JPS6326749B2 - - Google Patents
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- JPS6326749B2 JPS6326749B2 JP54138835A JP13883579A JPS6326749B2 JP S6326749 B2 JPS6326749 B2 JP S6326749B2 JP 54138835 A JP54138835 A JP 54138835A JP 13883579 A JP13883579 A JP 13883579A JP S6326749 B2 JPS6326749 B2 JP S6326749B2
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- C07D401/00—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
- C07D401/02—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings
- C07D401/04—Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing two hetero rings directly linked by a ring-member-to-ring-member bond
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- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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- A61P9/00—Drugs for disorders of the cardiovascular system
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- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
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- C07D211/04—Heterocyclic compounds containing hydrogenated pyridine rings, not condensed with other rings with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は一部公知のある種の1,4−ジヒドロ
ピリジンカルボン酸化合物の意外な製造方法、該
生成物の製薬学的用途及び循環器(circulation)
に影響を及ぼす薬剤を製造する際の中間生成物と
してのその用途に関する。 N−アリール置換されたジヒドロピリジン−
3,5−ジカルボン酸エステルは、アルカリの作
用下で対応するジヒドロピリジン−モノカルボン
酸及びジヒドロピリジン−ジカルボン酸に転化し
得ることはすでに明らかにされている(Br.
Lacho−wicz、Monatsh.Chem.17、343(1896)
参照)。 更に、N−アルキル置換されたジヒドロピリジ
ンモノカルボン酸は同様の方法で3,5−ジエス
テルからアルカリ加水分解によつて得られること
も明らかにされている(A.E.Sausin等、
Gieterosiklich Soedin1978、(2)272参照) N−アリール及びN−アルキル置換されたジヒ
ドロピリジン−3,5−ジカルボン酸ジエステル
は容易にケン化されるのに対して、N−未置換の
ジヒドロピリジンジカルボン酸ジエステルは全く
加水分解されないか、または極めて僅かな収率で
のみ加水分解され、対応するモノカルボン酸及び
ジカルボン酸を生じる(U.Eisner等、Chem.Rev.
72、1、41(1972);B・Loev等、J.
Heterocyclic Chem.12、363(1975)参照)。 本発明によれば、一般式 式中、 Rはアリール基、またはチエニル、フリル、ピ
リル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリ
ル、イソキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピ
リダジニル、ピリミジル、ピラジニル、キノリ
ル、イソキノリル、インドリル、ベンズイミダゾ
リル、キナゾリル及びキノキサリルから選ばれる
複素環式基を表わし、該アリール基または複素環
式基は随時フエニル、アルキル、アルケニル、ア
ルキニル、アルコキシ、アルキレン、ジオキシア
ルキレン、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリ
フルオロメトキシ、アルキルアミノ、ニトロ、シ
アノ、アジド、カルボキシアミド、スルホンアミ
ド及びSOm−アルキル(但し、mは0、1また
は2である)から選ばれる1〜3個の同一もしく
は相異なる置換基を含んでいてもよく、 R1及びR3は同一もしくは相異なり、水素原子、
直鎖状または分枝鎖状のアルキル基、アリール基
またはアラルキル基を表わし、そして Xは(a)−COOH基を表わすか、 (b) 式−COR3の基を表わし、 ここで R3は随時置換されていてもよいアルキル、ア
リール、アラルキル、アミノ、モノアルキルアミ
ノまたはジアルキルアミノ基を表わすか、 (c) 式−COOR4の基を表わし、 ここで R4は直鎖状、分枝鎖状または環式の飽和また
は不飽和の炭化水素基を表わし、該基は随時中間
に酸素または硫黄原子を含むかまたは鎖中に−
SO−もしくは−SO2−基を含んでいてもよく及
び/または該基は随時1個のハロゲンで、1個ま
たは2個のトリフルオロメチル基で、または1個
のフエニル、フエノキシ、フエニルチオもしくは
フエニルスルホニル基で置換されていてもよく、
これらはさらに随時ハロゲン、シアノ、ジアルキ
ルアミノ、アルコキシ、アルキル、トリフルオロ
メチルもしくはニトロ基で置換されていてもよ
く、または該炭化水素基は随時ピリジルもしくは
アミノで置換されていてもよく、該アミノ基はア
ルキル、アルコキシアルキル、アリール及びアラ
ルキルから選ばれる2個の同一もしくは相異なる
置換基をもち、これらの置換基は随時窒素原子と
共に5〜7員の環を形成していてもよく、該環は
更に異種原子として随時酸素もしくは硫黄原子ま
たはN−アルキル基を含んでいてもよく、或いは (d) 式−S(O)r−R5の基を表わし、 ここで rは0、1または2であり、そして R5は直鎖状、分枝鎖状または環式の飽和また
は不飽和の脂肪族炭化水素基を表わし、該基は随
時鎖中に酸素原子を含んでいてもよく及/または
随時アミノ、またはフエニル、フエノキシ、フエ
ニルチオ、フエニルスルホニル及びピリジニルか
ら選ばれるアリール基で置換されていてもよく、
該アリール基は随時ハロゲン、シアノ、ジアルキ
ルアミノ、アルコキシ、アルキル、トリフルオロ
メチルまたはニトロで置換されていてもよく、該
アミノ基は随時アルキル、アルコキシアルキル、
アリールまたはアラルキルから選ばれる2個の同
一もしくは相異なる置換基で置換されていてもよ
く、該置換基は随時窒素原子と共に5〜7員の環
を形成していてもよく、該環は更に異種原子とし
て随時酸素もしくは硫黄原子またはN−アルキル
基を含んでいてもよく、または R5は随時アルキル、アルコキシ、ハロゲン、
シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメト
キシ、ジアルキルアミノ及びニトロから選ばれる
1〜3個の同一もしくは相異なる置換基を含んで
いてもよいアリール基を表わし、 nは1、2、3または4であり、そしてYは電
子吸引性基を表わす、 の1,4−ジヒドロピリジン誘導体を、不活性有
機溶媒の存在下に10〜100℃の範囲内の温度にて、
アルカリ性条件下で加水分解することからなる一
般式 式中、R、R1、R2及びXは上記の意味を有す
る、 のN−未置換1,4−ジヒドロピリジンカルボン
酸またはその塩である化合物の製造方法が提供さ
れる。 本発明における方法を用いて、式()の1,
4−ジヒドロピリジンカルボン酸が良好な収率及
び高純度で得られることは、従来技術の観点から
すれば、N−未置換1,4−ジヒドロピリジンカ
ルボン酸がこの加水分解条件下では全く得られな
いか、または極めて僅かな収率でしか得られない
であろうことを予期せざるを得なかつたために
(B.Loev等、J.Heterocyclic Chem.12、363
(1975)参照)、極めておどろくべきことである。
従つて本発明における方法は、ジヒドロピリジン
カルボン酸エステルの加水分解性に対して存在す
る偏見を克服するものである。 本方法の重要な利点は、得られる生成物の良好
な収率及び高純度に加えて、その簡単な反応条件
のために小さな技術的労力で且つ大きな経済性を
もつて行い得ることである。 ドイツ国特許出願公開明細書第2218644号には、
エステルの合成のための出発物質としてある種の
ジヒドロピリジンモノカルボン酸がすでに述べら
れており、またこのものは原則的に対応するジエ
ステルのアルカリ性加水分解によつて製造し得る
ことも述べられている。しかしながら、述べられ
たほとんどのジヒドロピリジンモノカルボン酸
は、1−位置の窒素が置換されたものである。し
かしながら、そこには物理化学的パラメータ及び
収率に関するデータ、または加水分解を行う際の
具体的操作基準が明らかにされていない。 従来技術についてすでに説明した如く、ジヒド
ロピリジンカルボン酸ジエステルは1−位置にお
ける窒素に置換基をもつ場合にのみ、このものを
問題なくケン化することがこれまで可能であつ
た。N−未置換ジヒドロピリジンのケン化は、従
来全く不成功であつたか、またはその方法を行う
ことが工業的に興味をそそらぬほど低収率でのみ
成功していたかに過ぎない。 驚ろくべきことに、離脱すべきエステル基に電
子吸引性基を導入することにより、簡単にケン化
をすることが可能となり、従来得ることが困難で
あつた式()のN−未置換モノカルボン酸が生
じる。 離脱し得る殊に好適なエステル基は炭素原子1
〜4個のアルキル基であり、この基は電子吸引性
基、好ましくはシアノ、アセトキシ、アルコキシ
または塩素で置換される。殊に好適な基としてシ
アノエチル基を指摘すべきである。 本発明に従つて製造される式()のジヒドロ
ピリジンカルボン酸はそれ自体価値ある薬理学的
特性を有している。その循環器に影響を及ぼす作
用により、本化合物は例えば抗高血圧剤
(antihypertensive agent)、末梢及び脳血管拡張
剤(peripheral and cerebral vasodilator)並
びに冠状脈治療剤(coronary therapeutics)と
して使用することができる。 加えて、本化合物はまた価値ある薬理学的特
性、特に循環器に影響を及ぼす作用を示すジヒド
ロピリジンジカルボン酸ジエステルを製造する際
の出発物質として殊に適している。これらジエス
テルの製造は通常エステル化の公知の方法に従つ
て、例えばジシクロヘキシル−カルボジイミド法
(DCC法)に従う反応によつて〔Angew.Chem.
90、556頁以下(1978)参照〕、或いは対応するジ
ヒドロピリジンカルボン酸イミダゾリドとアルコ
ールとの反応によつて〔H.A.Staab等、Neuere
Methoden der Praparativen Organ.Chemie.
(Recent Methods of preparative Organic
Chemistry).VolumeV、53頁以下(1967)参
照〕行われる。 本発明に従つて製造される1,4−ジヒドロピ
リジンカルボン酸、殊に従来未知である本化合物
の範ちゆうの例は価値ある出発物質であり、この
ものから (a) 同一でないエステル基をもつジヒドロピリジ
ン−3,5−ジカルボン酸エステルが、特に第
二のアルコールエステル成分を分子内に導入す
ることにより、温和な条件下にて高純度で製造
することができ、そして (b) ラベルしたジヒドロピリジンエステルが、重
水素−ラベルしたまたはトリチウム−ラベルし
たアルコール基、例えば−パートリチエート化
された(pertritiated)メチレート基を導入す
る簡単な方法で製造することができ、このため
にラベルした化合物の製造を一段階で行うこと
ができる。かかるジエステルは医学的活性化合
物の代謝の研究に殊に重要である。 出発物質として1,4−ジヒドロ−2,6−ジ
メチル−4−(3′−ニトロフエニル)−ピリジン−
3,5−ジカルボン酸2−シアノエチルイソプロ
ピルエステルを用いる場合、その反応過程は次の
反応式によつて示すことができる: 本発明における方法を用いて、式()の1,
4−ジヒドロピリジン誘導体を好ましくはアルカ
リ金属水酸化物の存在下において、特に水混和性
の有機溶媒の存在下において、そして好ましくは
20〜50℃の温度範囲で加水分解する。 式()において、Rは好ましくはフエニルも
しくはナフチル基またはチエニル、フリル、ピリ
ル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、
イソキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリダ
ジニル、ピリミジル、ピラジニル、キノリル、イ
ソキノリル、インドリル、ベンズイミダゾリル、
キナゾリルもしくはキノキサリル基から選ばれる
複素環式基を表わす。上記の複素環式基及び殊に
フエニル基は1個または2個の同一もしくは相異
なる置換基を含み、あげ得る置換基は好ましくは
フエニル、炭素原子1〜8個、特に1〜4個の直
鎖状または分枝鎖状のアルキル、炭素原子3〜7
個のシクロアルキル、炭素原子2〜6個、特に2
〜3個のアルケニルもしくはアルキニル、好まし
くは炭素原子1〜4個、特に1個または2個のア
ルコキシ、トリメチレン、テトラメチレン及びペ
ンタメチレン、ジオキシメチレン、ハロゲン、例
えばフツ素、塩素、臭素及びヨウ素、特にフツ
素、塩素もしくは臭素、トリフルオロメチル、ト
リフルオロメトキシ、ニトロ、シアノ、アジド、
アルキル基1個当り好ましくは炭素原子1〜4
個、特に1個または2個のモノアルキルアミノ及
びジアルキルアミノ、カルボキシアミド、スルホ
ンアミドまたはSOm−アルキルであり、ここに
mは0、1または2であり、そしてアルキルは好
ましくは炭素原子1〜4個、特に1個または2個
を含んでいる。 更に式()において、同一もしくは相異なる
ことができるR1及びR2は、好ましくは水素原子、
炭素原子1〜4個、特に1〜3個の直鎖状または
分枝鎖状のアルキル基、フエニル基またはアラル
キル基、特にベンジル基を表わし、nは好ましく
は1、2、3または4、特に2であり、Xは好ま
しくはカルボキシル基−COOHまたは好ましく
は基−CO−R3を表わし、ここにR3は好ましくは
炭素原子1〜4個の直鎖状または分枝鎖状のアル
キル基、フエニル基、ベンジル基またはアミノ、
アルキル基1個当り炭素原子4個までのモノアル
キルアミノもしくはジアルキルアミノ基を表わ
し、該ジアルキルアミノ基のアルキル基は随時窒
素原子と共に5〜7員環を形成していてもよく、
該環は更に異種原子として酸素または硫黄原子を
含んでいてもよく、或いはXは好ましくは基−
COOR4を表わし、ここにR4は好ましくは炭素原
子8個まで、特に6個までの直鎖状、分枝鎖状ま
たは環式の飽和または不飽和の炭化水素基を表わ
し、該基は随時鎖の中間に酸素原子もしくは硫黄
原子または−SO−もしくは−SO2−基を含んで
いてもよく、及び/または該基の水素原子はハロ
ゲン原子、例えばフツ素もしくは塩素で、1個も
しくは2個のトリフルオロメチル基で、またはフ
エニル、フエノキシ、フエニルチオもしくはフエ
ニルスルホニル基で置換されていてもよい(後者
の4つの随時ハロゲン、特にフツ素、塩素もしく
は臭素、シアノ、各々アルキル基1個当り炭素原
子1個または2個のジアルキルアミノ、炭素原子
1〜4個のアルコキシ、炭素原子1〜4個のアル
キル、トリフルオロメチルまたはニトロで置換さ
れていてもよい)、またはα−、β−もしくはγ
−ピリジル基で、或いはアミノ基で置換され、該
アミノ基は炭素原子4個までのアルキル、炭素原
子4個までのアルコキシアルキル、フエニル及び
アラルキル、特にベンジルから選ばれる2個の同
一もしくは相異なる置換基をもち、該置換基は随
時窒素原子と共に5〜7員環を形成していてもよ
く、該環は更に異種原子として酸素もしくは硫黄
原子またはN−アルキル基を含んでいてもよく、
該アルキル基は好ましくは炭素原子1〜3個から
なり、或いはXは好ましくは基−S(O)r−R5を
表わし、ここにrは0、1または2であり、そし
てR5は好ましくは炭素原子8個まで、特に6個
までの直鎖状分枝鎖状または環式の飽和または不
飽和の脂肪族炭化水素基を表わし、該基は随時鎖
の中間に1個の酸素原子を含んでいてもよく、及
び/または該基の水素原子はフエニル、フエノキ
シ、フエニルチオフエニルスルホニル基で置換さ
れていてもよい(後者の4つの基は随時ハロゲ
ン、特に塩素もしくは臭素、シアノ、各々アルキ
ル基1個当り炭素原子1個または2個のジアルキ
ルアミノ、炭素原子1〜4個のアルコキシ、炭素
原子1〜4個のアルキル、トリフルオロメチルま
たはニトロで置換されていてもよい)、またはα
−、β−もしくはγ−ピリジル基で、或いはアミ
ノ基で置換され、該アミノ基は炭素原子4個まで
のアルキル、炭素原子6個まで、特に4個までの
アルコキシアルキル、フエニル及びアラルキル、
特にベンジルから選ばれる2個の同一もしくは相
異なる置換基をもち、該置換基は随時窒素原子と
共に5〜7員環を形成していてもよく、該環は更
に異種原子として酸素もしくは硫黄原子またはN
−アルキル基を含んでいてもよく、該アルキル基
は好ましくは炭素原子1〜3個からなり、或いは
R5はアリール基、特にフエニル基を表わし、該
基は随時1、2または3個の同一もしくは相異な
る置換基をもつていてもよく、そして挙げるべき
置換基は炭素原子1〜4個の直鎖状または分枝鎖
状のアルキル、炭素原子1個または2個のアルコ
キシ、ハロゲン、特にフツ素、塩素もしくは臭
素、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロ
メトキシ、各々アルキル基1個当り炭素原子1個
または2個のジアルキルアミノまたはニトロであ
り、そしてYは電子吸収性基、好ましくはフツ素
または塩素原子を表わすか、好ましくはアジドも
しくはニトロ基を表わすか、または好ましくは式
−COOR6のエステル基を表わし、ここにR6は炭
素原子4個まで、特に2個までのアルキル基また
はアラルキル基、特にベンジル基を表わし、或い
はYは好ましくは【式】基を表わし、こ こにR7は炭素原子4個まで、特に2個までのア
ルキル基、または随時塩素、シアノもしくはニト
ロで置換されていてもよいフエニル基を表わし、
またはYは好ましくはシアノ基を表わす。 一般式()の化合物またはその塩の本発明に
おける製造に際し、殊に次のものが重要である: Rがピリジル基またはフエニル基を表わし、該
基はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメ
チル、アジド、トリフルオロメトキシまたは炭素
原子1個または2個のアルコキシから選ばれる1
個または2個の同一もしくは相異なる置換基を含
み、 R1及びR2が同一もしくは相異なるものであり、
水素原子、炭素原子1個もしくは2個のアルキル
基、フエニル基またはベンジル基を表わし、 Xが(a)基−COOHを表わすか、 (b) 基−COR3を表わし、 ここで R3は炭素原子1〜4個のアルキル基を表わす
か、 (c) 基−COOR4を表わし、 ここで R4は直鎖状分枝鎖状または環式の飽和または
不飽和の炭化水素基を表わし、該基は随時鎖の中
間に酸素もしくは硫黄原子を含むかまたは−SO2
−基を含んでいてもよく、またはR4はベンジル
基を表わすか、或いは (d) 基−SO2−R5を表わし、 ここで但し R5は炭素原子6個までの直鎖状または分枝鎖
状の飽和または不飽和の炭化水素基、またはフエ
ニル基を表わす。 出発化合物として、 R、R1、R2及びXが上記の意味を有し、nが
2であり、そして Yがフツ素もしくは塩素原子、シアノ基または
式−COOR6のエステル基を表わし、 R6が炭素原子1個もしくは2個のアルキル基
またはベンジル基を表わすか、或いはYは基−C
−CO−R7を表わし、 R7が炭素原子1個または2個のアルキル基ま
たはフエニル基を表わす、 一般式()のジヒドロピリジンを用いること
が好ましい。 nが2であり、そして Yがシアノ基、塩素原子またはアセトキシ基を
表わす、 一般式())のジヒドロピリジンを用いるこ
とが殊に重要である。 出発物質として用いる一般式()の1,4−
ジヒドロピリジン誘導体は公知のものであるか、
またはそれ自体公知の方法において、イリデンカ
ルボニル化合物とエナミノカルボン酸エステルと
の反応或いはアルデヒドとエナミノ化合物及びβ
−ケトカルボン酸エステルとの反応によつて得る
ことができる(ドイツ国特許出願公開明細書第
2117571号、イギリス国特許第1358951号、ドイツ
国特許出願公開明細書第2117527号及びイギリス
国特許第1331405号明細書参照)。 例として次のものをあげることができる:1,
4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(2′−ニ
トロフエニル)−ピリジン−3,5−ジカルボン
酸メチル2−シアノエチルエステル;1,4−ジ
ヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3′−ニトロフ
エニル)−ピリジン−3,5−ジカルボン酸ブチ
ル2−シアノエチルエステル;1,4−ジヒドロ
−2,6−ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)
ピリジン−3,5−ジカルボン酸イソプロピル2
−シアノエチルエステル;1,4−ジヒドロ−
2,6−ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)−
ピリジン−3,5−ジカルボン酸シクロペンチル
2−シアノエチルエステル;1,4−ジヒドロ−
2,6−ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)−
ピリジン−3,5−ジカルボン酸アリル2−シア
ノエチルエステル;1,4−ジヒドロ−2,6−
ジメチル−4−(3−ニトロフエニル)−ピリジン
−3,5−ジカルボン酸2−メトキシエチル2−
シアノエチルエステル;1,4−ジヒドロ−2,
6−ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)−ピリ
ジン−3,5−ジカルボン酸2−メチルチオエチ
ル2−シアノエチルエステル;1,4−ジヒドロ
−2,6−ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)
−ピリジン−3,5−ジカルボン酸2−ジメチル
アミノエチル2−シアノエチルエステル;1,4
−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3′−ニト
ロフエニル)−ピリジン−3,5−ジカルボン酸
2−ベンジル−メチルアミノ−エチル2−シアノ
エチルエステル;1,4−ジヒドロ−2,6−ジ
メチル−4−(3−ニトロフエニル)−ピリジン−
3,5−ジカルボン酸ベンジル2−シアノエチル
エステル;1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル
−4−(3−ニトロフエニル)−ピリジン−3,5
−ジカルボン酸3,4−ジクロロベンジル2−シ
アノエチルエステル;1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)−ピリジ
ン−3,5−ジカルボン酸2,2,2−トリフル
オロエチル2−シアノエチルエステル;1,4−
ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(2′−トリフ
ルオロメチルフエニル)−ピリジン−3,5−ジ
カルボン酸エチル2−シアノエチルエステル;
1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(3′−シアノフエニル)−ピリジン−3,5−ジカ
ルボン酸イソプロピル2−シアノエチルエステ
ル;1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(2′−メトキシフエニル)−ピリジン−3,5−ジ
カルボン酸メチル2−シアノエチルエステル;
1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(3′−クロロフエニル)−ピリジン−3,5−ジカ
ルボン酸イソプロピル2−シアノエチルエステ
ル;1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(2′−フルオロフエニル)−ピリジン−3,5−ジ
カルボン酸イソプロピル2−シアノエチルエステ
ル;1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(2−ピリジル)−ピリジン−3,5−ジカルボン
酸イソプロピル2−シアノエチルエステル;1,
4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3−ピ
リジル)−ピリジン−3,5−ジカルボン酸イソ
プロピル2−シアノエチルエステル;1,4−ジ
ヒドロ−2,6−ジメチル−4−(2−フリル)−
ピリジン−3,5−ジカルボン酸イソプロピル2
−シアノエチルエステル;1,4−ジヒドロ−
2,6−ジメチル−4−(2−チエニル)−ピリジ
ン−3,4−ジカルボン酸イソプロピル2−シア
ノエチルエステル:1,4−ジヒドロ−2,6−
ジメチル−4−(4−キノリニル)−ピリジン−
3,5−ジカルボン酸イソプロピル2−シアノエ
チルエステル;1,4−ジヒドロ−2,6−ジメ
チル−4−(3′−ニトロフエニル)−ピリジン−
3,5−ジカルボン酸イソプロピル2−クロロエ
チルエステル:1,4−ジヒドロ−2,6−ジメ
チル−4−(3′−クロロフエニル)−ピリジン−
3,5−ジカルボン酸イソプロピル2−アセトキ
シエチルエステル;1,4−ジヒドロ−2,6−
ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)−ピリジン
−3,5−ジカルボン酸イソプロピル2−アセト
キシエチルエステル;1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−4−(2′−トリフルオロメチルフエ
ニル)−ピリジン−3,5−ジカルボン酸イソプ
ロピル2−ベンゾイルオキシエチルエステル;
1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(3′−ニトロフエニル)−ピリジン−3,5−ジカ
ルボン酸イソプロピル2−カルボエトキシエチル
エステル及び1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチ
ル−4−(3′−ニトロフエニル)−ピリジン−3,
5−ジカルボン酸イソプロピル2−ベンジルオキ
シカルボニル−エチルエステル。 適当な加水分解剤はなかでも無機塩基である。
これらには主にアルカリ金属水酸化物例えば水酸
化ナトリウムまたは水酸化カリウムが含まれる。
有機出発化合物の性質に応じて、塩基をモル量で
または2〜3倍過剰量を用いることができる。 大過剰量の水が有利な反応媒質であることがわ
かつた。均一条件下で反応を行うために、一般に
不活性な水混和性有機溶媒を加えることが有利で
ある。かかる溶媒の好適な例は、アルコール例え
ばメタノール、エタノールもしくはプロパノー
ル、エーテル例えばジオキサン、テトラヒドロフ
ランもしくは1,2−ジメトキシエタン、または
ピリジン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシドもしくはヘキサメチルリン酸トリアミド
である。 溶媒として炭素原子1〜4個の脂肪族アルコー
ル及び1,2−ジメトキシエタンを用いることが
殊に有利であることがわかつた。 反応温度は10乃至100℃の実質的な範囲内で変
えることができ、好ましくは20乃至50℃間であ
る。好ましくは反応を室温で行う。 本発明は常圧下で、但しまた昇圧下でも行うこ
とができる。一般に常圧を用いる。 本発明における方法の好適な実施態様を行う際
に、式()の有機出発化合物1モルを適当な水
性有機溶媒混合物中で有機塩基1〜3モルと反応
させる。その後に混合物を水で希釈し、塩化メチ
レンで抽出する。水相を分離し、酸性にし、その
際に本発明における反応生成物が沈殿する。この
ものを別し、不活性有機溶媒から再結晶する。 本発明に従つて製造される化合物は広範囲の且
つ種々な薬理学的作用スペクトルを有する。更に
詳細には、実験的に次の主な作用を立証すること
ができる: 1 非経口的、経口的及び舌下的に投与した際、
本化合物は冠状脈の顕著で且つ持続的な拡張を
起させる。冠状脈に対するこの作用は、心臓に
おける負担を減じる同時的な亜硝酸塩
(nitrite)様効果によつて強められる。 本化合物はエネルギー節約の意味で心臓代謝
作用に影響を与えるかまたは該作用を改善す
る。 2 心臓における刺激生成(stimulus
formation)及び興奮伝達系(excitation
conduction system)の応刺性(excitability)
が減ぜられ、従つて抗細動作用(anti−
fibrillation action)をもたらし、これは治療
投薬量において検出することができる。 3 脈管の平滑筋の緊張力(tone)が本化合物の
作用により著じるしく減じられる。この脈管−
鎮痙作用(vascular−spasmolytic)は全脈管
系に起り得るか、或いは外接した
(circumscribed)脈管領域(例えば中枢神経
系)において多少隔離して表される。 4 本化合物は普通緊張型(normotonic)及び
高度緊張型(hypertonic)の動物の血圧を低下
させ、従つて抗高血圧剤として使用することが
できる。 5 本化合物は強度の筋肉−鎮痙作用を有し、こ
の作用は胃、腸管、泌尿生殖器及び呼吸器系の
平滑筋に顕著に現われる。 上記の如く、また本発明は本発明の化合物の人
間医薬及び獣医薬における用途に関する。 本発明は本発明の化合物を活性成分として、固
体または液化した気体の希釈剤或いは表面活性剤
が存在する場合を除いて分子量200よりも小さい
(好ましくは350よりも小)溶媒以外の液体希釈剤
との混合物として含有する製薬学的組成物を提供
する。 更に本発明は本発明の化合物を活性成分として
無菌の及び/または生理学的等張水溶液の形態で
含有する製薬学的組成物を提供する。 また本発明は本発明の化合物からなる投与単位
形態における薬剤を提供する。 また本発明は本発明の化合物を含有する錠剤
〔ロゼンジ(lozenge)及び顆粒も含む〕、糖衣丸、
カプセル剤、丸剤、アンプル剤または坐薬の形態
における薬剤を提供する。 本明細書において用いる「薬剤」とは医薬投与
に適する物理的に分離した一体の部分を意味す
る。本明細書において用いる「投薬単位形態にお
ける薬剤」とは、担体との混合物として及び/ま
たはエンベロプ(envelope)内に含ませた本発
明の化合物の1日当りの投薬量またはその倍数
(4倍まで)もしくは約数(1/40まで)を各々含
有する医薬投与に適する物理的に分離した一体の
部分を意味する。薬剤が1日当りの投薬量を含む
か或いは例えば1日当りの投薬量の1/2、1/3もし
くは1/4を含むかによつて、投与する薬剤はそれ
ぞれ1日に1回または例えば2、3もしくは4回
となろう。 製薬学的組成物は例えば軟膏、ゲル、塗布剤、
クリーム、スプレー(エーロゾルを含む)、ロー
シヨン、水性もしくは非水性希釈剤中の活性成分
の懸濁液、溶液及び乳液、シロツプ、顆粒または
粉末の形態をとることができる。 錠剤、糖衣丸、カプセル剤及び丸剤に成形する
ために、適合した製薬学的組成物(例えば粒剤)
に用いる希釈剤としては次のものが含まれる: (a)充填剤及び伸展剤、例えば澱粉、砂糖、マン
ニトール及びケイ酸;(b)結合剤、例えばカルボキ
シルメチルセルロース及び他のセルロース誘導
体、アルギン酸塩、ゼラチン及びポリビニルピロ
リドン;(c)湿潤剤、例えばグリセリン;(d)崩壊剤
例えば寒天、炭酸カルシウム及び重炭酸ナトリウ
ム;(e)溶解遅延剤、例えばパラフイン;(f)再吸収
促進剤、例えば第四級アンモニウム化合物;(g)表
面活性剤、例えばセチルアルコール、グリセリン
モノステアレート;(h)吸着担体、例えばカオリン
及びベントナイト;(i)潤滑剤、例えばタルク、ス
テアリン酸カルシウム及びステアリン酸マグネシ
ウム並びに固体のポリエチレングリコール。 製薬学的組成物からつくつた錠剤、糖衣丸、カ
プセル剤及び丸剤には普通の被覆、エンベロプ及
び保護基質を含ませることができ、これらは不透
明化剤を含むことができる。それらは活性成分の
みを或いは好ましくは腸管の特定の部分におい
て、可能ならば長時間に亘つて放出するように構
成することができる。被覆、エンベロプ及び保護
基質は例えば重合体物質またはロウからつくるこ
とができる。 また活性成分を上記希釈剤の1種または数種と
共にマイクロカプセル状につくることができる。 坐薬に成形するために適する製薬学的組成物に
用いる希釈剤は、例えば普通の水溶性希釈剤、例
えばポリエチレングリコール及び脂肪(例えば、
ココア油及び高級エステル例えばC16−脂肪酸に
よるC14−アルコール〕)またはこれらの希釈剤の
混合物であることができる。 軟膏、塗布剤、クリーム及びゲルである製薬学
的組成物には、例えば普通の希釈剤、例えば動物
性及び植物性脂肪、ロウ、パラフイン、澱粉、ト
ラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレング
リコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、
タルク及び酸化亜鉛またはこれらの物質の混合物
を含ませることができる。 粉剤及びスプレーである製薬学的組成物には、
例えば普通の希釈剤、例えばラクトース、タル
ク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシ
ウム及びポリアミド粉末またはこれらの物質の混
合物を含ませることができる。エーロゾルスプレ
ーには例えば普通の噴射基剤例えばクロルフルオ
ロ炭化水素を含ませることができる。 溶液及び乳液である製薬学的組成物には、例え
ば普通の希釈剤(勿論、表面活性剤が存在する場
合を除いて、分子量200以下の上記の溶媒は除外
する)、例えば溶媒、溶解剤及び乳化剤を含ませ
ることができる;かかる希釈剤の特定の例は、
水、エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコー
ル、ベンジルベンゾエート、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホル
ムアミド、油(例えば落花生油)、グリセリン、
テトラビドロフリフリルアルコール、ポリエチレ
ングリコール及びソルビトールの脂肪酸エステル
またはこれらの混合物である。 非経口投与に対しては溶液及び乳液は無菌にそ
して適当には血液等張にすべきである。 懸濁液である製薬学的組成物には、普通の希釈
剤、例えば水、エチルアルコール、プロピレング
リコール、表面活性剤(例えばエトキシル化イソ
ステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソル
ビツト及びソルビタンエステル)の如き液体希釈
剤、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウ
ム、ベントナイト、寒天及びトラガントまたはこ
れらの混合物を含ませることができる。 また全ての本発明による製薬学的組成物には着
色剤及び保存剤並びに芳香及び風味添加物(例え
ばはつか油及びユーカリ油)及び甘味剤(例えば
サツカリン)を含ませることができる。 本発明による製薬学的組成物はの重量全組成物
に対して活性成分を一般に0.5〜90重量%含有す
る。 本発明の化合物に加えて、また本発明による製
薬学的組成物及び薬剤には他の薬剤的に活性な化
合物を含ませることができる。また該組成物は本
発明の化合物の複数を含むことができる。 本発明の薬剤における全ての希釈剤は本発明の
製薬学的組成物について上に述べたいずれかの希
釈剤であることができる。かかる薬剤は単独の希
釈剤として分子量200よりも小さい溶媒を含むこ
とができる。 本発明による薬剤を構成する分離した一体部分
は一般に、その形状または包装の理由により、医
薬投与に適合し、且つ例えば次のものであること
ができる: 錠剤(ロゼンジ及び顆粒を含む)、丸剤、糖衣
丸、カプセル剤、坐薬及びアンプル剤。これらの
形態のあるものは活性成分を徐放性にすることが
できる。カプセル剤の如きものは保護エンベロプ
を含み、これは薬剤部分を物理的に分離し、そし
て一体にさせる。 本発明の薬剤の投与に対する好適な1日当りの
投薬量は静脈内投与の場合には活性成分25〜250
mgであり、経口投与の場合には活性成分25〜250
mgである。 上記の製薬学的調製物及び薬剤の製造は本分野
においては公知の方法によつて、例えば1種もし
くはそれ以上の活性成分と1種もしくはそれ以上
の希釈剤とを混合して製薬学的組成物(例えば顆
粒)をつくり、次に該組成物を薬剤(例えば錠
剤)にすることによつて行なわれる。 更に本発明は本発明の化合物を単独で、または
希釈剤との混合物として、或いは上記薬剤の形態
で人間及び人間以外の動物に投与して該動物にお
ける上記の病気を防除(予防、救済及び治療を含
む)する方法を提供する。 本活性化合物は経口的、非経口的(例えば筋肉
内、腹腔内、皮下及び静脈内)、肛門部または局
部的、好ましくは経口的または特に舌下的または
静脈内に投与することが考えられる。従つて好適
な製薬学的組成物及び薬剤は経口または非経口投
与に適合したものである。本発明の方法における
投与は好ましくは経口または非経口投与である。 一般に効果的な成果を得るために、静脈内投与
の場合には0.01〜10mg、特に0.05〜5mg/Kg体
重/日の量、そして経口投与の場合には、0.05〜
20mg、特に0.5〜5mg/Kg体重/日の量を投与す
ることが有利であることがわかつた。しかしなが
ら、時には上記の投薬量からはずれる必要があ
り、殊にそのことは処置を受ける人間または動物
の性質及び体重、処置に対する個々の反応、活性
成分を投与する調製物のタイプ及び投与方法、並
びに病気の進行時点または投与間隔に依存する。
かくして或る場合には上記の最少投薬量より少な
い量を用いて十分であり、一方他の場合には所望
の成果を得るために上記の上限を超えなければな
らない場合も起るであろう。多量に投与する場合
には、1日に数回に分けて投与することが有利で
ある。人間医薬及び獣医薬として同一の投薬量を
用いることが考えられる。 本発明に従えば、 Rが2−ニトロフエニル基、3−ニトロフエニ
ル基、2−トリフルオロメチル基、2−クロロフ
エニル基または2−メチルメルカプトピリジル基
を表わし、 R1及びR2がメチル基を表わし、そしてXが
COOHまたはCOOR4を表わし、ここにR4は炭素
原子6個までの直鎖状分枝鎖状または環式アルキ
ル基を表わし、該基は随時鎖の中間に酸素原子を
もつかまたは1〜2個のトリフルオロメチル基も
しくは【式】基で置換されていてもよ く、但しR4はRが2−ニトロフエニル基を表わ
す場合には、メチルまたはイソブチル基のみを表
わす、 一般式()の酸及びその塩である新規な化合
物を提供する。 これら新規化合物の中で、Rが2−ニトロフエ
ニル基を表わし、そしてR4がメチルまたはイソ
ブチル基であるものを指摘することができる。 この新規化合物は、式()の化合物から普通
のエステル化法によつて製造される殊に有利な作
用を有するピリジン誘導体の製造、異なるエステ
ル基をもつ純粋なジヒドロピリジンの製造及びラ
ベルしたジエステル、特にジヒドロピリジンジエ
ステルの製造に際して出発物質として用いるのに
もつぱら適している。 以下の実施例は本発明の方法をさらに説明する
ものである。 実施例 1 1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(3′−ニトロフエニル)−ピリジン−3,5−ジ
カルボン酸モノイソプロピルエステル 水300ml+1,2−ジメトキシエタン150ml中の
水酸化ナトリウム12g(0.3モル)の溶液中の1,
4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3′−ニ
トロフエニル)−ピリジン−3,5−ジカルボン
酸5−イソプロピル3−(2−シアノエチル)エ
ステル41.3g(0.1モル)を室温で7時間撹拌し
た。次に反応混合物を水100mlで希釈し、塩化メ
チレンでくり返し抽出した。有機抽出液はすて、
水相を希塩酸で酸性にした。その際に反応生成物
が沈殿した。このものを別し、メタノールから
再結晶した。 融点:182〜184℃(分解);収量:26g(72
%)。 実施例1と同様にして、次の化合物(第1表)
が得られた: 【表】 【表】 【表】 【表】 本発明の新規な1,4−ジヒドロピリジンカル
ボン酸塩の中で、製剤上許容し得る塩が殊に重要
であり且つ好ましい。 一般式()の新規な遊離1,4−ジヒドロピ
リジンカルボン酸及びその塩は、適当な方法で相
互転化することができる:かかる相互転化方法は
当該分野において公知である。 また本発明は本発明の活性化合物の製剤上許容
し得る生物学的前駆物質(bioprecursor)からな
る。 本明細書の目的に対する本発明の活性化合物の
「製剤上許容し得る生物学的前駆物質」なる語は
活性化合物とは異なる構造式を有するが、しかし
動物または人間に投与した際に患者の体内で活性
化合物に転化される化合物を意味する。
ピリジンカルボン酸化合物の意外な製造方法、該
生成物の製薬学的用途及び循環器(circulation)
に影響を及ぼす薬剤を製造する際の中間生成物と
してのその用途に関する。 N−アリール置換されたジヒドロピリジン−
3,5−ジカルボン酸エステルは、アルカリの作
用下で対応するジヒドロピリジン−モノカルボン
酸及びジヒドロピリジン−ジカルボン酸に転化し
得ることはすでに明らかにされている(Br.
Lacho−wicz、Monatsh.Chem.17、343(1896)
参照)。 更に、N−アルキル置換されたジヒドロピリジ
ンモノカルボン酸は同様の方法で3,5−ジエス
テルからアルカリ加水分解によつて得られること
も明らかにされている(A.E.Sausin等、
Gieterosiklich Soedin1978、(2)272参照) N−アリール及びN−アルキル置換されたジヒ
ドロピリジン−3,5−ジカルボン酸ジエステル
は容易にケン化されるのに対して、N−未置換の
ジヒドロピリジンジカルボン酸ジエステルは全く
加水分解されないか、または極めて僅かな収率で
のみ加水分解され、対応するモノカルボン酸及び
ジカルボン酸を生じる(U.Eisner等、Chem.Rev.
72、1、41(1972);B・Loev等、J.
Heterocyclic Chem.12、363(1975)参照)。 本発明によれば、一般式 式中、 Rはアリール基、またはチエニル、フリル、ピ
リル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリ
ル、イソキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピ
リダジニル、ピリミジル、ピラジニル、キノリ
ル、イソキノリル、インドリル、ベンズイミダゾ
リル、キナゾリル及びキノキサリルから選ばれる
複素環式基を表わし、該アリール基または複素環
式基は随時フエニル、アルキル、アルケニル、ア
ルキニル、アルコキシ、アルキレン、ジオキシア
ルキレン、ハロゲン、トリフルオロメチル、トリ
フルオロメトキシ、アルキルアミノ、ニトロ、シ
アノ、アジド、カルボキシアミド、スルホンアミ
ド及びSOm−アルキル(但し、mは0、1また
は2である)から選ばれる1〜3個の同一もしく
は相異なる置換基を含んでいてもよく、 R1及びR3は同一もしくは相異なり、水素原子、
直鎖状または分枝鎖状のアルキル基、アリール基
またはアラルキル基を表わし、そして Xは(a)−COOH基を表わすか、 (b) 式−COR3の基を表わし、 ここで R3は随時置換されていてもよいアルキル、ア
リール、アラルキル、アミノ、モノアルキルアミ
ノまたはジアルキルアミノ基を表わすか、 (c) 式−COOR4の基を表わし、 ここで R4は直鎖状、分枝鎖状または環式の飽和また
は不飽和の炭化水素基を表わし、該基は随時中間
に酸素または硫黄原子を含むかまたは鎖中に−
SO−もしくは−SO2−基を含んでいてもよく及
び/または該基は随時1個のハロゲンで、1個ま
たは2個のトリフルオロメチル基で、または1個
のフエニル、フエノキシ、フエニルチオもしくは
フエニルスルホニル基で置換されていてもよく、
これらはさらに随時ハロゲン、シアノ、ジアルキ
ルアミノ、アルコキシ、アルキル、トリフルオロ
メチルもしくはニトロ基で置換されていてもよ
く、または該炭化水素基は随時ピリジルもしくは
アミノで置換されていてもよく、該アミノ基はア
ルキル、アルコキシアルキル、アリール及びアラ
ルキルから選ばれる2個の同一もしくは相異なる
置換基をもち、これらの置換基は随時窒素原子と
共に5〜7員の環を形成していてもよく、該環は
更に異種原子として随時酸素もしくは硫黄原子ま
たはN−アルキル基を含んでいてもよく、或いは (d) 式−S(O)r−R5の基を表わし、 ここで rは0、1または2であり、そして R5は直鎖状、分枝鎖状または環式の飽和また
は不飽和の脂肪族炭化水素基を表わし、該基は随
時鎖中に酸素原子を含んでいてもよく及/または
随時アミノ、またはフエニル、フエノキシ、フエ
ニルチオ、フエニルスルホニル及びピリジニルか
ら選ばれるアリール基で置換されていてもよく、
該アリール基は随時ハロゲン、シアノ、ジアルキ
ルアミノ、アルコキシ、アルキル、トリフルオロ
メチルまたはニトロで置換されていてもよく、該
アミノ基は随時アルキル、アルコキシアルキル、
アリールまたはアラルキルから選ばれる2個の同
一もしくは相異なる置換基で置換されていてもよ
く、該置換基は随時窒素原子と共に5〜7員の環
を形成していてもよく、該環は更に異種原子とし
て随時酸素もしくは硫黄原子またはN−アルキル
基を含んでいてもよく、または R5は随時アルキル、アルコキシ、ハロゲン、
シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメト
キシ、ジアルキルアミノ及びニトロから選ばれる
1〜3個の同一もしくは相異なる置換基を含んで
いてもよいアリール基を表わし、 nは1、2、3または4であり、そしてYは電
子吸引性基を表わす、 の1,4−ジヒドロピリジン誘導体を、不活性有
機溶媒の存在下に10〜100℃の範囲内の温度にて、
アルカリ性条件下で加水分解することからなる一
般式 式中、R、R1、R2及びXは上記の意味を有す
る、 のN−未置換1,4−ジヒドロピリジンカルボン
酸またはその塩である化合物の製造方法が提供さ
れる。 本発明における方法を用いて、式()の1,
4−ジヒドロピリジンカルボン酸が良好な収率及
び高純度で得られることは、従来技術の観点から
すれば、N−未置換1,4−ジヒドロピリジンカ
ルボン酸がこの加水分解条件下では全く得られな
いか、または極めて僅かな収率でしか得られない
であろうことを予期せざるを得なかつたために
(B.Loev等、J.Heterocyclic Chem.12、363
(1975)参照)、極めておどろくべきことである。
従つて本発明における方法は、ジヒドロピリジン
カルボン酸エステルの加水分解性に対して存在す
る偏見を克服するものである。 本方法の重要な利点は、得られる生成物の良好
な収率及び高純度に加えて、その簡単な反応条件
のために小さな技術的労力で且つ大きな経済性を
もつて行い得ることである。 ドイツ国特許出願公開明細書第2218644号には、
エステルの合成のための出発物質としてある種の
ジヒドロピリジンモノカルボン酸がすでに述べら
れており、またこのものは原則的に対応するジエ
ステルのアルカリ性加水分解によつて製造し得る
ことも述べられている。しかしながら、述べられ
たほとんどのジヒドロピリジンモノカルボン酸
は、1−位置の窒素が置換されたものである。し
かしながら、そこには物理化学的パラメータ及び
収率に関するデータ、または加水分解を行う際の
具体的操作基準が明らかにされていない。 従来技術についてすでに説明した如く、ジヒド
ロピリジンカルボン酸ジエステルは1−位置にお
ける窒素に置換基をもつ場合にのみ、このものを
問題なくケン化することがこれまで可能であつ
た。N−未置換ジヒドロピリジンのケン化は、従
来全く不成功であつたか、またはその方法を行う
ことが工業的に興味をそそらぬほど低収率でのみ
成功していたかに過ぎない。 驚ろくべきことに、離脱すべきエステル基に電
子吸引性基を導入することにより、簡単にケン化
をすることが可能となり、従来得ることが困難で
あつた式()のN−未置換モノカルボン酸が生
じる。 離脱し得る殊に好適なエステル基は炭素原子1
〜4個のアルキル基であり、この基は電子吸引性
基、好ましくはシアノ、アセトキシ、アルコキシ
または塩素で置換される。殊に好適な基としてシ
アノエチル基を指摘すべきである。 本発明に従つて製造される式()のジヒドロ
ピリジンカルボン酸はそれ自体価値ある薬理学的
特性を有している。その循環器に影響を及ぼす作
用により、本化合物は例えば抗高血圧剤
(antihypertensive agent)、末梢及び脳血管拡張
剤(peripheral and cerebral vasodilator)並
びに冠状脈治療剤(coronary therapeutics)と
して使用することができる。 加えて、本化合物はまた価値ある薬理学的特
性、特に循環器に影響を及ぼす作用を示すジヒド
ロピリジンジカルボン酸ジエステルを製造する際
の出発物質として殊に適している。これらジエス
テルの製造は通常エステル化の公知の方法に従つ
て、例えばジシクロヘキシル−カルボジイミド法
(DCC法)に従う反応によつて〔Angew.Chem.
90、556頁以下(1978)参照〕、或いは対応するジ
ヒドロピリジンカルボン酸イミダゾリドとアルコ
ールとの反応によつて〔H.A.Staab等、Neuere
Methoden der Praparativen Organ.Chemie.
(Recent Methods of preparative Organic
Chemistry).VolumeV、53頁以下(1967)参
照〕行われる。 本発明に従つて製造される1,4−ジヒドロピ
リジンカルボン酸、殊に従来未知である本化合物
の範ちゆうの例は価値ある出発物質であり、この
ものから (a) 同一でないエステル基をもつジヒドロピリジ
ン−3,5−ジカルボン酸エステルが、特に第
二のアルコールエステル成分を分子内に導入す
ることにより、温和な条件下にて高純度で製造
することができ、そして (b) ラベルしたジヒドロピリジンエステルが、重
水素−ラベルしたまたはトリチウム−ラベルし
たアルコール基、例えば−パートリチエート化
された(pertritiated)メチレート基を導入す
る簡単な方法で製造することができ、このため
にラベルした化合物の製造を一段階で行うこと
ができる。かかるジエステルは医学的活性化合
物の代謝の研究に殊に重要である。 出発物質として1,4−ジヒドロ−2,6−ジ
メチル−4−(3′−ニトロフエニル)−ピリジン−
3,5−ジカルボン酸2−シアノエチルイソプロ
ピルエステルを用いる場合、その反応過程は次の
反応式によつて示すことができる: 本発明における方法を用いて、式()の1,
4−ジヒドロピリジン誘導体を好ましくはアルカ
リ金属水酸化物の存在下において、特に水混和性
の有機溶媒の存在下において、そして好ましくは
20〜50℃の温度範囲で加水分解する。 式()において、Rは好ましくはフエニルも
しくはナフチル基またはチエニル、フリル、ピリ
ル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、
イソキサゾリル、チアゾリル、ピリジル、ピリダ
ジニル、ピリミジル、ピラジニル、キノリル、イ
ソキノリル、インドリル、ベンズイミダゾリル、
キナゾリルもしくはキノキサリル基から選ばれる
複素環式基を表わす。上記の複素環式基及び殊に
フエニル基は1個または2個の同一もしくは相異
なる置換基を含み、あげ得る置換基は好ましくは
フエニル、炭素原子1〜8個、特に1〜4個の直
鎖状または分枝鎖状のアルキル、炭素原子3〜7
個のシクロアルキル、炭素原子2〜6個、特に2
〜3個のアルケニルもしくはアルキニル、好まし
くは炭素原子1〜4個、特に1個または2個のア
ルコキシ、トリメチレン、テトラメチレン及びペ
ンタメチレン、ジオキシメチレン、ハロゲン、例
えばフツ素、塩素、臭素及びヨウ素、特にフツ
素、塩素もしくは臭素、トリフルオロメチル、ト
リフルオロメトキシ、ニトロ、シアノ、アジド、
アルキル基1個当り好ましくは炭素原子1〜4
個、特に1個または2個のモノアルキルアミノ及
びジアルキルアミノ、カルボキシアミド、スルホ
ンアミドまたはSOm−アルキルであり、ここに
mは0、1または2であり、そしてアルキルは好
ましくは炭素原子1〜4個、特に1個または2個
を含んでいる。 更に式()において、同一もしくは相異なる
ことができるR1及びR2は、好ましくは水素原子、
炭素原子1〜4個、特に1〜3個の直鎖状または
分枝鎖状のアルキル基、フエニル基またはアラル
キル基、特にベンジル基を表わし、nは好ましく
は1、2、3または4、特に2であり、Xは好ま
しくはカルボキシル基−COOHまたは好ましく
は基−CO−R3を表わし、ここにR3は好ましくは
炭素原子1〜4個の直鎖状または分枝鎖状のアル
キル基、フエニル基、ベンジル基またはアミノ、
アルキル基1個当り炭素原子4個までのモノアル
キルアミノもしくはジアルキルアミノ基を表わ
し、該ジアルキルアミノ基のアルキル基は随時窒
素原子と共に5〜7員環を形成していてもよく、
該環は更に異種原子として酸素または硫黄原子を
含んでいてもよく、或いはXは好ましくは基−
COOR4を表わし、ここにR4は好ましくは炭素原
子8個まで、特に6個までの直鎖状、分枝鎖状ま
たは環式の飽和または不飽和の炭化水素基を表わ
し、該基は随時鎖の中間に酸素原子もしくは硫黄
原子または−SO−もしくは−SO2−基を含んで
いてもよく、及び/または該基の水素原子はハロ
ゲン原子、例えばフツ素もしくは塩素で、1個も
しくは2個のトリフルオロメチル基で、またはフ
エニル、フエノキシ、フエニルチオもしくはフエ
ニルスルホニル基で置換されていてもよい(後者
の4つの随時ハロゲン、特にフツ素、塩素もしく
は臭素、シアノ、各々アルキル基1個当り炭素原
子1個または2個のジアルキルアミノ、炭素原子
1〜4個のアルコキシ、炭素原子1〜4個のアル
キル、トリフルオロメチルまたはニトロで置換さ
れていてもよい)、またはα−、β−もしくはγ
−ピリジル基で、或いはアミノ基で置換され、該
アミノ基は炭素原子4個までのアルキル、炭素原
子4個までのアルコキシアルキル、フエニル及び
アラルキル、特にベンジルから選ばれる2個の同
一もしくは相異なる置換基をもち、該置換基は随
時窒素原子と共に5〜7員環を形成していてもよ
く、該環は更に異種原子として酸素もしくは硫黄
原子またはN−アルキル基を含んでいてもよく、
該アルキル基は好ましくは炭素原子1〜3個から
なり、或いはXは好ましくは基−S(O)r−R5を
表わし、ここにrは0、1または2であり、そし
てR5は好ましくは炭素原子8個まで、特に6個
までの直鎖状分枝鎖状または環式の飽和または不
飽和の脂肪族炭化水素基を表わし、該基は随時鎖
の中間に1個の酸素原子を含んでいてもよく、及
び/または該基の水素原子はフエニル、フエノキ
シ、フエニルチオフエニルスルホニル基で置換さ
れていてもよい(後者の4つの基は随時ハロゲ
ン、特に塩素もしくは臭素、シアノ、各々アルキ
ル基1個当り炭素原子1個または2個のジアルキ
ルアミノ、炭素原子1〜4個のアルコキシ、炭素
原子1〜4個のアルキル、トリフルオロメチルま
たはニトロで置換されていてもよい)、またはα
−、β−もしくはγ−ピリジル基で、或いはアミ
ノ基で置換され、該アミノ基は炭素原子4個まで
のアルキル、炭素原子6個まで、特に4個までの
アルコキシアルキル、フエニル及びアラルキル、
特にベンジルから選ばれる2個の同一もしくは相
異なる置換基をもち、該置換基は随時窒素原子と
共に5〜7員環を形成していてもよく、該環は更
に異種原子として酸素もしくは硫黄原子またはN
−アルキル基を含んでいてもよく、該アルキル基
は好ましくは炭素原子1〜3個からなり、或いは
R5はアリール基、特にフエニル基を表わし、該
基は随時1、2または3個の同一もしくは相異な
る置換基をもつていてもよく、そして挙げるべき
置換基は炭素原子1〜4個の直鎖状または分枝鎖
状のアルキル、炭素原子1個または2個のアルコ
キシ、ハロゲン、特にフツ素、塩素もしくは臭
素、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロ
メトキシ、各々アルキル基1個当り炭素原子1個
または2個のジアルキルアミノまたはニトロであ
り、そしてYは電子吸収性基、好ましくはフツ素
または塩素原子を表わすか、好ましくはアジドも
しくはニトロ基を表わすか、または好ましくは式
−COOR6のエステル基を表わし、ここにR6は炭
素原子4個まで、特に2個までのアルキル基また
はアラルキル基、特にベンジル基を表わし、或い
はYは好ましくは【式】基を表わし、こ こにR7は炭素原子4個まで、特に2個までのア
ルキル基、または随時塩素、シアノもしくはニト
ロで置換されていてもよいフエニル基を表わし、
またはYは好ましくはシアノ基を表わす。 一般式()の化合物またはその塩の本発明に
おける製造に際し、殊に次のものが重要である: Rがピリジル基またはフエニル基を表わし、該
基はハロゲン、ニトロ、シアノ、トリフルオロメ
チル、アジド、トリフルオロメトキシまたは炭素
原子1個または2個のアルコキシから選ばれる1
個または2個の同一もしくは相異なる置換基を含
み、 R1及びR2が同一もしくは相異なるものであり、
水素原子、炭素原子1個もしくは2個のアルキル
基、フエニル基またはベンジル基を表わし、 Xが(a)基−COOHを表わすか、 (b) 基−COR3を表わし、 ここで R3は炭素原子1〜4個のアルキル基を表わす
か、 (c) 基−COOR4を表わし、 ここで R4は直鎖状分枝鎖状または環式の飽和または
不飽和の炭化水素基を表わし、該基は随時鎖の中
間に酸素もしくは硫黄原子を含むかまたは−SO2
−基を含んでいてもよく、またはR4はベンジル
基を表わすか、或いは (d) 基−SO2−R5を表わし、 ここで但し R5は炭素原子6個までの直鎖状または分枝鎖
状の飽和または不飽和の炭化水素基、またはフエ
ニル基を表わす。 出発化合物として、 R、R1、R2及びXが上記の意味を有し、nが
2であり、そして Yがフツ素もしくは塩素原子、シアノ基または
式−COOR6のエステル基を表わし、 R6が炭素原子1個もしくは2個のアルキル基
またはベンジル基を表わすか、或いはYは基−C
−CO−R7を表わし、 R7が炭素原子1個または2個のアルキル基ま
たはフエニル基を表わす、 一般式()のジヒドロピリジンを用いること
が好ましい。 nが2であり、そして Yがシアノ基、塩素原子またはアセトキシ基を
表わす、 一般式())のジヒドロピリジンを用いるこ
とが殊に重要である。 出発物質として用いる一般式()の1,4−
ジヒドロピリジン誘導体は公知のものであるか、
またはそれ自体公知の方法において、イリデンカ
ルボニル化合物とエナミノカルボン酸エステルと
の反応或いはアルデヒドとエナミノ化合物及びβ
−ケトカルボン酸エステルとの反応によつて得る
ことができる(ドイツ国特許出願公開明細書第
2117571号、イギリス国特許第1358951号、ドイツ
国特許出願公開明細書第2117527号及びイギリス
国特許第1331405号明細書参照)。 例として次のものをあげることができる:1,
4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(2′−ニ
トロフエニル)−ピリジン−3,5−ジカルボン
酸メチル2−シアノエチルエステル;1,4−ジ
ヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3′−ニトロフ
エニル)−ピリジン−3,5−ジカルボン酸ブチ
ル2−シアノエチルエステル;1,4−ジヒドロ
−2,6−ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)
ピリジン−3,5−ジカルボン酸イソプロピル2
−シアノエチルエステル;1,4−ジヒドロ−
2,6−ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)−
ピリジン−3,5−ジカルボン酸シクロペンチル
2−シアノエチルエステル;1,4−ジヒドロ−
2,6−ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)−
ピリジン−3,5−ジカルボン酸アリル2−シア
ノエチルエステル;1,4−ジヒドロ−2,6−
ジメチル−4−(3−ニトロフエニル)−ピリジン
−3,5−ジカルボン酸2−メトキシエチル2−
シアノエチルエステル;1,4−ジヒドロ−2,
6−ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)−ピリ
ジン−3,5−ジカルボン酸2−メチルチオエチ
ル2−シアノエチルエステル;1,4−ジヒドロ
−2,6−ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)
−ピリジン−3,5−ジカルボン酸2−ジメチル
アミノエチル2−シアノエチルエステル;1,4
−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3′−ニト
ロフエニル)−ピリジン−3,5−ジカルボン酸
2−ベンジル−メチルアミノ−エチル2−シアノ
エチルエステル;1,4−ジヒドロ−2,6−ジ
メチル−4−(3−ニトロフエニル)−ピリジン−
3,5−ジカルボン酸ベンジル2−シアノエチル
エステル;1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル
−4−(3−ニトロフエニル)−ピリジン−3,5
−ジカルボン酸3,4−ジクロロベンジル2−シ
アノエチルエステル;1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)−ピリジ
ン−3,5−ジカルボン酸2,2,2−トリフル
オロエチル2−シアノエチルエステル;1,4−
ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(2′−トリフ
ルオロメチルフエニル)−ピリジン−3,5−ジ
カルボン酸エチル2−シアノエチルエステル;
1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(3′−シアノフエニル)−ピリジン−3,5−ジカ
ルボン酸イソプロピル2−シアノエチルエステ
ル;1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(2′−メトキシフエニル)−ピリジン−3,5−ジ
カルボン酸メチル2−シアノエチルエステル;
1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(3′−クロロフエニル)−ピリジン−3,5−ジカ
ルボン酸イソプロピル2−シアノエチルエステ
ル;1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(2′−フルオロフエニル)−ピリジン−3,5−ジ
カルボン酸イソプロピル2−シアノエチルエステ
ル;1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(2−ピリジル)−ピリジン−3,5−ジカルボン
酸イソプロピル2−シアノエチルエステル;1,
4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3−ピ
リジル)−ピリジン−3,5−ジカルボン酸イソ
プロピル2−シアノエチルエステル;1,4−ジ
ヒドロ−2,6−ジメチル−4−(2−フリル)−
ピリジン−3,5−ジカルボン酸イソプロピル2
−シアノエチルエステル;1,4−ジヒドロ−
2,6−ジメチル−4−(2−チエニル)−ピリジ
ン−3,4−ジカルボン酸イソプロピル2−シア
ノエチルエステル:1,4−ジヒドロ−2,6−
ジメチル−4−(4−キノリニル)−ピリジン−
3,5−ジカルボン酸イソプロピル2−シアノエ
チルエステル;1,4−ジヒドロ−2,6−ジメ
チル−4−(3′−ニトロフエニル)−ピリジン−
3,5−ジカルボン酸イソプロピル2−クロロエ
チルエステル:1,4−ジヒドロ−2,6−ジメ
チル−4−(3′−クロロフエニル)−ピリジン−
3,5−ジカルボン酸イソプロピル2−アセトキ
シエチルエステル;1,4−ジヒドロ−2,6−
ジメチル−4−(3′−ニトロフエニル)−ピリジン
−3,5−ジカルボン酸イソプロピル2−アセト
キシエチルエステル;1,4−ジヒドロ−2,6
−ジメチル−4−(2′−トリフルオロメチルフエ
ニル)−ピリジン−3,5−ジカルボン酸イソプ
ロピル2−ベンゾイルオキシエチルエステル;
1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(3′−ニトロフエニル)−ピリジン−3,5−ジカ
ルボン酸イソプロピル2−カルボエトキシエチル
エステル及び1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチ
ル−4−(3′−ニトロフエニル)−ピリジン−3,
5−ジカルボン酸イソプロピル2−ベンジルオキ
シカルボニル−エチルエステル。 適当な加水分解剤はなかでも無機塩基である。
これらには主にアルカリ金属水酸化物例えば水酸
化ナトリウムまたは水酸化カリウムが含まれる。
有機出発化合物の性質に応じて、塩基をモル量で
または2〜3倍過剰量を用いることができる。 大過剰量の水が有利な反応媒質であることがわ
かつた。均一条件下で反応を行うために、一般に
不活性な水混和性有機溶媒を加えることが有利で
ある。かかる溶媒の好適な例は、アルコール例え
ばメタノール、エタノールもしくはプロパノー
ル、エーテル例えばジオキサン、テトラヒドロフ
ランもしくは1,2−ジメトキシエタン、または
ピリジン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスル
ホキシドもしくはヘキサメチルリン酸トリアミド
である。 溶媒として炭素原子1〜4個の脂肪族アルコー
ル及び1,2−ジメトキシエタンを用いることが
殊に有利であることがわかつた。 反応温度は10乃至100℃の実質的な範囲内で変
えることができ、好ましくは20乃至50℃間であ
る。好ましくは反応を室温で行う。 本発明は常圧下で、但しまた昇圧下でも行うこ
とができる。一般に常圧を用いる。 本発明における方法の好適な実施態様を行う際
に、式()の有機出発化合物1モルを適当な水
性有機溶媒混合物中で有機塩基1〜3モルと反応
させる。その後に混合物を水で希釈し、塩化メチ
レンで抽出する。水相を分離し、酸性にし、その
際に本発明における反応生成物が沈殿する。この
ものを別し、不活性有機溶媒から再結晶する。 本発明に従つて製造される化合物は広範囲の且
つ種々な薬理学的作用スペクトルを有する。更に
詳細には、実験的に次の主な作用を立証すること
ができる: 1 非経口的、経口的及び舌下的に投与した際、
本化合物は冠状脈の顕著で且つ持続的な拡張を
起させる。冠状脈に対するこの作用は、心臓に
おける負担を減じる同時的な亜硝酸塩
(nitrite)様効果によつて強められる。 本化合物はエネルギー節約の意味で心臓代謝
作用に影響を与えるかまたは該作用を改善す
る。 2 心臓における刺激生成(stimulus
formation)及び興奮伝達系(excitation
conduction system)の応刺性(excitability)
が減ぜられ、従つて抗細動作用(anti−
fibrillation action)をもたらし、これは治療
投薬量において検出することができる。 3 脈管の平滑筋の緊張力(tone)が本化合物の
作用により著じるしく減じられる。この脈管−
鎮痙作用(vascular−spasmolytic)は全脈管
系に起り得るか、或いは外接した
(circumscribed)脈管領域(例えば中枢神経
系)において多少隔離して表される。 4 本化合物は普通緊張型(normotonic)及び
高度緊張型(hypertonic)の動物の血圧を低下
させ、従つて抗高血圧剤として使用することが
できる。 5 本化合物は強度の筋肉−鎮痙作用を有し、こ
の作用は胃、腸管、泌尿生殖器及び呼吸器系の
平滑筋に顕著に現われる。 上記の如く、また本発明は本発明の化合物の人
間医薬及び獣医薬における用途に関する。 本発明は本発明の化合物を活性成分として、固
体または液化した気体の希釈剤或いは表面活性剤
が存在する場合を除いて分子量200よりも小さい
(好ましくは350よりも小)溶媒以外の液体希釈剤
との混合物として含有する製薬学的組成物を提供
する。 更に本発明は本発明の化合物を活性成分として
無菌の及び/または生理学的等張水溶液の形態で
含有する製薬学的組成物を提供する。 また本発明は本発明の化合物からなる投与単位
形態における薬剤を提供する。 また本発明は本発明の化合物を含有する錠剤
〔ロゼンジ(lozenge)及び顆粒も含む〕、糖衣丸、
カプセル剤、丸剤、アンプル剤または坐薬の形態
における薬剤を提供する。 本明細書において用いる「薬剤」とは医薬投与
に適する物理的に分離した一体の部分を意味す
る。本明細書において用いる「投薬単位形態にお
ける薬剤」とは、担体との混合物として及び/ま
たはエンベロプ(envelope)内に含ませた本発
明の化合物の1日当りの投薬量またはその倍数
(4倍まで)もしくは約数(1/40まで)を各々含
有する医薬投与に適する物理的に分離した一体の
部分を意味する。薬剤が1日当りの投薬量を含む
か或いは例えば1日当りの投薬量の1/2、1/3もし
くは1/4を含むかによつて、投与する薬剤はそれ
ぞれ1日に1回または例えば2、3もしくは4回
となろう。 製薬学的組成物は例えば軟膏、ゲル、塗布剤、
クリーム、スプレー(エーロゾルを含む)、ロー
シヨン、水性もしくは非水性希釈剤中の活性成分
の懸濁液、溶液及び乳液、シロツプ、顆粒または
粉末の形態をとることができる。 錠剤、糖衣丸、カプセル剤及び丸剤に成形する
ために、適合した製薬学的組成物(例えば粒剤)
に用いる希釈剤としては次のものが含まれる: (a)充填剤及び伸展剤、例えば澱粉、砂糖、マン
ニトール及びケイ酸;(b)結合剤、例えばカルボキ
シルメチルセルロース及び他のセルロース誘導
体、アルギン酸塩、ゼラチン及びポリビニルピロ
リドン;(c)湿潤剤、例えばグリセリン;(d)崩壊剤
例えば寒天、炭酸カルシウム及び重炭酸ナトリウ
ム;(e)溶解遅延剤、例えばパラフイン;(f)再吸収
促進剤、例えば第四級アンモニウム化合物;(g)表
面活性剤、例えばセチルアルコール、グリセリン
モノステアレート;(h)吸着担体、例えばカオリン
及びベントナイト;(i)潤滑剤、例えばタルク、ス
テアリン酸カルシウム及びステアリン酸マグネシ
ウム並びに固体のポリエチレングリコール。 製薬学的組成物からつくつた錠剤、糖衣丸、カ
プセル剤及び丸剤には普通の被覆、エンベロプ及
び保護基質を含ませることができ、これらは不透
明化剤を含むことができる。それらは活性成分の
みを或いは好ましくは腸管の特定の部分におい
て、可能ならば長時間に亘つて放出するように構
成することができる。被覆、エンベロプ及び保護
基質は例えば重合体物質またはロウからつくるこ
とができる。 また活性成分を上記希釈剤の1種または数種と
共にマイクロカプセル状につくることができる。 坐薬に成形するために適する製薬学的組成物に
用いる希釈剤は、例えば普通の水溶性希釈剤、例
えばポリエチレングリコール及び脂肪(例えば、
ココア油及び高級エステル例えばC16−脂肪酸に
よるC14−アルコール〕)またはこれらの希釈剤の
混合物であることができる。 軟膏、塗布剤、クリーム及びゲルである製薬学
的組成物には、例えば普通の希釈剤、例えば動物
性及び植物性脂肪、ロウ、パラフイン、澱粉、ト
ラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレング
リコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、
タルク及び酸化亜鉛またはこれらの物質の混合物
を含ませることができる。 粉剤及びスプレーである製薬学的組成物には、
例えば普通の希釈剤、例えばラクトース、タル
ク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシ
ウム及びポリアミド粉末またはこれらの物質の混
合物を含ませることができる。エーロゾルスプレ
ーには例えば普通の噴射基剤例えばクロルフルオ
ロ炭化水素を含ませることができる。 溶液及び乳液である製薬学的組成物には、例え
ば普通の希釈剤(勿論、表面活性剤が存在する場
合を除いて、分子量200以下の上記の溶媒は除外
する)、例えば溶媒、溶解剤及び乳化剤を含ませ
ることができる;かかる希釈剤の特定の例は、
水、エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコー
ル、ベンジルベンゾエート、プロピレングリコー
ル、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホル
ムアミド、油(例えば落花生油)、グリセリン、
テトラビドロフリフリルアルコール、ポリエチレ
ングリコール及びソルビトールの脂肪酸エステル
またはこれらの混合物である。 非経口投与に対しては溶液及び乳液は無菌にそ
して適当には血液等張にすべきである。 懸濁液である製薬学的組成物には、普通の希釈
剤、例えば水、エチルアルコール、プロピレング
リコール、表面活性剤(例えばエトキシル化イソ
ステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソル
ビツト及びソルビタンエステル)の如き液体希釈
剤、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウ
ム、ベントナイト、寒天及びトラガントまたはこ
れらの混合物を含ませることができる。 また全ての本発明による製薬学的組成物には着
色剤及び保存剤並びに芳香及び風味添加物(例え
ばはつか油及びユーカリ油)及び甘味剤(例えば
サツカリン)を含ませることができる。 本発明による製薬学的組成物はの重量全組成物
に対して活性成分を一般に0.5〜90重量%含有す
る。 本発明の化合物に加えて、また本発明による製
薬学的組成物及び薬剤には他の薬剤的に活性な化
合物を含ませることができる。また該組成物は本
発明の化合物の複数を含むことができる。 本発明の薬剤における全ての希釈剤は本発明の
製薬学的組成物について上に述べたいずれかの希
釈剤であることができる。かかる薬剤は単独の希
釈剤として分子量200よりも小さい溶媒を含むこ
とができる。 本発明による薬剤を構成する分離した一体部分
は一般に、その形状または包装の理由により、医
薬投与に適合し、且つ例えば次のものであること
ができる: 錠剤(ロゼンジ及び顆粒を含む)、丸剤、糖衣
丸、カプセル剤、坐薬及びアンプル剤。これらの
形態のあるものは活性成分を徐放性にすることが
できる。カプセル剤の如きものは保護エンベロプ
を含み、これは薬剤部分を物理的に分離し、そし
て一体にさせる。 本発明の薬剤の投与に対する好適な1日当りの
投薬量は静脈内投与の場合には活性成分25〜250
mgであり、経口投与の場合には活性成分25〜250
mgである。 上記の製薬学的調製物及び薬剤の製造は本分野
においては公知の方法によつて、例えば1種もし
くはそれ以上の活性成分と1種もしくはそれ以上
の希釈剤とを混合して製薬学的組成物(例えば顆
粒)をつくり、次に該組成物を薬剤(例えば錠
剤)にすることによつて行なわれる。 更に本発明は本発明の化合物を単独で、または
希釈剤との混合物として、或いは上記薬剤の形態
で人間及び人間以外の動物に投与して該動物にお
ける上記の病気を防除(予防、救済及び治療を含
む)する方法を提供する。 本活性化合物は経口的、非経口的(例えば筋肉
内、腹腔内、皮下及び静脈内)、肛門部または局
部的、好ましくは経口的または特に舌下的または
静脈内に投与することが考えられる。従つて好適
な製薬学的組成物及び薬剤は経口または非経口投
与に適合したものである。本発明の方法における
投与は好ましくは経口または非経口投与である。 一般に効果的な成果を得るために、静脈内投与
の場合には0.01〜10mg、特に0.05〜5mg/Kg体
重/日の量、そして経口投与の場合には、0.05〜
20mg、特に0.5〜5mg/Kg体重/日の量を投与す
ることが有利であることがわかつた。しかしなが
ら、時には上記の投薬量からはずれる必要があ
り、殊にそのことは処置を受ける人間または動物
の性質及び体重、処置に対する個々の反応、活性
成分を投与する調製物のタイプ及び投与方法、並
びに病気の進行時点または投与間隔に依存する。
かくして或る場合には上記の最少投薬量より少な
い量を用いて十分であり、一方他の場合には所望
の成果を得るために上記の上限を超えなければな
らない場合も起るであろう。多量に投与する場合
には、1日に数回に分けて投与することが有利で
ある。人間医薬及び獣医薬として同一の投薬量を
用いることが考えられる。 本発明に従えば、 Rが2−ニトロフエニル基、3−ニトロフエニ
ル基、2−トリフルオロメチル基、2−クロロフ
エニル基または2−メチルメルカプトピリジル基
を表わし、 R1及びR2がメチル基を表わし、そしてXが
COOHまたはCOOR4を表わし、ここにR4は炭素
原子6個までの直鎖状分枝鎖状または環式アルキ
ル基を表わし、該基は随時鎖の中間に酸素原子を
もつかまたは1〜2個のトリフルオロメチル基も
しくは【式】基で置換されていてもよ く、但しR4はRが2−ニトロフエニル基を表わ
す場合には、メチルまたはイソブチル基のみを表
わす、 一般式()の酸及びその塩である新規な化合
物を提供する。 これら新規化合物の中で、Rが2−ニトロフエ
ニル基を表わし、そしてR4がメチルまたはイソ
ブチル基であるものを指摘することができる。 この新規化合物は、式()の化合物から普通
のエステル化法によつて製造される殊に有利な作
用を有するピリジン誘導体の製造、異なるエステ
ル基をもつ純粋なジヒドロピリジンの製造及びラ
ベルしたジエステル、特にジヒドロピリジンジエ
ステルの製造に際して出発物質として用いるのに
もつぱら適している。 以下の実施例は本発明の方法をさらに説明する
ものである。 実施例 1 1,4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−
(3′−ニトロフエニル)−ピリジン−3,5−ジ
カルボン酸モノイソプロピルエステル 水300ml+1,2−ジメトキシエタン150ml中の
水酸化ナトリウム12g(0.3モル)の溶液中の1,
4−ジヒドロ−2,6−ジメチル−4−(3′−ニ
トロフエニル)−ピリジン−3,5−ジカルボン
酸5−イソプロピル3−(2−シアノエチル)エ
ステル41.3g(0.1モル)を室温で7時間撹拌し
た。次に反応混合物を水100mlで希釈し、塩化メ
チレンでくり返し抽出した。有機抽出液はすて、
水相を希塩酸で酸性にした。その際に反応生成物
が沈殿した。このものを別し、メタノールから
再結晶した。 融点:182〜184℃(分解);収量:26g(72
%)。 実施例1と同様にして、次の化合物(第1表)
が得られた: 【表】 【表】 【表】 【表】 本発明の新規な1,4−ジヒドロピリジンカル
ボン酸塩の中で、製剤上許容し得る塩が殊に重要
であり且つ好ましい。 一般式()の新規な遊離1,4−ジヒドロピ
リジンカルボン酸及びその塩は、適当な方法で相
互転化することができる:かかる相互転化方法は
当該分野において公知である。 また本発明は本発明の活性化合物の製剤上許容
し得る生物学的前駆物質(bioprecursor)からな
る。 本明細書の目的に対する本発明の活性化合物の
「製剤上許容し得る生物学的前駆物質」なる語は
活性化合物とは異なる構造式を有するが、しかし
動物または人間に投与した際に患者の体内で活性
化合物に転化される化合物を意味する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 式中、Rは2−ニトロフエニル基、3−ニトロ
フエニル基、2−トリフルオロメチルフエニル基
または2−クロロフエニル基を表わし、R1及び
R2はメチル基を表わし、そしてXはCOOHまた
はCOOR4を表わし、ここでR4は炭素原子数6個
までの直鎖状、分枝鎖状または環式のアルキル基
を表わし、該基は随時鎖の中間に酸素原子を含ん
でいてもよく、但しR4はRが2−ニトロフエニ
ル基を表わす場合には、メチルまたはイソブチル
基のみを表わす、 の1,4−ジヒドロピリジンカルボン酸またはそ
の塩である化合物。 2 R1及びRが特許請求の範囲第1項記載に記
載したと同じ意味を有し、Rが2−ニトロフエニ
ル基を表わし、そしてR4がメチルまたはイソブ
チル基を表わす特許請求の範囲第1項記載の化合
物。
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE19782847237 DE2847237A1 (de) | 1978-10-31 | 1978-10-31 | Verfahren zur herstellung von 1,4-dihydropyridincarbonsaeuren sowie ihre verwendung als arzneimittel |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5564570A JPS5564570A (en) | 1980-05-15 |
| JPS6326749B2 true JPS6326749B2 (ja) | 1988-05-31 |
Family
ID=6053511
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13883579A Granted JPS5564570A (en) | 1978-10-31 | 1979-10-29 | 1*44dihydropridinecarboxylic acid compound |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5564570A (ja) |
| DE (1) | DE2847237A1 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| NZ201395A (en) * | 1981-07-30 | 1987-02-20 | Bayer Ag | Pharmaceutical compositions containing 1,4-dihydropyridines and certain of these dihydropyridines |
| JPS61161263A (ja) * | 1985-01-09 | 1986-07-21 | Teijin Ltd | 1,4−ジヒドロピリジンモノエステルモノカルボン酸の製造法 |
| DK8602336A (ja) * | 1985-05-21 | 1986-11-22 | ||
| JPS62292757A (ja) * | 1986-06-12 | 1987-12-19 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | 1,4−ジヒドロピリジン誘導体 |
| US5696139A (en) * | 1995-05-12 | 1997-12-09 | Recordati S.A., Chemical And Pharmaceutical Company | Use of S-enantiomers of 1,4-dihydropyridine derivatives for treating heart failure |
| US5912351A (en) * | 1995-05-12 | 1999-06-15 | Recordati, S.A. Chemical And Pharmaceutical Company | Anhydrous 1,4-Dihydropyridines and salts thereof |
| EP1123923A4 (en) * | 1998-10-23 | 2002-11-27 | Ajinomoto Kk | DIHYDROPYRIDINE DERIVATIVES AND DRUG BLOCK CONTAINING THESE |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE2218644C3 (de) * | 1972-04-18 | 1982-08-19 | Bayer Ag, 5090 Leverkusen | Basische Ester von 1,4-Dihydropyridinen, Verfahren zu ihrer Herstellung sowie ihre Verwendung als Arzneimittel |
-
1978
- 1978-10-31 DE DE19782847237 patent/DE2847237A1/de not_active Withdrawn
-
1979
- 1979-10-29 JP JP13883579A patent/JPS5564570A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5564570A (en) | 1980-05-15 |
| DE2847237A1 (de) | 1980-05-14 |
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