JPS641493B2 - - Google Patents
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- JPS641493B2 JPS641493B2 JP53122685A JP12268578A JPS641493B2 JP S641493 B2 JPS641493 B2 JP S641493B2 JP 53122685 A JP53122685 A JP 53122685A JP 12268578 A JP12268578 A JP 12268578A JP S641493 B2 JPS641493 B2 JP S641493B2
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
本発明は、ポリブチレンテレフタレート成形材
料の製造方法に関するものである。 ポリブチレンテレフタレートは機械的特性、電
気的特性、耐熱性などが優れているため近年機械
部品用途に広く使用されている。しかしながらポ
リブチレンテレフタレートから射出成形により、
精密機械部品を成形する用途に対してはいまだ改
良が必要とされているのが現状である。すなわち
精密機械部品を射出成形する際には成形サイクル
を短縮させ、生産性を高めると同時に個々の成形
品それぞれの寸法均一性、重量均一性が射出成形
シヨツト間およびシヨツト内で達成されることが
要求されるが、ポリブチレンテレフタレート単独
ではかかる要件をすべて十分に満足することがで
きない。 そこで従来からポリエステル樹脂の上記成形性
を改良する手段としては離型剤により成形品の離
型を容易にしたり、核剤によりポリエステルの結
晶性を高めたりする方法が知られているが、これ
らの方法では成形性を十分改良できない。例え
ば、特公昭47−48894号公報にはポリブチレンテ
レフタレートに離型性を改良するための脂肪酸エ
ステルや金属石けんを配合する技術が記載されて
いるが、ここで使用される脂肪酸エステル等は射
出成形機内での溶融状態(時間・温度)で変質を
受けやすく、精密部品の寸法精度を改良する効果
が不十分であり、また射出成形機内での滞留時間
が長い場合あるいは、再生品を使用した場合には
物性の低下が大きい。 また、特公昭47−32435号公報や特公昭48−
4907公報にはポリエステルチツプに脂肪族金属塩
および/または無機固体粉末を均一にまぶす方法
が記載されているが、この方法では静電気の発生
その他の理由により、均一にまぶした塩が再分離
し、成形品の品質が射出成形のシヨツトごとに変
動するという欠点がある。 また特開昭51−39756公報には離型性を改良す
るためにポリエステル粒子表面にパラフインを付
着させる技術が記載されているが、ここで使用さ
れるパラフインは室温で液状物か、あるいは融点
の比較的低い固形物であるため射出成形機のポツ
パ内でチツプ間の摩擦係数が変化し、チツプの移
送が均一でなくなり、可塑化状態が不安定とな
り、安定した品質の成形品が得られがたい欠点が
ある。 このように従来の方法にはそれぞれの問題があ
り、これをポリブチレンテレフタレートに適用し
ても成形性、成形品の品質、成形品の寸法、重量
その他の諸特性の均一性において十分満足すべき
結果を得ることができない。 そこで本発明者らは、成形サイクルが向上し、
かつ成形品の寸法安定性ならびに品質安定性が良
好なポリブチレンテレフタレート成形材料を得る
目的で鋭意検討した結果、上記目的は次の手段を
採用することにより効果的に達成できることを見
い出し本発明に到達した。 すなわち、分子量が500〜12000のポリエチレン
ワツクスをポリブチレンテレフタレート形成原料
の重合が完結するまでの任意の段階において、前
記原料の反応生成混合物に、最終的に得られるポ
リブチレンテレフタレートを基準にして0.01〜
2.0重量%添加するという手段を採用することに
よつて本発明の目的が達成される。 本発明の製造方法によるポリエステル成形材料
は、成形サイクルが極めて短縮されると共に、成
形品シヨツト間およびシヨツト内での成形品寸法
ならびに成形品重量の変動が小さく、また溶融状
態での変質が少ないので、射出成形機内における
高温での長時間滞留や再生品使用での物性低下が
大幅に改善され、とくに精密機械部品などの射出
成形用途に有用である。具体的に本発明法を詳述
する。 まず、本発明におけるポリブチレンテレフタレ
ートとは実質的にテレフタル酸またはテレフタル
酸誘導体とブタンジオールを縮重合して得られた
ものであるが、酸成分の一部をイソフタル酸、ア
ジピン酸、セバシン酸などの他のジカルボン酸
で、またジオール成分の一部をエチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、デカメチレング
リコール、ポリメチレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール、シクロヘキサンジメタノー
ルなどの他のジオール成分でそれぞれ置換したも
のをも包含する。 かかるポリブチレンテレフタレートはオルトク
ロルフエノール溶液100ml当り、0.5gr濃度、25℃
で測定したときの相対粘度が1.30〜1.75、好まし
くは1.3〜1.65が適当である。ポリブチレンテレ
フタレートの相対粘度が1.30以下では機械的強度
が低くなりすぎ、また1.75以上では寸法安定性が
著しく低下するため好ましくない。 本発明に用いるポリエチレンワツクスは、分子
量500ないし12000、好ましくは1000ないし8000の
エチレンホモポリマまたはエチレンと30重量%ま
での他のモノマー例えばプロピレン、1―ブテ
ン、ブタジエン、無水マレイン酸、アクリル酸エ
ステルとの共重合物や酸化変性物およびその金属
塩である。これらのうちもつても好ましいものは
エチレンホモポリマ、酸化ポリエチレンである。 前記ポリエチレンワツクスの分子量が500以下
では離型性が低下して離型時に成形品に変性が生
じる。他方分子量が12000以上になるとポリエチ
レンワツクス自体の分散性が悪化し、成形品の寸
法安定性が不良となるので好ましくない。ここで
分子量とは、ワツクスの135℃デカリン溶液の極
限粘度をM=2.51×104〔η〕1.235により換算して求
めた値を言う。ただし前記式においてM=分子
量、〔η〕=極限粘度を意味する。 ポリエチレンワツクスの添加量はポリブチレン
テレフタレートに対して0.01〜2.0重量%、好ま
しくは0.05〜1.0重量%が適当である。添加量が
0.01重量%以下では、成形性、寸法安定性等の向
上効果を期待することができず、2重量%以上で
は成形性向上効果が飽和し、かえつてポリブチレ
ンテレフタレート自体の有する耐熱性ならびに機
械的性質を低下させるため好ましくない。 本発明におけるポリエチレンワツクスの添加時
期はポリブチレンテレフタレートの重合反応の完
結する以前に反応系中に添加しなければならな
い。 この段階で添加することにより成形品中の上記
添加物の分散がきわめて良好になり、重合完結後
添加するとか、あるいは押出し機を用いて添加す
る方法では得られない非常にすぐれた物性、寸法
精度、寸法安定性、重量安定性が得られる。 また、上記添加剤の添加方法としては特に制限
はないが、例えば1,4―ブタンジオールの融点
以上の温度で1,4―ブタンジオールにポリエチ
レンワツクス、を混合分散させた混合液をポリブ
チレンテレフタレートの重合反応の途中に反応系
中に添加する方法が挙げられる。 本発明にはポリエチレンワツクスと同時に無機
固体粉末を重合時に添加して用いることができ
る。該無機固体粉末としてはたとえばタルク、ク
レー、ワラステナイト、マイカ、アスベスト、カ
オリン、サイロイド、アルミナなどが挙げられ、
特に核剤効果のすぐれたタルク、ワラステナイト
が好ましい。これらの無機固体粉末は粒子径が
0.5〜10μであることが望ましく、添加量はポリブ
チレンテレフタレートに対して0.01〜5.0重量%
が適当である。 本発明のポリエステル成形材料には、上記ポリ
ブチレンテレフタレート、重合時添加するポリエ
チレンワツクス、無機固体粉末以外に所望に応じ
てガラス繊維、酸化チタンなどの無機粉末、金属
石けん、脂肪酸エステルなどの可塑剤、難燃剤、
帯電防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、顔料、染
料等、あるいはポリブチレンテレフタレート以外
の公知の樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、
EVA変性体などのポリオレフイン樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂などを50重量%以下
の範囲で配合して用いることができる。 本発明のポリエステル成形材料は射出成形によ
り精密成形品、薄肉成形品を製造する用途にとく
に適しており、短かい成形サイクルで寸法精度の
すぐれた成形品を安定して得ることができる。ま
たその他押出成形、ブロー成形などに適用するこ
とも可能である。 本発明を以下実施例を挙げて説明する。 実施例 1 テレフタル酸100重量部に1.8倍モルの1,4―
ブタンジオールを添加し、さらに触媒としてチタ
ン酸テトラ―n―ブチルを添加し、窒素雰囲気下
220℃でエステル化反応を行い、反応開始後約2.5
時間でエステル化を終了した。続いて得られた生
成物に分子量2000のポリエチレンワツクス(商品
名三井ハイワツクス210P、三井石油化学社製)
を生成ポリマに対し0.5%になるよう添加し、次
いで系を徐々に減圧とし最終的に245℃、0.5mm
Hg下、3時間10分重縮合を行なつてポリエステ
ル(相対粘度1.46)を得た。次いでポリエステル
をチツプ化し、130℃乾燥後、240℃で射出成形し
た。 寸法安定性、重量変動安定性は直径37mmの歯車
4個取り金型を用い、連続で100シヨツト成形し
各シヨツトの成形品について寸法変動が最も大き
い、最も外側に位置する歯車の最大外径、重量を
測定し、測定結果から正規分布に基ずく標準偏差
値を求める方法により測定した。また薄肉成形性
は厚さ0.8mm(中央部3mm厚さのリブ付き)、直径
80mmの円板金型を用い、連続で50シヨツト成形
し、各成形品について変形量を求める方法で測定
した。また引張強度はASTA1号ダンベル試験片
を成形し、測定した。結果を第1表に示す。 実施例 2 実施例1の分子量2000のポリエチレンワツクス
の代りに、分子量3000のポリエチレンワツクス
(三井ハイワツクス310MPを用いた以外実施例1
と同様に行なつた。結果を第1表に示す。 実施例 3 実施例1の分子量2000のポリエチレンワツクス
の代りに、分子量2400、酸価16の酸化ポリエチレ
ンワツクス(三井ハイワツクス4202E)を用いた
以外実施例1と同様に行なつた。結果を第1表に
示す。 実施例 4 実施例1の分子量2000のポリエチレンワツクス
の代りに、分子量3000のポリエチレンワツクス
(三井ハイワツクス310MP)と粉末タルクを各々
生成ポリマに対し0.5%になるよう添加した以外
は実施例1と同様に行なつた。結果を第2表に示
す。 実施例 5 実施例1の分子量2000ポリエチレンワツクスの
代りに、分子量3000のポリエチレンワツクス(三
井ハイワツクス310MP)と粉末ワラステナイト
を各々生成ポリマに対し0.5%になるよう添加し
た以外は実施例1と同様に行なつた。結果を第2
表に示す。 実施例 6 実施例1の分子量2000のポリエチレンワツクス
の代りに分子量2400、酸価16の酸化ポリエチレン
ワツクス(三井ハイワツクス4202E)と粉末タル
クを各々生成ポリマに対し0.5%になるよう添加
した以外は実施例1と同様に行なつた。結果を第
2表に示す。 比較例 1 実施例1の分子量2000のポリエチレンワツクス
の代りに分子量3000のポリエチレンワツクス(三
井ハイワツクス310MP)を生成ポリマに対し
0.005%になるよう添加した以外は実施例1と同
様に行なつた。結果を第1表に示す。 比較例 2 実施例1の分子量2000のポリエチレンワツクス
の代りに分子量3000のポリエチレンワツクス(三
井ハイワツクス310MP)を生成ポリマに対し3.0
%になるよう添加した以外は実施例1と同様に行
なつた。結果を第1表に示す。 比較例 3 相対粘度1.47のポリブチレンテレフタレートに
分子量3000のポリエチレンワツクス(三井ハイワ
ツクス310MP)を0.5%ブレンドし、240℃に設定
した65mmφ押出し機を用いて溶融混合して、チツ
プ化した。次いで実施例1と同様な条件で射出成
形および性能テストを行なつた。結果を第1表に
示す。 比較例 4 相対粘度1.47のポリブチレンテレフタレートチ
ツプに分子量3000のポリエチレンワツクス(三井
ハイワツクス310MP)を0.5%添加し、室温でヘ
ンシエルミキサーを用いて混合し、次いで実施例
1と同様な条件で射出成形、性能テストを行なつ
た。結果を第1表に示す。 比較例 5 相対粘度1.47のポリブチレンテレフタレートチ
ツプを実施例1と同様な条件で射出成形、性能テ
ストを行なつた。結果を第1表に示す。 比較例 6 相対粘度1.47のポリブチレンテレフタレートに
分子量3000のポリエチレンワツクス(三井ハイワ
ツクス310MP)と粉末タルクを各々0.5%ブレン
ドし、240℃に設定した65mmφ押出し機を用い溶
融混合して、チツプ化した。次いで実施例1と同
様な条件で射出成形および性能テストを行なつ
た。結果を第2表に示す。 比較例 7 相対粘度1.47のポリブチレンテレフタレートチ
ツプに分子量3000のポリエチレンワツクス(三井
ハイワツクス310MP)と粉末タルクを各々0.5%
添加し、室温でヘンシエルミキサーを用いて混合
し、次いで実施例1と同様な条件で射出成形、性
能テストを行なつた。結果を第2表に示す。
料の製造方法に関するものである。 ポリブチレンテレフタレートは機械的特性、電
気的特性、耐熱性などが優れているため近年機械
部品用途に広く使用されている。しかしながらポ
リブチレンテレフタレートから射出成形により、
精密機械部品を成形する用途に対してはいまだ改
良が必要とされているのが現状である。すなわち
精密機械部品を射出成形する際には成形サイクル
を短縮させ、生産性を高めると同時に個々の成形
品それぞれの寸法均一性、重量均一性が射出成形
シヨツト間およびシヨツト内で達成されることが
要求されるが、ポリブチレンテレフタレート単独
ではかかる要件をすべて十分に満足することがで
きない。 そこで従来からポリエステル樹脂の上記成形性
を改良する手段としては離型剤により成形品の離
型を容易にしたり、核剤によりポリエステルの結
晶性を高めたりする方法が知られているが、これ
らの方法では成形性を十分改良できない。例え
ば、特公昭47−48894号公報にはポリブチレンテ
レフタレートに離型性を改良するための脂肪酸エ
ステルや金属石けんを配合する技術が記載されて
いるが、ここで使用される脂肪酸エステル等は射
出成形機内での溶融状態(時間・温度)で変質を
受けやすく、精密部品の寸法精度を改良する効果
が不十分であり、また射出成形機内での滞留時間
が長い場合あるいは、再生品を使用した場合には
物性の低下が大きい。 また、特公昭47−32435号公報や特公昭48−
4907公報にはポリエステルチツプに脂肪族金属塩
および/または無機固体粉末を均一にまぶす方法
が記載されているが、この方法では静電気の発生
その他の理由により、均一にまぶした塩が再分離
し、成形品の品質が射出成形のシヨツトごとに変
動するという欠点がある。 また特開昭51−39756公報には離型性を改良す
るためにポリエステル粒子表面にパラフインを付
着させる技術が記載されているが、ここで使用さ
れるパラフインは室温で液状物か、あるいは融点
の比較的低い固形物であるため射出成形機のポツ
パ内でチツプ間の摩擦係数が変化し、チツプの移
送が均一でなくなり、可塑化状態が不安定とな
り、安定した品質の成形品が得られがたい欠点が
ある。 このように従来の方法にはそれぞれの問題があ
り、これをポリブチレンテレフタレートに適用し
ても成形性、成形品の品質、成形品の寸法、重量
その他の諸特性の均一性において十分満足すべき
結果を得ることができない。 そこで本発明者らは、成形サイクルが向上し、
かつ成形品の寸法安定性ならびに品質安定性が良
好なポリブチレンテレフタレート成形材料を得る
目的で鋭意検討した結果、上記目的は次の手段を
採用することにより効果的に達成できることを見
い出し本発明に到達した。 すなわち、分子量が500〜12000のポリエチレン
ワツクスをポリブチレンテレフタレート形成原料
の重合が完結するまでの任意の段階において、前
記原料の反応生成混合物に、最終的に得られるポ
リブチレンテレフタレートを基準にして0.01〜
2.0重量%添加するという手段を採用することに
よつて本発明の目的が達成される。 本発明の製造方法によるポリエステル成形材料
は、成形サイクルが極めて短縮されると共に、成
形品シヨツト間およびシヨツト内での成形品寸法
ならびに成形品重量の変動が小さく、また溶融状
態での変質が少ないので、射出成形機内における
高温での長時間滞留や再生品使用での物性低下が
大幅に改善され、とくに精密機械部品などの射出
成形用途に有用である。具体的に本発明法を詳述
する。 まず、本発明におけるポリブチレンテレフタレ
ートとは実質的にテレフタル酸またはテレフタル
酸誘導体とブタンジオールを縮重合して得られた
ものであるが、酸成分の一部をイソフタル酸、ア
ジピン酸、セバシン酸などの他のジカルボン酸
で、またジオール成分の一部をエチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、デカメチレング
リコール、ポリメチレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール、シクロヘキサンジメタノー
ルなどの他のジオール成分でそれぞれ置換したも
のをも包含する。 かかるポリブチレンテレフタレートはオルトク
ロルフエノール溶液100ml当り、0.5gr濃度、25℃
で測定したときの相対粘度が1.30〜1.75、好まし
くは1.3〜1.65が適当である。ポリブチレンテレ
フタレートの相対粘度が1.30以下では機械的強度
が低くなりすぎ、また1.75以上では寸法安定性が
著しく低下するため好ましくない。 本発明に用いるポリエチレンワツクスは、分子
量500ないし12000、好ましくは1000ないし8000の
エチレンホモポリマまたはエチレンと30重量%ま
での他のモノマー例えばプロピレン、1―ブテ
ン、ブタジエン、無水マレイン酸、アクリル酸エ
ステルとの共重合物や酸化変性物およびその金属
塩である。これらのうちもつても好ましいものは
エチレンホモポリマ、酸化ポリエチレンである。 前記ポリエチレンワツクスの分子量が500以下
では離型性が低下して離型時に成形品に変性が生
じる。他方分子量が12000以上になるとポリエチ
レンワツクス自体の分散性が悪化し、成形品の寸
法安定性が不良となるので好ましくない。ここで
分子量とは、ワツクスの135℃デカリン溶液の極
限粘度をM=2.51×104〔η〕1.235により換算して求
めた値を言う。ただし前記式においてM=分子
量、〔η〕=極限粘度を意味する。 ポリエチレンワツクスの添加量はポリブチレン
テレフタレートに対して0.01〜2.0重量%、好ま
しくは0.05〜1.0重量%が適当である。添加量が
0.01重量%以下では、成形性、寸法安定性等の向
上効果を期待することができず、2重量%以上で
は成形性向上効果が飽和し、かえつてポリブチレ
ンテレフタレート自体の有する耐熱性ならびに機
械的性質を低下させるため好ましくない。 本発明におけるポリエチレンワツクスの添加時
期はポリブチレンテレフタレートの重合反応の完
結する以前に反応系中に添加しなければならな
い。 この段階で添加することにより成形品中の上記
添加物の分散がきわめて良好になり、重合完結後
添加するとか、あるいは押出し機を用いて添加す
る方法では得られない非常にすぐれた物性、寸法
精度、寸法安定性、重量安定性が得られる。 また、上記添加剤の添加方法としては特に制限
はないが、例えば1,4―ブタンジオールの融点
以上の温度で1,4―ブタンジオールにポリエチ
レンワツクス、を混合分散させた混合液をポリブ
チレンテレフタレートの重合反応の途中に反応系
中に添加する方法が挙げられる。 本発明にはポリエチレンワツクスと同時に無機
固体粉末を重合時に添加して用いることができ
る。該無機固体粉末としてはたとえばタルク、ク
レー、ワラステナイト、マイカ、アスベスト、カ
オリン、サイロイド、アルミナなどが挙げられ、
特に核剤効果のすぐれたタルク、ワラステナイト
が好ましい。これらの無機固体粉末は粒子径が
0.5〜10μであることが望ましく、添加量はポリブ
チレンテレフタレートに対して0.01〜5.0重量%
が適当である。 本発明のポリエステル成形材料には、上記ポリ
ブチレンテレフタレート、重合時添加するポリエ
チレンワツクス、無機固体粉末以外に所望に応じ
てガラス繊維、酸化チタンなどの無機粉末、金属
石けん、脂肪酸エステルなどの可塑剤、難燃剤、
帯電防止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、顔料、染
料等、あるいはポリブチレンテレフタレート以外
の公知の樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、
EVA変性体などのポリオレフイン樹脂、ポリア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂などを50重量%以下
の範囲で配合して用いることができる。 本発明のポリエステル成形材料は射出成形によ
り精密成形品、薄肉成形品を製造する用途にとく
に適しており、短かい成形サイクルで寸法精度の
すぐれた成形品を安定して得ることができる。ま
たその他押出成形、ブロー成形などに適用するこ
とも可能である。 本発明を以下実施例を挙げて説明する。 実施例 1 テレフタル酸100重量部に1.8倍モルの1,4―
ブタンジオールを添加し、さらに触媒としてチタ
ン酸テトラ―n―ブチルを添加し、窒素雰囲気下
220℃でエステル化反応を行い、反応開始後約2.5
時間でエステル化を終了した。続いて得られた生
成物に分子量2000のポリエチレンワツクス(商品
名三井ハイワツクス210P、三井石油化学社製)
を生成ポリマに対し0.5%になるよう添加し、次
いで系を徐々に減圧とし最終的に245℃、0.5mm
Hg下、3時間10分重縮合を行なつてポリエステ
ル(相対粘度1.46)を得た。次いでポリエステル
をチツプ化し、130℃乾燥後、240℃で射出成形し
た。 寸法安定性、重量変動安定性は直径37mmの歯車
4個取り金型を用い、連続で100シヨツト成形し
各シヨツトの成形品について寸法変動が最も大き
い、最も外側に位置する歯車の最大外径、重量を
測定し、測定結果から正規分布に基ずく標準偏差
値を求める方法により測定した。また薄肉成形性
は厚さ0.8mm(中央部3mm厚さのリブ付き)、直径
80mmの円板金型を用い、連続で50シヨツト成形
し、各成形品について変形量を求める方法で測定
した。また引張強度はASTA1号ダンベル試験片
を成形し、測定した。結果を第1表に示す。 実施例 2 実施例1の分子量2000のポリエチレンワツクス
の代りに、分子量3000のポリエチレンワツクス
(三井ハイワツクス310MPを用いた以外実施例1
と同様に行なつた。結果を第1表に示す。 実施例 3 実施例1の分子量2000のポリエチレンワツクス
の代りに、分子量2400、酸価16の酸化ポリエチレ
ンワツクス(三井ハイワツクス4202E)を用いた
以外実施例1と同様に行なつた。結果を第1表に
示す。 実施例 4 実施例1の分子量2000のポリエチレンワツクス
の代りに、分子量3000のポリエチレンワツクス
(三井ハイワツクス310MP)と粉末タルクを各々
生成ポリマに対し0.5%になるよう添加した以外
は実施例1と同様に行なつた。結果を第2表に示
す。 実施例 5 実施例1の分子量2000ポリエチレンワツクスの
代りに、分子量3000のポリエチレンワツクス(三
井ハイワツクス310MP)と粉末ワラステナイト
を各々生成ポリマに対し0.5%になるよう添加し
た以外は実施例1と同様に行なつた。結果を第2
表に示す。 実施例 6 実施例1の分子量2000のポリエチレンワツクス
の代りに分子量2400、酸価16の酸化ポリエチレン
ワツクス(三井ハイワツクス4202E)と粉末タル
クを各々生成ポリマに対し0.5%になるよう添加
した以外は実施例1と同様に行なつた。結果を第
2表に示す。 比較例 1 実施例1の分子量2000のポリエチレンワツクス
の代りに分子量3000のポリエチレンワツクス(三
井ハイワツクス310MP)を生成ポリマに対し
0.005%になるよう添加した以外は実施例1と同
様に行なつた。結果を第1表に示す。 比較例 2 実施例1の分子量2000のポリエチレンワツクス
の代りに分子量3000のポリエチレンワツクス(三
井ハイワツクス310MP)を生成ポリマに対し3.0
%になるよう添加した以外は実施例1と同様に行
なつた。結果を第1表に示す。 比較例 3 相対粘度1.47のポリブチレンテレフタレートに
分子量3000のポリエチレンワツクス(三井ハイワ
ツクス310MP)を0.5%ブレンドし、240℃に設定
した65mmφ押出し機を用いて溶融混合して、チツ
プ化した。次いで実施例1と同様な条件で射出成
形および性能テストを行なつた。結果を第1表に
示す。 比較例 4 相対粘度1.47のポリブチレンテレフタレートチ
ツプに分子量3000のポリエチレンワツクス(三井
ハイワツクス310MP)を0.5%添加し、室温でヘ
ンシエルミキサーを用いて混合し、次いで実施例
1と同様な条件で射出成形、性能テストを行なつ
た。結果を第1表に示す。 比較例 5 相対粘度1.47のポリブチレンテレフタレートチ
ツプを実施例1と同様な条件で射出成形、性能テ
ストを行なつた。結果を第1表に示す。 比較例 6 相対粘度1.47のポリブチレンテレフタレートに
分子量3000のポリエチレンワツクス(三井ハイワ
ツクス310MP)と粉末タルクを各々0.5%ブレン
ドし、240℃に設定した65mmφ押出し機を用い溶
融混合して、チツプ化した。次いで実施例1と同
様な条件で射出成形および性能テストを行なつ
た。結果を第2表に示す。 比較例 7 相対粘度1.47のポリブチレンテレフタレートチ
ツプに分子量3000のポリエチレンワツクス(三井
ハイワツクス310MP)と粉末タルクを各々0.5%
添加し、室温でヘンシエルミキサーを用いて混合
し、次いで実施例1と同様な条件で射出成形、性
能テストを行なつた。結果を第2表に示す。
【表】
【表】
【表】
Claims (1)
- 1 分子量が500〜12000のポリエチレンワツクス
をポリブチレンテレフタレート形成原料の重合が
完結するまでの任意の段階において、前記材料の
反応生成混合物に最終的に得られるポリブチレン
テレフタレートを基準にして0.01〜2.0重量%添
加することを特徴とする相対粘度1.3〜1.75のポ
リブチレンテレフタレート成形材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12268578A JPS5550025A (en) | 1978-10-06 | 1978-10-06 | Preparation of polybutylene terephthalate molding compound |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12268578A JPS5550025A (en) | 1978-10-06 | 1978-10-06 | Preparation of polybutylene terephthalate molding compound |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5550025A JPS5550025A (en) | 1980-04-11 |
| JPS641493B2 true JPS641493B2 (ja) | 1989-01-11 |
Family
ID=14842082
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12268578A Granted JPS5550025A (en) | 1978-10-06 | 1978-10-06 | Preparation of polybutylene terephthalate molding compound |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5550025A (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5871944A (ja) * | 1981-10-26 | 1983-04-28 | Polyplastics Co | 耐熱安定性ポリエステル組成物 |
| JPS61271348A (ja) * | 1985-05-27 | 1986-12-01 | Eng Plast Kk | ポリブチレンテレフタレ−ト樹脂組成物 |
| US4699942A (en) * | 1985-08-30 | 1987-10-13 | Eastman Kodak Co. | Polyester compositions |
| JPH0689232B2 (ja) * | 1986-05-23 | 1994-11-09 | 東レ株式会社 | ポリブチレンテレフタレ−ト組成物 |
| JP2605071B2 (ja) * | 1987-12-25 | 1997-04-30 | 旭硝子株式会社 | 射出成形用樹脂組成物 |
| CN109844022B (zh) * | 2016-10-14 | 2021-10-29 | 三井化学株式会社 | 树脂组合物及成型体 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1416066A (en) * | 1972-09-27 | 1975-12-03 | Conwed Corp | Lubricant for the production of nylon and polytetramethylene terephthalate net-like structures |
| JPS49120949A (ja) * | 1973-03-26 | 1974-11-19 |
-
1978
- 1978-10-06 JP JP12268578A patent/JPS5550025A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5550025A (en) | 1980-04-11 |
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