JPS636629B2 - - Google Patents
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- JPS636629B2 JPS636629B2 JP57201998A JP20199882A JPS636629B2 JP S636629 B2 JPS636629 B2 JP S636629B2 JP 57201998 A JP57201998 A JP 57201998A JP 20199882 A JP20199882 A JP 20199882A JP S636629 B2 JPS636629 B2 JP S636629B2
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- dip galvanized
- alloyed hot
- steel sheet
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C23—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C22/78—Pretreatment of the material to be coated
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
本発明は合金化溶融亜鉛めつき鋼板の化成処理
のための製造方法に関するもので、合金化溶融亜
鉛めつき鋼板に極薄(0.01〜0.2μ)な電気亜鉛め
つきを施した後、引き続きクロメート皮膜を形成
させることにより合金化溶融亜鉛めつき鋼板に発
生しているクラツク若しくはクレーター内部にま
でクロメート皮膜を形成させ高耐食性とした合金
化溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法に関するもので
ある。 合金化溶融亜鉛めつき鋼板は耐食性、塗装性な
ど他のめつき鋼板に見られない優れた特性を有し
ており、建材、車両、電気機器、鋼製家具、雑貨
など非常に多岐に渉つて使用されている。 現在は合金化溶融亜鉛めつき鋼板の化成処理と
して、リン酸塩或いはクロム酸塩系処理が行なわ
れている。 しかし、合金化溶融亜鉛めつき鋼板の欠点はめ
つき時に鋼板製造過程において層内部に直径数μ
のクレーターが発生し、またスキンパス、レベラ
−工程時には、めつき層にクラツク或いは表面に
不活性部分が発生する。之等を以下欠陥部と呼称
することとする。 之等の欠陥部に従来のクロメート処理を施して
も前述のクレーター部或いはクラツク部はクロメ
ート皮膜の欠陥部となる。また表面不活性部にお
いては充分な皮膜が形成されず、めつき欠陥部は
不均一な表面処理となる。 この様なことから、塗装を施さずに合金化溶融
亜鉛めつき鋼板をその儘の状態で海岸地帯や多湿
地帯などで使用された場合には必ずしも満足すべ
き耐食性は得られないのが現状である。 本発明者等は先に特公昭52−42135号(特許第
911167号)の合金化溶融亜鉛めつき鋼板に最適な
裸の耐食性と塗膜密着性及び塗装後の耐食性に優
れたクロメート処理浴組成物を提案した。しかし
この処理を行なつても前述のめつき表面のめつき
欠陥部に起因して塩水噴霧試験を行なうと72時間
経過時点から直径0.2〜1mmφの黒色斑点(以下、
微小黒サビと呼称する)が2〜5個/dm2発生す
る。之等の黒サビは240時間経過時点から同微小
黒サビを起点として白サビに転換する。 電気化学的手法で同黒サビ部を調査した結果で
は黒サビ部が電気化学的に貴な部分となり、周囲
とのマイクロセルを構成して亜鉛が溶解し非常に
緩慢ではあるが白サビ化する。この微小黒サビ点
が存在しなければ、塩水噴霧試験500時間でも何
等外観の変化が無く白サビが発生すること無く試
験前の美麗な外観と健全なめつき層を保持してい
る。 通常の処理条件によつて得られるクロメート皮
膜よりもより多量のクロメート皮膜を付与して
も、クロメート皮膜によつて表面の色調が黄色に
なり合金化溶融亜鉛めつき鋼板の美麗な外観特性
を損ねるばかりでなく、前述のめつき欠陥部に起
因する微小黒サビは全く解決出来ず、反つてステ
ンレスにおける孔食的な選択腐食の誘因ともな
る。 そこで本発明は之等の問題を一挙に解決したも
のである。 即ちクロメート処理時に消費溶出される亜鉛量
に相当する膜厚0.01〜0.2μの電気亜鉛めつきを施
した後、引き続きクロメート処理を行なつて、合
金化溶融亜鉛めつき鋼板において鋼素地にまで達
する微小クラツク、若しくはクレーター内の鋼表
面に純亜鉛めつき層が存在し、または存在しない
で合金化溶融亜鉛めつき鋼板の全表面にクロム量
(Cr)として60〜150mg/m2のクロメート皮膜層
が設けられている高耐食性合金化溶融亜鉛めつき
鋼板の製造方法に関するものである。 本発明は前述の問題点を解決したもので、合金
化溶融亜鉛めつき鋼板に対して、次工程のクロメ
ート処理時に溶出消費される亜鉛量に相当する短
時間で極薄(0.01〜0.2μ)の電気亜鉛めつきを施
した後クロメート処理を行ないクロム皮膜中のク
ロム量が60〜150mg/m2であるクロメート皮膜を
形成させることを特徴とするものである。 本発明の構成要件の一部である電気亜鉛めつき
浴組成は一般に公知の電気亜鉛めつき浴でよい。 合金化溶融亜鉛めつき鋼板に施す電気亜鉛めつ
きは、次工程のクロメート処理によつて溶出し消
費される亜鉛量に相当する量だけ、ないし若干多
目にめつきするものである。本クロメート処理は
めつきの組成にもよるが通常、合金化溶融亜鉛め
つきに対して高耐食性を保持させるに必要なクロ
ム量を有するクロメート皮膜を形成させるには後
述する様に少なくともクロム量として60〜150
mg/m2が必要であり、之等のクロム量を含有させ
たクロメート皮膜を形成させるには少なくとも消
費亜鉛量は凡そ0.01〜0.2μの膜厚が必要である。
0.01μ未満ではめつき欠陥部などで耐食性を付与
するだけの充分なクロメート皮膜が形成されず、
近傍の合金化溶融亜鉛めつき層に形成されたクロ
メート皮膜に比して極めて弱い皮膜となりローカ
ルセルが形成され易く不充分である。 また0.2μを超えた亜鉛皮膜を形成させるとクロ
メート処理液の組成にもよるが、一般に行なわれ
ている合金化溶融亜鉛めつき鋼板帯鋼の後処理で
は電気亜鉛が可成り存在し、合金化亜鉛の最大の
特長であるδ1層(Zn−10〜15%Fe)の表面を純
亜鉛で覆つて了うため高耐食性及び塗装性能が大
幅に低下し電気亜鉛めつきに近い特性を示すので
好ましくない。 本発明の最も特長とする点は電気亜鉛の亜鉛は
中間的な媒体であつてクロメート処理によつて完
全に溶解消失し、クロメート皮膜に転換させて了
う処にある。 即ち、電気めつき層を全く存在させないことが
最も望ましいが、現在の工業的製造技術上は難か
しい。若干のδ1層の上に純亜鉛層(クロメート処
理された)が存在しても差支えない。 モデル図の様に従来の合金化溶融亜鉛めつき鋼
板(第1図)にクロメート処理を行なうと第4図
に示した様にクレーター、クラツク、スキンパス
ロール接触部の不活性部などにクロメート皮膜が
形成されないが、本発明による電気亜鉛めつきを
行なうと表面は残す処なく非常に薄膜ではあるが
純亜鉛層で覆われてクレーター、クラツク、スキ
ンパスロール接触部の総べてに亜鉛が存在するこ
とになる(第2図)。この電気亜鉛めつき表面を
クロメート処理することによつてクロメート処理
時に純亜鉛層は完全に消費され電気亜鉛めつき層
が総べてないしは殆んどクロメート皮膜に転換す
る(第3図)。 この析出亜鉛が膜厚0.01〜0.2μの場合にはクロ
メート皮膜が形成されると同時に消失し、本来の
δ1層のみの合金化亜鉛めつき鋼板にクロメート処
理を施したものと同じ特性を示すことの証例を第
5図及び第6図に分極曲線の状態で示す。 図から明らかな様に膜厚0.2μの電気めつきを施
すことによつて自然電位は亜鉛の電位を示すが、
クロメート処理を施すことによつて完全に元の合
金化溶融亜鉛めつき鋼板の自然電位となつている
(第5図) 一方、電気亜鉛めつきを膜厚0.5μに施した後、
クロメート処理しても電気亜鉛めつき層の純亜鉛
層が可成り残存するため亜鉛に近い自然電位を示
している。このことからδ1特有の性質が損なわれ
耐食性も好ましくなく、且つ特に塗装後の塗膜の
密着性が極めて悪くなり合金化溶融亜鉛めつき鋼
板の最大の特長としている塗膜密着性が完全に損
なわれる。この理由のため本発明は析出亜鉛量を
クロメート皮膜を形成させるに必要充分ないし僅
かに多い目の亜鉛量に止めるものであり、現在の
クロメート処理浴組成や工業的規模からして0.01
〜0.2μ膜厚に亜鉛めつき厚さを限定したものであ
る。 また、電気亜鉛めつき後のクロメート処理は基
本的には本発明者等が先きに開示した特開昭49−
74640号に係るクロメート処理液(クロム酸−硝
酸コバルト−酸性フツ化アンモンなどの組成物)
で処理することが最も望ましいが、公知のクロメ
ート処理でも可能である。 クロム量(Cr)として60〜150mg/m2を含有す
るクロメート皮膜を形成させれば本発明の目的を
達成することが出来る。 クロメート処理方法はロールコート法、スプレ
ー法、浸漬法など従来公知の方法で処理すること
が出来る。 60mg/m2未満では均一なクロメート皮膜が形成
され難く、耐食性に乏しく充分でない。 一方、150mg/m2を超えるとクロメート皮膜の
影響で黄色化して商品価値が低下すると共に塗膜
の密着性及び塗装後の耐食性も悪くなる。 以下、本発明について実施例により詳細に説明
する。 板厚0.5mm、めつき付着量45g/m2の合金化溶融
亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつき(注1)を施
し、引き続きクロメート処理(注2)を行ないク
ロメート皮膜を形成させ乾燥した後、耐食性の効
果を明確にするため塩水噴霧試験(注3)を行な
つて黒点状サビ発生状態を観察した。 (注1):電気亜鉛めつき条件 めつき浴組成(塩化亜鉛200g/、
酢酸40ml/)。 温度〜30〜35℃ 電流〜5A/dm2 時間〜(例0.2μは10秒)。 (注2):クロメート処理条件 組成(クロム酸55g/、硝酸コバル
ト8g/、酸性フツ化アンモン2g/
)。 温度70℃、時間7秒。 (注3):塩水噴霧試験条件(JISZ2371)。 塩水濃度5W/V%、試験室内温度35
±1℃ 試験室内の相対湿度95〜98% なお塗装性能を明確にするため板厚0.5mm、め
つき付着量45g/m2の合金化溶融亜鉛めつき鋼板
に(注1)、(注2)に示した条件で処理済みの試
片に塗装し、塗装確性試験を行なつて評価した。 その際の塗料は、メラミンアルキツド塗料(日
本ペイント製・ニユーオルガ100)をバーコータ
ーで乾燥塗膜厚さが30μになる様に塗布し130℃
の温度で10分間乾燥し試片を作成した。 確性試験はJISG3312(注3)に準拠する折り曲
げ試験とJISK5400(注4)に準拠するデユポン衝
撃試験とを行なつて塗膜の密着性を評価した。 (注3):折り曲げ試験 180℃折り曲げ(折り曲げた部分の内側に試験
板と同じ厚さの板を2枚挾み込み万力で締め付け
る)を行なつた後、折り曲げ部をセロハン粘着テ
ープで剥離し、塗膜の剥ガレ状態を肉眼で観察し
た。 (注4):デユポン衝撃試験 直径12.7mmの球状の先端を持つ撃心を試験面に
置き、500gのオモリを500mmの高さから落した
後、被衝撃部をセロハン粘着テープで剥離してか
ら塗膜の剥ガレ状態を肉眼で観察し評価した。 なお比較例として本発明によらない即ち合金化
溶融亜鉛めつき鋼板に電気めつきを施さないもの
及び本発明の特許請求の範囲外のものを用いて試
験も同様に行なつた。第1表に電気亜鉛めつき付
着量及びクロメート皮膜量、第2表にその結果を
夫々示す。 第2表より、本発明特許請求範囲内にある電気
亜鉛めつきを膜厚0.01〜0.2μに施し、更にクロメ
ート皮膜量60〜150mg/m2を形成させたものは何
れも良好な耐食性及び塗膜密着性が示されてい
る。本発明以外のもの、電気亜鉛めつき0.01μ未
満或いはクロメート皮膜量60mg/m2未満のものは
耐食性はよくない。 また、クロメート皮膜量が150mg/m2を超える
ものは耐食性は優れた性能を示すが表面の色調が
黄色になり合金化溶融亜鉛めつき鋼板の特性を損
なつていて好ましくない。 本発明によるものが良好な結果を示しているの
に対し、比較例のものは著しく耐食性が低下して
いる。
のための製造方法に関するもので、合金化溶融亜
鉛めつき鋼板に極薄(0.01〜0.2μ)な電気亜鉛め
つきを施した後、引き続きクロメート皮膜を形成
させることにより合金化溶融亜鉛めつき鋼板に発
生しているクラツク若しくはクレーター内部にま
でクロメート皮膜を形成させ高耐食性とした合金
化溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法に関するもので
ある。 合金化溶融亜鉛めつき鋼板は耐食性、塗装性な
ど他のめつき鋼板に見られない優れた特性を有し
ており、建材、車両、電気機器、鋼製家具、雑貨
など非常に多岐に渉つて使用されている。 現在は合金化溶融亜鉛めつき鋼板の化成処理と
して、リン酸塩或いはクロム酸塩系処理が行なわ
れている。 しかし、合金化溶融亜鉛めつき鋼板の欠点はめ
つき時に鋼板製造過程において層内部に直径数μ
のクレーターが発生し、またスキンパス、レベラ
−工程時には、めつき層にクラツク或いは表面に
不活性部分が発生する。之等を以下欠陥部と呼称
することとする。 之等の欠陥部に従来のクロメート処理を施して
も前述のクレーター部或いはクラツク部はクロメ
ート皮膜の欠陥部となる。また表面不活性部にお
いては充分な皮膜が形成されず、めつき欠陥部は
不均一な表面処理となる。 この様なことから、塗装を施さずに合金化溶融
亜鉛めつき鋼板をその儘の状態で海岸地帯や多湿
地帯などで使用された場合には必ずしも満足すべ
き耐食性は得られないのが現状である。 本発明者等は先に特公昭52−42135号(特許第
911167号)の合金化溶融亜鉛めつき鋼板に最適な
裸の耐食性と塗膜密着性及び塗装後の耐食性に優
れたクロメート処理浴組成物を提案した。しかし
この処理を行なつても前述のめつき表面のめつき
欠陥部に起因して塩水噴霧試験を行なうと72時間
経過時点から直径0.2〜1mmφの黒色斑点(以下、
微小黒サビと呼称する)が2〜5個/dm2発生す
る。之等の黒サビは240時間経過時点から同微小
黒サビを起点として白サビに転換する。 電気化学的手法で同黒サビ部を調査した結果で
は黒サビ部が電気化学的に貴な部分となり、周囲
とのマイクロセルを構成して亜鉛が溶解し非常に
緩慢ではあるが白サビ化する。この微小黒サビ点
が存在しなければ、塩水噴霧試験500時間でも何
等外観の変化が無く白サビが発生すること無く試
験前の美麗な外観と健全なめつき層を保持してい
る。 通常の処理条件によつて得られるクロメート皮
膜よりもより多量のクロメート皮膜を付与して
も、クロメート皮膜によつて表面の色調が黄色に
なり合金化溶融亜鉛めつき鋼板の美麗な外観特性
を損ねるばかりでなく、前述のめつき欠陥部に起
因する微小黒サビは全く解決出来ず、反つてステ
ンレスにおける孔食的な選択腐食の誘因ともな
る。 そこで本発明は之等の問題を一挙に解決したも
のである。 即ちクロメート処理時に消費溶出される亜鉛量
に相当する膜厚0.01〜0.2μの電気亜鉛めつきを施
した後、引き続きクロメート処理を行なつて、合
金化溶融亜鉛めつき鋼板において鋼素地にまで達
する微小クラツク、若しくはクレーター内の鋼表
面に純亜鉛めつき層が存在し、または存在しない
で合金化溶融亜鉛めつき鋼板の全表面にクロム量
(Cr)として60〜150mg/m2のクロメート皮膜層
が設けられている高耐食性合金化溶融亜鉛めつき
鋼板の製造方法に関するものである。 本発明は前述の問題点を解決したもので、合金
化溶融亜鉛めつき鋼板に対して、次工程のクロメ
ート処理時に溶出消費される亜鉛量に相当する短
時間で極薄(0.01〜0.2μ)の電気亜鉛めつきを施
した後クロメート処理を行ないクロム皮膜中のク
ロム量が60〜150mg/m2であるクロメート皮膜を
形成させることを特徴とするものである。 本発明の構成要件の一部である電気亜鉛めつき
浴組成は一般に公知の電気亜鉛めつき浴でよい。 合金化溶融亜鉛めつき鋼板に施す電気亜鉛めつ
きは、次工程のクロメート処理によつて溶出し消
費される亜鉛量に相当する量だけ、ないし若干多
目にめつきするものである。本クロメート処理は
めつきの組成にもよるが通常、合金化溶融亜鉛め
つきに対して高耐食性を保持させるに必要なクロ
ム量を有するクロメート皮膜を形成させるには後
述する様に少なくともクロム量として60〜150
mg/m2が必要であり、之等のクロム量を含有させ
たクロメート皮膜を形成させるには少なくとも消
費亜鉛量は凡そ0.01〜0.2μの膜厚が必要である。
0.01μ未満ではめつき欠陥部などで耐食性を付与
するだけの充分なクロメート皮膜が形成されず、
近傍の合金化溶融亜鉛めつき層に形成されたクロ
メート皮膜に比して極めて弱い皮膜となりローカ
ルセルが形成され易く不充分である。 また0.2μを超えた亜鉛皮膜を形成させるとクロ
メート処理液の組成にもよるが、一般に行なわれ
ている合金化溶融亜鉛めつき鋼板帯鋼の後処理で
は電気亜鉛が可成り存在し、合金化亜鉛の最大の
特長であるδ1層(Zn−10〜15%Fe)の表面を純
亜鉛で覆つて了うため高耐食性及び塗装性能が大
幅に低下し電気亜鉛めつきに近い特性を示すので
好ましくない。 本発明の最も特長とする点は電気亜鉛の亜鉛は
中間的な媒体であつてクロメート処理によつて完
全に溶解消失し、クロメート皮膜に転換させて了
う処にある。 即ち、電気めつき層を全く存在させないことが
最も望ましいが、現在の工業的製造技術上は難か
しい。若干のδ1層の上に純亜鉛層(クロメート処
理された)が存在しても差支えない。 モデル図の様に従来の合金化溶融亜鉛めつき鋼
板(第1図)にクロメート処理を行なうと第4図
に示した様にクレーター、クラツク、スキンパス
ロール接触部の不活性部などにクロメート皮膜が
形成されないが、本発明による電気亜鉛めつきを
行なうと表面は残す処なく非常に薄膜ではあるが
純亜鉛層で覆われてクレーター、クラツク、スキ
ンパスロール接触部の総べてに亜鉛が存在するこ
とになる(第2図)。この電気亜鉛めつき表面を
クロメート処理することによつてクロメート処理
時に純亜鉛層は完全に消費され電気亜鉛めつき層
が総べてないしは殆んどクロメート皮膜に転換す
る(第3図)。 この析出亜鉛が膜厚0.01〜0.2μの場合にはクロ
メート皮膜が形成されると同時に消失し、本来の
δ1層のみの合金化亜鉛めつき鋼板にクロメート処
理を施したものと同じ特性を示すことの証例を第
5図及び第6図に分極曲線の状態で示す。 図から明らかな様に膜厚0.2μの電気めつきを施
すことによつて自然電位は亜鉛の電位を示すが、
クロメート処理を施すことによつて完全に元の合
金化溶融亜鉛めつき鋼板の自然電位となつている
(第5図) 一方、電気亜鉛めつきを膜厚0.5μに施した後、
クロメート処理しても電気亜鉛めつき層の純亜鉛
層が可成り残存するため亜鉛に近い自然電位を示
している。このことからδ1特有の性質が損なわれ
耐食性も好ましくなく、且つ特に塗装後の塗膜の
密着性が極めて悪くなり合金化溶融亜鉛めつき鋼
板の最大の特長としている塗膜密着性が完全に損
なわれる。この理由のため本発明は析出亜鉛量を
クロメート皮膜を形成させるに必要充分ないし僅
かに多い目の亜鉛量に止めるものであり、現在の
クロメート処理浴組成や工業的規模からして0.01
〜0.2μ膜厚に亜鉛めつき厚さを限定したものであ
る。 また、電気亜鉛めつき後のクロメート処理は基
本的には本発明者等が先きに開示した特開昭49−
74640号に係るクロメート処理液(クロム酸−硝
酸コバルト−酸性フツ化アンモンなどの組成物)
で処理することが最も望ましいが、公知のクロメ
ート処理でも可能である。 クロム量(Cr)として60〜150mg/m2を含有す
るクロメート皮膜を形成させれば本発明の目的を
達成することが出来る。 クロメート処理方法はロールコート法、スプレ
ー法、浸漬法など従来公知の方法で処理すること
が出来る。 60mg/m2未満では均一なクロメート皮膜が形成
され難く、耐食性に乏しく充分でない。 一方、150mg/m2を超えるとクロメート皮膜の
影響で黄色化して商品価値が低下すると共に塗膜
の密着性及び塗装後の耐食性も悪くなる。 以下、本発明について実施例により詳細に説明
する。 板厚0.5mm、めつき付着量45g/m2の合金化溶融
亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつき(注1)を施
し、引き続きクロメート処理(注2)を行ないク
ロメート皮膜を形成させ乾燥した後、耐食性の効
果を明確にするため塩水噴霧試験(注3)を行な
つて黒点状サビ発生状態を観察した。 (注1):電気亜鉛めつき条件 めつき浴組成(塩化亜鉛200g/、
酢酸40ml/)。 温度〜30〜35℃ 電流〜5A/dm2 時間〜(例0.2μは10秒)。 (注2):クロメート処理条件 組成(クロム酸55g/、硝酸コバル
ト8g/、酸性フツ化アンモン2g/
)。 温度70℃、時間7秒。 (注3):塩水噴霧試験条件(JISZ2371)。 塩水濃度5W/V%、試験室内温度35
±1℃ 試験室内の相対湿度95〜98% なお塗装性能を明確にするため板厚0.5mm、め
つき付着量45g/m2の合金化溶融亜鉛めつき鋼板
に(注1)、(注2)に示した条件で処理済みの試
片に塗装し、塗装確性試験を行なつて評価した。 その際の塗料は、メラミンアルキツド塗料(日
本ペイント製・ニユーオルガ100)をバーコータ
ーで乾燥塗膜厚さが30μになる様に塗布し130℃
の温度で10分間乾燥し試片を作成した。 確性試験はJISG3312(注3)に準拠する折り曲
げ試験とJISK5400(注4)に準拠するデユポン衝
撃試験とを行なつて塗膜の密着性を評価した。 (注3):折り曲げ試験 180℃折り曲げ(折り曲げた部分の内側に試験
板と同じ厚さの板を2枚挾み込み万力で締め付け
る)を行なつた後、折り曲げ部をセロハン粘着テ
ープで剥離し、塗膜の剥ガレ状態を肉眼で観察し
た。 (注4):デユポン衝撃試験 直径12.7mmの球状の先端を持つ撃心を試験面に
置き、500gのオモリを500mmの高さから落した
後、被衝撃部をセロハン粘着テープで剥離してか
ら塗膜の剥ガレ状態を肉眼で観察し評価した。 なお比較例として本発明によらない即ち合金化
溶融亜鉛めつき鋼板に電気めつきを施さないもの
及び本発明の特許請求の範囲外のものを用いて試
験も同様に行なつた。第1表に電気亜鉛めつき付
着量及びクロメート皮膜量、第2表にその結果を
夫々示す。 第2表より、本発明特許請求範囲内にある電気
亜鉛めつきを膜厚0.01〜0.2μに施し、更にクロメ
ート皮膜量60〜150mg/m2を形成させたものは何
れも良好な耐食性及び塗膜密着性が示されてい
る。本発明以外のもの、電気亜鉛めつき0.01μ未
満或いはクロメート皮膜量60mg/m2未満のものは
耐食性はよくない。 また、クロメート皮膜量が150mg/m2を超える
ものは耐食性は優れた性能を示すが表面の色調が
黄色になり合金化溶融亜鉛めつき鋼板の特性を損
なつていて好ましくない。 本発明によるものが良好な結果を示しているの
に対し、比較例のものは著しく耐食性が低下して
いる。
【表】
【表】
【表】
第1図は通常の合金化溶融亜鉛めつき鋼板の断
面モデル図を示し、第2図は合金化溶融亜鉛めつ
き鋼板に電気亜鉛めつき(0.2μ)施したもの、第
3図は電気亜鉛めつきを膜厚0.2μ施した後、更に
クロメート処理を行なつた合金化溶融亜鉛めつき
鋼板の断面、第4図は合金化溶融亜鉛めつき鋼板
に直ちにクロメート処理を施した従来の合金化溶
融亜鉛めつき鋼板のクロメート処理品の断面を示
す。第5図は合金化溶融亜鉛めつき鋼板に電気亜
鉛めつきを膜厚0.2μ施した分極曲線を示し、第6
図は合金化溶融亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつき
を膜厚0.5μ施した分極曲線を示す。 1……δ1層、2……Fe層、3……クラツク、
4……クレーター、5……スキンパスロール接触
部(表面圧延部)、6,6′,6″……電気亜鉛め
つき層(0.2μ)、7……クロメート皮膜、8……
合金化溶融亜鉛めつき鋼板の分極曲線、9……電
気亜鉛めつき0.2μ施した後の分極曲線、10……
合金化溶融亜鉛めつき鋼板の自然電位、11……
合金化溶融亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつきを膜
厚0.2μ施した自然電位、12……合金化溶融亜鉛
めつき鋼板に電気亜鉛めつきを0.2μ膜厚に施した
後、クロメート処理した時の分極曲線、13……
合金化溶融亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつきを
0.5μ膜厚に施した分極曲線、14……合金化溶融
亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつきを膜厚0.5μ施
し、更にクロメート処理を施した分極曲線、15
……合金化溶融亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつき
を膜厚0.5μ施した自然電位、16……合金化溶融
亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつきを膜厚0.5μ施
し、更にクロメート処理を行なつた場合の自然電
位。
面モデル図を示し、第2図は合金化溶融亜鉛めつ
き鋼板に電気亜鉛めつき(0.2μ)施したもの、第
3図は電気亜鉛めつきを膜厚0.2μ施した後、更に
クロメート処理を行なつた合金化溶融亜鉛めつき
鋼板の断面、第4図は合金化溶融亜鉛めつき鋼板
に直ちにクロメート処理を施した従来の合金化溶
融亜鉛めつき鋼板のクロメート処理品の断面を示
す。第5図は合金化溶融亜鉛めつき鋼板に電気亜
鉛めつきを膜厚0.2μ施した分極曲線を示し、第6
図は合金化溶融亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつき
を膜厚0.5μ施した分極曲線を示す。 1……δ1層、2……Fe層、3……クラツク、
4……クレーター、5……スキンパスロール接触
部(表面圧延部)、6,6′,6″……電気亜鉛め
つき層(0.2μ)、7……クロメート皮膜、8……
合金化溶融亜鉛めつき鋼板の分極曲線、9……電
気亜鉛めつき0.2μ施した後の分極曲線、10……
合金化溶融亜鉛めつき鋼板の自然電位、11……
合金化溶融亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつきを膜
厚0.2μ施した自然電位、12……合金化溶融亜鉛
めつき鋼板に電気亜鉛めつきを0.2μ膜厚に施した
後、クロメート処理した時の分極曲線、13……
合金化溶融亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつきを
0.5μ膜厚に施した分極曲線、14……合金化溶融
亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつきを膜厚0.5μ施
し、更にクロメート処理を施した分極曲線、15
……合金化溶融亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつき
を膜厚0.5μ施した自然電位、16……合金化溶融
亜鉛めつき鋼板に電気亜鉛めつきを膜厚0.5μ施
し、更にクロメート処理を行なつた場合の自然電
位。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 合金化溶融亜鉛めつき鋼板に次工程のクロメ
ート処理によつて消費されるのに対応する0.01〜
0.2μ膜厚の電気亜鉛めつきを施した後、クロム量
(Cr)として60〜150mg/m2のクロメート皮膜を
形成させることを特徴とする高耐食性合金化溶融
亜鉛めつき鋼板の製造方法。 2 合金化溶融亜鉛めつき鋼板に次工程のクロメ
ート処理によつて消費されるのに対応する量より
僅かに多い膜厚に電気亜鉛めつきを施して後、該
電気亜鉛めつき上にクロム量(Cr)として60〜
150mg/m2のクロメート皮膜を形成させることを
特徴とする高耐食性合金化溶融亜鉛めつき鋼板の
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20199882A JPS5993884A (ja) | 1982-11-19 | 1982-11-19 | 高耐食性合金化溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20199882A JPS5993884A (ja) | 1982-11-19 | 1982-11-19 | 高耐食性合金化溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5993884A JPS5993884A (ja) | 1984-05-30 |
| JPS636629B2 true JPS636629B2 (ja) | 1988-02-10 |
Family
ID=16450239
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20199882A Granted JPS5993884A (ja) | 1982-11-19 | 1982-11-19 | 高耐食性合金化溶融亜鉛めつき鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5993884A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01268880A (ja) * | 1988-04-15 | 1989-10-26 | Chubu Electric Power Co Inc | 鉄系金属材の表面処理方法及びこの方法により表面処理された送電設備用金具 |
| WO1997046733A1 (en) * | 1996-06-06 | 1997-12-11 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Surface-treated steel sheet excellent in corrosion resistance after working |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56123359A (en) * | 1980-02-29 | 1981-09-28 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Manufacture of alloyed steel sheet with superior corrosion resistance |
-
1982
- 1982-11-19 JP JP20199882A patent/JPS5993884A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5993884A (ja) | 1984-05-30 |
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