JPS6350041B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPS6350041B2 JPS6350041B2 JP52006786A JP678677A JPS6350041B2 JP S6350041 B2 JPS6350041 B2 JP S6350041B2 JP 52006786 A JP52006786 A JP 52006786A JP 678677 A JP678677 A JP 678677A JP S6350041 B2 JPS6350041 B2 JP S6350041B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base
- membrane
- cation exchange
- copolymer
- salt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Description
本発明は、拡散透析により、塩基含有溶液から
塩基を効率よく選択的に回収又は除去するための
新規な方法に関する。 塩基を含有する溶液は、近年種々の産業のプロ
セス、処理プロセス、或いは加工プロセスから大
量に得られる。例えばビスコース人絹工業におけ
る苛性ソーダを含んだ砕木パルプ処理廃液、メタ
ル処理工程からのアルカリ含有溶液、イオン交換
樹脂再生過程からのアルカリ含有溶液、更には隔
膜電解により得られるアルカリ含有溶液などがあ
る。これらの塩基含有溶液中の塩基を、選択的に
回収し、また該溶液から脱塩基することは、ある
場合には資源の有効利用を図るために、また、あ
る場合には製造工程上の一つのプロセスとして、
更には公害上の見地から是非とも必要とされる手
段である。 塩基含有溶液から塩基を回収又は除く手段とし
ては、塩基含有溶液を陽イオン交換膜を介して、
水と対置せしめ、塩基の濃度勾配に基ずく拡散透
析により、上記塩基を選択的に回収する方法が提
案されている(特公昭36−19463号公報参照)。
かゝる拡散透析は、特別な試薬や加熱などの手段
を伴なうことなく、簡便な装置でしかも選択的に
塩基が回収できるので、多くの産業分野にて広範
囲に利用されることが期待される。 本発明は、かゝる塩基含有溶液の拡散透析に使
用された場合に、従来の陽イオン交換膜に比して
極めて優れた性能を有する陽イオン交換膜を見い
出し、かゝる膜を使用した新規な塩基含有溶液の
拡散透析方法を提供するものである。 即ち、本発明は、エチレンと不飽和カルボン酸
(アクリル酸又はメタクリル酸を意味し、以下同
じ)又はその塩との共重合体からなり、イオン交
換容量が、1.0〜3.0ミリ当量/g乾燥樹脂を有
し、且含水率が10〜30%を有する陽イオン交換膜
を使用する塩基含有溶液の拡散透析方法にある。 本発明方法の塩基含有溶液の拡散透析による場
合、膜を介しての塩基の透過係数は、比較例に示
されるように、従来知られる膜に比べて、6〜10
倍と著しく優れている。しかも、本発明による場
合、塩基含有溶液中に他の物質が共存し、他の陰
イオンが存在する場合も、水酸イオンが優先的に
膜を透過するので、ほぼ選択的に塩基が回収で
き、それだけ回収された塩基の価値が大きく、ま
た再利用の範囲も大きい。 以下に、本発明について更に詳述すると、本発
明で陽イオン交換膜として使用される、エチレン
と不飽和カルボン酸又はその塩との共重合体は、
実質上線状重合体であり、架橋構造を有していな
いので、膨潤が極めて大きく、樹脂が破壊される
ことが危惧されるが、本発明の知見によると、上
記共重合体でも、エチレンと不飽和カルボン酸又
はその塩とが所定の組成割合を有する、所定のイ
オン交換容量を有するものからなる膜は、塩基含
有溶液と接触している場合には、上記膨潤現象は
大幅に抑制されることが判明した。従つて、共重
合体におけるエチレンと不飽和カルボン酸又はそ
の塩との組成と関係する陽イオン交換膜のイオン
交換容量は、重要であり、上記のように1.0〜3.0
ミリ当量/g乾燥樹脂になるようにせしめられ
る。該範囲より大きい場合には、膜の含水率が大
きくなり、水酸イオンと他の陰イオンとの分離性
能が低下してしまい、また逆に小さい場合には、
水酸イオンの透過係数が小さくなるので好ましく
ない。なかでも1.2〜2.5ミリ当量/g乾燥樹脂の
イオン交換容量を有するものが上記の観点から特
に好ましいことが判明した。かゝるイオン交換容
量は、上記のように、共重合体中のエチレンと不
飽和カルボン酸又はその塩との組成割合を選択す
ることによつて達成される。 本発明の陽イオン交換膜の母体である共重合体
を形成する不飽和カルボン酸又はその塩として
は、分子内に重合能を有する不飽和結合を有する
カルボン酸又はカルボン酸塩化合物が使用され、
その好ましい例としては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸、(無水)マレイン酸、(無水)
フマル酸又はこれらの第四アンモニウム塩、ナト
リウム、カリウムなどのアルカリ金属塩又は亜
鉛、カルシウム、マグネシウムなどの周期律表第
二族の金属塩が挙げられる。かゝる不飽和カルボ
ン酸又はその塩としては、それらの前駆体でもよ
く、例えば加水分解又は中和によつてかゝる化合
物を与える上記酸のエステル、アミド、ニトリル
が使用できる。かゝる不飽和カルボン酸又は塩は
共重合体の形成に際し、もちろん一種以上使用で
き、また必要に応じて、例えばスチレン、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、ビニルアルコール、ビニ
ルエーテルなどの第三の重合性化合物を共重合で
きる。かかる本発明の共重合体は、既知の任意の
重合法で製造され、その分子量は、製造上の必要
性から、好ましくは5000〜50万、特には1.5万〜
30万にせしめられる。 かゝる本発明のエチレンと不飽和カルボン酸又
はその塩との共重合体のうちでも、イオン交換膜
としての性能上及び入手性の点からして、次の一
般構造式を有する共重合体が特に好ましいことが
判明した。 ここで、Xは水素又はメチル基であり、Yは水
素又は金属原子であり、m/(モル比)は0.02
〜0.15である。なかでも、Yとしては、水素、ナ
トリウム又は亜鉛原子が好ましく、またm/は
0.03〜0.12が特に好ましい。 これらの共重合体からなる陽イオン交換膜は、
好ましくは、10〜150μ、特には20〜100μの厚み
で使用するのが、水酸イオンの透過係数及び機械
的強度を考慮した場合には好ましい。また、かゝ
る陽イオン交換膜は、フイルム、布、織物などの
適宜の薄膜状の支持体を用いて補強して使用する
こともできる。支持体の材質としては、オレフイ
ン系ポリマー、含フツ素ポリマーを含むハロゲン
化ビニルポリマーなどの耐アルカリ性を有するも
のが好ましい。膜の形状も一般的な平面状だけで
はなく、中空センイ状でも良い。 一方、該陽イオン交換膜の含水率は、30%以下
10%以上に保持する必要がある。30%以上の場合
には水酸イオンと他の陰イオンの分離が悪く、15
%以下の場合、水酸イオンの透過係数が小さい。
含水率は、特には15〜25%が好ましい。含水率を
上記範囲にコントロールする方法としては、PH
3.5以上の水溶液中、80℃以下、好ましくは5分
以上、膜を浸漬処理することが挙げられる。処理
液中にPHをコントロールする塩又は塩基が多量に
存在する場合には、膜の含水率を上記の範囲内に
せしめることが困難であるので、処理液中に存在
する塩又は塩基は1N以下が好ましい。含水率を
上記範囲にコントロールする別の手段として極性
有機化合物を50重量%以下含む水溶液中で膜を処
理することが挙げられる。このための極性有機化
合物としては、メタノール、エタノール、アセト
ン等が好ましい。 本発明の陽イオン交換膜を使用して、塩基含有
溶液を拡散透析する手段としては、任意の既知の
手段が採用できる。例えば、拡散透析槽として
は、フイルタープレス(締付)型、又はユニツト
セル(水槽)型のいずれも採用できる。そして塩
基含有溶液はこのような拡散透析槽の交番の画室
(透析室)に供給され、一方拡散透析槽の上記透
析室に隣接する残りの交番の画室(拡散室)に
は、水又は適宜の水性液が供給される。透析液
(塩基含有溶液)と拡散液(水)は、好ましくは、
ともに0〜60℃にて透析するのが好ましい。かく
して、透析につれて、透析室の塩基は、選択的に
膜を通じて拡散室に移行し、拡散室には、塩基が
効率的に回収されることになる。 本発明の拡散透析では、いずれの種類の塩基含
有溶液も処理でき、その例としては水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸
化物、アンモニア、アルキルアミン類、エタノー
ルアミン類、エチレンジアミン類などの塩基含有
溶液が挙げられる。なかでも、塩基とその塩とが
共存している溶液に、本発明を適用するときに
は、塩基とその塩とが選択的に分離回収できるの
で、特に好ましい。 実施例 1 エチレンとメタクリル酸との共重合体、“サー
リンA1707”(米国デユポン社商品名、カルボン
酸の一部がNa塩になつており、2.05ミリ当量/
g乾燥樹脂の交換容量を有する)製の厚さ50μの
膜を表−1に示した条件下で処理して完全にNa
型とした。その含水率は25℃の水と平衡にある膜
重量W1と、その膜を60℃、10mmHgの減圧下10時
間乾燥後の重量W2から次式に従つて求めた。 含水率=W1−W2/W1×100(%) 苛性ソーダの拡散定数は4N NaOHを陽イオン
交換膜(有効面積Am2)の片側におき、反対側に
水をおき、両室の液温を25℃とし2時間(透析時
間t)透析し、水側に移動した苛性ソーダのモル
数m、両室の濃度差△C(mol/)から次の式
によつて求めた。 U=m/A△C−t 表−1に処理条件、含水率及び拡散定数を示し
た。
塩基を効率よく選択的に回収又は除去するための
新規な方法に関する。 塩基を含有する溶液は、近年種々の産業のプロ
セス、処理プロセス、或いは加工プロセスから大
量に得られる。例えばビスコース人絹工業におけ
る苛性ソーダを含んだ砕木パルプ処理廃液、メタ
ル処理工程からのアルカリ含有溶液、イオン交換
樹脂再生過程からのアルカリ含有溶液、更には隔
膜電解により得られるアルカリ含有溶液などがあ
る。これらの塩基含有溶液中の塩基を、選択的に
回収し、また該溶液から脱塩基することは、ある
場合には資源の有効利用を図るために、また、あ
る場合には製造工程上の一つのプロセスとして、
更には公害上の見地から是非とも必要とされる手
段である。 塩基含有溶液から塩基を回収又は除く手段とし
ては、塩基含有溶液を陽イオン交換膜を介して、
水と対置せしめ、塩基の濃度勾配に基ずく拡散透
析により、上記塩基を選択的に回収する方法が提
案されている(特公昭36−19463号公報参照)。
かゝる拡散透析は、特別な試薬や加熱などの手段
を伴なうことなく、簡便な装置でしかも選択的に
塩基が回収できるので、多くの産業分野にて広範
囲に利用されることが期待される。 本発明は、かゝる塩基含有溶液の拡散透析に使
用された場合に、従来の陽イオン交換膜に比して
極めて優れた性能を有する陽イオン交換膜を見い
出し、かゝる膜を使用した新規な塩基含有溶液の
拡散透析方法を提供するものである。 即ち、本発明は、エチレンと不飽和カルボン酸
(アクリル酸又はメタクリル酸を意味し、以下同
じ)又はその塩との共重合体からなり、イオン交
換容量が、1.0〜3.0ミリ当量/g乾燥樹脂を有
し、且含水率が10〜30%を有する陽イオン交換膜
を使用する塩基含有溶液の拡散透析方法にある。 本発明方法の塩基含有溶液の拡散透析による場
合、膜を介しての塩基の透過係数は、比較例に示
されるように、従来知られる膜に比べて、6〜10
倍と著しく優れている。しかも、本発明による場
合、塩基含有溶液中に他の物質が共存し、他の陰
イオンが存在する場合も、水酸イオンが優先的に
膜を透過するので、ほぼ選択的に塩基が回収で
き、それだけ回収された塩基の価値が大きく、ま
た再利用の範囲も大きい。 以下に、本発明について更に詳述すると、本発
明で陽イオン交換膜として使用される、エチレン
と不飽和カルボン酸又はその塩との共重合体は、
実質上線状重合体であり、架橋構造を有していな
いので、膨潤が極めて大きく、樹脂が破壊される
ことが危惧されるが、本発明の知見によると、上
記共重合体でも、エチレンと不飽和カルボン酸又
はその塩とが所定の組成割合を有する、所定のイ
オン交換容量を有するものからなる膜は、塩基含
有溶液と接触している場合には、上記膨潤現象は
大幅に抑制されることが判明した。従つて、共重
合体におけるエチレンと不飽和カルボン酸又はそ
の塩との組成と関係する陽イオン交換膜のイオン
交換容量は、重要であり、上記のように1.0〜3.0
ミリ当量/g乾燥樹脂になるようにせしめられ
る。該範囲より大きい場合には、膜の含水率が大
きくなり、水酸イオンと他の陰イオンとの分離性
能が低下してしまい、また逆に小さい場合には、
水酸イオンの透過係数が小さくなるので好ましく
ない。なかでも1.2〜2.5ミリ当量/g乾燥樹脂の
イオン交換容量を有するものが上記の観点から特
に好ましいことが判明した。かゝるイオン交換容
量は、上記のように、共重合体中のエチレンと不
飽和カルボン酸又はその塩との組成割合を選択す
ることによつて達成される。 本発明の陽イオン交換膜の母体である共重合体
を形成する不飽和カルボン酸又はその塩として
は、分子内に重合能を有する不飽和結合を有する
カルボン酸又はカルボン酸塩化合物が使用され、
その好ましい例としては、アクリル酸、メタクリ
ル酸、イタコン酸、(無水)マレイン酸、(無水)
フマル酸又はこれらの第四アンモニウム塩、ナト
リウム、カリウムなどのアルカリ金属塩又は亜
鉛、カルシウム、マグネシウムなどの周期律表第
二族の金属塩が挙げられる。かゝる不飽和カルボ
ン酸又はその塩としては、それらの前駆体でもよ
く、例えば加水分解又は中和によつてかゝる化合
物を与える上記酸のエステル、アミド、ニトリル
が使用できる。かゝる不飽和カルボン酸又は塩は
共重合体の形成に際し、もちろん一種以上使用で
き、また必要に応じて、例えばスチレン、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、ビニルアルコール、ビニ
ルエーテルなどの第三の重合性化合物を共重合で
きる。かかる本発明の共重合体は、既知の任意の
重合法で製造され、その分子量は、製造上の必要
性から、好ましくは5000〜50万、特には1.5万〜
30万にせしめられる。 かゝる本発明のエチレンと不飽和カルボン酸又
はその塩との共重合体のうちでも、イオン交換膜
としての性能上及び入手性の点からして、次の一
般構造式を有する共重合体が特に好ましいことが
判明した。 ここで、Xは水素又はメチル基であり、Yは水
素又は金属原子であり、m/(モル比)は0.02
〜0.15である。なかでも、Yとしては、水素、ナ
トリウム又は亜鉛原子が好ましく、またm/は
0.03〜0.12が特に好ましい。 これらの共重合体からなる陽イオン交換膜は、
好ましくは、10〜150μ、特には20〜100μの厚み
で使用するのが、水酸イオンの透過係数及び機械
的強度を考慮した場合には好ましい。また、かゝ
る陽イオン交換膜は、フイルム、布、織物などの
適宜の薄膜状の支持体を用いて補強して使用する
こともできる。支持体の材質としては、オレフイ
ン系ポリマー、含フツ素ポリマーを含むハロゲン
化ビニルポリマーなどの耐アルカリ性を有するも
のが好ましい。膜の形状も一般的な平面状だけで
はなく、中空センイ状でも良い。 一方、該陽イオン交換膜の含水率は、30%以下
10%以上に保持する必要がある。30%以上の場合
には水酸イオンと他の陰イオンの分離が悪く、15
%以下の場合、水酸イオンの透過係数が小さい。
含水率は、特には15〜25%が好ましい。含水率を
上記範囲にコントロールする方法としては、PH
3.5以上の水溶液中、80℃以下、好ましくは5分
以上、膜を浸漬処理することが挙げられる。処理
液中にPHをコントロールする塩又は塩基が多量に
存在する場合には、膜の含水率を上記の範囲内に
せしめることが困難であるので、処理液中に存在
する塩又は塩基は1N以下が好ましい。含水率を
上記範囲にコントロールする別の手段として極性
有機化合物を50重量%以下含む水溶液中で膜を処
理することが挙げられる。このための極性有機化
合物としては、メタノール、エタノール、アセト
ン等が好ましい。 本発明の陽イオン交換膜を使用して、塩基含有
溶液を拡散透析する手段としては、任意の既知の
手段が採用できる。例えば、拡散透析槽として
は、フイルタープレス(締付)型、又はユニツト
セル(水槽)型のいずれも採用できる。そして塩
基含有溶液はこのような拡散透析槽の交番の画室
(透析室)に供給され、一方拡散透析槽の上記透
析室に隣接する残りの交番の画室(拡散室)に
は、水又は適宜の水性液が供給される。透析液
(塩基含有溶液)と拡散液(水)は、好ましくは、
ともに0〜60℃にて透析するのが好ましい。かく
して、透析につれて、透析室の塩基は、選択的に
膜を通じて拡散室に移行し、拡散室には、塩基が
効率的に回収されることになる。 本発明の拡散透析では、いずれの種類の塩基含
有溶液も処理でき、その例としては水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属の水酸
化物、アンモニア、アルキルアミン類、エタノー
ルアミン類、エチレンジアミン類などの塩基含有
溶液が挙げられる。なかでも、塩基とその塩とが
共存している溶液に、本発明を適用するときに
は、塩基とその塩とが選択的に分離回収できるの
で、特に好ましい。 実施例 1 エチレンとメタクリル酸との共重合体、“サー
リンA1707”(米国デユポン社商品名、カルボン
酸の一部がNa塩になつており、2.05ミリ当量/
g乾燥樹脂の交換容量を有する)製の厚さ50μの
膜を表−1に示した条件下で処理して完全にNa
型とした。その含水率は25℃の水と平衡にある膜
重量W1と、その膜を60℃、10mmHgの減圧下10時
間乾燥後の重量W2から次式に従つて求めた。 含水率=W1−W2/W1×100(%) 苛性ソーダの拡散定数は4N NaOHを陽イオン
交換膜(有効面積Am2)の片側におき、反対側に
水をおき、両室の液温を25℃とし2時間(透析時
間t)透析し、水側に移動した苛性ソーダのモル
数m、両室の濃度差△C(mol/)から次の式
によつて求めた。 U=m/A△C−t 表−1に処理条件、含水率及び拡散定数を示し
た。
【表】
実施例 2
実施例1のNo.3の膜を用いて苛性ソーダ
2.58mol/、アルミン酸ソーダ1.30mol/を
含む溶液を膜の片側におき、反対側に水をおき、
実施例1と同様にして苛性ソーダの拡散定数
UNaOHとアルミの拡散定数UAlを求めた。UNaOH=
8.07、UAl=0.103であつた。UNaOH/UAlは78であ
り、UNaOHが大きいこととあいまつて、この陽イ
オン交換膜は拡散透析膜として優れている。 比較例 スチレンブタジエン共重合体をポリ塩化ビニー
ル布に塗布後、架橋スルホン化して得られた厚み
160μ、含水率27%の陽イオン交換膜を用いて実
施例2と同様に拡散透析を行なつた。UNaOH=
0.95、UAl=0.023であつた。 実施例 3 エチレンとメタクリル酸との共重合体、“サー
リンA1652”米国デユポン社商品名、共重合体中
のカルボン酸の一部がZn塩になつている)のペ
レツトと実施例1で使用した“サーリンA1707”
のペレツトとの混合物を押出成型することにより
厚み40μの膜を製造した。該膜を0.1N KOH中65
℃にて16時間処理してK型とした陽イオン交換膜
とした。その厚みは50μ、交換容量は1.85ミリ当
量/g乾燥樹脂、含水率は23%であり、4N
KOHを透析した場合のUKOHは4.59であつた。 実施例 4(含比較例) 実施例1で用いたのと同じエチレンとメタクリ
ル酸の共重合体“サーリンA1707”製の厚さ50μ
の膜を表−2に示した条件下で処理して、完全に
Na型とした。 かくして得た膜(有効面積0.001m2)の片側に、
苛性ソーダ2.58mol/、アルミン酸ソーダ
1.3mol/を含む溶液をおき、反対側に水をお
き、両室の液温を25℃として2時間(透析時間
t)透析した。膜の含水率、透析定数は実施例1
と同じようにして求めた。表−2にこれらの結果
を示す。
2.58mol/、アルミン酸ソーダ1.30mol/を
含む溶液を膜の片側におき、反対側に水をおき、
実施例1と同様にして苛性ソーダの拡散定数
UNaOHとアルミの拡散定数UAlを求めた。UNaOH=
8.07、UAl=0.103であつた。UNaOH/UAlは78であ
り、UNaOHが大きいこととあいまつて、この陽イ
オン交換膜は拡散透析膜として優れている。 比較例 スチレンブタジエン共重合体をポリ塩化ビニー
ル布に塗布後、架橋スルホン化して得られた厚み
160μ、含水率27%の陽イオン交換膜を用いて実
施例2と同様に拡散透析を行なつた。UNaOH=
0.95、UAl=0.023であつた。 実施例 3 エチレンとメタクリル酸との共重合体、“サー
リンA1652”米国デユポン社商品名、共重合体中
のカルボン酸の一部がZn塩になつている)のペ
レツトと実施例1で使用した“サーリンA1707”
のペレツトとの混合物を押出成型することにより
厚み40μの膜を製造した。該膜を0.1N KOH中65
℃にて16時間処理してK型とした陽イオン交換膜
とした。その厚みは50μ、交換容量は1.85ミリ当
量/g乾燥樹脂、含水率は23%であり、4N
KOHを透析した場合のUKOHは4.59であつた。 実施例 4(含比較例) 実施例1で用いたのと同じエチレンとメタクリ
ル酸の共重合体“サーリンA1707”製の厚さ50μ
の膜を表−2に示した条件下で処理して、完全に
Na型とした。 かくして得た膜(有効面積0.001m2)の片側に、
苛性ソーダ2.58mol/、アルミン酸ソーダ
1.3mol/を含む溶液をおき、反対側に水をお
き、両室の液温を25℃として2時間(透析時間
t)透析した。膜の含水率、透析定数は実施例1
と同じようにして求めた。表−2にこれらの結果
を示す。
【表】
実施例 5(合比較例)
エチレンとアクリル酸の共重合体を特公昭38−
23494に記載されている方法に準じて得た。得ら
れた共重合体のアクリル酸含有量は14.8重量%
(イオン交換容量2.05ミリ当量/g)であつた。 かくし得た共重合体を100μ厚のフイルムに加
熱圧縮成型せしめた後、実施例4と同様にして、
含水率、拡散定数を求め表−3に示した。
23494に記載されている方法に準じて得た。得ら
れた共重合体のアクリル酸含有量は14.8重量%
(イオン交換容量2.05ミリ当量/g)であつた。 かくし得た共重合体を100μ厚のフイルムに加
熱圧縮成型せしめた後、実施例4と同様にして、
含水率、拡散定数を求め表−3に示した。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 エチレンとアクリル酸若しくはメタクリル酸
又はその塩との共重合体からなり、イオン交換容
量が1.0〜3.0ミリ当量/g乾燥樹脂を有し、且つ
含水率が10〜30%を有する陽イオン交換膜を使用
して、塩基含有溶液を拡散透析することを特徴と
する塩基含有溶液の拡散透析方法。 2 エチレンとアクリル酸若しくはメタクリル酸
又はその塩との共重合体が、一般構造式 (ここで、Xは水素又はメチル基であり、Yは水
素又は金属原子であり、m/(モル比)は0.02
〜0.15である。)を有する請求の範囲1の方法。 3 金属原子が、ナトリウム又は亜鉛原子である
請求の範囲2の方法。 4 陽イオン交換膜の厚みが、10〜150μである
請求の範囲1又は2の方法。 5 塩基含有溶液が、アルカリ金属の水酸化物の
水溶液である請求の範囲1の方法。 6 塩基含有溶液の濃度が、0.5N〜14Nである
請求の範囲1又は5の方法。 7 温度5〜60℃で拡散透析を行なう請求の範囲
1の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP678677A JPS5393180A (en) | 1977-01-26 | 1977-01-26 | Diffusing and dialyzing for solution containing base |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP678677A JPS5393180A (en) | 1977-01-26 | 1977-01-26 | Diffusing and dialyzing for solution containing base |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5393180A JPS5393180A (en) | 1978-08-15 |
| JPS6350041B2 true JPS6350041B2 (ja) | 1988-10-06 |
Family
ID=11647847
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP678677A Granted JPS5393180A (en) | 1977-01-26 | 1977-01-26 | Diffusing and dialyzing for solution containing base |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5393180A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3026086B2 (ja) * | 1989-02-10 | 2000-03-27 | 旭硝子株式会社 | 塩基の回収方法 |
| CN100450942C (zh) * | 2006-10-20 | 2009-01-14 | 云南冶金集团总公司技术中心 | 一种从锌电解废液除镁等杂质及回收硫酸和锌的方法 |
| JP2014141622A (ja) * | 2013-01-25 | 2014-08-07 | Takuo Kawahara | 陽イオン交換膜及びアルカリ回収方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5390180A (en) * | 1977-01-20 | 1978-08-08 | Kureha Chem Ind Co Ltd | Complex cation exchange membrane and production thereof |
-
1977
- 1977-01-26 JP JP678677A patent/JPS5393180A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5393180A (en) | 1978-08-15 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4297516B2 (ja) | 微孔性膜およびその使用 | |
| US3808305A (en) | Crosslinked,interpolymer fixed-charge membranes | |
| US3723306A (en) | Separation of ions or molecules from mixtures using graft-polymerized or polymer deposited ion exchange or permselective materials | |
| CA2353378C (en) | Anion exchange membrane, process for its production and solution treating apparatus | |
| JP7361174B1 (ja) | 陰イオン交換膜による効率的なヨウ素成分含有水溶液の製造方法 | |
| US4705636A (en) | Method of making a coating and a permselective membrane, ionic polymer therefor, and products thereof | |
| JPS6145653B2 (ja) | ||
| JPH11335473A (ja) | イオン交換膜およびその用途 | |
| US4806219A (en) | Method of double decomposition of neutral salt | |
| JPS6350041B2 (ja) | ||
| US4051002A (en) | Electrodialysis for aqueous solution of base | |
| US2805196A (en) | Permselective electrodialysis | |
| JP3646362B2 (ja) | 半透膜およびその製造方法 | |
| US3069728A (en) | Production of ion selective permeable membrane | |
| JPH0679268A (ja) | 超純水製造方法 | |
| JPH07265864A (ja) | ふっ素イオンの除去方法 | |
| JPS6028849B2 (ja) | 複合イオン交換膜の製造方法 | |
| JP3026086B2 (ja) | 塩基の回収方法 | |
| JP7642145B1 (ja) | 架橋重合法により製造されたアニオン交換膜を備える電気透析装置を用いた、有機溶媒を含む水溶液の電気透析装置の運転方法 | |
| JPH0644977B2 (ja) | 両性イオン交換膜を用いた有機化合物の脱塩方法 | |
| KR101170971B1 (ko) | 지지체로서 직물을 포함하는 양이온교환 복합막 및 이의 제조방법 | |
| JPS60216884A (ja) | ポリエステル繊維のアルカリ加工廃液から有効成分を回収する方法 | |
| JPH0159001B2 (ja) | ||
| JPS60122009A (ja) | アルカリの透析方法 | |
| JPS6256765B2 (ja) |