JPS635517B2 - - Google Patents
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- JPS635517B2 JPS635517B2 JP3539585A JP3539585A JPS635517B2 JP S635517 B2 JPS635517 B2 JP S635517B2 JP 3539585 A JP3539585 A JP 3539585A JP 3539585 A JP3539585 A JP 3539585A JP S635517 B2 JPS635517 B2 JP S635517B2
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Description
〔産業上の利用分野〕
本発明は接着剤を塗布した布の新規な製造方法
に関するものである。 〔従来の技術〕 現在衣服等の生産工程においてホツトメルト接
着剤が接着芯地の形で用いられている。接着芯地
は連続した芯地材料の上にランダムにあるいは一
定のドツトパターンに粉末状のホツトメルト接着
剤をグラビアコーターで塗布したり、粉末状のホ
ツトメルト接着剤を粘稠な水溶液に分散させてペ
ースト状にし円筒状スクリーンコーターで塗布し
たり、あるいは特公昭57−42113号公報に開示さ
れているように粉末状の接着剤をクーロン力によ
り塗布し、その後で熱を加え芯地材料と粉末状接
着剤を融着させて一体化させたものが多く使われ
ている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 接着芯地はランダム状にせよ一定のドツトパタ
ーン状にせよ接着剤が連続した布の全面に融着し
たものであり、該接着芯地を縫製工場において必
要な形状に裁断し、衣服を構成する布地の必要な
部位に位置合わせして仮縫いし、加熱圧着するこ
とにより貼り合わせて保型機能を付与するもので
ある。しかしながら縫製組立工程においては種々
の形状に裁断された布の必要部位に必要量の接着
剤を所望の形に塗布し、芯地と同様の保型機能を
付与したり、あるいは該裁断布の折り曲げ接着も
しくは該裁断布と他の裁断布の重ね合わせ接着を
行う等の接着加工により、従来の仮縫いや本縫い
等の人手を要する工程を省略し、衣服の組立工程
を自動化したいという要望が強く、接着芯地を用
いることなく接着剤を直接生地に塗布し接着加工
する方法の出現が待たれている。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らはこのような要請に適する接着布の
製造方法について鋭意検討した結果、請電スクリ
ーン印刷の方法を応用して成る次の方法が優れて
いることを見出し本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は所望の接着剤塗布模様に対応す
る多数の開孔を設けた導電性スクリーンと対向電
極の間に布を介在させ、該導電性スクリーンと対
向電極の間に直流電圧を加えて電場を形成し、ク
ーロン力により粉末状接着剤を該導電性スクリー
ンの開孔を通過させて対向電極の方向に移動さ
せ、該布の上に該所望の接着剤塗布模様を描くよ
うに付着せしめ、次いで該接着剤に熱を加えまた
は溶剤蒸気に接触させてあるいは更に圧力を加え
ることにより粉末状接着剤を定着させる方法にお
いて、液体の湿潤力または空気の負圧により布を
対向電極上に密着固定するかあるいはパレツト上
に密着固定した後、該パレツトを対向電極上に配
置することを特徴とする接着剤を塗布した布の製
造方法を提供するものである。また、本発明は上
記の方法において、粉末状接着剤を布に定着させ
た後、該布を折り曲げあるいは別の布を該布に重
ね合わせ、加熱圧着することを特徴とする折り曲
げ接着構造ないし重ね合わせ接着構造を有する接
着布の製造方法を提供するものである。更にま
た、本発明は上記の方法において粉末状接着剤を
構成する樹脂として架橋重合体を用いることを特
徴とする耐アイロン掛け性、耐洗濯性、および耐
ドライクリーニング性および風合いの優れた接着
布の製造方法を提供するものである。 本発明では特公昭42−14342号、特公昭45−
25650号各公報に開示されている静電スクリーン
印刷の原理を用いて粉末状の接着剤を布上に塗布
する。本方法ではまず所望の接着剤塗布模様に対
応する多数の開孔を設けた導電性スクリーンを作
成する。かかる導電性スクリーンの作成方法とし
ては、ステンレス、銅、真鍮、鉄、アルミニウム
等の導電性薄板を所定のパターンに従つて連続し
てあるいはドツト状に穴をあける方法、導電性材
料より成るメツシユスクリーンの不要の穴を樹脂
等でふさいで所定のパターン部分だけ穴のあいた
状態で残す方法、あるいは上記メツシユスクリー
ンに感光性フイルムを貼りつけ所定のパターンを
露光し現像することにより必要部分だけ穴のあい
た状態にする方法等がある。こうして得られた導
電性スクリーンに対向して電極を配置し、その間
に接着剤を塗布しようとする布を介在させる。電
極をアースした状態で、粉末状接着剤の帯電特性
に応じて負に帯電する接着剤の場合には導電性ス
クリーンに負の電位をかけ、逆に正に帯電する接
着剤の場合は導電性スクリーンに正の電位をかけ
る。直流電圧は低すぎると粉末状接着剤の塗布パ
ターンが不鮮明となつたり、あるいは塗布量が不
足して充分な接着力が得られない。逆に高すぎる
と導電性スクリーンと対向電極の間で放電を起こ
したり、あるいは布が導電性スクリーンに引き寄
せられたりして接着剤の正常な塗布ができなくな
る。スクリーンと対向電極の間隔、湿度、布の体
積抵抗、布の毛羽立ち、接着剤の帯電量により適
性な電圧は変つてくるが、−1〜10kV/cmあるい
は+1〜+10kV/cm、より好ましくは−2〜−
8kV/cmあるいは+2〜+8kV/cmの範囲が適当
である。 布をスクリーンと対向電極の間に介在させて直
流高電圧をかけると布自身も分極して、先に述べ
たようにスクリーン側へ引きつけられる場合があ
る。このような事態を回避すべく種々検討した結
果、液体の湿潤力または空気の負圧により布を対
向電極上に密着固定するか、あるいはパレツト上
に密着固定した後、該パレツトを対向電極上に配
置するのが効果的であることを見出した。多品種
少量生産工程における裁断布に対しては特に次の
3通りの方法が効果的である。(i)対向電極を液体
で湿潤させ、その上に布を置き、その上から布を
おさえて対向電極に密着固定させる。(ii)対向電極
に多数の孔を設け裏側より吸引することにより布
を該電極に密着固定させる。(iii)布固定用パレツト
に(i)の方法を適用し、該パレツトを対向電極上の
所定の位置に配置する。なお、本発明で用いるパ
レツトとしては厚さ5mm以下の金属製もしくは非
金属製の剛性の高い板状構造のものが好ましい。 (i)の方法で用いられる液体としては、水、アル
コール、トリクロルエチレン、テトラクロルエチ
レン、塩化メチレン等をはじめとして、布および
布の色柄を損なわず容易に乾燥除去できるもので
あれば何でもよい。対向電極を湿潤させるには液
体をスプレー塗布するか、刷毛塗りするか、ロー
ルコーターで塗布する。あるいは液体の蒸気を噴
霧してもよい。その上に布を置きローラー、プレ
ス、圧縮空気等で加圧することにより布を対向電
極に密着固定させる。 (ii)の方法では対向電極としてメツシユ状の導電
性材料を用いたり、あるいは導電性材料に機械的
にあるいは化学的にあるいはまたレーザー光線の
如き熱エネルギー光線を用いて多数の孔をあけた
ものを用いたり、又多孔質の焼結金属等を用い
る。該多孔性対向電極の裏側より弱い力で吸引す
ることにより布を電極に密着固定させる。布の組
織が密な場合には粉末状接着剤は布上にとどまり
吸引口に吸い込まれることはない。吸引効率を上
げるため対向電極に設ける孔の位置を局在化さ
せ、対向電極の裏側に各局在化開孔部ごとに吸引
回路を設け、布の位置を検出して、布のある部分
のみ吸引力を働かせるようバルブ機構を設置する
こともできる。吸引によつて生じる布の凹凸をで
きるだけ小さくするため吸引孔の径は1mm以下と
することが望ましい。 布を単に対向電極上に置いた場合約3〜4kV/
cmの電圧で布がスクリーン電極に吸い寄せられる
が、(i)〜(iii)の方法を適用するといずれの場合も約
8kV/cm以上の電圧になるまで布はアース電極に
密着しており、粉末状接着剤を所望の形に布上に
高精度で塗布することが可能である。 なお、布の形状が定形である場合には布の端を
治具で張力をかけながら把持したり、片面または
両面粘着テープで対向電極に固定したり、非塗布
部分をマグネツトシートで対向電極に磁気的に固
定する方法も有効である。 接着剤を布上の所定の位置に塗布するために
は、導電性スクリーン上の塗布パターンと布上の
接着剤塗布位置を正確に合わせなければならな
い。位置合わせはスクリーンおよび/もしくは布
を固定した対向電極あるいはパレツトの移動によ
つて行う。視覚センサーおよび/または触覚セン
サーで布の位置、形状、しわの有無や縁めくれ等
を検出し、布把持装置により布の乱れを直し向き
を正した後、対向電極あるいはパレツト上に正し
くのせ、ベルト、チエーン、ハンガー、昇降テー
ブル、X―Yテーブル、回転テーブル、マニピユ
レーター等の駆動により該対向電極あるいはパレ
ツトと導電性スクリーンを所定の位置に対向させ
る。 本発明において、粉末状接着剤の塗布、定着は
公知の方法によつて行われる。粉末状接着剤は吸
湿により体積抵抗が低下したり、粉体の流動性が
低下したり、あるいは湿架橋性の接着剤において
は架橋反応が進行して定着時や接着時の溶融流動
性ないしは溶解流動性が低下したりするのを防止
するため密閉構造ないし窒素、炭酸ガス等の乾燥
雰囲気で置換される構造をもつホツパーあるいは
カートリツジ内に入れて使用される。 ホツパーないしカートリツジの底面の粉末落下
用の穴から落下した粉末状接着剤は絶縁性材料よ
り成る刷り込みブラシによりスクリーン面に刷り
込まれる。スクリーンに刷り込まれた粉末状接着
剤はスクリーンに印荷されている正または負の電
荷を帯び、対向電極に向つてクーロン力により移
動し、スクリーンに設けられた多数の開孔の所定
の形状に従つて布上に付着する。接着剤の塗布量
はホツパーないしカートリツジからの粉末供給速
度、刷り込みブラシの刷り込み速度、刷り込み回
数、スクリーンと対向電極の間の電圧、布の体積
抵抗によつて調節できる。粉末の供給速度と刷り
込みブラシの刷り込み速度は速いほど、刷り込み
回数は多いほど、電圧は高いほど、布の体積抵抗
は低いほど接着剤の塗布量を多くすることができ
る。粉末状接着剤の粒径、流動性、帯電特性によ
つても塗布量を調節することができる。 印刷の場合と異なり芯地機能の代替を目的とす
る接着剤塗布ならびに縫製の代替を目的とする布
の接着においては接着剤の塗布量が少なすぎると
満足な保型性や接着強度は得られない。本発明の
方法では接着剤を塗布した部分と塗布していない
部分が布上にできる。接着剤を塗布した部分だけ
について見ると芯地代替機能を目的とする場合に
は一つの接着剤塗布面積を9mm2以下、より好まし
くは2mm2以下とし、塗布量は1×10-5g/mm2(10
g/m2)以上とし、接着剤は多数のドツト状、ま
たは線状、あるいは格子状に塗布することが望ま
しい。 布同士の接着を目的とする場合は接着剤の塗布
幅を3mm以下、より好ましくは1.5mm以下とし、
塗布量を5×10-5g/mm2(50g/m2)以上とする
ことが望ましい。 所定量の粉末状接着剤を所定の形状に布上に静
電塗布した後、対向電極ごと布を移動させ、ある
いは布固定パレツトごと布を移動させ、電気炉ま
たは赤外線ヒーターで加熱し、あるいは離型剤処
理を施した加熱ローラーないしプレスにより加熱
圧着して接着剤を布上に定着させる。あるいは接
着剤を溶かす溶剤を蒸気化して噴霧して接着剤を
布上に定着させる。 芯地代替機能を目的とする場合は生地の裏側に
粉末状接着剤を塗布し定着させる。折り曲げ部の
接着と重ね合わせ部の接着においては適用部位に
よつて生地の裏側もしくは表側に粉末状接着剤を
塗布し定着させる。この場合、布を折り曲げなが
らもしくは折り曲げた後で、または布と布を重ね
合わせながらもしくは重ね合わせた後で加熱圧着
することにより布を接着加工する。 本発明で用いられる布とは、綿、羊毛、麻、
絹、レーヨン、ジまたはトリアセテート、アクリ
ル、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、
ポリエチレン、その他の天然繊維または合成繊維
素材を単独でもしくは複合してつくられる織布、
不織布およびニツト生地のことである。その他ガ
ラス繊維等の無機質からなる不織布を用いること
も可能である。 本発明で用いられる接着剤の形態は粉末状であ
り、その粒経は好ましくは5〜500μ、より好ま
しくは10〜250μである。粒径が小さすぎると静
電塗布の際に布上の糊代位置以外に微粉末が飛散
して布を汚したり不必要な接着を起こして作業性
を悪化させたり、塗布厚さが厚くなりすぎて定着
前にくずれて塗布パターンを乱したりすることが
あり好ましくない。粒径が大きすぎると微細なパ
ターン塗布が難しくなり、細線や微小ドツト状の
塗布精度が悪くなるので不適当である。 本発明で用いられる粉末状接着剤を構成する樹
脂としては軟化点が80〜160℃の熱可塑性樹脂で
あり、該軟化点より10℃高い温度において測定さ
れる溶融粘度が104〜109cps、より好ましくは105
〜108cpsのものであることが望ましい。尚、本発
明における軟化点はJIS K2817に準じて環球法に
よりシリコンオイル中毎分5℃の昇温速度で測定
される値である。軟化点が低すぎると常用温度に
おける粉体の流動性が悪く、また貯蔵時にブロツ
キングするなどして好ましくない。軟化点が高す
ぎると布への接着剤の定着あるいは布の貼り合わ
せを熱で行う場合に、より高温にする必要があ
り、布の収縮、損傷が起きるので好ましくない。
また溶剤の蒸気を噴霧して接着剤を布に定着させ
る場合でも軟化点が高いものは溶剤に対する溶解
性が悪くなるので好ましくない。 布に静電塗布された粉末状接着剤を熱圧着する
場合、接着剤が適度に布に浸透することが接着力
を高める上で必要である。接着剤樹脂の軟化点よ
り10℃高い温度において測定される樹脂の溶融粘
度が低すぎると布への浸透性が大きくなり、布の
背面への接着剤のしみ出しが起こり外観を損なう
ばかりでなく、風合いが悪くなり、更に接着力も
低下するので好ましくない。また加圧ローラーも
しくは加圧板への接着剤の移行が起きる場合もあ
り好ましくない。溶融粘度が高すぎると接着剤の
布に対する浸透性が悪くなり充分な接着力が得ら
れなくなるので好ましくない。 これらの熱流動特性を有し布の接着剤に優れた
樹脂としては、分子鎖中に少なくとも1つ以上の
アミド結合もしくはエステル結合もしくはウレタ
ン結合を有するものが好適である。特にポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルアミド
樹脂、およびこれらのウレタン変性樹脂が好んで
用いられる。 ポリアミド樹脂としてはナイロン12、各種の
ジカルボン酸とジアミン、ラクタムを共重合して
得られる共重合ナイロンが用いられる。ジカルボ
ン酸としてはアジピン酸、β―メチルアジピン
酸、ピメリン酸、コルク酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン
酸、ドデカンジカルボン酸等の炭素数6〜12の樹
脂族ジカルボン酸、炭素数36のジカルボン酸を主
成分とするダイマー酸、末端カルボキシル化1,
2―ポリブタジエン、末端カルボキシル化水添
1,2―ポリブタジエン等の未端カルボキシル化
液状ゴム、イソフタル酸、フタル酸、テレフタル
酸等の芳香族ジカルボン酸が使用される。またn
―ドデセニルコハク酸、イソドデセニルコハク
酸、イソドデシルコハク酸、イソオクチルコハク
酸、n―オクチルコハク酸等及びこれらの酸無水
物も用いられる。 ジアミンとしてはエチレンジアミン、プロピレ
ンジアミン、1,2―ジアミノプロパン、テトラ
メチレンジアミン、ピペラジン、ペンタメチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン、1,7―ジ
アミノヘプタン、1,8―ジアミノオクタン、
1,9―ジアミノノナン、1,10―ジアミノデカ
ン、分子量300〜2000の両末端アミノ化ポリエチ
レングリコールジアミン等の脂肪族および脂環族
ジアミンが用いられる。ラクタム類としてはε―
カプロラクタム、ω―ラウロラクタム等の炭素数
6〜12のラクタムもしくはそれらの開環したω―
アミノ酸が用いられる。 ポリエステル樹脂としてはテレフタル酸、イソ
フタル酸、フタル酸、トリメリツト酸等の芳香族
多塩基酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸、デカンジカルボン酸、フマール酸、イタコン
酸、シクロヘキシルジカルボン酸、ダイマー酸等
の脂肪族もしくは脂環族多塩基酸等の酸成分と、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,4―ブタンジオール、1,6―ヘキサンジオ
ール、分子量200〜2000のポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコール等の脂肪族ポリオール、ビスフエ
ノールAにエチレンオキサイドまたはプロピレン
オキサイドを2〜18モル付加してなる芳香族ポリ
オール類等が選ばれるポリオール成分とを重縮合
して得られる共重合型ポリエステルが用いられ
る。 ポリエステルアミド樹脂としては上記のポリア
ミド原料とポリエステル原料を併用して重縮合し
て得られるランダム共重合体、別々に合成したポ
リエステル樹脂とポリアミド樹脂を混合溶融しエ
ステルアミド交換反応を起こさせて得られる部分
ブロツク化共重合体、ポリエステル樹脂とポリア
ミド樹脂をトルエンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、メチレンビスフエニルジイソシアネート
のジイソシアネート化合物で結合させて得られる
ブロツク共重合体が用いられる。 その他ポリエチレン、エチレン―酢酸ビニル共
重合体、エチレン―アクリル酸エチル共重合体、
エチレン―無水マレイン酸共重合体、スチレン―
アクリロニトリル―アクリル酸エチル共重合体等
の共重合ビニル重合体、可塑剤を加えた可塑化ポ
リ塩化ビニル樹脂の中から軟化点と溶融粘度が前
記の範囲のものを使用することができる。 更に、熱、水分もしくは電離性放射線により架
橋する特性をもつた樹脂を使用することにより接
着後の耐アイロン掛け性、耐洗濯性、耐ドライク
リーニング性を増すことができる。通常の熱可塑
性樹脂を用いて布を接着した場合、アイロン掛け
を繰り返す間に樹脂の塑性変性、溶融流動が進ん
で風合いが硬くなつたり、布の背面に接着剤樹脂
がしみ出したり、接着力が低下する耐熱性に関す
る難点、熱水洗濯やドライクリーニングの繰返し
により接着剤の膨潤、溶出が起こり接着力が低下
する等の難点がある。 これに対してタイプ―8―ナイロンおよび類似
のアルコキシメチル化ポリアミドは加熱初期に溶
融流動性を示すが、やがて縮合架橋する。また一
般式()で表わされる加水分解性有機珪素基 〔Rは炭化水素基またはN,O,S等の異種元
素を含む炭化水素基、R′は水素、またはC1〜C4
の炭化水素基、Xは加水分解性基(アルコキシ
基、アルケニルオキシ基、アシロキシ基、アミノ
オキシム基、オキシム基等)、aは0〜2の整
数〕、またはイソシアネート基、または熱解離性
のブロツクイソシアネート基より選ばれる1種類
以上の水分により架橋する官能基を分子鎖末端も
しくは側鎖にもつ湿架橋性重合体を接着剤を構成
する樹脂成分として用いると加熱初期には溶融流
動性を示すが、縫製工程で使用される中間プレス
や仕上げプレス等の工程でスチームを受けてその
熱と水分の作用により架橋構造が形成され、耐熱
性(耐アイロン掛け性)、耐洗濯性、耐ドライク
リーニング性等の優れた性能が発現する。 これらの湿架橋性樹脂は先に記したポリアミド
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルアミド樹
脂、共重合ビニル樹脂等の末端基もしくは側鎖に
高分子反応により加水分解性有機珪素化合物、ポ
リイソシアネート化合物を導入し、ポリイソシア
ネート化合物の場合必要に応じて更にブロツク化
剤をイソシアネートに付加反応させて得られる。
また共重合ビニル樹脂の場合、重合時に不飽和二
重結合をもつ加水分解性有機珪素化合物を加え、
水不在下でラジカル共重合することによつても得
られる。 電離性放射線により架橋する樹脂は分子末端も
しくは分子鎖中あるいは側鎖に不飽和二重結合を
もつ重合体であり、塩化アリル、(メタ)アクリ
ル酸、グリシジル(メタ)アクリレート、イソシ
アナトエチル(メタ)アクリレート等を重合禁止
剤の存在下で前記重合体の末端基あるいは側鎖と
反応させることにより得られる。またポリアミ
ド、ポリエステル、ポリエステルアミドの合成の
際にフマル酸、無水マレイン酸、イタコン酸、シ
トラコン酸等あるいはそれらの酸クロライドの不
飽和二重結合をもつ酸をもしくは酸クロライドを
原料成分として加え重縮合することにより分子鎖
中あるいは側鎖に不飽和二重結合をもつ重合体が
得られる。共重合ビニル重合体の合成時に、1,
2―ブタジエン、1,3―ブタジエン、イソプレ
ン等の共役二重結合をもつモノマーを加えること
により分子鎖中あるいは側鎖に不飽和二重結合を
導入することもできる。 これらの不飽和二重結合を有する樹脂を構成成
分とする接着剤は先に述べた方法で布を接着した
後、窒素雰囲気下で電子線、X線等の電離性放射
線を布の上から照射することにより短時間で架橋
し、湿架橋性重合体の場合と同様の効果を発現す
る。 上記の諸特性を有する樹脂を粉末化する方法は
該樹脂を溶剤中に溶解し、撹拌下に該樹脂の非溶
媒を加えていき、相分離により該樹脂を析出沈澱
させて、過分離して乾燥することにより得られ
る。あるいは該樹脂をガラス転移点以下の温度に
冷却し、高速気流とともに板に衝突させることに
より、もしくはハンマーミルによる衝撃粉砕によ
り、もしくは回転する歯車の間に入れて機械的に
粉砕することにより微粉末化することができる。
いずれの方法でも粒度分布があるので必要に応じ
て分級し、所定の粒度範囲のものを取り出して使
用する。 粉末状接着剤の帯電量は電荷調整剤を上記の樹
脂粉末中に分散させるか、樹脂粉末の表面に付着
させることにより制御することができる。正帯電
用としてはアニリン系染料、アミノ基を有する重
合体が、また負帯電用としてはアゾ系クロム錯
体、カルボキシル基を有する重合体が例示される
がこれに限定されるものではない。また粉末の流
動性を向上させるために酸化ケイ素微粉末やステ
アリン酸カルシウムをはじめとする種々の流動性
向上剤を添加して用いてもよい。 〔発明の効果〕 本発明の方法でつくられる接着布は任意の塗布
パターンに接着剤を塗布、定着できることから布
の片面に粉末状接着剤を固着させて布の伸び防
止、張りの付与、保型等の芯地機能をもたせるこ
とができるので、従来のように接着芯地を裁縫
し、所定の位置に重ね合わせて仮縫いし、加熱圧
着する面倒な手間を省いて、簡略な工程で芯地代
替機能を発現させることができる。 また布の必要部位に接着剤を塗布、定着してか
ら裁断し、あるいは裁断布の必要部位に接着剤を
自動的に塗布、定着してから該布を折り曲げてま
たは別の布を重ね合わせて加熱圧着することによ
り布を接着加工することができる。従来のように
人手による縫製の必要はなく、接着により強度が
大きく、風合いが柔らかい、且つ耐アイロン掛け
性、耐洗濯性および耐ドライクリーニング性の優
れた衣服の自動組立てに役立てることができる。 実施例 以下実施例により本発明を更に詳述する。 実施例 1 (芯地代替化接着布の製造例) テレフタル酸、アジピン酸、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコールの各残基がモル比で
2/1/3/0.4なる共重合ポリエステルの末端
をトリエトキシシリル化した樹脂(軟化点130℃、
140℃において2分間予熱後の溶融粘度244000セ
ンチポイズ)の粉末を分級し粒径20〜100μの粉
末状接着剤を得た。 20cm四方のアルミ板にスチームを噴霧して、そ
の上に15cm四方のポリエステルジヤージ布を置
き、ゴムローラーを1往復させて該布をアルミ板
に密着固定した。 150メツシユの金網の上に1mm角の孔を25個/
cm2の割合で設け、不要部分を樹脂で目止めした15
cm四方の導電性スクリーンを上記のアルミ板と平
行に配置し、両者の距離を7mmとしてアルミ板を
アースし、導電性スクリーンに−5kvの直流電圧
をかけたところ布は全く浮き上がらなかつた。 該導電性スクリーン上の非開孔部分に上記の粉
末状接着剤を散布し、発泡ポリウレタンでできた
刷り込みブラシをゆつくり1〜4往復させて粉末
状接着剤を上記の布に静電塗布した。続いて導電
性スクリーンをはずし、アルミ板ごと該布をクロ
ロホルムの蒸気に1秒間さらし、その後バキユー
ムにより溶剤を除去し、接着剤を布上に定着させ
た。更に5分間スチームにさらした後1分間140
℃にて乾燥した。その後接着剤塗布前後の布の重
量差より接着剤の塗布量を求めた。該接着布を20
℃、湿度65%の部屋に1日放置した後、布の風合
い評価法として広く知られているKES法により
剪断剛性の測定を行つたところ、歪角度0.5度お
よび5度における応力・歪曲線のヒステリシスル
ープ幅2HGおよび2HG5は表1のようになつた。
に関するものである。 〔従来の技術〕 現在衣服等の生産工程においてホツトメルト接
着剤が接着芯地の形で用いられている。接着芯地
は連続した芯地材料の上にランダムにあるいは一
定のドツトパターンに粉末状のホツトメルト接着
剤をグラビアコーターで塗布したり、粉末状のホ
ツトメルト接着剤を粘稠な水溶液に分散させてペ
ースト状にし円筒状スクリーンコーターで塗布し
たり、あるいは特公昭57−42113号公報に開示さ
れているように粉末状の接着剤をクーロン力によ
り塗布し、その後で熱を加え芯地材料と粉末状接
着剤を融着させて一体化させたものが多く使われ
ている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 接着芯地はランダム状にせよ一定のドツトパタ
ーン状にせよ接着剤が連続した布の全面に融着し
たものであり、該接着芯地を縫製工場において必
要な形状に裁断し、衣服を構成する布地の必要な
部位に位置合わせして仮縫いし、加熱圧着するこ
とにより貼り合わせて保型機能を付与するもので
ある。しかしながら縫製組立工程においては種々
の形状に裁断された布の必要部位に必要量の接着
剤を所望の形に塗布し、芯地と同様の保型機能を
付与したり、あるいは該裁断布の折り曲げ接着も
しくは該裁断布と他の裁断布の重ね合わせ接着を
行う等の接着加工により、従来の仮縫いや本縫い
等の人手を要する工程を省略し、衣服の組立工程
を自動化したいという要望が強く、接着芯地を用
いることなく接着剤を直接生地に塗布し接着加工
する方法の出現が待たれている。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者らはこのような要請に適する接着布の
製造方法について鋭意検討した結果、請電スクリ
ーン印刷の方法を応用して成る次の方法が優れて
いることを見出し本発明を完成するに至つた。 即ち、本発明は所望の接着剤塗布模様に対応す
る多数の開孔を設けた導電性スクリーンと対向電
極の間に布を介在させ、該導電性スクリーンと対
向電極の間に直流電圧を加えて電場を形成し、ク
ーロン力により粉末状接着剤を該導電性スクリー
ンの開孔を通過させて対向電極の方向に移動さ
せ、該布の上に該所望の接着剤塗布模様を描くよ
うに付着せしめ、次いで該接着剤に熱を加えまた
は溶剤蒸気に接触させてあるいは更に圧力を加え
ることにより粉末状接着剤を定着させる方法にお
いて、液体の湿潤力または空気の負圧により布を
対向電極上に密着固定するかあるいはパレツト上
に密着固定した後、該パレツトを対向電極上に配
置することを特徴とする接着剤を塗布した布の製
造方法を提供するものである。また、本発明は上
記の方法において、粉末状接着剤を布に定着させ
た後、該布を折り曲げあるいは別の布を該布に重
ね合わせ、加熱圧着することを特徴とする折り曲
げ接着構造ないし重ね合わせ接着構造を有する接
着布の製造方法を提供するものである。更にま
た、本発明は上記の方法において粉末状接着剤を
構成する樹脂として架橋重合体を用いることを特
徴とする耐アイロン掛け性、耐洗濯性、および耐
ドライクリーニング性および風合いの優れた接着
布の製造方法を提供するものである。 本発明では特公昭42−14342号、特公昭45−
25650号各公報に開示されている静電スクリーン
印刷の原理を用いて粉末状の接着剤を布上に塗布
する。本方法ではまず所望の接着剤塗布模様に対
応する多数の開孔を設けた導電性スクリーンを作
成する。かかる導電性スクリーンの作成方法とし
ては、ステンレス、銅、真鍮、鉄、アルミニウム
等の導電性薄板を所定のパターンに従つて連続し
てあるいはドツト状に穴をあける方法、導電性材
料より成るメツシユスクリーンの不要の穴を樹脂
等でふさいで所定のパターン部分だけ穴のあいた
状態で残す方法、あるいは上記メツシユスクリー
ンに感光性フイルムを貼りつけ所定のパターンを
露光し現像することにより必要部分だけ穴のあい
た状態にする方法等がある。こうして得られた導
電性スクリーンに対向して電極を配置し、その間
に接着剤を塗布しようとする布を介在させる。電
極をアースした状態で、粉末状接着剤の帯電特性
に応じて負に帯電する接着剤の場合には導電性ス
クリーンに負の電位をかけ、逆に正に帯電する接
着剤の場合は導電性スクリーンに正の電位をかけ
る。直流電圧は低すぎると粉末状接着剤の塗布パ
ターンが不鮮明となつたり、あるいは塗布量が不
足して充分な接着力が得られない。逆に高すぎる
と導電性スクリーンと対向電極の間で放電を起こ
したり、あるいは布が導電性スクリーンに引き寄
せられたりして接着剤の正常な塗布ができなくな
る。スクリーンと対向電極の間隔、湿度、布の体
積抵抗、布の毛羽立ち、接着剤の帯電量により適
性な電圧は変つてくるが、−1〜10kV/cmあるい
は+1〜+10kV/cm、より好ましくは−2〜−
8kV/cmあるいは+2〜+8kV/cmの範囲が適当
である。 布をスクリーンと対向電極の間に介在させて直
流高電圧をかけると布自身も分極して、先に述べ
たようにスクリーン側へ引きつけられる場合があ
る。このような事態を回避すべく種々検討した結
果、液体の湿潤力または空気の負圧により布を対
向電極上に密着固定するか、あるいはパレツト上
に密着固定した後、該パレツトを対向電極上に配
置するのが効果的であることを見出した。多品種
少量生産工程における裁断布に対しては特に次の
3通りの方法が効果的である。(i)対向電極を液体
で湿潤させ、その上に布を置き、その上から布を
おさえて対向電極に密着固定させる。(ii)対向電極
に多数の孔を設け裏側より吸引することにより布
を該電極に密着固定させる。(iii)布固定用パレツト
に(i)の方法を適用し、該パレツトを対向電極上の
所定の位置に配置する。なお、本発明で用いるパ
レツトとしては厚さ5mm以下の金属製もしくは非
金属製の剛性の高い板状構造のものが好ましい。 (i)の方法で用いられる液体としては、水、アル
コール、トリクロルエチレン、テトラクロルエチ
レン、塩化メチレン等をはじめとして、布および
布の色柄を損なわず容易に乾燥除去できるもので
あれば何でもよい。対向電極を湿潤させるには液
体をスプレー塗布するか、刷毛塗りするか、ロー
ルコーターで塗布する。あるいは液体の蒸気を噴
霧してもよい。その上に布を置きローラー、プレ
ス、圧縮空気等で加圧することにより布を対向電
極に密着固定させる。 (ii)の方法では対向電極としてメツシユ状の導電
性材料を用いたり、あるいは導電性材料に機械的
にあるいは化学的にあるいはまたレーザー光線の
如き熱エネルギー光線を用いて多数の孔をあけた
ものを用いたり、又多孔質の焼結金属等を用い
る。該多孔性対向電極の裏側より弱い力で吸引す
ることにより布を電極に密着固定させる。布の組
織が密な場合には粉末状接着剤は布上にとどまり
吸引口に吸い込まれることはない。吸引効率を上
げるため対向電極に設ける孔の位置を局在化さ
せ、対向電極の裏側に各局在化開孔部ごとに吸引
回路を設け、布の位置を検出して、布のある部分
のみ吸引力を働かせるようバルブ機構を設置する
こともできる。吸引によつて生じる布の凹凸をで
きるだけ小さくするため吸引孔の径は1mm以下と
することが望ましい。 布を単に対向電極上に置いた場合約3〜4kV/
cmの電圧で布がスクリーン電極に吸い寄せられる
が、(i)〜(iii)の方法を適用するといずれの場合も約
8kV/cm以上の電圧になるまで布はアース電極に
密着しており、粉末状接着剤を所望の形に布上に
高精度で塗布することが可能である。 なお、布の形状が定形である場合には布の端を
治具で張力をかけながら把持したり、片面または
両面粘着テープで対向電極に固定したり、非塗布
部分をマグネツトシートで対向電極に磁気的に固
定する方法も有効である。 接着剤を布上の所定の位置に塗布するために
は、導電性スクリーン上の塗布パターンと布上の
接着剤塗布位置を正確に合わせなければならな
い。位置合わせはスクリーンおよび/もしくは布
を固定した対向電極あるいはパレツトの移動によ
つて行う。視覚センサーおよび/または触覚セン
サーで布の位置、形状、しわの有無や縁めくれ等
を検出し、布把持装置により布の乱れを直し向き
を正した後、対向電極あるいはパレツト上に正し
くのせ、ベルト、チエーン、ハンガー、昇降テー
ブル、X―Yテーブル、回転テーブル、マニピユ
レーター等の駆動により該対向電極あるいはパレ
ツトと導電性スクリーンを所定の位置に対向させ
る。 本発明において、粉末状接着剤の塗布、定着は
公知の方法によつて行われる。粉末状接着剤は吸
湿により体積抵抗が低下したり、粉体の流動性が
低下したり、あるいは湿架橋性の接着剤において
は架橋反応が進行して定着時や接着時の溶融流動
性ないしは溶解流動性が低下したりするのを防止
するため密閉構造ないし窒素、炭酸ガス等の乾燥
雰囲気で置換される構造をもつホツパーあるいは
カートリツジ内に入れて使用される。 ホツパーないしカートリツジの底面の粉末落下
用の穴から落下した粉末状接着剤は絶縁性材料よ
り成る刷り込みブラシによりスクリーン面に刷り
込まれる。スクリーンに刷り込まれた粉末状接着
剤はスクリーンに印荷されている正または負の電
荷を帯び、対向電極に向つてクーロン力により移
動し、スクリーンに設けられた多数の開孔の所定
の形状に従つて布上に付着する。接着剤の塗布量
はホツパーないしカートリツジからの粉末供給速
度、刷り込みブラシの刷り込み速度、刷り込み回
数、スクリーンと対向電極の間の電圧、布の体積
抵抗によつて調節できる。粉末の供給速度と刷り
込みブラシの刷り込み速度は速いほど、刷り込み
回数は多いほど、電圧は高いほど、布の体積抵抗
は低いほど接着剤の塗布量を多くすることができ
る。粉末状接着剤の粒径、流動性、帯電特性によ
つても塗布量を調節することができる。 印刷の場合と異なり芯地機能の代替を目的とす
る接着剤塗布ならびに縫製の代替を目的とする布
の接着においては接着剤の塗布量が少なすぎると
満足な保型性や接着強度は得られない。本発明の
方法では接着剤を塗布した部分と塗布していない
部分が布上にできる。接着剤を塗布した部分だけ
について見ると芯地代替機能を目的とする場合に
は一つの接着剤塗布面積を9mm2以下、より好まし
くは2mm2以下とし、塗布量は1×10-5g/mm2(10
g/m2)以上とし、接着剤は多数のドツト状、ま
たは線状、あるいは格子状に塗布することが望ま
しい。 布同士の接着を目的とする場合は接着剤の塗布
幅を3mm以下、より好ましくは1.5mm以下とし、
塗布量を5×10-5g/mm2(50g/m2)以上とする
ことが望ましい。 所定量の粉末状接着剤を所定の形状に布上に静
電塗布した後、対向電極ごと布を移動させ、ある
いは布固定パレツトごと布を移動させ、電気炉ま
たは赤外線ヒーターで加熱し、あるいは離型剤処
理を施した加熱ローラーないしプレスにより加熱
圧着して接着剤を布上に定着させる。あるいは接
着剤を溶かす溶剤を蒸気化して噴霧して接着剤を
布上に定着させる。 芯地代替機能を目的とする場合は生地の裏側に
粉末状接着剤を塗布し定着させる。折り曲げ部の
接着と重ね合わせ部の接着においては適用部位に
よつて生地の裏側もしくは表側に粉末状接着剤を
塗布し定着させる。この場合、布を折り曲げなが
らもしくは折り曲げた後で、または布と布を重ね
合わせながらもしくは重ね合わせた後で加熱圧着
することにより布を接着加工する。 本発明で用いられる布とは、綿、羊毛、麻、
絹、レーヨン、ジまたはトリアセテート、アクリ
ル、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、
ポリエチレン、その他の天然繊維または合成繊維
素材を単独でもしくは複合してつくられる織布、
不織布およびニツト生地のことである。その他ガ
ラス繊維等の無機質からなる不織布を用いること
も可能である。 本発明で用いられる接着剤の形態は粉末状であ
り、その粒経は好ましくは5〜500μ、より好ま
しくは10〜250μである。粒径が小さすぎると静
電塗布の際に布上の糊代位置以外に微粉末が飛散
して布を汚したり不必要な接着を起こして作業性
を悪化させたり、塗布厚さが厚くなりすぎて定着
前にくずれて塗布パターンを乱したりすることが
あり好ましくない。粒径が大きすぎると微細なパ
ターン塗布が難しくなり、細線や微小ドツト状の
塗布精度が悪くなるので不適当である。 本発明で用いられる粉末状接着剤を構成する樹
脂としては軟化点が80〜160℃の熱可塑性樹脂で
あり、該軟化点より10℃高い温度において測定さ
れる溶融粘度が104〜109cps、より好ましくは105
〜108cpsのものであることが望ましい。尚、本発
明における軟化点はJIS K2817に準じて環球法に
よりシリコンオイル中毎分5℃の昇温速度で測定
される値である。軟化点が低すぎると常用温度に
おける粉体の流動性が悪く、また貯蔵時にブロツ
キングするなどして好ましくない。軟化点が高す
ぎると布への接着剤の定着あるいは布の貼り合わ
せを熱で行う場合に、より高温にする必要があ
り、布の収縮、損傷が起きるので好ましくない。
また溶剤の蒸気を噴霧して接着剤を布に定着させ
る場合でも軟化点が高いものは溶剤に対する溶解
性が悪くなるので好ましくない。 布に静電塗布された粉末状接着剤を熱圧着する
場合、接着剤が適度に布に浸透することが接着力
を高める上で必要である。接着剤樹脂の軟化点よ
り10℃高い温度において測定される樹脂の溶融粘
度が低すぎると布への浸透性が大きくなり、布の
背面への接着剤のしみ出しが起こり外観を損なう
ばかりでなく、風合いが悪くなり、更に接着力も
低下するので好ましくない。また加圧ローラーも
しくは加圧板への接着剤の移行が起きる場合もあ
り好ましくない。溶融粘度が高すぎると接着剤の
布に対する浸透性が悪くなり充分な接着力が得ら
れなくなるので好ましくない。 これらの熱流動特性を有し布の接着剤に優れた
樹脂としては、分子鎖中に少なくとも1つ以上の
アミド結合もしくはエステル結合もしくはウレタ
ン結合を有するものが好適である。特にポリアミ
ド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルアミド
樹脂、およびこれらのウレタン変性樹脂が好んで
用いられる。 ポリアミド樹脂としてはナイロン12、各種の
ジカルボン酸とジアミン、ラクタムを共重合して
得られる共重合ナイロンが用いられる。ジカルボ
ン酸としてはアジピン酸、β―メチルアジピン
酸、ピメリン酸、コルク酸、アゼライン酸、セバ
シン酸、ノナンジカルボン酸、デカンジカルボン
酸、ドデカンジカルボン酸等の炭素数6〜12の樹
脂族ジカルボン酸、炭素数36のジカルボン酸を主
成分とするダイマー酸、末端カルボキシル化1,
2―ポリブタジエン、末端カルボキシル化水添
1,2―ポリブタジエン等の未端カルボキシル化
液状ゴム、イソフタル酸、フタル酸、テレフタル
酸等の芳香族ジカルボン酸が使用される。またn
―ドデセニルコハク酸、イソドデセニルコハク
酸、イソドデシルコハク酸、イソオクチルコハク
酸、n―オクチルコハク酸等及びこれらの酸無水
物も用いられる。 ジアミンとしてはエチレンジアミン、プロピレ
ンジアミン、1,2―ジアミノプロパン、テトラ
メチレンジアミン、ピペラジン、ペンタメチレン
ジアミン、ヘキサメチレンジアミン、1,7―ジ
アミノヘプタン、1,8―ジアミノオクタン、
1,9―ジアミノノナン、1,10―ジアミノデカ
ン、分子量300〜2000の両末端アミノ化ポリエチ
レングリコールジアミン等の脂肪族および脂環族
ジアミンが用いられる。ラクタム類としてはε―
カプロラクタム、ω―ラウロラクタム等の炭素数
6〜12のラクタムもしくはそれらの開環したω―
アミノ酸が用いられる。 ポリエステル樹脂としてはテレフタル酸、イソ
フタル酸、フタル酸、トリメリツト酸等の芳香族
多塩基酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸、デカンジカルボン酸、フマール酸、イタコン
酸、シクロヘキシルジカルボン酸、ダイマー酸等
の脂肪族もしくは脂環族多塩基酸等の酸成分と、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、
1,4―ブタンジオール、1,6―ヘキサンジオ
ール、分子量200〜2000のポリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチ
レングリコール等の脂肪族ポリオール、ビスフエ
ノールAにエチレンオキサイドまたはプロピレン
オキサイドを2〜18モル付加してなる芳香族ポリ
オール類等が選ばれるポリオール成分とを重縮合
して得られる共重合型ポリエステルが用いられ
る。 ポリエステルアミド樹脂としては上記のポリア
ミド原料とポリエステル原料を併用して重縮合し
て得られるランダム共重合体、別々に合成したポ
リエステル樹脂とポリアミド樹脂を混合溶融しエ
ステルアミド交換反応を起こさせて得られる部分
ブロツク化共重合体、ポリエステル樹脂とポリア
ミド樹脂をトルエンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート、メチレンビスフエニルジイソシアネート
のジイソシアネート化合物で結合させて得られる
ブロツク共重合体が用いられる。 その他ポリエチレン、エチレン―酢酸ビニル共
重合体、エチレン―アクリル酸エチル共重合体、
エチレン―無水マレイン酸共重合体、スチレン―
アクリロニトリル―アクリル酸エチル共重合体等
の共重合ビニル重合体、可塑剤を加えた可塑化ポ
リ塩化ビニル樹脂の中から軟化点と溶融粘度が前
記の範囲のものを使用することができる。 更に、熱、水分もしくは電離性放射線により架
橋する特性をもつた樹脂を使用することにより接
着後の耐アイロン掛け性、耐洗濯性、耐ドライク
リーニング性を増すことができる。通常の熱可塑
性樹脂を用いて布を接着した場合、アイロン掛け
を繰り返す間に樹脂の塑性変性、溶融流動が進ん
で風合いが硬くなつたり、布の背面に接着剤樹脂
がしみ出したり、接着力が低下する耐熱性に関す
る難点、熱水洗濯やドライクリーニングの繰返し
により接着剤の膨潤、溶出が起こり接着力が低下
する等の難点がある。 これに対してタイプ―8―ナイロンおよび類似
のアルコキシメチル化ポリアミドは加熱初期に溶
融流動性を示すが、やがて縮合架橋する。また一
般式()で表わされる加水分解性有機珪素基 〔Rは炭化水素基またはN,O,S等の異種元
素を含む炭化水素基、R′は水素、またはC1〜C4
の炭化水素基、Xは加水分解性基(アルコキシ
基、アルケニルオキシ基、アシロキシ基、アミノ
オキシム基、オキシム基等)、aは0〜2の整
数〕、またはイソシアネート基、または熱解離性
のブロツクイソシアネート基より選ばれる1種類
以上の水分により架橋する官能基を分子鎖末端も
しくは側鎖にもつ湿架橋性重合体を接着剤を構成
する樹脂成分として用いると加熱初期には溶融流
動性を示すが、縫製工程で使用される中間プレス
や仕上げプレス等の工程でスチームを受けてその
熱と水分の作用により架橋構造が形成され、耐熱
性(耐アイロン掛け性)、耐洗濯性、耐ドライク
リーニング性等の優れた性能が発現する。 これらの湿架橋性樹脂は先に記したポリアミド
樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステルアミド樹
脂、共重合ビニル樹脂等の末端基もしくは側鎖に
高分子反応により加水分解性有機珪素化合物、ポ
リイソシアネート化合物を導入し、ポリイソシア
ネート化合物の場合必要に応じて更にブロツク化
剤をイソシアネートに付加反応させて得られる。
また共重合ビニル樹脂の場合、重合時に不飽和二
重結合をもつ加水分解性有機珪素化合物を加え、
水不在下でラジカル共重合することによつても得
られる。 電離性放射線により架橋する樹脂は分子末端も
しくは分子鎖中あるいは側鎖に不飽和二重結合を
もつ重合体であり、塩化アリル、(メタ)アクリ
ル酸、グリシジル(メタ)アクリレート、イソシ
アナトエチル(メタ)アクリレート等を重合禁止
剤の存在下で前記重合体の末端基あるいは側鎖と
反応させることにより得られる。またポリアミ
ド、ポリエステル、ポリエステルアミドの合成の
際にフマル酸、無水マレイン酸、イタコン酸、シ
トラコン酸等あるいはそれらの酸クロライドの不
飽和二重結合をもつ酸をもしくは酸クロライドを
原料成分として加え重縮合することにより分子鎖
中あるいは側鎖に不飽和二重結合をもつ重合体が
得られる。共重合ビニル重合体の合成時に、1,
2―ブタジエン、1,3―ブタジエン、イソプレ
ン等の共役二重結合をもつモノマーを加えること
により分子鎖中あるいは側鎖に不飽和二重結合を
導入することもできる。 これらの不飽和二重結合を有する樹脂を構成成
分とする接着剤は先に述べた方法で布を接着した
後、窒素雰囲気下で電子線、X線等の電離性放射
線を布の上から照射することにより短時間で架橋
し、湿架橋性重合体の場合と同様の効果を発現す
る。 上記の諸特性を有する樹脂を粉末化する方法は
該樹脂を溶剤中に溶解し、撹拌下に該樹脂の非溶
媒を加えていき、相分離により該樹脂を析出沈澱
させて、過分離して乾燥することにより得られ
る。あるいは該樹脂をガラス転移点以下の温度に
冷却し、高速気流とともに板に衝突させることに
より、もしくはハンマーミルによる衝撃粉砕によ
り、もしくは回転する歯車の間に入れて機械的に
粉砕することにより微粉末化することができる。
いずれの方法でも粒度分布があるので必要に応じ
て分級し、所定の粒度範囲のものを取り出して使
用する。 粉末状接着剤の帯電量は電荷調整剤を上記の樹
脂粉末中に分散させるか、樹脂粉末の表面に付着
させることにより制御することができる。正帯電
用としてはアニリン系染料、アミノ基を有する重
合体が、また負帯電用としてはアゾ系クロム錯
体、カルボキシル基を有する重合体が例示される
がこれに限定されるものではない。また粉末の流
動性を向上させるために酸化ケイ素微粉末やステ
アリン酸カルシウムをはじめとする種々の流動性
向上剤を添加して用いてもよい。 〔発明の効果〕 本発明の方法でつくられる接着布は任意の塗布
パターンに接着剤を塗布、定着できることから布
の片面に粉末状接着剤を固着させて布の伸び防
止、張りの付与、保型等の芯地機能をもたせるこ
とができるので、従来のように接着芯地を裁縫
し、所定の位置に重ね合わせて仮縫いし、加熱圧
着する面倒な手間を省いて、簡略な工程で芯地代
替機能を発現させることができる。 また布の必要部位に接着剤を塗布、定着してか
ら裁断し、あるいは裁断布の必要部位に接着剤を
自動的に塗布、定着してから該布を折り曲げてま
たは別の布を重ね合わせて加熱圧着することによ
り布を接着加工することができる。従来のように
人手による縫製の必要はなく、接着により強度が
大きく、風合いが柔らかい、且つ耐アイロン掛け
性、耐洗濯性および耐ドライクリーニング性の優
れた衣服の自動組立てに役立てることができる。 実施例 以下実施例により本発明を更に詳述する。 実施例 1 (芯地代替化接着布の製造例) テレフタル酸、アジピン酸、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコールの各残基がモル比で
2/1/3/0.4なる共重合ポリエステルの末端
をトリエトキシシリル化した樹脂(軟化点130℃、
140℃において2分間予熱後の溶融粘度244000セ
ンチポイズ)の粉末を分級し粒径20〜100μの粉
末状接着剤を得た。 20cm四方のアルミ板にスチームを噴霧して、そ
の上に15cm四方のポリエステルジヤージ布を置
き、ゴムローラーを1往復させて該布をアルミ板
に密着固定した。 150メツシユの金網の上に1mm角の孔を25個/
cm2の割合で設け、不要部分を樹脂で目止めした15
cm四方の導電性スクリーンを上記のアルミ板と平
行に配置し、両者の距離を7mmとしてアルミ板を
アースし、導電性スクリーンに−5kvの直流電圧
をかけたところ布は全く浮き上がらなかつた。 該導電性スクリーン上の非開孔部分に上記の粉
末状接着剤を散布し、発泡ポリウレタンでできた
刷り込みブラシをゆつくり1〜4往復させて粉末
状接着剤を上記の布に静電塗布した。続いて導電
性スクリーンをはずし、アルミ板ごと該布をクロ
ロホルムの蒸気に1秒間さらし、その後バキユー
ムにより溶剤を除去し、接着剤を布上に定着させ
た。更に5分間スチームにさらした後1分間140
℃にて乾燥した。その後接着剤塗布前後の布の重
量差より接着剤の塗布量を求めた。該接着布を20
℃、湿度65%の部屋に1日放置した後、布の風合
い評価法として広く知られているKES法により
剪断剛性の測定を行つたところ、歪角度0.5度お
よび5度における応力・歪曲線のヒステリシスル
ープ幅2HGおよび2HG5は表1のようになつた。
【表】
接着剤の塗布量が多くなるにつれて2HG値お
よび2HG5値はともに増加しており、また官能的
評価によつても布が適度に硬くなり、張りが出て
くるのが認められた。これらの接着布は150℃で
アイロン掛けを行つても接着剤のしみ出しはなく
風合いの変化も認められなかつた。 実施例 2 (縫製代替化接着布の製造例) ε―カプロラタタム/アジピン酸/セバシン
酸/デカンジカルボン酸/ヘキサメチレンジアミ
ン/ピペラジン=25.0/11.55/11.55/11.55/
26.90/13.45モル比の共重合ポリアミド樹脂の両
末端にγ―イソシアナトプロピルトリエトキシシ
ランを付加反応させたシラン変性ポリアミド樹脂
(軟化点134℃、144℃において2分間予熱後の溶
融粘度は2.5×107センチポイズ)の粉末を分級し
粒径20〜100μの粉末状接着剤を得た。 縁を枠で固定した15cm四方の80メツシユの金網
の上に同寸法の綿ブロード布を置き、下から吸引
して布を金網に密着固定した状態で、150メツシ
ユの金網の上に1mm×10cmの細線状の開孔部を残
し、他の部分を樹脂で目止めした導電性スクリー
ンを上記の金網電極と平行に配置し、両者の距離
を7mmとして、金網電極をアースしスクリーン側
に+5kVの直流電圧をかけたところ布は全く浮き
上がらなかつた。。 該導電性スクリーン上の非開孔部に上記粉末状
接着剤を散布し、発泡ポリウレタンでできた刷り
込みブラシを3往復させて粉末状接着剤を上記の
布上に静電塗布した。続いて導電性スクリーンを
はずし、金網電極の吸引を止め、クロロホルム/
メタノール=3/1重量比の混合溶媒の蒸気に1
秒間さらし、その後溶媒をバキユームで除去し接
着剤を布上に定着させた。次に別の綿ブロード布
を該接着剤定着布に重ね合わせ、150℃のプレス
にはさみ30g/cm2の圧力で1分間圧着した。次に
該プレスよりスチームを5分間噴霧し、更にスチ
ームを停止して1分間加熱プレスした。接着前後
の布の重量差より求めた接着剤の塗布量は約300
g/m2(塗布面積で換算)であつた。 これらの接着布の性能を次の方法で評価した。 (イ) 耐アイロン掛け性 接着布を150℃の卓上プレスで30g/cm2の圧力
で3分間プレスする。 (ロ) 耐洗濯性 JIS L 1089のF―1法に従つて小型洗濯機で
洗濯し、脱水後風乾した。 (ハ) 耐ドライクリーニング性 JIS L 0860に従つてドライクリーニングを行
つた。 接着力は20℃、湿度65%にて引張試験機により
100mm/分の引張速度でT剥離を行い、8枚の試
験片の平均剥離強度を求めた。 風合いはKES法の曲げ剛性の測定を20℃、湿
度65%にて行い、応力・歪曲線における単位長さ
当りの曲げ剛性(B値)、曲率0.5cm-1の歪におけ
るヒステリシス幅(2HB値)を求めた。いずれ
も5枚の試験片の平均値を採つた。評価結果を表
2に示す。
よび2HG5値はともに増加しており、また官能的
評価によつても布が適度に硬くなり、張りが出て
くるのが認められた。これらの接着布は150℃で
アイロン掛けを行つても接着剤のしみ出しはなく
風合いの変化も認められなかつた。 実施例 2 (縫製代替化接着布の製造例) ε―カプロラタタム/アジピン酸/セバシン
酸/デカンジカルボン酸/ヘキサメチレンジアミ
ン/ピペラジン=25.0/11.55/11.55/11.55/
26.90/13.45モル比の共重合ポリアミド樹脂の両
末端にγ―イソシアナトプロピルトリエトキシシ
ランを付加反応させたシラン変性ポリアミド樹脂
(軟化点134℃、144℃において2分間予熱後の溶
融粘度は2.5×107センチポイズ)の粉末を分級し
粒径20〜100μの粉末状接着剤を得た。 縁を枠で固定した15cm四方の80メツシユの金網
の上に同寸法の綿ブロード布を置き、下から吸引
して布を金網に密着固定した状態で、150メツシ
ユの金網の上に1mm×10cmの細線状の開孔部を残
し、他の部分を樹脂で目止めした導電性スクリー
ンを上記の金網電極と平行に配置し、両者の距離
を7mmとして、金網電極をアースしスクリーン側
に+5kVの直流電圧をかけたところ布は全く浮き
上がらなかつた。。 該導電性スクリーン上の非開孔部に上記粉末状
接着剤を散布し、発泡ポリウレタンでできた刷り
込みブラシを3往復させて粉末状接着剤を上記の
布上に静電塗布した。続いて導電性スクリーンを
はずし、金網電極の吸引を止め、クロロホルム/
メタノール=3/1重量比の混合溶媒の蒸気に1
秒間さらし、その後溶媒をバキユームで除去し接
着剤を布上に定着させた。次に別の綿ブロード布
を該接着剤定着布に重ね合わせ、150℃のプレス
にはさみ30g/cm2の圧力で1分間圧着した。次に
該プレスよりスチームを5分間噴霧し、更にスチ
ームを停止して1分間加熱プレスした。接着前後
の布の重量差より求めた接着剤の塗布量は約300
g/m2(塗布面積で換算)であつた。 これらの接着布の性能を次の方法で評価した。 (イ) 耐アイロン掛け性 接着布を150℃の卓上プレスで30g/cm2の圧力
で3分間プレスする。 (ロ) 耐洗濯性 JIS L 1089のF―1法に従つて小型洗濯機で
洗濯し、脱水後風乾した。 (ハ) 耐ドライクリーニング性 JIS L 0860に従つてドライクリーニングを行
つた。 接着力は20℃、湿度65%にて引張試験機により
100mm/分の引張速度でT剥離を行い、8枚の試
験片の平均剥離強度を求めた。 風合いはKES法の曲げ剛性の測定を20℃、湿
度65%にて行い、応力・歪曲線における単位長さ
当りの曲げ剛性(B値)、曲率0.5cm-1の歪におけ
るヒステリシス幅(2HB値)を求めた。いずれ
も5枚の試験片の平均値を採つた。評価結果を表
2に示す。
【表】
処理前にくらべてアイロン掛け、洗濯、クリー
ニング処理をしてもT剥離強度は低下せずむしろ
増加し、曲げ剛性にも殆ど変化はなく、風合いも
変わらない結果が得られた。綿ブロード布を2枚
重ねただけの状態で測定されるB値は0.17g・
cm2/cm、2H値は0.12g・cm/cmであるから、接
着により風合いはわずかに硬くなるに過ぎず、殆
ど違和感のない接合構造を形成することができ
た。
ニング処理をしてもT剥離強度は低下せずむしろ
増加し、曲げ剛性にも殆ど変化はなく、風合いも
変わらない結果が得られた。綿ブロード布を2枚
重ねただけの状態で測定されるB値は0.17g・
cm2/cm、2H値は0.12g・cm/cmであるから、接
着により風合いはわずかに硬くなるに過ぎず、殆
ど違和感のない接合構造を形成することができ
た。
Claims (1)
- 1 所望の接着剤塗布模様に対応する多数の開孔
を設けた導電性スクリーンと対向電極の間に布を
介在させ、該導電性スクリーンと対向電極の間に
直流電圧を加えて電場を形成し、クーロン力によ
り粉末状接着剤を該導電性スクリーンの開孔を通
過させて対向電極の方向に移動させ、該布の上に
該所望の接着剤塗布模様を描くように付着せし
め、次いで該接着剤に熱を加えまたは溶剤蒸気に
接触させてあるいは更に圧力を加えることにより
粉末状接着剤を定着させる方法において、液体の
湿潤力または空気の負圧により布を対向電極上に
密着固定するかあるいはパレツト上に密着固定し
た後、該パレツトを対向電極上に配置することを
特徴とする接着剤を塗布した布の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3539585A JPS61201081A (ja) | 1985-02-26 | 1985-02-26 | 接着剤を塗布した布の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3539585A JPS61201081A (ja) | 1985-02-26 | 1985-02-26 | 接着剤を塗布した布の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61201081A JPS61201081A (ja) | 1986-09-05 |
| JPS635517B2 true JPS635517B2 (ja) | 1988-02-03 |
Family
ID=12440730
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3539585A Granted JPS61201081A (ja) | 1985-02-26 | 1985-02-26 | 接着剤を塗布した布の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61201081A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2625746B1 (fr) * | 1988-01-08 | 1992-10-09 | Picardie Lainiere | Produit textile thermocollant comprenant un agent de reticulation bloque chimiquement |
| JP2514983Y2 (ja) * | 1991-01-21 | 1996-10-23 | ダイワゴルフ株式会社 | ゴルフクラブヘッド |
| JP4824333B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2011-11-30 | 日本バイリーン株式会社 | 積層体の製造方法 |
| JP4751248B2 (ja) * | 2006-06-26 | 2011-08-17 | 曙ブレーキ工業株式会社 | 摩擦部材の製造方法 |
| JP2017027958A (ja) * | 2016-10-25 | 2017-02-02 | 新日鉄住金エンジニアリング株式会社 | 薄膜静電塗装装置 |
-
1985
- 1985-02-26 JP JP3539585A patent/JPS61201081A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61201081A (ja) | 1986-09-05 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |