明 細 書
硬化性樹脂組成物 技術分野
本発明は、 耐酸性雨性、 耐候性、 耐擦傷性、 耐水性、 耐溶剤性、 塗膜外観、 被塗基材への密着性に優れ、 また、 貯蔵安定性に優れる とともに比較的低温で硬化塗膜を得ることができる一液型の硬化性 樹脂組成物に関し、 特に自動車外板の上塗り塗料組成物として有用 な硬化性樹脂組成物に関する。
背景技術.
自動車上塗り塗料用樹脂組成物として、 アク リル · メラ ミ ン樹脂 系ゃポリエステル · メラ ミ ン樹脂系などが一液型として使用でき、 耐候性、 耐薬品性、 耐溶剤性および高光沢で仕上がり外観の優れた 塗膜が形成できるため広く用いられている。 しかしながら、 近年地 球的規模で問題となっている硫黄酸化物や窒素酸化物などの大気汚 染物質が原因の酸性雨は、 自動車の外板に形成された上述のメラ ミ ン樹脂系の上塗り塗膜に対してシミゃクラックを生じさせる事が知 られている。 上記塗膜の耐酸性雨性の悪さは、 メラ ミ ン樹脂中の ト リァジン環に起因するものと考えられており、 メラ ミ ン樹脂を用い る限りこの欠点が付随する。
一方、 ポリイソシァネート化合物を架橋剤とするゥレタン塗料は 優れた耐酸性雨性を示すが、 二液型であるため作業が煩雑になると いった欠点がある。 また、 プロック ドボリィソシァネー ト化合物を 架橋剤に用いれば、 一液型にする事は可能であるが、 ブロック剤の 解離温度が高く現行の塗装ラインの焼付温度 ( 1 4 0 - 1 5 0 °C ) では塗膜の硬化が不十分であるといった問題がある。
カルボキシル基含有樹脂とエポキシ基含有樹脂からなる樹脂組成 物、 さらに、 これらにメラ ミ ン樹脂が含まれる樹脂組成物も塗料と して知られているが、 これらの塗料は、 塗膜の耐酸性雨性はある程 度改善されているものの、 耐酸性雨性ゃ耐溶剤性をさらに向上させ るためにカルボキシル基やエポキシ基を多く導入すると、 カルボキ シル基含有樹脂とエポキシ基含有樹脂との相溶性が低下するといつ た欠点があり、 また、 エポキシ基とカルボキシル基は高い反応性を 有するため、 塗料の貯蔵安定性が悪いという実用上の問題があつ た。
さらに、 エポキシ基および水酸基含有樹脂と酸無水物基のモノェ ステルを含有する樹脂から成る熱硬化性樹脂組成物 (日本特許出願 公開平 3— 2 8 7 6 5 0号) が提案されている。 この組成物は、 上 記欠点をある程度解消して優れた塗膜性能を示すものの、 貯蔵安定 性、 耐酸性雨性、 耐水性、 耐候性、 低温硬化性等のさらなる向上が 望まれている。
また、 ォキサゾリニル基含有重合体とカルボキシル基含有重合体 との組み合わせにより、 低温において架橋樹脂が得られることが、 米国特許第 3, 5 0 9 , 2 3 5号公報に記載されている。 しかし、 ォキサゾリニル基とカルボキシル基との反応性が高いため、 一液型 硬化性樹脂組成物としての貯蔵安定性は悪く、 工業的には二液型と して利用されており、 ウレタン塗料の場合と同様に、 作業が煩雑に なるといつた欠点を有している。
本発明の目的は、 上述の従来技術の問題点を解決して、 耐酸性雨 性、 耐候性、 耐擦傷性、 耐水性、 耐溶剤性、 塗膜外観、 被塗基材へ の密着性に優れ、 また、 貯蔵安定性に優れるとともに比較的低温で 硬化塗膜を得ることができる一液型の硬化性樹脂組成物を提供する と ろ の 0
発明の開示
本発明の硬化性樹脂組成物は、 ェチレン性不飽和ジカルボン酸無 水物、 該ジカルボン酸無水物のモノエステル化物および該ジカルボ ン酸無水物のモノァミ ド化物から選択される 1種以上のモノ マー (a) を必須繰り返し単位として含む重合体 (A) と、
下記一般式 ( I )
R:
(式中、 R1 , R2 , R3 , R4 はそれぞれ同一または異なって もよい水素、 ハロゲン、 アルキル基、 ァラルキル基、 シクロアルキ ル基、 ァリール基、 置換ァリール基を示し、 R5 はアルケニル基ま たはシクロアルケ二ル基を示す。 ) で表される付加重合性ォキサゾ リ ン (b— 1 ) および水酸基含有モノマー (b— 2) を必須繰り返 し単位として含む重合体 (B)
を含むものである。
さらに塩基性化合物 (C) 、 および//または、
一価アルコール、 下記一般式 (Π) で表される ^ージケ トンおよ びオルソカルボン酸エステルよりなる群から選択される 1種以上の 化合物 (D) を含む硬化性樹脂組成物は、 一液型の該組成物として の貯蔵安定性をより顕著にする。
R 一 C C H C - R
II II (Π)
0 0
(式中、 R6 , R7 はそれぞれ同一または異なってもよいアルキ ル基またはァリ一ル基を示す。 )
前記重合体 (A) は、 前記重合体 (A) の全ての酸無水物基がモ ノエステル化されたときの酸価が 5 0— 2 0 0mgKOHZgであ るものであることが、 重合体 (B) との反応性の点から好ましい。 本発明の硬化性樹脂組成物には、 好ましくは、 前記重合体 (A) の全ての酸無水物基がモノエステル化されたときに存在する全カル ボキシル基 1. 0当量に対して、 前記重合体 (B) 中のォキサゾリ ニル基が 0. 3 - 2. 0当量になるように、 重合体 (A) と重合体 (B) が含まれている。
前記重合体 (A) は、 エチレン性不飽和ジカルボン酸無水物を重 合させた後に、 酸無水物基の一部または全部をモノエステル化また はモノアミ ド化させるか、 またはエチレン性不飽和ジカルボン酸無 水物の酸無水物基の一部または全部がモノエステル化またはモノァ ミ ド化しているモノマーを重合させることによって得られるもので あ o。
また前記重合体 (A) が、 前記モノマ一 (a) と、 1種以上のァ ルキル (メタ) ァク リ レー トおよび Zまたはスチレンとの共重合体 であることが、 硬化塗膜の性能の点からより好ましい。
前記モノマー (a) は、 無水マレイ ン酸、 無水ィタコ ン酸、 無水 シ トラコン酸のいずれか 1種以上のジカルボン酸無水物、 該ジカル ボン酸無水物のモノエステル化物、 該ジカルボン酸無水物のモノァ ミ ド化物よりなる群から選択される 1種以上のモノマーであること が好ましい。
一方、 前記重合体 (B) は、 前記重合体 (B) のォキサゾリニル 基 1当量に対して水酸基が 0. 5— 2. 0当量となるように、 前記 付加重合性ォキサゾリ ン (b— 1 ) と水酸基含有モノマー (b—
2 ) が必須繰り返し単位として含まれることが好ましい。
また前記重合体 ( ) が、 前記付加重合性ォキサゾリ ン (b - 1 ) および前記水酸基含有モノマー (b— 2 ) と、 1種以上のアル キル (メタ) アタ リ レー トおよび またはスチレンとの共重合体で あることが、 硬化塗膜の性能の点からより好ましい。 さらに前記水 酸基含有モノマー (b— 2 ) が、 水酸基含有 (メタ) ァク リ レー ト であることも好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物がさらに塩基性化合物 (C ) を含む場 合、 塩基性化合物 (C ) がァミ ン化合物であり、 前記重合体 (A ) の全ての酸無水物基がモノエステル化されたときに存在する全カル ボキシル基 1 . 0当量に対して 0 . 3— 3 . 0当量添加されてい ることが好ま しい。 また、 同様に、 一価アルコール、 前記一般式 ( Π ) で表される /5 -ジケトンおよびオルソカルボン酸エステルよ りなる群から選択される 1種以上の化合物 (D ) が含まれている場 合には、 前記重合体 (A ) の全ての酸無水物基がモノエステル化さ れたときに存在する全カルボキシル基 1 . 0当量に対して 1 . 0当 量以上添加されているものであることが好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物は、 特に自動車外板の上塗り塗料組成 物として有用である。 発明を実施するための最良の形態
本発明の硬化性樹脂組成物は、 必須成分として、 重合体 (A ) と 重合体 (B ) を含むものである。 なお以下の説明で 「重合体」 とあ るのは、 ホモポリマーだけでなく、 2種以上の複数のモノマーから なるコポリマーを含むものとする。
まず重合体 (A ) は、 エチレン性不飽和ジカルボン酸無水物、 該 ジカルボン酸無水物のモノエステル化物および該ジカルボン酸無水
物のモノアミ ド化物から選択される一種以上のモノマー ( a ) を必 須の繰り返し単位として含むものである。
重合体 (A ) は上記一種以上のモノマー ( a ) を必須成分として 含むモノマー成分を重合するか、 あるいはェチレン性不飽和ジカル ボン酸無水物のみを必須成分として含むモノマー成分を重合し、 重 合中または重合後に、 該不飽和ジカルボン酸無水物基の一部もしく は全部をモノエステル化もしくはモノアミ ド化することによって得 られるものである。
前記モノマー (a ) として用いられるのは、 無水ィタコン酸、 無 水マレイン酸、 無水シ トラコン酸等のェチレン性不飽和ジカルボン 酸無水物、 およびこれらのモノエステル化物、 モノアミ ド化物が挙 げられる。
重合体 (A ) 中の酸無水物基を、 重合中または重合後にモノエス テル化するためには、 モノエステル化剤を反応させれば良い。 モノ エステル化剤としては、 低分子量のアルコール類、 例えばメタノー ル、 エタノール、 i ープロノ、0ノール、 t ーブタノール、 i ーブタ ノール、 メチルセルソルブ、 ジメチルァミ ノエタノール、 ジェチル アミ ノエタノール、 ァセ トール等が挙げられる。 同様に、 モノアミ ド化もモノアミ ド化剤を用いて行うことができ、 モノアミ ド化剤と しては低分子量のアミ ン類、 例えばモノェチルァミ ン、 モノブチル ァミ ン、 ジェチルァミ ン、 ァニリ ン等が挙げられる。
これらの中で特に好ましい化合物としてはメタノール、 n—ブタ ノール、 ジメチルァミ ノエタノール、 ジェチルァミ ノエタノール、 ァセ トールである。
モノエステル化あるいはモノアミ ド化の反応は、 通常の方法に従 い、 室温から 1 2 0 °Cの温度で、 場合によっては 3級ァミ ンを触媒 として用いて行われる。 また、 重合中に行う場合には、 重合用の溶
剤中に上述のモノエステル化剤もしくはモノアミ ド化剤を必要量添 加すれば酸無水物基の一部または全部が開環してモノエステル化も しくはモノアミ ド化される。
重合体 (A) は、 上記モノマー (a) を必須繰り返し単位として 含むことが重要である。 重合体 (A) 中の全ての酸無水物基を例え ばモノエステル化したとき、 重合体 (A) 中の全てのカルボキシル 基の量を表す数値である酸価が 50— 200mgKOHZgとなる 様に上記モノマー (a) を重合させることが好ましい。 50mgK 0 HZ g未満では塗膜にした時の架橋密度が不十分となり、 耐溶剤 性、 耐酸性雨性、 耐候性が著しく劣ってしまう。 また 200mgK 0 HZ gを超えると貯蔵安定性に悪影響を与えたり、 耐水性が要求 される用途での使用が難しくなる。
重合体 (A) を製造するには、 必須成分であるモノマー (a) の 他に、 硬化後の塗膜物性を向上させるために、 その他のモノマー
(a - 2) を含んだモノマー成分をラジカル重合させることが好ま しい。 その他のモノマ一 (a— 2) の使用量は、 重合体 (A) の酸 価が上記好ましい範囲になる様に調整することで適宜決定される。 その他のモノマー (a— 2) として利用できるのは、 具体的は、 ス チレン、 ビニルトルエン、 α—メチルスチレン、 クロルメチルスチ レン、 スチレンスルホン酸及びその塩などのスチレン誘導体類 ;
(メ タ) アク リルア ミ ド、 Ν—モノメチル (メ タ) アク リルア ミ ド、 Ν—モノェチル (メタ) アク リルアミ ド、 Ν, Ν —ジメチル (メ タ) ァク リルァミ ドなどの (メタ) ァク リルァミ ド誘導体類 ; (メ タ) アク リル酸、 ィタコン酸などのカルボキシル基含有モノマー ;
(メタ) アク リル酸メチル、 (メタ) アク リル酸ェチル、 (メタ) アク リル酸ブチル、 (メタ) アク リル酸シクロへキシルなどの (メ 夕) アク リル酸と C , — C 18のアルコールのエステル化により合成
されるアルキル (メ タ) ァク リ レー ト類 ; エチレン、 プロ ピレン、 n —ブテンなどのォレフィ ン ; (メ タ) アク リル酸 2—スルホン酸 ェチル及びその塩、 ビニルスルホン酸及びその塩などの不飽和スル ホン酸類 ; 酢酸ビニル、 プロピオン酸ビニル、 ステアリ ン酸ビニル などのビニルエステル類 ; (メタ) ァク リロ二十 リル; メチルビ二 ルエーテル、 ェチノレビニルエーテル、 ォクチノレビニルェ一テノレ、 ラ ゥリルビニルエーテルのビニルエーテル類 ; (メタ) アク リル酸ジ メチルァミノェチル、 ジメチルァミノエチル (メタ) ァク リルァミ ド、 ジメチルァミノプロピル (メタ) アク リルアミ ド、 ビニルピリ ジン、 ビニルイ ミダゾール、 ビニルピロ リ ドンなどの塩基性モノ マー類 ; (メタ) ァク リル酸と、 エチレングリコール、 1, 3-ブチレ ングリコール、 ジエチレングリコール、 1, 6-へキサングリ コール、 ネオペンチルグリコール、 ポリエチレングリ コール、 ポリプロピレ ングリコール、 トリメチロールプロパン、 ペンタエリスルトール、 ジペンタエリスルトールなどの多価アルコールとのエステルなどの 分子内に重合性不飽和基を 2個以上有する多官能 (メ タ) アタ リ レー ト類 ; N —メチロール (メタ) アク リルアミ ド、 N —ブトキシ (メ タ) アク リルアミ ドなどの (メ タ) アク リルアミ ド類 ; (メ タ) アク リル酸グリ シジル、 (メタ) アク リル酸 2—メチルダリ シ ジル、 ァリルグリ シジルェ一テルなどのェポキシ基含有モノマー 類; 4- (メタ) ァクロィルォチシー 1, 2, 2, 6,6 —ペンタメチルピぺ リ ジン、 4- (メタ) ァクロィルァミ ノ一 1 , 2, 2, 6, 6 —ペンタメチル ピペリ ジンなどの重合性紫外線安定性モノマー ; 弗化ビニル、 弗化 ビニリデン、 塩化ビニル、 塩化ビニリデン、 ジビニルベンゼン、 ジ ァリルフタレー トなどを挙げることができる。 これらの 1種以上を 前記モノマー ( a ) と共に使用できる。 上記モノ マーの中でも特 に、 (メタ) アク リル酸メチル、 (メタ) アク リル酸ェチル、 (メ
タ) アク リル酸ブチル、 (メタ) アク リル酸シクロへキシルなどの アルキル (メタ) ァク リ レー ト類が好ましく使用される。 硬化塗膜 の高外観が要求される場合には、 スチレンの使用が望ましく、 高耐 候性が要求される場合には、 4- (メタ) ァクロイルォキシ— 1,2,2, 6,6 —ペンタメチルピペリジン、 4- (メタ) ァクロイルァミ ノー 1, 2,2,6,6 —ペンタメチルピペリ ジンなどの重合性紫外線安定性モノ マーを用いることが推奨される。 また、 モノマー (a) として無水 マレイン酸を用いる場合には、 無水マレイン酸はアルキル (メタ) ァク リ レートと共重合しにくいためスチレンをアルキル (メタ) ァ クリ レー トと共に用いることが好ましい。
本発明における重合体 (B) は、 必須繰り返し単位として、 一般 式 ( I ) で表わされる付加重合性ォキサゾリ ン (b— 1 ) と水酸基 含有モノマー (b— 2) を必須繰り返し単位として含む重合体であ o
(式中、 R1 , R2 , R3 , R4 はそれぞれ同一または異なって もよい水素、 ハロゲン、 アルキル基、 ァラルキル基、 シクロアルキ ル基、 ァリール基、 置換ァリール基を示し、 R5 はアルケニル基ま たはシクロアルケ二ル基を示す。 )
すなわち重合体 (B) は、 付加重合性ォキサゾリ ン (b— 1 ) と 水酸基含有モノマー (b— 2) を必須成分として含むモノマー成分 をラジカル重合して得られるものである。
上記一般式 ( I ) で表される付加重合性ォキサゾリ ン (b— 1 )
は、 R 5 の部分でラジカル付加重合を行うモノマーであり、 重合体 ( B ) 中にォキサゾリ ン環、 すなわちォキサゾリ二ル基を導入する ために使用される。
具体例としては、 2—ビニルー 2—才キサゾリ ン, 2—ビニルー
4 —メチルー 2 —ォキサゾリ ン, 2 —ビニル— 5—メチル— 2—ォ キサゾリ ン, 2—イソプロぺニルー 2—ォキサゾリ ン, 2—イソプ ロぺニルー 4ーメチルー 2 —才キサゾリ ン, 2 —ィソプロベニルー
5 —メチルー 2 —ォキサゾリ ン, 2 —イソプロぺニルー 5 —ェチ ルー 2—ォキサゾリ ン等を挙げることができ、 これらの群から選ば れる 1種あるいは 2種以上の混合物を使用することができる。
重合体 (B ) のもうひとつの構成成分である水酸基含有モノマー ( b— 2 ) の具体例としては、 (メタ) アク リル酸一 2—ヒ ドロキ シェチル、 (メ タ) アク リル酸一 2 —ヒ ドロキンプロピル、 (メ タ) ァク リル酸 1 ーメチルー 2—ヒ ドロキシェチル、 (メタ) ァク リル酸— 3—ヒ ドロキシプロピル、 (メタ) ァク リル酸一 4—ヒ ド 口キシブチル、 力プロラク トン変性 (メタ) ァク リ レー ト (例えば 商品名プラクセル F M、 F Aシリーズ; ダイセル化学工業㈱製) 、 フタル酸とプロピレングリコールから得られるポリエステルジォー ルのモノ (メタ) ァク リ レー ト、 (メタ) アク リル酸、 マレイン酸 などの不飽和カルボン酸とモノエポキシ ド化合物 (例えば商品名 カージュラー E ; 分岐状脂肪族モノカルボン酸のグリ シジルエステ ル; 油化シェルエポキシ㈱製) の付加物などの水酸基含有 (メタ) ァク リ レー トがあげられる。
重合体 (B ) を製造する際にも、 重合体 (A ) を製造する場合と 同様に、 付加重合性ォキサゾリ ン (b— 1 ) と水酸基含有モノマー ( b— 2 ) に、 その他のモノマー (b— 3 ) をラジカル重合させる 事が好ましい。 その他のモノマー (b— 3 ) としては重合体 (A )
を構成することのできるその他のモノマー ( a — 2 ) として例示し たモノマーがそのまま使用できる。 また、 重合体 (B ) においても その他のモノマー (b— 3 ) として、 (メタ) アク リル酸メチル、 (メタ) アク リル酸ェチル、 (メタ) アク リル酸プチル、 (メタ) ァク リル酸シク口へキシルなどのアルキル (メタ) ァク リ レ一 ト 類、 スチレン、 4- (メタ) ァ コイルォキシ一1, 2, 2, 6, 6 —ペン夕 メチルピペリジン、 4- (メタ) ァクロイルァミ ノー 1, 2, 2, 6, 6 —ぺ ンタメチルピペリ ジンなどの重合性紫外線安定性モノマーなどが好 ましく使用される。
付加重合性ォキサゾリ ン (b— 1 ) 、 水酸基含有モノマ一 (b - 2 ) の構成比率は特に制限されないが、 重合体 (B ) 中のォキサゾ リニル基 1 . 0当量に対して水酸基が 0 . 5— 2 . 0当量となるよ うにすることが好ましい。
重合体 (A ) および重合体 (B ) を製造する際には、 公知のラジ カル重合が利用される。 ラジカル重合としては、 例えば溶液重合、 塊状重合、 懸濁重合、 乳化重合等が挙げられる。 溶液重合を採用す る際に使用できる溶媒としては、 例えばトルエン、 キシレン、 ソル べッソ # 1 0 0 (エツソ社製) などの芳香族炭化水素類 ; 酢酸ェチ ル、 酢酸ブチル、 酢酸イソブチルなどの酢酸エステル類 ; メチルェ チルケ トンなどのケトン類; プロピレングリ コールモノメチルエー テルアセテー ト、 ジプロピレングリ コール 'メチルエーテルァセ テー ト、 ジエチレングリ コールモノメチルェ一テルァセテ一トなど のアルキレングリコールのエーテル類 ; メチルアルコール、 ブチル アルコール、 イソプロピルアルコール、 プロピレングリコールモノ メチルエーテル、 ジプロピレングリ コールモノメチルエーテル、 ェ チレングリコールなどのアルコール類を挙げることができ、 単独ま たは混合溶媒として使用される。 また、 重合性開始剤としてはァゾ
ビスイ ソブチロニ ト リル、 ァゾビス ( 2 —メチル) ブチロニ ト リル などのァゾ系化合物 ; ベンゾィルパーオキサイ ド、 ジ (ターシャ リーブチル) パ一ォキサイ ドなどの過酸化物系の化合物等通常のラ ジカル重合開始剤を上げる事がでる。 これらの開始剤は、 モノマー の総量に対して 0 . 1 - 1 0重量%の範囲で使用される。 反応温度 は室温から 2 0 0で、 好ましくは 4 0から 1 5 0 °Cの範囲である。 また、 重合反応を行う際に、 数平均分子量を調整する目的で、 ラウ リルメルカブタン、 2—メルカプトエタノール、 四塩化炭素などの 連鎖剤や調節剤を用いても良い。
本発明の重合体 (A ) と重合体 (B ) を組み合わせた一液型の硬 化性樹脂組成物は、 以下の様な硬化挙動を示す。
まず重合体 (A ) 中の、 酸無水物基がモノエステル化されて (あ るいはモノアミ ド化されて) 生成したエステル基 (あるいはアミ ド 基) とカルボキシル基は、 硬化温度 (7 0— 1 4 0 °C) において再 び閉環し、 酸無水物基に一旦戻る。 次いでこの重合体 (A ) 中の酸 無水物基は、 重合体 (B ) 中の水酸基とモノエステル化反応し、 再 びエステル基とカルボキシル基を形成する。 ここで生成したカルボ キシル基が、 重合体 (B ) 中のォキサゾリニル基と反応し、 硬化が 速やかに進行する。 すなわちこの硬化反応は、 重合体 (A ) 中のジ カルボン酸無水物基が、 重合体 (B ) 中のォキサゾリニル基と水酸 基の二つの官能基とそれぞれ反応して結合することによって進行す るため、 硬化物は強固なネッ トワーク構造となる。 このため、 得ら れる硬化塗膜は、 耐候性、 耐酸性雨性、 耐薬品性に優れたものとな る o
重合体 (A ) と重合体 (B ) の配合比率は、 重合体 (A ) 中の全 ての酸無水物基をモノエステル化した時の全てのカルボキシル基 1 . 0当量に対して、 重合体 (B ) のォキサゾリニル基が 0 . 3—
2. 0当量の範囲が、 水酸基は 0. 1 — 3. 0当量の範囲であるこ とが優れた硬化塗膜を得るために好ましい。 従って、 本発明の硬化 性樹脂組成物は、 上記当量比になるように重合体 (A) と (B) を それぞれの組成に応じて適宜配合すれば良い。 ォキサゾリニル基が 0. 5当量未満あるいは水酸基が 0. 1当量未満であれば、 架橋硬 化反応に際してこれらの官能基量が実質有効量とならない。 また逆 にォキサゾリニル基が 2. 0当量あるいは水酸基が 3. 0当量を超 えても実質有効量となり得ない。 ォキサゾリニル基が、 0. 7— 1. 3当量の範囲、 水酸基が 0. 5 - 2. 0当量の範囲がより好ま しい範囲である。
塩基性化合物 (C) と、 一価アルコール、 一般式 (Π) で表され る) S—ジケ トン類、 オルソカルボン酸エステルよりなる群から選択 される化合物 (D) は、 いずれも一液型での硬化性樹脂組成物の貯 蔵安定性を向上させる働きを有する。 塩基性物質 (C) は、 重合体
(A) 中のカルボキシル基を中和してブロックすることによって、 ォキサゾリニル基との反応を阻害して、 貯蔵安定性向上に役立つ。 架橋反応進行時には、 塩基性物質 (C) は加熱によって揮発して、 もはや反応を阻害しなくなる。 塩基性物質 (C) の具体例と して は、 ァンモニァ ; メチルァミ ンなどの一級ァミ ン ; ジメチルァミ ン などの二級ァミ ン ; ト リェチルァミ ン、 ジメチルアミ ノエタノ一 ル、 ジェチルヒ ドロキシァミ ンなどの三級ァミ ン ; n—ブチルァミ ン、 ジェチルァミ ンなどの脂肪族ァミ ン ; シク口へキシルァミ ンな どの環状脂肪族ァミ ン ; ピぺリ ジン、 モルホリ ン、 N—ェチルピぺ リ ジン、 N—ェチルモルホリ ン、 ピリ ジンなどのへテロ環状アミ ン ; ベンジルァミ ン、 N—メチルァニリ ン、 N, N—ジメチルァニ リ ンなどの芳香族アミ ンなどのアミ ン化合物を挙げることができ、 これらの 1種または 2種以上の混合物を使用できる。
塩基性化合物 (C ) は、 重合体 (A ) の酸無水物基がモノエステ ル化された時に存在する全てのカルボキシル基 1 . 0当量に対して 0 . 3 - 3 . 0当量の範囲で使用するのが好ま しい。 0 . 3当量未 満であると十分な貯蔵安定性が得られず、 3 . 0当量を超えると架 橋硬化性や硬化物の耐候性等の物性に悪影響をもたらすため好まし くない。 好ましくは 0 . 5— 2 . 0の範囲で使用するのが良い。
一価アルコール、 一般式 (Π ) で表される ージケ トン、 オルソ カルボン酸エステルよりなる群から選択される化合物 (D ) の中 で、 一価アルコール、 —ジケトンは、 重合体 (A ) 中の酸無水物 基が開環してモノエステル基になっている場合 (開環モノエステル 化反応は可逆平衡反応である) 、 このエステル基とエステル交換反 応を行って安定化させることによって、 重合体 (B ) 中の水酸基と のエステル化反応が起きるのを抑制する。 またオルソカルボン酸ェ ステルは水分と反応する水結合剤であり、 モノエステル基が加水分 解してカルボキシル基になることを防ぐ働きを有する。 いずれの化 合物も加熱によって揮発するため、 その後の架橋反応を阻害するこ とはなく、 貯蔵安定性をより顕著にする。
一価アルコールとしては、 一価の低分子量のアルコールであれば 特に制限されない。 例えば、 溶液重合の溶媒として前記したアル コール系溶剤や、 酸無水物基のモノエステル化に利用できるアル コールとして前記したアルコール等を用いることができ、 具体例で 示すとメタノール、 エタノール、 n—ブタノール、 i 一プロパノー ル、 t ーブタノール、 i ーブタノール、 メチルセ口ソルブ、 ジメチ ルァミ ノエタノ一ル、 ジェチルァミ ノエタノール、 ァセトール、 プ ロピレングリ コールモノメチルェ一テル、 ジプロピレングリ コール モノメチルエーテル、 ト リフルォロエタノールなどである。
下記一般式 (Π ) で表される S—ジケ トンとしては、
R6 一 C一 C H 2 - C - R
II II (Π) o o
(式中、 R6 , R7 はそれぞれ同一または異なってもよいアルキ ル基またはァリ一ル基を示す。 )
例えばァセチルアセ トン、 ァセ ト酢酸ェチルのほか、 下記化学式の 化合物が使用できる。
C a H7 — C一 C H2 - C - C H 3
II II
0 0
C 3 H 7 一 C一 C H2 - C - C a H7
II II
o o
4 H g 一し一し H 2 — 一 し H
II
O 0
C 7 H 15- C - C H2 - C - C 7 H!
II II
0 0
C 6 H5 - C H 2 - C - C H 2 一 C一 C H3
II II
0 0
オルソカルボン酸エステルは、 R C (O R' ) 3 として示され、 具体例としては、 オルソギ酸メチル、 オルソギ酸ェチル、 オルソ酢 酸メチル、 オルソ酢酸ェチル等を挙げることができる。
上記一価アルコール、 /3—ジケ トン、 オルソカルボン酸エステル
よりなる群から選択される化合物 (D ) は、 重合体 (A ) の全ての 酸無水物基がモノエステル化された時に存在する全カルボキシル基 1 . 0当量に対して 1 . 0当量以上使用するのが好ましい。 1 . 0 当量未満であると十分な貯蔵安定性が得られない。
また、 安定性向上のために、 塩基性化合物 (C ) と上記化合物 ( D ) を併用する場合には、 両者の合計が、 重合体 (A ) の全ての 酸無水物基がモノエステル化された時に存在する全カルボキシル基 1 . 0当量に対して 1 . 0当量以上とすることが好ましい。
本発明の硬化性樹脂組成物は、 重合体 (A ) 、 重合体 (B ) を必 須成分として含み、 必要に応じて、 塩基性化合物 (C ) および Zま たは一価アルコール、 /3—ジケ トンおよびオルソカルボン酸エステ ルよりなる群から選択される化合物 (D ) を混合して得られるもの であるが、 実用上は、 有機溶剤および Zまたは水に、 溶解もしくは 分散して、 塗料組成物として使用することが望ましい。 有機溶剤と しては通常の塗料用有機溶剤を用いることができる。 さらに、 必要 に応じて、 塗料組成物に慣用される他の成分、 例えば、 有機モンモ リロナイ ト、 ミクロゲル、 ポリアミ ド、 ポリエチレンワックスのよ うな粘度調整剤、 シリコーン系、 アク リル系の有機高分子の表面調 整剤、 紫外線吸収剤、 紫外線安定剤、 ァミノ樹脂、 ブロック ドポリ イソシァネー ト化合物等を配合することができる。
また、 硬化反応を促進する触媒として、 第 4級アンモニゥム塩、 第 4級ホスホニゥム塩を配合してもよい。 これらの硬化触媒は、 重 合体 (A ) および (B ) の総重量に対して 0 . 0 1 - 3重量%使用 することが好ましい。 第 4級アンモニゥム塩としては、 テ トラメチ ルアンモニゥムクロライ ド、 テ トラエチルアンモニゥムクロライ ドなどのテ トラアルキルアンモニゥムハライ ド ; テ トラメチルアン モニゥムヒ ドロキシ ド、 テ トラェチルアンモニゥムヒ ドロキシ ドな
どのテ トラアルキルァンモニゥムヒ ドロキシ ドが挙げられ、 第 4級 ホスホニゥム塩としては、 ベンジルト リフヱニルホスホニゥムクロ ライ ド、 テ トラフヱニルホスホニゥムクロライ ド等が挙げられる。 本発明の硬化性樹脂組成物は、 ク リヤーコ一 ト塗料組成物に有用 である。 またク リャ一コー 卜に少量の顔料を配合して完全な隠べい 性が発現しない程度に着色して用いても良い。 あるいはまた、 着色 顔料、 メタリ ック顔料、 干渉顔料などを配合して着色塗料組成物と して用いても良い。 着色顔料の具体例としては、 二酸化チタン、 酸 化鉄、 酸化クロム、 クロム酸鉛、 カーボンブラック等の無機顔料、 フタ口シァニンブルーおよびフタ口シアニングリ一ン等の有機顔料 が挙げられる。 メタリ ック顔料の具体例としては、 アルミニウムフ レーク、 銅ブロンズフレークおよびマイ力等が挙げられる。
本発明の硬化性樹脂組成物を用いた塗料組成物を塗装する方法と しては、 スプレー塗装、 刷毛塗り塗装、 浸漬塗装、 ロール塗装、 流 れ塗装等のいずれの塗装方法を用いても良い。 なお、 本発明の樹脂 組成物を自動車用のク リャ一 トツプ塗料として用いる場合の塗装方 法は、 通常の方法でも良いが、 基材上にベースコー ト塗料を塗布し た後、 ウエッ ト ' オン · ゥヱッ ト法 (ベースコ一ト塗料塗布後に数 分のみ乾燥し、 すぐに次の塗料を塗装して、 焼付を行う方法) で ベースコ一 ト上に塗装しても良い。 もちろん、 本発明の硬化性樹脂 組成物を、 上述の自動車用ベースコー ト塗料に用いても良い。 さら に、 ソリ ッ ドカラー塗料にも使用可能である。
さらに、 コイルコーティ ングや、 家電製品、 電気材料や他の種々 の塗装を必要とするものの塗料として利用可能である。
本発明の硬化性樹脂組成物は、 一液型で保存しても充分な安定性 を示し、 硬化に際しては、 比較的低温で速やかに強固な硬化塗膜を 形成する。 得られる塗膜は、 耐酸性雨性、 耐候性、 耐擦傷性、 耐水
性、 耐溶剤性、 塗膜外観、 被塗基材への密着性に優れたものであ る。 従って本発明の硬化性樹脂組成物は、 上記あらゆる塗料分野に おいて有用である。
実施例 '
以下、 本発明の実施例を示し、 本発明を更に詳細に説明するが、 本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 例中に特にこ とわらない限り、 %は重量%、 部は重量部を示す。
製造例 1 (重合体 (A ) の合成)
撹拌機、 温度計、 冷却器、 滴下ロー ト及び窒素ガス導入管の付い た四つ口フラスコに 酢酸ブチル 3 3 . 3部およびキシレン 3 3 . 3部を仕込み、 1 2 5 °Cまで昇温した。 そこへ窒素ガスを吹き込み ながら、 無水マレイン酸 1 3 . 1部、 メチルメタク リ レー ト 3 7 . 1部、 スチレン 3 0部、 ブチルァク リ レー ト 1 9 . 8部及びァゾビ ス (2—メチル) プチロニトリル 1 . 0部からなる混合物を 4時間 かけて滴下口一 卜から滴下し、 更に 9 0 °Cで 4時間保持した後、 室 温まで冷却して酸無水物基を含有する重合体 (A ) (これを A— 1 とする) の溶液 (固形分 6 0 . 2 ) を得た。
製造例 2 (モノエステル化反応)
製造例 1 で得られた重合体 (A— 1 ) 1 0 0部に、 メ タノール 1 0部、 ト リェチルァミ ン 1.部を加え、 6 0 °Cで 2時間反応させ た。 反応生成物の赤外線吸収スぺク トルを測定したところ、 酸無水 物基の吸収 ( 1 7 8 5 c m—1 ) が消失しており、 全ての酸無水物基 がモノエステル化されたことが確認された。 このモノエステル化さ れた重合体を、 重合体 (A - 2 ) とする。
製造例 3 (モノアミ ド化反応)
製造例 1で得られた重合体 (A— 1 ) 1 0 0部に、 ジェチルア ミ
ン 1 2部、 を加え、 6 0 °Cで 2時間反応させた。 反応生成物の赤外 線吸収スぺク トルを測定したところ、 酸無水物基の吸収 ( 1 7 8 5 c m 1) が消失しており、 全ての酸無水物基がモノアミ ド化された ことが確認された。 このモノアミ ド化重合体を、 重合体 (A— 3) とする。
製造例 4 (モノアミ ド化反応)
製造例 1で得られた重合体 (A— 1 ) 1 0 0部に、 ジメチルァミ ノエタノール 1 2部を加え、 6 0でで 2時間反応させた。 反応生成 物の赤外線吸収スぺク トルを測定したところ、 酸無水物基の吸収
( 1 7 8 5 cm"1) が消失しており、 全ての酸無水物基がモノァミ ド化されたことが確認された。 このモノアミ ド化重合体を、 重合体
(A— 4) とする。
製造例 5— 7 (重合体 (A) の合成)
製造例 1においてモノマー組成および溶剤組成を表 1に示したも のに変え、 その他は実施例 1 と同様の操作を繰り返して、 重合体
(A - 5 ) 、 (A- 6) 、 (A - 7) の溶液を得た。
表 1
製造例 1 製造例 5 製造例 6 製造例 7 重合体 (A) の No. ひ1— 1丄)ノ 、n <Jノ 、Λ υノ η· 1ノ モノマー (部)
無水 1 Q 1
マレイン酸 ο π
丄 0. 丄 0. 1 4U. U ィタコン酸モノメチルヱステル no
ύθ.
スチレン 30.0 20.0 35.0 メチルメタクリレ-ト 37.1 16.8 41.3 15.0 ブチルメタクリレ-ト 30.0 10.0
ブチルァクリレ-ト 19.8 25.0 20.0 10.0 溶剤 (部)
酢酸プチル 33.3 33.3 33.3 33.3 キシレン 33.3 33.3 23.3 33.3 n -ブタノ-ル 10.0 了、/ビス (2-メチル)ブチロニトリル (部) 3.0 3.0 3.0 3.5 固形分 (%) 60.2 60.0 60.1. 59.9
製造例 8 (重合体 (B) の合成)
撹拌機、 温度計、 冷却器、 滴下ロー ト及び窒素ガス導入管の付い た四つ口フラスコに、 酢酸ブチル 3 3. 3部および n—ブタノール 33. 3部を仕込み、 9 5°Cまで昇温した。 そこへ窒素ガスを吹き 込みながら、 2—ィソプロベニルー 2—才キサゾリ ン 2 0部、 メチ ルメ タク リ レー ト 1 8. 7部、 ブチルァク リ レー ト 4 1. 8部、 2—ヒ ドロキシェチルメタク リ レー ト 1 9. 5部および t一ブチル パーォキシ (2—ェチルへキサノエー ト) (日本油脂社製) 3. 0 部からなる混合物を 3時間にわたって滴下ロー 卜から滴下し、 更に 95°Cで 8時間保持した後、 室温まで冷却して重合体 (B) (これ を B— 1 とする) の溶液 (固形分 6 0. 2 %) を得た。
製造例 9一 1 1および比較製造例 1一 2 (重合体 (B) の合成) 製造例 8においてモノマ一組成を表 2に示した様に変え、 その他 は製造例 8と同様の操作を繰り返して、 重合体 (B— 2) 、 (B - 3) 、 (B - 4) 、 および比較用共重合体 (Β' - 1 ) 、 (Β' - 2) の溶液を得た。
表 2
* 力プロラクトン変性メタクリレート (ダイセル化学工業㈱製)
実施例 1 一 1 3および比較例 1 一 3
表 3に示した配合組成で、 重合体 (A) 、 重合体 (B) と、 塩基 性化合物 (C) 、 一価アルコールまたは —ジケ トンまたはオルソ カルボン酸エステルよりなる群から選択される化合物 (D) と溶剤 を混合し、 硬化性樹脂組成物 ( 1 ) - ( 1 3) および比較用硬化性 樹脂組成物 ( 1 ) 一 (3) を製造した。
得られた硬化性樹脂組成物の 5 0°Cで 3 0日間の貯蔵安定性を表 3に示した。 本発明の硬化性樹脂組成物は良好な貯蔵安定性を示し た。 特に、 塩基性化合物 (C) と、 一価アルコールまたは 3—ジ ケ トンまたはオルソカルボン酸エステルのうちのひとつの化合物 (D) を併用した実施例は、 卓越した貯蔵安定性を示した。
なお、 貯蔵安定性は、 硬化性樹脂組成物を、 F o r d C u p # 4で 2 0°Cで 25秒の粘度になる様に、 ソルべッソ # 1 0 0 (希釈 溶剤、 エツソ社製) 50部およびソルべッソ # 1 5 0 (希釈溶剤、 エツソ社製) 5 0部を混合した混合溶剤で希釈調製し、 5 0でで 3 0日間保存する。 その後、 F o r d C u p # 4で 2 0 °Cでの粘 度を測定した時の粘度の上昇度合いを以下の基準で判断した。
◎ (優秀) …粘度上昇が 5秒以内
〇 (良好) …粘度上昇が 5 - 1 0秒
Δ (普通) …粘度上昇が 1 0 - 1 5秒
X (不良) …保存中にゲル化
表 3 魏例 鶴例 麵 ij 鶴例 mm難例 膽例 J:圏 腿 lj
1 2 5 6 8 10 11 1 2 3 硬化髓脂繊物 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13) 腿用 腿用 t m
No. (1) (2) (3) 重合体 (A) No. (A-1) (A-2) (Α-3) (Α-4) (A-5) (A-6) (A-1) (A-1) (A -1 (A-7) (A-1) (A-1) (A-1) (A-1) (A-1) (A-1)
(部) 50.0 53.0 53.0 53.0 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 50.0 53.0 重合体 (B) No. (B-1) (B-1) (B-D (B-1) (B-1) (B-1) (B-2) (B-3) (B-4) (B-1) (B-1) (B-3) (B-3) (Β'- 1) (Β'- 2) (B'-l)
(部) 37.5 37.5 醤 37.5 37.5 44.0 31.2 18.8 43.0 37.1 112.5 37.5 43.0 43.0 37.5 25.0 37.5
ω
化 ( (部)
to
トリェチルァミン 4.1 4.1 4.1 4.1 4.1 4.1 ジメチル ミノ: [タノ -ル 1.5 1 ¾.5 6.3 1.9 3.0 10.9 化^ #I(D) (部)
メタノール 5.0 2.0 2.0 4.5 5.0 5.0 9.1
ァセト-ル 4.0
ァセチルァセ卜ノ 3.0
才ルリ ギ酸トリメチル 2.0
ト
プロピレングリ: Hiノ
8.4 8.4 8.5 14.3 6.7 10.0 16.6 8.4 17.5 10.9 13.5 メチルエーテル (部) ブロピレンクリコ— ½ノメチル
8.4 8.4 14.5 18.6
エ-テルアセテ-ト (部)
貯蔵安定性 ◎ ◎ ◎ ◎ o ◎ 0 ◎ 0 〇 Δ Δ Δ- Χ X 〇 X
実施例 1 4— 2 0、 比較例 4
実施例 1 - 3、 5、 9、 1 0および比較例 1で得た硬化性樹脂組 成物 ( 1 ) 一 (3) 、 (5) 、 (9) 、 ( 1 0) および比較用硬化 性樹脂組成物 ( 1 ) を選択し、 これらの組成物それぞれに、 樹脂固 形分に対して 0. 1重量%の8 1:— 3 0 0 (表面調製剤、 ビック ケミ社製) および 2. 0重量%のチヌビン 9 00 (紫外線吸収剤、 チバガイギ一社製) を加えて撹拌機で撹拌した。 続いて、 ソルべッ ソ # 1 0 0 (希釈溶剤、 エツソ社製) 5 0部およびソルべッ ソ # 1 5 0 (希釈溶剤、 エツソ社製) 5 0部を混合した混合溶剤で、 F o r d C u p # 4にて 20 °Cで 25秒の粘度に希釈調製し、 ク リヤー塗料とした。
リ ン酸亜鉛処理、 電着塗装および中塗り塗装が施された軟鋼板 [J I S G— 3 1 4 1 (S P C C— S B) ] に、 下記メタリ ック 塗料を塗装し (硬化膜厚 2 0 m) 、 室温で 5分放置後すぐに上記 ク リヤー塗料を塗布 (ウエッ ト · オン ' ウエ ッ ト ; 硬化膜厚 4 0 / m) し、 1 40°Cで 2 0分間加熱して、 評価用塗膜を得た。 塗膜 評価結果を表 4に示した。
メタリ ツク塗料 :
ァク リル樹脂 1 0 0部
(日本触媒社製、 ァロセッ ト 5 83 5)
プチル化メラ ミ ン樹脂 6 0部
(三井東圧社製、 ュ一バン 2 0 S E - 6 0)
アルミペース ト 1 0部
(東洋アルミ社製、 アルミペース ト 5 5 — 5 1 9)
上記をソルべッソ # 1 0 0 (エツソ社製) 5 0部およびソルべッ ソ # 1 5 0 (エツソ社製) 5 0部の混合溶剤で、 F o r d C u p # 4で 2 0°Cで 2 5秒の粘度に調製した。
なお、 表 4および表 5における各塗膜評価方法および評価基準は 以下の通りである。
貯蔵安定性 : 前記の通り
耐酸性 : 4 0 %硫酸水溶液を滴下し、 5 0°Cで 2時間放置した後の 表 ¾状態
◎…変化なし
〇…少し跡がつく
X…強く跡がつく
耐水性: 4 0°Cの温水に 1 0曰浸漬した後の表面状態
◎…変化なし
〇…少し艷引け
X…全面ブリスター
耐溶剤性 : ガソリ ンに常温で 6 0分浸潰した後の状態
©…変化なし
〇…艷引け
X…塗膜が溶解消失
鉛筆硬度 : J I S K 5 4 0 0による鉛筆引つかき試験結果 光沢 : 6 0° の入射光で、 光沢計 (日本電色工業社製) で測定 仕上がり外観 : 目視にて判定
耐候性: サンシャイ ンゥヱザ一メータ一 3 0 0 0時間後の塗膜状態 耐擦傷性 : テーバー摩耗試験を A S TM D— 1 0 4 4 C S— 1 0に準じて行い、 荷重は 5 0 0 gとした。
仕上がり外観、 耐候性、 耐擦傷性はいずれも下記基準で評価した。
◎…優秀
〇…良好
△…普通
X…不良
表 4
t
実施例 2 1 — 2 6、 比較例 5
実施例 6、 7、 8、 4、 1 2、 1 3および比較例 2で得られた 硬化性樹脂組成物 ( 6) 、 (7 ) 、 (8 ) 、 ( 4) 、 ( 1 2 ) 、
( 1 3) および比較用硬化性樹脂組成物 (2) を用い、 固形分中の 顔料濃度が 4 0重量%になるように酸化チタン C R— 9 5 (石原産 業社製) を配合し、 ボールミルで混練した。 さらに、 樹脂固形分に 対して 0. 1重量%の8丫1^— 3 0 0 (ビックケミ社製) および 2. 0重量%のチヌビン 90 0 (チバガイギ一社製) を加えて撹拌 し、 ソルべッソ # 1 0 0 (エツ ソ社製) 5 0部およびソルべッソ # 1 5 0 (エツ ソ社製) 5 0部からなる混合溶剤で、 F o r d じ 11 # 4で20でで2 5秒の粘度になるまで希釈調製し、 ソリ ッ ドカラー塗料を得た。
実施例 2 7
実施例 6で得た硬化性樹脂組成物 (6) を用い、 固形分中の顔料 濃度が 4 0重量%になるように酸化チタン C R - 95 (石原産業社 製) を配合しボールミルで混練した。 さらに、 樹脂固形分に対して 0. 1重量%の BYK— 3 0 0 (ビックケミ社製) 、 2. 0重量% のチヌビン 9 00 (チバガイギ一社製) および 0. 5重量%のベン ジルトリフヱニルホスホニゥムクロライ ド (硬化触媒) を加えて撹 拌し、 ソルべッソ # 1 0 0 (エツソ社製) 5 0部およびソルべッソ # 1 5 0 (エツソ社製) 5 0部の混合溶剤で、 F o r d C u p # 4で 2 0°Cで 25秒の粘度になるまで希釈調製し、 ソリ ッ ドカラ一 塗料を得た。
リ ン酸亜鉛処理、 電着塗装および中塗り塗装が施された軟鋼板 [ J I S G— 3 1 4 1 (S P C C— S B) ] に、 上記ソ リ ッ ド力 ラー塗料を塗装 (硬化膜厚 4 0 zm) し、 1 4 0°Cで 2 0分間加熱 し、 評価用塗膜を得た。 塗膜評価結果を表 5に示した。
表 5
難例 難例 難例 難例 難例 比較例 21 22 24 25 26 27 5 硬化性 比較用
(6) (7) (8) (4) (12) (13) (6) 樹脂謹勿 (2)
H 2H 2H H-2H 2H 2H 2H HB
CD 光沢 (60° ) 93.0 92.0 94.0 89.0 94.0 94.0 93.0 95.0
仕上がり外観 〇 © △ 耐隱 赚 © X 而翻性 X 園生 X 耐さつ傷性 Δ 耐候性 〇 Δ 貯蔵安定性 〇 Δ-Χ A-X- 〇 〇
表 5から明らかなように本発明の硬化性樹脂組成物を用いた塗料 は優れた塗膜性能を示した。 ヒの禾 II用可 ffi ft
本発明の硬化性樹脂組成物は、 一液型で保存しても充分な安定性 を示し、 硬化に際しては、 比較的低温で速やかに強固な硬化塗膜を 形成する。 得られる塗膜は、 耐酸性雨性、 耐候性、 耐擦傷性、 耐水 性、 耐溶剤性、 塗膜外観、 被塗基材への密着性に優れたものであ る。 従って自動車用の上塗り塗料として最適である。 またソリ ッ ド カラー塗料としても利用できる。
さらに、 コイルコーティ ングや、 家電製品、 電気材料や他の種々 の塗装を必要とするものの塗料として利用可能である。