JP2000203664A - 紙製断熱カップ - Google Patents

紙製断熱カップ

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Abstract

(57)【要約】 【技術課題】 断熱効果に優れ、強度が高く、製作がし
やすく、単一カップの美観を呈する紙製断熱カップを提
供する。 【解決手段】 上口縁に外向きのカール部2を形成し、
胴体部3の上部を外径側に拡径して段部4を形成して成
る紙製のインナーカップ1の外側に、アウターシェル8
を嵌合させることにより、インナーカップ1とアウター
シェル8の胴体部3、9間に断熱空隙12を形成する。
そして、この断熱空隙12の間隔は、胴体部3、9の上
部W1と下部W2においてW1≧W2に設定することによ
り、カップの上部において断熱効果を高め、カップの上
部を持ったときに熱くなくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温液体を入れた
ときに手に持っても熱くない断熱性と強度に優れ、製作
が容易な紙製断熱カップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】コーヒー、茶、ミルク、スープ、インス
タントラーメン、みそ汁等の熱い飲み物用カップとし
て、一般に、発泡ポリスチレン製の断熱カップが用いら
れてきたが、このような発泡ポリスチレン製のものの場
合、コストは安いが、最近、環境ホルモン等の影響が指
摘されるようになってきたため、コストは高いが、安全
性の高い紙製カップが見直されている。しかし、紙製カ
ップは、断熱性に劣り、強度的にも十分でないことか
ら、その改良が要望されている。
【0003】この改良案として、実用新案登録第257
1397号公報に掲載されている断熱紙カップが公知で
ある。この紙カップは、上方開口縁に外向きカール部を
有する有底の紙カップ本体と、上方及び下方共に開口し
ており下方開口縁に内向きカール部を有する紙製の外筒
とからなり、外筒はその上方開口内面が紙カップ本体に
おける外向きカール部直下の側壁外周に接触すると共に
その下方開口縁の内向きカール部が紙カップ本体の下方
の側壁外周に接触する大きさであって、紙カップ本体に
外筒を被せ外筒の上方開口内面を紙カップ本体における
外向きカール部直下の側壁外周に接着して両者を一体と
することにより形成され、紙カップ本体と外筒の間の空
隙が外筒の下方開口縁の内向きカール部の近傍で最大と
なっていることを特徴とするもので、カップの下部にお
いて断熱空隙を拡大することにより断熱効果を高めた点
に特徴がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公知例の
断熱紙カップは、次のような欠点がある。 1.紙カップは、胴体部の上部において殆ど空隙がない
ため、カップの上部を手で持ったときに熱い。特に、コ
ーヒーや茶等の場合、安定性からカップの胴体部の上部
を持つことが多く、胴体部の下部において断熱効果を高
めてもあまり意味がない。 2.カップ本体及び外筒ともにストレートであることか
ら、強度的に弱く、又、この構造で強度を高めようとす
ると、紙の厚さを増す必要があり、コスト高の原因とな
り、又、省資源の観点からも好ましくない。 3.カップ本体と外筒は底部において単一カップの外観
を呈さない。
【0005】本発明の目的は、以上の如き点に鑑みて提
案されるものであって、手に持ったときに熱くなく、強
度が高く、単一カップの外観を呈し、製作がしやすく、
製作コストを上記公知例に比較して大巾に低減できる紙
製断熱カップを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、紙製断熱カップ
において、上口縁に外向きのカール部を形成し、胴体部
の上部を外径側に拡径して段部を形成して成る紙製のイ
ンナーカップと、胴体部の上部を前記インナーカップの
段部の外側に嵌合させ、下縁を内側にカールさせてこの
カール部を前記インナーカップの胴体部の下部の外に嵌
合させることにより、インナーカップとの間に断熱空隙
を形成すると共に、前記断熱空隙の間隔は、胴体部の上
部W1と下部W2においてW1≧W2に設定したことを特徴
とするアウターシェルと、から成ることを特徴とするも
のである。
【0007】更に、請求項2に記載の発明においては、
紙製断熱カップにおいて、上口縁に外向きのカール部を
形成し、胴体部の上部を外径側に拡径して段部を形成し
て成るインナーカップと、胴体部の上部を前記インナー
カップの段部の外側に嵌合させ、下縁を前記インナーカ
ップ側の下縁と一緒にボトム縁を捲き込んで一体化する
ことにより、インナーカップとの間に断熱空隙を形成す
ると共に、前記断熱空隙の間隔は、胴体部の上部W1
下部W2においてW1>W2に設定したことを特徴とする
アウターシェルと、から成ることを特徴とするものであ
る。
【0008】更に、請求項3に記載の発明においては、
請求項1又は2に記載の発明において、インナーカップ
の内面に樹脂層が形成されていることを特徴とするもの
である。
【0009】更に、請求項4に記載の発明においては、
請求項1又は2又は3に記載の発明において、アウター
シェルの外表面に樹脂層が形成されていることを特徴と
するものである。
【0010】更に、請求項5に記載の発明においては、
請求項1又は2又は3又は4に記載の発明において、ア
ウターシェルの上縁を内径側に傾斜させたことを特徴と
するものである。
【0011】更に、請求項6に記載の発明においては、
請求項1又は2又は3又は4又は5に記載の発明におい
て、樹脂層をコーティング方法により形成したことを特
徴とするものである。
【0012】
【実施例1】請求項1、3、4、6に記載の本発明の実
施例を図1に示す。この図1において、1は紙製のイン
ナーカップであって、このインナーカップ1は、上口縁
に外向きのカール部2を形成し、胴体部3の上部を外径
側に拡径して段部4を形成し、内面に樹脂がコーティン
グしてある。5はインナーカップ1の底を形成するボト
ムであって、このボトム5は周縁6を下向きに形成し
て、前記内側にU字状に折り返したインナーカップ1の
下縁7と一体化することにより、カップ底を形成してい
る。
【0013】8は紙製のアウターシェルであって、この
アウターシェル8は、胴体部9の上部10を前記インナ
ーカップ1の段部4の外側に嵌合させ、下縁を内側にカ
ールさせてカール部11を形成し、このカール部11を
前記インナーカップ1の胴体部3の下部外周に嵌合させ
ることにより、インナーカップ1とアウターシェル8の
胴体部3及び9間に断熱空隙12を形成すると共に、こ
の断熱空隙12の間隔は、胴体部3、9の上部W1と下
部W2においてW1≧W2に設定されている。
【0014】なお、インナーカップ1及びボトム5の内
面及びアウターシェル8の外表面には樹脂がコーティン
グしてある。但し、このコーティングは、インナーカッ
プ1とボトム5側だけでもよい。
【0015】
【実施例2】請求項2、3、4、6に記載の本発明の実
施例を図2に示す。この図2において、20はインナー
カップであって、このインナーカップ20は、上口縁に
外向きのカール部21を形成し、胴体部22の上部を外
径側に拡径して段部23を形成した構成である。
【0016】24はインナーカップ20の底を形成する
ボトム、25はボトム縁、26はアウターシェルであっ
て、このアウターシェル26は前記インナーカップ20
の外側に、胴体部27の上部28を前記インナーカップ
20の段部23の外側に嵌合させ、下縁29を前記イン
ナーカップ20側の下縁30と一緒に下向きに形成され
たボトム24の縁25を捲き込んで一体化することによ
り、インナーカップ20とアウターシェル26の胴体部
22、27間に断熱空隙31を形成すると共に、この断
熱空隙31の間隔は、胴体部22、27の上部W1と下
部W2においてW 1>W2に設定されている。
【0017】なお、この実施例において、インナーカッ
プ20とボトム24の内面及びアウターシェル26の外
表面には樹脂がコーティングしてある。但し、このコー
ティングは、インナーカップ20とボトム24側だけで
もよい。
【0018】
【実施例3】請求項5に記載の本発明の実施例を図3に
示す。この図3の実施例は、アウターシェル8の上部1
0を内側に傾斜させてカール部2の内側に突き込ませた
もので、このようにすることで、外観上単一カップの美
観を呈し、更にカール部下に十分なスペースを創り出す
ことができると共に、強度を高めることができる。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上の如き構成から成り、次の
効果を奏する。 1.カップを手に持つ胴体部の上部において、断熱空隙
が大きいので、熱くない。 2.インナーカップの上縁を外向きにカールしたり、ア
ウターシェルの下縁を内向きにカールしたり、或いはボ
トムにおいてインナーカップとボトム、アウターシェル
を一緒に捲き込んで一体化したり、アウターシェルの上
部を内向きに傾斜させたりすることにより、カップの強
度を高め、この分、紙を薄くでき、使用量を減少させて
省資源に寄与できる。
【0020】3.請求項1に記載の本発明に係るカップ
においては、インナーカップの外に下方からアウターシ
ェルを嵌合することでカップを組み立てることができる
ので、機械加工がしやすく、製作コストの低減が可能で
ある。 4.請求項2に記載の本発明に係るカップにおいては、
インナーカップの外にアウターシェルを下方から嵌合
し、ボトムにおいてインナーカップ、ボトム、アウター
シェルを一体化しているため、製作コストの低減と、ボ
トム部分の強度の向上、外観上単一カップの美観を呈す
るように形成できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、3、4、6に係る本発明の実施例
図。
【図2】請求項2、3、4、6に係る本発明の実施例
図。
【図3】請求項5に係る本発明の実施例図。
【符号の説明】
1 インナーカップ 2 カール部 3 胴体部 4 段部 5 ボトム 6 周縁 7 下縁 8 アウターシェル 9 胴体部 10 上部 11 カール部 12 断熱空隙 20 インナーカップ 21 カール部 22 胴体部 23 段部 24 ボトム 25 ボトム縁 26 アウターシェル 27 胴体部 28 上部 29、30 下縁 31 断熱空隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA03 AB26 BA07A BB01A BB14A BB26A CA18 EA17 ED03 EE35 EE38 GA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上口縁に外向きのカール部を形成し、胴
    体部の上部を外径側に拡径して段部を形成して成る紙製
    のインナーカップと、胴体部の上部を前記インナーカッ
    プの段部の外側に嵌合させ、下縁を内側にカールさせて
    このカール部を前記インナーカップの胴体部の下部の外
    に嵌合させることにより、インナーカップとの間に断熱
    空隙を形成すると共に、前記断熱空隙の間隔は、胴体部
    の上部W1と下部W2においてW1≧W2に設定したことを
    特徴とするアウターシェルと、から成る紙製断熱カッ
    プ。
  2. 【請求項2】 上口縁に外向きのカール部を形成し、胴
    体部の上部を外径側に拡径して段部を形成して成るイン
    ナーカップと、胴体部の上部を前記インナーカップの段
    部の外側に嵌合させ、下縁を前記インナーカップ側の下
    縁と一緒にボトム縁を捲き込んで一体化することによ
    り、インナーカップとの間に断熱空隙を形成すると共
    に、前記断熱空隙の間隔は、胴体部の上部W1と下部W2
    においてW 1>W2に設定したことを特徴とするアウター
    シェルと、から成る紙製断熱カップ。
  3. 【請求項3】 インナーカップの内面に樹脂層が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2記載の紙製断
    熱カップ。
  4. 【請求項4】 アウターシェルの外表面に樹脂層が形成
    されていることを特徴とする請求項1又は2又は3記載
    の紙製断熱カップ。
  5. 【請求項5】 アウターシェルの上縁を内径側に傾斜さ
    せて成る請求項1又は2又は3又は4記載の紙製断熱カ
    ップ。
  6. 【請求項6】 樹脂層をコーティング方法により形成し
    て成る請求項1又は2又は3又は4又は5記載の紙製断
    熱カップ。
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