JPS647602B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS647602B2 JPS647602B2 JP56196881A JP19688181A JPS647602B2 JP S647602 B2 JPS647602 B2 JP S647602B2 JP 56196881 A JP56196881 A JP 56196881A JP 19688181 A JP19688181 A JP 19688181A JP S647602 B2 JPS647602 B2 JP S647602B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- carrageenan
- filtration
- extraction
- filtrate
- concentration
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Landscapes
- Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
- Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
Description
本発明はカラギーナンの抽出及び濾過時のPH
(水素イオン濃度)を操作することにより効率的
且つ熱安定性の良いカラギーナンの製造方法に関
するものである。 カラギーナンは紅藻類を原料とし、主にChon
−drus crispus,Gigartina stellata,Euch−
euma spinosum等から熱水抽出により製造され
るガラクトース、3−6アンヒドロガラクトース
及びこれらの硫酸エステルを含むガラクタンの一
種である。カラギーナンはその構造中に含まれる
3−6アンヒドロガラクトース単位及び硫酸基含
有量によりカツパー(κ)型、ラムダ(λ)型、
イオタ(ι)型の3種に大別されるが、これらは
それぞれ特異なゲル化性能、ミルク反応性、増粘
作用を有しており、これを利用して食品工業、化
粧品産業、をはじめとする各方面で幅広く使用さ
れている。 一般にカラギーナンの製造方法は原藻に付着し
ている塩等の不純物を除去した後PH8〜10の弱ア
ルカリ性の熱水にて抽出を行ない、次に珪藻土等
の濾過助剤を加えて不溶分を濾別した後ゲルプレ
ス法、ドラム乾燥法、アルコール沈殿法等の方法
により脱水し、乾燥・粉砕を経て精製カラギーナ
ン製品とする方法である。ここで、処理されるカ
ラギーナンの抽出液は極めて粘稠性に富み、且
つ、不溶分が多いため1〜1.5%程度の低濃度で
抽出・濾過を行なうのが普通である。しかし、低
濃度液の脱水をすることはいかなる脱水法におい
ても費用がかかり効率が悪い。例えば通常実施さ
れているアルコール沈殿法においてもその後の分
離に十分な形態の沈殿ができ難いという欠点があ
り、カラギーナンの製造に於てはしばしば脱水を
行なう前に低濃度のカラギーナン水溶液を2〜2
%にまで前濃縮を行なうことさえある。また、抽
出及び濾過を100℃以上の高温度で行なうことは
粘度を下げる意味からいくらか有効な手法ではあ
るけれどもカラギーナン水溶液は熱に対し比較的
不安定であり、最も安定であるべきPH8〜10の領
域に於ても物性の劣化が認められるし、又他のPH
領域に於てはその程度は著しいものがある。さら
には、低粘度品を得る目的で酸性領域でカラギー
ナンの抽出・濾過を行なうことは短時間でその処
理を行ない得れば比較的容易な方法となるが、得
られたカラギーナン粉末製品の熱安定性が劣り、
例えば100℃といつた比較的低温の下でも30分以
内に物性が低下し更には炭化することさえあると
いう不都合な現象も認められる。 本発明者らはこうした従来のカラギーナン製造
法の問題点を解決し効率良くしかも高品質のカラ
ギーナンを製造するための方法を見出すべく鋭意
検討を行なつた結果、中性乃至弱酸性領域にてカ
ラギーナンの抽出・濾過を行なうとその効率が極
めて高くなること、並びに脱水前に濾過液をアル
カリ性にすることにより、粉末製品の熱安定性が
著しく改善されることを見出し本発明を完成させ
たのである。 カラギーナン水溶液はアルカリ領域に於てその
分子が会合状態にあるため極めて粘稠性に富みそ
の結果抽出に長時間を要したり、低濃度で濾過を
行なう必要性が生じてくる。一方、酸性乃至中性
領域−物性劣化防止のため余り低いPHの水溶液で
抽出することは好しくない−に於てはカラギーナ
ン分子の会合状態が解けるため抽出速度が早くな
り且つ濾過性も向上するため2〜3%の高濃度で
もその工程を容易に通過させることが可能となり
極めて経済的である。しかし中性乃至弱酸性領域
(PH5〜8)にて抽出・濾過を行なつたカラギー
ナンはその分子中の硫酸エステルのカウンターカ
チオンが一部H(水素)型になつているため、粉
末製品化し100〜105℃といつた温度で数時間乾燥
させると、場合によつて一部炭化が認められるこ
とがある。この改良方法としてはいくつかの方法
があるが、最も簡単には濾過液にアルカリを添加
しPHを上げ硫酸エステルのカウンターカチオンを
M(金属)型に置換しておく方法が良い。 抽出・濾過時にPHを下げるのに用いられる酸は
硫酸、塩酸、硝酸等の無機酸、ギ酸、酢酸等の有
機酸あるいは酸性塩類等のいずれでもよいが、濾
過終了時に熱安定性を向上する目的で選ばれるア
ルカリは、カラギーナンが硫酸エステルのカウン
ターカチオン種により異なつた性質を示すことか
らその目的に応じて選択することが必要である。
例えば、カツパーカラギーナンに於てそのゲル強
度を強めるためには水酸化カリウム、リン酸三カ
リウム等のカリ型のアルカリ類が、ミルク反応性
を高めるためには水酸化カルシウム等のカルシウ
ム型のアルカリの選択が必要である。 これらのアルカリの添加量は濾過液のPHが8.5
以上となれば良いが、主に経済性の面からPH8.5
〜10が良い。又水酸化カルシウムのような水に対
し溶解度の低いアルカリを使用した場合には精製
の意味から再度不溶分を濾別することも必要であ
る。以下実施例に従つて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 ユーキユーマ・コトニ600gを充分に水洗し
塩・砂等不純物を除去した後、10%水酸化カリウ
ム水溶液10中に入れ80℃にて4時間浸漬しアル
カリ変性を行なう。終了後藻を取り出し充分水洗
した後2分して試料に供した。 〈試料 A〉 前記前処理したユーキユーマ・コトニ250gを
水1000ml中に移し水酸化カリウムにて水溶液PHを
9.0に合わせ80℃にて4時間抽出を行なつた。次
に珪藻土濾過助剤150gを抽出液に加え不溶分を
濾別した。濾過液濃度は1.80%で濾過速度は80
/m2/hrであつた。又濾滓中に未溶解藻が認め
られた。次に濾過液にイソプロピルアルコールを
添加しカラギーナンの沈殿を生成させて分離す
る。分離した沈殿にさらにイソプロピルアルコー
ルを加えて洗浄し、その後乾燥させる。このよう
にして得た生成物の性質を表1Aに示す。 〈試料 B〉 抽出水溶液PHを塩酸を加えて7.0に合わせる以
外は試料Aと同様にして抽出・濾過を行なつた。
濾過液濃度は2.02%で濾滓中に未溶解藻は認めら
れなかつた。又濾過速度は560/m2/hrであり
抽出効率の改善、濾過性の向上が明らかである。 次に濾過液をさらに2分し、一方に水酸化カリ
ウムを添加しPHを9.0に合わせ、他の一方はその
ままの状態で両者共試料Aと同様にアルコール沈
殿を行ない乾燥物を得た。これらの生成物の性質
を表1B−1,B−2で示す。
(水素イオン濃度)を操作することにより効率的
且つ熱安定性の良いカラギーナンの製造方法に関
するものである。 カラギーナンは紅藻類を原料とし、主にChon
−drus crispus,Gigartina stellata,Euch−
euma spinosum等から熱水抽出により製造され
るガラクトース、3−6アンヒドロガラクトース
及びこれらの硫酸エステルを含むガラクタンの一
種である。カラギーナンはその構造中に含まれる
3−6アンヒドロガラクトース単位及び硫酸基含
有量によりカツパー(κ)型、ラムダ(λ)型、
イオタ(ι)型の3種に大別されるが、これらは
それぞれ特異なゲル化性能、ミルク反応性、増粘
作用を有しており、これを利用して食品工業、化
粧品産業、をはじめとする各方面で幅広く使用さ
れている。 一般にカラギーナンの製造方法は原藻に付着し
ている塩等の不純物を除去した後PH8〜10の弱ア
ルカリ性の熱水にて抽出を行ない、次に珪藻土等
の濾過助剤を加えて不溶分を濾別した後ゲルプレ
ス法、ドラム乾燥法、アルコール沈殿法等の方法
により脱水し、乾燥・粉砕を経て精製カラギーナ
ン製品とする方法である。ここで、処理されるカ
ラギーナンの抽出液は極めて粘稠性に富み、且
つ、不溶分が多いため1〜1.5%程度の低濃度で
抽出・濾過を行なうのが普通である。しかし、低
濃度液の脱水をすることはいかなる脱水法におい
ても費用がかかり効率が悪い。例えば通常実施さ
れているアルコール沈殿法においてもその後の分
離に十分な形態の沈殿ができ難いという欠点があ
り、カラギーナンの製造に於てはしばしば脱水を
行なう前に低濃度のカラギーナン水溶液を2〜2
%にまで前濃縮を行なうことさえある。また、抽
出及び濾過を100℃以上の高温度で行なうことは
粘度を下げる意味からいくらか有効な手法ではあ
るけれどもカラギーナン水溶液は熱に対し比較的
不安定であり、最も安定であるべきPH8〜10の領
域に於ても物性の劣化が認められるし、又他のPH
領域に於てはその程度は著しいものがある。さら
には、低粘度品を得る目的で酸性領域でカラギー
ナンの抽出・濾過を行なうことは短時間でその処
理を行ない得れば比較的容易な方法となるが、得
られたカラギーナン粉末製品の熱安定性が劣り、
例えば100℃といつた比較的低温の下でも30分以
内に物性が低下し更には炭化することさえあると
いう不都合な現象も認められる。 本発明者らはこうした従来のカラギーナン製造
法の問題点を解決し効率良くしかも高品質のカラ
ギーナンを製造するための方法を見出すべく鋭意
検討を行なつた結果、中性乃至弱酸性領域にてカ
ラギーナンの抽出・濾過を行なうとその効率が極
めて高くなること、並びに脱水前に濾過液をアル
カリ性にすることにより、粉末製品の熱安定性が
著しく改善されることを見出し本発明を完成させ
たのである。 カラギーナン水溶液はアルカリ領域に於てその
分子が会合状態にあるため極めて粘稠性に富みそ
の結果抽出に長時間を要したり、低濃度で濾過を
行なう必要性が生じてくる。一方、酸性乃至中性
領域−物性劣化防止のため余り低いPHの水溶液で
抽出することは好しくない−に於てはカラギーナ
ン分子の会合状態が解けるため抽出速度が早くな
り且つ濾過性も向上するため2〜3%の高濃度で
もその工程を容易に通過させることが可能となり
極めて経済的である。しかし中性乃至弱酸性領域
(PH5〜8)にて抽出・濾過を行なつたカラギー
ナンはその分子中の硫酸エステルのカウンターカ
チオンが一部H(水素)型になつているため、粉
末製品化し100〜105℃といつた温度で数時間乾燥
させると、場合によつて一部炭化が認められるこ
とがある。この改良方法としてはいくつかの方法
があるが、最も簡単には濾過液にアルカリを添加
しPHを上げ硫酸エステルのカウンターカチオンを
M(金属)型に置換しておく方法が良い。 抽出・濾過時にPHを下げるのに用いられる酸は
硫酸、塩酸、硝酸等の無機酸、ギ酸、酢酸等の有
機酸あるいは酸性塩類等のいずれでもよいが、濾
過終了時に熱安定性を向上する目的で選ばれるア
ルカリは、カラギーナンが硫酸エステルのカウン
ターカチオン種により異なつた性質を示すことか
らその目的に応じて選択することが必要である。
例えば、カツパーカラギーナンに於てそのゲル強
度を強めるためには水酸化カリウム、リン酸三カ
リウム等のカリ型のアルカリ類が、ミルク反応性
を高めるためには水酸化カルシウム等のカルシウ
ム型のアルカリの選択が必要である。 これらのアルカリの添加量は濾過液のPHが8.5
以上となれば良いが、主に経済性の面からPH8.5
〜10が良い。又水酸化カルシウムのような水に対
し溶解度の低いアルカリを使用した場合には精製
の意味から再度不溶分を濾別することも必要であ
る。以下実施例に従つて本発明を具体的に説明す
る。 実施例 1 ユーキユーマ・コトニ600gを充分に水洗し
塩・砂等不純物を除去した後、10%水酸化カリウ
ム水溶液10中に入れ80℃にて4時間浸漬しアル
カリ変性を行なう。終了後藻を取り出し充分水洗
した後2分して試料に供した。 〈試料 A〉 前記前処理したユーキユーマ・コトニ250gを
水1000ml中に移し水酸化カリウムにて水溶液PHを
9.0に合わせ80℃にて4時間抽出を行なつた。次
に珪藻土濾過助剤150gを抽出液に加え不溶分を
濾別した。濾過液濃度は1.80%で濾過速度は80
/m2/hrであつた。又濾滓中に未溶解藻が認め
られた。次に濾過液にイソプロピルアルコールを
添加しカラギーナンの沈殿を生成させて分離す
る。分離した沈殿にさらにイソプロピルアルコー
ルを加えて洗浄し、その後乾燥させる。このよう
にして得た生成物の性質を表1Aに示す。 〈試料 B〉 抽出水溶液PHを塩酸を加えて7.0に合わせる以
外は試料Aと同様にして抽出・濾過を行なつた。
濾過液濃度は2.02%で濾滓中に未溶解藻は認めら
れなかつた。又濾過速度は560/m2/hrであり
抽出効率の改善、濾過性の向上が明らかである。 次に濾過液をさらに2分し、一方に水酸化カリ
ウムを添加しPHを9.0に合わせ、他の一方はその
ままの状態で両者共試料Aと同様にアルコール沈
殿を行ない乾燥物を得た。これらの生成物の性質
を表1B−1,B−2で示す。
【表】
濾過液PHを上げることにより熱安定性の改善さ
れていることが明らかである。 実施例 2 ユーキユーマ・スピノサム500gを充分水洗し
塩、砂等不純物を除去した後、0.02規定塩酸水溶
液5中に入れ20分間浸漬膨潤せしめその後2分
して試料に供した。 抽出及び濾過終了時のアルカリを水酸化カリウ
ムから水酸化カルシウムに代える以外は実施例1
と同様にして実験を行ない最後に水酸化カルシウ
ムの不溶分を除く意味から再度濾過を行なつた。
これらの結果を表2に示す。
れていることが明らかである。 実施例 2 ユーキユーマ・スピノサム500gを充分水洗し
塩、砂等不純物を除去した後、0.02規定塩酸水溶
液5中に入れ20分間浸漬膨潤せしめその後2分
して試料に供した。 抽出及び濾過終了時のアルカリを水酸化カリウ
ムから水酸化カルシウムに代える以外は実施例1
と同様にして実験を行ない最後に水酸化カルシウ
ムの不溶分を除く意味から再度濾過を行なつた。
これらの結果を表2に示す。
【表】
測定条件は実施例1と同じ
ゲル硬さ:1.5%溶液ネオカードメーター
8mmφプランジヤ、25℃で測定
抽出効率の改善、濾過性の向上、又熱安定性の
向上が明らかであり、抽出時及び濾過時のPH調節
の効果が明白である。
ゲル硬さ:1.5%溶液ネオカードメーター
8mmφプランジヤ、25℃で測定
抽出効率の改善、濾過性の向上、又熱安定性の
向上が明らかであり、抽出時及び濾過時のPH調節
の効果が明白である。
Claims (1)
- 1 系のPHを5〜8としてカラギーナンの抽出・
過を行つた後、過液にアルカリを添加して
液のPHを8.5以上として脱水を行なうことを特徴
とするカラギーナンの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56196881A JPS5898046A (ja) | 1981-12-09 | 1981-12-09 | カラギ−ナンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56196881A JPS5898046A (ja) | 1981-12-09 | 1981-12-09 | カラギ−ナンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5898046A JPS5898046A (ja) | 1983-06-10 |
| JPS647602B2 true JPS647602B2 (ja) | 1989-02-09 |
Family
ID=16365199
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56196881A Granted JPS5898046A (ja) | 1981-12-09 | 1981-12-09 | カラギ−ナンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5898046A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0662682B2 (ja) * | 1985-12-27 | 1994-08-17 | 三菱レイヨン株式会社 | カラギ−ナンの製造法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5017079A (ja) * | 1973-06-20 | 1975-02-22 |
-
1981
- 1981-12-09 JP JP56196881A patent/JPS5898046A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5898046A (ja) | 1983-06-10 |
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