JPWO2024252542A5 - - Google Patents
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2) 本測定
次に、ナノインデンテーション硬さを求める本測定が行われる。上記予備測定で求めた上記交差角が0°以上10°以下である場合、上記予備測定のときと同じ向きで、Ga2O3単結晶基板100が上記試料ステージに固定される。上記予備測定で求めた上記交差角が10°を超える場合、上記交差角が0°以上10°以下となるようにGa2O3単結晶基板100の向きが調整された上で、Ga2O3単結晶基板100が上記試料ステージに固定される。さらに、上記ナノインデンターに備わる光学系を用いて上記試料ステージ上のGa2O3単結晶基板100が観察されることにより、主表面10上の上述した5箇所の座標(X、Y)の一つ(たとえば(0,0))が被測定箇所として指定される。続いて上記被測定箇所(たとえば(0,0))にバーコビッチ圧子が移動させられ、最大荷重10mNで押込み試験が行われた後、上記試料ステージよりGa2O3単結晶基板100が取り出される。このとき上記被測定箇所には、バーコビッチ圧子の圧痕が形成されている。したがって上記圧痕に基づいて、上記の最大荷重10mNの付加時に上記バーコビッチ圧子がGa2O3単結晶基板100と接触していた面積(mm2)が算出可能となり、かつ上記面積(mm2)で最大荷重10mNが除算されることにより、上記被測定箇所(たとえば(0,0))におけるナノインデンテーション硬さを求めることができる。
次に、ナノインデンテーション硬さを求める本測定が行われる。上記予備測定で求めた上記交差角が0°以上10°以下である場合、上記予備測定のときと同じ向きで、Ga2O3単結晶基板100が上記試料ステージに固定される。上記予備測定で求めた上記交差角が10°を超える場合、上記交差角が0°以上10°以下となるようにGa2O3単結晶基板100の向きが調整された上で、Ga2O3単結晶基板100が上記試料ステージに固定される。さらに、上記ナノインデンターに備わる光学系を用いて上記試料ステージ上のGa2O3単結晶基板100が観察されることにより、主表面10上の上述した5箇所の座標(X、Y)の一つ(たとえば(0,0))が被測定箇所として指定される。続いて上記被測定箇所(たとえば(0,0))にバーコビッチ圧子が移動させられ、最大荷重10mNで押込み試験が行われた後、上記試料ステージよりGa2O3単結晶基板100が取り出される。このとき上記被測定箇所には、バーコビッチ圧子の圧痕が形成されている。したがって上記圧痕に基づいて、上記の最大荷重10mNの付加時に上記バーコビッチ圧子がGa2O3単結晶基板100と接触していた面積(mm2)が算出可能となり、かつ上記面積(mm2)で最大荷重10mNが除算されることにより、上記被測定箇所(たとえば(0,0))におけるナノインデンテーション硬さを求めることができる。
次に、上記試料配置部に配置した上記Ga2O3分析試料に対し、次の条件によりGDMSを行うことができる。なお、Ga2O3分析試料中の構成元素のうちGaおよびO以外の元素であるBについては、GaとBとのイオン強度比を相対感度係数(RSF)で補正することによって、半定量値を算出することができる。なお上記相対感度係数については、下記装置に付帯されたソフトウェア内蔵の値を用いることができる。
装置:グロー放電質量分析装置(商品名(品番):VG-9000、VG Elemental社製)
イオン源:ピン状セル(分析時は液体窒素で冷却)
放電面積:直径10mm
放電ガス:高純度アルゴン(6Nグレード)
放電条件:2mA、1kV(定電流モード)
検出器:ファラデーカップおよびマルチプライヤー
質量分解能:4000以上のm/Δm(高分解能モード)。
装置:グロー放電質量分析装置(商品名(品番):VG-9000、VG Elemental社製)
イオン源:ピン状セル(分析時は液体窒素で冷却)
放電面積:直径10mm
放電ガス:高純度アルゴン(6Nグレード)
放電条件:2mA、1kV(定電流モード)
検出器:ファラデーカップおよびマルチプライヤー
質量分解能:4000以上のm/Δm(高分解能モード)。
(第1ノズルおよび第2ノズル)
第1ノズル41および第2ノズル42は、特に限定されないが、たとえばpBNコートカーボン、サファイアなどからなる場合がある。第1ノズル41および第2ノズル42は、上記穴を通じて蓋体3を貫通し、その先端を坩堝2内に位置させることにより、坩堝2の内外を連絡する。これにより第1ノズル41は、外部より坩堝2内にGa2O3を供給するための供給路として機能することができる。第2ノズル42は、外部より坩堝2内にn型ドーパントを供給するための供給路として機能することができる。第1ノズル41および第2ノズル42を通じてGa2O3多結晶またはn型ドーパントを坩堝2内のB2O3-Ga2O3溶液52に供給することにより、B2O3-Ga2O3溶液52中のGa 2 O 3 およびn型ドーパントの濃度を常に一定とすることができる。
第1ノズル41および第2ノズル42は、特に限定されないが、たとえばpBNコートカーボン、サファイアなどからなる場合がある。第1ノズル41および第2ノズル42は、上記穴を通じて蓋体3を貫通し、その先端を坩堝2内に位置させることにより、坩堝2の内外を連絡する。これにより第1ノズル41は、外部より坩堝2内にGa2O3を供給するための供給路として機能することができる。第2ノズル42は、外部より坩堝2内にn型ドーパントを供給するための供給路として機能することができる。第1ノズル41および第2ノズル42を通じてGa2O3多結晶またはn型ドーパントを坩堝2内のB2O3-Ga2O3溶液52に供給することにより、B2O3-Ga2O3溶液52中のGa 2 O 3 およびn型ドーパントの濃度を常に一定とすることができる。
ここで第1濃度、つまりB2O3-Ga2O3溶液52におけるB2O3中のGa2O3の濃度としては、20~40質量%であることが好ましい。B2O3中に溶解可能となるGa2O3の濃度は、B2O3の温度に依存する。したがって原材料溶融工程S130においてB2O3-Ga2O3溶液52は、1200~1500℃に加熱されることが好ましい。この場合、第2濃度、つまりB2O3-Ga2O3溶液52におけるB2O3中のn型ドーパントの濃度としては、従来公知のGa2O3単結晶の製造方法にて適用される濃度であればよく、たとえば2~300質量ppmであることが好ましい。第1濃度および第2濃度の測定は、後述する分析工程にて行うGa2O3濃度およびn型ドーパント濃度の測定と同じ要領により行うことができる。
さらにGa2O3単結晶成長工程S140においては、上述したGa2O3単結晶の析出に伴い、B2O3-Ga2O3溶液52中のn型ドーパント濃度も低下することとなる。このため上記n型ドーパント濃度調整工程においては、所定時間毎に行われる上記分析工程から得られるn型ドーパントの濃度に関する分析結果に応じ、上記第2濃度に対しプラスマイナス5%以内の濃度となるように、第2ノズル42を通じて坩堝2のB2O3-Ga2O3溶液52にn型ドーパントが投入される。なお上記n型ドーパント濃度調整工程において、n型ドーパント濃度の上記分析結果が第2濃度に対しプラスマイナス5%以内の濃度であれば、n型ドーパントは投入されない。
同一の基板で同一の箇所を3回測定して求めた3つの測定値の平均値をナノインデンテーション硬さとし、これを主表面上の所定の5箇所でそれぞれ求めた。さらに上記5箇所で求めた合計5つのナノインデンテーション硬さから、その平均値(単位は、GPa)を求めた。主表面上の所定の5箇所それぞれにおけるナノインデンテーション硬さの最大値と最小値との差分(表1において「最大最小差」と記す)も求めた。上記の所定の5箇所とは、以下の主表面上の位置をいう。すなわち上記主表面の中心から、上記中心部と上記外周部との境界までの長さをrとし、上記中心を通り、上記主表面上の互いに直交する2軸をX軸およびY軸とし、かつ上記Y軸を上記Ga2O3単結晶のb軸とするとき、上記5箇所の上記X軸および上記Y軸の座標(X,Y)は、(0,0)、(r-5,0)、(0,r-5)、(-(r-5),0)、および(0,-(r-5))である。上記r、ならびに上記座標(X、Y)中のXおよびYの単位はmmである。試料a、試料b、試料c、および試料11~試料16の上記rは、48mmである。試料17~試料19の上記rは、74mmである。結果を表1に示す。
100 三酸化二ガリウム単結晶基板(Ga2O3単結晶基板)、10 主表面、11 中心部、12 外周部、13 境界、21 電極、1 加熱装置、2 坩堝、3 蓋体、41 第1ノズル、42 第2ノズル、51 種結晶、52 B2O3-Ga2O3溶液、8 坩堝保持用ステージ、9 下軸、O 中心、r 主表面の中心から中心部と外周部との境界までの長さ、S100 Ga2O3単結晶製造工程、S110 準備工程、S120 原材料収容工程、S130 原材料溶融工程、S140 Ga2O3単結晶成長工程、S200 Ga2O3単結晶基板製造工程。
Claims (10)
- 円形状の主表面を有する三酸化二ガリウム単結晶基板であって、
前記三酸化二ガリウム単結晶基板の直径は、100mm以上であり、
前記三酸化二ガリウム単結晶基板の厚みは、600μm以上であり、
前記三酸化二ガリウム単結晶基板は、ホウ素を含み、
前記ホウ素の濃度は、グロー放電質量分析において4質量ppm以上200質量ppm以下である、三酸化二ガリウム単結晶基板。 - 前記ホウ素の濃度は、グロー放電質量分析において5質量ppm以上100質量ppm以下である、請求項1に記載の三酸化二ガリウム単結晶基板。
- 前記主表面は、三酸化二ガリウム単結晶の(001)面であり、
前記主表面は、その中心を含む中心部と、前記中心部を囲む外周部とを有し、
前記外周部は、面取り加工が施された領域であり、
バーコビッチ圧子を用いたナノインデンテーション法に従って、最大荷重を10mNとし、かつ圧痕の一辺と、前記三酸化二ガリウム単結晶の[100]方向を前記主表面に投影した方向との交差角が0°以上10°以下となるように荷重を付与する条件の下で、前記主表面上の5箇所にて測定したナノインデンテーション硬さは、いずれも14.8GPa以上22.0GPa以下であり、
前記主表面の前記中心から、前記中心部と前記外周部との境界までの長さをrとし、前記中心を通り、前記主表面上の互いに直交する2軸をX軸およびY軸とし、かつ前記Y軸を前記三酸化二ガリウム単結晶のb軸とするとき、前記X軸および前記Y軸で規定される前記5箇所の座標(X、Y)は、(0,0)、(r-5,0)、(0,r-5)、(-(r-5),0)、および(0,-(r-5))であり、前記r、ならびに前記座標(X,Y)中のXおよびYの単位はmmである、請求項1または請求項2に記載の三酸化二ガリウム単結晶基板。 - 前記三酸化二ガリウム単結晶基板は、ロジウムおよびイリジウムの両方またはいずれか一方を含み、
前記ロジウムの濃度および前記イリジウムの濃度は、いずれもグロー放電質量分析において0.1質量ppm以下である、請求項1または請求項2に記載の三酸化二ガリウム単結晶基板。 - Van der Pauw法によるホール測定において25℃にて測定される前記三酸化二ガリウム単結晶基板の比抵抗は、1.0×10-3Ω・cm以上2.0Ω・cm以下であり、
Van der Pauw法によるホール測定において25℃にて測定される前記三酸化二ガリウム単結晶基板のキャリア濃度は、4.0×1017cm-3以上1.4×1019cm-3以下であり、
Van der Pauw法によるホール測定において25℃にて測定される前記三酸化二ガリウム単結晶基板の電子移動度は、0.2cm2/V・s以上15000cm2/V・s以下である、請求項1または請求項2に記載の三酸化二ガリウム単結晶基板。 - 三酸化二ガリウム単結晶の製造方法であって、
前記製造方法は、大気雰囲気下で実行され、かつ
円筒状の坩堝と、前記坩堝の外周を包囲するように配置される加熱装置とを少なくとも備える単結晶成長装置を準備する工程と、
前記坩堝の底部に前記三酸化二ガリウム単結晶からなる種結晶を収容し、かつ前記坩堝内の前記種結晶よりも上部に塊状または粉末状の三酸化二ガリウム多結晶、n型ドーパント、および酸化ホウ素を収容する工程と、
前記加熱装置で前記坩堝を加熱することにより、前記種結晶の一部を融解し、かつ前記種結晶の一部および前記三酸化二ガリウム多結晶に由来する三酸化二ガリウムが第1濃度で、前記n型ドーパントが第2濃度でそれぞれ前記酸化ホウ素に溶解した溶液を得るとともに、前記溶液と前記種結晶の残部とを接触させる工程と、
前記溶液から前記種結晶の残部上に結晶を成長させることにより三酸化二ガリウム単結晶を得る工程とを含み、
前記坩堝は、白金からなり、
前記三酸化二ガリウム単結晶におけるホウ素の濃度は、グロー放電質量分析において4質量ppm以上200質量ppm以下である、三酸化二ガリウム単結晶の製造方法。 - 三酸化二ガリウム単結晶の製造方法であって、
前記製造方法は、窒素雰囲気下で実行され、かつ
円筒状の坩堝と、前記坩堝の外周を包囲するように配置される加熱装置とを少なくとも備える単結晶成長装置を準備する工程と、
前記坩堝の底部に前記三酸化二ガリウム単結晶からなる種結晶を収容し、かつ前記坩堝内の前記種結晶よりも上部に塊状または粉末状の三酸化二ガリウム多結晶、n型ドーパント、および酸化ホウ素を収容する工程と、
前記加熱装置で前記坩堝を加熱することにより、前記種結晶の一部を融解し、かつ前記種結晶の一部および前記三酸化二ガリウム多結晶に由来する三酸化二ガリウムが第1濃度で、前記n型ドーパントが第2濃度でそれぞれ前記酸化ホウ素に溶解した溶液を得るとともに、前記溶液と前記種結晶の残部とを接触させる工程と、
前記溶液から前記種結晶の残部上に結晶を成長させることにより三酸化二ガリウム単結晶を得る工程とを含み、
前記坩堝は、熱分解窒化ホウ素からなり、
前記三酸化二ガリウム単結晶におけるホウ素の濃度は、グロー放電質量分析において4質量ppm以上200質量ppm以下である、三酸化二ガリウム単結晶の製造方法。 - 前記単結晶成長装置は、前記坩堝内に前記三酸化二ガリウム多結晶および前記n型ドーパントを投入するためのノズル、および前記坩堝を密閉するための蓋体を有し、
前記蓋体は、前記ノズルが挿入される穴を有し、
前記三酸化二ガリウム単結晶を得る工程は、
前記ノズルを通じて前記蓋体により密閉された前記坩堝中の前記溶液をサンプリングすることにより、前記溶液中の前記種結晶の一部および前記三酸化二ガリウム多結晶に由来する三酸化二ガリウム、ならびに前記n型ドーパントの濃度を分析する工程と、
前記三酸化二ガリウムの濃度に関する分析結果に応じ、前記第1濃度に対しプラスマイナス5%以内の濃度となるように、前記ノズルを通じて前記坩堝中の前記溶液に前記三酸化二ガリウム多結晶を投入する工程と、
前記n型ドーパントの濃度に関する分析結果に応じ、前記第2濃度に対しプラスマイナス5%以内の濃度となるように、前記ノズルを通じて前記坩堝中の前記溶液に前記n型ドーパントを投入する工程とを含む、請求項6または請求項7に記載の三酸化二ガリウム単結晶の製造方法。 - 請求項6または請求項7に記載の三酸化二ガリウム単結晶の製造方法により得た前記三酸化二ガリウム単結晶を加工することにより、円形状の主表面を有する三酸化二ガリウム単結晶基板を得る工程を含む、三酸化二ガリウム単結晶基板の製造方法。
- 前記主表面は、三酸化二ガリウム単結晶の(001)面であり、
前記主表面は、その中心を含む中心部と、前記中心部を囲む外周部とを有し、
前記外周部は、面取り加工が施された領域であり、
バーコビッチ圧子を用いたナノインデンテーション法に従って、最大荷重を10mNとし、かつ圧痕の一辺と、前記三酸化二ガリウム単結晶の[100]方向を前記主表面に投影した方向との交差角が0°以上10°以下となるように荷重を付与する条件の下で、前記主表面上の5箇所にて測定したナノインデンテーション硬さは、いずれも14.8GPa以上22.0GPa以下であり、
前記主表面の前記中心から、前記中心部と前記外周部との境界までの長さをrとし、前記中心を通り、前記主表面上の互いに直交する2軸をX軸およびY軸とし、かつ前記Y軸を前記三酸化二ガリウム単結晶のb軸とするとき、前記X軸および前記Y軸で規定される前記5箇所の座標(X,Y)は、(0,0)、(r-5,0)、(0,r-5)、(-(r-5),0)、および(0,-(r-5))であり、前記r、ならびに前記座標(X、Y)中のXおよびYの単位はmmであり、
前記三酸化二ガリウム単結晶基板は、ロジウムおよびイリジウムの両方またはいずれか一方を含み、
前記ロジウムの濃度および前記イリジウムの濃度は、いずれもグロー放電質量分析において0.1質量ppm以下であり、
Van der Pauw法によるホール測定において25℃にて測定される前記三酸化二ガリウム単結晶基板の比抵抗は、1.0×10-3Ω・cm以上2.0Ω・cm以下であり、
Van der Pauw法によるホール測定において25℃にて測定される前記三酸化二ガリウム単結晶基板のキャリア濃度は、4.0×1017cm-3以上1.4×1019cm-3以下であり、
Van der Pauw法によるホール測定において25℃にて測定される前記三酸化二ガリウム単結晶基板の電子移動度は、0.2cm2/V・s以上15000cm2/V・s以下である、請求項2に記載の三酸化二ガリウム単結晶基板。
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|---|---|
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