カルボン酸基含有ジスルフィ ドのァミン塩化合物を含むゴム加硫用 配合剤及びその製造方法並びにそれを含むゴム組成物並びにそれを ベルトコート用ゴム及びノ又はベルトエッジクッションに用いた空 気入りタイヤ 明
技術分野
本発明は、 新規なカルボン酸基含有ジスルフィ ドのァミン塩化合 物 (以下、 単にジスルフイ ドのアミン書塩という ことがある) を含む ゴム加硫用配合剤及びその製造方法並びにそれを含むゴム組成物に 関する。 本発明は、 また、 タイヤ用ゴム組成物並びにそれを用いた 空気入りタイヤに関し、 更に詳しくは金属ベルトとの接着性能及び 低発熱性が改良されたタイヤ用ゴム組成物並びにそれをベルトコ一 ト用ゴム及び 又はベルトエッジクッショ ンに用いた空気入りタイ ャに関する。 .
背景技術
一般的に、 ゴムの加硫促進剤として、 チウラム系、 スルフェンァ ミ ド系、 メルカプトべンゾチアゾール系などが用いられている。 ス ルフェンアミ ド系は遅効性促進剤であり、 加硫中に熱により N— S 結合が解離し、 メルカプトべンゾチアゾールとァミンを再生すると されている。 再生されるメルカプトベンゾチアゾールは加硫促進剤 として働き、 アミンは亜鉛華に配位することで加硫系の活性化及び に加硫中間体との反応などにより加硫反応を促進する重要な役割を 果たすことが知られている (非特許文献 1参照) 。
これに対してジスルフイ ド系加硫剤であるジベンゾチアゾ一ルジ
スルフイ ドは熱により s— s結合が解離し、 メルカプトべンゾチア ゾールを再生するが、 ァミンによる加硫活性能力がないため、 加硫 が遅く、 加硫促進能力においてスルフェンアミ ド類に劣っていると いわれている。 ジベンゾチアゾ一ルジスルフィ ドの加硫促進能力を 改善する目的でアミン類を併用することは考えられるが、 その場合 は遊離アミンの反応性が高いために、 低温においても硫黄などの加 硫剤と反応することでスコーチ時間に悪影響を及ぼすという問題が める。
また、 特許文献 1 〜 6には、 各種のカルボン酸ジスルフィ ドのァ ミン塩が記載されているが、 これらはそれぞれカルボン酸基含有ジ スルフィ ドの 4級アンモニゥム塩を静電荷像現像用カラートナー用 の帯電制御剤として (特許文献 1 ) 、 ジスルフィ ド含有アミン塩を 水生ポールペン用インキ組成物として (特許文献 2 ) 、 ジチォジブ ロピオン酸またはジチォジグリコール酸のモノまたはジァミン塩を さび止め剤として (特許文献 3 ) 、 カルボン酸基含有ジスルフィ ド の 4級アンモニゥム塩の製造法 (特許文献 4 ) 、 カルボン酸含有ジ スルフィ ドの 4級アンモニゥム塩を電子写真記録用のトナ一および 現像剤用の電荷制御剤として (特許文献 5 ) 、 3 —メルカプトプロ ピオン酸ジスルフィ ドを水溶性の機能性流体用の水溶性添加剤とし て (特許文献 6 ) 用いた例が記載されているが、 これらの塩化合物 をゴム加硫用配合剤として配合する技術は知られていない。 特に、 特許文献 1 、 4に用いられるカルボン酸基含有ジスルフィ ドの 4級 アンモニゥム塩の場合は、 加硫反応を促進する働きをするァミン成 分が 4級アミンであるために加硫反応を促進する役割は期待できな い。
更に特許文献 7 、 8には、 力ルポキシル基含有ジスルフイ ドをゴ ム用加硫剤として用いることが開示されているが、 これらはいずれ
もカルボン酸含有ジスルフィ ド化合物であって、 加硫反応を促進す る役割をするァミン成分を含む塩化合物ではない。
また、 硫黄の数が 2〜 1 4の整数であるポリチォポリカルボン酸 のアミン塩の製造法が特許文献 9に記載されている。 特許文献 9に は従来の技術として欧州特許出願公開 E P - A - 0, 7 8 0 , 4 2 9 ( 特許文献 1 0 ) のジートリ一およびテトラ一チォジプロピオン酸製 造法が記載されており、 この製造法の欠点として結合ィォゥの含量 が狭く制限されており、 約 7 0 %程度のジチォジプロピオン酸と約 3 0 %程度にすぎないトリ -およびテトラ-チォジプロピオン酸を含 む混合物が生成することであるとしている。 これに対して特許文献 9は特に純粋なポリチォポリカルボン酸の製造法であって比較的に 高含有量の結合硫黄を含む化合物の製造が可能であるとしており、 特許文献 9の実施例においても硫黄の平均値が 4で硫黄数 nが 3〜 1 1であるポリチォジプロピオン酸の製造法を開示している。
一般的に硫黄化合物は硫黄数により、 モノ (硫黄数 1 ) 、 ジ (硫 黄数 2 ) 、 ポリ (硫黄数 3以上) スルフイ ド化合物に区別される。 それはその硫黄結合の解離エネルギーが、 ジスルフィ ドが約 7 O Kc a l/mo lでトリスルフイ ド (硫黄数 3 ) が 4 5 Kca l /mo lと硫黄数によ り大きく異なり、 硫黄数が 3以上になると硫黄結合が解離しやすく なるからである (非特許文献 1参照) 。 従って、 ポリスルフィ ド化 合物はジスルフィ ド化合物より、 熱安定性が劣るために低温におい ても硫黄などの加硫剤またはゴムなどと反応しやすくなり、 混合中 のゴムの焼けゃスコーチ時間短縮など加工工程への悪影響を及ぼす という問題がある。
空気入りタイヤにおいて金属製のベルトとゴムとの接着性能は、 タイヤが複合材である観点からも重要であることはいうまでもなく 、 この接着性能が低いとタイヤセパレ一シヨ ンなどの故障につなが
ることになる。 その対策として、 コバルト (C o ) 塩の配合や加硫 促進剤の変更によって接着反応を優位にする手法が試みられている が (非特許文献 2参照) 発熱性が悪化するという問題がある。
非特許文献 1 : Chapman, A. V. , Porter, M. : "Sulphur Vulcan izat ion Chemistry " in the Natural Rubber Science and Techno logy Roberts, A. D. Ed. , Oxford Science Publications, London ( 1988).
非特許文献 2 : 曰本ゴム協会誌 65巻、 第 70頁 ( 1992)
特許文献 1 : 特開 2004- 354708号公報
特許文献 2 : 特開 2004- 115684号公報
特許文献 3 : 特開平 11- 92979号公報
特許文献 4 : 特開平 4- 264063号公報
特許文献 5 : 特開平 6-501566号公報
特許文献 6 : 特開昭 63- 284294号公報
特許文献 7 : 特開 2002- 224244号公報
特許文献 8 ·· 特開平 9- 262318号公報
特許文献 9 : 特開 2001- 89440号公報
特許文献 1 0 : 欧州特許出願公開 EP-A - 0.780, 429 発明の開示
従って、 本発明はスコーチ時間に悪影響を及ぼすことなく、 加硫 速度及び加硫ゴム物性の改善が可能なカルボン酸基含有ジスルフィ ドのアミン塩化合物を含むゴム加硫用配合剤及びその製造方法並び にそれを含むゴム組成物を提供することを目的にする。
本発明は、 また、 上記カルボン酸基含有ジスルフイ ドのアミン塩 化合物をゴム加硫用配合剤として含む、 空気入りタイヤのベルトコ 一卜用ゴム及び/又はベルトエッジクッションなどに使用するのに
適した、 金属ベルトとの接着性能及び低発熱性が改良されたゴム組 成物並びにそれを用いた空気入りタイヤを提供することを目的とす る。
本発明に従えば、 式 ( I ) :
"00C-X-S-S-X-C00"
(式中、 R, , R2 及び R3 は、 独立に、 水素又は炭素数 1〜 2 0 のへテロ原子及び Z又は置換基を有してもよい有機基であり、 Xは 炭素数 2〜 2 0のへテロ原子及び/又は置換基を有してもよい有機 基である。 )
で表されるカルボン酸基含有ジスルフィ ドのァミン塩化合物を含む ゴム加硫用配合剤が提供される。
本発明によれば、 上記式 ( I ) において、 ァミン成分が 1級又は 2級ァミンである前記式 ( I ) で表されるカルボン酸基含有ジスル フィ ドのアミン塩化合物を含むゴム加硫用配合剤が提供される。 本発明によれば、 上記式 ( I ) において、 Xが芳香族基である式 ( I ) で表されるカルボン酸基含有ジスルフィ ドのァミン塩化合物 を含むゴム加硫用配合剤が提供される。
本発明に従えば、 また、 式 (II) で表わされるカルボン酸基を有 するジスルフィ ド化合物と式 (III) で表わされるァミンとを反応 させて、 式 ( I ) で表されるカルボン酸基含有ジスルフィ ドのアミ ン塩化合物を含むゴム加硫用配合剤を製造する方法が提供される ( 以下の反応式 ( 1 ) 参照) 。
反応式 ( 1 )
(ID (III)
(式中、 R, , R2 及び R3 は、 独立に、 水素又は炭素数 1〜 2 0 のへテロ原子及び//又は置換基を有してもよい有機基であり、 Xは 炭素数 2〜 2 0のへテロ原子及び Z又は置換基を有してもよい有機 基である。 )
本発明に従えば、 更に、 式 (IV) で表わされるカルボン酸基を有 するチオール化合物と式 (III) で表わされるァミンとを酸化剤の 存在下で反応させて、 式 ( I ) で表されるカルボン酸基含有ジスル フィ ドのァミン塩化合物を含むゴム加硫用配合剤を製造する方法が 提供される (以下の反応式 ( 2) 参照) 。
反応式 (2)
(IV) (III)
(式中、 , R2 及び R3 は、 独立に、 水素又は炭素数:!〜 2 0 のへテロ原子及び Z又は置換基を有してもよい有機基であり、 は 炭素数 2〜 2 0のへテロ原子及びノ又は置換基を有してもよい有機 基である。 )
本発明に従えば、 更に、 また (A) 天然ゴム (NR) 及び Z又は ポリイソプレンゴム ( I R ) を少なく とも 3 0重量部以上含むジェ ン系ゴム 1 0 0重量部、
(B) 前記式 ( I ) で表されるカルボン酸基含有ジスルフィ ドの ァミン塩化合物 0. 1〜 5重量部、
(C) よう素吸着量が 7 0〜 : L 4 0 ( g /kg) 、 D B P吸収量が 6 0〜 1 8 0 ( 1 0 - 5 m3/kg) のカーボンブラック 2 0〜 8 0重 量部並びに
(D) 有機金属塩を金属含有量として 0. 0 5〜 0. 5重量部 を含んでなるタイヤ用ゴム組成物並びにそれをベルトコート用ゴム 及び/又はベルトエッジクッションに用いた空気入りタイヤが提供 される。
本発明によれば、 前記式 ( I ) のジスルフィ ドのァミン塩を用い ることにより、 ジェン系ゴムやハロゲン化ブチルゴムなどに対して 高い加硫促進効果を有し、 更にスコーチ時間に悪影響を及ぼすこと なく、 加硫速度及び加硫ゴム物性 (例えば耐熱老化性) を改善する ことができる。 本発明によれば、 また、 カルボン酸含有ジスルフィ ドのアミン塩化合物を加硫促進剤としてゴム組成物に配合すること により、 空気入りタイヤの金属ベル卜との接着性能の向上と低発熱 性との両立を可能にすることができる。 図面の簡単な説明
図 1は本発明に係るゴム組成物を用いるベルト及び/又はベル卜 エッジクッショ ンを他の部位と共に模式的に示す典型的な空気入り タイヤの子午線半断面図である。 発明を実施するための最良の形態
本発明に係るカルボン酸基含有ジスルフィ ドのァミン塩化合物 ( 即ち本発明のジスルフィ ドのァミン塩) は、 前記式 ( I ) で表わさ れる化合物である。
前記式 ( I ) において、 , R 2 及び R 3 は、 それぞれ独立に 、 水素又は炭素数 1〜 2 0、 好ましくは炭素数 1〜 1 2の有機基で あることができ、 そのような有機基としては、 例えばメチル基、 ェ チル基、 プロピル基、 ブチル基、 へキシル基、 ステアリル基などの 鎖式炭化水素基、 シクロプロピル基、 シクロプチル基、 シクロへキ シル基などの環式炭化水素基が挙げられる。 それら有機基の鎖内に 、 窒素原子、 酸素原子、 硫黄原子などのへテロ原子を有していても よい。 そのような有機基の例としては、 例えば、 メ トキシプロピル 基、 メ トキシェチル基、 テトラヒ ドロフルフリル基等が挙げられる 。 及び R 2 は、 それらが結合している窒素原子と共に、 複素環 基、 例えばイミダゾール基、 トリァゾ一ル基、 ピラゾール基、 アジ リジン基、 ピロリジン基、 ピぺリジン基、 モルホリン基、 チオモル ホリン基等の基を形成していてもよい。 R , 及び R 2 がそれらが結 合している窒素原子と共に複素環基を形成している場合には、 さら にその複素環上に置換基を有していてもよい。 この置換基の例とし ては、 例えばメチル、 ェチルなどのアルキル基 ; プロモ、 クロ口な どのハロゲン基 ; アルコキシ基、 力ルポキシル基、 エステル基等が 挙げられる。
前記式 ( I ) において、 Xは、 置換基を有していてもよい炭素数 2〜 2 0の、 好ましくは炭素数 2〜 1 2の、 鎖式炭化水素基もしく は脂環式炭化水素基、 芳香族炭化水素基及び複素環基から選ばれる 有機基である。 この有機基の例としては、 例えば、 メチレン基、 ェ チレン基、 プロピレン基、 へキシレン基、 シクロブチレン基、 シク 口へキシレン基、 フエ二レン基、 チアゾール基、 チアジアゾール基
、 ピリジレン基、 ナフチレン基等が挙げられる。 Xが鎖式炭化水素 基又は脂環式炭化水素基である場合には、 Xは、 その炭素鎖内に、 窒素原子、 酸素原子、 硫黄原子から成る群から選ばれるヘテロ原子 を有していてもよく、 メチル、 ェチルなどのアルキル基、 ブロモ、 クロ口などのハロゲン基、 エーテル基、 エステル基などを有しても よい。 Xは炭素数 2〜 1 2の、 鎖式炭化水素基、 芳香族基、 複素環 基などの芳香族性基であることが好ましく、 芳香族基であることが 更に好ましい。 Xが芳香族性基であると芳香族カルボン酸の方が脂 肪族カルボン酸よりも酸性が高く、 よりアミンとの塩形成能力が高 く、 生成されるアミン塩が安定であるためにゴム組成物の混合およ び低温加工時の焼けなどに悪影響が少なくなると考えられるので好 ましい。
前記式 (I I I ) のァミン類としては、 1級、 2級又は 3級のアミ ン類が好ましく、 特に 1級又は 2級ァミン類がカルボン酸と塩を形 成しやすく、 亜鉛華への配位能力及びに加硫中間体との反応などに より加硫反応を促進する能力が高いと考えられるため、 更に好まし い。
本発明に係るジスルフイ ドのアミン塩化合物 ( I ) は、 前記反応 式 ( 1 ) に示すように、 前記式 (I I ) で示されるカルボン酸基を有 するジスルフィ ド化合物 (式中、 Xは前記定義の通りである) と前 記式 (I I I ) のァミン類 (式中、 , R 2 及び R 3は前記定義の通 りである) とを反応させることにより製造することができる。 この 反応には酸化剤や触媒などを必要とすることなく、 適当な溶媒 (例 えばメタノール、 エタノール、 プロパノールなどの脂肪族アルコー ル、 ジェチルエーテル、 テトラヒ ドロフランなどのエーテル類、 ァ セトン、 2—ブ夕ノンなどのケトン類など) 中で式 (Π ) 及び式 ( I I I) の化合物を混合反応させることによって、 製造することがで
きる。
本発明の別の態様によれば、 前記ジスルフィ ドのァミン塩化合物
( I ) は、 前記反応式 (2) に示すように、 1つの分子にカルボン 酸を含有するチオール化合物 (IV) とァミン (III) との反応を酸 化剤の存在下で反応させることによって製造することができる。
前記反応式 ( 1 ) 及び (2) において、 ァミン (III) は、 ジス ルフィ ド化合物 (II) 又はチオール化合物 (IV) のカルボン酸基に 対して、 化学量論的に過剰量 (例えば 1. 0 1〜 1. 1 5当量) で 反応させるのが好ましい。
前記反応式 ( 1 ) において、 出発原料として用いられるカルボン 酸基含有ジスルフイ ド化合物 (II) の具体例としては、 例えば、 ジ チォジグリコール酸、 ジチォジプロピオン酸、 ジチォサリチル酸、 ジチォビス (2—二トロ安息香酸) などがあげられる。 一方、 反応 式 ( 2 ) で用いられる式 (IV) で表わされるチオール化合物として はメルカプト酢酸、 2—メルカプトプロピオン酸、 3—メルカプト プロピオン酸、 チォサリチル酸、 チォニコチン酸などがあげられる 一方、 上記式 (ΠΙ) で表されるァミンの具体例としては、 例え ばメチルァミン、 ェチルァミン、 プロピルァミン、 プチルァミン、 へキシルァミン、 イソプチルァミン、 t e r t—ブチルァミン, ジ メチルァミン、 ジェチルァミン、 ジプロピルアミン、 ジイソプロピ ルァミン、 シクロプロピルァミン、 シクロブチルァミン、 シクロへ キシルァミン、 N—メチルシクロへキシルァミン、 N—ェチルシク 口へキシルァミン、 ジシクロへキシルァミン、 2—メチルシクロへ キシルァミン、 e x o— 2—アミノノルポルナン、 2—メ トキシェ チルァミン、 ビス (2—メ トキシェチル) ァミン、 テトラフルフリ ルァミン、 モルホリン、 チオモルホリ ン、 1ーメチルピペラジン、
2—メチルイミダゾール、 ピぺラジン、 トリメチルァミン、 トリェ チルァミン、 トリプロピルァミンなどが挙げられる。
前記反応式 ( 2 ) に使用することができる酸化剤としては、 特に 制限はないが、 次の化合物が挙げられる。 塩素酸ナトリウム、 塩素 酸カリウム、 塩素酸アンモニゥムなどの塩素酸塩類 ; 過塩素酸ナト リウム、 過塩素酸カリウムなどの過塩素酸塩類 ; 過酸化リチウム、 過酸化ナトリウム、 過酸化力リゥムなどの無機過酸化物 ; 亜塩素酸 ナトリウム、 亜塩素酸カリウムなどの亜塩素酸塩類 ; 臭素酸ナトリ ゥム、 臭素酸カリウムなどの臭素酸塩類 ; 硝酸ナトリウム、 硝酸力 リウム、 硝酸アンモニゥムなどの硝酸塩類 ; ヨウ素酸ナトリウム、 ヨウ素酸カリウム、 ヨウ素酸カルシウムなどのヨウ素酸塩類 ; 過マ ンガン酸カリウム、 過マンガン酸ナトリウムなどの過マンガン酸塩 類 ; 重クロム酸ナトリウム、 重クロム酸カリウムなどの重クロム酸 塩類 ; 過ヨウ素酸ナトリウムなどの過ヨウ素酸塩類 ; メタ過ヨウ素 酸などの過ヨウ素酸 ; 無水クロム酸 (三酸化クロム) などのクロム 酸化物 ; 二酸化鉛などの鉛酸化物 ; 五酸化二ヨウ素などのヨウ素酸 化物 ; 亜硝酸ナトリウム、 亜硝酸カリゥムなどの亜硝酸塩類 ; 次亜 塩素酸カルシウムなどの次亜.塩素酸塩類 ; 三塩素化イソシァヌル酸 などの塩素化イソシァヌル酸 ; ペルォキソ二硫酸アンモニゥムなど のペルォキソ二硫酸塩類 ; ペルォキソホウ酸アンモニゥムなどのぺ ルォキソホウ酸塩類 ; 過塩素酸 ; 過酸化水素 ; 硝酸 ; フッ化塩素、 三フッ化臭素、 五フッ化臭素、 五フッ化ヨウ素、 ヨウ素などのハロ ゲン化化合物 ; エチレンジアミンテトラ酢酸銅、 二トリ口 トリプロ ピオン酸銅などの銅の水溶性キレート化合物 ; ジメチルスルホキシ ドなどの有機化合物 ; 酸素など。 酸化剤として酸素を使用する場合 、 酸素源として空気を用いることもできる。 これらは単独で用いて もよく、 複数を組合せて用いてもよい。 これらのうち、 反応が容易
で効率が高い点で、 塩素酸ナトリウム、 過塩素酸ナトリウム、 過酸 化ナトリウム、 亜塩素酸ナトリウム、 過酸化水素、 ヨウ素、 ェチレ ンジァミンテ卜ラ酢酸銅、 二トリ口 トリプロピオン酸銅及び酸素が 好ましい。
前記反応に用いることができる溶媒としては、 メタノール、 エタ ノール、 プロパノール、 イソプロパノール、 ブ夕ノールなどの脂肪 族アルコール、 ジェチルエーテル、 テトラヒ ドロフラン (T H F ) 、 イソプロピルエーテルなどのエーテル類、 アセトン、 2—ブ夕ノ ンなどのケトン類、 ァセトニトリル、 ジメチルホルムアミ ド (D M F ) などの含室素有機溶媒などがあげられる。 これらの溶媒は単独 または混合溶媒の形で使用しても良い。 これらのうち、 ジスルフィ ド類、 チオール類とアミン類への溶解性が高く、 反応生成物から取 り除きやすい点から、 脂肪族アルコール類、 エーテル類、 ケトン類 が好ましい。
前記反応の反応温度には特に限定はないが、 0 °C〜 1 0 0 °Cの範 囲内であることが好ましい。 0 °C未満では反応時間が遅くなり、 1 0 0でを超える温度では生成物の望ましくない副反応が起こるおそ れがある。 この反応温度は、 更に好ましくは 2 0 °C〜 7 0 °Cの範囲 内である。
本発明に係るゴム加硫用配合剤に含めることのできる加硫剤の具 体例としては、 例えば硫黄、 有機過酸化物、 キノンジォキシム、 金 属酸化物及びアルキルフエノールーホルムアルデヒ ド樹脂などが挙 げられる。
本発明に係るジスルフィ ドのァミン塩と併用できるゴム加硫用配 合剤としては、 スルフェンアミ ド系又はチウラム系の加硫促進剤を 含むことが好ましい。 スルフェンアミ ド系又はチウラム系の加硫促 進剤を用いることにより、 ゴム成分の加硫を更に促進し、 また、 得
られる加硫ゴムの物性をさらに向上させることができる。 スルフエ ンアミ ド系の加硫促進剤としては、 例えば N—シクロへキシルー 2 一べンゾチアゾリルスルフェンアミ ド、 N— t 一プチルー 2 一ベン ゾチアゾリルスルフェンアミ ド、 N—ォキシジエチレン一 2—ベン ゾチアゾリルスルフェンアミ ド、 N , N ' ージシクロへキシルー 2 一べンゾチアゾリルスルフェンアミ ドが挙げられる。 チウラム系の 加硫促進剤としては、 例えばテトラキス ( 2 —ェチルへキシル) チ ウラムジスルフィ ド、 テトラメチルチウラムジスルフィ ド、 テトラ ェチルチウラムジスルフィ ド、 テトラメチルチウラムモノスルフィ ド、 テトラべンジルチウラムジスルフィ ド、 ジペンタメチレンチウ ラムテトラスルフィ ドなどが挙げられる。
本発明のゴム組成物は、 ジェン系ゴム及びハロゲン化ゴムから成 る群から選ばれる未加硫ゴム成分と本発明に係るジスルフィ ドのァ ミン塩 ( I ) を含む。 このゴム組成物が含むことができる未加硫ゴ ム成分としてはジェン系ゴム及びハロゲン化ゴムから成る群から選 ばれる。 ジェン系ゴムの具体例としては、 例えば天然ゴム、 ブ夕ジ ェンゴム、 イソプレンゴム、 クロロプレンゴム、 スチレン一ブ夕ジ ェン共重合体ゴム、 エチレン—プロピレン一ジェン共重合体ゴム、 アクリ ロニトリル一ブタジエン共重合体ゴムが挙げられる。 また、 ハロゲン化ゴムの具体例としては、 例えば臭素化ブチルゴム、 塩素 化ブチルゴム等のハロゲン化ブチルゴム、 イソブチレン一パラメチ ルスチレン共重合体のハロゲン化物 (例えば臭素化物) 、 クロロブ レンゴム、 ェピクロロヒ ドリンゴム、 クロロスルホン化ポリエチレ ン、 塩素化ポリエチレン、 マレイン酸変性塩素化ポリエチレン、 塩 素化アクリルゴム、 フッ素ゴム、 エポキシ化アクリルゴム、 ハロゲ ン系モノマーを共重合させたァクリルゴムなどが挙げられる。
本発明に係るゴム組成物において、 本発明に従ったジスルフィ ド
のァミン塩 ( I ) は単独又は当該技術分野において未加硫ゴムの加 硫剤又は加硫促進剤として一般的に使用されている加硫剤又は加硫 促進剤と共にゴム加硫用配合剤として使用できる。 本発明のジスル フイ ドのアミン塩 ( I ) は、 当該ジスルフイ ドのアミン塩 ( I ) の 加硫及び /又は加硫促進作用を妨げずに所望の加硫及び 又は加硫 促進効果並びに耐熱老化性の向上を達成できる限り、 当該ゴム加硫 用配合剤に含まれる他の加硫剤及び 又は加硫促進剤の合計量に対 して、 任意の割合で使用することができる。 しかしながら、 望まし い加硫及びノ又は加硫促進効果を達成するには、 ジェン系ゴム及び ハロゲン化ゴムから成る群から選ばれる未加硫ゴム成分 1 0 0重量 部に対して 0 . 1〜 2 0重量部であるのが好ましい。 前記ジスルフ イ ドのアミン塩 ( I ) の配合量がこの範囲内であると、 実用的な強 度及びゴム弾性を発現できるなどのより有利な効果が得られる。 ま た、 加硫温度は通常の 1 4 0 :〜 2 0 0 °Cが好ましい。
本発明のゴム組成物には、 上記加硫促進剤の他に、 ゴム組成物に 通常配合される力一ボンブラックやシリカなどの補強剤、 加硫又は 架橋剤、 加硫又は架橋促進剤、 ステアリン酸や酸化亜鉛及び酸化マ グネシゥムなどの加硫促進助剤、 各種オイル、 老化防止剤、 充填剤 、 パラフィ ンオイルなどの軟化剤、 可塑剤、 老化防止剤などの各種 配合剤及び添加剤を、 各種用途に応じて一般的に使用される量で一 般的な配合方法によって配合してよい。 かかる配合は、 汎用のゴム 用混練機、 例えばロール、 バンバリ一ミキサー、 ニーダ一等で混練 することにより配合できる。
本発明者らは、 前記課題を解決すべく研究を進めた結果、 カルボ ン酸基含有ジスルフィ ドのァミン塩化合物を加硫促進剤として、 ゴ ム成分、 特定のカーボンブラック及び有機金属塩と共に、 ゴム組成 物中に配合することによって、 タイヤの金属ベルトとの接着性能の
向上と低発熱性との両立を可能にすることに成功した。
本発明のゴム組成物に成分 (A ) として配合されるゴム成分は、 ジェン系ゴム 1 0 0重量部中に天然ゴム (N R ) 及び Z又はポリィ ソプレンゴム ( I R ) を少なく とも 3 0重量部以上、 好ましくは 4 0〜 9 0重量部を配合する。 N R及び 又は I Rの配合量が少ない と強度が不足するので好ましくない。 本発明において使用すること のできる他のジェン系ゴムとしては、 タイヤ用ゴム組成物に配合す ることができる任意のジェン系ゴムを用いることができ、 具体的に はブタジエンゴム、 クロロプレンゴム、 スチレン一ブタジエン共重 合体ゴム、 エチレン一プロピレン一ジェン共重合体ゴム、 ァクリ ロ 二トリルーブタジエン共重合体ゴムなどをあげることができる。 本発明によれば、 前記式 ( I ) のカルボン酸基含有ジスルフィ ド のァミン塩化合物を、 ジェン系ゴム 1 0 0重量部当り、 0 . 1〜 5 重量部、 好ましくは 0 . 3〜 4 . 5重量部配合する。 このカルボン 酸含有ジスルフイ ドのアミン塩化合物 ( I ) の配合量が少ないと硬 度が不足するので好ましくなく、 逆に多いと破断伸びが不足するの で好ましくない。
本発明のゴム組成物において使用するゴム加硫用配合剤 (以下、 加硫促進剤ともいう) は前記カルボン酸基含有ジスルフィ ドのアミ ン塩化合物 ( I ) のみから成っていても、 そのカルボン酸基含有ジ スルフィ ドのアミン塩化合物に加えて当該技術分野において未加硫 ゴムの加硫促進剤として一般的に使用されているものを含むもので あってもよい。 本発明のカルボン酸基含有ジスルフィ ドのァミン塩 化合物は、 当該カルボン酸基含有ジスルフイ ドのアミン塩化合物の 加硫促進作用を妨げずに所望の加硫促進効果を達成できる限り、 他 の加硫促進剤の合計量に対して、 任意の割合で使用することができ る。
本発明に係るゴム組成物には、 他の加硫促進剤として例えばスル フェンアミ ド系、 チウラム系又はチアゾ一ル系の加硫促進剤を併用 してもよく、 スルフェンアミ ド系、 チウラム系又はチアゾ一ル系の 加硫促進剤を用いることにより、 ゴム成分の加硫をさらに促進する ことができる。 スルフェンアミ ド系の加硫促進剤としては、 例えば
、 N—シクロへキシルー 2—べンゾチアゾリルスルフェンアミ ド、 N— t 一ブチル _ 2—ベンゾチアゾリルスルフェンアミ ド、 N—才 キシジエチレン一 2—ベンゾチアゾリルスルフェンアミ ド、 N , N ' ージシクロへキシルー 2 —べンゾチアゾリルスルフェンアミ ドが 挙げられる。 チウラム系の加硫促進剤としては、 例えばテトラキス ( 2 —ェチルへキシル) チウラムジスルフィ ド、 テ卜ラメチルチウ ラムジスルフィ ド、 テトラェチルチウラムジスルフィ ド、 テトラメ チルチウラムモノスルフィ ド、 テトラべンジルチウラムジスルフィ ド、 ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィ ドが挙げられる。 チ ァゾール系の加硫促進剤としては、 2—メルカプトべンゾチアゾー ル、 ジベンゾチアジルジスルフィ ドが挙げられる。
本発明に係るゴム組成物に含めることのできる加硫剤の具体例と しては、 例えば、 硫黄、 有機過酸化物、 キノンジォキシム、 金属酸 化物、 及びアルキルフエノールーホルムアルデヒ ド樹脂等が挙げら れる。
本発明のゴム組成物は成分 (C) としてよう素吸着量が 7 0〜 1 4 0 ( g /kg) 、 好ましくは 7 5〜: L 3 0 ( g /kg) 、 そして D B P吸収量が 6 0〜; L 8 0 ( 1 0 "5 m3/kg) 、 好ましくは 6 5〜 1 6 0 ( 1 0 -5 m3/kg) の力一ボンブラックをゴム成分 (A) 1 0 0重量部当り、 2 0〜 8 0重量部、 好ましくは 3 0〜 7 0重量部配 合する。 使用するカーボンブラックのよう素吸着量 ( J I S K 6 2 1 7 — 1 に準拠して測定) が小さいとゴムの強度が不足するの
で好ましくなく、 逆に大きいと発熱が悪化するので好ましくない。 またカーボンブラックの D B P吸収量 ( J I S K 6 2 1 7 - 4 に準拠して測定) が小さいと硬度が不足するので好ましくなく、 逆 に大きいと破断伸びが不足するので好ましくない。
本発明のゴム組成物には、 成分 (D) として有機金属塩を金属含 有量としてゴム成分 (A) 1 0 0重量部当り、 0. 0 5〜 0. 5重 量部、 好ましくは 0. 1〜 0. 4重量部配合する。 この配合量が少 ないと金属ベルトとの接着性能が不足するので好ましくなく、 逆に 多いと耐疲労性が不十分となるので好ましくない。 本発明において 使用することができる有機金属塩としては、 ニッケル (N i ) 、 コ バルト ( C o ) 塩の使用が好ましく、 具体的には日本化学産業製ナ ーセムニッケル (N i含有率 2 0. 0 4 %) 、 日鉱マテリアルズ社 製ナフテン酸コバルト (C o含有率 1 0 %) 、 ローディア社製マノ ポンド (C o含有率 2 2 %) 、 日本化学産業製ナーセム第ニコパル ト (C o含有率 1 6. 5 4 %) などを用いることができる。
本発明に係るゴム組成物には、 前記した成分に加えて、 シリカな どの補強剤 (フイ ラ一) 、 加硫又は架橋剤、 各種オイル、 老化防止 剤、 可塑剤などのタイヤ用、 その他のゴム組成物用に一般的に配合 されている各種添加剤を配合することができ、 かかる添加剤は一般 的な方法で汎用のゴム用混練機、 例えばロール、 バンバリ一ミキサ 一、 ニーダ一等を用いて、 混練して組成物とし、 加硫又は架橋する のに使用することができる。 これらの添加剤の配合量は本発明の目 的に反しない限り、 従来の一般的な配合量とすることができる。 本発明に係るゴム組成物は図 1 に模式的に示す典型的な空気入り タイヤのベルトコート用ゴム及びベルトエッジクッッシヨンに好適 に用いることができ、 従来の一般的な空気入りタイヤの製造ライン にそのまま使用することができる。
実施例
以下に示す実施例及び比較例を参照して本発明を更に詳しく説明 するが、 本発明の技術的範囲を、 これらの実施例に限定するもので ないことは言うまでもない。
調製例 1 : ジスルフィ ドのァミン塩化合物 Aの合成 :
メタノール 1 0 0 0 g中、 ジチォサリチル酸 3 0 6. 4 g ( 1 mo 1) とシクロへキシルァミン 2 1 8. 2 g ( 2. 2 mol) を入れ、 室 温で 3 0分反応させた。 反応終了後、 減圧下でメタノールを除いて からろ過し、 アセトンで 2回洗浄 · 乾燥後、 下記式で示される白色 粉末の化合物 Aを 4 9 9. 2 g (収率 9 9 %) 得た。
(化合物 A)
1 H NM R ( 4 0 0 MHz, DM S O - d 6 ) d i n p p m : 1. 0 - 1. 3, 1. 5 , 1. 7, 1. 9 , 2. 9, 7. 1, 7. 2, 7. 5, 7. 8
元素分析値 (%) : C26 H36N 2 04 S 2
計算値 : C, 6 1. 8 7 ; H, 7. 1 9 ; N, 5. 5 5 ; S , 1 2 . 7 1
測定値 : C , 6 1. 5 4 ; H, 7. 2 8 ; N, 5. 5 6 ; S, 1 2 . 7 2
調製例 2 : ジスルフィ ドのァミン塩化合物 Bの合成 :
チォサリチル酸 3 0 8. 4 g ( 2 mol) とシクロへキシルァミン
2 1 8 , 2 g ( 2. 2 mol) をイソプロピルアルコール l O O O g 中、 エチレンジァミン四酢酸ニナトリウム銅四水和物 7. 5 g ( 0 . 8 mol%) を入れ、 酸素雰囲気下、 5 0 °Cで 3時間反応させた。 反応終了後、 ろ過乾燥し、 下記式で示される化合物 Bを 4 7 9. 0 g (収率 9 5 %) 得た。
(化合物 B) 調製例 3 : ジスルフィ ドのアミン塩化合物 Cの合成
3, 3 ' —ジチォジプロピオン酸 2 1 0. 3 g ( 1 mol) とシク 口へキシルァミン 2 1 8. 2 g ( 2. 2 mol) をメタノール 1 0 0 0 g中、 室温で 3 0分反応させた。 反応終了後、 減圧下でメタノー ルを除いてからろ過し、 アセトンで 2回洗浄 · 乾燥後、 下記式で示 される白色粉末の化合物 Cを 40 0. 4 g (収率 9 8 %) 得た。
H00C、
、r
(化合物 C)
1 HNMR ( 4 0 0 MHz, D S O- d 6) δ i n p p m : 1. 1 - 1. 2, 1. 5, 1. 7 , 1. 9 , 2. 3 , 2. 8, 2. 9 元素分析値 (%) : C 1 8 H 3 6 N 2 0 4 S 2
計算値 : C, 5 2. 9 1 ; H, 8. 8 8 ; N, 6. 8 6 ; S , 1 5 . 6 9
測定値 : C , 5 2. 8 3 ; H, 9. 0 3 ; N, 6. 8 4 ; S , 1 5 . 9 2
調製例 4 : ジスルフィ ドのァミン塩化合物 Dの合成
イソプロピルアルコール 1000 g中、 ジチォサリチル酸 306 .4 g (1 mol)と卜プチルァミン 160.9 g(2.2 mol)を入れ、 室温で 30分反 応させた。 反応終了後、 ろ過し、 アセトンで 2回洗浄 · 乾燥後、 下 記式で示される白色粉末の化合物 Dを 445.3 g (収率 98 %)得た。
Ή NM (400MHz, DMS0-d6) δ in ppm : 1.3, 3. 1, 7. 1, 7.2, 7.5, 7.8
元素分析値 (%) : C22H32N204S2
計算値 : C, 58.38; H, 7. 13; N, 6. 19; S, 14. 17
測定値 : C, 58. 14; H, 7.26; N, 6.45; S, 14.58
調製例 5 : ジスルフィ ドのァミン塩化合物 Eの合成
メタノール 1000 g中、 ジチォサリチル酸 306 .4 g (1 mol)とジ イソプロピルアミン 222.6 g(2.2 mol)を入れ、 室温で 30分反応させ た。 反応終了後、 減圧下でメタノールを除いてからろ過し、 ァセト ンで 2回洗浄 · 乾燥後、 下記式で示される白色粉末の化合物 1 を 501
.2 g (収率 98.5 %)得た。
Ή NMR (400MHz, DMS0-d6) δ in ppm : 1.3, 3.2, 7.1, 7.2, 7.5, 7.8
元素分析値 (%) C26H40N204S2
計算値 : C, 61.38; H, 7.93; N, 5.51; S, 12.61
測定値 : 60.86; H, 8.0; N, 5.63; S, 12.44
実施例 I — 1〜 I 一 7及び比較例 I 一 1〜 I 一 3
ゴム組成物の調製
下記表 I 一 1に示す配合成分を 1. 7 リ ツ トルのバンバリ一ミキ サ一により 5分間混合して均一に分散させ、 各実施例及び比較例の ゴム組成物を得た。 得られた各実施例及び比較例のゴム組成物を下 記の各試験法により評価した。 結果を表 I 一 1に示す。
表 I— 1 :ゴム組成物の配合 配合量 (重:匱部)
成分 比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 比較例 実施例実施例 比較例
I - 1 I 一 1 I 一 2 I - 3 1 - - 4 I 一 5 I 一 2 I 一 6 I 一 7 I 一 3 天然ゴム " 100 100 100 100 100 80 ― 一 一 100
S B R*2 - - - - - 20 ― 一 ― - 臭素化プチル" - - - - 一 - 100 100 100 - カーボンブラック *4 50 50 50 50 50 50 50 50 50 50 酸化亜鉛 " 5 5 5 5 5 5 3 3 3 5 ステアリン酸 *6 1 1 1 1 1 1 2 2 2 1 老化防止剤 7 1 1 1 1 1 1 - - ― 1 石油樹脂 *8 - - - 一 一 一 10 10 10 - オイル *9 - - - 一 - - 10 10 10 一 硫黄 *1Q 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 1.5 0.5 一 0.5 1.5 加硫促進剤 C Z*11 1 一 - - - - 一 - 一 加硫促進剤 DM*12 - - - 一 - 一 1 一 - ― 化合物 A*13 - 2 - - 2 一 2.5 2.5 ― 化合物 C*13 - - 2 一 一 一 一 一 ― ― 化合物 一 - 一 2 - - 一 - 一 一 化合物 E*13 - - - - 2 - 一 一 ― 一 ジチォサリチル酸 *14 一 - - - 一 - 一 - 一 2
表 I 一 1脚注
* 1 : R S S # 3
* 2 : Nipol 1712 (日本ゼオン製)
* 3 : Exxon Bromobutyl 2255 (日本ブチル製)
* 4 ·· ダイアブラック E (三菱化学製)
* 5 : 酸化亜鉛 3種 (正同化学製)
* 6 : ビーズステアリン酸 YR (日本油脂製)
* 7 : ノクラック 6 C (大内新興化学製)
* 8 : ハイレッツ G— 1 0 0 X (三井化学製)
* 9 : デゾレックス 3号 (昭和シェル石油製)
* 1 0 : 金華印微粉硫黄 (鶴見化学工業製)
* 1 1 : ノクセラー C Z— G (N—シクロへキシルー 2—ベンゾチ ァゾリルスルフェンアミ ド) (大内新興化学製)
* 1 2 : ノクセラ一 DM— P (ジベンゾチアジルジスルフィ ド) ( 大内新興化学製)
* 1 3 :調製例 1, 3 , 4及び 5で合成した化合物
* 1 4 : ジチォサリチル酸 (関東化学製)
試験法
ムーニースコーチ
未加硫のゴム組成物について、 J I S K 6 3 0 0— 1 9 9 4の 規定に準じて、 L形ロー夕を使用し、 予熱時間 1分、 試験温度 1 2 5°Cの条件で、 ム一二一粘度を連続的に測定した。 ムーニー粘度の 最低値を Vmとした。 また、 ムーニー粘度が Vnから 5ポイント上昇 するまでのム一ニースコーチ時間を測定した。 結果を表 I 一 2に示 す。 ムーニースコーチ時間は、 スコーチ (ゴム焼け) の指標であり 、 長い方が好ましい。
次に得られた各ゴム組成物について、 1 5 0でで 3 0分間加硫し
て、 1 5 c mX 1 5 c mX 2 mmの加硫シートを作成した。 この加 硫シートから J I S 3号ダンベル形状の試験片を打ち抜き、 J I S
K 6 2 5 1 に従って、 伸び 3 0 0 %時のモジュラス (M 3 0 0 ) 、 破断応力 (TB) 及び破断時伸び (EB) を求め、 さらに、 J I S
K 6 2 5 7に従って、 8 0 で 9 6時間老化後の M 3 0 0 を測定 し、 M 3 0 0の初期値を基準として老化後の M 3 0 0の値の変化率 (%) を下記式 :
1 0 0 X [ (老化後の M 3 0 0 ) — (老化前の M 3 0 0 ) ] / ( 老化前の M 3 0 0 )
に従って求めた。 結果を表 1 — 2に示す。 変化率の値が小さいほど 、 耐熱老化性が優れていることを示す。
表 I一 2 :試験結果 比較例 実施例 実施例 実施例 実施例 実施例 比較例 実施例 実施例 比較例 I 一 1 I 一 1 I - 2 I 一 3 I - 4 1— 5 I— 2 I - 6 I 一 7 I — 3 スコーチ時間 (分) 20. 3 23. 4 18. 5 23. 2 2 1. 7 25. 1 15. 9 >45 23. 5 25. 3
TB (MP a) 25. 6 24. 7 25. 4 25. 5 25. 7 24. 5 9. 7 8. 7 10. 1 15. 4
EB (¾) 443 521 470 510 527 505 937 727 782 620 老化前の M300 (MPa) 13. 9 1 1. 9 13. 3 1 1. 7 12. 2 12. 3 2. 5 4. 1 4. 3 6. 7 老化後の M300 (MPa) 17. 2 13. 3 15. 5 13. 2 13. 7 13. 7 3. 1 4. 7 4. 9 8. 9 変化率 (%) 23. 7 1 1. 8 16. 5 12. 8 12. 3 1 1. 4 24. 0 14. 6 14. 0 32. 8
実施例 II一 ;!〜 II— 4及び比較例 II— 1〜 II一 4
サンプルの調製
表 II一 I に示す配合において、 加硫促進剤と硫黄を除く成分を 1 . 7 リ ッ トルの密閉型ミキサーで 5分間混練し、 1 6 0 °Cに達した ときに放出してマス夕一バッチを得た。 このマスタ一バッチに加硫 促進剤と硫黄をオープンロールで混練し、 ゴム組成物を得た。
次に得られたゴム組成物を所定の金型中で 1 5 0でで 3 0分間加 硫して試験サンプルを調製し、 以下に示す試験法で加硫ゴムの物性 を測定した。 結果は表 II一 I に示す。
ゴム物性評価試験法
破断伸び : J I S K 6 2 5 1に準拠しダンベル 3号型のサン プルを速度 5 0 0 mm/minで伸張し、 2 0 °Cにおける破断伸びを測 定した。 結果は比較例 II一 1の値を 1 0 0として指数表示した。 こ の数値が大きいほど伸びが高いことを示す。
発熱性 : J I S K 6 3 94に準拠し、 初期歪 1 0 %、 振幅 2 %、 周波数 2 0 Hzにて 2 0 °Cにおける t a n <5を測定した。 結果は 比較例 II— 1の値を 1 0 0として指数表示した。 この数値が大きい ほど低発熱で発熱性が良好であることを示す。
接着試験 : AS TM D 1 8 7 1 C法に準拠し、 2 5 mm幅の試験 片を 5 0 Omm/minの速度で剥離させたときに必要な剥離力を測定 した。 結果は比較例 II一 1の値を 1 0 0として指数表示した。 この 数値が大きいほど接着力が高いことを示す。
表 Π— 1
表 π 脚
NR : 天然ゴム R S S # 3
C B : 東海カーボン (株) 製 カーボンブラック シース ト KH ( よう素吸着量 9 0 cm3/ 1 0 0 g , D B P吸収量 1 1 9 X 1 0一5 m3 /kg)
亜鉛華 : 正同化学工業 (株) 製 酸化亜鉛 3種
ステアリン酸 : 日本油脂 (株) 製 ビーズステアリン酸
老化防止剤 ( 6 D) : 大内新興化学工業 (株) 製 ノクラック 2 2
4
コバルト塩 : 口一ディア社製 マノポンド (C o含有率 2 2 %) ( 化学式 : (C9H19 C o O) 3 B)
硫黄 : ァクゾノーベル (株) 製 クリステックス H S O T 2 0 加硫促進剤 1 大内新興化学工業 (株) 製 ノクセラー D Z— G 加硫促進剤 2 大内新興化学工業 (株) 製 ノクセラー DM— P 0 加硫促進剤 3 調製例 1で合成した化合物 A 産業上の利用可能性
以上の通りに、 本発明のジスルフイ ドのアミン塩化合物 ( I ) を 含むゴム加硫用配合剤は、 ジェン系ゴム及びハロゲン化ブチルゴム などに対して高い加硫促進効果を有し、 しかも、 ハロゲン化ブチル ゴムに対しては、 加硫剤としても作用する。 更に、 本発明のジスル フイ ドのアミン塩化合物 ( I ) を含むゴム加硫用配合剤を含む未加 硫ゴム組成物を加硫して得られる加硫ゴムは、 従来の加硫剤及び Z 又は加硫促進剤を含む未加硫ゴム組成物から得られるものよりも高 い耐熱老化性を示す。 本発明では、 更に、 ジェン系ゴムにカルボン 酸基含有ジスルフィ ドのアミン塩化合物を加硫促進剤として使用す ると共に、 特定のカーボンブラック及び金属塩を使用することによ
つて、 タイヤの金属ベルトとの接着性能の向上と低発熱性との両立 を可能にしたので、 空気入りタイヤのベルトコート用ゴム及び 又 はベルトエッジクッションなどのゴム組成物として有用である。