JPS63220904A - ボロン添加オ−ステナイト系ステンレス鋼のパツク圧延方法 - Google Patents

ボロン添加オ−ステナイト系ステンレス鋼のパツク圧延方法

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JPS63220904A
JPS63220904A JP5423887A JP5423887A JPS63220904A JP S63220904 A JPS63220904 A JP S63220904A JP 5423887 A JP5423887 A JP 5423887A JP 5423887 A JP5423887 A JP 5423887A JP S63220904 A JPS63220904 A JP S63220904A
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松尾 敏憲
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱間加工性の悪いオーステナイト系ステンレ
ス鋼のパック圧延方法に関するもので、圧延による割れ
を発生させずに所定の板厚まで圧延することを目的とす
る圧延方法に関するものである。
[従来の技術] ボロンを0.3〜2.Ovt%添加したオーステナイト
系ステンレス鋼は、熱中性子吸収性に優れていることか
ら、使用済み核燃料の輸送および貯蔵用キャスクの燃料
バスケット用材料として使用される。
然し、ボロンの添加によってステンレス鋼中には、硬く
て脆いホウ化物が形成されるためボロン添加量の増加に
伴い熱間加工性が著しく低下する。
通常、熱中性子吸収材としては厚さ10關以下のボロン
添加オーステナイト系ステンレス鋼板並びに薄鋼板が使
用される。
従って、通常の圧延法を適用すると熱間加工性を維持で
きる圧延温度の確保が困難となり熱間加工性の劣化から
割れが発生する。この場合、加熱温度を高めることによ
って圧延温度を上昇させることが可能であるが、前述の
ホウ化物は1200℃以上で溶融するので加熱温度は1
175℃より高くするこは出来ない。これらの点を考慮
して実施されてきた従来技術の内容とその問題点を以下
に述べる。
[発明が解決すべき問題点] ボロン添加オーステナイト系ステンレス鋼は、熱間加工
可能な温度範囲が狭いために、この温度範囲を保持すべ
く、加熱・加工を多数回繰返して製造するが、ヒート数
の増加により製造コストは大幅に上昇する。
又、この方法においても、ボロン添加オーステナイト系
ステンレス鋼板を使用する板幅は1101I以下の中厚
板あるいは3 mm以下の薄板が多いため、板幅が薄く
なめに伴う温度降下が大きく、熱間加工可能温度域で所
定の板厚まで加工できず割れが発生する。
この割れは、鋼板のエツジより発生し加工度が加わるに
つれて鋼板の中央部方向に進展する。割れの発生した部
分は、使用に供することができないため歩留り低下を来
たし、製造コストの上昇となる。
一方、ボロン添加オーステナイト系ステンレス鋼にTi
(チタン)あるいはV(バナジューム)を添加してホウ
化物の組成、形態を変化させ熱間加工性を改善すること
が試みられているが、これ等の元素はフェライト形成元
素であるため、ホウ化物の他にデルタ・フェライトをも
形成し、熱間加工性の飛躍的な向上には結びつかず割れ
の発生を防止することは出来ない。
本発明は、上記の従来技術の問題点を解決するためのも
のであり、圧延による割れを発生させずに、所定の板厚
まで圧延するボロン添加オーステナイト系ステンレス鋼
の圧延方法を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、表面に剥離剤を塗布したボロン含有オーステ
ナイト系ステンレス鋼材を1枚以上積層し、その上下を
カバー材で覆い、周りをスペーサーで囲み、溶接して組
立てたパック圧延素材を熱間で圧延する前記ボロン含有
オーステナイト系ステ材の製造方法において、変形抵抗
値が前記ボロン含有オーステナイト系ステンレス鋼材の
変形抵抗値以下とする材料をカバー材として選定し、か
つ前記パック圧延素材を1100℃以上1175℃以下
で加熱し、下記の式で示される温度以上で仕上げ圧延を
行うことを特徴とするボロン添加オーステナイト系ステ
ンレス鋼の圧延方法である。
T鱈53B+870 但し T;仕上限界圧延温度(℃)B ;ボロン含有率(wt%) [作用] 本発明は、ボロン添加オーステナイト系ステンレス鋼板
のパック圧延による製造技術を詳細に検討した結果なさ
れたものである。
即ち、先ず熱間圧延加工性については、後述の実施例に
示す如く、ボロン添加量が高いほどホウ化物が多くなり
、割れの発生する限界温度が高くなるものの、ボロン添
加量(wt%)に応じて熱間圧延可能な温度範囲が存在
する。
従って、本材料の圧延仕上り温度をボロン添加Q(wt
%)に応じて、下記(1)式で与えられる限界圧延温度
T (℃)以上にとることにより、熱間圧延による本材
料の製造が可能となる。
T−53B+870・・・・・・(1)そこで、本発明
者等は、上記(1)式を満足させるため即ち材料の温度
降下防止ために、以下のパック圧延方法を発明するに至
ったものである。
パック圧延方法とは、第1図に示すようにボロン添加オ
ーステナイト系ステンレス鋼を1枚以上の多層に積重ね
、その外周を他の材料で包み込むことによって、被圧延
材の厚さを一定以上に維持して本材料の温度降下を防止
し、1層当りの厚さを圧延仕上げ寸法に熱間圧延する方
法である。
以下本圧延方法について述べる。
1)組立ての基本構成 第1図はパック圧延における組立ての基本構成の説明図
である。図において、1はコア材であり、ボロン添加オ
ーステナイト系ステンレス鋼インゴットあるいは連鋳ス
ラブを、前述の(1)式を満足する範囲で熱間圧延もし
くは熱間鍛造して製造する。従ってコア材の仕上り厚さ
は必然的に厚いものとなる。
また、このコア材の製造過程を経ず本材料のインゴット
あるいは連鋳スラブを直ちにコア材として用いることも
可能である。
2はカバー材、3はスペーサと呼び、低炭素鋼などの溶
接可能な材料を用いる。4は剥離剤であり、圧延による
層間での圧着を防止すると共に伝熱抵抗として、コア材
1の温度低下を防止する。
5はカバー材2とスペーサ3の溶接部である。
2)パック圧延法の基本特性 第3図及び第4図は夫々(カバー材の伸び)−(コア材
の伸び)と形状特性及び板厚特性との関係図であるが、
これらの図に基いて、積層圧延法の基本特性の理論的検
討結果を定性的に説明する。
■形状特性 第3図に示すように、コア材の変形抵抗がカバー材の変
形抵抗よりも大きい場合、即ちコア材の方がカバー材よ
りも硬い場合には、軟らかいカバー材の伸びが大きくな
り、この伸び差は、コア材の変形抵抗とカバー材の変形
抵抗の比(以後変形抵抗比という。)が大きい程大とな
る。
このような条件下においては、コア材はカバー材内部で
安定して圧延され形状良好となる。
変形抵抗比が1の場合、即ちコア材とカバー材の硬さが
同一の場合には夫々の伸びが一致し、単体の材料を圧延
するのと全く同様な状態で安定した圧延となり形状良好
となる。
一方、変形抵抗比が1より小さい場合には、コア材の伸
びがカバー材の伸びより大きくなる。
従って、コア材の変形はカバー材によって拘束され、一
般的には塑性座屈を生じて形状不良となる。
即ち、 変形抵抗比(k  ’)−コア材の変形抵抗とカバーr 材の変形抵抗の比、と定義すると、 k ≧1:形状良好 ■r k く1;形状不良 r となり、k ≧1で安定したパック圧延法が成立r することが明らかとなった。
■板厚特性 第4図に示すように、k  <1の場合、形状不r 良は呈しないものの、パック圧延材の厚さく総板厚と言
う)に対するコア材の占める板厚の比率によってカバー
材の伸びとコア材の伸びとの差が異なる。
図示するように、コア材の板厚と総板厚の比(以後、合
せ板厚比と言う)が小さいとカバー材の伸びが促進され
コア材、の伸びとの差が大きいが、合せ板厚比が増加す
るにつれてこの伸び差が減少する。
即ち、これを板厚の変化として表現すると、パック圧延
材の圧下率(総圧下率と言う)に対してコア材とカバー
材夫々の圧下率は第5図に示すようになる。
従って所定のコア材厚を得るためには、変形抵抗比並び
に合せ板厚比に応じてパック圧延材の最終狙い板厚を設
定しなければならない。
k  −1の場合には、 r 総圧下率−コア材の圧下率−カバー材の圧下率となる。
実際的には、コア材の製品厚と積層枚数の生産性の点、
カバー材の溶接強度、総板厚の制限などからこの合せ板
厚比は0.3〜0.8程度とすることが好ましい。
3)カバー材の選択 この発明を具現化するために、1.00%ボロン添加オ
ーステナイト系ステンレス鋼板(第1表、Nα2)につ
いて、その変形抵抗を調査し適切なカバー材質について
の検討を行った。
その1例を56図に示す。
図に明らかなように、1.00%ボロン添加オーステナ
イト系ステンレス鋼板(SUS304B)の平均変形抵
抗は、5US304材より30〜40%程度大きい。
また炭素鋼(C−0,21%)に対しては、1.7〜q 2倍程度である。
従って、いずれの材料をカバー材として選択しても、形
状不良を生じないパック圧延の可能性が予測されるが、
5US304材自体が高価な材料であることや、炭素鋼
より平均変形抵抗が大きく圧延負荷が増大することを考
慮すると、工業的には低炭素鋼をカバー材として選択す
るのが好ましい。
また、実際の圧延では、カバー材の温度はコア材の温度
より降下するため、温度降下によってカバー材の平均変
形抵抗がコア材より大きくならない配慮が必要となる。
4)パック組立て条件(カバー材厚の適正化)1.00
%ボロン添加オーステナイト系ステンレス鋼板(SUS
304B)のパック圧延法による製造を可能とするため
には前述した(1)式の圧延温度範囲T≧923℃ と圧延中における 5US304Bの平均変形抵抗≧炭素鋼(Ceq=0.
21%)(コア材)        (カバー材)を同
時に満足させるパック組立て条件(カバー材厚の適正化
)を検討する必要がある。
計算シミュレーションによる検討結果の1例を第7図に
示す。計算条件は、 コア材(SUS304B)寸法 108   X 1310  X 1810’−圧延1
0.4tX1840’ コア材の枚数   1枚 パック組立て寸法 t X 1470’ X 1970
’加熱温度     1150℃ バススケジュール 厚板ミル1基にてクロス(幅出しを
含む)圧延 とした。
第7図より、この場合の適正カバー材厚は、56關/片
側以上であることがわかる。但し、先に、2)■で述べ
たようにカバー材厚の薄い方が目標とする圧延寸法の達
成が容易であることは言うまでもない。
以上3)4)で例示したような検討過程を踏まえること
により、0.3〜2. Owt%ボロン添加オーステナ
イト系ステンレス鋼板のパック圧延法による製造条件が
確立された。
次に加熱温度の限定理由について述べる。
加熱温度を1100℃以上1175℃以下としたのは、
1100℃未満の加熱では、仕上り温度の低下が著しく
なり、圧延可能な温度範囲が狭くなるため好ましなく、
また1175℃を越えて加熱すると、ホウ化物の溶融が
起り圧延中に割れるために、加熱温度は1100℃〜1
175℃とした。
尚、ボロン添加オーステナイト系ステンレス鋼とは、 B:0.3〜2.Owt%、 C:0.08vt%以下
、 Si: 2.Ovt%以下、 Mn: 2.Ovt
%以下、 P:0.05vt%以下、 s:o、oav
t%以下、 Cr: 1B、0〜20.Owt%、 N
i:8.O〜15.Owt% 、 Mo:3.0wt%
以下、 N:0.15wt%以下を含有し、残部がFe
及び不可避不純物からなる鋼を言う。
次に本発明の実施例について述べる。
〔実施例〕
先ず、第1表に示す組成のボロン添加オーステナイト系
ステンレス鋼を、素材として加熱温度を1150℃とし
その熱間圧延加工性を評価した。
その結果を第1図に示す。
第1表    (vt%) 第1図に示す如く、B添加率(vt%)と圧延仕上り温
度(℃)との関係より次の如きことが分る。
ボロン添加量が高いほどホウ化物が多くなり、割れの発
生する限界温度が高くなるもののボロン添加率(wt%
)に応じて熱間圧延可能な温度範囲が存在し、第1図よ
り圧延仕上り温度とボロン添加率(vt1%)との関係
から下記(1)式が成立する。
T−53B+870・・・・・・(1)この(1)式よ
り、限界圧延温度(T℃)以上にとることにより熱間圧
延による本材料の製造が可能となることが分る。
実施例1 下記の第2表の成分組成のボロン添加オーステナイト系
ステンレス鋼を、コア材の供試材として試験を行った。
第2図に示す如くパック圧延を行った。その場合の条件
を以下に示す。
コア材;ボロン添加オーステナイト系ステンレス鋼板 
108 mm (厚) X 1310mm (幅)X 
181hm (長)X1枚 カバー材;炭素鋼(C−0,21%) q パック圧延素材; 240 +a+s (厚) X 1
47h+s (幅)X 1970關(長) 合せ板厚比、 0.45 コア材の圧延寸法; lO,4+o+i (厚) X 
1g40!I11 (幅)加熱温度、1120℃ 以上の条件にて、厚板圧延機にて12バスの加工(クロ
ス圧延実施)を行って、圧延後解体してコア材を調査し
た結果、コア材に割れの発生は全く認められなかった。
第8図にコア材及びカバー材の平均温度のシュミレーシ
ョン結果、実測によるカバー材の表面温度、コア材及び
カバー材の平均抵抗値を示す。
これによると変形抵抗比 k  >1であった。
■「 実施例2 下記に示す条件で、厚板圧延機にて12バスの加工(ク
ロス圧延を含む)を行った。
コア材;ボロン添加オーステナイト系ステンレス鋼板 
108 m+s (厚) X1310+am(幅) X
 1890u+ (長)X1枚カバー材;炭素鋼(C−
0,21%) q パック圧延素材; 300 mm (厚)X1470龍
(幅)X 1850+*m (長) 合せ板厚比、 0.36 コア材の圧延寸法; 5.4 m+i (厚) X 1
840mm (幅)加熱温度、 1150℃ 圧延後、解体し、コア材を調査した結果、コア材に割れ
の発生は全く認められながった。
実施例1と同様に、同じ諸元を第9図に示す。
比較例 下記に示す条件で厚板圧延機にて12バスの加工(クロ
ス圧延実施)を行った。
コア材;ボロン含有オーステナイト系ステンレス鋼板 
10g +am (厚) X131hm (幅)X 1
810mm (長)X1枚 カバー材;炭素鋼(C−0,21%) q ハック圧延索材; 160 srs (厚) X 14
70mm (幅)X 1970!I11 (長) 合せ板厚比、 0.875 加熱温度; 1150”c 圧延後、解体して、コア材を調査した結果、コア材のエ
ツジ部に割れの発生が認められた。
これは本発明の実施例1及び2に比べ、合せ板厚比が大
きく、即ちカバー材の厚みが比較例では薄いためコア材
に対する断熱効果が弱く、第10図に示すように、コア
材の仕上圧延温度が915℃で、限界圧延温度より降下
したことに起因する。
この場合、また第10図に示すように、上述の理由でコ
ア材とカバー材の変形抵抗比がk  <1r である。(4パス〜10バス) [発明の効果] 本発明のボロン添加オーステナイト系ステンレス鋼のパ
ック圧延方法によれば、圧延による割れを発生させずに
所定の厚さまで圧延することを可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はパック圧延法の説明図、第2図はB添加量と圧
延仕上り温度との関係グラフ、第3図はパック圧延法の
基本特性である形状特性の説明図、第4図及び第5図は
同じくパック圧延法の基本特性である形状特性の説明図
、第6図は圧延温度と平均変形抵抗比との関係グラフ、
第7図は圧延仕上り温度とカバー材厚/片側(+s+s
 )との関係グラフ、第8図は、実施例1における操業
成績グラフ、第9図は、実施例2における操業成績グラ
フ、第10図は、比較例における操業成績グラフである

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 表面に剥離剤を塗布したボロン含有オーステナイト系ス
    テンレス鋼材を1枚以上積層し、その上下をカバー材で
    覆い、周りをスペーサーで囲み、溶接して組立てたパッ
    ク圧延素材を熱間で圧延する前記ボロン含有オーステナ
    イト系ステンレス鋼材の製造方法において、変形抵抗値
    が前記ボロン含有オーステナイト系ステンレス鋼材の変
    形抵抗値以下とする材料をカバー材として選定し、かつ
    前記パック圧延素材を1100℃以上1175℃以下で
    加熱し、下記の式で示される温度以上で仕上げ圧延を行
    うことを特徴とするボロン添加オーステナイト系ステン
    レス鋼のパック圧延方法。 T=53B+870 但しT;仕上限界圧延温度(℃) B;ボロン含有率(wt%)
JP5423887A 1987-03-11 1987-03-11 ボロン添加オ−ステナイト系ステンレス鋼のパツク圧延方法 Granted JPS63220904A (ja)

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