ、スレート板、
珪カル板、ガラス繊維等のSi―O―結合を有する
ものなどである。 又、本発明防水組成物を塗布して防水処理した
建築材料にさらに次のものを施工することも勿論
可能である。 化粧用セメント吹付材、合成樹脂エマルジヨン
砂壁状吹付材、セメント系複層模様吹付材、合成
樹脂エマルジヨン系複層模様吹付材、反応硬化形
合成樹脂エマルジヨン系複層模様吹付材、反応硬
化形合成樹脂溶液系複層模様吹付材、ロツクウー
ル吹付材、軽量骨材入吹付材、繊維質上塗材、現
場調合モルタル等である。 以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。実施例中の部及び%はすべて重量部及び重量
%である。又、実施例における試験法は次の通り
である。 1 防水用組成物の粘度; 粘度計(岩田塗装(株)製NK―2型粘度計)を使
用して液温20℃で測定した。 2 吸水率; 絶乾状態の縦15cm、横15cm、厚さ10cmの大きさ
の材料を防水用組成物で全表面を処理して、3日
間室温で養生した後、24時間水中に完全に浸漬し
た後、その重量変化を測定した。容量%で吸水率
を示した。 3 透水率; 絶乾状態の縦10cm、横10cm、厚さ10cmの材料の
片面のみを防水用組成物で処理して、3日間室温
で養生後、直径3cm、高さ35cmの透明パイプを処
理表面に立てて、エポキシ系接着剤でシールす
る。水頭30cmとなるように水を注ぎ、24時間後に
透水量を測定する。透水率はl/m2で示した。 4 耐候性; 上記処理サンプルを東洋理化(株)製のWE―SUN
―DC型デユーサイクルサンシヤインウエザオメ
ーターを用いて1時間に6分間の水噴射の割合で
500時間照射した後、2)、3)で記した様に吸水
率、透水率を測定し、及び処理面の黄変を観察し
た。 5 処理面のべたつき 試験3)透水率で作成したサンプルの処理面に
ポリエチレン製シートを手で圧着させて後、引き
はがし、その時の抵抗で防水用組成物処理面のべ
たつきを評価した。 6 耐汚染性 絶乾状態の縦30cm、横10cm、厚さ3cmの材料の
片面を防水用組成物で処理して1日間室温で養生
して後、屋外で南方向に傾斜角45℃で1ケ月暴露
した後、表面を水洗し、処理面の汚れ(ゴミ等の
付着等)を目視により観察。 実施例 1 表1に示すように、オルガノアルコキシシラン
としてトリエトキシメチルシラン0.5部、イソブ
チルトリメトキシシラン0.5部にアクリル系樹脂
としてアクリル酸エチルエステル0.35部、メタク
リル酸メチル0.3部、スチレン0.35部のモノマー
成分を溶剤としてイソプロピルアルコール5.0部
中で常法により重合したものを添加して粘度が13
秒の防水用組成物を作製した。 このものをシポレツクス(株)社製のシポレツクス
ALC板にエアースプレーで0.3Kg/m2量を吹付け
た。 この防水用組成物について、上記の試験法に従
つて性能を測定した結果は表1に示したように良
好である。 実施例 2〜5 実施例1の要領に従い、表1に示すオルガノア
ルコキシシラン化合物を用い、且つ表1に示すモ
ノマーより成るアクリル系樹脂を用いて防水用組
成物を作製し、同様に試験した結果を表1に示
す。 比較例 1〜5 表2に示すように、建築材料としてシポレツク
スALC板にオルガノアルコキシシラン単独(比
較例1)、及び樹脂の添加部数の多いもの(比較
例2)、及び少ないもの(比較例3)、及び添加樹
脂のアクリル酸アルキルエステルの含有量が10%
未満のもの(比較例4)、及び50%以上のもの
(比較例5)及びオルガノアルコキシシランの代
りに高分子量のメチルポリシロキサンを用いたも
の(比較例6〜7)について、それぞれ同様にし
て防水用組成物としての性能を調べた。 結果は表2に記載したように、防水性能、耐候
性、処理面のべたつき、耐汚染性の何れかに欠点
があり好ましくない。
のアクリル系樹脂から成る浸透性防水用組成物に
関するものである。 建築材料が外気に暴された場合、建築材料が耐
候性を損なう他に水により損傷する場合が非常に
大きいものである。 即ち、建築材料へ風雨による水が浸入し、そし
て浸入した水が冬期の凍結により10%もの体積膨
張を生じ、建築材料を損なう場合である。さらに
腐食性物質、例えば空気中の亜硫酸ガス、二酸化
チツ素、塩分等が材料深く浸透して建築材料のい
たみを激しくする場合である。 従来、建築材料の水の浸入による腐食を防止す
る為の撥水性処理剤としてオルガノアルコキシシ
ランが用いられる。 かかるオルガノアルコキシシラン化合物で処理
した建築材料は液体の水に対しては撥水性を有
し、水蒸気に対しては透過性を有する特徴がある
為、建築材料の呼吸性を損なわずに防水処理がで
きる利点がある。 しかしオルガノアルコキシシランより成る撥水
性処理剤の欠点としては、耐候性が不良で表面の
撥水効果が短時間で消滅する事、建築材料が多孔
性表面を有している場合はオルガノアルコキシシ
ランのみでは効果が小さい事、防水効果にむらが
生ずること、建築材料がセメント製品の場合、セ
メントの加水分解生成物が撥水処理をした毛管に
埋まり撥水効果がなくなる事及び塗布時に、塗布
箇所の識別がしにくく、塗り残し等のトラブルを
生じやすいことなどである。 本発明者らは、これらの欠点を改良する為に鋭
意、研究した結果、特定のアクリル系樹脂をオル
ガノアルコキシシランに添加して成る組成物が著
るしく耐久性のある防水効果を示し、施工上も難
点がなく有利であることを見出し、本発明を完成
するに至つた。 即ち、本発明は(A)オルガノアルコキシシランと
(B)アルキル基の炭素数が1〜10のアクリル酸アル
キルエステルを10重量%以上50重量%(以下%と
略す)未満含有する単量体混合物を重合して得ら
れるアクリル系樹脂より成り、且つその配合割合
が該(A)シラン化合物1重量部に対してアクリル系
樹脂0.1〜10重量部(以下部と略す)である事を
特徴とする浸透性防水用組成物である。 本発明に於てオルガノアルコキシシランを用い
ていることにより、防水すべき建築材料表面が一
般的に極めて薄い水分子層で覆われているため、
その上に施されたオルガノアルコキシシランはそ
の水と加水分解反応を起こして撥水化し、該材料
と一体化して極めて優れた撥水効果を発揮すると
共に水に対して反応性がある為、微量の水を含む
建築材料の中へ容易に浸透していきmm〜数cmの層
の厚い撥水性の浸透層(以下これを浸透層と称
す)が得られる。又低分子量である為、浸透性に
優れているという大きな特長も有している。 そして本発明においては、アクリル系樹脂を併
用することによつてオルガノアルコキシシランの
みでは十分に撥水化できない建築材料、特に多孔
性表面を有する建築材料においてミクロ的に撥水
化されていない箇所を樹脂皮膜で覆つて耐水化
し、さらに撥水化された箇所を樹脂皮膜で覆う事
によつて著しく耐久性のある防水効果を発揮させ
るものである。 つまりオルガノアルコキシシランで建築材料中
に防水能のある浸透層を形成させ、さらにその表
面をアクリル系樹脂によつて被覆する事によつて
著じるしくその防水効果を高めるものである。 オルガノアルコキシシランは低分子量の為、粘
性が低く浸透性が高い為に深い浸透層を形成し、
アクリル系樹脂は高分子量の為、粘性が大で浸透
性も小さく、薄い浸透層を形成する。ここでアク
リル系樹脂のみを防水材として用いた場合は、撥
水効果もない為、その機能を発揮する事ができな
い。 本発明に於いて(A)オルガノアルコキシシランと
(B)アクリル系樹脂が混合された防水用組成物が建
築材料表面に塗布されて始めてクロマトグラフイ
ー的に下層部にオルガノアルコキシシラン層、上
層部にアクリル系樹脂層というようにそれぞれ展
開されて、各々の有する機能を十分に発揮する為
に著るしく防水に相乗効果を示すものである。 さらにアクリル系樹脂を用いていることによつ
て耐候性に優れるという特長を付与でき、皮膜の
ヒビ割れ、黄変、剥離等に対する抵抗性を強くす
ることができる。 またアクリル系樹脂皮膜によつて建築材料表面
の強度を上げる効果もあり、特にその効果は多孔
性表面を有する建築材料において著るしく現わ
れ、そして外気に暴された場合でも、風雨等によ
る劣化に対しても効果を有するものであり、これ
はオルガノアルコキシシラン単独より成る撥水性
処理剤の塗布では現われない効果である。 次に本発明に於て用いられるオルガノアルコキ
シシランについて述べる。オルガノアルコキシシ
ランは、一般式R2nSi(OR1)4―oで示される。(式
中n=0〜3、R1,R2はアルキル基、アリール
基、シクロアルキル基である。) かかるオルガノアルコキシシランの具体例とし
ては、例えばメトキシトリメチルシラン、ジメト
キシジメチルシラン、トリメトキシメチルシラ
ン、エトキシトリメチルシラン、ジエトキシジメ
チルシラン、トリエトキシメチルシラン、エトキ
シトリエチルシラン、ジエトキシジエチルシラ
ン、トリエトキシエチルシラン、イソブチルトリ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ
メトキシシラン、メトキシトリフエニルシラン、
ジエトキシジフエニルシラン、トリエトキシフエ
ニルシラン、トリメチルフエノキシシラン、ジエ
チルジフエノキシシラン、n―ブチルトリフエノ
キシシラン、トリフエニルフエノキシシラン、ジ
フエニルジフエノキシシラン、フエニルトリフエ
ノキシシラン、メトキシトリシクロヘキシルシラ
ン、ジエトキシジシクロペンチルシラン、トリメ
トキシシクロヘキシルシラン、エチルトリシクロ
ヘキシロキシシラン、ジメチルジシクロペンチロ
キシシラン、トリブチルシクロヘキシロキシシラ
ン、トリシクロペンチルシクロヘキシロキシシラ
ン、ジシクロプロピルジシクロペンチロキシシラ
ン、シクロヘキシルトリフエノキシシラン、ジシ
クロペンチルジフエノキシシラン、フエニルトリ
シクロペンチロキシシラン、トリフエニルシクロ
ヘキシロキシシランなどが挙げられる。 尚、建築材料に対する浸透性、撥水性の点から
特にトリエトキシメチルシラン、イソブチルトリ
メトキシシラン、テトラエトキシシランなどが好
ましい。 又、本発明に於いて用いられるアクリル系樹脂
はアルキル基の炭素数が1〜10のアクリル酸アル
キルエステルを10%以上50%未満ふくむ単量体混
合物を重合して得られるものである。 ここで単量体混合物中のアクリル酸アルキルエ
ステルの含有率が10重量%未満では耐候性に問題
を生じ、長期の屋外暴露において黄変、耐水性の
低下等の現象を生じ、耐久性に問題がある。一方
含有率50重量%以上では形成樹脂皮膜が柔らかく
なつてしまう為に、皮膜表面にべたつきが残り、
屋外暴露した場合には短日間でゴミ等が付着して
汚れる等の問題点がある。 又、アクリル系樹脂の添加量は、オルガノアル
コキシシラン1部に対して0.1〜10部、好ましく
は0.5〜3部であり、0.1部未満ではアクリル系樹
脂による被覆が小さく、耐久性に問題がある。10
部を越えるとアクリル系樹脂による被覆効果は十
分であるが、オルガノアルコキシシランによる建
築材料表面の撥水効果が小さく、表面が水にぬれ
やすくなる為、吸水率及び透水率が大きくなつて
耐水性の劣つたものとなる。 本発明に用いられる。アクリル酸アルキルエス
テルとしては、アクリル酸のメチル、エチル、n
―プロピル、iso―プロピル、n―ブチル、iso―
ブチル、sec―ブチル、n―アミル、n―ヘキシ
ル、n―ヘプチル、n―オクチル、2―エチルヘ
キシル、n―ノニル、n―デシルなどのエステル
がある。 本発明に用いることができる他の単量体として
は、上記アクリル酸アルキルエステルと共重合し
得る単量体であつて、具体的にはメタアクリル酸
のメチル、エチル、n―プロピル、iso―プロピ
ル、n―プチル、iso―ブチル、sec―ブチル、n
―アミル、n―ヘキシル、n―ヘプチル、n―オ
クチル、2―エチルヘキシルなどのエステル及び
エチレン、プロピレン、ブテン―1、ペンテン、
イソブチレン、1,4―ブタジエン、ジメチルブ
タジエン、1,2―ブタジエン、ビニルメチルエ
ーテル、ビニルプロピルエーテル、酢酸ビニル、
塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリ
ル、スチレン、上記以外のアクリル酸エステル、
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロト
ン酸、マレイン酸などが用いられる。 本発明に於けるアクリル系樹脂で特に好ましい
ものは、アクリル酸のメチル、エチル、n―プロ
ピル、ブチル、2―エチルヘキシルなどのアクリ
ル酸エステルの少なくとも2種の組合せより成る
共重合体又はこれらアクリル酸エステルとメタク
リル酸メチル、スチレン、1,4―ブタジエン、
塩化ビニル、アクリロニトリルなどから選ばれた
他のビニルモノマーとの組合せより成る共重合体
である。 本発明の樹脂は、通常公知の方法により重合し
て得ることができる。 本発明の防水用組成物は有機溶剤に溶解し或い
はさらに希釈して用いることが好ましいが、アク
リル系樹脂の製造時に有機溶剤が多量に使用され
ている場合には、さらに追加して使用する必要は
ない。 有機溶剤の例として次のものが挙げられる。60
〜180℃/760mmHg(絶対圧)の沸点範囲を有する
例えばヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、
デカンなどのパラフイン系炭化水素、例えばトル
エン、キシレン及びトリメチルベンゼン等の芳香
族炭化水素、例えばトリクロルエチレン、パーク
ロルエチレン等の塩素化炭化水素、例えばエチ
ル、n―プロピル、iso―プロピル、n―ブチル、
iso―ブチル、sec―ブチルなどのアルコール及び
ジアセトンアルコール等のアルコール類、例えば
メチルエチルケトン等のケトン類及び例えば酢酸
エチル等のエステル類等がある。それらは単独で
用いる事も、混合して用いる事も勿論可能であ
る。さらに本発明に於ける防水用組成物は自由に
着色することができ、着色剤は通常の染料、顔料
が用いられる。 本発明による防水用組成物は公知の方法で防水
すべき建築材料の表面上に噴霧、塗布又は浸漬に
よつて施される。 建築材料表面の状態により任意に変え得ること
は勿論可能である。 本発明の防水用組成物が適用される建築材料と
してはコンクリート、モルタル、発泡コンクリー
ト、硝子、陶磁器、石材、レンガ、スレート板、
珪カル板、ガラス繊維等のSi―O―結合を有する
ものなどである。 又、本発明防水組成物を塗布して防水処理した
建築材料にさらに次のものを施工することも勿論
可能である。 化粧用セメント吹付材、合成樹脂エマルジヨン
砂壁状吹付材、セメント系複層模様吹付材、合成
樹脂エマルジヨン系複層模様吹付材、反応硬化形
合成樹脂エマルジヨン系複層模様吹付材、反応硬
化形合成樹脂溶液系複層模様吹付材、ロツクウー
ル吹付材、軽量骨材入吹付材、繊維質上塗材、現
場調合モルタル等である。 以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。実施例中の部及び%はすべて重量部及び重量
%である。又、実施例における試験法は次の通り
である。 1 防水用組成物の粘度; 粘度計(岩田塗装(株)製NK―2型粘度計)を使
用して液温20℃で測定した。 2 吸水率; 絶乾状態の縦15cm、横15cm、厚さ10cmの大きさ
の材料を防水用組成物で全表面を処理して、3日
間室温で養生した後、24時間水中に完全に浸漬し
た後、その重量変化を測定した。容量%で吸水率
を示した。 3 透水率; 絶乾状態の縦10cm、横10cm、厚さ10cmの材料の
片面のみを防水用組成物で処理して、3日間室温
で養生後、直径3cm、高さ35cmの透明パイプを処
理表面に立てて、エポキシ系接着剤でシールす
る。水頭30cmとなるように水を注ぎ、24時間後に
透水量を測定する。透水率はl/m2で示した。 4 耐候性; 上記処理サンプルを東洋理化(株)製のWE―SUN
―DC型デユーサイクルサンシヤインウエザオメ
ーターを用いて1時間に6分間の水噴射の割合で
500時間照射した後、2)、3)で記した様に吸水
率、透水率を測定し、及び処理面の黄変を観察し
た。 5 処理面のべたつき 試験3)透水率で作成したサンプルの処理面に
ポリエチレン製シートを手で圧着させて後、引き
はがし、その時の抵抗で防水用組成物処理面のべ
たつきを評価した。 6 耐汚染性 絶乾状態の縦30cm、横10cm、厚さ3cmの材料の
片面を防水用組成物で処理して1日間室温で養生
して後、屋外で南方向に傾斜角45℃で1ケ月暴露
した後、表面を水洗し、処理面の汚れ(ゴミ等の
付着等)を目視により観察。 実施例 1 表1に示すように、オルガノアルコキシシラン
としてトリエトキシメチルシラン0.5部、イソブ
チルトリメトキシシラン0.5部にアクリル系樹脂
としてアクリル酸エチルエステル0.35部、メタク
リル酸メチル0.3部、スチレン0.35部のモノマー
成分を溶剤としてイソプロピルアルコール5.0部
中で常法により重合したものを添加して粘度が13
秒の防水用組成物を作製した。 このものをシポレツクス(株)社製のシポレツクス
ALC板にエアースプレーで0.3Kg/m2量を吹付け
た。 この防水用組成物について、上記の試験法に従
つて性能を測定した結果は表1に示したように良
好である。 実施例 2〜5 実施例1の要領に従い、表1に示すオルガノア
ルコキシシラン化合物を用い、且つ表1に示すモ
ノマーより成るアクリル系樹脂を用いて防水用組
成物を作製し、同様に試験した結果を表1に示
す。 比較例 1〜5 表2に示すように、建築材料としてシポレツク
スALC板にオルガノアルコキシシラン単独(比
較例1)、及び樹脂の添加部数の多いもの(比較
例2)、及び少ないもの(比較例3)、及び添加樹
脂のアクリル酸アルキルエステルの含有量が10%
未満のもの(比較例4)、及び50%以上のもの
(比較例5)及びオルガノアルコキシシランの代
りに高分子量のメチルポリシロキサンを用いたも
の(比較例6〜7)について、それぞれ同様にし
て防水用組成物としての性能を調べた。 結果は表2に記載したように、防水性能、耐候
性、処理面のべたつき、耐汚染性の何れかに欠点
があり好ましくない。
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A) オルガノアルコキシシランと (B) アルキル基の炭素数が1〜10のアクリル酸ア
ルキルエステルを10重量%以上50重量%未満含
有する単量体混合物を重合して得られるアクリ
ル系樹脂より成り、 且つ、その配合割合が(A)オルガノアルコキシシラ
ン1重量部に対して(B)アクリル系樹脂0.1〜10重
量部であることを特徴とする浸透性防水用組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP879679A JPS55102673A (en) | 1979-01-30 | 1979-01-30 | Permeating waterproof composition |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP879679A JPS55102673A (en) | 1979-01-30 | 1979-01-30 | Permeating waterproof composition |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS55102673A JPS55102673A (en) | 1980-08-06 |
| JPS6320872B2 true JPS6320872B2 (ja) | 1988-04-30 |
Family
ID=11702821
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP879679A Granted JPS55102673A (en) | 1979-01-30 | 1979-01-30 | Permeating waterproof composition |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS55102673A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE3228660C2 (de) * | 1982-07-31 | 1985-11-14 | Dynamit Nobel Ag, 5210 Troisdorf | Tiefenimprägnierung von Schwerbeton |
| JPS63277581A (ja) * | 1987-05-08 | 1988-11-15 | Onoda:Kk | 軽量気泡コンクリ−トの防水施工方法 |
| JPH0269374A (ja) * | 1988-09-05 | 1990-03-08 | Aoki Corp | コンクリート着色材と着色方法 |
| JPH0269375A (ja) * | 1988-09-05 | 1990-03-08 | Aoki Corp | コンクリート被覆材と被覆方法 |
| FR2870851B1 (fr) * | 2004-05-27 | 2008-07-04 | Rhodia Chimie Sa | Nouvelle agent hydrofugeant hydrodispersable, sa preparation et son utilisation dans le domaine de la construction et plus particulierement dans les compositions de liants mineraux |
| US7402623B1 (en) * | 2004-10-06 | 2008-07-22 | Chemmasters Inc. | Composition and process for treating concrete |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5396023A (en) * | 1977-02-03 | 1978-08-22 | Ishikawa Takashi | Permeable water proofing agent |
-
1979
- 1979-01-30 JP JP879679A patent/JPS55102673A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS55102673A (en) | 1980-08-06 |
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