JPS639985B2 - - Google Patents

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JPS639985B2
JPS639985B2 JP22643086A JP22643086A JPS639985B2 JP S639985 B2 JPS639985 B2 JP S639985B2 JP 22643086 A JP22643086 A JP 22643086A JP 22643086 A JP22643086 A JP 22643086A JP S639985 B2 JPS639985 B2 JP S639985B2
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JP
Japan
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film
copolymer resin
ethylene
weight
vinyl alcohol
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JP22643086A
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JPS6285942A (ja
Inventor
Yukio Ooseki
Kyoichiro Igari
Shunji Myake
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は結露防止性の優れた多層成形物に関す
る。更に詳しくは、(A)エチレン含有率25〜60モル
%、ケン化度90モル%以上のエチレン―ビニルア
ルコール共重合体樹脂に対し、(B)HLB価が4〜
15である非イオン性界面活性剤を0.1〜3重量%
および(C)アルコール系可塑剤を0.5〜10重量%、
配合せしめてなる樹脂組成物を最内層とする多層
成形物に関する。 従来、シール性の優れたポリエチレン系フイル
ムを最内層とする積層フイルムで含水率の高い内
容物を包装した場合、包装の内部が多湿過飽和の
状態になつた時、水による結露を生じて内容商品
を展示する効果に欠けると共にこれらの水が包装
されている食品類に悪影響を与え腐敗を早める等
の問題点があつた。即ち、ウインナーソーセー
ジ、フランクフルトソーセージ等の畜肉製品をは
じめ、ちくわ、かまぼこ、はんぺん等の水産練製
品のほか、生めん、しゆうまい、ぎようざ等の低
温流通食品を包装したフイルム(容器を含む)の
結露防止に対して通常のポリエチレン系フイルム
を内層とした積層フイルムでは前述の如き結露の
問題があり、また青果物の包装および農作物の栽
培用フイルム等の場合においてもポリエチレン系
フイルムを使用した時にはその表面が本質的には
疎水性であるために青果物からの水分の蒸散及び
温湿度変化による空気中水分の凝結によつてフイ
ルム表面に多数の水滴が付着し曇りを発生させ、
特に青果物包装の場合にはこれらの水滴が腐敗を
はやめる原因となり、商品の寿命が短くなる大き
な問題ともなつている。又、農薬用フイルム等の
場合には太陽光線の遮断及び乱反射等により温室
としての機能を充分に保つことができない等の問
題が生じる。これらの問題点を改良すべく、これ
までにも多くの提案がなされていて、それらは例
えば特公昭34−6539号、同38−4174号、同53−
1777号、同53−6985号、及び特開昭50−140549
号、同51−91953号、同52−104487号、同53−
9844号、同53−31749号、同53−78272号、同53−
77273号等である。これらはすべて主としてポリ
オレフイン系フイルムの結露防止性の改良を目的
とするものであつて、このように多くの特許出願
がなされているにもかかわらず初期結露防止効果
及びその持続効果の点で共に満足し得るものとは
言えないのが実状である。これは、ポリオレフイ
ン系フイルム等の疎水性フイルムを使用した場合
には樹脂自体が本質的に疎水性であるためにいか
なる条件下においても優れた結露防止性を発揮し
得るといつたフイルムの製造が極めて困難なもの
であることを示すものである。一般にフイルム等
に結露防止性を付与せしめるとはフイルム等の表
面に付着した水が水滴状にならないように一面に
均一なひろがりをもつて濡れるようにすることを
いい、この目的のためには使用する界面活性剤と
して親水性界面活性剤ほど良好な性質、即ち結露
防止性を与え易いと言える。ところがポリオレフ
イン系等疎水性樹脂の場合には不都合なことにこ
れらの親水性界面活性剤との相溶性が不良である
ことから初期結露防止性を与えにくく、また界面
活性剤全般に対する長期保存性も充分でない難点
があり、さらには添加量を増すといわゆる浮き出
し性が強くなり、フイルム等の白化、粘着という
問題が生じてくる。 本発明者らは初期はもとより長期にわたつて結
露防止性をもち、透湿度が大きくかつヒートシー
ル性、耐気体透過性を持つたフイルム等を提供す
ることを目的として、エチレン―酢酸ビニル共重
合体ケン化物におけるエチレンと酢酸ビニルとの
共重合比、ケン化度とヒートシール性、耐気体透
過性、結露性との関係、及び界面活性剤、熱可塑
剤等の添加による成形性、物性の変化等について
種々鋭意検討を重ねた結果、エチレン―ビニルア
ルコール共重合体樹脂に非イオン性界面活性剤及
びアルコール系可塑剤を配合することにより、ポ
リオレフインベースの結露防止フイルム等では到
達し得ないすぐれた結露防止性を備え、美麗かつ
透明で、水分を外界へ排斥することができ、耐気
体透過性、ヒートシール性の優れた多層成形体を
得るに到つたものである。 すなわち、本発明は、特定のエチレン含有率、
ケン化度を有するエチレン―ビニルアルコール共
重合体樹脂に対し、特定のHLB価をもつ特定量
の非イオン性界面活性剤および特定量のアルコー
ル系可塑剤を配合してなる樹脂組成物層と熱可塑
性樹脂層との多層成形物である。 本発明において用いられるエチレン―ビニルア
ルコール共重合体樹脂(以下「共重合体樹脂」と
記す)は成形性及び耐気体透過性等の点からエチ
レン含有率は25〜60モル%、ケン化度は90モル%
以上のものであることが必要である。エチレン含
有率が60モル%を超えると、耐気体透過性が失わ
れるので、本発明の目的には適さない。一方、エ
チレン含有率が25モル%よりも低くなると、ビニ
ルアルコール単位が増すこととにより高湿状態下
での耐気体透過性が低下してくると共に可塑剤が
添加されてあつても溶融成形性が不良となり、ヒ
ートシール性も低下するところから望ましくな
い。また、共重合体樹脂のケン化度が90%未満の
場合にはフイルムの耐水性、耐熱水性、耐気体透
過性及びフイルムのいわゆる腰が低下するほかに
酢酸臭を伴なうので好ましくない。使用する非イ
オン性界面活性剤としてはHLB価が4―15のも
ので、好ましくはHLB価が7〜12のものを共重
合体樹脂に対し0.1〜3重量%用いることが必要
である。HLB価が4よりも小さいものではフイ
ルム表面における水のひろがりが充分でなく、ま
たHLB価が15よりも大きくなると水に溶解し易
くなり結露防止の持続性がなくなつて好ましくな
い。本発明において使用する非イオン性界面活性
剤の具体例としては、しよ糖脂肪酸エステル系、
グリセリン脂肪酸エステル系、ソルビタン脂肪酸
エステル系、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル系及びこれらのエチレンオキサイド付加物、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル系、ポリオキ
シエチレンアルキルアリルエーテル系等の非イオ
ン性界面活性剤を用いることができ、これらは単
独もしくは2種以上の混合物として使用してもさ
しつかえない。しかし後述の如く内添して熱成形
できるためには熱安定性の良好なものであること
が望ましく、前記の非イオン性界面活性剤の中で
はグリセリン脂肪酸エステル系、プロピレングリ
コール脂肪酸エステル系等の熱安定性良好な非イ
オン性界面活性剤を使用する方が好ましい。非イ
オン性界面活性剤の量は共重合体樹脂に対して
0.1〜3重量%用いるが、添加量が0.1重量%より
も少ない場合には本発明の目的にかなう結露防止
性を付与することが困難で、また、3重量%より
も多くなるとかえつて活性剤によるいわゆる浮き
出し、フイルム等の白化、粘着等の問題が生ずる
ので好ましくない。 更に本発明において用いるアルコール系可塑剤
としては例えばグリセリン、1,2プロパンジオ
ール、1,2ブタントリオール、1,2,6ヘキ
サントリオール、2,3ブタンジオール、ジグリ
セリン、1,3プロパンジオール、1,3ブタン
ジオール、3メチルペンタン1,3,5トリオー
ル、1,4ブタンジオール、2,5ヘキサンジオ
ール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、1,5ペンタンジオール、ジエチレングリコ
ール等を用いることができる。 アルコール系可塑剤の量は共重合体樹脂に対し
0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%用いる。
0.5重量%よりも少ない場合には後述の透湿効果
をも含めた結露防止効果が充分でなく、10重量%
を超した場合には可塑剤の滲出が起こり、例えば
フイルムにおいては成膜後にスリツプ性が悪くな
り、しわの多いフイルムとなつてしまう。 通常、耐気体透過性のように非常にミクロな分
子状態が影響を与えるような物性の場合には共重
合体樹脂に対して結晶性を阻害するような各種添
加剤の導入は耐気体透過性の面からみると好まし
くないものであるが、本発明においては、添加剤
を入れても耐気体透過性を変えることなしに共重
合体樹脂に結露防止性、透湿度増大性、ヒートシ
ール容易性等の性能を与え得たことに大きな意義
を有する。即ち、本発明の研究の初期にあつては
エチレン―ビニルアルコール共重合体樹脂フイル
ム等の本来持つている透湿度以上の透湿度にする
必要があつたところから、他のポリマーとのポリ
マーブレンド等を試みたが、この場合には、水分
の透過率が上昇すると共に耐気体透過性も低下
し、満足し得るものはできなかつた。 本発明は各種添加剤のうちでもある特定の非イ
オン性界面活性剤とアルコール系可塑剤とを特定
量使用することによりはじめて耐気体透過性を低
下させずに共重合体樹脂フイルム等に結露防止性
を付与することに成功したものであるが、前述し
た本発明における効果は具体的にどのような機構
によつて発現するものであるかについてはいまだ
解明できない部分が多く不確定である。しかしな
がらその主たる作用因子は非イオン性界面活性剤
によりフイルムの表面にひろがつた水分が、可塑
剤もしくは可塑剤が入ることによつてできた水分
の通り易い道を通じてすばやく外部へ排斥される
ことによるものと推定される。 本発明において共重合体樹脂に非イオン性界面
活性剤及びアルコール系可塑剤を配合する方法は
種々あるが、共重合体樹脂に対して均一に混合す
る方法であればいずれを用いてもよく、非イオン
性界面活性剤及びアルコール系可塑剤の性質、形
態等により適宜採択してよい。但し、本発明にお
いては非イオン性界面活性剤及びアルコール系可
塑剤の添加はフイルム等の成形前または成形中に
共重合体樹脂に内部添加の形で行なうことを特徴
とし、例えば成形後のフイルム等への非イオン性
界面活性剤の塗付は含まれない。 本発明において、共重合体樹脂組成物と積層す
る樹脂としては、その多層成形物の用途により
種々のものが採用できるが、水分を排斥する必要
のあるときには、ナイロン、セロハンなどが有用
であり、特に水分を排斥する必要のない場合には
防湿セロハン、ポリプロピレン、ポリエチレン、
エチレン―酢酸ビニル共重合体などのポリオレフ
イン類、ポリ塩化ビニリデン、延神ポリエステル
などが用いられる。その他用途に応じてポリ塩化
ビニル、ポリスチレンなどの樹脂なども使用でき
る。これらの樹脂は共重合体樹脂組成物の保護層
であり、水の影響、強度、透湿性などを勘案し適
宜選択される。 本発明においては多層成形物とはフイルムのほ
か、容器などが含まれる。多層成形物を包装材料
として使用する場合は、共重合体樹脂組成物層を
最内層とすることが好ましい。 又、本発明における多層成形物のその他の特長
として帯電防止性をあげることができる。すなわ
ちエチレン―ビニルアルコール共重合体樹脂層を
中間層として用い最内層にポリオレフインを配し
た多層フイルムの場合には、ラミネート工程およ
び包装連続作業性の点からポリオレフインに帯電
防止剤を入れて使用し、中間層であるエチレン―
ビニルアルコール共重合体樹脂層には特別の場合
以外は帯電防止剤を用いないのが普通である。し
かしながら、従来のように帯電防止剤の添加され
たポリオレフイン層を最内層とする場合に代わつ
て本発明のようにエチレン―ビニルアルコール共
重合体樹脂層を最内層に用いる場合には帯電防止
性の問題を生じないという大きな特長を有する。
尚、帯電性については実施例において更に詳述す
る。 また本発明の共重合体樹脂組成物からなる多層
成形物には必要に応じて本発明の効果に悪影響を
及ぼさない範囲において種々の添加剤、たとえば
酸化防止剤、滑剤、アンチブロツキング剤等を導
入してもさしつかえない。 また本発明における多層成形物については、具
体的にはフイルムに限らず、容器等が包含され、
その成形に当たつては通常のラミネート、押出ラ
ミネート、同時溶融共押出成形等の方法を用いる
ことができる。この場合、共重合体樹脂組成物層
は少なくとも一層であり、これと積層する他の樹
脂層も少なくとも1層である。共重合体樹脂組成
物層には前記の樹脂のほかに種々のポリマーのブ
レンド層を積層することができるし、また接着剤
による接着層を介してこれらの樹脂層を積層して
もよい。また本発明における多層成形物のうちフ
イルムは食品包装のほか農業用シートとしても用
いることができる。例えば農作物の栽培用フイル
ムとして用いる場合、本発明によるエチレン―ビ
ニルアルコール共重合体樹脂フイルムを直接風雨
にさらされる外張りに使用するときは水により膨
潤、伸びが発生し、形態変化が起こるおそれがあ
るが、該共重合体樹脂フイルムの外側にポリオレ
フイン系フイルム、ポリ塩化ビニルフイルム等を
張り合わせることによつてエチレン―ビニルアル
コール共重合体樹脂フイルムの形態変化を防止す
ることができる。 またこの場合張り合わせることによつてエチレ
ン―ビニルアルコール共重合体樹脂フイルムの結
露防止性がさまたげられることはない。 以下、実施例によつて本発明を更に詳細に説明
する。 尚、透明性を表わすHaze度、及び帯電性の測
定は次の方法によつた。 Haze(曇り)度の測定方法 器種;積分球式H.T.R.メーター、型名;SEP―
H製造会社;日本精密光学株式会社、規
格;JIS KOIOI試料を通過した透過光が
2.5度以上前方に散乱して入射光からそれ
る光の全透過率に対する百万比で表わす。
数字の少ないほで透明性が良好であること
を示す。 帯電性の測定方法 機器;オネストメーター、製造会社;宍戸商会 測定条件;放電々極距離20mm、受電々極距離15
mm、印加電圧10Kv 測定はオネストメーターにより3cm×4cmのフ
イルムに10Kvの電圧をかけてフイルムに帯電さ
せ、帯電した電荷の量が半分になるまでの時間
(半減期;t1/2)を測定し、帯電性の評価を行な
つた。半減期が30秒以内であれば帯電防止効果が
すぐれたものであり、数字が小さいほど帯電防止
性が良好である。 参考実施例 1 エチレン含有率44モル%、ケン化度99.5モル
%、190℃における荷重2160gでの溶融指数が5.5
g/10分であるエチレン―ビニルアルコール共重
合体樹脂にグリセリンを該共重合体樹脂に対し2
重量%の割合で60mmφ押出機を用いて220℃にて
溶融混合したペレツトを作製した。このグリセリ
ン入りペレツトにHLB価が9.4であるポリオキシ
エチレンステアリルエーテルをもとの該共重合体
樹脂に対し0.5重量%まぶし、115mmφ押出機によ
りTダイで溶融押出して厚さ20μのフイルムを製
造した。このフイルムの結露防止性、透湿度、耐
気体透過性、ヒートシール性、帯電性等について
第1表に示す。
【表】
【表】
【表】 比較例 1 参考実施例1において使用したエチレン―ビニ
ルアルコール共重合体樹脂に本発明において示す
非イオン性界面活性剤、アルコール系可塑剤等の
添加剤を全く入れることなしに115mmφ押出機に
よりTダイで溶融押出して厚さ20μのフイルムを
作製た。このフイルムの性能について第1表に示
す。 比較例 2 参考実施例1に示した非イオン性界面活性剤の
かわりにHLB価が18であるポリオキシエチレン
ノニルフエニルエーテルを0.5重量%とグリセリ
ンを2重量%、エチレン―ビニルアルコール共重
合体樹脂に添加して実施例1の場合と同様にして
成膜し、厚さ20μのフイルムを作製した。このフ
イルムの性能について第1表に示す。 比較例 3 参考実施例1に示す非イオン性界面活性剤を添
加せずにグリセリンのみ2重量%添加したエチレ
ン―ビニルアルコール共重合体樹脂を参考実施例
1におけると同様に成膜し、厚さ20μのフイルム
を作製した。このフイルムの性能について第1表
に示す。 比較例 4 参考実施例1において使用した非イオン性界面
活性剤のみ0.5重量%、MI(メルトインデツクス)
8の低密度ポリエチレン樹脂に添加して厚さ20μ
のフイルムを作製した。このフイルムの性能につ
いて第1表に示す。 比較例 5 厚さ20μの低密度ポリエチレンフイルムの性能
について第1表に示す。 参考実施例1によるフイルムの場合、第1表に
示すように結露防止性については湯テスト、冷蔵
庫中放置テストとも全く曇りが起らず、瞬間及び
持続結露防止性が優れていることがわかる。また
何ら添加剤を入れていない比較例1に対してみた
場合、透湿度が大きくなり、またヒートシール性
も向上している。耐気体透過性は添加剤無添加の
ものと変らず、また通常最内層に使用される低密
度ポリエチレン等と比較して格段の差があり、極
めて良好で、かつ帯電性の点でも帯電しにくく、
さらに透明性も良好である。 実施例 1 参考実施例1で作製したフイルムに二軸延伸ナ
イロンフイルム(20μ)をドライラミネートして
二層複合フイルムを得、この複合フイルムを用い
てエチレン―ビニルアルコール共重合体樹脂層を
内層とし、10cm×10cmのピロータイプの製袋加工
テストを行なつた。この結果、50袋/分の加工ス
ピードで何ら問題なく製袋加工ができた。またこ
の袋の中に、表面に水滴がついているウインナー
ソーセージ約100gをつめた後、窒素ガス置換を
行ない(袋内の窒素ガス濃度99.5%)、5℃の冷
蔵庫中に3週間放置したところ、その間、袋内部
の結露は全くなく、美麗な包装効果を示すことが
明らかとなつた。この3週間における袋内部から
の水の蒸散量は3.5gあり、また3週間後の袋内
部の窒素ガス濃度は99.5%でスタート時と同様な
値であり、酸素が外部から入り込んでいないこと
がわかつた。 比較例 6 厚さ20μの二軸延伸ポリプロピレンを外層に
し、厚さ50μの低密度ポリエチレンを内層にした
袋に実施例1と同様にウインナーソーセージをつ
めた後、窒素ガス置換を行ない冷蔵庫中に放置し
た。水滴は冷蔵庫に入れた直後からつきはじめ3
週間放置の間、袋の内面全面にわたつて微小水滴
が付着し内部のウインナーソーセージはよく見え
なかつた。またこの3週間における袋内部からの
水の蒸散量は0.2gであり、また3週間後の袋内
部の窒素ガス濃度は79.5%であり、ほとんど完全
に大気とのガス置換が行なわれており、酸素が包
装袋内に入り込んでいることがわかつた。 参考実施例 2 エチレン含有率32モル%、ケン化度98.5%、
190℃における荷重2160gでの溶融指数が1.7g/
10分であるエチレン―ビニルアルコール共重合体
樹脂に3メチルペタン1,3,5トリオールを該
共重合体樹脂に対し4重量%の割合で60mmφ押出
機を用いて220℃にて溶融混合したペレツトを作
製した。この3メチルペンタン1,3,5トリオ
ール入りペレツトに、HLB価が12.4であるポリ
オキシエチレンノニルフエニルエーテル及び
HLB価が5.0であるステアリン酸モノグリセライ
ドを5:95に混合したものを重量的にはもとの該
共重合体樹脂の1.0重量%の割合でまぶし、60mm
φ押出機によりTダイで溶融押出して厚さ20μの
フイルムを製造した。このフイルムの結露防止
性、透湿度、耐気体透過性、ヒートシール性、帯
電性等について第2表に示す。
【表】
【表】 参考実施例 3 エチレン含有率50モル%、ケン化度98.0%、
190℃における荷重2160gでの溶融指数が20g/
10分であるエチレン―ビニルアルコール共重合体
樹脂にジエチレングリコールを該共重合体樹脂に
対し1重量%とHLB価が4.7であるソルビタンモ
ノステアレートを同じく0.8重量%を同時に60mm
φ押出機を用いて200℃にて溶融混合したペレツ
トを作製した。このペレツトを60mmφ押出機によ
りTダイで溶融押出して厚さ20μのフイルムを製
造した。このフイルムの性能について第2表に示
す。 参考実施例 4 エチレン含有率44モル%、ケン化度99.5モル
%、190℃における荷重2160gでの溶融指数5.5
g/10分であるエチレン―ビニルアルコール共重
合体樹脂にグリセリンを該共重合体樹脂に対し4
重量%60mmφ押出機を用いて220℃にて溶融混合
したペレツトを作製した。また別に同押出機にて
HLB価が13であるポリオキシエチレングリセリ
ンモノオレエートを前記のエチレン―ビニルアル
コール共重合体樹脂に対して0.4重量%配合した
ペレツトを作製した。次にグリセリン入りペレツ
ト及びポリオキシエチレングリセリンモノオレエ
ート入りペレツトを等量混合し、さらにこの混合
ペレツトにHLB価が4.2であるプロピレングリコ
ールモノステアレートを0.5重量%まぶした。こ
のペレツトを115mmφ押出機によりTダイで溶融
押出して厚さ20μのフイルムを製造した。このフ
イルムの性能について第2表に示す。 比較例 7 参考実施例2で使用したポリオキシエチレンノ
ニルフエニルエーテルとステアリン酸モノグリセ
ライドの5:95に混合された非イオン性界面活性
剤をMI(メルトインデツクス)が2.5の低密度ポ
リエチレンに1.0重量%まぶし、60mmφ押出機に
よりTダイで溶融押出して厚さ20μのフイルムを
製造した。このフイルムの性能について第2表に
示す。 比較例 8 参考実施例3で使用したソルビタンモノステア
レートをMIが2.5の低密度ポリエチレンに0.8重量
%まぶし60mmφ押出機によりTダイで溶融押出し
て厚さ20μのフイルムを製造した。このフイルム
の性能について第2表に示す。 実施例 6 参考実施例4で作製したグリセリン4重量%入
りペレツト及び参考実施例4における無添加の樹
脂を等量混合し、さらに実施例5で使用した
HLB価が4.2であるプロピレングリコールモノス
テアレートを0.7重量%まぶした。このペレツト
を115mmφ押出機によりTダイで溶融押出して厚
さ20μのフイルムを製造した。このフイルムの性
能について第2表に示す。 第2表に示されるように同じ非イオン性界面活
性剤を等量使用した場合、低密度ポリエチレンに
対して使用したものに比べて本実施例で示すもの
は優れた結露防止性を有し、特に冷蔵庫中放置テ
ストの結果の差が著しい。またなかでも参考実施
例2,4に示すように非イオン性界面活性剤でも
比較的極性の高いものと低いものとを組み合わせ
たものがより良好な初期及び持続結露防止性を与
えることができる。 参考実施例 6 参考実施例4において製造されたフイルムを用
いてニラ、ほうれん草の包装テストを行なつた。
その結果を第3表に示す。 比較例 8 厚さ50μの低密度ポリエチレンフイルムを用い
てニラ、ほうれん草の包装を行なつた。その結果
を第3表に示す。
【表】 放置及び包装方法;三方シールして口部をホツ
チキスでとめ、中に野菜を入れて20℃、
65%RH下に6日間放置した。 評価方法;5点が良好で1点は不良を示し、4
〜2はその中間を示す。 比較例8の低密度のポリエチレン包装の場合に
は結露水による腐敗が認められたが、参考実施例
7の場合には腐敗が全く認められず、色の変化も
なく良好な鮮度保持性を有していることがわかつ
た。 実施例 2 参考実施例2で作製したエチレン―ビニルアル
コール共重合体を用いたフイルムと同一の組成物
(A)と無水マレイン酸変性のエチレン―酢酸ビニル
共重合体(B)とポリエチレンテレフタレート樹脂
(以下PETと略記す)(C)を用いてA/B/Cの3
層構成フイルムを次の成形条件で共押出製膜し
た。 押出機はAは60φ、接着性樹脂Bは40φ、PET
は65φの大きさのものを用いダイ合流方式はフイ
ードブロツク方式による、ダイ温度270℃、冷却
ロール60℃、引取速度1.5m/分の条件で、
A80μ/B20μ/C400μ計500μのシートを作製した。
このシートを延伸温度90℃で縦、横3倍づつ2軸
延伸しA9μ/B2μ/C44μ計55μのフイルムを得た。
このフイルムは防曇性(Aを内層として使用時)、
透明性、ガスバリアー性強度が良好で食品包装用
資材として適しており、またA層を内側とすれば
保温性と結露防止性強度に優れており農業用フイ
ルム資材としても有用であることがわかつた。 実施例 3 参考実施例1で作製したフイルムに帯電防止剤
入り2軸延伸ポリプロピレンフイルム(20μ)を
ドライラミネートして2層複合フイルムを得、こ
の複合フイルムを用いて、エチレン―ビニルアル
コール共重合体樹脂層を内層とし、10cm×10cmの
ピロータイプの袋を作り、実施例1と同様に表面
に水滴のついているウインナーソーセージ約100
gをこの袋の中に入れ、窒素ガスで置換後(N2
濃度99.5%)、5℃の冷蔵庫中3週間放置したと
ころ、その間袋内部の結露は全く認められなかつ
た。またこの間の袋からの水の蒸散量は0.1gで
袋内N2ガス濃度は99.5%でスタート時と変らず、
酸素の流入がないことがわかつた。 実施例4〜5および比較例9〜10 参考実施例1で作成したエチレン―ビニルアル
コール共重合体樹脂のフイルム(厚さ20μ)にポ
リ塩化ビニル系フイルム(厚さ35μ)及びエチレ
ン―酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含有量
15wt%)をドライラミネート(接着剤はポリウ
レタン系使用)して、2種の2層複合フイルムを
得た。これらのフイルムとラミネートしてない単
体フイルムの防曇性を評価した結果、第4表のよ
うになつた。 防曇性評価方法:フイルムを50℃に保つた恒温
水槽上に木枠に張つたフイルムを支持具を用い
て、水平から40゜傾写させた状態で保ち(フイル
ム下面のみ露出)、周囲を密封被覆して1ケ月間
状態を観察し、次の基準で防曇効果を判定した
(複合フイルムではエチレン―ビニルアルコール
共重合体樹脂フイルム側を下面にしてテストし
た。)。 優……1ケ月間付着水が、きれいに流下し水滴
の付着がない。 良……21日目に1部水滴の付着が認められる。 可……13日目に水滴の付着が認められる。 この結果より実施例4〜5の複合フイルムは、
防曇性に優れており、農業用資材として有用と考
えられる。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (A)エチレン含有率25〜60モル%、ケン化度90
    モル%以上のエチレン―ビニルアルコール共重合
    体樹脂に対し、(B)HLB価が4〜15である非イオ
    ン性界面活性剤を0.1〜3重量%および(C)アルコ
    ール系可塑剤を0.5〜10重量%、配合せしめてな
    る樹脂組成物を少なくとも一層有する多層成形
    物。
JP22643086A 1986-09-24 1986-09-24 多層成形物 Granted JPS6285942A (ja)

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