JPS6328133B2 - - Google Patents
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- JPS6328133B2 JPS6328133B2 JP58035774A JP3577483A JPS6328133B2 JP S6328133 B2 JPS6328133 B2 JP S6328133B2 JP 58035774 A JP58035774 A JP 58035774A JP 3577483 A JP3577483 A JP 3577483A JP S6328133 B2 JPS6328133 B2 JP S6328133B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- aromatic
- surface modification
- fibers
- colloid
- Prior art date
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- Expired
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Artificial Filaments (AREA)
- Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)
Description
産業上の利用分野
本発明は合成繊維の表面改質法に関する。更に
詳しくは熱延伸および/または熱処理時に単糸間
の融着を発生する如き合成繊維の表面を改質して
前記融着を防止する方法に関する。 従来技術 近年、繊維に対する要求が高度化し、特に高強
力・高モジユラス化の要請に対し、種々の新規な
素材が開発・検討されている。それらのうち、あ
る種のものは高性能発現のため、高温度での高倍
率延伸、あるいは高温度での熱処理工程が適用さ
れ、この工程において好ましくない単糸間の融着
が発生する。すなわちこれらの延伸時(又は熱処
理時)融着性を有する繊維の中には単糸としては
高性能を発揮するにもかかわらず、多フイラメン
トの繊維束を通常の方法で延伸および/または熱
処理すると単糸間融着が著しく、集合体としての
性能が著しくそこなわれるものが多くある。 上述の単糸融着を防止する方法として、本発明
者らは先に、熱延伸および/または熱処理時に繊
維の表面に水和ゲル形成性無機化合物を付与する
方法を提案した(特願昭56−151944)。 しかし、この方法によつても繊維束を構成する
単糸の数が多くなると単糸融着防止効果が薄れて
くるという問題に遭遇した。その原因について、
本発明者らが鋭意研究した結果、水和ゲル形成無
機化合物の水分散液を繊維に付与して、乾燥する
場合、繊維上の水分が減少するとともにゲル形成
無機化合物が凝集して、粗大粒子化し、繊維表面
に粗大粒子として付着する結果、該化合物が均一
に繊維表面を覆うことができなくなり、この不均
一付着の現象は繊維束の構成単糸の数が多くなる
につれて顕著になることをつきとめた。 発明の目的 本発明者らは、前記の知見に基づいて、親水ゲ
ル形成無機化合物の水分散液を繊維に付与した
後、乾燥し、水分を減少させて行く過程におい
て、該無機化合物の濃度が高くなつても該化合物
が凝集せず、微粒子状態で繊維表面に付着でき、
単糸数が多くても有効に単糸間の融着を防止でき
る方法を提供すべく鋭意研究の結果、本発明に到
達したものである。 発明の構成 すなわち、本発明は、熱延伸および/または熱
処理時に融着性を有する繊維の表面に親水ゲル形
成性無機化合物のコロイドと疎水コロイドとの混
合物を付与し、しかる後、乾燥することを特徴と
する方法である。 ここで、親水ゲル形成無機化合物とは無水に還
算した該無機化合物に対して5倍以上の水を含水
してゲルを形成する含水珪酸アルミニウムのよう
なもの、水和膨潤性を有する膨潤性雲母、例えば
弗化珪酸マグネシウムのようなものがあげられ、
さらには親水ゲル形成性無機化合物のコロイドと
しては微細化シリカからなるコロイダルシリカ
や、微細化アルミナからなるアルミナゾルなどが
あげられる。また、疎水コロイドとは、水との親
和力が弱い微細化無機物粒子の水分散系で、例え
ばコロイド黒鉛などがあげられる。 親水ゲル形成性無機化合物のコロイド(親水コ
ロイド)のみを繊維に付与して後乾燥した場合に
は、先に述べたように乾燥過程で該無機化合物が
凝結して2次凝集体粗大粒子となつて繊維表面に
不均一に付着するので、繊維束の構成単糸の数が
多くなると熱延伸または熱処理時の融着防止効果
が著しく低下するという問題があり、また疎水コ
ロイドのみであつても、均一に繊維表面に無機微
粒子を付着させることができないという問題があ
るため、本発明では、親水ゲル形成性無機化合物
の凝結を抑制して該化合物を微細粒子状態で繊維
表面に均一に付着させるため、親水コロイドと疎
水コロイドとを混合し疎水コロイドの構成微細粒
子を親水コロイドが保護して疎水コロイドを安定
化させると同時に親水コロイドが凝結に用いる電
荷を減少させるようにしたものである。 本発明において、親水コロイドと疎水コロイド
とを混合するに際しては、それぞれの水系コロイ
ドを作成した後、混合してもよく、疎水コロイド
の中に親水ゲル形成性無機化合物を分散させても
よく、また親水コロイドの中に疎水コロイドを構
成する微細粒子を分散させてもよい。また、親水
コロイドおよび疎水コロイドは、それぞれ一成分
の化合物からのみなる必要はなく類似機能を有す
る2種以上の化合物の混合物でもよい。また、必
要に応じコロイド化助剤を含んでいてもよい。 本発明において、親水コロイドと疎水コロイド
との混合割合は混合系全体が安定であれば任意の
割合でよいが、好ましくは、疎水コロイドの構成
微細粒子を親水ゲル形成性無機化合物が包みこす
ような割合、具体的には、それぞれの構成有効成
分の比が10:1ないし10000:1の範囲が好まし
い。 本発明において、親水コロイドと疎水コロイド
との混合物を繊維表面に付与する方法としては、
混合液に繊維を走行させながら浸漬する方法が好
ましい。 繊維に付与する無機化合物の量としては繊維の
重量に対して、無水換算で0.05〜5重量%好まし
くは0.2〜2.0重量%が適用される。 本発明方法が適用される合成繊維としては、熱
延伸および/または熱処理時に融着性を示すもの
はすべて含まれる。ここで融着性とは、複数の繊
維を繊維束として熱延伸および/または熱処理し
た際、繊維間に融着部分を形成する性質をいう。
かかる本発明方法が適用される繊維としては例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポ
リエステルといつた熱可塑性ポリマー、あるいは
部分硬化された熱硬化性樹脂等の繊維があげられ
る。 更に本発明方法が適用される繊維として近年高
強力、高モジユラス繊維として開発研究されてい
る以下の如き重合体からなる合成繊維素材が好適
である。 (a) 下記繰返し単位、 −NR1−Ar1−NR2−CO−Ar2−CO− および/または −NR3−Ar3−CO− 〔ここで、R1、R2、R3は水素原子および/ま
たは低級アルキル基であり、Ar1、Ar2、Ar3は
以下から選ばれた芳香族残基を示す。
詳しくは熱延伸および/または熱処理時に単糸間
の融着を発生する如き合成繊維の表面を改質して
前記融着を防止する方法に関する。 従来技術 近年、繊維に対する要求が高度化し、特に高強
力・高モジユラス化の要請に対し、種々の新規な
素材が開発・検討されている。それらのうち、あ
る種のものは高性能発現のため、高温度での高倍
率延伸、あるいは高温度での熱処理工程が適用さ
れ、この工程において好ましくない単糸間の融着
が発生する。すなわちこれらの延伸時(又は熱処
理時)融着性を有する繊維の中には単糸としては
高性能を発揮するにもかかわらず、多フイラメン
トの繊維束を通常の方法で延伸および/または熱
処理すると単糸間融着が著しく、集合体としての
性能が著しくそこなわれるものが多くある。 上述の単糸融着を防止する方法として、本発明
者らは先に、熱延伸および/または熱処理時に繊
維の表面に水和ゲル形成性無機化合物を付与する
方法を提案した(特願昭56−151944)。 しかし、この方法によつても繊維束を構成する
単糸の数が多くなると単糸融着防止効果が薄れて
くるという問題に遭遇した。その原因について、
本発明者らが鋭意研究した結果、水和ゲル形成無
機化合物の水分散液を繊維に付与して、乾燥する
場合、繊維上の水分が減少するとともにゲル形成
無機化合物が凝集して、粗大粒子化し、繊維表面
に粗大粒子として付着する結果、該化合物が均一
に繊維表面を覆うことができなくなり、この不均
一付着の現象は繊維束の構成単糸の数が多くなる
につれて顕著になることをつきとめた。 発明の目的 本発明者らは、前記の知見に基づいて、親水ゲ
ル形成無機化合物の水分散液を繊維に付与した
後、乾燥し、水分を減少させて行く過程におい
て、該無機化合物の濃度が高くなつても該化合物
が凝集せず、微粒子状態で繊維表面に付着でき、
単糸数が多くても有効に単糸間の融着を防止でき
る方法を提供すべく鋭意研究の結果、本発明に到
達したものである。 発明の構成 すなわち、本発明は、熱延伸および/または熱
処理時に融着性を有する繊維の表面に親水ゲル形
成性無機化合物のコロイドと疎水コロイドとの混
合物を付与し、しかる後、乾燥することを特徴と
する方法である。 ここで、親水ゲル形成無機化合物とは無水に還
算した該無機化合物に対して5倍以上の水を含水
してゲルを形成する含水珪酸アルミニウムのよう
なもの、水和膨潤性を有する膨潤性雲母、例えば
弗化珪酸マグネシウムのようなものがあげられ、
さらには親水ゲル形成性無機化合物のコロイドと
しては微細化シリカからなるコロイダルシリカ
や、微細化アルミナからなるアルミナゾルなどが
あげられる。また、疎水コロイドとは、水との親
和力が弱い微細化無機物粒子の水分散系で、例え
ばコロイド黒鉛などがあげられる。 親水ゲル形成性無機化合物のコロイド(親水コ
ロイド)のみを繊維に付与して後乾燥した場合に
は、先に述べたように乾燥過程で該無機化合物が
凝結して2次凝集体粗大粒子となつて繊維表面に
不均一に付着するので、繊維束の構成単糸の数が
多くなると熱延伸または熱処理時の融着防止効果
が著しく低下するという問題があり、また疎水コ
ロイドのみであつても、均一に繊維表面に無機微
粒子を付着させることができないという問題があ
るため、本発明では、親水ゲル形成性無機化合物
の凝結を抑制して該化合物を微細粒子状態で繊維
表面に均一に付着させるため、親水コロイドと疎
水コロイドとを混合し疎水コロイドの構成微細粒
子を親水コロイドが保護して疎水コロイドを安定
化させると同時に親水コロイドが凝結に用いる電
荷を減少させるようにしたものである。 本発明において、親水コロイドと疎水コロイド
とを混合するに際しては、それぞれの水系コロイ
ドを作成した後、混合してもよく、疎水コロイド
の中に親水ゲル形成性無機化合物を分散させても
よく、また親水コロイドの中に疎水コロイドを構
成する微細粒子を分散させてもよい。また、親水
コロイドおよび疎水コロイドは、それぞれ一成分
の化合物からのみなる必要はなく類似機能を有す
る2種以上の化合物の混合物でもよい。また、必
要に応じコロイド化助剤を含んでいてもよい。 本発明において、親水コロイドと疎水コロイド
との混合割合は混合系全体が安定であれば任意の
割合でよいが、好ましくは、疎水コロイドの構成
微細粒子を親水ゲル形成性無機化合物が包みこす
ような割合、具体的には、それぞれの構成有効成
分の比が10:1ないし10000:1の範囲が好まし
い。 本発明において、親水コロイドと疎水コロイド
との混合物を繊維表面に付与する方法としては、
混合液に繊維を走行させながら浸漬する方法が好
ましい。 繊維に付与する無機化合物の量としては繊維の
重量に対して、無水換算で0.05〜5重量%好まし
くは0.2〜2.0重量%が適用される。 本発明方法が適用される合成繊維としては、熱
延伸および/または熱処理時に融着性を示すもの
はすべて含まれる。ここで融着性とは、複数の繊
維を繊維束として熱延伸および/または熱処理し
た際、繊維間に融着部分を形成する性質をいう。
かかる本発明方法が適用される繊維としては例え
ばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポ
リエステルといつた熱可塑性ポリマー、あるいは
部分硬化された熱硬化性樹脂等の繊維があげられ
る。 更に本発明方法が適用される繊維として近年高
強力、高モジユラス繊維として開発研究されてい
る以下の如き重合体からなる合成繊維素材が好適
である。 (a) 下記繰返し単位、 −NR1−Ar1−NR2−CO−Ar2−CO− および/または −NR3−Ar3−CO− 〔ここで、R1、R2、R3は水素原子および/ま
たは低級アルキル基であり、Ar1、Ar2、Ar3は
以下から選ばれた芳香族残基を示す。
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
ここでXは−O−、−CO−、−S−、−SO2−を
示す。また芳香族残基の水素原子の一部はハロ
ゲン原子および/または低級アルキル基で置換
されていてもよい。〕 で構成される芳香族コポリアミド。 このような芳香族コポリアミドとしては、例
えば直線および/または平行軸の結合手を有す
る芳香族残基(p−フエニレン、2,6ナフタ
レン、4,4′−ジフエニル等)からなる全芳香
族ポリアミドに、3,4′−ジフエニルエーテ
ル、4,4′−ジフエニルエーテル、m−フエニ
レン等を共重合したり、更に芳香族残基の水素
原子の一部をハロゲン原子および/または低級
アルキル基で置換することにより、繊維に成形
した場合の延伸性を高めた芳香族コポリアミド
があげられるが、なかでも、Ar1、Ar2、Ar3の
80モル%以上が、
示す。また芳香族残基の水素原子の一部はハロ
ゲン原子および/または低級アルキル基で置換
されていてもよい。〕 で構成される芳香族コポリアミド。 このような芳香族コポリアミドとしては、例
えば直線および/または平行軸の結合手を有す
る芳香族残基(p−フエニレン、2,6ナフタ
レン、4,4′−ジフエニル等)からなる全芳香
族ポリアミドに、3,4′−ジフエニルエーテ
ル、4,4′−ジフエニルエーテル、m−フエニ
レン等を共重合したり、更に芳香族残基の水素
原子の一部をハロゲン原子および/または低級
アルキル基で置換することにより、繊維に成形
した場合の延伸性を高めた芳香族コポリアミド
があげられるが、なかでも、Ar1、Ar2、Ar3の
80モル%以上が、
【式】または
【式】
であり、かつ構成単位(B)のモル%が10〜40であ
つて、且つ、R1、R2、R3の全てが水素原子で
ある芳香族コポリアミドが好ましい。 (b) 下記4つの繰返し単位 −NR2−Ar1−CO−NH−NH− (C) −NR2−Ar2−NR3− (D) −NR2−Ar3−CO− (E) −CO−Ar4−CO− (F) 〔ここで、R1、R2、R3は水素原子および/ま
たは低級アルキル基であり、Ar1、Ar2、Ar3、
Ar4は以下から選ばれた芳香族残基を示す。
つて、且つ、R1、R2、R3の全てが水素原子で
ある芳香族コポリアミドが好ましい。 (b) 下記4つの繰返し単位 −NR2−Ar1−CO−NH−NH− (C) −NR2−Ar2−NR3− (D) −NR2−Ar3−CO− (E) −CO−Ar4−CO− (F) 〔ここで、R1、R2、R3は水素原子および/ま
たは低級アルキル基であり、Ar1、Ar2、Ar3、
Ar4は以下から選ばれた芳香族残基を示す。
【式】
【式】
【式】
また、芳香族残基の水素原子の一部はハロゲン
原子および/または低級アルキル基で置換され
ていてもよい。〕 からなる芳香族コポリアミドヒドラジド。 このような芳香族コポリアミドヒドラジドと
しては、たとえば、直線および/または平行軸
の結合手を有する芳香族残基からなる全芳香族
ポリアミドにヒドラジド結合を導入(例えば を共重合)した芳香族コポリアミドヒドラジド
があげられるが、特に、前記Ar1、Ar2、Ar3、
Ar4の80モル%以上がp−フエニレン酸基であ
り、且つ、R1、R2、R3、R4がすべて水素原子
であるものが好ましい。 (c) 下記繰返し単位 〔ここでAr1、Ar2は前記(b)と同様〕からなる
芳香族オキサジアゾール/メチルヒドラジドコ
ポリマー。 (d) 光学的異方性熔融物を形成し得る熱可塑性重
合体、例えば全芳香族ポリエステル、芳香族ポ
リアゾメチンなど。 発明の効果 上記(a)〜(c)のポリマーからなる繊維において
は、充分な性能を発揮させるためには、繊維間の
融着が生成する如き高温(例えば300℃以上の温
度)での熱延伸が必要であり、また(d)の繊維にお
いては充分な高強度を得るためには繊維間の融着
が生成する如き高温でのかつ比較的長時間の熱処
理が必要である。 また例えばポリエチレンの如き熱可塑性繊維を
高延伸倍率(10〜50倍)で延伸することにより、
高強力・高モジユラス繊維を得る場合においても
多フイラメントの繊維集合体で延伸操作を実施し
ようとすると、単糸間の融着が避けられない。 本発明方法を、これらの熱延伸時および/また
は熱処理時融着性を示す繊維に適用することによ
り、繊維性能を損うことなく、単糸間の融着を防
止あるいは著るしく低減することが可能となり、
特に繊維束を構成する単糸の数が多いときに大き
な効果を得られる。このような効果は、次の実施
例及び比較例として示す実験結果によつて更に明
らかとなろう。 実施例 以下本発明方法を実施例によつて説明する。な
お、以下の例において用いる主な特性値は次の如
くである。 (1) ポリマーの固有粘度IV(inherent viscosity)
オストワルド型粘度管を用い、溶媒のみの流下
時間をto(秒)、ポリマーの希薄溶液の流下時間
をt(秒)、該希薄溶液中のポリマー濃度を
(g/de)とすると、 IV=ln(t/to)/C(de/g) で表わされる。特に断わらない限り、溶媒は
97.5%硫酸、C=0.5g/deとし、30℃で測定
する。 (2) 繊維の引張特性 インストロン引張試験機により、初長25cm、
引張速度10cm/分とし、20℃、65%RHの雰囲
気中で荷伸曲線を測定する。これより強度
(g/de)、伸度(%)、ヤング率(g/de)を
算出すする。 (3) 融着度f ヤーン中に本来存在すべき単糸数を、延伸又
は熱処理後のヤーンについて実際に数えられた
フイラメント数で割つた値を用いる。即ち延伸
又は熱処理後のフイラメント1本が、平均何本
の単糸の融着で構成されているかを示す。測定
は5ケ所で測定し、その平均値をfとする。 実施例 1 下記モノマー単位 により構成されるIV=3.1の芳香族コポリアミド
をCaCl2を含有するN−メチル−2−ピロリドン
(NMP)に6重量%溶融せしめたポリマー溶液
を、孔径0.2mm1000孔の口金から940g/分の吐出
速度で押し出した。空気中を約10mm走行させた
後、50℃のN−メチル−ビロリドン/水(30/70
重量%)の凝固浴中で凝固させ、30m/分の速度
で引き取り、ひきつづき50℃の水浴で洗浄した。
水洗糸を含水珪酸アルミニウムの0.5%水分散コ
ロイド10中にコロイダル黒鉛(黒鉛成分22%)
を2c.c.の割合で混合した液に浸漬させ、絞りロー
ラーで絞つた後、乾燥ローラーに巻回して乾燥し
た。微細粒子の固形分としての付着量は乾燥糸重
量に対して約0.6%であつた。引き続き、500℃の
熱板上で12倍に延伸し、油剤を付与した後巻き取
つた。得られた糸の物性を第1表に示すが、比較
例はコロイダル黒鉛を混合しない含水珪酸アルミ
ニウム0.5%水分散コロイドのみを使用した場合
である。
原子および/または低級アルキル基で置換され
ていてもよい。〕 からなる芳香族コポリアミドヒドラジド。 このような芳香族コポリアミドヒドラジドと
しては、たとえば、直線および/または平行軸
の結合手を有する芳香族残基からなる全芳香族
ポリアミドにヒドラジド結合を導入(例えば を共重合)した芳香族コポリアミドヒドラジド
があげられるが、特に、前記Ar1、Ar2、Ar3、
Ar4の80モル%以上がp−フエニレン酸基であ
り、且つ、R1、R2、R3、R4がすべて水素原子
であるものが好ましい。 (c) 下記繰返し単位 〔ここでAr1、Ar2は前記(b)と同様〕からなる
芳香族オキサジアゾール/メチルヒドラジドコ
ポリマー。 (d) 光学的異方性熔融物を形成し得る熱可塑性重
合体、例えば全芳香族ポリエステル、芳香族ポ
リアゾメチンなど。 発明の効果 上記(a)〜(c)のポリマーからなる繊維において
は、充分な性能を発揮させるためには、繊維間の
融着が生成する如き高温(例えば300℃以上の温
度)での熱延伸が必要であり、また(d)の繊維にお
いては充分な高強度を得るためには繊維間の融着
が生成する如き高温でのかつ比較的長時間の熱処
理が必要である。 また例えばポリエチレンの如き熱可塑性繊維を
高延伸倍率(10〜50倍)で延伸することにより、
高強力・高モジユラス繊維を得る場合においても
多フイラメントの繊維集合体で延伸操作を実施し
ようとすると、単糸間の融着が避けられない。 本発明方法を、これらの熱延伸時および/また
は熱処理時融着性を示す繊維に適用することによ
り、繊維性能を損うことなく、単糸間の融着を防
止あるいは著るしく低減することが可能となり、
特に繊維束を構成する単糸の数が多いときに大き
な効果を得られる。このような効果は、次の実施
例及び比較例として示す実験結果によつて更に明
らかとなろう。 実施例 以下本発明方法を実施例によつて説明する。な
お、以下の例において用いる主な特性値は次の如
くである。 (1) ポリマーの固有粘度IV(inherent viscosity)
オストワルド型粘度管を用い、溶媒のみの流下
時間をto(秒)、ポリマーの希薄溶液の流下時間
をt(秒)、該希薄溶液中のポリマー濃度を
(g/de)とすると、 IV=ln(t/to)/C(de/g) で表わされる。特に断わらない限り、溶媒は
97.5%硫酸、C=0.5g/deとし、30℃で測定
する。 (2) 繊維の引張特性 インストロン引張試験機により、初長25cm、
引張速度10cm/分とし、20℃、65%RHの雰囲
気中で荷伸曲線を測定する。これより強度
(g/de)、伸度(%)、ヤング率(g/de)を
算出すする。 (3) 融着度f ヤーン中に本来存在すべき単糸数を、延伸又
は熱処理後のヤーンについて実際に数えられた
フイラメント数で割つた値を用いる。即ち延伸
又は熱処理後のフイラメント1本が、平均何本
の単糸の融着で構成されているかを示す。測定
は5ケ所で測定し、その平均値をfとする。 実施例 1 下記モノマー単位 により構成されるIV=3.1の芳香族コポリアミド
をCaCl2を含有するN−メチル−2−ピロリドン
(NMP)に6重量%溶融せしめたポリマー溶液
を、孔径0.2mm1000孔の口金から940g/分の吐出
速度で押し出した。空気中を約10mm走行させた
後、50℃のN−メチル−ビロリドン/水(30/70
重量%)の凝固浴中で凝固させ、30m/分の速度
で引き取り、ひきつづき50℃の水浴で洗浄した。
水洗糸を含水珪酸アルミニウムの0.5%水分散コ
ロイド10中にコロイダル黒鉛(黒鉛成分22%)
を2c.c.の割合で混合した液に浸漬させ、絞りロー
ラーで絞つた後、乾燥ローラーに巻回して乾燥し
た。微細粒子の固形分としての付着量は乾燥糸重
量に対して約0.6%であつた。引き続き、500℃の
熱板上で12倍に延伸し、油剤を付与した後巻き取
つた。得られた糸の物性を第1表に示すが、比較
例はコロイダル黒鉛を混合しない含水珪酸アルミ
ニウム0.5%水分散コロイドのみを使用した場合
である。
【表】
実施例 2
実施例1において含水珪酸アルミニウムの水分
散コロイドの代りに、弗化珪酸マグネシウムの水
分散コロイド、コロイダルシリカおよびアルミナ
ゾルを使用した。その結果を第2表に示す。
散コロイドの代りに、弗化珪酸マグネシウムの水
分散コロイド、コロイダルシリカおよびアルミナ
ゾルを使用した。その結果を第2表に示す。
【表】
上記第2表において、( )はコロイダル黒鉛
を混合使用しない場合の融着度を示す。 実施例3〜5、比較例3〜5 第3表に示すポリマー溶液を実施例1に準じて
紡糸延伸した。但し、各実施例とも吐出量は最終
デニールに合うように調整した。
を混合使用しない場合の融着度を示す。 実施例3〜5、比較例3〜5 第3表に示すポリマー溶液を実施例1に準じて
紡糸延伸した。但し、各実施例とも吐出量は最終
デニールに合うように調整した。
【表】
微細粒子の固形分としての付着量はいづれも乾
燥糸重量に対し約0.5%であつた。次の第4表に
延伸条件と共に延伸糸の特性を示す。また比のた
め含水珪酸アルミニウム水分散コロイドのみを使
用した場合を比較例として示す。
燥糸重量に対し約0.5%であつた。次の第4表に
延伸条件と共に延伸糸の特性を示す。また比のた
め含水珪酸アルミニウム水分散コロイドのみを使
用した場合を比較例として示す。
【表】
比較例の繊維はいずれも単糸間隔融着により、
柔軟性に欠けるものであつた。 実施例 6 下記の構成単位 からなるIV=2.1(p−クロロフエノール中50℃
で測定)の全芳香族ポリエステルを紡糸温度330
℃で孔径0.5mmφ、孔数50を有する紡糸口金より
8.5g/mmで空気中に押し出し250m/分で巻き取
つた。 得られた糸条を1%の珪酸アルミニウムマグネ
シウム水分散液10中にコロイダル黒鉛(黒鉛成
分22%)を2c.c.の割合で混合した液に浸漬し、乾
燥した後、カセ枠に巻き取つた。カセ枠に巻いた
まま窒素気流中250℃で1時間、260℃で1時間、
270℃で1時間、280℃で1時間、290℃1時間、
300℃で3時間熱処理した。 熱処理前及び熱処理後のヤーンの特性を次の第
5表に示す。
柔軟性に欠けるものであつた。 実施例 6 下記の構成単位 からなるIV=2.1(p−クロロフエノール中50℃
で測定)の全芳香族ポリエステルを紡糸温度330
℃で孔径0.5mmφ、孔数50を有する紡糸口金より
8.5g/mmで空気中に押し出し250m/分で巻き取
つた。 得られた糸条を1%の珪酸アルミニウムマグネ
シウム水分散液10中にコロイダル黒鉛(黒鉛成
分22%)を2c.c.の割合で混合した液に浸漬し、乾
燥した後、カセ枠に巻き取つた。カセ枠に巻いた
まま窒素気流中250℃で1時間、260℃で1時間、
270℃で1時間、280℃で1時間、290℃1時間、
300℃で3時間熱処理した。 熱処理前及び熱処理後のヤーンの特性を次の第
5表に示す。
【表】
比較例 6
コロイダル黒鉛を混合使用しない以外は実施例
6と同様に紡糸・熱処理したところ、得られた糸
の融着度fは2.5で極めて品位の悪いものであつ
た。
6と同様に紡糸・熱処理したところ、得られた糸
の融着度fは2.5で極めて品位の悪いものであつ
た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 熱延伸および/または熱処理時に融着性を有
する合成繊維の表面に珪酸化合物のコロイドとコ
ロイド黒鉛との混合物を付与し、しかる後乾燥す
ることを特徴とする合成繊維の表面改質法。 2 合成繊維が下記繰り返し単位 −NR1−Ar1−NR2−CO−Ar2−CO− および/または −NR3−Ar3−CO− 〔ここで、R1、R2、R3は水素原子および/また
は低級アルキル基であり、Ar1、Ar2、Ar3は以下
から選ばれた芳香族残基を示す。
【式】【式】 【式】【式】 【式】 【式】 【式】ここでXは−O−、 【式】−S−、【式】を示す。また芳香族 残基の水素原子はハロゲン原子および/または低
級アルキル基で置換されていてもよい。〕 からなる芳香族コポリアミドの繊維である特許請
求の範囲第1項に記載の合成繊維の表面改質法。 3 Ar1、Ar2、Ar3の80モル%以上が下記芳香族
残基 〔これらの芳香族残基の水素原子はハロゲン原子
および/または低級アルキル基で置換されていて
もよい。〕 であり、かつ構成単位(B)の量が10〜40モル%であ
る特許請求の範囲第1項または第2項に記載の合
成繊維の表面改質法。 4 R1、R2、R3がすべて水素原子である特許請
求の範囲第1項〜第3項のいずれかに記載の合成
繊維の表面改質法。 5 熱可塑性重合体が全芳香族ポリエステルであ
る特許請求の範囲第1項に記載の合成繊維の表面
改質法。 6 熱可塑性重合体が芳香族ポリアゾメチンであ
る特許請求の範囲第1項に記載の合成繊維の表面
改質法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3577483A JPS59163425A (ja) | 1983-03-07 | 1983-03-07 | 合成繊維の表面改質法 |
| DE8484102374T DE3462159D1 (en) | 1983-03-07 | 1984-03-06 | Process for producing wholly aromatic polyamide filaments heat-treated under tension |
| US06/586,792 US4525384A (en) | 1983-03-07 | 1984-03-06 | Process for producing wholly aromatic polyamide filaments heat-treated under tension |
| EP84102374A EP0121132B1 (en) | 1983-03-07 | 1984-03-06 | Process for producing wholly aromatic polyamide filaments heat-treated under tension |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3577483A JPS59163425A (ja) | 1983-03-07 | 1983-03-07 | 合成繊維の表面改質法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59163425A JPS59163425A (ja) | 1984-09-14 |
| JPS6328133B2 true JPS6328133B2 (ja) | 1988-06-07 |
Family
ID=12451227
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3577483A Granted JPS59163425A (ja) | 1983-03-07 | 1983-03-07 | 合成繊維の表面改質法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59163425A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0136727B2 (en) * | 1983-07-04 | 1992-10-07 | Akzo N.V. | Aromatic polyamide yarn impregnated with lubricating particles, a process for the manufacture of such a yarn, and packing material or rope containing this yarn |
| DE3684168D1 (de) * | 1985-04-02 | 1992-04-16 | Sumitomo Chemical Co | Verfahren zum herstellen von aromatischen polyesterfasern. |
| CN100585061C (zh) * | 2004-08-31 | 2010-01-27 | 帝人高科技产品株式会社 | 加工性和粘合性优异的全芳香族聚酰胺纤维 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| SE416814B (sv) * | 1974-05-10 | 1981-02-09 | Du Pont | Nya syntetiska polyestrar och sett for deras framstellning |
| JPS6047932B2 (ja) * | 1977-05-31 | 1985-10-24 | 帝人株式会社 | 解繊性の良好な繊維の製造法 |
-
1983
- 1983-03-07 JP JP3577483A patent/JPS59163425A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59163425A (ja) | 1984-09-14 |
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