JPS6334882B2 - - Google Patents
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- JPS6334882B2 JPS6334882B2 JP55074714A JP7471480A JPS6334882B2 JP S6334882 B2 JPS6334882 B2 JP S6334882B2 JP 55074714 A JP55074714 A JP 55074714A JP 7471480 A JP7471480 A JP 7471480A JP S6334882 B2 JPS6334882 B2 JP S6334882B2
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- JP
- Japan
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- acid hydrazide
- acrylic acid
- polymer compound
- ester
- solution
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Description
本発明はアクリル酸ヒドラジド系高分子化合物
のカチオン化方法に関する。さらに詳しくは、中
性溶液においてもあるいは希釈状態においてもカ
チオン性高分子としての挙動を示すカチオン化ア
クリル酸ヒドラジド系高分子化合物をうる方法に
関する。 従来より、アクリル酸ヒドラジド単位を高分子
鎖中に含有する水溶性高分子はその酸ヒドラジド
基により酸性水溶液中ではカチオン性高分子とし
ての挙動を示すが、その際本発明者らの研究によ
れば、さきに特開昭55−3440号公報で開示したご
とく、該アクリル酸ヒドラジド系高分子化合物に
アルカリ土類金属の水溶性無機塩を作用させるこ
とにより、水溶液のPHが3.5未満はもちろんのこ
とPH3.5ないし中性付近においてもカチオン化で
き、かかる条件下では鉄を主材質とする装置を用
いる製紙工業における装置の腐蝕の問題を解消す
ることができた。しかしこの方法でもなお前記公
開公報中の実施例にみられるごとくアルカリ土類
金属をアクリル酸ヒドラジド系高分子化合物中の
酸ヒドラジド基の1モルに対して1/2モル以上存
在させないとカチオン化せず、さらに希釈状態に
おいてはカチオン化が低くなるという欠点を有し
ている。これはアクリル酸ヒドラジド系高分子化
合物とアルカリ土類金属イオンのキレート安定度
定数が低いことに起因するものと考えられる。 そこで本発明者らは前記欠点を改善すべく鋭意
研究を重ねた結果、アクリル酸ヒドラジド系高分
子化合物にアルカリ土類金属の水溶性無機塩に代
えて重金属イオンを作用させることによつて、水
溶液のPHが3.5未満はもちろんのことPH3.5ないし
中性、さらにアルカリ性域においても従来の塩酸
などを用いる方法に比べて強くカチオン化しうる
こと、また低濃度でも重金属イオンを用いること
によりカチオン化が可能なこと、および希釈状態
でもカチオン化がおこることを見出し、本発明を
完成するに至つた。 すなわち本発明は一般式(): (式中、Xは水素原子またはメチル基であり、A
はアクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル
酸エステルまたはメタクリル酸エステル単位であ
り、Bはアクリルアミド、メタクリルアミド、ア
クリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルと
共重合可能なモノマー単位であり、l、mおよび
nは 0モル%<l≦91モル% l+m+n=100モル% の関係を有する)で示されるアクリル酸ヒドラジ
ド系高分子化合物に重金属イオンを作用させるこ
とを特徴とするアクリル酸ヒドラジド系高分子化
合物のカチオン化方法に関する。 本発明のアクリル酸ヒドラジド系高分子化合物
に重金属イオンを作用させるカチオン化方法にお
いては、アクリル酸ヒドラジド系高分子化合物は
水溶液のPHが3.5ないし中性付近においても、従
来の塩酸などでPHを3.5未満にしてカチオン化す
る方法にくらべて、より強くカチオン化される。
このためアクリル酸ヒドラジド系高分子化合物を
カチオン化してサイズ定着剤、紙力増強剤、凝集
剤などの用途に用いるばあいにおいて、装置の腐
蝕などの問題が生じにくく、かつその効果も大き
いという利点がある。 本発明のカチオン化方法において重金属イオン
によるアクリル酸ヒドラジド系高分子化合物のカ
チオン化機構は式(): で示されるごとく酸ヒドラジド基がケト型の状態
で重金属イオンと配位結合をなし、その結果アク
リル酸ヒドラジド系高分子化合物がカチオン性を
呈するものと考えられる。 本発明に用いるアクリル酸ヒドラジド系高分子
化合物()において、モノマー単位(A)を与える
アクリル酸エステルとしては、たとえばアクリル
酸のメチルエステル、エチルエステル、ブチルエ
ステル、2−エチルヘキシルエステルなどが好ま
しいものとしてあげられる。またモノマー単位(A)
を与えるメタクリル酸エステルとしては、たとえ
ばメタクリル酸のメチルエステル、エチルエステ
ル、ブチルエステルなどが好ましいものとしてあ
げられる。またモノマー単位(B)を与えるモノマー
としては、たとえば塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、酢酸ビニル、ブタジエン、スチレン、アクリ
ロニトリル、アクリル酸、無水マレイン酸などが
あげられる。 アクリル酸ヒドラジド系高分子化合物()は
ブロツク型、交互型、ランダム型のいずれのポリ
マーでもよく、この高分子化合物は通常アクリル
アミド、メタクリルアミド、アクリル酸エステル
またはメタクリル酸エステルのホモポリマーまた
はコポリマー、あるいはそれらのモノマーと共重
合可能なモノマーとのコポリマー、あるいはそれ
らの部分加水分解物を、その高分子鎖中のアクリ
ルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸エステ
ルまたはメタクリル酸エステル単位の0.1〜30モ
ル倍量のヒドラジンヒドラートと加熱反応するこ
とによりえられる。なおアクリル酸ヒドラジド系
高分子化合物()はそのモノマー単位(B)として
前記共重合可能なモノマーとヒドラジンヒドラー
トとの反応物(たとえば、共重合可能なモノマー
が酢酸ビニルのばあいにはえられるコポリマー中
の酢酸ビニル単位のアセトキシ基がヒドラジンヒ
ドラートにより加水分解されて水酸基に変化する
ばあいがあるが、このばあいにおけるビニルアル
コール単位)を含んでいてもよい。またポリマー
分子内あるいはポリマー分子間において、酸ヒド
ラジド基と酸ヒドラジド基の間であるいは酸ヒド
ラジド基とエステル基またはアミド基の間で一部
架橋結合が生じても、えられるアクリル酸ヒドラ
ジド系高分子化合物が水溶性であるかぎりさしつ
かえない。 アクリル酸ヒドラジド系高分子化合物()と
しては25℃の水溶媒中において0.1〜28の範囲の
固有粘度〔η〕を示すものが好ましい。 本発明に用いる重金属イオンとしては、たとえ
ば水銀、銅、銀、ニツケル、鉄、鉛、カドミウ
ム、亜鉛、コバルト、マンガンイオンなどがあげ
られるが、経済性、毒性の面からとくに亜鉛イオ
ン、鉄イオンが好ましい。これら重金属イオンは
単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いて
もよい。これら重金属イオンはアクリル酸ヒドラ
ジド系高分子化合物()中の酸ヒドラジド基の
モル数に対して1/50〜1/2(モル比)、好まし
くは1/30〜1/4(モル比)が使用される。重
金属イオンは1/2(モル比)以上になつてもさ
しつかえないが、それ以上添加してもカチオン化
度の上昇はみられず、また1/50(モル比)以下
ではカチオン化度が低くなるが、下限を限定する
ものではない。 本発明のカチオン化方法は水溶液の状態のアク
リル酸ヒドラジド系高分子化合物()をカチオ
ン化するのにとくに好適に適用される。その際ア
クリル酸ヒドラジド系高分子化合物()に対す
る重金属イオンの添加方法としては、該高分子化
合物の水溶液に該重金属イオンを添加してもよ
く、あるいは該高分子化合物と重金属イオンを一
緒に水中に添加してもよい。さらには重金属を含
む水溶液に該高分子化合物を添加してもよい。 本発明のカチオン化方法は、アクリル酸ヒドラ
ジド系高分子化合物()をあらかじめカチオン
化したものを紙用サイズ定着剤、紙力増強剤、凝
集剤などの用途に用いるばあい、あるいは被処理
液中でアクリル酸ヒドラジド系高分子化合物
()をカチオン化して前記用途に用いるばあい
のいずれにも適用される。アクリル酸ヒドラジド
系高分子化合物()は被処理液中で通常0.5〜
5000ppmの濃度で用いられる。 前記のごとく、本発明の方法によるときはアク
リル酸ヒドラジド系高分子化合物を、低濃度でも
重金属イオンを作用させることによつて、中性さ
らにはアルカリ性域の水溶液中においても、ある
いは希釈状態においてもカチオン化することが可
能となり、このため該高分子化合物を紙用サイズ
定着剤、紙力増強剤、凝集剤などとして実用的に
活用することが可能となり、工業的にきわめて有
利である。 つぎに参考例、実施例および比較例をあげて本
発明の方法を説明する。なお参考例はアクリル酸
ヒドラジド系高分子化合物の製造例を示すもので
ある。また%はとくにことわらないかぎり重量%
である。 参考例 1 3の4つ口フラスコに平均分子量約200000の
ポリアクリルアミドの10%水溶液1Kgと80%ヒド
ラジンヒドラート水溶液1Kgを加え、撹拌しなが
ら55℃で3時間反応させた。えられた粘稠溶液を
約15倍容量のメタノール中に注ぎ白色沈殿物をえ
た。このものを再沈殿法により精製したのち60℃
で減圧乾燥した。えられた高分子化合物における
アクリル酸ヒドラジド単位の含有率は30モル%で
あつた(ヨウ素滴定法による、以下同様)。 参考例 2 3の4つ口フラスコに平均分子量約800000の
ポリアクリル酸メチル200gと80%ヒドラジンヒ
ドラート水溶液2Kgを加え、撹拌しながら80℃で
5時間反応させた。えられた粘稠溶液を約20の
メタノール中に注ぎ白色沈殿物をえた。このもの
を再沈殿法により精製したのち60℃で減圧乾燥し
た。えられた高分子化合物におけるアクリル酸ヒ
ドラジド単位の含有率は88モル%であつた。 参考例 3 3の4つ口フラスコに平均分子量約45000の
ポリアクリルアミドの10%水溶液1Kgと80%ヒド
ラジンヒドラート水溶液1Kgを加え、撹拌しなが
ら55℃で6時間反応させた。えられた粘稠溶液を
約20倍容量のメタノール中に注ぎ白色沈殿物をえ
た。このものを再沈殿法により精製したのち60℃
で減圧乾燥した。えられた高分子化合物における
アクリル酸ヒドラジド単位の含有率は60モル%で
あつた。 参考例 4 3の4つ口フラスコにスチレン単位を10モル
%含有するアクリルアミドとスチレンのコポリマ
ー100gと80%ヒドラジンヒドラート水溶液1.5Kg
を加え、撹拌しながらチツ素気流中にて80℃で10
時間反応させ、以後参考例1と同様に処理して高
分子化合物をえた。このものにおけるアクリル酸
ヒドラジド単位の含有率は82モル%であつた。 実施例1〜8および比較例1 参考例1でえられたアクリル酸ヒドラジド系高
分子化合物の0.1gを蒸留水1に溶解して
100ppm(w/v)溶液を調製した。この溶液100
mlをとりZnCl2、FeCl3−6H2O、CoCl2・6H2O、
Cu2Cl2・2H2O、NiCl2・6H2O、HgCl2の0.1%
(w/v)溶液を表1のごとく添加して1分間撹
拌したのち、トルイジンブルーを指示薬として
1/400−Nポリビニル硫酸カリウム(PVSK)
水溶液でコロイド滴定を行なつた結果を第1表に
示す。なお比較のために重金属イオンを添加しな
いで前記と同様の実験を行なつた。
のカチオン化方法に関する。さらに詳しくは、中
性溶液においてもあるいは希釈状態においてもカ
チオン性高分子としての挙動を示すカチオン化ア
クリル酸ヒドラジド系高分子化合物をうる方法に
関する。 従来より、アクリル酸ヒドラジド単位を高分子
鎖中に含有する水溶性高分子はその酸ヒドラジド
基により酸性水溶液中ではカチオン性高分子とし
ての挙動を示すが、その際本発明者らの研究によ
れば、さきに特開昭55−3440号公報で開示したご
とく、該アクリル酸ヒドラジド系高分子化合物に
アルカリ土類金属の水溶性無機塩を作用させるこ
とにより、水溶液のPHが3.5未満はもちろんのこ
とPH3.5ないし中性付近においてもカチオン化で
き、かかる条件下では鉄を主材質とする装置を用
いる製紙工業における装置の腐蝕の問題を解消す
ることができた。しかしこの方法でもなお前記公
開公報中の実施例にみられるごとくアルカリ土類
金属をアクリル酸ヒドラジド系高分子化合物中の
酸ヒドラジド基の1モルに対して1/2モル以上存
在させないとカチオン化せず、さらに希釈状態に
おいてはカチオン化が低くなるという欠点を有し
ている。これはアクリル酸ヒドラジド系高分子化
合物とアルカリ土類金属イオンのキレート安定度
定数が低いことに起因するものと考えられる。 そこで本発明者らは前記欠点を改善すべく鋭意
研究を重ねた結果、アクリル酸ヒドラジド系高分
子化合物にアルカリ土類金属の水溶性無機塩に代
えて重金属イオンを作用させることによつて、水
溶液のPHが3.5未満はもちろんのことPH3.5ないし
中性、さらにアルカリ性域においても従来の塩酸
などを用いる方法に比べて強くカチオン化しうる
こと、また低濃度でも重金属イオンを用いること
によりカチオン化が可能なこと、および希釈状態
でもカチオン化がおこることを見出し、本発明を
完成するに至つた。 すなわち本発明は一般式(): (式中、Xは水素原子またはメチル基であり、A
はアクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル
酸エステルまたはメタクリル酸エステル単位であ
り、Bはアクリルアミド、メタクリルアミド、ア
クリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルと
共重合可能なモノマー単位であり、l、mおよび
nは 0モル%<l≦91モル% l+m+n=100モル% の関係を有する)で示されるアクリル酸ヒドラジ
ド系高分子化合物に重金属イオンを作用させるこ
とを特徴とするアクリル酸ヒドラジド系高分子化
合物のカチオン化方法に関する。 本発明のアクリル酸ヒドラジド系高分子化合物
に重金属イオンを作用させるカチオン化方法にお
いては、アクリル酸ヒドラジド系高分子化合物は
水溶液のPHが3.5ないし中性付近においても、従
来の塩酸などでPHを3.5未満にしてカチオン化す
る方法にくらべて、より強くカチオン化される。
このためアクリル酸ヒドラジド系高分子化合物を
カチオン化してサイズ定着剤、紙力増強剤、凝集
剤などの用途に用いるばあいにおいて、装置の腐
蝕などの問題が生じにくく、かつその効果も大き
いという利点がある。 本発明のカチオン化方法において重金属イオン
によるアクリル酸ヒドラジド系高分子化合物のカ
チオン化機構は式(): で示されるごとく酸ヒドラジド基がケト型の状態
で重金属イオンと配位結合をなし、その結果アク
リル酸ヒドラジド系高分子化合物がカチオン性を
呈するものと考えられる。 本発明に用いるアクリル酸ヒドラジド系高分子
化合物()において、モノマー単位(A)を与える
アクリル酸エステルとしては、たとえばアクリル
酸のメチルエステル、エチルエステル、ブチルエ
ステル、2−エチルヘキシルエステルなどが好ま
しいものとしてあげられる。またモノマー単位(A)
を与えるメタクリル酸エステルとしては、たとえ
ばメタクリル酸のメチルエステル、エチルエステ
ル、ブチルエステルなどが好ましいものとしてあ
げられる。またモノマー単位(B)を与えるモノマー
としては、たとえば塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、酢酸ビニル、ブタジエン、スチレン、アクリ
ロニトリル、アクリル酸、無水マレイン酸などが
あげられる。 アクリル酸ヒドラジド系高分子化合物()は
ブロツク型、交互型、ランダム型のいずれのポリ
マーでもよく、この高分子化合物は通常アクリル
アミド、メタクリルアミド、アクリル酸エステル
またはメタクリル酸エステルのホモポリマーまた
はコポリマー、あるいはそれらのモノマーと共重
合可能なモノマーとのコポリマー、あるいはそれ
らの部分加水分解物を、その高分子鎖中のアクリ
ルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸エステ
ルまたはメタクリル酸エステル単位の0.1〜30モ
ル倍量のヒドラジンヒドラートと加熱反応するこ
とによりえられる。なおアクリル酸ヒドラジド系
高分子化合物()はそのモノマー単位(B)として
前記共重合可能なモノマーとヒドラジンヒドラー
トとの反応物(たとえば、共重合可能なモノマー
が酢酸ビニルのばあいにはえられるコポリマー中
の酢酸ビニル単位のアセトキシ基がヒドラジンヒ
ドラートにより加水分解されて水酸基に変化する
ばあいがあるが、このばあいにおけるビニルアル
コール単位)を含んでいてもよい。またポリマー
分子内あるいはポリマー分子間において、酸ヒド
ラジド基と酸ヒドラジド基の間であるいは酸ヒド
ラジド基とエステル基またはアミド基の間で一部
架橋結合が生じても、えられるアクリル酸ヒドラ
ジド系高分子化合物が水溶性であるかぎりさしつ
かえない。 アクリル酸ヒドラジド系高分子化合物()と
しては25℃の水溶媒中において0.1〜28の範囲の
固有粘度〔η〕を示すものが好ましい。 本発明に用いる重金属イオンとしては、たとえ
ば水銀、銅、銀、ニツケル、鉄、鉛、カドミウ
ム、亜鉛、コバルト、マンガンイオンなどがあげ
られるが、経済性、毒性の面からとくに亜鉛イオ
ン、鉄イオンが好ましい。これら重金属イオンは
単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いて
もよい。これら重金属イオンはアクリル酸ヒドラ
ジド系高分子化合物()中の酸ヒドラジド基の
モル数に対して1/50〜1/2(モル比)、好まし
くは1/30〜1/4(モル比)が使用される。重
金属イオンは1/2(モル比)以上になつてもさ
しつかえないが、それ以上添加してもカチオン化
度の上昇はみられず、また1/50(モル比)以下
ではカチオン化度が低くなるが、下限を限定する
ものではない。 本発明のカチオン化方法は水溶液の状態のアク
リル酸ヒドラジド系高分子化合物()をカチオ
ン化するのにとくに好適に適用される。その際ア
クリル酸ヒドラジド系高分子化合物()に対す
る重金属イオンの添加方法としては、該高分子化
合物の水溶液に該重金属イオンを添加してもよ
く、あるいは該高分子化合物と重金属イオンを一
緒に水中に添加してもよい。さらには重金属を含
む水溶液に該高分子化合物を添加してもよい。 本発明のカチオン化方法は、アクリル酸ヒドラ
ジド系高分子化合物()をあらかじめカチオン
化したものを紙用サイズ定着剤、紙力増強剤、凝
集剤などの用途に用いるばあい、あるいは被処理
液中でアクリル酸ヒドラジド系高分子化合物
()をカチオン化して前記用途に用いるばあい
のいずれにも適用される。アクリル酸ヒドラジド
系高分子化合物()は被処理液中で通常0.5〜
5000ppmの濃度で用いられる。 前記のごとく、本発明の方法によるときはアク
リル酸ヒドラジド系高分子化合物を、低濃度でも
重金属イオンを作用させることによつて、中性さ
らにはアルカリ性域の水溶液中においても、ある
いは希釈状態においてもカチオン化することが可
能となり、このため該高分子化合物を紙用サイズ
定着剤、紙力増強剤、凝集剤などとして実用的に
活用することが可能となり、工業的にきわめて有
利である。 つぎに参考例、実施例および比較例をあげて本
発明の方法を説明する。なお参考例はアクリル酸
ヒドラジド系高分子化合物の製造例を示すもので
ある。また%はとくにことわらないかぎり重量%
である。 参考例 1 3の4つ口フラスコに平均分子量約200000の
ポリアクリルアミドの10%水溶液1Kgと80%ヒド
ラジンヒドラート水溶液1Kgを加え、撹拌しなが
ら55℃で3時間反応させた。えられた粘稠溶液を
約15倍容量のメタノール中に注ぎ白色沈殿物をえ
た。このものを再沈殿法により精製したのち60℃
で減圧乾燥した。えられた高分子化合物における
アクリル酸ヒドラジド単位の含有率は30モル%で
あつた(ヨウ素滴定法による、以下同様)。 参考例 2 3の4つ口フラスコに平均分子量約800000の
ポリアクリル酸メチル200gと80%ヒドラジンヒ
ドラート水溶液2Kgを加え、撹拌しながら80℃で
5時間反応させた。えられた粘稠溶液を約20の
メタノール中に注ぎ白色沈殿物をえた。このもの
を再沈殿法により精製したのち60℃で減圧乾燥し
た。えられた高分子化合物におけるアクリル酸ヒ
ドラジド単位の含有率は88モル%であつた。 参考例 3 3の4つ口フラスコに平均分子量約45000の
ポリアクリルアミドの10%水溶液1Kgと80%ヒド
ラジンヒドラート水溶液1Kgを加え、撹拌しなが
ら55℃で6時間反応させた。えられた粘稠溶液を
約20倍容量のメタノール中に注ぎ白色沈殿物をえ
た。このものを再沈殿法により精製したのち60℃
で減圧乾燥した。えられた高分子化合物における
アクリル酸ヒドラジド単位の含有率は60モル%で
あつた。 参考例 4 3の4つ口フラスコにスチレン単位を10モル
%含有するアクリルアミドとスチレンのコポリマ
ー100gと80%ヒドラジンヒドラート水溶液1.5Kg
を加え、撹拌しながらチツ素気流中にて80℃で10
時間反応させ、以後参考例1と同様に処理して高
分子化合物をえた。このものにおけるアクリル酸
ヒドラジド単位の含有率は82モル%であつた。 実施例1〜8および比較例1 参考例1でえられたアクリル酸ヒドラジド系高
分子化合物の0.1gを蒸留水1に溶解して
100ppm(w/v)溶液を調製した。この溶液100
mlをとりZnCl2、FeCl3−6H2O、CoCl2・6H2O、
Cu2Cl2・2H2O、NiCl2・6H2O、HgCl2の0.1%
(w/v)溶液を表1のごとく添加して1分間撹
拌したのち、トルイジンブルーを指示薬として
1/400−Nポリビニル硫酸カリウム(PVSK)
水溶液でコロイド滴定を行なつた結果を第1表に
示す。なお比較のために重金属イオンを添加しな
いで前記と同様の実験を行なつた。
【表】
実施例9〜11および比較例2〜4
参考例2〜4でえたアクリル酸ヒドラジド系高
分子化合物を実施例1〜8と同様にして100ppm
溶液を調製し、この溶液100mlをとりZnCl2の0.1
%溶液1mlを添加して1分間混合したのち、実施
例1〜8と同様に1/400−NPVSKでコロイド
滴定を行なつた。なお比較のためにZnCl2を添加
しないで前記と同様の実験を行なつた。結果を第
2表に示す。
分子化合物を実施例1〜8と同様にして100ppm
溶液を調製し、この溶液100mlをとりZnCl2の0.1
%溶液1mlを添加して1分間混合したのち、実施
例1〜8と同様に1/400−NPVSKでコロイド
滴定を行なつた。なお比較のためにZnCl2を添加
しないで前記と同様の実験を行なつた。結果を第
2表に示す。
【表】
【表】
実施例12および比較例5
参考例1でえたアクリル酸ヒドラジド系高分子
化合物1部(重量部、以下同様)を49部の水に溶
解したものにZnCl2の0.1部を49.9部の水に溶解し
たものを添加混合してカチオン化アクリル酸ヒド
ラジド系高分子化合物溶液を調製した。一方絶乾
のパルプ(NUKP)100部を手で引裂いたものを
9900部の水とともにTAPPI式ビーター中に入れ
CSF(カナダ標準形水度)360に叩解した。叩解
後のパルプスラリーに前記のカチオン化アクリル
酸ヒドラジド系高分子化合物溶液および0.5部の
ロジンサイズ剤を添加した。パルプスラリーのPH
は7であつた。ついで1分間撹拌したのち
TAPPI標準抄紙機で抄造した。105℃で乾燥後、
20℃、湿度65%RHの条件下で24時間静置した。
えられた抄造紙について坪量を測定し、さらに比
破裂強さ(JIS P−1112)、比圧縮強さ(JIS P
−8126)、裂断長(JIS P−8113)およびステキ
ヒトサイズ度(JIS P−8135)を測定した。なお
比較のためにZnCl2を添加しないアクリル酸ヒド
ラジド系高分子化合物を用いて前記と同様の実験
を行なつた。結果を第3表に示す。
化合物1部(重量部、以下同様)を49部の水に溶
解したものにZnCl2の0.1部を49.9部の水に溶解し
たものを添加混合してカチオン化アクリル酸ヒド
ラジド系高分子化合物溶液を調製した。一方絶乾
のパルプ(NUKP)100部を手で引裂いたものを
9900部の水とともにTAPPI式ビーター中に入れ
CSF(カナダ標準形水度)360に叩解した。叩解
後のパルプスラリーに前記のカチオン化アクリル
酸ヒドラジド系高分子化合物溶液および0.5部の
ロジンサイズ剤を添加した。パルプスラリーのPH
は7であつた。ついで1分間撹拌したのち
TAPPI標準抄紙機で抄造した。105℃で乾燥後、
20℃、湿度65%RHの条件下で24時間静置した。
えられた抄造紙について坪量を測定し、さらに比
破裂強さ(JIS P−1112)、比圧縮強さ(JIS P
−8126)、裂断長(JIS P−8113)およびステキ
ヒトサイズ度(JIS P−8135)を測定した。なお
比較のためにZnCl2を添加しないアクリル酸ヒド
ラジド系高分子化合物を用いて前記と同様の実験
を行なつた。結果を第3表に示す。
【表】
実施例 13
参考例1でえたアクリル酸ヒドラジド系高分子
化合物1部を49部の水に溶解したものに塩化亜鉛
0.1部を49.9部の水に溶解したものを添加混合し
てカチオン化アクリル酸ヒドラジド系高分子化合
物溶液を調製し、その1部をとり、カオリン50部
を9950部の水に懸濁させ、IN−KOHでPH11とな
した懸濁液に加えゆるやかに撹拌したところ非常
に大きなフロツクがえられた。 比較例 6 参考例1でえたアクリル酸ヒドラジド系高分子
化合物1部を99部の水に溶解し、その1部をと
り、カオリン50部を9950部の水に懸濁させ、IN
−KOHでPH11となした懸濁液に加えゆるやかに
撹拌したところフロツク形成は見られなかつた。 結果を第4表に示す。
化合物1部を49部の水に溶解したものに塩化亜鉛
0.1部を49.9部の水に溶解したものを添加混合し
てカチオン化アクリル酸ヒドラジド系高分子化合
物溶液を調製し、その1部をとり、カオリン50部
を9950部の水に懸濁させ、IN−KOHでPH11とな
した懸濁液に加えゆるやかに撹拌したところ非常
に大きなフロツクがえられた。 比較例 6 参考例1でえたアクリル酸ヒドラジド系高分子
化合物1部を99部の水に溶解し、その1部をと
り、カオリン50部を9950部の水に懸濁させ、IN
−KOHでPH11となした懸濁液に加えゆるやかに
撹拌したところフロツク形成は見られなかつた。 結果を第4表に示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式(): (式中、Xは水素原子またはメチル基であり、A
はアクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル
酸エステルまたはメタクリル酸エステル単位であ
り、Bはアクリルアミド、メタクリルアミド、ア
クリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルと
共重合可能なモノマー単位であり、l、mおよび
nは 0モル%<l≦91モル% l+m+n=100モル% の関係を有する)で示されるアクリル酸ヒドラジ
ド系高分子化合物に重金属イオンを作用させるこ
とを特徴とするアクリル酸ヒドラジド系高分子化
合物のカチオン化方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7471480A JPS57102A (en) | 1980-06-02 | 1980-06-02 | Cationization of acrylic acid hydrizide polymer compound |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7471480A JPS57102A (en) | 1980-06-02 | 1980-06-02 | Cationization of acrylic acid hydrizide polymer compound |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57102A JPS57102A (en) | 1982-01-05 |
| JPS6334882B2 true JPS6334882B2 (ja) | 1988-07-12 |
Family
ID=13555159
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7471480A Granted JPS57102A (en) | 1980-06-02 | 1980-06-02 | Cationization of acrylic acid hydrizide polymer compound |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57102A (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5822251B2 (ja) * | 1979-03-22 | 1983-05-07 | 工業技術院長 | ウラン吸着剤及びその製造方法 |
-
1980
- 1980-06-02 JP JP7471480A patent/JPS57102A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57102A (en) | 1982-01-05 |
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