JP2000202698A - ダイナミックバランサ装置 - Google Patents

ダイナミックバランサ装置

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JP2000202698A
JP2000202698A JP11002137A JP213799A JP2000202698A JP 2000202698 A JP2000202698 A JP 2000202698A JP 11002137 A JP11002137 A JP 11002137A JP 213799 A JP213799 A JP 213799A JP 2000202698 A JP2000202698 A JP 2000202698A
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    • B30PRESSES
    • B30BPRESSES IN GENERAL
    • B30B15/00Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
    • B30B15/0064Counterbalancing means for movable press elements

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 周期的に複雑な波形で変動する加振力を簡単
な機構によって効果的に抑制することができ、しかも位
相や加振力の大きさを簡単に調節することができ、従来
と比べて飛躍的に高速運転を可能にする。 【解決手段】 上下に配置された2個のラムが上下動す
るダブルアクションプレスであって、リンクモーション
で上下動するロワラム3に対応して第2バランサ18を
設け、クランクモーションで上下動するアッパーラムに
対応して第1バランサ17を設けてなり、第2バランサ
と第1バランサとの合成加振力を前記両ラムの加振力に
バランスさせるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレス、特にダブ
ルアクションプレスに好適であるダイナミックバランサ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、深絞り加工によって薄肉
飲料缶等の2ピース缶を成形加工するプレス装置とし
て、ダイが取り付けられているロワラムとパンチが取り
付けられているアッパーラムが対向して上下動する所謂
対向ラム方式のダブルアクションプレス装置が知られて
いる。近時、缶材のより一層の薄肉化と共に、化学溶剤
等の使用の減少を図るプラスチックラミネート缶材を使
用した深絞り缶が求められ、長いストロークと高いプレ
ス圧力が要求されると共により一層の高速化が求められ
ている。プレス装置は、往復運動するラムの慣性力等の
周期的な不平衡力による加振力によって振動が発生し、
その振動が基礎を通じて周囲に伝播して、振動公害を発
生させる等、種々の悪影響を及ぼす。特にストロークが
長く、しかも高い圧力が要求される上記のようなプレス
装置において、高速化した場合強い振動が発生するの
で、高速運転を可能にするためには、プレス装置自体の
振動抑制は避けられない課題である。
【0003】一般に機械装置において、周期的な不平衡
力の発生を抑制する方策として、該不平衡力に対向する
バランスウェイトを逆の位相で変位させて不平衡力を打
ち消す方法が知られている。しかしながら、ダブルアク
ションプレスのように2個のラムが変位する場合は、そ
の加振力の波形が複雑となり、それに対応してバランス
質量を変位させるには複雑な機構が必要である。特に、
一方のラムがリンク機構によってドウェルを有するよう
な変位をする場合、両ラムによって発生する合成の加振
力は、より複雑な波形となり、それに対応する逆位相波
形でバランス質量を変位させることは困難である。
【0004】本出願人は、上記問題点を解決する方策と
して、プレス装置のクランク主軸とギア伝動により回転
するサブクランク軸に連接棒を介してバランスウェイト
を懸垂して設け、ギア伝動の噛み合い比及びサブクラン
ク軸のクランクレバーと連接棒長さ比を適宜選択するこ
とによってバランスウェイトの振動位相を調節できるよ
うにして、アッパーラムとロワラムの加振力とバランス
する加振力を発生するようにしたダイナミックバランサ
装置を先に提供した(特開平4−107342号公
報)。また、他の手段として、対向して変位する二つの
スライドに別々にバランサを設けてプレス慣性をバラン
スさせるようにしたものが提案されている(特開平9−
285897号)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記提案されている従
来技術は、周期的に複雑な波形で変動する加振力に対し
て近似的にバランスさせることができるが、対向動する
ラムによって発生する複雑な加振力を完全に打ち消すま
でに到ってなく、不平衡力が残留し高速運転に制限を受
けている。また、バランサ機構が前者は歯車機構を採用
しているため構造が複雑である。後者は何れのバランス
ウェイトもリンクモーションで変位するがリンクモーシ
ョンを得るためのクランクモーション部の加振力に対し
てバランスがとれてなく、しかもリンク機構が複雑な構
造となっている等の問題点がある。
【0006】そこで、本発明は、上下動するアッパーラ
ムとロワラムを有するダブルアクションプレス等、クラ
ンクモーション機構で上下動する荷重とリンクモーショ
ン機構で上下動する荷重を有するプレス装置において、
周期的に複雑な波形で変動する加振力であっても、極め
て簡単な機構によって効果的に抑制することができ、し
かも位相や加振力の大きさを簡単に調節することがで
き、従来と比べて飛躍的に高速運転が可能であり、さら
に構造が簡単で省スペースを図ることができるプレスの
ダイナミックバランサ装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成する本発
明のプレスのダイナミックバランサ装置は、クランクモ
ーション機構で上下動する荷重とリンクモーション機構
で上下動する荷重を有するプレス装置のダイナミックバ
ランサであって、前記クランクモーション機構で上下動
する荷重に対応してクランクモーションで上下動するバ
ランスウェイトを有する第1バランサと、前記リンクモ
ーション機構で上下動する荷重に対応してリンクモーシ
ョンで上下動するバランスウェイトを有する第2バラン
サとを備え、前記リンクモーションバランサとクランク
モーションバランサとの合成加振力を前記両荷重の変位
による加振力にバランスさせるようにしたことを特徴と
するものである。
【0008】前記プレスがダブルアクションプレスであ
る場合、クランクモーション機構で上下動する荷重にク
ランク機構により上下動するクランクモーションラムを
含み、前記リンクモーション機構で上下動する荷重に前
記クランクモーションラムに対向して変位するリンクモ
ーションラムを含むようにし、アッパーラムに前記クラ
ンクモーションラムを採用し、且つロワラムに前記リン
クモーションラムを採用するのが望ましい。さらに、前
記クランクモーション機構で上下動する荷重に、さらに
前記ロワラムのリンク機構内にクランクモーションをリ
ンクモーションに変換するためのスライダも含めること
によって、リンクモーションを得るためのクランクモー
ション部の加振力に対しても良好にバランスをとること
ができる。
【0009】前記第2バランサは、一端がロワラムに連
結された第1リンクと、該第1リンクの他端に一端が連
結され中間部が固定フレームに枢着された第2リンク
と、該第2リンクの他端部に一端が連結されている第3
リンクと、該第3リンクの他端に支持されているバラン
スウェイトで構成することによって、簡単なリンク機構
でラムの加振力と逆位相で変位させることができる。第
2バランサは、前記ロワラムの両側に対向して配置する
ことによって、水平方向の加振力を発生させることな
く、垂直方向の加振力のみを効果的に発生させることが
でき、望ましい。
【0010】また、前記第1バランサは、クランク主軸
のクランクに連結された連接棒により上下動するバラン
スウェイトで構成することによって、単純なクランク機
構によってバランスウェイトを変位させてラム及びスラ
イダの加振力にバランスさせることができる。そして、
該第1バランサをクランク主軸の中央部に設けることに
よって、単一のバランサで効果的に加振力を抑制するこ
とができる。そしてより望ましくは、第1バランサのバ
ランスウェイトは、クランク主軸が貫通してクランクが
回転できる貫通孔が形成され、該貫通孔を該クランク主
軸が貫通し、クランク主軸線とバランスウェイト軸線が
直交して上下動するように、前記バランスウェイトが垂
直方向にガイドされていることである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づき詳細に説明する。図1〜図5は対向ラムダブルア
クションプレスに本発明のダイナミックバランサ装置を
適用した場合の実施形態を示し、図1は要部を示す正面
図であり、図2〜図3はラムの駆動部を示す側面図であ
り、図4〜図5はダイナミックバランサ装置部を示す斜
視図である。
【0012】本実施形態におけるダブルアクションプレ
ス1は、アッパーラム2とロワラム3とが互いに対向し
て上下動するように、本体フレームに配置されている。
本体フレームは、ベース4から立設された支柱5にベッ
ド6、クラウン9及び適宜の支持パネル等を固定して構
成されている。該本体フレームにクランク主軸7が幅方
向に中間部を貫通して回転駆動可能に支持されている。
クランク主軸7は、図示しない動力源により適宜の伝動
機構を介して回転駆動される。該クランク主軸7には、
図5に示すように、左右一対のアッパーラム駆動用クラ
ンク13、左右一対のロワラム駆動用クランク15、そ
して中央部に後述する第1バランサ駆動用クランク30
からなる、合計5個のクランクを有している。前記アッ
パーラム駆動用クランク13とロワラム駆動用クランク
15は異なった位相となっており、また前記アッパーラ
ム駆動用クランク13と第1バランサ駆動用クランク3
0は略逆位相に形成されている。
【0013】アッパーラム2はクランク機構によって上
下動され、その駆動機構が図2に明示されている。アッ
パーラム2は4隅を本体フレームに固定されたガイドブ
ッシュ8に上下動自在に嵌合しているポスト10の上端
に固定されている。該ポスト10の下端は2本づつクロ
スヘッド11で連結され、該クロスヘッドの中間部が、
クランク主軸7のアッパーラム駆動用クランク13に連
接棒12を介して連結され、アッパーラム2の駆動機構
を構成している。従って、アッパーラムは、クランク主
軸の回転により、図6の変位曲線aに示すように、クラ
ンクモーションにより上下に正弦運動を行う。
【0014】一方、ロワラム3は、リンク機構によって
上下動され、その詳細が図3に示されている。図中、2
0が前記クランク主軸7のロワラム駆動用クランク15
に連接棒21を介して連接されたスライダであり、本体
フレームに固定されたスライダガイド22に案内されて
クランク主軸7の回転に伴って上下動する。該スライダ
20に左右対称に第1アーム23の基端が回動自在に軸
着され、該第1アーム23の他端に中間が本体フレーム
に突設されたピポットピン24に回動自在に軸着された
第2アーム25、他端が前記ロワラム15に連結された
第3アーム26が順次回動自在に連結されて、リンク機
構を構成している。
【0015】従って、ロワラムはトグル機構となってお
り、クランク主軸7が回転して第2アーム25がピポッ
トピンを中心に回転することにより、ロワラムに大荷重
が作用してもピポットピンで力を受けるので、上死点で
高負荷状態を維持することができる。即ち、駆動系のト
ルク負担を少なくして、大荷重に耐えることができる。
また、ロワラムの変位は上記のようなリンク機構を採用
することにより、図6に変位曲線b示すように、上死点
で適宜時間幅のドウェルがとれる。
【0016】そして、各アームの長さ及び配置の組合せ
により、ロワラムの変位カーブを最適に選定することが
できる。また、スライダ20には左右対称に第1アーム
〜第3アームからなるリンク機構を設けてあるので、該
リンク機構による水平方向は互いに逆向きになって相殺
されるので、水平方向の加振力は発生せず、垂直方向の
加振力のみが発生する。
【0017】本実施形態ではこのダブルアクションプレ
スを、深絞り加工によって薄肉缶を成形加工する薄肉缶
成形加工プレスに適用する場合を示し、アッパーラム2
には、図示してないが、深絞り用のパンチが取付けら
れ、ロワラム3には深絞り加工用のダイが取付けられて
いる。また、本体フレームの上部部分には、アッパーダ
イシューが固定され、前記パンチが貫通する位置に対応
して、その下端でダイ上面との間で被成形品を狭持する
リドロースリーブ、該リドロースリーブのフランジ上面
を加圧するしわ押え用シリンダ等が固定されている。さ
らに、本体フレームの下方部には、ロワラムに取り付け
られているダイを貫通できるようにノックアウトピンが
固定されている。
【0018】以上がダブルアクションプレスの基本構成
であるが、ロワラムの上下動機構としてリンク機構を採
用しているためリンク機構固有の複雑な加振力カーブが
プレスに発生し、高速運転した場合、振動が大きくなる
問題点があるが、本発明では以下に述べるようなバラン
サー機構によって、装置本来の加振力をバランスウェイ
トの加振力で略完全に打ち消し、高速化に対応できるよ
うになっている。
【0019】本実施形態のダイナミックバランサは、ク
ランクモーション機構で上下動する荷重であるアッパー
ラム2及びスライダ20により発生する合成加振力と同
じ大きさの逆位相の加振力を発生する第1バランサ17
と、リンクモーション機構で上下動する荷重であるロワ
ラム3により発生する加振力と同じ大きさの逆位相の加
振力を発生する第2バランサ18とから構成されてい
る。第1バランサ17は、図4に示すように、クランク
主軸7の中央部の第1バランサ駆動用のクランク30に
連接棒32を介して、第1バランスウェイト33、34
が設けられて構成されている。第1バランスウェイト3
3には、クランク主軸7が貫通して前記クランク30が
回転できる貫通孔19が形成され、該貫通孔19を前記
クランク主軸7が貫通している。第1バランスウェイト
33、34は、クランク主軸の回転軸心とバランスウェ
イトの上下動軸心が直交して垂直に上下動するように、
本体フレームに設けられた図示してないガイドにより案
内されている。
【0020】従って、クランクの回転軸心とバランスウ
ェイトのスライド軸心のオフセットがないので、バラン
スウェイトに水平分力を発生させることなく、正確に垂
直に変位させることができ、アッパラムの上下動と正確
にバランスが取れる。第1バランサ駆動用のクランク3
0とアッパーラム駆動用のクランク13とは略逆位相に
なっているため、アッパーラム2と第1バランスウェイ
ト33は略逆位相で変位するようになっている。
【0021】第2バランサ18は、図5に明示されてい
るように、ロワラム3の左右両側に設けられ、本体フレ
ームに固定されたブラケット35に枢着された第2リン
ク(中間リンク)36の両端に第1リンク37、第3リ
ンク38が夫々枢着され、第1リンク37がロワラムの
下端に枢着され、第3リンク38の他端に第2バランス
ウェイト39が支持されている。該第2バランスウェイ
トは、図示してないが適宜手段により、本体フレームに
設けられたガイドにより、垂直に上下動するように案内
されている。従って、ロワラム3が上下動することによ
って、第1リンク〜第3リンクを介して、第2バランス
ウェイト39が逆位相で上下に変位するようになってい
る。
【0022】本実施形態のバランサ装置を有するダブル
アクションプレスは、以上のように構成され、アッパー
ラム2及びロワラム3は、クランク主軸が回転すること
によって、アッパーラム2は、図6の(a)曲線で示すよ
うに単純なクランクモーションでサイン曲線で変位し、
ロワラム3はクランクとリンク機構の組合せによって、
(b)曲線で示すように上死点近傍ではドウェルを有し、
下死点ではサイン曲線形に変位する。なお、図6におい
て縦軸の変位0の位置が缶フィード基準線である。
【0023】缶の深絞り成形は、前工程で予め浅く絞ら
れた被成形物(セル)はフィード基準線レベルに配置さ
れたコンベヤでダイの位置まで搬送され、ダイの上昇径
路に供給される。そのときアッパーラム2は上死点から
下降を開始している位置に、ロワラム3は下死点から上
死点に向けて上昇中である。クランク主軸7の回転でリ
ンク機構によりロワラム3がさらに上昇し、それに伴っ
てダイの上端が被成形物の下面を支持して上昇させ、そ
の底壁内面をほぼドウェル開始位置付近で、リロドース
リーブの下端に圧接させ、ダイとリドロースリーブとに
よって被成形物の底壁内周部を押圧狭持してしわ押えを
行ない、以後成形終了までしわ押えを持続する。
【0024】同時にアッパーラム2は、クランクモーシ
ョンによりクロスヘッド11介してポスト10が下降す
ることにより下降し、アッパーラム2に取り付けられた
パンチが下降してダイ上面に保持された被成形物の成形
を行なう。その際、ロワラムとアッパーラムが両方とも
移動して互いに接近するので、その成形速度も一方向複
動ラムの場合と比べて、極めて高速で成形が行なわれ
る。クランク主軸7が略90°から180°回転するま
での間に深絞りが行なわれて所定の深さの絞りと薄肉化
を完了する。絞り深さの調節は、ノックアウトの先端ヘ
ッド部材、パンチヘッド部材、及びリドロースリーブを
適宜長さのものに選定して取り代えることにより適宜調
節できる。従って、同一駆動によって絞り深さが順次増
すように複数組のダイ及びパンチをセットしてトランス
ファーすることにより、一連の工程が一台の装置により
自動的に行なわれる。
【0025】成形が終了してクランクの回転が復行程に
移るとロワラムは下降し、アッパーラムは同時に上昇す
るので、成形済みの被成形物は、ダイ、リドロースリー
ブ及びパンチヘツドから離れ、空間部にその底壁をノッ
クアウトに支持される状態になる。その状態でトランス
ファーフィンガードライブ軸が揺動してトランスファー
フィンガーにより被成形物をノックアウトから取出し、
次行程に搬送する。
【0026】上記のダブルアクションプレスにおいて、
アッパーラム2及びロワラム3及びスライダ20が上下
動することによって、それに対応して図7に示すような
波形(c)(d)(e)の加振力がそれぞれ発生する。図7
に示す加振力は本実施形態装置を150ストローク/分
で稼動した場合である。バランサが無い場合のプレスの
加振力はこれらの合成加振力となり、太曲線(f)に示
すように複雑な波形となる。そのため、このような複雑
な加振曲線を有する加振力に見合うカウンターバランス
を従来のバランサ装置で得ることは困難であったが、本
発明はリンクモーションで変位するバランスウェイトと
クランクモーションで変位するバランスウェイトとを組
合せることによって、前記複雑な加振曲線を有する加振
力に略完全に一致するカウンターバランスを発生させる
ことができ、ダブルアクションプレスの振動を従来比べ
て特段に低減することができたものである。なお、該線
図において縦軸はの加振力0の位置から上方は下向きの
加振力を下方は上向きの加振力を表している。
【0027】上記加振力に対するカウンターバランスを
発生させる本実施形態のバランサ機構によって発生する
加振力曲線が図8に示されている。図において、曲線g
が第1バランサ17による加振力のプレス角度(クラン
ク主軸回転角度)に対する変化を示し、同じく曲線hが
第2バランサ18による加振力の変化を示している。そ
して、曲線iがそれらの合成加振力、すなわち本実施形
態のバランサ機構による加振力を表している。そして、
図9は図7に示すバランサ無しの合成加振力曲線fと図
8に示すバランサ合成加振力曲線iとを示したものであ
り、該図から明らかなように、2つの加振力曲線は略完
全に同じ大きさで逆位相となって、バランスしている。
従って、その2つの加振力の合成加振力であるプレス装
置全体の加振力は、加振力線jで示すように加振力が略
0のまま変化する直線となっており、プレス行程中加振
力を殆ど発生させないことができる。
【0028】以上のように、本発明によれば第1バラン
サと第2バランサ装置を組み合わせることによって、複
雑な加振力を発生させるダブルアクションプレスであっ
ても、上記バランサ機構によるダイナミック荷重によっ
て略完全にバランスさせることができ、振動の発生を略
完全に抑えることができた。従って、プレスの高速運転
が可能となり、毎分150ストローク以上の高速運転し
てもほとんど振動が発生しなかった。
【0029】上記第2バランサ及び第1バランサ共に構
造が非常に単純であるので、ダイナミックバランサの位
相や質量をプレスに発生する加振力に合わせて簡単に調
整することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明のダイナミックバランサ装置は、
以上のように構成され、次のような格別な効果を奏す
る。クランクモーション機構で上下動する荷重とリンク
モーション機構で上下動する荷重を有するプレス、特に
上下動するアッパーラムとロワラムを有するダブルアク
ションプレスにおけるような周期的に複雑な波形で変動
する加振力に対して、極めて簡単な機構によってそれと
バランスする逆位相の加振力を発生させることができ、
効果的に振動を抑制することができ、従来と比べてプレ
スを飛躍的に高速運転することが可能となった。
【0031】特に、ダイナミックバランサ装置がクラン
クモーションで駆動するバランサとリンクモーションで
駆動するバランサの組合せであるから、リンクモーショ
ンで変位するロワラムとクランクモーションで変位する
アッパーラムに別々に独立してバランスさせることがで
きるので、ラムの加振力に正確にバランスさせることが
できる。そして、位相及び加振力の大きさの調節も別々
に簡単にできる。また、クランクモーションで上下動す
る第1バランサは、アッパーラム荷重ばかりでなく、ロ
ワラムのリンク機構内にクランクモーションをリンクモ
ーションに変換するためのスライダ荷重ともバランスを
とるようにすることによって、より完全に振動を抑制す
ることができる。
【0032】また、ダイナミックバランサの駆動機構が
歯車機構等を用いず、単純なリンク機構やクランクモー
ションのみであるから、従来のバランサ機構と比べて構
造が非常に簡単であり、設備コストの低減化を図ること
ができると共にその調整や保守も容易である。
【0033】前記第2バランサは、一端がロワラムに連
結された第1リンクと、該第1リンクの他端に一端が連
結され中間部が固定フレームに枢着された第2リンク
と、該第2リンクの他端部に一端が連結されている第3
リンクと、該第3リンクの他端に支持されているバラン
スウェイトで構成することによって、簡単なリンク機構
でラムの加振力と容易に逆位相で変位させることができ
る。第2バランサは、前記アッパーラムの両側に対向し
て配置することによって、水平方向の加振力を発生させ
ることなく、垂直方向の加振力のみを効果的に発生させ
ることができる。
【0034】前記第1バランサは、クランク主軸のクラ
ンクに連結された連接棒により上下動するバランスウェ
イトで構成することによって、単純なクラン機構によっ
てバランスウェイトを変位させてラム及びスライダの加
振力にバランスさせることができる。また、第1バラン
サをクランク主軸の中央部に設けることによって、単一
のバランサで効果的に加振力抑制することができる。さ
らに、請求項8によれば、常にクランク主軸線とバラン
スウェイト軸線が直交して上下動するから、より確実に
アッパーラムの加振力にバランスする垂直方向の加振力
を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るダブルアクションバラ
ンサの要部を示す正面概略図である。
【図2】アッパーラムの駆動機構を示す側部断面概略図
である。
【図3】ロワラムの駆動機構を示す側部断面概略図であ
る。
【図4】アッパーラム駆動機構、スライダ及び第1バラ
ンサ装置の要部を示す正面断面概略図である。
【図5】ロワラム駆動機構及びロワラム装置の要部を示
す正面断面図である。
【図6】アッパーラムとロワラムの変位曲線図である
【図7】ラムの発生加振力線図である。
【図8】バランサの加振力線図である。
【図9】プレス加振力線図である。
【符号の説明】
1 ダブルアクションプレス 2 アッパー
ラム 3 ロワラム 4 ベース 5 支柱 6 ベッド 7 クランク主軸 10 ポスト 12、21、32 連接棒 13 アッパーラム駆動用クランク 15 ロワラム駆動用クランク 17 第1バ
ランサ 18 第2バランサ 20 スライ
ダ 22 スライダガイド 23 第1ア
ーム 25 第2アーム 26 第3ア
ーム 30 第1バランサ駆動用クランク 33 第1バ
ランスウェイト 36 第2リンク 37 第1リ
ンク 38 第3リンク 39 第2バ
ランスウェイト
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月12日(1999.2.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクモーション機構で上下動する荷
    重とリンクモーション機構で上下動する荷重を有するプ
    レスのダイナミックバランサ装置であって、前記クラン
    クモーション機構で上下動する荷重に対応してクランク
    モーションで上下動するバランスウェイトを有する第1
    バランサと、前記リンクモーション機構で上下動する荷
    重に対応してリンクモーションで上下動するバランスウ
    ェイトを有する第2バランサとを備え、前記リンクモー
    ションバランサとクランクモーションバランサとの合成
    加振力を前記両荷重の変位による加振力にバランスさせ
    るようにしたことを特徴とするダイナミックバランサ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記プレス装置がダブルアクションプレ
    ス装置であり、クランクモーション機構で上下動する荷
    重にクランク機構により上下動するクランクモーション
    ラムが含まれ、前記リンクモーション機構で上下動する
    荷重に前記クランクモーションラムに対向して変位する
    リンクモーションラムが含まれ、前記クランクモーショ
    ンラムがアッパーラムであり、前記リンクモーションラ
    ムがロワラムである請求項1記載のダイナミックバラン
    サ装置。
  3. 【請求項3】 前記クランクモーション機構で上下動す
    る荷重に、さらに前記ロワラムのリンク機構内にクラン
    クモーションをリンクモーションに変換するためのスラ
    イダが含まれている請求項2記載のダイナミックバラン
    サ装置。
  4. 【請求項4】 前記第2バランサは、一端が前記ロワラ
    ムに連結された第1リンクと、該第1リンクの他端に一
    端が連結され中間部が固定フレームに枢着された第2リ
    ンクと、該第2リンクの他端部に一端が連結されている
    第3リンクと、該第3リンクの他端に支持されているバ
    ランスウェイトからなることを特徴とする請求項2又は
    3記載のダイナミックバランサ装置。
  5. 【請求項5】 前記第2バランサは、前記ロワラムの両
    側に配置されている請求項2、3又は4記載のダイナミ
    ックバランサ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1バランサは、クランク主軸のク
    ランクに連結された連接棒と、該連接棒の他端に連結支
    持されたバランスウェイトからなる請求項1〜5何れか
    記載のダイナミックバランサ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1バランサが、クランク主軸の中
    央部に設けられている請求項6記載のダイナミックバラ
    ンサ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1バランサのバランスウェイト
    は、クランク主軸が貫通してクランクが回転できる貫通
    孔が形成され、該貫通孔を前記メインクランク主軸が貫
    通し、クランク主軸線とバランスウェイト軸線が直交し
    て上下動するように、前記バランスウェイトが垂直方向
    にカイドされている請求項7記載のダイナミックバラン
    サ装置。
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